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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 801-850
OUTRAGE-Live!: Rise & Shine
EARTHSHAKER-Back To Nexus-Radio Magic
EARTHSHAKER-Back To Nexus-Earthshaker
EARTHSHAKER-Back To Nexus-Shiny Day
EARTHSHAKER-Back To Nexus-More
Restless-Alone in the Dark
ROXUS-Nightstreet
VANDAMNE-NIGHT CRIMES
SGM-Aggression
LAAZ ROCKIT-No Stranger to Danger-Leatherface
HURRICANE-Over the Edge-Spark in My Heart
WRATH-Nothing to Fear-When Worlds Collide
DEATH ANGEL-Frolic Through the Park-Bored
KILLER DWARFS-Dirty Weapons
GIANT-Time to Burn-Stay
STREETS-Crimes in Mind-The Nightmare Begins
STREETS-Crimes in Mind
ROXUS-Nightstreet-Midnight Love
ALIEN-Live in Stockholm 1990
WALL OF SILENCE-Shock to the System
PUNGENT STENCH-For God Your Soul... For Me Your Flesh
JIM JIDHED-Push On Through
JIM JIDHED-Tankar I Vinternatten
GLACIER-Glacier
AFTER HOURS-Take Off
RETURN-Attitudes
SURVIVOR-Caught in the Game
SURVIVOR-Caught in the Game-Slander
TAK MATSUMOTO GROUP (T.M.G.)-TMG I-Oh Japan - Our Time Is Now
TAK MATSUMOTO GROUP (T.M.G.)-TMG I
SURVIVOR-Premonition
SURVIVOR-Survivor
JIM JIDHED-Full Circle
JIM JIDHED-Full Circle-I Will Never Leave You Now
JIM JIDHED-Snart Kommer Natten
JIM JIDHED-Jim
BB STEAL-On the Edge
WHITE LION-Mane Attraction
D.R.I.-Crossover
SALEM-THE LEGACY
L.A. GUNS-Made in Milan
L.A. GUNS-The Devil You Know
PETRA-On Fire!
SKAGARACK-Skagarack
FASTWAY-On Target
GIUFFRIA-Silk & Steel
San Diego-San Diego
SABOTAGE-Hoka Hey
BOW WOW-Era
BOW WOW-Era-Tycoon
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OUTRAGE-Live!: Rise & Shine ★★★ (2021-10-12 12:40:34)

まずDISC1はアルバム『OUTRAGE』を完全再現、その熱狂的なパフォーマンスは会場を興奮の坩堝と化し更に熱いものへと変換した。いい意味で円熟味を増したバンドサウンド、ブランクなど微塵も感じさせない橋本のタフな歌声、もはや日本人云々で語られるようなバンドではないが、改めてライブならではのスリルと臨場感あふれる生々しいステージがパッケージされていて頭から最後まで手に汗を握りながら聴きます。
好みはあれど、どの曲にも大和魂をくすぐる燃え滾る熱情があり、正気ではいさせてくれないハイパフォーマンスに魅了されっぱなしです。理屈じゃないんですよね、この音にはメタルを愛する者だけが成し得た音が息づいている。
貫禄が漂う圧巻のステージ、鍛練を怠らないミュージシャンシップが生み出したアウトレイジサウンドの凄みにひっくり返りました。アルバム一枚丸々再現は流行りですが、DISC2のベストオブにも
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EARTHSHAKER-Back To Nexus-Radio Magic ★★ (2021-10-12 12:06:15)

一般層にも受け入れられそうなポップソング
そういう意味では大切な一曲でもありライブでも定番である
個人的には思い入れも薄いので原曲と聴き比べ
余り変わっていないようでテンポが全体的に早いですよね
プチモデルチェンジに成功していますが
オリジナルが好きな人は違和感もあるでしょう
でも名曲はやはり色あせませんという感じですかね

EARTHSHAKER-Back To Nexus-Earthshaker ★★★ (2021-10-12 12:01:49)

リズムがキッチリとしています
メリハリが効いていてシャープになりました
ドラムアレンジもベースもローがズンときています
唄も円熟味が増して艶が出ていますねぇ
名曲は色あせんぞ
サビのところの裏で踏み込むドラムアレンジも好きですね

EARTHSHAKER-Back To Nexus-Shiny Day ★★ (2021-10-12 11:58:00)

隠れた名曲と言うのか居酒屋の裏メニュー的な曲
忘れていたファンも多いのではないでしょうか?
全体的にタイトでソリッドになりました
改めて聴くと仕上がっていた曲だから余計な手直しはいらないんだなぁと感心しましたね
歌謡ポップサイドを代表する曲でしょう

EARTHSHAKER-Back To Nexus-More ★★ (2021-10-12 11:53:49)

もう何度目のリメイクですか?
もっともっともっととやり過ぎリメイクですが
2010年仕様という事でソリッドでタイトに感じます
テクノロジーの賜物感はあるが
名曲はどんな形であれ紡いで欲しいです

Restless-Alone in the Dark ★★★ (2021-10-11 17:56:08)

90年代の終わりに突如現れたメロディアスロックバンドのフルアルバム。このアルバムは実に微妙な立ち位置にある。リリース時に実体はなく、しかも本来はFREELANCEというバンドの音源でもある。彼等が80年代に録り溜めた音源集がドイツのMTMから世に放たれた。その煌びやかで哀愁風味たっぷりのメロディアスサウンドは、カラフルな彩りも実に鮮やかに映し出しており、フックのあるメロディとチョイハスキーな歌声は実に優等生な出来栄えを誇っている。その反面、個性は薄いのだがキーボードを効果的に使いベタな展開は堅実そのもの、ジャーニーよりは、デフ・レパードと言えるスタイルもTHE80年代という空気感もモロに演出。そういうのも、正式な契約に影響があったのか分かりませんが、古き良きAORスタイルのメロディアスロックをお探しの方ならマストな一枚でしょうね。
しかしハードシーンは奥が深い、紹介したいバンドは山
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ROXUS-Nightstreet ★★★ (2021-10-11 17:32:50)

フルアルバムが一枚だけで消えてしまった幻のメロディアスHM/HRバンドとして知られるROXUS。オーストラリアという事で大陸的なグルーブも飛び出すが、メロディアスなサウンドメイクは実に硬派でクールなのに情熱的。それでありながらも大衆性も意識した音作りを行い、その奥行きのあるサウンドの完成度は1stとは思えない。アメリカン仕様のWHITESNAKE風味の④をやっても様になる説得力の高さ、合い間に挟まれるAC/DC風味のロックスタイルも多様性を広げる事に貢献、一本筋が通っているので、守備範囲の広さが魅力になっている。哀愁のメロディが好きだを合言葉に、バラエティ豊かな楽曲を揃えた事は大いに支持できるでしょう。時代が90年代だっただけに不遇を味わう音楽性だったと思うが、今こそ見直されるべき一枚だと思いますね。

VANDAMNE-NIGHT CRIMES ★★★ (2021-10-11 17:21:36)

NWOBHMファイターの間では知られるDEALERのメンバーが集結。再デビューを計るに音楽性もアダルトなメロディアスロックサウンドに変換、勢いのあるNWOBHM時代を期待すると肩透かしを喰らうのだが、落ち着き払ったメロディアスハードサウンドはICONの2枚目の世界観に通ずるのもがあり、メロディ派のHM/HRマニアならグッとくる場面は少なくない。勿論、硬質なメタルナンバーも登場するだけに甘口のロックサウンドだけではないのだが、耳を惹くのはメロウなパートの方だったりする。個人的にはKUNIとか思い出しますよね。メロディアスだしハードだし、聴かせたいものを明確にしているので迷いはなく多様性のあるメロディ重視のメタルサウンドだと思っています。
今となってZEROコーポレーションの偉業の一つだし、海外盤だとLONG ISLANDからのリリースだけでした。それだけに希少価値は高いのでマニアなら
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SGM-Aggression ★★★ (2021-10-11 04:12:41)

知る人ぞ知るシアトル出身のクロスオーバー系メタルバンドが1988年にリリースしたフルアルバム。シアトルと言う地がなせる技なのか、メインストリーム寄りでもアングラ系とも一線を画す独自のスタイルを披露。スラッシュンロールなんて言いたくなるノリの良いグルーブを従え心地よく駆け抜けている。
シンガーは大げさなくらいシアトリカルな歌い回しで応戦、その野蛮で卑下た節回しは時には官能的に絡み独特の喉を披露。そしてデス系にも負けない血生臭いバイオレントな歌唱スタイルも披露しており、実に多彩な声色を使い分ける。アクセル・ローズよりも個性的であろう。
クロスオーバー系スラッシュと言っても、このバンド実に面白い下地なのである。古典的なロックやパンクを踏襲しつつヘヴィメタル系のレシピを用いり調理、そのマナーに対する礼儀の正しさは、ぶっ壊している部分と守る部分が混沌なり一つの方向性に放たれることでカオ
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LAAZ ROCKIT-No Stranger to Danger-Leatherface ★★★ (2021-10-11 03:42:49)

映画『悪魔のいけにえ3 レザーフェイス一家の逆襲』の主題歌と言える曲
PVも作られているので割とキャッチーである
重苦しい弾力あるヘヴィグループとひねくれたギター
このバンドらしい癖の強さも味方につけ個性を磨いている
単に走るだけではない強烈なうねりがクールに鳴り響いている
映画を喰う勢いでカッコいいぞ

HURRICANE-Over the Edge-Spark in My Heart ★★★ (2021-10-11 03:35:55)

少々オカルトホラータッチの鐘の音
イントロで鳴るのですが展開が読めない
そこから男らしい硬派なメロディアスロックに流れる
十分大衆性も完備しているが真面目な音は頼もしいし素直にカッコいいと思う
映画悪魔のいけにえ3には勿体ない曲ですね
何度聴いても襟を正したくなる凛とした佇まいと裏切りがカッコいい中盤の陽性パートもクール
個人的には歴史に残る名曲だと思っている

WRATH-Nothing to Fear-When Worlds Collide ★★★ (2021-10-11 03:31:20)

切迫感に満ち溢れたヨーロピアンスタイルのパワフルメタル
でもアメリカ産なので濡れているが湿っていない独特のコクリートサウンドを披露
歌い手がイマイチ切れていないのをバックがフォローしている
場面展開も多いのだがヌルイ音質が損してるなぁ

DEATH ANGEL-Frolic Through the Park-Bored ★★★ (2021-10-11 03:25:06)

引っ掛かりのあるリフとリズムが癖になります
トリッキーなフレーズも盛り込み多様性を広げている
一口にスラッシュメタルと呼べないスタイルを見せている
PVも作られているのでバンドとしてはキャッチーな側面も補完

KILLER DWARFS-Dirty Weapons ★★★ (2021-10-10 05:53:18)

紆余曲折を経て辿り着いたバンドサウンドは実に硬派でメロディアスな正統性の強いスタイルに落ち着きました。バラエティは豊かだが一本筋の通った音楽性、その高潔な精神性は売れ線志向とは一線を画すものでありながらも大衆性を補完しているのも見逃せません。
メロディ派だが甘すぎるのは嫌だ、もっと攻撃的であってくれと思うメタルファンなら是非とも聴いて欲しい一枚。このバンドはまずテクニックがある、土台のしっかりとしたプレイを根幹に質の高い楽曲を用意、完成度の高さに見合う演奏力があるからこそ様になります。
伝統的なハードテイストと耳を惹くフックのある哀愁のメロディの融合、迷いがないバンド運営は決定的なカラーを打ち出すことに成功している。個人的にはもっと認知されるべき傑作だと思っているがイマイチ跳ねなかったのは残念でならない。乾いたバラードを用意したりと芸の細かさも強力な武器だっただけに、その器用
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GIANT-Time to Burn-Stay ★★★ (2021-10-08 15:07:00)

売れそうやでぇ
フック満載で哀愁たっぷりの歌メロ
でもサビではパッと明るく弾けます
計算されてますねぇ
見事な黄金比です
ギターも職人技で素晴らしいソロもクールに燃える名演です
リズムプレイも大人のマナーで行儀よく存在感を出していますよ

STREETS-Crimes in Mind-The Nightmare Begins ★★★ (2021-10-08 14:54:31)

Steelhouse Laneでも取り上げられます
こちらがオリジナルですが
歌メロがいいてしょう
裏で鳴るキーボードも泣かせを誘発するんですよね

STREETS-Crimes in Mind ★★★ (2021-10-08 14:51:42)

KANSASのスティーブ・ウォルシュに英国のパワーポップバンドCITY BOYのギターだったマイク・スラマー、ベースは後にKANSASで活躍するビリー・グリア、ドラムはスティーブのソロで叩いたり、ジョシュア・ペラヒアの3枚目のアルバムに参加したティム・ゲールトの4人によるメロディアスロックバンドが1985年にリリースした2枚目。プロデューサーは後に隆盛を極めるボー・ヒルが担当とお膳立ては揃っています。
腕利きのミュージシャンが集い、作り上げたる音楽性は全てが3分台のコンパクトな楽曲、そこにドラマ性を盛り込み、ながら聴きなどを許してくれない質の高い音楽性を披露しています。その魅力はオープニングナンバーから炸裂、スティーブ・ペリーとのお仕事で手腕を発揮したランディ・グットラムも楽曲制作に携わり、シャレの効いた本格派のメロディアスロックを展開、必要最低限の表現方法も用いり聴き手にインパク
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ROXUS-Nightstreet-Midnight Love ★★★ (2021-10-07 02:04:11)

洗練されていますね
大人のメロディアスハードサウンド
みんなもっと自己主張出来るのだが無駄に前には出ない
そういう秀でたバランス感覚が更に一段上のステージへと押し上げている
日本では無名のままで終わっているが
メロディ派のマニアには是非とも聴いて欲しい一曲
静かに青白い炎を燃やす珠玉のメロディアスロック
DANGER DANGER辺りが好きな人ならマストですよ

ALIEN-Live in Stockholm 1990 ★★★ (2021-10-07 01:46:10)

俺は英語は苦手なんだと言って失踪したと言う都市伝説を持つ前任のシンガー、ジム・ジットヘッドの後任として奇跡的にバンドは逸材を獲得、そのおかげで見事に難局を乗り越えたんだなぁというのか、このライブ盤を聴けば一目瞭然ですよね。違和感なく収まったピース。オープニングナンバーはその、ピート・サンドベリが参加後、すぐにリリースされたシングル盤のGO EASYで幕開け、ファンファーレのように高らかに鳴り響くキーボードのフレーズに心も踊り掴みはOK。いかにもライブならではの臨場感あふれるプレイはMCや各パートによる短めのソロタイムなんかも挟みテンポよく進んでいきます。

このライブアルバムが素晴らしいのは生々しい演奏もパッケージした清さにもあるのだが、選曲の良さも素晴らしい。特にピートヴァージョンではカットされた1stのDying By The Golden Ruleも聴けたりするのが嬉し
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WALL OF SILENCE-Shock to the System ★★★ (2021-10-06 15:05:54)

カナダ産のメロディアスHM/HRバンドの1st。オリジナルは1992年、そして日本では何故か1999年にAVEXのベアナックルからリリースされた一枚でもあります。国内盤は買ってないので分かりませんが、何故実態のないバンドの作品をリリースしたのか興味がありますねぇ。ある意味、世界に先んじて日本が再発したのですが、このバンドとにかくリリース時期が悪かった。1992年にメロディアスロックなんてねぇであろう。
しかし、ハードなロック色が強く軽薄はキーボードなんてものはなく非常に硬派なイメージを抱かせる本格派のサウンドを披露。いかにも日本人好みの生真面目なメロディアスロックを展開しています。
美しいピアノの音色に導かれるバラードの③なんて王道中の王道、ピリッとしたメロディアスロックを2曲続けてのバラードですからね、お約束も満載ですが、唄がパンチ効いているので軟弱になんて聴かせません。
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PUNGENT STENCH-For God Your Soul... For Me Your Flesh ★★★ (2021-10-05 21:39:21)

デスメタルの世界では有名なオーストリアの残虐王。その腐臭を撒き散らす毒々しいノイジーギターは、個人的には苦手なのでハマらないのだが(ジリジリ系のリフはチョイと肌に合わないところがあります)、そっち方面の音楽性に精通している方なら通過儀礼とも言われるほど、避けては通れないバンドらしく、オープニングナンバーなどからはドゥーミーなコード進行もあり峻烈なる過激さだけが売りではないようだが、グランドコアよろしくな直情的になりふり構ず突っ込んでくる理性崩壊のリズムにズタズタの轢死状態となり、心の奥底に潜む抑制された感情を剥き出しにさせられますね。
殺伐とした空気の中で繰り広げられる緊張感あふれるプレイの数々、そこに当時としては実験的な要素もあるだろうが、今となってはデスメタルのスタンダードとも呼べる音楽性を披露しており、オーストリアという小国の為に、大きな話題性を振りまけなかったかも知れないが
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JIM JIDHED-Push On Through ★★★ (2021-10-04 15:11:19)

プロデューサーにダニエル・フローレンスを迎え久しぶりにロックサイドに帰還して作られたソロアルバム。その化学反応は早速オープニングナンバーから炸裂。多くのファンが待ち望んでいた北欧メロディアスHM/HRサウンドに仰け反ります。
ドラムもバシバシきてるしギターも弾いております、この躍動する弾けるポップソングも瑞々しさ、そこにいぶし銀の歌声がフレッシュな感性に触れる事で若返りを図り見事に主役の座をキープしています。
いかにもALIENな②も嬉しいですね。ベースはALIENにいたケン・サンディンなのもマニアには見逃せない要素、こういうメンバーが揃っているのだから、予定調和という最高の調味料を生かし、彼の魅力を存分に引き立てています。
ベタだが、新しい感性に取り入れ新旧の魅力を際立たせ古くて新しい歌モノロックの在り方を伝えてる。難しい事は考えずに上手い唄と良質な楽曲があればいい、
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JIM JIDHED-Tankar I Vinternatten ★★★ (2021-10-04 14:56:16)

2015年にリリースしたソロアルバム。今作は母国語で唄うソロ。ロック色を捨てて北欧風味満点のフォーキーな楽曲やポップソングを、ジムがリラックスした歌声で彩る仕様。その前に2007年にもソロを出しているのですが、そちらは見たことも聴いた事もないので比較は出来ませんが、ハードポップなジムを期待すると満足度は高くないでしょう。
いい意味で円熟味を増したジムの暖かい歌声、ハードなものを食すワタクシには流石に飽きますが、ハートウォーミングでフレンドリーなポップソングは、贅沢な箸休めとして楽しむことは可能で摘まみながら聴いております。

AOR調のソフトロックが好みの方なら日本人の琴線に触れる情緒に富んだ楽曲は一定の需要があるでしょうね。アーバンな洗練度と唄を聴かせるアレンジ、チャカポコしたリズムだってオシャレに聴かせますよね。
何はともあれ生身の人間が唄うパフォーマンスに魅
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GLACIER-Glacier ★★★ (2021-10-03 14:58:08)

オリジナルは1985年、フランスのAxe Killer Recordsからリリースした5曲入りのEP。詳しいバイオはサッパリだが、アナログ盤でいうところのA面にあたる2曲とも異なるシンガーが唄っており、B面の3曲を入れると3人のリードシンガーがいる、その内A面はゲスト扱い?何故こうなったのだろうか?興味は尽きないが、このバンドがアメリカのオレゴン州からやってきたと言われると更に驚くでしょうね。湿り気のあるマイナー調のメロディ、アメリカのバンドにありがちな無機質で無愛想はパワフルスタイルとは一線を画す情緒があり、そこに癖はなくストレートかつパワフルに鳴り響くことにより、何者にも属さない普遍的な鋼鉄スタイルを真っ向勝負で挑んでいる。
確かにこの音楽性をアメリカのレーベルが手掛けるとは思えず、彼等がフランスのレーベルに頼るのは当然の結果だろうが、ヘヴィメタル特有の攻撃性と起承転結のあるド
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AFTER HOURS-Take Off ★★★ (2021-10-03 14:02:50)

英国産のメロディアスHM/HRバンドが1988年にリリースした1st。このバンド実はLIONSHERATのメインソングライターだった、あのオーウェンズ兄弟が在籍していた事でも知られ、デビュー直前までいた事でも有名である。しかも全曲、二人のクレジットがあり、やはりここでも素晴らしい手腕を発揮していたことになる。
ジャケットには4人しか映っていないが、実際は5人目となるキーボードプレイヤーも重要な役割を果たしているので、紆余曲折あってのデビューだったんだろうなぁと勝手に推察しています。

英国産と言うだけあり、情緒のあるメロディも流れており雄大でスケールの大きなバンドサウンドは、単なる売れ線志向のバンドとは一線を画すものであり、アメリカンプログレハード勢にも肉薄する懐の深いバンドサウンドを披露している。とくにちょいハスキーなシンガーの歌声も、このメロディアスロックとの相性も
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RETURN-Attitudes ★★★ (2021-10-03 13:27:43)

ヨーロッパの成功後、雨後の筍の如く世に出たキラキラキーボード込みの北欧ハードポップサウンド。このバンドもご多分に漏れずド超級の北欧ハードポップサウンドを展開しています。そこはかとなく流れる北欧の冷ややかな風と、甘く切ないメロディ。明るい面はあるが夜空にはオーロラが輝くTHE北欧ブランドを展開しています。
メジャー感とマイナー調のメロディが程よく溶け合い局地的な人気では終わらない大衆性も完備、狙いすましたバラード調のナンバーも素晴らしいが、それ以外のロック色の強い楽曲の素晴らしく、時折絡むリッチーブラックモア風味のギターソロやオルガンも効果的に機能、ミュージシャンとしての矜持も垣間見えます。
北欧的透明感溢れるサウンドに相反するようなざらついた歌声に好悪も分かれそうですが、個人的には十分に機能していると思います。

SURVIVOR-Caught in the Game ★★★ (2021-10-02 17:08:17)

制覇への野望という邦題が逆に仇になってしまった4枚目のアルバム。バンドとしては前作の成功を受け脂が乗り切っていただけに、セールス的な惨敗はトラウマ級の衝撃でしょうね。元々、本格派のアメリカンロック路線だっただけに、どこか前作のヒット曲「EYE OF THE TIGER」は本ネタの合間に紹介したリズムネタが跳ねすぎたお笑い芸人に様であり、いやいや、あれはタイアップソングですからな匂いもしてくる。
それだけに、今作はおもてたんと違うと思われたのか、売れなかったが為に駄作の烙印を押されるのだが、そういう当時の風潮を知らなければ印象は大きく異なるでしょう。むしろアメリカンプログレ的なニュアンスも盛り込み、どこか知性を漂わせているのがポイント。産業ロックなる言葉で揶揄される彼等ですが、ギターもハードに迫りキーボードが全開と言う訳ではない。質の高いアーティステックな感性と親しみやすさ、ヒットポ
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SURVIVOR-Caught in the Game-Slander ★★★ (2021-10-02 16:56:38)

熱の籠った唄が好きなんですよねぇ
なんかこう情念が燃えている
シンプルなバッキングも悪くない
装飾過多になっていないのでハードさもある
地味な曲かも知れないが大好きな一曲です
やはりデイブ・ビックラーが好きなんだょ

TAK MATSUMOTO GROUP (T.M.G.)-TMG I-Oh Japan - Our Time Is Now ★★★ (2021-10-02 16:44:57)

シンプルに良い曲ですねぇ
日本人ならではのワビサビも狙い過ぎですが
こういう作風のアルバムになるぞと言う意味では大きいです
アメリカではリリースされたか分かりませんが
一応はフロンティアレーベルが海外配給したのでヨーロッパではリリースされたのでしょう?
向こうの評価を聴いてみたいものです

TAK MATSUMOTO GROUP (T.M.G.)-TMG I ★★★ (2021-10-02 16:41:49)

個人的に、松本孝弘さんは生粋のメタルギタリストだと思っている。従って稲葉浩志さんとのロックデュオに対する思い入れはゼロなのだが、(あの二人が揃っているのにいつまで売れる曲をやっているのだろう?今ではファンの為のバンドになりつつある)エリック・マーティンとジャック・ブレイズ、ブライアン・テッシーにシンディ・ブラックマンと名うてのミュージシャンを従え完全無欠のロックアルバムを制作している。
とにかく、松本のギターは自由奔放に弾いている。彼特有のトーンを操りダイナミックに弾く姿は頼もしい限り、売れたが故にパクリ云々で非難される彼だが、ここで披露するコンポーザーとしての手腕、和風のメロディも嫌味なく溶け込み日本人にしか出来ないロックを披露している。
ダイナミックなハードサウンドとエリック・マーティンのソウルフルな歌声の相性も抜群、当然、稲葉さんが唄っても様になるような曲も満載であり、
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SURVIVOR-Premonition ★★★ (2021-09-30 12:53:55)

オープニングナンバーから、このバンドのイメージ通りの音が飛び出してきます。軽快に跳ねる爽快なポップロックナンバー、しかし軽薄な要素はなく、どこまでも晴れやかなサウンドに思わず笑みもこぼれますね。THE80年代な感触、二頭政治とも言える時代の幕開けに不純な動機などなく、ただひたすらに質の高いロックサウンドを聴かせてくれます。
唄が上手いだけではないエモーショナルなデイブの益々バンドサウンドに馴染み、バンドサウンドのレベルアップに貢献。多くのファンがイメージするスタイルへと向かっています。スマッシュヒットした次作がフロッグなんかじゃないと、このアルバムを聴けば容易に理解できるでしょう。
コンパクトに纏めつつも味わい深いメロディアスロックの旨味、日本一権威ある雑誌の編集長が、このバンドをけちょんけちょんにけなした為に、多くの信者がそちらに走るので、随分と割を喰った印象の強いバンド。
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SURVIVOR-Survivor ★★★ (2021-09-30 12:38:24)

人生最大とも言えるショッキングな事故、多くのメンバーを失った首謀者のジム・ピートリックは、回りの助力を得てフランキー・サリバンを出会い再び自らのバンド運営へと帰還する。かつて一緒に仕事をしたゲイリー・スミス、キース・ジョンソンに協力を仰ぎ、A&Rにはご存知のジョン・コロドナー、そういう事でプロデュースにロン・ネヴィソンとバリー・マーズの名前があるのでしょうね¥
サザンロック風味のある音楽性に、もっと売れる要素を盛り込めとジョンにハッパをかけられているのは容易に想像できますが、今作から大きなヒットは生まれませんでした、そういう状況がこのバンドを売れ線志向へと向かわせるのですが、アメリカのロックバンドとしての本質は、今作の方が強いでしょうね。
埃っぽさの中にねじ込まれる質の高いメロディ、デイブ・ビックラーの歌声との相性もバッチリであり、黒っぽい③なんかは、初期ならではの名曲でしょ
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JIM JIDHED-Full Circle ★★★ (2021-09-28 13:58:46)

個人的には空白の時間が長く、すっかりあの人は今になっていたジム・ジッドヘッド。久しぶりのソロアルバムはバンド形態に戻し極上の北欧ハードポップサウンドを届けてくれた。しかも国内盤はKINGですからね、AKB効果のデカさに色んな意味で握手会に参加したくなりますよ。と嘘をついたところで今作の完成度の高さに偽りはございません。オープニングから北欧風味満点の爽快感の中に哀愁をねじ込むハードポップサウンドで掴みはOK、その流れは②③へと完璧にバトンを繋がれ気が付けば最後まで完走、珠玉の北欧サウンドの数々に胸がキュンキュンしっぱなしとなります。
今や稀代のメロディメイカーと目されるトミー・デナンダーが絡んでいるのだから当然と言えば当然なのですが、ジムのソロアルバムの中ではもっともALIENに近いスタイルを取っており、長年彼のロックサイドの歌声を楽しみたいと思っていたマニアの留飲を思いっきり下げて
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JIM JIDHED-Full Circle-I Will Never Leave You Now ★★★ (2021-09-28 13:37:23)

胸を締め付ける哀愁のメロディ
爽快感のあるサウンドメイクは北欧版のアリーナロックと言うところでしょうか?
いずれにしろアルバムのオープニングに相応しいスケールの大きな一曲
ギターソロのあとにチョイと出てくるキーボードの旋律
卑怯だと言いたくなる泣かせ具合である

JIM JIDHED-Snart Kommer Natten ★★★ (2021-09-28 13:31:35)

1991年にリリースされたジムのソロアルバム第二弾。今回もスウェーデンのみの流通でしたが、それもあるのか母国語で歌い上げています。制約がないのか、彼がやりたかったのはこっちだったのか分かりませんが、いかにも北欧風の透明感溢れる糖度の高いメロディを軸とした歌モノサウンドを展開。個人的にはポップスには詳しくないので、例えもないのですが、今作を聴き真っ先に思い出したのが、インギーの嫁さんだったERIKAの1stだし、ABBAで聴けた北欧フォーキーメロディでした。ハードエッジなバンドサウンドを期待すると肩透かしを喰らうでしょうが、フック満載の北欧歌モノサウンドが放つ泣かせのメロディの数々、そこに絡むジムの歌声、合わないわけがありません。
個人的には1stよりも出番が多い位ですが、日本語しか喋れないのに英詩じゃなきゃダメだとか、偏った思想の持ち主でもない限り大いに楽しめる歌モノサウンドを展開
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JIM JIDHED-Jim ★★★ (2021-09-28 13:09:02)

北欧メタルマニアから愛されるAILENの1stで唄っていたジム・ジッドヘッドが満を持して世に放った1stソロ。飛翔する北欧メロディアスハードポップサウンドは独特の湿り気を帯びたメロディが軽やかなに天空の彼方へと天翔ける天馬の如く駆け上がっていきます。
シンガーのソロアルバムと言う事で、ソフトケイスされていますが、ALIENの1stを聴きジムの歌声に惚れ込んだマニアなら手にとって損はしないでしょう。かつては中古盤市場を賑やかし、10万単位まで吊り上げたという都市伝説を聴いた事があるのだが、オリジナル盤の流通が少なかったために、実際に世界中のコレクターが血眼になって探したのは事実。2008年にドイツのレーベルから再発された際にはボートラが4曲追加、多くのマニアを歓喜させました。
結局、そちらも即ソールドアウト、今なお世界中のコレクターが探し回る幻の一品であることに変わりはありませ
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BB STEAL-On the Edge ★★ (2021-09-27 12:45:48)

知る人ぞ知るデフ・レパードのフォロワーバンド。そのなりきりぶりと言うのか完成度の高さに思わず笑みもこぼれます。やり過ぎだと叱るのは簡単ですが、今の時代、こういうの懐かしくないですか?と言いたい。
いそうで探せない全盛期のデフ・レパードスタイルを模倣する音楽性、本家を聴くのもいいけど、別のモンも見て見たいと思う方には絶妙な完成度でしょう。
ハンバーグの中にチーズが入った料理を発明した料理人がいるように、みんなが好きな音楽を作った嫌味のないメジャーロック。親しみやすいメロディに中に知性を封じ込めた本家にも負けない完成度を誇っていますよ。

WHITE LION-Mane Attraction ★★★ (2021-09-27 12:38:06)

当然の如く弾け飛んだメタルバブルブーム。過剰だったMTV移行時代に陰りも見え始めたヘアメタル勢。ガンズも最初はL.A軍団のように見られたが、程なくして違うベクトルを放つグループと目され一躍シーンのトップへと上り詰めた。
路線変更を余儀なくされたメインストリームバンドたち、メタリカもブラックアルバム出したしね。もう昔の名前で出ていますな作風は支持されないことは分かっていたでしょう。
オープニングでゴリっとしたヘヴィグルーブも押し出し変革を知らしめた新生ホワイトライオン。やはりお前もかと、当時は直ぐにラックの底行き、まともに聴くこともなく埋もれていたのですが、最近になり今作のデモ音源を丸々聴くこととなり無視していた今作と再度向き合う事となる。
オープニングこそ今までと違うんだというインパクトを残すが、マイク・トランプの唄うメロディラインは間違いなくホワイトライオン印、ヘヴィ
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D.R.I.-Crossover ★★★ (2021-09-26 13:16:48)

正にメタルとハードコアパンクスを掛け合わせたのがスラッシュ等と伝聞されていた時代がありました。それが正しいかは人それぞれですが、今作はそういうジャンルの超えた次元で語られるようなサウンドだし、このスカッと突き抜けた怒号サウンドは多くのマニアに支持されフォロワーも生み出したのは間違いない。
切れ味鋭いサウンドメイクとダイナミズム溢れる演奏、馬鹿テンポ一直線で駆け抜けるだけではない工夫があり、その起承転結のある展開にはヘヴィメタルのマナーに対する忠誠心すら伺える。
当時のヘヴィメタルシーンに対する従来のスピード感、その上を行く刺激が欲しいと思うマニアには絶大な支持を受けており、もっと大きな認知をされるようなスタイルである。
捲し立てる早口な歌い回し、空耳アワーの常連のような空気がなんだか楽しい気分にさせるのだが、そつなくまとめ上げた演奏は、重さよりも鋭さを重視しておりキレッ
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SALEM-THE LEGACY ★★★ (2021-09-23 13:48:31)

日本よりも海外のカルトマニアに支持されている可能性の高い国産メタルバンドのコンピ作。チャーチオブミザリーの三上氏が在籍していたバンドとしての認知度も高く、マニアック度に拍車を掛けているのだが、この作品内容が濃いのである。とくに『Back to the Front』というタイトルで世に出たデモであり、のちにドイツのレーベルが『SALEM』というタイトルでリリースした冒頭の3曲など現在では入手不可能なレア物アイテムだけに興奮必死です。
ダークでミステリアス、そして古臭いNOWBHM直系の暴走感、なんたって単なるフォロワーバンドではない個性、名も無き村の奥深く、納屋で集まり繰り広げられる土着的な信仰とも言える、不気味でサタニカルなマイナーダークサイドサウンドは雰囲気タップリ、ドイツのカルトレーベルが、デモを聴いてリリースしたいと思った気持ちに激しく共感できます。時折クラウス・マイネを彷彿
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L.A. GUNS-Made in Milan ★★★ (2021-09-21 14:56:06)

トレイシーとフィルの二人が顔を揃えれば、メンバー交代があろうとも問題は起きないでしょう。フロンティアレーベル主催のイベントの模様を収めたライブアルバム。ここで聴ける熱量の高いステージは、貫禄も漂いラフなパワーが充満、一触即発な危険なムードもあるが、バンドとして新しい一体感を生み出そうとする心意気も伝わり、想像以上に熱いステージとなっている。
新旧の楽曲を巧みに並べ立て、このバンドの持ついかがわしいロックテイストと撃ち抜かれるハードテイストの力強さ、男臭いワイルドなサウンドメイクは、どこまでも生々しく鳴り響いている。
昔の楽曲の中に最新作が並んでも違和感がないし、逆に今の方が強烈なんだと言う勢いを感じさせSPEEDなどは新しいアンセムとしてライブでは重要なピースになるような予感がする。
L.Aメタルムーブメントの中から出てきたし、バンド名や成り立ちの関係もありガンズ&ロー
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L.A. GUNS-The Devil You Know ★★★ (2021-09-21 14:39:46)

先日フロンティアレーベルからL.A GUNSの新譜情報が届く。2021年の11月に待望の新作が出ようのなのだが、底で紹介された新曲のPVがヤバい。あのフィル・ルイスが変な髭を蓄えていた。なんだあのへの字のもみあげ繋がりの奴、なんとも気持ちの整理がつかぬまま、古いアルバムに発言が無かったので投稿します。
バンドの首謀者であり、本来はトレイシー・ガンズあってのL.A GUNSなのですが、奇妙な関係性に終止符うった前作、そして2年のインターバルを空けてリリースされた今作は、前作同様の退廃的は美意識に包まれたグラマラスなハードサウンドを披露。このバンドらしい、ムードとダークでメランコリックな叙情性を生かしたワイルドロックは、雰囲気重視のフィルの歌声との相性も抜群に発揮しながら、唯一無二の個性を光らせている。
ハードなギターは哀愁の滲ませながら表情豊かなプレイで魅了、熱いエモーション迸
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PETRA-On Fire! ★★★ (2021-09-20 13:22:27)

アメリカを代表するクリスチャンロックバンド、ペトラが1988年にリリースしたフルアルバム。何枚目かは知りませんが、1stが1974年なので、その活動歴の長さに驚きますが、出している音も若々しい。いかにも88年なバブリー臭もありますが、爽快なコーラスワークに嫌味はなく、むしろクリスチャンロックらしいポジティブな空気が流れ天翔ける天馬の姿を青空に見てしまいそうです。とにかく明るい安村と言わんばかりの、嫌味のなさ、そのクリアーなハードサウンドの上を熟練のハートフルヴォイスが熱量を込め歌い上げるスタイルもお馴染みとなっており、時代と迎合しつつもらしさを失わない無頼なアメリカンロックも聴かせてくれる。健康的なパワーとハードテイスト、緩急をつけながらダイナミックに迫るも、キラキラ系のキーボードを後ろで鳴らし、絶妙なアレンジでロックなエナジーを迸らせている。
豪快で大胆なようで緻密な楽曲構成が効
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SKAGARACK-Skagarack ★★★ (2021-09-20 13:06:24)

知る人ぞ知る北欧メロディアスロックマイスターのトーベン・シュミット率いるバンドの1st。爽快な風がなびく北欧メロディアスロックは、正に絵にかいたような分かりやすい仕上がり、その癖のない作り込みにスリルやエキサイティングな面は幾度ないが、休日の午後、オシャレなカフェでブランチを楽しむが如くソフトケイスされたハードサウンドが心地よく流れ、その筋のマニアのハートに寄り添っていきます。とにかく無難です、活きのいい快活さもあります、しかし甘いです、それはメロディが甘いだけではなくツメの甘さもあります。
それだけに、もう少し楽曲を締め上げ練り込めば、みたいな空気もありますが、デビュー作という事では合格点しかないでしょう。ベタなメロディアスロックを知りたい若い人にも勧めたいのですが、制約が多いビックグループを違う観点でベタなサウンドを楽しみたいと思うマニアにも勧めたいですね。

FASTWAY-On Target ★★★ (2021-09-19 22:07:59)

シンガーのリー・ハートとエディ・クラークがイニチアチブを握り制作されたアルバム。完全にAOR調のメロディアスロックスタイルに舵を切っている。こういう現象をどう受け止められるかで評価が分かれる。
個人的には、こういう議論になるたびにリッチーブラックモア率いるRAINBOWをどう考えているかで決めるのだが、いずれにしろ、デビュー作との変遷を受け止めないとどうにもならない。
時代性を感じさせるキーボードの音色、適度にハードで疾走感のあるナンバーも軽めのサウンドメイクを前に複雑な気分になるのだが、湿り気を帯びた哀愁のメロディ、アメリカ産ではあり得ない情緒のある泣かせのハードサウンドは、安いミックスのせいで魅力を半減しているが、これでギターとリズムセクションにロックな歯応えと深みを持たせたら、さぞやカッコイイさすらい刑事哀愁系に仕上がっていたでしょうね。
アイデアの流用が多いリー
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GIUFFRIA-Silk & Steel ★★★ (2021-09-19 21:43:25)

バンドもやりながらメジャーリーガーを目指しダブルAでプレーしていた、異色の二刀流プレイヤーのデイヴィッド・グレン・アイズレー、ミュージシャン稼業が上手くいかなくとも俳優業もこなし、布施明の奥様として知られるハリウッド女優のオリビア・ハッセーの旦那としても知られる、色んな意味でセカンドな男として知られるデイヴィッド、このバンドは別に彼がメインのグループではないのだが、どうしてもデイヴィッドの事が頭を埋め尽くす。
色んなバンドのデモで唄うも、シンガーを変えてくれと露骨に言われる裏話に共感を覚えますね、世の中そうは上手くいかないが、デイヴィッドのような裏方がいないと回りません。
そういう苦労が似合う憎めない男、デイヴィッド・グレン・アイズレーの胸板の厚い胸毛ボーボーの歌声がクドイ味付けになっている。その濃度を薄めるのが、メインソングライターでありバンドのブレインであるグレッグ・ジェ
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San Diego-San Diego ★★★ (2021-09-18 17:58:47)

伝説のロックグループ、キャナビスを再結成させた元紫のドラマーでチビの相性で親しまれる宮永英一、その後バンド名をサンディエゴと改名して見事にメジャーデビューを果たします。
宮永のパワフルかつエモーショナルな歌声を生かしつつも、一筋縄ではいかないアーティステックはロックサウンドを志向、のちにこのバンドを母体として動き出すヘヴィメタルアーミーにも通ずるようなスタイルを取っており、荒々しさの中にある繊細さ、躍動感のあるリズムは鋭く迫り、迫力満点のハードサウンドを展開、個性的なアイデアをまとめ上げたギターサウンドの面白さ、どこか爽快さもある緻密な楽曲構成の完成度の高さは痛快である。
とは言え、メジャー流通という性質上、何とも言えない70年代フォークソングと言えばよいのか?古臭い昭和歌謡テイスト満載の楽曲も唐突に出てきたりと、気恥ずかし思いもするのだが、これも時代性という事で飲み込んで頂
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SABOTAGE-Hoka Hey ★★★ (2021-09-17 21:33:36)

イタリアンメタルの創成期を築いたバンドの一つとして知られるサボタージュが世に放った2枚目のフルアルバム。小手先のテクニックなど糞喰らえメタル愛溢れる電車相撲サウンドは、ドッタンバッタンと暴れまくり、分離の悪いグッシャグシャのミックスを相まって独自性の高いサウンドを披露。
パワー/スピード/メロディとヘヴィメタル三種の神器を兼ね備えたサウンドに紛れもない純度100%のメタルを体感できます。勿論、整合性や完成度というものを横に置いて、そのメタルに対するリスペクト精神に呼応するものであり、マニア御用達の域は出ていないかも知れませんが、ハードなものを愛するマニアなら是非とも聴いて欲しい一枚となります。
何と言っても1stが商業誌からケチョンケチョンの酷評を受けたせいもあり、今作の知名度の低さはハンパありません。でもそんな不評を吹っ飛ばすパワーが内包されていますよ。力の入ったスラッシー
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BOW WOW-Era ★★★ (2021-09-15 13:17:03)

日本が誇る最強のハードロックバンドと言えば(あえてハードロックと言いたい)間違いなくBOWWOWであろう。時代の流れの中で歌謡曲路線もあったが、VOWWOW解散後の山本恭司はWILD FLAG、新生BOWWOWときて、オリジナルラインナップへと進んできたが、どれもワイルドかつハードな野性味溢れるハードロックサウンドを引っ提げシーンと格闘してきた。
オリジナル路線では過去のリメイクが収録され純粋な新曲ばかりのアルバムは以外と少ないのだが、今作は全てオリジナル、過去の栄光に頼ることなく今のBOWWOWが現役バリバリのハードロックバンドであることを雄弁に物語っています。
新機軸とも言える①のような曲はVOWWOW時代に近い感触があったりするのだが、そういう方法論が一切無駄にならない商法をとっており、このバンドの凄みと言うのかキャリアに裏打ちされた強固なるバンドサウンドと、定番で終わ
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BOW WOW-Era-Tycoon ★★★ (2021-09-15 12:59:41)

ヘヴィなミドルナンバー
中盤で聴けるメランコリックなフレーズから
一気に雪崩れ込むエモーショナルなパート
こういう雰囲気の曲をやれる日本のバンドとしては最高峰にいる
カッコええわ


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