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失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1001-1050
MCAULEY SCHENKER GROUP-Perfect Timing-Love Is Not a Game
ROBIN MCAULEY-Standing on the Edge
L.A. GUNS-Renegades
BLACK 'N BLUE-In Heat
BLACK 'N BLUE-Nasty Nasty
BLACK 'N BLUE-Without Love
BLACK 'N BLUE-Black 'n Blue
L.A. GUNS-Waking the Dead
WAR & PEACE-Time Capsule
ANVIL-This Is Thirteen
ANVIL-Back to Basics
ANVIL-Worth the Weight
FAITH OR FEAR-Punishment Area
ANVIL-Pound for Pound
ANVIL-Strength of Steel
KEN HENSLEY-My Book Of Answers
Lance-While the Giant Sleeps
CLIF MAGNESS-Solo
SHAKRA-Shakra
BRETT WALKER-Nevertheless
KIM KYUNG HO-Kim Kyung Ho Live
BANG TANGO-Ready to Go
BLASPHEME-Désir de vampyr
Jim Dandy-Ready As Hell
ELEKTRADRIVE-Over the Space
NAZARETH-No Jive
BARREN CROSS-Rattle Your Cage
COCOBAT-Struggle of Aphrodite
RUTHLESS- Metal Without Mercy
JOHN SLOMAN-13 Storeys
JOHN SLOMAN-Dark Matter
URIAH HEEP-Live January 1973
URIAH HEEP-Gypsy
REFUGE-Solitary Men
JOHN LAWTON BAND-Sting In The Tale
NECROPHAGIA-Ready for Death
JURASSIC JADE-Id
HUGO-Time on Earth
RON KEELS FAIR GAME-Beauty and the Beast
FATES WARNING-Theories of Flight-Rain
OCTOBER 31-Gone to the Devil-Too Scared to Run
SPIRITUAL BEGGARS-Return to Zero-Time to Live
VIRGIN STEELE-Age of Consent-Stay on Top
GAMMA RAY-Somewhere Out in Space-Return to Fantasy
W.A.S.P.-Inside the Electric Circus-Easy Living
W.A.S.P.-Inside the Electric Circus-I Don't Need No Doctor
MOUNTAIN-Nantucket Sleighride
SMITH/KOTZEN-Smith/Kotzen
George Murasaki and Mariner-Mariner One
STORMWIND-Straight From Your Heart-Gimme, Gimme, Gimme
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MCAULEY SCHENKER GROUP-Perfect Timing-Love Is Not a Game ★★ (2021-05-14 12:48:41)

幾度マイケルがギターを弾いている感はありません
このアルバムを象徴するような作品オリエンテッド
バンド体制中心の姿勢を明確に打ち出しています
主役はロビンの唄でしょう
それだけにマイケルファンとしては物足りなさはハンパないのですが
新生MSGはこれなんだと決意を強いられましたね

ROBIN MCAULEY-Standing on the Edge ★★★ (2021-05-14 12:43:16)

最近、BLACK SWANというバンドを始動させたFrontiersから、今度はロビンのソロが出ました。スパン早くないのか?なんて心配になりますが、今回もお馴染みの仕事人軍団が集合。アレサンドロ・デル・ヴェッキオにトミー・デナンダーらがクレジットされた安牌感、ある種のマンネリズムも感じますが、手堅いバックアップ体制はレーベル謹製の破壊力を持っているので、そこにどうロビンが絡むかに興味も津々です。

個人的には先行公開されたタイトルトラックの②がDOKKEN過ぎた為にイマイチ素直になれないのだが(それ以外にもアレサンドロ&トミーが関わったバンドの流用がある)、90年代に日本国内でリリースされたソロに通ずるような哀愁のあるメロディと、ロビンの押しの強い歌声が絡むと言うお約束感を見事に演出しており、ロビンのファンであればガッツポーズ連発のパフォーマンスと楽曲の良さに大満足となるでし
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L.A. GUNS-Renegades ★★ (2021-05-14 12:19:20)

リリース前から、やってんぞとファンの間ではプチ話題になっていた、3挺目のL.Aガンズ。本家は恩讐を乗り越えた二人が合流後、順調に動いているのですが、コロナ騒動の影響を受け活動を止めている状況なのか?昨年、新曲を先行公開した辺りから音沙汰がないのですが、正に鬼の居ぬ間にな状況でリリースしてきたのがコチラ。

サウンドとしては良く出来ています、荒涼としたヒリつくメロディもあったりとしますが、全体的な小粒感は拭えず、シングルギター編成と言うのもあるのでしょうが、やはり個性不足な面が目立ちイマイチ乗り切れないのが本音。
やはり全てが淡白に感じる。トレイシーのギターはメタリックでテクニカル、さらに言えば自分の音を持っている。ヘタウマでお馴染みのフィル・ルイスには色気がある。そういう個性が本家には存在するが、この4人には、そこまでの迫力が無かった。簡単に言えば、すぐに飽きてしまうで
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BLACK 'N BLUE-In Heat ★★★ (2021-05-07 15:28:51)

試行錯誤を繰り返すも成功に結び付かないバンド。前作同様ジーン・シモンズを起用。今回はアダム・マイケルやパット・リーガンも曲作りに参加したりと、腕のある仲間の助力を借りてシーンに打って出た意欲作。
とは言いつつも、勢いのあるサウンドをかなぐり捨て、とにかく落ち着き払ったロックサウンドへと変貌。勿論、自肩の強さを感じさせるバンドサウンドではあるが、方向性をガラリと変えたのはファンにとっては戸惑いでしかなかったろう。しかし器用なメンバーはレーベルの意向を飲み込み見事モデルチェンジをやってのける。前作では吠えまくったシンガーも押さえ気味に唄いリラックスしている。こういう音がバンドの本分ではないのだろうが、⑤なんかは1stに入っていても違和感がないくらいギターが燃えている。
個人的には1stのインパクトを超えられなかったのが成功に繋がらなかったと思ってはいるが、久びりに聴いた今作は、オ
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BLACK 'N BLUE-Nasty Nasty ★★★ (2021-05-07 15:05:53)

個人的には大失敗だと思っている露骨な売れ線路線の2枚目。完全に興味を失いかけた中で聴いた3枚目ですが、ジーン・シモンズをプロデューサーに迎え、もう一度、本分とも言えるハードテイストを復権、歯ごたえのあるサウンドと大衆性を完備した楽曲は健康的なノリを誘発させ元気溌溂オロナミンCな力が漲っている。
軟弱なイメージを払拭させる乾坤一擲な豪胆さ。こんなに洗練されたメジャー感を持ちながら、実に野心に溢れたロックサウンドである。ジョン・パーデルがキーボードで参加する④もニコニコと走り出したくなる爽快さ、バラエティに富んだ楽曲を従え最後まで駆け抜けていきます。
ラストにはロン・キールやマーク・フェラーリの合間にピーター・クリスの名前までクレジット。いい意味でのパーティ感溢れるアルバムを賑やかに〆てくれます。
ギタリストしては、トミー・セイヤーもコンパクトに纏めてきた、それだけに、弾き
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BLACK 'N BLUE-Without Love (2021-05-07 14:48:14)

1stが思いのほか売れなかった為に、関係者もどげんかせんといかんと、東国原風に叫び、呼び出したのがブルース・フェバーンであった。当然の如くオシャレなアレンジを施しメタリックな本質を押さえ徹底的にコマーシャル性を高めた。
それは1stにもあったが、その裏で見え隠れする硬派さにカッコよさも見出していた身としては厳しい作風になったと思っている。日本でも雑誌の影響もあり、1stや3rdよりは価値があるらしいのだが、今作最大の悲劇は、ここまでやったのに売れなかった事にある。
次のアルバムでは、もう一度、デビュー作のような立ち位置に返り咲くのだが、洗練された今作を駄作と切り捨てるのは惜しい部分も沢山あり、何を求めるかで大きく評価を分けるでしょう。
所謂、煌びやかなL.A勢として聴くなら今作は大正解。しかし、本格派のロックバンドとして耳を傾けると厳しいだろう。こうなるとどこかで聴いた
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BLACK 'N BLUE-Black 'n Blue ★★★ (2021-05-07 14:32:30)

バブル弾けまくるL.A勢の中では実に地に足のついたサウンドが魅力だった本格派のバンドBLACK 'N BLUEの1st。その魅力はオープニングから炸裂、光沢なまめかしいコンクリートサウンドと洗練されたエッセンスも強めに打ちだしメジャー感を誘発、デビュー作のオープニングから貫禄たっぷりの余裕すら感じさせる出来栄え、②のような明るい曲もメロウなパートもあり危険でセクシーなロックの顔を出してくる。いい意味での大衆性を武器に行進、モーター音が鳴り響く③で一段ギアを上に上げ加速、そのまま勢いよく言って欲しいのですが、売れたい④で寄り道によるのはご愛敬。その流れを壊さない⑤、シングル向けがもう一曲欲しかったのかカヴァーの⑥、そしてブリブリとしたベースも耳を惹くグルーヴィーなミドルナンバーの⑦と続き、アメリカ人が好きそうな曲を中盤に並べてきた、それは⑧でも繋がり、哀愁のあるメロディを上手く溶け込ませ、
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L.A. GUNS-Waking the Dead ★★★ (2021-05-05 14:10:17)

大御所であるアンディ・ジョーンズがプロデュースを務める意欲作。個人的には、出たり入ったりとメンバーが流動的だったりと、影の薄い時代のアルバムだが、この後、トレイシーとフィルが共演するのは2017年まで無かったと思うと感慨深いアルバムではある。創立者はトレイシーなのだから、二つのガンズがあるのは奇妙だった。そして何より、今では第三のガンズが出てくるのだから、摩訶不思議アドベンチャーなバンドだと思う。

オープニングからいきなりL.A GUNSのディオ風味な曲に驚くが、2曲目以降も懐かしい匂いをさせた曲が続く。ハードでメタリックなギターはいかにもトレイシーらしい野心が漲り、新時代を迎え撃つべく自身のルーツを奮い立たせ気合いを入れてきた。このバンドの肝は、危うさにあると思っている。どこか胡散臭いのも魅力だ。その嘘くささを際立たせているのが、雰囲気重視のフィル・ルイスだと言うのが面白
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WAR & PEACE-Time Capsule ★★ (2021-05-04 13:29:33)

あれ?このバンド、以前登録されていた気がする?そしてコメントも残した記憶がある。他に人も書き込んでいたような?一応検索したが出てこなかった?ん~老いは怖いなぁ。

DOKKEN解散後、ベースとして活躍したジェフ・ピルソンがヴォーカルとギターを担当、そして自身のミュージシャンとしての才能を発揮する場所として結成されたバンドがコチラ。ギターはラス・パリッシュ、ベースにはWarlockのトミー・ヘリクソンが参加、レーベルはシュラプネルときているし、リリース時は1993年ですからね、どんなサウンドが飛び出すのかと思ったら、往年の煌びやかなL.A風グランジ仕立てに仕上がった印象が強い。
DOKKEN的な匂いは少ないが、そういえばドンも似たような作風があるなぁと思う。猫も杓子も時代に飲み込まれると、こういうスタイルになるという事だろう。
何を聴きたいかで大きく評価も分ける作品
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ANVIL-This Is Thirteen ★★★ (2021-05-02 13:08:34)

映画人気もあり、セールス的にも評価も一定の成績を収めた一枚。苦節云十年の苦労が報われた一枚でもある。それまでリリースしてきたアルバムよりも格段にサウンドプロダクションが良い。テクノロジーもあるのだろうが、クリス・タンガリーディスの仕事っぷりを褒めるべきであろう。とにかく迫力のあるアンヴィルサウンドが戻ってきた印象が強い。

映画を見ている人ならご存じだろうが、今作リリース当時は、どのレコード会社からも相手にされず自主制作として手売り状態となったのには、本当に驚いている。名手クリス・タンガリーディスの威光も通じない現状に、こちらも打ちのめされました。
後年、映画の影響で売れたのは本当に嬉しいのですが、この現代的な要素もアンヴィルなりに盛り込んだタフな作風が、今まで同様、ほとんど知られる事無く埋もれるのはシーンにとっても良いことではないですからね。

相変わらず
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ANVIL-Back to Basics ★★ (2021-05-02 12:50:06)

かつての彼等は無頼なパワーメタルの中に哀愁やキャッチネスさなどを巧みに盛り込み聴かせていた。猛々しい猪突猛進型のスピードナンバーはスラッシュ勢に影響も与え、NWOBHMを迎え撃ったカナダの雄としてマニアから称賛を浴び信頼をもぎとったバンドでもある。
このアルバムからは、紆余曲折を経て辿り着いた男たちの開き直りが聴けるのかと期待していたら、思いのほか地味な作風に落ち着いている。要するに自らのルーツに立ち返り新陳代謝を図る目的があったのであろうか?
いずれにしろ、一度リセットしてスタンスを見つめなおすと言う事でしょう。割と勢いのあった前作がお気に入りであったが為に、最初はアレっと感じたが、何度も聞き直すうちに、今作の方が楽曲も含めアレンジも練られており作品に対する拘りな近年のアルバムにない構築美を感じる。アンヴィルというバンドが進めてきた無頼な頑固メタルからの脱却と言う裏コンセプ
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ANVIL-Worth the Weight ★★★ (2021-05-02 12:32:53)

前身のバンドLIPS時代から苦楽を共にしたギターのデイブ・アリソンが抜けてしまった。92年と言う時代背景もあり、カナダの老舗バンドにも変革の波は押し寄せているのかなぁと聴く前は危惧していましたが、剛毅で無頼なアンヴィルサウンドは健在。今作でむしろ、シリアスでダークな側面も強め、パワフルさを前面に押し出す形となった。またサバス的なアプローチの曲も方向性的にハマり、リップスの押しの強い歌声も違和感なく溶け込んでいる。
前作にもあったが、少々キャッチーさに欠ける面があり、その閉塞感に満ちた不愛想なパワーメタルに対する耐性が全てを分けるような気がします。
新たなギターチームとなる二人ですが、楽曲の中で明確な役割分担を決め今まで以上にスリリングなプレイを魅せている、勿論ロブのドラムは手数も多くド迫力、その勢いのあるドラムで後方支援、派手さをモロに爆上げしています。

全体的
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FAITH OR FEAR-Punishment Area ★★★ (2021-05-01 13:17:45)

Combat Recordsが主催するUltimate Revengeのシーズン2にDark Angel , Death , Forbidden , Ravenらと共演した経験を持つバンドのデビュー作。ワタクシも、上記バンドが出演するVHSが初体験でした。
上記のバンドの中では比較的、個性が薄くキャラの強いメンツに押されていた印象が強いも、逆に普遍的な大衆性を持っており、上手くスラッシュバンド特有のスリルと、キャッチーなノリの良さを味方につけれれば、成功する可能性をもっているぞと思ったのも事実です。
今作は、ある意味、先人たちの影響を飲み込み研磨した意欲作です。いい意味での器用さは、多彩なアプローチを試みつつも、けして破綻することなく機能。80年代の頭から活動していただけに経験値は高い音を出している。
その反面、このバンドと言う顔が見えて事無いのも事実。いい意味での器用
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ANVIL-Pound for Pound ★★★ (2021-05-01 13:00:33)

間口を広げた前作の不評を受け、求められるガチムチのパワフル路線に面舵一杯した5枚目のフルアルバム。そのかいあって初期の猛々しい猪突猛進型のパワー/スピードHM/HR路線に戻ってきた。
その反面、少々堅苦しい印象を受けてしまい、いい意味での遊びと言うのかキャッチーさが減退したのは残念。しかし、問答無用のアンヴィル節の復権は、その筋のマニアにはウケが良く前作の不評をひっくり返すだけの勢いを取り戻したのは間違いない。
経験と新しい感性が融合した前作を経てリリースされた今作は、実に順当な形で彼等流儀のスタイルを構築する事となった。変革を求めない岩盤層を持つバンドが直面する難儀な課題。この辺りがアンヴィルを苦しめる事になるのかもしれない。いずれにしろ、今作で聴けるサウンドは、今現在も脈々と連なる作風である。

アンヴィルと言うバンドに漂う前座レスラー感、ある意味は国際プロレ
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ANVIL-Strength of Steel ★★★ (2021-05-01 12:35:26)

2枚目のアルバムが世界中のメタルマニアの目に留まり、期待をされていたカナディアンメタルの先駆者たるアンヴィル。満を持してリリースされた今作は、おもてたんと違うという事でリリース時の評価は必ずしも良くなかった。
特に、①②の流れが不評を焚きつけ、PVも作られた⑦なんかも流行りもんに飛びついたと叩かれる始末。前作から空いた長めのインターバル、シーンの移り変わり、アメリカでの成功と言うのがキーワードだったのでしょうが、ヘヴィなグループを前面に押し出し、当時流行りのグラム系も意識したL.A仕立てのアンヴィルサウンドは期待値を超えられなかったというのが当時の論調でした。
しかし、今の感性で聴けば多様性を帯びた意欲溢れるアンヴィルサウンドが収録されており、ミドルナンバーもそこそこに、小気味の良いサウンドも上手く盛り込み、アルバムの流れに起伏も設けています。
通して聴いてもダレること
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KEN HENSLEY-My Book Of Answers (2021-04-30 12:24:42)

HEEP黄金期と呼ばれる音楽性を支えた天才的な鍵盤奏者として知られるケン・ヘンズレーの遺作となった一枚。バンド脱退後の彼の活動はけして順風満帆とは呼べないものだろうが、2000年に入ってからは精力的な活動を行い、ソロ、バンド、合い間にHEEP関連の仕事をこなし、ご健在な姿を見せてはいた。
その反面、何をやりたいのか見えない活動が多く、バンドでアルバムをリリースしたかと思えば、すぐにソロ、それが上手くいかないと思ったらバンドと言うような形の活動が多く見られ、随分と腰の据わりが悪い印象を受けていました。
ベテランなのに、何を焦っているのか?です。その方向性の定まらない活動は遺作となる今作まで続いていますが、今回は、ある意味ベストオブソロアルバム的な多様性を持ち込み、それまでのアルバムからベストな曲を選曲したような印象を受ける。逆を言えば代わり映えのない曲でもあるのだが、焦点を絞り
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Lance-While the Giant Sleeps ★★★ (2021-04-29 00:17:57)

ヴォーカル、ギターにキーボードとバンドの主役を張るランス・マシューがランス名義で1996年にリリースした1st。ジャケットに顔アップで映る武将様似の優男がランスさんだと思うのですが、これが実に癖のないワールドワイドなサウンドを披露。スウェーデンのEmpire Recordsから世に出ているのですが、北欧風の甘さよりもスパイスの効いたハードテイストも感じさせ、大衆性にニヒリズムも盛り込んでいる。
勉強不足の為、主役であるランスさんの事は何にもしりません、でもアーティストとしの腕は確かなようで、チョイハスキーな声が、この無国籍メロディアスHM/HRサウンドにバッチリとハマっています。決して明るいメロディアスサウンドではありませんので、爽快とはいきませんが、90年の中頃に奇跡のようなスタイルをサウンドを奏でており、バラエティ豊かな楽曲も見事にやり切っています。無理無駄のないアレンジと秀で
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CLIF MAGNESS-Solo ★★★ (2021-04-27 19:46:58)

超絶有名売れっ子ソングライター/プロデューサーとして知られるクリフ・マグネスのソロアルバム。タイトルも嘘みたいにソロと名付けている。今作のリリース前に、同業者とも言える裏方軍団とPlanet3を結成しているのですが、今作にも仲間が勢揃いしており、ソロ名義じゃなくともなんて野暮なことが頭を過るのですが、俺が完全にイニシアチブを取るんだという事なのでしょうね。
誰が、どのチャンネルを捻れば感動させられるのかを知り尽くした仲間が勢揃いしているだけに、その質の高さは折り紙付き、もやは疑いのないヒットソングが満載です。清々しい極上のAORサウンド数々に心を洗われますね。
ここは素直に耳を傾け、この世界に引き込まれるのが一番です。裏切りのないベタな展開は、計算され尽くした完成度を誇り、その経験に裏打ちされた緻密な作業は、あくまでもメロディアス。そのフックのあるメロディは、マニアならずとも
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SHAKRA-Shakra ★★★ (2021-04-27 19:29:10)

スイスを代表するHM/HRバンドの1st。快活でエッジの効いたハードサウンドと北欧ならではのメロセンスが相反することなく融合。現代的なヘヴィネスさ、そのソリッドでタイトなハードサウンドは、豪快でありながらもキメの細かいメロディがガッツリと絡み、気持ちよく泣かせてくれる。
タテノリグルーブの心地よさ、あくまでもギターが中心の音楽性、ひりつく渋めのハードサウンドはあくまでもエモーショナル、その有機的な響きに絡む色気のあるワイルドヴォイスも哀愁のメロディを歌上げバンドサウンドの底上げに貢献。ベタな面は多々あるが、それが安定感につながりマンネリとは無縁の定番サウンドを奏でている。
GOTTHARDが好きな人ならマストでしょう。こういうアイデアは皆が共有するものだと思いますよ。

BRETT WALKER-Nevertheless ★★★ (2021-04-27 19:06:57)

国内盤は我らがZEROコーポレーションからもリリースされている、ソングライターとして活躍していたブレット・ウォーカーのソロアルバム。
元々ミュージシャン志望の彼、満を持してのソロデビューを言いたいのですが、時代は1994年です。そんな時代に、爽快なメロディが映える普遍的アメリカンロックで勝負とは驚きですね。
そしてこれほどの質の高さを有しながら、スウェーデンのEmpire Recordsと日本だけの地域限定リリースと言うのが残念です。スタン・ブッシュ、ジョナサン・ケイン、ジム・ピートリックらも協力に駆け付ける、彼の顔の広さ。①②⑨⑪では、ドラムとプロデュースにデヴィッド・プラーターまでもが参加となるのだから、その質の高さは折り紙付きです。勿論、ブレットが単独で書いた曲も魅力満載。
上手い唄とギター、何を聴かせたいかを明確に定めた音楽性は、ベタ中のベタですが、歌モノロック
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KIM KYUNG HO-Kim Kyung Ho Live ★★★ (2021-04-25 14:25:19)

韓国の至宝と呼んでも大げさではない、アジア圏を代表するロックシンガーだった、キム・ギョンホが1988年にリリースしたライブアルバム。インギーにMR.BIG、QUEENメドレーに、FIREHOUSEにJOURNEY、そしてDREAM THEATERのカヴァーにも挑戦、彼のセットリストの合間に取り込まれています。
韓流ドラマの主題歌のようなバラード系のヒットソング?も披露。幅広い音楽性の楽曲をチョイスしたせいもあるのか、ホンマかいな?と疑いたくなるような黄色い声援も聴こえてくる実況版に、なんだか恥ずかしくなります。まるで昭和アイドルのリサイタルじゃん(あえてリサイタルと呼びたい)。これが、本当なら相当な大スターである。インギーのライジングフォースですら黄色い声援が飛び交う始末なのだから驚きで。、現在配信されているものと、CDとしてリリースされているものでは曲順が違うのですが、CDではオ
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BANG TANGO-Ready to Go ★★★ (2021-04-25 13:53:43)

所謂バットボーイズロックブームみたいなモノにノリ80年代末期にメジャーデビュー果たした彼等が、あのシュラプネルからリリースしてきた4枚目。しかも一度バンドは解散していたらしく、前作から10年振りの新作だと言う。
個人的に、飽和状態だった88年代末期のシーンとは遠ざかっていたので、このバンドの事は名前も知っているし、1stは聴いたが幾度記憶に留めていなかった。猫も杓子も、流行りものを生み出すL.A出身に辟易していたんですね。

復権しつつある2004年という時代背景、そして、あのシュラプネルというレーベルからのリリース、このワードを信じて手にしたのですが、これが思いのほか、骨太でラフな男気溢れるハードサウンドを披露。男臭いハスキーヴォイスと無頼な二本のギター、時には哀愁を震わせながら、心にグッと訴えてくる。技巧面よりもエモーション、ハートで勝負のサウンドは、その奥にある基
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BLASPHEME-Désir de vampyr ★★★ (2021-04-24 13:17:40)

お隣の国で勃興したムーブメントは当然のように飛び火、このバンドは正にフランスでも巻き起こるNWOBHMを盛り立てたバンドであることは間違いないだろう。メイデンよろしくなドラマ性の高い展開を用意、KILLESなどのメイデンの2枚目が好きならば、今作も間違いなく耳を刺激するだろう。
デビュー作はではファルセットを交えた歌声を聴かせていたマーク・フェリーもストレートな歌唱スタイルに重きを置き、良くも悪くも煩わしいと感じさせた歌い方を変えたのは、逞しくビルドアップされた今作の方向性を推し進めている。
硬質なメタルサウンドではあるが、どこか軽やかなオシャレ感が漂うのがフランス産のなせる技なのだろうか、メロディの質などに、特有の魅力を感じます。
英語圏以外は皆、格下と言う当時のシーンを反映しているかのように、フランス語で唄う彼等はワールドワイドな成功は収められなかったが、当時のマグ
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Jim Dandy-Ready As Hell ★★★ (2021-04-23 12:35:01)

Black Oak Arkansasのシンガーとして知られるジム・ダンディが1984年にリリースしたソロ。サザンロックで知られるバンドのソロなので、どういう方向性に向かっているのかと思ったら、南部臭のそこそこに、84年的なアプローチにも果敢に挑んでおり、そのオッサン臭い歌声は如何ともしがたいが、曲によってはキーボードを上手く絡ませ音楽的なアプローチの幅を広げている印象が強い、勿論、無頼なロックもあるし、ピアノをバックに雄大な大地を優しく見つめるバラード系もあるのだが、時にはVAN HEALENのアルバムJUNP的な作風にも挑み、フレッシュ感を演出。勿論、泥だらけではあるのだが、今の時代に改めて聴けば、面白い発見が出来る。
基本は、豪快で無頼なロックサウンドが基調である。サザンロックにも軸足を置いてはいる、しかし、そのイメージだけに留まらない豊は音楽性、キャリアの成せる技なのでしょう
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ELEKTRADRIVE-Over the Space ★★★ (2021-04-20 12:37:51)

1986年にリリースされた1st。シンガーのエリオ・マウゲリはイタリアのロニージェイムス・ディオと呼ばれた人材であり、その堂に入った唄いっぷりに驚かされる。サウンドの方も垢抜けた80年代中期を意識しつつもパワフルな王道スタイルにも軸足を置いており、絶妙なバランス感覚で勝負している。

その反面、分離の悪いミックスなど、バンドの魅力を削ぐような面もあったりとマイナス要素は拭えないのだが、熱を帯びたパッショネイト溢れるプレイと硬軟交えた楽曲の数々は、正統性の強いメタルファンの期待に十分応えるものとなっています。
DIO流のパワーメタルにDOKKEN風味のソフト路線を持ち込み、そこにヨーロピアンフレーバーを掛けた完成させた音楽性。その質の高さに舌を巻きますが、2016年にEscape Musicから再発されるまで全く知らないバンドでした。まだまだ知らんバンド多いなぁと、思い知
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NAZARETH-No Jive ★★★ (2021-04-18 14:10:34)

時代の流れの中でもがき苦しんでいたベテランバンド。今作には、その紆余曲折を経て辿り着いた境地を感じる。変わることのない屈強な精神性、自分達が何者なのかを再度見直しアピールしてきたような印象を強く受ける。

ロックと言えば、これでしょうな音楽性、流行り廃りとは無縁のスタイル。その安定感と裏切らない音は、行きつけの大衆食堂のような居心地の良さがある。瓶ビール片手に上手い飯を腹いっぱい喰らいたい、町中華で飲ろうぜ、ノリで楽しみたいロックファンならば是非とも押さえて欲しい一枚である。

味わい深いマッカファーティの唄、堅実なプレイから弾き出されるいぶし銀のサウンドは、今では逆に新鮮に映るのではないだろうか、変わることを拒絶したバンドの強み。単なる70年代の焼き回しではない、鮮度も込め彼等は戻ってきたと感じるファンも多かったでしょう。
キャリアが生んだ新しい切り口、バ
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BARREN CROSS-Rattle Your Cage ★★★ (2021-04-18 13:55:18)

クリスチャンパワーメタルバンドのスタジオ4枚目となるフルアルバム。オープニングナンバーのエアロスミス風には驚きますが、94年と言う時代性を考えれば頷けますね。その後もヘヴィなミドルナンバーを中心に展開、その中にも胸が熱くなるようなガッツ溢れる王道メタル風味を展開させ、時代の中で折り合いをつけている。
ブルース・デッキンソンに似た声質のシンガーとして知られるマイク・リーのパフォーマンスは健在、①の方向性を②で揺り戻していますからね。
前作から5年のインターバルはバンドとしての苦悩の歴史でしょう。音楽性の変遷に時代の流れに飲み込まれたと感じますが、その中でもバンドらしさを感じさせる瞬間は多くあり、テクニカルなギターソロなど、その片鱗でしょうね。④とか好きだなぁ。ヒリリとした男の哀愁とメジャーロック感、このバンドの真骨頂とも言える場面でしょうね。
昔はもっとダイハードなメタル
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COCOBAT-Struggle of Aphrodite ★★★ (2021-04-18 13:40:06)

永井豪とパスヘッドのコラボジャケも話題になった国産ミクスチャー系ラウドロックバンドの先駆者となるココバットの2nd。海外からの高い評価を受けた1stの次と言うのもあり話題性も高まった中でのリリースだけにプレッシャーも有ったろうが、その辺りの課題は見事にクリアー、何でもありの質の高い音楽性をまとめ上げ自分たちの流儀に合わせて昇華、唯一無二のサウンドを築き上げようと先鞭を振るっている。
個人的に、ドストライクの音楽性ではないし、むしろ門外漢も甚だしい素人ですが、世界に向けて日本からも新たなる勢力が生み出されたことを確実に感じさせる作風であることは間違いなく、リフ一つとっても、マイケル・シャンカーだリッチーだ、ランディだとは違うスタイルの登場に新風を感じます。

あえて王道を外し奇をてらうだけではない確かな技術とバックボーンの豊かさ、多様なジャンルに精通したプロ集団が作り上げ
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RUTHLESS- Metal Without Mercy ★★★ (2021-04-15 11:50:24)

アメリカンロックの裏街道を走る硬派なパワーメタルサウンドが売りのバンドである、RUTHLESSが1985年にリリースしたEP。今では6曲のポートらが追加され世に出ている。
ダークで鈍色の光り輝くUS産パワーメタルサウンドは、先人達からの影響も飲み込み見事に自分流儀に昇華。ブルージーな色もアクセントに、古典的手法と80年代的メタリックな新時代サウンドを抱き合わせ見事に築き上げている。
US産らしい不愛想な顔、その音は煌びやかなシーンとは裏腹に、実に真摯にメタリックなスタイルを向き合っている。少々単調なリズムもあるが、緩めのミックスをうらやみつつも、豪快なプレイで攻撃性を担保、そこに歯切れの良いギターがガツーンと迫ってくる。重心低く迫るヘヴィネスサウンド、ミドルナンバーが中心ではあるが、ドカーンと派手目にキメているので、視聴感は悪くない。いかにもエネルギッシュなパワーメタルは、逆
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JOHN SLOMAN-13 Storeys (2021-04-15 11:07:44)

2003年にソロをリリースしたジョン・スローマン、前作から3年のインターバルを経て作り上げたサウンドが、アコギを片手に弾き語るフォーク/アートロック路線に変更。前作のような不自然な歌い回しはなくなり、彼らしい高音を駆使したエモーショナルヴォイスが復活。全13曲、ジョン・スローマンの歌声をタップリと味わえる仕様となった。

個人的には、眠くなるようなスタイル故に、惹き寄せられるものはないのだが、クラシックなサウンドが好きな人には一定の需要もあるでしょう。唄以外にもマルチな活躍をする、文字通りのソロアルバム、紆余曲折を経て辿り着いたのが今作だったんですねぇ。

JOHN SLOMAN-Dark Matter ★★ (2021-04-15 10:57:04)

70年代から80年代まで活躍した元HEEPであり、脱退後はジョン・サイクスやニール・マーレイとBADLANDSを結成したりと活躍していた、ポール・ロジャースタイプのシンガーとして知られるジョン・スローマン久しぶりの音源となるソロ2枚目。時代は2003年、モダンなヘヴィネスサウンドが席巻しているわけですが、今作もグランジ以降のサウンドメイクを基調とした古典ロックを披露。古臭い手法にざらついたファットなギターが似合うかは嗜好によるだろうが、いかにも2000年的ではある。

色んなアーティストが時代の中で試行錯誤していたことを思い出しますが、今となっては、この音も懐かしい音となるわけですから、時代の移り変わりを感じます。トレンド志向ではなかったのでハタから見ていた側としては余計に、そう感じてしまいますね。

若い頃はファルセットを交えエモーションに歌い上げていたジョン。
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URIAH HEEP-Live January 1973 ★★★ (2021-04-14 17:34:43)

まさに全盛期と言える時代のライブを体感できる貴重な一枚。生々しい演奏は正にライブ盤に相応しい勢いがあり、当時の彼等の充実した姿を見ることが出来るでしょう。
ケン・ヘンズレーの鍵盤プレイの凄みと、重厚なコーラスワークこそ、ヒープと思うファンも多いだけに、これを聴けば好き嫌いは抜きに納得できるでしょうね。選曲的にも当時としては、ほぼベスト。そういう美味しさもあり満遍なく楽しめる仕上がりでしょう。
破壊力抜群の鍵盤プレイの暴れっぷり、それに負けじとミックはワイルドに迫り攻撃力も倍増。このバンドの何たるかを端的に味わえる。とりわけ、今作が素晴らしいのはデヴィッド・バイロンが誰にも邪魔されることなく唄に専念出来ていること、特に名曲Look at Yourselfもバイロンが歌いこなし、これだよこれと言いたくなる仕様。バイロンの変化自在の確かなパフォーマンスのおかげで実に芯の太い充実した
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URIAH HEEP-Gypsy ★★★ (2021-04-14 17:13:02)

ピーター・ゴルビー時代のライブ映像。場所はLondon Camden Palace。TVの収録用のものが原本らしいが確証はない。
ある意味、貴重なゴルビー時代のライブなのだが、ミック・ボックスのワイルドかつハードなギターを前面に出した勢いのあるステージになっているのに驚く。かつてのようなプログレタッチの幻想的なスタイルではなく80年代的なモダンさも加味された新生ヒープそのものをパッケージ、そのホットで活きのいいステージを楽しめるが、少々物足りなさはある。
それは、思いれや選曲などにもよるのだろうが、個人的には、バイロン時代の曲では、やや軽く仕上がってしまった。また、喉に問題を抱えていたデリケートな男として知られるゴルビーのパフォーマンスも粗めだったりと気になる点も多い、それでもミックは、バンドをグイグイと引っ張り、ヒープの金看板を支えている。
それだけでも十分、この作品
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REFUGE-Solitary Men ★★★ (2021-04-12 17:50:02)

新旧RAGEのメンバーが揃った夢のプロジェクトチームによる記念すべき1st。癖のあるギターワークはスリル満点、緊張感漲る独特のトーンを操り不穏な陰影を際立たせている。この辺りに、このメンバーが揃う意味合いを感じるのだが、古典的なジャーマンスタイルのHM/HRも強めに反映させることで差別化を図っているように感じる。
その効果はオープニングから色濃く反映されていると思う、より普遍的でオーセンティックな方向性に軸足を置き、新旧のRAGEファンを取り込める魅力を感じる。エモいRAGEなんて嫌だと思うマニアにとっては、尚更支持できるだろうし、独特の癖を押さえることで苦手と感じていたファンを取り込みだけの魅力も同時に存在している。その反面、地味に感じる面は否めないが、堅実なジャーマンスタイルと思って聴いて欲しい。
こういうプロジェクトには可能性を感じますね。第2弾も期待したいところです。

JOHN LAWTON BAND-Sting In The Tale ★★★ (2021-04-10 13:47:29)

HEEP30周年を祝うイベントでケン・ヘンズレーと共演を果たし接近するも、両者の思惑通りに事は運ばず、ある意味予定通りとも言える形で袖を分かつこととなる。それでもジョン・ロートンの活動は途切れることなく継続されロートンバンドの始動に繋がったのはありがたい。
なかなか、精力的な活動を行っていると感じない稀代の名シンガー、ジョン・ロートン。そのパワフルかつクリアーな歌声は唯一無二の個性を放っており、一聴して彼と分かる自分のトーンを持っている人です。確かな表現力と歌声、その天賦の才を存分に生かして欲しいと思うのですが、中々ワールドワイドとはいかず、どうもローカルスター的な立ち位置で活動している印象が強い。
今作もマイナーレーベルからのリリースである。そしてレコーディングにも金をかけていないジャムセッション的なニュアンスから生まれたようなサウンドである。盟友とも呼べるギターのスティー
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NECROPHAGIA-Ready for Death ★★★ (2021-04-09 13:11:49)

つい最近、Bandcampで見つけた幻の一枚。元々はこちらが1stよりも先にレコーディングが済まされていたが(詳しい事情はわかりません)1990年にポコッと出来てきて消えた一枚。ややこしい権利の関係などあったのか知る由もないが、単体での再発はなく、コンピ作に丸々収録されたり、リメイクされた形で数曲、他のアルバムで確認できたものがある程度。マニアとしては、一度は聴いてみたい一品でしたが、これがコチラの想像を裏切るような展開になっていて驚いた。

デビュー作こそ、スラッシュメタル的アプローチだったが、こちらは完全にホラーテイスト全開のブラッケンドなデスメタルスタイルを披露。シンガーもギターの音色も汚らしい糞尿まみれの血みどろサウンドを轟かしているのに驚く、1stリリース以降、デスメタル的なアプローチに移行したと思っていたら、デビュー作が異質で、彼等の本分はこっちの方だったんだと言
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JURASSIC JADE-Id ★★★ (2021-04-08 08:45:00)

常にアンダーグラウンドシーンの先端を走ってきた国産スラッシュ系バンドの最新作。HIZUMI嬢が紡ぐ言霊。その刺激的かつ風刺の効いた世界観は、含みを持たせつつもストレートに吐き出すことで、聴き手の感性に鋭い刃を突き立てます。有名になる為なら手段を選ばず平気で嘘をつき、皆が自分を立場ばかりを優先するがあまり、善悪の判断すら曖昧になる世の中、見たくないものに背を向け、小さいウソをつきながら自分の立ち位置を決める。
世の中からこぼれるよう真偽不明の情報に寄りかかり、今日もスマホの画面に噛り付き、全てを知ってるかのような顔をする。本当の恐ろしい世の中がやってまいりました。

HIZUMI嬢の存在そのものが音楽性の頂点に鎮座するスタイル。その唯一無二の個性は、決して奇をてらった存在ではない。悪目立ちが横行する世の中とは一線を画す、本物のカリスマ性。そういうものを纏った存在だ。
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HUGO-Time on Earth ★★★ (2021-04-06 22:03:18)

スティーブ・ペリーに声が似すぎているで話題になったヒューゴのソロアルバム第2弾。ギターはヴィニー・バーンズが参加とお膳立ては揃っています。粒だった楽曲と上手い唄、リードギターもそこそこに技を見せ、教科書通りとも言えるようなお約束のロックをやりまくっています。
それだけにスリルはありませんがクオリティに対する保証は間違いなし、どこか深夜の通販番組みたいな嘘くささもあったりするのだが、素直な耳で聴けば、心もハレバレになる爽快感たっぷりの、チョイ切ない叙情派サウンドがテンコ盛り。遠くの空を見つめ、心も穏やかな気分に浸れます。
唄が上手いってのは素晴らしいね。⑩では、カナダのTriumphの曲をカヴァー。これも流れ的に問題なく溶け込み、ヒューゴが作り出すメロディアスロックに華を添えています。
参加メンバーも複数クレジットがあり、どういう経緯で制作されたのか?気になる面もあります
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RON KEELS FAIR GAME-Beauty and the Beast ★★★ (2021-04-06 21:46:19)

あのイングヴェイ・J・マルムスティーンを世に送り出し(踏み台にされた?)、その後はBLACK SABBATHに一瞬参加、そしてKISSのジーン・シモンズの助力を得て世に出たロックンローラー、我らがロン・キール。
80年代にそこそこの成功を収めるもメタルバブルに乗っかれるほど、器用でもなくシーンから消える事となる。
その後1997年に突如、北の狂獣SABER TIGERのアルバムに参加した時は驚きました。叙情派バンドに何故?キールなんだ?
その予測不能な化学反応はパルプンテの如き破壊力で、マニアを楽しませてくれましたね。
そんな不器用な歌声が愛されるロン・キール。一時期はカントリーで食いつないでいた苦労人、迷走するキャラを極めていたのが、この時代だと思います。
ロン以外は全員女性のツインギター編成、セクシー系の女性を4人も従えハーレム状態を楽しむことに、どう考
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FATES WARNING-Theories of Flight-Rain ★★★ (2021-04-04 21:36:54)

ここではピアノではなくアコギをバックに切々を歌い上げています
エモーショナルで太い声も逞しい優しさを感じます
オリジナルのドリーミーさはありませんが
オマケのクロージングとしては成功でしょう

OCTOBER 31-Gone to the Devil-Too Scared to Run ★★★ (2021-04-04 21:30:13)

シングルに収録されたカヴァー
押しの強い無頼なバンドのイメージがあったがけに予想外のカヴァー
本家よりもラフな仕様になってるが
バンドのイメージに即している
こういう隠れた名曲に再びスポットライトを当てる機会を作ってくれたことが嬉しい

SPIRITUAL BEGGARS-Return to Zero-Time to Live ★★★ (2021-04-04 21:24:22)

このバンドのイメージにピッタリのカヴァー
オリジナルに対するリスペクトがハンパない
ワウをかましたギターもたまらん
唸るハモンド
粘り腰のグルーブ
官能的なギターがやはり素晴らしい
唄も雰囲気バッチし
本家ではもう再現できない空気を生み出している
オリジナルに負けない素晴らしいカヴァーです

VIRGIN STEELE-Age of Consent-Stay on Top ★★★ (2021-04-04 21:19:26)

ピーター・ゴルビー時代をチョイスするとは渋いね
オリジナルの方がベースがブンブンきてました
でも持ち味を殺さない好カヴァーですが
このバンドの必要だったかは微妙な気がする
でもマニアには嬉しい誤算ですよ

GAMMA RAY-Somewhere Out in Space-Return to Fantasy ★★★ (2021-04-04 21:10:19)

以外と本気でやっています
アルバムの締めがカヴァーとは驚きですが
カイ・ハンセンの唄がミスマッチですが
それでも雰囲気は十分に伝わります
HEEPメタル仕様といったところでしょう
こういう忘れ去られたバンドの隠れた名曲を取り上げたセンスが素晴らしい

W.A.S.P.-Inside the Electric Circus-Easy Living ★★★ (2021-04-04 21:06:20)

どっしりとしたヘヴィネスさが増強
割とカヴァーソングでアルバムの水増し傾向のあるブラッキーですが
流れ的に違和感はない
またバンドのルーツに触れるのもファンにとっては嬉しい限りです

W.A.S.P.-Inside the Electric Circus-I Don't Need No Doctor ★★★ (2021-04-04 21:03:46)

ロッカーならHumble Pieヴァージョンが馴染みでしょう
元はR&Bでレイ・チャールズが唄っていたとか
こちらのヴァージョンはロック仕様です
軽快なロックショーの合間に挟まれても違和感なし
このバンドのイメージにピッタリですね

MOUNTAIN-Nantucket Sleighride ★★★ (2021-04-03 18:35:07)

ある一定の世代の人ならば、ギターをマスターする過程で、必ずポール・コゾフやアラン・ホールズワース、そしてレズリー・ウエスト等は避けては通れないマスターピースだったろう。
マイケル・シェンカーに通ずる泣きのギター、そりゃレズリーがお師匠さんなんだから、類似性があって当然となるわけです。若い人で、なかなかマウンテンというバンドに繋がりづらいでしょうが、ギターを志す気持ちがあれば、一度はトライして欲しいバンドでありアーティストです。
そして何よりも、古典ロックの凄みを体感したい人にはマストなアルバムだと断言したいですよね。
アメリカンロックの良心とも言えるエモーションと泣かせのフレーズ。このバンドがR&Bやソウルだけのエッセンスで終わらないのはプロデューサーであり、ベースとして参加するフェリックス・パパラルディの影響にもよるのだろうが、そういう理論的なものなど関係なく魂に訴え
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SMITH/KOTZEN-Smith/Kotzen ★★★ (2021-04-03 18:03:23)

20年以上雑誌を読んでいないので、最近の流行りものを全く理解していない。それで苦労することはないのだが、どういった経緯で、エイドリアン・スミスとリッチー・コッツェンがタッグを組んだんだろうか?
全然、接点のない二人だと思われるのだが、浦島太郎オジサンにとっては、皆目見当もつきません。それでも、先行公開された楽曲の出来の素晴らしさに感嘆させられましたね。
エモーショナル歌声と、テクニック込められた情熱とソウルフルな味わいのギター、トーン一発で酔わせてくれるプレイの数々に、思わず酒も進みますね。リッチー・コッツェンのエモーショナルなギターと唄、上手いのは知っているが、ここでは今まで以上に有機的に機能、シンプルながら多彩なフレージングを用いり、二人のギターは個性を光らせています。
腕利きの二人が派手なプレイになど頼らなくとも十分に満足させている。ハードだが哀愁美に溢れたフレー
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George Murasaki and Mariner-Mariner One ★★★ (2021-04-03 17:34:54)

日本のDEEP PURPLEと呼ばれた沖縄のロックバンド、紫を率いていたジョージ紫が新たに結成したバンドの1st。ジョージの鍵盤プレイを主軸に楽曲はドラマティックに展開荒々しさの中に繊細さを加味させた古典ロックの旨味に唸ります。

随所に存在感を発揮するリズムプレイ、ハーモニーやフィーリングを大切にするエモーショナルなギター、そしてJJのソウルフルな歌声、演者が一体となり生み出される音は、既存のアイデアを踏襲しつつも、アレンジセンスの妙味も光り輝き、新たなる息吹を与えている。
あらゆる音楽に精通したプロ集団が生み出す無限のエネルギー、多様性に富みながらもエネルギーの放出を一つにまとめることでインパクトを強めているのも印象的です。
ロックあり、バラードあり、プログレテイストありと、なんでも歌いこなせるJJは、本当に逸材だった。
時代が1979年のリリースである
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STORMWIND-Straight From Your Heart-Gimme, Gimme, Gimme ★★★ (2021-04-02 20:29:35)

インギーよりも先にカヴァーしているのかな?
女性シンガーも上手く機能しているでしょう
中低音域を駆使して堅苦しい印象を受けていただけに雰囲気はあるぞ
ギターソロもスリリングでイイですね


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