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失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1551-1600
PLASMATICS-New Hope for the Wretched
GRAVE DIGGER-Fields Of Blood
BON JOVI-Live at Super Rock '84 in Japan
THE REIGN OF TERROR-Light in the Sky
FLOTSAM AND JETSAM-No Place for Disgrace
FLOTSAM AND JETSAM-Doomsday for the Deceiver
MC5-Kick Out the Jams
Outo-正直者は馬鹿を見る
COOL FEET-Burning Desire
NASTY SAVAGE-Nasty Savage
Brave Bomber-First Bomb
BADD BOYZ-Badd Boyz
VANDENBERG-2020
VANDENBERG-Vandenberg-Nothing to Lose
VANDENBERG-Vandenberg-Too Late
VANDENBERG-Vandenberg-Wait
VANDENBERG-Vandenberg-Back on My Feet
VANDENBERG-Vandenberg-Lost in a City
TORMENT-Tormentation
CROW-Bloody Tear
GRIEF OF WAR-A Mounting Crisis... As Their Fury Got Released
CITY INDIAN-Howling on Fire
THE HU-The Gereg-Wolf Totem
THE HU-The Gereg-Yuve Yuve Yu
KRAKEN-Kraken II
DINKUMOIL-Metal Weld
Хурд(HURD)-Black Box-Best Collection I
Хурд(HURD)-Black Box
THE HU-The Gereg
CAPTAIN BLACK BEARD-Struck by Lightning
CAPTAIN BLACK BEARD-Sonic Forces
TRAVELER-Termination Shock
CIRITH UNGOL-Paradise Lost
CIRITH UNGOL-One Foot in Hell
CIRITH UNGOL-King of the Dead
THE RODS-The Rods
Y & T-Yesterday and Today
CIRITH UNGOL-Forever Black
FALCON-Falcon
9.0-Too Far Gone
AXEL RUDI PELL-Sign of the Times
BLOOD OF THE SUN-Blood of the Sun
AGGRESSOR-By Any Means Necessary
Poison Arts-Hot Rod
Poison Arts-Mystery Temptation
OZZY OSBOURNE-Ordinary Man-Holy for Tonight
OZZY OSBOURNE-Ordinary Man-Today Is the End
OZZY OSBOURNE-Ordinary Man-Scary Little Green Men
ACID DRINKERS-Are You a Rebel?
APOCRYPHA-Area 54
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PLASMATICS-New Hope for the Wretched ★★ (2020-06-13 20:31:59)

破天荒なキャラクターと素顔のギャップに苦しんだのか、自ら拳銃で命をたったウェンディOウィリアムスがフロントを飾るバンドのデビュー作。激しく咆哮したかと思えば、④では喘ぎ声シャウトまでかます仕様、楽曲もパンキッシュな勢い重視の曲が多く、ストレートな感情表現を尊重している。
勿論、親しみやすいファニーさや、実験的意欲旺盛な面も同時に見られるのも面白い。
イギリスから流れ込んできたパンクムーブメントに呼応するように、アメリカでも地殻変動を起こしたパンクムーブメント、このバンドも、そんな先駆けの一つとして語られるのだが、完成度や技術云々ではないパッションを感じさせるのが聴きどころ。
アメリカよりもイギリスで受けたというのも興味深い話なのだが、スタイルに拘らない雑食性、一口に語ることだができない節操のなさもパンクな精神性の継承という事なのでしょう。

GRAVE DIGGER-Fields Of Blood ★★★ (2020-06-10 20:53:54)

アイリッシュフレーバーたっぷり、ドイツのベテランメタルバンドが選んだのは、お得意のアイルランド物語。剛毅に打ち鳴らされるパワフルサウンドに注がれる叙情的なメロディと、灼熱のメタルスピリットの融合は沸点も高く、勇猛果敢なメタルウォーリアーぶりを発揮。このバンドの持つ強い精神性、紆余曲折はあれど、己が信じるメタル道を突き進む姿勢、時代の流れに抗い続けた男たちに迷いなし、どこかで聴いたことがあるフレーズすらも味方につけ、確信犯的な発想で、ファンが望むものを見事に描いている。リフ一発に込められた思い、キーボードやバグパイプが奏でるアイリッシュメロディ、全てが有機的に絡むことで説得力も倍増、こういうコンセプトが目先を変えるだけではない、地に足がついたものだからこそ聴き手を圧倒するでしょう。
好戦的なエピカルさもあるが、それ以上に賑やかで痛快な剣劇メタル的にカラーを持ち合わせていたのも、今作の
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BON JOVI-Live at Super Rock '84 in Japan ★★★ (2020-06-10 16:48:46)

福岡・名古屋・大阪・埼玉の4都市6公演行われた、国内初とも言える大掛かりなロックフェスティバル、それがスーパーロック84でしたね。レンタル屋にいって、ダイジェスト版から、ANVILを除く参加バンドをフィーチャーしたものまで世に出ていますが、(後年、閉店セールに伴い全部ゲットするも、レンタル型落ちの為、褒められたものではなかった)今作を見て衝撃を受けましたね。1stアルバムを聴いた後とはいえ、この若さ溢れるエネルギッシュなステージといい、華やかな見た目と言い、こりゃ売れるわなぁと、関係者のみならず多くの人々がそう感じたでしょうね。今見ても率直に、そう思います。

1.She Don't Know Me
2.Breakout
3.Get Ready
4.Runaway
収録は全4曲。合い間にインタビューなど交えた25分、アレックス・ジョン・サッチのコ
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THE REIGN OF TERROR-Light in the Sky ★★★ (2020-06-08 12:51:37)

今ではガスGの師匠として認知されているアメリカ人ギタリスト、ジョー・スタンプ率いるメロディックパワーメタルバンドの1st。時代は1996年、商品としてのリリースは日本のみという事ですが、現在は配信盤があり、そこではDPのカヴァーソングである③がカット。正規品は今となっては貴重な一品でしょうね。

バンド結成前にはデイヴィットTチャステイン総帥率いるLeviathan Recordsからソロも出しているので、それなりに名前の知られているギタリストだけに、彼のネオクラ風味を漂わせたパワープレイに歌が入るというのは楽しみでした。
クラシカルなフレーズをバシバシと決めたソロとはテイストは違うのだが、一端スピードに乗ったなら、怒涛の速弾きプレイで魅了。荒々しい音像も、アイデアとして悪くないと思わせ、彼の持ち味であるスリルを伴うスピードプレイが生きている。
個人的にはシンガー
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FLOTSAM AND JETSAM-No Place for Disgrace ★★★ (2020-06-07 21:23:59)

前作とは一転、日本一権威ある雑誌の日本一影響を与える酒井康氏が90点の評価を付けたことにより、話題性も嘘みたいに上がったことを記憶している。本当にワタクシはこの手の輩が大の苦手である。お前たちは耳が付いているのか、音を聴け音を、音楽は読むモノじゃないぞと心の底から思いました。当時雑誌は一切読まないタイプだったワタクシにとっては、本当に嫌な思い出がよ蘇る一枚です。そのせいで、当時この音と向き合えなかったからね。

くだらない先入観を捨てて聴けば、前作におけるソングライティング力をさらに研磨、アイデアを取りまとめ高いドラマ性を有しつつも、無駄を排除し聴きやすく纏め上げている。前作にあったむせ返るようなアングラダーク臭がなくなったのは、個人的には残念だが、エルトン・ジョンのカヴァーすらも、大ありと思わせる手腕に聴かせ方にバンドの成長を感じます。
彼らの代表作は今作で間違いない
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FLOTSAM AND JETSAM-Doomsday for the Deceiver ★★★ (2020-06-07 20:58:48)

メタリカのベースが以前いたとことにより再脚光を浴びたアルバム。リリース時は権威ある商業誌から78点を献上。微妙な評価と音楽性に詳しく触れられていない為に、話題に上ることはなかったと言われる。残念極まりない話である。

アメリカン特有の光沢のある艶めかしいパワフルサウンド。そこに塗されるバイオレントな空気とダークな質感が鉄壁のリフとリズムを従え猛進、良く練り上げられた楽曲構成は勢いで押し切ることなくグイグイと次の展開に引き込んでいく。
デビュー作でこれだけ歌えたら十分だろうなエリックAKの柔軟さも兼ね備えたパワフルヴォイス、彼の歌声を軸にしたと思えるような構成もズバリとハマり、このバンドの特異性をアピール出来ている。
阿吽の呼吸と言っても良い、リフワークやリードプレイにも聞かせる要素が大きくあり、エドワード・カールソンとマイケル・ギルバートによる、歯切れのよいツイン
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MC5-Kick Out the Jams ★★★ (2020-06-06 20:10:06)

近年はレッチリやレイジアゲインストマシーンらのおかげで若い人たちにも知られ神格化された元祖ガレージロックであり、パンクスやメタルを志す者にも影響を与えたデトロイトのロックバンド。だからMC5なんだね。
デビュー作がライブ盤というのもぶっ飛んだ話なのだが、このバンドの魅力はライブにあるという事のなのだろう。確かに攻撃的で生々しいサウンドがスピーカーを食い破らんとしている、それ以上に耳を惹くのがバンドの骨格となるロックに対する忠誠心の高さ、基本がしっかりしているから、挑発する喧嘩腰のハードビートも様になっており、ビシッと決まっている。歌い手も、想像以上にファンキーなノリを持っており、ライブならではのアジる場面もあったりするが、それ以上にしっかりと演奏に向き合っているのが印象的だった。
なにやらきな臭い空気、暴発寸前の火薬臭が充満しているようなヒリつくライブ盤ではあるのだが、聴きよ
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Outo-正直者は馬鹿を見る ★★ (2020-06-03 13:48:41)

日本のハードコア/パンクシーンを語る上では外せないバンドと言われる。OUTOの1987年リリースのEP。
収録時間はわずか17分少々なのに12曲も収録。曲によっては1分にも満たないものもあったりと、勢い重視の楽曲が収録。
日本人らしいメロディとノイジーなサウンド、どこかファニーな親しみやすさもありつつ、近づきがたいバイオレントな空気もあったりと、雑食性の強いジャンル故の面白さが音に溢れている。
門外漢故に人に語れるほど、詳しい訳ではないのだが、元気いっぱい繰り出される爆音の数々、手数の多いスピードプレイ、直情的に突っ込んでくる楽曲群は容赦無用のアグレッションを有している。このバンドとの出会いは思春期真っ只中のワタクシに、スピードメタル系を聴いているのなら、こういうのもあるぞと勧めてくれたパンクスの友人のおかげ。ただ、当時はピンとこなかった。もう少し様式がある方が好みとい
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COOL FEET-Burning Desire ★★★ (2020-05-29 20:50:07)

60年代の後半から活動するドイツはルクセンブルクのバンドによるデビュー作。昔から初期型のSCORPIONSのような音楽が聴きたいのにどうして、そういう音が中々ないのだろうかと思っていたら、米英からするとドイツのロックは格下でクラウトロックなどと呼ばれ馬鹿にされていたというのが背景にあるらしい。ドイツ国内限定のバンドならいるのではないのかと思うが、中々お目にかかれないのが現状だが、そんな個人的に不満を解消してくれたのがこのバンド。
完全に暗く湿った叙情派ハードサウンドを披露。ジミヘンをやりたがるウリ・ロートのいない初期型SCORPIONSスタイルである。しかもレコーディングはダークススタジオでしょ、完全に狙っているじゃん。
アナログ盤の枚数も少ないために、世界中のマニアが探しているレアな一品。自主制作盤だから、尚更でしょうが、だれか正式な音源として再リリースに一肌脱いて欲しいで
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NASTY SAVAGE-Nasty Savage ★★★ (2020-05-29 20:29:57)

Metal Bladeのブライアン・スライゲルが陣頭指揮に立ち制作されたフロリダのバンドによるデビュー作。ミステリアスでダークな色合いはキング・ダイアモンドからの影響も大、シンガーのナスティ・ロニーの歌い回しも、キング・ダイアモンドを意識したものだろう、そこにエピカルなムードも持ち込み濃密な世界観を演出、スラッシーなリフワークも飛び出すが、スピーディーなナンバーはなく、スピード命のマニアには喰いつきも悪いだろうが、ハードでエッジの効いたギターリフや、重心を落とし迫ってくるヘヴィグルーブを中心とした楽曲構成は、少々キャッチーさに欠けるのだが、US産の裏街道スタイルを愛するマニアにはたまらんものがあるでしょう。軽快に走るだけがメタルではない、こういう重苦しいスタイルにも需要はありますのでね。
濡れているのに湿らない光沢のある艶めかしいメタリックサウンド、もう少しスピードを上げれば初期型
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Brave Bomber-First Bomb ★★★ (2020-05-29 15:06:15)

90年代に関東を中心に活動していたパワーメタルバンドのデモ。勇壮なメロディと歌詞、その男臭さマックスのサウンドは、ACCEPTを軍歌仕様にしたような気骨なスタイルであり、力強さとメタルな様式を守った音楽性に、グッと惹き寄せられました。とくにオープニングを飾るGaming Animalのギターソロに、ロシアの戦中歌としても知られるカチューシャをねじ込んだセンスに脱帽。こういうアイデアもACCEPT的であり、日本人的な情緒と、迸る熱情を何の疑いもなく叩きつけることで独自の音楽性を築き上げている。デモ音源なので音質は期待できないが磨けば光る素材であることに変わりはなく、どこか海外にインディペンデント系のレーベルに持ち込み、正式な音源として世に出して欲しいと思わずにはいられない。国産メタルを代表する一品。
バンドは一度空中分解するも2000年以降、凱旋マーチと名を変え再出発。男泣きの任侠メ
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BADD BOYZ-Badd Boyz ★★★ (2020-05-25 13:03:13)

Voポール・ショティーノ、Gミッチー・ペリー、マイケル・ガイ、Bにショーン・マクナブらの名前がクレジットされているバンドのデビュー作。ポールのしゃがれたソウルフルヴォイスを生かしたハードサウンドは、彼が歌う事で魂が吹き込まれる、その有機的な響きに心が揺さぶられますね。作曲クレジットや複数のプロデューサー名義など、どうも寄せ集め感が漂うが(詳しいバイオはわからないので言及出来ません)楽曲のクオリティも高く、作風も統一されており視聴感にばらつきは生じない。彼の歌声と、メロディを大切にしたアーバンなセンスが光る歌モノロック。皆が同じ方向に向かい何を聴かせたいかを明確にしていることが、今作をよりよいものに仕立てている。
何を歌っても上手い男に、任せておけば大丈夫である。ロックありバラードありブルースありと、無敵のロックシンガーの美声と、職人技のサウンドを楽しめる好盤ですね。

VANDENBERG-2020 ★★★ (2020-05-25 12:36:40)

ついにヴァンデンバーグ名義で復活を果たした稀代の名ギタリスト、エイドリアン・ヴァンデンヴァーグ。WHITESNAKEでの活動のイメージが強く、のっぽのブルースオジサンにされてしまっているが、彼本来は、そんな地味なギタリストではない。
もう味がしなくなっているのにWHITESNAKE時代に噛り付き、地味な作風を連発したMOONKINGS時代の失敗を払拭するが如く、今作では果敢にエネルギッシュなハードサウンドに挑んでいる。
今やB’zのメンバーとしても知られるブライアン・テッシーと、ルディ・サーゾの元WHITESNAKE組に、今や引っ張りだこのロニー・ロメロの布陣。正直、押しの強いロニーが歌うのであれば、繊細なサウンドが期待できないと踏んでいたが、その反面、彼の胸板の熱そうな、胸毛ボーボーの熱いエモーション迸る歌声を中心としたハードサウンドを披露、少々盛り過ぎな面はあるのだが、今
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VANDENBERG-Vandenberg-Nothing to Lose ★★★ (2020-05-24 17:26:07)

RAINBOW風味のメロウなハードナンバー
ジョー・リン・ターナーの声が聞こえてきそうだ
上手いことやっているねぇ

VANDENBERG-Vandenberg-Too Late ★★★ (2020-05-24 17:24:57)

明るいポップな曲だが
欧州的なメロウさが加味されている
こういう陰と陽を組み合わせるのがヴァンデンヴァーグは上手かった
メジャー感も十分にある

VANDENBERG-Vandenberg-Wait ★★★ (2020-05-24 17:15:14)

若い頃はこれからアルバムが幕開けだぁなんて言ってましたね
アコギのイントロが煌めいていますよ
メロウなムードとハードなロックテイストが絶妙です
走るだけがメタルじゃない
こういう曲も存分にその魅力を照らしている

VANDENBERG-Vandenberg-Back on My Feet ★★★ (2020-05-24 17:11:54)

グルーヴィーな曲ですねぇ
アルバムの2曲目ってのが絶妙です
この欧州風味満点のメロも素晴らしい
エエバンドだったなぁ

VANDENBERG-Vandenberg-Lost in a City ★★★ (2020-05-24 17:09:45)

洗練された都会的な曲です
ギターソロもホットでクールにキメまくる
これぞヴァンデンヴァーグな魅力に溢れている
こういう売れ線モノをサラリとねじ込めるセンスがいい
十分ハードで攻撃的だね

TORMENT-Tormentation ★★★ (2020-05-23 14:10:24)

国内盤はあのSpiritual Beastからリリースもされているドイツ産暴走ロックスラッシャーの通算4枚目。活動は1984年、4枚目だが20年を超えるベテラン戦士、おまけに自らRemedy Recordsも立ち上げていますからね。その気合の入りようも伺えるでしょう。
けたたましいチェーンソーの音から暴走ロックショーが幕開け、シーンの細分化が進み成熟された中で、彼らが取った手法は古典的なスタイルの踏襲。それはVENOM的な騒々しいロックスタイルとMOTORHEADに通ずる、いぶし銀の荒くれスタイル。時には陽性な面も見せたりと(AV男優になりたい③とかね)、いい意味で肩の力が抜けており、整合感がある。この生真面目さがドイツ印なのかもしれないが、20年というキャリアに裏打ちされた、アグレッションと疾走感は、良く練り上げられている。その辺りが鼻につくとのめり込めないなぁと興ざめするのかも
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CROW-Bloody Tear ★★★ (2020-05-23 13:32:30)

日本が誇るハードコアパンクスによる18年振りの2枚目。リリースは2005年、自主制作と思われる作品は血涙というタイトルで流通しているらしいが、現物は見たことがない。ワタシが知っているのはPrankとい米国の会社か『BLOODY TEAR』の名で2006年にリリースされたものです。

パンク特有のお気楽感など皆無。徹底的に貫かれるハードコアパンクス流儀の暴虐性、ど派手なドラミングと過激度を高めるベース、両者が加速度を増すように蹴り上げまくる。ギターも激しいだけではない情緒がたっぷりとあり、この嵐の如く過激な音の渦の中に、猛烈な泣きを持ち込んだりと、芸達者な面もありメタル系の耳を存分に刺激し楽しませてくれる。無頼な過激さに情緒を絡ませたことにより、より一層の説得力と深みをサウンドにもたらしている。

そこに単に、おどろおどろしいことや過激な思想を乗せて奇をてらうのでは
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GRIEF OF WAR-A Mounting Crisis... As Their Fury Got Released ★★★ (2020-05-22 13:20:37)

2002年頃から現在まで活動を続けるサムライクランチと呼ばせるスラッシャーの記念すべき1st。ザクザクと刻まれるギターリフに80年代型スラッシュを聴いていたマニアなら涙がこぼれそうになるでしょうね。LAAZ ROCKIT謹製ともいうべきメロディを蔑ろにしないスピード命の音楽性、過激なスタイルだが、それらに起伏を持たせる技巧も持ち合わせており、猪突猛進型にも関わらず情感のある描写を盛り込めるのが凄くカッコいい。
先人たちからの恩恵をたっぷり受けた音楽性の強み、日本人云々で語られるレベルではない仕上がりぶりに目を細めてしまいます。
このノリとエッジの効いたスタイルはベイエリア風味だが、もっとストレートでオーセンティックなスタイルに軸足を置いており、色んな意味で類型的ではある。その痒いところに手が届く、気配りが上手いと感じるのか、ありきたりな手法と捉えるかで評価も分かれるのだろが、
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CITY INDIAN-Howling on Fire ★★★ (2020-05-22 12:54:41)

かつてWar Painted City Indianと名乗り関西を拠点に活動していたパンクスが名前を変え1991年にリリースした1st。ジャパニーズロックの系譜に連なる音楽性、ストレートな歌詞同様、音楽性も真っ向勝負といったところだろう。
パンクスという事で、どれくらい過激で刺激的なサウンドが飛び出すのかと思ったらMSGパンクロックヴァージョンなインストで幕開に驚いていたら②で走り出します。頭脳警察をよりメタリックにした音楽性とも言える曲の登場、こういうバンドなのと思っていたら、ロックンロールなノリもあったり、良く聴けばベースの自己主張が強めだったり、アンサンブルも単純なビートを刻むだけではないグルーブがあり、単なるパンク出身にあらず、毒気と過激な色合いで染め上げるだけではない、オーセンティックロックスタイルを踏襲している。MOTORHEADを引き合いに出される音楽性だろうが、もっ
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THE HU-The Gereg-Wolf Totem ★★★ (2020-05-21 13:55:59)

画力のある映像に魅入る
大地の集合したモンゴリアンバイカー
それを従え勇壮なモンゴリアンロックが始まる
徹底的に無駄を排除した音楽
我々の体内に眠る太古の血を呼び覚ます音楽
なんか始まりそうで始まらないのに最後まで見てしまう
欧米圏とは明らかに違う伝統と斬新さを盛り込んだサウンドでしょうね
パパローチの参加ヴァージョンもありますよ

THE HU-The Gereg-Yuve Yuve Yu ★★★ (2020-05-21 13:47:04)

映像がカッコいい
それだけで何度も見てまう
原始的なリズムも癖になる
フォルムのカッコいい楽器も気になる
この歌いかたも気になる
何唄っているかわからん
気になることが多く何度も見たくなる

KRAKEN-Kraken II ★★★ (2020-05-21 13:05:57)

南米はコロンビアを代表するレジェンダリーな男たちが世に放った2枚目のアルバム。今作はキーボードプレイヤーをゲスト参加させ、前作にあった気骨溢れるメタリックスタイルにいい意味での柔軟さ、所謂大衆性を加味させたことにより、マイナー調のメロディもグッと際立ち叙情性もアップ。自分たちにやりたいことがしっかりと具現化、前作の反省を踏まえしっかりと成長の跡を見せてくれます。

音楽性の幅が広がったと言っても軟弱になった要素は皆無、メジャー感のみならず、プログレッシブな展開も増し辺境地メタルのレッテルを自ら剥がしています。英詩ではないのでね、語感のなど気になる人もいるでしょうが、線は細いがハイトーンを駆使しエモーショナルに歌い上げる姿も前作以上に様になっています。

完全に前作とは別物と捉えた方が無難に解釈できる渾身の2枚目。コロンビアのメタルシーンがどのような形で形成されてい
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DINKUMOIL-Metal Weld ★★★ (2020-05-21 12:49:27)

自らをUnderground NWOBHM bandと呼ぶ中国のHM/HRバンドが2010年にリリースした1st。その思いはオープニングナンバーから炸裂、ガリガリとしたスラッシーなリフも飛び出しテンションも上がるが、唄が始まった途端にガクンと下がるのが…なんともアジアな結末であろう。この手の音楽を愛する者にとっては、そんなことは想定内。むしろここで貫かれる初期型スラッシーサウンドの胡散臭さに、多くのバンドが通ったであろうデビュー作、同様の作り込みを行っている。狙ったのか、パクっただけなのか分からないが、やり切ることで、まんまNWOBHM直系の暴走スタイルを模倣している。
急降下する鋭角的なリズムとリフ、埃っぽさのあるスピードロックはパンクロックな解釈で加速、汗臭さが滲み出るアングラ臭も、驚くほど板についている。個性は薄味なれど、こういう音の持つ懐かしさと初期衝動を擽る実直な姿勢に共
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Хурд(HURD)-Black Box-Best Collection I ★★★ (2020-05-19 17:57:35)

下記内容が収録曲です。
1. Чоно
2. Алив Бос
3. Нар Сар
4. Чимээгүй Ирэх Дурлал
5. Сэрүүн Бухимдал
6. Залуу Нас
7. Эх Орны Төлөө
8. Сайхан Бүсгүй
9. Өөрийгөө Би
10. Ээждээ
11. Бахархал
12. Шартаж Үхлээ

チンプンカンプンな言語に対応不可ですが、1993年から98年までの活動初期の音源集。出している音はアジア共通とも言える情緒のあるロックサウンドを披露。楽曲によっては、露骨に元ネタがバレるものもあったりしますが、クラシカルなフレーズも持ち込んだスピードナンバーもあったりと、先人たちからの影響を飲み込み、モンゴル流に解釈したアレンジは、
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Хурд(HURD)-Black Box ★★★ (2020-05-19 17:26:54)

モンゴルを代表するHM/HRバンドの12枚組のBOXセット。自主制作&モンゴルだけに、こういう形で世に出してくれたのはありがたいですね。彼らの音楽性の変遷も含め、モンゴルロックの一端を垣間見るのに丁度良いのかもしれませんね。

THE HU-The Gereg ★★★ (2020-05-19 15:42:21)

YouTube動画が話題となり世界的な成功を収めつつあるモンゴルのフォーク/トラッドロックバンドの1st。民族楽器とホーミーという歌唱を駆使したロックサウンドは、話題になったPVのイメージと合わさり唯一無二の個性を放っている。
雄大な大地を想起させる力強さと、ほんのりとした泣かせのメロディもあり、心に木枯らしのように吹き込んでくる。じめっとはしていないのだが、荒涼とした雄大な大地の向こうから聴こえる太古のうねり、清々しいほどの爽快もあれば、絹の如く優雅なイメージを抱かせたりとアジアンなムードを存分に引き立たせている。ロックと括られるジャンルならではの、大地を力強く踏み鳴らすトライバルなリズムも顔を出し、時に好戦的とも言えるサウンドは独特の高揚感を与え、知らず知らずのうちにタイムワープしたかのように、過去の時代に引き連れてくれる。まるで世の理を体感したかのような錯覚を覚える。この歴史
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CAPTAIN BLACK BEARD-Struck by Lightning ★★★ (2020-05-18 12:48:18)

北欧のメロディアスHM/HRバンドが2018年にリリースした4枚目。今作からシンガーの座が紅一点のリヴ・ハンソンに変更。在庫過剰気味のパヤパヤとしたフェメールヴォイスなら、どないしようかと思っていましたが、彼女はピリッとスパイスを効かせたパワフルヴォイスを披露。少々、力が入り過ぎとも言えるが、ほぼファルセットで歌うよりは個人的にはありがたいので好感が持てます。ただ、この手のメロディアスサウンドには、少々声に色気が足りないとも思え、痛し痒しな面はあれど、そこは嗜好の問題。性別云々で、ロックを聴くような偏見まみれの時代錯誤者でもなければ大いに楽しんでもらえるでしょう。
期待を裏切らない展開と構成、2020年の最新作は、少々薄っぺらい音になっているので、これくらいロックな歯ごたえがある方が良いでね。プロデュースを担当するのはH.E.A.Tのヨナ・ティー、その辺りも完全に音に影響が出ている
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CAPTAIN BLACK BEARD-Sonic Forces ★★★ (2020-05-18 12:31:58)

北欧産メロディアスHM/HRバンドが2020年にリリースした5枚目。リリース元はAOR HEAVENですからね、寸分の狂いもなく繰り広げられるは、夜空にオーロラが輝く北欧サウンドを披露。その煌めくスウィートメロディに安堵を覚えるでしょうね。
スリルや先鋭的な刺激はなくても、安定感のある粒のそろった楽曲はどれもが一定の水準をクリア、全編シングル向けとも言えるコンパクトな構成とキャッチーさに、この道を極めんとする職人気質を感じ目を細めてしまいます。
新シンガーも硬軟絶妙に交ぜた歌い回しで重責を全う。丁度いいスパイスを効かせてくれます。疲弊した身も心も、癒してくれるハードポップサウンド。いい意味でのお手軽さ、そのインスタント感を無駄なく仕込む事で、極上の癒し系ハードサウンドに昇華した手腕は見事でしょう。H.E.A.Tの助力も大きいのだろう。

TRAVELER-Termination Shock ★★★ (2020-05-17 14:21:03)

オールドスクールを愛するカナダ産の若手バンドによる2枚目。前作同様のタコ怪人ジャケ&NWOBHM直系のトラディショナルスタイルに涙と、寸分の狂いなく往年のスタイルを踏襲。テクノロジーに頼り過ぎない録音環境もロックバンドかくあるべきな姿勢を感じさせ、かつて群雄割拠ひしめき合い隆盛を極めんとしたメタルサウンドを披露。
メロディ成分多めだが徹頭徹尾、貫かれる鋼鉄魂満載の音楽性に嘘偽りは一切なし、時代や売れる事への忖度なしサウンドにグッときます。勿論、今の感性を通り抜けたスタイルですので、ヴィンテージ臭でお茶を濁すようなバンドではありません。
大衆性もそこそこに、伝統を受け継ぐ哀愁のスピードサウンド、日本人好みの展開も多く、正統派スタイルを求めるマニアの救世主となるバンドでしょうね。
この手のスタイルは、模倣的なものであり、視聴感は高いのにどうしても飽きのサイクルが早い。人によ
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CIRITH UNGOL-Paradise Lost ★★ (2020-05-17 13:59:47)

US産エピックメタルの始祖と目され、いまだに多くのマニアから愛されるバンドの4枚目。今作にはMETAL BLADEのブライアン・スライゲルの名前もなく、前作から5年のインターバルと苦しい台所事情も見え隠れしているが、バンドサウンドは今まで以上に洗練されたものに舵を切っており、その流れはアーサー・ブラウンの③やプロフェシーの⑥など、毛色違いのカヴァーを放り込んだが、成功とは言えず聴き手に混乱を及ぼしそうな選曲が全体像をぼやかしていると思う。
そういう間口を広げたことがマイナスに働いているのかで評価も分かれるが、MANOWARとは違うスタンスでエピカルメタルを表現したからこそ、カルトメタルの勇者と祀り崇められてた面があるだけに、個人的には残念極まりない音楽性に落ち着いたと、かなり面を食らいましたね。
ギターの音も質感の違うものとなり、全てが刷新したという印象を与えたかったのだろう
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CIRITH UNGOL-One Foot in Hell ★★ (2020-05-16 14:51:54)

前作同様ブランアン・スライゲルの助力を受けリリースした3枚目。ENIGMAとの契約もあったのか、METAL BLADEと両方から同時期に出ているのがややこしいが、3枚目という事もあり勝負を賭けた一枚。それだけに前作よりも更に洗練度もアップ、楽曲にメタリックな要素や勢いも増し聴きやすさが倍増と、これでも相当メジャー感が上がっているのが恐ろしい。
70年代初期から活動していた筋金入りのバンド。最初はエピカルなスタイルではなかったと言われているが、NWOBHMの台頭に対する米国の答えとも言われる、サウンドを披露してきたが、初期の頃に感じさせた魔術的な響き、あの胡散臭さを引き換えに手に入れたのは、より広い意味で語られるメタルサウンド。それでもエッジのないフニャチンスタイルは健在、四畳半一間で繰り広げられた一代メタルファンタジーからの脱却とはいかず、このバンド特有の薄っぺらいサウンドメイクを
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CIRITH UNGOL-King of the Dead ★★★ (2020-05-16 13:42:57)

US産エピックメタルバンドの2nd。まずソングライティングに影響を及ぼしていた主要メンバーのグレッグ・リンドストロームが脱退。置き土産は残しているが、彼が抜けたのは間違いなく今作の方向性に影響を及ぼしており、色んな意味でバンドの個性が薄まっている。その反面、バンド自体はスケールアップに成功、前作にあったシッケシケのカルトサウンドを幾分、メジャーなフィールドに放り込み、MANILLA ROADなどに見られる裏街道を歩くマイナースタイルなので、大衆性とは無縁だが聴きやすさが上がっているのはポイントだ。

ギターもジェフ・フォーグル一人になったがジリジリとした古臭い音色は、まさにNWOBHMを通した70年代的音像、そこにメタリックなリフを絡ませたのが、今作のシケシケ感を薄ませている要因、その辺りに懐かしさというのか、バンドの個性というのが薄まり、独特の感性に惚れ込んだマニアにとって
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THE RODS-The Rods ★★★ (2020-05-15 13:57:44)

『西のY&T、東のTHE RODS』と評されたのも有名なエピソードですね。ニューヨーカーらしい冷めた感性と、焼け付くほどにホットなエナジーが漲る正統派サウンドを披露。クールな①で掴みはOK、その次に登場するのがキャッチーなリフレインが耳を惹く②と続き、出オチで終わらないように名曲を連発したのが強い。クールダウンと言わんばかりに渋めのミドルナンバー③を挟み、これぞロックな黒っぽさもある④と続く展開も試聴感の良さに繋がり、このバンドの本意気度がグリングリンに伝わってきます。ポッとでの新人バンドではないキャリアに裏打ちされたプロ志向の賜物なんだろうが、今聴いてもグッと熱いものを込みあがらせる。

力強さのみならず渋めのトーンで酔わせたディヴィッド・ファインスタインのプレイも秀逸。低迷期とも言われるアメリカンハードシーンを支えたバンドの底力を堪能できますね。

Y & T-Yesterday and Today ★★★ (2020-05-15 13:34:17)

デビュー時はYESTERDAY AND TODAYと名乗っていた西海岸を代表する魂を込めたサウンドが人気の本格派グループ。Y&Tと名乗ってからの方が洗練度は増しているが、ここで聴けるスタイルも同系統に連なるもの、英国譲りの叙情的なフレーズなどUFOにも似た印象を与えるが、スローナンバーなどで聴けるメニケッティ節に感動、歯ごたえのある曲のみならず、この手のエモーショナルな曲に情感を込めまくり、泣かせるのが上手いバンドだった。
凄腕ドラマーも、楽曲によっては大人しめのプレイもあるが、レイナード・ヘイズここにありな手数王ぶりを発揮、美味しいオカズを連発、ドカンとパワフルに叩きバンドサウンドを底上げ、いい意味でのワイルドかつラフな空気を生み出している。
今の感性では驚くほど、シンプルな音作り。過度なオーバーダブなどない実力をがそのまま反映されるプレイ。その勢いと一体感は、実力がないと
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CIRITH UNGOL-Forever Black ★★★ (2020-05-12 19:04:22)

昨年、ライブアルバムをリリースしてマニアを歓喜させたUS産カルトメタルバンドの復活作。通算5枚目にあたるアルバムであろう。のっけから特濃エピカルサウンドが展開、絶対に走り出すことのないヘヴィネススタイルに、耐性のないマニアは恐れおののくでしょうね。
この復活は単なるノスタルジーの再興ではない、現役としての威厳がある。このスタイルを極めんとする男たちによる、紛うことなき世界観を演出。70年代のJPからの影響も滲ませる米国産ブリティッシュロックの濃密さに、改めて唸らされました。もはや伝統芸のとも言える、唯一無二の音楽性、独特の静かに跳ねながら、うねるアンサンブルの不穏なる奇妙な響き、地下で蠢く魑魅魍魎の如く這いずり回る音色に、こちらの神経が逆なでされ不快感もMAXだ。
この背徳的な美意識、何物にも属することなく、己が信じた道を突き進むからこそ、成し得た境地だろう。マニア度が高いし
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FALCON-Falcon ★★ (2020-05-12 18:28:01)

Cirith Ungolの初期メンバーとして知られるグレッグ・リンドストローム、Destiny's Endのペリー・グレイソン、ドラムにダリン・マクロスキーの三人が集まり結成されたバンドの1st。亡くなったCirith Ungolのジェリー・フォーグルに捧げられた一枚というのがマニアにはグッとくる情報。
正直、レコーディングというのかデモ音源のライブレコーディング的な構成の為、全般的な緩さと甘さが漂い、思い出作りの一枚的なノリを醸し出しているのだが、⑥ではアメリカのサイケ/ドゥームロックの元祖的な立ち位置のBangの曲をカヴァー、おまけに⑦⑧はCirith Ungolの1stデモの音源を再録とマニア泣かせの選曲に、ついつい食指も伸びますが、シケシケエピカルサウンドではないCirith Ungol初期の音楽性故にコレクター商品という所でしょうね。

サウンドもソングライテ
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9.0-Too Far Gone ★★★ (2020-05-11 14:18:59)

シュラプネルとは何かと縁のあるピーター・マリノと若手ギタリスト、クレイグ・スモールらが中心となり結成されたバンドの1st。快活でアメリカンなノリから、チョイ叙情系のメロディアスなナンバーまで取り揃えた今作は、バランスに配慮されている好盤。やや音質的に深みに欠けた印象もあるが、ヴァン・ヘイレンタイプの陽気に駆け抜けるだけではない、歯ごたえのあるサウンドもあったりと、多方面から楽しむことが可能な一枚。このメジャー感と、ヴァン・ヘイレンもどきが、好き嫌いのどちらに転ぶかで評価も分かれるでしょうね。
いずれにしろギターは巧者、リフ一つとっても工夫があり、リズムの刻み方も、時代性に合わせ引っ掛かりのあるグルーブのスムーズに聴かせてくれる。ピーター・マリノの暑苦しい歌もうっとしいなぁという場面が多々出るのに苦笑いもあるが、そこに愛着を覚えますね。このあとバンドはどうなったのかは知りませんが、ベ
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AXEL RUDI PELL-Sign of the Times ★★★ (2020-05-11 13:41:32)

究極のマンネリズムを体感させてくれる時空を超えた様式美メタルの勇者。我らがアクセル・ルディ・ペルの最新作。昨年は30周年を祝うアニヴァーサリーツアーを行うなど大盛況でした。

SEからお得意の疾走ナンバーの流れらの、もはや伝統芸能。出してる音もモロにあれである。正直言って、ここ10年くらいのアルバムをシャッフルされて新作出たよと、言われても気が付かないような類似性満載の、アイデア流用アルバムである。灼熱のヴォーカリスト、ジョニー・ジョエリも押しの強い歌を披露と尚更であろう。
しかしじっくりと耳を傾ければ、今作は疾走ナンバーの配置もうまく機能、合い間にバラードやキャッチーな曲を散りばめ聴きやすく纏めている。濃厚な大作志向のミドルナンバーにいきガチなアクセルの悪い癖を押さえることに成功している。
しかし、あの世界観もアクセルなので、コクが薄まったと感じる重症なマニアも
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BLOOD OF THE SUN-Blood of the Sun (2020-05-11 01:42:03)


ご指摘ありがとうございます。
私がコメントしたかったのは3枚目のアルバムで、こっちじゃないです。誤って記入したようですね。
こちらは未聴。私が知っているのはデレク・セント・ホルムズの歌っている奴。これじゃないっす(苦笑)
こうやって誤記入他にもあるのかなぁ。

AGGRESSOR-By Any Means Necessary ★★ (2020-05-10 16:36:49)

かつてマイク・ヴァー二ー主催のコンピ作『U.S METAL-UNSUNG GUITAR HERO VOL.4』に参加した実績のある、テキサス産のスピード/パワーメタルバンドが1992年に自主製作で世に出した1st。
自主制作故の音質の緩さ、その甘い輪郭と稚拙な面もそのままパッケージはされているのだが、時代に抗うが如きダークテイスト満載の不愛想極まりないUS産メタルサウンドを披露。遊びの少ないガチンココンクリートサウンド故に、耐性のない方には少々堅苦しく聴こえるだろう。また、高低を行き来するシアトリカルな歌い回しも苦手なマニアもいるだろうが、密度の濃いメタリックなサウンドは、真摯にこのスタイルと向き合い、ギミックなしの真っ向勝負を仕掛けることで独特の緊張感を生み出す事に成功。曲によってはエピカルなムードも漂わせ、説得力のあるパフォーマンスを披露している。

こういう作品に
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Poison Arts-Hot Rod ★★ (2020-05-09 15:42:06)

前作にあったメロディアス志向を、よりパンキッシュな激情を被せストレートな面が増量された。情緒よりも乾いた感性ということなのだが、パンクなアグレッションとメロディアスさ加減が絶妙であり整合性も増した、それに曲調にバリエーションも出たため、聴きやすく纏めている。しかしハードコアパンクスならではの硬派さを醸し出しタフな色合いが増えたのがポイントだろう。
技術云々、レコーディング環境の良し悪しをものともしない、生き様そのものが音楽性となるジャンルの強み、明るくあっけらかんとならない、殺気立った部分が強いのもメタル系の耳を満足させるに十分な要素でしょう。

Poison Arts-Mystery Temptation ★★ (2020-05-09 15:13:11)

関東を拠点に活動していた国産ハードコア/パンクバンドが、あのエクシタシーレコードからリリースした4曲入りのシングル。門外漢も甚だしいジャンルなのですが、このバンドは、ギター、歌メロもかなりメロディアスな部分があり、特にギターのリードプレイなど口ずさめるほど、しっかりとしたラインを弾いており、いかにも日本人らしい情緒を感じさせる。
歌い手もパンク特有の威嚇するような食い破る噛みつきスタイルだが、キャッチーなメロディラインを歌い上げ、投げやりなパンクとは一味違う印象を受ける。
全般的に直情的なビートを刻むと思われる、リズムプレイもグルーブがあり下手なメタルバンドよりも、よっぽどノレる。後年、こういうメロディのあるスタイルを、ジャパニーズハードコアと呼ばれ海外でも人気があると教えてもらい、主食となるほど、のめり込む事はなかったのだが、日本人らしい情緒と刺激的なサウンドは、メタル系の
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OZZY OSBOURNE-Ordinary Man-Holy for Tonight (2020-05-08 17:58:51)

オジー流ゴスペルナンバー
そこにチョイ足しブルージーなのが聴かせどころなのでしょう
歌モノに取り組むオジー
オジー特有のメロセンスも聴けます
聴けば聴くほど洒落たアルバムだなぁ

OZZY OSBOURNE-Ordinary Man-Today Is the End ★★ (2020-05-08 17:44:52)

メタルでもロックでもないオシャレな歌モノサウンド
それっぽい空気もあるけど
オジーの斬新な節回しが新鮮です
これか彼のソロなのだから
こういう歌モノがあっても良い
普段こういうオシャレロックを聴かないのでサビもむちゃくちゃ新鮮に聴こえる

OZZY OSBOURNE-Ordinary Man-Scary Little Green Men ★★ (2020-05-08 17:33:20)

出だしのトーンからオジー節炸裂
この明るい声が聴けるのは懐かしい
歌モノの合間に挟まれているので地味に感じるが残念
それにしてもこれが2020年のオジーなのか…
古臭いなぁ

ACID DRINKERS-Are You a Rebel? ★★★ (2020-05-08 17:09:56)

ポーランドを代表するクロスオーバースタイルのメタルバンドによる1st。レーベルは今は亡き英国のUnder One Flagからリリース。という事で出している音も完全なるスラッシュスタイル。完全に陽性なるファニーな面を前面に出しており、ポーランドのマイナー臭を消し去ることに成功。音だけ聞けばニューヨークのハードコアスタイルスラッシュ群からの影響も伺えるほど、練り上げられており、お国柄から滲み出る2線級のハンディキャップなど微塵も感じさせない完成度を誇っています。
ささくれ立ったリフワークからメロディアスなフレージングまで多彩にキメまくるツインギターコンビも切れ味抜群。良く動き回るベースも技巧的だし、タイトにソリッドなリズムプレイから繰り出される緊張感、その迫りくる切迫感を、面白おかしい歌詞を生かした親しみやすいファニーさを前に出すことで、音だけ聴けば無国籍のダイハードサウンドになのに
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APOCRYPHA-Area 54 ★★★ (2020-05-08 15:16:25)

シュラプネル系出身の凄腕ギタリスト、トニー・フレディアネリ率いるバンドの3枚目。順当に音楽性を進化させ深みがましたバンドサウンド。90年代を意識したヘヴィな作り込みを行っているが、前作同様重厚な作風は構築美溢れるテクニカルな展開も難なくハマり、初期の頃のスラッシーさも盛り込み前2作から良いところを抽出、少々複座な構成が増えたし、アメリカのバンドらしい不愛想さも顔を覗かせているが、成長著しいシンガーのスティーブ・プロシカの安定感のあるパフォーマンスを筆頭にバンドとしての一体感が生まれている。
スピード以上に、バンドとして追及するは革新的な音楽。オリジナルティを研磨するように完成度を高めているが、はやり、キャッチーさに欠ける音楽性故に、少々堅苦しいと感じさせるのが評価を分けるだろうが、逆にこれぞアメリカのヘヴィサウンドと言いたい。剛毅に打ち鳴らされるパワーリズム、そしてソロでは俄然色め
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