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失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 201-250
WITCHFINDER GENERAL-Live '83
NO TROUBLE-Looking for Trouble
DEXTER WARD-III
Sheriff-Sheriff-Living for a Dream
HALLOWS EVE-Tales of Terror
Stainless Steel-In Your Back
KIMBALL JAMISON-KIMBALL JAMISON
GARGOYLE-鬼書
SYE-Wings of Change
Orions Sword-Crusade of Heavy Metal
MISTREATED-Première Intervention
STARGAZERY-Eye on the Sky
STARGAZER-Life Will Never Be the Same
TOKYO BLADE-Fury
LOVEBITES-Judgement Day
TYGERS OF PAN TANG-Majors & Minors
TYGERS OF PAN TANG-A New Heartbeat
DAKOTA-The Last Standing Man
ANTHEM-Crimson & Jet Black-Snake Eyes
Worrall-Worrall
NIELSEN/PEARSON BAND-Blind Luck
筋肉少女帯-SISTER STRAWBERRY
月光蟲-イワンのばか
筋肉少女帯-月光蟲-少年,グリグリメガネを拾う
MAT SINNER-Back to the Bullet
FANS OF THE DARK-Fans of the Dark-Life Kills
KING KOBRA-King Kobra
FACE DANCER-This World
POINT BLANK-American Exce$$
DAKOTA-Dakota
Sheriff-Sheriff
X.Y.Z→A-X.Y.Z.→Alive
HADES-Resisting Success
NOISEHUNTER-Rock Shower
NOISEHUNTER-Too Young To Die-Ruler Of The Dark
NOISEHUNTER-Too Young To Die
WOLF-Count down
FANS OF THE DARK-Fans of the Dark
CHRISSY STEELE
RONNIE ROMERO-Raised on Heavy Radio
KEEN HUE-Ogre King
NIGHT-High Tides - Distant Skies
NIGHT-Raft of the World
NIGHT-Soldiers of Time
NIGHT-Night
URIAH HEEP-Sea of Light-Fear of Falling
URIAH HEEP-Future Echoes of the Past
REVOLUTION SAINTS-Rise
NUCLEAR ASSAULT-Game Over / The Plague
Мастер(Master)-Лабиринт
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発言している12曲を連続再生 - Youtube



WITCHFINDER GENERAL-Live '83 ★★★ (2023-04-02 09:41:02)

2006年に突如世に出た幻のライブ音源、マスターテープの問題があり、商品化が難しいと言われた曰く付きの珍品が世に出ましたね。
ドロドロとした黒く濁った感性が押し出される禍々しい暗黒サウンド、そのウネリのあるグルーブと刺激的なサウンドは、初期型サバスに通ずるモノがあり、ドゥーム系を好むマニアにはウケも良いでしょう。
速いのキャッチーの雑誌の評価がどうのこうのと、薄口ベテランメタラーなど一切寄せ付けないガチンコな空気、オジー・サバス直系のサウンドには必ず一定の需要があるかと思います。
良くいるでしょう?オジー・サバスはメタルの元祖だとか、雑誌に書いてあることを恥ずかしげも無く言う奴ね。そのくせ、他にどんなドゥーム系あるんですか?と質問しても何にも答えられない、挙げ句はサバスは別格だで終了。
首蹴ったろか!である。

生々しい実況録音盤、ミスは多いし音楽性以
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NO TROUBLE-Looking for Trouble ★★★ (2023-04-02 09:22:20)

ノートラブルというバンド名がトラブってるぞと思うマニアも多いでしょう。ドイツが生んだメロディックメタルバンドですが、方向性としてはワールドワイドな感性を持っており、アメリカで成功したSCORPIONSの影響もあるだろうし、BONFIREなどを想起させるメジャー感が最大の聴き所、ドイツらしい生真面目さと剛毅なスタイルに、持ち込まれた大衆性。しっかりとした演奏と無理のないアレンジは聴いていて気持ちが良い。
その反面、予定調和が多いのでスリルや鮮度を求めるマニアには不向きなスタイルである。昨今の小洒落たメタルしかしらないライトリスナーには、良い意味で80年代の空気を纏いつつも、やり過ぎないメジャー感に触れるのは、音楽的見地を広める意味でも参考になるかと思います。
硬軟交えたメロディックメタル、どこかで聴いたことあるに親近感を覚えるか嫌悪感に支配されるかで評価も分かれるだろうが、パー
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DEXTER WARD-III ★★★ (2023-03-30 02:12:58)

NWOBHM仕込みの正統派HM/HRサウンドを轟かす時代遅れのギリシャメタルバンドによる3枚目のアルバム。お得意のエピカルな空気を持ち込みメイデンヨロシクなドラマ性も散りばめ、往年のメタルバンドが持っていた雰囲気を良い意味でのB級感でコーティング、劇画チックなサウンドに取ってつけたような違和感はなく、この道を不惜身命と言わんばかりに突き進んでいる。

正直、このバンドが醸し出すマイナー臭は、かなり評価を分けると思います。けして上手いと言えない演奏はマイナー臭に拍車を掛けるし、薄っぺらいミックスも同様にアングラ臭を倍増させている。
そういうマニアックな風合いはあれど、やはりUS産のパワーメタルやエピックメタルを聴いてきた猛者ならば、逆にその胡散臭さが魅力に感じる音ではあるだろう。ワタクシも調子が悪いときは、あれ?なんでこれを聞いたん?と思う時もあるのですが、全体的に、何か
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Sheriff-Sheriff-Living for a Dream ★★★ (2023-03-28 12:22:52)

浮遊感のあるメロディと強烈なハイトーンが絡む展開も予想外
先の読めないスリルと裏腹に
のどかな景色も見せるのだから不思議な魅力に包まれた一曲ですね

HALLOWS EVE-Tales of Terror ★★★ (2023-03-28 12:17:52)

メイデンタイプのスピード/スラッシュメタルバンドと言われる今作だが、オープニングナンバーを聴いたときは全然ちゃうやんである。そのドクサレ暴走ロックに仰け反りますが、粗暴で血なまぐさいサウンドは、違う意味で魅力的。その後はメイデン風味の楽曲を放り込んでくるのだが、荒れ狂うオープニングナンバーのインパクトは絶大だ。
曲に合わせ器用に歌うシンガーも、このバンドサウンドを牽引、分離の悪い音質は迫力を削ぐのだが、それでもスピード狂にとって血湧き肉躍らせる、疾走感にグイグイと引き込まれるだろう。
これぞNWOBHM仕込みのアメリカンメタル番長の誕生、四の五の言わずにつんのめって突っ転ばすスピードナンバーに首筋が疼きますね。

Stainless Steel-In Your Back ★★★ (2023-03-25 21:47:48)

ツインギター5人組によるジャーマンメタルバンドが1985年にリリースした1st。先人達からの影響下にあるストレートなメタルソングは、奇をてらわないだけに、その筋のマニアならば安心して身を任せる事が出来るでしょう。
音質は良くないが剛毅に打ち鳴らされるヘヴィメタルサウンド、そして欧州由来の泣かせのメロディも飛び出し、ドが付くヘヴィメタルをやり切っている。小気味よく展開するのも流れて気に良いのだが、正直デジャブ感は否めない、コンパクトな楽曲でも顕著に感じるのだから、人によってはかなり評価を分けるだろう。
デビュー作、故に起こる行きすぎた模倣、これもメタル愛と捉えられるか?個人的には、こういうスタイルを否定できません、好きなメタルを詰め込んでいるので許せるんですよね。
潔癖な方にはすすめませんが、80年代ならではの普遍的メタルサウンド、細かい事を気にせずにワカチコワカチコ楽し
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KIMBALL JAMISON-KIMBALL JAMISON ★★★ (2023-03-25 01:24:13)

ボビー・キンボールとジミ・ジェイミソンがタッグを組んだプロジェクトチームによるフルアルバム。ジャンボ鶴田と天龍源一郎の鶴龍コンビを彷彿とさせる最強感にグッと寄せられますね。
この二人に望む音楽性、それを裏切りもなく適切に伝えてくれた一枚、裏切りがない分、刺激は薄いのかも知れないが、その分、安定感は抜群。これだよこれ、ヨッ待ってましたが連発なのが、このプロジェクトに対する答えでしょう、両者が互いを高めあい歌い上げる様に、なんの文句があるでしょうか、ゲストギタリストもソロでは華を添え、存分に盛り上げています。
上手い唄と定番を外さないAOR調のハードサウンド、唄モノロックを愛する方ならばマストな一枚と言えるでしょう。

GARGOYLE-鬼書 ★★★ (2023-03-25 01:10:17)

浮き沈みも経験したベテランバンド、そのド派手なヴィジュアルと和を基調とした世界観、歌詞やコスチュームなどにも顕著に表れているが、でオチでは終わらない説得力があるのが、このバンドが長く続けられている理由であろう。
勢いのある楽曲とメロディを蔑ろにしないアレンジ、良く動き回るベースはとてもテクニカル、ドラムもパワフルに追撃態勢を取り、強靱なリズム隊はバンドサウンドの根幹を支えている。
ギターも上手い、メロディの紡ぎ方も練られているが、勢いを重視した作風なだけに見過ごされガチだが芸の細かいギタリストである。とにかく勢いのあるアルバムだ、個人的には少々、こぢんまりとまとまった音質にダイナミズムがスポイルされたようで不満もあるのだが、このバンドのファンは勿論だが、攻撃性の高いスピードナンバーが好きな人には一定の需要があるはずである。
V系もどきだと揶揄される事もあるバンド、V系に
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SYE-Wings of Change ★★★ (2023-03-19 17:49:40)

カナダ産の正統派のメタルバンドがリリースした2枚目。分離の悪い音質、そのせいで爆音が坂を転げるように落ちてくるような粗さに踏み潰されそうになるのですが迫力は十分に伝わるでしょう。ヴォーカルの処理も含め、もっとなんとかならんのかいと言いたくなるのですが、メロディを蔑ろにしない光沢のあるメタルサウンドは、北米というかカナダ産ならではの味わい。キッチリと作り込まれた楽曲ですが、突貫レコーディングと思われる危うさがマイナスに働いている感は否めない。
インディーズ作品なんて毎度の事だからイチイチ言わないのですが、先日達が築き上げてきた伝統を守る姿勢、その頑なさが魅力的に感じるだけに、全体を包む雰囲気重視作風に陥ってしまったのは残念だ。あとヒットを狙ったのかSWEETのカヴァー④は蛇足感がハンパない。
しかし、そういう欠点を飲み込ませるだけのパワーがあるのは間違いない。アルバム2枚で消え
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Orions Sword-Crusade of Heavy Metal ★★★ (2023-03-19 17:35:30)

スウェーデン産のメタルバンドのコンピ作。デモ音源をひとまとめにしたモノですが、流石はCult Metal Classics Records、マニアのハートを鷲づかみますよね。初期の頃はオジーサバスやディオサバスの影響を受けたサウンドを展開、シケシケの枯専英国テイストを導入した北欧風味のあるサウンドは、あるようでないスタイル。時にはフォーキーなメロディまで飛び出し勇ましく闊歩するヘヴィメタルスタイルまで見せつけ、自分たちのルーツと時代に合わせ音楽性が進化する様を見せつけています。

お世辞にも音質が良いとは言えません。けして大きいとは言えないスウェーデンのメタルシーン、限られた環境の中で積み重ね研磨された音楽性、その海のものとも山のものともつかぬ、バンドサウンドは磨けば光る原石の如き魅力に溢れています。

けして大味にならないメロディの丁寧な紡ぎ方、全体を包み込む妖
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MISTREATED-Première Intervention ★★★ (2023-03-19 17:21:09)

フランス産のメタルバンド。オリジナルは1988年リリース。2016年にNo Remorse Recordsから大量のボートラを追加した再発盤も出ています。日本ではフランスのメタルは完全に格下扱い、とにかく英米と言いますか、まぁ日本のバンドもダメでしたからね。
なんたって日本では邦楽と洋楽という言葉で音楽の区別をつけます、おそらくこの感覚は日本独自のモノでしょう。英語圏ではない島国ニッポン、海外に憧れを抱き文化を模倣した国だからこそ、起こりえた事象でもあります。
洋楽はブリティッシュにアメリカン、ミュージックライフの読み過ぎである。
そんな煽りを完全に受けたフランスのメタルシーン、日本にいると情報は全く入ってきませんが、ワールドワイドな視野で偏見無くメタルシーンを眺めているマニアにはヒッソリと教えたい幻の一枚です。日本のバンドに通ずる歌の弱さも、なんだか逆に嬉しくなる80
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STARGAZERY-Eye on the Sky ★★★ (2023-03-16 18:27:57)

MSGの来日公演における貢献ぶりは忘れませんね、何でも器用に歌いこなした、ヤリ・ティウラがリードヴォーカルを務めるバンドの1st。Burning Pointからギターのピート・アホネン、ベースのユッカ・ヨキコッコ、ドラムのユッシ・オンテロが参加、キーボードのマルコ・スネックはPoisonblackというキャリアのあるメンツが集合、これでハズレを掴むことはないだろうと安心できるのですが、出している音は期待に応えるに十分な出来映え、ギターオーセンティックでありながらも、ヤリの透明感のあるディープヴォイスを絡ませ、北欧らしい叙情性とハードテイストを見事に両立させている。
ボートラとしてサバスのHeadless Crossのカヴァーも取り上げているが、本編の充実ぶりに、ある意味蛇足感すら漂わせる贅沢な仕上がりでしたね。粘り腰のメロディアスロック、何気に鍵盤プレイもアクセントになっていますね
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STARGAZER-Life Will Never Be the Same ★★★ (2023-03-16 18:13:07)

北欧のメロディックメタルバンドによる3枚目のフルアルバム。北欧らしい透明感のあるメロディよりも古典的なメタルスタイルに比重を置き、実にオーセンティックなHM/HRサウンドを奏でている。ピート・サンドベリ+ラッセル・アルカラ風の歌声もエモーショナル、躍動感をもたらしている。ヴァンデンバーグとかも、こういう作風に進めば良かったのに、ホワイトスネイク崩れだったもんなぁ。
単なる懐古主義ではない、現代のフィルターを通した逞しき古典ロック、そのルーツを辿るのも、お楽しみの一つでしょう。とはいえ、大きな仕掛けはありません。予測不可能な展開もない、そういう意味で食い足りなさを覚えるマニアも多いだろう。
しかし定番商品を並べただけではないアイデアは十分魅力的であり、何を聴かせたいか明確に提示した音楽性の強みは相当なモノだ。ベタに敵うモノなし、これでいいのだぁと言いたくなります。若い人にとって
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TOKYO BLADE-Fury ★★ (2023-03-11 16:53:54)

雑誌読まないので新譜情報は幾度、あなたのオススメでまかなっているので、彼らの新作を見過ごしてました。しかも国内盤のリリースまであったんでしょう。老舗NWOBHMの人気ってあるんですね。
バキバキとしたベースが耳を惹きますが、マイルドな歌声のアランにフィットするようにメロディックメタルスタイルを堅守、オールドスクールなマナーを遵守しつつも過去の財産だけを食い潰すだけではない老獪さを駆使して、目立たぬようにやり切っている。
個人的には、15曲のボリューム感はマイナス、前半後半みたいにわけて聴くことをすすめたくなるのですが、アルバム単位で評価するとチョイと厳しいですよね。
また、アランのヴォーカル処理も気になる、妙にエコーを掛け、くぐもっているように聞こえるのはマイナスだろうと、気になる点を並べましたが、それは音楽性的に、最近の集大成的な出来映えであり充実感がある、それだけに
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LOVEBITES-Judgement Day ★★ (2023-03-11 16:37:00)

駆け抜ける疾走感、そして親しみやすいメロディ、所謂メロスピなる言葉に反応するマニアには絶大的な支持を受けるバンドであろう、ラブバイツの最新作。ドラゴンフォースとかハロウィーンあたりの音楽性に近いのだろうが、お得意のメイデンよろしくのギャロップビートも盛り込み、オールドスクールを愛する老若男女のハートを掴むことも忘れない。
個人的には、腸にズシンと響く、重心の低いミドル系や、テクニックを生かしたプログレッシブな変わり種などを、放り込みもう少しメリハリをつけて欲しいと思うのだが、彼女達のファン層を考えると、ミドル系ってウケが悪いもんね。
多種多様なメロディックスピードメタルを揃え飽きないように、工夫を凝らしてくれた今作。ともすれば陥りやすいマンネリ感を見事に打破、自らが進むべき道を切り開いた先駆者としての気概を大いに感じました。
個人的にはドストライクなバンドではないので熱
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TYGERS OF PAN TANG-Majors & Minors ★★★ (2023-03-10 18:06:12)

ジャック・メイユと作り上げた時代のベストアルバム。2008年から2020年という時代をフォローしているので、最近の彼らを知らないマニアにはありがたい一枚だろう。ヴァージョン違いやアルバム未収録のシングルB面曲もあるのだが、サブスクリプションサービスのマニアには、あまり意味はないかもですが、CD派ならば重宝するでしょうね。

モダンさを無視する事なく、だからといって過去の姿を切り離すほど、薄情な音楽性に傾いていないので安心して彼らの変遷を楽しむことが出来るでしょう。メタリックなリフを基調としたクラシックメタルスタイルは、このバンドの魅力を端的に伝えるモノ、小気味良いリフとグルーブ、どこか煮え切らないメロディも英国らしい魅力に溢れており、古くて新しいTOPサウンドを形成している。

今年新作をリリースする彼ら、昔の姿しか知らない人にこそ聴いて欲しいねぇ。

TYGERS OF PAN TANG-A New Heartbeat ★★★ (2023-03-10 17:53:51)

2022年にリリースされた4曲入のEP。新曲2+リメイク2という変則的な内容ですが、ハリー・ヘスをミキシング担当に迎え、昨今のメロディックなサウンドを推し進めている。良い意味でのモダンさを加味させたクラシックメタルサウンドは、まさにこのバンドが現役のバンドであり、過去の財産を食い潰すだけのノスタルジックな世界観で生き続けるだけではない地肩強さを見せつけた。

ある意味、一部の批評家や雑誌の記事を真に受け、上書きできない情報薄弱者がいるために、いまだにこのバンドをジョン・サイクスのバンドと勘違いしている人がいるのは事実。確かに在籍していたが、加入したばかりのサイクスにイニシアチブを握れるほどの発言権もなく、早急にバンドを去ったので、そういうイメージを抱く方が難しいのだが、どういう分けか伝播されている内容には眉唾ものが多い。

初期の作風から順序立てて聴けば分かりやす
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DAKOTA-The Last Standing Man ★★ (2023-03-05 18:09:42)

幻のバンド、ダコタの復活と話題性はありましたが、どういう分けかシンコーミュージックとM 愛すべき人がいて、でお馴染みのAVEXとは相性が良くなかったのか、あまりフォローして貰えなかった国内盤はベアナックルレーベルからリリースされたフルアルバム。
個人的には打ち込み系だろうが2枚目の作風がダコタ初体験だったのもあるし、彼らのカタログの中で2枚目が好きだったが為に、今作は激ハマりとはいかなかったのだが、TOTO系の洗練された大人のロックが好きな人ならば、マストと言える出来映えを披露。
売れ線志向と言っても時流に合わせ音楽性を変える事とは違い、このバンドは地に足が付いている、良いメロディと耳馴染みの良いアレンジ、安定感のあるサウンドはメロディ派のマニアならば安心して手を出せるでしょう。
ビル・ケリー不在の影響もあるかなぁ~。Jerry-Kelly時代や1stと聞き比べても、今
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ANTHEM-Crimson & Jet Black-Snake Eyes ★★ (2023-03-05 17:12:33)

こちらも先行公開された新作からの一曲。グラサン姿の柴田さんが印象的ですね。
相変わらす流麗なギタープレイの清水、パワフルな田丸のドラム。
最近のメロディックメタルなアンセムです。
マンネリか定番かで評価も分かれるでしょう。
最新作はそういう作風なのかなぁ?

Worrall-Worrall ★★★ (2023-02-27 22:16:49)

リックとスティーブのウォラル兄弟からなるカナダ産のAOR系メロディックハードバンドによる1st。カナダではスマッシュヒットを出しており、所謂、日本ではカナダのバンドは売れない方程式にそうように知名度は低いのですが、リリース時期も良くなかった、1991年では分が悪すぎる。そういう不運はあれど、クオリティの高さは折り紙付き、洗練された極上のメロディをチョイ硬質感のあるロックテイストでまぶして味をしめ深みを増しているのがポイント。

美しいヴォーカルハーモニー、AOR調の癒やしと洗練度は今聴いても古くささを感じさせない。そこに絡むロックテイストが絶妙なバランス配合で聴き手を魅了と、実に味わい深い一枚へと昇華しています。何でこれが日本でヒットしなかったのだろう?と思うほど日本人好みの哀愁とポップセンス、泣きすぎずドライ過ぎないカナダならではのスケールの大きい哀メロ系ハードサウンドは間
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NIELSEN/PEARSON BAND-Blind Luck ★★★ (2023-02-27 21:51:30)

AOR系にマニアからは愛されるリード・ニールセンとマーク・ピアソンの二人がメインを務めるバンドの3枚目。ウエストコースト風の洗練されたシャレオツサウンド。これを20代のワタクシに勧めてきたら、メン玉抉り取って耳削ぐぞとキレたのでしょうが、オジサンになると鼻歌交じりで楽しみます。
ハードロック系のAORではなく、完全にあっちの世界です。もう爽快感のあるサウンドが軽快にステップするサウンドです。オシャレなヤツですよ、でもLauraleiみたいな曲が出てくるとチョイと空気が変りますよね。結局、耳が探しに行くんですよね、今作はハード系の要素があるんですよね、TOTOとかAIRPLAY、CHICAGOなどイケるマニアには勧めたいですね。
やはり洗練されているのが今聴いても良いんですよね。ツボを押さえたアレンジと確かな技術。聴かせ方の上手さに唸ります。

筋肉少女帯-SISTER STRAWBERRY ★★★ (2023-02-25 00:41:24)

バッハの旋律を奏でるイントロからドキッとさせられます。大槻ケンヂの歌が苦手で熱心に耳を傾けなかったが、この歳になると耐性も出来たし、音楽的な許容範囲も広がりいらぬ先入観に引っ張られる事もない。そういうフラットな感性で耳を傾けると実に興味深い音楽性を披露している。
一口に○○というジャンル分けを拒否するサブカルチャーミュージック。三柴江戸蔵の高い音楽性、そのリリカルなピアノは時には大胆にアプローチを変えることで、一種、この狂気の世界における中核を担う。横関のジェットフィンガーは随所に炸裂、テンションの高い摩訶不思議な世界観に絶大な効果を与えている。
部外者故に、この歌はやはり苦手だ、しかしマニア向けで終わるようなインパクト勝負のバンドではない。ベースもドラムも確かな腕を持っており、ミュージシャンミュージシャンしているのも見逃せない。そのプロ集団と向きあう究極の唄下手王との組み合
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月光蟲-イワンのばか ★★★ (2023-02-24 00:56:17)

妖しげなイントロから一転
クラシカルなフレーズが飛び出す様式美ナンバー
このバンドらしい面白さが詰まっている

筋肉少女帯-月光蟲-少年,グリグリメガネを拾う ★★★ (2023-02-24 00:53:28)

キャッチーで癖になっちゃう
ツインハーモニーが美しい

MAT SINNER-Back to the Bullet ★★★ (2023-02-18 13:47:14)

マット・シナーのソロとなっているがPrimal FearやSINNERで活動を共にするメンバーが勢揃い、どういう経緯でソロ名義のリリースにいたったのだろうと、考えるほどシナー流メタルをやっている。国内盤が見送られたのでイマイチ認知度が低いのだが、硬軟交えたシナースタイルは、良い意味で時代と距離を置き豪快で硬派なメロディックメタルをやり切っている。嫌味にならないメジャー感、ドイツならではの硬質さとシナーらしいフックと哀愁のあるメロディ、シュラガーメタルと言った趣も隠し味に、しなやかなサウンドは、メロディ愛好家のメタルマニアには十分に響くでしょうね。
AFMから再発盤も出ましたが、気軽に聴ける環境が揃う今では無理して大枚をはたくことなく視聴できますので、トライしてほしいですね。少々押しつけがましい歌声も逆に魅力的だと思いますよ。

FANS OF THE DARK-Fans of the Dark-Life Kills ★★★ (2023-02-18 13:24:09)

今風ですよね
古典ですが現代の風を思いっきり感じさせます
メロディックなシングル向けの一曲
ちゃんとメリハリが効いているので軟弱さを感じません
性差別を乗り越えて頑張って欲しいねぇ

KING KOBRA-King Kobra ★★★ (2023-02-18 13:22:25)

まさか往年のメンバーを引き連れてカーマイン・アピスが戻ってくるとは驚きました。シンガーの実力派のポール・ショーティーノ、けして昔のアイデアを擦るだけではない現在進行形の形で復活、アメリカンでダイナミックなサウンドを軸にポールのブルージーさも加味したスタイルは、実に地に足がついており古くて新しい完成に彩られている。
個人的にはどうしてもポールと言えばRough Cuttという先入観が邪魔をしてしまい、③みたいなキャッチーで瑞々しいメロディアスロックを聴いても、king kobraというよりはRough Cuttの新機軸というイメージが上回ってしますのが難点、完全な個人の問題なのでどうにも出来ませんが、いらぬ先入観に支配されていない方には、なんの問題も起きないでしょう。
骨太で男のダンディズムを漂わせるセクシーなハスキーヴォイス、しなやかなヘヴィグルーブと、フレッシュ感を纏った古
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FACE DANCER-This World ★★★ (2023-02-17 00:54:32)

知る人ぞ知るアメリカのロックバンド。90年代の中頃、唄モノロックにも手を出しているワタシに友人が教えてくれたバンド。哀愁のメロディが良いぞと言うので、期待をして聴くとオープニングはいきなりアメリカンなロックナンバーにずっこける。そして②はファンクでご機嫌なロックナンバー、③もスローな出だしだが中盤は一転、跳ね出すハードサウンドへと以降、ワシは唄モノを期待していたぞと、完全に騙された気分でしたが、④位から気分を盛り返します。ある意味、アメリカンプログレ風味のある唄モノ、その優しいメロディを歌声に機嫌も直りますよね。
でも冷静になると③なんて起伏のある展開でバンドの力量を推し量るものだし、ファンキーな②も悪くない、①だって掴み的には悪くないのだが、唄モノを所望していたワタクシが面喰らっただけなのですが、そのファーストインパクトのマズさは永遠に引きずりますね。

それ以外にも
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POINT BLANK-American Exce$$ ★★★ (2023-02-14 16:07:47)

所謂サザン系のバンドになるのだが、ナショナルチャートに食い込むバンドも出てきたことにより南部系にも少なからず変異が起きていたのでしょう、このアルバムなど、AOR調の洗練されたエッセンスを盛り込み感触を変えてきたとも言える。
南部系と言うことで埃っぽく土着的なフレーズやブギースタイルとイメージする人も多いでしょうが、良い意味で洗練された空気を持ち込み、良い意味で万人受けされるような音楽性を展開している。リードシンガーとして参加したババ・キースの歌声も、チョイハスキーな高音が力強く鳴り響き、どこか哀愁を漂わせているのもポイント。イントロの鍵盤プレイも印象的でコンパクトに仕上げた⑥など、モダンな事もやっているが、⑦では古典に根ざしており、このバンドの根幹はどこにあるのか如実に分かりますよね。

アルバム全体を支配する、どこかヒリつく荒涼としたメロディ、その哀愁とアーティスティ
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DAKOTA-Dakota ★★★ (2023-02-14 15:45:45)

Dakotaで検索すると、女性もんの長財布や鞄等紹介されます、次にノースダコタにサウスダコタだもんなぁ。バンド名って大切ですよね。北欧のHOUSTONも同じく苦労するもんね。

キャリアのスタートは1970年代後半からと言われるアメリカのメロディックロックグループ。どういう分けか国内盤がリリースされなかったようで、知名度が低いのですがAOR調のメロディックロックマニアの間ではマストなグループと言われ人気は高いです。

何度か再発されていますが一番有名なのは再発もんに強いROCK CANDY盤かも知れませんが、AOR系には造詣が深くないのであれなんですけど、今ではサブスク解禁なので、興味のある方は是非とも聴いて欲しいですね。

このバンド80年代を代表するAOR系サウンドの旗手と言っても大袈裟ではありません。デビュー作である、今作もセルフタイトルをつける
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Sheriff-Sheriff ★★★ (2023-02-13 19:50:49)

全米No.1ヒットとなった『When I'm With You』は、バンドが既に消滅した後だという事実に驚きます。そういう売れ方もあるんだなぁと感心するのですが、1982年でも十分に受けそうな質の高い音楽性をやっており、単なる売れ線系とはひと味もふた味も違う、IQの高そうなメロディアスロックをやっている。突き抜けるハイトーンは力強さを感じさせバラード系は勿論だが、歯応えのあるナンバーでも魅力を損なうことなく、柔軟に対応している。その実力の高さ、何より無駄を感じさせない丁寧なアレンジが映える楽曲、全てに必然性がありますね。爽やかな⑦やバラード系が、このバンドの売りなのかも知れませんが、STYX、BOSTON、JOURNEYらと同系列で語られるべきバンドです。キーボードサウンドも小技が効いており変化自在の鍵盤プレイも魅了している。

X.Y.Z→A-X.Y.Z.→Alive ★★★ (2023-02-13 19:33:01)

アルバムIV リリース後に行われたライブを収録した2枚組、インストナンバーだが新曲も放り込み、おもてないしの精神も忘れていない。
個人的にも彼らのベストはこの時期だろう、二井原実先輩もラウドネスの活動が忙しくなり、こちらの比重が軽くなっていった。それだけに今作の出来映えは見事としか言い様がなく、ライブバンドとして叩き上げの活動をした、キャリアのあるベテラン軍団。その阿吽の呼吸から繰り出されるパフォーマンスを見事パッケージしている。
ある意味、ベストな選曲も手伝い入門編にもってこいの一枚と言えるでしょうね。ライブでも安定した歌声を聴かせた二井原実先輩、今なおラウドネスの曲を歌いこなせる、彼のプロ意識には頭が下がりますね。
このバンドのライブは10本以上みたが、いつも二井原実先輩は裏切らなかった。橘高も画になるギタリストであり、狭い会場に収まらない存在感を感じた、腕利きのベ
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HADES-Resisting Success ★★★ (2023-02-12 16:19:47)

今以て国内盤のリリースがないのが知名度に繋がっているのか、知る人ぞ知る的なバンドになってしまった。US産らしい無愛想の鋼鉄サウンドは、まさにアメリカンパワーメタル、その剛毅に打ち鳴らされる屈強なサウンドは、情緒のあるものを求める日本人には、やや付き合いづらい面はあるのかも知れませんが、路地裏に迷い込んだような危険な空気も漂い、その一触即発な雰囲気はUS産ならではと言いたい。
現在はデモ音源が+された2枚組も出ています。あちらで歌うはポール・スミス、その違いを聞き比べられるのも美味しいですよね。
工夫を凝らし展開する⑨が背伸びしてると感じさせない技術力、その質の高さは楽曲にも影響を与えており、パフォーマンス力、共に一流と言えよう。なぜ日本盤が見送られたのかは残念だが、マニア筋には、一度は押さえて欲しいバンドでもある。

NOISEHUNTER-Rock Shower ★★★ (2023-02-11 00:25:34)

ノイズハンター幻の4THアルバムの素材からデモ音源を集めた企画モノ。まず驚くのが洗練されたメロディックメタルスタイルへ変貌していること、良い意味で裏切ったが初期のストレートなメタル系の野暮ったさが好きだった人には物足りないかもですね。
歌い手も変ったのかな?そんな印象すらあります。如何せん、音質がイマイチ良くないです。薄っぺらいサウンドがどうにもB級感を強めていますが、クオリティは低くないです。ある意味、十分及第点をクリアしていますね。
その拘りのメロディックメタル路線への変貌にはイマイチ驚くのですが、2nd,3rdの流れを考えると不自然さはなく順当なスタイルとも言えます。リリース時、以外とインディーズシーンでは好評だったようで、それなりに成功した一枚だと言われています。
マニア筋に愛されるだけではない、隠れた良品。普通のメタルを普通にやっています。欧州のバンドだけにカ
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NOISEHUNTER-Too Young To Die-Ruler Of The Dark ★★★ (2023-02-09 00:52:22)

初期のファンを安堵させたスピードメタル
アルバムの中では若干浮いている感じもありますが
中盤にあるので前半後半の仕切り直しという感覚で楽しめる
アクセプト感が増してるなぁ

NOISEHUNTER-Too Young To Die ★★★ (2023-02-09 00:50:24)

思いっきりメインストリーム寄りになった3枚目の作品。オープニングナンバーの登場に面を喰らいますが、②など安直な展開に流れない工夫を凝らしたイントロを設け期待感を煽る。バンド名ノイズハンターのくせにデビュー作から、速い曲をやるけど、軽めのサウンドプロダクションの雰囲気重視の歌い手という組み合わせにB級感が漂いまくっていた。
次のアルバムもメタルバンドとしては軽めのミックスにイマイチ旨味を感じさせなかったが、今作は②のような曲を自分たちのモノにしており、その意欲とプロデューサーの助言などもあったのか、音楽性の変遷がけしてマイナスに働いたと言えない仕上がりになっている。プロデューサーのウリ・バロノフスキーは、ステファン・カウフマンの右腕としてミキサーとして活躍していましたね。
そういう感性が楽曲に落とし込まれ、それまでとは違う魅力を光らせている。拘りの音質もマイナー臭さを排除してい
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WOLF-Count down ★★★ (2023-02-09 00:30:39)

ライブ会場で限定配布したウルフ幻のシングル。勿論CD化などありません。
この一曲のみです。いやー遂に手元に音源がきましたね。この出会いは感動ですよ。
関勝美、山波孝至のリズム隊が最後に残した音源というのも激レアですが、メロディアスなミドルナンバーというのも美味しい。相変わらず松本が歌うメロディラインが凄くエエのよね。
そろそろ、インディーズ界に残した2枚のアルバムを再発して欲しいねぇ。勿論、この曲をボートラでね。

FANS OF THE DARK-Fans of the Dark ★★★ (2023-02-07 21:38:19)

ドラマーがメインソングライターを務める北欧のバンド。プロデューサーにマイケル・パレスを迎えメロディアスなサウンドを構築、AOR調のソフトな感触のサウンドに真っ向からぶつかるのがNWOBHM風味のあるメタル、このバランス感覚が絶妙な絡みを魅せ実に硬軟交えたスタイルを確立している。シンガーの出で立ちが不思議で、おそらくLGBTQに該当するのかと思います。そして肌の色は黒い、今まさに人種問題で揺れ動く日本では考えられない人選のリードシンガーです。
その確かな歌声、ドラマーと二人三脚で作り上げたバンドだけに疑いはありませんね。とは言え音楽性にデジャブ感や、どこか中途半端な印象を受ける人もいるでしょう。
正直、噛み合わない時に気持ち悪さというのもある、しかし、近未来的な洗練度と情緒のあるメロディ、ソフトケイスされているのに、カチッとした歯応えのあるサウンドは、本当に絶妙なところをすり抜
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CHRISSY STEELE ★★★ (2023-02-05 13:40:41)

クリッシー・スティールが復活していた。知らんかった。
昔のようなガッツ溢れるロックではないが、彼女の復活劇には期待をしたい。
実力はあるのに機会に恵まれなかったロックシンガー。
ギタリスト、ブライアン・マクラウドの死も関係したのかなぁ?
フルアルバムに期待したいですね。

RONNIE ROMERO-Raised on Heavy Radio ★★★ (2023-02-05 13:27:40)

リッチー・ブラックモアに見いだされてからは、引っ張りだこの売れっ子シンガーになったロニー・ロメロ。その胸板の厚いドン・ムラコばりに暑苦しい歌声は、繊細な楽曲には似合わないのだが、歌唱力はまちがいはなくメタルを歌うに適した声質の持ち主と言えよう。
まぁヴァンデンバーグや若井望との共演は個人的にピンと来なかったが、ヴァンデンバーグが眠たいブルースロックをやるよりもよっぽど評価出来るし、若井も名前が売れるならば良かったろう。

個人的にはけして好きなタイプの歌い手でないので前作のカヴァーアルバムは聴いていないのだが、今作はアナタのオススメ新作ですと推されたので視聴、その前から小出しでも出ていたしね、彼の年齢的なモノもあり、有名な楽曲のカヴァーが大半だ。DPの①は予想外だが、曲がつまらんので掴みに成功したとは言えない。
ベタ中のベタ、容易に原曲を比較できるパフォーマンス、
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KEEN HUE-Ogre King ★★★ (2023-02-05 13:04:49)

NWOBHMからの薫陶を受け勃発した北欧メタルシーン、このバンドもご多分に漏れずNWOBHMからの影響が色濃く出ている。レーベルもEbony Records傘下のCriminal Responseだから、その手の事情に詳しい方ならば疑いは抱かないだろう。
アメリカンナイズドの果てに大成功したEUROPEの3枚目のようなスタイルが北欧メタルと認識している方にはピンと来ないだろうが、この手のスタイルこそ元祖北欧メタルだし、垢抜けないイモ臭さ、剛毅なサウンドに中でどことなく流れる北欧トラッド、このバンドのようにストロングスタイルの不器用な見た目とは裏腹に展開に工夫を凝らしている。
ある意味、王道だし○○風をまんま見せつける場面はあるのだが、これが1stと思えば将来性を買えるだろう。Ebony関連は再発盤が少なく今作も幻の一品となっている。北欧メタルの歴史を知る上では必要なピースなの
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NIGHT-High Tides - Distant Skies ★★★ (2023-02-04 13:53:53)

アルバム毎に泣かせの叙情派NWOBHMスタイルへと傾倒するバンドでしたが、今作はいよいよ完璧にびしゃびしゃに濡れた、哀愁タップリの叙情派クラシックロックへと仕上がりました。シンガーも、このスタイルに馴染み絞り出すようなハイトーンは影を潜めています。このマイナー臭は、北欧というよりは、地下室NWOBHM感が強くにじみ出ており、あえてのアナログ的な映像をみせつけ魅了しようとしている。
モノトーンの淡い情景が浮かぶ、湿り気タップリのな泣かせのメロディはオープニングから炸裂、威いつ走るサウンド期待するマニアには勧められないが、②のような古典疾走ナンバーが出てくるとグッと掴まれるモノです。丁寧に練り込まれた哀愁のメロディ、トレンチコートの襟を立てますよ。ガス灯に揺れる明かり、この質感、大切にしたい感性ですよね。
ノスタルジックなスタイル故に、新しい発見というのは少ないが、この手のスタイ
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NIGHT-Raft of the World ★★★ (2023-02-02 16:28:26)

アルバムリリース毎に音楽性が変るのですが、今作は前作にあった抒情的なメロディを増量、枯れた味わいの哀メロサウンドへと傾倒、初期の頃の厳つさは影を潜め、アプローチを変えてきました。シンガーも唄い方を変えていますが、この手のスタイルに合うかは微妙、このあたりが評価を分けるでしょう。極力シンプルな音に拘ったサウンドメイク、これならばライブでも自分たちだけで再現可能、フォーキー名枯れ専NWOBHMをやっている。80年代というよりは70年代的なアプローチや、流石に古くさいと感じるマニアもいるでしょう、でも好きもんにはたまらんでしょうね。淡い情景を刻む叙情派スタイルも悪くないです。

NIGHT-Soldiers of Time ★★★ (2023-01-31 14:46:03)

前作の反省があったのかヴォーカルの余裕の無さを改善、コーラスワークも挟み込み上手く処理してきた。なによりサウンドにフックがあり、メロディも叙情味が増え泣かせ具合とNWOBHMを巧みに抱き合わせ前作以上に練り込んできた。メイデン+JPと言った手法は、掃いて捨てるほど存在するのだが、こうやって久しぶりに新譜として聴かされると懐かしい気持ちにはなる。
とにかく狙うはオールドスクール、アコギのバラード⑤など、CinderellaとかTeslaあたりを思い出させたりと、間口を広げてきた印象も受ける。古めかしい感性を現代にアップデートしたクラシックメタル、過激なモノを求める人には、些か食い足りないだろうが、この余白のある音作り、昔ライナーノーツに良く書いてあった、北欧のバンドは、マイケル・シェンカーやUFO、DP、Thin Lizzyといったアーティストから影響を受けた音楽性と紹介されていた記
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NIGHT-Night ★★ (2023-01-31 14:31:53)

バンド名NIGHTにアルバムタイトルNIGHTでは検索に引っ掛けるのが困難、売る気があるのかと言いたくなるスウェーデン産の若手古典メタルバンドの1st。Burning Fireという勇ましい名前のシンガー兼ギタリストは、絞り出すようなハイトーンをかますが少々頼りない、その線の細いシャウトは好悪を分けそうだが、出している音は70年代からNWOBHMまでというスタンスの音楽性を踏襲、あえてアナログな空気感を残し、古めかしい時代を現在に蘇らせたかのような手法をとっている。
それだけに昨今のメジャー流通バリバリの加工サウンド(ドラムトリガーは認めない派です)に慣れ親しんでいるマニアには、とてもじゃないが勧められないが、往年の空気感に浸りたいクラシックメタル好きにはレイトバックした時間を楽しめるでしょう。でも、それならば、○○の昔のアルバムを聴きますと言われたら手も足も出ませんが、ワタクシは
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URIAH HEEP-Sea of Light-Fear of Falling ★★★ (2023-01-29 17:15:02)

正真正銘トレヴァー・ボルダーが歌っているヤツです
クールなメロディラインが耳を惹きますね
ワリとシンプルなロックナンバーなのですが味がありますねぇ
それでありながらも緊張感は最後まで途切れることはありません
終わり方もOKでしょう

URIAH HEEP-Future Echoes of the Past ★★★ (2023-01-29 17:07:34)

SONIC ORIGAMIリリース後のライブ音源と言うことでオープニングから新作の曲が続く、しかし、これがライブの勢いを加速させたようで素晴らしいライブの幕開けなのだが、歓声が嘘でなければ、やはりクラシックソングの方が受けているようだが、オープニングを飾るBetween Two Worldsの出来映えは、このショーが素晴らしいモノになると確信させるに十分なインパクトを誇る。既にライブでも安定感のあるパフォーマンスで知られるバーニー・ショウ、この時点では未知数な面もあったろうが、外野の不平不満を抑えるに相応しいパフォーマンスで魅了、新旧の楽曲を自らに落とし込みコントロールしている。個人的には軽めの声質なので根本的には、もっと深みのある声の持ち主の方が良いと思っているが、良好な人間関係を作れるフロントマンに文句をいうヤツはいない。
誰かにスポットライトを当てない総力戦のバンドサウンド、
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REVOLUTION SAINTS-Rise ★★★ (2023-01-29 16:46:39)

ディーン・カストロノヴォがメインシンガーを務めるメロディックロックプロジェクトの3枚目。今回もジャック・ブレイズとダグ・アルドリッチの力を借り、総監督アレサンドロ・デルペッキオの元、極上のサウンドを作り上げています。もはや疑いようのないメンバーシップ、ジャーニータイプの曲以外にも、ハードなギターが躍動するアメリカンロックも増量あり、前作の流れをしっかりと踏襲しつつも、ヴァージョンアップに成功している。バンドとしての個性と求められるジャーニータイプのメロディアスロック、歌えるドラマーをサポートするジャック、⑦では女性シンガーも加わり、手を替え品を替え楽しませてくれます。
耳を惹く良質なメロディ、そしてダグのハードワーク、ダグのギターがグッと前に出てくる瞬間のカッコ良さ、アルバムを通してのバランス感覚で攻めるサウンドに唸りますね。定番だしベタ過ぎるだろう、そもそもジャーニー感が強めだか
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NUCLEAR ASSAULT-Game Over / The Plague ★★★ (2023-01-29 16:26:20)

単体ではCD化されたいないような気がする1stと2ndの合間にリリースされたEP。アナログ盤はHigh Roller Recordsから2016年にリリースはされています。今や1stのボートラとして機能しているのですが、今作のポイントは、次のアルバムのつなぎでリリースしたモノや、所謂、ヴァージョン違いやデモ等で、お茶を濁さない正真正銘のEPであることがありがたい。
パンチの効いたドラムと存在感の強いベース、強靱なリズムプレイが爆音総攻撃の後方支援ヨロシクとバンドサウンドを底上げ、いい意味での多様性はアーティストとしての自由なマインドであり、好奇心を失わない姿勢は大いに買いでしょう。メランコリックな④などはバンドの新境地と言えジョン・コネリーの違う面をアピール出来ているだろう。何を聴きたいかで評価も大きく分けそうだが、とりあえずファンならば安心して聴ける一枚ですね。やはり創作面の工夫
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Мастер(Master)-Лабиринт ★★ (2023-01-28 18:05:00)

日本にいるとロシアの産バンドの音源に触れる機会は本当に難しい。そもそも流通があるのかという疑問すらある。それだけに、サブスクのおかげで、このバンドの音源に気軽に触れるようになった環境に満足しますね。
シンガーのLEXXなる人物に交代、音楽性も突っ走るスラッシュではなく、2000年という時代背景もそこそこのロシアらしい、モノ悲しいメロディを軸に多様性のある音楽性を披露している。
少し大人しくなった印象が強く、これならば初期の厳ついヤツの方がグッとくるマニアも多いだろうが、ARIAにも通ずるスタイルのバンドだっただけに、こういうスタイルはけして突然変異とは思えない。先人達である欧米からの影響をロシア流にアレンジしたミレニアムに相応しい作風なんだろうが、物足りなさは否めません。そのあたりが評価を分ける最大のポイントでしょう。
相変わらずベースは巧者なだけに、もっとガシガシとし
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