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失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 301-350
KULL TRIGGER-Primal Abilities
PLASMATICS-Coup d'État-The Damned
Crescent Lament(恆月三途)-噤夢 Land of Lost Voices
Invader-Children of War
BAPHOMET-No Answers
STORMWAVE-Heroes of the Night
Vectom-Speed Revolution
SACRILEGE(UK)-Turn Back Trilobite
SACRIFICE (CANADA)-Forward to Termination
MANDATOR-Initial Velocity-Posers
ANGEL DUST-Into the Dark Past-Legions of Destruction
DéTENTE-Recognize No Authority-Holy Wars
VENOM-At War With Satan
THE SCREAM-Let It Scream
Jagged Edge UK-Fuel for Your Soul-Out in the Cold
MELIAH RAGE-Kill to Survive-Impaling Doom
MELIAH RAGE-Kill to Survive-Beginning of the End
MELIAH RAGE-Kill to Survive-Bates Motel
MELIAH RAGE-Kill to Survive-Enter the Darkness
MELIAH RAGE-Kill to Survive-The Pack
MELIAH RAGE-Kill to Survive
Aragon-Aragon
LEATHER-II
NECRONOMICON-Escalation
TITAN FORCE-Winner/Looser
Atomik Cocktail-Metal Rages on
MAY-Dilema
Simon Chase-Thrill of the Chase
Andy Rock-Into the Night
MERCILESS LAW-Troops of Steel
JOURNEY-Arrival-Higher Place
JOURNEY-Arrival-Livin' to Do
JOURNEY-Arrival-Loved By You
JOURNEY-Arrival
IRON ANGEL-Emerald Eyes
David a Saylor-Ship to Nowhere
PERFECT CRIME-Blonde On Blonde
BLONDE ON BLONDE-Labyrinth of Love
URIAH HEEP
Tantrum-Trenton City Murders
Stealer-Stealer
David a Saylor-City of Angels
FAST FORWARD-Living in fiction
MESSIAH PROPHET-Master of the Metal
Punish-Tide of the Times
BLACK SABBATH-Never Say Die!
BLACK SABBATH-Technical Ecstasy
BLACK SABBATH-13
KILLERS(FRENCH)-Cités interdites
Classica-Classica II
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発言している19曲を連続再生 - Youtube



KULL TRIGGER-Primal Abilities ★★★ (2022-12-10 16:12:53)

スラッシュ/デスメタル大国として知られるコロンビアが生んだ正統派HM/HRバンドの1st。正直、コロンビアから叙情的な古典メタルバンドが出てくるとは勉強不足で知りませんでした。
オープニングナンバーで聞けるハモリのツインリードなど、国産ヘヴィメタルバンドにも通ずるようなクサクサのメロディであり、なんとも言えない懐かしい空気を運んできます。イマイチ唄いキレていないシンガーの存在といい、良い具合でのポンコツ感と、生々しい演奏も絶妙な空気感を演出、現代的な正統派スタイルと古いオールドスクールスタイルを混ぜ込み、古のNWOBHM時代から現代にタイムスリップして新作を作ったような感覚に陥る。
勿論、バブリーな80年代を通過儀礼した音楽性を土台に多様なサウンドを披露、様式美からメロハーまで守備範囲の広さは、その筋のマニアにとってはニヤニヤさせられるでしょうね。
若い感性を反映させた
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PLASMATICS-Coup d'État-The Damned ★★★ (2022-12-09 22:37:33)

ドラマティックですねぇ
音楽性の幅を広げてきた今作らしい一曲
アルバムを締めるのにピッタリです
惜しいシンガーを亡くしたなぁ

Crescent Lament(恆月三途)-噤夢 Land of Lost Voices ★★★ (2022-12-08 16:08:59)

台湾産フォーク/シンフォニック系メタルバンドとして活動するバンドの3枚目、前作で聞こえたデス風味は更に薄まりアジアンなメロディを軸としたフォーク路線へ傾倒、その台湾風味満点のメロディは、韓流ドラマも真っ青のやり切りぶり、徹底して流れるレトロなアジアンメロディは、望郷を擽る場面も多く、今作のコンセプトとなる、日本統治から中国国民党時代へと移り変わる中で起こる悲劇が主題となり、これぞ台湾フォークメタルというスタイルを築き上げている。

少々味付けも濃いめで、この手の音楽に対する造詣もないワタクシには胃もたれ気味になるのだが、民族楽器も華麗に舞い踊り、その個性的なスタイルと懐かしい音色は欧米からは絶対に出てこないモノ、その絢爛豪華なアジアンロックの華麗なる舞、中華ゴシックメタルと言うのは、こういう音楽性なんだろうと認識させる。

良く言えば儚くも美しい繊細な歌声、でもメ
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Invader-Children of War ★★★ (2022-12-08 15:52:18)

不気味なアートワークが目を惹きます。まるでダリオ・アルジェントの映画みたいなジャケットですが、その不気味さから底知れぬ恐怖と地下室サウンドを想像するのですが、思いのほかストレートに疾走するパターンのバンドサウンドに驚きました。ドイツ製ですが、所謂ハロウィーンタイプの底抜けに明るくコミカルな陽性スタイルとは無縁のキリキリとしたマイナースタイルのサウンドを披露、ドイツというよりは、ベルギーあたりのスピードメタルを想起させる線の細いギターに懐かしさを覚えます。リリースが1986年という時点でも少々レトロな作りですが、そこが一番の魅力というのが、このバンド最大のポイントだ。
そしてふとしたフレーズに、オカルト的な陰影を盛り込みジャケットにある、犯罪の影が忍び寄る不穏な空気を演出してくる。
今作一枚で消えた為に、バンドの詳細は不明だが、この一筋縄ではいかないアレンジと聞かせる手腕、王道
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BAPHOMET-No Answers ★★★ (2022-12-07 14:30:48)

ドイツ産ブラッケンドスラッシュメタルの1st。血反吐を吐くように絞り出される咆哮、ここで唄うはMassacre Recordsの創業者として知られるトーマス・ヘルトラー、音質的には厳しいサウンドであり、分離も悪くダイナミズムに欠ける、迫力が必要なスタイルだけに物足りない、またやたらと唄が前に出ているのは気になるのだが、当時としてはデスメタル的なアプローチとスラッシュメタルを組み合わせたサウンドに着手した点は高く評価、北欧からもブラックメタルの芽吹きもあっただけに、先駆者としての栄誉も受けそうなのだが、そこまでキレたとも言えず、B級ホラー感が拭えない。
また楽曲も練り不足でアッサリ終わっちゃう感じもあったりと、もう少し深みというか余韻を楽しみたいなぁと思うのだが、それでも禍々しい感触もあるので、やはりサウンドミックスに期を使って欲しかった。
この手のスタイルとしては深みに欠ける
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STORMWAVE-Heroes of the Night ★★★ (2022-12-05 16:06:16)

知る人ぞ知るオーストリア産のメロディアスHM/HRバンドが1987年にリリースした1st。なんと言っても流通が脆弱で、オーストリアのレーベルですからね、そりゃ日本にいても手に入らないでしょうね。そういうレア感が満載の作品。過去にコレクターズアイテムとして出回った事がありますが、よもや配信版があるとは驚きです。
しかもオリジナルを見たことがない&手に入らない絶盤が気軽に聴けるという環境に感慨深いモノを感じますね。どこかの一発屋がサブスク死ねと言っていたが、違法ダウンロードが横行する世の中で、どうせヤラレルなら少しでもお金に換えたいがサブスクリプションの有効性で、そのおかげで違法なダウンロードサイトは死滅したろう。リスクを犯してまでやるべきじゃない。
そういう問題に直結するのが、この手の幻のグループなのだが、何はともあれ正式な音源を聴けるのは嬉しい限りです。

爽快感
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Vectom-Speed Revolution ★★★ (2022-12-03 13:03:59)

ありまぁコメントが消えとるぞ?

ドイツが誇るスピードメタル裏番長のデビュー作。邪悪なKKKとも取れるアートワークに出てくる音も想像できますが、その期待を裏切らないB級ホラー映画さながらのバイオレントなサウンドで魅了、ガダビシ列車に揺られる①を聴いてダメだこりゃと思ったら迷わずに撤退して頂きたい、ポンコツ感も込みで魅了。②では絞り出す断末魔シャウトで幕が開けるので尚更である。このあたりで呆れる人も続出だろうが、そこが最大の愛されポイント。
スピードに特化したリフとリズムは、攻勢を緩めること無く終始畳みかける、その絨毯爆撃の如く打ち落とされる爆音ミサイルは、身構えずにスピーカーの前に立ったモノ達を焼け野原の如く消滅させるほどの破壊力を有しています。
悪魔崇拝、危険極まりない極悪サウンドとの相性も抜群ですよね。スピード狂なら間違いなく魅了されるであろう、ヨーロピアンス
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SACRILEGE(UK)-Turn Back Trilobite ★★★ (2022-12-03 12:47:02)

アルバム毎に音楽性が変るバンド、今作もモデルチェンジをはかり聴き手を驚かせている。アルバムタイトルを直訳するならば、三葉虫を元に戻すという意味になる。これこそが今作のテーマであり音楽性の変更の意味にも繋がる。
所謂ドゥームロック的なアプローチに進むのだが、それは北欧のCandlemassなどの息吹にも似た感覚があり、メタルバブルの終焉を尻目に、全く違うアプローチでシーンを切り開こうとした、その気概と先見の明には目を見張りますね。
単なるサバスフォロワーのような安直な手法をとらない確信的なアプローチ、ウネリを挙げるファットなギターは鋭く聴き手の感性を抉り、地を這うだけではないギャロップビートで攻撃性もアピール、初期のダーティさもあったスラッシュビートは一切出てこないので寂しさもあるだろうが、当時としてはまだまだ未開の地である90年代型のシンドゥームロックへの布石となる音楽性を高
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SACRIFICE (CANADA)-Forward to Termination ★★★ (2022-12-02 15:05:03)

どうしても日本ではカナダのバンドが大きく取り扱われません。このバンドもスラッシュメタルマニアにとっては外せない魅力的なバンドだった。前作との流れを引き継ぎつつも新しい事にもチャレンジ、危険な空気に圧迫されるようなスリルと殺傷力溢れる暴力的なサウンド、二本のギターは聴き手を脅迫するような睨みを利かせヤバさも倍増と危険極まりないサウンドを構築、その空気感を増幅する喉をヤスリで削るハイピッチヴォイスは神経を逆撫でと、ダイハードなパンクスメタルは前作以上の迫力がある。漲る胆力と構築された世界、メロディアスでありながらも情け無用な暴虐性、痛みを伴う劇音はスラッシュメタルかくあるべきと言いたくなるような魅力に溢れていますね。

MANDATOR-Initial Velocity-Posers ★★★ (2022-12-02 13:22:03)

なかなか先が読めませんよね
これがスラッシュメタルの旨味
その一寸先の展開を読ませないスリルが魅力
そういう意味では大正解ですね
難しい事はやっていないがツインリードも耳を惹く場面あり

ANGEL DUST-Into the Dark Past-Legions of Destruction ★★★ (2022-12-02 13:15:22)

不穏な空気を漂わせるイントロ
少々分離の悪いミックスは気になるが
ヨーロピアンテイスト漂うクラシックメタルの様式
小気味よく刻まれるギターもクール
混じりっ気無しの古典スラッシュですね

DéTENTE-Recognize No Authority-Holy Wars ★★★ (2022-12-02 13:13:04)

ド迫力ですね
裏路地メタルの怖さが存分に出ています
危険地帯なヤバさ漂う破壊力満点のパワフルさ
スピードだけじゃないと思わせる展開に唸ります

VENOM-At War With Satan ★★★ (2022-11-30 18:55:49)

アナログ盤のA面あたる①が約20分という大作を放り込んだ事も話題になった一枚。個人的には英語がサッパリなので、この長尺なタイトルトラックに着いていけないのですが、3分割くらいの気持ちで聴くと見えてくる景色も違います。らしさ全開のオーバーダブを配したシンプルな録音は、このバンド特有の胡散臭さを誘発する事に成功。いかがわしい汚れたロックサウンドは健在、少なくとも1曲で20分もあるのだから、プログレ風味もあるのでは?と勘ぐるマニアもいそうですが、このバンドの関しては、そんな芸当に触れることは一切ございません。その自らの課した高潔な姿勢は最後まで貫かれており、B面にあたり2曲目以降を聴けば不安な要素もないでしょうし、不満を吹き飛ばすでしょう。
でも何故、20分にも及び大作に手を出したのか?興味は尽きませんね。そして彼らの魅力を詰め込んでいると思いますけどね。恐るべし極悪スピードメタル。その
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THE SCREAM-Let It Scream ★★ (2022-11-30 18:42:39)

RACER Xの才能とSHARK ISLANDの才能がスクリームでクロスという帯たたきに笑ってしまいましたが、国内盤もリリースされたアメリカンロックバンドの1st。デビューにあたりSaints Or Sinnersから改名した記憶があるのだが思い出せない。
ここで唄うはジョン・コラビ、ギターはRACER Xのブルーノ・ブイエ、ドラムがSHARK ISLANDである。帯たたきは大袈裟だぞ。

後にモトリークルーにジョン・コラビが参加する事で脚光も浴びた記憶もあるが、リリース当時は大きな話題を呼ばなかった。出している音は、所謂レイトバックしたTHE70年代のサウンドであり、ガンズの成功の次にシーンが送り出した流行もんだった。アメリカ人の彼らがやるのだからホンマモンの空気はバンバン出ているのだが、如何せんバンドしての顔が無い。良くも悪くも聴いたことあるよねである。序盤からその
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Jagged Edge UK-Fuel for Your Soul-Out in the Cold ★★★ (2022-11-30 18:19:35)

バランスが取れていますね
メジャーすぎない堅実だが華のあるサウンド
一級品のメロディとギターワーク
聞き惚れますね

MELIAH RAGE-Kill to Survive-Impaling Doom ★★★ (2022-11-29 15:45:13)

ライブ映えする一曲でしょうね
モッシュの嵐も起きそうなスラッシュサウンド
ベタです
ベースが牽引するブレイクパート
そしてマイクの掛け声一発で会場のボルテージも上がるでしょうね
その場面が脳裏に焼き付きますよ
そこからギターソロで大爆発でしょう

MELIAH RAGE-Kill to Survive-Beginning of the End ★★★ (2022-11-29 15:38:53)

ベタですね
NWOBHM仕込みのリフワークは十分に練り上げられており
そこが少々鼻につくのだがベタに敵うものなしである
突飛な事はしないが安定感のあるリズムと二本のギターは
純度の高いメタルサウンドの原動力となり前進
上手いことやっています

MELIAH RAGE-Kill to Survive-Bates Motel ★★★ (2022-11-29 15:34:56)

好戦的なミドルナンバー
ACCEPTやJPと言ったバンドの持つ突破力があります
そこにスラッシュメタルなエッセンスを注入
土台がしっかりしているので悪いわけが無い
クリアーなパートを盛り込みブレイクするアイデアも悪くない
こういう古典メタルテンコ盛りを否定すると
多くのリバイバルバンドは全滅という事になる
アメリカのバンドは情緒がないので可もなく不可もなしと感じる場面が多いのだが
それがアメリカンメタルだろう

MELIAH RAGE-Kill to Survive-Enter the Darkness ★★★ (2022-11-29 15:29:18)

ヘヴィメタルですね
ヘヴィメタルでしか無いですね
キャッチーなリフワークとクールなベースライン
ベタだがドキドキ感があるのはそのリズムによるところも大きい
これぞクラシックメタル
オリジナルティの欠落では無くベタなんです
○○風を掛け合わせたのです

MELIAH RAGE-Kill to Survive-The Pack ★★★ (2022-11-29 15:25:37)

一体感のあるリズムとリフが獰猛な肉食獣のように襲いかかります
それは大型では無くチーターやジャガーのようですが
キレのあるハイスピードなプレイは鋭い牙のようですね
中盤のソロパートもカッコいいですよね

MELIAH RAGE-Kill to Survive ★★★ (2022-11-29 15:21:04)

ジョージ吾妻氏が68点を献上、そしてメガデスやメタリカになりたいバンド、個性の欠落とバッサリ切り捨てたバンドとして知られる今作。批評家の勇気ある意見は参考程度と受け止めるのか、BURRN!誌が言うのだから疑いはないと統一教会の信者並に洗脳される人には何を言っても無駄ですが、今作は果たして、そんなに酷いアルバムなのでしょうか?
ワタクシは、このバンドがそんな評価を受けたとは知らずに聴いていた時代が長いので、NWOBHM仕込みの正統派メタルと言う認識の方が強く、そこに少々スラッシーさを乗せた程度の認識だった。スラッシュメタルと呼ぶのはチョイと違うが、Jag PanzerやVicious Rumors、Metal Churchと言ったバンドと同型のパワー漲るアメリカンメタルとして高く評価したいですね。
この程度で個性が無いと投げられたらヘヴィメタル作品の98%は無個性でしょう。コー
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Aragon-Aragon ★★★ (2022-11-29 14:55:39)

バンド名が同じグループが沢山して混同するのですが、こちらはアメリカ産のスラッシュメタルバンド。今作を1988年に産み落とし消えたので、その知名度の低さは絶望的なのだが、スラッシュメタル好事家の間ではレア盤として持ち上げられたとか?
そんな幻のバンドなのですが、Divebomb Recordsからボートラ入で復刻盤CDが出たと言うことでプチ話題となりました。ボートラ3曲入というのも大きな後押しとなるだろうが、既に台頭したスラッシュシーンを眺めると、このバンドのサウンドは些かレトロチックではある。その古典メタルからの影響も取り込み、東海岸メタルならではのクールさ、その冷徹なる音色はスピードとキレのあるリフワークを軸に、規則正しく打ち鳴らされている。
インディーズ故にダイナミズムの欠如は如何ともしがたいが、そういう問題点を差し引いても、NWOBHM仕込みのハードコアパンクススタイル
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LEATHER-II ★★★ (2022-11-28 20:56:02)

Divebomb Recordsが無料でダウンロード出来るコンピ作に彼女の名前があった。今作の①をそこでは聴けるのだが、正直、こういう形で復活していたことに驚く。しかも国内盤のリリースまであったのだから嬉しい復活劇です。ブラジル人ミュージシャンとの共演、これがメチャクチャ効果的に機能している。彼らのバックアップを受け奏でるは、ドが付くほどのヘヴィメタル。ヘヴィメタルという言葉以外で形容できないようなメタリックなサウンドに、そこに老獪なテクニックを駆使して全盛期のそれに肉薄するレザー・レオーネのパフォーマンスに賛辞を送りたい。
脇を固めるメンバーのフレキシブルなプレイで魅了、これぞメタルなスリルとアクロバティックな演奏と展開で耳を楽しませてくれます。王道だけに奇をてらっては欲しくないがベタすぎてもスリルに欠ける、しかし奇抜すぎると気取りすぎのオシャレさんと敬遠される、それだけに、正攻
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NECRONOMICON-Escalation ★★★ (2022-11-28 20:39:23)

今も活動を継続している古参ジャーマンスラッシャーの3rd。このバンド初体験が今作というのもあり愛着度は高い。最近はサブスク生活のおかげで、メジャー流通の作品に触れる機会も激増。特にメディア情報を全く仕入れていないので、こんなのも出ていたのか、こんなバンドいるぞなどメジャー流通のビックマネーサウンドにメチャクチャ触れるのだが、やはり、そういうのには付いていけないので、ワタクシはこういうマイナー系の音が大好物です。
今の若い人にとっては、この手のクラシックなスラッシュに過激さなど感じないでしょうが、当時としてはスピードとパワーに特化しており、ダミ声ヴォーカルの噛みつくような唄い回しも含め刺激的なスタイルだった。
今作は彼らのルーツたるバンドの音楽性をビルドアップ。前のめりにしつつも、根幹にあるのは先人達の影響下であり、そこに峻烈なる過激さも導入、その様式はメタリカなどのも通ずるだ
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TITAN FORCE-Winner/Looser ★★★ (2022-11-28 13:27:24)

US産プログレメタルバンドの2枚目。このバンドを有名にしているのはJag Panzer、Satan's Host、Riot等でシンガーを務めたハリー・コンクリンがいる事によるのだが、1stアルバムの批評が日本では海外ほどの評価を得られず、ポンコツアルバムの代表格のような批評を受けてしまった。ちなみに1stはメルダックからリリースされたと聞いたことがあるのだが見たことはない。さぞは苦戦したろうにね。むしろ、メディアの悪評を意に介さずに販売したレーベルのガッツに頭が下がりますね。
ちなみに今作の評価は前作を完全に下回るモノであり、名物編集長の酒井氏からケチョンケチョンの20点代を献上した一品です。

当然便乗する信者もいるのですが、個人的にはフワフワのヘアースタイルでメインストリームよろしくなサウンドメイクの方が恥ずかしいし、お金を掛けたビックマネーサウンドは、そういう音と
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Atomik Cocktail-Metal Rages on ★★★ (2022-11-25 12:30:22)

このバンド、かつてはCutthroatという名前で活動、その後、Thunderと改名してデモテープを制作。結局、契約に至らなかったのがバンド消滅へと繋がったのだが、彼らが活動していた80年代中期において、バンドが出している音が余りにもストレートなメタルだったというのも問題だったと思う。どこか妖しげなグラム臭もするのだが、パンチの効いたストレートなロックはアメリカンメタルならではの、小細工無用なステゴロスタイルを取っており、硬派な面もフォローしていた。華やいでフワフワのヘアースタイルがもてはやされ、音楽性もソフトケイスされる中で、浮かれすぎたシーンと距離を取っている音楽性は評価出来る。
この音源の元はカセットテープで『Space-Metal Vampires from Hell』というタイトルだったのだが、ギタリストのブルース・バッテンが権利を主張してCD化した際に現在のタイトルへと
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MAY-Dilema ★★★ (2022-11-24 13:05:51)

マレーシアのメタルシーンを語る上では外すことの出来ないベテランバンド。日本ではラウドネスのような存在なんでしょうね。今作は1988年にリリースされた1st。アジアン歌謡なエッセンスもあるし、ジャパニーズメタルからの影響も顕著であるが、そういう影響も下地にアジアンメタルを全開でやっている。
このバンドがマニア筋で有名なのは5曲目に収録されるKeadilanという曲が、エイドリアン・スミスがアースシェイカーに提供したDARK ANGELそのものなのである。似ているではなく完コピなのである、カバーなのか、まさかのオリジナルで濁しているのかが、チョイとした論争になる、そんな関係者には笑えない東南アジアあるあるの盗難事件に遭遇。個人的には大混乱である。初見では一度止め頭から聞き返す作業に出た。

オープニングナンバーではコーマーシャル性の高いポップソングもやるが、ガッツのあるメタ
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Simon Chase-Thrill of the Chase ★★★ (2022-11-24 12:45:51)

カナダのTriumphに楽曲提供などの実績のあるシル・シモーネ。今作は彼に取って待望のバンドデビューとなる。アンソニー・マイケルズというヴォーカルを相棒に自身はギターを担当、メインソングライターとして辣腕を奮い自身の持つ天賦の才を見せつけている。

良くも悪くも既存のアイデアを踏まえてはいるのだが、その対価として安定感を手に入れており、唄もギターも一線級、曲作りの上手さも光るモノがあり、AORなハードサウンドが好みの方にはドンピシャな音楽性を提示してくれた。
オリジナルリリースが1987年、もう少しマイルドなミックスのメインストリーム寄りにしても良さそうなのに、露骨なやり口を完全に否定。耳障りは良いがアーティストしての矜恃も十分に感じさせてくれるだけに、流石はカナダのミュージシャンである。
アナログ盤が有名であり、CD化は幻の一品としてLong Island Re
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Andy Rock-Into the Night ★★ (2022-11-24 12:16:00)

WILD ROSEのギタリストとして有名なアンディ・ロックが満を持してリリースするソロアルバム。レーベルはAOR HEAVENですから、メロディックメタルバンドのギタリストによるソロ作という想像から逸脱しない内容になると思ったが、寸分違わぬAOR風味満点のソフトケイスされたスタイルになっている。
それが、むしろ唄モノ過ぎるくらいだ。なにより驚くのがほとんど一人でやっている。唄もリズムセクションも曲作りもミキシングもプロデュースまでも、完全なるソロアルバムを制作。
一切の邪魔が入らない環境は作り手にとって、さぞや気持ちが良いと思いますが、やはり本業がギタリストだけに、メインヴォーカルを張るのがキツい、唄中心の作風なのに、その唄が最弱というのがかなり問題である。あのケン・ヘンズレーよりもヤバい。
そういう唄の弱さが思いっきり足を引っ張るのが問題。素直の曲作りは刺激も薄めでイ
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MERCILESS LAW-Troops of Steel ★★★ (2022-11-22 13:01:02)

クレジットを見ると正式なメンバーはパンチョ・アイルランドというチリ出身のヴォーカル兼ギタリスト、どういう経緯から分からないがスウェーデンのBlazon Stoneにゲスト参加した縁なのか、ベースでクレジットされるのはCEDことセデリック・フォースバーグだ。
そして出している音はNWOBHM直系のスピードメタル、そこにジャーマンテイストをタップリと練り込み、欧州的な情緒とパワー&スピードメタルを情熱的に鳴らしている。
南米特有の脆弱な環境から出る音質の低さも無く、インディペントとしては国産メタルにも通ずる少々クサ目のメロディを軸としたサウンドを展開しており、なんだかとても懐かしく好感が持てますね。
とにかく8曲、スカッと駆け抜けています。過度なブルータルさや這いつくばるようなヘヴィグルーブなどもなく、適度な疾走感と親しみやすいメロディを軸にサンダースティール路線のRIOT
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JOURNEY-Arrival-Higher Place ★★★ (2022-11-22 12:18:55)

爽快ですねぇ
窓を開け海岸線沿いをドライブしたいです
お帰りジャーニーである

JOURNEY-Arrival-Livin' to Do ★★★ (2022-11-22 12:18:14)

ニール渾身のブルースギター
その期待に応える歌声
エモーショナルを際立たせたアーバンかつブルージーな一曲
これもジャーニーである

JOURNEY-Arrival-Loved By You ★★★ (2022-11-22 12:16:10)

狙いすぎだがオリエンタルな雰囲気もありムード満点である
次の曲との繋がりも良く曲順的にも素晴らしい位置である
新シンガーの挨拶代わりには丁度良いだろう

JOURNEY-Arrival ★★★ (2022-11-22 12:15:11)

やはりバンドを去ったというか、予定調和とも取れるスティーブ・ペリーの脱退劇。その後も復活の話がないので、ゴシップネタもまんざらでもないのだろう。
時代的にも、JOURNEYのようなバンドが立ち入る隙も無く、今更感も強い中で日本先行という形で世に出た一枚。ドラムも抜けたのだが、これが唄えるドラマーとして今では知られるディーン・カストロノヴォを迎え、新たなるフロントマンには、スティーヴ・オウジェリーという前任者の穴埋めを行うのに適した逸材をゲット。イメージの強いバンドだけに、後任探しには苦労したろう。余りも違えば文句を言われる、かといってモノマネタレントでは話にならない。
そういう観点で見れば、同系統の素晴らしいシンガーを連れてきたのは大正解だ。スティーブ・ペリーの凄さは、あの語尾に掛けるヴィヴラードにある、中々ああいうテイストでは唄えない、その類い希な表現力を持つペリーと比較さ
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IRON ANGEL-Emerald Eyes ★★★ (2022-11-21 12:06:48)

スピード狂の間では知らぬモノはいないジャーマンスピードメタルバンドが2020年にリリースしたフルアルバム。復活後2枚目のアルバムですね。この時点では前作を聴いていないので比較は出来ないが、そのキレっぷりに驚きを隠せない。
良い意味で丸くならない初期衝動を煽るスピード感、そして現代的なマッシブさも手に入れたスタイルは腰が据わりまくっており、スピードとパワーの両輪を軸に激走である。昔のように突っ走るだけでは無いスローパートも盛り込みタップリを見せ場を作っている。
ヘヴィメタルという言葉以外では形容しがたい本気のサウンド、伝統的なマナーを遵守する、その姿勢に最大の敬意を払いますね。古さに埋没しないギターチーム、同じ食材ながらも豊富なレシピで対応と、多くのメタルファンを迎え撃つだけの準備は整っています。今の若い人が聴いても十分に奮い立たせる攻撃性とアイデアを揃え、このバンドが画掲げる
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David a Saylor-Ship to Nowhere ★★★ (2022-11-20 14:45:00)

コンスタントにソロアルバムをリリースする主役のデヴィッドさん。PUSH UKのメンバーもサポートに回り、ソロ名義ではあるのだが、バンド感も強いのがポイント。彼の熱量はあるがクリアーな歌声、その塩梅が暑苦しさを緩和しており、ロニー・ロメロから灰汁を抜いたようなパフォーマンスは唄モノマニアにとってはありがたい存在だろう。
少々回りくどい楽曲もあるのだが、それでも唄がメインである事に変わりは無く、ワンパターンに陥らない楽曲構成とベタさを味方につけ、冷静と情熱の間だなパフォーマンスで魅了してくる。
これほどのクオリティながらマニア向けの域を出ないのは、Aor Blvd Recordsの流通に問題があると言われている。余りにも少ないプレス枚数が招く悲劇が原因なのか、欲しくても手にすることが出来ないという事象も多く、サブスクも弱い。オマケに本人は他界してしまった。これじゃねぇ、今となって
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PERFECT CRIME-Blonde On Blonde ★★★ (2022-11-17 18:15:57)

Blonde On Blondeから改名、そしてアルバムタイトルが『Blonde On Blonde』ってややこしい事をするなよ。収録曲も被ってんじゃないのか、ツインヴォーカルからベンテ・スマーヴィク一人になったが、音楽性に大きな変化は無く、むしろ、トニー・プラッタがミキシングを担当、プロデューサーにバーニー・マースデン、そういう縁もあるのかキーボードはドン・エイリーときている。こうなって外すわけが無い、日本人好みのメロディアスハードスタイルは、大映ドラマの主題歌になりそうな曲もあったりと、癖が薄まった分、親しみやすさも増量され、サウンドプロダクションの強化も功を奏している。
ただ、一撃必殺というのか、このバンドの名刺代わりとなるような強力なナンバーがあるのかと言われると若干弱さを感じる。そのあたりに不満も出そうだが、個人的には、ハードサウンドで疲弊した耳を休ませるのに丁度良く、ハ
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BLONDE ON BLONDE-Labyrinth of Love ★★★ (2022-11-17 17:56:20)

ノルウェー産の二人の女性シンガーがメインを張るメロディアスロックバンドの1st。クリス・キャンディのキャリアについては知らないがもう一人の女性シンガー、ベンテ・スマーヴィクは、ノルウェーのポップロックグループの晩年でヴォーカルと担当していたらしい。その後、このバンドの母体となるノルウェーのメタル黎明期に活動していたROADのアルバムにゲスト参加。そういう関係性があるのか、このバンドのバックメンバーはROADからきている。ちなみのそのメンツであるが、後年ヨルン・ランデのソロに参加、息の長いミュージシャンを人生を歩んでいますね。
複雑に入り組んだ人間関係も見えてくるが、ここで展開されるスタイルはハスキーヴォイスと癖の無い歌声を軸に、メロディアスはハードポップサウンドを嫌み無く聴かせてくれる。その分、刺激は少なめだが、逆を言えば裏切らない定番感は強く、北欧風味満点のソフトケイスされた唄モ
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URIAH HEEP (2022-11-16 15:22:00)

既に先行公開されているシングルがイイですね。
前作のオープニングナンバーGrazed By Heavenタイプのストレートな一曲。
でも各自の見せ場があり3分半のコンパクトな楽曲ながら聴き応えタップリです。
今や世界でもサバス、パープル、ツェッペリン、そしてヒープも入れてBIG4だと宣言する媒体もあるくらいですから、来年発売の新作に対する期待値も上がっているでしょう。

Tantrum-Trenton City Murders ★★★ (2022-11-16 15:05:19)

1986年に4曲入のEPをリリースして消えた幻のUS産正統派メタルバンド。今作は2016年にあのCult Metal Classics Recordsからデモ音源やライブ音源など未発表曲も大量に追加されてリリースされた一枚。オリジナルのアナログ盤が高価なレートを維持していただけに、この復刻はマニアにとってはありがたい出来事でしたね。
鐘の音が裏で鳴るオープニングナンバーが示すようにダークでメタリックなサウンドを主体としたガチンコ正統派メタルを展開、一切、媚びへつらう事の無いサウンドは、本来のアメリカンメタルとはこうだったんだよと言いたげなスタンスを見せつけています。
時代はメタルバブルに沸き起こる1986年です、受け皿なきシーンもさることながら弱小レーベルでは太刀打ちなど不可能でしょう。

メロディアスでダークなメタルが好きな方ならば大いに楽しめるでしょう。また、
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Stealer-Stealer ★★★ (2022-11-15 13:25:18)

アルバム一枚で消えた幻のアメリカンハードロックバンドの1st。音楽性としてはAOR調の落ち着いたスタイルが基調となっているが、オープニングナンバーは些か狙いに言ったパワーポップ路線であり、正直、個人的にはもうちょい落ち着いてと言いたくなるのだが、
しかしメロディックかつ大衆性を味方につけた2曲目のE.S.Pで評価も一変、哀愁のあるメロディと洗練度、その絶妙なポップセンスを操り、売れてやるぞと言う気概をビンビンに感じます。所謂ブルージーな③はバドカンから灰汁を取り除いたようなすっきり感を持ち込み、④以降もフォリナー風ありラバーボーイ風ありとメインストリーム寄りのスタイルを築いている。
その売れ線になりすぎず、だからといってアーティスティックな感性やハードロックスタイルで押し切る分けではないので、少々刺激は薄めである。その中途半端さがイマイチ跳ねなかったのか?MCAとの契約は今作
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David a Saylor-City of Angels ★★ (2022-11-15 12:57:26)

WILD ROSEのシンガーとして知られるデビッドAセイラー(Aはアントニオだったかな?)そのチョイハスキーな歌声の魅力を遺憾なく発揮、英国情緒溢れるメロディック路線は緊張感があり単なるBGMに成り下がるような事も無く、類型的ではあるが、定番としてブランド力を見方につけ、教科書通りとも言うべき展開で聴き手を魅了します。

とにかく、どこかで聴いたことのある作風である。唄が中心のAOR路線。ハードなモノを好む方には少々物足りないだろう。打ち込みベースだし、ギターも飾り付け程度、とにかく主役は唄である。
ハードなモノばっかりいくと、この手のソフトケイスされた唄モノサウンドに癒やしを求めてしまいます。スタイルこそ英国風味だが、主役である彼のキャリアはもっと複雑である。そういう苦労人ならではの、カメレオン的な適合力がある意味では個性を無くしているとも言えるのだが、キャリアに裏打
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FAST FORWARD-Living in fiction ★★★ (2022-11-12 17:14:00)

Storiesのシンガーとして知られるイアン・ロイドが立ち上げたバンドの1st。今作は国内盤の流通が無かったようで、そのせいもあり知名度が低いのだが、参加メンバーの豪華さとクオリティを考えると不思議で仕方が無い。本当に国内リリース無かったのだろうか?と首を傾げるのですが、まずはプロデューサーとホーンなどで参加するのがブルース・フェバーン、ボブ・ロックはミキシングも担当する中、ゲストとしてギターも担当、ボー・ヒルはオープニングナンバーを提供とやはりキーボードやギターでクレジットあり、さらにはジム・ヴァランスも大半の楽曲を手掛け、そのうち4曲はジムとブライアン・アダムスの共作、さらには当時、Torontoで活躍していたギターのブライアン・アレンも楽曲クレジットに名前があり、アメリカ人のイアンとカナダ出身のミュージシャンが共演する形になっており、正直、イニシアチブは誰が握っているのかと?不思議
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MESSIAH PROPHET-Master of the Metal ★★★ (2022-11-10 23:09:05)

古くは70年代の終わり頃から活動していた元祖クリスチャンメタルバンドとして知られる、彼らが1986年にリリースした2枚目のアルバム。レーベルもクリスチャンメタル専門のPure Metal Recordsですから、もはや疑いの無い路線です。
バラードが大ヒットして、ある意味アルバムの中に疾走ナンバー、キャッチーな奴、そしてバラードと3曲ずつ並べる構成でヒットしたSTRYPERの成功例が、クリスチャンメタルってなイメージが日本では。何故か定着していますが、クリスチャンメタルシーンは、実に多様性がありスラッシュからパワーメタルにスピードメタル、グロウルを操るバンドまでいる位、バラエティ豊かなシーンを構成しています。
日本では、宗教色が薄い国民性なので、こういう活動を知ることもありませんが、このバンドは、クリスチャンメタルのど真ん中を突っ走るようなアメリカンでハードなスタイルで牽引、
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Punish-Tide of the Times ★★★ (2022-11-08 12:18:15)

久保田陽子、石原慎一郎、寺沢功一、西田竜一の4人よるスーパーロックグループが2021年にリリースした第二弾のEP。
久保田のアイデアなのかフックのある歌メロは、いかにも彼女らしいメロディックな歌メロである。パワフルなリズムプレイはバンドサウンドを牽引、シャラのハードなギターも掛け値無しにカッコ良く、この四人からなる独自のグルーブを持ち入りバンドサウンドを構築、強靱なアンサンブルの頂点に君臨するのは久保田の唄なのだが、各自の見せ場も随所に盛り込み、手練手管の寝業師集団が集い、手抜かり無しのダイハードなメタルをやり切っている。
メジャーシーンで腕を磨いているメンツだけに、野暮ったさは皆無。古典ではあるが、現役感からにじみ出る、良い意味での熟成とフレッシュな感覚を共存させ、現代の古典ロックとして成立させているのは流石の一言であろう。
流通も脆弱なために、手に入りづらい作品では
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BLACK SABBATH-Never Say Die! ★★ (2022-11-06 18:33:51)

デイブ・ウォーカーでバンドは動き出しレコーディングを行うも、結局オジーが戻ってきてリリースされたアルバム。ブートなどでデイブヴァージョンも出回っているので、オジーにとっては完全に唄入れしただけのような作風だと思うのだが、バンドを取り巻く裏事情を考えると批評に窮する作品ではあるのだが、今の感性で聴いて、果たして歴史に残るような大駄作なのだろうかという疑問でしょうね。
確かに、それまでのサバスにしては軽快に走りすぎる、しかし、これからディオ期に移る課程を考えると、この軽快なフットワークも理解できるでしょう。らしくない、覇気が無いというのは作風に影響を及ぼすバンドの内紛劇が要因していると思うのだが、NWOBHM以前のバンドとしては、かなり80年代を見据えた作風として評価出来ますよね。
バラエティ豊かと言うよりはとっちらかった感は強いのだが、こういうのもありますよねである。

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BLACK SABBATH-Technical Ecstasy ★★★ (2022-11-06 18:14:57)

世間一般的には駄作扱いを受ける一枚。まぁバンドが空中分解というか内紛劇など、きな臭い中での制作ではという裏事情を読み取った方が正解な気もするが、今の感性で今作と向き合えば不平不満は少ないでしょうね。
メタリックな①で幕開け、新しい感性を取り込んだ意欲により掴みはOK。そしてドラマティックな②と流れジェラルド・ウッドルフの全面参加が功を奏している。ビル・ワードが唄う③の新鮮さ、80年代を見越している④、⑤⑧もダークで魔術的なキャラというイメージを強く殻を破ろうとする気概を感じる。異色であるが⑦は大成功だろう。
今作を聴き多くのファンが感じ取った事は、アイオミの頭の中に既に様式美サバス的なアイデアがあったという事である。そういう観点から見ても今作はある意味、サバスのターニングポイントとなる一枚だが、次でコケたので2作まとめてペケにされるという不遇を味わってしまった。

BLACK SABBATH-13 (2022-11-06 17:57:09)

実は最近まで全く聴いたことのないアルバム。まぁいつでも聴けるというのもあるのだが、もう出がらしが出まくったリユニオン的なバンドに興味も削がれたというのが一番です。そんなテンションも全く上がらない中でオープニングを聴いて、すぐに停止しました。
まるで昔の名前で出ていますじゃないか!です。
ヘヴィメタルの始祖、メタルゴッドファーザーのように持ち上げられた彼らの行き着いた先は、まさか過去のアイデアを流用しただけの作風になるとは思いもしなかった。サバスが産み落としたドゥーム系バンドの作品を聴いているかのようなオリジナルティの欠如。
ある意味、原点回帰を印象づけるためのファンサービスとも言えるだろうが、イイ悪いは別にしてチャレンジグした『Sabotage』や『Technical Ecstasy』よりも独創性のない後退した作風になったというのは厳しいだろう。

総じてア
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KILLERS(FRENCH)-Cités interdites ★★★ (2022-11-04 20:22:04)

暗雲立ちこめるグランジムーブメント、有名バンドが不釣り合いな方向転回を行い相次いで討ち死に、多くのバンドが契約を失い、日本のレーベルのみの契約というのがありました。それがビックインジャパンであり日本のレコード会社の資金力に驚くのです
が(買い叩かれたのかな?)今となっては夢のお話ですね。今の日本にそんな力は無い。

そんな時代に、出会ったのがこの手のバンドになります。日本では批評家の口に合わずに格下扱いという不遇を味わうフランスのメタルシーン、隣国である英国のムーブメントが真っ先に飛び火したのは間違いないでしょうね。そういう影響もあり知名度は低いのですが、フランスでも古参のメタルバンドであり、今なお歩みを止めないレジェンドでもあります、きっとラウドネスくらいの扱いを受けていると思うのですがね。とにかく大御所のフランス産メタルバンドです。

もったいつけるイン
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Classica-Classica II ★★★ (2022-11-04 19:57:19)

ハンガリーのメロディックメタルバンドによるデビューフルアルバム。オリジナルのリリースは1993年、何故1stなのに『Classica II』というタイトルになったのかは、幻の1stがあり、そちらがレコード会社の倒産などの関係もあり世に出すことが出来ず、今作がデビューとなるも、のちに権利をHammer Recordsが受け取り、2006年のCD化の際に正式にアルバムタイトルが変更となりました。
そういう不遇を味わうハンガリアンメタルバンド、大袈裟な空気のバンド名に対して、聴く前からバッハとかバガニーニとイングヴェイスタイルのネオクラメタルが満載で、俺様風のギタープレイにウンザリしそうと思うマニアも多いでしょう。
インギー崩れはたちが悪いですからね。それに名手がいるならば、必ずや日本でも話題になるだろうと推察できますからね。

ですが前述したような諸事情もあり、まして
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