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失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 351-400
JOE LYNN TURNER-Belly of the Beast
BRAINFEVER-You
MITCH MALLOY-Mitch Malloy
JAG WIRE-Made in Heaven
ENVY-Ain't It A Sin
Excess-The Fatal Touch
Reddy Kilowatt-Liquid Lady
Knightmare II-The Edge of Knight
Jaded Lady-Rock 'N' Roll Ain't Pretty
Leather Angel-We Came to Kill
MAX HAVOC-Max Havoc
WITCH-The Hex Is On… and Then Some
Lisa Baker-Fool of Lies
ZERO NINE-White Lines
ZERO NINE-Headline
ZERO NINE-Blank Verse
SATANIC RITES-Which Way the Wind Blows
JIMI JAMISON-Never Too Late
BANGALORE CHOIR-On Target-Doin the Dance
BANGALORE CHOIR-On Target-If the Good Die Young (We'll Live Forever)
BANGALORE CHOIR-On Target-Loaded Gun
BANGALORE CHOIR-On Target-Angel in Black
SACRED CHILD-Sacred Child
SIRCLE OF SILENCE-Sircle Of Silence
MEGADETH-The Sick, the Dying… and the Dead!
NITRO-O.F.R.
BETRAYEL-Death Shall Overcome
JIM GILLETTE-Proud To Be Loud
NITRO-Gunnin’ for Glory
Fast Buck-Night Games - the Complete Recordings-Night Games
91 SUITE-Back in the Game
PALADIN-Ascension
RAZOR-Decibels
TOWER CITY-A Little Bit of Fire
RAZOR-Open Hostility
RAZOR-Shotgun Justice
TANKARD-The Tankard-Minds on the Moon
HIRAX-Raging Violence
SEVEN-7
RAZOR-Custom Killing
RAZOR-Executioner's Song
RAZOR-Armed and Dangerous-Take this Torch
RAZOR-Armed and Dangerous-Fast and Loud
RAZOR-Armed and Dangerous
RAZOR
HARKENKREUZ-HORSTWESSEL
Shella(日本)-Listen!
TEN-Here Be Monsters
TALAS-1985
The V-Project-Lost Demos
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発言している9曲を連続再生 - Youtube



JOE LYNN TURNER-Belly of the Beast ★★★ (2022-11-03 15:05:47)

衝撃的なヴィジュアルを公開してファンを驚かせたジョー。最近名前を聴かなくなりましたが、こうして健在な歌声を披露しています。衰えがないと言えば嘘ですが、ジョー節とも言えるメロウな歌メロを軸にダークでシリアスなメロディックメタルを展開、北欧系アーティストの協力の下、古くさいDP、RAINBOW臭にすがるだけでない、現代的な奥深いサウンドテクノロジーを駆使したタフなスタイルへと挑んでいる。どこかコンセプト色のあるスタイルは、人種問題、コロナ騒動等々の社会に暗い影を落とす現代社会が抱える問題点への警鐘を鳴らすかの如く、暗雲立ちこめるダークサウンドに挑んでいる。
コーラスワークも今までのジョーにはないイメージ、今っぽいリズムアレンジとキーボードの使い方も含め、定番を守りつつも新たなるフィールドへ挑んだという印象と強く与えているのだが、ペーター・テググレンと共闘しながら、元○○の殻を破ったとい
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BRAINFEVER-You ★★★ (2022-11-03 14:23:34)

単体で再発盤が出ていないのは残念ですが、1stと2ndの再発盤にそれぞれA面B面に分かれボートラとして収録されたことがある、1988年リリースの4曲入EP。メンバーチェンジや出戻りなどもありますが、今作を最後にバンドは幕を閉じています。
オープニングから彼ららしい突貫スピードナンバーで幕開け、メロディも練り上げた印象が強く、その成果はキーボードを大胆に導入した②④で再確認と、音楽性の拡充を感じさせる出来映え、どこか味付けの濃いアブラギッシュなサウンドで押せ押せの印象が強かっだけに②のインパクトは特にデカかった。
とは言え、それらが分相応という感じはせず、次なるステージを睨んでの進歩としてポジティブに受け止める事が出来ます。なんと言ってもメタルという言葉以外で形容できない剛直さが、パワフルかつ直情的なリズムがガシガシとキマッているので従来の路線を支持するマニアにも受け入れて貰え
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MITCH MALLOY-Mitch Malloy ★★★ (2022-10-30 18:26:18)

かつてはサミー・ヘイガーの後任としてヴァン・ヘイレンに参加したり、グレイトホワイトのシンガーに座についたりと有名バンドにも抜擢されるような実力派のソロアーティスト。どういう経緯でデビューしたのかは分かりませんが、今作は92年という背景ながらシングル曲をビルボードチャートに送り込むなど、そこそこの成功を収めておりデビューアルバムとしては成功したでしょう。
個人的にはデイブ・ローゼンサールが率いるRED DAWNの前身INFINITYで唄っていたという事実の方が興味を惹かれたのですが、確かにセクシーで艶やかな歌声だが、力強く不健康かイメージを一切与えない明るい歌声は実に頼もしい限りです。ドゥギー・ホワイトから野暮ったさを取り除き、いいとも青年隊くらいのお昼感を出しているという感じです。
自分が用意した楽曲をデスモンド・チャイルドの相棒のような感じで腕を見せたアーサー・ペイソンと共
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JAG WIRE-Made in Heaven ★★★ (2022-10-29 13:13:55)

2021年に『Made In Heaven... Not Dead Yet』というタイトルで再発盤が出た幻の一枚。ライブ音源+前身となるSIN時代のシングル2曲を追加、ある意味バンドの代表曲とも言える『On the Run』のオリジナルヴァージョンが聴けるわけです。
そういうレア度もあがり作品としても価値も上昇。オリジナル盤を見たことがないので分からないのだが、こちらで自動登録されているモノと曲順も違いますので下記にて記入いたします。
1-All My Love
2-Heat Of The Night
3-Traitor
4-Love Can't Wait
5-Nothing At All
6-On The Run
7-Made In Heaven
8-Takin' The City
9-Black Cat
10-Call
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ENVY-Ain't It A Sin ★★★ (2022-10-29 12:27:52)

のちにVIXENに加入する、元Poison Dollysのギタリスト、ジーナ・スタイルが新たに立ち上げたバンドのデビュー作、シンガーは姉妹のロンニ・スタイル。リズム隊は男性という事で姉妹を打ち出したグループになります。ジャケットに映り込むのも、その二人なのでしょう。
ギタリストとして腕は確かなジーナ。まだ女性のメタルミュージシャンに対する風当たりの冷たい時代ではあるが、こうして偏見のなくなった今の時代でいけば評価も大きく変るでしょう。
女性シンガーならではの弾けるキュートさとパンチの効いたロックテイスト、そこにヒットポテンシャルの高いメロディックなアメリカンロックが満載、どれもがシングルカット向けの一曲なのだが、アルバムと通して聴くには少々メリハリに欠ける。独立した曲として気区分には不満は無いのだが、優等生過ぎるハードポップサウンドを中盤まで聴くと、その反動で無性に無茶苦茶ハ
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Excess-The Fatal Touch ★★★ (2022-10-27 12:32:08)

よく分からないコンセプトのジャケが損しているよな。フランス産正統派HM/HRバンドによる1990年リリースの2nd。前作の路線を引き継ぎつつも、叙情的な面をフィーチャー、クラウス・マイネ風の歌声もハマる叙情派路線へと舵を切っています。
とは言っても、角張ったメタル気質は健在、分離の悪いごちゃっとした音質のせいで、この崇高なるメタルスピリット溢れるサウンドの魅力が削がれているので伝わりづらさはあるのだが、格下扱いされるフランスのメタルシーンが、隣国たる英国からの影響を受け活況していたかが分かる音楽性であろう。
彼らなりのメインストリーム寄りと言うことなのだろうが、欧州産ならではの泣かせのフレージングとメロディを蔑ろにしない攻撃性、JP仕込みのメタルナンバーにSCORPIONSの叙情性とヨナス・ハンソン的扇情的なメロディを加味させた音楽性は、逆に唯一無二の個性を感じさせる。ある意
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Reddy Kilowatt-Liquid Lady ★★★ (2022-10-27 11:51:34)

レディキロワットというバンド名を検索しても、アメリカのキャラクターばかりが出てくる。そんな無名バンドですが、U.S Metalというシュラプネル主催のコンピ作、第一弾に登場しています。正式な音源も自主制作のシングルしか出していないのに配信盤があることに驚いた。何故、こんなレアモノが単品で?U.S Metal自体は復刻していないのになぁ?
色んな権利がありますから難しいのでしょうが、今作が聴けるのはある意味アメリカンメタル史にとっては重要なのです。ギタリストであるテリー・ギルゴアは若かりし、エドワード・ヴァン・ヘイレンにギターを師事したという逸話がある。そういう知識を入れると、今作で聴けるリフやアームを使った派手目のソロなど、エディの影響を受けているなぁに繋がるが、今作のオリジナルリリースは1979年、逆にエディが影響を受けたという事になる。その事実だけでも価値はあるのだが、真偽のほ
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Knightmare II-The Edge of Knight ★★★ (2022-10-26 17:03:51)

アメリカンマイナーメタルマニアならば押さえている猛者も多いでしょうね。なんと言ってもこのバンドを有名にしたのは、ジョー・ケーグルと名乗るギタリストがWarrantで活躍するジョーイ・アレンだからです。本名がジョセフ・アレン・ケーグルなんですね。
そういう裏歴史もありつつも、ここで聴けるサウンドはダークな設えを施したメロディックメタルを披露、アメリカンなドライさとラフなパワーを内包しつつも、芸の細やかさも感じさせ作り込みもほどほどに、頭でっかちにならずにシアトリカルさもあるナイトメア劇場を開幕している。
めでたく2022年にマニア御用達のレーベルSkol Recordsからボートラ入でCD化もされました。80年代の隆盛を極めるアメリカンナイズドバブリーメタルの裏側でヒッソリと活動していた勇者達の残骸をお楽しみください。それはけして無駄死にでは無いです。

Jaded Lady-Rock 'N' Roll Ain't Pretty ★★★ (2022-10-26 16:39:15)

元祖ガールズアメリカンメタルバンドの一つに数えられるLeather Angel、メンバーチェンジを行い見た目も厳ついレザースーツを脱ぎ捨て、当時流行のグラムなスタイルを取り込んでいる。その反面、音楽性の幅は広がりつつもパフォーマンス力も向上、シンガーであるテリー・オリアリーの成長は著しく、妙にアンニュイは唄い回しは影を潜めた。レコーディングにおける演奏力も向上、商品価値も高まっている。
この作品がどのような形でレコーディングされ、どのような形で世に出たのかは分からないが、バンド活動の難しさに直面したのは間違いない。男性社会おける女性ミュージシャンとしての立ち回りの難しさ、同じ事をやっても色眼鏡で見られたろう。またレコード会社も、契約の際には平気で音楽性に口を出し、売れる物へと変換される。RATTもメジャーデビュー後は垢抜けた。

それだけに、ここで聴けるサウンドは正にダ
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Leather Angel-We Came to Kill ★★ (2022-10-26 16:18:38)

知る人ぞ知る元祖アメリカンメタルバンド、最初はObsessionと名乗るも東海岸の彼らからクレームがあり、Leather Angelと改めて6曲入のEPを1983年にリリースしました。このようなレア盤が配信されているとは驚きです。
しかも手直し無しのチープさが漂っているのも凄かった。アナログ盤をそのまま流しているような錯覚を覚えるのですが、正直、このバンド演奏で納得されるような腕はなく、せーのでレコーディングしたような粗さが凄い。しかし、やろうとしている音楽は女性という偏見を一切挟ませない硬派なスタイルを築いている。パンキッシュでスリージーなハードサウンドは、同時期に活躍していたグラム系バンドよりもトゲトゲしいスタイルで勝負している。歴史的な価値としては高いが作品としては、やはりサブスクリプションで楽しめるからこその、レア盤という域は抜けていないが、NWOBHMからの影響も受けたス
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MAX HAVOC-Max Havoc ★★ (2022-10-25 13:09:44)

L.Aメタルマニアにとっては、コレクションしたいレア盤と言われているのが今作。嘘か本当か分かりませんが、サバスを抜けたビル・ワードが一瞬バンドの在籍していたという都市伝説もある。その証拠に一曲目のクレジットにビルの名前を発見できると言うから驚きである。
また今作のプロデュースにも一枚噛んでいるらしく、その真偽のほどに興味も尽きないが、検索したり自叙伝的なものを読んで、なんの疑いもなく信じ込み、したり顔で転載するのはNGなので止めておきます。

リリースは1983年、まさにアメリカンメタルの産声は上げシーンが活況し始める時代、それだけにバブリー臭は漂わないが、もや~んとしたヘタレジャケを前に意欲が削がれる。そのマイナスなイメージを立ち上げたまま、ちょい根暗なロックを展開するのだが刺激は少ない、またモトリークルーのような毒気や個性も薄く、これと言った一発大技が見当たらないの
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WITCH-The Hex Is On… and Then Some ★★★ (2022-10-24 14:14:48)

ベタなバンド名の為に、世界中に沢山存在するはずである。そういうバンド名も損をしていると感じますが、こちらはカルフォルニアを拠点に活動する硬派なグラム系バンドの音源をまとめたモノ、彼らのキャリアとしては前半に曲順を変え収録されたEP『The Hex Is On』が有名、シングル盤やデモを収録してキャリアを総括しているのだが(EPは別項目があるのであちらで紹介したい)やはり⑪曲目からの変節に触れるべきであろう。
ダークな質感も設えたグラムスタイル、EPのリリースが1985年という背景も読み、そういう音楽性にくみしたのだろうが、スラッシュムーブメントも沸々を火がついていたので、硬派な面を押し出すべきだったというのも作戦もあったろうが、知名度の低さとは合わないほどの力量を感じさせ、ある意味、アメリカンパワーメタル勢にも通ずる力感を有していただけに残念で仕方が無い。
そういうバンドでは
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Lisa Baker-Fool of Lies ★★★ (2022-10-24 01:10:08)

リサ・ベイカーなる女性シンガーが率いるバンド名なのか、とにかくBON JOVI方式で彼女の名前がメインに出ているL.Aメタルバンド幻の音源。どうやら1986年に自主制作でシングル盤をリリースしているが、バンドは程なくして活動を停止。その後の行動を知るよしもありませんが、2022年の8月に未発表2曲を追加して配信版を世に出してきた、Amazonでも手に入るが、Spotifyなどサブスクの無料サービスがあるので、そこで楽しんで欲しい。
リサ・ベイカーなる女性シンガーは、ドッケン結成前のジョージ・リンチを活動したり、マーク・ケンドールとグレイホワイトの前身バンドにいたりしたらしいのだが、真偽のほどは不明。だがジョージとミック・ブラウンがいたXCITERの音源には二人のシンガーがいる、一人はParis Is Burningのオリジナルを唄うGreeg Sanford、そして後半の4曲を歌う
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ZERO NINE-White Lines ★★★ (2022-10-22 13:57:22)

英国のVirgin Recordsからもリリースされた4枚目。こうなると音楽的な方向性も見えてきますよね。繊細なギーボードを生かしたメロディック路線へと変更、リズムプレイに象徴されるように柔和なスタイルへと大きく傾いた、コンパクトな楽曲も増え方向性をギュッと絞った。唄モノ路線になったが、ざらつきのある男臭いハスキー系の歌声は変らず、少々似合わない場面もあったりするのだが、キーボードを前に出しつつもロックな歯応えを感じさせる場面もあり、その硬軟のバランスに気を配っている。一般的な感覚で言えば、この路線の方が北欧的に写るだろうが、やはりメジャーでの成功という認識で捉える方が正解だろう。
バンドの本文となるのはヘヴィメタル、しかしそれでは飯が食えない葛藤、その折衷案が具体的に示された今作は、色んな意味でメジャーシーンに売って出る難しさを感じるのだが、1985年という時代、フィンランドのメ
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ZERO NINE-Headline ★★★ (2022-10-22 13:34:44)

前作の反省点もあったのか露骨なDP路線とは決別、よりソリッドでストレートなハードサウンドへと転換。その為に、キーボードの活躍は減退したが、男臭いケパ・サルミリンヌの歌声もフィットしており、哀愁のメロディが映える④など硬軟のバランスを取る楽曲も流れの中で違和感なく溶け込んでいる。
北欧と言えば、EUROPEみたいな解釈をされる為に、どうしてもこの手のガッツ溢れるスタイルは敬遠されるのだが、EUROPEの成功はアメリカンナイズドの賜物であり、本質とはチョイと違うんだという認識の上で初期型の北欧メタルと向き合えるマニアには、この路線はほっとけないでしょうね。
ニヒリズムな⑤ではオルガンも裏で鳴りギターチームと絡んでいる。折り重なるアンサンブルの旨味、3枚目のアルバムで方向性が固まったとは言えないが、そこらに原石となるアイデアが散りばめられており、どの方向に進むのか興味も持たれますね
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ZERO NINE-Blank Verse ★★★ (2022-10-21 17:42:40)

フィンランドのメタルシーンを語る上では外すことの出来ない老舗バンドの2枚目。前作の評判を聞きつけイアン・ギランが快くプロデュースを担当、その効果はオープニングナンバーから見事に炸裂、まるでDPである。リッチー風のギターからオルガンとクラシックをロックへの邂逅、1stよりもDP風味を増量したのは賛否を分けるだろう、パロディと揶揄されない面はあるのだが、イアン・ギランのお仕事と言うことで好意的に受け止めて欲しい。
NWOBHMからの薫陶も受けた北欧マインドに満ち足りた古典スタイルは、垢抜けていない面はあれど、磨けば光るポテンシャルの高さを有しています。なぜ、このグループが今もって日本で取り上げられないのか不思議ですが?やはり批評家の目に止まるかが鍵なのでしょうね。BISCAYAがあんなに大騒ぎされるならば、このバンドだった負けていませんよ。むしろ出オチの向こうに対して、こちらはアルバム
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SATANIC RITES-Which Way the Wind Blows ★★★ (2022-10-20 12:54:08)

NWOBHM期の81年にシングルをリリースするもレコード契約に至らなかったのだが、それから4年後、シンガーの座をデボラ・ウエブスターに交代してリリースした1st。英国式様式美スタイルの①に始まり間髪を入れずにキーボードの戦慄に導かれメロディックな②へと流れてきます。どこか魔術的ないかがわしい空気も漂うが、メロディアスなアレンジも絶妙に絡ませ、地下室NWOBHMからの脱却を図っている。根暗な英国テイスト、そこに叙情味のあるメロディを含ませシットリと濡らせている。少々、画一的な唄い回しがイマイチ、曲の持つ情緒を伝いきれていない面はあるのだが、NWOBHMだよなぁな硬質感のあるリフ、ネチっこさもあるギターワークは、曲によっては叙情的なフレージングを紡ぎ独特の風合いを出している。音質は良くないが良く動きボトムを支えるベース、アタック感を押し上げるドラム、多彩な鍵盤ワークは音楽性に柔和さも持ち込み
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JIMI JAMISON-Never Too Late ★★★ (2022-10-20 12:31:01)

恐らく彼のキャリアではラストアルバムとなった一枚でもあるメロディックロックの総本山、フロンティアレーベルからリリースされたソロ。北欧系アーティストを従え、完全にジミ・ジェイミソンにファンが求める音楽性を寸分違わぬ展開している。爽快感マックスの叙情派ハードポップソングに清々しさ、ジミの力強いがチョイ切ない系のハスキーヴォイスと完璧なマッチングを魅せていますね。ピアノに導かれ始まるタイトルトラックなど、彼の専売特許だろう。SURVIVOR、JOURNEYと言ったアーティストが好きなメロディ派にはたまらんでしょう。王道路線を堂々と闊歩する横綱感、若き北欧系アーティストの助力を得ながらも、けしてファンの期待を裏切らなかった作風は、まさにフロンティアレーベルの成せる技でしょうね。
曲ありきのジミだったのか、ジミありきの曲だったのか興味も尽きないが、古典に埋没しないフレッシュ感を持ち込めたのは
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BANGALORE CHOIR-On Target-Doin the Dance ★★★ (2022-10-18 13:23:51)

アルド・ノヴァとジョン・ボン・ジョヴィが提供した曲
他で擦られていないか気になるが
腰に来るダンサンブルなヘヴィグルーブ
流れて気にも絶妙だ
あの曲みたいだねが逆に効いている

BANGALORE CHOIR-On Target-If the Good Die Young (We'll Live Forever) ★★★ (2022-10-18 13:20:12)

個性など皆無だと言いたくなるアメリカンロックバラード
そのベタさがたまらん
そしてベタだなぁの域を完全に出なかったのが欠点でもある
デイヴィッド・リースの柔軟な唄い回しも印象的である
とにかくベタなアレンジと演奏とビックなロックバラードである
懐かし過ぎて恥ずかしくなる

BANGALORE CHOIR-On Target-Loaded Gun ★★★ (2022-10-18 13:17:51)

EZ LIVINとBONFIREでも擦っている一曲
こちらが初登場なのだろうか?
曲作りにはリック・フィリップス カート・クオモ ハリー・パレスが参加
売れそうな匂いがプンプンと漂う一曲だろう

BANGALORE CHOIR-On Target-Angel in Black ★★★ (2022-10-18 13:13:38)

オートグラフのスティーブ・プランケットのペンによる一曲
ビックコーラスも噛ましゴージャスな印象も与えるサビメロ
マックス・ノーマンが1992年に80年代の残り香タップリのメタルを作り上げているのが印象的

SACRED CHILD-Sacred Child ★★★ (2022-10-18 13:07:17)

オリジナルのリリースは1987年です。ACCEPTに加入前のデイヴィッド・リースが在籍していた事でも知られるバンド。今作はCD化にともないデイヴィッド・リース時代のデモを収録して復活。音質は良くないのですが、元ネタだしヴァージョン違いがあるのは嬉しい。またマニアにはたまらないボートラでしょう。
オリジナルで唄うのはアストリッド・ヤングなる女性シンガー、ハスキーな歌声はワイルドかつセクシー、アメリカンなハードサウンドとの相性も良く、イキイキとした印象を受ける。
なんと言っても、このバンドが鳴らしている音楽自体が懐かしい。メインストリーム寄りではあるが、もっとワイルドでハード、若さと勢いをパッケージして元気いっぱいロックしている。無害な毒気、その刺激的だが健全なハードサウンドに体が動き出しますね。

個性がないと言えばそれまでだが、懐かしいのである。WASPとかがブイ
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SIRCLE OF SILENCE-Sircle Of Silence ★★★ (2022-10-18 12:51:41)

国内盤もリリースされているグランジムーブメントも取り込んだアメリカンメタルバンドの1st。シンガーは代表作のないディヴィット・リースに始まり、ドラムはジェイ・シェレン、ラリー・ファーカス、クリス・コロバスという苦労人が集合、時流も取り込みつつ、男臭い歌声を前に出したサウンドは、歌メロがしっかりと中央に鎮座しており、ヘヴィでダークなサウンドの中で存在感を発揮している。
今となっては懐かしいサウンドだし、現代メタルとの繋がりを見れば、この時代のスタイルもけして無視されている分けではない事に気がつく。正直、情緒のあるメロディックスタイルが受けやすい日本において、人気を獲得するのは難しいスタイルかも知れないが、この無愛想なヘヴィネススタイルは、ある意味アメリカンパワーメタルの専売特許とも言える、以外にフックのある歌メロを主軸とし、パワー一辺倒で押し切らないアメリカンメタルは貴重であろう。
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MEGADETH-The Sick, the Dying… and the Dead! (2022-10-15 17:55:15)

最近まで90年代の中頃からメガデスの新作をまともに聴くことがなった。サブスクリプションサービスの恩恵を受け、金が掛からないから彼らの過去のカタログに触れることが出来るのだが、その変遷ぶりには驚きを隠せなかった。もはやメガデスというバンド名が形骸化していた時代もあるのだが、ある時期からスラッシュの世界へと戻ってきたという印象が強い。デイブ・ムステインがいればメガデスなんだという価値観の下、メンバーチェンジを行い新たなるスタイルにチャレンジする様は、好き嫌いとは別の次元で評価されるべきであろう。

なにより人それぞれ趣味嗜好で楽しめばよい、どの時代がベストなど他人が決められるモノではない。個人的には初期の彼らには影響を受けた身としては、あの時代のメガデスが全てとも言えるのだが、今作は前作同様キコを相棒に、似たようなスタイルの作風になっている。古典メタルへの邂逅というのか、より突き
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NITRO-O.F.R. ★★ (2022-10-14 12:46:45)

コメントした記憶しか無いのだが消えているなぁ?
本来はもっとハードでメタリックだったんだろうなぁと推測出来るオープニングナンバーの軽快さ、メタリックさをスポイルしたソフトケイス使用に少々不満を感じるのだが、ギターソロではハイテクニックを駆使するマイケル・アンジェロの凄技は随所に練り込まれており、その曲芸ギタープレイに息を呑みますね。
少々、馬鹿げていると言いたくなるハイトーンを前に出しすぎたが為にイマイチ、跳ねなかったバンドなのだが、5オクターブを操るなんてアヴェンジャー感を出さない方が良かったのになぁと感じる面もありますが、グラム系シュラプネルサウンドと言えるNITROサウンドは、メジャー感とマイナーなメタリック感を巧みに混ぜ込み、独自の路線を突き詰めようと苦心している。
進みたい方向と売りたいマネージメント、その狭間を垣間見るような音楽性だが、商業誌で酷評されるレビ
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BETRAYEL-Death Shall Overcome ★★★ (2022-10-13 10:51:45)

Metal Massacre Xに『Sick or Sane?』を寄稿するも時代の煽りを受けバンドは解散、結局、デモ音源のみのリリースで消えたアメリカンスラッシャーが過去の楽曲を復活させたコンピ作がこちらになります。
完全にスラッシュ第二世代とも言うべき、スラッシュメタルからの影響を受けたスラッシュメタルです。初期型のメタリカ、エクソダス、スレイヤー、アンスラックス、デスエンジェル、オーバーキルと言ったバンドの顔が見えてくる音楽性、その先人達からの影響を素直に落とし込んだサウンドは、正にオールドスクール一直線、ダークでイーブルなテイストは禍々しい瘴気に犯されており、毒素に浸食されたスラッシュサウンドで聴き手を魅了するでしょうね。
こんなもん聴くくらいならば、俺は有名バンドのスラッシュメタルを聞き直すよと言われたら反論はしませんが、はやり、狭い協議の中でも新しいモノを見つけた、
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JIM GILLETTE-Proud To Be Loud ★★★ (2022-10-13 10:21:31)

参加メンバーをみれば察しもつきますが、このバンドはNITROの前身にあたるプロジェクトです。名義が5オクターブのハイトーンを操るジム・ジレットのソロになっている&レーベルの名義も彼のモノと、どういう経緯なのか興味は尽きない。
そういう背景をバックに、ギターのマイケル・アンジェロと豪快かアメリカンロックにネオクラ系のギターが絡むというSTEELER路線というのかシュラプネル路線を全開に披露、少々噛み合わせの悪いギタープレイも飛び出すのだが、マイケルのぶっ飛んだプレイが耳を捉えます。その曲芸飛行のような凄技、人間離れしたマシーンの如きギタープレイに耳も持っていかれますが、NITROよりも正統性の強いメタルに軸足を置いているので、マイケルのギターはこちらの方が俄然生きている。
またバラードタイプの曲で魅せるエモーションも悪くない、なにより正統性の強い楽曲が中心なので違和感がないのが
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NITRO-Gunnin’ for Glory ★★★ (2022-10-12 17:13:40)

変態ギタリスト、マイケル・アンジェロ率いるバンドのコンピ作。シンガーも5オクターブのハイトーンを操るとかでナイトスクープのスタッフも喜びそうなエキセントリックな話題もありましたが、グラム系サウンドの裏でなるマイケルのギターは目の覚めるようなハイテクニックが飛び出しており、聴きようによっては、かなりエキサイティングである。少々馬鹿げた唄い回しになるシンガーも、抑えめでいけば耳障りではなくバラード③なんて、このアレンジで良かったよね。
未発表+マイケル・アンジェロバンドの曲+アレンジ違いという構成は、このバンドのバカバカしい面を押さえた楽曲を中心に収録されているので、悪い噂を聴いてきたマニアには随分と敷居を下げたろうし、グラム系には不釣り合いなほど、バカテクギターが飛び出す場面など、面白いと思わせる見せ場もあり、ある意味、入門編には1stよりも、こっちの方が付き合いやすいのではと思いま
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Fast Buck-Night Games - the Complete Recordings-Night Games ★★★ (2022-10-12 16:41:55)

エドウィン・ハミルトンなる人物がグラハム・ボネットに提供した楽曲だとずっと思っていました。
実際にそうなのですが、実はオリジナルはハミルトンがいたバンドがレコーディングをしていたんですね。
お蔵入りしたので日の目を浴びる事無くグラハムのオリジナルのような立ち位置でしたが、こうして実は俺たちの曲なんですと
世間に知れたのは良かったでしょうね。
グラハムヴァージョンよりもロック色が強いのが印象的。このヴァージョンも十分カッコいいですよ。
アルバム1枚で消えた英国のクラシックロックバンド。未発表音源を込みで6枚組で復刻とは驚きです。
この曲は、個人的にハイライト的に立ち位置です。そして本来の持ち味とはチョイと違うんですよね。やはりシングル向きの一曲だったのかな?そういう想像を働かせ楽しんでいます。知らないバンドだけに興味は尽きませんね。
NWOBHMで
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91 SUITE-Back in the Game ★★★ (2022-10-10 14:25:41)

メロディ派の間では有名なスペイン産のメロディックHM/HRバンドの復活作。厳密にはEPに+新曲という構成なので、前半の6曲丸かぶりに苦言もあるでしょうが、80年代の初期から中期にかけてのBON JOVI風味スパニッシュヴァージョンという音楽性は、メロディ派にとって胸キュンポイントも高めな楽曲が目白押し、時代を超越する普遍的なメロディと作風に古いも新しいもなく、常に定番であるブランド力たる音楽性を全開で披露している。奇をてらっていない分、物足りなさを覚えるマニアもいるでしょうが、逆を言えば、その安定感はずば抜けたモノであり、メロディ派を自負するマニアならば、その寸分違わぬ披露するドラマティックな展開に胸が恋い焦がれます。
裏切らない事が一番嬉しいAOR調のメロディックメタル、スペイン産という事で、チョイと暑苦しい音楽性をイメージする人もいるかも知れませんが、このバンドはとにかく洗練さ
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PALADIN-Ascension ★★ (2022-10-10 14:09:39)

アメリカのバンドとは思えないクサイメロディが疾走するパワーメタルをやっているバンドの1st。日本人が好きそうなジャーマン系の匂いからガルネリウスのファンあたりが喜びそうな叙情的なメロディと根暗なタッチではない光が差し込むメジャーな展開を好むスタイルは、ハロウィーンに始まるパワーメタルの系譜に連なるモノであり、その筋のマニアならば越を上げずにはいられない、ファンタジックでヒロイズム溢れる音楽性に興奮を覚えるでしょう。
とにかくド直球のジャーマン系メロディックパワーメタルをやっています。しかも日本人好みのクサさとキャッチーさがあり、これは絶対に日本のアニメが好みなんだろうと思いますね。
しかし、このバンドが不思議なのは、そういう直球スタイルながら、②からはグロウルなども混ぜ込み、聴き手を混乱させるという新手の手法に出るのが興味深い。そういう意味では限りなく正統派メタルに接近した時
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RAZOR-Decibels ★★ (2022-10-10 13:52:29)

元々が解散前に録音されたデモが叩き台になっていると言われる復活作。純粋な新作とは言わないのだろうが、2000年を目前にオールドスクールな感性を纏った作風を世に出した気概は大いに買いだ。
結局は90年代風もサウンドプロダクションが切れ味を損ない分離の悪い音像を作り出している。そのあたりが好悪を分ける最大のポイントだろう、またヴァーカルの処理の仕方もイマイチである。こういう時代に忖度した作風ながらも根幹にある音楽性に変わりは無く、敬意をこめてカナディアンメタルBIG4と呼びたい彼らの復活劇に拍手を送りたい。
まぁこんなもんではないのだが、こういうサウンドメイクをしたことで、どうにもリフが単調に感じる。このバンドの芸のなさが露見した、それは逆の意味で武器だし個性だったのだが、悪い面が際だっているように感じるのがマイナス。
全然悪くないのだが、どうしても引っかかるとダメだ。贅沢
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TOWER CITY-A Little Bit of Fire ★★ (2022-10-09 21:03:03)

国内盤も遅れてですがリリースされた幻のロックグループによる1st。1989年に録音する90年代を目前にリリースを見送られたという、辛酸を舐めた一枚がドイツのMTMミュージックが発掘した事で世に出る形となりました。
アメリカのバンドですがキラキラとした煌めきのあるAOR風味満点のハードサウンドを展開、正直、シンガーの声質を歌メロが似合っているとは思わないのだが、①②と上手く乗りきったあと、アメリカンなBON JOVI風味が漂う③あたりで本領発揮という事が全体の噛み合わせもよくなり、このバンドの本質はこっちじゃないの?となります。
そこは趣味嗜好の問題ですので、聴き手によって評価は大きく分かれるでしょうが、洗練された極上のメロディは、適度にハードさも含ませ軟弱地盤にならぬよう基礎を強く補強しており、決定打に欠けた作風ではあるのだが、その反面、堅実なスタイルを築いている。

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RAZOR-Open Hostility ★★★ (2022-10-08 09:32:08)

混迷を始めたメタルシーン、メジャーに残るために多くのバンドが方向性を転換する中で、このバンドは、どこ吹く風と言わんばかりに前作のスタイルを研磨、どこか殺伐としていた前作から比較すると埃っぽさが加味されシンガーの持ち味との相性も前作以上にアップ。ドラムが打ち込みという欠点はあるのだが、そういう不満を言うのは野暮ですよと言わせるだけのガッツが全編に漲っており、デイブ・カルロの破壊神の如く暴れ倒すギターが耳をつんざきます。
正直、あの時代に流行ったインダストリアル系なんか聴いている人にはドラムマシーンなんてどうでもよいことだろうし、ある意味、このバンドには、そういう環境すらも味方に出来る破天荒さがある。こういうリズムセクションでしたと納得させるだけにキラーな魅力。ボブ・リードの冷酷さの中にある人間臭い歌声も、テクノロジー恩恵を受けまくった連中とは比較にならない強度があり、スラッシュメタル
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RAZOR-Shotgun Justice ★★★ (2022-10-08 09:09:27)

ライブシーンでは有名な地下芸人の如く、マイナーレーベルからのリリースという背景がありイマイチ、認知度を上げきれなかったカナディアンスラッシャー。その環境は商業誌との繋がりもなく、この手の音楽に精通する編集者も少なく黙殺されていたRAZOR。ダイハードなメタルファンの間ではプチ話題になった今作だが、やはり流通を言う壁もそびえ立ち手に入らないとマニア泣かせの一枚としても知られる。

彼らのカタログとしてはサウンドプロダクションも揃い音楽的な整合感は増している。本領発揮とも言うべきザクザクと刻まれるシュレッドギター、複雑なリズムを構築するリズム隊も爆裂感を増量、その破壊力満点のサウンドメイクを支え持ち上げている。ある意味、お馴染みの顔を見せるギターではあるが、シングルギターとは思わせないダイナミックなギターサウンドは、見事にビルドアップされた今作の顔となっていますね。
破壊力
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TANKARD-The Tankard-Minds on the Moon ★★★ (2022-10-06 16:31:40)

1995年にこのようなタイプの曲が聴けるとはね
時代遅れのジャーマンスラッシャーが披露したスラッシュアンセム
多くのマニアを歓喜さけた一曲でもある

HIRAX-Raging Violence ★★★ (2022-10-06 16:18:58)

インパクトのあるジャケットが有名な黒人シンガーを擁するアメリカンスラッシャーの1st。14曲も入っているのだが大半の曲は2分前後の短い曲ばかりなので30分少々で終わるコンパクトな作品。インパクトが強い短めのアフロヘアーシンガーだが、スラッシュ系によくある絶叫系とは違い、彼はしっかりとメロディを追いかけスピーディーかつヴァイオレントなバックの演奏に埋もれることなくハイトーンをコントロールしながらバンドサウンドの顔としての存在感をアピール、ありそうで余りないスタイルをやり切っているのだが、それは音楽性にも通ずる面であり、ハイテンションなクロスオーバースタイルは、勢いで誤魔化せるだけの力業は十分にあるのだが、もう少し落ち着いて演奏して欲しいなぁとい場面もあるのは事実。
そういう疑問を持たせないだけのインパクトも何度か聴いてると気にはなるでしょうね。それでもマイナスに働かないのは、奇妙さを
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SEVEN-7 ★★★ (2022-10-06 00:52:14)

いつも通りのサブスクで音楽を楽しんでいたら類似するアーティストとして自動再生されたのが、このアルバムからの2曲目。全然知らないバンドの登場に驚きましたが、音楽性の確かさに驚いた。
そのまま、アルバムを再生するのだが、これが実に落ち着いた味わい深いメロディアスロックを展開。誰が参加しているんだろうと軽くググれば、その筋の達人が揃いバンドを支えているようですが、これだけゲストが参加しているとバンドというよりはシンガーである、ミック・ディヴァインのソロバンドみたいな感じもしているのだが、なんと言っても詳しいバイオを全く知らないので、誤った情報ならゴメンなさいである。

全く商業誌を読まないので、このバンドの音源がルビコンから出ていることにも驚きますが、甘いバラード③の登場にメロディ派ならばウットリと微睡むでしょう。堅実なメロディアスロックの④への流れも絶妙、TENをAOR化し
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RAZOR-Custom Killing (2022-10-06 00:31:45)

数年前まで聴いたのことのなかった過去のアルバム。周りの評判も悪く音質は最低、音楽性も迷走とらしくないとの評判が大勢を決していた。復刻盤を機にワタクシも向きあうことが出来たのですが、確かに世間の批評も頷ける一枚でしたね。この作品、BURRN!でもレビューがなかったらしく、リリースされていたのも知らないというファンが続出するほどだったと言うのも腑に落ちる展開でしょう。
やはりオープニングから11分、しかも無駄だと思えるイントロ部分なども含め、正直出鼻はくじかれた。
ハイテンションにツッコんでくる突貫スラッシュとも距離を置き、より深みのある音楽性へとシフトチェンジ、パワフルな剛直メタルへとの接近を図りつつも、このバンドらしいスピードはあるのだが、今回は安全運転に努めているの言うのが正直な感想だ。

オリジナル盤を聴いていないので比較は出来ないがリマスターして、この改善点
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RAZOR-Executioner's Song ★★★ (2022-10-04 06:49:15)

記念すべき彼らのメジャーデビュー作。オープニングから自主制作盤が続くのだが、より尖りまくりの③から新生サウンドの幕開けといくのだろう、個人的には頭2曲の掴みで気分は上々、そこから雪崩の如く爆走メタルへと流れるのだが、低予算&厳しいレコーディングスケジュールを想像させる突貫工事サウンドに、もうチョイなんとかならんのかと言いたくなるのですが、メジャー盤と言っても色々ありますからね、バンドとしては少々厳しい思いもあるでしょうが、正直言って、純粋無垢なメタルスピリットは限界点を突破、そのグツグツと沸き立つメタルに対する忠誠心と、生の演奏をパッケージした今作の持つ高潔なる精神性は、テクノロジーの恩恵に頼りまくり、誰が参加したなんて、どうでも良いような今風のメタルバンドなど、イチミリも寄せ付けないオーラが出まくっています。

日頃の雑誌のレビューを中心に音源を漁るキャリアの長いライトリス
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RAZOR-Armed and Dangerous-Take this Torch ★★★ (2022-10-04 06:13:40)

メタリカぽさがイイですね
ストレートに打ち鳴らされるスピードメタル
デイブ・カルロのソロもクール

RAZOR-Armed and Dangerous-Fast and Loud ★★★ (2022-10-04 06:11:31)

アルバムタイトルそのまんまです
それがいいのです
サビで連呼されるタイトル
気がつけばこちらも拳を振り上げFAST AND LOUD

RAZOR-Armed and Dangerous ★★★ (2022-10-04 06:09:59)

2019年に復刻ものに定評のあるHigh Roller Recordsからデモ音源をプラスして完全体で復活したEP。オリジナルは7曲ですが、半分以上が他のアルバムに収録された関係もあるのか?はたまた自主制作の壁もあったのか、正式な形での復活は嬉しい限りです。

まず冒頭から驚きます、SE的な役割を果たす2分チョイのミドルで幕開け、そしてスピード命でツッコんでくるのかと思ったら、以外とオーソドックスはストロングスタイルのメタルサウンドを展開、初期衝動を煽りまくる小細工無用の暴走ロック、それは次作とは異なるテイストなれど、スラッシュメタルの雛形となるようなスピードサウンドも聴かせるだけに、今作の立ち位置は歴史的な観点からも興味深い内容になっています。MOTORHEADよろしくなハイテンションサウンド、そして同郷のEXCITER等にも通ずるド派手は爆走メタルに心も躍ります。

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RAZOR (2022-10-04 05:52:21)

cri0841さんとても貴重な情報ありがとうございます。
インタビュー興味深く拝見しました。日本では扱いが雑でしたから。丁寧なインタビューはとても良かったです。
そしてレビューしていると思っていたRAZORのカタログ。消えているのもあるのですが、チョイとやりたくなりました。

HARKENKREUZ-HORSTWESSEL ★★★ (2022-10-02 13:56:29)

ド派手なヴィジュアルとバイオレントなサウンドでインディーズシーンを暴れ回った国産スラッシャーが1994年にリリースしたデモ音源。今ならば、このハーケンクロイツなるバンド名は物議を醸すでしょうが、尖りまくったバンドサウンドを聴けば、ある意味納得のバンド名でしょうかね。やはりナチスを象徴する鉤十字ば物騒ですよ。ある意味、ワタクシなんてブロッケンマンを思い出したりするんですが、国際舞台では御法度ですかね。

このバンド、活動時期が短く作品を世に出していない。それだけに一部のマニアが知るのみで終わっているのだが、その知名度を遙かに凌ぐクオリティを有しており、コンピ作の参加のあとに、正式な音源を残していたならば国産スラッシュシーンの勢力図に名前を克明に残すことが出来たのになぁと思いますね。

また彼らが北海道のバンドというアドバンテージがあったのも問題だったのかも知れない。
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Shella(日本)-Listen! ★★★ (2022-10-02 13:28:47)

デモ音源をリリース後、今は亡きMandrake Rootレコードからリリースされた8曲入の音源。フルアルバムなのかミニアルバムなのかは分からないが正式な音源はこれだけだったと思う。マニアにとっては愛すべきMandrake Root関連の作品なのだが、知名度が低くマニアからも忘れさられた感が強いのが残念。
A面のオープニングナンバーは、これは正解だったのかというのが個人的にはあり、このあたりがマニアの評価を分けたのではないのかなぁと思いますね。ニューミュージック風のポップロックで幕開け、シンガーの唄い回しも楽曲もアースシェイカーを想起させるモノであり、個人的には肩透かしを食らった気分である、しかし、曲自体は非難されるようなモノではなく、甘口の楽曲を支えるリズム隊の堅実さとパワフルさに耳が奪われる、控えめなツインギターコンビも可能性がありそうだ、マーシー過ぎる唄いからが気になる、やはり
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TEN-Here Be Monsters ★★★ (2022-10-02 13:10:40)

最近全くチェックしていなかったアーティストであるゲイリー・ヒューズ率いるメロディックメタルバンド。こうしてコンスタントにアルバムをリリースできるのだから凄いですよねぇ。
まずオープニングからイイですねぇ。勝手に大袈裟なSEで始まるのかと思ったら普通に開幕。これが往年の空気を感じさせるメロディアスな曲だけに、お久しぶりのワタクシには丁度良かったです。相変わらずのディープヴォイスは甘いメロディを抱擁感を持って歌い上げ、ゲイリー節を前回でやり切っています。
このバンドに興味を失いかけたのは、単に仰々しい曲が増え小手先のテクニックに走ったなぁという思いがあり距離を置いたのですが、今作はそういう感性は一切持ち込んでおらず、初期の路線に通ずる素直なアレンジで勝負を掛ける王道路線へと向かっている。近年のアルバムを聴いていないので比較は出来ないが、日本で話題をさらったゼロ・コーポレーションか
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TALAS-1985 ★★★ (2022-09-29 20:35:03)

ビリー・シーンが在籍していた事で知られる伝説のロックグループの最新作。2022年に3枚目のアルバムをリリースしてきたのですが、これが驚いた。アルバムタイトルが示すように1985年という、メタルバブルが巻き起こる直前の、まだ健全さが残るガチンコのアメリカンハードサウンドを披露、外連味のない豪快なサウンドは、あの時代を懐かしむだけではないフレッシュ感を伴い今の若い人にも十分、訴求する力を持っているでしょう。
今作リリース時には他界してる、リードシンガー、フィル・ナロの熱のこもった歌唱スタイルはこの手のサウンドに激ハマり、ドラムのマーク・ミラーはビリーの相棒を見事に勤め上げ堅実だが、派手なリズムを見事に支えている。
適度に華やかで硬質なロックテイストを均衡させた奇跡的なバランス感覚、ドライになりすぎればヴァン・ヘイレンみたいになるところを上手く回避しながら、MR.BIGでもないTA
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The V-Project-Lost Demos ★★ (2022-09-28 17:15:04)

詳しいバイオはサッパリ分かりませんが、オープニングはジェイムズ・クリスチャンが唄います。その後はロビン・マッコリーが登場と質の高いメロディアスロックを披露、ギタリストであるデヴィッド・バッカロを中心に曲作りを行い、中々楽しませてくれます。
その味わい深いギターは、情熱的なフィーリングも伴い、ラテン的なアコースティックギターもあったりと、引き出しの多いメロディックメタルを聴かせてくれます。歌い手のパフォーマンスにも助けられているのですが、ガツーンと来るような派手目な楽曲はないので、その疾走感やノリの良さを重視するマニアには退屈なアルバムとなるでしょう。
その反面、控えめなサウンドは堅実な響きをもたらし安定感を誘発、温かみのあるブルージーなサウンドも手名付け、多様な唄モノロックを展開しています。
今作の性質がイマイチ掴めておらず、アルバムタイトルが示す通りなのかも知れないが
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