この曲を聴け! 

失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 3651-3700
MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL-Kingdom of Rock-Out of the Dark
MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL-Kingdom of Rock-I Am Coming for You
MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL-Kingdom of Rock-No Control
MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL-Kingdom of Rock-When the Sky Falls
VOODOO CIRCLE-More Than One Way Home
VOODOO CIRCLE-More Than One Way Home-Tears in the Rain
IGNITOR-Mix Tape '85
ZOSER MEZ-Vizier of Wasteland
MONUMENT-Renegades
MONUMENT-Rock the Night
BABY JANE-In the Spotlight
BANSHEE-Cry in the Night
BANSHEE-Race Against Time
STORMWITCH-Shogun
STORMWITCH-Shogun-The King of Winds
LITTERER-Romancing the Night
STORMWITCH-War of the Wizards
MYDRA-Mydra
STORMWITCH-The Beauty and the Beast
STORMWITCH-Stronger Than Heaven
STORMWITCH-Tales of Terror
STORMWITCH-Walpurgis Night
EYES-Full Moon (The Lost Studio Sessions)
SEX MUSEUM ‎-Speedkings-Speedking
SEX MUSEUM ‎-Speedkings-Street Fight
SEX MUSEUM ‎-Speedkings-Red Ones
SEX MUSEUM ‎-Speedkings
METAL LADY-Azé A Nő, Aki Megműveli
METAL LADY-Metal Lady
Kamikaze Kings-Master Or Slave-Love for Sale
Kamikaze Kings-Master Or Slave-Master Or Slave
Kamikaze Kings-The Law-Boys 'n' Men
Kamikaze Kings-The Law-Boneshaker Boogie
Kamikaze Kings-The Law-Saturday Night Hero
Kamikaze Kings-Master Or Slave
UNDER FIRE-Flames
LIONSHEART-Pride in Tact
ANNIHILATOR-Feast
LOVER UNDER COVER-Set the Night on Fire
TYRANEX-Extermination Has Begun
IRON MAIDEN-A Matter of Life and Death
IRON MAIDEN-The Final Frontier
IRON MAIDEN-Dance of Death
IRON MAIDEN-Brave New World
JANIS IAN-復活の日-You Are Love (Toujours Gai, Mon Cher)
VANIZE-High Proof
VANIZE-Bootlicker
VANIZE-Twins?
FOREIGNER-Can't Slow Down
HOLY MOSES-Redefined Mayhem
→PC向けページ
Tweet
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145 | 146 | 147 | 148 | 149 | 150 | 151 | 152 | 153 | 154 | 155 | 156 | 157 | 158 | 159 | 160 | 161 | 162 | 163 | 164 | 165 | 166 | 167 | 168 | 169 | 170 | 171 | 172 | 173 | 174 | 175 | 176 | 177 | 178 | 179 | 180 | 181 | 182 | 183 | 184 | 185 | 186 | 187 | 188 | 189 | 190 | 191 | 192 | 193 | 194 | 195 | 196 | 197 | 198 | 199 | 200 | 201 | 202 | 203 | 204 | 205 | 206 | 207 | 208 | 209 | 210 | 211 | 212 | 213 | 214 | 215 | 216 | 217 | 218 | 219 | 220 | 221 | 222 | 223 | 224 | 225 | 226 | 227 | 228 | 229 | 230 | 231 | 232 | 233 | 234 | 235 | 236 | 237 | 238 | 239 | 240 | 241 | 242 | 243 | 244 | 245 | 246 | 247 | 248 | 249 | 250 | 251 | 252 | 253 | 254 | 255 | 256 | 257 | 258 | 259 | 260 | 261 | 262 | 263 | 264 | 265 | 266 | 267 | 268 | 269 | 270


発言している17曲を連続再生 - Youtube



MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL-Kingdom of Rock-Out of the Dark ★★★ (2017-02-21 21:28:18)

元はドラマーとしてキャリアをスタートさせたThe Poodlesのヤコブ・サミュエル
北欧メロディックロックに張りのあるメタリックヴォイスを響かせ
曲調と相俟ってMidnight Sun時代を思い出させますかね

MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL-Kingdom of Rock-I Am Coming for You ★★★ (2017-02-21 21:24:58)

マグナス・カールソン自身が歌っていますね
豪華ゲストに負ける事無く張り切っていますよ
でも相手が悪いわね
フックに富んだ哀メロが耳に残るわ
コンポーザーとしての才にたけた逸材です

MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL-Kingdom of Rock-No Control ★★★ (2017-02-21 21:21:53)

北欧風の爽快な風が吹いていますね
ハードに迫るジョーの歌声もバッチリハマっています

MAGNUS KARLSSON'S FREE FALL-Kingdom of Rock-When the Sky Falls ★★★ (2017-02-21 21:20:49)

重厚でメロディックなミドルナンバー
トニー・マーティンが見事に期待に応えています
スケールのデカい聴き応えのある一曲ですね

VOODOO CIRCLE-More Than One Way Home ★★★ (2017-02-21 21:12:19)

冒頭からブルージーなロックナンバーで幕開け、完全に狙うはWHITESNAKE風のHM/HRサウンド。実力派シンガーのデイヴィッド・リードマンも完全になりきり熱い歌声で見事に期待に応えていますね。テクニックのみならず歌心溢れるギターも何を聴かせたいかを明確に定めているので、こちらもノッケからサイクス風に決めています。確かにPrimal FearやSinnerではできないわぁと思いますが、やりすぎ感はハンパなく、そこが一旦気になりだしたらチョイと厳しいのでしょうが、英国の伝統的なスタイルをほぼドイツ人チームでやりきる姿が逆に新鮮で、拘りの職人技で完璧に聴かせてくれます。70,80年代風のブルージーなHM/HRが好きな人にはたまらんでしょう。最近はこの手のバンド、あるようで無いですからねぇ。

VOODOO CIRCLE-More Than One Way Home-Tears in the Rain ★★★ (2017-02-21 21:03:14)

タイトルも含めWhiteSnakeしてますね
ギターのトーンもサイクス風
リーダマンの歌もカヴァーディル風と面白い
今アルバムの方向性を雄弁に物語っていますよ

IGNITOR-Mix Tape '85 ★★★ (2017-02-20 12:47:21)

1. Deathrider (Anthrax cover)
2. Fast as a Shark (Accept cover)
3. Violence and Force (Exciter cover)
4. Into the Coven (Mercyful Fate cover)
5. Witching Hour (Venom cover)
6. Hell Bent for Leather (Judas Priest cover)
7. A Lesson in Violence (Exodus cover)
8. Highway Star (Deep Purple cover)

上記楽曲をカヴァーした、テキサス出身の5人組による2013年リリースの一品。アルバムタイトルに選曲と言い、自身が影響を受けたアーティストの楽曲
…続き

ZOSER MEZ-Vizier of Wasteland ★★★ (2017-02-19 17:25:28)

一度は袖を分かつ事となったMercyful Fateのハンク&マイクが今一度手を取りあい結成したバンドが1991年にリリースした1st。
複数のメンバーが参加しており、ドラムが2人(1人はFateから)、ベースはハンクが兼任。シンガーは3名参加、①⑤⑥で歌うのがアンドレ・アンダーセンのソロやNARITAのシンガー、トニー・リュプケ。MERCYFUL FATEの前身バンドBRATSで歌い、元Iron Saviorで現Stormwarriorのベース、イェンツ・レオンハルトが②⑦、他の③④⑧⑨をBerthelという男性シンガーが担当。
⑤ではCaptain Beyond cover、ラストの⑨ではMercyful Fate coverとマニアなら食指の伸びるメンツと楽曲もあり、このツインギターコンビが自分たちの持ち味を発揮すれば、外すことは考えられないでしょうね。
Merc
…続き

MONUMENT-Renegades ★★★ (2017-02-18 13:39:07)

2014年リリースの1st。EP同様、哀愁のメロディと熱情が迸るメイデン色の強い正統派サウンドを披露。何かを突き破るような新しい勢いは無いが、その分、手堅く纏め上げた手腕は見事。単なるフォロワーで終わらない時代性を取り込みつつも、誇り高き英国的な気品とムードに溢れており、情景豊かな歌声とツインリードの響き、躍動感溢れるリズムの屈強さ、ヘヴィメタルのカタルシスを開放するキャッチーで勇壮な楽曲には必ず聴かせる見せ場を設けており、飽きる事無く最後まで一気に聴かせる感触の良さに視聴感も抜群。
ヘヴィメタルの持つ強い精神性、そこに馴染みやすさとフックに富んだ叙情性の高いメロディを放り込み、先人たちをお手本とした実に快活で素直にリスペクトする姿勢を強く打ち出したメタル中のメタルな一枚ですね。聴きやすいわ

MONUMENT-Rock the Night ★★★ (2017-02-17 22:34:07)

英国産のNWOTHMバンドが2012年にリリースした5曲入りのEP。自主制作と言う事でやりたい事を素直に行う事が可能な状況が功を奏していて、まごうことなき王道HM/HRサウンドを踏襲。シンガーの声質からも影響大なメイデンスタイルを下地に、パワー漲るスピードナンバーを披露、耳馴染みの良いキャッチネスさとメロディックで派手なツインリード、最近のメイデンは大作主義の地味な曲が多いと感じている方には、こういったバンドの曲を聴きフラストレーションを取っ払って欲しいですね。
今作には、KKダウニングの後任としてJPに参加したリッチー・フォークナーもゲスト参加していたりするので、マニアには興味の惹かれる点も多いかと思います。
よく歌う情感豊かなリードギター、望郷のオールドスクールサウンドに埋没しないよう90年代的な音作りもあるし、鋭利なリフワークとドライブする豪快なリズムは本当に聴いていて
…続き

BABY JANE-In the Spotlight ★★★ (2017-02-15 20:10:20)

2007年から活動をスタートさせるスウェーデン産のスリージーなバットボーイズ系(懐かしいわ死語やできっと)HM/HRバンドが2012年にリリースした1st。
この手の音楽性を愛する方なら間違いなく手にとっても損はしないでしょうね。所謂、アリーナ風の豪快なロックアンセムあり、体の悪そうなカラフルなキャンディみたいに弾けるポップセンスを纏ったパーティーロックナンバーあり、パワーバラードありと、北欧らしい甘美で胸を締め付けるメランコリックな哀愁を塗した極上のロックナンバーの応酬で聴き手を魅了、コンパクトな楽曲が持つ親しみやすさは、フックに富んだ哀愁のメロディと相俟ってすこぶる聴きやすく纏めいています。耳馴染みの良い粒だった楽曲を聴かされると、HM/HRの入門盤として広く支持される間口の広さが最大の聴きどころでしょう。インパクトは高いが、個人的には直ぐに飽きが来るのがチョイと難点ですかね。

BANSHEE-Cry in the Night ★★★ (2017-02-15 19:50:59)

1986年に自主盤をリリース、その後Metal BladeとRoadrunnerから1988年に商品化に漕ぎつける事に成功。目利きの立つマニアの間では話題に上り、気合いの入った正攻法で勝負を挑む正統派サウンドを披露。英国風味のあるウエッティな質感と王道を闊歩する剛毅なHM/HRスタイルの音楽性を墓標としており、自主制作ならではの垢抜けない印象は拭えないが、癖は強いが楽曲に負けずに、しっかりと歌い込めるシンガーのパフォーマンスと(インフルエンザに掛ったディオが段ボールかぶりながら歌っているみたい)光沢のあるコンクリートサウンドの根幹を支えるメタリックなギターと聴きどころも豊富で、哀愁のメロディと乾いたアメリカンロックが共鳴しあう、US産正統派HM/HRサウンドを存分に味わう事が出来るでしょうね。抜群に抜きんでた楽曲が無くとも、バンドの持ち味と高いポテンシャルを知るには十分ですね。今作を聴い
…続き

BANSHEE-Race Against Time ★★★ (2017-02-15 19:30:53)

1989年に大手Atlantic Recordsから1stをリリースしたカンザスなんで東海岸出身の正統派アメリカンHM/HRバンド。軽やかなL.A風+情念たっぷりのDIO風サウンドを合わせたような音楽性が印象的で、1985年から活動していたLIVE叩き上げのバンド底力もあり演奏もしっかりとしていて、1stとは思えない安定感がありますね。バラードありアリーナ風ロックあり、王道メタルナンバーありと、売れる為のオーダーにしっかりと応えつつ、自身のルーツたる正統派サウンドを根底においている姿は美しく、メタルバブル終焉を迎える時期だっただけにもう少し早くにデビュー出来たら成功を収めていたのではと思いますね。
2016年には1986年リリースのEP+Metal Massacreシリーズに提供した『We Want You』を加えた2枚組をオフィシャルレーベルより商品化しているのでマニアなら要チェ
…続き

STORMWITCH-Shogun ★★ (2017-02-14 18:43:18)

今思えばヘヴィメタル冬の時代にSteamhammerは多くのバンドを受け入れていたようなぁと思いますね。今作は1994年にリリースされたアルバム。時代の流れもありどのような作風になるのかと思ったが、無理にモダン化する事は無かったが、前作のようなキャッチネスさは減退、オーソドックスなスタンスを基盤にしつつも初期の頃のような破天荒さやダークファンタジー路線とも違う音楽性にシフトしておい、ギタリストのネオクラ風味が増えた事も気にかかるが、ひょっとすると初期インギー辺りを彼らなりに取り入れた音楽性なのかなぁと思ったりもしますね。
バンドは今作をもって一旦活動を停止。2002年に再始動を果たし現在まで活動を続けていますが、まさか再結成第一弾でStyxのカヴァーをするとは夢にも思わなんだ。1998年には初期の音源をまとめたベスト盤を出し、マニアに知られた面も強い彼ら、初期の作品があまりにも脆弱
…続き

STORMWITCH-Shogun-The King of Winds ★★ (2017-02-14 18:22:04)

アルバムの流れの中でメチャクチャ浮いていると思われるねネオクラ疾走ナンバー
アルバムの大半が5分を超える長尺気味の曲が多い中コンパクトに纏められた今作は印象に残りますね

LITTERER-Romancing the Night ★★★ (2017-02-14 18:13:27)

Catamount Recordingと言うレーベルから1995年にリリースされた一枚。1987年に『Rock This City』というLPを一枚世に送り出しているのですが、今作はその作品9曲に+1988年録音の5曲を追加されており、個人的には全然知らんバンドだったんですが、贔屓にしていたお店のBGMとして流れているのを聴き、甘く切ないメロディとキャッチネスさが程良く溶け合うAOR系のハードサウンドに魅了、歌い手の音程の甘さは気になるが、楽曲は実にツボを突いていてマニアな心をくすぐり続け購入を決意。ベースがリードボーカルを兼務、ドラム以外皆、LITTERERと名乗っており、家族仲よくバンド活動してんのかなぁと思い気になりますが、詳細はサッパリ分かりません。
知名度は低いが哀愁のメロディが胸を締め付けるハードポップな作風は、ハードな質感を必要以上に削がれぬようロックの持つダイナミッ
…続き

STORMWITCH-War of the Wizards ★★ (2017-02-13 15:56:48)

オリジナルはSteamhammerからリリース、ドイツの老舗レーベルの金看板もあったのか、1993年には我らがテイチクレコードから国内盤もリリース、シンガーとドラマー以外脱退、不安要素の高いメンバーが残りバンドが存続すると言う事態に一抹の不安を覚えなくもないのですが、4th、5thの流れを組む音楽性を披露、キャッチーでメロディックな①から軽やかでメロウなミドルナンバー②と無理なく楽曲を収める事に成功、初期のアグレッションは感じませんが、飾り気のないラフさと小奇麗にまとめたよそ行きの感覚が共存しており、その辺りが評価を分けそうですね。
明るくなれない欧州産ならではの陰影の強いダークな質感を残しつつ、洗練されたボーカルハーモニーも用意したりと、バンドとして最大限のキャッチネスさと、ハードな質感を両立させようと苦心する姿にバンド存続の意義を強く感じますね。
ドイツ産ならではの生真面
…続き

MYDRA-Mydra ★★★ (2017-02-13 15:32:55)

ドイツ産メロディアスHM/HRバンドが1988年にリリースした1st。④曲目に『California』 という曲を歌っているようにライトなアメリカン指向の楽曲も収録されていますが、湿度を伴った哀愁のメロディと爽快感溢れるポップフィーリングが瑞々しく弾け富んだ良質な楽曲が目白押し、1988年と言う時代背景そのまんまのハード過ぎずポップ過ぎない、でもマイナー臭さに埋没しないメインストリームサウンドで魅了、ポピュリズムの陥らぬようワイルドなロック然とした芯の太さもあり聴いていて実に心地の良いスタイルの音楽性ですね。
粒はそろっているが抜きんでた楽曲がないのが玉に傷だが、欧州産ならではのカラッとさせない湿り気がやっぱり気持ち良いんですよね。

STORMWITCH-The Beauty and the Beast ★★★ (2017-02-12 16:31:49)

前作で感じさせたメジャー感を倍増させた4枚目のアルバム。叙情的なメロディを軸に華やかさも加え、メンバーショットとジャケも刷新しイメージチェンジしていたので、然したる問題を感じないのですが、初期のパワーメタルサウンドに惹かれた人には随分と丸くなったなぁと感じるでしょうね。時代は1987年、それにしても恐ろしいですね。ポップさとキャッチネスさが増大しようとも、メロディックなギターリフとフレーズの美味しさ、明るい目の音だが、欧州産の湿り気もあったりと、ポップになったSINNERを思わせる音楽性にシフトする事に成功しています。表題曲の③なんてびっくりするくらいコマーシャル性に富んだ音楽性披露していますよ。彼らの音源に初めて触れたのは次作は初めてで、今作を聴いたときはちょっと驚いたものです。そして初期の3枚が、あれなのだから器用なバンドだったんだなぁと2度驚いたものです。時代に翻弄され決定打に欠け
…続き

STORMWITCH-Stronger Than Heaven ★★★ (2017-02-12 16:14:04)

前作よりもメジャー感が増した勝負の3枚目。ワイルドでアグレッシブさを強調しつつもダークでヘヴィという部分をソフトにする事で聴きやすさを誘発、エネルギッシュな熱演ぶりと、それらに押され弾ける楽曲を聴けば、けっして軟弱になったわけではない事を瞬時に理解できるでしょう。とは言え音質は良くないし、歌い手の不安定さは変わらずで昨今のプロダクションのしっかりとした音源に慣れている人には、この手のバンドを聴くには厳しい面もあるのでしょうが、NWOBHMからメイデン、ジューダスと言った伝統的スタイルを受け継ぎ継承する姿は美しくもあり、純度100%のメタル愛溢れる、活きの良い楽曲を前にすれば文句も出ませんよね。
一見大味に聞こえる音楽も、ドイツ人らしい芸の細かいアレンジ効いているし欧州由来の中世的な様式美ムードもあったりする④辺りを聴かされるとバンドとして精度が上がってきた事を如実に感じさせますね。
…続き

STORMWITCH-Tales of Terror ★★★ (2017-02-12 15:59:13)

前作の流れを組む硬派で男臭いジャーマンメロディックパワーメタルサウンドを披露。皆がシェアするメタルリフに、②の出だしはメイデン過ぎると気になる人には厳しい面もありますが、王道スタイルを踏襲する若手バンドとして聴いて欲しいですね。
全般的に荒削りな面はあれど、音程は甘いが印象的なメロを歌うシンガー、シリアスなムードに包まれたメタルサウンドに絡み、絶妙なさじ加減で楽曲に彩りを添えるツインギターとの相性も良く、独自のカラーを打ち出そうとしていますね。
情緒のあるメロディと剛毅なパワーメタル色の配合には、たまらないジャーマン臭を感じますが、華やかに打ち上げられるメタルバブル以前の混じりっ気なしのヘヴィメタルサウンドを堪能できる一品として、大いにマニアの心をくすぐるでしょう。

STORMWITCH-Walpurgis Night ★★★ (2017-02-11 16:45:14)

2004年にCD化されるまで聴いた事の無かった(ボートラにLIVE音源4曲プラスです)ジャーマンパワーメタル系バンドの記念すべき1st。ジューダス印満載のストレートなストロングHM/HRサウンドを披露。クサクサでコテコテのマイナーメタル臭を発散しているので耐性のあるマニア以外には厳しいのかも知れませんが、ヒロイズム溢れる③辺りを聴かされると、ハロウィーン登場前の古き良きジャーマンメタルを堪能できる一枚として重宝していますよ。音質がもう少し良ければダークホラーファンタジー路線に進みたい音楽性の視界も良くなりそうですが、逆にこの雰囲気だからこそ、マイナーメタル界に燦然と輝く名盤としてマニアのハートを熱く滾らせるのでしょうね。メタル愛溢れる男たちによる小気味よく突っ走るメタルソングの数々に焦がれますよ。
ちなみに次のアルバムも同じメンツで制作されるのですが、名前がガラッと変わっていたりす
…続き

EYES-Full Moon (The Lost Studio Sessions) ★★ (2017-02-11 16:19:15)

ジェフ・スコット・ソートがかつて在籍していたAOR系のアメリカンHM/HRバンドが1994年にリリースされたアルバム。アルバムは3枚出ていますが、正式なのは1990年にセルフタイトルでリリースされたアルバム1枚だけで、国内盤は我らがZEROコーポレーションからリリースされた『Windows Of The Soul』もジェフが歌うデモ音源集だし(1990年リリースのアルバムと数曲かぶっています&既に活動停止)今作はシンガーがマーク・ウェイツなる人物に代わっての一品。しかもスタジオセッションと銘打っています。
出所が怪しいのでスルーしていたのですが、安価で中古落ちしていたので手にとって聴いてみたら、まずシンガーの歌声にびっくり、骨太なハスキーヴォイスが魅力的なシンガー、前任者のジェフにそっくりの声質で本人じゃないのかなぁ?とクレジットを見直したりするも、聴けば聴くほどジェフに似ており驚
…続き

SEX MUSEUM ‎-Speedkings-Speedking ★★★ (2017-02-10 17:26:09)

原曲が仕上がっているので崩すのも難しいのですが
ソリッドかつ攻撃的なビート感を前に出してきましたね
混沌としたムードながらも演者が見事に調和しており危険な香りを醸し出しています

SEX MUSEUM ‎-Speedkings-Street Fight ★★★ (2017-02-10 17:23:09)

タイトルは忘れたが狼男が出てくるホラー映画のサントラにもなっていましたね
叙情性とは真逆のラフでストレートなロックソングです

SEX MUSEUM ‎-Speedkings-Red Ones ★★★ (2017-02-10 17:17:47)

ブルースフィーリングと投げやりな倦怠感
爆音で楽しみたいですね
難しい事はなんもやっておらんがシンプルでエエ

SEX MUSEUM ‎-Speedkings ★★★ (2017-02-10 17:15:14)

80年代の中頃から活動を続けるスパニッシュHM/HRバンドが2001年にリリースしたアルバム。ラフでスリージーなヴィンテージ風ロックは70年代の香りがプンプンと漂い、その退廃的なムードと相まって懐かしい空気を運んできます。⑥ではDPのカヴァー『Speedking』を披露したりとラフでスリージーな音楽性の中にカッチリ纏まった曲が出てきたりもするのですが、サイケでパンキッシュな魅力だけに留まらず、オルガン奏者のマルタ・ルイス嬢のコーラスワークを含む活躍ぶりもアクセントとなり、多様性のある楽曲を巧みに纏め上げていますね。80年代的音楽性を廃した古典的ガレージロックの響きに、直線的なロックの持つカッコよさと精神性を強く感じましたね。シンプルでベタだけど、時にはこういった古めかしい音楽に身を投じ懐かしみたいものです。

METAL LADY-Azé A Nő, Aki Megműveli ★★★ (2017-02-09 14:55:45)

前作から4年後にリリースされた2nd。前作がPokolgepなら今作はOssianのメンバーがバックアップするというハンガリアンHM/HRシーンのレジェンダリーなメンツに支えられるラッキーな彼女、ひょっとすると両バンドとも、彼女の作品に参加する前にバンドが危機的状況にあったので、それがきっかけなのかも知れない?(今作に参加するギター、ベース。ドラムいずれも翌年にはFahrenheitというバンドでフルアルバムをリリースしています)上手くいけばパーマネントになんてところだろうか?
今作も前作同様、癖の強いハンガリアンメタルが目白押し、バラードあり、ポップロックありと参加メンバーに偽り無の無難な一品となっています。主役たる彼女のパフォーマンスに今一つ乗り切れない欠点は、あれど浜田麻里よりは本城未沙子的な雰囲気で楽しめる猛者限定的なニュアンスが強いですかね。

METAL LADY-Metal Lady ★★★ (2017-02-09 14:40:00)

ハンガリーのメタルクィーン、イリーナ・ビロ嬢ことメタルレディが、ハンガリーを代表するHM/HRバンド『Pokolgep』のメンバーをバックに従え制作された1st(楽曲も提供しています)。
ワタクシに段ボール1箱の音源を託し失踪した知人が残した中にあった一品。しかもカセット(ちゃんと商品化されたヤツね)、こんなもんをどうやって手に入れたのか、1990年リリースだから今みたいにNET環境も整っていないし、手紙とかでやりとりしたのかなぁ?とにかく恐ろしい執念で手に入れたんだろうと推察される貴重なモノに、なんだか複雑な思いが交差しますね。
作風は癖の強い東欧的な翳りのあるメロディ、まさにPokolgepサウンドとの共通点も多く、プリースト直系の剛毅なスタイルで挑んでいます。勿論主役は彼女ですから、ライトな味付けになっていますね。声量不足の青臭く声質のシンガー故に、楽曲との噛み合わせに
…続き

Kamikaze Kings-Master Or Slave-Love for Sale ★★ (2017-02-08 14:29:20)

真面目なPVで個性が死んじゃっていると心配になるのですが
ヴァッケンの出場を掛けた予選を通過したバンドの実力を発揮していますね
個性は無いがノスタルジーをくすぐるサウンドですよ

Kamikaze Kings-Master Or Slave-Master Or Slave ★★ (2017-02-08 14:26:05)

初めて触れた彼らの音源
不細工なお姉ちゃんを従えるシンガーの破壊力は相変わらずだ
聴き始め3分を過ぎた頃にはマスターと笑いながら拳を振り上げたくなるでしょう
でもオフザケも過ぎると笑えないくなるのでね
体調によっては許せない気持ちにもなりますよ

Kamikaze Kings-The Law-Boys 'n' Men ★★ (2017-02-08 14:19:29)

ハードでキャッチーなノリノリの一曲
ストレートな作風が懐かしいですね
力コブポーズは次のアルバムでも引き継がれます
歌詞が分かればPVのコンセプトも伝わるのかぁ?

Kamikaze Kings-The Law-Boneshaker Boogie ★★ (2017-02-08 14:16:49)

キャッチーでノリのよいHM/HRナンバー
80年代的響きで当時のファッションをディスっているようでシニカルだ
この振り付けはなんだ
スティールパンサーをバカにしたような出で立ちはなんだ
偉いオジサンに叱られるんじゃないかなぁと心配になりますね

Kamikaze Kings-The Law-Saturday Night Hero ★★ (2017-02-08 14:12:25)

真面目にふざけています
笑わせる気100%の体系
色んな情報量の多さに理性が渋滞中
曲は悪くないぞ

Kamikaze Kings-Master Or Slave ★★ (2017-02-08 14:07:24)

北の凶獣こと国産正統派HM/HRバンドの雄サーベルタイガーの海外公演のサポートを務めるバンドと言う事で軽くチェック、同じ名前で違うバンドなのかも知れませんが、彼のPVをみて驚きましたね。
良識のあるHM/HRファンなら眉間の皺が取れなくなるくらいの悪ふざけPV、メンバーの出で立ちも完全に色物風で笑うに笑えない代物と映るでしょう。でも曲はTHE80年代の硬質だが華やかでキャッチーな王道路線、まさにリバイバルHM/HRの中庸とも言えるスタイルをとっており、音自体は個人的には楽しめるのだが、PVの悪ふざけ感がいかんともしがたく、真面目に聴かせない程の破壊力を秘めており複雑な気持ちを味わうのですが、逆に一度は見たいバンドだなぁと思ったのも事実ですね。
冠徹弥ことTHE冠が好きなワタクシは、この真面目にふざけるドイツ産のバンドに複雑な気持ちを抱きつつ、本当にサーベルタイガーと共演したの
…続き

UNDER FIRE-Flames ★★ (2017-02-08 13:29:24)

US産のハードポップバンドが1991年にリリースした1st。US産らしいカラッとした哀愁とロック然とした刺激もあるが、全般的に覆い尽くす軽やかで嫌みのないハードポップサウンドは突出した部分は少ないが安定感はあり、ハーモニーを生かしたボーカルオリエンテッドな作は売れ線志向の優等生バンド的なムードを漂わせてはいるが(丸みを帯びた音色もね)、邪魔しないドラミングとギターが装飾過多になりすぎないさじ加減でロックバンドの矜持を保っており、叙情的かつポップなアメリカンロックを鳴り響かせています。
明るい日差しの下、爽やかで清々しいメロディは優しい風を運び、鍵盤楽器の朗らかさに、なんだか楽しい気持ちになりますね。
適度な哀愁もありますが、泣かないのはお国柄、エッジも足りないし、スピード感も皆無ですが、その対極にある優等生サウンドに時には癒されたいものです。でもキメ手不足感は拭えず、万人向け
…続き

LIONSHEART-Pride in Tact ★★★ (2017-02-07 13:49:44)

1stに収録されたようなド派手な曲がなく地味になったと言われた2nd。確かに一聴すると前作ほどにインパクトは薄いだろうが、楽曲の練り込みは今作の方が上に感じられ、突出した楽曲がないと言われたとしても全般的な視聴後の満足度は決してヒケは取っておらず、往年のWHITESNAKE風のブルージーな曲なども上手に料理され、ブルージーなブリティッシュテイストこそ、このバンドの魅力なんだなぁと確認させるのに相応しい一枚です。
所謂、様式美系のメロディックロックスタイルが好みの人には少々喰い足りない面はあれど、スティーブ・グリメットの艶のある歌声とブリティッシュHM/HRの相性は抜群で、その相乗効果の旨みを存分に味わえる今作も素晴らしいアルバムでしょう。

ANNIHILATOR-Feast ★★★ (2017-02-07 13:30:45)

相変わらずの正確無比なメカニカルな高速サウンドを堪能できるアナイアレイターらしいアルバム。多彩な曲調を用意されていますが、このバンドらしい流儀は貫かれておりデイヴ・パッデン加入以降の柔軟さが今作でも存分に発揮されております。2013年版『Set the World on Fire』と勝手に思って聴いているのですが、鬼才ジェフ・ウォーターズがお気に入りのメンバーを集め、自身のアイデアを存分に生かした楽曲群を生みだせば安定のブランド力を損なうはずもなく、ハッとさせるような美しいメロディと親しみやすさが融合、そこに技術力の高いタイトでソリッドな演奏力が加わり、自身が培ったメタルサウンドが乗っかるのだから、マニアにはたまらんモノがあるでしょう。切れ味鋭いリフワーク、扇情的なリードプレイ、エモーショナルなギターと背反するメカニカルなアナイアレイターサウンドが放つ有機的な響きにグッと引き寄せられまし
…続き

LOVER UNDER COVER-Set the Night on Fire ★★★ (2017-02-07 13:12:22)

LAST AUTUMN’S DREAMなどで活躍する北欧きってのメロディメイカー、ミカエル・アーランドソンがフロントマンを務めるバンドが2012年にリリースした1st。LAST AUTUMN’S DREAMの『Who Needs Love』やポップロックバンドSERVICEの『Flash In The Night』をカヴァーしたりと、北欧ブランドならではの甘美なメロディにハードなギターが絡む王道路線を披露。その躍動感溢れるリズムと軟弱にならない適度なキャッチネスさと普遍の魅力を携えるハードテイストが絶妙な絡みを魅せ、メロディ派のマニアにはたまらんものがあるでしょうね。フックに富んだ哀愁のメロディを歌うミカエルですが、随分としゃがれ声になっていて個人的には驚きましたが、脇を固めるメンバーの期待を裏切らない安定感抜群の演奏は、甘美でダイナミズム溢れるロックサウンドを支え、聴き手に極上の癒しを
…続き

TYRANEX-Extermination Has Begun ★★★ (2017-02-06 13:42:09)

ギターも兼任する女性シンガー、リネア・ランドステット率いるスピード/スラッシュメタルバンドが2011年にリリースした1st。彼女のハイピッチでスクリームする迫力満点の歌声と、スピード重視の過激でアグレッシブな楽曲の持つキレ味たるや、ゴリゴリと掻き鳴らされるギタープレイと北欧はスウェーデン出身ならではのメロディが混然一体となり迫ってくる破壊力に恐れ慄き、ビリっとした空気感に身が引き裂かれそうです。
90年代に歌モノロックを嗜む事を覚え、フニャフニャのマイナーメタルなどを聴き日々を過ごす、オッサンの良識を嘲り笑い、蹂躙するようなリネア嬢の歌声とギタープレイに魅了されますね。
ソリッドなリフワーク、性急なビートがドライブする様の破壊力、ラフなパワーを内包しつつもメロディを蔑にしない曲作りの巧さにHM/HRの持つカッコよさを堪能させてもらいました。

IRON MAIDEN-A Matter of Life and Death ★★★ (2017-02-06 13:06:55)

スミス&デッキンソンとトリプルギター編成は契約の問題や微妙な人間関係から続けていたんじゃないと言う事を強く印象付ける事となった6人編成による3枚目のアルバム。いきなりシンリジィ風のオープニングには驚いたが、それ以降はメイデン様式に彩られた大作ナンバーが目白押し、歴戦の兵が丹精に練り上げた楽曲群の構成術に圧倒されっぱなし、楽曲の性質上スピード感や単純にノレる即効性の薄さがマイナス要素にもなりかねないが、彼らのストーリー性を重視した音楽性はデビュー当時から一貫して打ち出していた姿勢なので、さしたる問題にはならないでしょう。
時代的にもシリアスな作風が求められていただけに、彼らはそのオーダーに見事に応え自身の精神性を見事に貫きました。これ以降、メイデンサウンドはシリアスな大作ロマン主義に流れるので、地味な雰囲気の楽曲が増え続けるのですが、後世に称えられる偉業と音楽性は、色あせる事無く輝き
…続き

IRON MAIDEN-The Final Frontier ★★★ (2017-02-05 13:40:41)

不動のラインナップとなったトリプルギター編成になって10年、この手の大御所は固定ファンも多いし、多彩なソングライティングチームを擁するメイデン、その気になればいかような方向性にも進めるのでしょう、それなりにイメージを崩さない保守的な楽曲に終始し、ツボを突いた似たような曲を作ることも可能ですが、『Brave New World』とは違うベクトルを放ち過去の焼き回しでは終わらない新機軸を打ち出しながらも見事にメイデン様式に纏め上げています。大作志向からくる親しみやすさが減退する事で聴き手の評価も大きく分けそうですが、メイデンと言う金看板が放つ強固な精神性は揺るぐ事無く貫かれており、新時代への飽くなきチャレンジ精神には頭が下がりますね。無難な曲を作らずに新しい事で勝負を賭ける事は本当に難しいのでね。そこが一番の聴きどころでもあり興奮させる要素でしょう。

IRON MAIDEN-Dance of Death ★★★ (2017-02-05 13:15:59)

大きな会場でLIVEを初めて見たのが今作のツアーで見たメイデン、正直トリプルギターは持て余していたが、彼らがいかに優秀なミュージシャンでデカイ会場が似合うバンドだったかを認識して帰りましたね。当日券で見たので良い席とは言えないが、それでも凄かった。
前作の焼き回し感やヤラされている感からくる窮屈さが無くなり、自身が築き上げた様式とトリプルギターを見据えた編成による曲作りが違和感なく溶け込んだ意欲溢れる貫禄の一枚。完全復活を遂げ充実した活動がソングライティングにも影響を及ぼしている事は絶大で、エイドリアン&スティーブによる①の幕開けには少々驚いたが、これも新生メイデンを印象付けるのに十分なインパクトを及ぼしています。それ以降は、メイデンらしいドラマ性のふり幅の大きい楽曲も用意され、このラインナップならではの旨みを堪能できるでしょう。ポップなメロディを朗々と歌い上げる⑩のような曲は今ま
…続き

IRON MAIDEN-Brave New World ★★★ (2017-02-05 12:43:26)

時代の流れもありますが、やはりメンバーチェンジが成功しなかった為に今一つ乗り切れていないかったバンドに黄金期のラインナップが揃い復活を果たします。その効果もあるのでしょうが、今作は今まで培った音楽性を惜しげもなく注ぎこみ、『MAIDEN IS BACK』を強く印象付ける事に成功。デッキンソンの歌と、このドラマティックな展開があればメイデンだぁという様式通りの作風に往年のファンも含め多くの方が望むイメージを具現化、サバスもプリーストもオリジナルラインナップになった時に一度は通った過去の焼き回し風の作品であり、真新しい事は皆無な故にスリルと興奮は薄味ですが、黄金期のアイデアを持ち寄り再構築した渾身の力作として復活を印象付けるのには相応しい一枚でしょう。
レンジの広さのみならず多彩な表現力が魅力のシンガー、大作志向の書き手と、それらとは明らかに違うセンスを持つソングライターが居る事による
…続き

JANIS IAN-復活の日-You Are Love (Toujours Gai, Mon Cher) ★★★ (2017-02-04 14:44:23)

小松左京原作のSF小説を角川&TBSによって映像化。監督に深作欣二、カメラマンに木村大作というラインナップを揃え挑んだ、本格派の世紀末映画。
2012年にDVDになるまで見た事も無く、駄作と知られる映画でしたが、思いのほか楽しめ、1980年に日本の映画もココまで健闘していたんだなぁと感心しましたね。そりょあ、壮大なスケールの物語を、国内の企業だけで支えるのは無理で、ハリウッドのような大資本が入らないと厳しいのでしょうが、それを差し引いても良い出来栄えでした。
映画なんて大概は見る側の協力がなければ成立しませんので、穿った見方を捨てて楽しんだものです。
その映画の主題歌として制作された曲なのですが、素晴らしいバラードで壮大な映像美を支えるのに相応しい感動を運ぶ名曲で、ジャニスの優しく語りかけるような、素直な歌い回しに感動も倍増、悲しくも優美なメロディに癒されたく今でもチョ
…続き

VANIZE-High Proof ★★★ (2017-02-04 13:53:56)

いくら兄弟と言えどもココまで声が似るもんかねぇ、と言わずにはいられないウドの実弟ピーター・ダークシュナイダーがフロントマンを飾るバンドが2000年にリリースした3rd。前作から1年と言う短いインターバルに、引き続きステファン・カウフマンがプロデュースを担当を、2ndがある程度成功したのかな?と推察しますが、そのACCEPT、U.D.O.スタイルは益々磨きが掛り、キャッチーさもあるが勇壮で魂を鼓舞する男泣きの哀愁美と、豪胆極まりないアグレッションが共存する、男儀溢れる哀愁のパワーメタルサウンドを披露。本家に肉薄するなりきりぶりは相当なクオリティを誇っています。ステファンのプロデュースもさることながら、マスタリングまでU.D.O組のマンフレッド・メルヒオールだもん、そりゃ、よせにいったらソックリになるよね。
とある種のパロディ臭が漂い、今一つ本意気で聴けない欠点はないとは言いませんが、
…続き

VANIZE-Bootlicker ★★ (2017-02-03 22:56:49)

前作から4年後の1999年にリリースした2nd。ウド・ダークシュナイダーの実弟ピーター・ダークシュナイダーがフロントマンを飾るバンドとして知られる彼らですが、今作ではついにプロデューサーに、ステファン・カウフマンまで登場と、モロそのまんまやんな音楽性は益々磨きが掛り、予算も掛けれたのか、ステファンのおかげで音質も向上、タイトにソリッドにシェイプされたサウンドは必要不可欠な要素、彼らが目指すACCEPT、U.D.O.スタイルを忠実に再現、メタル魂に着火するような構築美のあるアグレッシブなHM/HRナンバーで聴き手を鼓舞し続けるでしょう。
おそらくOUTRAGEのアルバムを手掛けたステファン・カウフマン繋がりだとは思いますが、個人的には4曲目に国産スラッシャーOUTRAGEのBlind to Realityに収録されている『Call of the Hunter』をカヴァーしてくれたのも
…続き

VANIZE-Twins? ★★ (2017-02-03 22:37:31)

ウド・シュナイダーの実弟、ピーター・ダークシュナイダーがフロントマンを務めるバンドが1995年にリリースした1st。オープニングからACCEPT印満載のHM/HRナンバーで幕が開き、兄弟と言う事もあり声も激似と知らないで聴くとズッコケそうになるのですが、血を分けた兄弟だからこそ許せる同系統の音楽性に共感を覚える方には、本家同様に楽しめる要素も強いでしょう。
この音楽性はかつてピーターが在籍していたDANTONでもやっていたのですが、2回目なので意識していると思われる軽めのミックスが気になるも、やはり激似ぶりが一番の気になるところでしょう。もうウドが歌っているもんね。
ミドルナンバーではズンズンと歩調を合わせ突き進むリズムプレイ、疾走ナンバーでは高速8ビートで突っ走るリズムプレイ、そこに絡むメロィックなギターと、こっちもU.D.O.だしACCEPTだもんね。
モノマネだし
…続き

FOREIGNER-Can't Slow Down ★★★ (2017-02-02 17:26:36)

2015年にようやく国内盤が6年遅れでリリースされた事でも知られるフォリナー新体制による渾身のアルバム。ギターのミック・ジョーンズ以外は、ジェフ・ピルソン、ブライアン・ティッシーのリズム隊に、ケリー・ハンセンがシンガーとして加入。往年のテイストをそのままに現代に蘇らせたサウンドはまさにファンの多くが望むモノ、洗練されたクールでアーバンなサウンドは、このバンドの魅力の一つ、哀愁のメロディを演出するミックのギター&キーボード、軽快なビートが叩きだすロックのリズム、そこに絡むケリーのエモーショナルな歌声、英米混合バンドだった出自をそのままに、どんなにポップな事をやろうとも冷やかでウエッティな楽曲が放つ魅力は普遍の響きを奏で、多くのメロディ派の心を捉えては離さないでしょうね。
先の見えないスリルや、単純明快なスピードナンバーが好みの方には永遠に縁も所縁もないのでしょうが、この沸々と燃え盛る
…続き

HOLY MOSES-Redefined Mayhem ★★ (2017-01-31 21:05:41)

94年に一旦活動に区切りをつけるも2000年に復活、今作は再結成されてから4枚目にリリースされた1枚。そして個人的には再結成後、初めて触れたアルバムでもあります。まずはサビーネ嬢の歌声のびっくり、衰えるどころか、益々獣性帯びており、その殺気立った歌声には恐怖心さえ覚えます。
もう少し単純明快に走るのがバンドの真骨頂なのでしょうが、時代性を無視せず新しいアイデアを盛り込みアジャストしつつも、往年のジャーマンスラッシュスタイルを根幹に置く姿は頼もしい限り、シングルギター編成に淋しさも覚えつつも、今風のギタープレイはテクニカルで多彩な表現法を持ち入り、現存する意味合いを雄弁に物語っていますね。布陣は変われどダイハードなスタイルを貫いた心意気は大いに買いですよ。


MyPage