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失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 3701-3750
HOLY MOSES-World Chaos
ALCOHOLATOR-Escape from Reality
WINGER-IV
KEE MARCELLO-Scaling Up
PLASMATICS-Coup d'État
WENDY O. WILLIAMS-Maggots: The Record
WENDY O. WILLIAMS-WOW
WENDY O. WILLIAMS-Kommander of Kaos
V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS-Ladykillers
HAVE MERCY-Combat Boot Camp(ARMAGEDDON DESCENDS)
THE ORDER-1986
LIONS BREED-Damn the Night
HAMMER KING-King is Rising
ADLER-Back From the Dead
EXISTANCE-Breaking The Rock
COMMANDER-The High'n Mighty
RAZOR-Malicious Intent
WHIPLASH-Ticket to Mayhem
URIAH HEEP-Different World-Cross That Line
URIAH HEEP-Different World-Different World
URIAH HEEP-Different World-All for One
URIAH HEEP-Different World-Blood on Stone
ELIXIR-The Idol
URIAH HEEP-Raging Silence-Lifeline
URIAH HEEP-Raging Silence-When the War Is Over
URIAH HEEP-Raging Silence-Cry Freedom
URIAH HEEP-Raging Silence-Rich Kid
URIAH HEEP-Raging Silence-Voice on My TV
URIAH HEEP-Raging Silence-Blood Red Roses
URIAH HEEP-Equator
URIAH HEEP-Head First
BETSY-Betsy
WARRIORS-Warriors (Canadian Version)
NIGHT DEMON-Curse of the Damned
Masters of Disguise-The Fine Art of Aging Gracefully
Masters of Disguise-The Savage and the Grace
EXODUS-Blood In, Blood Out
TESTAMENT-Dark Roots of Earth
METALLICA-Hardwired… to Self‐Destruct
METALLICA-Metallica
ANTHEM-Trimetallic
St. Elmo's Fire-St. Elmo's Fire
DARIO MOLLO'S CROSSBONES-Rock The Cradle
DIVLJE JAGODE-Čarobnjaci
CYNTIA-Woman-勝利の花束を-gonna gonna be hot !-
CYNTIA-Woman-KISS KISS KISS
CYNTIA-Woman-君が居ない世界
CYNTIA-Woman-暁の華
DEATH IN ACTION-Stuck in Time
VANADIUM-SeventHeaven-One Way Ride
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HOLY MOSES-World Chaos ★★★ (2017-01-31 20:44:07)

今なら誰も信じてもらえないでしょうが、このバンドはとにかく評判が悪かった。ワンパターンの楽曲と言う批判も多かったが、一番は美系なのに、濁声吐き捨てシンガーのサビーナ嬢の存在に対する苦言たるや、権威ある商業誌における酷評ぶりには、ファンじゃなくとも、そこまで言わんでもと擁護したくなるほど最低の評価でした。それは当時の話で、今は時代が違いますよでは済まされない、それはそれはの罵詈雑言でしたね。おかげさまで随分と肩身の狭い思いをしましたよ。

時代は90年代、その新時代の幕開けに乗り遅れる事無く、スピード感よりもバキバキと唸るソリッドな硬質感をアップ。このバンドの魅力たるヘヴィネスさは健在だが、スピーディーで印象的なメロディが減った分、やや喰い足りなさを覚えるが、バイオレントな作風に終始したスタイルは、ダイナミックな曲構成とサビーネ嬢のタフな歌声が生みだす相乗効果を際立たせ、新時代
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ALCOHOLATOR-Escape from Reality ★★ (2017-01-31 20:21:12)

お酒大好きなバンド名が微笑ましいカナディアンスラッシャーが2015年にリリースした2nd。昨今のリバイバルブームも落ち着き、こういった当たり前のことを当たり前に行うバンドが増え、一頃の2000年型の折衷案スタイルではない、まさにピュアスラッシュメタルをひねる事無く再現。あまりにもど真ん中な方向性ですが、当時を知らない若い人にとっては、逆に新鮮に聞こえる可能性も大なので、こういうバンドにはドンドン活動の場を広げてもらってシーンを牽引してもらいたいものですね。
音楽性は初期スラッシュメタルの流れを組むものでアルコール繋がりならTANKARDだし、埃っぽい暴走感は同郷のEXCITERだし、キャッチーだがハードコアパンクスな匂いはOVERKILL辺りかなと楽しみつつ、ノリの良いグルーブ感は全般的にEXODUSだよなぁとなるも、MEGADETH的なダイナミズムもあり、先人たちの往年のスタイル
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WINGER-IV ★★★ (2017-01-29 20:17:09)

個人的には実力派集団が売れる為のアイデアを持ちわせ結成されたバンドだと思っている。1stでは、そのアイデアを存分に反映させ売れっ子プロデューサー、ボー・ヒルの力も借り、洗練された極上のメロディックロックサウンドで多くのファンを獲得。ある意味、90年代に向けてアメリカンロックのあり方の一つを提示したバンドだと思っているのですが、その器用さが裏目に出たのか3枚目のアルバムで予想とは違う結果となり徐々に失速、シーンの新たなる潮流にも飲み込まれ解散。そして知らないうちに再結成を果たしていたのですが、今作は2006年と言う時代性を巧みに飲み込んだ大人のロックサウンドを披露。往年のヒット曲『Miles away』や『Seventeen』路線の華やかで即効性の高いロックサウンドとは違う方向性に舵を取っており、実に地に足のついたパフォーマンスで魅了、全編にわたりフックに富んだメロを歌うキップ節を堪能でき
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KEE MARCELLO-Scaling Up ★★★ (2017-01-29 19:42:15)

元ヨーロッパのギタリストとしての肩書を持つ男、キー・マルセロが昨年リリースしたソロアルバム。その卓説したテクニックと、洗練された楽曲はどれもがメロディックで耳馴染みも良く、適度なハードさと躍動感溢れるヘヴィグルーブがなんとも心地よく鳴り響き、彼のキャリアを知るファンにとっては期待通りの一品として胸に響くでしょう。どの楽曲もツボを押さえた素直な作りが施してあり、華やかさも手伝い即効性も十分だ。
叙情的なメロディックロックや泣きのバラードは勿論だがブルースナンバーも放り込み、飽きさせぬように最後まで聴く事が出来るのも好印象。また自身がリードボーカルを務めているが、骨太なハスキーヴォイスにも色気がたっぷりと含まれており、上手い歌と職人肌のギタープレイを存分に堪能できるメロディックロックとしてマニアならずとも大いに楽しめるでしょう。

PLASMATICS-Coup d'État ★★ (2017-01-27 14:23:21)

プロデューサーにデューター・ダークス、エンジニアにマイケル・ワグナーを迎え入れリリースされた3rd。そのメタリックでパンキッシュな弾け具合も上々で、そこにドンと肝の据わったウェンディ嬢のカミソリシャウトが激しく咆哮。その破天荒なイメージからくるスピードに特化した音楽性を期待すると肩透かしを喰らいますが、ロックの持つ基本的なアンサンブルを重視した作りは実に的確で、モーターヘッドのような猪突猛進型の荒削りなパワーをチラつかせつつも安全運転極まりない作りは、プロデューサーによるところでしょう。
個人的にはアルバムジャケの破壊力から想像した音楽よりは大人しいが、当時としては実に攻め込んだバイオレントな作りである事は間違いないですね。パンクとメタルの橋渡し的な役割は十分に果たしているでしょう。何とも不思議な感覚の作風ですね。

WENDY O. WILLIAMS-Maggots: The Record ★★★ (2017-01-27 13:49:32)

ソロ名義なのですかね?ほぼ毎回Plasmaticsのメンバーが参加しているのですが、今回は全面バックアップ、半分がSE&ナレーションでコンセプト作なのでしょう?その物語をカットするとウェンディのドスを聴かせた歌声を生かした厳ついパンキッシュなパワー/スピードメタルのオンパレード、英語も分からないしまともに通して聴くガッツは湧いてこないのですが、楽曲だけチョイスすると15分も無い内容ですので、スカッとイケますよ。
それにしてもウェンディ嬢の肝の据わったスケ番シャウトは実にクールな印象を与えるし、破天荒なイメージを与えるバンドだが演奏は実にしっかりとしており、キワモノとは程遠い本格派のバンドサウンドで魅了しますね。英語の分かる人には、この物語も魅力的に映るのでしょう。

ちなみにストーリーは巨大化したウジ虫が達が世界中を恐怖のどん底に陥れると言う内容らしく、それをニュースキ
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WENDY O. WILLIAMS-WOW ★★ (2017-01-27 13:34:48)

その出自からセクシャルクィーンの異名を持つ、PlasmaticsのシンガーだったウェンディがプロデューサーにKISSのジーン・シモンズを迎えソロ名義でリリースした1st。ジーンが手がけると言う事で出ている音も想像できますが、その期待に応えるラフなパワーを内包したシンプルなアメリカンロックを披露。ほぼPlasmaticsのメンバーが演奏しているのですが、ポール・スタンレーにエース・フレイリー、エリック・カーらが一曲づつゲスト参加、そして謎のベーシスト、ヴァン・ヘルシングはジーンが変名でベースを担当、更には楽曲にもメンバーが積極的に加わりKISSファンにとっては見逃す事に出来ない作風へと仕上がっています。
スピード感や攻撃性を求める方は、止めた方がよいのですが、KISS譲りの大味なロックサウンドが好みの方は安心して聴けるでしょう、⑧みたいな哀愁路線の曲もあり、シンプルなロックだけじゃな
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WENDY O. WILLIAMS-Kommander of Kaos ★★★ (2017-01-25 19:01:27)

潔癖なHM/HRファンからは忌み嫌われていたウェンディ嬢、同時期にPlasmaticsというバンド活動も行い、ソロ名義の作品も近しい時期にあり、なんだか腰の据わりの悪い活動と、キワモノ的なイメージが付きまといずっと聴かず嫌いをしていたバンドでした。世間的な評判の悪さはハンパなかったのでねぇ。パン一の乳首隠すだけの衣装にセクシャルな歌詞ってのが良くなかったのかぁ?羞恥心の欠片もない女性と言うレッテルを張られ嫌われたのなら残念ですね。
で出している音なのですが、ニューヨーカーらしい洗練されたスピードメタルを披露。彼女のドスを聴かせた歌い回しとパンキッシュに弾けながら疾走するスピードメタルとの相性は抜群、軽めの音質だが過激に突っ走りつつも、覚えやすいリフレインを導入、メンバーも巧者でキャラ先行の音楽性ではない確実なるものを提示してくれます。
1998年に自らの頭を撃ち抜いて自殺を遂
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V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS-Ladykillers ★★★ (2017-01-25 18:39:50)

あの『New Renaissance Records』がボーカルが女性と言うバンドに特化して取り上げたコンピ作を1986年にリリース。大半が知らんバンドと言う事と、中古アナログ盤の安価が背中を押し購入を決意。女性と言う事で似たような声質も多く、ノッペリとしたデモ並みの音質も手伝い何だか今一つ乗り切れないで最後まで完走してしまった雰囲気が大。各バンド、こんなもんじゃねぇぞと思わせる面もありますが、愛のないD級レーベルのザックリとした作りに魅力も半減、でも個人的には予備知識のないバンドの音源を聴くのはとても興味の惹かれるところであり、先入観の持たずに聴き入る事が出来るので片目を瞑りながら大いに楽しみましたね。パワフルな曲調にの中にも女性らしいきめ細やかさや哀愁のメロディも聞こえてくるのが最大の聴きどころでしょう。
マニアックなモノに興味のある猛者や、パヤパヤした裏声女性シンガーが苦手だ
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HAVE MERCY-Combat Boot Camp(ARMAGEDDON DESCENDS) ★★★ (2017-01-25 18:14:22)

スラッシュメタル系に滅法強かったコンバットレコードからリリースされたブートキャンプとタイトルをつけられたコンピ作。レーベルはシリーズ化を狙うも後続作が出なかった事でも知られていますかね。
ラフなパワーを内包しつつも、速さを生かしたソリッドなリフワーク、性急なビートが激しさを、より一層煽り立て俺たちはヘヴィメタルが大好きなんだと言わんばかりに徹頭徹尾貫かれるHM/HR愛に焦がれます。レーベルの鬼の所業ぶりを表す低予算&音質に、整合感とは程遠い作り故に聴き手を選ぶ仕様に残念な気分を味わうのですが、粗引きぶりもなんのその、暴力的な響きとワンパターンに陥らぬよう工夫を凝らした作りも耳を惹く、野心と若さ溢れる熱演を前にメインストリームとは別に隆盛を極めつつあるスラッシュシーンの底力を垣間見ましたね。
ちなみにこのバンドのツインギターの方割れであるトム・マックスウェルさんは後にHelly
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THE ORDER-1986 ★★ (2017-01-25 17:37:34)

ジャケットに描かれる女性のカイヤ川崎ぶりに『麻世は嘘つきだよう!いつ謝った!!』そんなアングリーなシャウトも聞こえそうですが、出している音はメロディックで豪快なグルーブが踊る正統派スタイルを披露。アルバムタイトル『1986』ってのが、何を表しているのかは分かりませんが、個人的には1986年と言う時代の音楽性と指していると思っています。
泥臭いハードテイスト、これまた泥臭いシンガーの歌い回し、でも洗練されたコーラスワークに心も踊り、難癖をつけず素直にこの往年のスタイルに耳を傾けたいですね。ノスタルジーをくすぐる王道路線故に、古参ファンには、この程度なら昔の作品を聴きますよと言われると返す言葉もありませんが、若い人には、80年代型のド真ん中を知る上では参考にもあるし、ありがたい音楽性でもあるでしょうね。これが2012年の新譜で3枚目のアルバムと言うのだから過去2枚のアルバムも聴いてみた
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LIONS BREED-Damn the Night ★★★ (2017-01-22 13:45:14)

セクシーなパツキン女性による”よろしくね”のポーズで決めるジャケットでお馴染みの、Scannerの前身バンドとして知られるドイツの5人組のよる1985年リリースの1st。のちにマニアご用達のCult Metal Classics RecordsからCD化もされた一品。懐かしきトーンのギターとジャーマンライクな突進力。垢抜けないB級感満載だが、そこには愛すべきメタルスピリットがてんこ盛り、調子っぱずれの歌も、逆に味があると思わせる力技も好きですね。
どこかジャーマンなキャッチネスもありますが、NWOBHM由来のリフワークを生かした疾走ナンバーが大半を占めているので、とりあえず速い曲がないと困るという方には摘み食いでもしながら聴いて欲しいのですが、この歌だとミドルナンバーにおける説得力が欠けるのがチト球に傷ですよね。もちろん、モッサリとした音質も飲み込めないとダメなのですが…。

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HAMMER KING-King is Rising ★★★ (2017-01-21 17:12:28)

2016年にリリースされたヒロイズム溢れるジャーマンメタルバンドによる2nd。アイリッシュなメロディが印象的なミドルナンバーで幕が開け、小気味よく突き進むサビメロが印象的なミドルハイナンバーの②へと続く展開など、ヘヴィメタルの持つカタルシスを開放するような心地よさがあり、パワフルでメロディックな正統性の強いサウンドをお探しの方にはピッタリとくるでしょうね。
メンバー全員がIvory Nightというバンド出身で、そちらは聴いた事がないので比較できませんが、今作は回転する懐かしのリフワーク、職人肌のソロ、ズンズンと突き進む屈強なグルーブを生みだすリズム隊、ある意味頑固一徹なスタイルにはマノウォー辺りにも通ずる魅力があり、ジャーマンテイストの叙情派サウンドに絡む情熱的なヘヴィグルーブには、マニアならずとも大いに引き寄せられるでしょう。遊び心の少ない正統派故に、物足りなさを覚える方もいる
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ADLER-Back From the Dead ★★★ (2017-01-21 16:54:35)

スティーブン・アドラーが中心となり結成されたプロジェクトなのかな?詳細は分かりませんが、プロデューサーにジェフ・ピルソンの名前を発見できる、その筋のアメリカンロック好きには随分と興味の惹かれるラインナップによって作成(盟友スラッシュも⑥でゲスト参加)出している音も大きな会場が似合うアリーナロック風サウンド、その嫌みのなさと丁寧に作り込まれたサウンドに隙はなくサビで用意されるビックコーラスと共に、思わず拳を振り上げたくなるでしょう。ワタクシのようなオジサンには少々、メインストリームより過ぎて、聴いていると照れくさくなりますし、女子高生に紛れてジャンクフード喰うみたいなものなのですが、このバンドはロックの持つ原始的な荒々しさが、ギリギリでおしゃれロックを寄り切っており、単なる売れ線ビックサウンドに陥っていないのが最大の聴きどころ。普段この手の楽曲を主食としている人には、なんのこっちゃなのでし
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EXISTANCE-Breaking The Rock ★★★ (2017-01-21 16:36:36)

フレンチメタルの遺伝子を引き継ぐジュリアン・イザード率いる若手NWOTHMバンドの2nd。今作は2カ月遅れでSpiritual Beastより国内盤もリリースされました。前作のメイデンよろしくな流れを組みつつも、より洗練されたメタルにおける幅広い音楽性を踏襲。憂いのある哀愁のメロディックサウンドに小気味よく回転するリフワークと屈強なアンサンブルがスクラムを組み突き進むスタイルはまさに正統派HM/HRのお手本のようなもの、スピード・パワー・メロディとどれかが過度に振り切れる事のないバランス感覚にも優れており、普通のHM/HRに興味のある方や、往年のスタイルを探しているマニアにはうってつけのバンドでしょう。勿論、安易な先人達の模倣で終わらない時代性も取り込み古臭く聞かせていないのも好印象です。
前作にあったマイナー臭を消し去り、よりメジャーな世界へと打っていく事の出来る洗練度に、母国フ
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COMMANDER-The High'n Mighty ★★ (2017-01-20 16:10:18)

カルフォルニアの正統派HM/HRバンドの1st。Metal Massacre VIIに『High 'n' Mighty』を提供した事でも知られるバンドですが、個人的には我らが国産HM/HRの雄ANTEHM初の海外公演COUNTRY CLUBにてポール・ギルバートのREACERXと共に前座を務めたバンドとして認識してます。ドッケンのような憂いのある正統派スタイルに初期グレイホワイトにも通ずる都会的な洗練度や名曲ヘブン&ヘルを思わせる楽曲なども用意しており、聴きようによっては実に魅力的に感じる事が出来るでしょう。とは言え平坦極まりなミックスにより楽曲のもつエナジーは半減、ソツのない演奏がかえって仇となり総じて凡庸に聞こえてしまい、一番印象に残ったのがレインボーの名曲⑦という惨事を起こす結果となったのが残念。しかしANTHEMの前座として迎えられる事に違和感のない筋の通った音楽性に迷いはなく、
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RAZOR-Malicious Intent ★★★ (2017-01-19 19:04:06)

1stリリースから2年以内に3枚目のアルバムをリリースした彼ら、これらのアルバムの曲をシャッフルされたら、どれがどのアルバムに収録されたんだと悩まされる事でも知られる突貫型スラッシャー。ハードコアパンクスからの影響も感じさせるスピーディーな楽曲が彼らの肝、四の五の言わずに突っ走るヤケのヤンパチ、ヤケッパチなスピードメタルのオンパレードにマニアにはたまらんモノがあるでしょう。整合感などクソ喰らえ、チープな音質などものともしないエネルギーとガッツ溢れる熱演に熱いモノがこみ上げてきますね。この砂煙を巻き上げる暴走メタル道を極めようとする姿勢にも、鶏を〆るような断末魔シャウトも大好きですね。聴いていると思わず笑みがこぼれますよ。

WHIPLASH-Ticket to Mayhem ★★★ (2017-01-19 18:45:40)

破天荒な1stの流れを組む2nd。一見無軌道とも思えるスピード命な楽曲も、しっかりとしたナビゲーションの元、焦点を絞り込んだスピードとパワーを纏い物凄い勢いで突っ走るスラッシュサウンドを披露。前作よりも小技を効かせたアレンジを盛り込み楽曲の質が格段にUP。メンバーチェンジの影響も感じさせないメンバー間の強い結びつきが強固なサウンドメイクの根幹を見事に支えております。
エキサイティングでアグレッシブなスラッシュサウンドが大好きな人なら迷わずマストバイな1枚として心に響くでしょう。小手先のテクニックで逃げないパワー、③⑧のような楽曲が加わる事でスピード一辺倒は終わらないバランス感覚をもたらし飽きることなく最後まで一気に聴かせる事に成功しており、バンドとしての成長を如実に物語っていますね。

URIAH HEEP-Different World-Cross That Line ★★★ (2017-01-16 14:32:02)

アルバムのラストに名曲が登場
どこかモノ悲しくそして温かみのある人間臭い一曲
ベテランバンドの丁寧な仕事ぶりに目を細めますね
入魂のギターソロも聴きどころですよ

URIAH HEEP-Different World-Different World ★★★ (2017-01-16 14:27:58)

デビューから一貫して貫かれる丁寧な曲作り
甘美な世界観が何とも言えないロマンを感じさせる辺りが憎い
バーニーの歌声もフィットしてますね

URIAH HEEP-Different World-All for One ★★★ (2017-01-16 14:24:38)

ソフトなヒープサイドを際立たせていますね
メロディの持って生き方も80年代的です
ブリティッシュなハードポップサウンドに惹かれますね

URIAH HEEP-Different World-Blood on Stone ★★★ (2017-01-16 14:21:48)

メロディックな疾走ナンバー
少々バブリーなコーラスワークにヒープぽさは感じませんが
ミックのギター熱く派手目で親しみやすい曲調ですね
このベテラン臭のきつさに隠せない出自が表れていますね

ELIXIR-The Idol ★★★ (2017-01-16 14:09:57)

NWOBHM後期にデビューを果たしすも時期既に遅しと言う事でブームに乗りきれなかったロンドン出身の5人組が突如、往年のメンバーで再結成。その第一弾となったのが今作なのですが、古いマテリアルを中心にレコーディングされたとのことで、まんまあの時代の空気を纏うレトロな音楽性を披露。鼻孔をくすぐる暗く湿ったカビ臭い地下室サウンドに、耐性のないマニアにとっては、速くもないしキャッチーさも薄い、全然ノレねぇなぁなんて事になるのでしょうが、これぞブリティッシュサウンドだと断言したくなるほどの、湿り気を帯びた咽び泣く哀愁のツインリード、突き抜けないメロディ、マニアなら思わず目頭を押さえながら拳を振り上げずにはいられないでしょう。翳りのあるメロディと骨太なリフワークにメタル魂が揺さぶられますね。

URIAH HEEP-Raging Silence-Lifeline ★★★ (2017-01-14 13:42:59)

カヴァーソングが続きますが
バーニーの熱唱が耳を惹きますね

URIAH HEEP-Raging Silence-When the War Is Over ★★ (2017-01-14 13:41:52)

ヒープらしさは希薄ですが味がありますね
アルバムの流れ的にも印象に残ります

URIAH HEEP-Raging Silence-Cry Freedom ★★ (2017-01-14 13:38:49)

古くて新しいヒープサウンドを実践
メンバーチェンジが色濃く反映されていますかね

URIAH HEEP-Raging Silence-Rich Kid ★★★ (2017-01-14 13:37:09)

前任者であるピーターの声も聞こえてきそうですね
キャッチーな曲だがベテランらしい力が漲っています

URIAH HEEP-Raging Silence-Voice on My TV ★★★ (2017-01-14 13:34:02)

甘いね
バーニーはこの手の曲によく似合う
十分ハードやで

URIAH HEEP-Raging Silence-Blood Red Roses ★★★ (2017-01-14 13:32:27)

バーニー・ショウの熱唱が光ります
新生ヒープサウンドここにありですかね

URIAH HEEP-Equator ★★★ (2017-01-14 13:26:28)

テクノ調のビートサウンドで幕が開ける①のせいで個人的には印象の薄いアルバム。今回久しぶりに①を聴いたなぁと思うくらい、スキップさせて聴くアルバムです。ピーター。ゴールビーのパワフルな歌声がマッチしている②のハードロックサウンドに気を取り直し聴き進めるのですが、チョコチョコやりすぎなライトロックに手を出しており、なかなか名曲⑩まで辿りつかないアルバムとなっております。
とはいえアルバム一枚名曲ってのを探す方が困難で⑩のような威厳溢れるブリティッシュHM/HRやスケールの大きいロッカバラード⑦、陽性具合も丁度良いコーラスワークも映える⑨など捨てられない曲もあり、1985年という時代を見据えた一枚だったんだと思いますね。いい意味でも悪い意味でもベテラン臭と明るくなりきれない職人技過ぎる手慣れ感、ミック・ボックスのギターが熟練度の高いエモーショナルなギターで全編覆い尽くしているのが、そう感
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URIAH HEEP-Head First ★★★ (2017-01-14 13:10:15)

ピーター・ゴールビーにVoが変わってからの第二弾アルバム。前作同様後期RAINBOWにも通ずるメロディックロック路線を踏襲、2作目と言う事もありメンバーシップも一段と向上、どこかよそ行きだった前作よりも方向性がよりアジャストされており、80年代中期を迎えるにあたり自分たちが進む道標のような一枚ですね。
ミックのノリノリのギターが堪能できる⑦、ドラマティックな⑧からピーターのエモーショナルな歌声が映える⑨への流れのカッコよさ、そしてハードに突き進む⑩と流れ良く進む後半が好きで視聴後の満足感はヒープマニアのみならず、アホっぽさのないロックサウンドのもつインテリジェンスな雰囲気を味わいたいロックファンにとっては重宝するでしょう。
とは言え③のような曲を聴かされると昔からのファンには風当たりも強そうですが、開き直った⑤なんて、このメンツだから聴ける曲でしょうね。好きなタイプの曲ですよ

BETSY-Betsy ★★ (2017-01-14 12:45:32)

BITCHと言う名のリードシンガーである、ベッツィ・ビッチ嬢。少々やらされてる感の強い厳つ目の衣装から一転、今作では装いも新たにスタイリッシュに変貌、音楽性もパワフルなHM/HR色を押さえ、ヘヴィで大らかなグルーブを基調としつつもメロディックなアメリカンロックスタイルへと変換。BITCH時代とメンバーは変わらずもバンド名をベッツィの方に変更とマイナーチェンジしております。確かに感触はソフトになりましたが根幹にあるハードなメタルスピリットは失われておらず、彼女の下地のしっかりとしたパワフルヴォイスは健在とL.A風のHM/HRが好きな方なら概ね楽しんでいただけるでょう。個人的には力負けしない歌声だけど、どうしても一本調子に聞こえるのが気に掛りますね。

WARRIORS-Warriors (Canadian Version) ★★★ (2017-01-10 15:49:00)

ユーゴスラビア人とカナダ人による混合バンド、ユーゴやセルビアなどを中心に活動、1983年にアルバムをリリース後、カナダのレーベルから契約を勝ち取り1984に2ndをリリース。ちなみに1stも今作と同じセルフタイトルのアルバムでややこしい事、この上ないのですが、今作で聴ける湿り気のあるメロディと洗練されたキャッチネスさが瑞々しく弾けるハードポップサウンドを奏でており、暗く湿った欧州的翳りのあるメロディと大陸的なグルーブとの融合も果たしていますが、配合率がリミットでもユーゴ7/カナダ3位なので欧州産のメロディックHM/HRにメインストリーム的な垢抜けた感性がプラスされたワールドワイドな作風へと仕上がっており、その筋のマニアの興味を十分満たしてくれるでょう。
やや耳触りに感じる線の細いハイトーンもギリギリのところで踏ん張り、そこに透明感溢れるコーラスワークが厚みをもたらしボーカルラインを
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NIGHT DEMON-Curse of the Damned ★★★ (2017-01-07 14:55:25)

バンド名にアルバムタイトル『ダムドの呪い』、うーん香ばしいねぇ。カルフォルニアのトリオバンドによる1st。Skol RecordsからリリースされたRIOTのトリビュートアルバムに『Road Racin' 』を、他の企画モノにJaguarの曲を提供したりと目指している方向性は明白なのですが、ご多分に漏れずNWOTHM群の一員として、出しているのは麗しきNWOBHMスタイル一直線。回転する小気味いいリフワーク、前のめり気味にドライブするグルーブ、その筋のマニアにはたまらんモノがあるでしょう。妙な色気を出さずに当時の空気を再現する事で、徹底したなりきりぶりに拍車も掛り単なる懐古主義の借り物競走で終わらない味わいを生みだす事に成功。この手のバンドに懐疑的な古参マニアにも十分に訴求するだけのクオリティは存分にあるでょう。
とはいえ若い人にとっては、速さも重さも今一つ足らないと感じる面がある
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Masters of Disguise-The Fine Art of Aging Gracefully ★★★ (2017-01-06 13:41:11)

2016年リリースの全6曲カヴァーによるミニアルバム。①からOMENがMetal Massacreの第5弾に提供した『Torture Me』で幕が開き、②はHEATHEN の『Goblin's Blade』、③はMETAL CHURCHの『Battalions』 と続くのだからマニアにはたまりませんね。彼らのルーツがどこにあるのかは、今まで発表した楽曲を聴けば明白ですが、極端なモノから、当たり前のメタルへと復権が叫ばれる今だからこそ、多くの人にも見直して欲しいと言わんばかりの選曲に、同じようなモノを見聞きしていた者としては、強い共感を覚えずにはいられません。伸びやかで抜けの良いハイトーンも力強い歌声で全ての楽曲を貫禄のパフォーマンスでねじ伏せ、単なるお遊びバンドでは終わらないシリアスさを感じさせるも最大の魅力。ギターもツイン編成に戻り、キッチリと仕事をしています。余白の少ない実直なカヴァ
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Masters of Disguise-The Savage and the Grace ★★★ (2017-01-06 13:23:05)

US産マイナーメタルの星『SAVAGE GRACE』から多大なる影響を元に結成されたバンドの2nd。前作同様、甘さを廃した徹頭徹尾貫かれるパワー/スピードメタルに対するオマージュが全開、かつては当たり前に存在したUS産ならではの、ゴツゴツとけたたましくなり響かせるコンクリートメタルサウンドはまさに『SAVAGE GRACE』を彷彿とさせるもの、流麗なソロワークは勿論だが、メロディックでスピーディーなギタープレイは直線的過ぎるほど実直に往年のスタイルを踏襲されており、そこに2000年以降の研磨されたエッセンスが乗るのだからパワー/スピードHM/HRが好きな人にはたまらんモノがあるでょう。
甘ったるいメロディもコミカルさもない、古くて新しい正攻法で勝負を賭ける正統派HM/HRが奏でる火花散る熱演は掛け値なしにカッコいいですね。ちなみに今作もカヴァーを2曲収録⑦SAVAGE GRACEの
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EXODUS-Blood In, Blood Out ★★★ (2017-01-04 20:44:02)

スティーヴ“ゼトロ”サウザの復帰に、かつてのメンバーでもあるカーク・ハメットが1曲ゲスト参加した事で知られる2014年リリースの一枚。近年にあったブルタリティさを押さえ、クランチーでヴァイオレントだが、どこか爽快な、あのスラッシュサウンドが復活。頭からケツまでスピーディーな楽曲で埋め尽くされており、スラッシュファンのみならずとも視聴後の爽快感は相当なものでしょう。少々やりすぎとも言えるギターオリエンテッドなスタイルも激烈なバカテンポも彼らの専売特許、原点回帰を促しているように感じるが、しっかりと1990年以降の自身が築き上げたエッセンスも存分に取り込み、古臭さを感じさせないアレンジセンスは流石の一言。速さに特化した音楽性は旧来のファンを納得させるのに十分な仕上がりとなっていますね。

TESTAMENT-Dark Roots of Earth ★★★ (2017-01-04 20:28:43)

怪我で離脱したポールの代わりにジーン・ホグランがゲストとして復帰。②ではブラストビートをお見舞いするぜと、彼の激烈なドラミングは違和感なく溶け込み、無駄に走るだけではないテスタメントサウンドを押し上げる事に成功。アレックス、エリックによるツインギターコンビも健在、クランチーなリフは勿論、荒れ狂うギターリフを持ってバンドサウンドを牽引、ソロでは流麗なプレイで魅了、その色彩美豊かで技巧に優れたプレイは圧巻の一言。チャックの無駄に叫ばない咆哮スタイルとのタフネスさと相まって実にヘヴィでアグレッシブだが聴きやすいという離れ業をやってのけているから驚きです。
シーン全般で見直され叫ばれる原点回帰への機運、その流れに便乗し、また多くのバンドが起死回生の復活を果たす事も珍しくないのですが、テスタメントもベイエリアの若き帝王と呼んでも過言ではなかった、オールドスタイルを下地にビルドアップされた姿は
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METALLICA-Hardwired… to Self‐Destruct ★★ (2017-01-04 20:02:39)

速くないメタルは嫌いと言う事で、お知り合いからタダ同然で譲り受けたメタリカの最新作。ブラックアルバム以降、自力でアルバムを買った事のないワタクシですが、今作は名盤ブラックアルバムの流れを順当に引き継いでいるのは明白で、無駄な装飾を省き実にソリッドでオーソドックスなサウンドへと向かっています。自身が築き上げた様式を再構築、オーセンティックなスラッシュナンバー①、普遍的なメタルスピリット溢れる②と掴みはOK、ヘヴィなグルーブが心地よい③、シンプルに聞こえるが拘りの場面展開が初期の頃をダブらせる90年代以降のメタリカな④と流れ良く進み、安易な過去の焼き回しや、○○風で終わらない飽くまでも挑戦的な姿勢は流石の一言。
何故2枚組みなのかはよく分からないが、実は通して聴かないで分けて聴くとダレる事無くスッと聴けるから不思議なものですね。2枚目のラストに収録される『Spit Out The Bo
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METALLICA-Metallica ★★ (2017-01-04 19:36:30)

時代は1991年、シアトル勢に呼応するようにメタリカが普遍的スタイルへと回帰する歴史の潮目となった通称ブラックアルバム。スラッシュメタルの帝王として、また、その高潔なメタルに対する姿勢と清い音楽性で上り詰めていた彼らがシーンに放ったのは、16分で刻む高速なコード進行で突っ込んでくる、スピーディーなナンバーと完全に決別。その代わりヘヴィなリズムを際立たせたグルーブを強調、そして今まで以上にジェイムズの歌への比重も大きくなり、彼のシンガーとしての成長がなければ今作の成功も無かったでしょう、④⑧などその魅力が顕著に表れています。表現力も増し力強く歌い込めるパフォーマンスと、それを生かしたキャッチーな歌メロ、そしてスピードに重点を置かなくとも、重心低く突破してくるヘヴィグルーブの強靭な響きに新たなる可能性と方向性を示唆、まさに歴史の転換点を迎える一枚として世に放たれました。
リリース時、1
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ANTHEM-Trimetallic ★★★ (2016-12-30 21:53:52)

アンセム30周年を記念するCD3枚+DVD1枚の企画モノ。DISC1、2は恒例のアルバム完全再現ライブ。ようやく本家森川を正式に迎え入れ名盤『NO SMOKE WITHOUT FIRE』と『DOMESTIC BOOTY』を満を持してのリリースとなり、その躍動感溢れる熱演はまさに屈強な揺るぎないアンセム哲学を濃密に映し出し、今現在へと続く変わらぬ姿を再確認させる事に成功。色なんな意味で円熟味を迎えたパフォーマンスを前に文句なしに楽しみました。
特筆すべきはDISC3、アンセム、アウトレイジ、ダブルディーラー、サブラベルズらが一堂に会して行われた『HEADSTRONG FES.』の模様を収めた、こちらが個人的には一番の楽しみ。
札幌で行われるサーベルタイガー主催なんだろうか?レコード会社が関わらず、有志が集まり、毎年行われるイベント『HAMMER BALL』にて、柴田直人プロジェ
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St. Elmo's Fire-St. Elmo's Fire ★★★ (2016-12-28 20:44:00)

カルフォルニア出身の4人組が1986年にリリースした1st。シャープに切れ込んでくるギター、マイルドだがハイトーンが心地よい是イン・ラザーの抜けの良いハイトーン、派手に打ち鳴らされているドラミングと職人気質のベース、演奏レベルの高さは聴いていて安心出来ますが、個性不足とも言えるデジャブ感が少々鼻につくのが難点。とは言えツボを押さえた楽曲とアレンジは真っ向勝負を賭けており、その清い姿勢は十二分に評価出来ますね。適度な疾走感とメタリックな質感を残した音楽性は、実にイキイキとしており、小気味よさとドライブ感の心地よさも手伝い、ついつい手が伸びる一品ですね。
王道を駆け抜けるバンドのメタルサイドを代表する『Breaking Out』の持つ普遍的な魅力は、類型的なスタイルであれどグッときますね。好きなんだよなぁこの手のストレートな疾走ナンバーはねぇ。

DARIO MOLLO'S CROSSBONES-Rock The Cradle ★★★ (2016-12-27 13:08:56)

トニー・マーティンとは『The Cage』をグレン・ヒューズとは『Voodoo Hill』と、シーンに名立たる功績を残したシンガーとのプロジェクトで有名な、イタリア人ギタリスト、ダリオ・モロがミュージシャン人生の第一歩を飾ったのが『Crossbones』、その名義でアルバムを1989年にリリースしているのですが、今回はその懐かしい名前を持ち出し新たに『DARIO MOLLO'S CROSSBONES』として復活。気心の知れたバックメンバーに、リードシンガーには、ギーザー・バトラーバンドやクロークス、ペルシアン・リスクのフロントを務めたカール・センタンスを迎え、ダリオ・モロらしい実に堂々としたオーセンティックなHM/HRサウンドを披露。もはや化石とかしたヴィンテージスタイル故に、即効性の高いメロや疾走感を好む方には眠くなるような音楽性でしょうが、躍動感溢れる芳醇なグルーブ、ダリオが奏でる職
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DIVLJE JAGODE-Čarobnjaci ★★★ (2016-12-23 15:44:51)

ボスニア・ヘルツェゴビナ(旧ユーゴスラヴィア)出身にて、現在は三浦知良が所属していたクロアチのザグレブを拠点に古くは70年代から活動するレジェンダリーなバンドが1983年にリリースした一枚。程良いポピュリズムとハードな響き、そこに哀愁のメロディを存分に投入、その嫌みのない洗練度はスコーピオンズ辺りにも通ずる魅力があり、出身地の違いで導き出される質感は違えど、ポップに寄り掛かりすぎないハードなサウンドの持つ普遍の響きは絶妙なバランス感覚を保持しており、疾走感を伴い暴れるだけではないメタルな魅力を存分に発揮しています。東欧的な音階と欧州由来の湿り気のある音楽は、お国柄のなせる技、語感も含めそこがダメな人には厳しいでしょうが、共産圏にありがちのマイナー臭がキツイB級メタルと切り捨てるいは惜しい魅力があり、メジャー級のポピュリズムの中で、キレのある東欧的なメロディが刃となり切れ込んでくる瞬間にグ
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CYNTIA-Woman-勝利の花束を-gonna gonna be hot !- ★★ (2016-12-23 15:06:17)

次のアルバムがポップな作風になる事を予見させた一曲
アニメのタイアップソングだけにノリノリで楽しいですね
2014年にシングルとして3枚もヴァージョン違いがある事でも知られていますよ

CYNTIA-Woman-KISS KISS KISS ★★★ (2016-12-23 14:58:36)

プロデュースを手掛ける元プレゼンスの西川茂が詩を提供
亡き奥様原作のアニメによる実写版ドラマの主題歌
オッサンが書いたとは思えない歌詞に聴いてるこちらが照れます
『お目覚めのKISS』とかハズいぞ(笑)
キラキラと弾けるポップソング
十分ハードですよアレンジによる力点の置き方が絶妙だ

CYNTIA-Woman-君が居ない世界 ★★★ (2016-12-23 14:54:58)

切ない恋心を綴った歌詞が印象的です
バンドの魅力がストレートに伝わりますね

CYNTIA-Woman-暁の華 ★★ (2016-12-23 14:53:05)

シーケンスを大導入
エレクトロニクスダンスポップなノリが
ダイハードなメタルファンにとって殺意を抱くでしょうが
歌い手の資質にピッタリです
日本のバンドにありがちなベースやドラムの低音部を無駄に引っ張り出し
歪んだ高音部をカットしたミックスの方が個人的には気になります
でも等身大の魅力を存分に投影した意欲作でしょう
多くのファンを取り込むのに必要な楽曲だと想いますよ
タイアップソングだしね
この路線にギターは可哀想だね

DEATH IN ACTION-Stuck in Time ★★★ (2016-12-23 14:45:08)

スラッシーなサウンドにパンキッシュなノリを豪快にぶち込んだサウンドが魅力のジャーマンスラッシャーが1991年にリリースした3rd。少々音は軽めだが、整合感のある疾走とはチョイと違う暴走感が何とも言えない魅力を発散、その破天荒な勢い重視のノリは、彼らが醸し出すガレージ臭と合わさり独特の感性を聴かせてくれる。パンクとメタルの融合とも言えば良いのか、メタル的な整合性と相反するパンクな無軌道さ、その先鋭的なアイディアが起爆剤となり、ジャーマンスラッシュの一つのスタイルとして完結しているのが素晴らしいですね。常に聴く者を煽る、アグレッシブなスタイルを極めた賜物でしょう。全8曲入り30分をチョイと切るランニングタイムっての気に入ったね。その短さも手伝い、ついついリピートしたくなるのも好印象ですよ。

VANADIUM-SeventHeaven-One Way Ride ★★★ (2016-12-19 14:55:38)

ポップで瑞々しいメロディが弾けますね
軟弱に聴かせないアレンジが好きです


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