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失恋船長さんのページ
失恋船長さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 401-450
SIGH-Gallows Gallery
BON JOVI-Hidden Treasures-Edge of a Broken Heart
VALIDOR-Dawn of the Avenger
FERGIE FREDERIKSEN-Happiness Is the Road
VAULT-No More Escape
WILDFIRE-Brute Force and Ignorance
SELVAGERIA-Selvageria
ANIMETAL LADY-ANIMETAL LADY MARATHON II
SAXON-Carpe Diem
ANIMETAL LADY-アニメタル・レディー・マラソン
ANIMETAL LADY-アニメタル・レディー・マラソン-エースをねらえ!
STRYPER-Even the Devil Believes
NAUTILUSS-Octopus Paradise
FAHRENHEIT-Talking 'Bout Love-Turn Me Loose
FAHRENHEIT-Talking 'Bout Love
ENGLISH STEEL-Start 'em Young
URGENT-Timing
JON BUTCHER-Pictures From the Front
SHOUT-It Won't Be Long
SARACEN-Red Sky
X-SINNER-Peace Treaty
DOUG ALDRICH-HighCentered
ZODIAC-First-Magic Mountainway
ZODIAC-First
KILLER DWARFS-Stand Tall
GARGOYLE-禊
YNGWIE MALMSTEEN-Trial by Fire: Live in Leningrad
GARGOYLE-檄
ALDO NOVA-Subject
SHOGUN-Ⅲ - the Lost Album
HEAD OVER HEELS-Head Over Heels
GIRLSCHOOL-Hit and Run: Revisited
Hank Erix-Nothing But Trouble
RIVERGE-Rebirth of Skull
Ültra Raptör-Tyrants
BELLA BESTIA-Bella Bestia
UDO DIRKSCHNEIDER-My Way-My Way
UDO DIRKSCHNEIDER-My Way
THE BRAVE-Battle Cries
BRONX-ON THE STEEL BREEZE
SHOOTING STAR-Burning
LIZZIES-Good Luck
Damn Cheetah-Primal
VICTORY-Culture Killed the Native
KATANA-Heads Will Roll-Heart of Tokyo
KATANA-Heads Will Roll
JOHN NORUM-Face It Live '97
LOUDNESS-Sunburst~我武者羅-OEOEO
IDLE CURE-Tough Love
RUSCHA-Come Alive
→PC向けページ
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発言している5曲を連続再生 - Youtube



SIGH-Gallows Gallery ★★★ (2022-09-23 17:30:19)

初めて聴いた時の衝撃は今なお計り知れないモノとして心に刻まれています。事前の情報ではブラックメタル、アバンギャルドというキーワードが頭にインプットされていたのですが、完全に裏切られました。いい意味での裏切り、その無意識のうちにカテゴライズしたくなる音楽性という概念をぶっ壊したホンモノの音楽を前に、どのような表現を用いるべきか躊躇します。それほど、高尚であり一筋縄でではいかない知性豊かな音楽にこちらの教養が追いつきません。とにかく脱帽です。
まず、この音の聴いてジャパンをイメージする人は皆無でしょう、コンセプト色の強い作風ですが、英詩を訳せる分けではないのでなんとも言えません、ですが、あえて配置される同じようなメロディライン、それを主軸に仕掛けてくるのだが、とにかく、このアイデアがえげつない。親しみやすいメロディだが、神秘性を司るシンフォニックな音色、そして冷ややかな感触を与えるイー
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BON JOVI-Hidden Treasures-Edge of a Broken Heart ★★ (2022-09-21 16:22:03)

映画『Disorderlies』のサントラとして世に出たのが最初だった気がする
飛ぶ鳥を落とす勢いのバンドが提供した割には普通だったと言われるのだが
3rdのアウトテイクという噂もあったのでマニアが勝手に期待しただけであろう
2ndアルバムに収録されていそうな優等生な彼らのイメージにピッタリである
そして哀愁もチョイある

VALIDOR-Dawn of the Avenger ★★ (2022-09-21 15:59:46)

オディ・サンダーラーと名乗るギター兼ヴォーカル務めるプロジェクトの首謀者オディ・トゥトゥニス。それ以外はゲストを募って活動しているようだが、彼がやりたい音楽は、混じりっけ無しのエピックメタル。その濃密な世界観はオープニングから炸裂、勇壮なメロディとマジカルな世界観、ギリシャ産という背景も見事にマッチしており、その純度の高い音楽性に揺らぎはありません。

英語の分からないワタクシにはイマイチのめり込めないマジックワールドなのですが、パワー漲る剛直なハードサウンドを前に体が熱くなります。どこかで聴いたことのあるフレーズも味方につけ、本家達に肉薄する内容は迫力十分、そりゃManilla Roadカヴァーも選ぶよね。

日本ではイマイチ人気の出ないジャンルというか世界的に見ても狭いターゲットとなるエピックメタル。今作も一人プロジェクトの欠点とも言える面はあります。貧弱なサ
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FERGIE FREDERIKSEN-Happiness Is the Road ★★★ (2022-09-17 19:44:55)

ジム・ピートリック、デニス・ワード、アレックス・リガートウッドの3人が各々プロデュースを担当、沢山のソングライターを迎え、さらにはブラジルのメロディックメタルバンドAURASも参加したりと、とにかく有名無名に関わらず実力者集団を集め制作された渾身のソロアルバム。どういう経緯でリリースされたのか興味も尽きないが、盤石のチームが集い鉄壁のサポートワークで魅了。主役たるファーギー・フレデリクセンの魅力を引き出しています。
ともすれば唄モノロックの欠点とも言える、似たような楽曲が揃いメリハリがなくなるという問題点。特に今作のようないくつかのチームが参加した場合など顕著なのだが、そういう定番的メロディアスロックに滑り込ませたスリル、そのテンションの高いパフォーマンスは、一発当ててやるぞと言うソングライター陣の気合いと、復活を果たしたファーギーへの餞別の意味合いも込めて無駄がない。その甲斐あっ
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VAULT-No More Escape ★★★ (2022-09-15 18:58:57)

1983年にリリースされた7曲入のアルバム。てっきり1stアルバムなのかと思っていたらEPだったんですね。正式にリリースしたモノが今作のみで消えた為に、知名度が低いのだがオランダのメタルシーンを語る上では、軽んじてはいけない作品ですね。
欧州由来の湿り気のある荒涼としたメロディと厳ついハードサウンドの絡み、その緊張感溢れるプレイは抜き差しならない関係性を構築とライブさながらのテンションと荒さで迫ってきます。
とにかく叙情派ハードサウンドが好きな人にはたまらんものがあるでしょう。上手い下手では語れないテンションと、打ち鳴らされるハードなリズム、ヒリリと凍てつくメロディはクール。人間臭さ溢れるパフォーマンスはバラードタイプの楽曲でも効果的に機能、勢いでは誤魔化せない芸の細やかさを見せつけてくれます。
Burning Eyes - The Anthologyと作品を2015年
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WILDFIRE-Brute Force and Ignorance ★★★ (2022-09-15 18:39:48)

WEAPONのギター、ジェフ・サマーズとドラムのブルース・ビスランド、リードヴォーカルは初代IRON MAIDENのシンガーとして知られるMOREのポール・マリオ・デイというNWOBHMマニアにとっては、中々興味深いラインナップが揃うバンド。
英国情緒溢れる叙情派メタルサウンド、正に1983年という時代性を反映、浮かれポンチにならない硬派な質感と、ダークな英国テイスト、そしてメロディを蔑ろにしないアレンジと英国ハードサウンドが好みの方にはたまらんものがあるでしょう。
NWOBHMというよりはブリティッシュロックマニアにとって外せない一枚でしょうね。歌心のあるポールの歌声もバッチリとハマります。彼の声質ではメイデンは少々ヘヴィ過ぎたでしょうね。
頭3曲からタイプの違い曲を並べ守備範囲の広さをアピール、ベルギーが誇るB級メタルの名門MAUSOLEUMレーベル輩出としては、A
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SELVAGERIA-Selvageria ★★ (2022-09-12 13:22:10)

南米はブラジル産のドグサレ、スピード/スラッシュメタルバンドの記念すべき1st。その殺伐とした空気とスピーディーな演奏は、どこか危なかっしく、ハラハラとさせられるのだが、そのドキドキ感がいい意味でスリルを生み出し初期型スラッシュやスピードメタルを真っ向勝負でやっている。良く聞き取れない歌声、そしてサビでのハイトーンとワンパターンで芸が無いなぁなんて思うし、聴かせ方がイマイチ粗挽きだったりもするのだが、そういう不満をねじ込めるだけの魅力が、このヴァイオレントな作風に現れている。
直情的に刻まれるリズム、冷徹なるリフワークとリズムプレイはスピーディーに刻まれることで一定の緊張感と生み出し、聴き手の感性に切れ込んでるでしょう。ただ、脇見をしていると、いつ曲が終わり、次の曲が始まったのか見失うというメリハリのなさは最大の欠点でしょうね。それこそが魅力だという猛者もいるのでしょうが、ワタクシ
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ANIMETAL LADY-ANIMETAL LADY MARATHON II ★★ (2022-09-12 13:02:16)

まず前作の反省を生かしたのかランニングタイムを短くしてきた、42.195への拘りを捨てたのは正解だが、タイムボカンからMIEちゃんはやり過ぎだろうです。少々キャラが強くなっているが、ここでも前作の反省を生かしているのだが、個人的にはやり過ぎで付いていけない場面が増えてしまった。なんだか策士策におぼれる感が出ている。
そういう面は気になると全然のめり込めないのだが、この企画はやはり楽しむのが一番でしかない。オマージュの導入部分に興奮するマニアも多いだろうし、ネタ元探しも一つの楽しみだ。
なんとなく避けていたアニメタルレディ、最近までほぼ聴いたことがなかったが、避けていた自分のセンスは正しいと思えたりしたのだが、こういうところからメタルを知り、偏見が薄まるのならば、ドンドンやって欲しい。
個人的にはバックの演奏がテンション低めな気がするのがチョイと気になりますね。

SAXON-Carpe Diem ★★★ (2022-09-12 12:43:24)

かつて日本では一部の批評家の影響もありアメリカンナイズドの権化のような扱いを受けたバンドとして知られています。その影響は絶大なモノであり、縦ノリの曲をヨコノリでやっているなどの、リッチーブラックモアが親指だけでギターを弾いたばりに嘘が流布されるのだからたまりません。その批評家の意見に全乗っかりするピュアな人たちのおかげで日本ではイマイチ人気を獲得できないバンド。
今の若い人には信じられない話でしょうが、マジなのです。ガチなのです。

そんな不人気を日本だけで背負わされたサクソンですが、コンスタントにアルバムをリリース、一度も歩みを止めずに邁進しているます。
その確固たる信念は、現代的なマッシブさも取り込み、近年のアルバムはヘヴィロックに接近、その為にサクソンの淡泊さや武骨な面が強まり、アメリカンナイズドと叩かれた80年代中期よりも深刻な問題を抱えていたのですが、病
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ANIMETAL LADY-アニメタル・レディー・マラソン ★★ (2022-09-11 19:17:27)

予想外の売り上げを記録した企画モノアルバム。ヘヴィメタルが冬の時代に、アニメタルはある意味、渇望するファンの期待に応えた面があったと思う。特に再結成アンセムで重要なパーソンを務めた坂本英三も、アニメタルがなければ、即戦力として期待に応えられたか微妙だったでしょうね。ひょっとしたら森川が断った時点で、再結成は無かったかもなんても思ったりするんで。この企画モノは、個人的には愛すべき作品です。
作品毎に参加メンバーも豪華になり、樋口宗孝が参加するんだから驚きです。そういう人気にあやかるベテランの姿に一抹の寂しさを感じましたが、そういう人気のピークに登場したのがアニメタルレディでしょうね。
実写版ドロンジョやるなら、杉本彩がMIEちゃんしかいないでしょうと、思っていたワタクシにはヴィジュアル的に適任だったMIEちゃん。畑違いとは言え、ロックと真正面からぶつかり渾身のパフォーマンスを披
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ANIMETAL LADY-アニメタル・レディー・マラソン-エースをねらえ! ★★★ (2022-09-11 19:01:29)

まさかゲイリー・ムーアを絡めるとわ笑
アタックNo.1への流れも素敵です
宗方 仁だなぁ

STRYPER-Even the Devil Believes ★★★ (2022-09-10 18:54:41)

再結成後はコンスタントにアルバムをリリースするベテランバンド。アルバムの中にバラードを3曲は盛り込み、ヒットチャートに送り出すという手法をいち早く取り込みシーンの中で成功を収めたメタルバブル期、その流れの中で彼らも音楽的な変遷を迫られたのだが、こうして時代が経ち、このバンドの音楽性にもはや揺るぎはない。もっと言えば、古典を好む岩盤層がシーンには存在しており、その忠誠心の高さというのか、経済的にも安定した年齢層を持つバンドは、無理に時代にすり寄る必要がなくなったというのが大きい。

ファットな音像とヘヴィグルーブもそこそこに、メロディをないがしろにしないアレンジ、そのバンドの真骨頂とも言えるメロディを大切にしたスタンスにブレはなく、単なる懐古主義では終わらないフレッシュな感性を持ち込むことで自分たちが築き上げた金看板を守り抜いている。少しでもモダンさがあるのはダメだという頑固一
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NAUTILUSS-Octopus Paradise ★★★ (2022-09-10 18:34:10)

反則技のデモテープを紹介。今作は1989年に関東メロディックメタルの総本山Mandrake Rootからリリースされた一本。当時、友人からギターの加瀬竜哉さんは2代目アンサーのギタリストだったと教えて貰った、福田洋也の後任だったの?なんて真偽の分からない情報に一喜一憂する青春時代、参加メンバーで一番有名だったのはベースの下田明典さん、横関のBRONXに参加していましたね。
日本人による日本人好みの哀愁の様式美スタイル、メロディを大切にしつつも定番成り下がらぬよう、創意工夫をこらしつつも脱線しない生真面目さが、マニアのツボを押しまくる。
オープニングから炸裂するネオクラ風味も、誰かの真似事で終わらない個性を発揮しており、キーボード入の5人編成という図式も大正解のドラマティックな展開を用意。正式な音源が出ていれば世間の評価も違ったろうになぁとは思わずにはいられません。

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FAHRENHEIT-Talking 'Bout Love-Turn Me Loose ★★ (2022-09-08 19:18:07)

Loverboyの曲をカヴァー
アルバムの中では一二を争うハードな曲になります
オリジナルに負けてないですね
無くても成立するのだがアクセントにはなっている
それにしてもマイク・レノに声が似ていますね

FAHRENHEIT-Talking 'Bout Love ★★★ (2022-09-08 19:13:22)

初めて聴いた時は驚きましたね。一般的な認知度は低いのにクオリティはメチャクチャ高い、バンド名から推察できるAOR志向のハードサウンド、その予想を裏切らないフック満載のメロディとハードテイストの絶妙な絡み、とにかく一発で魅了されましたね。
アルバム全体を通して無駄がないアレンジと選曲、そして胸を突く哀愁のメロディ、ハードなモノを愛するモノにとっては軽めのミックスというのは命取りに成りかねない位、評価に直結するのですが、そういうマイナスな要素すら味方につけ、ロックテイストとシャレオツ感の合間をスリルタップリに綱渡りで聴き手を魅了していくのです。
オーストリアという事もあるのか、世界的な流通はどうなっていたのか分かりませんが、1989年にリリースされた今作の質はワールドワイドに通用するクオリティを有しており、2007年に再発するまでメロディ派のごく一部にしか届いていないという結果に
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ENGLISH STEEL-Start 'em Young ★★★ (2022-09-08 19:01:50)

ご存じリー・ハートとその仲間達によるロックプロジェクト。似たようなメンツがあつまり、同じ曲を使い回す事でお馴染みの奴です。もうどの曲が何処で転用され、どっちが先かなどと調べるのが面倒なのでバッサリといきます。
このアルバム、日本でリリースされているモノと海外ヴァージョンが違うというポイントがあります、海外ヴァージョンには、当時は無名だったドゥギー・ホワイトが唄っているんですがね、今となってはそっちの方が付加価値が高いという残念な結果になっていますが、国内盤には国内盤の良さがありますので、マニアならば両方チェックでしょう。
英国風味満点のハードポップサウンド、初見の方ならば大いに楽しめるでしょう。少々小綺麗にまとめ上げた音像だけに、エッジ不足ではありますが、総じて及第点を超えた楽曲が揃っていますので、一撃必殺はなくともアルバム単位で楽しめます。
当時は、まだまだ鮮度のあっ
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URGENT-Timing ★★★ (2022-09-06 15:19:35)

こちらはカナダのエージェントになります。アルバム一枚で消えたため、イマイチ認知度は低いのですが、唄モノハードマニアには是非とも聴いて欲しい一枚。カナダらしい妙な売れ線志向になど走らない堅実な作り。キーボードもそこそこに活用しながらサビではコーラスハーモニーも活用、そのメロディを聴かせたいという作風と作り込みも功を奏しており、無理無駄のないツボを押さえたアレンジが光ります。嫌みの無いクリアーな歌声、ベース兼ヴォーカルを担当するダグ・ベイナムのパフォーマンスにも魅了、エモーションを込めつつも暑苦しく聴かせない唄い回しは正解だが、軟弱に感じるマニアもいるでしょうね。ギターも的確なスタイルで邪魔をせずに堅実なるハードサウンドに対応、適度にエッジの効いた艶やかなサウンドメイクに一役も二役も買っています。洗練されているがロックな熱量を放出することも忘れていないバンドサウンド、TOTO、JOURNEY
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JON BUTCHER-Pictures From the Front ★★★ (2022-09-06 14:55:44)

黒人がギターを下げたジャケを見て、勝手にマカパインみたいなギタリストなのかとキメつけたのが今作の出会い。ギターもヴォーカルも曲作りも担当するのは主役であるジョン・ブッチャーさん。見た目で人を判断するのは良くないと思うのですが、今作はその最たる例でしたね。89年という時代背景もそこそこに、適度にハードな唄モノロックを披露。その嫌みの無い作りにブラックフィーリングなど幾度感じることはなく、あのジャケは完全に損しているぞという微妙な感覚を味わう。
チョイブルージーな匂いもするが、洗練されたAOR志向と言える作風、ラジオ向けと言えるのだが、浮ついていないので弾けすぎるメインストリームハードポップなんかよりも好感が持てます。特にオジサンになったワタクシには、このしっとりと迫るチョイ渋ハードサウンドにグッと引き寄せられますね。ある意味、個性のないスタイル、唄もギターも上手いが灰汁がないという、
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SHOUT-It Won't Be Long ★★★ (2022-09-05 13:15:41)

バンドのブレインたるケン・テンプリン、彼はかつてJoshua Perahiaと活動を共にしIntense Defenseのデモを収録、結局ネームバリューもあったのかロブ・ロックに変更したものがリリースされるのだが、ロブにも負けない力強い歌声を今アルバムで堪能できます。

爽快感と勢いに満ちたグラム系クリスチャンメタル。1988年という時代を射貫いた煌びやかなグラマラスロックは嫌みの無い爽やかな弾けっぷりで聴き手を魅了。軽やかさだけではない芯のあるハードテイストも陽気な風を送り込みながら、チョイ切ないメロディで装飾したスタイルに、メロディ派ならば素直に楽しめるでしょうね。
もう少し情緒のある方が日本人好みなのかも知れないが、このポジティブな空気感を纏った陽性メロディアスロックに心も洗われるでしょう。でも80年代テイスト満載のサウンドメイクなので、少々古さは否めませんが若い
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SARACEN-Red Sky ★★★ (2022-09-05 12:47:20)

70年代の中期から活動していた彼らは、NWOBHMの流れの中で1981年にバンド名をLAMMERGIERからSARACENと変更してデビューを果たしました。そのデビュー作の質は高く叙情的な泣きと拘りの展開、キーボードプレイヤーを大胆に活用しつつもNWOBHMらしい攻撃性と英国様式美、さらにプログレテイストも加味させたスタイルは、あの時期では異色のスタイルと写り注目の的となります。NWOBHMマニアからは期待の新人と目される分けですが、NWOBHM四天王なるメディアとレコード会社がマッチポンプで金儲けでもしようとしたのかという、誤った認識がメディア偏重者の間ではあるので、この手のバンドに辿り着かない方もいるでしょうが、メタルの世界にアンテナを張っているマニアならば、その高い音楽性に目をつけた者は当時から沢山いました。

しかしメンバーチェンジや音楽性の変換などもあり、やっぱりな
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X-SINNER-Peace Treaty ★★★ (2022-09-04 20:15:20)

カルフォルニア産のクリスチャンメタルバンドの2枚目。しわがれ声のシンガーの影響もありAC/DC風に聞こえる場面も多いが、こちらはもう少しネチっこい根暗さがあり、ドライでノリノリと言うわけではない。またチョイメロディアスなパートもあったりと、デフレパードとAC/DCが正面衝突、その残骸をL.A風味にまとめ上げたようなごった煮感がある。
そういう意味ではメインストリーム寄りスタイルだが、神をも恐れぬ背徳的なロックフィーリングというのかモトリー・クルー的な悪っぽさもチョイと感じたりと、中々どうして工夫を凝らし個性を研磨しています。このシリアスさや堅実さからはスローターあたりも思い出すのですが、80年代のメジャースタイルが好みの肩ならば大いに楽しめるでしょう。
しかし、前述したようなバンドからの影響が出ていますので、苦手は人はスルーでしょうね。バランス感覚の妙味。スリリングとまではい
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DOUG ALDRICH-HighCentered ★★★ (2022-09-04 20:01:09)

日本では人気のあるギタリストのダグ・アルドリッチ。苦労人のイメージが強いのだがホワイトスネイクのギャラが良かったのか、今では安定した生活を手に入れたようだ。おかげで本腰を入れてバンド活動が出来ているようなので関係者でもないのですが、良かったなぁとしシミジミ思いますね。
今作のビックインジャパンの影響を受けて日本国内でリリース。海外でのリリースも数年後にあったようだが、詳細はよく分からない。
ドライヴィングなロックナンバーからジャジーな雰囲気やブルース臭を発散したりと、当時の背景も意識しつつ、ダグの情感溢れるギタープレイを堪能。自らの唄入れもあるが、ジョニー・ジョエリが一曲参加したりと華を添えている。
単なるスケールを追うだけではない華麗なるギタープレイ、そのリズム感の良さから生み出されるグルーブ、そして流麗なギターはテクニックに富んでおり、先人達からの影響もそこそこに独
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ZODIAC-First-Magic Mountainway ★★★ (2022-09-01 20:10:30)

紫の曲としての認知度も高く
またオリジナルでもある一曲
しかし唄うのは宮永だから成立していますね
日本のDPと言われた紫
この曲を聴けば後ろでオルガンの音色が鳴りますよね
トリオだから出せる一体感と飾り気のないパワー
名曲のヴァージョン違いがあるのも嬉しいですね

ZODIAC-First ★★★ (2022-09-01 20:04:02)

こちらは沖縄のゾディアックです。同じようなバンド名が国内外にあるので混同しますが、元紫のドラマーとして知られる沖縄ロック界の顔、宮永英一がリーダーを務めるトリオバンド。結成時は5人編成だったようですが、すったもんだの挙げ句バンドは空中分解。紆余曲折を経て新たに照喜名薫と保良勇次の二人が加わりリスタート。そして晴れて正式な音源を自主制作ではありますが残してくれました。

宮永のいかにも頑丈な躯体から放たれるドラムと、エモーショナルかつパワフルな歌声を駆使したハードサウンドは、再結成紫の曲としても知られているオープニングの『Magic Mountainway』から炸裂、キーボードはいないが、それでも十分なほど、そのインパクトの強さを残し、良く唄い躍動するエモーショナなギターとの味わい深い絡みを魅せ、英米のロックバンドに負けない独自性をアピール。
紫でもサンディエゴでもないゾ
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KILLER DWARFS-Stand Tall ★★★ (2022-09-01 19:08:11)

メンバー全員がドワーフと名乗る事で一部のピュアなロックファンから全員兄弟という誤った認識もされたカナダのロックバンド。メンバーチェンジもあるので、大家族が全員ミュージシャン志望というレアはなく、大衆演劇一家じゃあるまいしとクスッと笑いますが、本当に全員兄弟と思っていた人がいたんですよね。

このバンドの音楽を時系列で聴いた時は驚きましたね。1983年にリリースした1stから3年、時代の流れを読み取り見事に86年仕様に変貌を遂げたバンド。その音楽性はオープニングから炸裂、芯にあるロックテイストもそこそこに、売れそうな空気を纏ったラジオオンエアー対策もバッチリとり、現状を好転するよう仕掛けてきました。
いい意味でのメジャー感、だが隠せないハードテイスト、その絶妙なさじ加減をコントロールと耳馴染みのよい楽曲を並べています。曲間の短さなんかも、聴き手の興味が離れないような工夫も
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GARGOYLE-禊 ★★ (2022-08-29 01:24:05)

和洋折衷スタイルを研磨するジャパニーズメタルの探求者と言っても大げさではないKIBA率いるバンドのデビューアルバム。その勢いというのかアイデアはオープニングから炸裂、個性の強い歌詞と複雑な曲展開を武器に独自の路線を突き進んでいます。
ソロでは俄然色めき立つSHE-JAの泣きのギター、ヴィジュアル系ブームの勢いもあり、このバンドは歌謡路線に進む戦友達を尻目に和風メタルへと倒錯していった。
勿論、アイデアの踏襲はある。それは誰もがやっていることであり、オマージュを否定しては耳が育たない。研ぎ澄まされた先鋭性、まだまだ未消化な部分もある、唄も次のアルバムほど尖っていない、そういう荒削りさも味方につけ多種多様な音楽性と要約してガーゴイルサウンドへと築き上げている点は大きく評価すべきであろう。
雑誌の批評でも話題になった、③曲目の”ぎ”の連発すらも自分たちのスタイルとして違和感な
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YNGWIE MALMSTEEN-Trial by Fire: Live in Leningrad ★★★ (2022-08-28 14:58:07)

いきなりOPのRISING FORCEをカットするという謎の選曲となったロシアでのライブコンサートを収録した一枚。当時はジミヘンの曲をインギーがやるのかと驚きと話題性を集めました。事故後の後遺症と戦うインギー、そんな不安な要素を微塵も感じさせないギタープレイ、過去との比較など無駄だと思わせた存在感にただただひれ伏します。
ジョーがいた効果も大きいのか、このライブではインギーのライブとしては比較的バランスの取れた演奏になっており、何でもかんでも俺様ではない。逆を言えば、俺様がインギーだろうと思う中毒者には少々物足りなさを誘発するだろうが、少々わざとらしい歓声を抜けば、実に生々しいライブ盤として楽しめますね。
リバーブの掛かった音像も会場にいるような錯覚を覚えるし、何よりジョーの荒さがライブっぽく感じる。
収録時間の関係でカットしたCRYSTAL BALLやRIOT IN
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GARGOYLE-檄 ★★ (2022-08-27 18:58:38)

個人的にはKIBAさんの癖が強いヴィヴラードが苦手でイマイチ、ハマらなかったバンドなのだがギターのSHE-JAの泣きのフレージングも上々に、ジャパネスクなヘヴィサウンドを展開。唯一無二の音楽性に磨きを掛け独自性を強めている。ドカドカと刻まれるスラッシーなサウンドも顔を出したり、キャッチーさを強めたり、パンキッシュに弾けたりと多様性を持ち込みつつも、日本的ワビサビの聴かせたサウンドは、泣かせのメロディに倒錯するギターもあったりと、実に複雑怪奇な魅力を併せ持っている。
どこかジャパニーズパンクみたいなノリもあるのだが、多様な楽曲の中で柔軟な姿勢を見せるリズムプレイの面白味、そういう無限の可能性を、良くも悪くも我が強い唄でまとめ上げたのがガーゴイルなんだろう。
とにかく一筋縄ではいかない音楽性、唄さえ気にならなければ、独創的なジャパニーズメタルの頂点に君臨するようなバンドとして崇め
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ALDO NOVA-Subject ★★★ (2022-08-23 13:28:43)

昨日SHOGUNの幻の3rdを聴いていたら真っ先に頭の中に浮かんだのが今作でした。ある意味、現在はソングライターとしての方が名が通っているようにも感じますが、最近もアルバムもリリースしているので現役感は損なわれていないかと思います。
イマイチ、自分の曲もモノにしていないと影口を叩かれる雰囲気重視の歌い手というかマルチプレイヤーなのだが、このアルバムを聴けば、あれ?これどこかで聴いたことがあるぞというデジャブに遭遇する場面も多々あるでしょう。タイムスリッパーな感覚になるのは、彼が自分のアイデアを惜しげも無く、他のアーティストに提供しただけに過ぎません。こちらが本家なんですよと言いたいです。合間にSEを挟んだ事で、あれ?曲が始まんねぇなぁ?と錯覚する場面もチラホラありますが、曲の良さは折り紙付き。
個人的にも仲間内でも、アルド・ノヴァと言えばこっちだろうというファンも多いというの
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SHOGUN-Ⅲ - the Lost Album ★★★ (2022-08-22 16:35:32)

2019年に突如リリースされた幻の3rd。1988年にレコーディングされるもお蔵入りした幻の一品が復活しました。どのような形の音楽性に変遷したのかと興味も尽きませんが、③を聴いた時はズッコケましたね。完全のBON JOVIのRUNAWAYですからね。その初期BON JOVIやSURGIN'、Aldo Nova風味を全開に、英国テイストも織り込み情緒のあるメロディアスサウンドへと昇華、少々キーボードみたいな線の細いギターサウンドに懐かしい空気を感じるのか煩わしいと感じるかで評価も大きく分かれるでしょう。リズムセクションの軽めだしキーボードも重ねすぎである。硬派な味わいは少ないが、デビュー作から通じるキャッチーなメロディは磨きが掛かり、完全に振り切ることで迷いの無いスタイルに変換、いい意味で弾けるポップセンスもアクセントなり、1stと2ndの美味しいところをパッケージしていますね。
8
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HEAD OVER HEELS-Head Over Heels ★★★ (2022-08-21 16:35:46)

デビューフルアルバムにて唯一のアルバム。アメリカはミシガン州から登場したトリオバンド。このアルバムは日本でもリリースされグランド・ファンクの次はこいつらだ見たいなアナウンスをされたりと、注目度の低いバンドではなかったと言われています。
いかにも中西部な黒っぽいブルース臭、デトロイトロックなどと形容されるゴリッとした堅さと、ムンムンと漂う男性ホルモン強めの汗臭さ、その洗練されないロックサウンドは3人とは思えないほどパワフルかつ厚みのある演奏で魅了、バンドを牽引するポール・フランクを筆頭にかなりの実力者が揃っています。70年代らしいインプロテイストは濃淡をハッキリさせることで音楽性に深みをもたらし、勢いだけでは誤魔化せない小技も使いバンドとしての魅力を、より値のあるものに変換、パワフルなドラミングの合間を縫うようなベースの音色は唄うように存在感を発揮、そこに味わい深いブルージーな歌声も
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GIRLSCHOOL-Hit and Run: Revisited ★★★ (2022-08-21 16:08:21)

このバンドの魅力を端的に表したと言われるのが1981年にリリースした今作のオリジナル。それを30年後にセルフリメイクするとは洒落た事をしますが、ある意味、ヘタウマ感が最大の魅力を言われるバンドによるセルフリメイクに何処まで価値があるのかは評価の分かれるところでしょう。
円熟味を増した演奏、いい意味で年を重ねた熟女によるハードヴォイス、現代的なタフネスを増強されたサウンドは、昔のは少々プロダクションがショボいと感じる若者にはこちらの方が聴きやすいでしょう。
せーので声を合わせ演奏したような破天荒さが好きな人はオリジナル盤に軍配を上げるでしょう。
2007年に癌で亡くなったケリー・ジョンソンに捧げるという意味、その大きな役割は十分に果たしています。初期衝動をくすぐる問答無用な荒くれハードサウンドの旨味、そのやんちゃで過激な暴走ロックが深みを増して聴き手をねじ伏せてきます。

Hank Erix-Nothing But Trouble ★★★ (2022-08-20 19:32:54)

HOUSTONのフロントマンとして確固たる実績と地位を確立したシンガーとして知られるヘンク・エリックが世には成ったソロアルバム。相変わらずの北欧風味満点のAORサウンドで魅了、そのフック満載のメロディを自在に操るソングライティング力と歌の上手さは折り紙付き、日本ではイマイチ高い評価を得ていないが、海外のマニアからはソフトロックの申し子のような扱いを受けているバンドとシンガーだけに、安心して身を任せる事が出来ます。
正直、ソロとバンドでの明確な違いというのは見つけられないと言えばそれまでだが、キラキラと輝く北欧サウンドによる往復ビンタに目を冷めますよ。オープニングからガツーンと掴むのだが、個人的にはヘンク風DOKKEN③と④の曲間を明確に分けずグラデーションをかけて繋げたアイデアに上手いと声を上げましたね。
参加メンバーもメロディアスロックを知り尽くした猛者ばかり、‎DEGRE
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RIVERGE-Rebirth of Skull ★★★ (2022-08-19 19:17:32)

知る人ぞ知る国産スラッシャーが2009年に復活の狼煙を上げた待望のアルバム。今は入手困難な初期の音源+新曲にライブ音源まで追加したのがドイツ盤。そしてワタクシが楽しんでいるのは、そのドイツ盤なのだが、昔、ダビングしたテープで聴いた音源はモッサリとした田舎ハードコアスラッシュみたいなイメージだったが(ダビングを重ねたテープという問題点があるのでお許しを)ここで聴けるのは血なまぐさいダーティーな音色、そして下品さをねじ込んだスピードサウンドは最高にクール、サウンドプロダクションも思ったよりしっかりしており、オールドスクールが狙ってやっているのではなく自然体で打ち鳴らされているのが好印象。正直、小綺麗にまとめ上げたスラッシュや、オシャレなモダン化した奴なんざ聴けねぇよぉと、古典を愛してやまない猛者にはたまらんものがあるでしょう。
BIG4とか、ある時から祭り上げられた存在の彼らを、ワタク
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Ültra Raptör-Tyrants ★★★ (2022-08-19 18:47:37)

スピード狂の間では、早くから目をつけられていたカナダ産スピードメタルバンドの1st。2018年にEPを出しているから待望と言えるのでしょうね。典型的なNWOBHMスタイルを現代に復刻されたヘヴィメタルサウンドはJPからの影響も強く、そのストレートに打ち鳴らされるトラディショナルなスタイルに、カナダってこういうメタル出てくるよねぇと感心させられます。
特段、目を惹くような個性や強力な武器を持っているわけではありません、押せ押せのスピードと言っても過激さ命のブルータル系なんかよりも、ずっと大人しいと感じるでしょう。
彼らが大切にしているのは伝統であり、その様式に沿った流れで自分たちの愛すべきスタイルを研磨しています。それだけに好き者には安心安定のブランド力を誇り、古典落語を楽しむかの如く、先の読める構成にニヤニヤと笑みを浮かべ、良くやり切ったと賛辞を与えるでしょう。
メロデ
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BELLA BESTIA-Bella Bestia ★★★ (2022-08-16 16:03:35)

参加メンバーの来歴や交流を考えるとスパニッシュメタルを語る上では外すことの出来ないバンドの一つ。黎明期と呼べる70年代の後半から80年代前半にかけて活発になるメタルシーン、このバンドの名前を変えようやく1984年にデビューを果たす。JP風味もあるが、このバンドはメロディを大切にしたナンバーもあったり、派手さには欠けるが堅実な作りとメタルマナーを遵守する音楽性は正統派マニアにとっては大切な領域であり、彼らはそういう意味では侵犯すること無く硬軟交えたアレンジで楽しませてくれる。
次のアルバムでは、よりメインストリーム寄りというのかグラム系に接近、SWEETのカヴァーもあったくらいである。そういう意味もあるのか、ギターの‎マノロ・アリアス‎は、Barón Rojoで活躍する弟の‎エンジェル・アリアス‎、そして今作で唄う‎トニー・クエバス‎らとNiagaraを結成するとい意味では叩き台のよ
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UDO DIRKSCHNEIDER-My Way-My Way ★★★ (2022-08-15 16:11:31)

フランク・シナトラのカヴァー
クロージングソングですね
結婚式場で働いていた若い頃を思い出す
完全に余興タイムである
でもそれでいい
それが今アルバムであろう

UDO DIRKSCHNEIDER-My Way ★★★ (2022-08-15 16:09:03)

色んな名義でアルバムをリリースしている印象の強いウド・ダークシュナイダー。どんあ形であれ、あのしゃがれたメタルヴォイスが登場すれば、それはウド印に染め上げ何物にも代えがたい魅力を発散する。そういう曲もカヴァーするのですか?という驚きはあるが、アレンジが素晴らしく、どの曲もウドの名に恥じない仕上がりになっている点は本当に素晴らしい。特段テクニカルなソロがなくとも耳を取られるメタルアレンジとギター、そして屈強なリズムセクションというジャーマンメタル謹製なウドサウンドに魅了されましたね。

ある意味、こういうカヴァーアルバムは、カラオケ大会的な側面は否めません。17曲は多いだろう、しかしウドのルーツに迫るという試みは熱狂的なファンならずとも、あの時代のアーティストに対する追体験のような側面があり、そこに共感出来ると楽しみ方も倍増します。ROLLING STONESのPaint It
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THE BRAVE-Battle Cries ★★★ (2022-08-14 17:10:06)

最近まで全く知らなかったクリスチャンメタルの系譜に連なるバンドのデビュー作。1992年リリースという事ですがグランジからの影響もなく80年代後期のメインストリーム寄りなハードサウンドを展開。クリスチャンロック系ではありますが、FMとか、WINGER、後期SCORPIONS、GIANTあたりを想起させるような音楽性を披露しており、癖のない楽曲とサウンドメイクを引っ提げワールドワイドな感性で勝負を仕掛けています。硬軟交えたハツラツとしたハードサウンド、④みたいなバラードではロビン・マッコリー風の歌声を披露したりと、押しの強いメロディアスロックが楽しめますね。
もっと哀愁の強いマイナーサウンドの方が好みの方もいるでしょうが、アメリカのバンドらしい、いい意味での泥臭さが音楽性に投影されており、適度に厚みを持たせたコーワスワークと出過ぎないが、存在感のあるギターなど、演者の美味しさも殺してい
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BRONX-ON THE STEEL BREEZE ★★ (2022-08-13 17:32:11)

最近再発盤も出た横関敦率いるBRONXがメンバーチェンジに伴いTHE BRONXと改めてリリースされた3枚目のアルバムにてラストアルバム。新シンガーにはヘレンで活躍した今越能人が参加、横関のソロでの共演もあり再登板という感じなのだが適任とは思えず、聞く前から不安点が膨らみました。そして予定通り、その不安要素を覆す事はなく、頭打ちな印象を否めませんね。

彼の甘めの声質を生かしたアメリカンな要素も増えましたが、時折ギラリと光る横関のギタープレイは鮮烈な印象を与え、少々、組み合わせの悪さを感じる瞬間も多々訪れるが、がちっとハマった時のスケールの大きさというのか、可能性の高さに耳が奪われます。
少々タイトなレコーディングなのか、これで良かったのかもある、こういうところに厳しい目を向けずにはいられないのだが、良くも悪くも国産ハードシーンの大いなる問題点に直面した気分です。横関が
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SHOOTING STAR-Burning ★★★ (2022-08-07 21:10:22)

ジャーニーやナイトレンジャー、エリック・マーティンにヨーロッパなどの仕事で知られるケヴィン・エルソンが引き続きプロデュース&ミキシングを担当、躍動するハードサウンドと親しみやすいサウンドメイクが心地よく耳を刺激します。技巧に走りすぎないバランス感覚、それでありながらも軟弱な要素など挟む余地のないアーティスティックな完成が絶妙な駆け引きを持って濃密な世界観を構築。エモーショナルな歌声が見つめる先は、冷めた熱情を激しく揺らし聴き手のロック魂を燃やし、その弾けるロックなパッショネイトに絆されます。

やはり上手いって事は素晴らしいです。初期のファンにとっては、もう少しカンサスばりのプログレテイストを期待するのでしょうが、②⑥⑧⑩と言ったAOR路線の楽曲は新境地を開拓、初期のファンには⑤があるぞと言うことで、懐の深いハードサウンドをお楽しいください。⑦のカヴァーも上手くやっていますよ
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LIZZIES-Good Luck ★★★ (2022-08-07 20:51:50)

スペインが生んだガールズメタルバンドの記念すべき1st。全員女性という形態も珍しい時代でなくなりましたが、日本のメディア激押し、性欲を売りまくる女性グループとは違いこちらは、性差別を受けることなく出している音で勝負。前時代的なジャパニーズ芸能界とは一線を画す活動が出来る正常な環境が羨ましいですね。とは言え、男性が作り出した枠組みで活動するのは困難でしょう。そういう意味で、ここまで辿り着いた苦難の道のりを想像すると、聞こえてくる音も変わりそうですね。
ドラマーがチェンジしましたが、このバンドがやりたいことはオールドスクール極まりない古典サウンドを披露、若いのにいぶし銀の古典メタルの旨味、けして技巧的なバンドとは言えないが、自分の信じる道へ突き進む姿には好感しかありません。
こういうものを×とするのは簡単ですが、やはり性別を乗り越えたところで活動するバンドは応援したくなりますね。
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Damn Cheetah-Primal ★★★ (2022-08-06 13:25:54)

BLACKLACEのギター、カルロ・フラグニーロとベースのアンソニー・フラグニート兄弟がLACKLACE解散後、カルロが結成したバンドN.R.Gで活動を共にしたシンガー、レス・ブラウンらと結成したアメリカンHM/HRバンドのコンピ作。80年代後半から90年代までに録音したデモ音源などを中心とした作品なのだが、これが実に質の高い一品へと仕上げている。メインストリームど真ん中の路線、だが脳天気なパーティーロックと言うよりも、もっと芯のある正統性の強いスタイルを構築、ノリの良いダイナミックなハードサウンドは勿論だが、バラードもしっとりと泣かせ、器用にやり切っている。
確かにお手本のある没個性なスタイルではあるが、BLACKLACE解散後、こういうスタイルに進み活動していたんだなぁと思うと嬉しくなりますね。レス・ブラウンのブルージーでハスキーな歌声も、ガンズシンドロームにも対応。バブリーな
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VICTORY-Culture Killed the Native ★★★ (2022-08-01 18:35:21)

結成当初からワールドワイドなスタンスで活動していたジャーマンメタルバンド。SCORPIONNSやBON FIREよりもL.Aメタル風味も強く②みたいな曲を聴けば、このバンドがどこに軸足を置いているかが理解できるでしょう。しなやかなリズムも口当たりの良いハードサウンド、キャッチーなメロも適度は硬質感を伴いアメリカでもドイツでもない無国籍なサウンドを奏でている。やはりメロディに欧州の味わいを感じさせるのも高い評価に繋がるでしょう。
堅実なプレイの中で、ハーマン・フランクはギターヒーロー然とした派手目のソロを披露、今の若い人には新鮮に聞こえるタッピングプレイも耳を楽しませてくれますね。
こうして時代を経て、向き合うと当時とは違った情景が見える。メタルバブル弾ける80年代の終焉を迎えようとしていた時代、このバンドは、ある意味メインストリーム寄りサウンドを全開で鳴らしている、だが同時に
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KATANA-Heads Will Roll-Heart of Tokyo ★★★ (2022-07-31 20:15:56)

こういうアッパーでノリの良い曲は耳を惹きますねぇ
これこれこれよと言いたくなる期待を裏切らない展開も良いです
甘い歌声もメロも適応させたプロデューサーの手腕にも目を見張りますね

KATANA-Heads Will Roll ★★★ (2022-07-31 20:12:49)

プロデューサーにアンディ・ラロックの名前もあるように、それだけに期待値の高い新人のデビュー作と言えよう。苦節8年にして手にした正式なデビュー作とという事なのだろうが、メイデンに代表されるような古典スタイルを下敷きに現代的な要素も加えつつ、古典をやり切るというNWOTHMスタイルを展開、そこに北欧マインド全開のメロディとキャッチーな歌メロを用意、透明感とスウィーティーなエッセンスを散りばめ、硬質なメタルを披露している。
プロデューサーの手腕によるところも大きいのだろうが、万人受けしそうなスタイルを構築している点はデビュー作としては合格でしょうね。個性という点でも、クドい唄い回しのシンガーもギリギリで脱線することなく機能、癖が強めなので好き嫌いはあるだろうが、二本にギター同様、音楽性を高見へと導いているので、メイデン仕込みのドラマ性を曇らせることなく邁進している。
個人的にはバン
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JOHN NORUM-Face It Live '97 ★★★ (2022-07-31 19:43:28)

最近までリリースされていたことを忘れていたジョン・ノーラムのソロバンドによるライブアルバム。FACE IT LIVEという事でグレン・ヒューズが降臨しているのかと思いきや、ここでメインを張るのはブルージーな歌唱スタイルがウリのリーフ・スンディン。
だけに、彼の性質に合う合わないとかもありますが、低迷時期のブルース&モダンヘヴィネス時代の楽曲は少なく、ヨーロッパ時代の楽曲やゲイリー・ムーア大好きぶりも伺わせるカヴァーもありと、聴き応えタップリと言えよう。
中盤で光るバラード『In Your Eyes』などリーフの持ち味を生きており、このラインナップにおける可能性を感じます。MCを挟んでの⑩に流れる展開もグットとダレそうになる中盤も逃げ切りラストまでテンションを下げる事無く完走してくれます。
少々できすぎライブではあるが、1997年という時代に、こういうスタイルのサウンドを
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LOUDNESS-Sunburst~我武者羅-OEOEO ★★★ (2022-07-30 16:46:26)

お遊び心も過ぎるぶっ飛んだ歌詞も曲調もジャパネスクメタルであろう
日本人によるニッポンのメタル
これがあらゆる制約から解放されたベテランの自然体という事なのかな?

IDLE CURE-Tough Love ★★★ (2022-07-29 15:36:16)

こちらはアメリカ産のクリスチャンロックバンドの2枚目。音楽性は完全にメインストリーム寄りデフ・レパードです。そのなりきりぶりと言いますかフォロワーぶりに驚きますね。本家がなんだかゴタゴタしていたりするので、あのバンドの代替品としては最強の部類に入るバンドでしょう。サウンドメイクは勿論だが、コーラスワークも込みで類似性が高い。やり過ぎ感は強いのだが、それでも疑いもなくやり切る姿はファンにとってはありがたいだろうし、逆に心強いと言える。また、聴きすすめる内に、違う面も見えてくるので、その質の高い演奏と期待を裏切らないアレンジに舌をまくでしょうね。
今となっては逆に新鮮な風を送るのかも知れません。80年代型のメインストリームロックが好きな人に喜ばれるでしょうが、若い人にこそ知って欲しいベタな一枚です。ベタ最強説を裏付けるバンドでしょう。でも潔癖な人にはススメられませんけどね。
しか
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RUSCHA-Come Alive ★★★ (2022-07-29 15:26:20)

これもSpotifyからのオススメのバンド。まったくバイオは分かりませんが、このサイトでも自動登録は出来たので、それなりのバンドなのでしょう?唄を中心としたライトな作風、シンガーはジョン・ロートンタイプのクリアーな性質で高音域も力強く、朗々と気持ちよさそうにメロディを追いかけ歌い上げています。
ハードさは薄味、非常にメインストリーム寄りのサウンドメイクを施しており、どこかで聴いたような曲調だったりするのだが、複雑な曲調ではないのでアイデアの渋滞もなく素直にメロディが耳に飛び込んでくる。泥臭さのないマイケル・ボルトンとも言える音楽性、この手のAOR系は得意分野ではないのだが、今作を聴いたら類似するバンドとして、沢山のクリスチャンロック系が表示されるようになったので、このバンドもクリスチャンロック系なんだろう。
チョイ情緒のあるメロディ、雄大なリズムとエモーショナルな歌声、そこに
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