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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 501-550
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ARTILLERY-My Blood ★★ (2011-04-01 23:31:27)
メンバー・チェンジもなく、僅か2年のブランクという、(このバンドにしては)順調なペースで制作された最新6thアルバム。
傑作との高評価を得た前作『WHEN DEATH COMES』は、個人的には3rd『BY INHERITANCE』路線のドラマティック且つエキセントリックな楽曲と、前任フレミング・ロンズドルフに比べ、余りに普通過ぎる新Vo.ソーレン“ニコ”アダムセンの歌唱スタイルとの齟齬が気になる内容だったのだが(完成度は高かったと思う)、今回は同一シンガーとの2枚目の作品ということで、メンバーが新Voの資質を正確に見定め、より彼向きの楽曲を多数手掛けているため、『WHEN~』よりも素直に楽しむ事が出来ましたよ。
乱高下する特異なGリフとメロディが、スラッシュ・ビートに乗って疾走する④⑨は紛うかたなき名曲だし、一層のメロディ面の強化が図られた③⑤⑩は、ソーレンの器用な歌い回し
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ARTILLERY-Terror Squad ★★ (2006-10-13 00:29:00)
3rd「BY INHERITANCE」は、これまで聴いてきた全スラッシュ・メタル・アルバムの中でも、五指に入るぐらい
愛して止まない作品なれど、この'87年発表の2ndアルバムも、後の飛躍を予感させる気合の入った力作で捨て難い。
「BY~」では、起承転結のハッキリしたドラマチック・スラッシュを聴かせてくれた彼らだが、
この2ndの時点では、まだ初期衝動に任せた疾走感がアルバム全体を支配。Voがより「歌う」ことを意識し、
練り上げられたテクニカルなGソロも強く個性を主張してはいるものの、未だ東洋風のメロディが聴けない事もあってか、
それはメロディアスではあっても叙情的と言うのとはちょっと違う。もっと勢い重視で、
例えるなら初期SLAYERのメロディアスさに近い感じ?
とは言え、曲展開は既に十分過ぎる程ダイナミックだし、何より、北欧のバンドならではの
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ARTILLERY-When Death Comes ★★ (2009-08-29 23:50:00)
ARTILLERYが'91年に発表した3rd『BY INHERITANCE』をこよなく愛する身としては、初期ブルータル・スラッシュ路線の
復活作『B.A.C.K』は諸手を挙げて絶賛できる内容ではなかったのだが、そんな彼らが10年ぶりに新作を発表、
しかもそれがどうやら『BY~』の頃を彷彿とさせる作風に仕上がってるらしい・・・・と聞いては否が応にも期待が
高まり、それこそ嬉し涙の海で溺死する覚悟を決めて本作('09年、5thアルバム)を購入したのですが・・・。
ARTILLERYのトレードマークである、独特の動きを魅せる手数の多いGリフは健在だし、本編のそこここで聴かれる
東洋風味のメロディは確かに『BY~』を思い起こさせる。——んだけれども、その割に、繰り返し聴いても
今ひとつ己のメタル魂が鼓舞されないのは、歌メロが余りにも普通過ぎるせいかな、と。
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ARTILLERY-When Death Comes-When Death Comes ★★ (2009-08-30 14:46:34)
『BY INHERITANCE』とも、それ以前の作風とも異なる、
新生ARTILLERYの魅力が詰め込まれた5thアルバムのOPナンバー。
今後もこの路線で突っ走ってくれると嬉しいな、と。
ASIA-Alpha ★★★ (2017-02-01 21:07:37)
ジョン・ウェットン死去の報に触れ、急きょ引っ張り出してきたASIAの2nd。様々なバンドに籍を置いてきた氏ですが、当方が彼の名を聞いて真っ先に思い浮かべるのは、やはりASIA。特に’83年発表の本作はいつ何時聴いても感動を新たにさせられるプログレ・ハードの大傑作であります。セールス面では前作に及ばなくとも、内容的には一歩も引けを取らない素晴らしさ…というか、個人的にはASIAの最高傑作と言えば断トツでこれですよ。
アルバムのキーマンは、流麗且つカラフルなKeyワークでサウンドをドラマティックに彩るジェフリー・タウンズなれど、軽やかに弾むカール・パーマーのDs、押しと引きを心得たスティーヴ・ハウのG、何よりジョン・ウェットンの包み込むようにジェントリーなVoも、唯一無二の音世界確立に欠かさざる重要な要素であったと。
中でもOPナンバー①は「3分間プログレ」と評されたASIAの神
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ASIA-Alpha-Don't Cry ★★★ (2017-02-02 21:55:33)
イントロ数秒聴いただけでもう勝負あり。
Voが伸びやかに歌うメロディや軽快に弾むリズムは
ハードポップ調ですが、琴線を震わすGに、煌びやかなKey等
アレンジは綿密にしてドラマティック。
ASIAが標榜した「3分間プログレ」の理想形を
体現したかのような名曲ではないでしょうか。
ASIA-Alpha-The Smile Has Left Your Eyes ★★★ (2017-02-02 21:58:46)
1曲目が“DON'T CRY”で、2曲目がこの珠玉のバラード。
一体『ALPHA』はどんだけ名盤なんだよ!?と。
美しく神々しい曲調には、ジョン・ウェットンの麗しくも
ジェントリーな歌声が実に良く映えます。
ASIA-Aqua ★★★ (2022-01-25 01:12:08)
大人の事情が複雑に絡まり合ってASIAの復活が頓挫しまくる中、オリジナル・メンバーの中で唯一再結成に意欲的だったジェフ・ダウンズ(Key)が主導権を握る形で再編されたASIAが’92年に発表した復活作(通算4作目)。ちなみにジャケット担当はロドニー・マシューズ先生。ラッセンじゃないよ。
レコーディング・メンバーとして、以後長らくジェフと共にASIAの看板を背負うこととなるジョン・ペイン(Vo)以下、アル・ピトレリ(G)、スティーヴ・ハウ(G)、カール・パーマー(Ds)らの名前がクレジットされていますが、バンドとしての実態はほぼなかったそうで、実質的にはジェフ/ジョンのプロジェクト体制での再始動。そうした経緯ゆえ一部熱心なファンから「ASIA復活は待望してたけど、これじゃない」と反発を買い、厳しい評価に晒され続けてきたわけですが、本作を冷静にジャッジすればそんなに悪い作品ではない…ど
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ASIA-Aqua-A Far Cry ★★★ (2022-01-26 01:05:22)
AORバンド化しただの何だのと批判された
ダウンズ/ペイン体制のASIAですが、
AORバンドはこういう楽曲は書かないでしょう…
という壮大でドラマティックな名曲。
泣きを伴った終盤の盛り上がりっぷりには
胸締め付けられる思いですよ。
ASIA-Aura ★★★ (2021-04-15 01:34:21)
故ジョン・ウェットンを擁したオリジナル・ラインナップに比べ、ジェフ・ダウンズ(Key)&ジョン・ペイン(Vo、B)主導期のASIAは数段下がる辛めの評価を受けがちで(安易なベスト盤や蔵出し音源集の乱発等、自業自得な面も多分にありましたが)、斯くいう自分も1st~3rdは頻繁に聴き直すのに、4th以降は一体何枚アルバムがリリースされているのかすら正確には把握できていない体たらく。しかしそうした舐めた態度を反省させられる切っ掛けとなったのが、'01年発表の本作の存在でした。
Aに始まりAに終わるタイトルといい、名匠ロジャー・ディーンの手によるアートワークといい、ASIAの様式美を踏襲しつつも最早ここには「3分間のプログレ」と評された頃のスリルは希薄で、楽器陣も飽くまでVoの引き立て役に徹するAOR/産業ロック路線へとシフト完了済み。とはいえペインのシンガーとしての実力に不足は全くありま
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ASIA-Aura-Free ★★★ (2021-04-16 01:02:32)
往年のプログレ風味を仄かに匂わせる
8分越えのドラマティックな大作ナンバー。
疾走パートも組み込まれた曲展開は起伏に富むが、
全体しては静謐なイメージが勝る。
それがまた良し。
ASIA-Aura-The Last Time ★★★ (2021-04-16 00:55:02)
哀愁のメロディにジェントルメンな歌声と美麗なハーモニー、
楽器陣の的確なアシストを得て、聴き手をじんわりと
内側から暖め癒してくれるような、英国産ハードポップ
ならではの魅力を湛えた名曲。
ASIA-Silent Nation ★★★ (2022-01-27 00:24:53)
'06年にオリジナルASIAの再集結が実現したため、ジェフ・ダウンズ/ジョン・ペイン体制によるASIAの最終作となってしまった’04年発表の11thアルバム。メンバーはダウンズ、ペインに加え、後にASIAハブられ組が結成したGPSにも参加するガスリー・コーヴァン(G)、それにAC/DCのクリス・スレイド(Ds)という面子。
まずビックリさせられるのは、ASIAのアルバムのお約束だった「Aに始まりAに終わる」タイトルが冠されていないこと。更にこれまでロジャー・ディーン、ロドニー・マシューズといった名匠たちが手掛けてきたアートワークも、ファンタジー色薄めの写実的なデザインに変更されていて、時節柄、これはもしかして流行りのモダン・メタル路線にでも手を出したのでは…?と嫌な予感を覚えたりしつつ聴き始めてみれば、別にそんなことはなく。いつも通りのASIA節が堪能できる仕上がりでホッと胸を撫で
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ASIA-Silent Nation-Gone Too Far ★★★ (2022-01-29 02:00:49)
重厚なコーラスをフィーチュアして
ドラマティックな盛り上がりを呈するバラード。
ガスリー・ゴーヴァンのGが泣きまくる
終盤のソロ・パートに惹き込まれます。
ASSASSIN ★★ (2007-04-08 19:58:00)
2ndも、DISK UNIONとかではもう売ってるのを見かけますよ。
ただ購入した人の話だと、ボーナス・トラックなし、リマスターなし、
歌詞カードも解説もなしと、ないない尽くしの仕様らしくて、
イマイチ買い直す気がおきないんですよね。
ASSASSIN-Breaking the Silence ★★ (2011-09-18 00:49:46)
珍曲“BAKA”や2枚のスタジオ・アルバムを発表する等、スラッシュ三羽烏に続く存在として80年代の独産スラッシュ・メタル・シーンの隆盛に一役買った暴走軍団ASSASSIN、'11年発表の再結成第2弾アルバム。(通算だと4thアルバムになるのかな?)
前作『THE CLUB』は未聴なのだが、本作に関して言えば、1st『THE UPCOMING TERROR』を思い起こさずにはいられない戦車ジャケットがバンド側からの強いステイトメントとなっている通り、上擦りシャウトで字余り気味に畳み掛けて来るVo、ささくれ立ったカミソリ・リフを執拗に刻み倒すG、そして猪突猛進のリズム隊とが一塊に突っ走る緩急不在の作風は、まさしく80年代のASSASSINスタイルが確信的に再現されていて思わず頬が緩みます
勿論、あの頃に比べるとサウンド・プロダクションずっと上等だし演奏もタイト。①④⑧のようなハイ
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ASSASSIN-Breaking the Silence-Breaking the Silence ★★★ (2011-09-18 00:53:17)
Gの独演によるイントロでテンションを高めた後、
手数多めのササクレGリフと上擦り声で強引に畳み掛けるVoが
突っ走り始めた途端、「変わってねー」と思わず笑ってしまいました。
いや、良い意味で。
ASSASSIN-Interstellar Experience ★★ (2007-02-18 21:45:00)
スラッシャーの間では、名曲“BAKA"を収録した作品として有名な、ASSASSIN、'88年発表の2ndアルバム。
普通2ndアルバムと言えば、より整合性を意識したり、メロディ重視になったりする場合が多いと思うのだが、
本作の場合には、鋭利なリフ、つんのめり気味に疾走するDs、メロディ無視の喚き型Voが一丸となって突進する
スラッシュ・サウンドに一転の曇りもない。寧ろ丸くなるどころか、デビュー作以上のスピードとアグレッションを誇る
内容に仕上がっているのではなかろうか?中学生の漫研部員が描いたようなアルバム・ジャケットはかなり惨いけどね(笑)
全体的に欧州風味の湿り気が後退、前作において終始ピロピロとバカの1つ覚えみたいに(褒め言葉)弾きまくり、
要所で印象的なハーモニー・プレイを披露していたツインGの活躍する場面が減ってしまったのは悲しいが、
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ASSASSIN-Interstellar Experience-A Message to Survive ★★ (2007-03-24 21:45:00)
デビュー作よりも更に爆走感を増し、
アグレッシブな楽曲で固められている2ndアルバムの中にあって
この高速スラッシュ・チューンのドラマチックな
インスト・パートは、一際耳を捉えます。
ASSASSIN-Interstellar Experience-Baka ★★ (2007-03-24 21:37:42)
BAKAにしちゃいけません。
良く出来たスラッシュ・チューンですよ、これは。
ASSASSIN-The Upcoming Terror ★★ (2007-02-17 01:13:00)
西ドイツはデュッセルドルフ出身の5人組スラッシュ・メタル・バンド、'86年発表の1stアルバム。
ASSASSINといえば、名(迷?)曲“BAKA"を収録した2nd『INTERSTELLER EXPERIENCE』が
スラッシャーの間では有名だけど、このデビュー作だって完成度の高さ…というか、何者にも止められないガムシャラな勢いでは決して負けていない。
音の方は、王道ジャーマン・スラッシュ・メタルとも言える、鋭利なリフ、遮二無二に畳み掛けるリズム、
メロディ無視の濁声絶叫Voが土砂崩れの如く突撃してくるストロング・スタイルで、
その合間を縫うようにピロピロと派手に弾きまくり、要所で印象的なハーモニー・プレイを
キメてみせる、メロディックなツインGが大変素晴しい。
イントロ①に続く高速スラッシュ・チューン②こそは、歌詞のリズムの悪さが気になってイマ
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ASSASSIN-The Upcoming Terror-Assassin ★★ (2007-02-17 01:17:20)
叙情的なアコギに始まり、
ドラマチックに盛り上がっていくASSASSINのテーマ・ソング。
「戦え!アサシン!」「行け!アサシン!」「殺れ!アサシン!」
という、70年代のロボット・アニメみたいなサビの歌詞が
バカバカしくも最高。
ASTONISHMENT-Astonishment ★★ (2019-08-10 23:24:14)
後にARK STORMでも行動を共にすることとなる太田カツ(G)と今西洋明(Vo)が中心となって結成したバンド、ASTONISHMENT(前身であるPSYCHO STORM時代には木本高伸(B)や堀江睦夫(Ds)も在籍)が'94年にレコーディングしていたデモテープを、MANDRAKE ROOT が'00年にCD化。この頃のMADRAKE ROOTは太田カツに限らず、TERRA ROSA、梶山章、CONCERTO MOON等々、色々なアーティストのデモ音源で商売していたなぁ、と。まぁそれはともかく。
帯には「早過ぎたメロディック・パワー・メタル」と記されているものの、アグレッシブな音楽性に「メロディック」な要素は薄め。あとネオ・クラシカル色も皆無で、どちからと言えば90年代型ヘヴィ・ミュージックのエッセンスが塗された殺伐としたパワー・メタルを実践しています。太田のGプレイにしても十分
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ASTONISHMENT-Astonishment-Keep the Spirit ★★ (2019-08-12 01:13:48)
喉よ裂けよといわんばかりの今西の攻撃的なシャウトと、
ササクレたリフの壁を築き、滑らかにソロを奏でる太田のGとが
硬質なリズムに乗ってパワフルに押し出して来るOPナンバー。
金属質な今西のVoがササクレた曲調にマッチしていて、
緊迫感を引き立ててくれています。
AT THE GATES-Slaughter of the Soul ★★ (2007-11-02 23:37:00)
ヨナス(B)とアンダース(G)のビョーラー兄弟が中心となって、スウェーデンのゴッセンバーグにて結成された
5人組デスラッシャーが、'95年に発表した最終作にして最高傑作の4thアルバム。
トータル・ランニング・タイムは35分とタイト極まりなく(国内盤はボーナストラック1曲を追加収録)、
デス声シンガーの中でも指折りの表現力を誇る、トーマス・リンドベルグの激情Voを乗せて、炸裂するように疾走する
楽曲の数々は、1曲平均3分と無駄な贅肉が削ぎ落とされ、前作より徹底的にビルドアップが図られている。
それでいてザクザクと刻まれる分厚いリフには、殺傷力だけでなく、北欧のバンドならでは冷気と哀感が宿り、Gソロも
最小限のメロディで最大の効果が得られるよう、しっかりと練り込まれていてドラマ性も十分と、全く隙のない構成。
それにしても、このGリフのカッコ良さは驚
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AT THE GATES-Slaughter of the Soul-Blinded by Fear ★★★ (2007-11-02 23:44:23)
鋭さの中に哀感が潜むGリフ、炸裂するような疾走感、
トマス・リンドベルグの激情漲るVo、
そして緩急を演出するドラマチックなインスト・パートと、
AT THE GATESを代表する・・・というよりも、
北欧メロディック・デス・メタルを代表する
完全無欠の名曲の1つ。
AT THE GATES-Slaughter of the Soul-Unto Others ★★★ (2007-11-02 23:48:22)
ブルータルな曲調の中で閃くアコギの美しさに
ハッとさせられる名曲。
押せ押せの作風の中に、ちゃんとこういう曲を配置して
全体の構成に緩急を演出する辺り、上手いなぁ。
AT VANCE-Dragonchaser ★★ (2012-12-21 23:06:00)
気合を入れて「ニーベルンゲン伝説」を基にしたコンセプト・アルバムを作ってみたのに、なぜかイマイチ評価の芳しくない'01年発表の3rdアルバム。
しょっぱ過ぎるジャケット・アートワークが最大の理由・・・ってことはないでしょうが、それにしたってB級メタル・バンドの自主制作デビュー盤かと見紛うチープなイラストが、せっかく用意したコンセプト・アルバムという立派な器に水を差している感は否めません。
まるでイタコを召喚してオーラフ・レンク(G)にイングヴェイの生霊を憑依させたかのような、イングヴェイ以上にイングヴェイっぽい劇的なOPナンバー①、「よくもまぁこんなに哀しい歌メロを思いつくな」と感心させられるほど悲壮感漂う⑥等、AT VANCEの刻印が押された名曲で要所が締められているため、前2作を気に入った方を失望させないだけの完成度はちゃんと備わっているんですけどね。
ただ、オーラ
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AT VANCE-Heart of Steel ★★★ (2012-12-19 22:32:25)
ツインG体制へと移行して、衝撃のデビュー作『NO ESCAPE』から僅か半年足らずのインターバルでリリースされた2ndアルバム。しかもこれが、1stに勝るとも劣らないネオクラ・メタルの傑作ですからね。
風貌の冴えないオッサン・バンドだったせいか(?)、当時、同じくらい注目を集めていた後発デビューのSONATA ARCTICAに人気面ではすっかり水を明けられてしまうことになるわけですが、個人的には、より硬派なメタル・サウンドを実践する彼らの音の方が好みでした。フォーキーな寒々しさと叙情性、ネオクラ・メタルならではの構築美、そしてパワー・メタリックな疾走感とが一体となった①②の流れは、聴く度に全身の血が沸き立つAT VANCE史上、いやさ北欧メタル史に残る名曲ですし(いやドイツのバンドなんですけどね)、重厚なエピック・チューン④、コブシの効いた荒涼たる歌メロに「これぞネオクラシカル!」
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AT VANCE-Heart of Steel-Goodbye ★★★ (2012-12-23 09:06:35)
ネオクラシカルHMと言ったらこれでしょ?
と言わんばかりにコブシの効きまくった
オリバー・ハートマンの歌うメロディに
悶絶させられっ放しの逸品。
AT VANCE-Heart of Steel-Princess of the Night ★★★ (2012-12-23 09:04:22)
ROYAL HUNTのアンドレ・アンダーセンなんかにも通じる
メロディ・センスを感じます。
冷たくも悲哀に満ちた泣きメロに思わず視界が
滲んでしまいますよ。
AT VANCE-Heart of Steel-Soldier of Time ★★★ (2012-12-23 09:00:48)
AT VANCEが誇る至高のスピード・ナンバー。
「民俗音楽風」と評されたどこか物悲しいGリフ、
北欧メタル風のドラマティックな構築美、
ジャーマン・バンドならではの力強い疾走感とが
三位一体となって織り成すネオクラワールドに
心臓がバクバクと高鳴りますね。
AT VANCE-No Escape ★★★ (2012-12-18 22:36:42)
来年初頭にAT VANCEの初来日公演が決定したと耳にして、思わずCD棚から引っ張り出してきて久々に聴き直している、'99年発表の1stアルバム。
本作はリリース当時BURRN!!誌で高得点を叩き出し、またHR/HMファンの間でも「凄いバンドが現れた!」と話題になった作品だけあって、その完成度の高さには抜きん出たもの有り。オーラフ・レンクのテクニカルなネオクラGプレイと、レンジの広いオリバー・ハートマンのパワフルなVo(ちょっとジェフ・スコット・ソート似)を両輪に、スピーディ且つドラマティックに疾走する北欧風様式美HMサウンドは、北欧メタル的な線の細さとは無縁の、例えば独産パワー・メタルに通じる強靭な足腰も兼ね備えています(例えばも何もドイツ出身バンドなんすけどね)。特に、ダークな緊迫感を湛えた劇的な歌メロに思わず万歳三唱したくなるスピード・ナンバー①②は、ネオクラ・メタル・ファン
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AT VANCE-No Escape-Flying High ★★★ (2012-12-21 22:34:51)
ジャーマン・メロスピ・メタル的な
パワフルな疾走感が持ち味のOPナンバーですが
暗い憂いと緊張感を湛えたサビメロの展開が
このバンドならでは。初めて聴いた時は
「ホントにドイツのバンド?」と思いましたね。
AT VANCE-No Escape-No Escape ★★★ (2012-12-21 22:37:52)
人気ないですが、個人的には1stアルバムのハイライト。
聴いているだけで床をのたうち回りたくなるほど
コブシ回りまくりの歌メロには「ネオクラ・メタル」の
魅力が凝縮されています。
北欧風ネオクラシカル・メタル・バンドとしてAT VANCEの
頂点は1stだったかもしれませんね。
AT VANCE-Only Human ★★★ (2012-12-26 21:36:37)
オリバー・ハートマン(Vo)在籍時代最後の作品となってしまった'02年発表の4thアルバム。
こちらのサイトでの得票数からも明らかな通り、3rd『DRAGONCHASER』の行き詰まり感を吹き飛ばした快作として高評価を獲得している本作ですが、そのことはわざわざ音を聴くまでもなく、前作のチープなイラストとは天と地ほどにグレードに差があるアートワークを見ただけで窺い知ることが出来ます(笑)。
サシャ・ピートをプロデューサーに迎え、一層硬質に引き締まったサウンド・プロダクションはもとより、『DRAGONCHASER』で指摘されたメロディの練り込み不足も解消の方向へ向かっているようで、キャッチーな味わいが強化された②とか、勇ましくギャロップする④のような、従来にはなかったAT VANCEの新たな魅力をアピールする楽曲が収められている点も評価ポイント。
あと個人的に嬉しいのが、疾
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AT WAR-Ordered to Kill ★★★ (2020-09-22 00:16:25)
ヴァージニア州出身のトリオ・スラッシャーAT WAR、'86年発表の1stアルバム。
「うんこメタル製造工場」だの「ポンコツ・バンド梁山泊」だのと散々な悪評を囲う一方、時折ギラリと個性が光るバンドを世に送り出したりもするので油断がならなかったインディーズNEW RENAISSANCE RECORDS。非常にクセの強い同レーベルのカタログの中にあって、本作は「当たり」に分類されてしかるべき1枚ではないかと。
トリオ編成に加えて、ガンベルトと銃器で武装したメンバーのジャケ写や、戦争をテーマに埃っぽく突っ走る楽曲からも明らかな通り、バンドが聴かせてくれるのはMOTORHEADを更にハードコア化させたようなスラッシュ・メタル(実際、MOTORHEADの名曲“THE HAMMER”のカヴァーも収録)。恐ろしく抜けの悪いプロダクションが、折角の演奏のキレと本来サウンドが醸し出すべきスピー
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AT WAR-Ordered to Kill-Rapechase ★★★ (2020-09-22 23:14:46)
濁声Voと刻みの細かいGリフを載せて埃っぽく一心不乱の突撃する
アルバムでも1、2を争うカッコ良さを有するスラッシュ・ナンバー。
このレーベルには付きものの問題とは言え、折角のリフの鋭さや
リズムの疾走感をスポイルする薄っぺらな音質が残念極まりない。
ATOMKRAFT (2011-04-22 21:07:17)
ATOMKRAFT!
VENOMと言えばクロノス時代よりデモリション・マン時代を
愛する我が身には決して外せないバンドです。
彼らの作品はいずれも未CD化のようですが、'04年に企画盤
『TOTAL METAL・THE NEAT ANTHOLGY』がリリースされています。
これがデビュー作からミニ・アルバム、EP、初期デモ音源や
再結成後にレコーディングされた新曲まで余さず収録された、
個人的に非常に重宝している1枚であります。
ATOMKRAFT-Conductors of Noize ★★ (2011-04-24 19:35:18)
内輪揉めで一時バンドから離れていたト二ー“デモリション”ドーラン(B)が復帰して、'87年に発表された6曲入りミニ・アルバム。
SLAYERやEXODUSら名だたる連中とツアーを共にし、METALLICAの成功に端を発する同時期のスラッシュ・メタル・ムーブメントの盛り上がりに触発されたのか、元々スピーディ&アグレッシブだったサウンド・スタイルがここに来て益々先鋭化。エッジを効かせた音作りに、シャープ気味のシャウトを繰り出すVo、鋭利に刻まれるGリフから、激しくのたうつ野太いBに畳み掛けるように疾駆するDsまで、そのスラッシーな作風はATOMKRAFTのカタログの中でも随一の攻撃性の高さを誇る。
特に、切り裂くような高速スラッシュ・ナンバーが連続する、本編後半(④⑤⑥)の有無を言わせぬ加速感は圧倒的カッコ良さ。
バンドは本作を最後に解散してしまうわけだが、これ聴くと「あと
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ATOMKRAFT-Future Warriors ★★★ (2011-04-22 23:57:44)
過小評価に泣く(俺の中で)中期VENOMのフロントマンを務めていた事で知られる、デモリション・マンことト二ー・ドーランが'79年に結成し、今の日本じゃちょっと洒落にならないバンド名、ATOMKRAFT(ドイツ語で「原子力」の意)を名乗ったパワー/スラッシュ・メタル・バンドが'85年に発表した1stアルバム。
埃っぽい音色で豪快に動き回るリードBに引っ張られ、勢い重視で喚き倒す濁声ヘタウマVoに、荒っぽく刻まれるリフ&リズムとが、トリオ編成とは思えぬ喧しさで突っ走る「元祖スラッシュ・メタル」的サウンドを武器に、VENOM、RAVEN、WARFAREに続く「NEAT RECORDS暴走軍団」構成員として気勢を上げた彼ら。
あらゆる意味で突き抜けまくっていた上記3バンドのクレイジーさに比べると、ずっとマトモであるがゆえに強烈なインパクトには欠けるが、スピードやパワーのみならず、ドラ
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ATOMKRAFT-Future Warriors-Total Metal ★★★ (2011-04-23 18:41:21)
ATOMKRAFTの名を一躍メタル・シーンに知らしめた
'83年発表のデモテープのタイトル・トラックでもあった名曲。
ト二ー・ドーランの埃っぽいBに牽引される形で、
荒っぽく刻まれるリフとリズムが轟然と突進する
プロトタイプ・スラッシュ・メタル的雰囲気を漂わす
スピード・ナンバー。スティーヴ・ホワイトが紡ぐ、
勇壮且つドラマティックなGソロが最高にカッコイイ。
ATOMKRAFT-Future Warriors-Warzone ★★★ (2011-04-23 18:49:36)
1stアルバム収録曲中、最もアグレッシブなスピード・ナンバー。
ト二ーの濁声Voに小気味良く回転するシャープなGリフ、
それと豪快に炸裂するリズムとが、戦場のSEを伴って突進する、
タイトル通りの攻撃性と狂気が横溢する名曲。
ATOMKRAFT-Queen of Death ★★ (2011-04-23 19:32:07)
制作中に、所属マネージメント会社を巡りバンド内でトラブルが勃発。これに伴い中心メンバーのト二ー“デモリション”ドーランがラインナップから離脱してしまったため、彼に代わるフロントマンとして元AVENGERのイアン“デイヴィソン”スウィフト、新BにD.C.RAGEことダーレン・クックを迎え入れて4人編成でレコーディング作業が進められ、'86年にリリースされた5曲入りEP。(但しト二ーも数曲でBをプレイしている)
荒々しく猛るEP表題曲“QUEEN OF DEATH”、ハイテンション且つ攻撃的な疾走曲“PROTECTOR”“DEMOLITION”を聴けば一聴瞭然、基本的にはデビュー作『FUTURE WARRIORS』の延長線上にある、スピーディでアグレッシブなパワー/スラッシュ・メタル・サウンドを演っているわけだが、よりメロディアスに歌える専任シンガーが加入した事で、ドラマティックに盛り
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ATOMKRAFT-Queen of Death-Demolition ★★ (2011-04-24 19:21:19)
3分足らずのランニング・タイムを
ストレートに突っ走るスピード・ナンバー。
生き急ぐような切迫感を伴って
切り込んで来るGリフが秀逸。
ATOMKRAFT-Queen of Death-Funeral Pyre ★★★ (2011-04-24 19:27:20)
メロディアスに歌えるシンガーを得て、
彼らが初めて取り組んだパワー・バラード。
哀愁を帯びた物悲しいメロディを奏でつつ、
威厳も失わないGとBが良い仕事してます。
ATOMKRAFT-Queen of Death-Protector ★★ (2011-04-24 19:20:13)
ハイテンションなVoとGを押し退けて
楽曲を牽引する豪快なBがクール。
スラッシュ・メタル的なアグレッション漲る
1曲ながら、不思議と「パワー・メタル」と
評したくなる魅力を備えています。
ATROPHY-Socialized Hate ★★ (2007-01-25 22:24:00)
マニアの間でコレクターズ・アイテムと化していた、ATROPHY'88年発表の1stアルバムが、
リマスターを施されて、デジパック仕様で復刻。
同時に再発された'90年発表の2nd『VIOLENT BY NATURE』では、曲調を広げて、聴かせる姿勢を
積極的に打ち出していた彼らだが、このデビュー作の時点では、音作りにせよ楽曲にせよ演奏にせよ、
より刺々しく尖がったスラッシュ・サウンドを展開。
とは言え、スラッシュ・メタル・ブームの絶頂期とでもいうべき時期にリリースされた作品だけに、
ひたすら初期衝動に任せた突進を繰り返すのではなく、アコギを使ってみたり、リフやリズム、曲展開に
一工夫凝らしてみたりと、有象無象のバンド群と差別化を図るべく、試行錯誤を重ねた跡がハッキリと伺える仕上がり。
その甲斐もあってか、しっかりと練り上げられた収録曲の数々
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ATROPHY-Socialized Hate-Socialized Hate ★★ (2007-01-24 21:26:35)
アコギによるイントロの時点でグッと掴まれる、
1stアルバムのハイライト・チューン。
正統派テイストの濃いGが非常に良い感じ。
ATROPHY-Violent by Nature ★★ (2007-01-23 22:22:00)
マイナー・バンドながら、マニア筋では評価が高い(らしい)アリゾナ出身の4人組スラッシャーが、
'90年に発表した2ndアルバムが、リマスター化/ボーナス・トラック追加/デジパック仕様で、最近遂に再発。
中古屋では、国内盤はおろか輸入盤にすら高値が付けられていたので、これは未体験者には嬉しい限り。
で、肝心の内容の方はと言えば、これが期待に違わぬ素晴しさ。より荒々しいスラッシュ・メタル・アルバムだった
デビュー作に比べ、アコギや叙情メロディ、緩急といった要素を積極的に導入して、楽曲を一層ダイナミックに演出。
前のめりな勢いでは前作に一歩譲るものの、こと完成度の高さにおいては本作の方が上だ(と思う)。
「これぞ!」というキメ曲に欠ける点は惜しいが、リフはEXODUS、疾走パートはTESTAMENTといったバンドを
彷彿とさせる楽曲は、何れも良く出来て
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