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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 5151-5200
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SAXON-Forever Free-Forever Free
SAXON-Solid Ball of Rock
SAXON-Solid Ball of Rock-Baptism of Fire
SAXON-Solid Ball of Rock-Requiem (We Will Remember)
SAXON-The Eagle Has Landed
SAXON-The Inner Sanctum
SCANNER-Hypertrace
SCANNER-Hypertrace-Grapes of Fear
SCANNER-Terminal Earth
SCORPIONS-Animal Magnetism
SCORPIONS-Blackout
SCORPIONS-Fly to the Rainbow
SCORPIONS-In Trance
SCORPIONS-Love at First Sting
SCORPIONS-Lovedrive
SCORPIONS-Taken by Force
SCORPIONS-Tokyo Tapes
SCORPIONS-Virgin Killer
SCORPIONS-World Wide Live
SDI
SDI-Mistreated
SDI-Mistreated-Night of Tears
SDI-Satan's Defloration Incorporated
SDI-Satan's Defloration Incorporated-Quasimodo
SDI-Sign of the Wicked
SDI-Sign of the Wicked-Comin' Again / Sign of the Wicked
SENTINEL BEAST
SENTINEL BEAST-Depths of Death
SENTINEL BEAST-Depths of Death-Sentinel Beast
SEPULTURA-Arise
SEPULTURA-Morbid Visions
SERENITY-Fallen Sanctuary-Words Untold & Dreams Unlived
SERENITY-Words Untold & Dreams Unlived
SERENITY-Words Untold & Dreams Unlived-Engraved Within
SERENITY-Words Untold & Dreams Unlived-Forever
SHAH-Beware
SHAH-Beware-Age of Dismay
SHAH-Beware-Save the Human Race
SHAH-Beware-Threshold of Pain
SHAH-Beware-Total Devastation
SHAH-Escape From Mind
SHAH-Escape From Mind-Last In The Night
SHAH-Escape From Mind-No Return
SHAH-P.S.I.H.O.
SHAW BLADES-Influence
SHAW BLADES-Influence-The Sound of Silence
SHE-JA-Dual World
SHE-JA-Stand Proud! All for Heavy Metal
SHEELA-BURNED DOWN-RENO
SHELL SHOCK-Beyond Resurrection

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SAXON-Forever Free-Forever Free ★★★ (2018-01-29 22:33:03)

指笛に始まるイントロからして、バンドが原点回帰を
志向してこの曲を書き上げたことは明らか。
今時の基準では決してスピーディとは言えないかもしれませんが、
ソリッドに刻まれる印象的なGリフ、明るくはなりきれないメロディ・ラインに
ライブ映えするコーラス、そして観客をノリノリにロックさせるテンポといい、
他の誰でもないSAXONらしさが脈々と息衝く名曲。

SAXON-Solid Ball of Rock ★★ (2018-01-10 23:48:31)

湾岸戦争がメタル・バブルに暗い影を落とし、グランジ/オルタナティブ・ロック勢の台頭により、80年代型HR/HMの黄金時代に終止符が打たれた’91年。未だ暗中模索の時期を過ごしていたSAXONはこの10thアルバムを発表しました。
思い切ってメロハー路線にフルスイングした前作『DESTINY』(’89年)は流石にやり過ぎと思ったのか、今回はKeyによる装飾は控えめに、再びGの存在を前面に押し出して、幾分かでも本来のSAXONらしいサウンドへ軌道修正を図ろうとした跡が伺える仕上がり。
但し、こぢんまりとした音作りはあまりメタルっぽくはなく、ハード・ドライヴィンな疾走ナンバーから、BON JOVIばりのポップ・メタル・チューンまで並んだ本編は、バラエティ豊か…と言うよりも、当時のSAXONの「どっちへ向かって進めばいいのやら」という迷いが、そのまんま音に表れてしまっている感がありあ
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SAXON-Solid Ball of Rock-Baptism of Fire ★★★ (2018-01-10 23:53:22)

疾走ナンバーですが、かつてに比べると
格段に洗練を感じさせる仕上がりです。
歌メロからそこはかとなく哀感が漂ってくる辺り
いかにもブリティッシュHMらしくて良し。

SAXON-Solid Ball of Rock-Requiem (We Will Remember) ★★ (2018-01-10 23:58:49)

ゴッドに「まるでBON JOVIじゃねえか」と叱られた
シングル曲ですが、80年代の音楽的変遷(迷走とも言う)
を経て、この手の楽曲も上手くこなせるようになった
SAXONなのでありました。良い曲で結構好きです。

SAXON-The Eagle Has Landed ★★★ (2016-11-08 09:55:57)

黒地に、バンドロゴ/エンブレム/タイトルをあしらっただけの飾り気無用のアートワークが、質実剛健なSAXONサウンドの魅力を表しているかのようで逆にカッコイイ、’82年発表の傑作ライブ・アルバム。
お馴染みの「SAXON!」(チャチャチャ)「SAXON!」(チャチャチャ)というチャントと、バイクの爆音SEに導かれて、ショウは疾走ナンバー“MOTORCYCLE MAN”で豪快にスタート。憂いに満ちたメロディアスな“747(STRANGER IN THE NIGHT)”がその後に続き、間髪入れずハードネスとメロディのギアがガッチリ噛み合った初期SAXON屈指の名曲“PRINCESS OF THE NIGHT”でアクセルを再び踏み込むという、この劇的極まりない冒頭の流れだけでこっちはメタル・ハートを完全に掌握されてしまった気分ですよ。本作のハイライトを担う“WHEELS OF STEEL”
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SAXON-The Inner Sanctum ★★ (2010-05-09 00:29:00)

『FOREVER FREE』('92年)以降のSAXONのアルバムにハズレはないが、取り分け00年代突入以降は、全盛期の
名盤と比較しても何ら遜色ないハイレベルな作品を連発しており、特にこの17thアルバムはその中でも屈指。
圧倒的個性と説得力でもって聴き手を捻じ伏せるビフ・バイフォードのVo、力強く骨太なGリフ、タフでソリッドなリズム、
それに湿っぽくならない程度にフィーチュアされた憂いを帯びたメロディ(2本のGが良い仕事してます)とが、
一丸となって突き進む武骨で男気溢れるサウンドは、これぞ英国産HM!といったカッコ良さに満ち溢れ、
中でも、荘厳なイントロに導かれて走り始める劇的なOPナンバー①に始まり、地響き立てて爆走する
疾走チューン②を経て、本編最初のハイライトと言うべきメランコリックにして重厚、且つドラマティックな
名曲③へと雪崩れ込
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SCANNER-Hypertrace ★★ (2014-12-23 21:57:08)

弦楽器隊を中心に再編され、LION'S BREED改めSCANNERとして生まれ変わった5人組が、プロデューサーにELOYのフランク・ボーネマン、エンジニアはトミー・ニュートンという布陣でレコーディング作業を行い、'88年にNOISE RECORDSから発表したデビュー作。(ラルフ・シーパースもゲストVoとして③に参加)
疾走感溢れるリズムに、劇的にハモる2本のGがメロディックに絡み、微妙な実力のシンガー(カイ・ハンセン以上/マイケル・キスク未満)が線の細いハイトーンをその上に乗せる・・・という音楽性は、所謂「ジャーマン・メタル」の王道スタイル。ただ、HELLOWEENブレイク以前からキャリアを積み重ねて来たバンドゆえ、どちらかと言えばJUDAS PRIESTやACCEPTといったオーセンティックなメタル軍団から影響の方が、より顕著に表れているかな?
「さぁ皆さんご一緒に」系
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SCANNER-Hypertrace-Grapes of Fear ★★★ (2014-12-23 22:05:37)

ジャーマン・メロパワ・メタル的大仰さよりも
ヨーロピアンHM寄りのタイトな疾走感が
印象的なスピード・ナンバー。
Gが奏でるテーマ・メロディにメタル魂が逸りますよ。
個人的にはアルバムで一番お気に入り。

SCANNER-Terminal Earth ★★ (2014-01-13 23:17:06)

LION'S BREED名義でEARTHSHAKER RECORDSからアルバムも出していた長いキャリアを誇っているにも関わらず、万年Bクラスのイメージが拭い難く、熱心なファンからはそれなりに評価されているのに、なかなか芽が出ず一軍とファーム間を行ったり来たりしている(引退後は球場近くで焼肉屋を経営してそうな)プロ野球選手・・・的な哀愁を(勝手に)感じていたバンドが、'90年に発表した2ndアルバム。
ACCEPTとHELLOWEENの丁度中間を行く、両者の美味しいトコ取りなパワー・メタル・サウンドを目指した筈が、悲しいかな、実際に出来上がったのはACCEPT程パワフルではなく、さりとてHELLOWEEN程メロディがキャッチーでもないという「帯に短し襷に長し」な作品。コレ聴くとなぜ彼らがブレイク出来なかったのか、その理由に察しがついてしまうのが悲しい。
それでも、ジャーマン・
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SCORPIONS-Animal Magnetism ★★ (2016-10-24 23:19:21)

80年代の幕開けを飾った7th。「犬の頭の位置が卑猥」という、中学生か君は!な理由でアートワークの差し替え処分を食らっていますが、ここまで来ると最早「発禁されてなんぼ」な恒例行事感も漂い、特に驚きもありません。(ところで『電獣』ってこの犬のこと?)
さて本作。クサすような出来ではないですし、安定感だって抜群なのに、しかしながら絶賛するには今一歩なにかが足りない…。そのため「悪くはない作品」と微妙に後ろ向きな褒め方をされることの多い1枚で、個人的にもSCORPIONSカタログにおける存在感は薄め。彼らのアルバム・コンプリートを目指してた頃、全部揃えていたつもりでいたら、実はコレが抜け落ちていたことに長らく気付かずにいたという有様で。
1曲毎に取り出してみれば、軽快なGカッティングが気持ちいい①、人肌の温もりを感じさせるバラード⑤、クラウスの歌唱がウリ時代を彷彿とさせる⑦、へヴィ
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SCORPIONS-Blackout ★★★ (2016-10-26 00:10:36)

歌手生命を絶たれかねない苦境を見事克服したクラウス・マイネと、彼の復帰を信じて待ったSCORPIONS。両者の信念が実を結び、全米チャート最高第10位に食い込む大ヒット作となった’82年発表の8thアルバム。蠍団のアメリカ制覇の先駆けとなったこの実績に、ゴットフリート・ヘルンヴァインの手掛けたインパクト大なアートワーク、それに邦題『蠍魔宮』のカッコ良さと、本作はSCORPIONSの代表作としてのみならず、80年代HR/HMシーンの隆盛を語る上でも欠かすことのできない輝きを放つ大名盤であると。
特筆すべきは、バンド史上最もアグレッシブなサウンドでこのサクセスを成し遂げた点ですよ。どこか慎重に置きに行った感もあった前作『電獣』に対し、今回は研ぎ澄まされたGリフから、タイトにストレッチされたリズムや曲展開まで、一気にHMの領域までエンジン・フルスロットルで突入。ルドルフ・シェンカーが刻む
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SCORPIONS-Fly to the Rainbow ★★★ (2016-10-11 22:30:35)

基本的音楽性の確立からウルリッヒ・ロート加入まで、SCORPIONSの重要な第一歩となった’74年発表の2ndアルバム。『電撃の蠍団』なる邦題も、原題『FLY TO THE RAINBOW』もカッコイイなぁ、とか思いながらジャケットに目を転じると、そこに描かれているのは謎の怪人プロペラ男。お前が虹まで飛ぶんかい。
ウリのインプロゼーション重視のGワークがダイナミックに炸裂する③(早くもリードVoも担当しちゃってますが)、静と動を切り替えながら10分に迫る長尺をドラマティックに語り切るアルバム表題曲⑧といった楽曲や、Key、メロトロンを隠し味的に用いたアレンジ術等、デビュー作で聴かせたクラウト/プログレッシブ・ロックの残り香を随所に漂わせつつも、イマイチ掴みどころがなかった前作に対し、こっちはウリ加入により増強された「泣きメロ」という強力な武器によって、焦点がきっちり絞り込まれていま
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SCORPIONS-In Trance ★★★ (2016-10-13 00:35:32)

ドラマーをユルゲン・ローゼンタールからルディ・レナーズに代えて、’75年に発表された3rdアルバム(邦題『復讐の蠍団』)。「ギターに跨って悶えるブロンド美女」という、小生の愚息も思わず昇天な(スポーツ新聞風俗欄的表現)、SCORPIONS発禁ジャケット史の記念すべき第一歩ともなった1枚ですが、暗喩を感じさせるエロスの方向性がやっぱヨーロッパのバンドのセンスだなと。
涙なしには聴けぬドラマティックな名曲②、“人生は川の如し”なんて演歌みたいな邦題がドハマりする哀愁ダダ漏れの③、重々しくも憂いに満ちた⑤、タメを効かせて劇的に盛り上がっていく⑦等、ウルリッヒ・ロートが紡ぐ、日本人の感性にぴったりフィットして横漏れしない泣きメロの大洪水と、クラウス・マイネのコブシの入った熱唱を核に、情念が濃密に渦巻く70年代型ロック・サウンドは、基本的に前作『電撃の蠍団』と作風を同じくします。
但し
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SCORPIONS-Love at First Sting ★★★ (2016-10-28 01:10:13)

所謂「出世作」「大ヒット作」というヤツは、然るべきバンドが、然るべきタイミングで、然るべき作品を発表することによって生み出されると言います。とするならば、アメリカにおいてHMブームの盛り上がりが最高潮に達しようとしていた84年に、当時飛ぶ鳥落とす勢いだった蠍団により、捨て曲なしの最高の内容で発表されたこの9thアルバム(邦題『禁断の刺青』)が、同地においてバンド史上最大の成功を収めたのもむべなるかな。
前作『BLACKOUT』に比べるとハードネスやクドさは抑え気味で、より万人向けにすっきりとキャッチーに…『美味しんぼ』風に例えるなら(なぜ?)、本作の味付けは「しゃっきりポン」な感じに整えられています。カミソリ感を控えめに伸びやかに歌い上げるクラウスのVo、サウンドの輪郭をハード且つ明瞭に保つルドルフのリズムG、マティアス・ヤプスのSCORPIONSのリードGとして自信に満ち溢れた演
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SCORPIONS-Lovedrive ★★★ (2016-10-22 00:08:32)

ヒプノシスの手掛けた『遊星からの物体X』風アートワークが「女性蔑視」との批判に晒され、アメリカでは差し替え騒ぎに発展。しかし同時にチャート50位台にランクインする好リアクションも獲得し、同地進出への足掛かりともなった’79年発表の6thアルバム。
ウリの後任は旧知の仲だったマティアス・ヤプス(G)に決定。でもレコーディング中に経験不足が露呈したことから、当時ちょうど暇してたマイケル・シェンカーのヘルプも仰いでアルバムは完成(マイケルは5曲でプレイしてる)。そのままツアーに出たまでは良かったが、ここで神の失踪癖が再発。バンドは慌ててマティアスを呼び戻してツアーを続行…と、制作の舞台裏は相当にドタバタしていたご様子。実際、ウリが去って本編の泣きメロ含有量は激減。更にOPナンバー①のパンチの弱さや、レゲエ調の⑥があったりと、初聴時の感想は「変わってしまったのね…」と、あまり芳しいものでは
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SCORPIONS-Taken by Force ★★★ (2016-10-15 09:28:02)

病気により脱退したルディ・レナーズの後任として、新たにハーマン・ラレベル(Ds)を加えた陣容でレコーディングが行われ、「墓場での銃撃戦」ジャケットが「テロを思わせる」という、殆ど難癖みたいな理由から一部地域で差し替えを余儀なくされつつも、’77年に発表された5thアルバム。(邦題は『暴虐の蠍団』)
ウルリッヒ・ロート(G)が参加した最後のスタジオ作品ということで、内容的にも(それを意識したかどうかはさておき)ウリ在籍時代のSCORPIONSを総括するかの如き充実っぷり。80年代アリーナ・ロック路線の試し打ち的なスケール感を有するOPナンバー①を皮切りに、泣いて泣いて泣き倒すドラマティックな②あり、隠れた名曲と評判の(俺の中で)④あり、若き日のイングヴェイを始め、速弾きギタリスト勢に多大なるインスピレーションを与えた⑤あり、パワー/スラッシュ系バンドが好んでカヴァーする攻撃的な⑦あり
…続き

SCORPIONS-Tokyo Tapes ★★★ (2016-10-20 23:37:54)

中野サンプラザでの初来日公演の模様を収めた実況録音盤(邦題『蠍団爆発!スコーピオンズ・ライブ』)。上り調子のバンドによる白熱のパフォーマンス、それを真っ向から迎え撃つ観客の熱狂とが克明に捉えられており、SCORPIONSの存在を一躍満天下に知らしめ、後の大躍進の切っ掛けになったというのも納得の1枚。
選曲も2nd~5thアルバムの美味しいところが押さえられていて、初期の彼らのベスト盤としても機能。無論、名曲を山ほど抱えているバンドゆえ漏れは当然あります。つか“HELL CAT”演るぐらいなら他に演るべき曲が幾らでもあるでしょ!とか思わなくもないのですが、いやでも既に脱退が確定していたウルリッヒ・ロート(G)への最後の接待だと思えば、楽勝で我慢できる…どころか、寧ろ名残惜しく感じられるぐらいですよ。
そして今回、そんなウリ以上の存在感を放つのがクラウス・マイネ(Vo)その人。テ
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SCORPIONS-Virgin Killer ★★★ (2016-10-13 23:45:06)

股間に亀裂の入った全裸幼女をジャケットに戴き、オマケにタイトルが『VIRGIN KILLER』…。このご時世じゃ完全アウトな’76年発表の4thアルバム(邦題『狂熱の蠍団』)。
とは言え、ロリコンを狙い撃ちしたわけでも露悪趣味に走ったわけでもなく、SCORPIONSが繰り出す切れ味鋭いHRサウンドが身に纏う、過激さや危険な雰囲気、それらと相反する美しさといった要素を巧みに可視化したこのジャケットは、センスフルな「アート」としての価値も十分。特に再発盤ジャケの脱力具合と見比べると、尚更そう感じざるを得ませんよ。まぁ流石にこれをLPサイズでディスプレイする度胸は持ち合わせていませんけどね。
音楽性の方では、哀愁とハードネスが絶妙な融合を見たOPナンバー①や、クラウス・マイネの熱唱が胸焦がす疾走ナンバー②による畳み掛けが雄弁に物語る通り、初期プログレ色はほぼ一掃され、暗く、激しく、
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SCORPIONS-World Wide Live ★★★ (2016-11-01 00:19:35)

これまでアートワークのヤバさについて散々取り沙汰されてきたSCORPIONSですが、このジャケットについては「クラウス・マイネの生え際の後退っぷりがヤバ過ぎて発禁モノ」と、ファンの間で話題騒然になったとかならなかったとか。
そんなHR/HMシーン屈指の薄毛軍団として鳴らしたSCORPIONSが帽子を被り出す以前。『禁断の刺青』で全米制覇を成し遂げた直後。まさしくワールドワイドな人気者となった蠍団絶頂期のライブ・パフォーマンスがたっぷり堪能できる本作は、選曲は全てマティアス・ヤプス加入以降の作品からで、『TOKYO TAPE』との楽曲の被りは一切なし。更にホール・クラスの会場で収録されたため、バンドと客席の距離が(物理的にも心理的にも)近かった『TOKYO~』に対し、毛髪量は減ったが代わりに爆発的に増えた観衆を見事に煽動するバンドの手腕がスタジアム仕様にスケールUPしている本作…とい
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SDI ★★ (2007-03-21 17:55:00)

旧西ドイツはオスナブリュック出身の3人組スラッシュ・メタル・バンド。
SATANS DEFLORATION INCORPORATED、略してS.D.I。(S.O.D.とかS.O.B.とか色々あってややこしいけど)
初期HELLOWEENを、よりストレートに、よりスピーディにしたかのようなそのサウンドは、
まさに「スピード・メタル」を絵に描いたかのよう。
'86年に1stアルバム『S.D.I』でデビュー、'88年にバンドの最高傑作と名高い2nd『SIGN OF THE WICKED』を、
'89年には、メロディック・パワー・メタル方面へと接近した3rd『MISTREATED』を発表。
その後、4枚目のアルバム製作の噂もあったが、結局リリースされないまま解散に至った。
その発表されず終いの4枚目のアルバムの音源は、最近、まとめて再発された過去3作のリ
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SDI-Mistreated ★★ (2007-03-23 23:35:00)

Gをフランク・ティーシングからライナー・レイジに代えて、'89年に発表された3rdアルバムにしてラスト・アルバム。
一聴して、かなりメロディ重視の姿勢を取っている事が明らかな内容で、別にそれで疾走感が失われてしまった
ワケではないのだけれども、前作『SIGN OF THE WICKED』に比べ、長尺・複雑化(と言うほど大袈裟なモノじゃないが)が
進んだ楽曲の数々は、スラッシュ/スピード・メタルと言うよりは、当時、ドイツで大流行の兆しを見せていた
「メロディック・パワー・メタル」と表現した方がしっくり来る印象。
勿論、それが悪いなんて事もなく、ダイナミックな曲展開が魅力のOPチューン①、疾走する正統派へヴィ・メタリックなリフと
Gソロがカッコイイ②、スラッシーな③、全収録曲中、最もジャーマン・メロディック・パワーメタル風味が強い⑦
といった楽曲は、
…続き

SDI-Mistreated-Night of Tears ★★ (2007-03-24 21:29:39)

他の3rdアルバム収録曲同様、メロディアスな歌メロは
スラッシュと言うよりメロディック・パワー・メタル的。
スピーディな前半から、中盤のアコギ・パートでスッと引いて、
そこから再びアクセル全開で突っ走る曲展開や、
勇壮なGソロは非常にカッコイイ。
ただ、Voが起伏に富んだメロディを歌いきれていないのが惜しい。

SDI-Satan's Defloration Incorporated ★★ (2007-03-21 17:34:00)

S.O.D.とかS.O.B.とかM.O.D.とかD.R.I.とか、色々あってややこしいが、このS.D.I.は西ドイツは
オスナブリュック出身のトリオ・スラッシャーで、本作は'86年発表の1stアルバムにあたる。
初期HELLOWEENを更に野蛮にして、「野卑になったカイ・ハンセン」といった感じのVoがシャウトしまくる
そのスピーディなスラッシュ・サウンドは、初期HELLOWEENより数倍ストレートで、数倍速く、そして数倍バカ(笑)。
デビュー作ゆえまだまだラフな勢いが勝ち気味で、勢い余ってパンキッシュな③、ハードコアちっくな
瞬間風速ナンバー⑪のような楽曲も収録されているが、このバンドの核にあるのは、
メロディックなインスト・パートを聴けば明らかな通り、飽くまでもヘヴィ・メタル。
特に、アルバムOPを猛スピードで駆け抜ける①や、高速スラッシュ・チ
…続き

SDI-Satan's Defloration Incorporated-Quasimodo ★★ (2007-03-21 21:51:09)

ヤケクソ気味の疾走感といい、ドイツ民謡風のメロディといい、
下手なりに一生懸命メロディを歌うVoといい、
もろ初期HELLOWEENを彷彿とさせる
1stアルバムのOPを飾る高速スラッシュ・チューン。

SDI-Sign of the Wicked ★★ (2007-03-23 23:18:00)

多くのファンがSDIの最高傑作と太鼓判を押す、'88年発表の2ndアルバム。
スピーディでストレートなスラッシュ・メタルが堪能できる反面、ややチープな感が無きにしも非ずだった
デビュー作『SATANS DEFLORATION INCORPORATED』に比べ、一層研ぎ澄まされたリフにビルドアップされたリズム、
勇壮さを増した歌メロ、煽情度を高めたGソロetc・・・と、パンキッシュなラフさやオチャラケた雰囲気が払拭された本作は、
かなり硬派でシリアス、程好い緊張感を漂わせた作風に仕上がっている。
楽曲の練り込み具合も前作の比ではなく、例えばアコギに導かれてスタートする、SDI屈指の名曲①を聴けば明らかな通り、
疾走感はそのままに、静と動、緩急を巧みに取り入れた曲展開は、楽曲に宿るドラマ性を
急上昇させるだけでなく、その疾走感をも更に引き立てることに
…続き

SDI-Sign of the Wicked-Comin' Again / Sign of the Wicked ★★★ (2007-03-24 21:24:55)

2ndアルバムのOPを飾る、SDI屈指の名曲。
初期HELLOWEENを倍速化したかのような、
カミソリの如き高速スラッシュ・ナンバーだが、
中盤にきっちりと「溜め」パートを作っていたりと、
力押しに頼らない曲作りの巧さも光る。

SENTINEL BEAST (2014-10-11 01:09:09)

デビー・ガン(Vo)を中心に、'84年頃からカリフォルニア州サクラメントを中心に活動を開始。当初はNWOBHMの影響を全面に打ち出した(ベルギーのACID辺りに通じる)ダークなHMをプレイしていたが、同時期にベイエリアを中心に盛り上がり始めていたスラッシュ・シーンと交流を持ち、強く影響を受けたことで音楽性が先鋭化。デモテープ制作とメンバー・チェンジを繰り返す内に次第にスラッシュ色を強めていった彼らの音楽的変遷は、'10年リリースのコンピ盤『UP FROM THE ASHES』で窺い知ることができる。
'86年、ビル・メトイヤーのプロデュースの下、METAL BLADE RECORDSから1st『DEPTHS OF DEATH』をリリースしてデビュー。攻撃的なパワー/スラッシュ・サウンドがマニアから高く評価されたにも関わらず、バンドはこれ1枚でアッサリ解散。デビー嬢はZNOWHITE
…続き

SENTINEL BEAST-Depths of Death ★★★ (2014-10-11 01:13:30)

カリフォルニア出身の5人組、SENTINEL BEASTが'86年に残した、捨て曲なしのUSメタル裏街道を行く名盤。
このバンド名でMETAL BLADE所属。しかも『METAL MASSACRE Ⅶ』に楽曲提供もしていた・・・と聴けば、凡そどんな音楽性の連中か想像が付くかと思いますが、正解です。「とても女が出してる声とは思えない」と評されたデビー・ガン嬢の剣呑な歌唱、傍若無人に弾き倒す2本のG(片翼のマーク・コヨサコは日系人かな?)、アタッキーに主張しまくるBと、暴れ馬の如く跳ね回るDsという初期IRON MAIDENリスペクトなリズム隊とが、生き急ぐかのように突っ走るパワー/スラッシュ・サウンドは、あられもなくJUDAS PRIESTとIRON MAIDENからの影響をモロ出しにしつつも、更にそこにUS産メタラーらしい肉食系アグレッションも加味。本編はまんま“THE HELLI
…続き

SENTINEL BEAST-Depths of Death-Sentinel Beast ★★★ (2014-10-12 00:55:49)

バンドのテーマ曲であり、
アルバムのハイライト・ナンバーにも推したい名曲。
ドスを効かせて煽るように歌うデビー・ガンのVo、
出出しをトチろうが構わず弾き倒すツイン・リードG、
緩急を飲み込みつつ、前のめりに突進するリズムetc…と
パンキッシュな炸裂感とドラマティックな構成美の融合
(要するに初期IRON MAIDENっすね)が光る逸品です。

SEPULTURA-Arise ★★★ (2006-07-11 22:32:00)

とてつもなくキャッチーな、'91年発表の4thアルバム。
キャッチーと言っても、勿論ポップという意味ではなく(当たり前だ)、この場合は「印象的」という意味でのキャッチーさ。極限まで研ぎ澄まされたリフ、雄々しく吠えまくるド迫力Vo、メロディアスなソロと、要所で聴かせるハーモニー・プレイが効果的なGコンビ、如何にもモーリ・スタジオ仕込みといった感じの、図太く引き締まったサウンドで押し出してくるリズム隊etc・・・そのいずれもが異様なまでにカッコ良く、ゆえに恐ろしいまでにキャッチーさを誇る。
名曲中の名曲①“ARISE"を筆頭に、ストレートなスラッシュ・チューンを多数収録する一方、より整合性の増した③“DESPERATE CRY"のような「ドラマティック」と表現して差し支えない楽曲も収められていて、静と動の対比/緩急の効いた作品全体に漂うダイナミズムは、これまでの作品の比ではない。
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SEPULTURA-Morbid Visions ★★ (2018-04-15 00:05:13)

SEPULTURAの記念すべき1stフル・アルバム(’86年発表)。ちなみに’91年リリースの国内盤は、OVERDOSEとのスプリット仕様で発売されたEP『BESTIAL DEVASTATION』(’85年)をボーナス・トラックとして追加収録してましたっけね。
劣悪なプロダクションの下で炸裂するのは、エコーに埋もれた咆哮Vo、音質が不明瞭なせいで「刻む」よりも「蠢く」といった趣きのGリフ、ひたすら暴走を繰り返すリズムとがアンサンブル崩壊寸前の所をギリギリに突っ走る、オブスキュアなスラッシュ・メタル。
たった2日間で突貫レコーディングとか、金がなかったんでチューニングが狂ってるとか、スネア・ドラムは破けたままレコーディングに挑んだとか、数々の武勇伝に相応しい地下室臭をプンプンに漂わす本作において、まず何よりも優先されているのは初期衝動の発散。制作当時全員がローティーンだったとい
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SERENITY-Fallen Sanctuary-Words Untold & Dreams Unlived (2010-05-01 00:09:55)


SERENITY-Words Untold & Dreams Unlived ★★ (2010-04-30 23:50:00)

オーストリアは、西部チロル地方ヴェルグル出身の5人組プログレッシブHMバンドが、
'07年にNAPALM RECORDSから発表した1stアルバム。(邦題は『夢言』)
音楽雑誌や、このサイトにおいても高評価を獲得したノルウェーのCIRCUS MAXIMUSと同時期に、
同じレーベル(サウンド・ホリック)から日本デビューを飾り、且つ演ってる音楽も「ポップな
ヴォーカル・メロディにも気を配った、独り善がりにならないキャッチーなプログレ・メタル」
という類似性を備えながら、CIRCUS MAXIMUSの『ISOLATE』に比べると悲しいぐらい話題にならなかった本作。
どっこい、要所にインストの小曲を配して、本編全体をドラマ性たっぷりに物語っていく構成といい
(コンセプト・アルバムってわけではない様だが)、各曲に付けられた仰々しい邦題が決して大袈裟には感
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SERENITY-Words Untold & Dreams Unlived-Engraved Within ★★★ (2010-05-01 00:19:31)

邦題は“務験"
Key大好き人間としては、冒頭の流麗なKeyプレイだけで
ご飯おかわり三杯は可能。
楽曲自体、起承転結を伴ってドラマティックに展開する
隙のない仕上がりで文句なし。

SERENITY-Words Untold & Dreams Unlived-Forever ★★★ (2010-05-01 00:21:50)

リリカルなKeyにキレのあるG、
泣きの入った歌メロに重厚なリズムが心地良く疾走する、
このバンドならではの魅力に溢れた名曲。
邦題は“無限"

SHAH-Beware ★★★ (2013-01-03 19:07:32)

シャー!(挨拶)「ソビエト連邦初のスラッシュ・メタル・バンド」として話題を読んだ3人組が、'88年にATOM H RECORDSからリリースした(テイチクから国内盤も出た)1stアルバム。
昔聴いた時は、トリオ編成、吐き捨て型のハイピッチVo、それに1曲目のタイトルが“TOTAL DEVASTATION”ということもあって「DESTRUCTION影響下のバンド」との印象を受けたのですが、今回改めて聴き直してみたら、歌にしろ演奏にしろ楽曲にしろ、別にDESTRUCTIONっぽさは然程でもなかったなぁ、と。
疾走感自体は大したことないのですが、演奏にはキレがあり、ザクザクと小気味良く刻まれるGリフ、随所で差し込まれるキンと冷えた滑らかなメロディ、そしてタテノリで突っ走るリズムからなるサウンドは、むしろベイエリア出身のその手のバンドに近しい印象。寒々しく底冷えする反面、カラッカラに
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SHAH-Beware-Age of Dismay ★★ (2013-01-03 20:30:36)

アルバムでは比較的ストレートにスラッシュ色が
打ち出されている楽曲ですね。
青臭いコーラスがせっかくの迫力を減じてしまっている感が
無きにしも非ずですが、それでもカッコイイものはカッコイイ。

SHAH-Beware-Save the Human Race ★★★ (2013-01-03 20:28:11)

疾走感よりもグルーヴィなノリの良さが際立つ
楽曲ですが、クランチーな音作りと切れ味鋭い
演奏のお陰でマッタリ感は皆無。
図太い音色で唸りを上げてアクセントを加える
Bもカッコイイですね。

SHAH-Beware-Threshold of Pain ★★★ (2013-01-03 20:32:22)

この曲に限ってはVoが「歌っている」こともあり、
かなり正統派HM風味が強く感じられ、
実際、劇的且つ緩急を飲み込んだ曲展開も
それを裏付けてくれています。
アルバムのクライマックスを飾るに相応しい
堂々たる名曲です。

SHAH-Beware-Total Devastation ★★ (2013-01-03 20:23:16)

スラッシュ・メタルとしては少々スロー・スタート気味かな?
と思わせておいて、聴き進むに従ってグングンとテンションが
高まっていく構成。特にキリリと冷えた音色でGが滑らかに
切り込んで来るラスト・スパート部分のカッコ良さは格別です。

SHAH-Escape From Mind ★★★ (2016-12-21 23:16:54)

ソ連初のスラッシュ・メタル・バンドとも言われたSHAH。本作は彼らが‘87~’88年にかけて録り溜めたデモ音源のリ・レコーディングと、未発表曲の各4曲ずつ、計8曲により構成される3rdアルバム。カセットテープのみの流通だったことから入手は困難を極めたという作品で(まぁ「SHAHのカタログで入手が簡単だったモノなんてあんのか?」っつー話ですけども)、今回の正式CD化は快挙と言えましょうや。
本作がリリースされた'94年と言えば、欧米にはスラッシュ冬の時代が到来。誰も彼もがへヴィ&グルーヴィにうねりまくっていた頃合いなれど、遠く極東ロシアの地にはまだその流行の波は到達していなかったようで、ここで聴かれるのは実にオールドスクールなスラッシュ・メタル。堅実な演奏能力を駆って、荒涼たる冷気を撒き散らしながら小気味良く突っ走る、デビュー作のノリを受け継ぐ名曲②や⑦、そして従来型ロシアン・スラッ
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SHAH-Escape From Mind-Last In The Night ★★★ (2016-12-23 09:36:18)

せかせかとスラッシーに疾走する「らしい」スピード・ナンバーな
一方で、その上に乗っけられたVoは愁いを帯びた歌メロを
結構しっかりと追いかけていて、これまでの楽曲に比べると
異色な感じを受けます。いやでもこれはこれでカッコイイのですが。

SHAH-Escape From Mind-No Return ★★★ (2016-12-23 09:31:28)

小気味良いタテノリの疾走感に、
インスト・パートではいかにもロシアのバンドっぽい
荒涼として乾いたメロディが絡み、
「あぁ、SHAHだな」と感じさせてくれる逸品。

SHAH-P.S.I.H.O. ★★ (2011-04-12 20:25:37)

DESTRUCTIONを彷彿とさせるスラッシュ・メタル・サウンドがマニア筋から高く評価され、中古盤も高値で取引されている1st『BEWARE』('89年)に比べ、全くと言っていいほど話を聞く機会がない(中古盤も安い)、ロシアン・スラッシャー筆頭、SHAHが'94年に発表した4thアルバムにしてラスト作。
まぁ正直な話、メロディアスに歌うVoに長尺化が押し進められた楽曲、疾走感が失われグルーヴ重視のビートを叩き出すリズム隊・・・と、90年代の流行に色目を使った内容を聴けばそれもむべなるかなと言った感じなのだが、ところが、最近久し振りに引っ張り出して聴き直してみたら、これが案外に楽しめる事に気付かされた。
音作りや演奏はしっかりとしていること、Gが結構頑張って耳に残るフレーズを紡いでくれていること、そして時代が一回りして、この手の音すらオールドスクールに聴こえるようになったこと等
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SHAW BLADES-Influence ★★★ (2019-05-23 23:32:51)

STYXのトミー・ショウと、NIGHT RANGERのジャック・ブレイズという、DAMN YANKEESでも同じ釜の飯を食っていたコンビが立ち上げたデュオ・プロジェクトSHAW BLADES。'95年に1st『HALLUCINATION』を発表したきり、しばらく音沙汰のなかった彼らから久方ぶりに届けられたカヴァー曲集。('07年発表)
YES、EL&P、BUFFALO SPRINGFIELD、THE HOLLIES、THE ORLEANS等々、カヴァー対象は2人のルーツというべき60~70年代の人気アーティストが中心で、さながら彼らの「青春のサントラ」といった趣き。洋楽に興味がなくともTVやラジオ、あるいは映画、ドラマの主題歌として一度くらいは耳にしたことがあるじゃろうか?という有名なヒット曲/代表曲がズラリ並ぶ本編からは、甘酸っぱくも爽やかな郷愁が薫ります。
一応NIGHT
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SHAW BLADES-Influence-The Sound of Silence ★★★ (2019-05-24 00:33:48)

近年だとDISTURBEDがカヴァーして大ヒットさせたことでも
記憶に新しい、サイモン&ガーファンクルの代表曲。
トミー・ショウとジャック・ブレイズも、惚れ惚れするぐらい息の合った、
美しさの極みというべきボーカル・ハーモニーを駆使して
この学校の音楽の教科書に載ってしまうぐらいの名曲をカヴァーしてくれています。

SHE-JA-Dual World ★★★ (2014-08-14 11:01:27)

“METAL HEART”(ACCEPT)“WILD FRONTIER”(GARY MOORE)、“BACK TO BACK”(PRITTY MAIDS)等、メタル者なら誰もが一度は耳にしたことがあるであろう有名曲の数々を、多数のゲスト・ミュージシャンを招きカヴァーするというコンセプトが、本作が(タイトルこそ異なれど)実質的に『STAND PROUD!ALL FOR HEAVY METAL』の続編であることを物語っている、'14年発表の屍忌蛇のカヴァー・アルバム。
日本で最もHR/HMが売れていた時期に、メジャー資本で制作され、お祭り騒ぎ的賑々しさに満ち溢れていた前作に比べると、名義のみならず、アレンジも雰囲気もグッと落ち着いて屍忌蛇のソロ作としての趣きを強めた今回は、ANGRAやBLIND GUARDIANといった比較的新しめのバンドの名曲もセレクト。
尤も、Gソロでは彼ら
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SHE-JA-Stand Proud! All for Heavy Metal ★★★ (2013-11-10 22:27:15)

ANIMETALのギタリストとして名を上げた屍忌蛇(G)が'97年に発表した初のソロ・アルバムにして、日本が誇る辣腕ミュージシャン達がHR/HMの名曲をカヴァーする人気企画アルバム『STAND PROUD!』シリーズの第一弾作品。
選曲は、M.S.G.の“ASSAULT ATTACK”、VANDENBERGの“THIS IS WAR”、JUDAS PRIESTの“EXCITER”、RIOTの“WARRIOR”etc・・・と端から挙げていっても明らかな通り、「これがHMだ!」と名刺代わりに使えそうなド王道のド名曲ばかりを収録。80年代前半に発表された楽曲を集中的にカヴァーしてるのも偶然ではありますまい。
ベタと言えばベタ極まりないのですが、それもここまで徹底されると芸になっていると言うか、いっそ清々しいと言うか。腕利き揃いの参加ミュージシャン達のバックアップを受けて、アレンジか
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SHEELA-BURNED DOWN-RENO ★★★ (2015-02-07 01:58:51)

これは本当に名曲。
あと数年早く発表されていたら
ヒット・チャートを賑わしてたって
不思議じゃなかったのですが・・・。
個人的にアルバム自体は期待していた方向性とは
異なったのですが、この名曲の哀愁っぷりには、
期待以上のものがありましたよ。

SHELL SHOCK-Beyond Resurrection ★★★ (2017-05-31 00:12:49)

活動後期の実験精神剥き出しな音楽性にはイマイチ馴染めず、また復活作『肆-SHI』にしても、タイトルからしてそっち系の匂いが感じられたため購入を躊躇していたSHELL SHOCKの最新作は、何と初期スラッシュ・メタル時代の楽曲をリ・レコーディングした6曲入りEPとのこと。なら買うしかねえだろ!と。
選曲は、それぞれ1st『MORTAL DAYS』から3曲、2nd『PROTEST AND RESISTENCE』から1曲、3rd『FIEL LARM』から1曲、そしてX、DOOM、JURASSIC JADE、GROUND ZERO、ROSE ROSEと共に参加したオムニバス盤『SKULL THRASH ZONE Vol. 1』から1曲というチョイス。正直「新たな解釈」の名の下に、それらが前衛的な変貌を遂げているのでは…との不安は直前まで拭いきれませんでしたが、しかし実際は、例えば構築美すら
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