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SAVATAGE-Fight for the Rock-Hyde
SAVATAGE-Gutter Ballet
SAVATAGE-Gutter Ballet-Gutter Ballet
SAVATAGE-Gutter Ballet-Summer's Rain
SAVATAGE-Gutter Ballet-Temptation Revelation
SAVATAGE-Gutter Ballet-When the Crowds Are Gone
SAVATAGE-Hall of the Mountain King
SAVATAGE-Hall of the Mountain King-Hall of the Mountain King
SAVATAGE-Hall of the Mountain King-Prelude to Madness
SAVATAGE-Handful of Rain
SAVATAGE-Power of the Night
SAVATAGE-Power of the Night-Power of the Night
SAVATAGE-Sirens
SAVATAGE-Sirens / The Dungeons Are Calling
SAVATAGE-Sirens / The Dungeons Are Calling-The Dungeons Are Calling
SAVATAGE-Sirens-Sirens
SAVATAGE-Streets: A Rock Opera
SAVATAGE-Streets: A Rock Opera-Somewhere in Time / Believe
SAVATAGE-Streets: A Rock Opera-St.patrick´s
SAVATAGE-Streets: A Rock Opera-Tonight He Grins Again / Strange Reality
SAXON-Destiny
SAXON-Destiny-Jericho Siren
SAXON-Destiny-S.O.S.
SAXON-Dogs of War
SAXON-Dogs of War-Walking Through Tokyo
SAXON-Forever Free
SAXON-Forever Free-Forever Free
SAXON-Solid Ball of Rock
SAXON-Solid Ball of Rock-Baptism of Fire
SAXON-Solid Ball of Rock-Requiem (We Will Remember)
SAXON-The Eagle Has Landed
SAXON-The Inner Sanctum
SCANNER-Hypertrace
SCANNER-Hypertrace-Grapes of Fear
SCANNER-Terminal Earth
SCORPIONS-Animal Magnetism
SCORPIONS-Blackout
SCORPIONS-Fly to the Rainbow
SCORPIONS-In Trance
SCORPIONS-Love at First Sting
SCORPIONS-Lovedrive
SCORPIONS-Taken by Force
SCORPIONS-Tokyo Tapes
SCORPIONS-Virgin Killer
SCORPIONS-World Wide Live
SDI
SDI-Mistreated
SDI-Mistreated-Night of Tears
SDI-Satan's Defloration Incorporated
SDI-Satan's Defloration Incorporated-Quasimodo

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SAVATAGE-Fight for the Rock-Hyde ★★ (2007-11-24 17:24:04)

レコード会社の横槍で、迷いを感じさせる作風となってしまった
2ndアルバムだが、この曲のような初期の重々しくダークで、
アグレッシブな雰囲気を宿した楽曲もちゃんと収録されているので、
個人的にはそんなに嫌いじゃない。ファンなら1度はちゃんと聴いてみよう。

SAVATAGE-Gutter Ballet ★★ (2007-07-17 22:15:00)

サイドGとしてクリス・キャファリーが加入。いよいよ陣容が整い、格調高いピアノの調べが
アメリカのバンドらしからぬ「気品」を演出する、クラシカルでドラマチックなヘヴィ・メタルという、
SAVATAGEならではのサウンド・スタイルを確立するに至った、'89年発表の5thアルバム。
ガツガツと引っ掛かり気味に力強く刻まれるリフ、劇的且つダイナミックな曲展開、かなり好き嫌いの分かれる
癖の強い声質ながら、起伏に富んだメロディをシアトリカルに歌いこなすジョン・オリヴァのVo、
バンドの要でもある、たっぷりと「泣き」を含んだ欧州風味満点の繊細なプレイで、アルバム全編に豊かな潤いを
もたらすクリス・オリヴァのGといった要素が、高いレベルで見事に融合を果たした楽曲の数々は、まさに唯一無二。
レコードで言うところのA面にドラマチック路線、B面によりへヴィ・メタリッ
…続き

SAVATAGE-Gutter Ballet-Gutter Ballet ★★★ (2007-07-18 23:31:17)

ヘヴィでダーク、華麗にしてドラマチック、
格調高いピアノの調べが、アメリカのバンドとは思えぬ
「気品」まで演出する、SAVATAGEの全てが詰まった名曲中の名曲。
スラム街でオーケストラが演奏しているPVも非常に印象的で、
録画したビデオをうっかり捨ててしまった時は
かなり悲しかったが、今ではYOUTUBEで気軽に見られるのだから、
良い時代になったものです。

SAVATAGE-Gutter Ballet-Summer's Rain ★★★ (2007-11-24 17:37:17)

SAVATAGEのバラードではこの曲が一番好きだ。
ヒステリックで好き嫌いがかなりハッキリと分かれる
ジョン・オリヴァの歌唱だが、個人的には、この感情移入過多で
息苦しくなる程の彼の歌声があってこそ、このバラードは
ここまでの完成度を得たと信じて疑わない次第。
そしてクリス・オリヴァ入魂の泣きのGプレイ!
もう涙で溺死するかと思いましたよ。

SAVATAGE-Gutter Ballet-Temptation Revelation ★★★ (2007-11-24 17:28:27)

悲しみに彩られたクラシカルなメロディといい、
曲中を華麗に舞うクリスの「歌う」Gといい、
オーケストレーションを伴って、
劇的に盛り上がっていくクライマックスの曲展開といい、
完全無欠のインスト・ナンバー。

SAVATAGE-Gutter Ballet-When the Crowds Are Gone ★★★ (2007-11-24 17:32:36)

インストの名曲“TEMPTATION REVELATION"の余韻を引き継ぎ、
静かに始まり、後半へ進むほど息苦しい程にドラマティックに
盛り上がっていく、“GUTTER BALLET"にも匹敵する超名曲。
感情移入過多とも言える、ジョンのボーカリぜーションが
とにかく圧巻。

SAVATAGE-Hall of the Mountain King ★★ (2007-07-18 21:27:00)

以後、長い付き合いとなるプロデューサーにして盟友のポール・オニールと初めてタッグを組み、試行錯誤の感じられる内容だった
前作『FIGHT FOR THE ROCK』から一転、Keyを効果的に導入して、クラシカル且つドラマチックに盛り上がって行くという、
今に至るSAVATAGEサウンドの基本スタイルを完成させた、'87年発表の4thアルバム。
取り分け、グスターヴ・ホルストの『惑星』から“火星"と、ペールギュントの“山の魔王の宮殿にて"を引用した
劇的でクラシカルなインスト曲⑤と、様々な声色を使い分けるジョン・オリヴァのシアトリカルな歌唱が映える
ダークで壮大な⑥は、本作最大の聴き所であるだけでなく、中期SAVATAGEをも代表する超名曲の1つ。
ただ、その⑤⑥も含めて、一口にドラマチックと言っても、「華麗さ」や「気品」の漂う5th『GUTTER BA
…続き

SAVATAGE-Hall of the Mountain King-Hall of the Mountain King ★★★ (2007-07-19 22:01:23)

この4thアルバムのタイトル・トラックにして、
同アルバムのハイライト・チューンが登録されていないのは
納得が行かないぞ!と。
『GUTTER BALLET』以降の華麗さや気品とは無縁の
ゴツゴツと無骨でヘヴィ、ダークでアグレッシブな
インディーズ時代のパワー/スラッシュ・メタル路線を
思わせる作風だが、これはこれで非常にカッコイイ。
シアトリカルなジョン・オリヴァの歌唱が、
楽曲の大仰な雰囲気を一層盛り上げていて効果的。
序曲“PRELUDE TO MADNESS"と併せてお楽しみください。

SAVATAGE-Hall of the Mountain King-Prelude to Madness ★★★ (2007-07-19 21:53:23)

ホルストの組曲『惑星』から“火星"と、
グリーグのペールギュント組曲から“山の魔王の宮殿にて"の
メロディを引用した、クラシカルでドラマチックなインスト曲。
次曲“HALL OF THE MOUNTAIN KING"の序曲的存在だが、
これ単体でも十分に魅力的。
華麗に舞うクリス・オリヴァのGがナイス。

SAVATAGE-Handful of Rain ★★ (2007-08-02 21:34:00)

クリス・オリヴァの突然の事故死という悲劇を乗り越え、その後任に元TESTAMENTのアレックス・スコルニックを
起用して、'94年に発表された8thアルバム。・・・なのだが、正直、完成度の方は余り芳しくない。
出来/不出来の差がかなり激しい収録曲は、メイン・ソングライターだったクリスを失ったバンドの混乱の大きさを
如実に物語っているし、また、そうした楽曲を無理に声を歪ませて、へヴィに歌おうとするザッカリー・スティーヴンスのVoも
音程の甘さを露呈(クリーン・トーンでの歌唱は、相変わらず伸びやかで素晴しいんだけど)。
そして何より、華やかで、よく泣きよく歌う、クリス・オリヴァのヨーロピアン・フィーリングに溢れたGを欠いた事で、
作品全体がダークで重苦しい雰囲気に包まれてしまっているのが痛過ぎる。耐え難い悲劇を経験したバンドに
「華やかな作品を作れ」
…続き

SAVATAGE-Power of the Night ★★ (2007-07-22 19:11:00)

裏ジャケに刻まれた「メタル・チャイルドよ、拳を突き上げろ!」との文句も勇ましい、
'85年発表のメジャー・デビュー作(2ndアルバム)。歌詞の方も、今のSAVATAGEからは
ちょっと想像が付かないぐらい、頭悪そうな(褒め言葉)メタル賛歌が並んでいて微笑ましいぞ。
さて、その本作。同時期に英インディーズのMUSIC FOR NATIONSから発表されたEP『THE DANGEONS ARE CALLING』と
聞き比べてみると分かるように、作風が大きな変化を遂げていて、マックス・ノーマンの手によるタイトな
サウンド・プロダクションのもと、これまでのダークでオドロオドロしい雰囲気が薄れ、スッキリと垢抜けた楽曲の数々は、
コンパクトにまとめられていて、如何にもメジャー制作といった感じの聴き易い内容に仕上がっている。
とは言え、別に本作がポップになった
…続き

SAVATAGE-Power of the Night-Power of the Night ★★ (2007-11-24 17:18:44)

シンセサイザーによるイントロをGリフが切り裂いて
疾走を開始する2ndアルバム(メジャー・デビュー作)の
OPナンバーにしてアルバム・タイトル・トラック。
現在のSAVATAGEとはかなりノリが異なる正統派のメタル・チューンだが、
これはこれで非常にカッコイイ。

SAVATAGE-Sirens ★★ (2007-07-19 20:54:00)

ジョン(Vo)とクリス(G)のオリヴァ兄弟が中心になって、フロリダで結成されたHMバンドSAVATAGEが、地元のインディ・レーベル
PAR RECORDSから'83年に発表した、記念すべき1stアルバム。(エンジニアとしてジム・モリスの名前もクレジットされている)
殆ど自主制作に近い配給網だったにも関わらず、約半年で15000枚以上の高セールスを記録し、マニアの間では
「スラッシュ・メタル創世記のバイブル的作品」とまで評された(らしい)本作は、現在のSAVATAGEサウンドに比べると、
かなりヘヴィでダークでアグレッシブ。楽曲にしろ、メンバーのパフォーマンスにしろ、
ストレートな荒々しさが前面に押し出されていて、確かにパワー/スラッシュ・メタル寄りの作風に聴こえる。
イマサンなサウンド・プロダクションや、B級チックな垢抜けなさに物足りなさを覚えるファ
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SAVATAGE-Sirens / The Dungeons Are Calling ★★ (2007-07-19 21:11:00)

1st『SIRENS』の好評を受け、晴れてメジャー・レーベルATLANTICとディールを結んだまでは良かったものの、
契約上のトラブルに巻き込まれ、イギリスのインディ・レーベル大手MUSIC FOR NATIONSからも作品を発表する事を
余儀なくされたSAVATAGEが、メジャー・デビュー作『POWER OF THE NIGHT』と同時期('85年)に
契約消化のために発表したのが本作。
国内盤の帯には「2ndアルバム」と表記されているけれど、実際はSAVATAGEの前身であるAVATOR時代の楽曲や、
1st発表後、PAR RECORDSとの契約を巡るゴタゴタで身動きが取れなかった時期に書き溜められた楽曲等、
比較的古いマテリアルを中心に構成されているので、正確にはEPに分類すべき作品のように思う。
まぁ、それはさて置き内容の方だが、同年に発
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SAVATAGE-Sirens / The Dungeons Are Calling-The Dungeons Are Calling ★★ (2007-11-24 17:15:08)

ダークなリフのカッコ良さが際立つ、
'84年発表のEPのタイトル・トラック。
未だにライブでもプレイされている名曲だが、
インスト・パートにおけるドラマティックな曲展開を聴けば、
それも大いに納得が行くというもの。

SAVATAGE-Sirens-Sirens ★★ (2007-11-24 17:10:44)

ダーク且つアグレッシブで、劇的な展開を聴かせる
1stアルバムのOPナンバー。
未だにライブでプレイされているのも納得のカッコ良さ。
重々しく不気味なインスト・パートが最高。

SAVATAGE-Streets: A Rock Opera ★★ (2007-07-25 22:34:00)

ロック・スターD.T.ジーザスの栄光と挫折、孤独と絶望、そして救済を、大都会NYへの愛憎半ばする複雑な思いを交えて綴る、
一大ロック・オペラにして、SAVATAGEの最高傑作と呼び声も高い、'91年発表の6thアルバム。
プロデューサーのポール・オニールが執筆したという、深みのあるストーリー展開も然ることながら、
それ以上に評価すべきは、捨て曲なしの楽曲の素晴しさ。個人的に、9th『DEAD WINTER DEAD』以降の作品は、
立派なコンセプトに楽曲の質が追い付いていない印象があったのだが、本作に関しては両者共に文句なし。
1曲1曲が独立して起承転結を主張していた前作に対し、こちらは全体の流れで起承転結を演出する構成ゆえ、
その流れを壊してしまうような突出した名曲こそ収録されていないものの、荘厳な少年合唱隊のコーラスをフィーチュアした①、

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SAVATAGE-Streets: A Rock Opera-Somewhere in Time / Believe ★★★ (2007-11-24 17:48:41)

名作のラストを締めるに相応しい超名曲。
ただドラマティックなだけでなく、安息を得た主人公の心情を
代弁するかのような、優しさの滲む曲調も素晴しい。

SAVATAGE-Streets: A Rock Opera-St.patrick´s ★★★ (2007-11-24 17:45:12)

息苦しくなるほどエモーショナルなジョン・オリヴァのVo、
よく「歌う」クリス・オリヴァのG、
気品を漂わすピアノの美しい調べ、そして劇的極まりない曲展開と、
SAVATAGEの美味しい部分が全て詰まった超名曲。

SAVATAGE-Streets: A Rock Opera-Tonight He Grins Again / Strange Reality ★★★ (2007-11-24 17:40:30)

二部構成から成る楽曲だが、お薦めは悲哀に満ち、
且つドラマティックな前半部分。
サビにおける、ジョン・オリヴァのエモーショナルは歌唱には
涙がちょちょ切れます。

SAXON-Destiny ★★★ (2015-04-30 23:58:21)

80年代後半に発表されたSAXONのアルバムは、どれもNWOBHM終焉後のイギリスで試行錯誤を重ねたバンドの苦闘の跡がクッキリと刻まれていますが、この'88年発表の10thもまさしくそんな感じ。
ただ本作は、クリストファー・クロスのカヴァー曲①や、煌びやかでキャッチーな③、SAXON版“JUMP”と評したくなる⑧といった、あからさまにヒット狙いの楽曲が「らしくない」と議論を呼ぶ一方、そうした楽曲がダイハードなSAXONファンすら説伏する確かなクオリティを有していた為、「困惑しつつも愛さずにはいられない」という、SAXONのカタログの中でもかなり特異な立ち位置を獲得することに成功した1枚であり、彼らのアルバム全てを揃えてるわけじゃなく、気に入った作品のみを摘み食い的に購入しているような自分にとっちゃ、名曲の宝庫であります。
憂いを帯びた⑤はSAXONの新たな魅力が発現したアルバ
…続き

SAXON-Destiny-Jericho Siren ★★ (2015-05-06 21:46:52)

アルバムのポップ路線にフラストレーションを覚えた
SAXONファンも溜飲を下げるハード・ナンバー。
といっても、やっぱり洗練を感じさせる仕上がりで
初期のバイカーズ・ロック路線とは趣きが異なるのですが。
ちなみにタイトルは、ドイツ軍の急降下爆撃機ユンカースJu87
通称「スツーカ」の固定脚に取り付けられた威嚇用サイレンに因む。

SAXON-Destiny-S.O.S. ★★★ (2015-05-06 21:40:10)

曲名通りにモールス信号のイントロからスタート。
ブリティッシュHMバンドならではの
ハードネスと憂いに満ちたメロディ、
売れ線SAXONらしいKeyをアレンジに自然に
取り入れた洗練を感じさせるキャッチネス。
アルバム『DESTINY』の中において、
二つの要素が最も巧みに融合しているように感じられた
楽曲で、個人的にはアルバムのハイライト。

SAXON-Dogs of War ★★ (2013-08-07 23:25:12)

SAXONの熱心なファンとは言い難い自分が、なぜか所持している'95年発表の・・・・・・何枚目のアルバムでしょうか?
購入目的は勿論、日本ネタが炸裂する珍曲⑧聴きたさゆえ。実際のところ、楽曲自体の出来は(SAXON的には)並レベルなんですが、琴っぽい音色で「和」の雰囲気を強引に演出するアレンジと、サムライ気分で街を練り歩くわ、カミカゼに乗って天皇に会いに行っちゃうわ、かと思えば下半身の欲望に忠実にゲイシャさんと遊ぶことも忘れない歌詞には三ツ星級のインパクト有り。
アルバム全体としては、00年代以降のSAXON作品ほどのスケール感や威厳は備わっておらず、硬質なGリフが弾丸の如く鼓膜に食い込むアルバム表題曲①と、「SAXON版“BURN”」とも評された②という名曲2連発で勇ましくスタートした本編の勢いが、後半へ進むに従って尻すぼみになってしまう構成には、少々難が有るように感じられ
…続き

SAXON-Dogs of War-Walking Through Tokyo ★★ (2013-08-07 23:33:07)

楽曲自体は「まあまあ」レベルですが
サムライ気分で街を見物し、
カミカゼに乗って天皇に会いに行き
最終的にはゲイシャさんと遊ぶという
SAXON版ウルルン滞在記な歌詞は大変素晴しい。
ので間を取って星二つ進呈。

SAXON-Forever Free ★★★ (2018-01-29 09:44:57)

'92年発表の11thアルバムにして、『伝説からの生還』なる大仰な邦題に釣られ、リアル・タイムで初めて購入したSAXON作品がこれでしたよ、確か。当時はSAXONのことを舐め切って「過去のバンド」扱いしていたのですが、その内容の素晴らしさに「違う、こいつらバリバリの現役バンドだ!」と認識を改めさせられたという。
必要最低限のクオリティ・ラインは易々とクリアしつつも、自分達が演っている音に対して明らかに迷いが感じられた前作『SOLID BALL OF ROCK』に比べると、今回は、進むべき方向を迷いなく見据えたバンドの自信に満ちた足取りが目に浮かぶよう。それはソリッドな音作り、Gリフ重視の曲作りのスタイル、あと何より指笛に始まり指笛に終わる確信的な本編構成からも伺えるのではないかと。この原点回帰の意図を汲み、本作に『伝説からの生還』という邦題を冠したくなった日本のレコード会社の気持ち
…続き

SAXON-Forever Free-Forever Free ★★★ (2018-01-29 22:33:03)

指笛に始まるイントロからして、バンドが原点回帰を
志向してこの曲を書き上げたことは明らか。
今時の基準では決してスピーディとは言えないかもしれませんが、
ソリッドに刻まれる印象的なGリフ、明るくはなりきれないメロディ・ラインに
ライブ映えするコーラス、そして観客をノリノリにロックさせるテンポといい、
他の誰でもないSAXONらしさが脈々と息衝く名曲。

SAXON-Solid Ball of Rock ★★ (2018-01-10 23:48:31)

湾岸戦争がメタル・バブルに暗い影を落とし、グランジ/オルタナティブ・ロック勢の台頭により、80年代型HR/HMの黄金時代に終止符が打たれた’91年。未だ暗中模索の時期を過ごしていたSAXONはこの10thアルバムを発表しました。
思い切ってメロハー路線にフルスイングした前作『DESTINY』(’89年)は流石にやり過ぎと思ったのか、今回はKeyによる装飾は控えめに、再びGの存在を前面に押し出して、幾分かでも本来のSAXONらしいサウンドへ軌道修正を図ろうとした跡が伺える仕上がり。
但し、こぢんまりとした音作りはあまりメタルっぽくはなく、ハード・ドライヴィンな疾走ナンバーから、BON JOVIばりのポップ・メタル・チューンまで並んだ本編は、バラエティ豊か…と言うよりも、当時のSAXONの「どっちへ向かって進めばいいのやら」という迷いが、そのまんま音に表れてしまっている感がありあ
…続き

SAXON-Solid Ball of Rock-Baptism of Fire ★★★ (2018-01-10 23:53:22)

疾走ナンバーですが、かつてに比べると
格段に洗練を感じさせる仕上がりです。
歌メロからそこはかとなく哀感が漂ってくる辺り
いかにもブリティッシュHMらしくて良し。

SAXON-Solid Ball of Rock-Requiem (We Will Remember) ★★ (2018-01-10 23:58:49)

ゴッドに「まるでBON JOVIじゃねえか」と叱られた
シングル曲ですが、80年代の音楽的変遷(迷走とも言う)
を経て、この手の楽曲も上手くこなせるようになった
SAXONなのでありました。良い曲で結構好きです。

SAXON-The Eagle Has Landed ★★★ (2016-11-08 09:55:57)

黒地に、バンドロゴ/エンブレム/タイトルをあしらっただけの飾り気無用のアートワークが、質実剛健なSAXONサウンドの魅力を表しているかのようで逆にカッコイイ、’82年発表の傑作ライブ・アルバム。
お馴染みの「SAXON!」(チャチャチャ)「SAXON!」(チャチャチャ)というチャントと、バイクの爆音SEに導かれて、ショウは疾走ナンバー“MOTORCYCLE MAN”で豪快にスタート。憂いに満ちたメロディアスな“747(STRANGER IN THE NIGHT)”がその後に続き、間髪入れずハードネスとメロディのギアがガッチリ噛み合った初期SAXON屈指の名曲“PRINCESS OF THE NIGHT”でアクセルを再び踏み込むという、この劇的極まりない冒頭の流れだけでこっちはメタル・ハートを完全に掌握されてしまった気分ですよ。本作のハイライトを担う“WHEELS OF STEEL”
…続き

SAXON-The Inner Sanctum ★★ (2010-05-09 00:29:00)

『FOREVER FREE』('92年)以降のSAXONのアルバムにハズレはないが、取り分け00年代突入以降は、全盛期の
名盤と比較しても何ら遜色ないハイレベルな作品を連発しており、特にこの17thアルバムはその中でも屈指。
圧倒的個性と説得力でもって聴き手を捻じ伏せるビフ・バイフォードのVo、力強く骨太なGリフ、タフでソリッドなリズム、
それに湿っぽくならない程度にフィーチュアされた憂いを帯びたメロディ(2本のGが良い仕事してます)とが、
一丸となって突き進む武骨で男気溢れるサウンドは、これぞ英国産HM!といったカッコ良さに満ち溢れ、
中でも、荘厳なイントロに導かれて走り始める劇的なOPナンバー①に始まり、地響き立てて爆走する
疾走チューン②を経て、本編最初のハイライトと言うべきメランコリックにして重厚、且つドラマティックな
名曲③へと雪崩れ込
…続き

SCANNER-Hypertrace ★★ (2014-12-23 21:57:08)

弦楽器隊を中心に再編され、LION'S BREED改めSCANNERとして生まれ変わった5人組が、プロデューサーにELOYのフランク・ボーネマン、エンジニアはトミー・ニュートンという布陣でレコーディング作業を行い、'88年にNOISE RECORDSから発表したデビュー作。(ラルフ・シーパースもゲストVoとして③に参加)
疾走感溢れるリズムに、劇的にハモる2本のGがメロディックに絡み、微妙な実力のシンガー(カイ・ハンセン以上/マイケル・キスク未満)が線の細いハイトーンをその上に乗せる・・・という音楽性は、所謂「ジャーマン・メタル」の王道スタイル。ただ、HELLOWEENブレイク以前からキャリアを積み重ねて来たバンドゆえ、どちらかと言えばJUDAS PRIESTやACCEPTといったオーセンティックなメタル軍団から影響の方が、より顕著に表れているかな?
「さぁ皆さんご一緒に」系
…続き

SCANNER-Hypertrace-Grapes of Fear ★★★ (2014-12-23 22:05:37)

ジャーマン・メロパワ・メタル的大仰さよりも
ヨーロピアンHM寄りのタイトな疾走感が
印象的なスピード・ナンバー。
Gが奏でるテーマ・メロディにメタル魂が逸りますよ。
個人的にはアルバムで一番お気に入り。

SCANNER-Terminal Earth ★★ (2014-01-13 23:17:06)

LION'S BREED名義でEARTHSHAKER RECORDSからアルバムも出していた長いキャリアを誇っているにも関わらず、万年Bクラスのイメージが拭い難く、熱心なファンからはそれなりに評価されているのに、なかなか芽が出ず一軍とファーム間を行ったり来たりしている(引退後は球場近くで焼肉屋を経営してそうな)プロ野球選手・・・的な哀愁を(勝手に)感じていたバンドが、'90年に発表した2ndアルバム。
ACCEPTとHELLOWEENの丁度中間を行く、両者の美味しいトコ取りなパワー・メタル・サウンドを目指した筈が、悲しいかな、実際に出来上がったのはACCEPT程パワフルではなく、さりとてHELLOWEEN程メロディがキャッチーでもないという「帯に短し襷に長し」な作品。コレ聴くとなぜ彼らがブレイク出来なかったのか、その理由に察しがついてしまうのが悲しい。
それでも、ジャーマン・
…続き

SCORPIONS-Animal Magnetism ★★ (2016-10-24 23:19:21)

80年代の幕開けを飾った7th。「犬の頭の位置が卑猥」という、中学生か君は!な理由でアートワークの差し替え処分を食らっていますが、ここまで来ると最早「発禁されてなんぼ」な恒例行事感も漂い、特に驚きもありません。(ところで『電獣』ってこの犬のこと?)
さて本作。クサすような出来ではないですし、安定感だって抜群なのに、しかしながら絶賛するには今一歩なにかが足りない…。そのため「悪くはない作品」と微妙に後ろ向きな褒め方をされることの多い1枚で、個人的にもSCORPIONSカタログにおける存在感は薄め。彼らのアルバム・コンプリートを目指してた頃、全部揃えていたつもりでいたら、実はコレが抜け落ちていたことに長らく気付かずにいたという有様で。
1曲毎に取り出してみれば、軽快なGカッティングが気持ちいい①、人肌の温もりを感じさせるバラード⑤、クラウスの歌唱がウリ時代を彷彿とさせる⑦、へヴィ
…続き

SCORPIONS-Blackout ★★★ (2016-10-26 00:10:36)

歌手生命を絶たれかねない苦境を見事克服したクラウス・マイネと、彼の復帰を信じて待ったSCORPIONS。両者の信念が実を結び、全米チャート最高第10位に食い込む大ヒット作となった’82年発表の8thアルバム。蠍団のアメリカ制覇の先駆けとなったこの実績に、ゴットフリート・ヘルンヴァインの手掛けたインパクト大なアートワーク、それに邦題『蠍魔宮』のカッコ良さと、本作はSCORPIONSの代表作としてのみならず、80年代HR/HMシーンの隆盛を語る上でも欠かすことのできない輝きを放つ大名盤であると。
特筆すべきは、バンド史上最もアグレッシブなサウンドでこのサクセスを成し遂げた点ですよ。どこか慎重に置きに行った感もあった前作『電獣』に対し、今回は研ぎ澄まされたGリフから、タイトにストレッチされたリズムや曲展開まで、一気にHMの領域までエンジン・フルスロットルで突入。ルドルフ・シェンカーが刻む
…続き

SCORPIONS-Fly to the Rainbow ★★★ (2016-10-11 22:30:35)

基本的音楽性の確立からウルリッヒ・ロート加入まで、SCORPIONSの重要な第一歩となった’74年発表の2ndアルバム。『電撃の蠍団』なる邦題も、原題『FLY TO THE RAINBOW』もカッコイイなぁ、とか思いながらジャケットに目を転じると、そこに描かれているのは謎の怪人プロペラ男。お前が虹まで飛ぶんかい。
ウリのインプロゼーション重視のGワークがダイナミックに炸裂する③(早くもリードVoも担当しちゃってますが)、静と動を切り替えながら10分に迫る長尺をドラマティックに語り切るアルバム表題曲⑧といった楽曲や、Key、メロトロンを隠し味的に用いたアレンジ術等、デビュー作で聴かせたクラウト/プログレッシブ・ロックの残り香を随所に漂わせつつも、イマイチ掴みどころがなかった前作に対し、こっちはウリ加入により増強された「泣きメロ」という強力な武器によって、焦点がきっちり絞り込まれていま
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SCORPIONS-In Trance ★★★ (2016-10-13 00:35:32)

ドラマーをユルゲン・ローゼンタールからルディ・レナーズに代えて、’75年に発表された3rdアルバム(邦題『復讐の蠍団』)。「ギターに跨って悶えるブロンド美女」という、小生の愚息も思わず昇天な(スポーツ新聞風俗欄的表現)、SCORPIONS発禁ジャケット史の記念すべき第一歩ともなった1枚ですが、暗喩を感じさせるエロスの方向性がやっぱヨーロッパのバンドのセンスだなと。
涙なしには聴けぬドラマティックな名曲②、“人生は川の如し”なんて演歌みたいな邦題がドハマりする哀愁ダダ漏れの③、重々しくも憂いに満ちた⑤、タメを効かせて劇的に盛り上がっていく⑦等、ウルリッヒ・ロートが紡ぐ、日本人の感性にぴったりフィットして横漏れしない泣きメロの大洪水と、クラウス・マイネのコブシの入った熱唱を核に、情念が濃密に渦巻く70年代型ロック・サウンドは、基本的に前作『電撃の蠍団』と作風を同じくします。
但し
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SCORPIONS-Love at First Sting ★★★ (2016-10-28 01:10:13)

所謂「出世作」「大ヒット作」というヤツは、然るべきバンドが、然るべきタイミングで、然るべき作品を発表することによって生み出されると言います。とするならば、アメリカにおいてHMブームの盛り上がりが最高潮に達しようとしていた84年に、当時飛ぶ鳥落とす勢いだった蠍団により、捨て曲なしの最高の内容で発表されたこの9thアルバム(邦題『禁断の刺青』)が、同地においてバンド史上最大の成功を収めたのもむべなるかな。
前作『BLACKOUT』に比べるとハードネスやクドさは抑え気味で、より万人向けにすっきりとキャッチーに…『美味しんぼ』風に例えるなら(なぜ?)、本作の味付けは「しゃっきりポン」な感じに整えられています。カミソリ感を控えめに伸びやかに歌い上げるクラウスのVo、サウンドの輪郭をハード且つ明瞭に保つルドルフのリズムG、マティアス・ヤプスのSCORPIONSのリードGとして自信に満ち溢れた演
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SCORPIONS-Lovedrive ★★★ (2016-10-22 00:08:32)

ヒプノシスの手掛けた『遊星からの物体X』風アートワークが「女性蔑視」との批判に晒され、アメリカでは差し替え騒ぎに発展。しかし同時にチャート50位台にランクインする好リアクションも獲得し、同地進出への足掛かりともなった’79年発表の6thアルバム。
ウリの後任は旧知の仲だったマティアス・ヤプス(G)に決定。でもレコーディング中に経験不足が露呈したことから、当時ちょうど暇してたマイケル・シェンカーのヘルプも仰いでアルバムは完成(マイケルは5曲でプレイしてる)。そのままツアーに出たまでは良かったが、ここで神の失踪癖が再発。バンドは慌ててマティアスを呼び戻してツアーを続行…と、制作の舞台裏は相当にドタバタしていたご様子。実際、ウリが去って本編の泣きメロ含有量は激減。更にOPナンバー①のパンチの弱さや、レゲエ調の⑥があったりと、初聴時の感想は「変わってしまったのね…」と、あまり芳しいものでは
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SCORPIONS-Taken by Force ★★★ (2016-10-15 09:28:02)

病気により脱退したルディ・レナーズの後任として、新たにハーマン・ラレベル(Ds)を加えた陣容でレコーディングが行われ、「墓場での銃撃戦」ジャケットが「テロを思わせる」という、殆ど難癖みたいな理由から一部地域で差し替えを余儀なくされつつも、’77年に発表された5thアルバム。(邦題は『暴虐の蠍団』)
ウルリッヒ・ロート(G)が参加した最後のスタジオ作品ということで、内容的にも(それを意識したかどうかはさておき)ウリ在籍時代のSCORPIONSを総括するかの如き充実っぷり。80年代アリーナ・ロック路線の試し打ち的なスケール感を有するOPナンバー①を皮切りに、泣いて泣いて泣き倒すドラマティックな②あり、隠れた名曲と評判の(俺の中で)④あり、若き日のイングヴェイを始め、速弾きギタリスト勢に多大なるインスピレーションを与えた⑤あり、パワー/スラッシュ系バンドが好んでカヴァーする攻撃的な⑦あり
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SCORPIONS-Tokyo Tapes ★★★ (2016-10-20 23:37:54)

中野サンプラザでの初来日公演の模様を収めた実況録音盤(邦題『蠍団爆発!スコーピオンズ・ライブ』)。上り調子のバンドによる白熱のパフォーマンス、それを真っ向から迎え撃つ観客の熱狂とが克明に捉えられており、SCORPIONSの存在を一躍満天下に知らしめ、後の大躍進の切っ掛けになったというのも納得の1枚。
選曲も2nd~5thアルバムの美味しいところが押さえられていて、初期の彼らのベスト盤としても機能。無論、名曲を山ほど抱えているバンドゆえ漏れは当然あります。つか“HELL CAT”演るぐらいなら他に演るべき曲が幾らでもあるでしょ!とか思わなくもないのですが、いやでも既に脱退が確定していたウルリッヒ・ロート(G)への最後の接待だと思えば、楽勝で我慢できる…どころか、寧ろ名残惜しく感じられるぐらいですよ。
そして今回、そんなウリ以上の存在感を放つのがクラウス・マイネ(Vo)その人。テ
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SCORPIONS-Virgin Killer ★★★ (2016-10-13 23:45:06)

股間に亀裂の入った全裸幼女をジャケットに戴き、オマケにタイトルが『VIRGIN KILLER』…。このご時世じゃ完全アウトな’76年発表の4thアルバム(邦題『狂熱の蠍団』)。
とは言え、ロリコンを狙い撃ちしたわけでも露悪趣味に走ったわけでもなく、SCORPIONSが繰り出す切れ味鋭いHRサウンドが身に纏う、過激さや危険な雰囲気、それらと相反する美しさといった要素を巧みに可視化したこのジャケットは、センスフルな「アート」としての価値も十分。特に再発盤ジャケの脱力具合と見比べると、尚更そう感じざるを得ませんよ。まぁ流石にこれをLPサイズでディスプレイする度胸は持ち合わせていませんけどね。
音楽性の方では、哀愁とハードネスが絶妙な融合を見たOPナンバー①や、クラウス・マイネの熱唱が胸焦がす疾走ナンバー②による畳み掛けが雄弁に物語る通り、初期プログレ色はほぼ一掃され、暗く、激しく、
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SCORPIONS-World Wide Live ★★★ (2016-11-01 00:19:35)

これまでアートワークのヤバさについて散々取り沙汰されてきたSCORPIONSですが、このジャケットについては「クラウス・マイネの生え際の後退っぷりがヤバ過ぎて発禁モノ」と、ファンの間で話題騒然になったとかならなかったとか。
そんなHR/HMシーン屈指の薄毛軍団として鳴らしたSCORPIONSが帽子を被り出す以前。『禁断の刺青』で全米制覇を成し遂げた直後。まさしくワールドワイドな人気者となった蠍団絶頂期のライブ・パフォーマンスがたっぷり堪能できる本作は、選曲は全てマティアス・ヤプス加入以降の作品からで、『TOKYO TAPE』との楽曲の被りは一切なし。更にホール・クラスの会場で収録されたため、バンドと客席の距離が(物理的にも心理的にも)近かった『TOKYO~』に対し、毛髪量は減ったが代わりに爆発的に増えた観衆を見事に煽動するバンドの手腕がスタジアム仕様にスケールUPしている本作…とい
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SDI ★★ (2007-03-21 17:55:00)

旧西ドイツはオスナブリュック出身の3人組スラッシュ・メタル・バンド。
SATANS DEFLORATION INCORPORATED、略してS.D.I。(S.O.D.とかS.O.B.とか色々あってややこしいけど)
初期HELLOWEENを、よりストレートに、よりスピーディにしたかのようなそのサウンドは、
まさに「スピード・メタル」を絵に描いたかのよう。
'86年に1stアルバム『S.D.I』でデビュー、'88年にバンドの最高傑作と名高い2nd『SIGN OF THE WICKED』を、
'89年には、メロディック・パワー・メタル方面へと接近した3rd『MISTREATED』を発表。
その後、4枚目のアルバム製作の噂もあったが、結局リリースされないまま解散に至った。
その発表されず終いの4枚目のアルバムの音源は、最近、まとめて再発された過去3作のリ
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SDI-Mistreated ★★ (2007-03-23 23:35:00)

Gをフランク・ティーシングからライナー・レイジに代えて、'89年に発表された3rdアルバムにしてラスト・アルバム。
一聴して、かなりメロディ重視の姿勢を取っている事が明らかな内容で、別にそれで疾走感が失われてしまった
ワケではないのだけれども、前作『SIGN OF THE WICKED』に比べ、長尺・複雑化(と言うほど大袈裟なモノじゃないが)が
進んだ楽曲の数々は、スラッシュ/スピード・メタルと言うよりは、当時、ドイツで大流行の兆しを見せていた
「メロディック・パワー・メタル」と表現した方がしっくり来る印象。
勿論、それが悪いなんて事もなく、ダイナミックな曲展開が魅力のOPチューン①、疾走する正統派へヴィ・メタリックなリフと
Gソロがカッコイイ②、スラッシーな③、全収録曲中、最もジャーマン・メロディック・パワーメタル風味が強い⑦
といった楽曲は、
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SDI-Mistreated-Night of Tears ★★ (2007-03-24 21:29:39)

他の3rdアルバム収録曲同様、メロディアスな歌メロは
スラッシュと言うよりメロディック・パワー・メタル的。
スピーディな前半から、中盤のアコギ・パートでスッと引いて、
そこから再びアクセル全開で突っ走る曲展開や、
勇壮なGソロは非常にカッコイイ。
ただ、Voが起伏に富んだメロディを歌いきれていないのが惜しい。

SDI-Satan's Defloration Incorporated ★★ (2007-03-21 17:34:00)

S.O.D.とかS.O.B.とかM.O.D.とかD.R.I.とか、色々あってややこしいが、このS.D.I.は西ドイツは
オスナブリュック出身のトリオ・スラッシャーで、本作は'86年発表の1stアルバムにあたる。
初期HELLOWEENを更に野蛮にして、「野卑になったカイ・ハンセン」といった感じのVoがシャウトしまくる
そのスピーディなスラッシュ・サウンドは、初期HELLOWEENより数倍ストレートで、数倍速く、そして数倍バカ(笑)。
デビュー作ゆえまだまだラフな勢いが勝ち気味で、勢い余ってパンキッシュな③、ハードコアちっくな
瞬間風速ナンバー⑪のような楽曲も収録されているが、このバンドの核にあるのは、
メロディックなインスト・パートを聴けば明らかな通り、飽くまでもヘヴィ・メタル。
特に、アルバムOPを猛スピードで駆け抜ける①や、高速スラッシュ・チ
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SDI-Satan's Defloration Incorporated-Quasimodo ★★ (2007-03-21 21:51:09)

ヤケクソ気味の疾走感といい、ドイツ民謡風のメロディといい、
下手なりに一生懸命メロディを歌うVoといい、
もろ初期HELLOWEENを彷彿とさせる
1stアルバムのOPを飾る高速スラッシュ・チューン。


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