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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 5901-5950
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T'BELL-REPLAY ★★★ (2024-07-09 00:25:41)
スウェーデン出身のシンガー/ソングライター、パトリック・ティベル(Vo)が自らの名を冠して、GRAND ILLUSIONやP.A.L.等への関わりで知られるロジャー・リュングレン(B)らと共に立ち上げたT’BELL。本作は彼らがAOR HEAVENから’00年に発表した最初で最後のアルバムとなります。
タイトな演奏に支えられて奏でられるのは、繊細に歌い上げるVo、立体的に配置された美しいハーモニー、Keyを生かしてちょいプログレ・ハード風味の入ったアレンジまで、初期TOTOを彷彿とさせるメロハー・サウンド。とはいえシンプルにまとめられた音作りはHR寄りですし(あえてなのか、単に予算の問題だったのかは不明)、胸を締め付ける甘酸っぱいメロディの洪水も北欧のバンドらしい透明感を湛えており、安易なTOTOフォロワーとは一線を画する、このプロジェクトならではの個性がしかと刻まれた仕上がりとな
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T'BELL-REPLAY-Take Me Tonite ★★★ (2024-07-10 00:25:11)
ポップに跳ねる親しみ易い曲調と、北欧のバンドらしい透明感と
哀感を宿したメロディの取り合わせが、ミカエル・アーランドソン辺りに
通じる魅力を発散する名曲。
T.T. QUICK-Metal of Honor ★★ (2010-10-04 23:31:21)
確かにウド・ダークシュナイダー・タイプのシンガーだったけど、まさか本当にACCEPTのニュー・シンガーに就任するとは思わなんだマーク・ト二ーロ(Vo)や、ザック・ワイルドのお師匠さん的存在として知られるデヴィッド・ディピエトロ(G)が在籍していたNY出身の4人組HMバンドが、'86年に発表したデビュー作。
プロデューサー/エンジニアとして、エディ・クレイマーにマイケル・ローゼン、RAVENのロブ“ワッコ”ハンターら錚々たる面子の名前がクレジットされている本作は、ヒステリックな金属的声質を活かして歌いまくるマークのパワフルなVo、ワイルドさと繊細さを兼ね備えたデヴィッドのG、そして骨太なビートを叩き出すリズム隊とが一丸となって、前へ前へと押し出してくるアメリカン・パワー・メタル・サウンドが全編に渡って炸裂。
アメリカのバンドらしい、シンプルでノリ易いロックンロール風味を強く漂わ
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T.T. QUICK-Metal of Honor-Child of Sin ★★ (2010-10-10 01:06:45)
デヴィッド・ディピエトロが作曲を手掛けているため、
他の収録曲に比べるとグッとメロディアスな仕上がり。
憂いを帯びたメロディを纏って、タメを効かせながら
盛り上がっていく曲調が熱い。
T.T. QUICK-Metal of Honor-Siren Song ★★★ (2010-10-10 01:11:47)
“CHILD OF SIN”と共に、デヴィッド・ディピエトロが単独で書き上げた
メロディアスでドラマティックなアルバムのラスト・ナンバー。
パワフルなだけでなく、懐の深いところ見せてくれるマーク・ト二ーロの
Voも素晴しいが、何と言ってもこの曲の肝は、粘りを効かせて
猛烈に泣きまくるデヴィッドのGプレイ。
もうグイグイと涙腺を刺激してくれますよ。
T3NORS-Naked Soul ★★★ (2023-11-23 01:08:27)
アレン/ランデとかキスク/サマーヴィルとか、シンガー2人にコンビを組ませてプロジェクト立ち上げるのはFRONTIERS RECORDSのお家芸ですが、本作はそこに更にもう1枚看板を追加。ロビー・ラブランク(FIND ME、BLANC FACES)、トビー・ヒッチコック(PRIDE OF LIONS)、ケント・リッヒ(PERFECT PLAN、GIANT)という、同レーベルが誇る実力派シンガーの共演で贈るメロディアスHRプロジェクト、T3NORSが'22年に発表した1stアルバムとなります。
尤も、例えばメタル・オペラ作品のような各シンガーの異なる個性を強調するためのシアトリカルな大仕掛けが用意されていたりするわけじゃなく、ここで聴けるのは飽くまでAOR志向のシンプルなメロディアスHR。正直、FRONTIERS RECORDS発プロジェクトとしてはよくあるタイプのサウンドな上、3人の
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T3NORS-Naked Soul-Silent Cries ★★★ (2023-11-23 23:58:05)
アレッサンドロ・デル・ヴェッキオ、ピート・アルペンボルグ、
クリスティアン・フィール、フレドリック・バーグといった、
単独でも十分名曲を書き上げられるソングライター達が束になって仕上げた
哀愁のHRナンバー。そりゃあ素晴らしい楽曲にならんわけがない。
3人のハーモニーが映えるコーラスにグッときますね。
TAI PHONG-Last Flight ★★★ (2016-01-03 22:21:19)
タイトルが暗示するかの如く、TAI PHONGのラスト作となってしまった'79年発表の3rdアルバム。(現在はご他聞に漏れず再結成済み)
永の愛聴盤だった前2作に比べ、この3rdは「売れ線に走った」との事前情報と、なぜか若き日のマサ伊藤も映ってる(←人違い)気の抜けたジャケットに対する違和感から、長らく購入を躊躇し続けていました。しかし再発を期にトライしてみれば、これが実にTAI PHONGらしい充実作で、俺ぁ何でこれをもっと早く聴かなかったのだろうと。
確かに従来作に比べると泣きや哀愁は後退、その分ポップな味わいが増しています。ただ、元々の泣きっぷりが強烈だっただけに、これで漸く人並みレベルに落ち着いただけ…どころか、本作ですらそこいらのバンドより余程メロディが泣いているという。
プログレ・バンドらしい拘りを感じさせるアレンジや曲展開を損なわずに、カラッと明るいポップ
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TAI PHONG-Last Flight-Farewell Gig in Amsterdam ★★★ (2016-01-06 22:33:24)
9分に及ばんとする大作曲ですが、くるくると猫の眼のように
変わる曲展開のお陰で中弛みはなし。
大仰さよりも軽やかさが勝っている辺りが3rd収録曲らしいところなれど、
Voの声質からして既に泣いているバンドゆえ、能天気な印象もなし。
前半の山となる優美なピアノ・ソロ、そしてクライマックスで踊る
“STARLESS”風(但しテイストは正反対)のサックス・ソロが聴きモノです。
TAK MATSUMOTO-Thousand Wave ★★★ (2015-04-16 22:12:50)
その昔、中古盤が格安価格で投売りされてたのと、「ゲストでLOUDNESSの樋口宗孝がドラム叩いてるんなら、そう酷いことにはならんだろう」と、かなり後ろ向きな理由で購入を決めた、松本孝弘がB'zデビュー前の'88年に発表した1stソロ・アルバム。
でも実際に聴いてみると、これがゲスト云々は関係なしに非常に優れた出来栄え(ゲスト陣の仕事ぶりが作品の質を高めていることも間違いありませんが)。考えてみりゃ本作リリース時点で、既にソングライター/ギタリストとして数々の場数を踏んできた、実力折り紙付きのセッション・ミュージシャンだったわけですからね。
オール・インスト物ながら、スポーツニュースのテーマ曲みたいな②から、松本、樋口、小室哲哉(Key)が三つ巴の楽器バトル繰り広げる火花バチバチな⑦、ホラー/サスペンス映画の劇伴チックな⑩に至るまで、印象的に「歌う」メロディがフィーチュアされた
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TAKARA-Taste of Heaven ★★★ (2014-02-20 22:21:20)
筆のノリまくったゼロ・コーポレーションの名調子「だからTAKARA」「おかえりTAKARA」といったCD帯の惹句も思い出深いTAKARA。その彼らが'97年に発表し、BURRN!!誌でも高得点を獲得する等、バンドの最高傑作と評価の高い2ndアルバムがこちら。
キレのあるメロディアスなGプレイに、北欧メタルに通じる透明感と哀愁を宿した楽曲作りに腕前を揮うニール・グロスキー(G)がリーダーの筈なのに、作中においてそれ以上の存在感を発揮しているのは、ジェフ・スコット・ソート(Vo)その人。プロデュース担当のジェフが本作で歌っているのは(当人の弁を借りるなら)「他に適当なシンガーがいなかったから」なのですが、国内盤ライナーに解説文を寄せるわ、肉声インタビューは提供してるわ、トドメに爽やかなハード・ポップ・チューンは伸びやかに、バラードは情熱的に、北欧メタル的様式美ナンバーはパワフルに・・・
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TAKAYOSHI OHMURA-Eclipse from East ★★ (2008-09-12 00:19:00)
マーク・ボールズ、リッチー・コッツェン、ドゥギー・ホワイトら、豪華なゲストを迎えて制作された5曲入りEP
『NOWHERE TO GO』でデビューを飾ったハイテク・ギタリスト大村孝佳が、バンド名義(CROSS ROAD)で'06年に発表した1stアルバム。
参加メンバーの顔触れはかなり地味になったし、今回は全曲が日本語詞で歌われているせいか、若干、ジャパメタ風味が
増量されたとの印象を受けるが、メンバーの実力は確かな上に(余裕のないVoの歌唱は好き嫌いが分かれるかもしれないが)、
大村の劇的なGプレイと、彼自身が手掛ける楽曲のクオリティは変わらぬ高水準を保っており、トータルの完成度には全く揺らぎなし。
ゲーム『ファイナル・ファンタジー』のテーマ曲を思わせる華麗なインスト曲①で幕を開ける本作は、ドライヴする
HRチューンあり、グルーヴィなロックンロールロ
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TAKAYOSHI OHMURA-Nowhere to Go ★★ (2008-09-07 02:21:00)
関西出身のテクニカル・ギタリスト大村孝佳が、'04年にリリースした5曲入りデビューEP。YAMAHAの全面バックアップを
受けた若き天才Gの門出を祝って、ご祝儀代わりにヴィタリ・クープリ(Key以外にもプロデュースを担当)、
スティーヴ・デジョルジオ(B)、ドゥギー・ホワイト(Vo)、マーク・ボールズ(Vo)、磯田良雄(Ds)、
リッチー・コッツェン(Voとしてのみ参加)ら、豪華なゲスト・ミュージシャン勢が客演。
勿論、いくらゲストが華やかでも、肝心の楽曲がショボくては虚しいだけだが、大村は精度の高いGプレイのみならず、
曲作りの上手さにおいてもその手腕を発揮。たった5曲収録にも関わらず、マーク・ボールズが伸びやかな歌声を披露する、
アップテンポのハード・チューン①、リッチー・コッツェンのエモーショナルな熱唱が映える②、ヴィタリ・クープリの
華麗
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TALISMAN-7 ★★★ (2021-06-01 00:54:27)
ジェフ・スコット・ソート(Vo)がJOURNEYに引き抜かれ、フレドリック・オーケソン(G)もARCH ENEMYへと去り、活動停止を余儀なくされたTALISMANが'06年に残した7thアルバム。でもまぁマルセル・ヤコブ(B)さえ健在なら、またメンバーの体が空いたタイミングでバンドを再始動してくれるでしょ?と軽く考えていたところに届いたマルセル自死の報。まさかこれが本当にTALISMANの最終作になってしまうとは…。
せめてもの慰めは、本作の内容が素晴らしかったこと。いわゆる「北欧メタル」と聞いてイメージする線の細さ/頼りなさとは一線を画す、図太く脈動するリズム、ジェフ由来の黒っぽいフィーリング携えたグルーヴ、そしてマルセルがクリエイトする冷ややかな憂いを帯びたメロディが一体となって畳み掛けるサウンドは、唯一無二のTALISMAN流HRの集大成と呼ぶに相応しい充実ぶりを誇っていま
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TALISMAN-7-End of the Line ★★★ (2021-06-02 01:22:17)
リズムはゴリゴリにファンキーながら、ジェフが熱唱するメロディは
哀愁を帯びていて、昔よく耳にした「下は大火事、上は大水、これ何だ?」
というなぞなぞを思い出してしまった逸品。テクニカルに華を添える
フレドリックのGも印象に残ります。
TALISMAN-7-Falling ★★★ (2021-06-02 01:16:52)
ジェフのホットなVoが歌い上げる冷ややかな哀メロが
躍動感溢れるリズムに乗ってハジけるOPナンバー。
TALISMANの個性と魅力がこれでもか!と表現された名曲です。
TALISMAN-Five Out of Five (live in Japan) ★★★ (2012-07-09 21:54:50)
TALISMANが'93年に川崎クラブチッタで行った初来日公演の模様を収めたライブ・アルバム。
作品を重ねる毎に(メロディアスでありつつも)リズミック且つグルーヴィなHRサウンドへと進化していった彼らですが、デビュー当初はキラキラなKeyをフィーチュアし、美旋律と透明感を前面に押し立てた北欧メタル然とした音楽性が持ち味でした。特に、2nd『GENESIS』リリース後に行われたライブの模様が捉えられている本作は、これ以降の路線変更を鑑みるに「初期TALISMANの総決算的内容」と言えるかもしれません。
太く熱い歌声を披露するジェフ・スコット・ソート(Vo)に、テクニカルなフレーズを難なくこなす現OPETHのフレドリック・オーケソン(G)、そして躍動感溢れるリズム・ワークでボトムを支える故マルセロ・ヤコブ(B)&ジェイミー・ボーガー(Ds)という巧者揃いのラインナップゆえ、骨太な
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TALON-Neutralized ★★ (2014-12-08 23:00:28)
HEADHUNTERでシュミーアの相棒役を務めたシュムーデルことウヴェ・ホフマン(Vo、G)や、後にSINNERに参加するトミー・レッシュ(Ds)らが在籍してたドイツの4人組が、'85年にリリースした1stアルバム。
朗らかに弾むOPナンバー①が始まった時は「あちゃー」とか頭抱えたものですが、中盤以降は「NWOBHM調に料理されたJUDAS PRIESTの“THE REAPER”」的シリアスさで俄然盛り上がり始め(Voもほんのりロブ・ハルフォード風)、更にその後に続く疾走ナンバー②で、本編に対する期待値が大きく跳ね上がります。
思わず目を細めてしまうキメのフレーズをビシバシ叩き込みながら走り抜ける名曲⑥や、②⑧といった疾走ナンバーを手始めに、アルバムの随所でシャープに踊るツインGがこのバンド最大の武器。どこか透明感を漂わせながらメロディアスにハモり歌う様はPRAYING MA
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TALON-Neutralized-Overlords Supreme ★★★ (2014-12-09 22:09:33)
実直且つハードに疾走するスピード・ナンバーですが
機動力を活かして軽快に動き回るツインGや
ハイトーンVoがどことなく透明感を湛えているためか
後味はスッキリと爽やか。
間違いなくアルバムのハイライト・ナンバーです。
TANE CAIN (2017-11-20 23:17:52)
本名はトーニー(正確な発音は「ターニー」)マクルーア。芸能一家に生まれ、幼少時から女優業をスタートさせる傍ら、70年代にはラテン・ジャズ・バンドを始め、音楽活動も行っていたという。70年代終盤にBABYS時代のジョナサン・ケインと出会い、結婚。
モデル級の美貌に確かな歌唱力、そしてミュージシャン人脈を併せ持つ逸材としてRCA RECORDSの接触を受け、'82年にセルフ・タイトルのアルバムでソロ・シンガーとしてデビューを飾る。
2ndシングル『抱きしめて』がTOP40にランクインするヒットとなるも、アルバム自体はチャート100位圏内に入ることも叶わなかった。(最高第121位)
'84年にはターニー・ケイン&トライアングルズ名義で映画『ターミネーター』のサントラに楽曲提供も行っている。(サラ・コナーとターミネーターの初遭遇シーンのバックで流れている曲がそれ)
TANE CAIN-Tané Cain ★★★ (2017-11-20 23:20:06)
JOURNEYを支えるKey奏者にして、稀代のソングライターでもあるジョナサン・ケイン。その奥方だった(当時)トーニー・ケインが、旦那とキース・オルセンのプロデュースを受けてRCA RECORDSから'82年に発表したソロ・デビュー作。(邦題は『抱きしめて』)
JOURNEYに通じるポップでメロディアスなAOR/産業ロック・サウンドを聴かせてくれる作品で、一流のスタッフ・ワークと、ニール・ショーンら多彩なゲスト陣がそれをバックアップ。その上ジョナサンが全面的な楽曲提供を行っているとあれば、収録曲の粒の揃い具合は疑う余地なし。Mr. MISTERのリチャード・ペイジ(Vo)とのデュエット・バラード⑥には、後の売れっ子プロデューサー、ボー・ヒルの名前も見つけられたりして、そりゃあこんだけ4番バッターが揃っていれば凡打になるわけがありませんよ。
本作のヒロインたるトーニー・ケインも
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TANGIER-Four Winds ★★ (2017-07-21 00:19:31)
80年代後半、浮かれポンチなLAメタルに対するカウンター的に発生したブルーズ・ブーム。GREAT WHITEやCINDERELLAが人気を集める中、その盛り上がりにいっちょ噛みすべく米メジャーのATCOが送り込んで来た、《嵐を呼び起こす5つの風》ことフィラデルフィア出身のTANGIERが’89年に発表した1stアルバム。…と思ったら実はインディーズ時代に既にデビュー作は発表済みで、一度解散した後、GとVo中心のバンド再編を経てレコーディングされたのが本作だったという。つまりこれは2ndってことか。
サウンドの方は、WHITESNAKEからゴージャス感を差っ引いた代わりに、アメリカンな埃っぽさを増量したようなブルーズ・ロック。リリース当時は、いくらゴッドが激賞してようが音楽性的に全くのアウト・オブ・眼中で、最近になって中古盤が安く投げ売られているのを発見し、ようやく落穂拾い気分で購入
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TANGIER-Four Winds-Four Winds ★★★ (2017-07-23 02:19:14)
イントロからして砂塵吹き荒ぶ西部のゴーストタウンが
脳裏に浮かぶような渋さ。
骨太な哀愁漂わすGと、タメの効いたリズム、
(さりげなくKeyも有用されています)
そしてビル・マットソンのエモーショナルなVoが
徐々に熱を帯びながら盛り上がっていく曲展開に
くぅーっと唸らされますよ。
TANGIER-Four Winds-On the Line ★★★ (2017-07-23 02:27:57)
小粋なハミングに哀愁のGが被さる導入だけで
「渋っ!」となる、パワフルなブルーズ・ロック・ナンバー。
シングル・カットされ(最高第67位)、
PVも作られたTANGIERの代表曲でしょうか。
TANK-Filth Hounds of Hades ★★★ (2011-02-26 01:10:39)
パンク畑出身のアルジー・ワード(Vo、G)と、ピート(B)とマーク(Ds)のブラブス兄弟が出会った事により誕生したTANKが、MOTORHEADのメンバー(本作のプロデュースを手掛けているのは“ファスト”エディ・クラーク)と、そのマネージメントの援護を受けてレコーディングを行い、デビュー・シングル『DON'T WALK AWAY』('81年)に続いてKAMAFLAGE RECORDSから'82年に発表した1stフル・アルバムがこれ。(邦題は『激烈リフ軍団)
いかにも「MOTORHEADの舎弟」的なシンプルでソリッドで埃っぽいロックンロールを根っこに据えつつ、パンキーなノリの良さ、へヴィ・メタリックな切れ味の鋭さ、そしてアルジーの男気溢れる濁声Voが一丸となって疾走するハイエナジーなサウンドは、VENOM、RAVEN、ANGEL WITCHらと共に「元祖スラッシュ・メタル」としてリス
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TANK-Filth Hounds of Hades-Turn Your Head Around ★★★ (2011-02-26 01:13:41)
クールなGリフ、パンキッシュな疾走感、
そしてアルジー・ワードの男の哀愁背負った濁声Voと、
初期TANKの魅力が凝縮された、1stアルバムの中でも
1、2を争うスピード・ナンバーの名曲。
TANK-Honour & Blood ★★ (2007-03-15 22:09:00)
このタイトル、そしてアルバム・ジャケットを見てるだけで血沸き肉踊る、NWOBHMを代表する
荒くれ爆走軍団TANK、'84年発表の4thアルバム。
まさに「戦いの序曲」といった感じのシンセとGリフによるイントロに胸が高鳴り、全楽器が
一斉に突撃へと転じる瞬間の、余りのカッコ良さに小便チビリそうになる名曲①を聴けば明らかな通り、
本作は、3rd『THIS MEANS WAR』で開花したパワーメタル路線を更に推し進めた、大作主義・ドラマ性重視の作風に仕上がっている。
猛々しく刻まれるリフ、戦車の進撃の如き力強いリズム、男の哀愁を濃厚に漂わせたアルジー・ワードの濁声Vo、
叙情的と表現するには荒々しく、骨太な「泣き」を炸裂させるGソロといった要素に彩られた収録曲は、何れも聴き応え十分。
中でも前述の劇的なOPチューン①、威風堂々たるアルバム表題曲③、キ
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TANK-Honour & Blood-The War Drags Ever On ★★★ (2007-03-15 22:35:04)
シンセサイザーとGリフのイントロの時点で既に胸が高鳴り、
全楽器が突進へと転じる瞬間のカッコ良さがガッツポーズモノの、
アルバムのOPチューンにしてハイライト・チューン。
アルジー・ワードの男の哀愁を背負った濁声で歌われる
まさに「男達の挽歌」。
TANK-Tank ★★★ (2011-02-28 22:43:48)
BRONZE RECORDSの倒産騒動に巻き込まれ身動きが取れなくなってしまったTANKが、所属マネージメントが主催するGWR RECORDSへと移籍して'86年に発表した5thアルバム。
彼らのカタログの中では頭抜けて地味な存在であり、大多数のファンからも「まぁ、悪くはないんだけどね・・・」レベルの消極的ジャッジを下されている本作。
サウンド・プロダクションは妙に小さくまとまってしいるし、歪みを抑えて以前よりもメロディアスに歌うことを心掛けているアルジーのVoや、破天荒な炸裂感が薄れてしまった作風に物足りなさを覚える向きも十分に理解は出来るのだが、とは言え、ガッツィーなGリフの刻みと、パワフルに前進するリズム・セクション、ドラマティックにハモるツインG、そして(カロリーは控えめになっても)相変わらず濃厚な哀愁背負ったアルジーのVoによって作り出される、グッと来る男泣きのドラ
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TANK-This Means War ★★ (2007-03-16 22:27:00)
シンセサイザーによるメロディアスなイントロと、それに続くドラマチックな疾走曲①が、
「TANK=小型MOTORHEAD」との先入観を粉々に打ち砕く、'83年発表の3rdアルバム。
コミック調のジャケットこそ初期ハードコア路線を思わせるが、新たにミック・タッカー(G)が加わり、
ツインG編成へと移行した事で、楽曲に宿るドラマ性が飛躍的に増大。疾走感はそのままに、
より正統派へヴィ・メタル・テイストが前面に押し出された内容に仕上がっている。
その代表格が、OPチューンにしてハイライト・チューンと言うべき①や、グッとくるGソロが炸裂する②、
①に匹敵する劇的さを誇るアルバム・タイトル・トラック③、メロウな味付けが効いてるスピード・チューン④、
そしてシングル・カットもされた⑦といった楽曲。いずれもアルジー・ワードの男臭い濁声Voが
醸し出す哀愁と
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TANK-War Machine ★★★ (2011-03-03 22:22:23)
アルジー・ワードが脱退?しかもその後任がドゥギー・ホワイト?ないわー(笑)
・・・ってな感じで、当初は購入する気は更々なかったのですが、こちらのご意見の数々を読んで前言撤回。
で実際に聴いてみて、闘争心を煽る猛々しいGリフに、パワフル且つ豪快なリズム、そして熱き血潮の通った泣きのソロから、思わず血が滾る劇的なユニゾンまでこなす2本のGが、男泣きの哀愁背負って突き進む「男たちの挽歌」たる、TANK流メタルが揺るぎなく継承された内容にガツンと一撃された次第。
便利屋シンガー的存在感の軽さゆえ、TANK節を歌うには重量感不足なイメージがあったドゥギーも、実に堂々たる歌唱を披露。北欧メロデス(初期IN FLAMES?)風のイントロから始まる勇壮なOPナンバー①や、新生TANKのアンセムと言うべき疾走ナンバー③の名曲っぷりは、彼の雄々しくメロディアスな歌声がその劇的さを最大限に引
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TANK-War Machine-Phoenix Rising ★★★ (2011-03-03 22:24:32)
雄々しいサビメロは、拳振り上げながら一緒に
歌いたくなりますね。勇壮且つ劇的にハモる
ツインGも美味しい。
ライブ・バージョンが同時収録されている事からも
メンバーのこの曲に対する自信の程が伺えます。
TANK-War Nation ★★ (2012-10-20 00:04:35)
ドゥギー・ホワイト(Vo)が加入して、さてどうなることやらと心配していましたが、取り敢えず順調に新作を発表してくれたので、まずは一安心。
バンドの創設者たるアルジー・ワードが脱退し、彼の歌声が担っていた「傷つき、埃と油塗れになりながらも巨体を軋ませつつ突き進む」TANKのイメージが薄れてしまったことに対し、「こんなのTANKじゃない」との感想を抱く気持ちは分からなくもありません。
しかしながら、荒くれたGリフと男泣きのメロディをクリエイトするミック・タッカー&クリス・エヴァンスの鉄壁のGチームに加えて、ドゥギーという伸びやかに歌えるシンガーを得たことで、よりドラマ性が強化された楽曲の数々がブリティッシュHMとして高い完成度を提示していることは誰の耳にも明らか。
cri0841さんが指摘されている通り、前作収録の“PHOENIX RISING”級のキメ曲が不在の本編は少々
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TANKARD-A Girl Called Cerveza ★★★ (2022-07-06 23:09:37)
既に解散済みのバンド、あるいはそこから復活を遂げたバンドを神格化する一方、一度も解散せず地道に活動を継続しているバンドに対しては「あ、まだやってたんだ」と雑な扱いをしがちで、我ながらこれはいかんと自戒する今日この頃。本稿の主役たるドイツのTANKARDもその筆頭バンドの一つですが、’12年発表のこの15thアルバムは、彼らが歩みを止めることなく着実に積み上げてきたベテランの凄味がガッツリ刻まれた仕上がり。
「ドイツの大酒飲み軍団」的な愉快なイメージで愛される彼らなれど、実のところ本編に託されているのは、緊迫感を伴って畳み掛けるシリアスなスピード/スラッシュ・メタル・サウンドであり、ザクザクと切っ先鋭く刻まれるリフ、性急に突っ走るリズム、適度にメロディもなぞって歌うシャウトVo、そして欧州風味のウェットな旋律を奏でるGからは、ファニーな(今だったらコンプラ的にアウトになりそうな)アー
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TANKARD-A Girl Called Cerveza-Not One Day Dead (But One Day Mad) ★★★ (2022-07-08 01:04:52)
'82年の結成から、VORTEX→AVENGER→TANKARDへの改名、
90年代のメタル冬の時代すら踏破して、路線変更も解散もなく
現在に至るまで歩み続けるTANKARDの、スラッシュ・メタル・バンドとしての
プライドと覚悟の程が綴られた歌詞と、何より歯切れ良く劇的に疾走する
楽曲自体のカッコ良さに痺れずにはいられない名曲。
TANKARD-A Girl Called Cerveza-Witchhunt 2.0 ★★★ (2022-07-08 00:52:35)
飲めや騒げやの賑々しさよりも、硬質な切迫感とキレ味の
鋭さを伴って突っ走る、本編中最もスラッシュ・メタル色を
濃厚に漂わせたスピード・ナンバー。メロディックに駆け巡る
Gソロもカッコイイ。
TANKARD-Chemical Invasion ★★ (2007-05-21 21:32:00)
「ドイツ人=真面目」の図式を覆した(?)、大酒飲みの酔っ払い軍団ことTANKARD、'87年発表の2ndアルバム。
デビュー作『ZOMBIE ATTACK』は、パンキッシュで弾けるような快活さが気持ちの良いアルバムだったが、
それに比べると本作は、スピード感2割増、エッジの立ったリフの刻みは更なる細かさと鋭さを得て、歌メロも
より直線的でシャウト主体のアグレッシブなスタイルへ・・・と、前作から一層スラッシュ・メタル色を強めた作風。
特に、イントロのSEに続いて激烈に疾走を開始する①や、冒頭の流麗なGソロが印象的な②、個人的には本編中で
最も愛して止まない、攻撃性とノリの良さが同居する③という、冒頭からの高速スラッシュ・チューン3連発は、
このアルバムの作風を象徴するかのような名曲揃い。
相変わらず“PUKE"だの“ALCOHOL"(USハードコア
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TANKARD-The Morning After ★★ (2007-10-02 23:55:00)
多くのファンが、TANKARDの名前を聞いて想起するスラッシュ・サウンドが遂に完成をみた、'88年発表の3rdアルバム。
初期作品からはそこはかとなく感じられた、ヨーロピアンな湿り気が綺麗サッパリに消え失せ、
カラッと乾いて明るく弾けるサウンドは、「メソメソ、ウジウジしてる暇はねぇ!」とばかりに、
ひたすらポジティブ&アグレッシブ。ライブで大盛り上がりする様が目に浮かぶようです。
正直、ここまで躁状態の続くアルバムを1枚聴き通すのはかなり辛いのだが、このバンドの長所は、
突き抜けて陽気であっても、決してユルくはならない点。安定したリズム隊が叩き出す、
タイト且つハイスピードな疾走感は痛快極まりないし、ジャキジャキと歯切れ良く刻まれるGリフが
カッコイイしで、個人的な好みは兎も角、この完成度の高さは流石だ。
何より、陽性よりも攻撃性が勝るアル
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TANKARD-Zombie Attack ★★ (2007-05-18 22:53:00)
ドイツはフランクフルト出身の5人組スラッシュ・メタル・バンド、'86年発表の1stアルバム。
ドイツ産スラッシャーと言えば、スラッシュ三羽鴉を筆頭にダークなイメージが強いが、こいつらは例外。
何しろバンド名からして「ビールジョッキ(蓋付き)」というだけあって、そのサウンドは陽気で健康的。
小細工なしでひたすらストレートに押しまくる疾走感抜群の楽曲の数々は、サビメロもシンプルな単語を
連呼するだけと、覚え易く単純にまとめられていて(キャッチーってのとはちょっと違うんだけど)、
ライブでの大盛り上がりが容易に想像できる仕上がり。「EXODUSのノリに近い」と言ってた方が居たが、
個人的にもそう思う。アレから湿り気を取っ払って、もっとパンキッシュにした感じ?
尤も、陽性ではあっても能天気ではない、というのが本作の良い所で、例えば②や④のGソロなんかには
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TARGET ★★ (2009-12-15 21:43:00)
'85年、METALLICAやSLAYER、UFOといったバンドに触発されたメンバー達によって結成。メンバー・チェンジを
繰り返しながら制作したデモテープがラルフ・ヒューベルト(MEKONG DELTA)の耳に止まり、彼のプロデュースを
受けて2本目のデモテープを制作した後、そのラルフが主催するAAARRGH RECORDSと契約を交わし、
'86年に1stアルバム『MISSION EXECUTED』を発表する。
PARADOXやTANKARDとのドイツ・ツアー後、再度、プロデューサーにラルフを迎えて2ndアルバムのレコーディングを開始、
'87年に傑作と名高い『MASTER PROJECT GENESIS』を発表。スラッシーなスピード感を保持しつつ、
テクニカルでプログレッシブ且つアバンギャルドなスラッシュ・メタル・サウンドが注目を集める。
ダ
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TARGET-Mission Executed ★★ (2009-12-15 21:45:00)
ACIDやCYCLONEと並ぶベルギー・スラッシュ・シーンの筆頭TARGETが、MEKONG DELTAのラルフ・ヒューベルトを
プロデューサーに迎えて制作、その彼が主宰するAAARRGH RECORDSから'87年に発表した1stアルバムが遂にリマスター再発。
一度聴いてみたいと思ってた作品なので、このCD化は嬉しいなぁ。(CD化は今回が初めてでは?)
「ベルギーのMEKONG DELTA」なんて言われた2nd『MASTER PROJECT GENESIS』に比べると、楽曲にしろ音作りにしろ
かなり荒削りだが、メロディ無視で喚き立てるVoや、突っ込み気味のDsがガンガンと走りまくるサウンドは、
欧州(というかジャーマン系)スラッシュ・メタルならではのカッコ良さに満ち溢れていて、これはこれで非常に魅力的。
寧ろ、アバンギャルドな部分もある『MASTER
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TARGET-Mission Executed / Master Project Genesis ★★ (2009-12-15 21:50:00)
70年代HRに通じるスケール感や楽曲構築術、プログレッシブ・ロックばりに変拍子、リフ/リズム・チェンジを駆使した
作風をもって、「スラッシュ・メタル版CAPTAIN BEYOND」(by伊藤政則)とも評されたツインGを擁する5人組が、
デビュー作に引き続いてラルフ・ヒューベルトのプロデューサーの下、AAARRGH RECORDSから'87年に発表した2ndアルバム。
TARGETの最高傑作として、既に廃盤のCDが中古盤市場で5桁のプレミア価格で取引されている本作だが、
実際、内容の方もそれに見合ったクオリティの高さを誇る。
「MEKONG DELTAの2nd『THE MUCIC OF ERICH ZANN』にインスピレーションを得て作った」とメンバーが明かす通り、
目まぐるしく展開していく複雑且つテクニカルな楽曲群からは、デビュー作以上にMEKONG
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TARGET-Mission Executed / Master Project Genesis-Ultimate Unity ★★ (2009-12-20 02:27:03)
エキセントリックなメロディを歌うVo、
自己主張の強いB、起伏の激しいリズムを叩き出すDs、
個性的なGリフの刻みから、ドラマティックな
ハーモニー・プレイまで慌しくこなす2本のGが
スリリングに絡み合いながらスラッシーに疾走する
TARGET印のテクニカルな名曲。
TARGET-Mission Executed-Nuclear Waste ★★ (2009-12-16 19:09:11)
1stアルバム後半には比較的ストレートな
スラッシュ・ソングが並んでいるのだが、
ベースに導かれてスタートするこの曲は
その幕開け的存在。
「華麗」と表現したくなるツインGも印象的。
TARGET-Mission Executed-The Gathering ★★★ (2009-12-16 19:12:49)
1stアルバム中、最も正統派へヴィ・メタリックな1曲。
へなちょこシャウトが炸裂するイントロは
Voの力量不足が透けて見えて苦笑を誘うが
楽曲自体は神秘的且つドラマティックで素晴しい。
TARGET-Mission Executed-They Walk in Front ★★ (2009-12-16 19:24:46)
スラッシーな疾走感を保ちつつ、
イントロの一捻り、手数の多いGリフ、
ドラマティックなツインG、そして
慌しい曲展開・・・と、TARGETという
バンドの個性が判り易く表現された
名刺代わりの1曲。
TARGET-Mission Executed-Under Dominion (of Death) ★★ (2009-12-16 19:15:34)
RAGEのピーヴィ・ワグナーのシャウトから
スタートするスラッシュ・ナンバー。
テクニカル&プログレッシブな印象の強いバンドだけど
こうして聴くと楽曲は結構キャッチーですよね。
TAROT-For the Glory of Nothing ★★★ (2020-01-09 01:10:44)
TAROTと言えばフィンランドHR/HMシーン黎明期を支えた重要バンド。昔はゼロ・コーポレーションから細々とアルバムを発表し、北欧メタル愛好家のみがひっそり愛するB級バンド…ってなイメージを勝手に抱いてましたが、それが今じゃリーダーのマルコ・ヒエタラ(Vo)は欧州でもトップクラスの人気を誇るNIGHTWISHのメンバーに迎えられ、復活後のアルバム『GRAVITY OF LIGHT』(’10年)が母国チャートにおいて№1ヒットを飛ばす程の人気者になっているというのですから、隔世の感を覚えずにはいられませんよ。
本作は'98年リリースのTAROTの5th。これを最後に(一旦)活動を停止している上、発表当時購入したかどうかも記憶があやふやな程度の思い入れしかなかった1枚なれど、改めて聴き直してみれば、これが「いや結構良い!」と評価を一気に上方修正させられた次第。
90年代後半という
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TAROT-To Live Forever ★★ (2006-07-05 21:48:00)
'93年発表の3rd。丁度、北欧メタルが再び盛り上がりを見せていた日本でも国内盤がリリースされ、ファンから高い評価を得た作品。
この時期の北欧バンド群は「1作目は良かったのに次作で流行に擦り寄ってコケる」というパターンが非常に多かったのだが、TAROTの作品は
安定して高いクオリティを保持。中でも本作は特に楽曲が粒揃いで、全14曲捨て曲なし。バンドの最高傑作に推す声も多い。(俺の中で)
基本はトニー・マーティン在籍時のBLACK SABBATHを彷彿とさせる(実際、カヴァー曲⑬“CHILDREN OF THE GRAVE"を収録)、
ダークさと潤いの同居するドラマチックな様式美メタル・サウンドながら、どこかヒンヤリとした空気を伝える楽曲は
北欧のバンドならではの味。これは、氷塊のように硬質なリフと、透明感と哀感を演出するKey、
それに「憂いを帯びたロ
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TAROT-To Live Forever-Do You Wanna Live Forever ★★★ (2006-07-05 21:51:58)
冷たい感触を宿した硬質なリフが疾走する、アルバムのOPチューン。
水晶のような音色で、北欧のバンドならではの透明感を演出するKeyの存在がポイントで、
特にインスト・パートにおけるクラシカル且つドラマチックなアレンジは堪らない。
マルコ・ヒエタラの熱唱も、劇的に曲を盛り上げている。
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