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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 601-650
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Agony
Alice'n Thunderland
Alice'n Thunderland-Alice'n Thunderland
Alice'n Thunderland-Alice'n Thunderland-Mine, All Mine!
Among the Living
Artica
Artica-As It Should Be
B.E. TAYLOR GROUP
B.E. TAYLOR GROUP-Our World
BABE RUTH-Amar Caballero
BABE RUTH-Babe Ruth
BABE RUTH-Babe Ruth-A Fistful of Dollars
BABE RUTH-Babe Ruth-Jack O'Lantern
BABE RUTH-Babe Ruth-The Dutchess of Orleans
BABE RUTH-First Base
BABE RUTH-First Base-Black Dog
BABE RUTH-First Base-The Mexican
BABE RUTH-First Base-The Runaways
BABYLON A.D.-Revelation Highway
BABYLON(清水保光)-FAREWELL…
BABYLON(清水保光)-FAREWELL…-BABYLON
BAD COMPANY-Run With the Pack
BAD HABIT-After Hours
BAD HABIT-After Hours-Coming Home
BAD HABIT-After Hours-Rowena
BAD LOSER-Utter Indifference
BAD LOSER-Utter Indifference-1945
BAD ROMANCE-Code of Honor
BAD ROMANCE-Code of Honor-The House of My Father
BADLANDS-Badlands
BAI BANG-Cop to Con
BAI BANG-Cop to Con-Cop to Con
BALANCE-Balance
BALANCE-Balance-Fly Through the Night
BALTIMOORE-Double Density
BALTIMOORE-Double Density-My Blue Moon
BALTIMOORE-Double Density-My Kind of Woman
BANG TANGO-Love After Death
BANGALORE CHOIR-On Target
BANGALORE CHOIR-On Target-Slippin' Away
BANSHEE-Cry in the Night
BANSHEE-Cry in the Night-Cry in the Night
BANSHEE-Cry in the Night-The Stranger
BANSHEE-Race Against Time
BARON ROJO-Metalmorfosis
BARON ROJO-Metalmorfosis-Hiroshima
BARON ROJO-Metalmorfosis-Siempre estás allí
BARON ROJO-Volumen brutal
BARON ROJO-Volumen brutal-Concierto para ellos
BARON ROJO-Volumen brutal-Resistiré

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発言している22曲を連続再生 - Youtube



Agony ★★★ (2011-11-05 01:08:37)

メンバーに専任ピアノ奏者がいるとの情報にピアノ・サウンド愛好家としての食指をそそられ、バンドの事も碌に知らずに衝動的に購入してしまった作品。
で実際聴いてみると、確かに流麗にピアノが閃く場面は多々あるものの、へヴィな演奏にその音が埋もれがちで期待していたほど目立ってはいませんでした。
それでもブルータルなデス声Voと寒々しいメロディを朗々歌い上げるクリーンVo、暴力的に吹き荒れるリフ&リズムの嵐と、壮麗に楽曲を包み込むドラマティックなオーケストレーションetc・・・といった、数々の相反する要素を飲み込んで突進する陰影の濃ゆいシンフォニック・デス・メタル・サウンド(流石イタリア産)は全身が総毛立つ程に劇的で高品質。買って良かった。
そうした本編を個性的に彩るのが、ネオクラシカルな旋律とエモーションに満ちた泣きメロを紡ぐG、胸抉る程の悲壮感を醸し出すクリーンVo(Bが兼任)
…続き

Alice'n Thunderland (2017-08-09 21:19:50)

ランディ・ローズに師事し、タッピングの名手として知られたチェット・トンプソン(G)が、アン・ボレイン率いるHELLIONに参加して知名度を高めた後、90年代に入って結成したバンド。(バンド名は彼が10代の頃にやっていたバンドの名前をそのまま再利用している)
相棒役を務めたのは、MOTLEY CRUEのバック・コーラスを務めたNASTY HABITSのメンバーで、一時期ミック・マーズの奥方でもあったエミ・キャニン(Vo)。
バンドは'95年にアルバム1枚のみを残して、大きな成功を収めることなく消滅するが、ミック・マーズは女房(当時)のバンドということで彼らに金銭面や機材面で支援を惜しまなかったため素寒貧になってしまったという。ちょっといい話――いい話か?――あり。

Alice'n Thunderland-Alice'n Thunderland ★★ (2017-08-09 21:20:39)

ランディ・ローズ門下生にして、ギターを肩に担いだ状態でタッピングを行うという、斬新且つ壮絶に無意味な(そこがいいんじゃない!)「アップサイド・ダウン奏法」で一世を風靡し損なったチェット・トンプソン(G)と、MOTLEY CRUEのバック・コーラスも務めたNASTY HABITSのメンバーで、ミック・マーズの元奥方としても知られるエミ・キャニン(Vo)によるバンドが、’95年に世に放った唯一作。
参加面子に興味をそそられたのと、中古盤が安かったので購入はしたものの、モダン・ヘヴィネスが猛威を振るった時期のUS産HMバンドの作品ゆえ、内容に関しちゃ殆ど期待していませんでした。事実、飾り気皆無のプロダクションから歪んだGの音作り、中~低速/音域メインの収録曲に至るまで、その作風は90年代の流行にばっちり則っていますし。
しかしながら、エミの姐御系に分類されるワイルドな歌唱と、リフ/
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Alice'n Thunderland-Alice'n Thunderland-Mine, All Mine! ★★★ (2017-08-09 21:50:33)

アルバムのジャケットに描かれた猫バスもどき
(トトロのとは違ってちびっ子を頭から喰らいそうな感じ)
の凶悪な咆哮からスタートするOPナンバー。
エミのハスキーなシャウトと、ライブ映えしそうな
パワフルなコーラスをフィーチュアして
重心低く突き進むドスの効いた曲調が非常にカッコイイ。

Among the Living ★★ (2006-09-25 21:36:00)

Voが二ール・タービンからジョーイ・べラドナに代わって2作目、バンドの体制もより一層強固なものとなり、
いよいよ本領発揮といった感じの、'86年発表3rdアルバム。
前作「SPREADING THE DISEASE」では、未だ欧州へヴィ・メタルからの影響の名残りがそこかしこに見受けられたが
(そこがまた素晴しかったわけだけど)、今回はそうした要素は一掃・・・というか、その手の影響を完全に消化しきって
自らの血肉へと変え、METALLICAの構築美とも、SLAYERの破壊力とも、MEGADETHの複雑さとも違う、
エネルギッシュでスポーティな(汗の似合う)ANTHRAX流スラッシュ・メタルの創出に、見事成功している。
ヨーロピアン風味の湿り気は大きく後退したものの、躍動感溢れる縦ノリのリズム、引き締まったリフワーク、
そして、どことなく体育祭の応援
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Artica (2014-02-01 00:47:23)

マーク・エイドリアン(G)とロビー・ムーア(Key)、それにジェフ・パリスと活動を共にしていたというロジャー・フィーツ(B)が中心となり、ロサンゼルスで結成。
ラインナップを整え、デモテープの制作、また地元で開催されたバンド・コンテストで1位に輝く等の実績を上げた結果、アルバム・レコーディングのチャンスを掴み、'95年、セルフ・プロデュースでデビュー作『AS IT SHOULD BE』を発表。同作はジャケット・デザインを変更して、日本でもゼロ・コーポレーションからリリースされた。
ちなみに『AS IT~』は日本でしかCD化されなかったため暫くレア・アイテム化していたものの、'05年にめでたくリイシュー。しかもお色直しされた再発盤のジャケットが美麗で良いんだな、これが。

Artica-As It Should Be ★★★ (2014-02-01 00:47:55)

年末に手持ちのゼロ・コーポレーション関連作品を整理したのですが、それまで持ってたこと自体を完璧に失念していた、アメリカ出身の5人組が'95年に残した1stアルバム。
影が薄いとは言え、決して低クオリティの作品ではなく(聴き直して今更思い出した)、ちょっぴり掠れ声のハイトーンVoと、シンフォニックなKey、それに分厚いボーカル・ハーモニーに包まれたJOURNEY型AOR/産業ロックのド真ん中を行く哀愁サウンドは、流石に本家に比べるとプロダクションもアレンジも野暮ったい。しかしその分、こっちは楽曲や演奏から発せられる、新人らしい若々しさ弾けるハードネスが売りになっています。
例えばコーラスにしても、JOURNEYのそれが「壮麗さ」を増強してるのに対し、本作の溌剌としたコーラスからはアリーナ・ロックとかポップ・メタル寄りな味わいも感じられ、特に⑤⑧は、単なるJOURNEYフォロワー
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B.E. TAYLOR GROUP (2014-04-29 00:27:39)

ペンシルバニア州アリクイッパ出身で、本名はウィリアム・エドワード・タイラー。
80年代初頭に自身がリーダーを務めるB.E. TYLOR GROUPを結成し、3枚のアルバムと1枚のEPを米メジャーのMCA~EPIC RECORDSから発表。高品質なAOR/産業(クリスチャン)ロック・サウンドが好評を博し、3rd『OUR WORLD』からは“KAREN”というヒット・シングルも生まれたが、結局、グループは同作を最後に解散。
以降B.E. タイラーはソロ・アーティスト/音楽プロデューサーとしての道を歩んでいる模様。

B.E. TAYLOR GROUP-Our World ★★★ (2014-04-29 00:28:51)

現在は音楽プロデューサー/ソロ・アーティストとして活動するB.E. タイラー(Vo)率いるグループが、EPIC RECORDSから'86年に発表した3rdアルバムにしてラスト作。
作品を重ねる毎にロック色を強めて行ったと評される彼らですが、HR/HMリスナーからすると「・・・これで?」ってなもんでしょうか。打ち込みと聴き紛う大人しめのリズムに、バブリーなシンセの音色が「ザ・80年代!」な感覚を呼び起こす、お洒落な・・・と言うか今となっては懐かしくさえあるポップ・ロック・サウンドに、思わず赤面を誘われる方も多いことかと存じます。
だがしかし。90年代には数多くのテレビ番組のスコアを手掛け、音楽賞も受賞しているメロディ職人の手による作品だけに質の高さは折り紙つき。
都会的な洗練とフックを盛り込んだ収録楽曲は何れも一発で耳を捉えるキャッチーさが備わっていて、取り分け、クリスチ
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BABE RUTH-Amar Caballero ★★ (2012-12-17 22:14:25)

マカロニ・ウェスタンのテーマ曲をカヴァーしていることで有名な(?)、英国はハートフォードシャー出身の5人組が'74年に発表した2ndアルバム。
それ目当てで彼らのカタログを集めるようになった身ゆえ、カヴァー曲不在の本作は購入が後回しになっていましたが、さりとて、このアルバムが1stや3rdに比べて聴き劣りするかと言えば、当然そんなことはなく。
ダイナミックなガブリ寄りから一音入魂の繊細な表現力まで、多彩にして振れ幅の大きなアラン・シャックロック(G)とジェニー・ハーン(Vo)のパフォーマンスを主軸に、プログレ、クラシック、ジャズ、ファンク、フラメンコの要素、それにスパニッシュ・フレーバーから東洋風味薫るメロディまで豪快に取り込んで血肉へと変えた、懐の深い個性派HRサウンドは相変わらず際立っています。
ヒプノシスが手掛けたアートワークや、ストリングスにフルート、果てはラッ
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BABE RUTH-Babe Ruth ★★★ (2012-10-10 21:24:06)

プログレ・パート担当だったKeyが脇へと下がり大作主義が抑制された代わりに、ジェニー・ハーンのパッショネイトな歌声と、アラン・シャックロックのシャープでエッジの効いたGの存在感が増大。前2作に比べ、よりハード・ロッキンな気骨が全面展開されている'74年発表の3rdアルバム。(邦題は『炎のベーブ・ルース』)
バンドの最高傑作とも評される本作ですが、初めて聴いた時は、Keyの活躍の場の減少と共に楽曲からドラマ性まで薄れてしまっているようで今ひとつノレませんでした。
ただタイトに締まった楽曲の中で、アラン・シャックロックが奏でる熱い泣きメロに関しては不変・・どころか、これまで以上にGサウンドが強調されたことでその威力は倍化。デビュー作に引き続きマカロニ・ウェスタンの名曲(『荒野の用心棒』の“一握りのドルのために)をHRバージョンにビルドアップした③以降、Gが猛烈に咽び泣くカーティス
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BABE RUTH-Babe Ruth-A Fistful of Dollars ★★★ (2012-10-10 21:34:32)

1stに続いてマカロニ・ウェスタン
(セルジオ・レオーネの『荒野の用心棒』)の
名曲をカヴァー。前作“THE MEXICAN”はラテン・ロック風の
アレンジで、『夕陽のガンマン』テーマ曲のメロディを
オリジナル曲のブリッジ部分に挿入するスタイルでしたが、
今回は丸々1曲、しかもスピーディ且つアグレッシブに
ハードロックの流儀に則ってカヴァーしているのが特徴です。

BABE RUTH-Babe Ruth-Jack O'Lantern ★★★ (2012-10-11 21:31:20)

アッパーなジェニー・ハーンのVo、
賑々しく跳ね回るリフ&リズムと、
ホンキートンク調のピアノが
狂騒的にはしゃぎ回る
寝た子も起きるハイテンションな
ハード・ロックンロール。

BABE RUTH-Babe Ruth-The Dutchess of Orleans ★★★ (2012-10-11 21:22:53)

邦題は“オリアンズの公爵夫人”
『ベルサイユのバラ』でフランスの歴史を勉強した身からすると
“オルレアン公爵夫人”のような気もするのですが。
ともあれ、アルバム中最も濃厚なプログレ・テイストを
伝えるこの曲は、アラン・シャックロックのGと
ジェニー・ハーンのVoが情熱的に泣きまくる
劇的極まりない名曲に仕上がっております。

BABE RUTH-First Base ★★★ (2012-10-08 22:15:23)

アラン・シャックロック(G)が結成し、歌姫ジェニー・ハーンを擁する英国出身のBABE RUTH――日本で例えるなら「王貞治」と名乗るようなもんだろうか?――が、'72年にHARVEST RECORDSから発表した1stアルバム。(邦題は『ベーブ・ルース 一塁占領』)
70年代刑事ドラマのアクション場面に使われそうなホットでエネルギッシュな①で本編の幕が上がり、続く②はアドリブ全開で乱れ打たれるピアノがジャジーな空気も醸し出す悲壮な名バラード。更に、張り詰めたテンションでぶつかり合う楽器陣がスリルとドラマを創出するカヴァー曲③④があったかと思えば、エスニックなフレーバー薫る⑤では、映画『夕陽のガンマン』テーマ曲のメロディを引用する遊び心を発揮・・・と言った具合に、繊細さと豪快さを併せ持った大作主義の下、HRやプログレ、ブルーズ、ジャズにクラシックに民俗音楽と、音楽の垣根を悠々横断して
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BABE RUTH-First Base-Black Dog ★★★ (2012-10-09 22:42:44)

ジェシ・ウィンチェスターのオリジナルは
4分台の侘しげなバラードなのですが、
それを劇的に膨らませてカヴァー。
解説を読むまで完全にBABE RUTHの
オリジナル曲だと思ってましたよ。
ピアノの絡み具合も素晴しいのですが、
何と言っても白眉はアラン・シャックロックのギター。
泣きに泣きを重ねて盛り上げていく終盤の展開には涙、涙・・・。

BABE RUTH-First Base-The Mexican ★★★ (2012-10-09 22:40:59)

エスニックな哀愁を帯びたメロディと
横ノリのリズムに、聴いていると身体が
勝手に動き出すラテン・ロック・ソング。
ブリッジ部分に挿入された、マカロニ・ウェスタンの
名作にしてセルジオ・レオーネ監督の代表作の1つ
『夕陽のガンマン』のテーマ・メロディが
非常に印象的&効果的。

BABE RUTH-First Base-The Runaways ★★★ (2012-10-08 22:22:14)

歌い出しが“炎のたからもの”(「カリオストロの城」のED曲)
っぽいですが、哀切と浮遊感を帯びた曲調はKING CRIMSON風味。
後半、淡々としたフレーズの繰り返しから、徐々に悲哀の感情が
溢れ出すかのように暴走を始めるピアノが胸を掻き毟らんばかりに
感動的で、聴くたびに圧倒されてしまいます。

BABYLON A.D.-Revelation Highway ★★★ (2022-03-31 00:28:45)

80年代後期にデビューを飾り、映画『ロボコップ2』のサントラへの参加等が話題にのぼるも、時代の逆風には抗いきれず3枚のアルバムを残して解散したベイエリア出身のHRバンド、BABYLONE A.D.。本作は彼らがオリジナル・ラインナップで復活を果たして、'17年に発表した再結成第一弾アルバム(通算4作目)です。
昔から中古盤屋の常連アルバムとして彼らの過去作はしょっちゅう目にしていたものの実際に音を聴いたことはなく、「再結成キタコレ」と大喜びするような思い入れは皆無。いやしかし本作は、バンド名の響きからして「どうせスリージーなロックンロールでも演ってるんでしょ?」というこちらの舐めくさった先入観を、元巨人軍・山倉和博ばりの意外性で引っ繰り返してくれるかなりの力作じゃありませんか。
OPナンバー①こそ、当初のイメージ通りのワイルドなHRナンバーながら、間奏パートのメロディアスなG
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BABYLON(清水保光)-FAREWELL… ★★ (2009-02-07 21:21:00)

元HELLEN~現CYCLONのファイティング・ギタリスト、清水保光率いる様式美HMバンドBABYLONが、
'88年に制作したデモテープをバンド解散後の'91年にCD化した作品。
音楽的には、HELLENの流れを汲むジャパニーズ様式美HM路線で、主役はやはり、テクニカル且つドラマティックな
清水のGプレイ。速弾きのみならず「静」の表現力にも冴えを見せる緩急自在のGワークには、グイグイと惹き込まれてしまいます。
特に、バンド名を冠した①(CD化に際して追加収録されたボーナス・トラックでもある)は、スリリングなGプレイ、
ドラマティックな曲展開、そして木本高伸(現CONCERTO MOON)の主張の強いBがガッチリと噛み合って
劇的な盛り上がりを演出する、必殺のインスト・ナンバー。また、繊細な泣きメロを紡ぎ出すGソロにグッとくる④、
ちょっぴりPR
…続き

BABYLON(清水保光)-FAREWELL…-BABYLON ★★★ (2009-02-07 21:30:09)

元となったデモテープには収録されておらず、'91年の初CD化の
際にボーナストラックとして収録された、様式美HMならではの
魅力に溢れたインストの名曲。(だったと思う)
この曲のみ、他と違って大河内香(Vo)、木本高伸(B)、
玉村冬樹(Ds)という面子でレコーディングされている。
テクニカル且つメロディアスな清水のGプレイ
(一瞬閃くアコギが素晴しい)はもとより、
裏メロを取る木本のBも印象に残ります。

BAD COMPANY-Run With the Pack ★★ (2010-02-13 22:40:00)

エンジニアとしてロン・ネヴィソン(但し製作途中で更迭)、ミキシングをエディ・クレイマー、プロデュースは
バンド自身が担当してレコーディングが行われ、'76年に発表された3rdアルバム(邦題は『バッド・カンパニーⅢ』)
大ヒット・デビュー作『BAD COMPANY』や傑作2nd『STRAIGHT SHOOTER』の影に隠れてその印象はやや薄いものの、
全英チャート4位、全米チャート5位、アメリカのみで100万枚以上のセールスを達成・・・と、実に立派な成績を
残した本作は、内容的にもバドカン全盛期の勢いとオーラを存分に堪能できる優れモノの1枚。
前2作の作風を受け継ぎつつも、アダルトなバラード④、ポップでメロウな⑥、本編ラストをムーディに飾る⑩等、
小粋でメロディアスな楽曲が数多く顔を揃えた本編は、これまで以上に都会的な洗練の度合いを高めた印象で、

…続き

BAD HABIT-After Hours ★★★ (2020-04-12 01:28:53)

北欧メタル・シーン指折りのメロディ・メイカー、ハル・マラベル(Key)により結成されたBAD HABBIT、’89年発表の1stフル・アルバム。リリースはメジャーのVIRGIN RECORDSからで(ちょうど同時期にALIENをヒットさせ、同系統のバンドを物色していたレーベル側の目に留まったのだとか)、日本盤はそれから少々遅れ、’95年に2nd『REVOLUSION』発売に合わせてゼロ・コーポレーションから再発されています。
メンバー・ショットを用いたアートワークはお世辞にもイケてるとは言い難いものの、透明感と哀感を併せ持ったポップなメロディとキャッチーなコーラス・ワーク、そしてキラキラのKeyとに彩られた北欧ハードポップ然とした瑞々しさを湛えるサウンドは、捨て曲なしの高品質っぷりを提示。何せBOSTONの名曲“MORE THAN A FEELING”のカヴァー⑩が全く浮いて聴こえ
…続き

BAD HABIT-After Hours-Coming Home ★★★ (2020-04-13 00:44:12)

瑞々しくハジける爽快なHRナンバー。
かなりロックしている曲調ながら、勢い任せに流さず
コーラス・パートの絶品のメロディ展開等、
天才ハル・マラベルの曲作りの手腕がここでも光っています。

BAD HABIT-After Hours-Rowena ★★★ (2020-04-13 00:38:35)

北欧の草原を一陣の微風が涼し気に吹き抜けていく様を
思わず幻視する、爽やか&キャッチーな北欧ハードポップの名曲。
曲調に対し熱唱型のVoが少々クドイ印象はあるものの、
この「一生懸命」感にグッとくるものがあるので、これはこれで良し。

BAD LOSER-Utter Indifference ★★★ (2023-06-15 00:28:07)

京都出身の正統派HRバンドBAD LOSERが、'91年にMANDRAKE ROOT RECORDSから発表した1stフル・アルバム。
本作を初めて入手した当時は身近にネット環境なんぞなかったので、このバンドに関する知識はほぼゼロ。なので「HURRY SCUARYタイプだなぁ」とか思いながら聴いていたのですが、タイプも何も、そもそもシンガーが元HURRY SCUARYの南安秀なのだから、そりゃそうだと。彼と、元X-RAYの藤井良明(Key)を中心に結成され、一時期はサポートGとして元TERRA ROSAの鈴木弘美も参加していた…と聞くと、アルバムに対する期待値がグングン高まっていきますし、実際その期待に見事に応えてくれる完成度を誇っています。
南の哀愁を帯びた歌唱を軸に、藤井のKeyをしっかりとアレンジに織り込んだ楽曲は、アップテンポの疾走ナンバーからじっくり聴かせるバラード
…続き

BAD LOSER-Utter Indifference-1945 ★★★ (2023-06-16 00:31:18)

キャッチーなサビメロが印象的な哀愁のHRナンバー。
アルバムには疾走ナンバーも収録されていますが、
南のVoはこの手のミドル・テンポの楽曲の方が
より一層魅力的に聴き手に迫ってきますね。
楽器陣もきっちりそれぞれの職責を果たして
インスト・セクションをドラマティックに盛り上げてくれています。

BAD ROMANCE-Code of Honor ★★★ (2023-05-16 00:52:12)

HR/HMシーンにおける女性アーティスト達の存在感が増していった80年代半ばに一度はソロ・デビューを飾るも、残念ながら鳴かず飛ばずに終わったジョアンナ・ディーン(Vo)。本作は再出発を図った彼女が新たに結成したバンドBAD ROMANCEのデビュー作で、’91年にメジャーのPOLYDORからリリースされています。
80年代らしいポップ・メタルを演っていたソロ時代に対し、CINDERELLA及び彼らが所属するマネージメント会社からの全面バックアップを受けて制作されている本作では、グッと腰を落として、渋みを増したブルージーなHRサウンドを披露。まぁ辛辣な物言いをすれば「新たな流行りに乗っかっただけ」と言えなくもないですが、ジョアンナのしゃがれたハスキー・ボイス(それこそ女トム・キーファーと評したくなる)を生かした熱唱は説得力に満ち溢れ付け、焼刃感なぞ皆無でむしろこの路線にこそベストマッ
…続き

BAD ROMANCE-Code of Honor-The House of My Father ★★★ (2023-05-17 00:28:39)

アルバム全体の方向性は90年代のシーンの流行を踏まえた
ブルーズ路線ですが、PVも作られたこの曲からは80年代の
残り香が感じられます。キャッチーなサビから入る曲構成もそれっぽい。
パンチの効いたジョアンナの熱唱も楽曲のフックとなっています。

BADLANDS-Badlands ★★ (2013-12-31 00:24:37)

80年代のメタル・バブルの反動か、アメリカでは'90年前後になると「ルーツ回帰」「ブルーズ志向」が声高に叫ばれるようになり、お前のどこ押せばブルーズなんて言葉が出て来るんだよ?というバンドまでもが「俺達のルーツはブルーズ」とか言い出してトレンドの凄まじさを思い知らせてくれました。
オジーの元を離れたジェイク・E・リー(G)のニュー・バンド、BADLANDSが'89年に発表した本デビュー作も、彼のフラッシーなギター・ヒーローとのイメージを覆す、地に足を着けた渋めのカラーが鮮明に打ち出されており「お前もかい」ってなもんでしたが、いやでもコレがカッコイイんですわ。
レイ・ギランの粘っこい熱唱と、手練のリズム・セクションを得て重厚にウネるOPナンバー①から、ソリッド且つアップテンポの②⑦、アコギ・インスト③を経てダイナミックに展開していく④、(まさにタイトル通り)Gが踊る⑤、そしてロ
…続き

BAI BANG-Cop to Con ★★★ (2021-03-11 01:27:07)

現在も活動中(の筈)のスウェーデンのベテランHRバンド、BAI BANGが'91年に発表したデビュー作。ついでに90年代、我が心のオアシスだったゼロ・コーポレーションが発売した記念すべきHR/HM系アーティスト第1号作品――帯のデザインも後々のゼロ作品とは若干異なる――としても記憶に残っている1枚だったりします。
当時(グランジ/オルタナ勢が猛威を振るよりもちょっと前)の北欧メタル・シーンは、DEEP PURPLE/RAINBOW~EUROPEの流れを汲む伝統派と、ロックンロールやファンク、ブルーズといった新たな音楽性を積極的に取り込む革新派とに大きく二分されていた印象で、BAI BANGに関しちゃ「なんかバンド名の響きからしてロックンロール系だろう」と勝手に推測しておりました。事実、後追いで聴いた本作に託されているのは、明るいノリの良さを伴い、時にブルースハープを取り入れたりしつ
…続き

BAI BANG-Cop to Con-Cop to Con ★★★ (2021-03-11 23:31:01)

ダンサブルなビートに乗ってGがファンキーに踊る
ヴァースから、ひんやりとしたKeyを纏った哀メロが
繰り出されるコーラスへ転調する意外な曲展開に
意表を突かれる、アルバム表題曲にしてOPナンバー。
北欧メタル「らしさ」と「らしからぬ」要素を
併せ持ったバンドの魅力が分かり易く捉えられた逸曲です。

BALANCE-Balance ★★★ (2016-09-13 22:21:45)

ポール・スタンレー(KISS)のソロ・アルバムのレコーディング作業に参加したことを切っ掛けに知己を得た、ペピィ・カストロ(Vo)とダグ・カッサロス(Key)、それにブルース・キューリック(G)の3人により結成されたバンド(リズム・セクションはセッション・ミュージシャンを起用)が、’81年に発表した1stアルバム。先日、仕事帰りにCD屋に立ち寄ったら本商品がディスプレイされていて、意外なことに国内盤が出るのは今回が初めてとの情報を教えて頂き――帯付きの輸入盤は数年前から出回っていましたが――思わず購入してしまいましたよ。
軽快に跳ねるメロディ、都会的なアレンジ・センス、飽くまで楽曲の主役は「歌」でありつつも、適度な自己主張を怠らない楽器陣とが織り成す、AOR/産業ロック的ポップネスと、プログレ・ハード的技巧が違和感なく溶け合わされたサウンドは、なるほど確かに、アルバム発表当時「TOT
…続き

BALANCE-Balance-Fly Through the Night ★★★ (2016-09-13 22:48:25)

ポロポロと奏でられるピアノの物悲しげな旋律に続き
Gリフとリズムが力強く入って来るイントロの展開が
名曲“GUTTER BALLET”によく似ていて、SAVATAGEは
曲作りの際に影響受けたんじゃないかなぁと、勝手に思っています。
(歌が始まってしまえば全然似ていないのですが)
何はともあれ名曲です。

BALTIMOORE-Double Density ★★ (2014-02-18 22:45:12)

名曲“MY BLUE MOON”のヒットで知られる、ビヨルン・ローディン(Vo)率いるスウェーデンのハードポップ・バンドが、新たにブルガリア出身の速弾きギタリスト、ニコロ・コツェフを迎えて、一層ハード&へヴィなサウンドを追及すべく'92年に発表した3rdアルバム。個人的には、ゼロ・コーポレーション内に立ち上げられたHR/HM専門レーベル「MVP」第一弾作品としても記憶に残る1枚です。
軽快に疾走するリズムに乗って、テクニカルなGとKeyが掛け合いを繰り広げ(ニコロ・コツェフが一人二役で担当)、Voが塩っ辛い歌声を響かせるスリリングなOPナンバー①からして、早くもDEEP PURPLEの流れを汲む伝統的北欧メタルの魅力が全開(曲名もDPっぽいぞ)。
但しアルバム全体を見渡すと、ニコロのドラマティックなGプレイを活かしながらも「様式美HM」と表せるようなコチコチの構築感はあまりな
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BALTIMOORE-Double Density-My Blue Moon ★★★ (2014-02-20 10:32:51)

哀愁を帯びたキャッチーなメロディが
Keyを主としたキラキラなアレンジに彩られて
軽やかに吹き抜けていく、絵に描いたような
王道北欧ハードポップ・ソング。

BALTIMOORE-Double Density-My Kind of Woman ★★★ (2014-02-20 10:36:48)

ハード&ヘヴィに生まれ変わったBALTIMOOREの
門出を飾るに相応しいアップテンポのHRナンバー。
ギンギンにDEEP PURPLEしているGとKey、
それに塩っ辛いVoの歌声がロックンロール的ノリの
良さも生み出していますが、土の匂いが全くせず、
全体をひんやりとした空気が包み込んでいる辺りが
やっぱり北欧メタルだなぁ、と。

BANG TANGO-Love After Death ★★ (2018-10-14 22:04:07)

LAメタル・シーン末期に咲いた徒花BANG TANGOが、所属レーベルだったMCA内に吹き荒れたリストラの嵐に翻弄されながら’94年に発表した3rdアルバム。
ファンキーなバッドボーイズ・ロックンロールに、90年代のHR/HMシーンの潮流たるシアトル風味のヘヴィネスと、妖しく揺らめくメロディとのハイブリッド・サウンドが本作の持ち味…と聞かされても、その両方をほぼ素通りして来てしまった我が身にはビタイチ響くわけがない。と、そう思っていた時期が私にもありました。実際に聴いてみると、これがメンバーがJUDAS PRIESTからの影響を告白するOPナンバー①の時点で早くも「いやいやいや。カッコイイじゃないのさ!」と頬を張り倒された気分になったという。
無論、正統派HMを演っているわけじゃありませんが、ライブで鍛えた粘り強くコシの効いたリズムを炸裂させるBとDs、ワイルドなリフを刻み、
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BANGALORE CHOIR-On Target ★★★ (2023-10-17 00:20:24)

ACCEPTの『EAT THE HEAT』(’89年)といえば、すったもんだの末バンドから追い出されたウド、結局これを最後に解散することとなるACCEPTと、制作に関わった誰も幸せにはしてくれなかった問題作ですが(でも内容は良かった)、一番ババ引いたのは間違いなくウドの後任としてACCEPTに加入するも、正当な評価を受けられぬまま解雇の憂き目に遭ったデヴィッド・リース(Vo)だったのではないかと。
その彼氏はアメリカ帰国後、元HURRICANE ALICEのメンバーらと共に自らがリーダーを務めるBANGALORE CHOIRを結成。'92年にワーナーから本作をリリースしてデビューを飾っています(プロデュースはマックス・ノーマンが担当)。ここで披露されているのは抜け良くワイルドなアメリカンHMサウンドで、ACCEPTの呪縛から解き放たれたリースは、ディヴィッド・カヴァデールを彷彿とさ
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BANGALORE CHOIR-On Target-Slippin' Away ★★★ (2023-10-19 00:46:22)

発表がせめて80年代だったならばヒット・チャートを賑わせてもおかしくない
キャッチーなHRナンバー。ライブで演ったらさぞかし盛り上がったであろう
フックの効いたサビメロに胸躍りますよ。

BANSHEE-Cry in the Night ★★★ (2016-07-23 09:13:07)

BANSHEEはカンザス州のカンザス・シティを拠点に、別々のバンドで活動していたシンガーのトミー・リー・フラッドと、ギタリストのテリー・ダンが意気投合したことが切っ掛けとなって結成された4人組で、本作はその彼らが'86年に自主レーベルから発表した6曲入りデビューEP。後に評判の良さを聞きつけたMETAL BLADE RECORDSがバンドと販売契約を結んで再発も行いました。
トミー・リー・フラッドの歌唱スタイルがロニー・J・ディオを彷彿させ(声質自体はさほど似ていませんが)、テリー・ダンがフェイバリット・バンドとしてDIOやIRON MAIDENの名前を挙げ、また彼のギターの光沢を帯びた音作りがJUDAS PRIESTをお手本にしていることからも明らかなように、ここではヨーロピアンHMからの影響を色濃く感じさせるサウンドを実践。
全体的に粗削りな出来栄えとはいえ、大陸産のバン
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BANSHEE-Cry in the Night-Cry in the Night ★★★ (2016-07-27 22:52:01)

耳をつんざくハイトーンVoと、
メイデン直系の勇壮なフレージングを閃かせるGとの、
サビメロにおける絶妙な絡みっぷりに
メタル魂が燃え上がるアルバム表題曲。

BANSHEE-Cry in the Night-The Stranger ★★★ (2016-07-27 22:46:44)

7分越えのランニング・タイム、
バラード調に始まり、徐々に盛り上がっていく
ドラマティックな曲展開等、
IRON MAIDENからの顕著な影響が見て取れますが、
同時に、Voの歌いっぷりの良さからGのメロディ・センス、
楽曲の劇的な構築力まで、バンドの地力の高さが
しかと発揮された名曲でもあります。

BANSHEE-Race Against Time ★★★ (2016-07-24 09:46:04)

ATLANTIC RECORDSとの契約をゲットしたBANSHEEが、MANOWARやMASSなんかとの仕事で知られるジョン・マティアスを共同プロデューサーに迎えてレコーディング作業を行い、'89年に発表した1stフル・アルバム。
自主制作のデビューEPではヨーロピアンHMからの影響が衒いなく打ち出されていましたが、今回はメジャーからのリリースということもあり、軸足は正統派HMに置きつつも、『オズの魔法使い』ネタのミュージック・ビデオ――カンザス出身だから?――がそれなりにMTVで人気を集めた①に代表されるように、曲によってはアリーナ・ロック的スケール感や、合唱を誘うノリの良さを大幅増。腕の立つベーシストの加入によりリズム面の強化が図られたサウンドは、粗削りな部分が抑えられ重量感と整合性がグッと高まりました。
勿論、それで彼ら独自の魅力が薄まったなんてことはなく。勇ましげにギ
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BARON ROJO-Metalmorfosis ★★★ (2016-02-21 00:20:28)

第一次世界大戦で活躍したドイツ空軍のエース・パイロット、マンフレート・フォン・リヒトフォーフェンの異名「レッド・バロン」をバンド名に頂くスペインのBARON ROJO。彼らの代表作と言えば、スペイン国内はもとより欧州圏、更には遠く日本にまでその名を轟かせた2nd『炎の貴族』('82年)が決定盤でしょうが、'83年発表のこの3rdアルバムだって内容の良さでは引けを取りません。
歌詞は勿論全曲スペイン語。しかしプロデューサーにナイジェル・グリーンを迎え、ロンドンのBATTERY STUDIOで(DEF LEPPARDの『PYROMANIA』的布陣で)レコーディングされているだけあって、音作り、メンバーの熱の篭ったパフォーマンス、それに収録楽曲まで、田舎臭さは殆ど漂ってきません。NWOBHMの洗礼を受けたエッジの鋭さ/軽快なノリの良さ/濃い口の哀愁を併せ持ったサウンドは、同時期の欧米のH
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BARON ROJO-Metalmorfosis-Hiroshima ★★★ (2016-02-21 00:26:16)

スペイン語の歌詞なので何について歌っているのかは
分かりませんが、このタイトルで、シリアス且つ重厚な曲調・・・
おそらく反核兵器とかのメッセージが託されているのではないかと。
でもちゃんと「サムラ~イ」「ゲイシャ~」なる
単語も飛び出すので安心だ。(何が)

BARON ROJO-Metalmorfosis-Siempre estás allí ★★★ (2016-02-21 01:40:03)

ウリ・ロート在籍時代のSCORPIONSにも匹敵する泣きと哀愁が
イントロからダダ漏れで漏れ出す、美しく劇的な
アルバムのハイライト・ナンバー。
シンガーの歌唱もどことなくクラウス・マイネを思わせるものあり。
(決してカルロス・デ・カストロのヘアスタイルのことではなく)

BARON ROJO-Volumen brutal ★★★ (2016-06-19 23:34:25)

KERRANG!誌の表紙を飾り、'82年開催のレディング・フェスティバル(この時は日本からBOW WOWも参戦)に出演する等、スパニッシュ・メタルの地位向上に大いなる貢献を果たしたBARON ROJOが、イアン・ギラン所有のKINGSWAY STUDIOでレコーディングを行い、KAMAFLAGE RECORDSから’82年に発表した2ndアルバム。(邦題『炎の貴族』)
メンバーの「ハゲ・デブ・ヒゲ」数え役満なルックスのハンデをモノともせず、現在までに世界中で200万枚以上のセールスを記録していると聞くバンドの代表作だけに、「たかが辺境メタルだろ?」とか舐めたこと抜かす輩には、「ラテン・フィルターで濾過したJUDAS PRIEST」的趣きでコテコテ且つ勇壮に疾走する、スパニッシュ・メタル史に燦然と輝く名曲⑥が、ジャケットに描かれた棘付きメリケンサックばりの正拳突きをお見舞いするぜ!と
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BARON ROJO-Volumen brutal-Concierto para ellos ★★ (2016-06-20 23:54:21)

メンバー的には「ジョン・ロードに参加して貰えたら最高だな!」
だったらしいですが、流石にそれは叶わず、でもイアン・ギラン所有の
スタジオでレコーディングした縁で、代わりにコリン・タウンズ
(当時GILLAN)がゲストでKey弾いてくれたという。
曲調もDEEP PURPLEタイプで非常にイイ。
邦題は“我らがコンサート”だったかな、確か。

BARON ROJO-Volumen brutal-Resistiré ★★★ (2016-06-21 00:03:32)

指摘されるまで気にしてませんでしたが、
言われてみると確かにパープル・エッセンスもちょっと感じられたり。
と言うか、ここのGは明らかにリッチー大好きっ子っぽいですよね。
JUDAS PRIESTの劇的さ、DEEP PURPLE的疾走感を
ラテン・フィルターを通して再構築した感じ?
何はともあれ、スパニッシュ・メタル史に燦然と輝く
名曲であることは間違いありません。


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