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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 6351-6400
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Terminal Redux-Collapse ★★★ (2016-06-19 01:29:09)
もともとメロディ・センスに冴えを感じさせるバンドでしたが
ここではその魅力が全開。Voもキチガイシャウトではなく
訥々とクリーンに歌い上げています。
美しくもどこか不安げな捩れを感じさせる抒情メロディと、
後半に聴き進むに従ってハードネスを増していく劇的な曲展開が、
ちゃんとこのバンドらしさを刻印していて、日和った印象は皆無。
個人的にはアルバムでも1、2を争うぐらい
お気に入りの楽曲になりましたよ。
The Heat (2018-01-21 01:47:23)
80年代にSINNERやVICTORYのメンバーだったバーニー・ファン・ダー・グラフ(Ds)が、友人のシンガー、アルゲ・アルゲーミッセン(Vo)と結成したバンド、Mr. PERFECTを前身に誕生。彼らのデモをプロデュースしたマット・シナーもメンバーに加わり、THE HEATと名を変えた後、LONG ILAND RECORDSと契約を交わして'93年にセルフ・タイトルの6曲入りEPタイトルでデビュー(SINNERの活動で忙しくなったマットは裏方へ転向)。ちなみに同作は、ここ日本では更に4曲を追加したフル・アルバム仕様で、'95年にゼロ・コーポレーションから発売されている。
'96年に2nd『GOLDFINGER』をリリースした後(ゼロが店仕舞いをしてしまったこともあって)バンドに関する情報は途絶えるも、確か00年代に入って未発表音源集を出していたような覚えが…。
The Heat-Goldfinger ★★ (2018-01-21 01:49:08)
「ヒート」を名乗るHR/HMバンドと言えば、今だったら真っ先にスウェーデンの若き5人組の名が挙がるでしょうが、個人的にはSINNERの弟分として日本デビューを飾ったドイツのTHE HEATも、結構な衝撃を受けた存在として記憶に刻まれています。尤もその理由の大半は、’95年発表の本2ndアルバムの「中指オッ立てたゴールドフィンガー」という、ドイヒーなジャケット・デザインのインパクトによるものなのですが(笑)。
でも内容の方は(ジャケとは裏腹に)かなり健闘しているんですよ、これが。アグレッシブな疾走ナンバーから、緊迫感を湛えたミッド・チューン、更にはバラードまでバランス良く収録し、そのいずれもが欧州のバンドらしい哀愁を湛えている楽曲は、元々マット・シナーのサイド・プロジェクトとしてスタートした出自を持っているだけあって、サウンドに関してもSINNERに大いに通じるモノあり。つか曲作りや
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The Heat-Goldfinger-Caught in the Middle ★★★ (2018-01-21 02:03:56)
哀愁のメロディと、ツインGによる印象的な
ハーモニーが全編に散りばめられた疾走ナンバー。
曲作りにマット・シナーが関わっているのみならず
Voの少々オヤジ臭い声質がマットに似ていることも相俟って
強烈にSINNERっぽさが漂ってくる名曲です。
The Heat-Goldfinger-Round And Round ★★★ (2018-01-21 02:08:09)
全体的に独産HMらしい硬派な雰囲気漂う本編にあって
異彩を放つ、いっそポップとも表現可能な軽やかさで
駆け抜けるメロディックHRナンバー。
こういう楽曲も魅力的に演れるあたりに
バンドの地力の高さが伺えます。
ここでも2本のGが良い仕事をしていますよ。
The Inner Sanctum ★★ (2010-05-09 00:29:00)
『FOREVER FREE』('92年)以降のSAXONのアルバムにハズレはないが、取り分け00年代突入以降は、全盛期の
名盤と比較しても何ら遜色ないハイレベルな作品を連発しており、特にこの17thアルバムはその中でも屈指。
圧倒的個性と説得力でもって聴き手を捻じ伏せるビフ・バイフォードのVo、力強く骨太なGリフ、タフでソリッドなリズム、
それに湿っぽくならない程度にフィーチュアされた憂いを帯びたメロディ(2本のGが良い仕事してます)とが、
一丸となって突き進む武骨で男気溢れるサウンドは、これぞ英国産HM!といったカッコ良さに満ち溢れ、
中でも、荘厳なイントロに導かれて走り始める劇的なOPナンバー①に始まり、地響き立てて爆走する
疾走チューン②を経て、本編最初のハイライトと言うべきメランコリックにして重厚、且つドラマティックな
名曲③へと雪崩れ込
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The Legacy ★★★ (2007-01-18 21:53:00)
TESTAMENTの全アルバム中、スラッシュ・メタルならではの爆発的な疾走感が最も堪能できる、'87年発表の1stアルバム。
鋭角的に刻まれるクランチ・リフ、力強く雄々しいチャック・ビリーのVo、アレックス・スコルニックの押しと引きを心得た流麗なG、そしてアメリカのバンドとは思えぬ、欧州風味満点のメロディに彩られた楽曲・・・と、このバンドならではの個性は、本作の時点で既に全面開花。
特に、アレックスのGに至ってはこのアルバム最大の聴き所と言っても過言ではないクオリティを誇る。緩急自在の表現力と、強烈な「泣き」を武器にする彼が①⑥⑨で披露するソロには「絶品」以外の形容詞が思い付きません。
音作りや曲の構成にまだ詰めの甘さが残るため、トータルの完成度では僅かに2nd『THE NEW ORDER』には及ばないが、①③⑥⑧といったTESTAMENT史を語る上で欠かす事の出来ない
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The Perfect Element, Part I ★★ (2009-04-12 12:38:00)
緻密に組み立てられたコンセプトと、静/動、剛/柔、弛緩と緊張、破壊と構築等、相反する要素を兼ね備えた独創的な楽曲を持って、
近年登場したプログレHMバンドの中では、DREAM THEATERやSHADOW GALLERYに匹敵するインパクトを放っていた
スウェーデンの鬼才、ダニエル・ギルデンロウ(Vo、G)率いるPAIN OF SALVATIONが'00年に発表した3rdアルバム。
ここ数作では、やや敷居の高い難解な方向へと音楽性をシフトさせ、小難しく語られがちな彼らだが、
このバンド最大の魅力は何と言っても、暗く、悲壮感に満ち溢れた泣きのメロディ。特にこの3rdアルバムは、
前2作で確立したプログレHMサウンドを更に発展させつつ、全編に溢れる泣きメロの悲壮感にも一層の磨きがかけられており、
その涙腺破壊力は、普段、知的な音楽とは無縁のミュージックライ
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The Perfect Element, Part I-Chapter II. "It All Catches Up on You When You Slow Down": Her Voices ★★★ (2009-04-12 13:05:34)
個々の楽曲よりも全体の構成力で勝負するバンド、
とのイメージがあったのだが、これは素晴しい泣きの名曲。
「北欧的」と表現するのも生温い、暗く、悲痛な泣きメロの
奔流が聴く者の涙腺を揺さぶりまくる。
The Promise-Human Fire ★★★ (2021-11-19 00:21:40)
スコットランドからデビューを飾ったKey奏者を含む5人組、THE PROMISEが'99年にNOW AND THEN RECORDSから発表した2ndアルバム。
1st『THE PROMISE』(’95年)は、グランジ旋風吹き荒れる90年代のHR/HMシーンに、淡く差し込む美しい陽光の如き作品としてメロディ愛好家から高評価を受けましたが、一度録音した音源が機材トラブルで全て消えてしまい、レコーディング作業をやり直す等の不運を乗り越えてようやく完成へと至った本作も、クオリティの高さでは一歩も引けを取りません。というか寧ろ、疾走ナンバー①、哀愁のメロハー②、キャッチーなハードポップ③、感動的なバラード④というタイプは異なれど、いずれ劣らぬ強力な楽曲が連続するアルバム冒頭の流れが物語る通り、収録曲を絞り込み、プロダクションの質を高め、煌めくKeyを散りばめてこれまで以上にハード・エッジと
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The Promise-Human Fire-Only a Woman ★★★ (2021-11-23 00:13:20)
叙情的に煌めくKey、泣きメロをエモーショナルに紡ぎ出すG、
線の細さがメロディの哀愁を引き立てるVoとが
一斉に聴く者の涙腺に攻撃を仕掛けて来る名曲。
この泣きっぷりは捨て曲なしの本編にあっても一際耳を惹きます。
The Smile Has Left Your Eyes ★★★ (2017-02-02 21:58:46)
1曲目が“DON'T CRY”で、2曲目がこの珠玉のバラード。
一体『ALPHA』はどんだけ名盤なんだよ!?と。
美しく神々しい曲調には、ジョン・ウェットンの麗しくも
ジェントリーな歌声が実に良く映えます。
The Sound of Perseverance ★★ (2007-05-28 21:36:00)
基本的にDEATHのアルバムにハズレはないと考えているんだけれども、その中にあって参加メンバーの顔触れ、
作品の完成度共に最も地味と言わざるを得ないのが、チャック・シュルデナーの夭折により、
奇しくもDEATHのラスト作となってしまった、この'98年発表の7thアルバムだろうか。
ここ数作において、バンドの推進剤の役割を担って来ていたジーン・ホグラン(Ds)の離脱により、
一層の長尺化(6分を越える物が半数以上を占める)、変拍子の多用による複雑化の進んだ楽曲のテンションを
維持しきれていない等、その理由は幾つか考えられるが、やはり最大の原因は、ラストを締める
JUDAS PRIESTの代表曲のカヴァー⑨の存在ではなかろうか。ぶっちゃけ、このカヴァー曲の出来が余りに良過ぎるせいで、
本編の印象が完全に霞んでしまっているような・・・。上手過ぎるカヴァ
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Third Stage ★★ (2010-11-22 23:13:37)
トム・シュルツの妥協を許さぬサウンド・クラフトマンシップが災いしてアルバムのレコーディング作業が遅々として進まず、結果、所属レーベルのCBSと訴訟騒ぎに発展。それでも'86年に発表されるや、8年間の長きに渡るブランクを物ともせずにアメリカだけで600万枚以上、全世界で1000万枚以上のセールスを記録したというBOSTONの3rdアルバム。
プログレやHRテイストは更なる薄まりをみせ、ゆったりとしたテンポの楽曲が大半を占める、もはや完全にAOR世界の住人的サウンドが展開されている1枚ながら、だからと言ってそれを理由に非難するには、本作に収められた、メロウで、スペーシーで、壮大で、そして隅々まで洗練された楽曲の数々は余りにも素晴し過ぎる。特にアルバムのOPナンバーにして、いきなり本編のハイライトを飾る全米№1ヒット・ソング①、その①のバリエーション・ソングでもあるバラード⑤、「男」につ
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Thrashist Regime (2014-10-21 23:30:20)
'07年にスコットランドはアバティーンにて結成された、バンド名からも分かる通り、バリバリの王道スラッシュ・メタル・サウンドを標榜する5人組。
'09年から'11年にかけて数本のデモテープを発表した後、'13年に1st『FEARFUL SMYMETRY』(自主制作盤?)でアルバム・デビュー。同作はBURRN!!誌等でも高く評価された・・・と、基本的なバイオを書き連ねてみましたが、それ以外のことはいま一つ不明。
是非とも次作で日本デビューを飾って頂き、こっちに情報をよこして欲しいところです。
Thrashist Regime-Fearful Symmetry ★★★ (2014-10-21 23:31:46)
スコットランド第三の都市、アバディーンからデビューを飾った5人組の'13年発表の1st。
『スパイダーマン』の人気ヴィラン、クレイヴン・ザ・ハンターのイラストをジャケットに戴く本作(アルバム・タイトル自体も同作のエピソード名に因む)で彼らが披露するのは、中音域をメインに噛み付くように歌うVo、リフ/リード両面において鮮烈なプレイを焼き付けるツインGが、マッシヴなリズムに運ばれて一塊にブッ込んでくる、モダンな逞しさも宿した(懐古色薄めの)スラッシュ・メタル。
硬派な憂いを感じさせる歌メロや、2本のGが奏でる構築美を帯びたメロディは英国バンドの面目躍如といったところですが、楽曲自体に英国産スラッシュ的な煮え切らない部分は余りなく。2~3分台とタイトにまとめられ、スカッとストレートに飛ばしまくる作風は米国産スラッシャーとの共通点多数。
期待を煽りまくる序曲を頭に置いて、映画『
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Thrashist Regime-Fearful Symmetry-The Die is Cast ★★ (2014-10-22 21:46:42)
ギャング・コーラスに先導されて、3分ちょいの
ランニング・タイムを一気呵成に突っ走る
身も蓋もない高速スラッシュ・ナンバー。
なんですが、メロディックなソロを奏でるGが
良いフックになっていますね。
Thrashist Regime-Fearful Symmetry-The Last Hunt ★★★ (2014-10-22 22:03:41)
本編ラストと、「スパイダーマン」を題材にした
“THRASH TRILOGY”の最終章を飾るスピード・ナンバー。
刻みまくるリフから飛ばしまくるリズムまで
曲調は完全にスラッシュ・メタルのそれですが、
その上に乗るどことなく憂いを帯びたVoメロディが
強力なフックとなっています。
何はともあれ、アルバムのハイライトに推したい名曲です。
Thrashist Regime-Fearful Symmetry-Unisol ★★ (2014-10-22 21:43:30)
木曜洋画劇場ファンはタイトルからお察しの通り
スーパー・ヴァンダミング・アクション行くぜぇ!の
「ユニバーサル・ソルジャー」が元ネタのOPナンバー。
どうでもいいことですが、外国人も「ユニソル」って略すのか!
と妙な感動を覚えてしまいましたね。
ドラマティックな序曲に導かれてスタートする楽曲自体、
歌詞に相応しい筋肉質な雄々しさに貫かれていて
特にリフ&リズムの鋭い切り返しが生み出す疾走感は痛快。
Thundersteel ★★ (2009-09-06 21:28:00)
RIOT復活作にして、多くのファンが「彼らの最高傑作」と太鼓判を押す'88年発表の6thアルバム。個人的にも自分の
お金で初めて購入し、HR/HMにのめり込む切っ掛けとなった作品という事で、非常に思い入れを感じている1枚。
豊かな声量を活かして歌いまくるトニー・ムーアと、元JUGGERNAUTの名ドラマー、ボビー・ジャーゾンベクを得て
(但し、本編の半分でDsを叩いているのはLION時代のマーク・エドワーズ)、かつてのオーセンティックな
HMサウンドから一気にパワー・メタル色を強めた本作の魅力は、痛快なハイトーンVo、手数の多いダイナミックな
ドラミング、そしてシャープに切り込んで来るツインG(でもバンドはシングルG編成)が一丸となって
都会的な哀愁を伴い疾走する、アルバム表題曲①に集約されているといっても過言ではない。
HMのカッコ良さを余す所
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Thundersteel-Thundersteel ★★★ (2006-03-11 01:25:00)
哀愁背負って、血の涙を流しながら疾走する(脳内イメージ)超名曲。
昔「歌い出しの部分が“おー、ぺチャパイかい"と聞こえる」という空耳ネタを「POWER ROCK TODAY」に送ったら採用されたのも良い思い出・・・。
Tim-Tim ★★★ (2023-06-27 00:28:50)
「俺たちTIM」…と言っても、お笑いコンビのことではなく、こちらのTIM(ティムと読む)は、後にTRILLIONにファーギー・フレデリクセンの後任として参加することなるトム・グリフィン(Vo)や、数多のセッション・ワークで知られるブルース・ガイチ(G)ら、シカゴ周辺で活動していた腕利きスタジオ・ミュージシャン達により結成された5人組のこと。本作は彼らが’83年にレコーディングするも、結局陽の目を見ることなくお蔵入りしていた幻のデビュー作に当たる作品です。トム・グリフィンといえば折角AMBITIONで素晴らしいアルバムをリリースしたのに、その後全く活動状況が伝わって来ず、今何してんだろう?とか思っていたのですが、いつの間にかこんなお宝作品が発掘されていたんですねぇ。
内容の方は、ブルース・ガイチの「シカゴのTOTOになりたかった」との発言が全てを物語る通り、親しみ易いメロディを、メン
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Tim-Tim-Mary Anna ★★★ (2023-06-28 23:36:57)
アルバムのラスト・ナンバー。デニス・デ・ヤングを思わす
トム・グリフィンの張りのあるハイトーンVoや、
エモーションとパッションを叩き込んでくるブルース・ガイチのGといった
タレント揃いのメンバーの強みをあますところなく生かした名曲に仕上がっています。
Time Tells No Lies ★★ (2008-03-10 21:37:00)
華麗なツインG、美しく分厚いボーカル・ハーモニー、そして繊細な泣きメロをフィーチュアした、ドラマティックで
叙情的なHRサウンドを聴かせる英国の4人組が、'81年に発表した1stアルバム。(邦題は『戦慄のマンティス』)
必殺の名曲“CHILDREN OF THE EARTH"と“LOVER TO THE GRAVE"を収録し、NWOBHMムーブメントの中でも屈指の
完成度を誇る1枚と高く評価されながらも、権利関係の複雑さから、長年再発される事なく「幻の名盤」扱いされていた本作。
それゆえ、'95年に念願叶って復刻が果たされた時には、多くのファンが感涙に咽んだというが、実際のところその作風は、
爽やかな曲調のOPナンバー①が象徴するように、結構ポップ路線寄りのサウンドなので、メロメロに泣きまくる
(例えば3rd『A CRY FOR THE NEW WOR
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Time Tells No Lies-Children of the Earth ★★★ (2008-03-10 21:52:50)
華麗にして劇的なツインG、繊細に泣きまくる叙情メロディの洪水、
欧州のメタル・バンド随一と言われる美しい三声ボーカル・ハーモニー、
そして静と動の対比が効いたドラマティックな曲展開と、
PRAYING MANTISというバンドの魅力が完璧に詰め込まれた、名曲中の名曲。
Time Tells No Lies-Lovers to the Grave ★★★ (2008-03-10 21:59:37)
1stアルバムにおいて、“CHILDREN OF THE EARTH"と双璧を為す
初期PRAYING MANTISが誇る必殺の名バラード。
メロメロに泣きまくる繊細且つ美しいメロディが
胸を締め付け、後半のドラマティックな盛り上がりっぷりが
また素晴しい。
Tone Norum-One of a Kind ★★ (2017-09-05 00:25:01)
ジョン・ノーラムの妹御、トーン・ノーラム(Vo)が’86年に発表し、スウェーデンのアルバム・チャートでは最高第5位に食い込むヒットとなったデビュー作。
その関係でか、兄ジョンが7曲でGソロを客演。また元カレだったとも聞くジョーイ・テンペストが、プロデュースと作曲及びコーラス役でバックアップ。更にはイアン・ホーグランド&ミック・ミカエリがサポート・メンバーとしてレコーディングに参加(ミックは楽曲提供も)する等、要は当時人気絶頂だったEUROPEが彼女のデビューに花を添えるべく全面協力しているわけで、そりゃあこれなら売れないわけがない。
BURRN!!誌レビューじゃ酒井前編集長に「兄の七光りアルバム」と酷評され20点台を付けられていて、個人的にも初めて聴いた時の感想は「あまりにソフト過ぎる」「毒にも薬にもならないハードポップ作品」と、芳しいものではありませんでしたが、その後再発を
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Tone Norum-One of a Kind-Can't You Stay (remixed) ★★★ (2017-09-05 23:40:41)
トーン・ノーラムのデビュー・シングル曲でもあった
大ヒット・バラード(本国チャートでは最高第2位)
プロデュース並びに作曲はEUROPEのジョーイ・テンペストが担当。
のみならずバックアップVoとしても目立ちまくっていて
ほぼトーン嬢とのデュエット状態。
というか兄貴のジョン・ノーラムもイントロからGで
耳惹きまくりなので、この3人が主役の楽曲と言えるかもしれません。
Traitor (2014-07-07 23:17:00)
ドイツはバーリンゲンから登場したスラッシュ・メタル・バンドで、'04年の結成以来、PATRICIDE~PREMATURE BURIALと名を変えながら活動を重ね、'09年にTRAITORを名乗るようになる。
元SANVOISENのギリシャ人シンガー、ヴァゲリス・マラニスの協力のもと、'11年にレコーディングした3曲入りデモテープのクオリティに自信を得たバンドは、'12年にデビュー作『THRASH COMMAND』を自主制作で発表。
同作は好評を博し、現在はSTORMSPELL RECORDSからボートラ5曲を追加収録したバージョンで再リリースされている。
Traitor-Thrash Command ★★★ (2014-07-07 23:18:21)
ドイツの4人組が'12年に発表した、若き日のデイヴ・ムスティン風の兄ちゃんが描かれた、アンドレアス・マーシャル画伯謹製イラストをジャケットに戴く1stアルバム。
故国ドイツの先輩バンド群に熱烈なリスペクトを捧げているだけあって、本作で彼らが追求しているのは、Gリフの機銃掃射具合といい、リズムの絨毯爆撃っぷりといい、正しく80年代ジャーマン・スラッシュ・メタルを彷彿とさせる焦土サウンド。
と言っても、このバンドの場合はプロダクションは結構しっかりしていますし、何より演奏がタイト。かつての独産スラッシャーにありがちだった、目指す音楽性の高みと現実のスキルとのギャップが(意図せずに)生み出す、「無茶を通せば道理が引っ込む」前のめりな爆走感覚は希薄です。これを良しと取るか否と取るかは聴き手次第ですが。
喉を潰したヒステリックなシャウトと、キレキレな演奏が脇目も振らず突っ走るアル
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Traitor-Thrash Command-Thrash Command ★★★ (2014-07-09 23:08:38)
鬼のようなGリフの刻みっぷりと遮二無な疾走感が、
まさしく80年代の独産スラッシュ勢を彷彿。
諸先輩方に比べると、Voに狂気が感じられず、
また崩壊寸前の前のめり感もありませんが、
その分演奏はタイトで楽曲もキャッチー。
リーダー・トラックに相応しいカッコ良さを放っています。
Traitor-Thrash Command-Traitor ★★★ (2014-07-09 23:12:34)
バンドのテーマ・ソングであるだけでなく
80年代に活躍したジャーマン・スラッシャーへの
トリビュート・ソングでもある名曲。
痙攣気味に刻まれるGリフといい、
鞭打つように疾走するリズムといい、
絵に描いたような「スラッシュ・メタル」っぷりが
痛快無比な1曲。
Traitor-Venomizer ★★★ (2017-06-07 23:40:07)
デイヴ・ムスティン似の兄ちゃんが描かれた1stアルバムのジャケと、そこに託された超オールドスクールなスラッシュ・メタル・サウンドが印象的だったドイツの5人組が、’15年に発表した2ndアルバム。ちなみにプロデュースは前作同様に元SANVOISENのヴァゲリス・マラニスが担当しています。
んで音楽性はといえば、これが何も変わってない。今やエド・レプカにも匹敵するスラッシャー相手の仕事量を誇る、アンドレイ・ボウジコフ謹製アートワークが与えてくれる信頼感を全く裏切らない、純度100%、混ぜ物なしのスラッシュ・メタルを今回もプレイ。喉よ裂けよとばかりにインテンスなシャウトをひり出すVo、粗挽きリフを絶え間なく撃ち出す2本のG、馬力にあかせてドカスカ突進三昧のリズム隊と、まるでヒネった所のない猪突猛進型パフォーマンスも、もろ80年代のジャーマン・スラッシャーの伝統を受け継いでいます。
…続き
Traitor-Venomizer-Teutonic Storm ★★★ (2017-06-08 23:43:14)
KREATOR、SODOM、DESTRUCTIONの三羽鴉を始め、
EXHUMER、DEATHLAW、DARKNESS、VIOLENT FORCE、TANKARD、
LIVING DEATH、ANGEL DUST…といったドイツの
先輩スラッシャーたちが残した名作のタイトルが散りばめられた歌詞から、
ダーティなシャウト、刻んで刻んで刻みまくるGリフ
それに突進三昧のリズムまで、「ジャーマン・スラッシュ・メタル」
に対するリスペクト精神に満ちた逸品。
Trw-Rivers of Paradise ★★★ (2021-12-02 00:29:19)
多彩なアーティストとのセッションで鳴らすマイケル・トンプソン(G)、クリスチャン・ミュージック・シーンを中心にソロ/バンドで活躍するマーク・ウィリアムソン(Vo)、齢10歳でプロの道に足を踏み入れ「世界で最も録音されたドラマー」とも評されるジョン・ロビンソン(Ds)という、LA最高峰のスタジオ・ミュージシャン達により結成。3人の名前の頭文字を取ってTRWを名乗ったプロジェクトが、'07年に発表したデビュー作。
顔触れ的にもAOR/産業ロックを演っているのかな?と思いながら購入してみたところ、寧ろ本作から聴こえてくるのは御三方のルーツに遡ったブルーズやクラシック・ロック的な歯応えを感じさせるサウンド。正直なところ一聴で掴まれるような華やかさやインパクトには乏しいものの、とはいえそこは実力者揃いのプロジェクト。随所にフックとキャッチーなメロディを織り込んだ曲作りの巧みさ、そして何よりキ
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Trw-Rivers of Paradise-Love Comes Calling ★★★ (2021-12-02 23:52:35)
仄かな哀愁を湛えたメロディの清涼感を、
シャラシャラと奏でられるギターと、雑味のないハイトーンVoが
より一層際立たせるアルバムでも1、2を争う名曲。
Trw-Rivers of Paradise-Only a Letter ★★★ (2021-12-02 23:45:41)
マーク・ウィルソンの情感豊かな歌声が映える
暖かみに溢れたバラード。フックの効きまくったコーラスといい
それを彩るうっとり聴き惚れるハーモニーといい、
一昔前なら日本でもCMソングに起用されていてもおかしくない名曲です。
Tsunami (2017-06-15 23:19:42)
ふと思ったのですが、1stアルバム『TSUNAMI』のジャケットは
彼らなりの葛飾北斎リスペクト(富嶽三十六景)だったのでしょうか。
Tsunami-Tsunami ★★★ (2017-06-14 23:06:56)
今となっちゃ少々アウト気味なバンド名を名乗っていたカリフォルニア出身の5人組。ライナーノーツにデカデカと表記された「津波」の漢字ロゴが目に眩しい、トモタカ・ヤマモト(G)とタツヤ・ミヤザキ(G)という2人の日本人メンバーが在籍していたことでも話題を呼んだ彼らが、’83年にENIGMA RECORDSから発表したデビュー作がこれ。
とは言え、メロディからオリエンタルな要素は殆ど聴き取れず、噛み付くようなシャウトがワイルドなVo、豪快に暴れ回るリフ&リズムを従えた硬派な正統派HMサウンドには、もしデビューがあと数年遅かったら『METAL MASSACRE』シリーズに参戦してたんじゃね?という、USパワー・メタルに通じる肉食系アグレッションとノリの良さが備わっています。
かと思えば、シングル・カットされ米ビルボード・チャート最高60位にランクインを果たした劇的なバラード②を始め、テ
…続き
Tsunami-Tsunami-Ninja ★★★ (2017-06-15 23:12:05)
タイトルだけで「バカにすんな!」とご立腹なされる方も
いらっしゃるやもしれませんが、これがなかなかどうして、
抒情的且つドラマティックな出来栄え。
数あるHR/HM系ニンジャ・ソングの中でも
上位にランクインする名曲ではないかと。
ニ・ン・ジャ~♪
Tsunami-Tsunami-Revenge ★★★ (2017-06-15 22:59:34)
「ゴロジデヤルー!」という日本人ギタリストの
怨嗟の篭った日本語シャウトからスタートする疾走ナンバー。
出オチ系の楽曲かと思いきや、Voの噛み付くようなシャウトといい、
アグレッシブなツインGやパワー全開なリズムといい
USパワー・メタル好きなら聴いて損のないカッコ良さ。
TSUNAMIの代表曲と言えばやはりこれではないでしょうか。
Twilight Project (2016-03-26 09:52:01)
スウェーデンのヨンショーピングで結成。正式メンバーはZARAGON(CANDLEMASSのデビュー・ギグのオープニング・アクトを務めたりしたらしい)なるバンドの一員として活動していたクラエス・ヘルネガルド(Vo)と、近年はGRAND ILLUSIONの作品へのゲスト参加で知られるロジャー・リュングレン(G)の二人のみ。他パートはZARAGONのメンバーの助力を仰いで補っているプロジェクトで、ライブ・バンドとしての実体はなかったという。'86年に4曲入りEPを自主制作して発表した後、自然消滅。
Twilight Project-Twilight Project ★★★ (2016-03-26 09:53:07)
マニアの間でお宝扱いされてきた、スウェーデン発の北欧メタル・プロジェクトによる'86年発表4曲入りEPが、この度漸く正式再発の運びとなりました。しかもどっから見つけて来たのか、デモ/ライブ音源までボートラ収録されていて、リプロ盤に手を出すのを我慢し続けた甲斐があったなぁと。ちなみにクレジットを確認すると、どうやらそれらはヤン・スターク氏が提供してくれたらしい。流石はスウェーデンの伊藤政則(笑)。
世の北欧メタル・マニア諸兄を涙せしめた、白夜の空にドラマティックに鳴り響くファンファーレが如き名曲①、『指輪物語』をネタにした疾走ナンバー②、『エルム街の悪夢』に着想を得たというアグレッシブな③、“STARGAZER”愛がダダ漏れのエピック・ソング④…と、敬愛するRAINBOWからの絶大な影響を、荘厳に煌めくKeyと、泣きメロ&クラシカルな旋律を冷え冷えと紡ぐGとでシンフォニックに包み込ん
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Twilight Project-Twilight Project-Fallen Rainbow ★★★ (2016-03-27 23:46:52)
曲名からコージー・パウエル風のドラム、Keyによる
クラシカルな味付けに至るまで、メンバーも認める通り、
RAINBOWに対する敬愛が迸る“STARGAZER”風大作ナンバー。
泣きの溢れ出すGソロが大変素晴らしい。
Twilight Project-Twilight Project-Starchaild ★★★ (2016-03-27 23:40:26)
ドラマティックな曲展開にクサいメロディ、
クラシカルなGとキラキラ眩いKey、
あとヘタクソなVoと冴えない音質で
好事家のハートをがっちりキャッチ。
北欧メタルの名曲でプレイリストを組む際には
是非ともランクインさせたい逸品。
U.D.O.-Faceless World ★★★ (2017-01-18 23:19:41)
デヴィッド・リース(Vo)擁する編成でのアメリカ進出に失敗したACCEPTが解散。これによりようやっと彼らとの比較を気にせずに済むようになったウド・ダークシュナイダー(Vo)が、U.D.O.独自の音楽性を発展させるべく曲作りに励んだ結果、目立つKey類やリズミカルに跳ねるタイプの楽曲の存在があったりで、初めて聴いた時は正直戸惑いを覚えなくもなかった’89年発表の3rdアルバム。HMの権化が如き次作『TIME BOMB』(’91年)がU.D.O.にとっての『PAINKILLER』なら、こっちは確かに『TURBO』っぽいなぁ、と。
いやでも、じゃあ本作が売れ線に走った作品なのかと言えばさに非ず。確かに従来作よりも洗練を感じさせるアレンジや音作りに一瞬虚を突かれますが、そうした新要素を積極活用しつつ、HM専用フォーミュラと言うべきウドの雄々しい歌唱から、屈強なGリフと重厚なリズムのコンビ
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U.D.O.-Faceless World-Stranger ★★★ (2017-01-19 22:49:34)
派手に盛り上がったりはせず、比較的淡々と進んでいくのですが
マティアス・ディートのGソロが滑り出した途端、
それまで以上に楽曲が燦然と輝き出します。
ホント、もっと評価されて然るべきギタリストの1人だよなぁと。
U.D.O.-Timebomb ★★★ (2012-09-10 21:10:43)
U.D.O.のカタログは手放してもう手元には残っていないと思っていたのですが、先日、棚の整理をしていたらポロッと零れ出てきた、初期U.D.O.の集大成的作品として名高い'91年発表の4thアルバム。
ACCEPT時代から全くブレることのない重厚さとドラマ性を兼ね備えたパワー・サウンドは、一聴して多くのファンがガッツポーズを決めたに違いない鋼鉄ぶりを提示しており、ACCEPTと異なる点と言えば、その作風がより一層スピーディ且つパワフルに研ぎ澄まされていることぐらいのもの。(あ、地響き男性コーラスもないか)
唯一無二の声質を誇る一方、歌メロの構築力にかけては少々ムラっけのあるウド・ダークシュナイダーも、今回は安定して勇ましいメロディを歌い上げており、また、多少歌メロに弱さが感じられる楽曲においても、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と評されたマティアス・ディートのモハメド・アリば
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UFO-Ain't Misbehavin' ★★★ (2021-09-07 00:35:23)
フィル・モグ(Vo)以下、アトミック・トミー・M(G)、元DAMNEDのポール・グレイ(B)、ジム・シンプソン(Ds)という乗組員で『MISDEMEANOR』(’84年)を発表して再浮上を図るも、世は80年代のメタルバブル真っ盛り。ポップ・メタルやスリージーなロックンロール勢がブイブイ言わせるシーンにおいては新たな支持を獲得することは叶わず再び墜落してしまったUFOが、解散前にレコーディングしていた’88年発表の7曲入りEP。なお本作の日本盤(邦題『殺気!』)が翌年リリースされた時には既にバンドは存在せず、これがアトミック・トミーを擁するUFOのラスト作となってしまったという。日本盤の解説書に寄せられた「ハーイ」から始まるフィル・モグの前向きなコメント(バンド、頑張っていきますよ!的な)が何とも物悲しい。
隠れた名盤か、はたまたアルバム作りの選から漏れた単なるアウトテイク集か。評価
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UFO-Ain't Misbehavin'-Hunger in the Night ★★★ (2021-09-07 23:25:31)
フィルの憂いを帯びた歌声を、女性Voをフィーチュアした
華やかなコーラス・ワークとアトミック・トミーのフラッシーな
Gプレイが援護射撃。英国的な哀愁とアメリカンなキャッチネスを
同居させて軽快に疾走するHRナンバー。
これ1曲が聴けただけで作品を買って良かったと思えましたよ。
(いや他の収録曲も良いんですけどね)
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