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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 3151-3200
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KING KOBRA-Thrill of a Lifetime ★★★ (2018-04-03 23:48:09)
「人工甘味料チックなイケメン4人と成分無調整のオッサン1人」というビジュアル戦略や、楽曲のクオリティも万全だったのに、なぜかデビュー作『READY TO STRIKE』がコケてしまったカーマイン・アピス率いるKING KOBRA。万全過ぎたイメージ戦略が逆に「作られたバンド」感を強調してしまい足を引っ張ったのか…。ともかく、その失敗を踏まえた'85年発表の本2ndアルバム(邦題『街角のスリル』)では音楽性を転換。HR/HM色を薄めた代わりに、Key類やポップなメロディが大幅増量された、AOR/産業ロック方向へと大きく舵を切ったサウンドに仕上がっています。
映画『アイアン・イーグル』主題歌⑥はともかく、ラップ調の⑦まであったりする節操のなさは如何なものかと思いますが、聴き進めていくと実は本編後半では、哀愁を帯びて駆け抜ける隠れた名曲と言うべき⑧や、キャッチーなコーラスがライブ映えしそ
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KING KOBRA-Thrill of a Lifetime-Overnight Sensation ★★★ (2018-04-08 00:52:24)
この前の曲がラップ調の楽曲で「ちょっと勘弁してよ」と
挫けそうになったメタル魂を、一気に奮い立たせてくれる
ハード・ナンバーにして、本編後半の反転攻勢の口火を切る
2ndアルバムのハイライト的名曲。
KINGDOM COME-Twilight Cruiser ★★★ (2019-04-26 00:32:30)
なまじ売れたばかりに「LED CLONES」としてLED ZEPPELIN信奉者から袋叩きの目に遭ったKINGDOM COME(「ZEPなんか聴いたことない」発言がそれに拍車を掛けたようですが、あれはインタビューの一部のみを恣意的に切り取られてしまったのだとか)。吹き荒れる逆風とセールスの伸び悩みが相俟って、その後まもなくバンドは崩壊。失意のうちにドイツへと戻ったリーダーのレニー・ウルフ(Vo)のソロ・プロジェクトとして新たに再編されたKINGDOM COMEが、'98年に発表した5thアルバムがこちら。
本作で披露されているのは、ブルーズ色(LED ZEPPELIN風味)はぐっと薄まった都会派HR。グランジ/オルタナ・ロックがHR/HMシーンを席巻していた時節柄、作品全体を仄暗く内省的な雰囲気が覆い、ところどころでモダン(当時基準)なアレンジも顔を覗かせますが、シャウトしてもどこ
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KINGS-EVIL-Deletion of Humanoise ★★ (2006-12-29 15:49:00)
全く予備知識なしに購入した、日本の逆輸入スラッシュ・メタル・バンド、'01年発表の1stアルバム。
メロディ無視の高音わめき型Voやチリチリと歪んだGリフは、なるほど、KREATORやDESTRUCTIONといった
80年代のジャーマン・スラッシュ・メタル勢を彷彿とさせる(それを現代的にアップデートした感じ?)が、
あそこまでの毒々しさはなく、寧ろ良い意味で非常に聴き易いサウンドに仕上がっている。
小気味良く疾走するリズムに乗って刻まれる、ヨーロピアンな湿り気を含んだリフはかなりキャッチーだし、
何より、2人のギタリスト(兄弟?)によって紡がれる、劇的且つメロディックなGソロが最高に素晴しい。
痒い所に手の届く、ツボを突いたメロディ展開が魅力のこのツイン・リードは、始まった途端に
曲のテンションを大きく跳ね上げる、アルバム最大の聴き所にして、この
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KINGS-EVIL-Sacrosanct ★★★ (2012-04-14 14:56:14)
ツインGコンビとして、バンドの中核を担って来た聖迪(G)と渉(VO,G)の山田兄弟が袂を分かつ等の紆余曲折を経て、'11年に発表された2ndアルバム。(でもブックレットには兄弟の写真が載っている・・・どういうこと?)
それにしても、VADERやHOLY MOSESの日本公演のオープニング・アクトを務めたりとコンスタントにライブは行われていたので活動を継続していることは分かっていましたが、まさかデビュー作との間が10年も空くことになろうとは一体誰に予想できたでしょうか?
ノイジーで破壊的なサウンド・プロダクションの下、耳を劈くカミソリ・シャウトVo、ジリジリとした音色で刻まれるササクレたGリフ、激烈に荒れ狂うリズム・セクションとが、全てを薙ぎ倒さんばかりの勢いで猪突猛進するバタ臭いスラッシュ・メタルという基本スタイルそのままに、ますます研ぎ澄まされた疾走感、格段に逞しさを増した
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KINGS-EVIL-Sacrosanct-Bind Toture Kill ★★★ (2012-04-16 21:34:58)
タイトルからしてKREATORっぽいですが、
実際曲の方も、禍々しさを撒き散らすVoに
息吐く暇なく吹き荒れる暴風の如くリフ&リズム、
突き刺さってくるかのようなGソロ・・・と
80年代のKEREATORを更に先鋭化させたかのような
高速スラッシュ・ナンバー。
KINGS-EVIL-Sacrosanct-Hollow the Pledge ★★★ (2012-04-16 21:41:27)
LIMITED EDITIONのみに収録された
ストレートな高速スラッシュ・ナンバーですが、
これが限定収録なのが勿体ないほど強力な出来栄え。
攻撃的でありながら、しっかりと組み立てられた
Gソロも良いアクセントとなっていますね。
KINGS-EVIL-Sacrosanct-Retaliation for the Wretch ★★ (2012-04-16 21:38:52)
ヨーロピアン・スラッシュ風味の前曲“BIND TOTURE KILL”から
一気に大西洋を飛び越えて、この曲はベイエリア・スラッシュ風味。
弾むように疾走するタテノリのリフ&リズムを聴いていると
自然と体が動き出します。
KINGSTON WALL-II ★★★ (2016-01-14 23:51:50)
生前、たまたま本作の「出て来いシャザーン!」「パパラパー!」みたいなジャケットを目にした田舎の婆ちゃんが「アラビヤン・ナイトの世界のようだ」との感想を述べた(“ヤ”の発音がいかにも明治生まれ)、フィンランドのプログレッシブ・ロック・トリオが'93年に発表した2ndアルバム。
同時期に目覚しい躍進を遂げたDREAM THEATERが、プログレとHMの融合を図りモダンさを打ち出していたのに対し、こっちは超絶テクニックや精緻な構築感よりも、Voの素朴な歌唱や、空間を活かした感覚重視の楽曲設計、あと曲によってはヴァイオリン、鳴り物もフィーチュアする等、往年のプログレッシブ・ロック・サウンドをより忠実に継承しているとの印象です。
但し、アートワークの世界観を反映させ大量導入されたエスニックなメロディ並びにリズム・ワークが、本作の個性を際立たせると共に、楽曲の輪郭を明瞭に保ち、サイケ色や
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KIP WINGER-From the Moon to the Sun ★★★ (2018-03-12 23:38:46)
WINGERは初期作しか知らず、熱心なファンとは言い難い身ゆえ、その中心メンバーたるキップ・ウィンガー(Vo)の2枚目のソロ・アルバム(’08年発表)と言われても「ふーん…」と然程ありがたみを感じなかったのが実際のところ。しかし本作を聴いてクオリティの高さにビックリさせられるや否や、速攻で「キップ、ありがとう!」と手のひらをくるり。
とは言え、合唱を誘われるキャッチネスやライブ映えするノリの良さといった、華やかな80年代ポップ・メタル要素を期待すると、肩透かしを食いかねないサウンドなので注意は必要かと。スケールの大きなドラマティックな楽曲から、BEATLES風、エスニック風、中には映画音楽風インスト曲まであったりと本編は非常にバラエティに富む反面、ここで披露されているのはG以上にシンセやピアノ、オーケストレーションといった要素が印象的な、モダンでムーディでシリアスなポップ・ロック。
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KIP WINGER-From the Moon to the Sun-One Big Game ★★★ (2018-03-12 23:50:13)
物憂げにたゆたう抒情メロディと気だるげに鳴らされるサックス、
聴き進めるに従って徐々に熱を帯びて曲展開等
何となくKING CRIMSON的なプログレ・テイストも感じられる名曲。
KIP WINGER-From the Moon to the Sun-Pages and Pages ★★★ (2018-03-12 23:44:30)
ピアノが奏でるメロディだけ拾っていくと
何やら久石譲テイストっぽさも感じられるバラード。
静謐に染み渡る哀切なメロディを、
エモーショナルに歌い上げるキップ・ウィンガーの
深みを湛えた歌声にうっとりですよ。
KISS-Creatures of the Night ★★★ (2021-12-30 00:57:59)
アルバム・セールスの不振、メンバーの相次ぐ離脱、長年連れ添ったビル・オーコインと袂を別ち、次作以降メイクをやめ素顔で活動していくことになる等、転換期を迎え苦境に喘いでいたKISSが’82年に発表した10thアルバム。邦題は『暗黒の神話』。
アメリカにおけるHMブームの胎動を敏感に察知したのか、KISSのカタログの中でも一際メタリックに磨き上げられたサウンドが託されている本作。ジャケには載ってるけどレコーディングには不参加のエース・フレーリーの後任として、新たにバンドに加わったヴィニー・ヴィンセントの新世代ギタリストらしいテクニカルで華やかなGプレイ(但し本編には彼以外にも複数のセッション・ギタリストが参加)と、エリック・カーの打撃の重いドラミングもこの新たな方向性に合致しています。
ポール・スタンレーの攻撃的なシャウトを伴って力強く開幕を告げるアルバム表題曲①、個人的に本作の
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KISS-Creatures of the Night-Danger ★★★ (2021-12-31 02:03:20)
エリック・カーのアタッキーなドラミングが
勇ましい曲調をより一層盛り上げる名曲。
デイーンジャ!デイーンジャ!と思わず一緒に
歌わずにはいられないキャッチーなコーラスも素晴らしい。
KISS-Creatures of the Night-I Still Love You ★★★ (2021-12-31 02:11:10)
ポールの熱唱に、泣きのギター、そしてエリック・カーの
曲調を劇的に盛り上げるドラミングといい、それまでKISSに
対して抱いていたイメージを一変させられ「ちゃんとKISS聴いてみよう」
と決意する切っ掛けともなった個人的に想い出の名バラード。
KISSIN' DYNAMITE (2011-05-29 20:10:47)
昨今デビューが相次ぐ、所謂「NWOTHM」系バンドの中にあって、個人的に最も強いインパクトを受けたのが、ドイツはシュツットガルト出身のこの5人組。
デビュー作『STEEL OF SWABIA』('08年)の国内盤も出してくれないものか。
KISSIN' DYNAMITE-Addicted to Metal ★★★ (2011-05-29 20:12:52)
日本デビュー作ともなった'10年発表の2ndアルバム。
メンバーの派手なビジュアルが目に付くが、演ってる音楽は、粒子の粗い灼熱声が聴く者のメタル魂を鼓舞するVo、JUDAS PRIEST~ACCEPT直系の劇的なリフの刻みからユニゾン・プレイまでこなすツインG、そして重厚なビートを叩き出すリズム隊とが一丸となってパワフルに躍動する、非常にオーセンティックな正統派HM。
溌剌としたノリの良さと、欧州のバンドならではの哀メロ&ドラマ性を併せ持った楽曲はすこぶる強力なフックを有し、特に、一度聴いただけで口ずさむ事が出来るサビメロのキャッチーさは出色。
例えば、ウド・ダークシュナイダーがゲスト参加しているアルバム表題曲①なんて、下手なバンドが演った日にゃ大味感もろ出しになりかねないアンセム調のへヴィ・ナンバーなのだが、この手の楽曲にもメロディにグッとくる「憂い」を忍ばせてフック
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KISSIN' DYNAMITE-Addicted to Metal-Addicted to Metal (feat. Udo Dirkschneider) ★★★ (2011-06-02 21:37:30)
ウド・ダークシュナイダーがゲストVoとして
参加している2ndアルバムのリーダー・トラック。
まさにACCEPTタイプの重厚なミドル・テンポの楽曲で、
思わずコブシを振り上げながら一緒に歌いたくなる
覚え易いサビメロが秀逸。
それでいて単純過ぎることなく、メロディにフックを
効かせているあたり、このバンドが只者じゃねえ!
と思わされます。
KISSIN' DYNAMITE-Addicted to Metal-All Against All ★★★ (2011-06-03 22:36:06)
JUDAS PRIEST、ACCEPT、MANOWARといった
漢メタルのエッセンスを濃厚に受け継いだ、
思わず力瘤る劇的なメタル・ナンバー。
KISSIN' DYNAMITE-Addicted to Metal-Hysteria ★★★ (2011-06-03 22:33:04)
EDGUYあたりが演りそうな重厚でダイナミックなHMナンバー。
メタル魂を燃焼させるような、胸焦がすVoの歌いっぷりが見事。
KISSIN' DYNAMITE-Money, Sex & Power ★★ (2012-04-18 07:21:58)
80年代メタルからの多大なる影響を基本に据えつつ、そこに独産メタルならでは重厚感を加え、更に新人バンドらしいフレッシュな感性で仕上げられた2nd『ADDICTED TO METAL』('10年)がここ日本でも評判となった、ドイツはシュヴァーベン出身の5人組が'12年に発表した3rdアルバム。
Voの熱い歌声、リフにリード、ユニゾンからソロまで劇的にこなす2本のG、堅牢にボトムを支えるリズム隊といった、前作でこちらの耳を捉えたエレメントはしっかりと保持しながらも、今回はACCEPTやMANOWARっぽさを減少させ、その分溌剌としたアメリカン・メタリックなノリの良さを強化。これをどう受け止めるかで本作に対する評価は分かれるかな?
個人的な好みを正直に申さば、ドラマ性の薄れた作風にはやや物足りなさを覚えた口なのですが、それでも強力なフックを有するメロディ作りのセンスは相変わらず冴え
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KISSIN' DYNAMITE-Money, Sex & Power-Dinosaurs Are Still Alive ★★★ (2012-04-21 00:25:10)
タイトル通り、恐竜風の嘶きを上げるGが
印象的なミッド・チューン。
全体的にロックンロール風味が増量された印象のある
3rdアルバムの中にあって、この曲の
力強く重厚な存在感は耳を捉えるものあり。
胸の内のメタル魂に火を点されるVoの熱唱が熱い!
KISSIN' DYNAMITE-Money, Sex & Power-I Will Be King ★★ (2012-04-21 00:27:57)
パワフルなロックンロール・ソング。
思わず合唱を誘われるサビメロに
このバンドの曲作りの上手さが
よく現れています。
ライブで演ったらさぞかし盛り上がるんだろうなぁ。
KISSIN' DYNAMITE-Money, Sex & Power-Money, Sex & Power ★★★ (2012-04-21 00:13:58)
前イタリア首相の乱痴気パーティ
「ブンガブンガ」に着想を得たと思われるOPナンバー。
こんなタイトルですが、独産パワー・メタリックな
重厚感と、アリーナ・ロック調のスケール感、
そして強く耳を捉えるキャッチーなサビメロとを兼ね備えた
このバンドの魅力を判り易く伝える名曲です。
KISSIN' DYNAMITE-Money, Sex & Power-Sex Is War ★★ (2012-04-21 00:20:24)
パーティロックっぽいタイトルですが、
ストレートに押してくる引き締まったHRナンバー。
曲調はHELLOWEENの“I WANT OUT”風で、
彼らもそれを意識して、インスト・パートでは
確信的にそれ風のフレーズを取り入れています。
KIX-Kix ★★ (2016-06-01 00:20:52)
メリーランド州ボルチモア出身の5人が、ATLANTIC RECORDSから'81年に発表した1stアルバム(邦題は『反逆の館』)。KIXと言えば、バラード“DON’T CLOSE YOUR EYES”のヒットで遅咲きの栄光を掴んだ4th『BLOW MY FUSE』(’88年)が代表作ということになりましょうが(別に異論もない)、でも「最も贔屓にしているKIXのアルバムは?」となると、そりゃあやっぱりこのデビュー作かなと。
AC/DCやKISSがお手本のダイナマイト・ロックロールは、聴いてるだけで勝手に体が動き出すシンプルなノリの良さに加えて、「泣きと哀愁が足んねぇよ」とブーブー文句たれな輩(俺です)をも問答無用で巻き込んでノせてしまうようなイキの良さが充満。流石アメリカ中をツアーして回り、一晩で5ステージをこなす生粋のライブ・バンドとして鍛え上げられただけのことはありますぜ。
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KIX-Kix-Kix Are for Kids ★★★ (2016-06-02 23:55:43)
聴く者の体を問答無用で揺り動かすタテノリの躍動感と
メタリックな切れ味、タイトさを同居させて
ワイルドにドライヴしまくるKIX屈指の名曲。
KREATOR-Coma of Souls ★★ (2006-08-08 21:53:00)
「おおぅ、こりゃ本当にパワー・メタル・アルバムだ」と、思わず感心してしまった、'90年発表の5thアルバム。
とは言っても、メロスピ/メロパワ・バンド宜しく、ミレ・ペトロッツァが朗々とハイトーンVoで歌い上げたり、
楽曲自体がメロディアスになったりする筈はなく、触れれば切れそうな疾走感も、高い殺傷力の誇るシャープなリフも、
ミレのヒステリックなシャウトも健在。それより寧ろ、とにかく勢い重視で、無軌道に暴走しまくっていた(そこが大きな魅力だった)
初期作品に比べ、楽曲の枠組みがキッチリ定まり、その枠内で「タメ」と「疾走」を繰り返しながら、
ダイナミックに盛り上がっていく曲展開、そして、これまで以上に流麗に、欧州へヴィ・メタリックな
ドラマ性に満ちたメロディを紡ぎ出すGの存在が、非常にパワー・メタル的なカッコ良さを感じさせる。
これを「大人しくなった
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KREATOR-Enemy of God ★★ (2006-11-30 21:28:00)
前作『VIOLENT REVOLUTION』において、初期のカミソリの如き疾走感と、中期ゴシック路線で培った
激しくも悲しいメロディを融合させることで、新たな激烈スラッシュ・メタルの創出に成功した
KREATORが、そのスタイルを更に発展させて'05年に発表した傑作11thアルバム。
とにかく楽曲が粒揃い。前作に比べ、ササクレ立った突進力は若干後退したように感じられるものの、
それ以上に魅力的なのが、リフにしろサビメロにしろ、1度聴いただけで簡単に覚えてしまえそうな「キャッチー」さ。
特に頭3曲は、アグレッシブで尚且つキャッチーという、今回の作風を象徴したかのような名曲。
そして何より本作の白眉は、アルバム全編で激情のメロディを展開する、ミレ・ペトロッツァ(意欲的に表現力の幅を広げたVoも◎)
&サミ・ウリ・シルニヨによるツイン・ギター・プレイ!
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KREATOR-Gods of Violence ★★★ (2017-03-19 23:37:22)
’17年発表の新作アルバム。鼓膜に突き立つ鋭利なGリフとミレのシャウトが、ヨーロピアンな暗黒美迸るメロディを纏いササクレて疾走するという、今世紀に入って再度確立されたKREATOR流スラッシュ・サウンドは本作においても揺るぎなく屹立しています。荘厳な序曲を前触れに炸裂する、禍々しさとエピカルなドラマ性を併せ持つ突撃スラッシュ・ナンバー②を聴いただけで、こちとら「よし。勝った!」と確信しましたよ。
そして今回、KREATORは更なるメロディの増強にも着手。聴き手をただ暴れさせるのではなく、ライブにおいてシンガロングを誘発するような、アンセミックなコーラスや曲構成も仕込まれた収録曲の数々からは、バンドのルーツたる「独産パワー・メタル」の色合いが一層強く感じられるようになりました。無論、明朗快活なメロパワ/メロスピ系とは趣きを異するものの、旋律や音程の流れがそこはかとなくでも聴き取れるミ
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KREATOR-Gods of Violence-Gods of Violence ★★★ (2017-03-20 00:08:24)
KREATORらしいダークネスと疾走感は保ちつつ、
コーラスは今後ライブで披露されれば間違いなく
会場が大合唱で包まれるであろうACCEPT的な
アンセム感を有していて、そう思って聴くと
ミレのVoがウドっぽく響いて来るというね。
KREATOR-Gods of Violence-Totalitarian Terror ★★★ (2017-03-19 23:51:37)
ミレは勿論のこと、ヴェンダーさんが
もう笑ってしまうぐらい元気溌剌。
その猛烈なマシンガン・ドラムに支えられ
激烈でありつつキャッチー、更にツインGのハーモニーは劇的という
アルバムのハイライト的名曲に仕上がっております。
KREATOR-Gods of Violence-World War Now ★★★ (2017-03-19 23:56:24)
荘厳な序曲を前振りにして激烈な疾走を開始。
中間部にはACCEPTばりに会場を揺らしそうな
アンセミックなパートを組み込んで…と、
作りとしては前作収録のOPナンバー
“PHANTOM ANTICHRIST”とほぼ同じなのですが
これほど上手く演られては文句の付けようがないという。
KREATOR-Hordes of Chaos ★★ (2009-02-23 22:47:00)
10th『VIOLENT REVOLUTION』で王道ジャーマン・スラッシュ・メタル路線に復帰を遂げて以来、KREATORの作り出す
アルバムの完成度の高さには、毎度瞠目させられっ放しなのだが、この12thアルバムもそれは変わらず。
と言うか購入してから結構経つというのに、毎回「いや~カッコイイなぁ」と聴き惚れてる間に
アレヨアレヨと本編が終わってしまうので、感想が書き難いったらありゃしない。>本作。
ミレ・ペトロッツァの「歌心」を感じさせる激情Voに、欧州風味の劇的なメロディを紡ぎ出すツインGを乗せて
切り裂くように突っ走るカミソリの如きアグレッションと、強力なフックを兼ね備えたスラッシュ・サウンドは、
前作『ENEMY OF GOD』の作風を継承しつつ、一層タイト&キャッチーに磨き上げられており、無駄なく30分台に
絞り込まれた収録時間
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KREATOR-Phantom Antichrist ★★★ (2012-06-11 23:22:43)
『VIOLENT REVOLUTION』以降は、ストレートなスラッシュ・アルバムを連発してきたKREATORですが、この13thアルバムでは攻撃性や疾走感を若干抑え気味にして、その代わりにサミ・ユリ・シルニヨの煽情的なGプレイと、全編で狂い咲くミレ・ペトロツァ&サミの劇的なツインGハーモニーの存在を強調した、幾分メロディアスで聴き易い作風に仕上がっているのは、他の方々が指摘されている通り。
カッチリとまとめられた楽曲はパワー・メタリックな感触を孕んでおり、勇壮にしてエピカルな雰囲気漂う④、起承転結が決まったドラマティックな⑥⑩辺りを聴いていると、個人的には5th『COMA OF SOUL』のことを思い出したりも。
尤も、決してメロディアスに歌っているわけじゃないのにエモーションをかきたてられる歌心に溢れたミレのVoや、ヨーロッパ的ダークネスを湛えたメロディのクオリティは、あの
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KREATOR-Phantom Antichrist-Death to the World ★★★ (2012-06-12 22:17:56)
『ENEMY OF GODS』や『HORDES OF CHAOS』に
収録されていてもおかしくない、攻撃性とキャッチネスが
巧みな融合をみた、緩急の効いたスラッシュ・ソング。
2本のGがドラマティックに絡み合うインスト・パートは
「美しい」とさえ表現できるほどです。
KREATOR-Phantom Antichrist-From Flood Into Fire ★★★ (2012-06-12 22:22:42)
1曲目のインスト・ナンバーから、4曲目にあたる
この曲までの流れは「完璧」とさえ言いたくなる隙のなさ。
本作の個性を象徴するような力強くエピカルな曲調が
思わずコブシを振り上げたくなるカッコ良さを放っていて、
(歌っているわけではないのだが)メロディアスに響く
ミレのVoも胸に響きます。
個人的にはアルバムで一番気に入っている曲だったり。
KREATOR-Phantom Antichrist-Phantom Antichrist ★★★ (2012-06-12 22:13:28)
挑発的な曲名に、切り裂くような
攻撃性や疾走感、それでいて思わず唱和を
誘われるキャッチーなサビメロをも備えた
現行KREATORの魅力の粋が集められた名曲。
まさしく新たなアンセムですね。
ドラマティックなインスト序曲
“MARS MANTRA”と併せてお楽しみ下さい。
KREATOR-Phantom Antichrist-Until Our Paths Cross Again ★★★ (2012-06-13 22:22:57)
起承転結の決まったドラマティックな曲調が
アルバムのラスト・ナンバーに相応しい盛り上がりを
演出してくれます。(日本盤はこの後にボートラがありますが)
サミ・ユリ・シルニヨの攻撃性と激情が迸るGソロに
ハート鷲掴みですよ。
KREATOR-Phantom Antichrist-Victory Will Come ★★★ (2012-06-13 22:17:06)
タイトルといい、思わず荒ぶる勇ましい曲調といい、
KREATOR流「勝利の凱歌」といった趣きの疾走ナンバー。
インスト・パートで炸裂するツインGの半端じゃない
カッコ良さに胸踊らぬHR/HMファンがいるでしょうか。
KREATOR-Renewal ★★ (2007-10-04 23:48:00)
90年代のKREATOR迷走期のファースト・ステップとなってしまった、'92年発表の6thアルバム。(でもこの後に初来日)
リリース当時、トム・モリスの手による生々しさが強調されたサウンド・プロダクションや、激情の昂ぶりを
薄れさせ、フラット気味な歌唱に終始するミレ・ペトロッツァのVo、ダイナミックな展開を排し
シンプルにまとめられた楽曲、そして作品全体を圧し包む、流行を意識したかのような陰鬱な雰囲気が
「らしくない」と賛否両論を巻き起こした本作。個人的にも初めて耳にした時は、これまでのような
爆発的なテンションの高さがダウンした事と、ヨーロッパのバンドならではのドラマティシズムが大幅に
失われてしまった事に落胆を覚えたクチなのだが、ところが、現在の感覚で改めて本作を聴き直してみると、
これが案外悪くない。というか、実に真っ当なスラッシュ・メタル
…続き
KREATOR-Terrible Certainty-Blind Faith ★★★ (2007-04-14 21:30:43)
初めて聴いた時はあまりの速さにブっ飛んだ。
後半の「えぇ、まだ速くなるの?!」という加速感が圧巻。
KREATOR-Violent Revolution ★★ (2006-07-11 22:14:00)
'01年発表。リーダーのミレ・ペトロッツァが「初心に立ち返った」と認める通り、スピーディでアグレッシブな作風が
復活を果たした、記念すべき10thアルバム。「ENDORAMA」や「OUTCAST」を聴きながら、「これはこれで悪くないんだけどね・・・」と
遠い目をして呟いていたファン(俺だ)も大満足の内容に仕上がっている。
しかも、工夫なく過去と同じ事を繰り返すのではなく、「RENEWAL」以降のメロディ重視路線で培った叙情性を
巧みに攻撃的な楽曲へ融合。結果、スピーディでアグレッシブ、且つ怒りと悲しみの激情のメロディに彩られた、
新しいKREATOR流スラッシュ・メタルの創造に見事成功している。
特に、殺気立った高速スラッシュ・チューン①④⑥、インスト曲のイントロに導かれて始まるメロディアスな③、
重々しく劇的な⑤といったメリハリの効いた楽曲と曲
…続き
KREYSON-Anděl na útěku(Angel on the Run) ★★ (2015-03-31 21:21:13)
チェコスロバキア出身という物珍しさと、美麗なアートワーク――チェコのお城じゃなくてフランスのシャンボール城だけど――に釣られ購入した、ラン・クレイソン(Vo)率いる5人組が'91年に発表した1stアルバム。(正確には、'90年にチェコ語で制作されたした1stのリレコ作品だとか)
RUNNING WILDの名作『DEATH OR GLORY』に彼が参加した縁で、ロックン・ロルフが共同プロデュースを(あとコーラスとGソロとアルバム解説も)担当していることでちょっぴり話題になった本作は、そのサウンド自体に東欧っぽさは薄め。むしろ、OPにバンドのテーマ曲“KREYSON”を配置するコテコテな構成や、歌い易いコーラス・ワーク等からは、独産バンドの影響がちらつく正統派HMを演っています。あえて東欧テイストを探すならば、作品全体を包み込むどこか透明な空気感と、前述のOPナンバーにて醸し出される、
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KREYSON-Anděl na útěku(Angel on the Run)-Fade Out ★★★ (2015-04-01 22:37:45)
JUDAS PRIESTばりの劇的なイントロの時点で
顔がにやけますが、こういうスピードナンバーを
アルバムのケツに持って来るセンスにも
「よし、合格!」と
駆け寄って肩叩いてやりたくなりますね。
KREYSON-Anděl na útěku(Angel on the Run)-Kreyson ★★ (2015-04-01 22:51:06)
当時、和田誠氏がDJをしていたラジオ番組で
流されていた記憶がありますが、
確かにキャプテンが好きそうな
ジャーマン・メタル風味のパワー・チューンであります。
ちなみにバンド名のコールから始まるイントロは
ロックン・ロルフのアイデアなのだとか。
KREYSON-Návrat Krále ★★★ (2019-04-18 00:37:20)
RUNNING WILDのロックン・ロルフのバックアップを受け90年代前半に日本デビュー。マニアの間では(今は無き)チェコスロバキア共和国という出身地の珍しさでも注目を集めた、ラン・クレイソンことラディスラフ・クリチェク(Vo)率いる正統派HMバンドKREYSONが、アンディ・ラ・ロックをプロデューサーに起用してレコーディングを行い'13年に発表した、恐らく5枚目ぐらい?のフル・アルバム。ちなみに歌詞は全てチェコ語。
時間潰しで立ち寄った古本屋の500円CDコーナーで見覚えのあるバンドロゴが掲げられた本作を発見。「まだ活動していたのか」と懐かしさに駆られて購入してみれば、いやこれが嘗ての「イモ臭い部分含めて愛すべきB級バンド」的なイメージを根底から覆される力作っぷりに驚かされてしまいましてね。
以前は線が細く頼りなさのあったクレイソンのVoは、ダンディな低音からハイトーンまで
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KREYSON-Návrat Krále-Archanděl Michael ★★★ (2019-04-19 01:01:51)
アルバム・タイトルが『王の帰還』で、この曲のタイトルが“大天使ミカエル”ということで、
何らかのコンセプト色を感じさせるのですが、生憎とチェコ語はさっぱりで…。
ただ歌詞の意味は分からずとも、パワー・メタリックなリフ&リズムをフィーチュアして
突っ走る楽曲のドラマティックなカッコ良さはビンビンに伝わってきます。
Voにしろ楽器陣の演奏にしろ、嘗てとは別バンドと聴き紛う貫禄と逞しさですよ。
KROKUS (2011-10-16 01:56:22)
今年はKROKUS(とSTRYPER)目当てでLOUD PARK 11に参加してまいりました。
前座のAMARANTHEが終わった途端、若人が一斉にスタンディング・スペースから
引き上げてしまったため、アリーナ内の客数が少々寂しいことになっていた点と
(代わりにメンバーを間近で拝む事が出来て嬉しいような悲しいような)
期待していた名曲“HEADHUNTER”が聴けなかった点は残念でしたが、
それ以外は概ね満足行くライブだったんじゃないかな、と。・・・まぁファンの欲目ですが。
(Gの1人が病気で急遽帰国したとかで、マンディ・メイヤーが
UNSONICと掛け持ちで助っ人参加してました)
セットリストはやはり『HEADHUNTER』と『METAL RENDEZVOUS』からの選曲を中心に
組み立てられており、個人的には“TO
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KROKUS (2011-10-16 21:13:09)
贔屓目抜きで言うなら、フェスという短期決戦の場ゆえ
もうちょいアップテンポの楽曲多めで攻めても
良かったような気はしますよね。
(LOUD PARKのメインの客層にアピールするためにも)
ボブ・ディランのカヴァー演るんなら
“HEADHUNTER”演ってくれよ!と(笑)
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