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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 3351-3400
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LOUDNESS-Early Singles-Gotta Fight
LOUDNESS-Eurobounds
LOUDNESS-HURRICANE EYES
LOUDNESS-HURRICANE EYES-Rock 'n Roll Gypsy
LOUDNESS-HURRICANE EYES-S.D.I.
LOUDNESS-SHADOWS OF WAR
LOUDNESS-SHADOWS OF WAR-Let It Go
LOUDNESS-SHADOWS OF WAR-Shadows of War
LOUDNESS-SOLDIER OF FORTUNE
LOUDNESS-SOLDIER OF FORTUNE-Demon Disease
LOUDNESS-SOLDIER OF FORTUNE-Red Light Shooter
LOUDNESS-SOLDIER OF FORTUNE-Soldier of Fortune
LOUDNESS-THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜
LOUDNESS-THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜-Rock Shock (More And More)
LOUDNESS-THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜-To Be Demon
LOUDNESS-THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜
LOUDNESS-THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜-In The Mirror
LOUDNESS-THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜-Speed
LOUDNESS-THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜-The Law Of Devil's Land
LOUDNESS-THUNDER IN THE EAST
LOUDNESS-THUNDER IN THE EAST-Clockwork Toy
LOUDNESS-THUNDER IN THE EAST-Like Hell
LUCIFER'S FRIEND-Banquet
LUCIFER'S FRIEND-Banquet-Thus Spoke Oberon
LUCIFER'S FRIEND-Black Moon
LUCIFER'S FRIEND-Black Moon-Call the Captain
LUCIFER'S FRIEND-Black Moon-Palace of Fools
LUCIFER'S FRIEND-Good Time Warrior
LUCIFER'S FRIEND-Good Time Warrior-My Love
LUCIFER'S FRIEND-I'm Just a Rock 'n' Roll Singer
LUCIFER'S FRIEND-I'm Just a Rock 'n' Roll Singer-Born on the Run
LUCIFER'S FRIEND-Mean Machine
LUCIFER'S FRIEND-Mean Machine-Cool Hand Killer
LUCIFER'S FRIEND-Mean Machine-Hey Driver
LUCIFER'S FRIEND-Mean Machine-One Night Sensation
LUCIFER'S FRIEND-Sumo Grip
LUCIFER'S FRIEND-Sumo Grip-Heartbreaker
LUCIFER'S FRIEND-Sumo Grip-You Touched Me...
LUCIFER'S FRIEND-Too Late To Hate
LUCIFER'S FRIEND-Too Late To Hate-When Children Cry
LUCIFER'S FRIEND-Too Late To Hate-When You're Gone (Live)
LUDICHRIST-Powertrip
Lance Powers-Lance Powers
Lance Powers-Lance Powers-Heavens on Our Side
Landmarq-The Vision Pit
Lightspeed
Lightspeed-On Second Thought
Lightspeed-So Exactly Where Are We?
Lightspeed-So Exactly Where Are We?-Miss You Now
Lost Society-Braindead

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LOUDNESS-Early Singles-Gotta Fight ★★★ (2013-03-30 10:24:21)

ちびっこが一緒に叫びたくなる熱さ、分かり易さを
兼ね備えたキャッチーなサビメロが
昭和ロボット・アニメの主題歌みたいだな・・・
と思ったら、本当にアニメの主題歌だったという。
フル・アルバムに入っていても全くおかしくない名曲。

LOUDNESS-Eurobounds ★★★ (2016-12-01 23:32:45)

映像ソフトに関しちゃ昔から購入にあまり積極的じゃなかったのですが、IRON MAIDENの『LIVE AT DONINGHTON 1992』とか、辛抱堪らず買ってしまった作品も幾つかありまして。その中の一つで特に印象に残っているのが、'84年にLOUDNESSが、英国、オランダ、ベルギー、西ドイツといった欧州各地を転戦した際に収録され、バンドの海外(特にオランダでの)人気の高さを知らしめた『EUROBOUNDS』。で、それが’00年にリマスター&CD化されてリリースされたのですから「買わない理由がねぇよ!」と。
『THUNDER IN THE EAST』リリース前(アメリカでのブレイク前夜)ということで、セットリストは4th『DISILLUSION~撃剣霊化~』以前のアルバムからチョイス。全7曲という収録曲数の少なさに加えて、各曲ともフェードアウト処理、またMCや掛け合いの類も殆ど
…続き

LOUDNESS-HURRICANE EYES ★★★ (2013-04-03 22:54:46)

樋口宗孝の豪快なドラミングを皮切りに疾走を開始する名曲中の名曲“S.D.I.”で幕が上がる、'87年発表の7thアルバム。
演ってることは前作『SHADOWS OF WAR』と大差ないのですが、今回はその“S.D.I.”が象徴している通り、例えアグレッシブなスピード・ナンバーであってもメロディやアレンジのフックに手抜かりがないので、聴いていて大味さを感じたり疲労感を覚えたりすることがありません。
昔、初めて聴いた時は「凄いヘヴィなアルバム」との印象を持ったのですが、実際のところ本編にはバラードからシンセを取り入れたポップ・チューンまで色彩豊かな楽曲が顔を揃えていて、必ずしもヘヴィ一辺倒な作風ってことはなく。じゃあ何でそんな風に感じたのかと言えば、それはやっぱり二井原実の特異なVoの存在感ゆえかなぁ、と。
アメリカでのセールスは前2作ほどは奮わなかったとされる本作ですが、
…続き

LOUDNESS-HURRICANE EYES-Rock 'n Roll Gypsy ★★★ (2013-04-05 23:23:20)

抜けるような青空を思わす曲調がVAN HALENタッチの
“LET IT GO”の発展形とも言えそうな
キャッチーで煌びやかなポップ・メタル・ソング。
二井原実のVoが格段に表現力の幅を広げたこともあって
中途半端に留まることなく、ちゃんと向こう側(ってどっち側だ)へ
突き抜けた出来栄えを提示してくれています。

LOUDNESS-HURRICANE EYES-S.D.I. ★★★ (2013-04-04 23:44:34)

まさしくタイトル通りの破壊力で炸裂する
樋口宗孝のドラミングで幕が上がる
LOUDNESS屈指のパワー・チューン。
それでいて、火傷しそうな程に熱い
二井原実の歌メロにしろ、両手タッピングを
筆頭に、楽曲を華麗に彩る高崎晃のGプレイにしろ、
大味さ皆無。パワーのみならず耳を捉える
綿密さも兼ね備えている点が大変素晴しい。

LOUDNESS-SHADOWS OF WAR ★★ (2013-03-31 23:22:13)

再びマックス・ノーマンと組んで、'86年に発表された6thアルバム。
前作『THUNDER IN THE EAST』は、二井原実時代のLOUDNESSの最高傑作に推したいぐらいのカッコ良さでしたが、一方で「売れるためにアメリカンなサウンドに日和った」「従来のらしさが薄れた」との声もあって、そうした批判に対して製作サイドも思うところがあったのか、今作ではより楽器陣のテクニック志向を強調。結果、本作は時に初期作を彷彿とさせる複雑な曲展開やアレンジが顔を覗かせる内容と相成りました。
サウンド・プロダクションの向上や、益々冴え渡る高崎晃のリフ・メイカーとしての才能、それにスケール感と洗練を併せ持った楽曲構築術等からは、脂の乗り切った当時のLOUDNESSの充実っぷりが手に取るように伝わって来きます。
その反面、ストレートな『THUNDER~』の聴き易さを支持していた身としては、
…続き

LOUDNESS-SHADOWS OF WAR-Let It Go ★★★ (2013-04-02 23:00:32)

今までになかったタイプの楽曲。
二井原実の金属質な歌声と
ハードポップ調のキャッチーな曲調との
コントラストもユニークです。

LOUDNESS-SHADOWS OF WAR-Shadows of War ★★★ (2013-04-02 22:56:54)

儚くも美しいイントロだけでなく、Gソロにも
(ほんのり)「和」のテイストが盛り込まれた様式美HMナンバー。
重厚に起承転結が決まった、これ1曲でアルバム1枚聴き通した
ような満足感が得られる名曲なのですが、それだけに
OPに置かれているのは、ちと不可解な気がしなくもありません。
(EDもフェードアウトですし)

LOUDNESS-SOLDIER OF FORTUNE ★★★ (2013-04-06 20:02:49)

前作『HURRICANE EYES』がアメリカで不発に終わったことを受けて、テクニック志向を抑制し、LOUDNESS史上最もメロディアスな曲作りが試みられている、'89年発表の8thアルバム。
個人的に初めて購入したLOUDNESS作品ということで非常に思い入れのある1枚なのですが、こうした作風の変化や、個性の塊のようだったオリジナル・シンガー、二井原実の脱退を否定的に捉えて、雑誌では「アクが抜けてごく普通のHR/HMバンドになってしまった」と嘆くレビューも見られました。
勿論気持ちは分からなくもないのですが、しかし「ごく普通のHR/HMサウンド」のカッコ良さを舐めたらいかんぜよ、と。新Voマイク・ヴェセーラの熱唱、その彼のメタル声と化学反応を起こして、リフ/リード両面において更に切れ味の鋭さを増した高崎晃のG、そしてスピーディ且つタイトなリズム隊の存在が映える“SOLDIE
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LOUDNESS-SOLDIER OF FORTUNE-Demon Disease ★★★ (2013-04-07 21:36:50)

樋口宗孝のドラムから始まる楽曲にハズレなし。
LOUDNESS史上最もメロディアスな作風の
『SOLDIER OF FORTUNE』ですが、
この曲の存在でケツがグッと引き締まっているので
聴後感に甘ったるい印象はまるでありません。

LOUDNESS-SOLDIER OF FORTUNE-Red Light Shooter ★★★ (2013-04-07 21:33:59)

熱く歪んだ声で1stヴァースを歌ったかと思えば、
2ndヴァースはクリーンなトーンで歌い上げ、
そしてポジティブな空気を含んだサビメロへ・・・
マイク・ヴェセーラのシンガーとしての
優れた才能が堪能できる秀曲ですね。

LOUDNESS-SOLDIER OF FORTUNE-Soldier of Fortune ★★★ (2013-04-07 21:30:41)

マイクのメタル声とシャープなGリフで
正統派ヘヴィ・メタリックなエッジを保ちつつ、
ビートとメロディはノリ易くキャッチーという
新たなLOUDNESSの魅力全開な名曲。
フラッシーな高崎晃のGソロも、これまで以上に
曲を生かす方向(構築感重視)で
組み立てられているような印象を受けます。

LOUDNESS-THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜 ★★ (2013-03-21 23:41:49)

自分がLOUDNESSの名前を意識するようになった頃には、既に彼らは武道館でライブを行う大物バンドとしてHR/HMシーンに君臨していました。潤沢な予算と一流のスタッフを投入し制作された、その時期の作品に慣れ親しんでいた身としては、遡って本作を聴いた時は、楽曲的にも音質的にもパフォーマンス的にも、結構荒削りな(特に二井原実のVoが)、ずばり言って垢抜けないサウンドに「え?これがあのLOUDNESS?」とかなり戸惑った記憶があります。
例えば“STREET WOMAN”に強く表れているようなサタニック・メタル的なオドロオドロしさや、70年代HR、プログレッシブ・ロックからの影響を纏ったダークな作風も、そうした印象に拍車を掛けていたような。今となっては「そこが良いんじゃない!」ってなもんですが。
特に本編で頭一つ抜けたカッコ良さの“ROCK SHOCK”や、それに続く存在感を放つバ
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LOUDNESS-THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜-Rock Shock (More And More) ★★★ (2013-03-21 23:44:19)

初期LOUDNESS屈指の名スピード・ナンバー。
回転の速いGリフがまさしくNWOBHM。
印象的なGソロも「これぞ高崎晃!」といった感じですね。

LOUDNESS-THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜-To Be Demon ★★★ (2013-03-21 23:45:55)

緩急を飲み込んだダイナミックな曲構成は
70年代HRやプログレッシブ・ロックからの影響も伺わせ、
この頃の彼らでしか聴くことの出来ないタイプの
魅力を備えたドラマティックな逸品に仕上がっています。

LOUDNESS-THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜 ★★★ (2013-03-24 22:08:53)

当時の国産HR/HMバンドは、1年にアルバム複数枚を発表する等、今の感覚からすると信じ難いほど性急な活動ペースを余儀なくされていた印象があって、当然、それに耐え切れず潰れてしまうバンドも数多く存在したわけですが、LOUDNESSが凄かったのはこれを逆に糧へと変えて、短期間の内に飛躍的な成長を成し遂げた点(しかもメンバー・チェンジもなしに)。その成長過程は発表されたアルバムにも、しかと刻印されています。
'83年発表の本3rdアルバムは、未だ“Mr. YSE MAN”のようなちょいプログレ風味の入った大作をこなしつつも、全体的にはサウンドをタイトにストレッチすることで、80年代型HM路線へとその軸足を移しつつあることが伝わってきます。(この試みは次作で結実)。
更にアグレッシブに、強靭に鍛え上げられた高崎晃のGプレイを前面に押し出し、切れ味鋭いGリフが楽曲を牽引する“IN TH
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LOUDNESS-THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜-In The Mirror ★★★ (2013-03-25 22:54:24)

凱歌のごとき序曲から繋がっていく
ドラマティックな展開が物語る通り、
マイナーなシケシケ感が失せ、
ある種貫禄すら漂って来る堂々たる
スピード・ナンバーの名曲に仕上がっていますね。

LOUDNESS-THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜-Speed ★★★ (2013-03-25 23:01:47)

ライブで披露することを前提に組み立てたような
各楽器陣それぞれの見せ場が盛り込まれた、
火を噴くようにハイテンションなパワー・チューン。
もちろん二井原実のVoも負けてませんよ。
マミムメモォ~!

LOUDNESS-THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜-The Law Of Devil's Land ★★★ (2013-03-25 22:56:59)

B面頭を飾る様式美HMナンバー。
サビメロにもう一工夫欲しい!と思ってしまいますが
それを高崎晃のGプレイがカヴァー。
二井原以上にGが魅力的に歌いまくっています。

LOUDNESS-THUNDER IN THE EAST ★★★ (2006-04-19 21:36:00)

これまでのマイナー調の暗さが抜けて、スッキリと垢抜けた印象を受ける、メジャー感漂う5thアルバム。(マックス・ノーマンが手掛けたドライな音像もその一因か)
とは言え、別にポップになったわけでも能天気になったわけでもなく、THERIONやHAMMERFALLもカバーした腰の据わったヘヴィ・チューン“CRAZY NIGHT"、キャッチーな疾走曲“LIKE HELL"、サビメロとドラマチックなGソロが秀逸な“CROCKWORK TOY"、哀愁のバラード“RUN FOR YOUR LIFE"等、優れたHMチューンがズラリ揃った名盤に仕上がっている。
丁度、ダークなヨーロピアンHRバンドから、普遍的な魅力を備えたHMバンドへと変貌を遂げたSCORPIONSの『BLACKOUT』と同じような立ち位置の作品・・・と言ったところでしょうか?
日章旗ジャケは今見ると苦笑を誘われるかもしれ
…続き

LOUDNESS-THUNDER IN THE EAST-Clockwork Toy ★★★ (2013-03-30 10:19:48)

構築美高めのGソロのみならず、
スピーディな曲調の躍動感を増幅する
山下昌良のBプレイも良い仕事。
アップテンポでも勢いで誤魔化すことなく
ちゃんとフックの効いたサビメロからは
日本人らしいキメ細やかなセンスも感じられます。

LOUDNESS-THUNDER IN THE EAST-Like Hell ★★★ (2013-03-30 10:14:33)

ザックリと刻まれるGリフ、一緒に叫びたくなる
キャッチーなサビメロ、シンプルでノリ易い曲調と、
LAメタルからの影響を飲み込みつつも、
決して飲み込まれてしまってはいないのが凄いところ。
これは高崎晃のGプレイのみならず、何を歌っても
自身の個性を強烈に刻印する二井原実の歌の存在も
大きいように思われます。

LUCIFER'S FRIEND-Banquet ★★★ (2016-01-25 22:37:19)

LUCIFER'S FRIENDの初来日公演における、ジョン・ロートン(Vo)の衰え知らずな歌いっぷりに感動し、再発盤を購入したものの封も切らずに積んだままになっていた、'74年発表の本4thアルバムを慌てて引っ張り出しました。
名盤として人気の高い1stや7thに比べると、本作は「30人以上の編成からなるオーケストラを大々的にフィーチュアし、ジャズ/ブラス・ロック方面に傾倒した実験作」と評されることが多く、これまであまり興味を持てずにいました。
しかし実際に聴いてみると――確かに曲によってはそういった要素が多々あるものの――これはこれで非常に美味であると。と言うか、ジョン・ロートンの張りのある歌声とバンド・セクションの踏ん張りのお陰で、サウンドにはHR然としたエッジと一定のテンションが最後まで保たれており、決して気持ちだけが先走った実験作等ではありませんでしたよ。

…続き

LUCIFER'S FRIEND-Banquet-Thus Spoke Oberon ★★★ (2016-01-27 23:26:41)

『BANQUET』のハイライト・ナンバーは間違いなくコレ。
3分近くからテンポ・チェンジして、ピアノ、ギター、バイオリン、
ブラス・セクションとが一体となってクライマックスへ向かって
スリリング且つドラマティック昇り詰めていく様は
筆舌尽くし難い素晴らしさ。聴けて良かった。

LUCIFER'S FRIEND-Black Moon ★★★ (2019-06-24 23:37:20)

ジャケットに、お馴染みの凸凹コンビが復活していて思わずニッコリさせられる、’19年発表のLUCIFER’S FRIEND再結成第2弾アルバム。(通算11作目)
ジョン・ロートン(Vo)、ペーター・ヘスライン(G)、ディーター・ホーンズ(B)ら中心メンバーの年齢は揃って70歳を越え、後期高齢者まであともう一息という陣容ゆえ、「体を壊してツアーに出られなかった」とか「体調が万全でなくレコーディング・スケジュールに支障が出た」とか、バンドの存続以前に心配すべきニュースが山盛りなLUCIFER’S FRIENDですが、出している音の方は、ショッピング・チャンネル観覧席のオバ様方が羨望の溜息を洩らしそうな張り艶を保ち続けるロートンの歌声といい、タイトに躍動する楽器陣のパフォーマンスといい、これがまぁ、相変わらず実に若々しい。
それもボトックス注射打ちまくった痛々しい若作りではなく、アダ
…続き

LUCIFER'S FRIEND-Black Moon-Call the Captain ★★★ (2019-06-26 00:09:32)

張りのあるジョン・ロートンの歌声にしろ、
タイトに疾走する楽器陣のパフォーマンスにしろ
溌剌として若々しく、全く年齢を意識させないHRナンバー。
それでいてインスト・パートでは老獪なアレンジが光っています。
ニクイねどうも。

LUCIFER'S FRIEND-Black Moon-Palace of Fools ★★★ (2019-06-26 00:04:42)

重量感溢れる前半から軽快に疾走する後半へと繋がる
メリハリの効いた曲展開を、ジョン・ロートンの表情豊かなVoと
仄かにプログレ・テイスト薫るドラマティックなアレンジとで彩った、
芳醇な英国臭が実に味わい深い逸品。

LUCIFER'S FRIEND-Good Time Warrior ★★★ (2019-06-18 01:02:02)

URIAH HEEPに帯同する形で実現した初来日公演に感激して以来、LUCIFER’S FRIENDについては「ジョン・ロートン在籍時代のアルバムだけ持ってりゃいいや」という態度は改め、元COLOSSEUMⅡのマイク・スターズが歌っていた時期のアルバムもチェックしようと努めているのですが、今更集めようとするとこれが結構大変でして。なるべく帯付国内盤が欲しいのだけど、下手すりゃ中古盤に5桁の値が付けられていて全然手が出せねぇ…。
という益体もない個人的愚痴はともかく。本作はマイク・スターズ加入一発目として'78年に発表された6thアルバム。一作毎に音楽性が大きく変化していた時期ゆえ、ここで聴けるのはサタニックなバンド名とは裏腹に、明るく軽快にハジけるロックンロール・サウンド。事前知識なしに聴いたらこのギャップに結構驚いたんじゃなかろうか、と。
尤も、そこは百戦錬磨のベテラン・バ
…続き

LUCIFER'S FRIEND-Good Time Warrior-My Love ★★★ (2019-06-19 00:52:39)

LUCIFER'S FRIENDらしいドラマティックな曲展開を織り込みつつも
全体としては非常に聴き易く、何だったら映画やドラマの主題歌として
ヒット・チャートを賑わしてたって不思議ではないポテンシャルを
ビンビンに感じさせてくれる名バラード。

LUCIFER'S FRIEND-I'm Just a Rock 'n' Roll Singer ★★★ (2020-09-15 00:49:38)

稀代の名シンガー、ジョン・ロートンを擁して現在も活動中のベテラン・ハードロッカー、LUCIFER’S FRIENDが'74年にVERTIGO RECORDSから発表した3rdアルバム。
オカルティックなバンド名に相応しい、ハモンド・オルガンが重厚にうねるヘヴィ且つプログレッシブなHRを披露して名声を確立した初期2作から一転、「俺はただのロックンロール・シンガーさ」ってな格好いいタイトルとは裏腹に、ファッション・センスは微妙で頭頂部の毛髪も薄くなっているオッサンの後ろ姿を戴くアートワークのひねくれたユーモアが表す通り、本作で早くも路線転換。女性コーラスやブラス・セクションを加え、時にファンキー&ソウルフルに弾んだりもするサウンドに、初めて聴いた当初は「これじゃない」感が半端なかったですよ。但し、演奏はタイトで隙がないうえ、ロートンのパンチの効いた歌声が楽曲にビシッと一本筋を通してくれ
…続き

LUCIFER'S FRIEND-I'm Just a Rock 'n' Roll Singer-Born on the Run ★★★ (2020-09-16 01:14:24)

軽快なノリの中にも芯の太いグルーヴが通った演奏にアガりまくるHRナンバー。
つくづく「何でも演られる人たちだなぁ」と感心させられますよ。
楽器陣の熱演に一歩も引かないジョン・ロートンのVoも勿論最高です。

LUCIFER'S FRIEND-Mean Machine ★★ (2008-01-26 23:50:00)

中期URIAH HEEPを支えた名シンガー、ジョン・ロートンが在籍していた事で知られ、70年代のドイツ・ロック・シーンを
SCORPIONSと共に牽引したハード/プログレッシブ・ロック・バンドLUCIFER'S FRIENDが、音楽的変遷とジョン・ロートンの
出戻りという紆余曲折を経て、'81年に発表した8thアルバムにして、ラスト・アルバム。
丁度、イギリスで盛り上がりを見せていたN.W.O.B.H.M.に影響を受け、サウンドが一気に若返っているのが本作の
大きな特徴で、その作風は、声域/声量/表現力と三拍子揃ったロートンのパワフルなVoといい、鋭く刻まれるエッジーな
Gリフといい、スピーディに疾走するリズムといい、とても過去に7枚もアルバムを発表してきたベテラン・バンドとは
思えぬ、エネルギッシュな仕上がり。最早ハード・ロックと言うよりも、ヘヴィ・
…続き

LUCIFER'S FRIEND-Mean Machine-Cool Hand Killer ★★★ (2008-01-27 00:06:12)

弾きまくりのギター・インスト曲“MEAN MACHINE"から
劇的に展開していく、へヴィ・メタリックなスピード・ナンバー。
NWOBHMの影響を受け、一気に若返ったLUCIFER'S FRIENDの
魅力が炸裂する名曲で、インスト・パートにおける
GとKeyのハイテンションなバトルは最大の聴き所。

LUCIFER'S FRIEND-Mean Machine-Hey Driver ★★★ (2008-01-27 00:11:23)

哀愁のメロディを纏ってキャッチーに駆け抜けて行く
アップテンポの名曲。
叙情味を増幅させるKeyが、非常に良い仕事をしてくれています。

LUCIFER'S FRIEND-Mean Machine-One Night Sensation ★★★ (2008-01-27 00:02:32)

イントロ・リフがZEPの“移民の歌"を思わせるが、
Keyを有効活用した、プログレシッブ・ロックの薫り漂う
ドラマティックな曲展開は、このバンドならではの味わい。
サビメロの強烈な「憂い」は、何度聴いても悶絶モノです。
ジョン・ロートンのパワフルな歌いっぷりも完璧。

LUCIFER'S FRIEND-Sumo Grip ★★ (2012-02-03 23:50:07)

「裸の2人が激しく乱れた息遣いで汗塗れに絡み合う写真、売ります」という通販にスケベ心から申し込んだら、相撲の写真が送られて来てガッカリ・・・という笑い話を思い出さずにいられないジャケットが著しく購買意欲を阻害してくれますが(『SUMOGRIP』なるタイトルは力士が四つに組んだ状態を言い表しているのでしょうか?)、聴いて吃驚、これが名作『MEAN MACHINE』の流れを汲んだメロディアスHRの好盤じゃありませんか。
勿論、エネルギーの迸りよりメンバーの年齢相応の落ち着きが強く出た作風ではあるのですが、それでもGがエッジを効かせ、リズム隊が踏ん張り、そしてジョン・ロートンのダイナミックな歌唱がメリハリを演出してくれているので、例えばバンドの代表曲“RIDE THE SKY”のリメイク⑭も浮いては聴こえない。(URAIH HEEP時代のヒット曲“FREE ME”のカヴァー⑮はファン・サ
…続き

LUCIFER'S FRIEND-Sumo Grip-Heartbreaker ★★★ (2012-02-03 23:56:39)

「土俵入り」を表す(?)短い
和風インスト“GET IN”を序曲代わりに
高らかにアルバム開巻を宣言する名曲。
ジョン・ロートンが張りのあるハイトーンを
駆使して歌い上げる、勇壮さと物悲しさが
同居したサビのメロディが実に胸に沁みます。
ちょっと“FINAL COUNTDOWN”に
通じるものを感じたりも。

LUCIFER'S FRIEND-Sumo Grip-You Touched Me... ★★★ (2012-02-04 00:11:33)

ブリッジ・パートのコブシとエモーション
効きまくりの熱唱は、何度聴いても
「うぉー」と悶絶させられますね。
たまらん。

LUCIFER'S FRIEND-Too Late To Hate ★★★ (2017-02-19 22:17:38)

LUCIFER’S FRIEND待望の復活作。昨年行われた彼らの初来日公演を観て、ジョン・ロートン(Vo)の歌唱力が全盛期の張り艶をしっかり保っていることは確認済みでも、新作となりゃ話は別。アルバム制作はとんとご無沙汰だったわけで、「でも仮に退屈な内容だったとしても、何とか良い所を見つけて褒めまくったるでぇ!」と、かなり過保護な気持ちで聴き始めた本作でしたが、結論から申せば、手心なんぞ全く無用な素晴らしい内容でしたよ。
印象的なリフと泣きのソロを弾き出すG、軽快に躍動するリズム隊、随所で流麗な指捌きを披露し楽曲の抒情性とドラマ性を補強するKeyの良い仕事に支えられた、しっとり潤う欧州HRの伝統と格調を伝えてくれるサウンドは、LUCIFER’S FRIENDの最終作でもあった名盤『MEAN MACHINE』(’84年)を良い感じに燻したような滋味溢れる仕上がり。
そんな本作の主
…続き

LUCIFER'S FRIEND-Too Late To Hate-When Children Cry ★★★ (2017-02-19 22:24:05)

リリカルなピアノ、泣きのG、それに愁いを湛えた
ジョン・ロートンのVoとが、劇的なリズムに乗って
ドラマティックに熱を帯びていく様に引き込まれます。
復活作の完成度の高さを物語る名曲ではないかと。

LUCIFER'S FRIEND-Too Late To Hate-When You're Gone (Live) ★★★ (2017-02-19 22:35:09)

アルバムのボーナス・トラックでもある小粋なバラード。
敢えて初来日公演ラストに演奏されたライブ・バージョンを収録することで、
アルバム本編を(あたかもライブの如く)暖かく締め括る構成がニクイ。
残念ながら私が参加した1/16のライブ音源ではないのですが
耳をすませばメタルけいしょうさんの歓声が聞こえるかもしれません(?)

LUDICHRIST-Powertrip ★★ (2006-11-19 21:05:00)

前作に比べてググッとスラッシュ度をアップさせた、NYのクロスオーバー・スラッシャー、'88年発表の2ndアルバム。
饒舌なVoはラップから、弾けるグルーヴはファンクから、怒涛の突進力はハードコアから、
ハイ・テクニックに支えられた自由奔放な曲展開はジャズから、そして唐突にクラシカルな
インスト曲を披露したりと、様々なジャンルからの影響を巧みに消化して、ユニークな
スラッシュ・メタル・サウンドを創出するその洗練された手腕は、流石、都会派NY出身といった感じ。
アルバム全編に、陽性というかファニーな雰囲気が横溢していて、個人的にはもう少し「陰り」の感じられる音が
好みなのだけど(⑨のようなタイプの曲がもっとあれば・・・)、この個性と質の高さは確かに魅力的。
ただ、モッサリとしたドラム・サウンドには、もう少しキレが欲しかったかな。
折角の疾走感が
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Lance Powers-Lance Powers ★★★ (2022-10-27 00:53:39)

クリスチャン・ミュージック・シーンを主戦場に活動するアメリカ人シンガー、ランス・パワーズが90年代に発表した2枚のソロ・アルバムから、日本市場向けにベスト・テイクを選曲して収録する特別編集企画盤。(’99年リリース)
スイスのHMバンドSTORMBRINGERの元フロントマンというキャリアや、「パワーズ」なんて力強いお名前の響きといい、ジャケットにフィーチュアされたX JAPANのTOSHI似のグラサンで決めたご本人の勇姿(実際格闘技やパワー・リフティングを嗜むマッチョ系らしい)から、ゴリっとメタル寄りの音楽性を期待してしまうかもですが、いきなりピアノをバックに切々と歌い上げる抒情バラード①にて幕が上がる本作で披露されているのは、結構AOR寄りのメロハー・サウンド。GIANTやプロデューサー業での活躍で知られるダン・ハフ、売れっ子セッション・マンのマイケル・ランドゥといったゲスト・
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Lance Powers-Lance Powers-Heavens on Our Side ★★★ (2022-10-28 01:15:43)

一昔前ならロビー・ヴァレンタイン、
現在ならロブ・モラッティを思い起こさせるランス・パワーズの
ハイトーンVoによって歌われる哀愁のメロディも良いですが、
合間合間で泣きのメロディを差し込んでくるギターの
ナイス・アシストぶりも聞き逃せない名曲です。

Landmarq-The Vision Pit ★★★ (2019-04-14 09:18:06)

元QUASARのデイヴ・ワグスタッフ(Ds)とウヴェ・D・ローズ(G)を中心に'90年に活動を開始。結成30年を越えて未だ活動中の英国出身ベテラン・プログレッシブ・ロック・バンドが、’95年にSI MUSICから発表したこちらは3rdアルバムにあたる作品。
前作『SOLITARY WITNESS』(’94年)の国内盤は我らがゼロ・コーポレーションからの発売でしたが、今回はアポロンからのリリース。ちなみに1stから歌っていて、カール・グルーム率いるTHRESHOLDや、アンソニー・ルカッセンが立ち上げたロック・オペラ・プロジェクトAYREON等への参加で知られる実力派シンガー、ダミアン・ウィルソンはこれがLANDMARQのメンバーとしてはラスト・アルバムになりました。
SI MUSIC物は一定以上の質の高さは約束されている一方で、やや刺激に乏しく眠気を誘われてしまう作品も少なく
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Lightspeed (2014-04-09 23:04:45)

YESやPINK FLOYDに触発されたメンバーらにより、'76年にカナダはオンタリオ州において結成。
'79年に一旦解散するも、'89年に再編。翌年にはカセットテープのみでセルフ・タイトルのデビュー作を発表。
更に'92年に2nd『SO EXACTLY WHERE ARE WE?』をリリースすると、これが日本の輸入盤市場で評判となり、'94年にはゼロ・コーポレーションから国内盤の発売も実現している。
'95年に3rd『ON SECOND THOUGHT』を発表して以降はすっかり名前を見聞きしなくなってしまったが、その後はどうしたのだろう?1stをCDで発表し直す、なんて話もあったようだが、果たして実現したのかどうか。

Lightspeed-On Second Thought ★★ (2014-06-29 17:18:22)

日本の関係者に向けて、ブックレットのTHANKS LISTにわざわざ日本語で「ありがとうございました」とメッセージを載せていることからも、メンバーの素朴な人柄の良さが伝わってくる、カナダの5人組が'95年に日本のゼロ・コーポレーションを通じて発表した2ndアルバム。
温もりを伝える「歌」を、豊富なキャリアで培われた楽器陣の確かなテクニックと表現力が盛り立てるメロディアスHR・・・という基本路線に変わりはありませんが、今回は前作に比べ、スペーシーなプログレッシブ・ロック風味は後退。よりシンプルに、メロディを聴かせることにフォーカスしたポップな内容に仕上がっています。
と言っても、楽器陣が自己主張を忘れない楽曲には、このバンドならではの個性が宿っており、特に躍動するポップ・ナンバー③、ムーディなBが味わい深い④、アルバムの中で最もプログレ・ハードの薫りが匂い立つ⑤・・・と続く本編
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Lightspeed-So Exactly Where Are We? ★★★ (2014-04-09 23:08:01)

結成は70年代まで遡り、元々はプログレ・バンドだったというカナダの5人組が、'93年に発表した2ndアルバム。
スペーシーなインスト序曲①から、適度にスリリングなプログレ・ハード調の②へと繋ぐ展開や、曲によってはVo⇔Dsがスウィッチするフレキシブルな編成等にその出自を伺わせつつも、本作において彼らが志向しているのは、温もりを湛えたVoと、叙情的なKeyがメインを張る、AOR/産業ロック寄りのメロハー・サウンド。欧州調の泣きや哀愁をスマートに聴かせるセンスは流石カナダ産であり、Voがマイケル・サドラー型なこともあってか、ポップでまろやかな⑤なんかは初期SAGAに通じる魅力を放ちます。
長いキャリアを通じて培った実力を「楽曲をキャッチーにまとめ」「胸を打つメロディを書く」ことに注力する彼らの基本姿勢は、とりわけ②③④といった本編序盤の楽曲に集約。特にバラード④は、少ない音数で多
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Lightspeed-So Exactly Where Are We?-Miss You Now ★★★ (2014-04-10 22:07:01)

とめどなく哀愁が溢れ出すバラードですが、
温かみを伝えるVoと透明感に満ちたKeyが
クサ味を感じさせない辺りが流石カナダ産。
本編後半で繰り出される、少ない音数の中に
雄弁なエモーションの込められたGソロは
悶絶モノの素晴らしさですよ。

Lost Society-Braindead ★★ (2016-03-30 23:10:53)

前掛かりに走り抜けるスラッシュ・メタルの快作だった前2作に比べ、'15年発表の本3rdは、全く走らない①②で幕が上がる序盤の展開からして、これまでとは大きく趣きを異する内容であることを宣言してきます。例えるなら、内角を鋭く突くストレートで簡単に2ストライクを取った剛腕投手が、3球目はあえて外角に外してきた…みたいな?
ハジけるようなスピード感よりも、弾むようなグルーヴ/うねりを前面に押し出した作風は、なるほど。バンドが認める通りPANTERA辺りからの影響大。但し、へヴィネスやパワー・グルーヴといった要素の扱いの巧みさ、そうしたエッセンスを取り入れながらも「らしさ」を見失わない柔軟性は、さすが現代っ子バンドであると。オッサン達が無理して流行に乗っかろうとした挙句、目も当てられない惨状を呈した90年代に比べると、この世代にとっちゃ最早PANTERAすらIRON MAIDEN等と一緒く
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