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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 3651-3700
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MELIAH RAGE-Death Valley Dream
MELIAH RAGE-Kill to Survive
MELIAH RAGE-Kill to Survive-Beginning of the End
MELIAH RAGE-Kill to Survive-Impaling Doom
MELIAH RAGE-Kill to Survive-Kill to Survive
MELIAH RAGE-Solitary Solitude
MELIAH RAGE-Solitary Solitude-Lost Life
MELIAH RAGE-Solitary Solitude-Retaliation
MELIAH RAGE-Solitary Solitude-Solitary Solitude
MELLOW CANDLE-Swaddling Songs
MELLOW CANDLE-Swaddling Songs-Sheep Season
MERCYFUL FATE-In the Shadows
MERCYFUL FATE-In the Shadows-Egypt
MERCYFUL FATE-In the Shadows-Is That You, Melissa
MERCYFUL FATE-In the Shadows-Legend of the Headless Rider
MERCYFUL FATE-Time
MERCYFUL FATE-Time-Nightmare Be Thy Name
MERCYFUL FATE-Time-Time
MESHUGGAH-Contradictions Collapse
MESSAGE-Lessons
MESSIAH-Choir of Horrors
MESSIAH-Choir of Horrors-Münchhausen Syndrom
MESSIAH-Choir of Horrors-Northern Command
MESSIAH-Choir of Horrors-Weena
MESSIAH-Rotten Perish
METAL CHURCH-A Light in the Dark
METAL CHURCH-Blessing in Disguise
METAL CHURCH-Blessing in Disguise-Fake Healer
METAL CHURCH-Hanging in the Balance
METAL CHURCH-Live
METAL CHURCH-Masterpeace
METAL CHURCH-Masterpeace
METAL CHURCH-Metal Church
METAL CHURCH-The Dark
METAL CHURCH-The Human Factor
METAL CHURCH-The Weight of the World
METAL DE ENKA
METAL DE ENKA-演歌メタル
METALLICA-Death Magnetic
METALLICA-Kill 'em All
METALLICA-Master of Puppets
METALLICA-Metallica
METALLICA-Ride the Lightning
METALLICA-…and Justice for All
METROPOLIS-The Power of the Night
MICHAEL BOLTON-Michael Bolton
MICHAEL BOLTON-Michael Bolton-Paradise
MICHAEL BOLTON-The Hunger
MICHAEL BOLTON-The Hunger-Gina
MICHAEL BOLTON-The Hunger-You're All That I Need

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MELIAH RAGE-Death Valley Dream ★★ (2008-09-25 21:16:00)

メタルバブル崩壊に伴い、米メジャーEPIC RECORDSとの契約を失って半ば解散状態にあったボストン出身の
5人組スラッシュ・メタル・バンドが、4年の浪人期間を経て再結集、'96年にインディーズから発表した3rdアルバム。
後にGODSMACKを結成して、大成功を収めることになるサリー・エルナがDsとして在籍していたのはこの頃で
(本作で叩いているのは彼ではないが)、Bもジェス・ジョンソンから元WARGASMのボブ・メイヨにチェンジしている。
ダウン・チューニングの施されたリフ、簡素化が図れたGソロ、シンプル且つコンパクトにまとめられた曲展開etc・・・と、
矢継ぎ早に繰り出される楽曲を聴く限り、前2作を厚く覆っていたMETALLICAフォロワー風味は薄れたように感じられるが、
それは独自の個性を確立したというよりも、単に、別の流行(PANTERA型
…続き

MELIAH RAGE-Kill to Survive ★★★ (2017-07-04 00:37:36)

ボストン出身の5人組が、’89年にEPIC RECORDSから発表した1stアルバム。スラッシャーにも関わらずいきなりメジャー・デビューを飾り、しかも10万枚以上のセールスを上げる成功を収めてしまう辺りが、メタル・バブル爛熟期らしい景気の良さだなぁと。
「危険過ぎて歌詞不掲載」「アルバム表題曲はヤバ過ぎてUS盤からカット」云々と、国内盤解説からもたらされる情報の数々に煽られまくり、「どんだけ過激な音を出してる連中なんだよ!」と事前の期待値はガン上がりでしたが、どっこい。実際にここで聴かれるのは、クリーンな音作りの下、Voが適度に歌い、ツインGは整然とハーモニーを奏でる、スラッシーな尖がりっぷりよりも整合性を重視したサウンド(メジャー・アーティストらしい音ではありますけども)。正直初めて聴いた当時は「物足りねぇ」と盤を放り投げた記憶あり。
しかし、初手からそういうバンドなのだと
…続き

MELIAH RAGE-Kill to Survive-Beginning of the End ★★★ (2017-07-04 23:57:15)

昔聴いた時は
「スラッシュ・アルバムのOPナンバーとしてはインパクトに欠ける!」
と全く良い印象がなかったのですが、こうして時を経て聴き直すと
NWOBHMから影響も露わな鋭角的なGリフと
煮え切らないメロディを携えて突き進むパワー・メタリックな曲調が
十分カッコイイことに気付かされた次第。

MELIAH RAGE-Kill to Survive-Impaling Doom (2006-05-17 21:38:05)

余りに教科書通りの(=没個性的)スラッシュ・メタル・アルバムだった為、
どうにも地味な印象を拭えなかったデビュー作「KILL TO SURVIVE」の中にあって、
最も新人バンドらしい「はっちゃけ感」を漂わせていたのがこの曲。
Bソロから「GO!」の掛け声と共に曲が走り出す瞬間、勢い重視のGソロ等、
ありがちとは言え、やはりカッコイイものはカッコイイ。

MELIAH RAGE-Kill to Survive-Kill to Survive ★★★ (2017-07-05 00:06:17)

歌詞が過激過ぎてアメリカ盤では収録が許されなかったという
(その後、EPとして別リリース)スピード・ナンバー。
2ndの国内盤で対訳を読むことも出来ますが、
別にそれほど凄いことを歌っているわけでもないような…
ともあれ、ギザギザのGリフとダーティなシャウトVoを伴って
3分弱を一気呵成に突っ走る様は痛快でカッコ良い。
この名曲が中盤で睨みを効かせているのといないのとでは、
1stアルバムのトータルの印象も結構変わるのではないでしょうか?

MELIAH RAGE-Solitary Solitude ★★★ (2007-12-03 21:43:00)

デビュー作の成功に気を良くしたレーベルの提案で、「歌詞が過激」との理由から同作US盤ではカットされてしまっていた名曲“KILL TO SURVIVE”をリーダー・トラックとする5曲入りEP『LIVE SURVIVE』のリリースを間に挟み、’91年に発表された2nd。
前作は、スラッシュ・メタル然とした尖り具合よりもパワー・メタリックな整合性を重視するサウンドがマニアの間で賛否両論あったものの(個人的にも当初は圧倒的「否」派。その後手のひらをクルッと返しましたが)、今回はメロディが増量され、中~低速度をメインに、どっしりとしたヘヴィネスを効かせたパワフルな楽曲が本編の大半を占める構成からも明らかな通り、更にその路線を推進。予算倍増で黒光りする重厚感を獲得したプロダクションや、MELIAH RAGEなりのバラードと言うべき⑤、ハーモニーを活かした⑥といった楽曲を始め、以前に比べ抑揚のつ
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MELIAH RAGE-Solitary Solitude-Lost Life ★★ (2007-12-03 22:38:02)

叙情的なイントロから始まる、ノリの良さと高いドラマ性を
併せ持つ、アップテンポのナンバー。
ドラマティックなハモリっぷりを聴かせるツインGの活躍も聴きもの。

MELIAH RAGE-Solitary Solitude-Retaliation ★★ (2007-12-03 22:06:15)

荒々しくリフが刻まれるアグレッシブな前半を経て、
中盤以降の正統派へヴィ・メタリックな盛り上がりっぷりと、
炸裂するGソロのカッコ良さに痺れる名曲。

MELIAH RAGE-Solitary Solitude-Solitary Solitude ★★ (2007-12-03 21:57:52)

覇気に欠けていた前作から一転、アルバムの出来の良さを
確信させるに十分なクオリティを備えた、
アルバム・タイトル・トラックのOPナンバー。
アップテンポに始まり、劇的なインスト・パートを経て、
スラッシーな疾走を開始するダイナミックな曲展開が素晴しい。

MELLOW CANDLE-Swaddling Songs ★★★ (2012-04-29 09:00:32)

OPETHやCATHEDRALからもリスペクトを捧げられるアシッド・フォーク・バンドが'72年に残した唯一のフル・アルバム。
・・・と書くと、何やら敷居の高そうな音楽性に思われるやもしれませぬが、これが全編に亘って叙情メロディの魅力がストレートに打ち出されている作品で、非常に取っ付き易い。HR/HMファンからすると些か刺激に欠ける音である事は否定できませんが、ウォームな音色のBや、随所で哀愁のメロディを差し込むG、それに流麗な指捌きで曲調を淡く彩るKeyが取り入れられたサウンドは、フォークそのものというよりもプログレッシブ・ロック的な味わいも感じさせてくれます。
何より、アニー・ハズラム系のクリアなソプラノ・ボイスが持ち味のクロダー・シモンズと、より姐御度の高い(時折カルメン・マキ風な)歌声を聴かせてくれるアリソン・オドンネルという二人の歌姫を擁していることがこのバンド最大の
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MELLOW CANDLE-Swaddling Songs-Sheep Season ★★★ (2012-04-29 09:18:56)

インスト・パートにもしっかりと時間が
割かれているため、プログレシッブ・ロック的な
味わいも感じさせてくれる名曲。
ピアノ好きとしては、美旋律を振りまく
後半のピアノ活躍っぷりだけで
御飯がおかわり3杯はいけますね。

MERCYFUL FATE-In the Shadows ★★★ (2016-12-24 10:16:32)

キング・ダイアモンドの魔性の歌声と、ハンク・シャーマン&マイケル・デナーが蠢かすリフ・ワーク等、どこを切っても「特」で「異」。極めてヘレティックなHMサウンドを以て、スラッシュ四天王を始めとする多くのバンドにインスピレーションを授けたMERSYFUL FATE。本作は90年代に入り再結成を遂げた彼らが’93年に発表した復活第一弾アルバム(通算3枚目のスタジオ作)で、ご祝儀代わりにMETALLICAのラーズ・ウルリッヒが⑩にゲスト参加してドラムを叩いていることも話題になりました。
リリース当時は、雑誌や周囲の評価があまり芳しくなかったため、他の新譜チェックにかまけてスルーしてしまっていたのですが、次作『TIME 魔の刻』が傑作だったので慌てて遡って本作も購入。したらば、こっちも大変素晴らしい出来栄えじゃありませんか。やっぱ実際に聴いてみんと分からんもんだなぁと。
メタリックな疾
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MERCYFUL FATE-In the Shadows-Egypt ★★★ (2016-12-26 23:13:04)

アグレッシブな疾走感を湛えたヴァース転じて、
闇の中をキングのVoが空中浮遊するかの如き
コーラスが怪しくも美しい、OPナンバーに相応しい
インパクトを放つ逸品。

MERCYFUL FATE-In the Shadows-Is That You, Melissa ★★★ (2016-12-26 23:37:02)

物悲し気なイントロに、切々と歌い上げる
キングのVoが被さる冒頭部分だけで、
「これは名曲」との予感がヒシヒシと。
静と動を飲み込んだ劇的な曲展開に
泣きを湛えたツインGが折り重なっていく
終盤の盛り上がりは、アルバムのクライマックスに
相応しい名曲の貫禄を感じさせてくれます。

MERCYFUL FATE-In the Shadows-Legend of the Headless Rider ★★★ (2016-12-26 23:21:38)

映画化もされた「スリーピー・ホロウの伝説」を題材に、
7分以上に及ぶ長尺をドラマティックに語り上げる大作曲。
といっても、キングのシアトリカルな語り口と、
荘厳な雰囲気を湛えたドラマティックな曲展開の魅力で
全く長さを感じさせませんが。

MERCYFUL FATE-Time ★★★ (2016-07-07 22:34:16)

MERCYFUL FATEの最高傑作と言えば、やはり『MELISSA』『DON’T BREAK THE OATH』といった80年代の作品群の名前がまず真っ先に思い浮かぶわけですが、でも「'95年発表の本再結成2作目も完成度の高さじゃ負けてませんぜ」と、個人的にはコッソリ推して行きたい所存であります。
ここに託されているのは、アルバム・タイトルの『魔の刻』を始め、収録各曲に冠された仰々しい邦題の数々が、全く大袈裟には感じられない暗黒メタル・サウンド。高低差の激しいメロディを独特のファルセット・ボイスを駆使してシアトリカルに歌い上げるキング・ダイアモンドの個性的なVo、時に劇的にハモリつつ、奇怪に蠢くGリフを次々展開させていくハンク・シャーマン&マイケル・デナーのGコンビ、場面転換の多いリズムを阿吽の呼吸で支えるスノーウィ・ショウ(Ds)とシャーリー・ダンジェロ(B)の重厚なパフォーマ
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MERCYFUL FATE-Time-Nightmare Be Thy Name ★★★ (2016-07-09 00:53:35)

BLACK SABBATH風に蠢くGリフ、
低音から高音まで目まぐるしく行き来するキングの怪奇Vo、
そして讃美歌風の荘厳なコーラスが
シアトリカル且つホラーな雰囲気を醸成する
アルバムのカラーを決定づける名曲でありました。

MERCYFUL FATE-Time-Time ★★★ (2016-07-09 00:56:52)

時は殺し、時は癒す、
時は訪れ、時は過ぎゆく・・・
儚く美しげでありながら
どこか背筋に怖気を走らせる冷ややかさも兼ね備えた
至高の名バラード。アルバムのハイライトですね。

MESHUGGAH-Contradictions Collapse ★★ (2018-04-17 23:20:36)

スウェーデンの人気者、MESHUGGAHが’91年に発表した、ちょくちょくPRAYING MANTISの2nd『PREDETOR IN DISGUISE』と空目するジャケット・イラストが目印(?)の1stフル・アルバム。
「ジェント」の提唱者とか、「実験的」「前衛的」、はたまた「エクスペリメント・メタル」「アバンギャルド・メタル」とか、ボンクラ・メタラーには敷居が高過ぎる難解なバンドとの印象が付いて回る彼らですが、かつて思い切って聴いてみた本作は、意外にも「インテレクチュアル・スラッシュ・メタル」の好盤として普通に楽しむことが出来てしまったという。
収録曲の大半が6~7分台という大作主義、メンバーの高度なテクニックが隙なく支える、変拍子やリフ/リズム・チェンジの多用により複雑に構築された曲展開等、後の作風へと至る萌芽を随所でチラ見させつつ、メリハリの効いた楽曲は終始適度な緊張
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MESSAGE-Lessons ★★★ (2018-03-04 23:09:47)

BON JOVI参加前のリッチー・サンボラ(G)とアレック・ジョン・サッチ(B)や、後にPROPHETでデビューを飾るディーン・ファザーノ(Vo)らが在籍していた幻のスーパー・バンドが、’82年に唯一残した6曲入りEP。
インディーズ流通で僅かな枚数しかプレスされなかったため、世界中のマニアが血眼でオリジナル盤争奪戦を繰り広げた作品でしたが、ここ日本を筆頭に再発ブームが盛り上がった90年代半ばにCD化が実現。その際には、EP収録曲⑤~⑪の他に、ディーン以外は異なる面子でレコーディングされている未発表曲①~④、元々は彼のソロ・アルバム用の楽曲だったという⑫~⑮がボーナス・トラックとして追加収録。しかもそこには御大リッチー・ブラックモアが参加している音源が混じっているとの噂がまことしやかに囁かれていたりするという。(この真偽に関しては今調べてもよう分からんまま。④とかそれっぽい?)
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MESSIAH-Choir of Horrors ★★ (2009-03-08 02:40:00)

スイスは、ツーク州バール出身のデス/スラッシュ・メタル・バンドが、'91年に発表した3rdアルバム。
MESSIAHと言えば、コープス・ペイント施したメンバーが、低音の全く効いていないスカスカなサウンドの下、
邪悪でチープなブラック・メタルを全力で演奏していた1st『HYMN TO ABRAMELIN』しか知らなかったので、
アンドレアス・マーシャルが手掛けたダーク・ファンタジー調のジャケット・アートワークも美麗な本作を
初めて聴いた時は、向上著しいサウンド・プロダクションといい、疾走感はそのままによりドラマ性を高め、
ズッシリとしたヘヴィネスが宿った楽曲のクオリティといい、全体的に大幅なグレードアップが図られた
内容の充実っぷりに「化けやがったなぁ」と、かなり驚かされた覚えあり。
重々しく疾走する刻みの細かいGリフや、低音咆哮型(以前はギャアギ
…続き

MESSIAH-Choir of Horrors-Münchhausen Syndrom ★★ (2009-03-08 18:16:44)

禍々しい咆哮を響かせるVo、刻みの細かい猛々しいGリフに、
起伏に富んだ曲展開とが畳み掛けるように疾走する名曲。
ブルータルな曲調に反して、メロディアスなフレーズと
ソロ、そして美しいアコギを奏でるGの仕事っぷりがナイス。

MESSIAH-Choir of Horrors-Northern Command ★★★ (2009-03-08 18:19:21)

どこか民俗音楽的なメロディを紡ぎ出すアコギを
フィーチュアして、荒涼とした雰囲気を撒き散らしながら
疾走するドラマティックなインスト・ナンバーの名曲。
プロデューサーのスヴェン・コンクエストがKeyで参加。

MESSIAH-Choir of Horrors-Weena ★★ (2009-03-08 18:27:01)

基本はバイオレントでブルータルなデス/スラッシュ・メタル・ナンバーながら、
耳に残るメロディアスなフレーズを奏でるGが、
アルバムのラストを飾るに相応しい劇的さを楽曲に与えている。
尚、エンディングのガヤ(?)にKREATORのミレとヴェンターが
参加している。

MESSIAH-Rotten Perish ★★ (2009-03-11 22:11:00)

3rd『CHOIR OF HORRORS』に引き続き、プロデューサーにスヴェン・コンクエストを起用して制作、'92年に発表された4thアルバム。
ホーリーな雰囲気を漂わせた、序曲①の美しい余韻を引き裂くようにスタートする②の、凶悪且つ重厚な
Gリフ&リズムの「刻み」を聴けば明らかなように、今回は、最終的なミキシングがフロリダの
MORRI SOUNDスタジオにて行われているだけあって、低音を強調した湿度高めの音作りや、
完全にデス声へと移行したVoのグロウルっぷり等、前作に比べ「デス・メタル度」が飛躍的にアップ。
この重苦しいサウンド・プロダクションはかなり好き嫌いが分かれるところなれど、楽曲自体は『CHOIR~』の作風を
継承しており、耽美方向への拘りも健在。と言うか、ストーリー性を感じさせるジャケット・アートワークといい、
(コンセプト・アル
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METAL CHURCH-A Light in the Dark ★★ (2007-02-19 22:05:00)

初代Vo.デヴィッド・ウェインの死、唯一残っていたオリジナル・メンバー カーク・アーリントン(Ds)の脱退という
悲劇/アクシデントを経て吹っ切れたのか、アルバム・タイトルやジャケット・アートワークからも
バンドの(というかカークの)原点回帰の姿勢がヒシヒシと伝わって来る、'06年発表の8thアルバム。
実際、初期の名曲のセルフ・リメイクである⑪が浮いてしまう事のない、ダークな作風の楽曲が取り揃えられていて、
ここ数作を薄っすらと覆っていた(良くも悪くも)ベテランらしいルーズなノリが減少。
作品全体に、初期の頃を思い起こさせる暗い緊張感が漂う。
特に本編の幕開けを飾る①は、久しく冴えの見られなかったミドル・チューンとしては屈指の完成度を誇る、
聴いててゾクゾクさせられるMETAL CHURCH節炸裂の名曲。サビでの転調が、曇天から射し込む陽光のよ
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METAL CHURCH-Blessing in Disguise ★★ (2006-12-17 17:55:00)

中心メンバーのカート・ヴァンダフーフ&看板Voデヴィッド・ウェインの脱退。後任として、
元METALLICA(臨時メンバーだけど)のジョン・マーシャル(G)と、元HERETICのVoマイク・ハウの
加入という、ドラスティックなメンバー・チェンジを経て、'89年に発表された3rdアルバム。
脱退したものの、カートが引き続きコンポーザーとしてバンドに関わっているので、作品の方向性自体は
1st~2ndの頃と大差ない。「これぞMETAL CHURCH!」とゾクゾクさせられるヘヴィ・チューン①なんて、
今にもウェインのシャウトが聴こえてきそうな、初期路線を踏襲したドラマチックな名曲。
その一方で、憂いを帯びて疾走するメロディと、Gアルペジオが美しい⑤のような新味の楽曲も収録されていて、
やはりメイン・メンバーが2人も入れ替われば、サウンドに変化が生じるの
…続き

METAL CHURCH-Blessing in Disguise-Fake Healer ★★★ (2007-02-04 21:04:39)

どなたか、この曲のリフを「水戸黄門」に例えている方が
いましたが、上手い!(笑)本当にそんな感じ。
3rd『BLESSING IN DISGUISE』は、マイク・ハウの加入で
曲作りの方向性に変化が見え始めていたが、この曲に関しては
初期の頃を彷彿とさせる、緊張感とヘヴィネスを備えた名曲。

METAL CHURCH-Hanging in the Balance ★★ (2007-02-13 19:58:00)

メジャー・レーベルからドロップアウトし、まさにタイトル通り崖っぷちの状況下で'93年に発表された5thアルバム。
バンドの置かれたシリアスな状況が全く伝わって来ないジャケは酷いが、前作『THE HUMAN FACTOR』の作風を
順当に受け継いだ内容の方は相変わらず素晴しい。本作は『THE HUMAN~』よりも更にメロディ重視路線へと踏み込んだ感じで、
前作同様、リスナーを一発で虜にするようなキラー・チューンこそ収録されていないものの、
キャッチーなメロディに彩られた楽曲の数々は、聴き込んだ分だけ味の出てくるスルメ・チューン(?)ばかりなり。
個人的には、哀愁を帯びたメロディが心地良く疾走する②、中期METAL CHURCHの得意パターンとでも言うべき
ドラマチックな⑤、広島への原爆投下について歌った起伏に富んだ大作⑦、「爽やか」とさえ
表現でき
…続き

METAL CHURCH-Live ★★★ (2023-01-24 01:32:58)

シンプルに『LIVE』と題されたMETAL CHURCHの蔵出し実況録音盤。'86年に2nd『THE DARK』発表後、テキサス州ダラスにて行ったライブの模様が収められており、当時のフロントマンは勿論、故デイヴィッド・ウェイン。90年代末期に復活を果たしたMETAL CHURCHのシンガーの座にウェインが再就任したことに合わせて’99年に国内盤の正式リリースが実現しました。
スラッシュ・メタル・バンドとして尖りまくっていたこの時期の彼らのライブが聴けるのは嬉しい限りで、前掛かりに突き進む①にて荒々しくスタートを切り、DEEP PURPLEの名曲“HIGHWAY STAR”の倍速カヴァー⑩まで全力疾走で走り抜ける本編は、整合性?んなもん知らんわ!とばかりに、とにかく刺々しくてアグレッシブ。同時に⑦⑨といった重厚なヘヴィ・チューンにおいてもゾクゾクする興奮が生み出せる、METAL CH
…続き

METAL CHURCH-Masterpeace ★★ (2007-02-15 21:40:00)

いやいや、聴きましょうよ(笑)。'99年発表の6thアルバムにして、待望の復活作・・・の割にイマイチ盛り上がりに欠けたのは、
やはり皆、デヴィッド・ウェインの声の衰えっぷりに「引いて」しまったせいなのか?
まぁ、実際自分も、別人のように落ち込んでしまった彼の声量にはショックを受けたクチなわけだけど、
老いたりとは言えウェインが並以上の実力を有したVoなのは疑いようの無い事実。へヴィ・バラード⑨における
押しと引きを駆使した劇的な歌唱を聴き給えよ、諸君。パワーはともかく、テクニック面での劣化はないので、
今ではもう慣れてしまって普通に聴けるし、そして何より、今作も収録曲のクオリティは十分高い(ように思う)。
軽快に疾走するリズムに、憂いを帯びたキャッチーな歌メロとツインGが乗っかる名曲②、アコギとメロトロンの音色が
哀愁を演出する③、中期以降のME
…続き

METAL CHURCH-Masterpeace ★★ (2007-02-19 19:48:00)

たしかにREVERENDに比べると、本作におけるウェインのパワー・ダウンぶりは、ちょっとショッキングですよね。
元々、凄まじい声量を駆使して歌いまくり、聴き手を圧倒するタイプのシンガーだったので、
より衰えがハッキリと感じられてしまって・・・。

METAL CHURCH-Metal Church ★★ (2006-12-07 22:32:00)

ヘヴィ・メタルの空洞化現象が叫ばれていた頃のアメリカで、SAVATAGEやVICIOUS RUMORSと並んで気を吐いた
パワー/スラッシュ・メタル・バンド、'85年発表の1stアルバム。
欧州風味のツインGと、強力なVoの2枚看板で知られるバンドだが、その魅力はアグレッシブ且つドラマチックな
OPチューン①から早くも全開。この後にも、地を這うリズムとGリフの刻みが強烈な②、スラッシーに疾走する③、
劇的に盛り上がるパワー・バラード④、正統派へヴィ・メタリックな⑤、勇壮な歌メロと
印象的なツイン・リード・パートを持つ⑧、DEEP PURPLEの名曲のカヴァー⑨(アレンジにもう一工夫欲しかった)・・・と、
次々に畳み掛けてくる展開は圧巻。⑥⑦のみ大人しめだが、それもデヴィッド・ウェインのVoにかかれば
力技で聴き応えのあるメタル・チューンに早変わり
…続き

METAL CHURCH-The Dark ★★ (2006-12-14 21:19:00)

多くのファンが「デヴィッド・ウェイン在籍時代の最高傑作」と太鼓判を押す、'86年発表の2ndアルバム。
勢い任せの荒っぽさが影を潜め、まさに『THE DARK』な収録曲の数々はより一層練り上げられ、
重厚さを増したサウンド・プロダクションも充実と、バンドがデビュー作『METAL CHURCH』から
格段の成長を遂げた事実が、しかと刻み込まれたクオリティを誇る。
怒涛の突進力と、シャープなツインGが奏でる欧州風味のメロディのコンビネーションが強力な
「これでツカミはOK」のOPチューン①に始まるアルバム本編の方も、スピード・チューンは更に鋭く
(ウェインの噛み付くような歌唱がスラッシーな雰囲気を演出)、ゾクゾクさせられる不穏な緊張感を孕んだ
ヘヴィ・チューンは益々ヘヴィにと、メリハリの効いた曲作りが為されていて、だからこそ、
憂いを帯びたヘヴ
…続き

METAL CHURCH-The Human Factor ★★ (2007-01-22 20:37:00)

リフ重視からメロディ重視へと、曲作りのスタイルが明らかに変化を遂げている、'91年発表の4thアルバム。
例えば“FAKE HEALER"のような、一発でハートを鷲掴みにされる名リフはないが、哀愁を帯びて駆け抜ける④や、
バラード調に始まり劇的に盛り上がっていく⑤⑦といった楽曲に代表されるように、聴き手を
グイグイと引き込んでいく、親しみ易くキャッチーなメロディがアルバム全編に溢れている。
相変わらず収録曲の大半はカート・ヴァンダフーフが手掛けているのわけだけど、ここにきて
マイク・ハウ(とジョン・マーシャル)の発言力も大きくなって来ているようで、スラッシュ・メタル的な
暗さ/重さが抜け、すっきりと垢抜けたメジャー感漂う楽曲からは、HERETICっぽさも感じられなくもないような?
勿論、①⑥⑧⑩のような強力な疾走チューンは健在だし、力強いリフを持
…続き

METAL CHURCH-The Weight of the World ★★ (2007-02-17 01:37:00)

前作『MASTERPEACE』発表後に早くもオリジナル・ライナップが崩壊。残ったカート・ヴァンダフーフ(G)と
カーク・アーリントン(Ds)が新メンバーを補充する事で何とかバンドの体制を立て直し、
'04年になって漸く発表された仕切り直しの7thアルバム。(実質は再々結成アルバムか?)
新たに加入したVoの歌唱は、デヴィッド・ウェインやマイク・ハウに比べると今ひとつパンチに欠けるものの、
取り敢えず、このバンドには似合いの声質の持ち主なので、聴いていて違和感は全くない。
そうしたメンバー・チェンジによって(主にカートが)気持ち的に若返ったのか、全体的に溌剌とした雰囲気が
漂っていているのが本作の大きな特徴で、前作に比べるとメロディの「押し」が少々弱い気がしないでもないが、
(①なんて元気になり過ぎて「躁」状態に入っちゃってます)、哀愁を帯びたサビ
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METAL DE ENKA (2014-04-24 23:37:41)

元ANTHEMの福田洋也(G)がプロデュースを手掛けたプロジェクト。
一般層を巻き込む大ヒットとなったANIMETALの便乗企画であることは明白で、ベテラン・ミュージシャンが何をやっているのか・・・と眉をしかめる向きもありましょうが、個人的には、90年代に燻っていた彼らに、再びスポットライトを当ててくれたことには少なからず感謝していたり。
ANTHEMの再結成なんて、このブームなしには叶わなかった気がしていますしね。

METAL DE ENKA-演歌メタル ★★★ (2014-04-24 23:30:48)

アニメタルの大ヒットに便乗すべく乱立した、数多の「○○メタル」プロジェクトの中にあって、埋もれることなく未だに記憶の隅に留まり続けているのが、HM風にアレンジした演歌の名曲の数々をメドレーで聴かせてくれたこちらの作品。
SCORPIONSの『VIRGIN KILLER』の発禁ジャケットをパロったアートワークだけで掴みはOK。重厚な音作りやハイトーンVoで分かり易くへヴィ・メタリックな雰囲気を盛り上げつつも、原曲の知名度にべったり依存したり、へヴィな演奏だけで「メタルでござい」と安直に主張したりすることなく、アレンジ面においてもかなりの工夫が凝らされているのが本作の魅力。
演歌の名曲とHR/HMの名リフを合体させたアイデアは特に秀逸で、“KILL THE KING”のGリフを纏って疾走する“北の宿から”や、“VIRGIN KILLER”の攻撃性が憑依したかのような“津軽海峡冬景
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METALLICA-Death Magnetic ★★ (2008-10-04 23:38:00)

既に熱心なファンの方々が数多く書き込まれているので、今更、自分が付け加える事なんぞ何も無いわけだが、
敢えて1つ言わせて貰えるなら、「まぁMETALLICAが本気を出せば、ざっとこんなもんよ」といったところでしょうか。
THRASH DOMINATION 08の会場で①を聴いた時から期待はしていたが、実際、本編の内容もその期待に見事に応えてくれる
出来映えで、個人的には、正統派HM然としたツインGをフィーチュアして激走する、まさにスラッシュ・メタル!な
①⑩、メロウに始まり、グイグイと盛り上がっていく劇的な④⑧辺りが特にお気に入り。
「METALLICAの原点回帰」と騒がれた本作なれど、クリフ・バートンがいない以上、3rd『MASTER OF PUPETTS』以前の
作風に戻れる筈もなく、流麗なメロディや構築美に溢れたドラマティックな曲展開よりも、冗長
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METALLICA-Kill 'em All ★★★ (2007-03-09 22:49:00)

自分は『...AND JUSTICE FOR ALL』でMETALLICAの音に初めて触れたクチなので、この'83年発表のデビュー作を後追いで聴いた時には、その垢抜けない音作りといい、「青さ」全開のジェイムズ・ヘッドフィールドのVoといい、ドラマティックな構築美よりもラフな勢いが先走る楽曲といい、「これ、本当にMETALLICA?」と、かなり面食らった覚えがある。ぶっちゃけ、全体的にかなりチープというか何と言うか。
とは言え、それさえ我慢できれば(慣れてしまえば)、本作は間違いなく名曲/名リフの宝庫。アルバムのOPと同時にスラッシュ・メタル史の幕開けも飾った①、パンキッシュなリフと、正統派メタリックな歌メロの組み合わせが絶妙な③、サビのドラム・フレーズも印象的なアルバムのハイライト的存在の⑥、本編随一のアグレッション撒き散らしながら激走する⑩といった疾走曲の数々は、貫禄や重量感とい
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METALLICA-Master of Puppets ★★★ (2007-03-16 22:50:00)

名曲中の名曲①で幕を開ける、'86年発表の3rdアルバムにして、自他共に認めるMETALLICAの代表作。
スラッシュ・メタル・ブームを決定付けた歴史的名盤ながら、鋭さよりも重厚さに重きを置き、スピードを抑え目にした楽曲はより複雑化・大作化・・・と、内容的には一足早く「脱スラッシュ・メタル」が試みられていて、彼らが狭いジャンルでは収まりきらない、孤高の音楽性を確立させた最初の作品とも言える。
2本のアコギが絡み合う美しいイントロから劇的に疾走を開始する①や、印象的なリフを持つ⑤、ラストを激烈に締め括る⑧のようなスラッシーなスピード・ナンバーを要所に配しつつも、②④⑥といった楽曲を筆頭に、以前にも増して起伏に富んだメロディを歌うジェイムズ・ヘッドフィールドのVoといい、更に構築美を高めた曲展開といい、ツインGが生み出すメロディの煽情度といい、アルバム全編に溢れるドラマティシズム
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METALLICA-Metallica ★★ (2007-03-27 22:26:00)

スピード重視からグルーヴ/重さの追求へと、スラッシュ・メタル・シーンの流れを完全に変えてしまった
非常に罪作りな'91年発表の5th。通称『BLACK ALBUM』
ただ、それはそれとして、本作の完成度の高さは認めざるを得ない。複雑な曲展開を備えた
大作曲が並んでいた『...AND JUSTICE FOR ALL』の反動か、コンパクトにまとめられたシンプル且つストレートな
楽曲からは、劇的なドラマ性やスラッシーな疾走感といった要素は大幅に失われてしまったものの、
大ヒット・シングル①を筆頭に、いずれの楽曲もリフにしろリズムにしろジックリと練り込まれていて、すこぶるキャッチー。
また、ジェイムズ・ヘッドフィールドがシンガーとして著しい成長を遂げている事と併せて、
速い曲やドラマチックな曲展開がなくとも、物足りなさを覚える事はない。
特に、その
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METALLICA-Ride the Lightning ★★★ (2007-03-09 23:07:00)

METALLICAの代表作と言えば、3rd『MASTER OF PUPPETS』で決まりだろうが、あのアルバムに若干の冗長さを感じてしまう自分にとっては、METALLICAの最高傑作と言えば間違いなく、この'84年発表の2ndアルバム。
名手フレミング・ラムッセンが手掛けた重厚なサウンド・プロダクション、歌唱力向上著しいジェイムズ・ヘッドフィールドのVo、劇的なドラマ性を一層高めたツインG、要所でハッと耳奪われるフレーズを閃かせるクリフ・バートンのB、そして何よりパンキッシュなラフさが姿を消し、起承転結がバッチリと決まる、欧州へヴィ・メタル然とした構築美が前面に押し出された楽曲の数々が、素晴しいったらありゃしない。
スラッシュ・メタルの旨みエキスを凝縮したかのような完全無欠の名曲①に始まり、劇的なイントロ・リフに瞬殺される②、寒々とした空気を纏った③、スラッシュ・メタル・バン
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METALLICA-…and Justice for All ★★ (2007-03-13 21:35:00)

クリフ・バートンの突然の死によって、バンド内部が混乱の極みにあった事が、痛い程に伝わってくる'88年発表の4thアルバム。
冷静に曲作り出来る状態ではなかったのか、とにかく思い付いたアイデアを片っ端から力ずくで継ぎ接ぎしていったかのような
楽曲の数々は、例えば“BATTERY"の如きキャッチーなナンバーが姿を消し、その何れもが6分を越す大作ばかりズラリ。
かと言って、高いドラマ性と構築美を誇っていた前作『MASTER OF PUPPETS』に比べると、メロディの魅力が弱く、
曲展開にも強引さが散見され、全体的に、やや締まりに欠ける冗長な作風との印象は拭えない。
だがしかし。それでも本作を駄作に堕とすことなく、きっちりと名盤に仕上げてみせる辺りが、METALLICAの凄いところ。
特に、劇的なイントロ部分だけで完璧に掴まれる名曲①、角張ったリフがガツンガ
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METROPOLIS-The Power of the Night ★★★ (2015-02-18 00:02:39)

母国カナダのミュージック・シーンにおいて殿堂入りを果たすシンガー/ソングライター、スタン・メイズナー(最近だとマイズナー表記)が、キム・ミッチェルとの活動で知られるピーター・フレデッド(Vo)と組んで立ち上げたニュー・プロジェクトの唯一作('00年)。
実のところプロジェクトとしての実体はなく、彼らが暇を見ては80年代からコツコツと作り溜めて来たものの発表する機会がなかった楽曲の蔵出し音源集らしいのですが、でもこれだけ出来が良ければ細かい経緯なぞどうでもいいよねと。
ポジティブなフィールに満ちた曲調に、仄かな哀愁入りメロディを振りかけた、実にカナディアンな(?)サウンドは、スタン・メイズナーのスタジオ・アルバムと同一路線を行くキャッチーに洗練されたポップ・ロック。歌だけピーターに任せ、それ以外は作曲/アレンジ/演奏/プロデュースまで一人でこなしてる点も同じ。重厚なプロダクショ
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MICHAEL BOLTON-Michael Bolton ★★★ (2022-09-22 00:09:34)

70年代後半にリリースした2枚のソロ・アルバムも、元KISSのブルース・キューリックと結成したBLACKJACKも不発に終わってしまいキャリアの岐路に立たされていたマイケル・ボロティンが、名前をマイケル・ボルトンと改めて’84年に発表した仕切り直しのソロ・デビュー作。邦題は『大いなる挑戦』。
どっぷりメタル・ライフに浸かりきっていた身には「バラードの帝王」の作品なんて興味の範疇外もいいところでしたが、《燃えよボルトン》という香港功夫スターばりに威勢の良い帯惹句と、「実はこの時期のボルトンはHRシンガーだったらしい」との情報に釣られて本作を手に取ってみれば、Keyが印象的に跳ねるOPナンバー①は何とTOUCHのマイク・マンゴールドが手掛けているじゃありませんか。この幕開けだけでガッチリとハートを掴まれてしまいましたね。
ボロティン時代のソロ作とは異なり、渋めのブルース/ソウル色
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MICHAEL BOLTON-Michael Bolton-Paradise ★★★ (2022-09-23 01:20:25)

ドライヴする曲調に骨太なギター、
フックの効いたメロディをデイヴ・メニケッティばりに
熱唱するマイケル・ボルトンのVoといい、
キャッチコピーに「ひとりメタル」なんて冠されたという
HRシンガー時代の彼氏の魅力が詰まった名曲です。

MICHAEL BOLTON-The Hunger ★★★ (2022-02-17 22:17:42)

マイケル・ボルトンといえば「バラードの帝王」としてポピュラー・ミュージック・シーンで高い評価と人気を誇るシンガー/ソングライターですが、ソロ・デビュー当時はBATHORYのクォーソンに先んじて《ひとりメタル》なるキャッチコピーを頂戴する等、比較的HR/HM寄りのスタイルを模索していました。
'87年発表のこの3rdソロ・アルバム(邦題『いざないの夜』)は、そうしたキャリアの一区切りとなった作品で、大ヒットを飛ばした次作以降は一気にAOR方面に踏み込んだ作風を追求していくこととなるのに対し、本作は盟友ブルース・キューリック、ジョー・リン・ターナー、エリック・マーティンといったゲストの顔触れからも明らかな通り、ぎりぎりロック・フィールドに留まったサウンドを披露してくれています。
オーティス・レディングのカヴァー②のようなソウル志向も既に垣間見せつつ、ボブ・ハリガンJr.との共作に
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MICHAEL BOLTON-The Hunger-Gina ★★★ (2022-02-17 22:31:48)

歯切れの良いギター、躍動感溢れるリズム、
その上で思わず一緒に歌いたくなるキャッチーな
メロディが踊る、本アルバムのハイライトに推したい
ハードポップの名曲です。

MICHAEL BOLTON-The Hunger-You're All That I Need ★★★ (2022-02-17 22:37:18)

邦題は“君がすべて”。
プロデュースはジョナサン・ケインで、作曲はケイン、ニール・ショーンと
マイケル・ボルトンの共作。演奏もケイン、ショーン、ランディ・ジャクソン
というJOURNEY組が担当していることもあり、Keyによるイントロから
フラッシーなGソロ、華やかなコーラスに至るまで完全に
「マイケル・ボルトンが歌うJOURNEY」状態の名曲に仕上がっています。


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