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MR. BIG(UK)-Seppuku ★★★ (2021-01-21 00:49:49)
アメリカではなくイギリスのMR. BIGがMOTT THE HOOPLEのイアン・ハンターをプロデューサーに迎えてレコーディング作業を行うも、紆余曲折の末バンドが解散してしまったため、'03年に発掘されるまでお蔵入りの憂き目に遭っていた幻の3rdアルバム。
90年代に彼らの旧譜を見かけた時は「へー、イギリスにもMR.BIGがいたんだ」と思う程度でアルバムの購入までには至らなかったのですが、本作はショップで目に入った瞬間購入を決意。何せタイトルが『SEPPUKU』ですよ。買わいでか。
なので「話のネタに」と入手した作品でしたが、実際のところ本編に東洋趣味は皆無。さぞやガッカリした…ことは実は全然なく、むしろQUEENやSWEET辺りに通じる甘い歌声/美しいハーモニー/キャッチーなメロディに彩られた、まさしく『甘美のハード・ロッカー』(2ndアルバムの邦題)の面目躍如といった趣き
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MR. BIG(UK)-Seppuku-Seppuku ★★★ (2021-01-22 00:22:16)
色物感溢れる曲タイトルに星3つ。
とはいえ、ドラマティックな構築美を宿した楽曲自体には
浮ついた雰囲気は微塵もなく、もしかするとアルバム制作中に既に
バンドの解散を予期していたメンバーが、「これが最後」と決意して
このタイトルを名付けたのではないか…と深読みすることも可能。
手元のCDには対訳はおろか歌詞カードもついていないので
何について歌っているのかは全然分からんのですが。
MR. BIG(UK)-Sweet Silence ★★★ (2022-05-12 00:06:28)
Vo兼Gのディッケンを中心に結成され、ヨーロッパ地下ポルノの帝王からバンド名の着想を得て、アメリカの4人組よりも一足お先にMR. BIGを名乗ったイギリス出身4人組が、レコード会社やマスコミの猛プッシュを受けて'75年に発表した1stアルバム。
邦題『甘美のハード・ロッカー』に相応しい、甘くポップなメロディ/キャッチーなコーラス/美麗なハーモニー/ストーリー性を感じさせる曲展開等々…聴いた誰もがQUEENやSWEETからの影響を確信するであろうメロディアス・ロックを基本に、そこに濁声とクリーンというタイプの異なるツインVo、それに2人のドラマーを擁する珍しい編成を生かしたアグレッシブなHRのエキサイトメントから、プログレ、グラム・ロック、カントリー、ワルツ、唐突な中華風メロディ、果てはエピック・メタルばりのドラマ性に至るまで、様々なエッセンスをぶち込んだサウンドは多彩にしてカラフル
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MR. BIG(UK)-Sweet Silence-Throne Second Amendment ★★★ (2022-05-13 00:49:17)
邦題は“永遠の光”。
QUEEN風のポップかつカラフルな楽曲から
ツイン・ドラムが暴れ倒すHRナンバーまで
多彩な楽曲が並ぶ本作ですが、この曲は
エピック・メタルばりの重厚感でアルバムを
ドラマティックに締め括ってくれます。
前曲“輝ける王座”とセットでお楽しみください。
MR. BIG-Superfantastic ★★★ (2008-07-12 20:54:00)
“SUPERFANTASTIC"をリーダー・トラックとした、7th『GET OVER IT』からのマキシ・シングル。
オリジナルの未発表曲も収録されているが、何と言っても本作最大の目玉は、「雑誌BURRN!!創刊15周年へのご祝儀」の名目でレコーディングされた、第3期DEEP PURPLEが誇る代表曲“BURN"のカヴァー③で決まり。
HR/HM史に残る名曲中の名曲だけに、これまで無数のバンドがカヴァーを試みてきたものの、その多くが、ぶち壊しか、もしくは「だったらオリジナル・バージョンを聴くよ」といった感じの、完コピ/カラオケ状態という散々な仕上がりでしかなかったわけで、そうした死屍累々の“BURN"カヴァー史(?)の中にあって、原曲の良さを損なうことなく、且つ、自分達の個性をもしっかりと織り込んだこのMr.BIGバージョンの素晴しさは、一際強い輝きを放っていると言える・・・
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MUNICIPAL WASTE-Electrified Brain ★★★ (2022-08-15 23:40:05)
NWOTM第一波としてシーンに登場し、現在に至るもその先頭を走り続けるMUNICIPAL WASTEが’22年に発表した7thアルバム。
かつて多くのクロスオーバー系スラッシャーが、アルバム・リリースを重ねるうちに音楽的成熟と引き換えにサウンドのエキサイトメントを低下させていったのに対し(アルバム7枚といえば『KILL ‘EM ALL』でデビューしたバンドが『RELOAD』をリリースするような長い期間なわけですが)、本作を一聴しての感想は「何も変わってねえ」と。ハイピッチでアジり倒すVo、熟練の刃物職人の如き手捌きで刻まれるGリフ、せかせかと切迫感を煽りまくるリズム隊等々、ここで披露されているのはメタルの切れ味とハードコア/パンクの爆発力を推進剤に、洗練や深化といったキーワードに後ろ足で砂かけながら爆走するような速戦即決のクロスオーバー・スラッシュ・サウンド。ジタバタと終始落ち着き
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MUNICIPAL WASTE-Hazardous Mutation ★★★ (2020-12-01 00:07:41)
METALLICAリスペクトなタイトルが冠された1stフル『WEATE EM ALL』が評判を呼び、英国エクストリーム・ミュージックの老舗レーベルEARACHEとの契約をゲットしたMUNISIPAL WASTEが、'05年に発表した2ndアルバム。
本作から、歴戦の強者たるデイヴ・ウィッテ(Ds)が加入。スパスパと快刀乱麻な彼氏のドラミングを推進剤にして突貫するサウンドは、従来のハードコア/パンク的前のめり感や、思わずグイグイ酒が進むキャッチーな高揚感は堅持しつつ、間断なく刻まれるリフ&リズムは益々切れ味鋭く、ローからハイへ一気に駆け上がる曲展開はダイナミックに…と、これまで以上にヘヴィ・メタリックにビルドアップされています。
モノの数秒で終わってしまうような瞬間風速ナンバーを演る一方で、全体としては楽曲が長尺化。といってもランニング・タイムが1分台から2分台になった程度の差
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MUNICIPAL WASTE-Hazardous Mutation-Terror Shark ★★★ (2020-12-02 01:01:41)
2ndアルバムにおいてメタル度数の高さでは
“UNLEASH THE BASTARD”とタメを張る
本編後半のハイライト・ナンバー。
ここでもダブルで録られたGの奏でるメロディが
硬質且つタイトに畳み掛ける曲調に
勇壮なアクセントを加えてくれています。
MUNICIPAL WASTE-Hazardous Mutation-Unleash the Bastards ★★★ (2020-12-02 00:54:13)
JUDAS PRIESTの『UNLEASHED IN THE EAST』を思わす
タイトル通り、2ndアルバムの中でも1、2を争う
メタル度数の高さで2分間を突っ走る名曲。
Gが奏でる勇壮なメロディも耳に残ります。
MUNICIPAL WASTE-Massive Aggressive ★★ (2009-10-29 23:44:00)
新世代スラッシャーの中では既に古株に属する4人組が'09年に発表した4thアルバム。(邦題『無敵のスラッシュ野郎ども』)
切れ味鋭い演奏を駆使して憑かれたように突っ走る、往年のクロスオーバー・スラッシュ・メタルを現代に蘇らせたかの如き
ハイテンションなサウンドが詰め込まれた前作『THE ART OF PARTING』は、BURRN!!誌で90点台のハイスコアを叩き出すなど
大好評を博したが、今回はその作風を受け継ぎつつも、本編は一層シリアス且つソリッドにビルドアップされており、
全体的にハードコア/パンク風味が増大。正直、これといったキメ曲に欠ける弱点も前作から受け継いでいるのだが、
とは言え、忙しなく動き回るGリフに、機動力に富むリズム隊、そして噛み付くように上擦りシャウトを繰り出すVoとが
一丸となって歯切れ良く突っ走り、ファストな楽曲の数々が殆ど
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MUNICIPAL WASTE-Slime and Punishment ★★★ (2017-11-11 23:28:00)
‘18年早々に単独での再来日公演が決まっているという、米バージニア州リッチモンド出身の5人組が'17年に発表した6thアルバム。
MUNICIPAL WASTEの作品に触れたのは、日本デビュー作となった3rd『狂気のスラッシュ・パーティー』(’07年)が最初でしたが、以来、彼らの音楽性はずーっと不変。切り返しの鋭いGリフ、名手デイヴ・ウィッテ(Ds)の俊敏なリズム・ワーク、切迫感に溢れたシャウトVo、ところどころで炸裂するユニゾン・プレイがサウンドのメタリックな感触を補強してくれるツインG、2~3分台とタイトにまとめられた楽曲が息継ぐ暇なく次々に畳み掛けて来る本編構成…。アルバムによってハードコア/パンク成分とHM成分の比率に多少の変動はあるものの、クロスオーバー・スラッシュ・メタルという基本スタイルからは微塵たりともブレることなく今日まで至っています。「この人たち、曲作りに関して
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MUNICIPAL WASTE-Slime and Punishment-Breathe Grease ★★★ (2017-11-11 23:39:52)
のっけからアクセルベタ踏みで突っ走るOPナンバー
彼らが実践する「パーティ・スラッシュ」の何たるかを
余すところなく捉えたバカとアルコールが
ハイテンションで溢れ出すMVも最高です。
MUNICIPAL WASTE-Slime and Punishment-Under the Waste Command (instrumental) ★★★ (2017-11-11 23:35:27)
イントロとかアウトロの類ではなく、
きっちりと1曲の中に起承転結が仕込まれた
MUNICIPAL WASTEのHMサイドからの影響が
強く打ち出されたインスト・ナンバー。
IRON MAIDENばりにハモりまくるツインGが印象的。
MUNICIPAL WASTE-The Art of Partying ★★ (2007-10-01 22:49:00)
ヴァージニア州はリッチモンド出身の4人組スラッシャーが、'07年に発表した3rdアルバム。
雑誌等での高評価に釣られて思わず購入してしまったが、聴いて納得、これは確かに素晴しい出来栄えだ。
1曲平均2分とザックリとタイトなランニング・タイム、上擦り気味なシャウト・スタイルのVo、
鋭く切り込んで来るエッジーなGリフ、そして切迫感を伴って疾走するリズム隊といった要素から構成されるサウンドは、
まさに80年代後半のクロスオーバー・スラッシュ・メタルそのもの。(ノリノリの歌詞と邦題も良いやね)
SLAYER加入の噂もあった名手デイヴ・ウィッテ(Ds)を中心に一丸となって生み出されるハイテンションな疾走感は、
なるほど、NUCLEAR ASSAULTやD.R.I.、ANTHRAXといったバンドを彷彿とさせる。
但し、このバンドが素晴しいのは、別に昔懐かし
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MUNICIPAL WASTE-The Art of Partying-Beer Pressure ★★ (2007-12-09 17:53:32)
シャープな疾走感を基本としつつ、
インスト・パートではIRON MAIDENチックな
ギター・ハーモニーが聴かれる名曲。
個人的には、アルバムのハイライト・チューンの1つ。
MUNICIPAL WASTE-The Art of Partying-Lunch Hall Food Brawl ★★ (2007-12-09 19:48:33)
畳み掛けるように疾走する高速スラッシュ・チューンなんだけど、
中盤では正統派へヴィ・メタリックなGメロディも聴く事ができる。
「食堂乱闘劇」という邦題もイカしてます。
MUNICIPAL WASTE-The Art of Partying-The Art of Partying ★★ (2007-12-09 17:50:07)
激烈なインスト曲“PRE-GAME"をイントロ代わりにスタートする
アルバムOPチューンにしてアルバム・タイトル・トラック。
音作りといい、歯切れの良いGリフ、性急に突っ走るリズム、
リズミックに畳み掛けて来る上擦り気味なVoと、
80年代のクロスオーバー・スラッシュを現代に完全再現した
曲調に思わず笑みがこぼれます。
懐かしいだけでなく、ちゃんとカッコイイのも好ポイント。
MUNICIPAL WASTE-The Fatal Feast ★★★ (2012-06-10 01:30:14)
'10年にはWARBRINGER、TOXIC HOLOCAUSTらと共に待望の初来日公演も行っているクロスオーバー・スラッシャー、'12年発表の5thアルバム。
前作『MASSIVE AGGRESSIVE』は社会問題を取り上げた歌詞にしろ、シリアス風味を増した楽曲にしろ、どちらかと言えばハードコア/パンクの色合いが強く出た内容でしたが、今回はアッパーなVo、切っ先鋭く刻まれるGリフ、そして俊敏なリズム・ワークといい、聴いているだけで居ても立ってもいられなくなる「飲めや騒げや」的陽性なノリが復活。
SF映画調のイントロで幕を開いた後は、最初から最後までファスト&タイトにまとめられた楽曲が「イッキ、イッキ」と連続する本編は、まるで新入生を急性アルコール中毒で病院送りにする何処ぞの大学の新歓コンパの如きテンションの高さ。
個人的には、より正統派へヴィ・メタリックな味付けが為さ
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MUNICIPAL WASTE-The Fatal Feast-Authority Complex ★★ (2012-06-10 21:46:53)
デイヴ・ウィッテの地鳴りのような
ドラミングが小気味良い高速スラッシュ・ナンバー。
2本のGがハモるIRON MAIDENからの影響が伺える
インスト・パートも良い。
MUNICIPAL WASTE-The Fatal Feast-Idiot Check ★★ (2012-06-10 21:27:20)
チラリと奏でられる正統派へヴィ・メタリックな
フレーズが妙に耳に残るスラッシュ・ソング。
OPのSEに始まり、5曲目におかれたこの曲に至るまでの
アルバム序盤の展開は、流れるように無駄がなく美しい(?)
MUNICIPAL WASTE-The Fatal Feast-New Dead Masters ★★ (2012-06-10 21:17:11)
後半は激烈な疾走へと移りますが、
ブンブン唸るBのイントロからスタートする
前半の躍動感に満ちたミドル・パートも
非常にカッコイイ。
MUNICIPAL WASTE-The Fatal Feast-Repossession ★★★ (2012-06-10 21:15:56)
上げ上げなVo、引っ掛かり気味に忙しなく刻まれるGリフ、
性急なリズムとが、短いながらもGソロをフィーチュアして
一塊に突進する、これぞMUNICIPAL WASTE!な名曲。
歌詞の元ネタは、イギリスらしいシニカルさも塗された
SFアクション映画「レポゼッションメン」か。
MUNICIPAL WASTE-The Fatal Feast-Residential Disaster ★★★ (2012-06-10 21:49:32)
アルバムのラストを締め括る
切迫感に満ち溢れた高速スラッシュ・ナンバー。
OPナンバー同様、短いが存在感を主張する
Gソロが組み込まれ、非常に効果を上げています。
MUNICIPAL WASTE-Waste ’Em All ★★★ (2020-11-26 00:37:13)
新世代スラッシャーの中でも早い時期から積極的に活動を展開していたヴァージニア州リッチモンド出身4人組、MUNISIPAL WASTEが、数枚のEPの発表やスプリット・アルバムへの参加を経て評判を高めた後、満を持して’03年にSIX WEEKS RECORDSからリリースした1stフル・アルバム。
隠しトラック含めて全16曲を収録し、ランニング・タイムはザックリ短く20分弱。最長でも1分半、中には数秒で終わってしまうような出オチ気味の楽曲まであったりと、彼らのアルバムの中では最も濃厚にショート/シャープ/ショック/なハードコア・テイストが打ち出されています。但し、エッジの立ったリフを細かく刻みまくるGといい、緩急とヘヴィネスを効かさて一気呵成に畳み込んでくるリズムといい、この時点でヘヴィ・メタリックな要素も既にそこここから顔を覗かせており、それがハードコア/パンク系にありがちな「速い
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MUNICIPAL WASTE-Waste ’Em All-Waste ’Em All ★★★ (2020-11-27 00:38:35)
80年代映画から持ってきたようなイントロに始まり
畳み掛けるVo、前がかりで突進するリズムに鋭利なGリフ、
緩急を飲み込んだ曲展開、そして短いながらもGソロまで
フィーチュアされて、ランニングタイムは1分半ぽっきり。
初期の彼らの魅力を端的に表してくれるアルバム表題曲です。
MURO-Este muro no se cae ★★★ (2021-09-16 00:41:11)
結成は'81年まで遡り、後にSARATOGAやSILVER FISTを結成するメンバーが在籍していたスペインはマドリード出身の古豪パワー・メタル・バンドMURO。本作は彼らが’03年に行ったラスト・ライブの模様を収めた実況録音盤です。(そういえばこのバンドはデビュー作もライブ盤でした)
最後のツアーということで、当然セットリストはベスト選曲が組まれている…のかどうかは、MUROのカタログは2nd『TELON DE ACERO』(’88年)ぐらいしか聴いたことがない身には正直分かりかねるものの、“ACERO Y SANGRE”や“TELON DE ACERO”を始め、勇ましげな巻き舌Voをフィーチュアしたスピード・ナンバーで全編を固めて、お別れの湿っぽさはそこそこに、ド直球のパワーメタル・サウンドと熱気ムンムンなパフォーマンスで畳み掛ける様は「スペインのACCEPT健在なり」を証明す
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MURO-Este muro no se cae-Sólo en la oscuridad ★★★ (2021-09-17 00:29:05)
スパニッシュな哀愁を帯びたイントロから
スラッシュ・メタルばりのアグレッションを放出しながらの
疾走へと転じるスピード・ナンバー。
彼らが「スペインのACCEPT」と評された理由を雄弁に物語る名曲です。
MYRATH-Desert Call ★★★ (2024-04-23 00:00:49)
初期メンの一人で、1st『HOPE』ではVoも兼任していたエリエス・ブシューシャ(Key)の脱退という一大事を乗り越えてリリースされた新作『KARMA』も好評を博しているチュニジアのプログレッシブHMバンドMYRATH。本作は彼らが、盟友ケヴィン・コッファート(ADAGIO)をデビュー作に引き続いてプロデューサー/エンジニアに起用しレコーディングを行い、フランスのインディ・レーベルXⅢ BIS RECORDSから’10年に発表した2ndアルバムに当たる作品です。
本作より現フロントマンのザヘル・ゾルカディ(Vo)がバンドに加入。この時点で既に卓越した歌唱力を披露する看板シンガーを得て陣容が整い、OPナンバー①のイントロから早くもアラビックな旋律全開で迫り来る本編は、(未だSYMPHONY Xからの影響の残り香を端々に残しつつも)これまで以上に妖艶なメロディと、ストリングスを有用した
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MYRATH-Desert Call-Memories ★★★ (2024-04-24 00:14:41)
美しくも哀しい泣きメロを纏ってドラマティックに展開する名バラード。
ここから一際ハードかつアグレッシブな“IRONIC DESTINY”へと
繋がっていく流れも最高です。
MYRATH-Hope ★★★ (2021-04-21 23:48:29)
チュニジア出身という珍しさでも注目を集め、それだけに留まることなく、確かな実力とそれに裏打ちされた作品のクオリティをもって世界的人気を誇るようになったMYRATHの記念すべきデビュー作。’07年発表。
プロデューサーはADAGIOのKey奏者として知られるケヴィン・コッファート。バンドの人気拡大に大きな貢献を果たしたシンガー、ザヘル・ゾルガディ加入前の作品ゆえ、ここではエリエス・ブシューシャがKeyと兼任でVoも担当しています。いやしかしこれが全然悪くない。SYMPHONY Xのラッセル・アレンを想起させる歌いっぷりはリード・シンガーとしても立派に食っていけるレベルに達していますよ。
曲作りに関しては「複雑にするために複雑にしている」ドヤ顔感のある曲展開はやや未整理で、リズムに関しても比較的ストレートというか、彼ら独特の円を描くような(舞踏のステップを踏むような)リズム・ワー
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MYRATH-Hope-My Inner War ★★★ (2021-04-23 00:06:26)
アルバムのラストに置かれた8分越えの大作ナンバー。
流麗なピアノが秀逸なアクセントとなっているのが
ピアノ好きの身としては嬉しい限り。
実はアラビア音楽要素は然程でもなかったりするのですが
今聴くとMYRATHの楽曲としては逆にそれが新鮮だったりもするという。
MYRATH-Legacy ★★★ (2016-09-09 00:01:48)
今年開催のLOUD PARKでの来日が決まっている(実現すればアフリカ大陸のHR/HMバンドとしては初めての来日公演になるのかな?)、チュニジア出身のKey奏者を含む5人組が’16年に発表した4thアルバム。
奇を衒ったエキゾティズムではなく、アラビックな音階を交えてへヴィなリフを刻むG、アグレッシブにして舞踏的なリズム、全編をシンフォニックに彩る気品に満ちたKey、そして独特のオリエンタリズムを湛えて奏でられるメロディ…と、MYRATH独自のプログレッシブHMサウンドは、本作においても聴き手の琴線を確実に鷲掴んで来ます。
直線的なノリでガンガン頭を振らせるのではなく、しなやかに描き出される曲線美によって思わずクネクネと踊り出したくなる(?)収録楽曲は、日本デビュー作となった前作『TALES OF THE SAND』よりも一層キャッチーに/抒情的に/ドラマティックに練り上げら
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MYRATH-Legacy-Believer ★★★ (2016-09-10 08:37:13)
妖しくドラマティックなインスト曲“JASMIN”から壮大な雰囲気を孕んで展開。
一聴しただけで、目の前に砂漠の世界が広がっていくような錯覚を覚える
猛烈な喚起力を有したOPナンバー。
エキゾティックでシンフォニック、劇的且つテクニカルと、
MYRATHの個性がパッケージングされており、PVが作られたのも分かります。
MYRATH-Legacy-Get Your Freedom Back ★★★ (2016-09-10 08:31:21)
エキゾティズムと哀愁と大衆性が抜群の適量でミックスされた
サビメロは、聴く度に「たまらーん」と手足をバタバタさせながら
床の上を転げ回りたくなりますよ。
MYRATH-Shehili ★★★ (2019-06-27 23:32:13)
飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進中のMYRATHが'19年に発表した最新作。日本でも着実に人気が高まっているようで、バンド側もそれを意識してか今回はボーナス・トラックで日本語詞にもチャレンジしてくれているという。嬉しいじゃありませんか。
母国チュニジアの芳醇な民族音楽のエッセンスをふんだんに取り入れ、テクニカルでドラマティックなプログレ・メタルと大胆に交配してみせたサウンドは、オリエンタルな個性を分かり易く打ち出せる反面、曲作りの幅を広げ難く、作を重ねる毎にマンネリ化していく危険性も孕んだ諸刃の剣。…のようにも思うのですが、情熱的に歌い上げるVo、官能的なリードGと、積極活用されるヴァイオリンやチュニジアの伝統楽器によって奏でられる、アラビアンなメロディの濃厚な哀愁はしっかりと保持する一方で、リフにリズムに、これまで以上にメタリックなアグレッションも強調することで新風が吹き込まれた収録曲の
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MYRATH-Shehili-Dance ★★★ (2019-06-30 23:08:04)
エキゾチックでメロディアスでシンフォニック。
MYRATHの魅力が分かり易く伝わる(良い意味で)コマーシャルな出来栄えで、
レコード会社のプッシュでリーダー・トラックに選出されたというのも納得。
MYRATH-Shehili-Wicked Dice ★★★ (2019-06-30 23:02:12)
これまで以上にリフ&リズムはヘヴィになっているのですが、
ザヘル・ゾルガディが熱っぽく歌うしなやかなメロディは
しっとりと憂いを帯びていてキャッチー。エキゾチックな旋律を
奏でるGソロと、時折閃き楽曲の抒情性を増幅するピアノも
非常に良い仕事をしてくれています。
MYRATH-Tales of the Sands ★★★ (2012-03-29 23:21:19)
アラビア語で「遺産(MIRAS)」を意味する単語をバンド名に冠し、アフリカ大陸(!)はチュニジアから登場した5人組が、フランスのBRENNUS MUSICから'11年に発表した3rdアルバム。
出身地が珍しければ珍しいほど、バンドにはエキゾチックな要素を求めてしまうのがリスナーの(というか俺の)性というものですが、本作はその期待にしかと応えてくれる出来栄え。
元々はSYMPHONY Xのいちフォロワーとしてキャリアをスタートし、作品を重ねる毎に彼らのルーツであるところのチュニジア伝統音楽のエッセンスを大胆にフィーチュア。プログレ・メタルならではのエッジの効いた構築美と、女性Voにヴァイオリン、舞踊調のリズム、そして妖しくも美しいアラビックなメロディとを融合させた「プログ/パワー・オリエンタル・メタル」の確立に邁進した彼らの努力は、日本デビュー作ともなった本作において見事に結実
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MYRATH-Tales of the Sands-Beyond the Stars ★★★ (2012-04-01 21:07:58)
このバンドが標榜する「プログ/パワー・オリエンタル・メタル」とは
一体どんなものなのか?という問いに「こういうものです」と
判り易く応えてくれるドラマティックな名曲。
曲線を描くような舞踊調のリズム、妖しくも美しい旋律を奏でる弦楽器、
豪奢なKeyサウンド、それに部分的に取り入れられたアラビア語の歌詞が
楽曲の発するエキゾチックな雰囲気を盛り立ててくれています。
MYRATH-Tales of the Sands-Requiem for a Goodbye ★★★ (2012-04-01 21:01:03)
緩急の効いた曲展開や、テクニカル&スリリングな
楽器陣の応酬等、SYMPHONY XやDREAM THEATERといった
プログレ・メタル・テイストが一際強く打ち出された名曲。
Voが歌うしなやかなメロディを聴いていると
「北アフリカのKAMELOT」なんて形容も思い浮かびますね。
MYSTERY-BACKWARDS ★★ (2012-08-01 22:48:25)
プロデューサーにHAREM SCAREMのハリー・ヘス&ピート・レスペランスを迎えてレコーディング作業が行なわれた、'94年発表の2ndアルバム。
作曲面でもバンドに貢献していたKey奏者の脱退の影響か、「キャッチーなメロディと壮大なアレンジに彩られたメロディアスHR」という基本路線は堅持しつつも、本作はよりハードネスを強調。重厚感を増した音作りと相俟って、全体的にクリス・デ・ブラウアーのGサウンドが前に出た作りになっている。
そうした叙情性を薄れさせた作風が裏目となり、あまり印象に残らない楽曲もチラホラ見受けられるのですが(特にアルバム前半)、一方で、元々太めの声質の持ち主だったピーター・デ・ウィント(Vo)にはこの方向性がしっくり来たようで、アコースティカルなバラード⑥⑫、サビで転調する曲展開に胸が高鳴る⑦、クリスの泣きのGプレイが炸裂する⑧、悲壮感を湛えてドラマティック
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MYSTERY-BACKWARDS-NO MORE TEARS ★★★ (2012-08-02 23:14:04)
ほの暗い憂いを帯びたヴァース部分と
前向きな爽やかさを感じさせるサビメロの
劇的な対比に思わず胸が高鳴る、
2ndアルバム屈指の名曲です。
MYSTERY-BACKWARDS-SARAJEVO ★★★ (2012-08-02 23:21:26)
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を題材としているだけに
全編をヘヴィ且つ悲壮な雰囲気が支配する、
“NO MORE TEARS”と並んで2ndアルバムの
ハイライトを飾るドラマティックな名曲。
ピーター・デ・ウィントが熱唱するあまりに
悲しいメロディに胸を締め付けらる思いです。
MYSTERY-MYSTERY ★★★ (2012-07-29 23:22:46)
CROSSFIREにOSTROGOTHという、80年代のベルギーHR/HMシーンを代表するバンドでパワフルな喉を披露してきたピーター・デ・ウィント(Vo)が、CROSSFIRE時代の僚友クリス・デ・ブラウアー(G)と共に結成したバンドのデビュー作('92年リリース)
CROSSFIREとOSTROGOTHは、NWOBHMからの影響を伺わせるマイナー調の男臭いパワー・メタル・サウンドが持ち味のバンドでしたが、一転今回ピーターが追及しているのは、よりポップ・センスの活かされたメロディアスHR。
アンセム調の重厚な⑤や、本編随一のドラマ性の高さを発揮する⑫のような比較的ハードな楽曲も収録はされていますが、それらにしても、一層伸びやかに歌うようになったピーターのVoを中心に据え、クリスのメロディを大切にするGプレイと、曲展開を華やかに装飾するKeyサウンド、それにスケールの大きなアレ
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MYSTERY-MYSTERY-FATA MORGANA ★★ (2012-07-31 23:30:44)
このタイトルに相応しい幻想的な雰囲気と、
ラスト・ナンバーらしいスケールの大きさ、
それにドラマティックな曲展開を備えた名曲。
クリス・デ・ブラウアーが閃かせる
華麗なGプレイもこの曲の大きな聴き所の1つですね。
MYSTERY-MYSTERY-FOREVER ★★★ (2012-07-31 23:24:34)
ピアノに始まり、Voと全楽器が加わって
ドラマティックに盛り上がりつつ、
最後は再びピアノにて幕が下ろされるという
教科書通りのパワー・バラード。
とは言え良いものは良い。
バンドのメロディ・センスの良さが
確認できる名曲です。
MYSTERY-MYSTERY-PLEASE DON'T LEAVE ME NOW ★★★ (2012-07-30 23:19:42)
THIN LIZZYの名曲みたいなタイトルですが
別にカヴァーというわけではない。
プログレ・ハード・タッチのKeyが非常に
良い仕事していて(作曲にも関与している)
特に指の隙間から零れ落ちていくような
悲哀に満ちたサビメロが出色。
勿論VoもGも良い。
個人的に1STではこの曲が一番好きかな。
MYSTERY-MYSTERY-THE LAND OF MYSTERY ★★★ (2012-07-30 23:10:06)
CROSSFIRE~OSTORAGOTHといったパワー・メタル・バンドで
歌っていたピーター・デ・ウィントのイメージとは俄かに
一致し難い、明朗で爽快なポップ・メタル・チューン。
歌い出しとKeyリフはVAN HALENの“JUMP”っぽいかな?
それでいて、そこはかとなく涼しげな哀愁が漂って来る辺りが
このバンドならではの味。
MYSTERY-MYSTERY-WE ARE UNITED ★★ (2012-07-31 23:27:14)
団結を訴えるタイトル通り、メタル・アンセム風の
力強い曲調は、CROSSFIREやOSTORAGOTHなんかで
演っても違和感なさそうな感じ。
でも、やはりこちらの方がグッと洗練され
聴き易く仕上がっています。
MYSTIK-Perpetual Being ★★ (2009-03-20 11:44:00)
リズム・ギタリストが脱退、シングルG編成でレコーディングされ日本デビュー作ともなった、'93年発表の2ndアルバム。
サウンド・プロダクションが向上したことで、デビュー作『THE PLOT SICKENS』に漂っていたアマチュア臭さが払拭され、
本格派パワー・メタル・バンドとしての貫禄が感じられるようになった一方、曲展開から構築美が、メロディから
キャッチーさが、リズムからは縦ノリの疾走感が大幅に失われ、当時流行の「モダン・へヴィネス」サウンドからの
強い影響がハッキリと刻まれているその作風は、正直、前作のドラマティックでテクニカルなパワー・メタル・サウンドを
愛する向きには、この煮え切らない横ノリ路線はかなり物足りない。90年代初頭にデビューを飾った
この手のバンド(CHANNEL ZEROとか)は、本当、同様の末路を辿るパターンが多かったよな・・・
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