この曲を聴け!
火薬バカ一代さんのページ
火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 451-500
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142 | 143 | 144 | 145
ARGUMENT SOUL-Reviving the Truth ★★★ (2017-05-11 23:11:03)
名古屋を拠点に活動する5人組パワー・メタル・バンドが、’04年にLIGHTS OUT RECORDSからリリースしたデビュー作。
HR/HM冬の時代を通過したこの時期はとんと新譜に対する感度が鈍くなっており、彼らの名前は雑誌等で見聞きはしても完全にスルーしてしまっていました。しかし先頃、GW中に出掛けた先で立ち寄った古本屋CDコーナーにて本作を発見。安かったこともあり、ふと興味を引かれて購入し聴いてみたら…これ無茶苦茶カッコイイじゃねえかオイ!と。
音楽性は、スピード/パワー/メロディ、それにドッシリとした重量感がバランス良く配分された、ジャーマン系とは趣きを異する正統派パワー・メタル。鋼鉄の如く屈強な演奏同様、力強く伸びていくシンガーの歌唱がカール・アルバートを思わせるスタイルなこともあり、VICIOUS RUMORSとの共通点を見出す場面もしばしばです。
さりとて単
…続き
ARGUMENT SOUL-Reviving the Truth-Blind Emotion ★★★ (2017-05-12 00:16:11)
パワフルに疾走するリズムに乗って勇ましく歌うVoと
ドスの効いたコーラスのコンビネーションが
VICIOUS RUMORSを彷彿とさせる一方、
劇的なドラマを構築してみせるツインGと
重厚なコーラス・ワークには
きっちりとこのバンドならではの魅力が刻まれています。
ARGUMENT SOUL-Reviving the Truth-Slaughter in a Silent Scream ★★★ (2017-05-12 00:24:18)
OPナンバー斯くあるべし、なパワフルな疾走曲。
線の細いハイトーン・タイプではなく、
(やや音程に甘さを残しつつも)力強く歌いまくる
カール・アルバート系シンガーの存在が大きな武器。
劇的なツインGのユニゾン・プレイを伴って
一気に加速する終盤の曲展開のカッコ良さはガッツポーズ物ですよ。
ARI KOIVUNEN-Becoming ★★ (2008-08-05 23:31:00)
Vo中心のサウンド・スタイルから、よりバンドらしさを前面に押し出した、タイトでヘヴィ・メタリックな
作風へと変化を遂げた、アリ・コイヴネン、'08年発表の2ndアルバム。
陰鬱な雰囲気の漂うジャケット・アートワークや、アリの「PANTERAから影響を受けた」との発言にドン引きした
メロディ愛好派のリスナーも多い事と察するが、個人的には、先だって行われた来日公演で披露された新曲が、
ちゃんとデビュー作の作風を継承したモノだったので、然程その内容に不安を抱いてはおらず、実際、ゴリゴリのBリフと
機械処理の施されたアリの歌声で幕を開ける、ヘヴィな①にこそ一瞬ギョッとなるものの(でも冷静に聴くと、
十分メロディアスな佳曲だ)、それ以降は、如何にも北欧らしい、ヒンヤリとした冷気と哀感を纏った、メロディアスな
楽曲が全編に渡って敷き詰められ、1stアルバムが
…続き
ARI KOIVUNEN-Becoming-Sweet Madness ★★★ (2008-08-12 23:06:57)
華麗かつドラマティックなイントロのみで
完璧に掴まれてしまう、2ndアルバムのハイライト・ナンバーの1つ。
アリが切々と歌う、憂いを帯びた歌メロが胸に突き刺さります。
ARI KOIVUNEN-Becoming-Tears Keep Falling ★★★ (2008-08-12 23:10:43)
Gリフやリズムは非常にヘヴィだが、
悲哀に満ちたメロディが全編を包み込み、重苦しい雰囲気は皆無。
アリ・コイヴネンが2ndアルバムで志向した音楽性が、
最良の形で表現されている名曲じゃないかと。
ARI KOIVUNEN-Fuel for the Fire ★★ (2008-05-31 02:57:00)
フィンランドの人気オーディション番組「IDOLS」出身の若きシンガー、アリ・コイヴネン。その彼が、'07年に発表するや
同国内のヒット・チャートにおいて、12週連続第1位を獲得するという、記録破りのビッグ・セールスをマークしたデビュー作。
個人的に、'07年中に最も良く聴いたアルバムの1つであり、また最近は、間近に迫った来日公演の予習のため
(つーか、ダラダラとこれを書いてるうちにライブは終了)、再びCD棚から引っ張り出して聴きまくっている本作だが、
やはり、フィンランドが誇る実力派ミュージシャン勢の全面バックアップを受けているだけあって、そのクオリティの高さは半端ない。
特に、楽曲の充実っぷりには目を瞠るものがあり、威勢の良いリフ&リズムと、爽快なサビメロの組み合わせが秀逸な
OPナンバー①に始まり、「北欧風哀愁のHRナンバー」のお手本のような②、猛
…続き
ARI KOIVUNEN-Fuel for the Fire-Angels Are Calling ★★★ (2008-06-04 21:18:41)
ティモ・トルキが作曲した、悲壮感漂う名バラード。
悲しげなメロディを切々と歌い上げるアリの歌声も絶品で、
間違いなく、1stアルバムのハイライト・ナンバーではないかと。
ARI KOIVUNEN-Fuel for the Fire-God of War ★★ (2008-06-04 21:10:16)
ギャロップ気味のリフ&リズムが、どことなく
IRON MAIDENを思わせる、威勢の良いアルバムのOPナンバー。
作曲はLEVERAGEのツォーマス・ヘッキネンが担当、
サビメロの爽快感は、まさに彼ならではの味わいか。
ARI KOIVUNEN-Fuel for the Fire-Hear My Call ★★ (2008-06-04 21:16:21)
PVも作られた、アルバムのリーダー・トラック。
哀愁に満ちた北欧HRチューンのお手本のような仕上がりで、
シングル・カットされ、大ヒットしたというのも納得の1曲。
ARI KOIVUNEN-Fuel for the Fire-Our Beast ★★★ (2008-06-04 21:21:47)
重たいイントロ・リフと、ミステリアスなメロディ使いに
「TAROTみたいだな」と思ったら、
案の定、作曲者はマルコ・ヒタエラでした。
サビメロのドラマティックな展開がガッツポーズ物のカッコ良さで、
個人的には、“ANGELS ARE CALLING"と並ぶアルバムの重要曲。
ARJEN ANTHONY LUCASSEN-Pools of Sorrow ~ Waves of Joy ★★ (2024-11-14 00:15:55)
オランダ出身のマルチ・アーティスト、アルイエン・アンソニー・ルカッセンが'93年にANTHONY名義で発表した1stソロアルバム(日本盤はゼロ・コーポレーションから発売)。
この人の作品というと、山盛りの豪華ゲスト!壮大かつプログレッシブな楽曲の数々!時にCD2枚組に及ぶ大作主義!と、その超過ボリュームっぷりに若干尻込みしてしまうことが多々あるのですが、VENGEANCE解散後、心身共に消耗した自らを癒すため制作したという本作は、曲作りからプロデュース、歌、楽器演奏、プログラミングまで全て一人でこなすという家内制手工業スタイルでレコーディングされており、音楽性の方もそれに合わせて、アコギを多用したシンプルな歌モノ・ロック路線の仕上がりとなっています。ご本人によるVoはお世辞にも上手いとは言い難いものの、飾り気のない味わいがこうした作風にはマッチしているんじゃないかと。
収録曲
…続き
ARJEN ANTHONY LUCASSEN-Pools of Sorrow ~ Waves of Joy-Crescendo ★★★ (2024-11-15 00:03:14)
アイリッシュ音楽と日本の演歌のメロディの親和性は以前から
気になっていたところですが、本作はその好例。
アイルランド目指してたら辿り着いたのは北酒場だった…
てな、細川たかしが歌っても似合いそうなメロディが印象に残る佳曲です。
ARK STORM-Voyage of the Rage ★★★ (2018-03-18 23:37:31)
スタジオ・アルバムとしては3rd『THE EVERLASTING WHEEL』(’03年)以来、15年ぶりに発表された4thアルバム。(’18年)
その合間にライブ活動やリレコーディング・ベスト盤のリリースもありましたが、それにしたって15年は間が空き過ぎだろう…との愚痴は、「新Voにマーク・ボールズを起用!」というサプライズ人事の衝撃の前に雲散霧消。様式美HM界隈の三種の神器と名高いマーク・ボールズ――ちなみに残り2つはコージー・パウエルのDsとイェンス・ヨハンソンのKey――が、「和製イングヴェイ」の異名を取る太田カツ(G)のバンドで歌うとか、一昔前に様式美マニアが飲み屋で交わしてた与太話が現実になる日が来ようとは。
サウンドは前3作同様、安定のネオクラシカルHM路線。作を重ねる毎にパワー・メタリックな色合いを強めているとは言え、殊にインスト曲において顕著な太田の迸るほど
…続き
ARK-Burn the Sun ★★★ (2020-04-20 22:58:28)
CONCEPTIONが新作アルバムを発表するという目出度いニュースを耳にして、ふと気になって最近引っ張り出してきたのが、中心メンバーのトゥーレ・オストビー(G)が自身の幅広い音楽的バックグラウンドをより自由に活かせる場としてCONCEPTIONとは別に立ち上げたプロジェクト、ARKが'01年に発表したこの2ndアルバム。
音楽性は、ジャズ/フュージョン味も取り込んだ変拍子バリバリのダークなプログレ・メタル。それでいて聴き手を置き去りにするような難解さは控えめで、北欧メタルらしい冷気を帯びた哀メロや劇的な曲展開等、キャッチーさもしっかり保った仕上がりなのは流石のお点前。得意のスパニッシュ・タッチが炸裂する④⑥みたいな楽曲があるのも嬉しい限りです。
その他のメンバーはヨルン・ランデ(Vo)、マッツ・オラウソン(Key)、ジョン・マカルーソ(Ds)、ランディ・コーヴェン(B)という
…続き
ARK-Burn the Sun-Just a Little ★★★ (2020-04-22 00:27:06)
CONCEPTION時代からトゥーレの十八番である
ラテン風味薫るGプレイとメロディが閃く哀愁のHRナンバー。
印象的な裏メロを奏でるBと立体的に絡む音数多めのDs、
楽器陣に負けじと熱唱を繰り広げるVo等、全パートが自己主張しまくりですが
それらを暴走させることなく、きっちり「優れた楽曲」としてまとめ上げた
トゥーレの手腕に星3つ。
ARK-Burn the Sun-Missing You ★★★ (2020-04-22 00:10:15)
9分以上に及ぶドラマティックな大作ながら、大仰な印象は然程なく
哀切なメロディをエモーショナルに歌い上げるヨルン・ランデのVoが強く印象に残る。
特に4分20秒ぐらいからの入魂の歌唱には感情を揺さぶられずにはいられませんて。
ARMAGEDDON (70'S)-Armageddon ★★★ (2010-12-27 22:04:06)
YARDBIRDSにRENAISSANCEと、ブリティッシュ・ロック史にその名を刻む偉大なバンドに足跡を残しながらも、自身は33歳の若さで急逝するまで、ついぞ大きな成功とは縁のなかったキース・レルフの音頭取りによって誕生し、STEAMHAMMERやCAPTAIN BEYOND出身メンバーを擁する陣容から「スーパー・バンド」とも評されたARMAGEDDONが、'75年に発表した最初で最後のフル・アルバム。
奔放且つダイナミックな曲展開や大作主義といった、70年代HR/プログレッシブ・ロック風味に加えて、切れ味鋭くアグレッシブに動き回るG、圧倒的手数の多さで迫り来るド迫力のリズム、それに四畳半フォーク・シンガーばりのヘタウマVoとのぶつかり合いによって生み出されるハイテンション&スリリングなサウンドは、現代HMバンドにも匹敵する凄まじい音圧の高さを誇り、その激烈な魅力は、OPナンバーに
…続き
ARMAGEDDON (70'S)-Armageddon-BUZZARD ★★★ (2010-12-28 01:15:10)
歪んだ音色で暴れ回るGに、猛烈に荒れ狂うDsと、
(“肉食鳥”という邦題に負けない)
攻撃的な曲調に有無を言わせず打ちのめされる。
'75年の楽曲だが、こりゃ完全に「ヘヴィ・メタル」ですよ。
ARMORED SAINT-Delirious Nomad ★★ (2018-04-08 21:55:12)
デビュー作はセールス面で不発に終わったものの、ARMORED SAINTはメジャーのCHRYSALIS RECORDSに踏み止まって、’85年に本2ndアルバムを発表しました。
鎧風衣装で身を固めたメンバーの勇姿や、名曲“MARCH OF SAINT”のイントロに配されたムソルグスキーの“キエフの大門”のインパクトに釣られて「勇壮で劇的な作品に違いない!」と勢い込んで1stアルバムを聴いてみたら、確かに「正統派HM」としか形容のしようのない硬派な音楽性なれど、と同時にグルーヴィでアメリカンなノリも強く打ち出されたサウンドと、ジョン・ブッシュ(Vo)のオッサン声に拍子抜けしてしまい、この2ndアルバムまで辿り着かない人が結構な数存在する…との説がそれなりの説得力を持つことは、当サイトにおける本作の得票数の少なさが証明する通り。
同時代のLAメタル勢に比べるとケレンやキャッチーさ
…続き
ARMORED SAINT-Delirious Nomad-Aftermath ★★★ (2018-04-08 22:08:58)
湿ったメロディにドラマティックな曲展開と、
2ndアルバム中において最もヨーロピアンHM風情を
感じさせる名曲。声質に華はなくとも、
ジョン・ブッシュの熱唱は確実に
この曲の盛り上がりに貢献していますよ。
ARMORED SAINT-Delirious Nomad-Released ★★ (2018-04-08 22:13:23)
Bソロや、印象的なツインGによるハーモニーを散りばめつつ、
アルバムのラストを威勢よく突っ走って締め括る疾走ナンバー。
メタル・アルバムたるもの、やはりラストは
疾走ナンバーで締め括られねば。
ARMORED SAINT-March of the Saint ★★ (2011-03-24 23:29:50)
中世の騎士たちが描かれたジャケット・アートワークや、甲冑で身を固めたメンバーのルックス――映画『マッドマックス』に着想を得たのだとか――がビンビンに主張しまくっている通り、LAメタル・ムーブメントの中にあって、ヨーロピアン・テイスト香る正統派HMを聴かせてくれるバンドの筆頭格として名を馳せたARMORED SAINT、その代表作たる'84年発表の1stフル・アルバム。
と言っても、ウェットなメロディやドラマティックな曲展開を期待すると、野太いジョン・ブッシュのVoと、シンプル且つストレートに押してくるリフ&リズム主体の、良く言えば硬派で剛直、悪く言えばやや大味なパワー・サウンドに肩透かしを食らいかねないので注意が必要か。
本作の魅力は、飽くまで「アメリカンな解釈が施されたNWOBHMサウンドの再構築」にあり、その好例なのが、ムソルグスキーの組曲“展覧会の絵”より抜粋された“キ
…続き
ARMORED SAINT-Symbol of Salvation ★★★ (2017-10-30 23:05:59)
'90年に入ってバンドのオリジナル・ギタリストだったデイヴ・プリチャードが白血病で死去。耐えがたい悲劇を前に「バンド解散も止む無し」といった諦めムードが支配的だったと聞くARMORED SAINTですが、昔からの友人であるMETAL BLADE RECORDS社長ブライアン・スラゲルを始めとする多くの人々のバックアップを受けて発奮。’91年にこの4thアルバムを発表しました。
ジョン・ブッシュの――好き嫌いは分かれるけど――特徴的な野太いVoと、フィル・サンドヴァル&ジェフ・ダンカンが織り成すツイン・リードGを基軸に展開されるサウンドは、これぞARMORED SAINT!という覇気に満ちた正統派HM。但し欧州由来の湿り気や疾走感、あるいは格調高いドラマ性といった要素は希薄で、それよりもへヴィでグルーヴィなノリが勝っている辺りはやはりアメリカン・パワー・メタル・バンドですなぁと。
…続き
ARMORED SAINT-Symbol of Salvation-Another Day ★★★ (2017-10-31 23:08:52)
叙情的に揺らめく前半から激熱なツイン・リードGを経て
劇的に盛り上がっていく曲展開と、己の死と直面した
デイヴの綴った歌詞とが組み合わさって、
悲壮なドラマ性をより一層盛り上げる、
アルバム前半のハイライトを飾る名バラード。
ARMORED SAINT-Symbol of Salvation-Tainted Past ★★★ (2017-10-31 23:16:36)
なんということでしょう。この名曲が得票数ゼロとは。
オリジナルデモからデイヴのGソロがフィーチュアされている上に、
楽曲自体も軽快なリズム・ワークといい、その上に乗る
仄かな哀愁を湛えたメロディといい、アルバム後半のハイライト役を担う
素晴らしいクオリティを誇っているのではないかと、個人的には思う次第。
ARMORED SAINT-Win Hands Down ★★★ (2015-08-22 01:29:50)
ARMORED SAINTの作品と対峙するのは随分と久し振りなのですが、お~全然変わっとらんのぞ、と。そう言えば、以前に『SYMBOL OF SALVATION』を聴いた時も「この人ら、(良い意味で)全然変わらんなぁ」との感想を持ったことを思い出しましたよ。
但し、甲冑風の衣装を身に纏い、“キエフの大門”で華々しく幕が開いた名盤『MARCH OF THE SAINT』のイメージで本作に挑むと、今回の地味というか地に足が着いてるというか・・・な作風には肩透かしを食うことになるではないかと。ここには勇壮なスピード・ナンバーやエピック・ソングといった判り易いタイプの楽曲は見当たらず(実のところ『MARCH~』だって表題曲を除けばそんな感じだったのですが)、また、熱いのか醒めてるのか、やる気があるんだかないんだか分かり辛いジョン・ブッシュ(Vo)のぶっきらぼうな歌い回しも、そうした印象に拍
…続き
AROUGE-AROUGE〜暴逆の貴公子〜+11 RARE TRACKS ★★★ (2021-11-25 00:43:22)
アマチュア時代から数々のコンテストを荒らし回り、才能溢れるギタリストとして注目を集めていた橘高文彦を中心に結成、レコード会社の眼鏡に適って「現役高校生バンド」としてデビューを飾ることとなったAROUGEが、’84年に残した唯一のフル・アルバム。
タイトルが『暴逆の貴公子』と何やらイカツイ感じな上、こちとら筋肉少女帯以降に橘高の活動をフォローするようになった身ゆえ、彼の原点というべき本作で聴けるのも当然、ルネッサーンス!な様式美建築建ちまくりのドラマティックなHMサウンドだとばかり思っとりましたので、ここに託されている、若気の至り感溢れるメンバーのルックスから、歌謡曲テイストも多分に孕んだ楽曲に至るまで、濃厚なジャパメタ風味が溢れ出す音楽性には意表を突かれました。
このクセの強さを「旨み」として許容できるかどうかが評価の分かれ目となりましょうが、もともと浜田麻里のバック・バンド
…続き
AROUGE-AROUGE〜暴逆の貴公子〜+11 RARE TRACKS-Chains ★★★ (2021-11-26 00:38:42)
憂いを帯びた曲調に、構築美を湛えた
橘高のGソロが華を添える
アルバムのハイライト・ナンバー。
EARTHSHAKERあたりがイケる方なら
必ずやビビッとくるはず。
AROUGE-AROUGE〜暴逆の貴公子〜+11 RARE TRACKS-Winter Days ★★★ (2021-11-26 00:41:38)
この曲のみ他の収録曲とテイストが異なるというか、
殆ど演歌の領域に片足突っ込んだ泣きっぷりが炸裂するバラード。
このクサさがダメという人もいるでしょうが、
個人的には「そこが最高なんじゃない!」と。
ART NATION-Liberation ★★★ (2017-09-15 23:48:52)
スウェーデンから現れたメロディックHRバンドの新星ART NATIONが'17年に発表し、日本デビュー作となった2ndアルバム。今時珍しく1st『REVOLUSION』(’15年)の国内盤までわざわざ遡って発売されることからも、レコード会社がこのバンドに賭ける期待の大きさが伝わって来ます。BURRN!!誌じゃ広瀬編集長が90点以上を献上していましたが、個人的にあの人が高得点を付けた作品は「悪くないけどそこまでではない」パターンが多く、今回も然程期待はせず聴き始めたのですが、いやいや。ブッ飛ばされましたよ。
本作で聴かれるのは、80年代風味満点のメロディックHRに、今時のバンドらしいモダンなアレンジや、北欧メタルに通じる叙情性と透明感を加味したようなサウンド。琴線に触れる哀愁から、思わず一緒に歌いたくなってしまうキャッチネスまで、メロディの組み立てがとにかく巧みで、情熱的に歌い上げる
…続き
ART NATION-Liberation-Ghost Town ★★★ (2017-09-16 00:11:35)
モダンなセンスと80年代風味溢れる
キャッチーなメロディ・センスとが
巧みに組み合わされたOPナンバー。
シュワッとハジける炭酸飲料のような喉越しの
サビメロの爽快さが最高ですよ。
バンドがリーダー・トラックに選んだのも納得。
ART NATION-Liberation-One Nation ★★★ (2017-09-16 00:09:00)
ライブで演ったらコーラスは大合唱で盛り上がりそうな
メタル・アンセム・タイプの楽曲ですが、
それでいてメロディが北欧的な透明感と憂愁を伝えてくれる辺りが
このバンドの個性と曲作りの上手さの証と言えましょうや。
ART NATION-Liberation-Take Me Home ★★★ (2017-09-16 00:05:04)
哀切が溢れ出す曲調に、アレクサンダー・ストランデルの
パッショネイトな熱唱が見事にマッチした、
堰を切ったように激情迸る必殺バラード。
’17年度ベスト・チューン候補の一つですよ。これは。
ART NATION-Revolution ★★★ (2017-09-17 00:00:33)
日本デビュー作の2nd『LIBERATION』が高評価を獲得すると、間髪入れずに1st『REVOLUTION』の日本盤発売を決定。更に年末には来日公演も予定されているという、最近の新人HRバンドには珍しく対応が迅速なことからも、レコード会社が彼らに賭ける並々ならぬ期待のほどが伝わって来るかのようですよ。
本作は、当初は国内盤未発売だった’15年発表のART NATIONのデビュー作で、バンドの魅力たる瑞々しくハジけるキャッチネスと、北欧のバンドらしい憂いを帯びたメロディを同居させた、躍動感溢れるメロディックHRという方向性は既にしっかりと定まっています。ツインG編成でレコーディングされた次作に比べると、専任Key奏者がいる分、こちらの方が気持ちハードポップ路線寄り…というか、フロントマンのアレクサンダー・ストランデルがART NATION結成前に在籍していた(そして追い出されてしま
…続き
ART NATION-Revolution-Don’t Wait for Salvation ★★★ (2017-09-17 00:13:58)
1st制作時はまだKey奏者がメンバーとして在籍していて、
爽やか且つ哀愁漂うサビメロが秀逸なこの曲も
ハード・ロッキンな色合いを強めた2ndに比べると
気持ちメロハー路線寄り。
何にせよ名曲には違いありませんけどね。
ART NATION-Revolution-Need You to Understand ★★★ (2017-09-17 00:05:24)
PVも撮影されているアルバムのOPナンバー。
アレクサンダー・ストランデルの情熱的なVoと
テクニカルなGをフィーチュアして力強く躍動しつつ
サビでは北欧のバンドらしい哀愁が溢れ出すという
早くもこのバンドの強みが発揮されている名曲に仕上がっています。
ART OF ILLUSION-X Marks the Spot ★★★ (2021-04-13 01:01:06)
ハイきた、早くも今年ベスト1作品(候補)。GRAND ILLUSIONで一躍注目を集め、現在はデーモン閣下のソロ・アルバム制作に関わったりツアーに同行したりといった活動で知られるマルチ・アーティストのアンダース・リドホルムと、WORK OF ARTやLIONVILLE等で高い評価を得るシンガー、ラーズ・サフサンドがタッグを組んだプロジェクトのデビュー作。
WORK OF ARTとGRAND ILLUSIONの組み合わせだからART OF ILLUSION。安直~と言うなかれ。軽快なイントロで今回はポップ路線に寄せたの?と一瞬不安にさせておいてからの、サビでは立体的なコーラスが壮麗に舞うアレンジの出現で「よっ、待ってました!」とニヤリとさせられる①を始め、曲作りをほぼ一手に担うアンダースの作曲センスと、ラーズの伸びやかでエモーショナルな歌声が理想的なマッチングを果たした本作は、聴き終
…続き
ART OF ILLUSION-X Marks the Spot-Let the Games Begin ★★★ (2021-04-13 23:49:46)
ヒンヤリとした感触の哀メロ、立体的に配置されたコーラス、
ミュージカル風味の曲展開と、HR然としたエッジとキャッチーな
疾走感が相俟って実にアガる名曲に仕上がっています。
ART OF ILLUSION-X Marks the Spot-My Loveless Lullaby ★★★ (2021-04-13 23:25:53)
荘厳な導入部を経てテンポアップ、冷ややかな哀メロを
ラーズの伸びやかな歌声と華麗に舞うコーラス、シアトリカルな曲展開とで
劇的に盛り立てグイグイと聴き手を引き込んで行く「これぞアンダース・リドホルム!」な名曲。
Voがピーター・スンデルだったらGRAND ILLUSIONの楽曲と言っても通用しそうです。
ARTCH-Another Return ★★★ (2008-10-07 23:39:00)
近年は、イルーク・ホークソン名義でユーロビジョンに参加したりと、ソロ・シンガーとしての活動が目立つ(?)名シンガーエリック・ホークや、現在はWIG WAMで活躍中のフラッシュ(ブレント・ジャンセン)らを擁し、'82年にノルウェーはサルプスボルにおいて結成された5人組HMバンドARTCHが、'89年にリリースするや、METAL HAMMER誌において100点、KERRANG誌において5K(満点)という、新人バンド離れした高評価を獲得したことで知られる傑作デビュー・アルバム。
IRON MAIDENやMETAL CHURCHといったバンドを彷彿とさせる、ドラマティックなパワー・メタル・サウンドが詰め込まれた2nd『FOR THE SAKE OF MANKIND』が日本でも高く評価された彼らだが、本作にはあれ程のスケールの大きさや徹底した重厚感はなく、それよりももっと、普遍的な様式美HM
…続き
ARTCH-Another Return ★★★ (2015-07-26 21:34:46)
気になって自分のCDを引っ張り出して見てみましたら、タイトルは確かに『ANOTHER RETURN TO CHURCH OF HILL』と表記されていました。
'88年リリース時のオリジナル盤のタイトルは『ANOTHER RETURN』なので、推測するに、'89年にMETAL BRALDEから米盤がリリースされる際、
「英語が母国語のアメリカ人にもインパクトを残すためにも、もっと(音楽性に合わせて)メタルっぽい仰々しい感じのタイトルにしよう」
ってなノリで、曲名とジャケットをヒントにして改題されたのではないでしょうか?
特に根拠もないお話で恐縮ですが。
ARTCH-For The Sake Of Mankind ★★ (2007-06-05 21:03:00)
デビュー作『ANOTHER RETURN』が、いきなりKERRANG!やMETAL FORCESといった欧州のメタル雑誌で満点の評価を
獲得した事で知られるノルウェー出身の5人組パワー・メタル・バンドが、'91年に発表した2ndアルバム。
パワー・メタルと言っても、メロスピやメロパワのような疾走するリフ&リズムの上に明快なメロディが乗っかるタイプではなく、
勇壮で重量感に満ち溢れた①や、パワフルなリフ&リズムが戦車の突撃を思わせる③、スラッシーな攻撃性を発散する
スピード・チューン⑨といった楽曲を聴けば分かる通り、その作風はもっとダークでアグレッシブ。重心の低いリフが
ザクザクと刻まれる力強い楽曲の数々を聴いていると、「METAL CHURCH+VICIOUS RUMORS÷北欧メタルならではの叙情性」
という図式が頭に思い浮かんだりも。
しかし
…続き
ARTILLERY ★★ (2007-09-10 05:45:00)
いやいや、現在廃盤の3rd『BY INHERITANCE』には\3000~\4000ぐらいの
プレミア価格が付けられているので
4枚で\8000ならかなり良心的じゃないかと。(しかもリマスター仕様)
ただ、できればバラ売りして欲しいですよねぇ。
ARTILLERY-B.A.C.K. ★★ (2012-09-02 22:04:52)
スラッシュ・メタル史に燦然と輝くの名盤『BY INHERITANCE』('90年)を最後に活動を停止していたARTILLERYが10年ぶりに発表した復活作ということで、リリースされるやいなや速攻で買いに走った記憶があるのですが、一聴しての感想は「こりゃまた随分とブルータルになっちゃってまぁ」と、あまり芳しいものではありませんでした。
当時は、図太さを増した代わりに流麗さやドラマ性を減じた作風に今ひとつ乗り切れなかったのですが、久々に聴き直してみて、スラッシュ・メタルらしい突進力を誇るリズムの上で乱舞する、超個性的なフレミング・ロンズドルフのVoに、手数の多いトリッキーなGリフから、エキゾチックな響きを湛えた妖しげなメロディまで滑らかに紡ぎ出す、マイケル&モルテンのスタッツァー兄弟の息の合ったツインGまで、ARTILLERYならではの個性は十二分の保持されていることに今更ながら気付か
…続き
ARTILLERY-By Inheritance ★★ (2006-03-26 20:46:00)
初体験がSODOMで、早くもスラッシュ・メタルに挫けかけて私に、
このジャンルの素晴しさを叩き込んでくれた1枚。
(今じゃSODOMも大好きですが)
ドラマチックな超名曲“KHOMEYNIAC"(日本盤未収録なんて・・・)からラス曲まで、
個人的思い入れを抜きにしても捨て曲なしの大傑作!
歌えるVo、シャープなリズム隊、かっこいいリフ、ドラマチックな曲展開。
そして何より最高なのが、曲中に溢れるように湧き出る東洋的メロディ!
再結成作「B.A.C.K」もなかなかの出来でしたが、
彼ら最大の個性と認識していたこのメロディが希薄になってしまっている点で
本作には僅かに及ばないのであった・・・。
ARTILLERY-By Inheritance-Khomaniac ★★★ (2006-03-26 20:53:24)
次から次に溢れ出る東洋的メロディが強烈に印象に残る、
唯一無二の個性を備えた絶品のドラマチック・スラッシュ・チューン。
嗚呼、それなのに国内盤未収録とは・・・。
勝手に外盤・国内盤両方買い揃えて、
本曲収録の国内盤を作ってしまいましたよ。
ARTILLERY-Fear of Tomorrow ★★ (2007-09-15 17:57:00)
デンマーク出身の5人組スラッシュ・メタル・バンドが、'85年に発表した1stアルバム。
スラッシュ・メタル史に燦然と輝く(俺の中で)名盤『BY INHERITANCE』の余りの完成度の高さにノックアウトされ、
「昔の作品もチェックせねば!」と遡って聴いてみたら、これがダークでイーヴルな雰囲気に包まれた
直球勝負のスラッシュ・メタル・アルバムで、思わず肩透かしを食らった気分になってしまった1枚でもある。
ささくれ立って刻まれるリフは非常に破壊的だし、へしゃげた声質のVoは、メロディアスな歌い上げよりもシャウト・スタイルを多用。
当然の如く『BY~』をスペシャルな存在へと高めていた「東洋風味のメロディ」が聴かれる場面も殆どなく、
ラフなサウンド・プロダクションも、彼らがスラッシュ・メタル・バンドである事を強く主張している。
猛然と疾走するスピード・パ
…続き
ARTILLERY-Legions ★★ (2014-03-13 21:57:49)
もうVoについてとやかく言うのは止そう・・・と決意した矢先に発生した、よもやのシンガー交代劇を経て'14年に発表された7thアルバム。
「ARTILLERYがやらかした!」と、あまり芳しくない前評判に戦々恐々としながら聴いてみたら、妖しげに踊るアラビックなメロディも、アクの強いGリフも、スラッシーな疾走感も健在で、・・・え?いや全然イケてる作品なんじゃね?と。
確かに、これまで以上にスラッシュ・メタル色は薄まっていますが、それは角ばったVoで歌メロに緊迫感を植え付けていたフレミング・ロンズドルフが脱退した時点からの規定路線と言えますし、このバンドのトレードマークたる中東風味の旋律をフィーチュアした①⑩、切れ味鋭いスピード・ナンバー②、シャープに刻まれるGリフと、タイトな演奏技術に裏打ちされたドラマティックな曲展開に居ても立ってもいられない⑤、バラードリーな劇的さを伴う⑧等、よ
…続き
ARTILLERY-Legions-Global Flatline ★★★ (2014-03-15 01:07:05)
メランコリックな導入部を、
ARTILLERY印の鋭角的なGリフが切り裂いて
疾走を開始する場面には、ここ数作ご無沙汰だった
エキサイトメントが充満していて、
思わずテンションが上がりましたね。
MyPage