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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 551-600
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紫-IMPACT ★★★ (2021-09-23 01:19:48)
ジョン・ロード愛迸るハモンド・オルガン、リッチー・ブラックモア風のギター(但しこちらはツインG編成)、イアン・ペイスばりにスウィングするドラム…「日本のDEEP PURPLE」と評され、70年代オキナワンロックの盛り上がりを語る上で欠かすことの出来ない重要バンド、ジョージ紫率いる「紫」が’76年に発表した2ndアルバム。
アメリカ軍キャンプにて米兵相手に実戦経験を積んだ本格派ゆえ、紫の名を不本意な意味で有名にしてしまった城間正男の罪状はともかく実力は間違いない骨太なVoを始め、メンバーの鍛え上げられたパフォーマンスと研ぎ澄まされたテクニックに「部屋に篭って勉強しました」的な線の細さや借り物感は皆無。DEEP PURPLE型HR路線を1stアルバム同様に疾走しつつ、今作は日本のバンドらしい木目の細かいアレンジ/沖縄のバンドならではのメロディ・センスといった独自性をトッピングすることで
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OUTRAGE-Run Riot-Blood and Scars ★★★ (2021-09-22 00:03:41)
MOTORHEADの薫陶を受けた荒くれ感を醸し出すGリフ、
スラッシュ・メタル然とした突進力を誇るリズム、
そしてOUTRAGEには珍しいメロディアスなコーラス・パートの
組み合わせに新鮮な印象を受ける、アルバム屈指の名曲。
OUTRAGE-Run Riot ★★★ (2021-09-21 00:50:35)
’20年発表の14th。CDを購入したその日に紛失してしまうという「小学生かお前は」ってなチョンボをやらかして落ち込んだりもしたけど私は元気です。無事そのCDも手元へ戻ってほぼ1年遅れで漸く聴くことが出来た本作でしたが、これが文句なしの素晴らしさ。
‘19年にはリスペクト・ライブを敢行したり(その時の模様はDELUXE EDITIONのDVDに収録)、JAGUARの“AXE CRAZY”とANGEL WITCHの“BAPHOMET”をカヴァーした7インチEPをリリースしたり、あるいは今回もTANKとPARALEXのカヴァーを収録したりと、勃発から40年を迎えたNWOBHMに対する愛情を詳らかに表明してきた近年の活動が関係しているのかどうか、本作は彼らのカタログの中でもかなりオールドスクールな正統派HMテイストを強調した仕上がり(ヘヴィ過ぎず適度にラフさも保った音作りもそう感じられる
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MURO-Este muro no se cae-Sólo en la oscuridad ★★★ (2021-09-17 00:29:05)
スパニッシュな哀愁を帯びたイントロから
スラッシュ・メタルばりのアグレッションを放出しながらの
疾走へと転じるスピード・ナンバー。
彼らが「スペインのACCEPT」と評された理由を雄弁に物語る名曲です。
MURO-Este muro no se cae ★★★ (2021-09-16 00:41:11)
結成は'81年まで遡り、後にSARATOGAやSILVER FISTを結成するメンバーが在籍していたスペインはマドリード出身の古豪パワー・メタル・バンドMURO。本作は彼らが’03年に行ったラスト・ライブの模様を収めた実況録音盤です。(そういえばこのバンドはデビュー作もライブ盤でした)
最後のツアーということで、当然セットリストはベスト選曲が組まれている…のかどうかは、MUROのカタログは2nd『TELON DE ACERO』(’88年)ぐらいしか聴いたことがない身には正直分かりかねるものの、“ACERO Y SANGRE”や“TELON DE ACERO”を始め、勇ましげな巻き舌Voをフィーチュアしたスピード・ナンバーで全編を固めて、お別れの湿っぽさはそこそこに、ド直球のパワーメタル・サウンドと熱気ムンムンなパフォーマンスで畳み掛ける様は「スペインのACCEPT健在なり」を証明す
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MORDRED-The Dark Parade-I Am Charlie ★★★ (2021-09-15 01:21:29)
ヒップホップ要素もそこそこに、鋭利なGリフと疾走するリズム、
朗々歌うVoと威勢の良いコーラスとが、憂いを帯びたメロディを
纏って畳み掛ける様は、何となくFORBIDDENの2ndアルバム辺りのことを
思い出したり思い出さなかったり。
MORDRED-The Dark Parade-Demonic #7 ★★★ (2021-09-15 01:14:39)
思いっきりファンクやヒップホップ路線に傾斜したサウンドだったら
どうしようというこちらの不安を、エッジの効いたGリフ
小気味良く疾走するリズム、しっかり歌うVoと2本のGが紡ぐ
憂いを帯びたメロディとが一気に払拭、
嬉しい驚きを味合わせてくれるアルバムOPナンバー。
MORDRED-The Dark Parade ★★★ (2021-09-13 23:59:48)
正式メンバーにDJを擁し、サウンドにファンクやヒップホップ・テイストも取り込んだベイエリア・スラッシュ・シーンの異端児MORDRED。ドラマー以外の初期メンバーが再結集して復活を遂げた彼らが、’21年に発表した再結成第1弾アルバム。(通算4作目)
単純に優れたスラッシュ・アルバムだった1st『FOOL’S GAME』(’89年)、DJが加入しての2nd『IN THIS LIFE』(’92年)、メタルの範疇からも逸脱しつつあった3rd『NEXT ROOM』(’95年)と、作品毎に音楽性を拡散させていったバンドゆえ、90年代以上に何でもありのバリトゥードとなってしまった現代に一体どんなサウンドを提示して来るのか全く読めず、かなり戦々恐々としながら聴き始めましたが、意外にもこれが初期2作に立ち返ったようなヘヴィ・メタリックなサウンドが託されていて、良い意味で聴いて吃驚でしたよ。
勿
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STARSHIP-Freedom at Point Zero(Jefferson Starship)-Awakening ★★★ (2021-09-10 00:34:30)
軽快なノリの前曲から雨音のSEを介して繋がっていく曲展開、
シンセと泣きのGによるイントロの焦らしから、物悲しいメロディに彩られた
8分越えの大作志向、アメリカン・プログレ・ハード風味の重厚なドラマ性、
そして哀愁を増幅するVoの熱唱とKeyの仕事ぶりに実にグッとくる名曲です。
STARSHIP-Freedom at Point Zero(Jefferson Starship)-Jane ★★★ (2021-09-10 00:27:41)
JOURNEY、BOSTON、STYXといったバンドの台頭に歩調を合わせるように、
哀愁のメロディに磨きが掛かったアルバムのOPナンバー。
ストレートに伸びるハイトーンVo、エッジの効いたG、楽曲を小粋に彩るKey、
安定感溢れるリズム・ワークが曲調をよりキャッチーに仕上げてくれています。
STARSHIP-Freedom at Point Zero(Jefferson Starship) ★★★ (2021-09-09 00:46:23)
幾多のメンバー・チェンジと、それに伴うバンド名の変更、そして音楽性の変化を経て、現在も活動を継続しているアメリカのベテラン・バンドが、’80年に発表したJEFFERSON STARSHIP名義では5枚目となるアルバム。
グレース・スリック、マーティ・バリンという主力メンバーの相次ぐ脱退で当時バンドは危機的状況下に追い詰められていましたが、そのことが逆に残された面子の奮起を促したのか、ロン・ネヴィソンをプロデューサーに迎えて新体制でレコーディングが行われた本作は、溜まっていた鬱憤を晴らすかの如く、エッジの効いたGを前面に押し出したHR寄りの音楽性が託されており、アメリカではアルバム・チャートTOP10に飛び込む好成績を残す快作に仕上がりました。
新シンガー、ミッキー・トーマスの張りのあるハイトーンVoと、元JOURNEYの名手エインズレー・ダンバーの重たいドラミングは、こうした
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UFO-Ain't Misbehavin'-Hunger in the Night ★★★ (2021-09-07 23:25:31)
フィルの憂いを帯びた歌声を、女性Voをフィーチュアした
華やかなコーラス・ワークとアトミック・トミーのフラッシーな
Gプレイが援護射撃。英国的な哀愁とアメリカンなキャッチネスを
同居させて軽快に疾走するHRナンバー。
これ1曲が聴けただけで作品を買って良かったと思えましたよ。
(いや他の収録曲も良いんですけどね)
UFO-Ain't Misbehavin' ★★★ (2021-09-07 00:35:23)
フィル・モグ(Vo)以下、アトミック・トミー・M(G)、元DAMNEDのポール・グレイ(B)、ジム・シンプソン(Ds)という乗組員で『MISDEMEANOR』(’84年)を発表して再浮上を図るも、世は80年代のメタルバブル真っ盛り。ポップ・メタルやスリージーなロックンロール勢がブイブイ言わせるシーンにおいては新たな支持を獲得することは叶わず再び墜落してしまったUFOが、解散前にレコーディングしていた’88年発表の7曲入りEP。なお本作の日本盤(邦題『殺気!』)が翌年リリースされた時には既にバンドは存在せず、これがアトミック・トミーを擁するUFOのラスト作となってしまったという。日本盤の解説書に寄せられた「ハーイ」から始まるフィル・モグの前向きなコメント(バンド、頑張っていきますよ!的な)が何とも物悲しい。
隠れた名盤か、はたまたアルバム作りの選から漏れた単なるアウトテイク集か。評価
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KHYMERA-The Greatest Wonder-Fight for Yesterday ★★★ (2021-09-03 01:14:41)
澄んだ青空へと向かって舞い上がり、そのまま溶け込んでいくような
飛翔感と高揚感を伴ったコーラス・ワークが絶品。
爽快なメロハーのお手本のような出来栄えで、
アルバムでも1、2を争う名曲ではないでしょうか。
KHYMERA-The Greatest Wonder ★★★ (2021-09-01 23:57:41)
数多のバンドやプロジェクトにミュージシャン/ソングライター/プロデューサーとして関与するスウェーデン出身のマルチ・アーティスト、ダニエル・リヴェラーニ(Key)が中心となって立ち上げたメロハー・プロジェクト、'07年発表の3rdアルバム。
本作以外に自分の手元にあるKHYMERAのカタログは1stアルバムのみで、そちらはKANSASのスティーヴ・ウォルシュとビル・グリア、TRILLIONのトム・グリフィン、MECCAのジョー・バナといった有名(あるいは通好みの)ミュージシャンを起用して、メロハーの隠れた名曲――例えばMR.BIGが映画『ネイビーシールズ』のサントラに提供した“STRIKE LIKE LIGHTNING”とか――をカヴァーする、一夜限りのお祭りプロジェクト感が強く漂う作品でしたが、アルバム・リリースを重ねるうちにどんどんバンド感が強化されていったようで、今作では参加メ
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DREAMHUNTER-KINGDOM COME-MY DAYS ARE COUNTED ★★★ (2021-09-01 00:39:32)
前身であるLIFELINE時代に発表済みの楽曲を
わざわざリメイクしていることからも、バンドの
このバラードに対する自信の程が伺えるというものですが
実際、ピアノをフィーチュアしてじっくりと盛り上がる曲調は
実に感動的。音質がもうちょい良ければ…というのは
ないものねだりというやつですかね。
DREAMHUNTER-KINGDOM COME ★★★ (2021-08-30 23:02:44)
結成は80年代半ばまで遡り、メジャー・デビューまであと一歩のところで夢破れたスウェーデンのLIFELINEが、再出発を図ってDREAMHUNTERと名を変え、'96年にZ RECORDDSから発表した1stアルバム。
出身が北欧で、Key奏者を含む編成で、このバンド名で、このアルバム・タイトル、おまけにアートワークはダークでファンタジック…こりゃもう絶対に様式美HM作品でしょう?と「おいでませ北欧へ」な手招きを幻視しながら再生した本作でしたが、意表を突いて始まったのはハスキーなVoによって歌われる、カラッと湿度低めのメロディと厚めに盛られたハーモニーとが、存外ハードにロックするアメリカンなメロハー・サウンド。初めて北欧旅行に出掛けたら記録的な熱波の年で、街中を殆ど水着みたいな恰好の人達が闊歩しているのを見て「フロリダかな?」と戸惑ったことをふと思い出してしまいましたよ。
それ
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PROUD-Second Act ★★ (2021-08-26 00:52:25)
80年代の北欧メタル名盤総選挙でも開催した日にゃトップ10入りは確実視されている(俺の中で)1st『情炎の白夜』(’84年)1枚のみで消えたスウェーデンのPROUD。本作は彼らが30数年ぶりに復活を遂げ'21年に発表した2ndアルバムです。邦題は『蘇る白夜』。
ちょい前からショップで輸入盤がディスプレイされているのは見かけてはいたものの、あまりに1stとアートワークの方向性が違うので「本当に同一バンド?」と購入を躊躇していたら、いつの間にやら国内盤が発売されているじゃありませんか。悩んどくもんだなぁ。
リフ志向の楽曲にNWOBHMからの影響がハッキリと刻まれていた前作に比べ、曲調はよりしっとりと落ち着いたメロハー・テイストを強めていますが(元々80年代当時からそっち方向へ進みたかったが果たせず解散してしまったという)、要所を彩る哀メロは北欧メタルならではの冷ややかな魅力を放っ
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ROCKET SCIENTISTS-Earthbound-Carry Me Home ★★★ (2021-08-24 22:27:59)
優美にして軽やかにアルバムを締め括るラスト・ナンバー。
プログレというよりは、ほぼメロハー・チューン。
美しいハーモニーに彩られたサビメロに蕩けますよ。
ROCKET SCIENTISTS-Earthbound ★★★ (2021-08-23 23:24:50)
90年代に日本のHR/HMシーンで女性シンガー、ラナ・レーンの人気が高まった際、一緒に注目を集めたのがアルバムのプロデューサーであり、彼女の旦那でもあるKey奏者のエリク・ノーランダーでした。本作は彼が盟友マーク・マクライトと共に結成したROCKET SCIENTISTの1stアルバム(’93年発表)で、ラナ・レーン人気に後押しされて’95年に日本盤のリリースが実現しています。
エリクが学生時代から作り溜めてきたマテリアルも使用されているという本作で聴けるのは、テクニック全開の楽器陣が火花バチバチでぶつかり合うDREAM THEATER系のスリリングなプログレ・メタル…ではなく、しっとりとした抒情メロディと穏やかな曲想に包まれたシンフォニック・ロック路線のサウンド。要はLANA LANEとほぼほぼ同一の作風でして、何せ関わっているミュージシャン連中からして(バックVoとして参加のラ
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山本恭司-ELECTRIC CINEMA-JUST CAN'T TAKE IT ★★★ (2021-08-20 00:53:24)
K溌剌とはじけるロック・チューン。
山本自身がアルバム『ELECTRIC CINEMA』について
「音楽的な転機となった作品」と語っている通り
後のVOW WOW時代へと繋がっていく要素も感じられる
Keyを活かしたキャッチーな仕上がりです。
山本恭司-ELECTRIC CINEMA ★★★ (2021-08-18 23:39:37)
日本HR/HM界の至宝、山本恭司(G)が渡英してレコーディングを行い、'82年に発表した2枚目のソロ・アルバム。驚くべきはBOW WOW名義での最終作となった8th『WARNING FROM STARDUST』とほぼ同時進行で制作が進められていたことで、僅か1か月足らずの内にこんだけハイクオリティなアルバムを2枚も仕上げているのですから、当時の山本の創作意欲はどんだけ神懸っていたのかと。
バックを固めるのはシングル1枚を残して消滅した幻のNWOBHMバンドLAST FLIGHTのメンバー。正直「そんなよう知らん連中起用して大丈夫?」と不安を感じなくもなかったのですが、実際に聴いてみるとこれが確かな歌唱力を有するVo(後にALASKAに参加するロバート・ホーソーン)といい、多彩な演奏の引き出しを持つKey(ゲイリー・ムーアとの活動で知られるトミー・アイアー)といい、実に堂々たるパフォ
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TOUCH-Tomorrow Never Comes-Tomorrow Never Comes ★★★ (2021-08-18 00:24:20)
『E.T.』風味のジャケットのイメージ通り、スペーシーかつ
ドラマティックなイントロで幕が上がるOPナンバー兼アルバム表題曲。
イントロの時点で名曲の予感はビンビンですが、哀愁を帯びたヴァースから
美しいハーモニーに包まれたコーラス・パートまで聴き進めるうちに
予感は確信へと変わります。
TOUCH-Tomorrow Never Comes ★★ (2021-08-17 00:00:31)
DRIVE, SHE SAIDやAMERICAN TEARSでは定期的に新作を発表してきていたマーク・マンゴールド(Vo、Key)が、満を持してTOUCHを復活させ、およそ40年ぶりに発表した2ndアルバムがこちら。(正確に言うなら、ロジャー・グローヴァーをプロデューサーに迎えてレコーディングするもお蔵入りしてしまった2ndアルバムが別にあるのだけれども)
実際のところ、マーク一人でTOUCHを再始動させてもファンは誰も文句を言わなかったと思うのですが、復活にあたってダグ・ハワード(Vo、B)、クレイグ・ブルックス(Vo、G)、グレン・キスカート(Ds)というオリジナル・メンバーを再結集している辺りからも、本作に賭けるマークの意気込みがビンビンに伝わってくるというもの。
音楽性に関しても、リード楽器として切り込んでくるKey、衰えを感じさせぬダグ・ハワードの伸びやかな歌声、キ
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AMERICAN TEARS-Tear Gas ★★★ (2021-08-13 00:53:35)
神秘的なイントロと、DEEP PURPLEの“BLACK NIGHT”を思わすGリフに
導かれてスタートするアルバムのハイライト・ナンバー。8分越えの
長尺の中に、スペーシーかつドラマティックな曲展開と、リード楽器として
活躍するKeyを始め、各楽器の見せ場が盛り込まれていますが、それでもやはり
最も印象に残るのは秀逸なメロディ・センスという辺りが、マイク・マンゴールド印です。
GENESIS-Trespass-White Mountain ★★★ (2021-08-11 01:42:41)
侘し気なイントロを経て、物悲しいメロディを振りまきながら
駆け抜けていく抒情HRナンバー。静と動の起伏に富む曲展開と
ピーター・ガブリエルの繊細な歌声が楽曲のドラマ性を
より一層引き立ててくれています。あまり顧みられる機会のない
2ndアルバムにこれほどの名曲が隠れていようとは…。
GENESIS-Trespass ★★★ (2021-08-10 00:48:33)
IRON MAIDENのスティーヴ・ハリスが影響を受けたバンドとして名前を挙げていたことが切っ掛けで、ボンクラ・メタラーたる我が身も興味を引かれたイギリスのプログレッシブ・ロック・バンドGENESIS。本作は彼らが所属レーベルを替えて出直しを図るべく’70年に発表した2ndアルバム(邦題は『侵入』)。
入口がIRON MAIDENだけに、『創世記』なるカッチョイイ邦題に惹かれて最初に手を出した1stは素朴なフォーク・ロック寄りの作風であまりピンと来なかったのですが、ピーター・ガブリエルの繊細な表現力が冴えるVoと、クラシカルな気品を楽曲に付与するKeyの活躍に彩られ、静と動のメリハリが効かされたドラマティックな曲展開等々、サウンドが各段にプログレッシブ・ロック然とした色合いを強めた本作は、弱火でコトコト沸騰させていくようなOPナンバー①で早くもハートを掴まれてしまいましたよ。
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SAGA-Live in Hamburg-Don't Be Late (Fabrik, Hamburg 2015-04-28) ★★★ (2021-08-06 01:21:00)
ツインKeyを始めとする楽器陣のテクニカルな見せ場を盛り込みつつ
観客の唱和を誘発するキャッチーな曲作りの上手さも堪能できる
SAGAのライブには欠かせない名曲。
観衆のタイトル・コールに導かれてスタートする辺りからも
この曲の愛されぶりが伝わるってくるのではないでしょうか。
SAGA-Live in Hamburg ★★★ (2021-08-05 00:55:05)
'18年に惜しまれながらも解散ツアーを行い、40年以上に及ぶキャリアに堂々終止符を打ったカナダ出身プログレ・ハード・バンドの古豪SAGA。本作は彼らが'15年にドイツのハンブルグで行ったショウの様子をCD2枚組に収録、翌年発表した実況録音盤です。
代表曲“ON THE LOOSE”を筆頭にセットリストは初期の名曲を中心に編まれているとはいえ、プログレ系バンドのライブということで、観客は熱心に演奏に聴き入って曲終わりに歓声を上げる程度でライブは比較的淡々と進行していく…なんて光景を想像していたのですが(偏見)、ところがどっこい。本作で繰り広げられているのは、観客によるコーラスの合唱や、バンドとの息の合った掛け合い等、ステージ上と客席のエネルギーの交換がしっかりとフィーチュアされた熱気溢れるパフォーマンス。これはマイケル・サドラー(Vo)によるドイツ語のMCや、観客とのアットホームなや
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MEGADETH-That One Night: Live in Buenos Aires-Hangar 18 / Return to Hangar ★★★ (2021-08-04 00:45:47)
名曲なのは今更言うまでもないことですが、
冒頭から印象的なメロディはもちろんGリフまで歌い
更には曲のブレイクに合わせてMEGADETHコールを送る
観客の隙の無い盛り上がりに煽られて、バンドの演奏が
終盤に向けてどんどんテンションを高めていく様に
アガらずにはいられません。
MEGADETH-That One Night: Live in Buenos Aires ★★★ (2021-08-03 00:08:25)
拡散傾向にあったサウンドの焦点を再びHMに集約することで、鮮やかにMEGADETH復活を印象付けた会心作『THE SYSTEM HAS FAILED』。本作は同アルバム発表後、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで'05年に開催されたPEPSI MUSIC FESTIVALにてMEGADETHがトリを務めた際のパフォーマンスの模様を収録する2枚組実況録音盤。
デイヴ・ムスティン(Vo、G)以下、グレン・ドローヴァー(G)、ショーン・ドローヴァー(Ds)、ジェイムズ・マクドノフ(B)というラインナップで行われたこの時のライブが、未だMEGADETHの看板を掲げての活動に逡巡を覚えていたというデイヴに、バンド存続を決意させる決定打となったことはよく知られており、それを踏まえて本作を聴くと、そりゃこんだけ観客が熱狂してくれてたらデイヴも考えを改めるわな、と。
いやまぁとにかく歌う歌う
…続き
TYKETTO-Live From Milan 2017-Wings ★★★ (2021-07-29 23:25:42)
“FOREVER YOUNG”と並ぶ1stアルバムのハイライト・ナンバーで
観客も「待ってました!」とばかりにサビメロを大合唱。
本ライブ盤のハイライトを盛り上げてくれています。
TYKETTO-Live From Milan 2017 ★★★ (2021-07-28 23:59:23)
所属レーベルのFRONTIERS RECORDSがイタリアのミラノで主催したイベント、FRONTIERS ROCK FESTIVAL ⅣにTYKETTOが参戦した際のパフォーマンスを収録したライブ盤。’17年発表
1st『DON’T COME EASY』(’91年)は名盤で“FOREVER YOUNG”も名曲だけど、ヒット・チャート上位を賑わす程の成功を収めたわけじゃなし、ヨーロッパにおける彼らの人気の程がイマイチよく分からず、しかもこの時のライブは2番手出演だったというじゃありませんか。結構な金額払ってショボい内容だったら敵わんなぁ…とかグチグチ思いながら再生した本作でしたが、結論から言えば心配は完全な杞憂に終わりました。
スペシャル・セットリストとして『DON’T~』から全曲披露(曲順はアルバムの最後から最初へ遡っていく構成)されているライブは、1曲目から観客が大歓声で盛
…続き
QUIET RIOT-Rehab-Evil Woman ★★★ (2021-07-27 23:10:59)
QUIET RIOT版“MISTREATED”…違うか。
歌神グレン・ヒューズを向こうに回して
一歩も引かない熱唱を炸裂させるケヴィン・ダブロウは
やはり得難いシンガーであったとつくづく実感させられる名曲です。
QUIET RIOT-Rehab ★★★ (2021-07-27 00:39:56)
3度目の復活を果たしたQUIET RIOTが'06年に発表した、多分10枚目?11枚目?ぐらいのアルバム。そして'07年にオーバードーズによりケヴィン・ダブロウ(Vo)が急死したことで、彼が歌った最期のQRのアルバムともなりました。(バンド自体は現在も存続)
オリジナル・メンバーで残っているのはケヴィンとドラマーのフランキー・バネリのみ。そのフランキーも’18年に膵臓ガンで死去しており、本作にプレイを刻んだ二人が既にこの世にはいないことを思うと何やらセンチな気分に囚われてしまいます。弦楽器隊はLANA LANEでの活動で知られるニール・シトロン(G)と、ベテランのトニー・フランクリン(B)のヘルプを仰いでいて、バンドというよりはほぼプロジェクトの様相を呈していますが、歳月を重ねても変わらぬクドさを保ち続けている、ブラッキー・ローレス、ロン・キールと並ぶ「LAメタル三大濁声シンガー」
…続き
VENOM-Welcome to Hell-Witching Hour ★★★ (2021-07-23 01:52:02)
アバドンのドタバタとしたドラムは決して巧かないのだけど、じゃあこれを
上手い人が叩けばもっとカッコ良くなるかと言えば、さにあらず。
VENOMのマジックが詰まった、元祖スラッシュ・メタルの名曲。
WITCHING HOUR!
VENOM-Welcome to Hell ★★★ (2021-07-22 01:11:14)
クロノス、マンタス、アバドンの暗黒トリオにより’81年にNEAT RECORDSから発表されるや、良くも悪くも世間に衝撃を与えたVENOMのデビュー作。世界初のスラッシュ・メタル・アルバムであり、後のデス/ブラック/エクストリーム・メタルの直接的なご先祖様でもあるエポック・メイキングな1枚・・・なんてのは今更言うまでもないことですかね。
ダビングを重ねたカセットテープみたいな劣悪な音質、悪魔と黒魔術(あと下ネタ)を題材に取ったインモラルな歌詞世界をメロディがん無視で吐き捨てるダミ声Vo、ダーティでノイジーなG、ドッタンバッタン暴れ回るDsといった下手糞…もとい破れかぶれな演奏等々、良識派の眉を顰めさせる最悪の要素を結集させたら、なぜか最高の作品が出来上がってしまった本作は、VENOMの「1+1+1は3じゃないぞ。俺達は1+1+1で300だ。10倍だぞ10倍」という小島聡ばりのシャウ
…続き
EVILE-Hell Unleashed-War of Attrition ★★★ (2021-07-21 01:27:31)
刻んで刻んで刻みまくるGリフに、せかせかと突っ走るリズムが
「これぞスラッシュ!」なカタルシスをもたらしてくれるスピード・ナンバー。
演奏に埋もれがちなオルのVoがちと惜しいのですが、その分スリリングに駆け巡る
ツインGの方で埋め合わせをしてくれるので、まあいいかと。
EVILE-Hell Unleashed ★★★ (2021-07-20 01:03:40)
オルとマットのドレイク兄弟を中心に結成され、00年代に盛り上がったスラッシュ・メタル復権の波に乗り人気を博したアメリカ出身の5人組、EVILE。ツアー生活に燃え尽きてオルが脱退してからこっち、プツリと音信が途絶えてしまっていた彼らが、オルの復帰/入れ替わるようにマットが脱退/後任は迎えずオルがVoとGを兼任する4人編成へ…というメンバー・チェンジを経てレコーディングを行い、'21年に久々に発表した5thアルバム。
勿体ぶった前置きは抜きに、開始早々からフルスロットルで突っ走るOPナンバー①と、ラストをこれまたスピーディに締め括る表題曲⑨が叩きつけて来る通り、本作では初心に立ち返ったかの如く、頭からケツまで全力で走り抜けるスラッシュ・サウンドを実践。刻みの細かいリフに、緩急を盛り込みダイナミックに曲展開を支えるリズム、その間隙を縫ってスリリングに閃くツインG…と、彼らがここまで衒いな
…続き
Marta Gabriel-Metal Queens-Call of the Wild ★★★ (2021-07-16 00:22:39)
オリジナルは女性シンガーのマリアンを擁した
ニューヨーク出身の正統派HMバンド、BLACKLACEが
'84年に発表した1stアルバムのOPナンバー。
よくぞこの名曲をチョイスしてくれました、という
マルタ・ガブリエルの選球眼の良さが光ります。
Marta Gabriel-Metal Queens ★★★ (2021-07-14 23:54:23)
ポーランドが誇るメタル・ゴッデス、マルタ・ガブリエル(Vo)が'21年に発表した初めてのソロ・アルバムは、そのものズバリなタイトルが表す通り、若き日の彼女に絶大な影響を与えた、リー・アーロン、ドロ・ペッシュ、アン・ボレイン、レザー・レオーネといった女性シンガーのパイセン方へリスペクトを捧げるカヴァー曲集となっています。
CRYSTAL VIPERでも熱心なメタル愛を開陳してきた彼女ゆえ、選曲はかなりマニアック。WARLOCK、CHASTAIN、HELLIONの鉄板どころを始め、ZED YAGO、ROCK GODDESS、果てはスペインのアズセナ・マルティン擁したSANTAや、バーバラ・マルティーズ率いるMALTEZEまでフォローしているのですから、その掘り下げぶりには「マニアだねぇ」と感心せずにはいられません。MALTEZEなんて本作聴くまで(あと失恋船長さんのレビュー読むまで)存
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ANVIL-Absolutely No Alternative-Old School ★★★ (2021-07-13 23:52:22)
愚直なタイトルそのまんまに、ゲンコでガンガンぶん殴りに
くるような迫力に満ちたパワー・ナンバー。
ドラムキットと格闘するロブの姿が目に浮かぶような
ギュウギュウに音数を詰め込んだドラミングが痛快です。
ANVIL-Absolutely No Alternative ★★★ (2021-07-12 22:49:34)
前作のジャケットではアコギをぶっ壊していましたが、今回はオーディオを完膚なきまでに破壊する金床ジャケットが目印の’97年発表の8thアルバム。
『断じてオルタナティブに非ず』という表題が力強く宣言する通り、本作でも徹頭徹尾、オールドスクールなパワーメタル・サウンドが炸裂。何せOPナンバー①のタイトルからして“OLD SCHOOL”というヒネリのなさ。この直球勝負の姿勢は楽曲の方にも反映されていて、重厚感を増した音作りの下、耳に突き刺さるリップスVo、手の骨折を押して弾きまくるG、相変わらずの音数の多さで荒れ狂うロブのDsとが、これまで以上にヘヴィネスを伴い押し寄せる様は、群がる観衆を蹴散らしながら花道を入場してくる昭和の外人プロレスラーばりの威容を誇っています。特に①における、2、3曲分の音符を無理やり1曲の中に詰め込んだみたいなロブのリード・ドラムっぷりは笑っちゃうぐらいに圧巻。
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北島健二-Zodiac 反逆のギター戦士-Stainless Smile ★★★ (2021-07-09 00:27:07)
曲調といい、音色といい、ジェフ・ベックの“哀しみの恋人達”を
彷彿とさせるメロウなインスト・ナンバー。とはいえ安易なパクリとは
言わせないエモーションが泣きのGからは迸っていまし、
叙情性を増す難波正司のピアノも良い仕事してくれていますよ。
北島健二-Zodiac 反逆のギター戦士 ★★★ (2021-07-05 23:25:07)
“SARA”や“時の河”等のヒットで知られるFENCE OF DEFESEのギタリストにして、数多のセッション・ワークで鳴らす北島健二が’80年に発表した1stソロ・アルバム。
その昔購入した廉価版のCDには北島以外の参加メンバーのクレジットが載っていなかったのですが、現在ではちょいとネット検索を掛ければ、「ゲストVoは学生時代の同級生でもある盟友・織田哲郎」「リズム隊が山下達郎バンドでの活動で知られる青山純と伊藤広規」、「Key奏者には難波正司」といった腕っこきのメンバーが参加する隙の無い布陣でレコーディングが行われた…と、簡単に分かってしまうのですからありがたい限りですよ。
北島と織田が組んだバンドといえば、織田哲郎&9th IMAGEを思い出しますが、ブルース・スプリングスティーンの流れを汲むストリート・ロックンロールを志向していたあちらに対し、本作は更にご両人のルーツ
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SHOW-YA-Hard Way Tour 1991-Fairy ★★★ (2021-07-01 23:38:17)
初期の名曲として人気の高い、GとKeyのバトルも組み込まれた疾走ナンバー。
まだ線の細さも感じられた(そこが魅力でもあった)スタジオ・バージョンに対し
こっちのライブ・バージョンだと、寺田のVoを筆頭に各メンバー、パフォーマンスの
迫力が各段に増していて圧倒されてしまいますよ。
SHOW-YA-Hard Way Tour 1991 ★★★ (2021-06-30 23:46:45)
帯やライブ中のMCでも表明されている通り、SHOW-YAの看板シンガーであった寺田恵子在籍時代最後のツアーとなった「HARD WAY TOUR 1991」の中から、大阪厚生年金会館と名古屋市公会堂でのパフォーマンスの模様を収めた、彼女達にとっては2枚目となる実況録音盤。確か個人的にこれが初めて購入したSHOW-YA作品だったような…。
『GLAMOUR』『OUTERLIMITS』『HARDWAY』といった傑作を連発してオリコン・チャート上位を席巻する等、名実共にバンドが完全に「仕上がっていた」時期のライブだけに聴き応え十分なのは当然のこと。’89年リリースの『TURN OVER』と聴き比べれば明らかな通り、歌謡ロック路線から本格派HM路線へとシフト完了したバンドは、最早「ガールズ・ロック・バンド」なんて括りを必要としない、並の野郎バンドじゃ束になっても敵わない堂々たる貫禄と迫力を身
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44 MAGNUM-LIVE ACT II ★★★ (2021-06-29 00:11:23)
MARINO、RAJAS、X-RAY、MAKE-UP…次々にCDで復刻されるジャパニーズ・メタルの名盤を片っ端から買いまくっていた90年代。当然44 MAGNUMのカタログにも手を伸ばしたのですが、当時は「和製MOTLEY CRUE」との評判に対する先入観もあり、さして聴き込むことなくアルバムを手放してしまい、彼らのことを見直すのはもうしばらく経った後、このライブ盤を入手するまで掛かることになったという。
本作は'85年7月に渋谷公会堂にて行われた公演の模様を、LP時代は2枚組、全18曲というボリュームで収録した実況録音盤で、LPリリース時のD面にはロンドンのカムデンパレスで行われたライブ音源4曲も収録されていました。(CDではカット。現在は復活済み)
やたらフェードアウトが目立ったりと粗めの編集は多少気になるところではあるものの、HM時代を総括するかの如く初期3作から名曲を
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北島健二-A Criminal Aesteetics ギター犯罪美学-Movin' Waves ★★★ (2021-06-25 00:41:30)
アルバムのハイライトを飾る11分越えの大作ナンバー。
寄せては返すさざ波の如き、穏やかで抒情的なメロディに
包まれたバラードリーな曲調ながら、染み渡るピアノの
美旋律と、何より感情の赴くままにギターを歌わせる
北島の演奏が、長尺を全く意識させません。
むしろもっとこの世界に浸っていたいと思ってしまうほどで。
北島健二-A Criminal Aesteetics ギター犯罪美学 ★★★ (2021-06-24 01:12:18)
元FENCE OF DEFENCEのギタリスト北島健二が、逝去の報がニュースでも取り上げられた村上秀一、T-SQUAREの和泉宏隆、MARIAHのメンバーら多数のゲストを迎えてレコーディング、'81年に発表した2枚目のソロ・アルバム(1stソロも同年リリースというワーカホリックぶり)。ちなみに前作『反逆のギター戦士』には盟友・織田哲郎がゲストVoとして参加していましたが、本作では北島自らがVoを担当しています。
購入当時は、この人のジャンルを横断する多彩なセッション・ワークをまるで知らず、単純に「メタル・クイーン時代の浜田麻里のバックでギターを弾いてた人」としか認識してなかったため、本作に関してもてっきりバリバリにヘヴィ・メタリックな作風を想像&期待していたのですが、さに非ず。ジェフ・ベック辺りを彷彿とさせるGが軽快に踊るOPナンバー①から早くも明らかな通り、ここで披露されているの
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