この曲を聴け!
火薬バカ一代さんのページ
火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 601-650
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 80 | 81 | 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 100 | 101 | 102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 | 109 | 110 | 111 | 112 | 113 | 114 | 115 | 116 | 117 | 118 | 119 | 120 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 130 | 131 | 132 | 133 | 134 | 135 | 136 | 137 | 138 | 139 | 140 | 141 | 142
五人一首-死人贊歌-そして無に帰す ★★★ (2021-06-22 23:56:34)
心を打つ儚げな美しさから、神経を逆撫でるような混沌まで
さながら万華鏡の如く1曲の中で様々に曲想が移り変わっていく
アルバムの魅力を集約したかの如きOPナンバー。
各メンバーの多重人格的なパフォーマンスもそうした雰囲気を
的確に盛り立ててくれていますよ。
五人一首-死人贊歌 ★★★ (2021-06-22 01:18:55)
前作『内視鏡の世界』リリースから10年以上音沙汰がなく、てっきり解散したじゃないかと思っていた五人一首が’20年に発表した、バンドの健在をアピールする3rdアルバム。
例えブランクが空こうとも、しかと見据えられた方向性にブレはなく、鼓膜を引っ掻くように刻まれるVOIVOD辺りを彷彿とさせるGリフに、大作主義の下、技巧を凝らして万華鏡の如く綴られる複雑怪奇な曲展開、その上で炸裂するグロウルとクリーンなトーンによる歌い上げをアングラ演劇の主演女優みたいなテンションで行き来する、思わず「女・大槻ケンヂ」と呼びたくなる個性的なVoとが目まぐるしく交錯する、例えるなら初期筋肉少女帯と人間椅子を足して2で割ってプログレ・メタルのエッセンスを振りかけたようなサウンドは、相変わらず独特極まる音世界を構築しています。
あと、個人的に彼らの作品を購入する最大の動機となったのが、時にリード楽器の役
…続き
REACTION-INSANE-JOY RIDE ★★★ (2021-06-17 23:14:17)
食い気味に突っ走るドラムがサウンド全体を
グイグイと牽引するスピード・ナンバー。
単に勢い任せなのではなく、しっかりライブ映えする
勇壮かつキャッチーなコーラスにもアガります。
REACTION-INSANE ★★★ (2021-06-17 00:24:36)
REACTIONが'84年に発表した1stアルバム。メジャー流通ではなかったにも関わらず1万枚以上のセールスを記録し、国内インディーズ・シーンの隆盛に大きな影響を与え、バンドに「インディーズの帝王」なる称号をもたらすに至ったエポックメイキングな1枚。彼らが後続に対して道を切り開かなければXの躍進だってなかったんじゃなかろうか?と。
問答無用で飛ばしまくるスピード・ナンバー①⑦⑨が体現する通り、本作で炸裂するのは故・梅沢康博の食い気味なドラミングを推進剤とする、前のめりな突撃感覚が全編に漲るパワーメタル・サウンド。同時期の国産パワーメタルというと、こちとら真っ先に1st~2ndの頃のANTHEMの名前が思い浮かぶのですが、彼らほどにはACCEPTを始めとする欧州メタルからの影響(湿り気とか暗さとか)が感じられず、むしろREACTIONに関してはLAメタル勢に通じる陰に籠らない歯切れの
…続き
BLACKFOOT-Vertical Smiles-Young Girl ★★★ (2021-06-16 00:19:43)
アルバム自体は外部ライターの曲が目立っていて若干の
不安を抱かなくもないのですが(出来は良い)、それでも
本編のハイライトとなる楽曲はきっちりと自分達で
モノにする辺りは流石です。哀愁の名曲。
BLACKFOOT-Vertical Smiles ★★ (2021-06-15 00:12:07)
脚フェチ歓喜のジャケットが目印、BLACKFOOTが'84年に発表した6thアルバム。
長らくツインGの片翼を担っていたチャーリー・ハーグレットが脱退し、後任は入れずに4人編成でレコーディングが行われた本作は、ピーター・セテラの“夢のライムライト”のカヴァー②が物語る通り、音楽性も音作りもメロディアスな方向に振れた前作『革命と混乱/SIOGO』以上に更にポップな方向へ傾斜。というか、その“夢の~”含めカヴァーを3曲も収録し、しかもそれがOPから連打される構成の時点で「何があったのよ?」と不穏な予感を覚えずにはいられません。そして案の定というべきか、これを最後にBLACKFOOTは解散してしまうことになるわけですが。(その後リッキー・メドロックのソロ・バンド状態で再編されたり、リッキーを除くメンバーで復活したりと紆余曲折を辿る)
なので「BLACKFOOT=NWOBHMが盛り上
…続き
URGENT-Cast the First Stone-Only You ★★★ (2021-06-11 00:53:59)
ピアノのイントロに始まり、マイケル・ケイルの絶品な歌声と
泣きのメロディをフィーチュアして、エモーショナル&
ドラマティックに盛り上がっていくアルバム屈指の名曲。
URGENT-Cast the First Stone-Love Can Make You Cry ★★ (2021-06-11 00:50:26)
『トップガン』のヒットに便乗したスカイ・アクション映画
『アイアン・イーグル』のサントラに提供したしんみりバラード。
DIO、エリック・マーティン、KING KOBRA、HELIX等々、
参加アーティストがHR/HM系で固められたこのサントラ、
現在では結構な高値で取引されているという。
URGENT-Cast the First Stone-Running Back ★★★ (2021-06-11 00:40:34)
シングルカットされ、ビルボードチャートでは
70位台まで上昇するポテンヒットとなった
アルバムのOPナンバー。躍動感溢れる曲調に
キャッチーなコーラス、そしてどこかクールな
哀メロに彩られた掴みに持ってこいの名曲です。
URGENT-Cast the First Stone ★★★ (2021-06-10 00:48:56)
ロッド・アージェント(THE ZOMBIES)のARGENTとか、似たような名前のバンドがあちこちに存在していて混乱しますが、こちらはNY出身で、マイケル(Vo、G)、ドン(Key)、スティーヴ(Ds)のケイル3兄弟を中心に結成された5人組。本作は英国ロック界のレジェンドMOTT THE HOOPLEのイアン・ハンター&ミック・ロンソンをプロデューサーに起用してレコーディングを行い、’85年に米メジャーのCAPITOL RECORDSから鳴り物入りでリリースされたURGENTの1stアルバムにあたる作品です。
尤も、本作に渋みというか、ブルージーな要素はほぼ皆無。むしろFOREIGNERの名曲を想起させるバンド名だけあって、ここで披露されているのは80年代然とした音作りの下、煌びやかなKeyが印象的なリフを奏でてサウンドの下地を整え、そこに張りのあるハイトーンで歌いまくるVo(今だ
…続き
WILD HORSES-The First Album-Reservation ★★★ (2021-06-09 00:28:24)
アルバムのOPナンバー。オカズ多めで奮戦する
クライヴ・エドワーズのドラミングの効果もあって
収録曲の中では最もHRテイストを色濃く纏う。
その中でハッと耳を奪われるブライアンの
情感迸るGソロにグッときます。
WILD HORSES-The First Album-Face Down ★★★ (2021-06-09 00:21:05)
キャッチーに弾むロック・チューンで、
2本のGがハモリながら奏でる人懐っこいメロディは
やはりTHIN LIZZYを彷彿とさせます。
WILD HORSES-The First Album ★★★ (2021-06-08 00:03:16)
NWOBHMの盛り上がりは新人の台頭とベテランの奮起によって支えられており、そのベテラン側に属していたバンドの一つとして知られるのが、このWILD HORSES。THIN LIZZYから脱退したブライアン・ロバートソン(G)と、元RAINBOWのジミー・ベイン(Vo、B)を中心に、後にUFOに参加するニール・カーター(G)、PAT TRAVERS BANDやLIONHEART等での活動で知られるクライヴ・エドワーズ(Ds)という布陣で結成された彼らが、トレヴァー・ラビンをプロデューサーに起用して'79年に発表したデビュー作がこちら。
日本ではIRON MAIDEN、DEF LEPPARD、GIRLと共に「NWOBHM四天王」として紹介されたバンドなれど、実際のところは他の3バンドから「フフフ、奴は四天王中でも最弱…」とか言われてしまいそうなNWOBHM度数の低さ。そもそもバンド自身
…続き
WHITECROSS-Whitecross-Signs of the End ★★★ (2021-06-04 00:41:37)
アルバムのラストを締め括るアップテンポのHMナンバー。
この曲のみちょっと他の楽曲とは毛色が異なり正統派テイストが色濃い。
ついでに音質もちょっと違うような?
WHITECROSS-Whitecross-He is the Rock ★★★ (2021-06-04 00:00:42)
ズンズン刻まれるリフ&リズム、合唱を誘発するコーラス、
フラッシーに駆け巡るG、ライブ映え間違いなしの曲調etcと、
無条件にロックせずにはいられない
「アメリカン・メタルここにあり!」な1曲。
WHITECROSS-Whitecross ★★ (2021-06-03 00:39:44)
イリノイ州出身のクリスチャン・メタル・バンドで、一時は袂を別ったものの、「バンド・メイトと和解せよ」との啓示を受け(たかどうかは定かじゃありませんが)、再結成を遂げた現在は両名ともバンドに健在という、スコット・ウェンゼル(Vo)とレックス・キャロル(G)により結成されたWHITECROSSが、'87年に発表したデビュー作。
ブルージーだったりヘヴィだったりと、90年代以降はその時々の音楽的流行に敏感に反応し、そのエッセンスをサウンドに取り入れていった彼らですが、本1stアルバムで聴けるのは80年代の王道というべき、乾いた音色でザクザク刻まれるリフ、ライブ映えを踏まえたミドル・テンポ中心のリズム、クセの強い声質にシャウト主体のVo、そして曲中を華やか且つテクニカルに駆け巡るGプレイをフィーチュアした、RATT辺りを彷彿とさせるLAメタルど真ん中のサウンドを実践。
先輩バンドたる
…続き
TALISMAN-7-End of the Line ★★★ (2021-06-02 01:22:17)
リズムはゴリゴリにファンキーながら、ジェフが熱唱するメロディは
哀愁を帯びていて、昔よく耳にした「下は大火事、上は大水、これ何だ?」
というなぞなぞを思い出してしまった逸品。テクニカルに華を添える
フレドリックのGも印象に残ります。
TALISMAN-7-Falling ★★★ (2021-06-02 01:16:52)
ジェフのホットなVoが歌い上げる冷ややかな哀メロが
躍動感溢れるリズムに乗ってハジけるOPナンバー。
TALISMANの個性と魅力がこれでもか!と表現された名曲です。
TALISMAN-7 ★★★ (2021-06-01 00:54:27)
ジェフ・スコット・ソート(Vo)がJOURNEYに引き抜かれ、フレドリック・オーケソン(G)もARCH ENEMYへと去り、活動停止を余儀なくされたTALISMANが'06年に残した7thアルバム。でもまぁマルセル・ヤコブ(B)さえ健在なら、またメンバーの体が空いたタイミングでバンドを再始動してくれるでしょ?と軽く考えていたところに届いたマルセル自死の報。まさかこれが本当にTALISMANの最終作になってしまうとは…。
せめてもの慰めは、本作の内容が素晴らしかったこと。いわゆる「北欧メタル」と聞いてイメージする線の細さ/頼りなさとは一線を画す、図太く脈動するリズム、ジェフ由来の黒っぽいフィーリング携えたグルーヴ、そしてマルセルがクリエイトする冷ややかな憂いを帯びたメロディが一体となって畳み掛けるサウンドは、唯一無二のTALISMAN流HRの集大成と呼ぶに相応しい充実ぶりを誇っていま
…続き
CHEZ KANE-Chez Kane-Ball n’ Chain ★★★ (2021-05-27 23:21:54)
フックの効いたメロディと、ライブ映えしそうな
ノリの良さを併せ持った、3rdアルバムを発表した頃の
BON JOVIを彷彿とさせるポップ・メタル・チューン。
思わずクレジットにデズモンド・チャイルドの名前を探してしまいましたよ。
CHEZ KANE-Chez Kane-Rocket on the Radio ★★★ (2021-05-27 23:12:45)
ハジけるような高揚感を伴うサビメロが絶品の
アルバム・ハイライト・ナンバー。
80年代だったら映画やドラマの主題歌に起用されて
大ヒットをかっ飛ばしていたであろう名曲です。
CHEZ KANE-Chez Kane ★★★ (2021-05-27 01:02:46)
プロデュースから作曲、演奏まで、CRAZY LIXXの中心メンバーであるダニー・レクソンの全面バックアップを受けてデビューを飾ったイギリス出身の女性シンガー、シェイ・ケインのデビュー作。’21年発表。
ロビン・ベック、リー・アーロンといった80年代に活躍した女性HRシンガーの現代版を世に送り出したい…とのダニーのコンセプトに則り、アルバムに託されているのは、サックスをフィーチュアした快活な①、ライブ会場の盛り上りが目に浮かぶアンセミックな②といった居並ぶ楽曲が物語る通り、嘗てのBON JOVIやDEF LEPPARDを彷彿とさせる王道アリーナ・ロック路線。レザーファッションに指抜きグローブ、キツめのアイメイク等、気合の入った80年代ファッションで全身を包んだシェイ嬢も、気持ち良く伸びていくハイトーンを駆使したフレッシュな歌声でサウンドを瑞々しく彩ってくれています。
個人的には
…続き
V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS-At the Movies the Soundtrack of Your Life Vol.1-No Easy Way out ★★★ (2021-05-25 23:00:49)
ロバート・テッパーが歌っていた『ロッキー4 炎の友情』主題歌を
SOILWORKのビョーン“スピード”ストリッドをシンガーに据えてカヴァー。
最初にレコーディングされたアルバム作りにおけるキーとなった楽曲だそうで、
両者の声質が似通っていることもあり、殆ど違和感なく楽しめます。
V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS-At the Movies the Soundtrack of Your Life Vol.1-Maniac ★★★ (2021-05-25 22:50:56)
映画『フラッシュダンス』挿入歌。オリジナルを歌っていたのはマイケル・センベロ。
ここではSOILWORKのビョーンと、KAMELOTやTHERIONのリネア・ヴィクストロムが
Voを分け合っています。疾走感溢れる曲調に、憂いを帯びたメロディと
ロック・アレンジがズバリはまった個人的にはアルバムのハイライト・ナンバー。
V.A. (VARIOUS ARTISTS) / OMNIBUS-At the Movies the Soundtrack of Your Life Vol.1 ★★★ (2021-05-24 23:35:10)
PRETTY MAIDSのクリス・レイニー(G)が発起人となり。PRETTY MAIDSの他にSOILWORK、HAMMERFALL、KING DIAMONDらのメンバーを集めて立ち上げられた、80年代を代表するメガヒット映画の主題歌をメロハー・アレンジでカヴァーするプロジェクトのデビュー作。'20年発表。
コロナ蔓延によるロックダウンの影響でツアーに出れず、仕方なく自宅で映画を見ていた時にアイデアを思い付いたそうで、チョイスされているのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ビバリーヒルズ・コップ』『ネバー・エンディング・ストーリー』等々…いずれも映画館やTVの洋画劇場でヘビーローテーションされてきた有名作ばかり。その主題歌ともなれば曲名は知らずとも一度はどこかで耳にしたことがあるお馴染みのメロディ揃いゆえ、懐かしさに思わず頬が緩むというもの。無論ノスタルジーだけに留まらず、改めて
…続き
PAUL RODGERS-Cut Loose-Rising Sun ★★★ (2021-05-20 23:38:48)
ピアノをバックに切々と歌い上げられるエモーショナルなバラード。
歌詞からすると、ポールの奥さん(日本人)に捧げられている楽曲なのかな?と。
PAUL RODGERS-Cut Loose-Live in Peace ★★★ (2021-05-20 23:32:43)
重く、抒情的に揺らめく曲調にポールの熱唱が絡む、
後にTHE FIRMでもリメイクされた名曲。
ピアノとギターをフィーチュアして徐々に温度を上げながら
盛り上がっていく後半を聴いていると
BAD COMPANY時代の名曲“RUN WITH THE PACK”を思い出したりも。
PAUL RODGERS-Cut Loose ★★★ (2021-05-20 00:04:09)
人間関係の悪化により6th『ROUGH DIAMONDS』を最後にBAD COMPANYから脱退したポール・ロジャースが、歌は勿論のこと、プロデュースから作詞作曲、そして全ての楽器を自ら担当して作り上げた、文字通りの「ソロ」アルバム(’83年発表)。ちなみにこの時期のレコーディング・セッションが切っ掛けでジミー・ペイジと親交を深め、後のTHE FIRM結成へと繋がっていくこととなるのですが、それはまた別のお話。
権利関係が複雑なのか何なのかわかりませんが、日本ではリリース当時LPが発売されたきりでその後はCD化の機会にも恵まれず、長らく廃盤のまま放置プレイ状態が続いている扱いの悪さな本作ですが、内容はメチャ強力。
ジャケットを飾るこざっぱりとしたポールの立ち姿が物語る通り、余計な装飾を省き、シンプルかつ骨太に押し出して来るブルージーなロック・サウンドは、熱気溢れるロックンロー
…続き
BLACKFOOT-Medicine Man-Guitar Slingers Song and Dance ★★★ (2021-05-18 22:58:17)
アルバムのハイライトを飾る名曲。哀愁を帯びてドラマティックですが
暗さよりも、乾いた大地にすっくと仁王立ちするような
力強さ、雄大さが勝っている辺り、サザンロック・バンドの面目躍如でしょうか。
BLACKFOOT-Medicine Man-Not Gonna Cry Anymore ★★★ (2021-05-18 22:44:42)
軽快に跳ねるKeyリフを伴って豪快かつグルーヴィに
押し出して来るHRナンバー。仄かに哀愁を帯びたメロディを
パワフルに歌い上げるリッキー・メドロックのVoに痺れます。
音作りはソフトながら、往年のBLACKFOOTテイストが匂い立つ名曲です。
BLACKFOOT-Medicine Man ★★★ (2021-05-17 23:36:57)
男臭くパワフルなサザン・ロック・サウンドがNWOBHMに盛り上がる英国で人気を博し、ライブの名盤『HIGHWAY SONG LIVE』爆誕へと繋がったBLACKFOOTが、LYNYRD SKYNYRDのメンバーでもあるリッキー・メドロック(Vo)を中心に、ほぼ彼のソロ・プロジェクト状態で再編され、'91年に発表した復活作。通算9作目。ボリューム的には帰還の挨拶代わりのEPといった感じではあるのですが、日本盤はボーナストラック2曲が追加収録されているのでアルバムとしての体裁は整っています。
Key奏者としてURIAH HEEPのケン・ヘンズレーをメンバーに加えた活動後期は、洗練されたメロハー色を強めていった彼らですが、本作では原点に立ち返ったようなサウンドを披露。とはいえ70年代作品のような荒々しさや埃っぽさは控えめで、言うなれば後期メロハー路線のフィルターも通してブルージーなHRサ
…続き
WITCHFYNDE-Lords of Sin / Anthems-Conspiracy ★★★ (2021-05-14 00:02:44)
重々しいリズムに重厚な曲調、シームレスで
次曲“RED GARTERS”に繋がっていく曲展開といい。
WITCHFYNDEにつきまとう「オカルト」「サタニック」な
イメージにアルバム中最も忠実と言えそうなラスト・ナンバー。
WITCHFYNDE-Lords of Sin / Anthems-Stab in the Back ★★★ (2021-05-13 23:56:21)
BLACK SABBATHの面影は皆無ですが、歯切れの良いGリフと
シャウトVo、メロディックなGソロをフィーチュアした
正統派HMナンバーとして十分にカッコイイ出来栄え。
WITCHFYNDE-Lords of Sin / Anthems ★★ (2021-05-13 00:18:23)
アフロ頭にコワモテの顔面力で睨みを効かせてくるオッサンのジャケット(ひっくり返しても別の顔に見えるトリックアートかと思ったら違った)が目印の、WITCHFYNDEが'84年に発表した4thアルバム。なおLP発売当時は、ヨーロッパ・ツアーのライブ音源4曲も収録された2枚組仕様でのリリースだったという。
不気味なイントロに導かれて幕が上がる本編ですが、オドロオドロしいアートワークや「NWOBHM」「オカルト」「サタニック」といったWITCHFYNDEについて回るキーワードに惹かれて手を出したリスナーに肩透かしを食らわせる、軽くはないが特段ヘヴィというわけではなく、スローじゃないけどかと言ってスピーディでもないという、シンプルで飾り気のない中庸なHRサウンドは今作でも健在。曲調は重厚ながら新Voの声質もメロディの響きも妙に明るいOPナンバー①が早速物語る通り、ドゥーミーなダークネスを求め
…続き
TYTAN-Justice: Served!-The Cradle ★★★ (2021-05-11 23:38:08)
アルバムをバイキング・メタルばりの劇的で
締め括ってくれるエピック・チューン。
垢抜けないジャケットもヘタウマVoも、
このダークで荒くれた曲調には非常に
マッチしているように感じられますよ。
TYTAN-Justice: Served!-Reap the Whirlwind ★★★ (2021-05-11 23:18:40)
ツインVoとハモンド・オルガンを用いて
重厚に押し寄せるドラマティックなエピック・チューン。
ヘタウマVoが垢抜けない雰囲気を漂わせますが
それが逆に「NWOBHMの隠れた名曲」感を醸し出していなくもないという。
TYTAN-Justice: Served! ★★★ (2021-05-10 23:22:13)
カル・スワン(Vo)を擁し、幻のNWOBHMバンドとして高い人気を誇るTYTANが、元ANGEL WITCHのケヴィン・リドルス(G)を中心にまさかの復活を遂げ、プロデューサーにクリス・タンガリーディスを起用して30数年ぶりに発表した2ndアルバム。
とはいえ、ミュージシャン稼業から足を洗ったカルは当然不参加。今回の再結成の成否は彼を再び引っ張り出せるかどうかにかかっていたわけで、それが果たせなかった時点で大きなハンデを背負ってしまった感は否めず、しかも代わりにリードVoを分け合っている弦楽器隊の3人は、揃いも揃って(カルの美声とはかなり距離がある)オッサン声の持ち主ばかり。B級感漂うアートワークももうちょっと何とかならんかったもんかなぁ。
…と、「TYTAN復活作」に寄せる期待感を踏まえると厳しい評価が口をつく本作ではありますが、1st『ROUGH JUSTISE』と切り離
…続き
DANGER ZONE-Fire Fire ★★★ (2021-05-06 23:09:26)
デジタル配信されたE-Z-Oの代表曲のカヴァーで
2nd『UNDYING』の日本盤にボーナストラックとして収録。
そちらは配信バージョンとも異なる、Keyを活かした
よりドラマティックなアレンジが施されていて
(終盤のGソロも胸に迫るものあり)オリジナル版に
勝るとも劣らぬ仕上がりとなっています。
DANGER ZONE-Undying ★★★ (2021-05-05 23:34:44)
イタリア人ギタリスト、ロベルト・プリオリ率いるDANGER ZONEが'12年に発表した2nd。国内盤は'18年のリリースで、その際にはタイトルを『UNDYING《RELODED》』と改め、GとKeyの録り直し、ミックスやリマスターによるお色直しが図られています。
結成は80年代前半と古く、デビューEP『VICTIM OF TIME』を発表した頃はNWOBHMからの影響も露わな武骨な正統派HMを演っていたそうですが、アメリカを拠点に活動するうちに徐々に音楽性がポップ化。復活第2弾アルバムとなる本作で聴けるのは、Keyによる薄化粧も施されたタイト&キャッチーなメロディック・メタル。
国内盤の発売がANDER STEINからだったので、もっとAOR/産業ロック路線に寄せまくった内容かと思いきや、熱い歌いっぷりが気持ち良いVoにフラッシーなG、エッジと重量感を併せ持ったリフ&リズム
…続き
DOMINOE-Keep in Touch-Let's Talk About Life ★★★ (2021-05-04 23:30:24)
ダンサンブルなビートに軽快なシンセが絡み、
仄かに哀愁を含んだキャッチーなメロディと
明るいコーラスが華を添える、ザ・80年代!
感溢れる逸品。これまたシングル・カットされて
本国では好成績を記録しています。
DOMINOE-Keep in Touch-Here I Am ★★★ (2021-05-04 23:25:29)
Keyによる派手なイントロで興味を引き付け
女性コーラスも配したキャッチーかつ華やかな
サビメロで聴き手をノックアウトする名曲。
シングル・カットされ、本国ドイツではTOP5に
食い込むヒット曲になったのだとか。
DOMINOE-Keep in Touch ★★★ (2021-05-04 00:38:09)
ドイツ出身で、紅一点のKey奏者を含む6人組DOMINOEが'88年に残した1stアルバム。本国ドイツや隣国スイスではかなりのヒットを記録したこともあり、今でも根強い人気を誇る1枚で、帯付の国内盤CDが中古盤屋にて、5桁のプレミア価格で売りに出されているのを見かけたこともあるぐらいですよ。
一昔前の国産RPGのオープニング曲みたいなイントロからスタートする本編で披露されているのは、シンセをふんだんに取り入れて透明感を演出するAOR/産業ロック寄りのメロハー・サウンド。ダンサンブルなビート、角を出来るだけ削りソフティケイトされた音作りは80年代ど真ん中といった趣きで今聴くと多少の古臭さが漂いますし、同ジャンルに属する英米の一線級バンドと比べると、シンガーにはもうワンランク上の歌唱力を求めたくなるというのが正直なところ。決して下手というわけではないのですが…。
しかし、後にプロデ
…続き
Viana-Forever Free-We Will Never Say Goodbye ★★★ (2021-04-29 23:55:42)
ブライトで爽快な曲調に、伸びやかなシンガーの歌唱と
よく歌うGが実にマッチ。アルバムの締め括り役に
本編中最もHR然とした味わいを発するこうした楽曲を
配置するバンドは信用に値します。
Viana-Forever Free-Do You Remember ★★★ (2021-04-29 23:49:11)
物悲しいメロディとドラマティックな曲展開とに彩られた
珠玉のバラード。ブライアン・コールとテリー・ブロックの
デュエットも、楽曲のエモーショナルな盛り上がりを
一層際立たせてくれています。
Viana-Forever Free-Forever Free ★★★ (2021-04-29 23:44:06)
伸びやかなシャウトからスタートする、
OPナンバーに相応しい爽快なエネルギーに
満ち溢れたロック・チューン。
プレ・コーラスからサビメロに至る
絶妙なメロディ展開に星3つです。
Viana-Forever Free ★★★ (2021-04-28 23:09:44)
日本にも同じような名前のプログレ・バンドがいたなとか思いましたが、あちらはヴィエナでこちらはヴィアナ。90年代からキャリアを積むベテランながら、ついぞアルバム・デビューの機会に恵まれなかった、不運(ハードラック)と踊(ダンス)っちまった苦労人、ステファノ・ヴィアナ(G)率いるメロハー・プロジェクトが'19年に発表した2ndアルバム。
プロデューサーのアレッサンドロ・デル・ベッキオがKeyとVoも兼任していた前作に対し、今回はブライアン・コールなる新メンバーを専任Voとして迎えることで、よりバンド感を強化。しかもこのアメリカ人シンガー、ソロ・アルバムのリリース経験もある御仁だけにかなりの実力者。マイルドかつ伸びやかな歌声で、ポップで爽快なメロハー・チューンの魅力を確実に底上げしてくれています。加えて、Voパートのプロデュースをテリー・ブロック(STRANGEWAYS)に依頼するという
…続き
TOMMY FUNDERBURK-Anything for You-You Got the Love ★★★ (2021-04-28 22:43:53)
モダンなフィールも仄かに漂わせつつ
情感豊かな歌声と要所で美しく閃くアコギが
メロディの哀感をグッと際立たせる、
聴く度に「良い曲だなぁ」とため息をつきたくなる逸品です。
TOMMY FUNDERBURK-Anything for You ★★★ (2021-04-26 23:44:19)
AIR PLAYを筆頭に、WHAT IF、BOSTON、COVERDALE/PAGE等々、数多のセッション・ワークで鳴らしてきた実力派シンガー、トミー・ファンダーバーク。どちらかと言えば裏方スタッフ的なイメージもあった彼が、FRONTIERS RECORDSのバックアップの下、プロデューサーにファブリッツォ・V・グロッシを起用して制作、’05年に発表した初のソロ・アルバムがこちら。
FRONTIERS RECORDSのプロジェクトというと、看板として起用されたシンガーは事前に用意された楽曲をただ歌うだけ、というパターンも少なくありません。個人的にはそれが悪いこととは全く思っておらず、腕利きソングライター勢によって優れた楽曲がズラリ揃っていればそれだけアルバムのクオリティは跳ね上がりますし、寧ろそれを押しのけてまで収録した自前の楽曲が退屈だったら目も当てられないですよ。
但し、
…続き
MYRATH-Hope-My Inner War ★★★ (2021-04-23 00:06:26)
アルバムのラストに置かれた8分越えの大作ナンバー。
流麗なピアノが秀逸なアクセントとなっているのが
ピアノ好きの身としては嬉しい限り。
実はアラビア音楽要素は然程でもなかったりするのですが
今聴くとMYRATHの楽曲としては逆にそれが新鮮だったりもするという。
MYRATH-Hope ★★★ (2021-04-21 23:48:29)
チュニジア出身という珍しさでも注目を集め、それだけに留まることなく、確かな実力とそれに裏打ちされた作品のクオリティをもって世界的人気を誇るようになったMYRATHの記念すべきデビュー作。’07年発表。
プロデューサーはADAGIOのKey奏者として知られるケヴィン・コッファート。バンドの人気拡大に大きな貢献を果たしたシンガー、ザヘル・ゾルガディ加入前の作品ゆえ、ここではエリエス・ブシューシャがKeyと兼任でVoも担当しています。いやしかしこれが全然悪くない。SYMPHONY Xのラッセル・アレンを想起させる歌いっぷりはリード・シンガーとしても立派に食っていけるレベルに達していますよ。
曲作りに関しては「複雑にするために複雑にしている」ドヤ顔感のある曲展開はやや未整理で、リズムに関しても比較的ストレートというか、彼ら独特の円を描くような(舞踏のステップを踏むような)リズム・ワー
…続き
MyPage