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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 6601-6650
NUCLEAR ASSAULT-Game Over-Radiation Sickness
NUCLEAR ASSAULT
SLAYER-Hell Awaits
KREATOR-Renewal
TANKARD-The Morning After
MUNICIPAL WASTE-The Art of Partying
C.I.A-Attitude-C.i.a.
C.I.A-Attitude-Insecurity
C.I.A-Attitude
ANNIHILATOR
WRATHCHILD AMERICA-Climbin' the Walls
STONE-Colours
GOTTHARD
STONE-No Anaesthesia!
ARTILLERY-Fear of Tomorrow
STONE-Stone
DéTENTE-Recognize No Authority-Shattered Illusions
DéTENTE-Recognize No Authority-Losers
DéTENTE-Recognize No Authority
NUCLEAR ASSAULT-Third World Genocide
NUCLEAR ASSAULT-Game Over / The Plague
ARTILLERY
NUCLEAR ASSAULT-Handle With Care
NUCLEAR ASSAULT-Game Over
HOLY MOSES-Master of Disaster
SODOM-Agent Orange
BATHORY-Blood on Ice
BATHORY-Requiem
VENDETTA-Go and Live... Stay and Die
VENDETTA-Hate
XENTRIX-Scourge
GRAND PRIX-Samurai
UNITED-BEAST DOMINATES '92
ZNOWHITE-All Hail to Thee / Kick 'em When They're Down
UNIVERSE-Universe-Rollin' On
SINNER-Fast Decision-Magic
UNIVERSE-Universe
SINNER-Fast Decision
GRAVE DIGGER-War Games
GRAVE DIGGER-Witch Hunter
GRAVE DIGGER-Heavy Metal Breakdown
DEICIDE-Once Upon the Cross
BATHORY-Twilight of the Gods
DEICIDE-Deicide
SAVATAGE-Handful of Rain
RAVEN-Wiped Out
OUTRAGE-Outrage(1987)
SAVATAGE-Edge of Thorns
HEXENHAUS-Awakening
SALEM-LIFE WITH NO HOPE
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発言している7曲を連続再生 - Youtube



NUCLEAR ASSAULT-Game Over-Radiation Sickness ★★★ (2007-10-08 18:15:51)

高速回転するリフと、硬質に疾走するリズムの上に乗っかる
切迫感を煽るVo、そして正統派テイストの感じられるGソロと、
本作の美点が詰め込まれたかのような名曲。

NUCLEAR ASSAULT ★★ (2007-10-06 23:24:00)

個人的には、ジョン・コネリーの金属的なVoよりも、
ダン・リルカの歪みまくったBよりも、グレン・エヴァンスの
ドカドカと豪快なドラミングこそが一番の肝だと思っているので、
そういう意味では文句なく楽しめたライブでした。
(帰宅した後、久し振りにC.I.A.のCDを引っ張り出して聴いてしまった程に)

SLAYER-Hell Awaits ★★ (2007-10-06 22:09:00)

VENOMやJUDAS PRIEST、IRON MAIDENといったバンドからの影響を巧みに消化吸収、自らの血肉へと変え、
SLAYERならではのスラッシュ・メタル・サウンドを構築するための重要な足掛かりとなった、'85年発表の2ndアルバム。
規格外のアグレッションを誇りながらも、まだ正統派へヴィ・メタル・テイストを色濃く残していた
1st『SHOW NO MERCY』に比べ、殺傷力抜群のリフの禍々しさ、ハイテンションで畳み掛けて来るトム・アラヤのVo、
狂い咲くツインG、そしていよいよ本領を発揮し始めたデイヴ・ロンバートの壮絶なドラミングに牽引される
切り裂くような疾走感と、スラッシュ・メタル度を飛躍的に高めた本作からは、若気の至り的なチープさや
コケ脅し感が完全に払拭され、「闇の帝王」としての貫禄すら感じ取れるようになった。
何よりその成果
…続き

KREATOR-Renewal ★★ (2007-10-04 23:48:00)

90年代のKREATOR迷走期のファースト・ステップとなってしまった、'92年発表の6thアルバム。(でもこの後に初来日)
リリース当時、トム・モリスの手による生々しさが強調されたサウンド・プロダクションや、激情の昂ぶりを
薄れさせ、フラット気味な歌唱に終始するミレ・ペトロッツァのVo、ダイナミックな展開を排し
シンプルにまとめられた楽曲、そして作品全体を圧し包む、流行を意識したかのような陰鬱な雰囲気が
「らしくない」と賛否両論を巻き起こした本作。個人的にも初めて耳にした時は、これまでのような
爆発的なテンションの高さがダウンした事と、ヨーロッパのバンドならではのドラマティシズムが大幅に
失われてしまった事に落胆を覚えたクチなのだが、ところが、現在の感覚で改めて本作を聴き直してみると、
これが案外悪くない。というか、実に真っ当なスラッシュ・メタル
…続き

TANKARD-The Morning After ★★ (2007-10-02 23:55:00)

多くのファンが、TANKARDの名前を聞いて想起するスラッシュ・サウンドが遂に完成をみた、'88年発表の3rdアルバム。
初期作品からはそこはかとなく感じられた、ヨーロピアンな湿り気が綺麗サッパリに消え失せ、
カラッと乾いて明るく弾けるサウンドは、「メソメソ、ウジウジしてる暇はねぇ!」とばかりに、
ひたすらポジティブ&アグレッシブ。ライブで大盛り上がりする様が目に浮かぶようです。
正直、ここまで躁状態の続くアルバムを1枚聴き通すのはかなり辛いのだが、このバンドの長所は、
突き抜けて陽気であっても、決してユルくはならない点。安定したリズム隊が叩き出す、
タイト且つハイスピードな疾走感は痛快極まりないし、ジャキジャキと歯切れ良く刻まれるGリフが
カッコイイしで、個人的な好みは兎も角、この完成度の高さは流石だ。
何より、陽性よりも攻撃性が勝るアル
…続き

MUNICIPAL WASTE-The Art of Partying ★★ (2007-10-01 22:49:00)

ヴァージニア州はリッチモンド出身の4人組スラッシャーが、'07年に発表した3rdアルバム。
雑誌等での高評価に釣られて思わず購入してしまったが、聴いて納得、これは確かに素晴しい出来栄えだ。
1曲平均2分とザックリとタイトなランニング・タイム、上擦り気味なシャウト・スタイルのVo、
鋭く切り込んで来るエッジーなGリフ、そして切迫感を伴って疾走するリズム隊といった要素から構成されるサウンドは、
まさに80年代後半のクロスオーバー・スラッシュ・メタルそのもの。(ノリノリの歌詞と邦題も良いやね)
SLAYER加入の噂もあった名手デイヴ・ウィッテ(Ds)を中心に一丸となって生み出されるハイテンションな疾走感は、
なるほど、NUCLEAR ASSAULTやD.R.I.、ANTHRAXといったバンドを彷彿とさせる。
但し、このバンドが素晴しいのは、別に昔懐かし
…続き

C.I.A-Attitude-C.i.a. ★★ (2007-09-30 13:12:36)

アルバムのOPを飾る、バンドのテーマ・ソング。
スピーディに疾走するリズムに乗って、「C.I.A.!C.I.A.!」と
グレンがハイテンションでシャウトしまくる、
キャッチーというよりも分かり易く単純なサビがカッコイイ。

C.I.A-Attitude-Insecurity ★★ (2007-09-30 13:08:50)

地響きを立てて疾走する、2ndアルバムのハイライト・チューン。
全編疾走しまくりの2ndの中でも、そのカッコ良さは
頭1つ抜きん出ている印象を受けます。

C.I.A-Attitude ★★ (2007-09-30 12:54:00)

先日、NUCLEAR ASSAULTの一員として久し振りの来日を果たし、変わらぬ豪快なドラミングを披露した
グレン・エヴァンスのサイド・プロジェクトC.I.A.が、'92年に発表した2ndアルバム。
1st『IN THE RED』は国内盤も出てたけど、インディーズ・リリースの今回は残念ながら日本未発売。
とは言え、出来の方は1stに勝るとも劣らぬクオリティで、グレンはこれまで同様、作詞・作曲、
プロデュースから、全楽器パートまでこなす八面六臂の活躍っぷり。
内容に関しては、基本的には1stの路線を踏襲した、NA的な緊迫感よりも「勢い」や「ノリの良さ」が前面に押し出された
スラッシュ・メタル・アルバムに仕上がっているものの、正統派へヴィ・メタリックな楽曲や、
バラードを演ってみたりと、曲調がかなりバラエティに富んでいた前作に比べると、今回は小細工抜
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ANNIHILATOR ★★ (2007-09-30 00:12:00)

1回ならともかく、複数回の機材トラブルは、明らかに盛り上がりに水を差しちゃいましたよね・・・。
(これはトリを務めたNUCLEAR ASSAULTにも言えたことですが)
考えてみれば、初来日の時はサイドGが病気で急遽シングルG編成でのライブだったし、2度目はジェフが
Voを取ってた時期だったので、初期のメロディアスな楽曲が歌いこなせずメロメロだったし、
3度目は仕事の都合で見に行けなかったしで、今度こそ完璧な編成でのANNIHILATORが楽しめる!と
期待していただけに、少々残念な結果に終わってしまいました。
とはいえ、相変わらずジェフ・ウォーターズ先生の正確無比なGプレイは光っていましたし、
バンドのパフォーマンス自体は非常に熱の篭ったモノで文句なし。
出来れば、今度は単独で来て欲しいなぁ、と。

WRATHCHILD AMERICA-Climbin' the Walls ★★ (2007-09-29 11:16:00)

イギリスの同名バンドとの混同を避けるため、そこにAMERICAを付け加えてWRATHCHILD AMERICAと改名した
NY出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドが、米メジャーのATLANTICから'89年に発表した1stアルバム。
音楽性を拡散させた2nd『3-D』は、スラッシュ・メタルのみならず、クラシック、ジャズ、ブルーズと、様々な要素を
取り込んだ個性的なサウンドが、非常に印象に残る作品だったが、このデビュー作もユニークさでは負けていない。
歌えるVoを生かした、KIX辺りを思わせる(実際、交流があったらしい)ロックンロール・テイストあり(①③)、
ツインGが大活躍する欧州風味満点のへヴィ・メタリックな楽曲あり(④⑥⑦⑨)、WRATHCHILD AMERICA流バラードと
言うべきメロウなナンバー(⑧)あり・・・と、サウンドのバラエティ豊かさ
…続き

STONE-Colours ★★ (2007-09-24 22:11:00)

バイオリンやチェロを導入して、じっくりと聴かせるミドル・チューン③を収録するなど、
ますますメロディに北欧的な叙情性が感じられるようになってきた、'90年発表の3rdアルバム。
ツインGの片翼にメンバー・チェンジが起きているが、基本的にSTONEは、メイン・ソングライターのヤンネ(Vo、B)と
ローペ(G)が健在ならばそれでOKなので、大勢には全く影響なし。今回もまた前3作同様、ヒンヤリとした冷気を纏って、
ザクザクと刻まれるエッジーなGリフと、硬質且つタイトな疾走感が小気味良いスラッシュ・メタル・アルバムに仕上がっている。
少々地味めな内容だった2nd『NO ANAESTHESIA!』に比べ、本作はタイトに疾走するOPナンバー①から、
ラストを締めるLED ZEPPELINのカヴァー⑨まで、収録曲は何れも粒揃い。前作のような10分を越える大作は姿を消
…続き

GOTTHARD ★★ (2007-09-19 22:24:00)

久し振りの来日公演、非常に楽しめる内容でした。
名曲を沢山持ってるバンドゆえ、ショウに中弛みがないのは勿論のこと、
ヨーロッパで大観衆相手にライブを演ってるだけあって、メンバーの
パフォーマンスも素晴しく(特にスティーヴ・リーの強靭な喉には惚れ惚れ)、
また、今回は過去2回の来日公演に比べても客入りが断トツに良かった事もあって、
これまでで最高の盛り上がりっぷりを記録したんじゃないかな、と。
会場は死ぬほど暑かったですが。(スティーヴ曰く「まるでサウナ」)

STONE-No Anaesthesia! ★★ (2007-09-16 12:21:00)

購買意欲を著しく減退させるジャケット・アートワークが目印な(苦笑)、'88年発表の2ndアルバム。
基本的には1st『STONE』の路線を踏襲した、オーソドックスなパワー/スラッシュ・メタル・サウンドを
聴かせてくれるアルバムだが、メロディにそこはかとなく哀感が漂い始め、Gソロにもフックが出て来いて、何より
7分以上に及ぶ⑤や、10分を越える大作のアルバム・タイトル・トラック⑦を演るようになったのが、本作最大のトピックか。
ただ、大作といっても劇的な印象は然程なく、どこか淡々と進んで行くのがこのバンドらしいところ。
これは作品全体の流れにも言える事で、悪く言えば淡白で起伏に乏しいという事になるが、
それこそが、このバンド独特の味わいである「寒々しい雰囲気」を演出していると言えなくもない・・・か?
ただ、今回は強力なキメ曲に欠けることもあり、やや地
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ARTILLERY-Fear of Tomorrow ★★ (2007-09-15 17:57:00)

デンマーク出身の5人組スラッシュ・メタル・バンドが、'85年に発表した1stアルバム。
スラッシュ・メタル史に燦然と輝く(俺の中で)名盤『BY INHERITANCE』の余りの完成度の高さにノックアウトされ、
「昔の作品もチェックせねば!」と遡って聴いてみたら、これがダークでイーヴルな雰囲気に包まれた
直球勝負のスラッシュ・メタル・アルバムで、思わず肩透かしを食らった気分になってしまった1枚でもある。
ささくれ立って刻まれるリフは非常に破壊的だし、へしゃげた声質のVoは、メロディアスな歌い上げよりもシャウト・スタイルを多用。
当然の如く『BY~』をスペシャルな存在へと高めていた「東洋風味のメロディ」が聴かれる場面も殆どなく、
ラフなサウンド・プロダクションも、彼らがスラッシュ・メタル・バンドである事を強く主張している。
猛然と疾走するスピード・パ
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STONE-Stone ★★ (2007-09-15 01:11:00)

ヘルシンキにて結成され、世界に通用するフィンランド初の本格派パワー/スラッシュ・メタル・バンドとして
同国内では英雄的存在であり、日本では現CHILDREN OF BODOMのローペ・ラトヴァラが嘗て
在籍していたバンドとして知られる4人組が、'88年に発表した1stアルバム。
まるで深雪を踏み締めるかのように、ザクザクと刻まれるGリフ、小気味良く疾走するタイト且つ硬質なリズム隊、
ぶっきら棒な声質のVoが歌う寒々としたメロディ、そして2本のGが奏でる流麗なGソロから生み出され、
アルバムを包み込むヒンヤリと冷たい感触というSTONE独特の味わいは、既にこのデビュー作の時点で確認できる。
ただ、クリスタルな叙情性とか、ネオクラシカルなメロディといった、如何にも北欧的な要素は薄めで、
作品全体としては、パワフルで荒々しい、オーソドックスなパワー/ス
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DéTENTE-Recognize No Authority-Shattered Illusions ★★ (2007-09-13 21:46:39)

劇的なイントロから疾走を開始する、
正統派パワー・メタリックなリフにガツンと掴まれる名曲。
個人的にはアルバムのハイライト・チューン。

DéTENTE-Recognize No Authority-Losers ★★ (2007-09-13 21:44:31)

アルバムのOPをパワフル且つスピーディに飾る
高速スラッシュ・チューン。
噛み付くように歌うドーン・クロスビー姐さんの歌唱に
圧倒されます。

DéTENTE-Recognize No Authority ★★ (2007-09-13 21:40:00)

西のHOLY MOSES、東のDETENTEと評された・・・かどうかは知らないが、ザビーネ・クラッセンばりの
強烈なシャウトを響かせる女傑Vo、ドーン・クロスビー(R.I.P.)を擁するLA出身の
5人組スラッシュ・メタル・バンドが、'86年にROADRUNNER RECORDSから発表した唯一のフル・アルバム。
実際、音楽性もHOLY MOSESと共通点が多く(バンド同士付き合いもあったようで、特にザビーネとドーンの両姐御は親しかったとか)、
猛々しく無骨なリフ、怒涛の如く押し寄せるリズム隊、そして凶悪な存在感を放つ女性Voといった要素から
生み出されるサウンドの迫力は、そのHOLY MOSESに匹敵せんとする勢い。
ただ、本家に比べるとドーン姐さんのVoは、音程無視の喚き型ながらも女性ならではの「艶」を感じさせるし、楽曲の方も
ダイナミズムよ
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NUCLEAR ASSAULT-Third World Genocide ★★ (2007-09-12 21:28:00)

ラスト・アルバムとなった5th『SOMETHING WICKED』から実に12年ぶりとなる'05年に発表された、再結成第2弾アルバム
(第1弾はライブ盤『ALIVE AGAIN』)。ちなみにメンバーは、お馴染みダン・リルカ(B)、ジョン・コネリー(Vo)、
グレン・エヴァンス(Ds)に、新加入のエリック・バーク(G)という布陣で、『ALIVE~』には
その名前を連ねていたオリジナルGのアンソニー・ブラマンテは、今回は不参加となっている。
個人的にNUCLEAR ASSAULTに関しては、初期のハードコアがかったスラッシュ・メタル路線も、後期のメロディ重視路線も
どちらも質が高くて大好きなのだけど、本作で披露されているサウンドは、そのどちらでもないヘヴィネス重視路線。
立ち塞がるモノ全てを薙ぎ払うかの如きヘヴィ・リフ、戦車の進撃を思わせる重厚なリズム、不
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NUCLEAR ASSAULT-Game Over / The Plague ★★ (2007-09-11 21:40:00)

1st『GAME OVER』リリース翌年の'86年に発表され、現在はその1stとカップリング仕様で発売されている5曲入りEP。
アルバム全編をひたすらスピーディに飛ばしまくっていた『GAME~』に比べ、今回は意図的に曲調の幅を広げにかかっていて、
本編の幕開けを飾る①からしてミドル・ハイだし、他にも、アジりまくるVo、ルーズな感じのインスト・パート、
そしてスラッシーな疾走感と様々な表情をみせる②、アグレッシブだがちゃんと歌っているVoが印象的な③、
NUCLEAR ASSAULT流バラードと言うべきメロウな④を収録する等、EPならではの冒険心(遊び心?)を感じさせる仕上がり。
とは言え、ラストを締める⑤が激烈な高速スラッシュ・チューン——それも正統派へヴィ・メタリックなGソロを
フィーチュアした文句なしの名曲——なもんだから、聴き終えた後の満腹感は十
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ARTILLERY ★★ (2007-09-10 05:45:00)

いやいや、現在廃盤の3rd『BY INHERITANCE』には\3000~\4000ぐらいの
プレミア価格が付けられているので
4枚で\8000ならかなり良心的じゃないかと。(しかもリマスター仕様)
ただ、できればバラ売りして欲しいですよねぇ。

NUCLEAR ASSAULT-Handle With Care ★★ (2007-09-08 16:55:00)

アメリカだけで15万枚以上を売り上げ、NUCLEAR ASSAULT史上最大のヒット作となった、
自他共に認める彼らの代表作である、'89年発表の3rdアルバム。
地球に「取り扱い注意」のスタンプが押されている、如何にも社会派スラッシャーらしい
ブラック・ユーモアに満ちたアルバム・ジャケットも印象的な本作。当然、中身の方も非常に充実していて、
多くのファンは、本編の幕開けを飾る激烈なキラー・チューン(中間部での一瞬のブレイク後、
Gソロが炸裂するパートが鳥肌モノ)の①を聴いただけで、このアルバムのクオリティを確信した筈。
また、お馴染みランディ・バーンズが手掛けたサウンド・プロダクションも、前作『SURVIVE』から
著しい向上を遂げていて、中でも、ドカドカと鳴りまくる豪快なグレン・エヴァンスのDsと、
歪みきった音色でのた打ち回るダン・リ
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NUCLEAR ASSAULT-Game Over ★★★ (2007-09-06 21:16:00)

メタルとハードコア/パンクのクロスオーバー現象を推し進めた先駆者的存在であり、数多登場したその手のバンドの中でも、抜きん出たハイテンションなカッコ良さを誇るNYの4人組NUCLEAR ASSAULT、'86年発表の1stフル・アルバム。
個人的にクロスーバー・スラッシュというのは余り得意とするところではないのだけど、彼らが全く別格なのは、やはりその突出したメタル度数の高さゆえ。1分にも満たない秒殺ナンバーの数々や、ダン・リルカ(B)とグレン・エヴァンス(Ds)のリズム隊が叩き出す、硬質且つ性急なビート等、NAの全アルバム中、最もハードコア色が濃厚な本作なれど、それを遥かに凌ぐインパクトを放つのが、高速で刻まれる猛々しいリフ、緩急のしっかり組み込まれた曲展開、アグレッシブなだけでなく、ちゃんとメロディもなぞって歌うジョン・コネリーのVoといった、メタリックな要素の数々。
特に、
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HOLY MOSES-Master of Disaster ★★ (2007-09-05 21:54:00)

7th『NO MATTER WHAT'S THE CAUSE』を最後に、長らく休眠状態にあったHOLY MOSESの復活の狼煙となった、'01年発表の5曲入りEP。
翌年の復活第1弾アルバム『DISORDER OF THE ORDER』ではプロデュースと楽曲提供のみ。それ以降の作品には
完全不参加ということでファンを落胆させた元リーダーのアンディ・クラッセン(G)なれど、取り敢えず、
このEPでは作曲・プロデュースのみならず、Voを除く全てのパートを担当する等、八面六臂の大活躍。
個人的に何より賞賛したいのは、全くブランクを感じさせない、相変わらずハイレベルな曲作りの巧さで、
活動末期にはハードコア色を強めていたHOLY MOSESだが、復活を経て初心に立ち返ったのか、本作では再び己の立ち位置を
「スラッシュ・メタル・バンド」に定め、全5曲、往年のファ
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SODOM-Agent Orange ★★ (2007-09-04 21:33:00)

雑誌で読んだ「暗くて速い」という評価から、(勝手に)北欧ネオクラシカルっぽい音を想像して、
ついウッカリ1st『OBSESSED BY CRUELTY』を聴いて打ちのめされて以来、名前を見聞きするのも嫌だった
SODOMを見直す切っ掛けとなった、彼らが'89年に発表した3rdアルバム。
デビュー当時の、劣悪な音質/極悪な演奏/凶悪なルックスと三拍子揃ったVENOM直系のブラック・メタル路線から
着実に進歩を重ね、本作では完全に本格派スラッシュ・メタル路線へとシフト。整然としたクリアなサウンド・プロダクション、
メリハリの効いた構成、メンバーの演奏能力の向上と、それによるインスト・パートの充実といった要素を得て、
タイト且つシャープに突っ走る引き締まった楽曲のカッコ良さ/気持ち良さは、これまでの彼らの作品のそれを大きく上回っている。
特に、SODO
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BATHORY-Blood on Ice ★★ (2007-09-01 23:48:00)

'95年にレコーディングされた当時の最新音源に、(ファンの要望に応える形で)'88年~'89年に
レコーディングされていた未発表音源を加えて、'96年にリリースされた9thアルバム。
新旧の楽曲が入り混じっていていも、不自然さやクオリティのバラつきといったマイマス面が一切感じられない辺りは、
流石クォーソン先生。ただ、残念ながら音の方は余り良くない・・・いや、音が悪いというよりも、やたらクォーソンのVoが
前に出たミックスになっているせいで(ちなみに、今回はアルバム全編をクリーンVoで歌っています)、
彼の歌唱の弱点であるピッチの不安定さが、必要以上に悪目立ちしているような・・・。
ともあれ、その点さえ除けば、これまでのBATHORYのアルバム同様、本作もまた強力極まりない出来。
『HAMMERHEART』や『TWILIGHT OF THE GO
…続き

BATHORY-Requiem ★★ (2007-08-30 22:00:00)

壮大でドラマチックなヴァイキング・メタル路線が行き着く所まで行ってしまった感のあった
6th『TWILIGHT OF THE GODS』(BURRN!!のレビューで1点を献上され「自縛霊も逃げ出す密教のBGM」と評された)から一転、
ソリッドでスピーディな高速スラッシュ・チューンが、息つく暇なく次々に繰り出されるという、
スロウで重厚な『TWILIGHT~』とは対照的な作風に仕上がった、'94年発表の7thアルバム。
例えるなら、良好なサウンド・プロダクションで1st『BATHORY』を作り直してみた感じ?
ここ数作続いたメランコリックな大作主義は影を潜め、コンパクト且つストレートにまとめられた楽曲には、
メロディのメの字も見当たらない。Gソロは初期の頃を彷彿とさせる突き刺さるようなアグレッションを発散させ、
前作ではアルバム全編をクリーンVoで
…続き

VENDETTA-Go and Live... Stay and Die ★★ (2007-08-29 22:40:00)

ジャーマン・スラッシュ・メタルの隠れた名盤として、中古盤市場においてかなりの高額で取引されていた
VENDETTAの'87年発表の1stアルバムが、ボーナス・トラック1曲を追加収録して漸くリマスター再発。いやぁ、目出度い。
ある程度スピードは抑え目にして、「聴かせる」ことを意識した感じの作風だった2nd『BRAIN DAMAGE』に比べると、
この1stでは、リフ/リズム・チェンジを多用して畳み掛けて来るダイナミックな曲展開は『BRAIN~』同様ながら、
デビュー作という事で、より初期衝動に忠実に、荒々しくスピーディに突っ走っているとの印象が強い。
特に、冒頭からガツンとカマされる①②③の三連打は、クランチの効いたGリフ、スラッシーな疾走感と起伏に富んだ曲展開、
そして華麗にしてメロディアスなツインGといった要素がギュッと詰め込まれた、本作の魅力を端的
…続き

VENDETTA-Hate ★★ (2007-08-28 21:30:00)

確かな実力に裏打ちされた、ダイナミックなスラッシュ・サウンドが好評を博し、80年代に
2枚のスタジオ・アルバムを残して解散したジャーマン・スラッシャーVENDETTAが復活。2nd『BRAIN DAMAGE』から
ほぼ20年ぶりとなる'07年に発表した、再結成第1弾アルバム(通算3枚目)がこれ。
ブックレットに見る、メンバーのしょっぱ過ぎるルックスと、オリジナル・メンバーがBのヘイナー以外、
誰も残っていないラインナップに不安を覚えるが、実際に聴いて見ると、嘗ての中心メンバー・ダックス(G)が裏方として、
ほぼ全曲の作曲作業に関わっているだけあって、楽曲にはスラッシュ・メタルならではの疾走感が健在だし、
①を筆頭に、往年を思い起こさせるメロディアスなツインGが炸裂する場面も随所にあるしで、
ある程度はメタル・シーンの空気(とファンの期待)を読んだ
…続き

XENTRIX-Scourge ★★ (2007-08-27 21:20:00)

3rd『KIN』を最後にROAD RUNNNER RECORDSからドロップ・アウト。新たに英インディーズの
HEAVY METAL RECORDSとディールを結び、'96年に発表した4thアルバム。
スピード・チューンが殆どなく、ミッド・テンポの楽曲中心の構成は前作同様ながら、決定的に違うのは
(素っ気無いジャケット・デザインからも大体察しの付く通り)本作が明らかにPANTERAと、
所謂「90年代型モダン・へヴィネス」の影響下にあるという点。叙情性が大幅に後退し、
リフの重々しさや、Bの存在が強調されたマッチョな音作りも、そうした印象に拍車を掛けている。
但し、影響を随所に取り入れつつも、楽曲そのものまではPANTERA化していないのがこのアルバムの救いで、徐々に速度を上げていく②や、
ツインGが活躍する④⑥、アップテンポの⑦といった曲は単純
…続き

GRAND PRIX-Samurai ★★ (2007-08-23 22:32:00)

後にマイケル・シェンカーとM.S.G(マッコーリー・シェンカー・グループ)を結成し、現在では何とSURVIVORの
フロントマンの座に就任しているロビン・マッコーリーが、その昔在籍していた事で知られる、
イギリス出身のKeyを含む5人組ハードロック・バンドが、'83年に発表した3rdアルバム。
NWOBHMのカテゴリーに属するバンドで、しかもアルバム・タイトルが『SAMURAI』と来た日にゃ(鎧武者の描かれたジャケットもイカス)
どんな無骨で荒々しいヘヴィ・メタル・サウンドが炸裂する作品なのかと思いきや、本作に収められた楽曲は
時にBOSTONや後期KANSASを思わせる、ポップでキャッチー、且つ爽やかなハードロック・チューンばかり也。
豊かなVoハーモニーとKeyを全面的にフィーチュアした洗練されたサウンド・スタイルは、NWOBHMというよりは
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UNITED-BEAST DOMINATES '92 ★★ (2007-08-22 22:17:00)

'86年発表の7インチ・シングルをリ・レコーディング。新たに『ウルトラQ』のテーマ曲と、BAY CITY ROLLERSの代表曲
“YESTERDAY'S HERO"のカヴァー2曲を追加収録して、'92年に発表された6曲入りEP。生憎と7インチ・シングル盤の方は
聴いた事がないのだけど、どうやら、歌詞や楽曲のアレンジが結構変更されているとのこと。
初期UNITEDは、バンド名からも察しの付く通り、JUDAS PRIEST型のパワー・メタルを演っていたわけだが、
この時点でのサウンド・スタイルは(未だJPからの影響を随所に残しつつも)、既に完全なスラッシュ・メタルのそれ。
シンプルなミドル・チューンなれど、ライブの定番曲として絶大な人気を誇る①に始まり、そこから間髪入れずに繋がっていく
高速スラッシュ・チューンの②、ベース主導で突っ走る小気味の良い③、そ
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ZNOWHITE-All Hail to Thee / Kick 'em When They're Down ★★ (2007-08-18 21:41:00)

'82年、イリノイ州シカゴにて、イアン(G)、スパークス(Ds)、ニッキー(B)のタフォーヤ3兄弟によって結成され、
そこにイアンの高校時代のクラスメイトで、バンドのマネージャーだったニコル・リーがVoとして加わる事でラインナップが完成。
バンド名をSNOWHITEからZNOWHITEに改めた後、ENIGMA RECORDSとの契約を得て、'84年に発表したデビュー作がこれ。
彼らの最高傑作、2nd『ACT OF GOD』('88年)と聴き比べると、明らかに二コル・リー嬢の声が幼い!
ドスの効いた迫力という点では物足りなく感じられるかもしれないけど、聴いていると思わず
ホクホク顔になってしまう溌剌とした歌唱は、これはこれで非常に魅力的なので良し。
また、楽曲の方もまだスラッシュ・メタル色は薄く、展開もヘッタクレもないまま、シンプル且つストレートに疾走し
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UNIVERSE-Universe-Rollin' On ★★★ (2007-08-18 21:34:09)

UNIVERSEと言えば、やはりこの曲でしょう。
心地良い疾走感に、憂いに満ちたメロディを熱唱するVo、
静と動を演出するKey、そして心の琴線を震わせる哀メロを紡ぎ出すG!
北欧メタル・ブームを代表する名曲の1つ。

SINNER-Fast Decision-Magic ★★★ (2007-08-18 21:27:52)

イントロの“PRELUDE Nr.7"を聴いただけで出来の良さを確信する、
2ndアルバムのハイライト・チューンにして、SINNER屈指の名曲。
哀愁に満ちたメロディを紡ぎ出すツインGが
よくTHIN LIZZYと比較されるSINNERだけど、
個人的には、この頃の彼らはTHIN LIZZYよりも
PRAYING MANTISに近い印象を受けます。

UNIVERSE-Universe ★★ (2007-08-16 21:42:00)

ツインGにKey奏者を擁するスウェーデン出身の6人組が、バンド名をタイトルに冠して'85年に発表した、唯一のフル・アルバム。
第1次北欧メタル・ブームを代表する楽曲の1つとして知られる、劇的な名曲①で幕を開ける本作が素晴しいのは、
その①以外の楽曲も粒揃いであるという点。ブームの中で生まれ、ブームの終焉と共に消えていったB級バンドには、
「アルバムの中で1、2曲だけ良くて後は平凡」というパターンが少なくなかったわけだが、このバンドは別格。
中~後期RAINBOWから多大なインスピレーションを得たと思しきリフに、心地良く疾走するリズム・セクション、
繊細な表現力に長け、マイケル・シェンカーばりに泣きまくるG、ヒンヤリとした哀感と透明感を演出するKey、
そして声質こそ野暮ったいものの、確かな歌唱力で憂いに満ちたメロディを歌うVoといった要素に彩られた楽曲
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SINNER-Fast Decision ★★ (2007-08-15 20:59:00)

マット・シナー率いるドイツ出身のベテラン・ハード・ロック・バンドが'83年に発表した2ndアルバム。
アルバムといっても、当時の所属レコード会社がバンドに無断で、勝手にデモ音源をリリースしてしまった
というのが真相らしく、マット・シナーはこのアルバムを、SINNERの正式な作品とは認めたくないのだとか。
そんなわけで、90年代半ばにSINNER再評価の機運が高まり、彼らの過去のカタログが一斉に再発された際も
そのリストから外されていた本作は、実際、落書きみたいなジャケット・アートワークは酷いわ、サウンド・プロダクションも
ショボイわで、確かにレーベルのやっつけ仕事感がありありと伝わって来る仕上がりなので、マットの腹立ちも分からなくはない。
ただ、そうしたマイナス面を差し引いて尚、ここに収められた楽曲の数々が放つ強い輝きが弱まる事はない。それこそ、
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GRAVE DIGGER-War Games ★★ (2007-08-14 21:16:00)

「反戦」をテーマにしたコンセプト・アルバム的な側面を持つ作品のせいか、硬派で無骨なパワー・メタルという
基本的な音楽性はそのままに、前2作に比べると、幾分シリアスな仕上がりとなった'86年発表の3rdアルバム。
ちゃんとプロのエンジニアの手を借りてレコーディングされているだけあって、重厚さを得たサウンド・プロダクションの
向上も著しい本作。(2nd『WITCH HUNTER』と2in1仕様の国内盤を通して聴けば、音質の差は歴然)
楽曲のアレンジやメンバーのパフォーマンスもグッと洗練され、なかなか垢抜けた雰囲気が漂う・・・飽くまで前2作比でだけど。
特に、劇的さを演出するピアノの調べをフィーチュアしたバラード⑤はその代表格で、これまでの
「良い曲なんだけど力み過ぎていて笑っちゃう」という過剰な空回りっぷりが抜け、表現力を身に付けた
クリス・ボルテン
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GRAVE DIGGER-Witch Hunter ★★ (2007-08-09 22:34:00)

1st『HEAVY METAL BREAKDOWN』発表後にBが脱退してしまった為、その抜けた穴を中心メンバーの
クリス・ボルテンダール(Vo)とピーター・マッソン(G)で埋めつつレコーディング、'85年に発表された2ndアルバム。
GRAVE DIGGERを代表する名曲の1つでもある、アルバム・タイトル・トラック①で幕を開ける本作は、
相変わらず突き抜けたテンションで飛ばしまくるクリスのVo、荒っぽく猛々しいGリフ、力任せに押し込んでくるリズム隊・・・と、
基本的には1stの作風を順当に受け継いだ、無骨で剛直なパワー・メタル・アルバムながら、
スラッシュ・メタル的なガムシャラな疾走感が若干後退。代わって、要所にリズム・チェンジを仕掛ける等、
ダイナミズムの強調された楽曲の数々は、これまでより格段の練り込みが伺える仕上がり。
特に、前述のアルバム
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GRAVE DIGGER-Heavy Metal Breakdown ★★ (2007-08-08 23:20:00)

結成以来残る唯一のオリジナル・メンバーにして、リーダーのクリス・ボルテンダール(Vo)が中心となり、
現在も第一線で活動を続けるドイツの古参パワー・メタル・バンドが、当時はまだ新興のインディ・レーベルに
過ぎなかったNOISE RECORDSから、'84年に発表した1stアルバム。
ここ日本でも高く評価された'93年の再結成第1弾アルバム『THE REAPER』以降は、比較的、整合性の感じられる
メロディック・パワー・メタル路線を追求している彼らだが、このデビュー作の頃は、タイトルからして奮ってる
名曲①②や、ダークなミドル・チューン③といった楽曲に代表されるように、ウド・ダークシュナイダーを
更にラウドにしたかのようなクリスのVoといい、猛々しく刻まれるササクレ立ったリフといい、雪崩を打って押し寄せる
リズム隊といい、とにかく野卑でアグレッシブ
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DEICIDE-Once Upon the Cross ★★ (2007-08-06 23:35:00)

北欧ツアー中にライブ会場を爆破されたり、過激派団体から殺人予告を受けたりと、苛烈なアンチ・クライスト道を突き進む
グレン・ベントン率いるDEICIDEが'96年に発表した、ファンの多くが初期の代表作としてその名を挙げる、衝撃の3rdアルバム。
「イエス・キリストの人体解剖図」という過激でショッキングなジャケット・アートワークが
物議を醸したことで知られる本作だが、内容の方も負けじと過激さがパワーアップ。
ズッシリと手応えの感じられる、スコット・バーンズ/MORRI SOUNDスタジオ謹製の充実したサウンド・プロダクションのもと、
より太く、より重く、重厚さを増したリフ、高速ブラストからヘヴィ・パートまで緩急自在のリズム隊、
テンションの高さはそのままに、ややメロディアスになったホフマン兄弟によるツインG、そして地獄の底から
沸き上がるかのようなグ
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BATHORY-Twilight of the Gods ★★ (2007-08-04 01:06:00)

ファンの間では「BURRN!!で1点を獲得した作品」として知られる、'91年発表の6thアルバム。
1点を付けられるなんてどんなに酷い作品なんだ?と思われるかもしれないが、実際は、前作『HAMMERHEART』の作風を
順当に受け継いだ、暗く、重く、壮大にしてドラマチックなヴァイキング・メタル・チューンがアルバム全編に渡って敷き詰められた、
非常にハイクオリティな内容の逸品。(音質も向上しているし、幻想的なジャケット・アートワークも美しい)
敢えてこれまでと異なる部分を挙げるなら、クォーソンが濁声を封印し、全編をノーマル・ボイスで歌うようになった点で、
線が細く、ピッチも甘いその歌唱はお世辞にも上手いとは言えないながらも、北欧にはこの手のシンガーがゴロゴロ居るので
いちいち目くじらを立てる程のものではないし、聴き慣れるとこれが結構味わい深くて、楽曲の雰
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DEICIDE-Deicide ★★ (2007-08-02 21:52:00)

グレン・ベントン(Vo.G)、スティーヴ・アシェイム(Ds)、エリック(G)とブライアン(G)のホフマン兄弟からなる
ラインナップで結成、「神殺し」を意味する言葉「DEICIDE」をバンド名に冠した、バイブル・ベルト地帯は
フロリダ出身のアンチ・クライスト・デス・メタル軍団、'90年発表の1stアルバム。
MORRI SOUNDスタジオにプロデューサー/スコット・バーンズという、フロリダ・デス・メタル界隈ではお馴染みの布陣で
レコーディングされた本作は、ドロドロと重く禍々しいリフ&リズムに、爽快感よりも病的な雰囲気の
勝る疾走感、メロディの「メ」の字も見当たらない咆哮型Voと、これまた典型的なブルータルで
ストロング・スタイルのデス・メタル・サウンドを聴く事が出来る。
現在のDEICIDEと比べると、サウンド・プロダクションの質は落ちるし、幾らか
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SAVATAGE-Handful of Rain ★★ (2007-08-02 21:34:00)

クリス・オリヴァの突然の事故死という悲劇を乗り越え、その後任に元TESTAMENTのアレックス・スコルニックを
起用して、'94年に発表された8thアルバム。・・・なのだが、正直、完成度の方は余り芳しくない。
出来/不出来の差がかなり激しい収録曲は、メイン・ソングライターだったクリスを失ったバンドの混乱の大きさを
如実に物語っているし、また、そうした楽曲を無理に声を歪ませて、へヴィに歌おうとするザッカリー・スティーヴンスのVoも
音程の甘さを露呈(クリーン・トーンでの歌唱は、相変わらず伸びやかで素晴しいんだけど)。
そして何より、華やかで、よく泣きよく歌う、クリス・オリヴァのヨーロピアン・フィーリングに溢れたGを欠いた事で、
作品全体がダークで重苦しい雰囲気に包まれてしまっているのが痛過ぎる。耐え難い悲劇を経験したバンドに
「華やかな作品を作れ」
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RAVEN-Wiped Out ★★ (2007-07-31 22:24:00)

元祖パワー・メタル・トリオRAVENが、デビュー作『ROCK UNTIL YOU DROP』を更に下回る
予算と期間(僅か一週間)でレコーディング、'82年に発表した2ndアルバム。
ボトムの全く効いていないスカスカなサウンド・プロダクションは、流石、NEAT RECORDS謹製と言ったところなれど、
このアルバムに限っては、逆にそれが上り調子のバンドの凄まじい勢いを生々しく捉えていると、
好意的に評価する事も可能・・・かも。(勿論、もっと音が良いに越した事ぁないわけだが)
そう、とにかく本作の魅力は、劣悪な音質すらブッ千切るジョン・ギャラガーのハイパーなVoと豪快に動き回るB、
マーク・ギャラガーの剛柔兼ね備えたG、そしてロブ“ワッコ"ハンターのラウド極まりないDsとが三位一体となって生み出す
異常なまでのテンションの高さと、後のスラッシュ・メ
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OUTRAGE-Outrage(1987) ★★ (2007-07-30 22:28:00)

'87年に3000枚限定でリリースされ、中古盤市場では目ん玉の飛び出るようなプレミア価格で取引されていた、伝説のデビューEP。
作品自体は『IT'S PACKED』のタイトルで、ライブ音源と抱き合わせで'97年に一足早くCD化が為されていたが、
今回はオリジナル・ジャケット仕様、しかもデジタル・リマスターにより音質がダイナミックに向上を遂げているので、
既に『IT'S~』を持っているファンでも、買い直す価値は大いに有るんじゃないかな、と。(たった\1200だし)
何より本作に収められた楽曲の数々は強力無比。後の作品に比べればスラッシュ・メタル色は薄く、
NWOBHMに影響を受けたハードコアなヘヴィ・メタルといった感じのサウンドで、若さゆえの青さも散見されるが、
現在でもライブでプレイされ続けているバンドの代表曲①、重々しく刻まれるミッド・テンポの曲調と
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SAVATAGE-Edge of Thorns ★★ (2007-07-28 02:06:00)

ジョン・オリヴァ(Vo)が脱退。後任にジョンと良く似た声質(彼より癖がなく、万人受けするタイプの声)の持ち主、
ザッカリー・スティーヴンスを迎え入れ、'93年に発表した7thアルバム。
メイン・ソングライターの1人だったジョンを欠いた事で、作品のクオリティの著しい低下が懸念されたが、蓋を開けてみれば
そんな不安は、冷ややかにして儚げなピアノの音色で幕を開け、重厚に刻まれるリフ&リズムの上をクリス・オリヴァのGが華麗に舞い、
ザッカリーが堂々たる歌唱を披露する“GUTTER BALLET"クラスの名曲①が始まった途端に、綺麗サッパリ吹き飛んだ。
アルバム全体としては、前作『STREETS A ROCK OPERA』の如き緻密さは薄れ、肩の力の抜けたストレートな仕上がりながら、
起承転結がビシッと決まったドラマチックな②、クラシカルなインスト曲⑤から繋がる
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HEXENHAUS-Awakening ★★ (2007-07-26 22:26:00)

スラッシーな疾走感が後退した代わりに、プログレッシブ・メタル分が増強された、'91年発表の3rdアルバム。
テクニカルでメロディアスなツインG、構築美に溢れた曲展開、如何にも北欧のバンドらしい寒々としたメロディ等、
前作『THE EDGE OF ETERNITY』で感じられた美点は、本作にもきっちりと受け継がれているが、
今回から新たに加わったVoが、よりメロディアスに歌えるタイプのせいか、はたまた、楽曲の複雑化に
一層の拍車が掛かっているせいか、最早ここまで来ると、プログレ風味の漂うスラッシュ・メタルと言うよりも、
スラッシーな要素もあるプログレ・メタルだよなーと、思わせられる作風に仕上がっている。
正直、ダーティながらもカッコイイ歌メロを披露してくれていた前任Voに比べると、新Voは歌唱力は十分なんだけど
歌メロに今ひとつフックが欠ける印象で
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SALEM-LIFE WITH NO HOPE ★★ (2007-07-25 23:01:00)

2ndデモがKERRANG!誌で高く評価され、'93年にはUKツアーも行っている4人組HMバンドSALEMが、
1stフル『REASON FOR EXISTENCE』に先行する形で'93年発表した4曲入りEP。
HOWLING BULLレーベルからのリリースだったので、てっきりバキバキにスラッシーな内容を想像して購入したら、
そうした要素は(あるにはあるけど)最小限に留められ、もっとずっとモダンでプログレッシブ・ロック寄りの
サウンドを聴かせるバンドだったので、意外に思った記憶がある。
ちゃんと歌っているVo、テクニカルだが独り善がりではない、メロディアスなフレーズを紡ぎ出すG、
アクティブに動き回って要所を締めるB、多彩なリズムを叩き出すグルーヴィなDsと、メンバーの技量も確かで、
「グッとヘヴィ・メタル寄りになったATHEISTやFORCED
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