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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 6701-6750
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MANOWAR-Kings of Metal ★★★ (2007-06-08 23:41:00)
タイトルといい、アートワークといい、暑苦し・・・もとい、劇的な楽曲の数々といい、ファンは忠誠を誓い、興味の無い人間は失笑を漏らすMANOWARというバンドの一番「濃い」部分をグツグツと煮詰めたかのような、アクの強くてマッチョな作風を誇る'89年発表の6thアルバム。
個人的に初めて買ったMANOWARのアルバムであり、HELLOWEENの『守護神伝 第2章』やRIOTの『THUNDERSTEEL』と並んでメタルに本格的にハマる切っ掛けとなった1枚だけに思い入れも一入なんだけど、その辺の贔屓目を抜きにしても本作のクオリティは『HAIL TO ENGLAND』『SIGN OF THE HAMMER』等の傑作群に匹敵する高さ。(・・・じゃないかな、と)
CD用ボーナス・トラック⑦がちと弱いが(ネタ曲としては満点)、それ以外は、スラッシーな疾走感とダイナミックなサビメロが圧倒的興奮を
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MANOWAR-Fighting the World ★★ (2007-06-07 21:39:00)
メジャー・レーベルのATCOに移籍して'86年に発表された、MANOWAR史上最大の問題作として知られる5thアルバム。
かつては「こんなポップなアルバムはらしくない」「ジャケットもKISSの『DESTROYER』のパクリじゃん」とボロクソに貶されていたが、現在ではどちらかと言えば「前半(①②③④)に明るめの曲が並ぶだけで、後半はいつも通りのMANOWAR節が堪能できる作品」との、冷静な評価がファンの間では大勢を占める。
個人的にも本作の作風は、ポップではなく「元気溌剌」と表現したいところだし、もしポップに聴こえるのなら、それは楽曲よりも、クリーンでカラッと垢抜けた、健康的(?)なサウンド・プロダクションに因るところが大きいと思われ。
まぁ、では(今じゃライブの重要なレパートリーとなった①は兎も角)問題の②③④といった楽曲は優れた出来なのか?と問われれば「それほどでもな
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MANOWAR-Sign of the Hammer ★★★ (2007-06-06 22:10:00)
ファン・・・いやさ、ブラザーの間でも「MANOWARの最高傑作」と評価の高い、'84年発表の4thアルバム。
結構「音がイマイチ」との意見が出ているようですが、音、そんなに悪いっすかね?個人的には、準メジャー・レーベルと契約して、初めてまともな環境で製作されたアルバムという事で、過去3作に比べてサウンド・プロダクションの質は飛躍的に向上したように思うのですが・・・。ただ、徹底的に作り込まれた最近作のゴージャスさと比べてしまうと、確かに物足りなさを覚えるのも無理ないかな。
ともあれ、内容に関しては他の方同様まったく文句なし。“狂気の掟”“野獣列伝”“死戦士宣言”etc・・・と、仰々しい邦題を眺めているだけでワクワクして来る楽曲の数々は非常に粒が揃っていて、当然の如く、捨て曲は皆無。
何より、従来のスケールの大きなドラマチック路線に、更に疾走感やキャッチーさといった要素が加
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MANOWAR-Hail to England ★★★ (2007-06-05 22:07:00)
前作『INTO GLORY RIDE』が、NWOBHMに沸くイギリスで高く評価された事に感謝を捧げてこのアルバム・タイトルになった・・・という実にMANOWARらしいエピソードを持つ、'84年発表の3rdアルバム。
デビュー作『BATTLE HYMNS』のロックンロール路線から、ドラマ性重視のヘヴィ・メタル路線へと舵を切った『INTO~』は、重厚長大で劇的な楽曲がズラリと並んだ力作だったが、その反面、やや力み過ぎたのか、冗長な部分が無きにしも非ずだった。(飽くまでMANOWARにしてはの話で、有象無象のバンドに比べればそのクオリティの高さは驚異的)
その辺の反省点を踏まえて(?)製作された本作は、余分な贅肉が削ぎ落とされた楽曲はソリッドに研ぎ澄まされ、ランニング・タイムは何れも3~4分台と非常にタイト。それでいて大仰なドラマ性は減じるどころか、益々磨き上げられているのだから畏
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MANOWAR-Into Glory Ride ★★★ (2007-06-05 21:53:00)
メンバーがヴァイキングのコスプレをしたアルバム・ジャケットを見ただけで、いよいよMANOWARが本領を発揮し始めたことがよく分かる、'83年発表の2ndアルバム。
前任者とは比較にならないダイナミックなドラミングを披露するスコット・コロンバスの加入により、ロックンロール調の軽いノリが目立ったデビュー作『BATTLE HYMNS』の作風から一転、アルバム全編をヨーロッパ的なダークネスとヘヴィネスが支配する本作は、頭からケツまで、重厚長大、厳粛且つドラマチックな楽曲が次々に繰り出される。
エリック・アダムスのVoも、実力を存分に発揮できるスケールの大きな楽曲を得た事でエネルギー全開。前作ではあまり出番のなかった「ヴィブラートかけまくりの雄々しい歌い上げ」と「豊かな表現力」をフル活用して、起伏に富んだメロディを見事に歌いこなすその歌唱は、まさに圧巻としか。特に、悲壮感を伴って大きく
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MANOWAR-Battle Hymns ★★★ (2007-06-05 21:36:00)
'82年発表の記念すべきデビュー作。レコード会社と契約を交わす時、自分達の血でサインとか、国内盤の邦題が『地獄の鎮魂歌』だったとか、語り継がれる仰々しいエピソードの数々に反して、内容は明るいメロディを持った、ノリの良い楽曲が大半を占める。
尤も、ロックンロール・テイストはMANOWARというバンドを構成する重要な一要素なので、本作をして「異色作」と呼ぶには当たらない。それにアルバム中盤以降には、俳優のオーソン・ウェルズの語りをフィーチュアした⑥、ファンにはライブのエンディング曲としてお馴染みの、劇的極まりない⑧といったドラマチックな名曲が並び、実際のところ、聴き終えた後の印象は2nd以降のアルバムと大差ない感じ。
バンドの2枚看板であるジョーイ・ディマイオ閣下のBと、エリック・アダムスの超絶Voは既にその存在感を存分に発揮していて、前者はクラシックの有名曲をベース1本でカヴァ
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EXCITER-Heavy Metal Maniac ★★ (2007-06-05 21:19:00)
ANVILと双璧を為す、カナダ出身の元祖スラッシュ・メタル・バンド、'83年発表の1stアルバム。
鋭く刻まれる剃刀リフに、力いっぱい疾走しまくるリズム隊、ギャンギャンと喧しいぐらいシャウトを繰り返すVo、
勢い重視だがやたらカッコイイGソロ・・・と、EXCITERの何たるかがギュッと凝縮された名曲“HEAVY METAL MANIAC"を
収録した本作は、とにかく全編スピーディ且つハイテンション。特にこのスラッシュ・メタル・バンドすら軽く吹き飛ばす
テンションの高さには凄まじいものがあって、②③⑥⑨といったスピード・チューンなんか、「元気が良い」とか
「エネルギッシュ」とかのレベルを遥かに飛び越えて(↑上の方の発言を引用させて貰うなら)
まさしく「ラウド」という表現がピッタリくるド迫力の作風。何かヤバイ薬でドーピングでもしてたんじゃなかろうか?なんて
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ARTCH-For The Sake Of Mankind ★★ (2007-06-05 21:03:00)
デビュー作『ANOTHER RETURN』が、いきなりKERRANG!やMETAL FORCESといった欧州のメタル雑誌で満点の評価を
獲得した事で知られるノルウェー出身の5人組パワー・メタル・バンドが、'91年に発表した2ndアルバム。
パワー・メタルと言っても、メロスピやメロパワのような疾走するリフ&リズムの上に明快なメロディが乗っかるタイプではなく、
勇壮で重量感に満ち溢れた①や、パワフルなリフ&リズムが戦車の突撃を思わせる③、スラッシーな攻撃性を発散する
スピード・チューン⑨といった楽曲を聴けば分かる通り、その作風はもっとダークでアグレッシブ。重心の低いリフが
ザクザクと刻まれる力強い楽曲の数々を聴いていると、「METAL CHURCH+VICIOUS RUMORS÷北欧メタルならではの叙情性」
という図式が頭に思い浮かんだりも。
しかし
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FORTE ★★ (2007-06-04 22:04:00)
2ndと3rdは国内発売された関係で、
結構中古盤コーナーでもダブついているのですが、
確かに4th(あと1stも)は余り見かけませんね。
かといってプレミア物かと言えば、前にDISK UNIONの中古盤コーナーで
見かけた時は、僅か3桁の値段で叩き売られていましたし。
全く見かけない商品というわけでもないので、
地道に探してみるのも手かもしれませんよね・・・。
(ちなみに、俺は近所のBOOK OFFの中古CDコーナーで買いました)
HEXENHAUS-The Edge of Eternity ★★ (2007-06-02 01:17:00)
KING DIAMONDやMERCYFUL FATEでの活動で知られるマイク・ウェッド(G)がリーダーを務めていた
スウェーデン出身の5人組技巧派スラッシャーが、'90年に発表した2ndアルバム。
技巧派といっても、スリリングな楽器同士のバトルや、そこから生まれるテンションの高さを売りにしたタイプではなく、
その確かな演奏技術でもって楽曲をカッチリとまとめ上げ、より「聴かせる」ことを重視するタイプ。
まぁ、Voはメロディ無視の吐き捨て型なんだけど、現在ではどうって事ないレベルのダーティさなので無問題。
何より、このバンドはメロディが非常に良い。技巧派バンドにありがちな独り善がりな難解さは皆無で、
2人のGが紡ぎ出す、北欧の凍てついた大地を想起させる寒々としたメロディや、無愛想で硬質なリフ・ワークを聴いていると、
何となくフィンランドのスラッシュ・
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ALCATRAZZ ★★ (2007-06-01 23:01:00)
7年ぶりぐらいでグラハムの勇姿を拝見しましたが、やっぱり老けたなぁ(笑)
風貌は完全に「お爺ちゃん」といった感じで、パワーはともかく音程は相変わらず怪しく、
しかも堂々とカンペ見まくり。老眼なのか目を眇めてるし・・・(苦笑)と、
普通のシンガーにやられたら大ブーイング物のパフォーマンスも、
何故かこの人がやると「それでこそグラハム!」と妙に安心してしまうから不思議です。
ズボンを開けてチ○コに水をかけた出した時には、すわ伝説の再現か?!とヒヤヒヤさせられましたが・・・。
寝転がったり欽ちゃん走りしたり三転倒立したりと、入魂の熱演(?)に
終始ニコニコ笑いが止まらず、最初から最後まで非常に楽しませて頂きました。
DEICIDE ★★ (2007-05-31 22:37:00)
まぁラルフ・サントーラって、一ッ所にジッとしていられるタイプのミュージシャンじゃないですしね。
DEICIDEで素晴しいアルバムを残してくれただけでも御の字かな、と。
出来れば、グレン・ベントンとスティーヴ・アシェイムの2人には、
今後もこの路線を続けて欲しいところなのですが・・・。
DEICIDE-The Stench of Redemption-Crucified for the Innocence ★★★ (2007-05-31 21:53:23)
楽曲自体は直球勝負の高速デス・メタル・チューンなのだが、
ラルフ・サントーラのGが流麗に絡むサビは非常にキャッチーで
(ポップという意味ではない)ドラマチック。
ラルフ加入効果が端的に表された
アルバムの(個人的には)ハイライト・チューン。
DEICIDE-The Stench of Redemption ★★ (2007-05-31 21:44:00)
北欧ブラック・メタル勢も裸足で逃げ出す、筋金入りのアンチ・クライスト軍団DEICIDE、'06年発表の8thアルバム。
まるで地獄の底から響いて来るかのようなグレン・ベントンのデス声、無慈悲且つ高速で刻まれるリフに、
ブラスト・ビート炸裂させまくりのスティーヴ・アシェイムのDs・・・と、楽曲は何れも絵に描いたように邪悪極まりない
デス・メタル・チューンばかりなのだが、勢い任せで押し切るのではなく、リフやリズム、歌メロ(特にサビ部分)に
ベテランらしくきっちりと強力なフックが仕掛けられているので、単調さとか、どの曲も全部同じに聴こえて
途中で飽きるといった、この手のバンドにありがちな弱点の類は一切ない。
そして何より本作の白眉は、今回から新たにバンドに加わった名手ラルフ・サントーラのG。元々、DEATHやICED EARTHの
ツアーに同行したりと
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The Sound of Perseverance ★★ (2007-05-28 21:36:00)
基本的にDEATHのアルバムにハズレはないと考えているんだけれども、その中にあって参加メンバーの顔触れ、
作品の完成度共に最も地味と言わざるを得ないのが、チャック・シュルデナーの夭折により、
奇しくもDEATHのラスト作となってしまった、この'98年発表の7thアルバムだろうか。
ここ数作において、バンドの推進剤の役割を担って来ていたジーン・ホグラン(Ds)の離脱により、
一層の長尺化(6分を越える物が半数以上を占める)、変拍子の多用による複雑化の進んだ楽曲のテンションを
維持しきれていない等、その理由は幾つか考えられるが、やはり最大の原因は、ラストを締める
JUDAS PRIESTの代表曲のカヴァー⑨の存在ではなかろうか。ぶっちゃけ、このカヴァー曲の出来が余りに良過ぎるせいで、
本編の印象が完全に霞んでしまっているような・・・。上手過ぎるカヴァ
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DEATH-Symbolic ★★ (2007-05-28 21:14:00)
前2作に比べると少々地味な面子で製作、'94年に発表された6thアルバム。
とはいえ、作品の完成度には微塵の揺るぎもなし。チャック・シュルデナーが賢明だったのは、
前作『INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS』が、豪腕プレイヤー達が好き勝手に暴れまくった結果、極上のスリルと
カタルシスが生み出されていたのに対し、面子が地味な本作では同じ方法論は選択せずに、アンサンブル重視の作風に
切り替えた点。そのため、スリルやテンションの高さでは『INDIVIDUAL~』に一歩譲るものの、かっちりと
まとめ上げられた楽曲自体の完成度の高さ、分けても明快さや即効性といった、キャッチーな魅力にかけては本作の方が上。
チャックのGプレイも過去最高とも思える冴えを見せ、ソロは基より劇的且つメロディアスな
リード・プレイの素晴しさにも瞠目させられること必
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ICED EARTH-The Glorious Burden ★★★ (2007-05-26 23:30:00)
マイナー臭の発生源だった(そしてそれこそが最大の魅力だった)マシュー・バーロウ(Vo)が抜け、後任に元JUDAS PRIESTの肩書きを持つティム“リッパー”オーウェンズを迎えた事で、全体的にグッと垢抜けて、メジャー・アクトとしての貫禄が感じられるようになった'04年発表の7thアルバム。
「戦争」をテーマに掲げたコンセプト作、更に南北戦争の天王山、所謂「ゲティスバーグの戦い」を20分間に亘って壮絶に、ドラマティックに、エモーショナルに綴ったジョン・シェイファー渾身の大作組曲⑨~⑪を含む、パワー/メロディ/ドラマ性の三拍子揃った(傑作6th『HORROR SHOW』に勝るとも劣らない)ハイクオリティな内容を誇る本作については、既に多くの方が意見を述べていので、自分なんぞが今更付け加えることはもうなにもありません。
ただ1つ、本作にまつわる事で非常に残念だったのは、チケットを購
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DEATH-Individual Thought Patterns ★★ (2007-05-26 22:10:00)
チャック・シュルデナー以下、アンディ・ラロック(G)、スティーブ・デジョルジオ(B)、
ジーン・ホグラン(Ds)という、名実共に過去最強の布陣で製作、'93年に発表された5thアルバム。
凶暴なデス/スラッシュ・メタルならではの攻撃性と、複雑な曲展開、そして美しいメロディの融合という、
3rd『SPIRITUAL HEALING』以降のプログレッシブなDEATH流メタルの最高到達地点とでも言うべき本作の
大きなセールス・ポイントは、ジーン・ホグラン&スティーブ・デジョルジオという、スラッシュ・メタル・シーン
屈指の豪腕リズム隊を得た事で、楽曲に初期の頃を彷彿とさせるスラッシーな疾走感が戻って来ている点。
また、美旋律メイカーの名にかけては、チャックに勝るとも劣らない実力者アンディのGプレイに刺激されたのか、
チャックのGソロも益々冴え渡り、アルバ
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PANTERA-Power Metal ★★ (2007-05-26 21:33:00)
今では無かった事になっている(?)、メジャー・デビュー以前の'88年に発表した4thアルバム。
フィル・アンセルモ(Vo)が加入して1発目の作品で、そのサウンドはHMシーンを一変させてしまった
5th『COWBOYS FROM HLL』以降とは大幅に異なっていて、実に正統派テイストの色濃い(まさにアルバム・タイトル通り)
JUDAS PRIEST直系のパワー・メタル。しかも、これがまた偉くカッコイイったらありゃしない。
フィルの歌唱は現在のような異様な迫力はないものの、微笑ましいぐらいロブ・ハルフォードへの憧れが滲み出た
メロディアスな歌声を聴かせてくれるし、ダイムバック・ダレル(この当時はダイヤモンド・ダレル/笑)のGも、
メロディを大切にした正統派スタイルだし、ヴィニー・ポールのドラミングはこの頃から既に
歯切れ良くタイト極まりないしで、メタ
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SAVAGE GRACE-After the Fall from Grace ★★ (2007-05-26 21:14:00)
フロリダ出身の4人組で、後にAGENT STEELに参加するマーク・マーシャル(G)が在籍していた事でも知られる
スピード・メタル・バンド、'86年発表の2ndアルバム。
ABATTOIRにEVILDEADにHOLY TERRORと、AGENT STEEL人脈に連なるパワー/スラッシュ系バンドには優れた存在が多いが、
このSAVAGE GRACEも間違いなくその1つ。音楽性は、ハイトーンVoとツインGを活かして劇的に疾走しまくる
JUDAS PRIESTタイプ・・・というかAGENT STEELタイプ。ただ、あちらよりも更にメロディが前面に押し出されているので、
時にジャーマン・メロディック・パワーメタル風に聴こえる場面も多々あり、Voの歌唱もハイトーン主体とは言え
ジョン・サイリース程クドくないので、かなり聴き易い印象。ただ、リーダーのマイケル・ロー
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DEATH-Spiritual Healing ★★ (2007-05-23 22:39:00)
MANTAS時代からの付き合いだったリック・ロッツ(G)が脱退、後任に凄腕Gギタリストとして知られる
ジェイムズ・マーフィを迎えて、'90年に発表した3rdアルバム。
プロデューサーにスコット・バーンズ、レコーディングにMORRI SOUNDスタジオというお馴染みの布陣で作り上げられた
本作は、その音作りといい、スピードよりも展開重視で畳み掛けてくる楽曲といい、大多数のファンが
DEATHの名前を聞いて想起するサウンドが、初めて聴かれるようになったアルバムでもある。
全体的にアングラ臭が薄まり、これまでになく垢抜けた雰囲気が漂っているのが特徴で
(あと、ヘヴィ・パートの引き摺るような重苦しさ)、これは新加入のジェイムズ・マーフィの弾く流麗なGソロが、
非常に正統派ヘヴィ・メタル・テイストが濃く、普遍的な魅力を備えているせいもあるのかな?
チ
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DEATH-Leprosy ★★ (2007-05-22 22:22:00)
DEATH、'88年発表の2ndアルバムにして、初期の名作。
同郷のデス・メタル・バンドMASSACREのメンバーが全面的に参加している事から察しの付く通り、
本作で聴く事ができるのは、デビュー作『SCREAM BLOODY GORE』の作風を順当に発展させた
ストレートなスラッシュ・サウンドなわけだが、但し、そのカッコ良さは『SCREAM~』の比ではない。
デス・メタルの聖地MORRI SOUNDスタジオでレコーディングされただけあって、サウンド・プロダクションが飛躍的に充実。
音にズッシリとしたヘヴィネスが宿った事で、リフ&リズムは禍々しさと重さを増し、Voは狂気に、
Gソロは美醜を兼ね備えた華麗さに一層の磨きを掛け、楽曲にも緩急が持ち込まれた事でアルバム全体のダイナミズムが向上。
後年のDEATH独自のスタイルへの萌芽が、確かに感じられる作
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TANKARD-Chemical Invasion ★★ (2007-05-21 21:32:00)
「ドイツ人=真面目」の図式を覆した(?)、大酒飲みの酔っ払い軍団ことTANKARD、'87年発表の2ndアルバム。
デビュー作『ZOMBIE ATTACK』は、パンキッシュで弾けるような快活さが気持ちの良いアルバムだったが、
それに比べると本作は、スピード感2割増、エッジの立ったリフの刻みは更なる細かさと鋭さを得て、歌メロも
より直線的でシャウト主体のアグレッシブなスタイルへ・・・と、前作から一層スラッシュ・メタル色を強めた作風。
特に、イントロのSEに続いて激烈に疾走を開始する①や、冒頭の流麗なGソロが印象的な②、個人的には本編中で
最も愛して止まない、攻撃性とノリの良さが同居する③という、冒頭からの高速スラッシュ・チューン3連発は、
このアルバムの作風を象徴するかのような名曲揃い。
相変わらず“PUKE"だの“ALCOHOL"(USハードコア
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BATHORY-Under the Sign of the Black Mark-Woman of Dark Desires ★★ (2007-05-18 23:42:35)
アルバム最速チューンの座は“MASSACRE"に譲るものの、
チープな音質の下、禍々しく疾走するリフ&リズムといい、
そこに絡みつくシンセのヒンヤリとした音色といい、
耳をつんざくヒステリックなGソロといい、
クォーソンの邪悪な絶叫Voといい、
まさに「元祖ブラック・メタル」な名曲。
MEGADETH-United Abominations-Washington Is Next! ★★★ (2007-05-18 23:23:32)
キャッチー且つ憂いを帯びたリフ&メロディ、
デイヴ・ムスティンが歌う絶品の歌メロと
正統派へヴィ・メタル色の強い楽曲ながら、
それでいてMEGADETHらしさも失っていないという
まさに文句の付けようのない名曲。
未だにこのレベルの楽曲を作り得るといは・・・
恐るべしムスティン。
MEGADETH-United Abominations ★★ (2007-05-18 23:14:00)
「デイヴ・ムスティン=MEGADETH」という図式を定着させた傑作『THE SYSTEM HAS FAILED』から3年ぶりに発表された
待望の11thアルバムで、緊迫感に満ちたアグレッシブな楽曲からメロディアスなナンバーまでズラリ揃った、
ファンの期待に見事に応えた内容に仕上がっているんじゃないかな、と。
特に、叙情的なイントロを経て、これぞMEGADETH!たる鋭角的なリフが刻まれるダイナミックな①は、このアルバムの作風を
象徴するかのような名曲だし、キャッチー且つ憂いを帯びたリフ&メロディが疾走する(ムスティンの歌メロが絶品!)
本編のハイライト・チューン②、静と動の対比がドラマチック極まりない③という、頭3曲の完成度の高さは特筆モノ。
この3連打が余りにも強烈過ぎるため、やや似通ったテンポの楽曲が続く中盤の印象が霞んでしまったのは痛し痒しだが、
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VENOM-Calm Before the Storm-Under the Spell ★★ (2007-05-18 22:56:25)
クロノスのダミ声吐き捨てVoは相変わらずながら、
シャープに疾走するリフといい、劇的なツインGといい、
コーラスの入れ方といい、正統派へヴィ・メタリックな
雰囲気を濃厚に漂わせていて、
やっぱりVENOMも英国のバンドだったんだな~と、
妙に納得してしまう高速スラッシュ・ナンバー。
TANKARD-Zombie Attack ★★ (2007-05-18 22:53:00)
ドイツはフランクフルト出身の5人組スラッシュ・メタル・バンド、'86年発表の1stアルバム。
ドイツ産スラッシャーと言えば、スラッシュ三羽鴉を筆頭にダークなイメージが強いが、こいつらは例外。
何しろバンド名からして「ビールジョッキ(蓋付き)」というだけあって、そのサウンドは陽気で健康的。
小細工なしでひたすらストレートに押しまくる疾走感抜群の楽曲の数々は、サビメロもシンプルな単語を
連呼するだけと、覚え易く単純にまとめられていて(キャッチーってのとはちょっと違うんだけど)、
ライブでの大盛り上がりが容易に想像できる仕上がり。「EXODUSのノリに近い」と言ってた方が居たが、
個人的にもそう思う。アレから湿り気を取っ払って、もっとパンキッシュにした感じ?
尤も、陽性ではあっても能天気ではない、というのが本作の良い所で、例えば②や④のGソロなんかには
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BATHORY-Under the Sign of the Black Mark ★★ (2007-05-16 21:40:00)
クォーソン率いる(・・・って率いるも何も正式メンバーは彼1人きりなんだけど)
スウェーデンのカルト・スラッシャー、'86年発表の3rdアルバム。
BATHORYと言えば、北欧地下世界音楽の帝王、もしくは宅録引き篭もりメタルの元祖とか、
BURRN!!誌のレビューで1点を獲得したとか、呪縛霊も逃げ出す密教のBGM(笑)だとか、堅気のメタル・ファンを
ドン引きさせる評判ばかりが話題になりがちのバンドだが、少なくとも本作に関して言えば、
同じように「ブラック・メタルの始祖」として崇められる初期VENOMやCELTIC FROSTの作品群よりも
遥かに明快な作風で取っ付き易く、且つ内容的にも非常に優れモノの逸品。
低音が全く効いていない、ペラペラでスカスカなチープ極まりないサウンド・プロダクションは相変わらずながら、
このボヤ~と霧のように不明瞭な
…続き
VENOM-Calm Before the Storm ★★ (2007-05-15 22:08:00)
マンタス(G)が脱退、その後任にマイク・ヒッキーとジム・クレアを迎え入れ、
新たに4人編成に生まれ変わったVENOMが、'87年に発表した5thアルバム。
ツインGを活かして楽曲のドラマ性/整合性を強化、ロックンロール色の一掃と、思い切った
サウンド・スタイルの刷新が奏功して、前作『POSSESSED』の煮詰まり感を吹き飛ばす快作に仕上がった本作は、
①のイントロ部分の分厚く鋭角的なGリフの刻みからしてもう「これがあのVENOM?」というぐらいカッコイイ。
続くアップテンポの②もドラマチックなツイン・リード・パートを備えているし、憂いを帯びたメロディアスな
リフが疾走する⑤、中期IRON MAIDENを彷彿とさせる⑧、JUDAS PRIESTばりの劇的なリフが炸裂する⑩に至っては、
クロノスのVoさえ普通なら、正統派ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル
…続き
MACE-The Evil in Good ★★ (2007-05-14 22:10:00)
相変わらずハードコア/パンクからの影響を色濃く残した作風ながらも、アグレッシブなGリフの刻み具合や、
ゴリゴリと良く動き回るB、歌い回しに歯切れの良さが増した喚き型Vo、演奏能力の向上に伴い、
より緩急が取り入れられた楽曲etc・・・と、デビュー作『PROCESS OF ELIMINATION』に比べ、
更にスラッシュ・メタル色が強まった印象を受ける、'88年発表の2ndアルバム。
その最大の成果が、後半のドラマチックな盛り上がりっぷりが堪らない(タイトルからしてIRON MAIDENぽい?)③や、
叙情的な導入部から一転して激烈な疾走を開始する⑧、そして何より、泣きまくりのイントロを経て
スリリングなGソロをフィーチュアしながら荒れ狂うMACE屈指の名曲⑦といった、スラッシュ・ソングの数々。
また、自分が持ってるのは板起こしの再発盤なので、当然
…続き
MACE-Process of Elimination ★★ (2007-05-14 21:58:00)
アメリカはワシントン出身の4人組スラッシュ・メタル・バンド、'85年発表の1stアルバム。
収録曲の大半が2~3分台、しかも「刻む」と言うよりは「掻き鳴らす」といった感じのノイジーなGリフ、
緩急もへったくれもない性急なリズム、メロディを一切無視して喚き倒すVoとが、一丸となって突撃を繰り返す様は、
スラッシュ・メタルと言うよりもハードコア/パンク風味が濃厚で、実際、OPチューンの①はもろそんなノリの1曲。
続く②も前半はそんな感じで、漫然と聴き流しながら「あー、こりゃ買って失敗したかなー」等と考えていたら、
この曲が中盤で突如転調。後半は湿り気を帯びたメロディとアグレッシブなGソロが疾走する
スラッシュ・チューンに早変わりしたもんだから驚いた。(前半と後半で殆ど別の曲のノリだ)
また、④もインスト・パートの前半と歌入りの後半に分かれた、そこはか
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VENOM-Temples of Ice-Even in Heaven ★★ (2007-05-14 21:25:46)
アコギのイントロをブチ破ってシャープなリフが疾走を開始。
中盤にはメロウなアコギ・パートを設けて、その後は再疾走。
印象的なオブリガートを聴かせるBも非常に良い仕事をしている
『TEMPLES OF ICE』のハイライト・チューン。
FORCED ENTRY-As Above, So Below ★★ (2007-05-12 00:54:00)
アメリカはシアトル出身で、BがVoも兼任する3人組スラッシュ・メタル・バンド、'91年発表の2ndアルバム。
トリオ編成とは思えない分厚いサウンド、高度な演奏技術に裏打ちされた、テクニカルでプログレッシブな曲展開・・・と、
デビュー作『UNCERTAIN FUTURE』の作風を順当に受け継いだ作風ながら(Gが1曲だけリードVoを取っているのも1stと同じ)
サウンド・プロダクションが向上して音が図太くなった分、疾走パートとミドル・パートのコントラストが
より明確になって、曲展開がかなり整理された事と併せ、随分と取っ付き易くなったとの印象を受ける。
それにしても、ここのBはやはり素晴しい。①を筆頭にスラッシーなスピード・チューンでは猛烈にのたうったかと思えば、
⑧や⑨のインスト・パートでは、曲の持つ叙情性を増幅させるメロウなBプレイを聴かせたり・・・と、
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ACID-Maniac ★★ (2007-05-10 21:11:00)
'83年1月にセルフ・タイトル・アルバムでデビューを飾ったACIDが、同年の11月に早くも発表した2ndアルバム。
RAINBOWの名曲“SPOTLIGHT KIDS"を思わせる疾走チューン①で幕を開ける本作は、荒削りだったデビュー作に比べて
サウンド・プロダクションが格段に充実。リフやメロディも一層練り込まれた事で、全体的に
かなり洗練された、聴き易いヘヴィ・メタル・アルバムに仕上がっている。
黎明期のスラッシュ・メタル的な、破天荒な勢いが薄れてしまったのは残念だが、①④⑥⑧と
本編の半数を占めるスピード・チューンは健在だし、バラ付きなく良い曲が揃っている分、
トータルの完成度では前作を上回るんじゃなかろうか。そして何より、それらの楽曲を歌うバンドの
紅一点ケイト(Vo)の、メタル・クイーン時代の浜田麻里を彷彿とさせる歌唱が素晴しいったらありゃ
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SACRIFICE (CANADA)-Forward to Termination ★★ (2007-05-09 22:17:00)
カナダはトロント出身の4人組スラッシャー、'87年発表の2ndアルバム。
3rd『SOLDIERS OF MISFORTUNE』や、4th『APOCALYPSE INSIDE』では、スラッシーな疾走感はそのままに、
ドラマチックだったりメロディアスだったりキャッチーだったりと、意欲的に作風を広げに
掛かっていた彼らだが、ここで聴く事が出来るのは実にオーソドックスなスラッシュ・メタル。
全くヒネリのない直球勝負のサウンドだが、しかし本作はそこが何よりも素晴しい。ひたすら2ビートがスタスタと疾走し、
鋭利なリフがマシンガンの如く刻まれ、その上でメロディを一切無視したVoがシャウトしまくるという、
スラッシュ・メタルを構成する基本要素一つ一つを丁寧に磨き上げたかのような楽曲の数々は、問答無用のカッコ良さ。
中でも、楽曲のスピード感を倍増させるタイト極ま
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VENOM-Temples of Ice ★★★ (2007-05-08 22:10:00)
VENOMと言えば、やっぱりトリオ時代よりもツインGの4人編成時代、それもクロノス脱退後の作品が最高っスよ!という軟弱スラッシャー(俺です)が愛して止まない、'91年発表の7thアルバム。
前作『PRIME EVIL』は、従来のスラッシュ・メタル路線にVENOMらしからぬ整合性やドラマ性といった要素を持ち込んだ意欲作だったが、今回もその作風を継承。全体的に更に英国パワー・メタル路線へと接近した内容に仕上がっている。
勿論、相変わらずデモリションマンのVoはダーティな吐き捨てスタイルだし、⑥⑦⑧のような荒々しいスラッシュ・チューンもしっかりと収録されているが、それ以上に強烈なインパクトを放つのが、曲調はノリノリでもインスト・パートは劇的な①、全編を貫く叙情メロディとVoの熱唱(熱シャウト?)が映える④、スラッシーな疾走感と、大仰な曲展開がガッチリと組み合わさった⑩、そして、切れ
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EXHORDER-The Law ★★ (2007-05-08 06:17:00)
デビュー作『SLAUGHTER IN THE VATICAN』は、硬質且つスピーディなスラッシュ・メタル・アルバムの力作だったが、
この'92年発表の2ndは、スラッシーな疾走感よりも圧し掛かって来るかのようなヘヴィネスの演出に
重きを置いた内容に仕上がっている。
とにかく今回は、徹底的にドンシャリ感が強調されたサウンド・プロダクションが圧巻。生々しいドラム・サウンドは
バスドラの重さが半端じゃないし(ちょっと『...AND JUSTICE FOR ALL』風?)、何より、
グルーヴィなノリを飲み込んで、ジャリジャリと分厚く刻まれるヘヴィ・リフの迫力は圧倒的。
そうした音像に従来の激烈な疾走感が加味された、強力な「掴み」の役割を果たすOPチューン①、
冒頭のへヴィ・パートがその後のスピード感を倍化させる②、インスト曲ながら、本編随一の
スト
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DEMOLITION HAMMER-Epidemic of Violence ★★ (2007-05-06 21:57:00)
MEATLOAFやSEPULTURAのアルバムを手掛けた事で知られる、マイケル・ウィーランのジャケット・アートワークが
目印の、アメリカはニューヨーク出身の4人組スラッシャー、'92年発表の2ndアルバム。
'92年と言えば、既に本格的にスラッシュ・メタル冬の時代へと突入し始めていた時期だが、
本作はそんなタイミングに発表された作品とはとても思えない、デス声の一歩手前で踏み止まって
力強いシャウトを響かせるVoといい、容赦なく刻まれるザクザクのGリフといい、なかなかに耳を惹くメロディを
紡ぎ出すツインGといい、緩急を飲み込みタイト且つダイナミックなリズムを叩き出すリズム隊といい、
痛快なまでに疾走しまくりの、ストロングで高純度なスラッシュ・メタル・アルバムに仕上がっている。
特に、硬派な疾走感がまさにNY風味のOPチューン①、後半に印象的なツイン
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THE GREAT KAT-Bloody Vivaldi ★★ (2007-05-06 15:24:00)
正常な神経の持ち主なら、レジへ持って行くことを躊躇せずにはいられない、負のオーラ撒き散らしまくりの
ゴアゴアなジャケット・アートワーク(血塗れで絶叫するTHE GREAT KAT様)が目印の、'98年発表の4曲入りEP。
女性Voと、ジュリアード卒の腕前を持つG、そしてバイオリンをフィーチュアして激烈に疾走しまくるスラッシュ・メタル・・・
と聞くと、さぞかし芝居がかった格調高いドラマチックなサウンドを想像されるかもしれないが、GREAT KAT様は
そんな常人の予想の遥か斜め上を行く、芝居は芝居でも下北沢の小劇場で公演されてる、チープでビザールな
アングラ芝居の如きイカレた・・・もとい、イカしたスラッシュ・サウンドで我々の度肝を抜いてくれます。
EPのタイトル通り、ヴィヴァルディの“四季"と“カルメン幻想曲"をスラッシュ・メタル風にアレンジした、
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EXHORDER-Slaughter in the Vatican ★★ (2007-05-05 22:01:00)
アメリカはニューオリンズ出身の5人組突撃スラッシャー(但しBはヘルプ)、'90年発表の1stアルバム。
プロデューサーに名手スコット・バーンズ、レコーディング場所はデス・メタルの聖地MORRIサウンド・スタジオという
鉄壁の布陣からも明らかな通り、その作風は(メンバーの風貌同様)非常にバイオレント。
元々、デスラッシャーの元祖的存在として知られているバンドだけに、ドスの効いたハイテンションVo、
重厚且つパワフルなリフ&リズムが隙間なく音の壁を作り上げ、一丸となって押し込んでくる様は圧倒的迫力を誇る。
中でも、スリリングなGソロが疾走感を倍増させる①、その勢いを受け継いで、つんのめり気味に突進する②、
タモリ倶楽部ファンからは空耳ソングとしても親しまれている(?)ダイナミックな③、
バンドのテーマ・ソングと言うべき④という、頭4曲の猛烈な畳み掛け
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AGNOSTIC FRONT-One Voice ★★ (2007-05-04 23:37:00)
「BURRN!!のレビューで高い評価を受けてたから」という実に単純な理由から購入した、'92年発表の4thアルバム。
Voのロジャー・ミレットが麻薬密売の罪(所持じゃなくて密売という辺りが如何にもこのバンドらしい)で逮捕され、活動停止状態に陥っていたバンドの出直し/再出発作でもあった作品。AGONISTIC FRONTと言えば、NYハードコア・シーンの首領的存在として知られているが、ここで聴けるサウンドはメロディよりもリズム重視で歌うVoこそハードコアちっくながら、重厚なリフといい、ズッシリとしたヘヴィネスを備えたリズムといい、それよりずっとスラッシュ・メタル寄りの印象が強い。
特にインスト③から繋がる、メロディアスなGソロをフィーチュアした疾走曲④なんて、歌さえまともなら
正統派へヴィ・メタルと言って通用するのでは?と思わされる仕上がり。その他にも、①⑤⑩といった楽曲
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ACID-Acid-Woman at Last ★★ (2007-05-04 20:45:16)
1stアルバムの(個人的に)ハイライト・チューン。
ヘヴィに幕を開け、徐々にスピードを上げながら
盛り上がっていくという、3分44秒の中に起承転結が
きっちり織り込まれた、ドラマチックな名曲。
ACID-Acid-Acid ★★ (2007-05-04 20:40:49)
1stアルバムのOPを飾る、バンドのテーマ・ソング。
ギャンギャンと刻まれる騒々しいリフに、
スピーディに疾走するリズムは、丁度、NWOBHMと
スラッシュ・メタルの中間に位置する感じ。
荒々しくも歌心を失わないケイトのVoが素晴しい。
ACID-Acid ★★ (2007-05-04 20:31:00)
ベルギアン・メタルの草分け的存在、女性Voを擁する5人組HMバンド、ACIDの'83年発表の1stアルバム。
モコモコと不明瞭なサウンド・プロダクションは要改善だが、「VENOMやMERCYFUL FATEに対するベルギーからの返答」
と評されたそのダークでアグレッシブなサウンドは、前記2バンドの名前から想像されるほどの
オドロオドロしさは感じられないものの、アルバムOPを飾るバンドのテーマソング①、
その勢いを受け継ぐパワフルな②、起承転結の組み込まれたドラマチックな⑥、ラストを締める
本編最速ナンバー⑩といった楽曲を筆頭に、ギャンギャンと騒々しく刻まれるリフにスピーディに疾走するズムと、
まさにスラッシュ・メタル誕生前夜的なエネルギーに満ち溢れていて、非常にカッコイイ。
そして何より、このバンドを特別な存在にしているのが、女性Voケイトの存在
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SHELL SHOCK-FIEL LARM ★★ (2007-05-03 18:46:00)
前作『PROTEST AND RESISTANCE』から目立ち始めたハードコア・テイストを更に大胆に導入、
より実験色を強めて'92年に発表された3rdアルバム。
全24曲の収録曲中、単なるSEから、ノイズ、カントリー、ジャズ、インダストリアルまで、
多彩な要素を飲み込んだインスト・ナンバーの数々が本編の大半を占める実験的な作風と、
楽曲の輪郭がハッキリしない轟然とした音作りが好きになれず、購入当時は2、3回聴いたきりで
売り払ってしまった覚えがあるのだが、数年後、改めて買い直して聴いてみたら、これが案外悪くなかった。
インスト・ナンバーへの印象の悪さは当時と大差ないのだけれども、それを抜きにして
②⑤⑦⑩⑰⑳(22)(23)といった硬質でアグレッシブなスピード・チューンのみを摘み食いしてみれば、
最早単純なスラッシュ・メタルを演っているわ
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TURBO-Last Warrrior ★★ (2007-05-02 23:35:00)
ポーランドを代表する(今ではその座はVADERに取って代わられた感があるけど)ポズナニ出身の5人組HMバンド、
'88年発表の6thアルバム・・・というか、5thアルバム「OSTATNI WOJOWNIK」の英語リメイク版。
デビュー当時は、NWOBHMからの影響を感じさせる硬派なヘヴィ・メタルをプレイしていた彼らだが、作品を重ねる毎に
攻撃性を増大させるという通常とは逆のパターンを辿って、プロデューサーに名手ハリス・ジョーンズを
起用した本作では、遂に本格的にスラッシュ・メタルの領域へと足を踏み入れている。
ヒステリックなシャウトを多用するVoの歌唱は好き嫌いが分かれるところだが、チリチリと歪んだ音色で刻まれる
重厚なリフと、メロディックなツインGをフィーチュアして疾走する男臭くストロングな楽曲群は、
まさに「戦士の歌」といった趣きのアルバム表
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AGGRESSION-The Full Treatment-Rotten by Torture ★★ (2007-04-30 21:09:57)
2nd『THE FULL TREATMENT』の中にあっては、
比較的まともな(笑)スラッシュ・メタル・チューン。
ハードコア・スタイルのVoが歌う、キャッチーというのとは
ちょっと違うが、印象的なサビが非常にカッコイイ。
AGGRESSION-The Full Treatment ★★ (2007-04-30 19:58:00)
カナダはケベック出身の4人組スラッシャーが、'87年に発表した2ndアルバム。
かつては、あのNew Renaissance Recordsのコンピレーション・アルバムに楽曲を提供したりしていたらしいが、
チープなアルバム・ジャケットにチープなサウンド・プロダクション、終始がなり立てまくるハードコアなVo、
強引極まりない演奏&曲展開等、それも大いに納得の(笑)非常にダーティでノイジーなスラッシュ・メタルを聴かせてくれる。
兎に角、全パートがグシャグシャに絡まり合って、土砂崩れでも起こしたかのように突撃してくるサウンドは
圧倒的迫力を誇り、各楽器がてんでバラバラに自己主張しまくる④なんか、最早曲の輪郭すら定かじゃなくて空中分解寸前。
にも関わらずギリギリのラインで踏み止まって崩壊を免れているのは、彼らの演奏は例え強引ではあっても、
ヘタクソではな
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RAZOR-Violent Restitution-Edge of the Razor ★★★ (2007-04-29 01:27:33)
緩急の効いた高速スラッシュ・チューン。
冒頭のインスト・パートにおけるGリフの刻みが強烈極まりなく、
まさに「カミソリの刃」の如し。耳から血が出るかと思った。
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