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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 6951-7000
ANNIHILATOR-Double Live Annihilation
ANNIHILATOR-Schizo Deluxe
ANNIHILATOR-All for You
ANNIHILATOR-Waking the Fury
ANNIHILATOR-Carnival Diablos
ANNIHILATOR-Criteria for a Black Widow
ANNIHILATOR-Remains
ANNIHILATOR-Refresh the Demon
KREATOR-Coma of Souls
DEATH-Scream Bloody Gore
ANNIHILATOR-Never, Neverland
ANNIHILATOR-King of the Kill
ANNIHILATOR-Alice in Hell
FLOTSAM AND JETSAM-Doomsday for the Deceiver
DEATH ANGEL-The Art of Dying
POSSESSED-The Eyes of Horror
ANNIHILATOR-Carnival Diablos-Epic of War
DEATH ANGEL-Act III
ANNIHILATOR-Set the World on Fire
EXODUS-Shovel Headed Kill Machine
EXODUS-Pleasures of the Flesh
EXODUS-Bonded by Blood
OVERKILL-The Years of Decay
OVERKILL-Under the Influence
SEPULTURA-Arise
KREATOR-Violent Revolution
MEGADETH-The System Has Failed
SHELL SHOCK-MORTAL DAYS
STONE-Emotional Playground
TAROT-To Live Forever-Do You Wanna Live Forever
TAROT-To Live Forever
TESTAMENT-The New Order
PROTECTOR-Leviathan's Desire
GALACTIC COWBOYS-Galactic Cowboys
LIVING DEATH-Protected From Reality
FORBIDDEN-Forbidden Evil-Through Eyes of Glass
FORBIDDEN-Twisted Into Form
UNITED-Human Zoo
CYCLONE TEMPLE-I Hate Therefore I Am
CARNIVORE-Retaliation-Race War
HEATHEN-Breaking the Silence
MORDRED-Fool's Game
DEATH-Human
ONSLAUGHT-The Force
CRIMINAL-Victimized
PRO-PAIN-Foul Taste of Freedom
PANIC-Epidemic
HOLY TERROR-Mind Wars-No Resurrection
EVILDEAD-Annihilation of Civilization-Holy Trials
HOLY TERROR-Mind Wars
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発言している6曲を連続再生 - Youtube



ANNIHILATOR-Double Live Annihilation ★★ (2006-08-26 19:41:00)

'03年発表の2枚組ライブ・アルバム。9th「WAKING THE FURY」に伴う欧州ツアーの模様を捉えたものらしいが、
偏りのない選曲はなかなかツボを突いていて、これなら確かにベスト盤としても十分に機能すると思われ。
勿論、「漏れ」も結構あるけど、歴史の長いバンドだけに致し方なしと言ったところか。
DISKⅠに比較的新しめの曲を、DISKⅡに初期の名曲を集めた構成になっていて、やはりDISKⅡの怒涛の盛り上がりは圧巻。
実験色の濃いサウンドだった「WAKING~」からの楽曲も、こうして装飾の取っ払われたライブで聴くと、
非常に純度の高いスラッシュ・メタル・チューンと化していて面白い。
ジェフ・ウォーターズ(G)を筆頭に、楽器陣の一糸乱れぬ、それでいてライブならではの熱さと
前のめり感を漂わせた、素晴しく達者な演奏ぶりは今更言うに及ばず、歴代フ
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ANNIHILATOR-Schizo Deluxe ★★ (2006-08-23 22:23:00)

前作「ALL FOR YOU」に引き続きベーシスト不在のまま、ジェフ・ウォーターズが兼任する形でレコーディング
(リフが印象的な佳曲⑧ではリードVoも披露)、'05年に発表された11thアルバム。
似たようなスタイルを2作続けない事を旨とする(?)ANNIHILATOR。前作が大作主義に傾いたシアトリカルな作風だった事への
反動か、今回はコンパクトにまとめられた(彼らにしては)直線的な楽曲がズラリと並ぶ。バラードもない、かなり硬派な仕上がり。
ただ、ここで気になるのは、器用だがパンチに欠ける声質のデイヴ・パッデン(Vo)のありがちな歌唱スタイルが、
せっかくの楽曲の個性をスポイルしてしまっているように聴こえる点。③⑤⑨のようなドラマチックで多彩な表現力を
必要とする楽曲におけるハマリっぷりは、相変わらず最高なんだけど・・・。
とは言え、疾走感と勇
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ANNIHILATOR-All for You ★★ (2006-08-17 22:28:00)

3枚の作品を残して、逸材Voジョー・コミューが脱退。代わりに無名の新人デイヴ・パッデンを加えて、'04年に発表された10thアルバム。
その新Voは、この御時世アメリカには掃いて捨てる程いそうな、クリーンボイスと怒号を使い分けるタイプだが、
流石ジェフ・ウォーターズの眼鏡に適っただけあって、③のようなスラッシュ・チューンも、④のようなバラードも
歌いこなせる確かな実力の持ち主。力んでもしなやかさを失わない声質は、前任者の「硬」の対して「軟」。
スタイル的には三代目Voのアーロン・ランドールに近い感じ?
そんな今風のVoの存在ゆえか、本作はモダンな空気が強いように感じられるかもしれないが、どっこい。
腰を据えて聴き込んでみると、スピーディでメロディアス、且つドラマチックというANNIHILATORサウンドの基本は
きっちり守られていることに気付く。
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ANNIHILATOR-Waking the Fury ★★ (2006-08-16 22:05:00)

前々作、前作と、ANNIHILATORの理想像に忠実な作品を発表してきたジェフ・ウォーターズ先生が、
久々に頭をもたげて来た実験精神を全開にして作り上げた、'02年発表の9thアルバム。また、ジェフ自身が兼任してて時期を除けば、
同じシンガーのまま、2枚目のアルバムを作る事が出来たという意味でも画期的(笑)な作品。
さて本作。CDを再生すると、いきなり斬り込んでくるノイジーなギター・サウンドに思わず仰け反らされる。
前作「CARNIVAL DIABLOS」はキャッチーとも言える仕上がりをみせていたが、今回は「獣性を呼び起こせ」の題名通り、
再びアグレッシブ方向に揺り戻されていて、凄まじいアグレッションを撒き散らしながら疾走する①、
鉈で両断されるが如きリフの刻みが強烈な③、殆どハードコア・チューンなノリの⑩、
といった楽曲に代表されるように、全体
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ANNIHILATOR-Carnival Diablos ★★★ (2006-08-14 22:47:00)

人気ないなー、このアルバム。個人的にはANNIHILATORの最高傑作!と断言したくなるぐらい気に入っているんだけど・・・。
快作「CRITERIA FOR A BLACK WIDOW」で、それまでの迷いを断ち切り完全復活を遂げたANNIHILATORが、'01年に発表した8thアルバム。
「CRITERIA~」でバンドに電撃復帰を果たしたランディ・ランペイジが、案の定、アルバム1枚きりで脱退(というか解雇)、本作からは、その後任として元OVERKILLのジョー・コミューが参加しているのだが、これがアグレッシブなシャウトから、ロブ・ハルフォードばりのスクリーム、更にはブルース・ディッキンソン風の雄々しい歌唱まで幅広くこなせる、二代目フロントマン コバーン・ファー以来の逸材。
「歌える」Voの加入効果か、楽曲の方も意図的に激しさ/複雑さが前面に押し出されていた前作に対し、
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ANNIHILATOR-Criteria for a Black Widow ★★ (2006-08-12 01:27:00)

アルバムのOPをダイナミックに駆け抜けるスラッシュ・チューン①“BLOODBATH"が始まった瞬間、
「ANNIHILATOR復活!」と大声で叫びたくなる'99年発表の7thアルバム。いや復活も何も、バンドはコンスタントに
作品を作って順調に活動を続けていたわけなのだが、明らかに進むべき方向性に迷いの感じられたここ数作の作風から一転、
(私生活でのトラブルを乗り越えた開放感からか)本作では徹底的に原点回帰の姿勢が打ち出されているのだ。
アルバム・ジャケットにアリス人形が再登場、初代Voランディ・ランペイジの戦線復帰といった表面的な部分はもとより、
ここのところシンプル化著しかった楽曲に、叙情的なメロディ、リフ/リズム・チェンジを多用して畳み掛けてくる
ドラマチックな曲展開といった、1st~3rdの頃を彷彿とさせる要素が戻って来ているのがナイス。

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ANNIHILATOR-Remains ★★ (2006-08-10 22:45:00)

ANNIHILATOR最大の問題作と言えば、やはりこの'97年発表の6thアルバムでしょうか。
何せレコーディング・メンバーはジェフ1人(全てのパートを担当)という、文字通りのソロ・プロジェクト状態。
内容の方も、シンプルというか素っ気無いデザインのアルバム・ジャケットに嫌な予感を覚えつつCDを再生してみれば、
1曲目から聴こえてくるのは、明らかに打ち込みのDs、無機質なリフ、エフェクトのかかりまくったVoといった、
如何にも90年代風の(当時としては)モダンなサウンド・・・そりゃファンもドン引きするわ。
2曲目以降も似たようなスタイルの楽曲が続く事からも明らかな通り、彼らのアルバムの中でも最も実験色の濃い1枚で、
複雑な曲展開を排して、ひたすらシンプルにアグレッシブに攻めてくる楽曲は兎も角、全般的にGソロに冴えが見られないのが痛い。
どうやら、
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ANNIHILATOR-Refresh the Demon ★★ (2006-08-09 22:09:00)

'96年発表の5thアルバム。丁度この時期は、メロディ志向の日本市場と、ヘヴィ志向の欧米市場のギャップが
埋め難いほどに広がってしまっていて、メロディとヘヴィさのバランスこそ最大の武器であったANNIHILATORにとっては
「あちらを立てれば、こちらが立たず」ってな具合で、最も活動が困難な時期だったのではなかろうか。
そんなわけで(?)本作は、複雑でドラマチックな曲展開を控えめにした、かなりヘヴィでソリッドな仕上がり。
前作の経験を踏まえて、自分の荒々しい声にあった、ストレートなアグレッシブ・チューンをズラリ揃えた
その判断は的確で、作曲能力の高さも含めて、流石、ジェフ・ウォーターズといったところなのだが、
問題はその作風が、叙情メロディと劇的な曲展開を愛する日本のファンには、余り受け入れて貰えなかった点か。
(美しいバラード“INNOCENT
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KREATOR-Coma of Souls ★★ (2006-08-08 21:53:00)

「おおぅ、こりゃ本当にパワー・メタル・アルバムだ」と、思わず感心してしまった、'90年発表の5thアルバム。
とは言っても、メロスピ/メロパワ・バンド宜しく、ミレ・ペトロッツァが朗々とハイトーンVoで歌い上げたり、
楽曲自体がメロディアスになったりする筈はなく、触れれば切れそうな疾走感も、高い殺傷力の誇るシャープなリフも、
ミレのヒステリックなシャウトも健在。それより寧ろ、とにかく勢い重視で、無軌道に暴走しまくっていた(そこが大きな魅力だった)
初期作品に比べ、楽曲の枠組みがキッチリ定まり、その枠内で「タメ」と「疾走」を繰り返しながら、
ダイナミックに盛り上がっていく曲展開、そして、これまで以上に流麗に、欧州へヴィ・メタリックな
ドラマ性に満ちたメロディを紡ぎ出すGの存在が、非常にパワー・メタル的なカッコ良さを感じさせる。
これを「大人しくなった
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DEATH-Scream Bloody Gore ★★ (2006-08-06 16:01:00)

よく「処女作には作家の本質が表れる」と言われますが、なるほど。チャック・シュルデナー率いるDEATHが、
'87年に発表したこの1stアルバムを聴くと、その言葉の意味が良く分かる。
中期~後期の作品に比べると、驚くほど飾り気のないスラッシュ・サウンドで、あまりにもストレートに疾走するリズム・パートは、
ショーン・レイナート、ジーン・ホグランといったスーパー・ドラマーによる、オカズ満載の超絶プレイに慣れ親しんでいる身には
物足りなく聴こえるかもしれないが(とは言え、クリス・レイファートのドラミング自体は非常に堅実で気持ち良い)、
耳を捕らえて離さない禍々しいリフ、狂気を帯びた絶叫Vo、そして何より、邪悪極まりない曲調と見事な迄に美醜の対比を描き出す、
華麗にして流麗なGソロといった、DEATHならではの強烈な特異性は、このデビュー作の時点で既にギラリと光
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ANNIHILATOR-Never, Neverland ★★ (2006-08-05 09:46:00)

その完成度の高さから、ANNIHILATORの最高傑作に推すファンも多いと聞く、'90年発表の2NDアルバム。3rd以降の音楽的変化を考えると、
確かに、攻撃性と叙情性のバランスが絶妙なこの作品こそ、初期テクニカル・スラッシュ路線のベスト盤かな、と。
前作では、曲展開が唐突だったり強引過ぎたりと、やや未整理な部分(そこがまた魅力だったわけだけど)が目に付いたが、
ここではそうした無駄が省かれ、カッチリと整理整頓。激烈スラッシュ・チューン⑧⑩を収録しつつも、
ストレートな疾走感よりダイナミズムが強調された楽曲は、シャープ且つテクニカルなリフ、流麗なGソロ、構築美を感じさせる曲展開と、
三拍子揃った隙のない仕上がり。中でも、これぞANNIHILATOR!たるシアトリカルな曲展開の①“THE FUN PALACE"
勇壮なパワー・メタル・チューン④“STON
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ANNIHILATOR-King of the Kill ★★ (2006-08-02 21:44:00)

ジェフ・ウォーターズ率いる技巧派スラッシュ・メタル・バンド、'94年発表の4thアルバム・・・と同時に、
裏ジャケにジェフ1人しか写っていない事からも明らかな通り、なかなか安定しないバンドのラインナップに業を煮やした彼が、
遂に開き直って自らVoも担当、ANNIHILATORのソロ・プロジェクト化を宣言した最初の作品でもある。
前作の(日本でのみ好評を得た)メロディ重視路線から、若干、アグレッシブ方向へ軌道修正が図られている感じで、
ジェフの荒々しい歌唱スタイルと相俟って、かなりヘヴィな印象を受けるかもしれないが、実際に聴き込んでみると、
疾走チューンあり、バラードあり、穏やかなイントロから一転、ドラマチックな盛り上がりを見せる曲あり・・・と、
これまでの作風と大差はない事に気付く。寧ろ、コンパクトに練り上げられた楽曲が次々に繰り出される様は爽快ですら
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ANNIHILATOR-Alice in Hell ★★ (2006-08-02 21:26:00)

ジェフ・ウォーターズ率いる技巧派スラッシュ・メタル・バンド、'89年発表のデビュー作で、
ANNIHILATORのアルバムの中では、比較的ストレートな疾走感が堪能できる1枚。(飽くまで「彼らにしては」だけど)
物語を感じさせるアルバム・ジャケットといい、クセの強いVoの存在といい、シアトリカルな曲展開といい、ついでに発売元が
同じROADRUNNERである事といい、本作を例えて「スラッシュ化したKING DIAMOND」とは正に言い得て妙。座布団1枚!
KING DIAMONDがホラー・メタルなら、こちらはサイコ・ホラー・メタルとでも形容すべき独特の雰囲気が漂っていて、
それを主に演出するのが、ランディ・ランペイジのヒステリックなキ○ガイVo、そして、痙攣の発作の如き執拗なリフの刻みと、
高いドラマ性を有しながら、どこか不安を掻き立てるメロディが印象的
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FLOTSAM AND JETSAM-Doomsday for the Deceiver ★★ (2006-07-31 22:45:00)

F&Jの代表作と言えば、やはり2nd「NO PLACE FOR DISGRACE」で決まりだろうが、ジェイソン・ニューステッドが
唯一参加している、この'86年発表のデビュー作も、完成度の高さでは負けていない。
兎に角、(俺のように)METALLICAでジェイソン・ニューステッドというベーシストの存在を知り、
遡ってこのアルバムを聴くと、その活き活きとハジけるように動き回る魅力的なベース・プレイに
「METALLICAと全然違うなぁ」と驚かされること請け合い。これが若さか・・・なんて。
ぶっちゃけた話、彼が殆ど手掛けたという収録曲のクオリティも、「...AND JUSTICE FOR ALL」以降の
METALLICAの楽曲より断然上だ。(と言っても、これは単なる好みの問題なんだけれども)
本作は、のっけからガツンとカマされる勇壮な①“HAMME
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DEATH ANGEL-The Art of Dying ★★ (2006-07-29 23:51:00)

アコギのイントロに続いて1曲目が疾走を開始した瞬間、多くのファンがガッツポーズを取ったに違いない、
DEATH AGEL、'04年発表の再結成第1弾アルバム。
前作「ACT Ⅲ」と比較した時、スラッシュ・メタルならではの疾走感が、かなり戻って来ているのが特徴で、
これに押しやられる形でファンク色が大きく後退。代わって、THE ORGANIZATION時代に培ったと思しき
「うねり」が、スパイスとして加えられている。
とは言え、やはりメインはピュア・スラッシュ・チューンの数々。特に①③⑥⑧といった、アルバムのポイントとなる
位置(先制・中押し・ダメ押し)に配された疾走曲が、いずれも高品質に仕上げられているのには拍手喝采。
中でも、哀愁を帯びて駆け抜ける⑧“SPIRIT"は、新生DEATH ANGELの新機軸とでも言うべき名曲じゃなかろうか。

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POSSESSED-The Eyes of Horror ★★ (2006-07-28 23:09:00)

良好と言えないまでも音質が向上。Dsのモタリも然程気にならなくなった(慣れたか?/笑)'87年発表のミニ・アルバム。
元々リフのアイデアに優れたバンドでしたが、ここでは更に楽曲そのものが練り上げられ、ただ勢い任せで疾走するのではなく、
その突進力を効果的にコントロールすべく、メリハリ/緩急/ダイナミズムが持ち込まれた曲展開は、
2nd「BEYOND THE GATES」から着実な前進の感じられる内容に仕上がっている。このまま行けば、次のフル・アルバムでは
とんでもない傑作をモノにしそうだったが、これを最後にバンドは敢え無く解散・・・無念。(閑話休題)
本作で特筆すべきはツインGの縦横無尽の活躍っぷりで、前作でも、かなり耳惹かれるメロディアスなフレーズを弾いて
「おおぅ」と唸らされたが、今回は更なるパワーUPを果たして、もはや「華麗」とでも形容すべきレベ
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ANNIHILATOR-Carnival Diablos-Epic of War ★★ (2006-07-27 21:49:29)

「最近のANNIHILATORは、Gソロはメロディアスでも、曲自体がメロディアスな事は余りないよな」
とボヤいていた頃に、ガツンとカマされた勇壮な疾走チューン。
1st~3rdの頃を思わせる、欧州へヴィ・メタリックなリフと、
ドスの効いたシャウトだけでなく、しっかりと「歌う」事も出来る
ジョー・コミューの確かな歌唱力が素晴しい。
勿論、細部にまでコントロールの行き届いたプレイで楽曲をドラマチックに盛り上げる
ジェフ・ウォーターズのGにも文句なし!

DEATH ANGEL-Act III ★★ (2006-07-27 21:42:00)

'90年発表の3rd。再結成第1弾アルバム「THE ART OF DYING」が余りに素晴しい出来だったので、購入して1、2度聴いて以来、
「いまいちピンとこないや」と長らく放置状態にしていた本作を、久し振りに引っ張り出して聴き直してみたのだけれど・・・
あれ?これってこんなにイイ感じのアルバムでしたっけ?
「スラッシュ・メタルとファンクの融合」が意欲的に推し進められた作品として知られているが、
その試みは飽くまでリズム面のみに留められていて、クランチーなリフの刻みや、強靭且つしなやかなグルーヴ、
そして、時に強烈な哀愁を発散するメロディからは、ファンク的なユルさや能天気な雰囲気が感じられる場面は殆どない。
特に、パッションを秘めた繊細なアコギに導かれてスタートし、やがて濃厚に泣きまくるGによって
劇的な盛り上がりを見せるバラード⑥“A ROOM
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ANNIHILATOR-Set the World on Fire ★★ (2006-07-26 21:33:00)

ジェフ・ウォーターズ率いる技巧派スラッシュ・メタル・バンド、'93年発表の3rd。
・・・なんだけど、ここまで曲調に広がりが見られると、最早スラッシュ・メタル・アルバムと言っていいのかどうか。
エッジの立ったリフの刻みと、場面転換の激しい⑩“BRAIN DANCE"にその面影を留める程度で、
例えばスピード・チューンの②“NO ZONE"にしても、スラッシーと言うよりは
JUDAS PRIEST型の正統派HMチューンといった趣き。(実際、そのJPのカヴァー曲“HELL BENT FOR LEATHER"を収録)
泣きの叙情バラード⑤“PHOENIX RISING"、メロウに駆け抜ける⑦“SOUNDS GOOD TO ME"等、
ANNIHLATORのポップ・サイドを代表する名曲を収録した本作は、彼らのカタログ中、最もコマーシャルな作風の1枚で、

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EXODUS-Shovel Headed Kill Machine ★★ (2006-07-24 17:24:00)

再結成2作目を前に早くもラインナップが崩壊。ゼトロ離脱は予想範囲内だったが、H-TEAMの片翼リック・ヒューノルトと、
EXODUS独特の疾走感の要トム・ハンティングの脱退には心底驚かされた。ともあれ、その後任にポール・ボスタフとリー・アルタスを
迎え入れるというサプライズ人事で体制を立て直し、殆どベイエリア・スラッシュ・オールスターズと化したEXODUSが
'05年に発表した7thアルバム。しかもこれが傑作ときたもんだ!
メロディ無視で吠えまくるVo(ポール・バーロフ程の狂気はないが)、キャッチーさより攻撃性を重視した作風は、
1st「BONDED BY BLOOD」を思わせるが、これまでになくベース音が強調された音作りと、重量感溢れるタイトなドラミングによって、
ガチガチにビルドアップされまくった硬質な楽曲は、明らかにその1stの頃の路線とも異なる
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EXODUS-Pleasures of the Flesh ★★ (2006-07-21 23:21:00)

Voをポール・バーロフからスティーブ・ゼトロ・サウザに代えて、'87年に発表された2ndアルバム。(国内盤には『栄光への挑戦』なる邦題がつけられていた筈)
良い意味でも悪い意味でも尖がっていた1st「BONDED BY BLOOD」に比べ、格段に聴き易くなっているのが大きな特徴で、
これは、前任者よりメロディを追えるタイプのVoの存在、サウンド・プロダクションの向上と、
演奏のキレをしっかり捉えた整理された音作り、そして何より、フックに富んだキャッチーなクランチ・リフに由るところが大。
個人的に、EXODUSの名前を聞いて想起する音像は、本作に於いて確立された感あり。
勿論、楽曲が親しみ易くなったとは言え、攻撃性は微塵も損なわれてはおらず、アルバム全編、スラッシーに疾走しまくり。
ゲイリー・ホルト&リック・ヒューノルトのH-TEAMによるツイン・ギター
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EXODUS-Bonded by Blood ★★ (2006-07-20 22:53:00)

EXODUSにアルバム史上、最も欧州へヴィ・メタルからの影響が色濃く薫る、'85年発表のデビュー作。
デモ・テープ並みのクオリティながら、破れかぶれな迫力に満ちている轟然としたサウンド・プロダクション、
テンションも音程もリズム感も狂いっ放しだが、それゆえ極悪な凄味を感じさせる故ポール・バーロフのVo、
憑かれたように前のめりで突っ走るトム・ハンティングのDs、そして何より本作の白眉たる、高いドラマ性と殺傷力を兼ね備えた、
H-TEAMによるツイン・ギター・ソロ&クランチ・リフは強力無比!
2ndアルバム以降ではキャッチーさも加味されていく楽曲も、ここでは凶暴性剥き出し。
名曲④“A LESSON IN VIOLENCE"を山場に、ひたすらササクレ立ったスラッシュ・チューンが、
アグレッション撒き散らかしながら疾走する、アルバム前半の畳み掛けはま
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OVERKILL-The Years of Decay ★★ (2006-07-15 22:49:00)

'89年発表の4thアルバム。バンドのメロディ面を一手に担っていたボビー・ガスタフソン在籍時代最後の作品であり、
これまでの集大成的作風ゆえ、本作をOVERKILLの代表作として挙げるファンも多い。
曲調に広がりの見られた前作に比べ、心持ち初期の剛速球路線に揺り戻されてる印象で、キャッチーさは薄れたものの、
より強靭に引き締まったリフ&リズムは、さながら鉄塊の如くガツガツと刻まれ、硬質なサウンド・プロダクションと相俟って、
突進パートでは全身に弾丸を浴びているかのような感覚を味わえる。
その一方で、前作で培ったドラマ性も十二分に活かされていて、「これぞOVERKILL!」な高速スラッシュに、
劇的なインスト・パートを持ち込んだ、名曲中の名曲②“ELIMINATION"、重く引き摺るリフとダイナミックな曲展開が
BLACK SABBATHを思わせる
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OVERKILL-Under the Influence ★★ (2006-07-13 20:21:00)

ボビー・ガスタフソン在籍時代の作品は、いずれも甲乙付け難い高い完成度を誇るが、その中でも、この'88年発表の3rdはマイ・ベスト。
攻撃的な硬派スラッシュ・メタルという基本はそのままに、楽曲のクオリティが急上昇。曲調にも幅/メリハリ/緩急が出て来て、
全9曲、捨て曲がないのは勿論、どの曲も非常にキャッチーで、聴いてると勝手に体が動き出す衝動的エネルギーに満ち溢れている。
中でも、高速ロックンロール・スラッシュ③“HELLO FROM THE GUTTER"と、スラッシュ版IRON MAIDENといった趣の
ドラマチックな⑦“END OF THE LINE"は、従来にはなかったタイプの異色曲ながら、2曲とも完全にOVERKILL色に染め上げられていて
違和感は全くなし。どころか、どちらもアルバム前半と後半のハイライト・チューンの役割を果たしている。
金属
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SEPULTURA-Arise ★★★ (2006-07-11 22:32:00)

とてつもなくキャッチーな、'91年発表の4thアルバム。
キャッチーと言っても、勿論ポップという意味ではなく(当たり前だ)、この場合は「印象的」という意味でのキャッチーさ。極限まで研ぎ澄まされたリフ、雄々しく吠えまくるド迫力Vo、メロディアスなソロと、要所で聴かせるハーモニー・プレイが効果的なGコンビ、如何にもモーリ・スタジオ仕込みといった感じの、図太く引き締まったサウンドで押し出してくるリズム隊etc・・・そのいずれもが異様なまでにカッコ良く、ゆえに恐ろしいまでにキャッチーさを誇る。
名曲中の名曲①“ARISE"を筆頭に、ストレートなスラッシュ・チューンを多数収録する一方、より整合性の増した③“DESPERATE CRY"のような「ドラマティック」と表現して差し支えない楽曲も収められていて、静と動の対比/緩急の効いた作品全体に漂うダイナミズムは、これまでの作品の比ではない。
…続き

KREATOR-Violent Revolution ★★ (2006-07-11 22:14:00)

'01年発表。リーダーのミレ・ペトロッツァが「初心に立ち返った」と認める通り、スピーディでアグレッシブな作風が
復活を果たした、記念すべき10thアルバム。「ENDORAMA」や「OUTCAST」を聴きながら、「これはこれで悪くないんだけどね・・・」と
遠い目をして呟いていたファン(俺だ)も大満足の内容に仕上がっている。
しかも、工夫なく過去と同じ事を繰り返すのではなく、「RENEWAL」以降のメロディ重視路線で培った叙情性を
巧みに攻撃的な楽曲へ融合。結果、スピーディでアグレッシブ、且つ怒りと悲しみの激情のメロディに彩られた、
新しいKREATOR流スラッシュ・メタルの創造に見事成功している。
特に、殺気立った高速スラッシュ・チューン①④⑥、インスト曲のイントロに導かれて始まるメロディアスな③、
重々しく劇的な⑤といったメリハリの効いた楽曲と曲
…続き

MEGADETH-The System Has Failed ★★ (2006-07-10 22:07:00)

「そしてムスティンだけが残った」状態で製作、'04年に発表された10thアルバム。
とは言え、ラトルヘッドの復活したアルバム・ジャケット、毒吐きまくりの歌詞、刺々しいVoにシャープなリフに複雑な曲展開、
そしてメロディックに炸裂するGソロといった攻撃性全開の楽曲は、皮肉な事にちゃんとメンバーが揃っていたここ数作より
遥かに全盛期のMEGADETHを彷彿とさせる。1人残ったデイヴ・ムスティンが、思う存分創作活動に没頭できた事がこの好結果に繋がったのか・・・。
勿論、単なる過去の遺産の焼き直し等という安易さは微塵もなく、特に、時に強烈な「憂い」を発散するキャッチーな
メロディの魅力(歌メロの充実度が半端じゃない)は、90年代の試行錯誤があったればこそ。
中でも、リフ・メイカー/メロディ・メイカー/ソロイスト デイヴ・ムスティンの能力が、高いレベルで結実した
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SHELL SHOCK-MORTAL DAYS ★★ (2006-07-09 20:54:00)

EXPLOSION WORKSから'89年に発表した1stアルバム。総合的な完成度、殊に「問答無用のスピード感」という点に措いては、
2nd「PROTEST AND RESISTANCE」に一歩譲るものの、本作もまた非常に優れた内容であることは疑いようが無い。
次作「PROTEST~」(というかHOWLING BULL RECORDS移籍)以降は、大幅にハードコアの要素を注入して楽曲の
ビルドアップを図る彼らだが、この時点ではまだ高純度のスラッシュ・メタルを体現。Voも直線的な
ハードコア・スタイルではなく、ダーティな歌唱ながらメロディを追いかけているし、何より、単なるアクセントに
留まらず、しっかり構築され曲を盛り上げる、メロディアスなGソロが大変素晴しい。
取り分け、パンキッシュに爆走する⑥、尖がった曲調に劇的なGソロが映える⑧、そして、メロウなイ
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STONE-Emotional Playground ★★ (2006-07-06 20:39:00)

現CHILDREN OF BODOMのローぺ・ラトヴァラが在籍していた事でも知られる、フィンランド産スラッシャーの'91年発表の4th。
OPチューン①“SMALL TALES"や、叙情的なインスト曲から雪崩れ込む⑧“HEAVEN"といった楽曲に代表されるような、
タイトな疾走感が痛快なスラッシュ・サウンドに、北欧の荒涼たる大地を想起させるヒンヤリと冷気を帯びたインスト・パートを
ブチ込んだ唯一無二の「STONE流スラッシュ・メタル」は、本作で遂に完成を見た。特に、キンと硬く冷え澄んだ特徴的な音色で、
流麗にソロを披露するGは本作のハイライト。相変わらず表情に乏しいVoも(好き嫌いは兎も角)その寒々とした歌唱が
楽曲の雰囲気作りに一役買ってるは事実。まぁ、この歌い方も4作貫き通せば立派な個性だろう(?)
と、ここまでハイクオリティな作品を発表しておきな
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TAROT-To Live Forever-Do You Wanna Live Forever ★★★ (2006-07-05 21:51:58)

冷たい感触を宿した硬質なリフが疾走する、アルバムのOPチューン。
水晶のような音色で、北欧のバンドならではの透明感を演出するKeyの存在がポイントで、
特にインスト・パートにおけるクラシカル且つドラマチックなアレンジは堪らない。
マルコ・ヒエタラの熱唱も、劇的に曲を盛り上げている。

TAROT-To Live Forever ★★ (2006-07-05 21:48:00)

'93年発表の3rd。丁度、北欧メタルが再び盛り上がりを見せていた日本でも国内盤がリリースされ、ファンから高い評価を得た作品。
この時期の北欧バンド群は「1作目は良かったのに次作で流行に擦り寄ってコケる」というパターンが非常に多かったのだが、TAROTの作品は
安定して高いクオリティを保持。中でも本作は特に楽曲が粒揃いで、全14曲捨て曲なし。バンドの最高傑作に推す声も多い。(俺の中で)
基本はトニー・マーティン在籍時のBLACK SABBATHを彷彿とさせる(実際、カヴァー曲⑬“CHILDREN OF THE GRAVE"を収録)、
ダークさと潤いの同居するドラマチックな様式美メタル・サウンドながら、どこかヒンヤリとした空気を伝える楽曲は
北欧のバンドならではの味。これは、氷塊のように硬質なリフと、透明感と哀感を演出するKey、
それに「憂いを帯びたロ
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TESTAMENT-The New Order ★★★ (2006-07-04 21:21:00)

名曲中の名曲“OVER THE WALL"が収録されているのは1st「THE LEGACY」なれど、作品自体のクオリティでは、この'88年発表の2ndアルバムの方が大きく上回る。俺の中では。
サウンド・プロダクションの向上といった基本的な部分から、切れ味鋭いリフの尋常でないカッコ良さ、スラッシーな疾走感と欧州風味濃厚な叙情性の理想的な融合っぷり、アグレッシブでありながら、実は非常にキャッチーなメロディ・ラインを歌っているチャック・ビリーのVo、そして益々流麗に、艶やかに冴え渡るアレックス・スコルニックのGプレイ!①“EERIE INHABITANTS"のGソロを筆頭に、激しく泣きながらも決してベタ付く事の無い、その冷たい音色に胸を打たれます。
また「最終戦争後の地球」を題材にしたコンセプト・アルバムと言う事で、ダイナミックな曲展開や、インスト曲の配置箇所などアルバム全体の流れ
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PROTECTOR-Leviathan's Desire ★★★ (2006-07-01 19:37:00)

新作までの繋ぎと、新Voの紹介を兼ねて僅か一週間でレコーディング、'90年に発表された7曲入りミニ・アルバム。
いやぁ、速い速い。しかも速いだけでなく、きっちり「タメ」を設けることで、ブラスト寸前の疾走感との組み合わせで劇的なダイナミズムを演出するその手腕。暗黒のドラマに満ちた曲展開のみならず、その物語を紡ぐに相応しい邪悪さとキャッチネスを兼ね備えたGリフの練り上げっぷりまで、本作はバンドの成長の跡がしかと刻み込まれたハイクオリティな内容に仕上がっています。(事実、リリース後間もなくで2万8千枚以上の売り上げを記録したという)
新加入のオリバー・ヴィーベルは、限りなくデス声に近い吐き捨て型Voで、「このVoのせいで曲の疾走感がスポイルされている」という批判は全く以ってその通り。困ったものなのですが、それでも前任者マーティン・ミシーに比べれば随分と「走っている」印象で、これは両
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GALACTIC COWBOYS-Galactic Cowboys ★★ (2006-06-28 20:21:00)

GCの代表作を2nd「SPACE IN YOUR FACE」とする意見に異論はない(寧ろ賛成だ)が、
個人的に、彼らのアルバムの中で最も気に入っているのは、'91年発表のこのデビュー作だったりする。
アグレッシブなリフ&リズムの上に乗っかる、浮遊感漂う歌メロと、美麗なボーカル・ハーモニーの妙・・・という
個性的なスタイルは既に完成されているのだが、それを美しく彩るメロディの質が「ポップ」「キャッチー」「ソウルフル」な
2nd以降とは異なっていて、ポップでキャッチーなのは間違いないのだけど、もう少し叙情的で哀感が強く演出されている
(ように感じられる)のがその理由。言うなれば、GCの前身バンドAWFUL TRUTHの音楽性に最も近い感じ?
スパニッシュ風のアコギやら、カントリー調のハーモニカやら、スラッシーな疾走パートやら、
色々な要素をギュッと詰
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LIVING DEATH-Protected From Reality ★★ (2006-06-23 23:22:00)

ドイツだけで2万枚のセールスを記録したという'87年発表の3rdアルバム。LIVING DEATHの代表作と言えばこれだろう。
国内盤CDは、その前年に発表された4曲入りミニ「BACK TO THE WEPONS」とのお得なカップリング仕様。(だが既に廃盤で入手困難)
その「BACK~」と聴き比べると明らかな通り、これまでの直線的な押せ押せスタイルが後退して、
静と動の起伏や、練られたGソロ、リフ/リズム・チェンジ等のアレンジに凝った曲展開が積極的に取り入れられ、
よりメリハリの効いた、バンドの格段の成長を物語る作品に仕上がっている。
プロデューサーがMEKONG DELTAのラルフ・ヒューベルトゆえか、KEYを導入した邪悪でドラマチックなインスト曲
④“WOOD OF NECROPHILIC"のような異色曲も収録されているが、概ねその実験精神はプラス
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FORBIDDEN-Forbidden Evil-Through Eyes of Glass ★★★ (2006-06-22 22:39:36)

ギターのフィードバック音を引き裂いて切り込んでくる、
エッジの立ったシャープなリフにまず耳を奪われる。
ダイナミックなリズムを叩き出して疾走するDs、インスト・パートでの仕事振りがナイスなB、
上下動の激しい難易度高めの歌メロを、楽々と歌いこなすVoも強力だ。
だが、やはりこの曲においては、リフ・ワークだけでなく、
惜しみなく豊かなメロディの注ぎ込まれた、美しく劇的なGソロを披露する
ツイン・ギター・コンビがトドメを刺す。最高!
6分半という比較的長尺の曲ながら、その展開には一分の隙も無駄もなく、
アグレッションとドラマティシズムを撒き散らしながら疾走する、
FORBIDDEN・・・いや、スラッシュ・メタル史上屈指の名曲の一つ。

FORBIDDEN-Twisted Into Form ★★ (2006-06-22 22:32:00)

名手ポール・ボスタフ(Ds)が在籍していた事で知られるベイエリア・スラッシュ・バンド、'90年発表の2nd。
デビュー作に比べ、若干スピードが押さえ気味に、サウンドが丸く聴き易くなった事が硬派スラッシャーには不評のようなれど、
なんのなんの。個人的にはEXODUS臭が抜けたシャープなリフと、次から次へと湧き出る豊潤なメロディの魅力が、それを補って遥かに余りある。
一層安定感を増した「歌える」Voと、ガッチリとボトムを支えるポール・ボスタフのタイトなドラミングと併せて、本作こそ、
FORBIDDENが真の個性を確立させた記念すべき作品ではないだろうか。(まぁこの作品以降、迷走を始めてしまうわけだが)
“THROUGH EYES OF GLASS"レベルの名曲こそ見当たらないものの、1曲目のアコギ・イントロに始まり、アウトロ的存在の7曲目まで、
息つく暇な
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UNITED-Human Zoo ★★ (2006-06-22 22:09:00)

スラッシュ・メタルというジャンルの拡散化に拍車が掛かっていた時期('92年)に発表された作品ゆえか、
UNITEDのアルバム史上、最も幅広いタイプの楽曲が揃った2nd。
突撃スラッシュ・チューンから、叙情的なバラードやドラマチックな大作まで、バラエティに富んだ作風ながら、そのいずれもが、
アグレッシブ且つキャッチーなリフ、しなやかなリズム隊、構築美を感じさせるメロディアスなツイン・リード・ギターetc・・・
といった(初期)UNITED節がきっちりと貫かれているので、散漫さは殆ど感じられない。
特に強烈に印象に残るのがVoの古井義明で、②“VIOLENCE JACK"⑩“DON'T LET PEACE BREAK OUT"といった高速スラッシュ・ナンバーで
野太いシャウトを響かせたかと思えば、劇的な盛り上がりを見せる⑤“FALSE MAJESTY"では
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CYCLONE TEMPLE-I Hate Therefore I Am ★★ (2006-06-17 21:44:00)

黒人スラッシャー、グレッグ・フルトン率いるドラマチック・スラッシュ・メタル・バンド、'91年発表のデビュー作。
ドラマチックと言っても大仰さは然程感じられず、物憂げな叙情性と、スラッシーな疾走感を併せ持つ練り上げられた楽曲からは、
むしろ洗練されたクールな雰囲気が強く漂う。都会的とでも言いましょうか・・・。
特に、作品の二枚看板とでも言うべき、鋭いカッティングが気持ち良いリフ・ワークから、繊細なアコギ・プレイ、
多分に「泣き」を含んだソロまで流麗にこなすグレッグ・フルトンのGと、憂いを帯びた歌メロを確かな歌唱力で歌い上げる
(太く掠れた声質がイカス)ブライアン・トロックのVoとが、タイト極まりないリズム隊と一体となって疾走する①“WHY"
③“WORDS JUST ARE WORDS"⑥“I HATE THEREFORE IAM"といった起伏に富んだス
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CARNIVORE-Retaliation-Race War ★★ (2006-06-17 21:27:57)

本作に於いては「歌う」と言うより、ハイテンションに「アジる」Voスタイルで
攻めまくるピーター・スティールが、この曲のサビではしっかりと歌っている。
哀愁背負ったリフと男臭い歌声が相俟って何となくTANKを彷彿とさせる
この叙情パートが印象的だからこそ、後半の激烈な疾走感がより一層引き立つというもの。

HEATHEN-Breaking the Silence ★★ (2006-06-17 21:22:00)

あらゆる面で洗練された2nd「VICTIMS OF DESEPTION」に比べ、ジャケは冴えないし、Voはイモだし、音質もイマサンなれど、
単純に収録曲のクオリティのみで勝負した場合、軍配が本作に上がる事は、多くのHEATHENファンが認めるところ。(じゃなかろうか)
とにかく、曲が圧倒的に良い。ドラマチックでスピーディ。勿論、捨て曲等一切ない。疾走するリズムに乗って力強く刻まれるリフは
2ndでは典型的なベイエリア・クランチ・スタイルだったが、ここではもう少し鋭角的で、リー・アルタスが愛して止まない
NWOBHM風(それよりずっとパワフルだが)。ディビッド・ゴッドフレーのVoも、歌唱力は兎も角、彼の歌う湿り気を帯びた
マイナー調の歌メロは非常に魅力的で、思わず「スラッシュ・メタル界のゲイリー・バーデン」の称号を進呈したくなる程(?)
そして何より本作
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MORDRED-Fool's Game ★★ (2006-06-14 21:50:00)

作品を重ねる毎にファンク/ラップ色を強め、とうとう3rdアルバムでは別世界に旅立ってしまった感のあるMORDREDだが、
2ndアルバムまでは十分にメタリック&スラッシー。特にデビュー・アルバムである本作では、ファンキーなのは3曲目と
カヴァー曲“SUPER FREAK"ぐらいのもので、残りは王道ベイエリア・スラッシュ・スタイルを貫いている。
スピード感こそ他のスラッシュ・バンドに比べ控えめながら、重厚なクランチ・リフ、へヴィにハジけるDs、派手に動き回り、
時にリード楽器の役割も果たすBから生み出される突進力は、かなりのモノ。(線は細いが「泣き」の入った声質のVoもユニーク)
だが、何より特筆すべきは、要所要所で強力な泣きメロを叩き込んで来るギター・コンビ。
ウリ・ロートやジョン・サイクスをフェバリット・ミュージシャンに挙げる彼らが、①“STATE
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DEATH-Human ★★ (2006-06-14 21:33:00)

直線的なスラッシュ・チューンが姿を消し、(若干)楽曲がメロディアスに聴き易くなった事から、
ハードなデスラッシャーからの評判はイマイチらしい'91年発表の4thアルバム。
どっこい本作こそ、禍々しいリフと印象的なギター・ハーモニー、狂気のシャウトとメロディアスなGソロといった美醜の対比の効かせ方、
凄腕揃いの面子による、高度なテクニックと表現力に裏打ちされた複雑極まる曲構成、「タメ」と「疾走」を繰り返しながら
テンション&ドラマ性を高め、その頂点で劇的且つメロディックに炸裂するGソロetc・・・と、後期DEATHのスタイルが遂に完成をみた記念すべき一作である。
バンド形態の崩壊に伴うDEATHのソロ・プロジェクト化、他メンバーからのインプットがなくなり、
開き直ったチャック・シュルデナーが好き勝手に創作活動を展開した事が奏功したのか、唯一無二のDEAT
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ONSLAUGHT-The Force ★★ (2006-06-14 21:19:00)

VoがBに、BがリズムGに転向、そして新Voにサイ・キーラー加入という複雑なメンバー(楽器)チェンジを経て、86年に発表された2ndアルバム。
デビュー作のような、初期衝動に任せたヤケクソ気味の疾走感はやや薄れたものの、その分、楽曲が練り上げられ、
抑えるべきパートは抑え、走るべきパートでは必要以上に突っ走るという、より緩急の効いたダイナミックな作風に仕上がっている。
1stの猪突猛進ぶりを愛する向きには文句の一つもあろうが、個人的にはこの完成度の高さを評価したい。
ツイン・ギター編成への移行、(ダーティな歌唱とはいえ)歌える専任Voの加入という陣容変えの成果か、楽曲に備わるドラマ性も格段に向上。
特に②“METAL FORCES"における、2本のGを効果的に使ったドラマチックな曲展開は、
次作で花開くパワー・メタル路線への萌芽であると同時に、本作のハ
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CRIMINAL-Victimized ★★ (2006-06-10 09:16:00)

リフが図太くうねるへヴィ・パートは、如何にも90年代のバンド的だが、
スピード・パートにおける小気味良い疾走感は、直球ド真ん中でスラッシュ・メタルしてくれていて嬉しくなる。
へヴィ・パートにしても、南米のバンドならでは(?)の強靭なしなやかさを感じさせるグルーヴが心地よく、
意外に退屈しない。個性的なソロを聴かせるGも○。
「傑作!」と断言するには、そのGソロも含めて、楽曲の練り具合とサウンド・プロダクションの詰めの甘さ、
特に単調なVoパフォーマンスは大いに改善の余地アリなれど、作品全体から迸る前のめりな熱気と勢いは「買い」。

PRO-PAIN-Foul Taste of Freedom ★★ (2006-06-07 22:02:00)

このバンドの出自については殆ど何も知らず、また、アルバムもこれ一枚きりしか持っていないのだが、
それでも本作がスラッシュ・メタル冬の時代('93年頃)にリリースされた時は、それこそCDが擦り切れんばかりに愛聴させて貰った思い出の一枚。
前半こそハードコア/パンク風味が強いものの(但し質は高い。マカロニ・ウェスタン風のリフを持つ“EVERY GOOD BOY DOES FINE"がユニーク)、
後半は加速度的にスラッシュ・メタル化が進行。特に7曲目以降、迫力の怒号Voに、歯切れの良いリズム隊、時にメロウなフレーズを閃かせ、
聴き手をハッとさせる油断ならないGとが、ガッチリと噛み合ってタイトに畳み掛けて来る展開はかなり気持ち良い。
中古屋へ行くと、僅か3桁の値段で叩き売られているので、是非とも御一聴を。

PANIC-Epidemic ★★ (2006-06-07 21:31:00)

裏ジャケに一番目立つ文字で「PRODUCED BY THE H-TEAM」と誇らしげにクレジットされてるだけあって、
ザクザクと刻まれる肉厚なリフの感触は、まさしくEXODUSのそれ。
実際に、H-TEAMからインプットがあったのかどうかは定かではないが、アグレッシブな中にも、キャッチーな要素を含んだリフの
アイデアはかなり良質。曲作りだけでなく、耳に残るメロディアスなソロも披露するGはなかなかの逸材ではなかろうか。
本家に比べると、どうしても優等生的で小さくまとまってしまっている印象は拭えないものの、
EXODUSファンなら聴いて損は無い、良質のスラッシュ・メタル・アルバム。

HOLY TERROR-Mind Wars-No Resurrection ★★★ (2006-06-03 00:39:02)

メロディック・パワー・メタルにも通じるドラマティシズムの海で乱舞するツインG、
ヤケクソ気味に前へ前へと押し出してくるリズム隊、
メロディの流れに全く無頓着に歌メロを叩き込んで来るハイテンションなVo・・・
全てが崩壊しそうで崩壊しない、ギリギリの境界線上を猛スピードで突っ走る、
余りにも個性的なスラッシュ・メタルの超名曲。

EVILDEAD-Annihilation of Civilization-Holy Trials ★★★ (2006-06-03 00:37:04)

LA出身のバンドなのに、ザクザクと刻まれる分厚いクランチ・リフがベイエリアのそれを思わせる。
叙情的なイントロを導入に、ミドル~高速パート、絡み合う2本のGが紡ぎ出す
泣きの入ったメロディが大変美味なブレイク・パートを挟んで、再び高速パートへ・・・と、
アップダウンの激しいドラマチックな曲展開が魅力のスラッシュ・チューンながら、
聴き終えて最も印象に残るのは「コアな疾走感」という辺りが、このバンドならではの味わい。

HOLY TERROR-Mind Wars ★★ (2006-06-01 21:59:00)

1st「TERROR AND SUBMISSION」の時点で既に高品質だった楽曲が更なるレベルUPを遂げ、しかも音質の向上に伴い、よりシャープに、
アグレッシブに、ドラマチックに聴き手へと斬り込んでくる、「スラッシュ・メタルの隠れた名盤」と呼ぶに相応しい'88年発表の2ndアルバム。
バンドのアキレス腱だったキース・ディーンのVoも、技量を上げるのではなく、欠点の「リズム感の欠如」に一層磨きをかける事で、
逆にそれを強力な武器(個性)へ転じてしまうという、コペルニクス的発想の転換でこれを克服(・・・克服?)。
とにかく“DO UNTO OTHERS"“NO RESURRECTION"といった楽曲を聴いてみて欲しい。スピーディ且つドラマチックなメロディラインと
噛み合うことなく、強引に捻じ込まれるハイテンションな歌メロは、正常な感覚の持ち主が聴けば単にヘタクソ
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