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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 7051-7100
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PANIC-Epidemic ★★ (2006-06-07 21:31:00)
裏ジャケに一番目立つ文字で「PRODUCED BY THE H-TEAM」と誇らしげにクレジットされてるだけあって、
ザクザクと刻まれる肉厚なリフの感触は、まさしくEXODUSのそれ。
実際に、H-TEAMからインプットがあったのかどうかは定かではないが、アグレッシブな中にも、キャッチーな要素を含んだリフの
アイデアはかなり良質。曲作りだけでなく、耳に残るメロディアスなソロも披露するGはなかなかの逸材ではなかろうか。
本家に比べると、どうしても優等生的で小さくまとまってしまっている印象は拭えないものの、
EXODUSファンなら聴いて損は無い、良質のスラッシュ・メタル・アルバム。
HOLY TERROR-Mind Wars-No Resurrection ★★★ (2006-06-03 00:39:02)
メロディック・パワー・メタルにも通じるドラマティシズムの海で乱舞するツインG、
ヤケクソ気味に前へ前へと押し出してくるリズム隊、
メロディの流れに全く無頓着に歌メロを叩き込んで来るハイテンションなVo・・・
全てが崩壊しそうで崩壊しない、ギリギリの境界線上を猛スピードで突っ走る、
余りにも個性的なスラッシュ・メタルの超名曲。
EVILDEAD-Annihilation of Civilization-Holy Trials ★★★ (2006-06-03 00:37:04)
LA出身のバンドなのに、ザクザクと刻まれる分厚いクランチ・リフがベイエリアのそれを思わせる。
叙情的なイントロを導入に、ミドル~高速パート、絡み合う2本のGが紡ぎ出す
泣きの入ったメロディが大変美味なブレイク・パートを挟んで、再び高速パートへ・・・と、
アップダウンの激しいドラマチックな曲展開が魅力のスラッシュ・チューンながら、
聴き終えて最も印象に残るのは「コアな疾走感」という辺りが、このバンドならではの味わい。
HOLY TERROR-Mind Wars ★★ (2006-06-01 21:59:00)
1st「TERROR AND SUBMISSION」の時点で既に高品質だった楽曲が更なるレベルUPを遂げ、しかも音質の向上に伴い、よりシャープに、
アグレッシブに、ドラマチックに聴き手へと斬り込んでくる、「スラッシュ・メタルの隠れた名盤」と呼ぶに相応しい'88年発表の2ndアルバム。
バンドのアキレス腱だったキース・ディーンのVoも、技量を上げるのではなく、欠点の「リズム感の欠如」に一層磨きをかける事で、
逆にそれを強力な武器(個性)へ転じてしまうという、コペルニクス的発想の転換でこれを克服(・・・克服?)。
とにかく“DO UNTO OTHERS"“NO RESURRECTION"といった楽曲を聴いてみて欲しい。スピーディ且つドラマチックなメロディラインと
噛み合うことなく、強引に捻じ込まれるハイテンションな歌メロは、正常な感覚の持ち主が聴けば単にヘタクソ
…続き
SODOM-Sodom ★★ (2006-05-31 22:15:00)
本作の特徴を一言で表現するなら「ドラマチック」が適当だろうか。
何しろ、北欧のメロデス勢にも通じる、荒涼たる叙情性とアグレッションを宿したリフ・ワークが滅茶苦茶クール。
11thアルバムにして、SODOMの楽曲に新たな魅力を付与してみせたトム・エンジェルリッパーというミュージシャンの
底知れぬ才能には、今更ながら感嘆を禁じ得ない。
今回、その高いドラマ性を援護射撃するのがバーネマンのGで、“BLOOD ON YOUR LIPS"のイントロに憂いを帯びたアコギ・プレイ、
“CITY OF GOD"“NO CAPTURES"で炸裂させるメロディックなGソロは、そこいらの正統派メタル・ギタリストが
裸足で逃げ出す劇的さを誇り、各曲のハイライトとなっている。
とは言え、新機軸ばかりに気を配って足元がお留守になってるなんて事は全くなく、そこはSODOM。
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REVEREND-World Won't Miss You-Gunpoint ★★ (2006-05-30 23:07:10)
デイヴィッド・ウェインの強烈なスクリームを合図に走り出す、スラッシーなスピード・チューン。
雄々しく疾走するリフ、ライブ映えしそうなコーラス
(実際、ミニ・ライブ・アルバム「LIVE」のOPを飾るのはこの曲)
メロディアス且つドラマチックなGソロも素晴しいが、やはりウェインのVoこそが要。
そのアグレッシブなVoパフォーマンスは、本曲の格を数段引き上げている。
REVEREND-World Won't Miss You ★★★ (2006-05-30 22:54:00)
初期METAL CHURCHを彷彿とさせる楽曲の数々(OPナンバー“REMISSION"の分厚いリフの刻みからしてもう)と、ささくれ立ったサウンド・プロダクションのせいか、マイケル・ローゼンによるモダンな音作りが印象的だった2nd「PLAY GOD」より、かなりスラッシュ・メタル色が濃厚に感じられる1stアルバム。
ゆえにREVERENDのデビュー作としてだけでなく、「デイヴィッド・ウェイン在籍のまま作られたMETAL CHURCHの3rdアルバム」としても楽しめる・・・かもしれません。
それにしても驚異的なのはデイヴィッド・ウェインその人。聴けば一発で彼と分かる独特の声質を武器に、噛み付くようなシャウトから、アコギ・バラードで披露する繊細な歌い込み、ドラマティカルな楽曲における「押し」と「引き」の駆使、そして強烈なスクリームまで、余裕綽々で歌いこなすその歌唱力はまさに圧巻と
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SODOM-Better Off Dead ★★ (2006-05-29 21:54:00)
基本はこれまでと変わらぬピュア・スラッシュ・メタルながら、本作は、楽曲から そこはかとなく匂い立つ「硬派な哀愁」が隠し味となって
(だからこそTANKのカヴァー曲や、MOTORHEAD風の爆走R&R“STALINOGEL"がピタリとハマった)、
いちげんさんにも取っ付き易い仕上がりになっているのが嬉しい。
整然としたサウンド・プロダクションも聴き易さの一因で、確かにがむしゃらな迫力は減じたが、その分、リフの斬れ味の鋭さはこれまで以上。
名曲“SHELLFIRE DEFENSE"を筆頭に、タイトに引き締まったスラッシュ・チューンが次々に繰り出される様は、問答無用のカッコ良さ。
NUCLEAR ASSAULT-Something Wicked ★★ (2006-05-27 21:15:00)
オリジナル・ラインナップの崩壊、デビッド・ディピエトロ&スコット・メタクサス(!)加入・・・
というドラスティックなメンバーチェンジを経て、'93年に発表された5thアルバム(そしてこれが取り敢えずのラスト作となった)
へヴィ&ダークにうねる頭3曲は'93年という時代を感じさせるが、中盤以降にはしっかりと突撃スラッシュ・チューンも配置されているので、
聴き終えてみれば、作品の備える突進力は前作「OUT OF ORDER」と大差ない。
メンバーチェンジの影響か、これまで以上にメロディ志向が強まり、「OUT~」では中途半端さを感じなくもなかった楽曲のメロディアス化が
よりスムーズに行われているのも本作の特徴の一つ。
特に、その最大の成果と言うべき、ツインGがJUDAS PRIESTばりの劇的なドラマを演出する疾走曲“THE FORGE"、
美しくも力
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STONE-Stone-Overtake ★★ (2006-05-20 23:47:21)
1stアルバム「STONE」のラストを、猛スピードで駆け抜けるスラッシュ・チューン。
デビュー作ゆえ、荒削りな楽曲からはまだ「冷気」が殆ど漂ってこないものの、
流麗なGはこの時点で既に十分個性的。
荒々しい曲展開の中に、ハッとさせる繊細なアコギ・プレイを忍ばせる等の小技も効いてます。
イントロ代わりに用いられる、EUROPEファン激怒必至の“THE FINAL COUNTDOWN"の
ミニ・カヴァー(チューニング狂いまくり)と併せて、星2つ進呈。
NUCLEAR ASSAULT-Out of Order ★★ (2006-05-20 23:17:00)
コアなスラッシュ・メタル・バンドから、「速い曲もやるメタル・バンド」へと、音楽性を拡散させ始めた'91年発表の4thアルバム。
勿論、スラッシーな突撃チューンは健在だが、そういった曲よりも、アコースティック・ギターと、
しっかりと「歌う」ジョン・コネリーのVoをフューチュアしたヘヴィ・チューン“TOO YOUNG TO DIE"のような曲の方が強く印象に残る・・・
という事実が、本作の方向性を端的に物語る。(疾走曲にしてもストレートに駆け抜けるのではなく、静と動/緩急が演出されている)
そして極めつけが、インスト大作“SAVE THE PLANET"!繊細なアコギ・プレイにキーボード・ソロまで盛り込まれたそのドラマチックな曲展開には
「一体どこの様式美バンドだ?」と唸らされること請け合いの異色の名曲。
ダイ・ハードなスラッシュ・ファンからは失望の溜息の
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MELIAH RAGE-Kill to Survive-Impaling Doom ★ (2006-05-17 21:38:05)
余りに教科書通りの(=没個性的)スラッシュ・メタル・アルバムだった為、
どうにも地味な印象を拭えなかったデビュー作「KILL TO SURVIVE」の中にあって、
最も新人バンドらしい「はっちゃけ感」を漂わせていたのがこの曲。
Bソロから「GO!」の掛け声と共に曲が走り出す瞬間、勢い重視のGソロ等、
ありがちとは言え、やはりカッコイイものはカッコイイ。
HALLOWS EVE-Death & Insanity-Nobody Lives Forever ★★ (2006-05-17 21:33:08)
ダイナミックな展開が魅力の名曲。
それをガッチリとキレのある演奏で支える楽器陣も、1stアルバム時より格段にスキルUPを遂げており、
中でもリフ/リズム/ソロに、時にメロディアスに、時にアグレッシブにと、縦横無尽に動き回る
デイビッド・スチュアートのGプレイは白眉。勇壮且つハイテンションなVoパフォーマンスも迫力十分。
AWFUL TRUTH-Awful Truth, The-Higher ★★★ (2006-05-17 21:27:56)
ブンブン唸りを上げるBが刻むヘヴィ・リフと、その上に乗っかる柔和なボーカル・ハーモニー・・・
この絶妙なミスマッチ感は確かにクセになる。(GALACTIC COWBOYSより正統派メタル色が濃いのもポイント)
7分以上に及ぶアルバム随一の長尺曲ながら、浮遊する哀メロが胸締め付ける叙情パート、
スラッシーな疾走パート、摩訶不思議な(としか表現しようのない)インスト・パートと、
クルクル目まぐるしい曲展開に退屈する暇は全くなし。
PYRACANDA-Thorns-At The Abyss ★★ (2006-05-17 21:00:26)
「THORNS」のOPチューンにして、個人的にはアルバムのハイライト・チューン。
ミドル・ハイ・テンポの前半から、小刻みなリズム・チェンジでエネルギーを溜め込み、
一気にスラッシュ・スピードへと雪崩れ込む曲展開と、
ここぞ!というタイミングで劇的且つメロディックに炸裂するGソロが非常にカッコイイ。
HALLOWS EVE-Tales of Terror-Hallows Eve (including Routine) ★★ (2006-05-16 21:18:09)
一皮剥けた3rd「MONUMENT」では、堂々たるアメリカン・パワー/スラッシュ・メタルを披露していた彼らだが、
1stアルバムの時点ではまだ青さが先行気味で、この8分に及ぶ大作曲にも、どこか垢抜けなさが漂う。
んが。そんなものは、この「IRON MAIDEN大好き!」と主張しまくりの攻撃的なリフと力強い曲調、
しかもその曲のタイトルにバンド名を冠して、自分達のテーマ・ソングにしてしまう
直球勝負のメタルバカっぷりの前には些細な問題。
実際、後半のドラマチックな盛り上がりは、かなり聴き応え有り。
PYRACANDA-Thorns ★★ (2006-05-15 22:27:00)
評価も知名度も完成度も1stに比べると劣る物の、個人的には結構お気に入りの一枚。
全体的に疾走感は抑え気味で、低~中速でスタート、リフ/リズム・チェンジを繰り返しながら、
徐々にスピードを速めて盛り上がっていくタイプの曲が大勢を占めているが、リフの鋭さや、メロディの扇情力に鈍りは殆ど感じられない。
また、テンポが落ちた分、2本のGが奏でるメロディの質の高さが浮き上がって聴こえるのもポイント。
インスト・パートの劇的さが鳥肌モノの“AT THE ABYSS"、腰の据わったヘヴィ・チューン“DRAGON'S CULT"、激烈スラッシュ“SHUT UP"、
アコギ・パートから疾走に転じる曲展開がガッツポーズもののカッコ良さの“TWO SIDES OF A COIN"等、聴かずに捨て置くには惜しい名曲・佳曲を多数収録。
本作最大の弱点は、後半に並ぶ曲が地味なの
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STONE-Emotional Playground-Small Tales ★★★ (2006-05-12 22:06:44)
ヒンヤリとした冷気を撒き散らしながら、硬質なリフが疾走するスラッシュ・チューン。
特に、北欧の荒涼とした大地を想起させる、中間部のドラマチックなインスト・パートは絶品!
ぶっきらぼうな歌い回しが特徴のVoは好き嫌いが分かれるかもしれないが、
この歌唱が、STONE独特の「寒々とした空気感」の演出に一役買ってるのも、また事実。
残暑厳しい季節にでも聴けば、体感温度がスッと下がって快適に過ごせること請け合い。
URIAH HEEP-Sea of Light-Against the Odds ★★★ (2006-05-12 22:00:34)
傑作アルバム『SEA OF LIGHT』の幕開けを飾るに相応しいドラマチック・チューン。
幻想的なイントロをハードなGリフが切り裂き、
フィル・ランゾンによる華麗なハモンドの音色と、
リー・カースレイクの叩き出すダイナミックなビートに乗って曲が疾走を開始。
伸びやかなVoを聴かせるバーニー・ショウ
(ライブでの大合唱が容易に想像出来る雄々しいサビメロが秀逸)や、
印象的なオブリを閃かせるトレバー・ボルダーのBも良い仕事をしているが、
やはり要はミック・ボックスのG。
メロディアスなソロ・プレイも然ることながら、結成25周年(当時)を経ても、
未だにこのレベルの楽曲を生み出し得るその才能には、ただただ敬服するのみ。
CYCLONE TEMPLE-I Hate Therefore I Am-Why ★★★ (2006-05-07 16:52:26)
物憂げな雰囲気漂わす叙情パートと、小気味良い疾走パートとの対比が劇的なドラマを演出する曲展開や、
それをしっかりと支えるタイトなリズム隊、気持ち良いぐらいザクザクと刻まれるクランチーなリフetc・・・
と、絶賛すべき点は多いが、やはりこの曲を名曲以上の「超名曲」足らしめているのは、確かな歌唱力を持ったVoが歌う
憂いを帯びた歌メロ。「よくもまぁこんなフックに富んだ歌メロを思い付くな」と感心させられる程、
ツボを突いたメロディ・ラインが秀逸。取り敢えず、スラッシュ界の「歌メロチャンプ」の称号を進呈したい。
SOLITUDE-Virtual Image ★★ (2006-05-03 09:11:00)
スラッシュ・スタイルだったSACRIFISEに比べると、こちらは若干、正統派寄りで聴き易いへヴィ・メタル・アルバムに仕上がっている。
(SACRIFISE自体、スピードで押し切るバンドではなかったけど)
とは言え、強烈な個性を主張する杉内明のダーティなVoは健在。どころか、ドスの効かせ方などかなりパワーUPした印象で、
これはかなり好き嫌いが分かれるかもしれないが、表現したい事があるからこそのこの歌唱法なわけで、別に文句を言う筋合いはない。
ウド・ダークシュナイダーやマーティン・ウォルキーア辺りがイケル口ならトライしてみる価値は十分にあり。
曲作りの巧さは相変わらずで文句なし。特に痒い所に手の届くGソロと、頭3曲のリフのカッコ良さには痺れた!
ただ、全6曲のミニ・アルバムで、インストを2曲続ける構成には疑問を感じなくも無いけど。
SACRED REICH-Ignorance ★★ (2006-04-30 00:36:00)
表現したい事は痛いほど伝わってくるが、その志しにクオリティが全く追い付いていないアルバム・カバー(中学漫研部員の落書き風裏ジャケは更に凄い)はともかく、
内容の方は充分にハイクオリティ。
硬派かつアグレッシブな正統派スラッシュ・サウンドを基本にしながら、そこに叙情的なインスト曲やらダイナミックな曲展開やら、やたら滅多らテンションの高い
Gソロなんかがブチ込まれているため、アルバム全体が一本調子になることも、個々の楽曲が没個性的になることもない。
鋭く現代社会の病巣を抉る歌詞(ゆえに出来れば対訳の付いた国内盤入手が望ましい)も含めて、これぞ注釈無用の「スラッシュ・メタル」アルバム!
C.I.A-In the Red-N.A.S.A. ★★ (2006-04-30 00:21:06)
いきなり意表を突いて、深みのあるピアノの調べから曲がスタート。
如何にも「この後スピードUPしますよ~」と言わんばかりの重々しいイントロで焦らしまくるも、
実際に始まる本編はヘヴィ・リフがザクザク刻まれるミッドテンポ。
「でもこれはこれでカッコイイから良いか」と思いきや、何の前触れも無く、
勇ましくもキャッチーなサビをフルスピードで突撃開始・・・と、意外な展開の連続が楽しい。
EARTHSHAKER-EARTHSHAKER ★★ (2006-04-26 22:02:00)
名曲中の名曲“MORE"を収録している2ndアルバム「FUGITIVE」も捨て難いが、
トータルの完成度で選ぶなら、OPを劇的に飾るバンドのテーマ曲“EARTHSHAKER"、キャッチーな疾走曲“WALL"、
エイドリアン・スミス作曲の如何にも(中期)メイデン風なHMチューン“DARK ANGEL"等、捨て曲なしのこのデビュー作こそがマイ・ベスト。
山本隆士に酒井康に宇井秀雄、おまけにデイヴ・メニケッティといった錚々たる面子がライナーに寄稿している事実からも、本作の完成度の高さが伺えようと言うもの。(?)
伊藤政則氏のプロデュースは、今聴くとソフト過ぎてアグレッションに欠けるように感じられるが、
代わりにバンドの武器の一つである「繊細な表現力」は十二分に活かされているので無問題。
特に、そっち方面の代表曲である泣きの名バラード“I FEEL ALL S
…続き
AVERSION-Fit To Be Tied ★★ (2006-04-26 21:52:00)
とにかくタイト。この一言に尽きる作品。
パンク/ハードコアからの影響を感じる無駄を削ぎ落とした2~4分台の楽曲もそうだが、
特筆すべきは演奏面のタイトさ。
疾走曲のみならず、ミッドテンポの曲でも聴き手の体を勝手に反応させてしまうこの演奏の歯切れの良さは驚異的。
あまりの気持ち良さに何度も聴き返したくなるこの中毒性は、確かにかなり強力だ。
あと、最後に1フレーズだけ有名バンドの有名なリフが登場するのだが、どうしてもその曲名が思い出せない・・・。
AVERSION-Fit To Be Tied-Falling Full Circle ★★★ (2006-04-26 21:44:40)
引っ掛かりのあるリフがヘヴィに刻まれる前半でグッとエネルギーを溜め込み、
それを後半の疾走パートで一気に爆発させる展開が痛快極まりない。
(そしてまたヘヴィ・パートに戻って曲が終わる構成も美しい)
リフのカッコ良さ、及び、しなやかさと歯切れの良さを兼ね備えた楽器陣(Voも含めて)のパフォーマンスも特筆モノ。
DESPAIR-Decay of Humanity-Victims of Vanity ★★ (2006-04-24 21:31:18)
2ndアルバムのハイライト・チューン。
重厚なイントロが終わるや否や、緊迫感を湛えたスラッシュ・リフが疾走開始。
そこに、濁声はもとより朗々とした歌唱も見事に操るVoと、
2本のGが華麗に奏でるクラシカルなソロが絡む曲展開は、痺れるほどにドラマチック。
これで時々演奏がヨレなければ、星3つ級の名曲なのだが・・・。
DESPAIR-Beyond All Reason ★★★ (2006-04-24 21:27:00)
全体的に音圧が下がって、アグレッションで聴き手を圧倒するよりも、凝ったアレンジや曲展開で聴き手をグッと惹き込むサウンド・スタイルへと転換が図られているため、スラッシャー的には評価の割れる作品かもしれませんが、個人的にはDESPAIRの最高傑作に押したい'92年発表の3rdアルバム。
尤も、彼らは元々メロディに強い拘りを持つバンドでしたし、本作はそのセンスがここに来て遂に大爆発しただけのこと。特に、2人のギタリストによって紡ぎ出され、アルバム全編で乱舞するクラシカルなメロディは、聴き手の感性のツボをグイグイ刺激してくる絶品さです。
メンバーの高い演奏技術に裏打ちされた攻撃性や疾走感はそのままに、キーボードとアコギの大胆な導入で耽美性が増大。荘厳なイントロダクションに導かれて疾走を開始する名曲中の名曲“DEAF AND BLIND"、ミステリアスな雰囲気の前半と、激しく盛り上がる
…続き
EARTHSHAKER-EARTHSHAKER-I FEEL All SADNESS ★★★ (2006-04-22 01:36:43)
西田“Mr.ヴィブラート"昌史の胸締め付ける熱唱、繊細な表現力でビシバシ涙腺を刺激してくる石原慎一郎のG、
劇的なリズムを叩き出し、ドラマを重厚に演出する工藤義弘&甲斐貴之のリズム隊・・・
「泣きのバラード」という言葉を音楽にしたら、こんな曲が出来るんじゃなかろうか?
思わずそう考えさせられるぐらい、各パートが壮絶に泣きまくる傑作バラード。
特に、石原慎一郎による慟哭のGソロの涙腺破壊力は圧倒的だ。
PARADOX-Collision Course-Shattered Illusions ★★ (2006-04-20 20:54:03)
これはPARADOX史上、最速チューンじゃなかろうか?
冒頭からガツンとカマされる「これぞスラッシュ・メタル!」たる
ストロングなリフの刻みが強烈。
それでいて、歌メロやGソロにおけるメロディの使い方に
しっかりと気を配っている辺り、自分達の武器が何なのか良く分かってるなぁと感心。
ことにインスト・パートのドラマチックな展開は聴きモノです。
PARADOX-Collision Course ★★ (2006-04-20 20:45:00)
流行におもねらず、と言ってノスタルジーにも囚われていない、理想的な復活作。
パワフルな楽曲と、チャーリー・シュタインハウアーの衰えぬVoパフォーマンスには、
お世辞抜きでJUDAS PRIESTの『ANGEL OF RETRIBUTION』級の感銘を受けた。
アコギによる序曲(美味しいメロディてんこ盛り)から、激ドラマチックなタイトル・トラックへ・・・
という流れが、代表作『HERESY』と二重写しになるアルバムOPの構成も、PARADOXの
「ファンの期待に応えるぞ!」という決意表明に他ならない(んじゃないかなぁ、と)。
リフの重さは現代的だが、それが各曲の叙情性やスピード感を殺しておらず、
むしろ引き立て、破壊力を倍化させている点も評価ポイント。
序盤からスラッシーに押しまくり(かと思えば突然アコギ・パートを挿入してハッと
させる
…続き
LOUDNESS-THUNDER IN THE EAST ★★★ (2006-04-19 21:36:00)
これまでのマイナー調の暗さが抜けて、スッキリと垢抜けた印象を受ける、メジャー感漂う5thアルバム。(マックス・ノーマンが手掛けたドライな音像もその一因か)
とは言え、別にポップになったわけでも能天気になったわけでもなく、THERIONやHAMMERFALLもカバーした腰の据わったヘヴィ・チューン“CRAZY NIGHT"、キャッチーな疾走曲“LIKE HELL"、サビメロとドラマチックなGソロが秀逸な“CROCKWORK TOY"、哀愁のバラード“RUN FOR YOUR LIFE"等、優れたHMチューンがズラリ揃った名盤に仕上がっている。
丁度、ダークなヨーロピアンHRバンドから、普遍的な魅力を備えたHMバンドへと変貌を遂げたSCORPIONSの『BLACKOUT』と同じような立ち位置の作品・・・と言ったところでしょうか?
日章旗ジャケは今見ると苦笑を誘われるかもしれ
…続き
ONSLAUGHT-In Search of Sanity-Welcome to Dying ★★★ (2006-04-19 21:17:05)
「質は高くても必要以上に長いので途中でダレる曲が多い」
と苦言を呈される事の多いアルバム『IN SEARCH OF SANITY』の中にあっても、この曲は例外。
何せ12分以上もあるパワー・バラード大作ながら、全くダレ場なし。特にテンポアップして突入する、
クライマックスと言うべき中盤のインスト・パートのドラマチックな盛り上がりは最高としか!
美しいアルペジオとザクザク刻まれるスラッシュ・リフ、激しいGソロとメロウなBソロの美しい対比や、
スティーブ・グリメットの見事な歌唱が胸に染みます。
OVERKILL-Under the Influence-End of the Line ★★★ (2006-04-19 21:10:07)
「掴み」には持ってこいの劇的なイントロ、勇壮且つメロディアスなサビの歌メロがIRON MAIDENを彷彿とさせる
7分にも及ぶ大作ながら、ボビー・ブリッツ・エルズワースの鋼の如きストロングなVoが、
時にメロウに時に派手にと、アクティブに動き回るD.D.ヴァーニのBが、
インスト・パートでドラマチックなプレイを炸裂させるボビー・ガスタフソンのGが、
スラッシュ・チューンとしてのアグレッションの低下を許していない。
OVERKILL-The Years of Decay-Elimination ★★★ (2006-04-19 21:05:09)
金属的硬質感を漂わせたリフ&リズム&ヴォーカルが一体となって、弾丸の如く突進する様がド迫力の
OVERKILL史上でもトップクラスの攻撃性を発散するスラッシュ・チューン。
それでいて曲展開はかなりドラマチックに練り上げられているのだが、
それをさして大仰に感じさせる事無く、サラリとスマートに聴かせちゃう辺りが、流石、NY出身の都会派。
S.O.D.(STORMTROOPERS OF DEATH)-Speak English or Die-Kill Yourself ★★★ (2006-04-15 00:18:15)
この曲を初めて聴いたのは、
S.O.D.がSTORMTROOPERS OF DEATH名義で参加したオムニバス・アルバム「STARS ON THRASH」でだったか・・・。
とにかく一発で気に入り、後に「SPEAK ENGLISH OR DIE」も買ったが、やはりこの曲のベストの座は揺ぎ無かった。
笑っちゃうぐらい速く、スカッと短く(2分ちょい)、でもリフは驚異的なまでのカッコ良さを誇る。
思わず一緒に叫びたくなるキャッチー(?)なサビも良い。
反復リフで徐々にテンションを上げていく、ミッドテンポの後半も最高。
つまり文句なしの超名曲って事ですな。
TESTAMENT-The New Order-Eerie Inhabitants ★★★ (2006-04-15 00:07:50)
名盤のOPを飾るに相応しい名曲。なのに人気がないのは、
(日本人には)イマイチ分かり辛く、キャッチーさに欠けるタイトルのせいではなかろうか?なんて。
美しくも終末感漂うイントロ、そのしじまをブチ破りザクザク疾走する鋭角的なリフ、
ドスの効いたチャック・ビリーのVoと、絶妙なタイミングで挿入され、
思わず一緒に叫びたくなる野太いコーラスetc・・・
何れも高品質ながら、やはり白眉はアレックス・スコルニックのGプレイ。
特に荒々しい曲調の中に突如として出現する官能的なGソロは、静と動の落差が生み出すドラマ、
そして美しい泣きメロにハッと胸を突かれること必至。
初めて聴いた時はゾワゾワと鳥肌が立ちました。
EXODUS-Pleasures of the Flesh-Seeds of Hate ★★★ (2006-04-13 20:26:22)
EXODUSと言えば、一番好きなアルバムは『BONDED BY BLOOD』だが、一番好きな曲はこれ。
アコギによる美しい小曲“30 SECONDS"(正確には“35 SECONDS"だが/笑)をイントロに、
「攻撃的でありながらキャッチー」という相反する要素を兼ね備えて疾走するリフが凶悪なまでにカッコイイ。
憑かれたかのように突っ走るトム・ハンティングのDs、
エキセントリックでありながら、しっかりと歌っているスティーヴ・ゼトロ・サウザのVoも強烈ながら、
やはり主役はゲイリー・ホルト&リック・ヒューノルトのH-TEAM。
2本のギターが絡み合うようにして高みへと昇り詰めていくクライマックスのソロ・パートは、
あまりの恍惚感に失禁しそうになりましたですよ、はい。
CASBAH-BOLD STATEMENT ★★ (2006-04-12 20:10:00)
発表された時期を考えると、この混じりっ気なさは奇跡的とも言える
爆走型ピュア・スラッシュ・メタル・アルバム。
クオリティは高いもののキメ曲に乏しいとか、低域を膨らませ過ぎて鋭さに欠ける
サウンド・プロダクションがイマイチといった細部への不満も、
前のめりの全8曲、トータル・タイム僅か31分、曲間も殆ど無しという
怒涛の攻めの姿勢の前には吹き飛ぶと言うもの。
取り敢えず、聴き終えた後の爽快感はかなり大きい。
SHELL SHOCK-PROTEST AND RESISTENCE-POISON ★★★ (2006-04-11 22:47:48)
不穏なSE“SLAMMIN'…BUT THRILLIN'"とヘヴィ・パートをイントロ代わりに、
アルバムのOPを猛スピードで駆け抜ける激烈スラッシュ・チューン。
「叙情的」と言うのとは一味違う、メロディアス且つ攻撃的なギター・ソロにも耳惹かれるが、
やはりこの曲の肝はリフ。
切迫感溢れるシャープなリフと、直線的歌メロをドスを効かせて歌いこなすハードコア調のVoとが、
互いに煽り合ってテンションを急上昇させていく終盤の展開は、小便チビりそうになるぐらいカッコイイ。
LAAZ ROCKIT-Annihilation Principle-Mirror to Madness ★★ (2006-04-10 20:19:53)
ドラマチックなイントロからしてガシッと掴まれる突撃スラッシュ・チューン。
カラリとした歯切れの良さ(陽性だが脳天気には非ず)が持ち味の彼らには珍しい
欧州へヴィ・メタリックなリフが非常にカッコイイ。
そこから、もろヨーロピアン風味なパワー・バラード“THE OMEN"に繋ぐ構成も上手い。
MORDRED-In This Life-A Beginning/falling Away ★★ (2006-04-06 23:22:33)
ファンキーなリズムの上に乗る、パワー/スラッシュ・メタル然とした攻撃的なリフ&勇壮なメロディ・・・
このミスマッチ感が面白い。
特に中間部のインスト・パートにおけるドラマチックな展開はお見事!Gも良い具合に泣いています。
スクラッチも導入されているが、ドラマ性を盛り上げる効果的な使われ方をしているので恐るるに足らず。
VOW WOW-Vibe-Fade Away ★★★ (2006-04-03 23:06:54)
厚見玲衣の華麗で劇的でスリリングなキーボード・プレイが、曲の完成度を数段引き上げていると思う。
“SHOCK WAVE"と同等の感動が味わえる、文句なしの超名曲。
勿論、胸締め付ける壮絶な歌唱を聴かせるVo、涙腺刺激しまくりのG、
味わい深いリズム叩き出すDs、黙々と脇に徹するBの素晴しい仕事っぷりは言わずもがな。
MORDRED-In This Life-Progress ★★ (2006-04-03 22:57:14)
「IN THIS LIFE」では唯一の突撃スラッシュ・チューンだが、
それをちゃんと名曲に仕上げてくれてるんだから嬉しくなる。
ベイエリア・クランチ・リフが気持ち良くザクザク刻まれ、
中間部のソロ・パートではギターが泣きまくり。
流石「ウリ・ロートを尊敬してる」というだけはある。ギター
AGENT STEEL-Skeptics Apocalypse-Agents of Steel ★★★ (2006-04-02 20:35:11)
短いイントロに導かれて始まるのは、クスリでハイになったロブ・ハルフォード風Voがシャウトしまくる、
JUDAS PRIEST型やけっぱち爆走スラッシュ・チューン。
しかも曲タイトルがバンド名、サビもバンド名の連呼というコテコテ具合がたまりません。
なんの小細工もなし、ひたすら前のめりに突っ走ってランニング・タイムは僅か3分ちょい。
この曲のインパクトが強過ぎて、アルバム自体の印象が薄れてしまうぐらい強力。
COZY POWELL-Tilt-Sunset ★★★ (2006-04-02 16:49:52)
バリバリのハード・ロック・チューンは勿論のこと、
こういうバラード・チューンにおいても味わい深いプレイを披露するコージー・・・。
まさに唯一無二の存在でした。
CONCERTO MOON-Make It Shine Vol.2-Change My Heart ★★★ (2006-04-02 00:49:37)
この超名曲を初めて聴いたのはオムニバス・アルバム「MAKE IT SHINE VOL.2」において。
同シリーズ1作目に完成度の高い様式チューンを提供していた
CRYSTAL CLEARのGとZENITHのVo・Key・Dsが結成した新バンドの曲という事で
聴く前からある程度の期待はしていたが、その完成度の高さはこちらの予想の遥か上を行くものでした。
イントロが流れ出した瞬間、早くもガッツポーズ。
ギターが素晴しいのは言わずもがな、良い仕事してるKey、コブシの効いた歌を聞かせるVoも素晴しい。
ANTHEM-Eternal Warrior-Onslaught ★★★ (2006-04-02 00:21:25)
未だにこんな名曲を生み出せてしまう、柴田直人の計り知れないポテンシャルに脱帽。
まさに天才。
こういう曲を歌わせたら、坂本英三の歌も天下一品!
SABBRABELLS-Sabbrabells ★★ (2006-04-02 00:15:00)
インディーズで発売されたSABBRABELLS幻のファースト・アルバム。
マニア筋でも「彼らの個性が最も発揮された1枚」と評価が高く、
一日も早い再発が望まれる。
キング様、どうかお願いします。
SABBRABELLS-One Night Magic-ルルドの泉 ★★★ (2006-04-02 00:13:11)
ダーク且つドラマチックなオドロオドロしい曲調は、
流石、日本の元祖(?)サタニック・バンドといったところでしょうか。
でも初めてこの曲を聴いた時に連想したのはカルメン・マキ&OZだったりするのだが・・・。
中古で購入した帯なしの旧規格盤しか持ってなかったので、再発盤に買い直そうと思ったら、
なんと“ルルドの泉"が収録されていない!
アルバムでも1、2を争うこの名曲がカットされてるなんて納得いかんぞ。
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