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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 851-900
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FIRST SIGNAL-One Step over the Line-Minute of Your Time ★★★ (2020-07-08 01:20:44)
元BLOOD RED SAINTSのドラマーで現TAINTED NATIONのシンガー、
ピート・ニューデックと、イアン・ナッシュ(何者?)の共作曲で、
ハリー・ヘスの熱唱が映えるメロディからマイケル・パレスのGに至るまで
だだ漏れの哀愁が胸を締め付けるハードポップの名曲。
感傷的だけどベタつかない清涼感を振りまくコーラス・ワークが絶品です。
FIRST SIGNAL-One Step over the Line ★★★ (2020-07-07 00:36:49)
'13年にHAREM SCAREMの再結成が実現したこともあり、もはやハリー・ヘスに副業に勤しむ時間的余裕はねえだろうと続編は諦めかけていたFRONTIERS RECORDS発「俺達が書いたメロディアスHRナンバーをハリー・ヘスに歌って貰おう」プロジェクトことFIRST SIGNALから’16年に届けられた、まさかの2ndアルバム。
プロデュースはデニス・ワードからダニエル・フローレスにバトンタッチ。作曲陣もアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ、マッツ・ヴァレンティン、ナイジェル・ベイリー、トーマス・ヴィクストロム等々、前作から顔触れが一新されていますが、音楽的方向性は全くブレておらず、今回も抒情的なメロディ/キャッチーなコーラス/ダレン・スミス(B)続投による重厚なボーカル・ハーモニーを山盛りに、ハリーの爽快な歌声が映えるメロディアスHRソングが大集合しています。HAREM SCAR
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SHOOTING STAR-Circles-We're Not Alone ★★★ (2020-07-03 01:05:41)
哀愁を増幅するバイオリンと、ケヴィン・チャルファントの
伸びやかなVoが映える、憂いを湛えて軽快に弾むシャッフル・ナンバー。
Keyの使い方等、確かにバーニー・ショウ時代のURIAH HEEPっぽさ有り。
結成から30年を数えてもこのレベルの名曲を生み出せるのですから
脱帽です。
SHOOTING STAR-Circles ★★★ (2020-07-02 00:40:38)
結成以来、長年バンドを支え続けてきたオリジナル・メンバーのヴァン・マクレイン(G)が闘病の末、'15年に逝去。彼の遺族の後押しもあり、現在も活動を継続中というミズーリ州カンザスシティ出身のベテラン・メロハー・バンドSHOOTING STARが、'07年にFRONTIERS RECORDSから発表した8枚目のフル・アルバム。
久々に国内盤のリリースが実現しただけでなく、恐らく所属レーベルから要請があったのであろう(推測)、バイオリン奏者がメンバーの一員として名を連ね、またTHE STORM、707、TWO FIRES他での活動で知られる名シンガー、ケヴィン・チャルファントが加入。ライブには不参加の雇われ仕事ながら文句なく素晴らしい歌声を披露する等、お膳立てはバッチリ。たおやかな抒情メロディと、中西部のバンドらしい埃っぽいハードネス、ほんのり薫るプログレ・ハード的構築美を兼ね備えたサウ
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NORWAY-Arrival-Givin' It All ★★★ (2020-07-01 00:08:57)
アメリカのバンドらしからぬ哀愁を発散するメロディと
それを引き立てる泣きに満ちたGとVoのエモーショナルな競演に
思わず眉が八の字になってしまうOPナンバー。
試しにこれ聴いてピンと来ないようならアルバムを買う必要はない・・・
と思わず言い切りたくなる本編のハイライト。
NORWAY-Arrival ★★★ (2020-06-30 00:51:12)
このバンド名でジャケットにはガレー船のイラスト。髭面のむさ苦しいメンバーが屈強なバイキング・メタルでも演っていそうな感じですが、実際はノルウェーでも北欧でもなく、ニュージャージー出身の5人組。元々はNORTHと名乗っていたそうで、それが気に入らず、とあるライブ出演の際咄嗟にバンド名をNORWAYに変更して現在に至るのだとか。
本作は彼らが'08年に発表した2ndアルバム。前作『NIGHT DREAMS』(’97年)がアマチュア時代に作り溜めたデモ音源を取りまとめた自主制作盤だったことを踏まえると、レコード契約を得てプロダクションが向上、日本初見参作ともなったこのアルバムこそが正式なデビュー作と言えなくもないような?
音楽性は、甘美な哀メロに、Keyが醸し出す北欧ハードポップばりのキラキラ感と、大陸産のバンドらしいキャッチーなポップ・センスを加味したメロディアスHRサウンド。特
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EDGE OF FOREVER-Feeding the Fire-Birth of the Sun ★★★ (2020-06-26 00:35:12)
メロディが寒暖のグラデーションを描きながらポップに躍動する
腕利きソングライター、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオここにあり!
な名曲。
EDGE OF FOREVER-Feeding the Fire-Mother of Darkness ★★★ (2020-06-26 00:24:38)
マルセル・ヤコブがプロデュースを手掛けていることと関係あるのかどうか、
非常に初期イングヴェイっぽい(『MARCHING OUT』に収録されていても違和感なさそうな)
雰囲気を纏い、重厚且つ劇的に展開される北欧様式美HMナンバー。
EDGE OF FOREVER-Feeding the Fire ★★★ (2020-06-25 00:46:04)
今やFRONTIERS RECORDS関連の作品には欠かせない存在となった感のあるマルチ・アーティスト、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオの名前を初めて意識する切っ掛けとなったプロジェクト、EDGE OF FOREVERが'04年に発表した1stアルバム。
シンガーは現AXEのボブ・ハリスで、プロデューサー兼ソングライターとして故マルセル・ヤコブが全面バックアップ。ジェフ・スコット・ソートも一部楽曲にゲスト参加していることで注目を集めた作品…というか、当時は確かマルセルのネーム・バリューに釣られて本作を購入したんだっけなぁと。この頃はアレッサンドロは「誰それ?」状態でしたから…。
そうした制作環境が関係しているのかどうか、本作にはアレッサンドロ印のメロハー・チューンの合間に、マルセル在籍時代のイングヴェイや初期TALISMANを彷彿とさせる北欧風様式美HMナンバーも収録。ジェフ
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JESUS-Le Dernier Slow-Farewell ★★★ (2020-06-24 01:13:20)
イングヴェイ系統とは異なるクラシカルな味わいと、エモーションを喚起する
泣きを湛えたメロディ&テクニカルなGプレイに彩られた、
歌入りの他の楽曲よりも遥かに眩い輝きを放っているインストの名曲。
“FAREWELL”というタイトルが、今聴き直すと複雑な気分にさせられます。
JESUS-Le Dernier Slow ★★★ (2020-06-22 23:27:07)
ギタリストの足立祐二が、TERRA ROSAやDEADEND参加以前の一時期、籍を置いていたことで知られるJESUS。本作はそのJESUSが’85年に発表し、会場等で販売していたカセットテープを正式商品化したもので、CD化に際しては、新たにリ・レコーディングされた未発表曲や貴重なライブ音源がボーナストラックとして追加収録されています。これまでバンドの名前だけは見聞きする機会がありましたけども、実際にその音に触れられる日が来ようとは…。ありがてぇ、ありがてぇ。
音楽性はTERRA ROSAに通じる様式美テイスト入ったHR。そもそも足立作曲の②はTERRA ROSAの名曲“THE ENDLESS BASIS”の元になった楽曲というのですから、さもありなん。テクニックとエモーションを両立させた劇的なインスト・ナンバー⑤を聴けば、これが本当に二十歳そこそこの若造のGプレイか?と驚かされます
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CONCEPTION-In Your Multitude ★★★ (2020-06-19 00:50:44)
CONCEPTIONが再結成作をリリースしたのをきっかけに、まだ感想を書いていなかった’95年発表のこの3rdアルバムを引っ張り出して聴き直している今日この頃。
所属がビクター、プロデューサーはトミー・ニュートン、解説をキャプテン和田が寄稿という、数え役満でメロパワ・メタルの一群に括っていたCONCEPTIONが、直線的な疾走感は控えめに、技巧を凝らしたグルーヴや複雑に編まれた曲展開といった、プログレ・メタルのエレメントをより強調したサウンドへと軌道修正を図る端緒となった1枚で、全体を覆うドヨンと薄暗い空気感、ブン回すように刻まれるヘヴィ・リフ等は、明らかに90年代の流行りからの影響が感じられます。正直彼らのカタログにおける存在感は薄めであまり聴き返す頻度は高くなかったのですが、ロイ・S・カーン(Vo)とトゥーレ・オストビー(G)の歩みを俯瞰で見ると、現在に至るまで2人が追求してい
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TWISTED SISTER-Stay Hungry-Don't Let Me Down ★★★ (2020-06-18 00:09:17)
欧州HMからの影響を感じさせる硬質感と哀愁のメロディに
LAメタル的なキャッチネスや軽快なノリの良さが
ガッチリとスクラム組んで躍動する隠れた名曲。
TWISTED SISTER-Stay Hungry-Stay Hungry ★★★ (2020-06-18 00:03:33)
ジャケットだけ見た時は「能天気なパーティ・ロックンロール演ってそう」とか
思ったものですが、実際はディーが力強く歌うメロディには憂いが宿っており、
タイトに疾走する曲調と併せてどこか硬派な印象すら感じられる。
それでいてキャッチーなノリの良さも損なわれておらず、
美味しいトコ取りな楽曲は「そりゃ人気でるわな」と。
TWISTED SISTER-Stay Hungry ★★★ (2020-06-17 00:33:17)
ディー・スナイダー(Vo)率いるTWISTED SISTERが'84年に発表した3rdアルバム。
本作を初めて目にしたのはいたいけな中学生の時分だったので、新宿2丁目の老舗オカマバーの店長みたいな大男が、謎肉を握りしめてこっちを威嚇しているジャケットのインパクトに、楳図かずお先生ばりのガビガビの吹き出しで「く、狂ってる…!」とドン引き。この男は本物のキチGUYに違いないと恐れおののいていたのですが、その後、PMRC絡みで米国上院の公聴会に呼び出された際のディーの理路整然とした受け答えの様子や、未だに語り草の1982レディング・フェスティバル参戦時の男気溢れるライブ・パフォーマンス(ボトル投げ込まれまくっていた会場を熱演で掌握し、遂には大合唱を巻き起こす)の評判を知って印象が大きく改善。モノは試しと本作を購入してみて、そのカッコ良さに「もっと早く聴いときゃ良かった」と、手のひら返しで
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AVENGER-Prayers of Steel-Adoration ★★★ (2020-06-15 23:36:55)
RAGE的なクセの強さは然程でもなく、HELLOWEEN登場以前の
ジャーマン・パワー・メタルらしい荒々しさを伴って
雄々しく疾走する、アルバム『PRAYERS OF STEEL』ハイライト・ナンバー。
頼りないピーヴィのハイトーン・シャウトが微笑ましい。
AVENGER-Prayers of Steel ★★ (2020-06-12 00:55:24)
ピーヴィー・ワグナー(Vo、B)やヨルグ・マイケル(Ds)が率いたAVENGERが'85年にNOISE RECORDSから発表した1stアルバム。
同時期に活動していたイギリスの方のAVENGER――ミスターNWOBHMことブライアン・ロスも在籍――から、デビュー作のクレジット欄で《ドイツの紛い物》扱いされてしまっていた彼らですが、今となってはAVENGERの名を聞いて大方のHR/HMリスナーが想起するのは、RAGEの前身バンドたるこのドイツのAVENGERの方ではないでしょうか。
本作で披露されているのは、武骨なGリフを武器にストレートに押して来る、NWOBHMからの濃厚な影響が感じられるオーソドックスなHMサウンド。リフ・ワークを始め、楽曲からはRAGEほど特異な個性は感じられず、まだまだ発展途上といった趣きのピーヴィーの青いVoや、名手ヨルグ・マイケルを擁しながらも全体
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ANGEL DUST-Enlighten the Darkness-The One You Are ★★★ (2020-06-10 23:33:06)
かつてのゴリ押しスラッシュの面影は殆どなく、
重厚に刻まれるリフ&リズム、その上でダークなメロディを朗々歌うVo、
動→静→動と転調を効果的に用いた劇的な曲展開等、
すっかりプログレ・メタル・バンドとしての風格漂う仕上がり。
抒情性を増幅するピアノの隠し味が効いています。
ANGEL DUST-Enlighten the Darkness ★★★ (2020-06-10 00:35:46)
80年代に残した2枚のアルバムが今もマニアから愛されるドイツのスラッシュ/パワー・メタル・バンドANGEL DUSTが、オリジナル・メンバーのリズム隊を中心に再編され、'14年に発表した復活第3弾アルバム(通算5作目)。ゴールデンウィークに掃除をしていたらCD棚の隅っこから本作を発見。「いつ買ったか全然思い出せねぇ…」と聴き直してみたら、その意外な完成度の高さ(失礼)についつい掃除の手が止まってしまったという。
初期のゴリ押しスラッシュ・メタル時代しか追いかけていなかったので、こちらが知らぬうちに作を重ね、ヘヴィに刻まれるGリフや、Key奏者を専任メンバーに迎えて技巧的アプローチが試みられた曲展開等、いつの間にかジャーマン・メタル的クサ味控えめの、ダークでドラマティック、モダンな味わいも感じられる(同じドイツ出身だとVANDEN PLUS辺りに通じる)本格派のプログレ・メタル・バン
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GRIM REAPER-Walking In The Shadows-Walking In The Shadows ★★★ (2020-06-09 00:43:16)
適度にアグレッシブで適度にノリ易く、適度にキャッチー。
スティーヴ・グリメットのVoはメロディアスで雄々しく、
ツインGが奏でる旋律はブリティッシュHM然としたドラマ性を帯びていて…と
「GRIM REAPERだなぁ」としみじみ聞き入る1曲。
バンドがこれでPVを作った気持ちが分かります。
GRIM REAPER-Walking In The Shadows ★★★ (2020-06-08 00:09:49)
'17年の南米ツアー中重度の完成症に罹患し、右足切断という悲劇に見舞われたスティーヴ・グリメット(Vo)。現在はそれを乗り越えて復帰を果たし精力的に活動を継続している彼が、自らの名を一躍HR/HMシーンに知らしめる切っ掛けとなったバンド、GRIM REAPERを復活させ、'16年に発表した再結成第1弾アルバム(通算4作目)がこちら。
つっても嘗ての中心メンバー、ニック・ボウコットはミュージシャン稼業から足を洗ってしまい不参加。肝心のスティーヴに関しては、LIONSHEARTの2ndからこっち「ちゃんと曲を書ける人材を登用してくれ」と常々感じていたので、無名のメンバーと組んで果たしてどれほどの作品を作れるものか?と、正直事前の期待値はあまり高くなかったという。
しかしコレが聴いて吃驚。本作で披露されているのは、エッジの切り立ったGリフ&軽快に疾走するリズムといい、その上に乗る憂
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JEFF SCOTT SOTO-Love Parade ★★ (2020-06-04 23:53:27)
ジェフ・スコット・ソート(Vo)がプロデュースのみならず、殆ど全てのパフォーマンスを自らプレイしてレコーディング作業を行い、’95年に発表した(文字通りの)ソロ・アルバム。意外なことにこれが初めてのソロ作品。日本盤はゼロ・コーポレーションからリリースされました。
今でこそ、メロハーからゴリゴリのメタルまで何でも歌いこなせるオール・ラウンダーとして重宝されているジェフなれど、この頃はイングヴェイのバンドやTALISMANにいたことぐらいしか情報がなく、なのでこっちも当然本作には様式美HM寄りの音楽性を期待していたわけですが、ここで聴かれるのはHR/HMとはぐっと距離を置き、彼のルーツであるファンク/ソウル方面に全力投球したファンキー・モンキー・ベイビーなサウンド。
これには流石に落胆した…かというと、別にそんなことはなく。何せ表題が『LOVE PRADE』とピースフルな感じだっ
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KROKUS-Heart Attack-Axx Attack ★★★ (2020-06-03 23:49:18)
メイン・リフはACCEPTの“FAST AS A SHARK”っぽいですが、
あの曲のあのリフは世界中のメタル・バンドにインスピレーションを授けた「発明」ですからね。
そこにJUDAS PRIESTの“FREEWHEEL BURNING”までブッ込んでいるのですから、
(オリジナリティはさておき)カッコイイ曲に仕上がらないわけがないという。
KROKUS-Heart Attack ★★ (2020-06-03 00:09:47)
次世代バンドが続々メガヒットを飛ばすアメリカにおいて、徐々に居場所を失いつつあったKROKUSが、オリジナル・メンバーであるクリス・フォン・ロア(G)復帰と、MCA RECORDSへの移籍を経て'88年に発表した10thアルバム。
安定感のあるパフォーマンスや、マイケル・ワグナーが手掛けたプロダクションからはメジャー・バンドとしての貫禄が溢れてくる一方で、やる気が空回りしたかの如くDEF LEPPARDからWHITESNAKEまで、元ネタがスケスケ過ぎて目のやり場に困るような楽曲が続くため、「KROKUSがやらかした作品」として評価が割れる本作。
これ聴いて立腹するHR/HMファンの気持ちも非常に分かるのですが(当時メンバーは曲作りについてインタビューでどう答えていたんでしょうかね?)、後追いリスナーの気楽さゆえか、ライブで盛り上がりそうなアンセミックな③、『悪徳のメタル軍団
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GARY MOORE-Live at the Marquee ★★★ (2020-06-01 23:59:04)
悪名高いJET RECORDSとの契約解消を目的に’80年11月にマーキーでレコーディングされたライブ盤。危うくお蔵入りしかけましたが'83年に正式リリース。ただレーベル消滅に伴い権利関係が不明瞭になったためCD化には更に10年近い歳月を要しています。
録音時の顔触れはゲイリー・ムーア(G)、ケニー・ドリスコール(Vo)、アンディ・パイル(B)、ドン・エイリー(Key)、トミー・アルドリッヂ(Ds)という布陣。80年代の人気作発表以前ということで、セットリスト的には少々地味に映るかもしれませんが、それを補うようにメンバーがハッスルハッスル(死語)。とりわけ、RAINBOW時代とは印象の異なる攻撃的な演奏を繰り出すドン・エイリーと、長い手足を活かしてパワフルなドラミングで畳み掛けるトミー・アルドリッヂが、ゲイリーから主役の座を奪い取らんと刻み込む白熱の楽器バトルは本作の大きな聴きどこ
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ANGI SCHILIRO-White Lady ★★★ (2020-05-28 23:15:07)
スイスから現れ、ハモンド・オルガンをフィーチュアした様式美HR寄りのサウンドをもって一部のメタル愛好家に強いインパクトを与えたSTORMBRINGER。その中心メンバーたるアンジー・スキリロ(G)がバンド解散後、映画のサントラを手掛けたり、CHINAへの楽曲提供、PAGANINIのアルバムへの参加といったバイト仕事を経て、'93年にFEMS RECORDSから発表し1stソロ・アルバム。(レコーディング自体は'89年に行われた模様)
OPナンバー①こそイングヴェイ風味も感じられるネオクラシカル調の疾走ナンバーですが、演奏にしろ作曲スタイルにしろ、リッチー・ブラックモア&ゲイリー・ムーアからの強い影響が伺える作風はSTORMBRINGER時代から変わっておらず、オール・インストの本編は、基本的に抒情メロディとクラシカルな美旋律が優しく耳に沁み込んでくる、ミドル~スロー系の楽曲を主体と
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ECLIPSE-Bleed & Scream-Ain't Dead Yet ★★★ (2020-05-26 23:13:26)
熱気と冷気を交錯させながら哀愁のメロディが駆け抜ける
アルバムのハイライト・ナンバー。猛烈な憂いを発散する
サビメロと、Voの熱唱ぶり、後に続く泣きのGソロに
涙腺をベンベン掻き鳴らされるますよ。
ECLIPSE-Bleed & Scream ★★★ (2020-05-26 01:23:50)
北欧HR/HMシーン指折りの腕利きソングライター、エリック・モーテンセン(Vo)率いるECLIPSEが、'12年に発表した4thアルバム。
近年は来日公演も敢行する等、スタジオ・プロジェクトの段階を脱して、ライブ・バンドとしての評判もメキメキ高めつつある彼らゆえ、それに合わせて音楽性も初期のメロハー路線から、より実戦映えする骨太な正統派HM路線へと作を重ねる毎にビルドアップ。殆どパワー・メタリックとさえ評せそうな疾走ナンバー⑧も収録する等、本作の辺りからそうしたサウンドの軌道修正の試みの跡がハッキリと顔を覗かせるようになりました。
だからと言って、ヘヴィさの演出に執心するあまりメロディのフックがなおざりになる…なんて下手を打ったりしないのが流石で、本編は北欧のバンドらしい胸を打つ哀メロと、ハード・エッジが見事な融合を果たした楽曲がズラリ。OPナンバーに相応しい華やかさを纏って
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BURN-So Far, So Bad-We Are The Young ★★★ (2020-05-25 01:24:00)
北欧メタルばりの透明感を湛えた
哀愁のメロディと、バンドの大陸志向を感じさせる
キャッチーなコーラス・ワークの融合が見事にハマった
アルバムでも1、2を争うハイライト・ナンバー。
BURN-So Far, So Bad ★★ (2020-05-23 09:21:05)
同名バンドが世界中にいて最早どれがどれだかです、こちらはマーク(B)とバーニー(Key)のスタックハウス兄弟により結成され、オリジナル・メンバーだったドラマーの死去という悲劇を乗り越えて、現在までに4枚のアルバムを残している英国出身の5人組。本作は彼らが'93年に発表した1stアルバムにあたる作品です。自主制作盤かな?
当時雑誌の輸入盤レビューで見かけて以来気になってはいたものの、結局買う機会を逸したまま早幾年月。それが去年の正月に古本屋のCDコーナーで500円で売られているのを偶然発見してしまい、思わず「やっと会えたね…」と辻仁成みたいなことを口走ってしまいましたよ。
このバンド名でメンバーにKey奏者もいるとなると、ついついDEEP PURPLE型HRを期待してしまうのが人情というものですが、彼らが志向するサウンドは、熱っぽく歌い上げるVo、コンパクトに練られたソロを弾く
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TEER-Teer-Heaven's Not Enough ★★★ (2020-05-21 01:17:00)
肉厚に刻まれるバッキングの上で、爽やかさと
哀愁が程よくブレンドされたメロディと分厚い
ハーモニーが華麗に舞う、このバンドが目指す
音楽性を端的に示してくれるOPナンバー。
TEER-Teer ★★★ (2020-05-20 01:08:28)
中心メンバーのジョン・ティアー(Ds)からバンド名を頂戴してTEERを名乗ったアメリカはフロリダ州出身の5人組が、'00年にNOW AND THEN RECORDSから発表したセルフ・タイトルのデビュー作(…と思ったら、自主制作の1stもあるのね)
本作は'18年に心臓発作で急逝したギタリストで、フロリダHR/HMシーンのちょっとした顔でもあったラルフ・サントーラの全面バックアップを得てレコーディング作業が進められおり、そのせいか、肉厚に刻まれるバッキングの上で、キャッチネスと哀感が程よくブレンドされた流麗なメロディ、分厚く重ねられたボーカル・ハーモニー、テクニカルなGソロとが華麗に舞うメロディアスHRサウンドは、MILLENIUM、EYEWITNESSといったラルフ絡みのバンドに通じる爽やかな味わいに満ち溢れています。
Voの音程が時折怪しいのはご愛嬌ながら、情熱的な歌いっ
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RAMOS-Living in the Light-Tell Me Why ★★★ (2020-05-19 01:26:31)
スペーシーなイントロで十分に焦らしてから
哀愁のメロディが走り始める、本編においては
ハード寄りな仕上がりのロック・チューン。
ギターも比較的弾きまくっていますが、
常に歌心を失わないのがこの人の美点。
物悲しくもキャッチーなコーラスが絶品ですよ。
RAMOS-Living in the Light-Winds of Change ★★★ (2020-05-19 01:15:23)
マーク・ウェイツの美しい歌声に導かれてスタートする
爽やかな清涼感溢れるメロディアスHRナンバー。
Keyの用い方も効果的で、THE STORMやTWO FIRESといった
バンドのアルバムに収録されても立派にハイライト・チューンの
役目を果たせたのではないかという名曲ぶりです。
RAMOS-Living in the Light ★★★ (2020-05-17 23:37:34)
ギタリスト発掘人ことマイク・ヴァーニー社長の目に留まり、LE MANSの一員としてSHRAPNEL RECORDSからプロ・デビュー。しかし以降は一貫して「テクニックの披露よりメロディ」「ギターより歌」重視のスタンスを崩すことなく今に至るギタリスト、ジョシュ・ラモスが、現FOREIGNERのケリー・ハンセンをプロデューサーに迎えて(バックVoにも参加)'03年にFRONTIERS RECORDSから発表したソロ・アルバム。
初めてのソロ名義、その上フュージョン畑で活躍するスチュワート・ハム(B)、SHRAPNEL作品でお馴染みのアトマ・アナー(Ds)、元EYESで、イングヴェイのバンドのシンガー候補だったこともあるマーク・ウェイツ(Vo)等、腕に覚えのあるミュージシャン連中がバックを固めていることあり、もしかしたら今回は派手にGを弾きまくったインスト・アルバムなのかも…と思いきや、
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ALEX MASI-The Watcher-The Watcher ★★★ (2020-05-16 09:31:47)
ジェフ・スコット・ソート型のVo、クラシカルな旋律を奏でるKey
ドコドコと突進するリズムとに乗って、アレックス・マシのGが
縦横無尽に駆け巡る、アルバム表題曲でもあるスピード・ナンバー。
非常にイングヴェイ的なサウンドではあるのですが、個人的には
SHRAPNELメタルの世界に通じるものも強く感じたり。
ALEX MASI-The Watcher ★★★ (2020-05-14 01:41:19)
80年代からアメリカを拠点に活動していたイタリア人ギタリスト、アレックス・マシ。'89年には1stソロ『ATTACK OF THE NEON SHARK』がグラミー賞インストゥルメンタル部門にノミネートされるという輝かしい実績を残す等、ある意味アメリカン・ドリームを掴んだ男である彼氏が’97年に発表した、バンド名義(MASI)では3枚目となるアルバム。
「自虐的だなぁ」と名前のインパクトは抜群ながら、過去作ではアメリカン・メタルやフュージョンがかったHRを演っていて今一つピンと来るものがなかったのですが、本作においてはザクザク刻まれるリフ、ドコドコ疾走するリズム、青筋立ててシャウトするVo、その合間を縫ってクラシカルなGソロが華麗に走り抜けるスピード・ナンバー①④が全てを物語る通り、どこを切ってもメタル汁100%、RISING FORCE時代のイングヴェイを更にビルドアップしたよう
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SHIVA(80'S)-Firedance-Stranger Lands ★★★ (2020-05-13 00:37:24)
素直に乗らせてはくれない、引っ掛かり気味に進行する
山あり谷ありな曲展開と、哀愁迸るVoの熱唱、
それにエモーションを滾らせたGソロとが楽曲を
一層ドラマティックに盛り上げる、本編指折りの名曲の一つ。
SHIVA(80'S)-Firedance-En Cachent ★★★ (2020-05-13 00:21:40)
妙に艶っぽいBがリード楽器の役割を果たすことで
HR的ヘヴィネスと、プログ・ロック的なドラマ性が同居した
独特な魅力が浮遊するこのバンドならではの名曲に仕上がっています。
美しいボーカル・ハーモニーも印象的。
SHIVA(80'S)-Firedance ★★★ (2020-05-12 00:32:23)
一口にNWOBHMといっても、スラッシュ・メタル誕生を促したアグレッシブなバンドからポップ/メロディアスな方向に振り切ったバンド、更には70年代に隆盛を極めたプログレッシブ・ロックの精神を継承するバンドまで、その音楽性は非常に多岐に亘っていました。
ヒンドゥー教最高神からバンド名を頂く英国はブリストル出身の3人組が、’82年発表の本デビュー作で聴かせてくれるのは、レザー&スタッドで身を固めたメンバーと、ソフト帽&スーツ姿のメンバーが入り混じる一風変わったアー写の出で立ちからも窺い知れる通り、NWOBHMのエッセンスとプログレッシブ・ロックのエッセンスが溶け合わされた個性的なHRサウンド。同じ方向性&トリオ編成ということでLIMELIGHTのことを思い出したりもしますが、“ASHES TO ASHES”みたいな分かり易い名曲も書いてくれていたLIMELIGHTに対し、こっちは万人向け
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STORMBRINGER-Stormbringer-Fight With Me ★★★ (2020-05-10 10:16:33)
SFタッチのアートワークの世界が脳裏に広がるようなHRナンバー。
Vo、G、Keyが互いに高め合いながら昇り詰めていく、
楽曲後半クライマックス・パートは膝を叩かずにはいられない劇的さですよ。
STORMBRINGER-Stormbringer-Tearin’ Your Eyes ★★★ (2020-05-10 10:03:00)
“CATCH THE RAINBOW”を始め、RAIBOWの名曲のエッセンスを抽出して
STORMBRINGER風に味付けした感じの泣きのバラード。
アンジー・スキリロのGプレイの素晴らしさは言わずもがな、
個人的にはGに負けないぐらい泣きまくって楽曲の哀愁濃度を更に上昇させる
声質自体に憂いが立ち込めるVoの熱唱にも激しく心打たれます。
STORMBRINGER-Stormbringer-Susi ★★★ (2020-05-10 09:52:52)
長らく「寿司」呼ばわりしていましたが、正しくは「スージィ」だった抒情インスト曲。
“スイスの散歩道”と勝手に邦題を付けたくなるぐらい、
メロディや曲構成はほぼほぼゲイリー・ムーアの“パリの散歩道”からの頂きで、
それだけなら決して褒められたものではないのですが、
オリジナルにだって決して聴き劣りしないアンジー・スキリロ入魂の
Gプレイが、この曲に安易なパクリを超えた輝きを焼き付けています。
STORMBRINGER-Stormbringer ★★★ (2020-05-09 03:11:28)
DEEP PURPLEの名盤『嵐の使者』から拝借したバンド名、ハモンド・オルガンをフィーチュアした正統派HRサウンド、それにリーダーのアンジー・スキリロ(G)が奏でるクラシカルな風情を湛えたインスト曲に至るまで、スイスにおいて虹紫魂を継承して活動するSTORMBRINGERが、'85年にMAUSOLEUM RECORDSに残した唯一のフル・アルバム(リリース当時の邦題は『メタル・ハリケーン』)。
「哀愁強めの“I SURRENDER”」といった趣きのOPナンバー①がアルバムの幕開け役を担うことからも分かる通り、ガチガチの様式美路線ではなく、適度にポップな要素も取り込んだサウンドはどちらかと言えばジョー・リン・ターナー時代のRAINBOWタイプ。スキリロのGプレイもリッチーのみならずゲイリー・ムーアからの影響が色濃く伺え、本編最後には“パリの散歩道”のカヴァー⑩が収録されていることも
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KROKUS-Stampede-In the Heat of the Night ★★★ (2020-05-07 00:48:19)
KROKUS版“死の国の彼方に”とでも言いたくなる(単なる印象論)
7分以上の長尺を情感豊かに、且つドラマティックに綴る大作ナンバー。
元HEADHUNTERの新Voピーター・マクターナーの
持てる力全てを振り絞るような熱唱に胸打たれます。
KROKUS-Stampede-Stampede ★★★ (2020-05-07 00:37:48)
「ソロ・プロジェクトだなんて言わせねえぜ!」
とばかりにフェルナンド・フォン・アルプが意気軒高に叩きつける、
タイトル通り荒馬の如く疾走するOPナンバー。
ツインGによる劇的なハーモニーと新Voの塩辛シャウトも
JUDAS PRIEST直系な楽曲のヘヴィ・メタリックな感触を増強してくれています。
KROKUS-Stampede ★★★ (2020-05-06 00:14:10)
’89年発表の『HEART ATTACK』を最後に、ほぼ解散状態にあったというスイスのベテランHRバンドKROKUSが、'91年に帰還の挨拶として放った11thアルバム。(日本盤はVICTORからのリリース)
正直、この頃彼らについては「名前は知ってるけど…まだやってたの?」と完全に興味の範疇外。しかもバンドというよりは唯一残ったフェルナンド・フォン・アルプ(G)のソロ・プロジェクト状態ゆえ、本作に対する期待値は限りなくゼロベースだったのですが、しかし後追いで聴いて吃驚。これが名盤『髑髏の紋章』(’83年)にだって負けない気迫が漲る力作じゃありませんか。
脇を固めるメンバーも、元KILLERのマーニー・モーラー(G)、マーク・ストレイス激似のカミソリ・シャウトが鼓膜をつんざくピーター・マクターナー(Vo)、後にPOLTERGEISTに参加するピーター“ラビット”ハース(Ds)
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TRIUMPH-Edge Of Excess-Troublemaker ★★★ (2020-05-04 23:55:00)
ホラー映画「ヘルレイザー3」のサントラに提供された
(但しホラーな雰囲気は微塵も感じられない)イキのいい疾走ナンバーで、
正直映画の方は微妙な出来栄えでしたが、新加入のフィル・XのGプレイが
前面に押し出されたこの曲はカッコイイ。ギル・ムーアも歌とドラムで
溜まっていた鬱憤を晴らすようにハジけまくっています。
TRIUMPH-Edge Of Excess ★★ (2020-05-03 23:38:25)
作曲クレジットをバンド名義にされることに対しかねてから不満を抱いていたリック・エメットが遂に脱退。後任ギタリストとしてフィル・Xことフィル・ゼニースを加え、新たにVICTORY MUSICと契約を交わしたTRIUMPHが’92年に発表した10thアルバム。ちなみにゲストとしてALIASやVON GROOVEのメンバーの名前がクレジットされていたり。
こちとらリック・エメットに思い入れがバインバインなので、ミスターXだかスーパーXだか知らねえが、いい年こいてXなんて名乗ってる輩にTRIUMPHのギタリストの座が務まるわけねーだろ!と上から目線で批判しまくっていたのですが、しかしそのX氏が現在ではBON JOVIのメンバーなのですから、バンドの見る目の確かさに感心するとともに、己の見る目のなさに顔真っ赤という。
ストレートに押して来る骨太なHRサウンドへと回帰を果たした本編では、
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GREAT WHITE-Elation-Love Is Enough ★★★ (2020-05-03 00:29:43)
夕焼け色の哀愁を帯びたメロディと、マーク・ケンドールの泣きのGが
実に涙腺に沁みる抒情ナンバー。物悲しいメロディをエモーショナルに
歌い上げるテリー・ルイスのハスキー・ボイスが絶品にハマっていますよ。
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