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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 101-150
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LAZY-Dream A Dream ★★ (2024-05-16 00:32:54)
3枚目のシングル“赤ずきんちゃん御用心”が起死回生の大ヒットとなった――これがコケれば大手を振ってHRバンドに戻れると期待していたメンバー的には複雑な思いがあったようですが――LAZYが、’78年に発表した2ndアルバム。
曲作りは全てレーベル・サイドが(主に歌謡曲界隈から)参集した外部ライター勢が担当、歯が浮くような甘い歌詞から、和製BAY CITY ROLLERSの線を狙ったという明朗快活なポップ・ロック・サウンドに至るまで、1st『THIS IS THE LAZY』(’77年)同様、お仕着せのアイドル路線は今回もガッチリと堅持。それでも前作の成功を受け、多少ながらもバンド側の発言権も増したのか、楽曲にしろパフォーマンスにしろ、その端々でLOUDNESSへと至るHR/HM路線の息吹が確認できる仕上がりとなっています。
特に高崎“スージー”晃のGプレイは単なるアイドル枠には
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LAZY-Rock Diamond-Hotel ★★★ (2024-05-15 00:18:32)
リフにリードに切れ味の鋭さを発揮するスージー高崎のGプレイ、
楽曲をパワフルに駆動させるデイビー樋口の攻撃的なドラミングと
後のLOUDNESSを彷彿とさせる要素モリモリのHMナンバー。
ミッシェル影山の歌う歌詞にメタル感はゼロですが、
今となっちゃこれはこれでLAZYならではの味かなと。
LAZY-Rock Diamond ★★ (2024-05-13 22:23:21)
LOUDNESSの高崎晃(G)と樋口宗孝(Ds)、今やアニソン界の大御所となった影山ヒロノブ(Vo)らがかつて在籍していたバンドLAZY、’79年発表の4thアルバム。
LAZYの作品は、アイドル人気でがっつり稼ぎたいレコード会社と、本格的なHR路線を追求したいと望むメンバーとの間で毎度鍔迫り合いが繰り広げられており、その濃度差が各アルバムに独特の味わいをもたらしていたりするのですが、メンバー自らが収録曲の大半を手掛ける形でレコーディングが行われている本作は、(アルバム・タイトルが物語る通り)比較的バンド側の主張が通ったと言える仕上がり。まぁ赤面を誘う歌詞にしろ曲調にしろ、相変わらずメインとなるのはブリブリのアイドル歌謡路線であり、影山とリードVoを分け合う高崎や樋口のヘタウマな歌唱が、却って当時の男性アイドルっぽさをマシマシにしているのも微笑ましいという。
いやでも今となっ
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EMIL SIGFRIDSSON-Back To Yesterday-Spanish Lullaby ★★★ (2024-05-10 21:28:19)
スパニッシュ・テイスト薫る哀愁のメロハー。
伸びやかなVoも楽曲の魅力を十全に引き立てていて、
シンガー及び作曲者としてこの人の優れた才を
存分に堪能できる名曲に仕上がっています。
EMIL SIGFRIDSSON-Back To Yesterday ★★★ (2024-05-08 00:49:36)
本国ではデビュー早々チャート№1の座にアルバムを送り込み、著名なミュージカルやディナー・ショーを手掛ける等、着実にキャリアを積み上げてきたというスウェーデン出身のシンガー/ソングライター、エミル・ジーグフリードソン(舌噛みそうな名前だ)、’24年発表の3枚目のソロ・アルバムにして日本デビュー作。
母国語で歌っていた前2作は完全にポップス・アルバムだったそうですが、SUPREME MAJESTYのメンバーを曲作りのパートナーに迎えレコーディングが行われた本作で披露されているのは、高揚感に満ちたメロディ、歌の合間をフラッシーに駆け巡るG、楽曲を華やかに色付けるKeyとが生き生きと躍動する80年代風味満点のポップ・メタル。かつてはアメリカのバンドのお家芸だったこの手のサウンドも、今や北欧メロハー勢がそのお株をすっかり奪ってしまった感がありますね。
主役たるエミールも、伸びやかで張り
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クリスタルキング-Moon-Woman ★★★ (2024-05-03 00:10:39)
オルガンのイントロに続いてヘヴィなGリフが刻まれ
田中昌之のパワフルなシャウトが響き渡るという
完全にヘヴィ・メタリックな仕上がりのOPナンバー。
クリスタルキング-Moon ★★★ (2024-05-02 00:44:52)
歌い出しは超有名だが後の歌詞が続かない「あ~果てしない~フフフ~フ~フフフ~」「いや知らないのかよ」ってなオードリー風漫才でお馴染み(?)、“大都会”を大ヒットさせたCRYSTAL KINGが’85年に発表した5thアルバム。ちなみに個人的に初めて購入したクリキン作品がこれでした。
『北斗の拳』主題歌を歌っていたので以前から名前だけは認知していましたし、その昔たまたま耳にした本作OPナンバー“WOMAN”なんて、オルガンのイントロに続いてスタートする曲調が完全に正統派HMのノリじゃないですか。まぁ実際に聴いてみると、ホンキートンク風のピアノが躍るロックンロールから、徳永英明が歌いそうなAORバラード、爽やかなシティPOPチューンまで、本編にはバラエティ豊かな楽曲が並んでおり(この辺は前作『CITY ADVENTURE』と同様)、全体的にバラード成分も強め。単純にHR/HMジャンルで
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QUIET RIOT-Quiet Riot-Don't Wanna Be Your Fool ★★★ (2024-04-30 23:27:08)
“THUNDERBIRD”に匹敵する名バラード。
哀愁のメロディやポール・ショーティノの歌の上手さは勿論のこと、
カルロス・カヴァーゾの泣き叫ぶGも楽曲をエモーショナルに
盛り上げてくれていますよ。
QUIET RIOT-Quiet Riot ★★★ (2024-04-29 22:44:21)
人気の急落とメンバー間の不和。バンドの内と外に大きな問題を抱え進退窮まっていたQUIET RIOTが、その両方の元凶としてケヴィン・ダブロウを放逐。後任には元ROUGH CUTTの実力派シンガー、ポール・ショーティノを迎え入れて新体制を整えると’88年に発表した6thアルバム。邦題は『新たなる暴動』。
いきなり重厚な横ノリ・チューン①で幕が上がることからもお察しの通り、これまでの明るく華やかなポップメタルから一転、今作はHM/HRシーンのルーツ回帰ブームに歩調を合わせるかの如く、ミドル・テンポの楽曲を中心に据えた渋めでブルージーなHMサウンドを追求した仕上がりとなっています。良くも悪くも個性の塊だったケヴィンの声を失い、作風も大幅に変化したことで発表当時ファンの間では賛否両論を呼んだそうですが、少なくともこのスタイルはポールのVoにマッチしていますし、バンドを支えるカルロス・カヴァ
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クリスタルキング-City Adventure-FM Station ★★★ (2024-04-26 00:53:59)
ギター主導で突き進むタイトなHRナンバー。
歌詞は多少赤面を誘う部分が無きにしも非ずかもしれませんが
マーク・ボールズもかくやな、田中昌之のねっとり絡みつくような
納豆ハイトーンVoは圧巻ですよ。
クリスタルキング-City Adventure ★★★ (2024-04-25 00:23:33)
“大都会”のミリオン・ヒットで知られ、HR/HMリスナー的豆知識としては、爆風スランプ~XYZ→Aのファンキー末吉も在籍していたというロック・バンド、CRYSTAL KINGが’84年に発表した4thアルバム。
自分が彼らのことを認知したのは、昭和の小学生の御多分に漏れず、アニメ『北斗の拳』主題歌“愛をとりもどせ‼”が切っ掛け。その“愛を~”にしろ、“大都会”の「嗚呼~果てしない~♪」にしろ、田中昌之の凄まじいハイトーンVoが強烈に耳に焼き付いていたのですが、実際に本作を聴いてみると、もう一人のシンガーであるムッシュ吉﨑とのツインVo体制及び両者が織りなす美しいハーモニーを生かした曲作りがなされており、収録曲もギンギンにGを効かせたHRナンバーあり、都会派AORチューンあり、哀愁の歌謡バラードあり…とバラエティ豊か。歌詞に関しては歌謡曲的クサさが気になるという向きもありましょうが、
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MYRATH-Desert Call-Memories ★★★ (2024-04-24 00:14:41)
美しくも哀しい泣きメロを纏ってドラマティックに展開する名バラード。
ここから一際ハードかつアグレッシブな“IRONIC DESTINY”へと
繋がっていく流れも最高です。
MYRATH-Desert Call ★★★ (2024-04-23 00:00:49)
初期メンの一人で、1st『HOPE』ではVoも兼任していたエリエス・ブシューシャ(Key)の脱退という一大事を乗り越えてリリースされた新作『KARMA』も好評を博しているチュニジアのプログレッシブHMバンドMYRATH。本作は彼らが、盟友ケヴィン・コッファート(ADAGIO)をデビュー作に引き続いてプロデューサー/エンジニアに起用しレコーディングを行い、フランスのインディ・レーベルXⅢ BIS RECORDSから’10年に発表した2ndアルバムに当たる作品です。
本作より現フロントマンのザヘル・ゾルカディ(Vo)がバンドに加入。この時点で既に卓越した歌唱力を披露する看板シンガーを得て陣容が整い、OPナンバー①のイントロから早くもアラビックな旋律全開で迫り来る本編は、(未だSYMPHONY Xからの影響の残り香を端々に残しつつも)これまで以上に妖艶なメロディと、ストリングスを有用した
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REVOLUTION SAINTS-Against the Winds-Show Me Your Light ★★★ (2024-04-19 00:50:37)
ディーンのVo、ジョエルのG、アレッサンドロのKeyとが一丸となって
猛烈な泣きを演出する名バラード。このレベルの名曲を必ずアルバムに
収録してくれるからREVOLUTION SAINTSは侮れませんよ。
REVOLUTION SAINTS-Against the Winds ★★★ (2024-04-18 00:14:25)
今やJOURNEYと並んでディーン・カストロノヴォ(Vo、Ds)のメイン・ワークとなったプロジェクト、REVOLUTION SAINTSが'23年に発表した5thアルバム。
ディーン以下、アレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(Key)、ジョエル・ホークストラ(G)、ジェフ・ピルソン(B)という顔触れに変化がないとはいえ、前作『EAGLE FLIGHT』リリースから僅か9ヵ月のブランクで新作登場というハイペースな活動っぷりには吃驚ですよ。これはプロジェクトが勢いに乗っている証なのか、単なる粗製乱造か、どっちだ?…と若干の不安を覚えながら再生ボタンを押したのですが、聴き終えてみると、どうやら前者であることが判明してホッと胸を撫で下ろした次第。
要所にアップテンポの楽曲が配された本編は、メロハー路線に大きく振られた『EAGLE~』から再びHR方向に揺り戻しが図られている印象で、正直収録
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KANSAS-Drastic Measures-Don't Take Your Love Away ★★★ (2024-04-15 23:33:04)
明るくポップな仕上がりの『DRASTIC MEASURES』の中にあって
哀愁を帯びたメロディ、メリハリの効いた曲展開等々
プログレ・ハード路線の面影を残した名曲です。
これをディノ&ジョン・エレファンテが手掛けているのですから
やはりこの兄弟の作曲センスは傑出していますよ。
KANSAS-Drastic Measures ★★ (2024-04-11 00:28:27)
バンドの看板でもあったバイオリン奏者ロビー・スタインハートの去ったKANSASが、'83年に発表したジョン・エレファンテ加入2作目となる9thアルバム。
前作収録の名曲“PLAY THE GAME TONIGHT”のスマッシュ・ヒットに気を良くしたレコード会社の「もっとコマーシャルなアルバム作らんかい」との圧力により、曲作りの主導権がケリー・リヴグレン(G)から、フロントマンたるジョンと、彼の兄でプロデューサー/コンポーザーとして鳴らすディノ・エレファンテに移行。それに伴い、ニール・カーノンが手掛けた乾いた音作りといい、シンセを大々的にフィーチュアしてメロディから湿り気が、曲展開からはプログレ色が減じられた楽曲といい、今作は(まさしくアルバム・タイトルが示す通り)大胆な作風の刷新が図られた仕上がりとなっています。
正直、スティーヴ・ウォルシュ在籍時代のKANSASサウンドを期
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PINNACLE POINT-Symphony of Mind-In The Wake Of Hope ★★★ (2024-04-09 23:49:22)
仄かな哀愁を湛えて駆け抜ける軽快な曲調に、
プログレ・ハード然とした凝ったアレンジが編み込まれた技ありの逸品。
イントロからしてもろKANSASで、『暗黒への曳航』とか『モノリスの謎』に
こんな曲収録されてなかったっけ?と思わずKANSASのカタログを聴き直してしまいましたよ。
PINNACLE POINT-Symphony of Mind-Shadows of Peace ★★★ (2024-04-09 23:41:49)
バイオリンがリード楽器として、山あり谷ありのドラマティックな
曲展開を牽引。6分越えの大作ナンバーながら、大仰さよりも
優美な軽やかさが勝る曲調がまさしくKANSAS(風)。
要所で流麗に楽曲を彩るKeyの存在もそれっぽくて◎
根性入ったなりきりぶりにグッとくる逸品ですよ。
PINNACLE POINT-Symphony of Mind ★★★ (2024-04-09 00:20:13)
ANGELICAへの参加や、現在はソロ・シンガーとしての活動でも知られるジェローム・マッツァ(Vo)が、FATEのトーベン・エネヴォルドセン(G)らをゲストに招いて立ち上げたプロジェクト、PINNACLE POINTの2ndアルバム(’18年発表)。
ソロ作ではANGELICA時代を思わすメロハー・サウンドを披露してくれていましたが、本作において追求されているのは、彼が愛して止まない黄金時代のKANSAS――具体的に言えば『永遠の序曲』『暗黒への曳航』『モノリスの謎』辺り――を彷彿とさせる、職人の拘りとポップな大衆性が絶妙なバランスで融合を遂げたプログレ・ハード・サウンド。スティーヴ・ウォルシュばりに熱唱する自身のVoを生かしつつ、リード楽器として曲展開を牽引するバイオリンの存在(シンセ等で代用せずわざわざ専任奏者を立てる姿勢も良し)といい、6分越えの大作が収録曲の半数を占めるも、
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JUNKO-The Splendor-Lay Me Down ★★★ (2024-04-05 00:27:11)
胸を打つ哀愁のメロディとJUNKOのエモーショナルな歌唱が映えるバラード。
怖いもの見たさで聴き始めたら、普通に実力派シンガー然とした歌いっぷりで吃驚でしたよ。
松本孝弘の泣きのGも楽曲をドラマティックに盛り上げてくれています。
JUNKO-The Splendor-Dead Or Alive ★★★ (2024-04-05 00:20:37)
橘高文彦提供の秀逸な疾走ナンバー。
とはいえゴリゴリにヘヴィ・メタリックということはなく
適度にKeyも効かせたゴージャスな仕上がりなのが時代を感じさせますね。
松本孝弘もフラッシーなGプレイで華を添えてくれています。
JUNKO-The Splendor ★★★ (2024-04-03 23:37:51)
JUNKO名義2作目であり、三原じゅん子の歌手活動の取りあえずの一区切りとなった’86年発表の11thアルバム。
《ぶっ飛んで下さい。ロック遊女。》という帯惹句と、ジャケットを飾る和服を着崩したJUNKOの艶姿を見ると早くも迷走の気配がビンビンですが、10th『SO DEEP』に引き続いてB’z結成前の松本孝弘(G)が全面参加。鳴瀬喜博(B)、そうる透(Ds)、大平勉(Key)らがバックを固め、作曲陣にもハワード・キリー(河井拓実の変名)やAROUGEの福田純&橘高文彦(マネージメントが同じだった関係でツアーにも帯同していた模様)が名を連ねる等、基本的には前作で披露されたHR/HM路線を踏襲した仕上がりとなっています。
但し“WIRE ROCK”のようなゴリゴリのHMナンバーが姿を消し、煌びやかなシンセのフィーチュア度が格段に高まったサウンドは、80年代らしくよりゴージャスな
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三原順子-VERSUS-切り裂かれたウェディング・ドレス ★★★ (2024-04-03 00:21:43)
北島健二がGプレイと作曲で関与。アルバム自体は過渡期の色合いを
残した仕上がりながら、このHRナンバーに関しては次作『SO DEEP』の
試し撃ちのようなカッコ良さを誇っています。
三原じゅん子もツッパリVoで楽曲を盛り上げてくれていますよ。
三原順子-VERSUS ★★ (2024-04-01 23:45:10)
現在は芸能界から紆余曲折を経て政界へと転身を遂げている現自民党参議院議員の三原順子(当時は「三原じゅん子」)が、'85年に発表した9枚目のソロ・アルバム。
ロングヒットとなった“だって・フォーリンラブ・突然”を代表曲とするそれまでの歌謡アイドル路線から、10th『SO DEEP』(’85年)で突如HR/HM路線へと大きく舵を切ることとなる彼女ですが、その一歩手前で、北島健二(G)や松原正樹(G)を手始めに、デレク・ジャクソン(B)、村上秀一(Ds)、難波弘之(Key)ら、手練れのセッション・ミュージシャン達を多数起用してレコーディングが行われている本作は、次作への布石となるようなイキの良いHRナンバーあり、キャッチーなハードポップあり、気怠げな昭和ブルースあり…といった具合に、様々なタイプの楽曲が混在する「ザ・過渡期」な仕上がり。(フィル・スペクターとTHE RONETTSの代表曲
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JUNKO-So Deep-I believe So ★★★ (2024-03-28 23:53:42)
作曲はハワード・キリー…って誰?(シンガー/ソングライター河井拓実の変名らしい)
ドラマティックなイントロだけで期待感を煽ってくれますが
実際、堂々たるJUNKOの歌唱、松本孝弘の泣きのGをフィーチュアして
パワフルに盛り上がっていく名曲に仕上がっています。
JUNKO-So Deep-Hurry Over ★★★ (2024-03-28 23:41:09)
44 MAGNUMの広瀬さとし提供曲。
オラオラと肩で風切るような曲調に、
JUNKOのハスっぱなスケバンVoがマッチしています。
JUNKO-So Deep ★★★ (2024-03-27 22:58:33)
「人に歴史あり」ということで、個人的に杉田かおるとごっちゃになって時々混乱する三原順子が、《SINGER JUNKO DEBUT!》なる帯惹句を引っ提げてJUNKO名義で’85年に発表した10枚目のソロ・アルバム。
「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディ」の名台詞で知られる『3年B組金八先生』のスケバン役で注目を集めた不良性感度ゆえか、はたまた歌謡アイドル路線に行き詰まりを感じたからか、ここではイメチェンを図って本格HR/HMサウンドに挑戦。リリース当時BURRN!!誌でもレビューされていて「曲は〇、歌が×」と40点食らっていましたが、この時既に2桁に達する作品を世に送り出して来た実績の持ち主だけあって歌唱力は安定。多少の生硬さはあれど、甘いアイドル声とは異なるドスの効いたハスキーVoもこのスタイルに合っています。
それに何より楽曲が良い!Gを弾いているのが無名時代の松本孝弘で
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VELVET PΛW-VELVET PΛW-Long Way Out ★★★ (2024-03-27 00:10:32)
心地良く疾走する、1stアルバム中にあっては
比較的ストレートなロック・チューン。
とはいえコーラスの重ね方等、技ありなアレンジには
しっかりこのバンドらしさが宿っています。
VELVET PΛW-VELVET PΛW ★★★ (2024-03-25 23:39:09)
聖飢魔Ⅱとの関わりでも知られるVELVET PAWが、バンド・コンテストで好成績を収めたことを切っ掛けにメジャーのCBS/ソニーと契約を得て、満を持して'89年に発表した1stアルバム。
女性だけの5人組という編成でも注目を集めたバンドであり、今となっちゃ時代を感じさせるバブリーなジャケットと、《パワフルでちょっぴりオシャレな女の子ならではのハウの魅力満載》なる帯惹句を見た時は「プリンセス・プリンセスのフォロワーか?」と思ったりしたものですが、どっこい本作で披露されているのは、中心メンバーたる桐生千弘(Ds)の卓越した作曲/作詞センスと、メンバーの確かな技量に下支えされた、浮ついたところ等まるで感じられないタイトなプログレッシブ・ロック・サウンド。曲展開には変拍子をバリバリ仕込みつつも、飽くまでキャッチーな歌とメロディをアレンジの中心に据え(シンセも有用)、メジャー・アーティストら
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REMEDY-Something That Your Eyes Won't See-Thunder In The Dark ★★★ (2024-03-21 23:23:49)
PVも作られているアルバムのハイライト・ナンバー。
ミドル・テンポの楽曲ながら、ヒンヤリとした冷気と
差し込んでくるような悲哀を纏ったメロディには
「これだから北欧メタルはやめられない」と
思わされる魅力が備わっていますよ。
REMEDY-Something That Your Eyes Won't See ★★★ (2024-03-21 00:04:49)
セッション・ミュージシャンとしてキャリアを積むロバート“ロリ”フォルスマン(G)が音頭を取り、コロナ禍で活動の場を失っていたメンバー達が集まって結成されたスウェーデン出身のHRバンドREMEDY、'22年発表の1stアルバム。
80年代に活躍したHM/HRアーティストからインスピレーションを得ているというだけあって、彼らがクリエイトするサウンドはフックに富みキャッチー。かつメロディには北欧のバンドらしい透明感や叙情性も加味されており、もしリリースが30年前なら間違いなくゼロ・コーポレーションから《北欧、珠玉美旋律の神髄。悲哀の情感が心の琴線を優しく撫でる…》みたいな大仰な帯惹句を添えられてデビューを飾っていたであろう逸材感漂う仕上がり。これがマーキーやキングではなくWARD RECORDSからの発売ってのが珍しいですね。
但し90年代のゼロ勢と異なるのは、音質面やVoの弱さと
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Storm Force-Age of Fear-Breathe ★★★ (2024-03-19 01:00:04)
重厚でヘヴィ・メタリックな曲調ながら大味になることなく、
愁いを帯びたメロディにはグレッグ・フレイザーの作曲術がキラリと光ります。
ソロではギタリストとしてのセンスも垣間見せてくれますし、
Voの熱くパワフルな歌いっぷりもハマっていますよ。
Storm Force-Age of Fear ★★★ (2024-03-15 00:54:02)
中古盤屋で本作を初めて目にした時は、STORM FORCEなるバンド名の響きから何となく「北欧のパワー・メタル・バンドかな」とか思ったものですが、国内盤帯を読み込んでみれば北欧出身でもパワー・メタル・アクトでもなく、何と80年代に活躍したカナダが誇るメロディアスHRの雄BRIGHTON ROCKの中心メンバーだったグレッグ・フレイザー(G)により新たに結成されたバンドであることが判明。「そうなると話が変わってくるよ?」と慌ててレジまで持っていったことは言うまでもありません。
こちらは’20年発表の彼らの1stアルバムで、BRIGHTON ROCK時代を思わす華やかなハーモニーに彩られたキャッチーなメロディック・ロック・チューン①のみならず、カナダ産らしい雄大さを宿した感動的なバラード⑦やら、ヘヴィ・メタリックにアルバムを締め括る⑩やら、本編にはバラエティ豊かな楽曲が取り揃えられた仕
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JACK RUSSELL-For You-Always ★★★ (2024-03-13 00:30:15)
アコギが爪弾かれるイントロが鬼平犯科帳のエンディング曲みたいですが
楽曲自体も愁いをたっぷりと含んでいて聴き惚れますよ。
哀愁のメロディをエモーショナルに歌い上げるジャック・ラッセルの
歌ウマっぷりも際立つ名曲です。
JACK RUSSELL-For You ★★★ (2024-03-12 00:25:32)
GREAT WHITEのフロントマンとして、現在もその看板を守り続けるジャック・ラッセル(Vo)が、故ボブ・キューリック&ビリー・シャーウッドをプロデューサー兼曲作りのパートナーに招いてレコーディングを行い、'02年に発表した2枚目のソロ・アルバム。
GREAT WHITE健在時に制作され、その息吹も感じられる仕上がりだった1stソロ『SHELTER ME』(’96年)に比べると、主要メンバーが櫛の歯が抜けるように欠けていき、バンドが実質的な解散状態に陥ってしまった時期にレコーディングが進められている本作は、今後ソロ・アーティストとして自身が進むべき方向性を模索するかの如く、ピアノやアコースティック・ギター、爽やかなハーモニーとに彩られたバラード~スロー・ナンバー系が大半を占め、よりジャックの「歌」に焦点を絞ったライトでメロウ、AOR寄りのサウンドが託されています(敬愛する実父の死
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CRY WOLF-Crunch-On The Run ★★★ (2024-03-08 21:45:39)
デビューEPとアメリカ・デビュー作『CRUNCH』に収録。
鋭角的に刻まれるGリフ、パワフルなハイトーンVo、
厚盛りのボーカル・ハーモニー等、80年代STRYPERを
彷彿とさせるカッコ良さに痺れる名曲です。
CRY WOLF-Cry Wolf ★★ (2024-03-06 23:08:48)
メンバーがイケメン揃いな上に、ミュージシャンとしての技量も確かということで、日本では今は亡き新宿レコードがデモテープを国内盤ミニLPとしてリリースし、レーベル契約もないのに来日公演を敢行する等、ちょっとしたビッグ・イン・ジャパン的人気を獲得したというLAの4人組CRY WOLF。本作は彼らがEPIC/SONY RECORDSとのディールを得て’89年に発表した1stフル・アルバムとなります。
CRY WOLFなんて哀愁HRでも演っていそうなバンド名ですし、先行して耳にする機会を得た名曲“ON THE RUN”のSTRYPERを彷彿とさせるカッコ良さが決め手となって購入を決意した作品でしたが、実際のところここで披露されているのは、一口にポップ・メタルといってももう少しロックンロール寄りというか、レイドバックした感じが漂うサウンド(当時のブルーズ・ブームの影響もあったんでしょうかね)。
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TED POLEY-Modern Art-Running For The Light ★★★ (2024-03-05 00:39:24)
劇的なイントロで掴みはOK。
メロディの切なさを増幅するテッドのVoと、
DEGREEDメンバーのフックを効かせた楽曲構築術が
ガッチリと噛み合った名曲です。
TED POLEY-Modern Art ★★★ (2024-02-27 00:38:23)
本家DANGER DANGERに音沙汰はなくとも、ソロ・ワークに、TRIXTERのスティーヴ・ブラウンと組んだTOKYO MOTOR FISTと、変わらず多忙なミュージシャン・ライフを送るテッド・ポーリー(Vo)が新たに立ち上げたプロジェクトMODERN ARTの1stアルバム。(’18年発表)
スウェーデンで開催されたロック・フェスに出演した際に親交を深めた同国出身の新鋭HRバンドDEGREEDの協力を得てレコーディングが行われており、「なるほど、これまでのソロ作とは趣きを変えて、こっちでは今流行りの音楽に全力で乗っかったサウンドを追求していくわけね」と、現代美術風のジャケット・アートワークを見ながら勝手に解釈していたのですが、実際に聴いてみると、Keyを生かした煌びやかなアレンジやダンサンブルなリズム・ワークは今風でありつつも、楽曲自体はテッドの甘く切ない歌声が映えるメロディア
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BRAZEN ABBOT-My Resurrection-Godforsaken ★★★ (2024-02-22 23:58:32)
Voはトニー・ハーネルが担当。彼には珍しいヘヴィ・メタリックな曲調ですが
衰え知らずのハイトーンを駆使して難なく歌い上げています。
中間部でスリリングかつ流麗なピアノ・ソロを奏でて楽曲を盛り上げる
Key奏者のナイスなお仕事にも耳を奪われてしまいますね。
BRAZEN ABBOT-My Resurrection-Dreams ★★★ (2024-02-22 22:56:41)
ジョー・リン・ターナーがVoを担当。まさしく「アテ書き」といった感じの
後期RAINBOWを彷彿とさせる美しく哀愁に満ちたメロディが心地良い逸品で
ジョーも見事に歌い上げてくれています。ストリングスの導入が非常に効果的ですし
さりげなく駆け巡るピアノにも耳惹かれますよ。
BRAZEN ABBOT-My Resurrection ★★★ (2024-02-21 00:46:49)
名曲“MY BLUE MOON”のヒットで知られる北欧メタル・バンドBALTIMOOREに在籍していたニコロ・コツェフ。このブルガリア人ギタリストがリーダーを務めるBRAZEN ABBOTが、ジョー・リン・ターナー&ヨラン・エドマンというお馴染みの面子に加え、TNTのトニー・ハーネル、ECLIPSEのエリク・マーテンセンらをゲストに迎えてレコーディングを行い、’05年にFRONTIERS RECORDSから発表した5thアルバム。
日本盤リリースが見送られていたこともあり、てっきり今一つの出来栄えなのかと思いきや、これが過去作にも全く引けを取らないクオリティだったんで、「なして国内盤未発売?」と。本作にて披露されているのは、DEEP PUPLE/RAINBOWからの影響を基調に据えつつ、生オケやポップ・センスも巧みに溶け合わされた古き良き北欧メタル(風)サウンド。ジョー起用がハマっ
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INDIGO DYING-Indigo Dying-Better ★★★ (2024-02-19 23:24:47)
誰がどう聞いてもEVANESCENCEからの影響は明らかですが
良い曲なのもまた事実。ヘヴィな曲調に愁いを加える
ピアノの美旋律が効果的で、勿論ギサ・ヴァッキー嬢の
Voも楽曲を力強く盛り上げてくれています。
INDIGO DYING-Indigo Dying ★★★ (2024-02-15 23:23:55)
FRONTIERS RECORDSが、南米はチリ出身の女性シンガー、ギサ・ヴァッキー(松任谷由実のアルバムにもバック・ボーカルとして参加したことがあるのだとか)を売り出すべく立ち上げたプロジェクトINDIGO DYINGの1stアルバム。’07年発表。
目論み通りの大ヒットとはいかなかったようで、残念ながらプロジェクトが残したのは本作1枚きりながら、プロデュースをファブリツィオ・V・グロッシが担当、ゲストVoにマイケル・キスク&マーク・ボールズを招き、トミー・デナンダーやジョン・マカルーソといった面々が背後を固める等、手厚いバックアップ体制が敷かれているだけあって完成度は上々。披露されているのは当然80年代風味満点のメロハー…かと思いきや、意外にも仄かにゴシック・メタルのエッセンスもまぶされたモダンなメロディック・ロック・サウンドで、そもそも収録曲は書下ろしの新曲ではなく、オルタナ
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707-The Bridge-Message From A Friend ★★★ (2024-02-14 00:39:42)
ソリッドなGがけん引するハードネスと
爽やかなメロディが生み出すキャッチネス
それに軽快に踊るKey(ピアノ)が付与する
仄かな叙情性がバランス良く組み合わされた
アルバム屈指の逸品。
707-The Bridge ★★★ (2024-02-12 23:12:49)
707といえば、THE STORMやTWO FIRE等の活動で知られる名シンガー、ケヴィン・チャルファントがかつて在籍し、映画主題歌でもあった名曲“MEGA FORCE”をスマッシュ・ヒットさせたことで知られるミシガン州デトロイト出身の4人組。本作は'04年に日本ではSPIRITUAL BEASTから唐突にリリースされた作品で、最初目にした時は「すわ、707再結成か?!」と色めき立ちましたが、実際は3rd『MEGA FORCE』(’83年)リリース前にレコーディングを完了させながらも、方向性を巡るレコード会社との確執でお蔵入りを余儀なくされてしまった「幻の3rdアルバム」というべき秘蔵音源だったという。(なので当然ケヴィンは不参加、Voはフィル・ブライアントがBと兼任しています)
初期作にあったプログレ・ハードの面影はほぼ姿を消し、Keyを抑え気味に、その分ソリッドなGをこれまで以
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SOLEIL MOON-Warrior-Nothing Matters ★★★ (2024-02-12 01:54:16)
たっぷり情感の込められたVo、G、そしてストリングスが
一体となって哀切な調べを奏で、息苦しい程の盛り上がりを呈する
2ndアルバムのハイライト・ナンバー。
特にラリー・キングの歌ウマっぷりには惚れ惚れさせられますよ。
TED POLEY-Beyond the Fade-Sirens ★★★ (2024-02-08 00:20:50)
仄かに哀愁も塗された爽やかなメロディが駆け抜けていく
マーティン兄弟提供のハードポップ・チューン。
テッドのVoは多少加齢による枯れを感じなくもないですが
自身が歌うに相応しい楽曲を得て、魅力的な歌メロを
エモーショナルに歌い上げてくれています。
TED POLEY-Beyond the Fade ★★★ (2024-02-06 00:43:30)
本丸DANGER DANGERは開店休業状態が続き、THE DEFIANTSやTOKYO MOTOR FISTといったサイド・プロジェクトが活況を呈する最中、看板シンガーたるテッド・ポーリーがFRONTIERS RECORDSから’16年に発表した3枚目のソロ・アルバムがこちら。
同レーベルと初めて組んだ前作『SMILE』はアメリカン・メロハーの快作に仕上がっており、テッド的にもその仕事ぶりに満足がいったのか、本作では収録曲の大半をFRONTIERS RECORDS側が用意したソングライター勢に委ねています。プロデュース及びエンジニアリングはアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ、曲作りをVEGAのマーティン兄弟らが手掛け、ゲストには歌姫イッサを招く(バラード④でデュエットを披露)等、万全の陣容でレコーディング作業が進められただけに、軽くアベレージ越えの完成度はまぁ当然といったところ。
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