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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1151-1200
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AUTOGRAPH-Sign In Please-Friday ★★★ (2019-07-19 00:25:26)
花金(死語?)のワクワク感を体現するかのような、
今となっては郷愁さえそそられるパーティ・メタル・チューン。
明るい躍動感に溢れつつも、メロディはどこか胸キュンを誘う。
フラッシーなGとKeyも実に華やかに楽曲を彩ってくれています。
AUTOGRAPH-Sign In Please ★★★ (2019-07-18 00:52:07)
VAN HALENの前座を務めたことを切っ掛けにチャンスを掴み、’84年に発表すると米ビルボード・チャートの20位台まで上昇するヒット(最終的に70万枚を売り上げゴールド・ディスクを獲得)となった、LA出身でKey奏者を擁する5人組の1stアルバム。
LAメタル・ブームの隆盛期に発表されているだけあって、ミドル・テンポの楽曲を中心として、全楽器がユニゾンで刻むシンプルなリズム、きらきらシンセ、スティーヴ・プランケットのハスキーな(オッサン声ともいう)Voとハーモニーを活かした覚え易いコーラス・ワーク、そしてGIT講師も務めていたというタッピングの名手スティーヴ・リンチのテクニカルなGプレイがフィーチュアされた本作で聴けるのは、まさに「LAメタルど真ん中」といった趣きのサウンド。NIGHT RANGERとの比較は確かに的を得ていて、あちらを更にカラッと高温の油で揚げた感じのような音…
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VEGA-Stereo Messiah-My Anarchy ★★★ (2019-07-16 23:57:24)
憂いを湛えたヴァースから、爽快なコーラスへと至る曲展開が
霧の中を抜けて視界が一気に視界が開けるような解放感を味わえます。
声質自体が潤いを帯びているニック・ワークマンが歌うことで
爽やかさと共に一抹の切なさが漂うあたりもまたぐっとくる名曲。
VEGA-Stereo Messiah ★★★ (2019-07-15 23:58:34)
スティーヴ・ハリスが主宰するBEAST RECORDSからデビューを飾るも、今一つパッとした印象が残っていないKICK(2ndアルバムは傑作)の元シンガーであるニック・ワークマンと、FRONTIERS RECORDS付きの作曲家として、これまで数多のアーティスト/プロジェクトに優れた楽曲を提供して来たトム&ジェームズのマーティン兄弟(ちなみに双子)。以前からの知り合いだったというこの3人を中心に結成されたメロハー・グループVEGAが、'14年に発表した3rdアルバムがこちら。
プロデュースを現IT BITESのジョン・ミッチェル、マスタリングはHAREM SCAREMのハリー・ヘスが担当するという座組の下、曲作りの技前が冴え渡る兄弟と、実力派シンガーが超人タッグを組むのですから、完成度の高さは聴く前からある程度は保証済み。そして実際、アートワークからしてこれまでよりもグレードが上が
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ELIZA-Something Like Hot-Battle Field, Running Wild ★★★ (2019-07-15 23:51:35)
音質のハンデをものともしないキレのある演奏、やや線は細いが
オラオラと挑みかかるように歌うVo、劇的に絡み合うツインGと、
「アルバムの最後をスピード・ナンバーで締め括るバンドは信頼できる」
という自説を補強してくれる名曲の一つ。
ELIZA-Something Like Hot ★★★ (2019-07-13 02:01:41)
80年代の北海道HR/HMシーンを盛り上げ、近年再始動を果たしたELIZA。それに伴い音源の発表も活発化してくれていて、長らく入手困難だった’84年リリースの本1stフル・アルバムも、ボーナス・トラックとしてライブ音源6曲を追加収録する形で再発の運びとなり、後追いファンとしてありがたい限り。
派手なルックスにまず目が行く彼らですが、音楽性の方はLAメタルに通じるワイルドなノリの良さと、NWOBHMを通過した切れ味の鋭さを併せ持ち、そこに北海道出身バンドらしい(?)繊細且つ湿ったメロディも注入した、独特な味わいのHMをプレイ。楽器陣の演奏はタイト且つ疾走感に溢れ、Voもインスト・セクションに比べるとやや線の細さが気になる場面はあれど、それでも十分健闘している部類。特に、アルバムのラストに配された代表曲にして名曲⑪や、憂いを湛えたツインGが疾走するスピード・ナンバー②③、ドラマティック
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RICK PRICE-Heaven Knows-Church on Fire ★★★ (2019-07-11 00:19:19)
シングル・カットされたわけじゃないが、アルバムのハイライト・ナンバー。
心地良くドライヴする演奏、透明感も湛えた哀愁のメロディ、
リック・プライスの清涼感溢れる歌声に、ホットなGソロまでトッピングされて
その名曲ぶりときたら、この曲目当てにアルバム『HEAVEN KNOWS』購入しても
お釣りが来る勢いですよ。
RICK PRICE-Heaven Knows-Not a Day Goes By ★★★ (2019-07-11 00:14:15)
リック・プライスの名を知らしめたデビュー曲。(全豪チャート最高第5位)
乾いた哀愁を帯びたメロディが、適度にロックのエッジを効かせた演奏と
爽やか&伸びやかなリックの歌声でキャッチーに包まれた名曲。
そりゃヒットしますわなと。
RICK PRICE-Heaven Knows ★★★ (2019-07-10 00:20:20)
デビュー前から話題を集めていたオーストラリア出身のシンガー/ソングライター、リック・プライス(Vo)がSONY MUSICとの契約を得て、マイケル・トンプソン(G)、ジョン・ロビンソン(Ds)らLAシーンでも指折りの実力派セッション・ミュージシャン達をバックに従えてレコーディングを行い、'93年に発表した1stアルバム。
オーストラリアと聞くと、どうしてもAC/DC系のワイルドなロックンロールを想像してしまいがちですが、ここで披露されているのは、清潔感漂わすイケメンなご本人のルックスと、透明感のある歌声を反映させたような、瑞々しく洗練されたハードポップ。オーストラリアの澄み渡った広い青空を想起せずにはいられない甘く爽やかなサウンドからは、アーシーな雰囲気や埃っぽさは殆ど感じられません。
作品全体としてはHR/HMとは若干の距離を感じざるを得ない音楽性ではあるものの、哀愁を効か
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RICK PRICE (2019-07-10 00:19:04)
音楽一家に生まれ育ち、若くしてセッション・ミュージシャンとして名を上げると、'88年に行われたオーストラリアの建国200年祭のテーマ・ソングを歌ったことで知名度大幅アップ。'90年にソニーとの契約を交わし、'91年に1st『HEAVEN KNOWS』でデビュー。シングル“NOT A DAY GOES BY”が全豪チャートTOP5入り、アルバムもチャート最高第3位の大ヒットとなる。
その後も定期的にアルバム・リリースを重ね、近年だと、'17年に同郷のシンガー/ソングライター、ジャック・ジョーンズと組んで発表した、米ウェスト/コーストの名曲にトリビュートを捧げるカヴァー曲集、その名も『CALIFORNIA DREAMING』がアルバム・チャートTOP10に入るヒットを記録している模様。
PHILLIP BARDOWELL-In the Cut-Voices of the Heart ★★★ (2019-07-08 23:56:26)
ジム・ピートリック提供。物悲しい曲調に
フィリップ・バードウェルのエモーショナルな
歌声が映える劇的なピアノ・バラード。
終盤の盛り上がりっぷりに胸が熱くなります。
PHILLIP BARDOWELL-In the Cut-Heart of a Hero ★★★ (2019-07-08 23:51:45)
HR然としたホットなエッジと、哀愁を纏ったキャッチーなメロディが
一体となって躍動する、スタン・ブッシュの曲作りの手腕が冴え渡る逸品。
それを見事に歌いこなすフィリップ・バードウェルのVoも素晴らしい。
PHILLIP BARDOWELL-In the Cut ★★★ (2019-07-08 01:57:33)
ブルース・ゴウディ率いるUNRULY CHILDや、ブラジル出身のマルチ・アーティスト、アレック・メンドンカのプロジェクトN.W.O.等への参加で知られるシンガー、フィリップ・バードウェルが'05年に発表した2ndソロ・アルバム。
ここ日本ではイマイチ知名度に乏しい御仁ですが、本作のレコーディング・メンバーには、プロデューサー兼ソングライターのトミー・デナンダー(G)と、ダニエル・フローレス(Ds)という当代きってのメロハー職人2人が名を連ねている上、作曲者欄に目をやると、マーク・スピロ、スタン・ブッシュ、ボビー・バース、カート・クオモ、それに我らがジム・ピートリック等々、実に強力な面子の名前がクレジットされており、お店でこれを見た時は「そりゃ買わないわけにはいかんでしょうが」と思わず呟いてしまいましたよ。
実際、相変わらずエモーショナルで伸びやかなフィリップの歌声といい、そ
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BRUCE TURGON-Outside Looking In-These Tears Must Fall ★★★ (2019-07-07 01:20:22)
ルー・グラムとの共作曲で、彼もバックVoとして参加。
どうせならリードVoも担当しちゃえば良かったのに。
尤も、ブルースのVoに文句があるわけではなく、
青い炎が揺らめくような熱唱で、このアルバムでも1、2を争う
ドラマティックな名曲を盛り上げてくれています。
憂いを湛えた重厚さを増幅するBプレイも◎ですよ。
BRUCE TURGON-Outside Looking In-Faith ★★★ (2019-07-07 01:12:13)
憂いを帯びたメロディをエモーショナルに歌い上げるVoとG、
ピアノの美旋律が、どことなく都会の冬(日の昇る直前の朝)を
思わせる冷ややかな空気を運んでくる、ムーディで重厚なHRナンバー。
BRUCE TURGON-Outside Looking In ★★★ (2019-07-05 00:40:42)
ルー・グラムの幼馴染で、BLACK SHEEP~ソロ時代~SHADOW KING~FOREIGNERと、長らく彼の相棒役を務めてきたブルース・ターゴンが、自らVoとBを兼任してレコーディングを行い、'05年に発表したキャリア初となるソロ・アルバム。
その門出を祝うように、プロデューサーにPINK CREAM 69のデニス・ワード、レコーディング・メンバーとして盟友ルー・グラムの他、リッキー・フィリップス、ロニー・モントローズ、デニー・カーマッシ、トム・ギンメル、ダイアナ・ミルズetc…といった多彩な面々が集結。但しここで追求されているのは飽くまでアンサンブル重視の抒情的なメロディアスHRであり、都会的なクールネスも漂わす洗練されたサウンドからは、やはりブルース在籍時代のFOREIGNERに通じるものが感じられます。特にルー・グラムとの共作である憂いを帯びた重厚な⑦と、暖かみに溢れた
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DANNY VAUGHN-Traveller-Restless Blood ★★★ (2019-07-03 00:23:58)
カラッと抜けの良い曲調がアメリカンなノリの良さを担保する一方、
流麗に閃くピアノとキャッチーなメロディは仄かな哀愁を運んできます。
ダニー・ヴォーンというシンガーの資質にぴったりフィットした名曲。
DANNY VAUGHN-Traveller-Lifted ★★★ (2019-07-03 00:18:14)
ピアノとVoのみのしっとりとした導入から、全楽器が加わり
快活にテンポアップするアルバム後半のハイライト・ナンバー。
要所でのピアノの良い仕事と、胸のすくようなダニー・ヴォーンの
歌いっぷりの良さが楽曲の爽快感を盛り上げてくれます。
DANNY VAUGHN-Traveller ★★★ (2019-07-02 00:43:08)
FRONTIERS RECORDS肝煎りのメロハー・プロジェクトFROM THE INSIDEの成功に手応えを感じたダニー・ヴォーン(Vo)が、WAYSTEDから数えてキャリア20周年の節目を迎え、自身の原点である「クラシカルなメロディアス・ロックのスタイル」をこれまで以上に尊重するべく'07年に発表した1stソロ・アルバム。
レーベルの意向で北欧メロハーに通じる透明感と哀愁を湛えたメロディアスHR路線が徹底されていたFROM THE INSIDEに比べ、意表を突いてアイリッシュ風味漂うOPナンバー①で幕が上がる本作は、そこにほんのりアメリカンな要素(土の薫り)も加味。全ての曲作りをダニー本人が手掛けていることもあって、より彼自身のシンガーとしての資質に寄り添ったサウンドが展開されています。
それでいて、例えば以前VAUGHN名義でリリースされた作品ほどアーシー過ぎないのもポ
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MYRATH-Shehili-Dance ★★★ (2019-06-30 23:08:04)
エキゾチックでメロディアスでシンフォニック。
MYRATHの魅力が分かり易く伝わる(良い意味で)コマーシャルな出来栄えで、
レコード会社のプッシュでリーダー・トラックに選出されたというのも納得。
MYRATH-Shehili-Wicked Dice ★★★ (2019-06-30 23:02:12)
これまで以上にリフ&リズムはヘヴィになっているのですが、
ザヘル・ゾルガディが熱っぽく歌うしなやかなメロディは
しっとりと憂いを帯びていてキャッチー。エキゾチックな旋律を
奏でるGソロと、時折閃き楽曲の抒情性を増幅するピアノも
非常に良い仕事をしてくれています。
MYRATH-Shehili ★★★ (2019-06-27 23:32:13)
飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進中のMYRATHが'19年に発表した最新作。日本でも着実に人気が高まっているようで、バンド側もそれを意識してか今回はボーナス・トラックで日本語詞にもチャレンジしてくれているという。嬉しいじゃありませんか。
母国チュニジアの芳醇な民族音楽のエッセンスをふんだんに取り入れ、テクニカルでドラマティックなプログレ・メタルと大胆に交配してみせたサウンドは、オリエンタルな個性を分かり易く打ち出せる反面、曲作りの幅を広げ難く、作を重ねる毎にマンネリ化していく危険性も孕んだ諸刃の剣。…のようにも思うのですが、情熱的に歌い上げるVo、官能的なリードGと、積極活用されるヴァイオリンやチュニジアの伝統楽器によって奏でられる、アラビアンなメロディの濃厚な哀愁はしっかりと保持する一方で、リフにリズムに、これまで以上にメタリックなアグレッションも強調することで新風が吹き込まれた収録曲の
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LUCIFER'S FRIEND-Black Moon-Call the Captain ★★★ (2019-06-26 00:09:32)
張りのあるジョン・ロートンの歌声にしろ、
タイトに疾走する楽器陣のパフォーマンスにしろ
溌剌として若々しく、全く年齢を意識させないHRナンバー。
それでいてインスト・パートでは老獪なアレンジが光っています。
ニクイねどうも。
LUCIFER'S FRIEND-Black Moon-Palace of Fools ★★★ (2019-06-26 00:04:42)
重量感溢れる前半から軽快に疾走する後半へと繋がる
メリハリの効いた曲展開を、ジョン・ロートンの表情豊かなVoと
仄かにプログレ・テイスト薫るドラマティックなアレンジとで彩った、
芳醇な英国臭が実に味わい深い逸品。
LUCIFER'S FRIEND-Black Moon ★★★ (2019-06-24 23:37:20)
ジャケットに、お馴染みの凸凹コンビが復活していて思わずニッコリさせられる、’19年発表のLUCIFER’S FRIEND再結成第2弾アルバム。(通算11作目)
ジョン・ロートン(Vo)、ペーター・ヘスライン(G)、ディーター・ホーンズ(B)ら中心メンバーの年齢は揃って70歳を越え、後期高齢者まであともう一息という陣容ゆえ、「体を壊してツアーに出られなかった」とか「体調が万全でなくレコーディング・スケジュールに支障が出た」とか、バンドの存続以前に心配すべきニュースが山盛りなLUCIFER’S FRIENDですが、出している音の方は、ショッピング・チャンネル観覧席のオバ様方が羨望の溜息を洩らしそうな張り艶を保ち続けるロートンの歌声といい、タイトに躍動する楽器陣のパフォーマンスといい、これがまぁ、相変わらず実に若々しい。
それもボトックス注射打ちまくった痛々しい若作りではなく、アダ
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DON AIREY-Keyed Up-Adagio ★★★ (2019-06-24 00:49:31)
クラシックの名曲“アルビノーニのアダージョ”のカヴァー。
壮絶に泣きまくるGは故ゲイリー・ムーアの名演で、
レコーディングは'09年9月に行われていた模様。
楽曲の素晴らしさ/演奏のクオリティ両面において
まさに「お宝音源」との評価に相応しい逸品。
ドン・エイリーに感謝ですよ。
DON AIREY-Keyed Up ★★★ (2019-06-23 02:11:45)
現在はDEEP PURPLEに加入し、故ジョン・ロードの後任という大役をこなすドン・エイリー(Key)が'14年に発表した作品。彼のソロ・アルバムを購入するのは『K2-栄光と悲劇の物語-』(’88年)以来でして、日本盤が発売されたのもアレ以来なのだとか?
'11年に急逝したゲイリー・ムーア(G)の参加音源が収録されていることから購入を決意しましたが、ゲイリー以外のゲストの顔触れもまぁ渋い。盟友グラハム・ボネット(Vo)の参加は予想の範疇にしても、PERSIAN RISKのカール・センタンス(Vo)とか、元BLACK SABBATHのローレンス・コットル(B)とか、再結成SWEET SAVAGEのメンバーだったサイモン・マクブライド(G)とか、英国HR/HMシーン一筋に歩んできたドンのキャリアを物語るかのように、派手さはなくとも滋味溢れる面子が集結しています。
本作で聴けるのは
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RALF SCHEEPERS-Scheepers-The Pain Of The Accused ★★★ (2019-06-20 23:13:21)
ジャケットにフィーチュアされた、2、3人は人を殺めてそうなルックス(失礼)とは裏腹に
剛から柔まで、ラルフ・シーパースの卓越した歌唱力が遺憾なく発揮された
ドラマティックな大作ナンバー。しかもこれをラルフ自身が作曲しているのだから大したもの。
そして嘗ての僚友カイ・ハンセンが劇的なGソロで楽曲の盛り上がりに華を添えるという
至れり尽くせりなアルバムのハイライト。
RALF SCHEEPERS-Scheepers ★★★ (2019-06-20 22:27:24)
ジャーマン・メタル・シーンが誇る実力派シンガー、ラルフ・シーパースが'11年に発表した初のソロ・アルバム。
リリースはFRONTIERS RECORDSですが、いきなりAOR/産業ロックを歌い出すような衝撃展開はなく(それはそれでちょっと聴いてみたい気がしますが)。山籠もりの修行を終えて人里に降りてきた格闘家みたいなラルフの黒光りする勇姿をフィーチュアしたアートワークと、荒々しく刻まれるリフ&リズムの上でハイトーンVoが鼓膜をつんざくOPナンバー①のカッコ良さが物語る通り、ここで披露されているのはJUDAS PRIEST成分がドックンドックンと脈打つストロングな正統派HMサウンド。というか、バック・メンバーがマット・シナー(B)を筆頭にPRIMAL FEARのメンバーばかりなので、演ってることはほぼほぼPRIMAL FEARと一緒。(本作の方がよりソリッドでメタリックかな)
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LUCIFER'S FRIEND-Good Time Warrior-My Love ★★★ (2019-06-19 00:52:39)
LUCIFER'S FRIENDらしいドラマティックな曲展開を織り込みつつも
全体としては非常に聴き易く、何だったら映画やドラマの主題歌として
ヒット・チャートを賑わしてたって不思議ではないポテンシャルを
ビンビンに感じさせてくれる名バラード。
LUCIFER'S FRIEND-Good Time Warrior ★★★ (2019-06-18 01:02:02)
URIAH HEEPに帯同する形で実現した初来日公演に感激して以来、LUCIFER’S FRIENDについては「ジョン・ロートン在籍時代のアルバムだけ持ってりゃいいや」という態度は改め、元COLOSSEUMⅡのマイク・スターズが歌っていた時期のアルバムもチェックしようと努めているのですが、今更集めようとするとこれが結構大変でして。なるべく帯付国内盤が欲しいのだけど、下手すりゃ中古盤に5桁の値が付けられていて全然手が出せねぇ…。
という益体もない個人的愚痴はともかく。本作はマイク・スターズ加入一発目として'78年に発表された6thアルバム。一作毎に音楽性が大きく変化していた時期ゆえ、ここで聴けるのはサタニックなバンド名とは裏腹に、明るく軽快にハジけるロックンロール・サウンド。事前知識なしに聴いたらこのギャップに結構驚いたんじゃなかろうか、と。
尤も、そこは百戦錬磨のベテラン・バ
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BOULDER-Boulder-Join Me in L.A. ★★★ (2019-06-17 00:48:05)
哀愁を帯びた曲調はアルバムの他の収録曲とは若干気色が異なり、
それもその筈で原曲はウォーレン・ジヴォンの『さすらい』('76年)に収録。
ただ良い曲には違いありませんし、シンセによるミステリアスなイントロをプラスし、
よりHR色を増強する等、魅力的なカヴァーに仕上がっています。
BOULDER-Boulder ★★ (2019-06-16 00:52:20)
数々の名作・名曲を世に送り出してきたシンガー/ソングライターのスタン・ブッシュと、AXE、GUILD OF AGES、EDGE OF FOREVER等の活動で知られるボブ・ハリス。このメロハー・マニアからの信頼篤い職人2人のキャリアの出発点となったアメリカのバンド、BOULDERが米メジャーのELEKTRA RECORDSに'79年に残した唯一のフル・アルバム。先日中古盤屋を回遊していたら本作の帯付CDを発見して「こんなん発売されてたのか、知らんかった!」と思わず衝動買いしてしまいましたよ。まぁ実際は輸入盤に帯と解説が付属しているだけだったのですが、それでも謎多きバンドの一端を知ることが出来たので、ありがてぇありがてぇ。
ちなみにスタン・ブッシュは、本作にはフロンロマンではなくギタリストとして参加しており、曲作りにはほぼノータッチ。そのせいか、BOSTON辺りを天日干しして湿り気を
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BOULDER (2019-06-16 00:51:13)
後にソロ・アーティストとして一旗揚げるスタン・ブッシュ。フランク・ザッパやスティーヴ・ヴァイとの活動で名を上げたボブ・ハリスらが在籍。その割に結成に至る経緯等に謎が多いバンドで、ELEKTRA RECORDSから唯一の作品となるセルフ・タイトルのデビュー作を発表するも、HMブームの到来前だったこともあってから本国では話題になることなく撃沈、バンドは消滅してしまったという。
ANDRE MATOS-The Turn of the Lights-Hisame (Japanese Enka Cover) ★★★ (2019-06-13 00:04:52)
妙にハキハキとしたアンドレ・マトスの日本語の歌にちょっと笑ってしまうのですが
哀愁を帯びた曲調と、ヘヴィ・メタリックなアレンジの相性は良好。
ドラマティックな好カヴァーではないでしょうか?
あと、なぜかこのカヴァーを聴く度に“泳げたいやきくん”のことを思い出してしまうという。
曲調似てるのか。
ANDRE MATOS-The Turn of the Lights ★★ (2019-06-12 00:50:02)
高齢のベテランや、若くして破天荒なライフスタイルを送ってそうなミュージシャンだと、訃報に触れてもある程度は粛々と受け止められるものですが、アンドレ・マトス死去とは…。全く予想だにしなかった方向からブン殴られたような衝撃ですよ。
本作は彼が'12年にソロ名義で発表した3枚目のアルバムで、初めてサシャ・ピート以外のプロデューサーと組んで制作されているせいか、全体的にメロパワ・メタル色もラテン色も控えめ。よりモダンでプログレッシブなアプローチが目立っており、OPナンバーにしちゃ覇気に欠ける①や、本編を色濃く覆う内省的なムード、テンションを抑え気味に淡々と歌うマトスのVoもそうした印象に拍車を掛けています。無論②⑩のような疾走ナンバーも健在ですが、若干「置きに来てる」感がなくもないそれらよりは、憂いに満ちた③、ムーディなバラード④といった、マトスの哀愁声が映える、一聴地味だけど聴くほどに味
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PHENOMENA-Psycho Fantasy-How Do You Feel ★★★ (2019-06-10 23:56:19)
アルバム『PSYCHO FANTASY』では3曲リードVoを取っているグレンですが
粘っこいグルーヴにソウルフルな表現力、突き抜けるハイトーンと、
その歌ウマっぷりを遺憾なく発揮しているのがこの名曲ではないでしょうか。
聴き進める程に抒情性が高まっていく曲展開にも引き込まれます。
Carry On ★★★ (2019-06-10 23:41:47)
NWOBHMにもLAメタルにも第一次北欧メタルブームにもリアルタイムでは間に合わなかった身にとって、
「後世まで語り継がれるHR/HMの名曲」とは、己がこのジャンルを聴くようになるずっと以前から
既に厳然として存在する楽曲ばかりだったわけですが、考えてみればそんな自分にも
「後世まで語り継がれる名曲誕生にリアルタイムで立ち会えたかも」
と思わせてくれた楽曲の一つが、この“CARRY ON”だったなぁと。
当時それぐらいのインパクトを受けた名曲でありました。
PHENOMENA-Psycho Fantasy ★★ (2019-06-10 00:22:46)
HR/HMシーンにおけるロック・オペラ・プロジェクトに先鞭をつけたPHENOMENA。『PHENOMENA』(’84年)『DREAM RUNNER』(’87年)『INNERVISION』(’93年)の3作をもって完結をみた同プロジェクトが復活し、'06年に発表した4thアルバム。
小さなお子様が目にしたら悪夢にうなされそうなホラー映画調のジャケットがフィーチュアされた本作は、過去作に比べるとゲストの顔触れはやや地味め(CLOVEN HOOFの参加には驚きましたが)。また簡素なプロダクションの下、やたら殺伐としたGリフが刻まれ、曲によってはラップ調のVoを取り入れていたりと、あからさまに流行――それも周回遅れ気味――を意識している感じなのも何だかなぁと、アルバム序盤はあまり良い印象が持てずにいました。
しかしながら、聴き進める内に本編は徐々にドラマ性と抒情性を回復。先に「ゲスト
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Jester-Its Time ★★★ (2019-06-08 00:20:54)
カナダはオンタリオ州ウィンザー出身の4人組が、'94年に発表した1stアルバム。(恐らく唯一作)
国内盤はゼロ・コーポレーションからの発売。かつてゼロのカタログをコンプリートすべくレーベル買いを実行していた時期もあった身としては、本作の存在を全く関知していなかったことに少なからずショックを受けたのですが、インターネットが発達した現在ですら、調べてみても素性に関しては情報が少ないバンドゆえ、「どうせ大したことない内容なんだろ?あん?」と上から目線のオラついた態度で本作に挑んだところ、いやこれが非常に歯応えの感じられる作品で、逆に「舐めてて申し訳ありませんでした」とこっちがシメられる羽目になってしまったという。
音の方はほんのりプログレ風味も漂うメロディアスHR。明る過ぎず暗過ぎないサウンドはまさにカナディアン・メロハーの面目躍如といったところで、楽器陣は安定したテクニックを有し
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Jester (2019-06-08 00:19:14)
アメリカと国境を接する街、カナダはオンタリオ州ウィンザーにて結成。
JOURNEY、BOSTON、RUSH、SAGAといった先輩バンドからの影響を糧に音楽性を磨き上げ、
4曲入りデモテープ『LAST LAUGH』を制作した後、’94年にMEGAROCK RECORDSから
1st『ITS TIME』を発表してデビュー。同作はゼロ・コーポレーションから日本盤も発売されている。
情報が少ないバンドゆえその後の消息は判然としないものの、
恐らく本作1枚きりで消滅してしまったものと思われる。
MIDNIGHT BLUE-TAKE THE MONEY AND RUN-UNTIL TOMORROW ★★★ (2019-06-06 00:56:35)
ドゥギーの魂の籠った熱唱といい、涙腺をクイクイ刺激してくる
泣きのGといい、そして哀愁の海に肩まで浸かったメロディといい
「エモーショナルとはこういうことだ!」と主張しまくる
ドラマティックで辛抱たまらんバラードの逸品。
MIDNIGHT BLUE-TAKE THE MONEY AND RUN-Till the Mourning ★★★ (2019-06-06 00:48:53)
明るく爽やかなメロディ、キャッチーでコマーシャルな
コーラス・ワーク、ポップな高揚感に満ちたメンバーの
パフォーマンスに、思わず心浮き立たされずにはいられない
哀愁の“SURRENDER”とは異なるベクトルの魅力を放射する
ハードポップの名曲です。
MIDNIGHT BLUE-TAKE THE MONEY AND RUN-SURRENDER ★★★ (2019-06-06 00:42:24)
ドゥギーの張りのあるハイトーンVo、泣きを湛えたG、北欧メタル的透明感を演出する
煌びやかなKeyとが、三位一体となった哀愁のメロディアスHRナンバー。
MIDNIGHT BLUE=この曲といっても過言ではない名曲じゃあないでしょうか。
MIDNIGHT BLUE-TAKE THE MONEY AND RUN ★★★ (2019-06-05 00:47:00)
ドゥギー・ホワイト(Vo)といえば、殆ど無名の存在からいきなりRAINBOWのフロントマンに抜擢されたシンデレラ・ボーイとして注目を集めたのも今は昔。すっかり便利屋シンガー稼業が板につき、たまに歌声を聴いても「また君か」とあんまり有難みを感じて貰えない昨今ですが、初めてMIDNIGHT BLUEでその卓越した歌唱力に触れた際には、「イギリスにはまだまだ凄いシンガーがいるんだなぁ」と感心させられたものですよ。
MIDNIGHT BLUEは、元TOBRUKのジェム・デイヴィス(Key)を中心に誕生したバンドで、後にブルース・ディッキンソンのSKUNKWORKSに参加するアレックス・ディクソン(G)なんかも在籍。’94年発表の唯一作である本作は、日本ではZEROコーポレーションから国内盤がリリースされ、特にOPを飾る名曲“SURRENDER”がメロディ愛好家から絶賛されました。彼らが本作
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HELIX-Back for Another Taste-Wheels of Thunder ★★★ (2019-06-03 23:52:05)
音作りは洗練されていてメタルっぽくはないのですが、
SAXONばりの曲名が物語る通りのハード・ドライヴィンな曲調と、
ベテラン・バンドらしい木目細かい曲作りの技とが同居した、
HELIXのHRバンドとしての牙が折れていないことを誇示する名曲です。
HELIX-Back for Another Taste-Running Wild in the 21st Century ★★★ (2019-06-03 23:47:08)
あえて打ち込み感を強調したリズムや、煌びやかなコーラス・ワーク等、
HELIX流に料理されたモダンなハードポップ・チューン。
しかしこれが大変素晴らしい出来栄えでして、特にVoの歌う
都会的というか、どこか冷ややかな哀感を湛えたメロディにグッときますね。
HELIX-Back for Another Taste ★★★ (2019-06-03 00:03:14)
オーセンティックなHR/HMへの逆風が一気に強まった’91年。アルバム・セールスの勢いが衰えメジャーのCAPITAL RECORDSとの契約を失ったカナダのHELIXが、オリジナル・メンバーの一人だったブレント・ドエナーの脱退に伴い、シングルG編成の4人組となって発表した7thアルバム。プロデュースはトニー・ボンジオヴィがバンドと共同で担当しています。(曲によってはニール・カーノンの名前もプロデューサーとしてクレジット)
HELIXについてよう知らんかった当時、「カナダのAC/DC」と呼ばれていたらしいとの薄らボンヤリとした情報と、日本盤のリリースがスラッシュ/パワー・メタル系のカタログを多数抱えるテイチクのMETAL MANIAだったことから、きっと刺々しくアグレッシブなサウンドが詰まってるに違いないと勝手に期待して聴き始めてみたらば、音作りはマイルドだしパフォーマンスも洗練され
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FIRST SIGNAL-FIRST SIGNAL ★★★ (2019-05-31 00:23:22)
日本でも高い人気を誇るカナダのHAREM SCAREM。そのシンガーであるハリー・ヘスを主役に迎えたプロジェクトのデビュー作。(’10年発表)
改名騒動に音楽的試行錯誤等、再結成以前のHAREM SCAREMは、バンドが演りたい音楽とファンが彼らに期待する音楽とが微妙なすれ違いを続け、その距離を埋めきれぬまま解散へと至った印象が少なからずありますが、FRONTIERS RECORDSの仕切りで実現した本作は、「俺達が理想とする初期HAREM SCAREM風の楽曲をハリー・ヘスに歌って貰いたい!」との願望ありきでレコーディングされているため、その辺りの思惑のズレが皆無。デニス・ワードがプロデュースを担当し、盟友ダレン・スミス(B)らのゲスト参加を仰ぎ、マーティン兄弟、ダニエル・フローレス、エリック・マーテンソンら、名うてのソングライター陣がハリーのために腕を振るうというお膳立ての揃い
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Peter Sundell-Now-Dust in the Wind ★★★ (2019-05-30 00:30:57)
“すべては風の中に”の邦題で知られるKANSAS屈指の名バラード。
素朴な美しさと詩情を湛えた原曲を、このバージョンでは
オーケストラの存在を強調して、より優美且つドラマティックに
アレンジしてカヴァー。ピーターの伸びやかな歌唱の見事さと相俟って
アルバムのハイライトの一つと言える仕上がりとなっています。
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