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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1401-1450
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PAGEANT-奈落の舞踏会 ★★★ (2018-11-19 00:38:31)
独自のサウンドとコンセプトをもって、例えば陰陽座なんかにも影響を与えたという関西出身のプログ・ロック・バンドPAGENTが’87年に発表した、新曲と既発曲のバージョン違い、及びスタジオ・ライブ音源等から構成される8曲入りミニ・アルバム。
実はSABER TIGERの久保田陽子が在籍していたPROVIDENCEと勘違いして購入してしまった作品でして(女性シンガーを擁し、バンド名が「ぱ行」で始まるとこぐらいしか合っていないのに)。でもまぁ折角買ったから…と取り合えず聴いてみたら、その内容のあまりの素晴らしさに「間違えて買って大正解!」と、そのまま愛聴し続けて現在に至るという。
1曲目の“人形地獄”からして、暗く湿ったメロディといい、メリハリの効いた曲展開といい、シンフォニック且つ劇的なサウンドはHR/HMリスナーにも十分アピールしうるドラマ性を有していて、何より耳奪われるのがバン
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RONDINELLI-Our Cross - Our Sins-It's a Lie ★★ (2018-11-18 02:17:53)
開幕早々、ボブ・ロンディネリの猛烈なドラミングからスタート。
本作に賭ける彼の意気込みの程が伝わってくるかのようです。
正直メロディに関してはあと一歩フックが足りていない感はあるのですが
ボブ兄ィのドラミングを追いかけているだけで結構楽しめてしまうという。
RONDINELLI-Our Cross - Our Sins ★★ (2018-11-16 23:29:13)
ボブ(Ds)とテディ(G)のロンディネリ兄弟によるプロジェクトが、トニー・マーティン(Vo)、ニール・マーレイ(B)らの助力を得て’02年に発表した1stアルバム。
メンバーの4分の3が元BLACK SABBATHというこの布陣、アートワークはファンタジックで、歌詞や曲名にはDRAGONやらEVILやらCROSSやらの単語が並ぶ…とくれば、弥が上にも濃厚な様式美HMサウンドへの期待感が高まるわけですが、本作はそうした期待に必ずしも応えてくれる作風ではないので注意が必要です。ここで聴けるのは間違いなく正統派HMであり、面子が面子だけにサバスの『CROSS PURPOSEES』(’94年)を彷彿とさせる楽曲も点在しているものの、メロディの湿り気や楽曲のドラマ性は控えめで、折角のマーティンのVoもこれだと声質のアクのなさがマイナスに作用してしまい、キメ曲不在の本編と相俟って、油断すると右
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GILLAN-On the Rocks ★★★ (2018-11-14 23:26:21)
‘81年6月、バーニー・トーメ(G)脱退5日前に、GILLANがドイツのアーヘンで行ったライブの模様を収めた実況録音盤。中古屋で見かけて「へー、こんなん商品化されてたんだ」と思わず興味に駆られて購入してしまいました。
ライン録りなのか、オーディエンスの歓声が殆ど入っておらず、また本来ショウのOPを飾っていスピード・ナンバー“UNCHAIN YOUR BRAIN”が録音上の不備で未収録という痛恨のミステイクが惜しい作りながら、代表作『FUTURE SHOCK』(’81年)を発表し、脂の乗り切っていた時期のGILLANのライブゆえ、楽曲も演奏も火が出るぐらいにホットでスリリング。「パンク世代のジミ・ヘン」トーメのGは脱退直前とは思えぬテンションの高さですし、何より圧巻なのが、プレイにしろアピアランスにしろ一癖も二癖もある個性派揃いの面子をがっちり従えて、1曲目からキレキレの歌声をブッ込
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FROM THE FIRE-THIRTY DAYS AND DIRTY NIGHTS ★★★ (2018-11-14 00:32:11)
NY出身の5人組が、ジーン・ボヴアー(CROWN OF THORNS)のプロデュースを得て'92年に発表したデビュー作。結構長い間オフィシャルなCDが日本盤しか存在しなかったため、世界中のメロハー・マニアの間で争奪戦が繰り広げたレア・アイテムとして知られる1枚でしたが、現在はYESTERROCKからリマスター盤が再発済み。安価にて容易に購入が可能なのですから良い時代になりましたなぁ。(その昔大枚叩いて中古盤を落札してしまった我が身の嘆きをともかくとすれば)
それはさておき。本作がプレミア価格で取引されていたのは単に「希少盤だったから」という理由だけではなく、その内容の素晴らしさがあったればこそ。本編はRASPBERRIESの名曲“GO ALL THE WAY”のカヴァーを含めて全9曲を収録。捨て曲の類は当然一切なし。特に哀愁のメロディをJ.D.ケリーがエモーショナルに歌い上げ、それ
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WILDSIDE-Under the Influence-Lad in Sin ★★★ (2018-11-12 23:39:53)
お、こんなタイプの楽曲も演ってくれるのか!と
Keyをアクセントに用いたドラマティックな曲展開に
予想外のボーナスを貰った気分になれる
お得なハード・ナンバー。
ここでもGが良い演奏を聴かせてくれていますよ。
WILDSIDE-Under the Influence-Looks Like Love ★★★ (2018-11-12 23:32:09)
LAのバンドらしく、明るく溌剌とハジける
ハードポップ・ナンバー。リフにリードに、
ブレント・ウッズのセンスフルなGプレイが
全編に亘って冴え渡っています。
WILDSIDE-Under the Influence ★★★ (2018-11-11 09:25:15)
ランディ・ローズとジョージ・リンチに師事し、後にヴィンス・ニールの2ndソロ『CARVED IN STONE』(’95年)のギタリストに抜擢されたことでも知られるブレント・ウッズ(G)が在籍していたLA出身の5人組、’92年発表のデビュー作。
本作はワイルドに炸裂するOPナンバー①からして、「本当に90年代の作品?」とばかりに明るく溌剌としたLAメタル感全開。アクの強い声質でパワフルに歌いまくるVoを始め、バックを固めるメンバーの演奏も実にタイトでエネルギッシュ。何よりテクニックを駆使して弾きまる一方、逆に聴かせるべき所ではしっかりとメロディを聴かせるブレントの華やかなGプレイからは、世が世ならギター・ヒーローの座だって夢ではなかったであろう豊かな才能が迸っていて、ヴィンスのお眼鏡に適ったのも納得ですよ。尤も、当時流行りのグランジ/オルタナ・ロック要素を大胆に取り入れた作風だった『
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KEEL-Keel-King of the Rock ★★★ (2018-11-09 00:16:50)
何をもってKEELらしいとするかは人それぞれだと思いますが
筋張ったロンのシャウト、切れ味鋭いツインG、ノリ良く疾走するリズム、
キャッチーなコーラスと、4thアルバムにおいて最も「ああ、KEELだなぁ」と
思わされた疾走ナンバーの逸品。
KEEL-Keel-United Nations ★★★ (2018-11-09 00:11:11)
合唱せずにはいられないアンセミックなアルバムOPナンバー。
バンド・メンバーのみならず、その家族や関係者、ゲスト・ミュージシャンら
総勢50名がレコーディングに参加し、更にそれをマイケル・ワグナーが
分厚く膨らませたコーラス・ワークが圧巻の迫力を誇る。
テーマに相応しく、国連本部でも演奏したことがあった筈。
KEEL-Keel ★★★ (2018-11-08 00:16:52)
来日公演も盛況の内に終了させたKEELが、その余勢を駆って発表した4thアルバム(’87年)。尤も翌年にはマーク・フェラーリとブライアン・ジェイのGチームが揃って脱退、ほどなくバンドは解散してしまうこととなるのですが、まぁそれはまた別のお話…。
プロデューサーがジーン・シモンズからマイケル・ワグナーにバトンタッチした本作は、初期作に比べるとKeyのフィーチュア度が上がった分、ヘヴィ・メタリックな疾走感や荒々しさは後退。いかにもマイケル・ワグナー印といった感じの分厚いプロダクションを得て、ミッド・テンポの楽曲を中心に据えたサウンドは、よりメロディアスでマイルドに、華やかなボーカル・ハーモニーをふんだんに散りばめた洗練されたポップ・メタルを聴かせてくれるようになりました。
特にバンドの家族や関係者、ゲスト・ミュージシャン(あと取材で現場を訪れていた酒井康)ら、総勢50名以上がレコ
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BONNIE TYLER-Faster Than the Speed of Night-Total Eclipse of the Heart ★★★ (2018-11-07 00:46:11)
邦題は“愛の翳り”。タイトルは知らずともメロディを聴けば
「あぁ、どこかで聞き覚えがある」となること請け合いの大ヒット・ナンバー。
楽曲に備わった陰影やダイナミズムを余すところなく表現しきる
ボニー・タイラーの熱唱が、元々高めな楽曲の魅力を更に数倍にも引き上げてくれています。
ついでにPVを見ると、80年代前半に巻き起こったニンジャブームの勢いも実感できるという塩梅で。
BONNIE TYLER-Faster Than the Speed of Night-Faster Than the Speed of Night ★★★ (2018-11-07 00:38:49)
パンイチのマッチョが踊り狂うPVには困惑が隠せませんが、楽曲自体は最高です。
ピアノ好きとしてはイントロだけでグッと掴まれてしまいますね。
いかにもジム・スタインマン印の大仰且つドラマティックな音世界を
パワフルに表現しきったボニー・タイラーの堂々たる歌唱が圧巻。
タイトルもHR/HMっぽくて良し。
BONNIE TYLER-Faster Than the Speed of Night ★★★ (2018-11-05 23:54:22)
ミートローフと組んで『地獄のロック・ライダー』を大ヒットさせたプロデューサー、ジム・スタインマンの陣頭指揮を仰いで制作。女性シンガー初となる、英米両国のアルバム・チャートで№1に輝いた作品としてギネス認定を受ける他、その年の数多の音楽アワードを総なめにしてボニー・タイラーのブレイク作となった、’83年発表の2ndアルバム。
本編はいきなりC.C.R.の名曲(日産セレナのTVCMに使われていたことでお馴染み)“雨を見たかい”のカヴァーからスタートしますが、ピアノを全面的にフィーチュアしたゴージャス且つドラマティックなアレンジや、スケールの大きなサウンド・メイキングはまさにジム・スタインマン・ワールド。そしてこのクドイぐらい大仰な音世界には、それに負けないぐらいのクドさ(誉め言葉)で迎え撃つ、「女ミートローフ」ことタイラー姐さんのハスキー且つパワフルな歌声が実によく映える。これぞ理想的
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ALCATRAZZ-Live in Japan 1984: The Complete Edition ★★★ (2018-11-03 23:48:28)
「変な名前の凄い奴」として注目を集めていたイングヴェイ・マルムスティーンの真の実力を、誤魔化しの利かないライブという場においてHR/HMファンに知らしめ、日本における彼の人気を決定付けたALCATRAZZの初来日公演。その模様は『LIVE SENTENCE』『METALIC LIVE ’84』として既に商品化されていますが、前者は曲数が物足りなく、後者は編集やカメラワークが的外れという弱点を抱えていました。本作はそういった諸々の不満解消に着手した、まさにALCATRAZZ実況録音盤の決定版と呼ぶに相応しい内容で、思わず実家に「聴キマシタ、泣キマシタ」と電報を打とうかと思ったぐらいですよ。
まだブルーレイの方は見れていないためCDのみの感想となりますが、まずちゃんとライブ冒頭のSEから始まる構成なのが嬉しい。音質も臨場感を増し、ファンの熱狂ぶり及びイングヴェイのGプレイは一層生々しく
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TREAT-Tunguska-All Bets Are Off ★★★ (2018-11-02 00:36:11)
ライブで演奏したら盛り上がりそうなキャッチーなコーラスと
ノリ易く弾む曲調、ロバート・アーンルンドの甘い歌声が映える
哀感が滲みだすメロディ(ブリッジ部分が特に印象的)…と、
アルバム後半のハイライトを担っていると言っても
過言ではない名曲っぷりに胸打たれます。
TREAT-Tunguska-Progenitors ★★★ (2018-11-02 00:30:35)
神秘的に奏でられるイントロを、ダイナミックなリズムと
メタリックなGリフが力強く蹴破ってスタートするアルバムOPナンバー。
ライブ映えしそうな雄々しいコーラスをフィーチュアしつつも
北欧のバンド然とした冷ややかな哀メロのフックにも抜かりはありません。
流石の出来栄え。
TREAT-Tunguska ★★★ (2018-10-31 22:35:46)
解散宣言の撤回後、それまで以上にバンド活動に対して積極的になったことの表れのように、前作『GHOST OF GRACELAND』(’16年)から僅か2年という短いインターバルでの発表となったTREATの最新アルバム。
TREATにしてはややダークで重厚な方向に振られていた――それでもメロディのフックに翳りがなかったのが流石――『GHOST~』に比べ、今作は逆にバンドが原点(この場合は復活1作目にして大傑作『COUP DE GRACE』の作風を指す)を見つめ直したかのように、アンダース・ヴィクストロムのGがもたらすヘヴィ・メタリックな切れ味と、ポンタス・エグベリ&ジェイミー・ボーガーの腕利きリズム隊により醸成される躍動感溢れるリズム、そしてロバート・アーンルンドの泣きを含んだVoが際立たせる、TREAT独自の哀メロ・センスとがバランス良く配合したHMサウンドが託されています。
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BLACKSMITH-Gipsy Queen-World Victim ★★★ (2018-10-29 23:59:03)
バッハの超有名曲をイントロに拝借してスタート。
疾走感溢れる曲調に、クラシカルなGソロ、Keyとのバトル、
アコギを効果的に運用する劇的な曲展開・・・と
“GYPSY QUEEN”に匹敵する名曲ぶりに度肝を抜かれるスピード・ナンバー。
元がリハーサル音源のせいで音質が低劣なのが勿体ない。
BLACKSMITH-Gipsy Queen-Gipsy Queen ★★★ (2018-10-29 23:38:51)
クラシカルに踊るハモンド・オルガン、ハードに切り込むGリフに
スリリングな疾走感、それにドラマティックな曲展開と、
再発版の英文解説において日本のチャートで好リアクションを得たことに
触れられているぐらい、日本人好みの要素山盛りの名曲。
その昔購入した北欧メタルの名オムニバス『SWEDISH METAL EXPLOSION』
(後で実はコレクターズCDだったと知らされて驚いた)で堂々OPナンバー役を
担っていたことからも、その名曲っぷりが伺えるのではないでしょうか。
BLACKSMITH-Gipsy Queen ★★★ (2018-10-28 01:39:37)
スウェーデンの5人組が'85年に発表した4曲入りEP。90年代半ばぐらいに、キャプテン和田がDJを務めるラジオ番組から流れてきた“GYPSY QUEEN”の名曲っぷりに衝撃を受けるも、当時本作は既に廃盤。その後長らくCD化もされないままだったので、’18年に公式再発が実現したことは喜ばしい限りですよ。
あれから幾年月。久々に聴いた“GYPSY QUEEN”はやはり名曲でした。クラシカルなイントロを切り裂き、NWOBHMに影響を受けて荒々しく刻まれるGリフとリズム、DEEP PURPLEテイストたっぷりなKey/オルガンがスピーディに疾走を開始する様は、北欧メタルの様式美を凝縮したような劇的さ。しばしば引っ繰り返りそうになるヒヤヒヤドキンチョなハイトーンVoさえ「なぁに、この不安定さが却って北欧メタルらしい」と好意的に解釈したくなるぐらいカッコイイ。
本作はそれ以外にも、印象的
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HALESTORM-Vicious-Vicious ★★★ (2018-10-25 23:42:48)
近作に顕著なモダンなアレンジ・センスと
デビュー以来磨きを掛けてきたメロディ・センスとが
リンゴとハチミツばりに恋をした(BYバーモントカレー)
4thアルバム表題曲。
憂いを帯びたサビメロとそれを絶唱するリジーのVoに胸打たれます。
HALESTORM-Vicious ★★★ (2018-10-24 23:42:38)
並の野郎シンガーじゃ束でかかっても鼻息だけで吹き飛ばされそうな強靭な喉の持ち主、リジー・ヘイル(Vo)率いるバンドが、EP『REANIMATE 3.0』(’17年)でタッグを組んだニック・ラスクリネッツを再びプロデューサーに迎えて、’18年に発表した4thアルバム。
作風的には3rd『INTO THE WILD LIFE』の延長線上で、横ノリのグルーヴとモダンなアレンジに彩られたサウンドはいかにも今時のアメリカンHMといった趣き。但し、今回はヘヴィ・メタリックな疾走ナンバー③があったかと思えば、サビメロに被さるGの泣きのフレージングが印象的な④や、アコギ・バラード⑥、憂いを帯びたコーラスが秀逸なアルバム表題曲⑪のような楽曲があったりと、全体的にアグレッションやダイナミズム、及びメロディのフックに関しては大幅な強化が図られていて、聴き終えた後の満足感は『INTO~』を大きく上回ります
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MECCA-Mecca-Wishing Well ★★★ (2018-10-23 23:26:00)
曲名がFREEの名曲を思わせますが、曲調やピアノの用い方を聴くに
結構意識して曲作りが進められたのではないでしょうか?
但しこちらの方が、洗練されたメロハー風味が
より強めに出ていることは言うまでもありません。
楽曲にキリリとしたエッジを効かせるGもいい仕事をしています。
MECCA-Mecca-Can't Stop Love ★★★ (2018-10-23 23:21:46)
哀愁湛えた導入から、まるでパッと視界が開けるかのように駆け出す
転調を巧みに活かした曲展開と、それを熱く盛り上げる
2人のシンガーの爽快な歌いっぷりに胸が熱くなる名曲。
流石はジム・ピートリックの技前です。
MECCA-Mecca ★★★ (2018-10-22 23:14:25)
'14年に逝去したファーギー・フレデリクセン(Vo)が、友人のシンガー、ジョー・ヴァナ(Vo)に誘われ参加したプロジェクト、MECCAが'02年に発表した1stアルバム。Voを分け合うシンガー2人の他に、TOTO時代の同僚デヴィッド・ハンゲイト(B)が参加していることや、ジム・ピートリックが曲作り並びにプロデューサーとして制作に全面関与していることでも話題を集めた1枚…らしい。いや、リリース当時完全にノーマークで、ファーギーの死後、彼の参加作品を調べていて「へー、こんな作品もあったのかと」とその存在を漸く知ったぐらいの体たらくでして、よう知らんのですよ。
既に廃盤ゆえ中古盤にはそれなりのプレミア価格が付けられており、なかなか手が出し辛い状況が続いていたのですが、価格が落ち着いてきた最近になって漸く聴くことが出来ました。関わっている面子が面子だけに、やはり期待を裏切らぬメロハーの優良
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URIAH HEEP-Living the Dream-It’s All Been Said ★★★ (2018-10-21 23:32:07)
邦題は“悲観主義”でバンドのプログレッシブな感性が
いかんなく発揮された6分以上に及ぶ大作ナンバー。
フィルのKeyがポイントマンの役割を果たし、
長尺ながらも劇的且つファンタジックな曲展開は
一時もダレることなく最後まで緊張感を保ち続けます。
アルバムのハイライト・ナンバーの一つですよ。
URIAH HEEP-Living the Dream-Take Away My Soul ★★★ (2018-10-21 23:21:31)
邦題は“不安な日々”。
“安息の日々”をひっくり返したのでしょうかね。
ノリ易いアップテンポの曲調に乗って、
ミック・ボックスがギタリストとしての凄味を発揮してみせる
終盤のGソロ・パートが圧巻。何度聴いても惹き込まれてしまいますよ。
URIAH HEEP-Living the Dream ★★★ (2018-10-21 00:28:19)
三大ブリティッシュ・ロック・バンド仲間(日本でしか通用しない括りらしいですが)のLED ZEPPELINやDEEP PURPLEに比べると、フォロワーを見かける機会がとんとなかったのも今は昔。ここ10年で明らかにURIAH HEEPに影響を受けたであろう音を出すバンドが北欧を中心に続々現れるようになった昨今、満を持して本家が’18年に発表した新作アルバム。(邦題は『桃源郷』)
実際の所バンドがそういったシーンの趨勢に触発されたかどうかは定かじゃありませんが、ともあれ、全体的にリラックスした穏やかなトーンが印象的だった前作『異端審問』に対し、サウンドをパワフルに駆動させるラッセル・ジルブリックの重々しいドラム連打で立ち上がる本作は、躍動感と適度な緊迫感を伴う①④⑧のようなアップテンポの楽曲を各所に散らした、現在の彼らの意気軒高っぷりを如実に伝えてくれる作風に仕上がっています。
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SATAN-Cruel Magic-The Doomsday Clock ★★★ (2018-10-18 23:21:25)
アコギのしじまを切り裂いて刻まれるシャープなGリフを皮切りに
攻撃的なリズムに乗って目まぐるしく且つドラマティックに
駆け巡るツインG、そして憂いに満ちたメロディを拾っていくVoと
あらゆる要素が「これぞSATAN!」と主張しながら突っ走る
アルバムのハイライト・ナンバー。
バンドがこの曲をリーダートラックに選んだのも納得です。
SATAN-Cruel Magic ★★★ (2018-10-17 06:56:16)
'18年発表のニュー・アルバム。これで復活後3作目を数え、その間には北米ツアー中に録音されたライブ盤のリリースや来日公演を挟む等、間違いなく80年代よりもアクティブな活動を行っている現在のSATAN。その充実っぷりは本作の内容の素晴らしさにもてきめんに反映されています。
イントロの焦らしに続き、緩急自在のリズムに乗ってシャープ且つファストなGリフ(まさしくスティーヴ・ラムゼイ印)がぐりぐり回転するOPナンバー①からして、早くもSATAN度数は特濃レベルをマーク。リフまたリフ、ユニゾンに次ぐユニゾンで、一瞬たりともテンションを緩めることなく本編内を駆け巡り、楽曲を牽引するスティーヴとその相方ラス・ティッピンズによる、阿吽の呼吸から繰り出されるコンビネーションの盤石ぶり、尽きることのないメロディとアイデアの豊かさは、スリリング且つドラマティックにアルバムのハイライトを飾る名曲③や、スピ
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PRETTY BOY FLOYD-Porn Stars-Set the Night on Fire ★★★ (2018-10-15 23:41:14)
疾走感に溢れたシンプルで乗りやすい曲調に、
甘く、ライブ映えしそうなキャッチーなメロディとコーラスが
トッピングされた、10年間のブランクもHR/HMシーンの流行り廃りも
俺達にゃ関係ねー!とばかりに溌剌とカマされるPBF印の名曲。
BANG TANGO-Love After Death ★★ (2018-10-14 22:04:07)
LAメタル・シーン末期に咲いた徒花BANG TANGOが、所属レーベルだったMCA内に吹き荒れたリストラの嵐に翻弄されながら’94年に発表した3rdアルバム。
ファンキーなバッドボーイズ・ロックンロールに、90年代のHR/HMシーンの潮流たるシアトル風味のヘヴィネスと、妖しく揺らめくメロディとのハイブリッド・サウンドが本作の持ち味…と聞かされても、その両方をほぼ素通りして来てしまった我が身にはビタイチ響くわけがない。と、そう思っていた時期が私にもありました。実際に聴いてみると、これがメンバーがJUDAS PRIESTからの影響を告白するOPナンバー①の時点で早くも「いやいやいや。カッコイイじゃないのさ!」と頬を張り倒された気分になったという。
無論、正統派HMを演っているわけじゃありませんが、ライブで鍛えた粘り強くコシの効いたリズムを炸裂させるBとDs、ワイルドなリフを刻み、
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PRETTY BOY FLOYD-Porn Stars ★★★ (2018-10-12 01:21:12)
グラマラスなルックスと、意外に(と言ったら失礼ですが)秀でた作曲能力の高さで「遅れて来たLAメタル・バンド」として評判を呼んだPRETTY BOY FLOYDがリユニオンを果たし、'99年に発表した2ndアルバム。
ダーク&ヘヴィの嵐が吹き荒れた90年代を活動停止によりほぼスルー出来たことが奏功したのか、本作で聴けるのは、砂糖菓子のように甘ったるい――それが個性でもある――スティーヴ・サマーズの歌唱スタイルから、彼が歌う親しみ易いメロディや、思わず口ずさみたくなるキャッチーなコーラスまで、デビュー作の美点を余すところなく受け継いだ、明るく楽しいパーティ・ロック・サウンド。硬派を謳っていた連中でさえ次々にトレンドを取り入れようとしてズッコケていた当時にあって、「恰好だけ」とか「軽薄」とか侮られまくっていた彼らの方が、むしろHR/HMシーンの変化にも揺らぐことなく自分たちのサウンドを貫
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ALICE IN HELL-The Fall-Broken Healer ★★★ (2018-10-10 23:05:05)
ゴリゴリなリフ&リズムが野卑なVoを伴って
2分半とタイトなランニング・タイムをひたすら直線的にブッ飛ばす。
スラッシュ・メタル然とした曲調にフラッシーなGソロが華を添える
ALICE IN HELL節が炸裂した楽曲。
ALICE IN HELL-The Fall ★★ (2018-10-09 23:39:29)
「ヴィンテージ・スラッシュ」を標榜する東京出身のトリオが、デビュー作『CREATION OF THE WORLD』(’14年)の好評を糧に、’18年に発表した2ndアルバム。
前作から4年と、新人バンドとしてはかなりアルバムとアルバムのリリース間隔が空いてしまった印象ですが、濁声繰り出すVoに、ガリガリゴリゴリと突き進むリフ&リズムと、その合間を縫ってテクニカルなGソロがメロディックに舞う基本スタイルはまったく微動だにせず不変。全10曲収録でランニング・タイムが30分台という、タイトに締まった構成も前作同様です。
ただ、一口に「ヴィンテージ・スラッシュ」と言っても、倒れる寸前まで前傾姿勢を取り、遮二無二突っ走るSLAYERタイプではなく、リズムがどっしりとしたパワー・メタリックな重量感を湛えているのもこのバンドの特徴。地鳴りの如く突進するリズムと、野卑なシャウト、鋭利なリフ、
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SAVAGE-Hyperactive-We Got the Edge ★★★ (2018-10-08 22:21:34)
愁いを帯びたメロディを奏でる印象的なツイン・リードG、
くぐもった声質で湿気ったメロディを歌い上げるVoに
早歩きのテンポと、いかにもブリティッシュHM然とした
雰囲気に思わず顔がほころぶOPナンバー。
SAVAGE-Hyperactive-Gonna Tear Your Heart Out ★★★ (2018-10-08 22:00:41)
名曲“LET IT LOOSE”程のインパクトはないものの、
同タイプのスピード・ナンバーとしては必要にして十分な
カッコ良さをまき散らして疾走する逸品。
SAVAGE-Hyperactive ★★ (2018-10-08 00:59:05)
METALLICAに影響を与え、スラッシュ・メタル誕生に少なからず影響を及ぼしたとされる英国はマンスフィールド出身の4人組が、EBONYからZEBRA RECORDSに移籍して’85年に発表した2ndアルバム。
美麗なアートワークとスピード・メタルの名曲“LET IT LOOSE”を収録し、「NWOBHM後期の名盤」として名高い1stに比べ、本2ndは「パワーダウンした凡作」との評価が定着してしまっていて、事実自分がこのアルバムに触れたのは21世紀に入ってからでした。EBONY独特の劣悪なプロダクションが、逆にサウンドの荒々しさを引き立てるという奇跡体験アンビリーバボーに繋がっていた前作に比べると、半端に音質が整ったことも「大人しくなってしまった」との低評価に拍車を掛けたのかなぁと。
ただ、聴いたことがある方ならご承知の通り、1stはスラッシャーを触発したOPナンバーの攻撃性
…続き
POWERWOLF-The Sacrament of Sin-Demons Are a Girl's Best Friend ★★★ (2018-10-04 23:45:51)
POWERWOLFらしいドラマ性や荘厳さを湛えた曲調に、
キャッチーでメロディアスなサビメロが巧みに組み合わされた
高いヒット・ポテンシャルを感じさせる逸品。
セクシーなPVも目のご馳走。
ADX-Weird Visions-Kill the King ★★★ (2018-10-03 23:35:38)
ベタな選曲だなぁと思いつつも、
ADXがカヴァーするならこの曲しかないよね、
と思うのもまた事実。
ちゃんと自分たちの色を加味した
忙しないスピード・メタル・バージョンに仕上がてくれていますし。
ADX-Weird Visions-Invasion ★★★ (2018-10-03 23:34:03)
回転の速いGリフのカッコ良さといい、ストレートな飛ばしっぷりといい
4thアルバムにおいて、おそらく最も従来の「ADXらしさ」を
担保しているスピード・ナンバー。
疾走するツイン・リードGがまたドラマティックで良し。
ADX-Weird Visions-King of Pain ★★★ (2018-10-03 23:30:49)
Bが不穏な唸りを上げるイントロからして
これまでとは一味違う感が漂います。
音作りからリフ&リズムに至るまで
これまでより硬質且つスラッシーな感触ですが
スピード重視の姿勢やGが奏でる陰りを湛えたメロディ等
ADXらしさもしっかりと保たれた逸品。
ADX-Weird Visions ★★★ (2018-10-03 00:13:24)
現在も活動中のフレンチ・メタル・シーンの古豪ADXが、プロデューサーにRAGE作品等で知られるラルフ・クラウスを迎えてレコーディング、'90年に発表した4thアルバム。ドイツのNOISE RECORDSと契約を交わし、全曲英詞に挑戦する等、果敢に国外へ打って出んとした作品で、彼らがフランス語で歌っていない作品は本作のみじゃないかなと。
音楽性の方もそれに合わせて若干マイナー・チェンジ。重心を低く下げてBがバキバキ鳴りまくる骨太な音作りや、硬質に刻まれるリフ&リズム、1曲目のイントロから明らかに、これまでよりダイナミズムと複雑さをいや増した曲展開etcと、楽曲はパワー/スラッシュ・メタル色を強めたソリッドな仕上がり。独産メタルっぽい…というか、3rd~4th の頃のMETALLICAに影響を受けたことを推測させる作風というべきか。
ADX独自の個性はやや薄まった感はあるもの
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POWERWOLF-The Sacrament of Sin ★★★ (2018-10-01 00:02:08)
前作『狂気崇拝』(’15年)との間に、ライブ盤『THE METAL MASS』(’16年)のリリースを挟んで'18年に発表された7thアルバム。
キャッチー且つアグレッシブな曲調や韻を踏んだ曲名がPOWERWOLF印の①④⑪、本編最速で駆け抜けるアルバム表題曲⑧といった「らしさ」全開の楽曲で要所を固めつつも、作品全体としては、今回はテンポや攻撃性が抑え気味。バンド史上初のバラード⑤にもチャレンジした本編は、キャッチーなメロディの充実と、ライブ映え重視の姿勢が打ち出され、最初に流し聴きした際は「ちょっとユルいアルバムか?」とか思ったりもしましたが、歌詞カード片手にじっくり対峙してみれば全くそんなことはなかったという。
やはりこのバンドのメロディ・センスの冴えには頭抜けたものがあり、上記楽曲以外にも、PVが制作された②、トニー・マーティン時代のBLACK SABBATHを思わす③
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PLACE VENDOME-Streets of Fire-Streets of Fire ★★★ (2018-09-29 09:37:04)
ピアノがポロポロと奏でられるイントロ数秒で
早くも泣かせに掛かってくるOPナンバー。
久々にハイトーン解禁のキスクのVoだけでなく
Gもいい具合に哀愁のメロディを歌ってくれています。
PLACE VENDOME-Streets of Fire-I'd Die For You ★★★ (2018-09-29 09:21:54)
ビロードの如きキスクのVoと憂愁を湛えたピアノが映える
抒情的な前半を経て、Gの切り込みを契機にテンポアップする
後半の壮大な展開がドラマティック。
メロハー色で染め上げられたアルバム本編にあって
この曲のHR度の高さは一際耳を惹きます。
アルバムを締め括るに相応しい名曲。
PLACE VENDOME-Streets of Fire-Surrender Your Soul ★★★ (2018-09-29 09:16:51)
仄かな哀愁と胸のすくようなポップ・フィーリングを同居させた
聴いているだけで気分ウッキウキなハードポップ・ナンバー。
伸びやかな歌唱で爽快感を盛り上げるキスクの歌唱のみならず
滑らかにメロディを紡ぐGの存在も侮りがたし。
PLACE VENDOME-Streets of Fire ★★★ (2018-09-28 00:32:32)
今でこそPUMPKINS UNITEDで楽しそうに歌ってくれているマイケル・キスクですが、HELLOWEEN脱退から暫くは、HR/HMと縁切り宣言をして細々とソロ・アルバムを発表するのみの、半ば隠居生活を送っていました。その後トビアス・サメットや盟友カイ・ハンセンの働きかけのお陰で、徐々に「ゴリゴリのメタルは嫌だけどメロハーなら歌ってもいい」レベルにまで態度が軟化したこともあり、この機を逃すまじとFRONTIER RECORDS総帥セラフィノ・ペルジーノが「マイケルにメロハーを歌わせるプロジェクト」として立ち上げたのが、このPLACE VANDOMEであったと。まこと、キスクがHELLOWEENと合流を果たすまでには様々な人達の尽力があったのだなぁと感慨深くなりますね。閑話休題。
本作はデビュー作の好評を受け、'09年に発表された2ndアルバム。デニス・ワード指揮の下、FRONTI
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ELF-Elf-Never More ★★★ (2018-09-26 23:19:57)
「明」の雰囲気を纏った本編において
この曲が湛える「暗」の雰囲気は一際異彩を放っています。
既に実力派シンガーとしての貫禄十分のロニーのVo、
全編を抒情的且つ流麗に彩るミッキー・リー・ソウルのピアノ、
時に切っ先鋭く、時に濃厚な泣きを湛えて切り込んでくる
デヴィッド・フェインシュテインのGが一丸となって演出する
クライマックスの盛り上がりっぷりに胸が震えます。
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