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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1601-1650
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PARADISE LOST-Gothic ★★★ (2018-04-19 22:53:33)
PARADISE LOSTが'91年に発表し、「ゴシック・メタル」というHR/HMのサブ・ジャンル誕生に決定的な足跡を刻んだ2ndアルバム。何せタイトルからしてそのまんま『GOTHIC』ですし、曲によってはKeyやオーケストレーション、ソプラノVoによるお耽美な味付けも加えられていたりと、最初の第1歩にして既にこのジャンルに求められる要素を一通り網羅しているのだから凄い。いやこの場合は彼らがここで提示した要素が、後にゴシック・メタルに必要不可欠なスタンダードになっただけなのか。
尤も、本作の時点では飽くまでそれらはほんの彩りに過ぎず、地の底から湧き上がって来るかの如きニック・ホルムズの咆哮Voにしろ、蠢くGリフにしろ、中~低速をメインに泥濘の中をもがくように這い進むリズムにしろ、今時のゴシック・メタルのようなキャッチーさになんぞ目もくれないサウンドは、完全にデス・メタルのそれ。未だ
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EDGE OF SANITY-The Spectral Sorrows ★★★ (2018-04-19 00:26:53)
「世界初のメロディック・デス・バンド」については諸説入り乱れているようですが、自分が初めて耳にしたメロデス作品は、間違いなくスウェーデンが誇る異能の才人、ダン・スウァノ率いるEDGE OF SANITYが'93年に発表したこの3rdアルバム。
それまでもGソロがメロディアスだったり、Key類をアクセント的に用いるバンドはチラホラいましたけど、本作の場合、ダウン・チューニングされ破壊的音色で刻まれるリフ、轟然と畳み掛けるリズム、響き渡る重低音グロウルとが荒れ狂う様は完全にデス・メタルそのものでありつつも、Gリフやコード進行といった楽曲の構造自体にハッキリとメロディの流れが聴き取れるという、まさに《デス・メタルとメロディ。出会う筈のなかった2人が出会ってしまった――》と昼メロ調のナレーションを入れたくなるぐらい、斬新な(もしくはコロンブスの卵的な)発想のサウンドを提示。そりゃ「その手が
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MESHUGGAH-Contradictions Collapse ★★ (2018-04-17 23:20:36)
スウェーデンの人気者、MESHUGGAHが’91年に発表した、ちょくちょくPRAYING MANTISの2nd『PREDETOR IN DISGUISE』と空目するジャケット・イラストが目印(?)の1stフル・アルバム。
「ジェント」の提唱者とか、「実験的」「前衛的」、はたまた「エクスペリメント・メタル」「アバンギャルド・メタル」とか、ボンクラ・メタラーには敷居が高過ぎる難解なバンドとの印象が付いて回る彼らですが、かつて思い切って聴いてみた本作は、意外にも「インテレクチュアル・スラッシュ・メタル」の好盤として普通に楽しむことが出来てしまったという。
収録曲の大半が6~7分台という大作主義、メンバーの高度なテクニックが隙なく支える、変拍子やリフ/リズム・チェンジの多用により複雑に構築された曲展開等、後の作風へと至る萌芽を随所でチラ見させつつ、メリハリの効いた楽曲は終始適度な緊張
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ERUPTION-Cloaks of Oblivion-Cloaks of Oblivion ★★★ (2018-04-16 23:20:18)
美しく爪弾かれるアコギのイントロからスタートし、
欧州HMならではの憂いと翳り、それにドラマ性を湛えて
6分越えの長尺がパワフルに綴られるミッド・チューン。
実力が問われるタイプのこの手の楽曲も見事に熱唱する
シンガーの確かな実力に感心させられます。
ERUPTION-Cloaks of Oblivion-The Yearning ★★★ (2018-04-16 23:15:02)
スタスタと切れ味鋭く疾走するリズムは
スラッシュ・メタル然としたものながら、
攻撃的且つ豊かにメロディを歌うVoと、
流麗に絡み合うツイン・リードGが
パワー・メタリックな彩りも加えてくれるという
一粒で二度美味しい名曲。
ERUPTION-Cloaks of Oblivion ★★★ (2018-04-16 23:01:51)
中央ヨーロッパに位置するスロヴェニア(小学校で習った当時、あの一帯はユーゴスラビアと呼ばれていましたっけね)出身のHR/HMバンドとしては、初めて正式に日本デビューを飾ったと言われる、女性ベーシストを含む5人組が'17年に発表した3rdアルバム。
てっきりスラッシュ・メタル作品と思って購入に踏み切った本作でしたが、ここで実際に聴けるのは、モダンな感触も宿した音作りやアレンジの下、噛み付くような歌唱から朗々とした歌い上げまで柔軟にこなせる逸材Voの存在といい、ツインGが豊かに奏でるメロディといい、5~7分と尺が長めに取られている曲展開といい、どちらかと言えばパワー・メタル寄りの音楽性。アメリカン・パワー・メタルに、スラッシーなエッジと疾走感、それに如何にもヨーロピアンHM然とした翳りと憂いを湛えた旋律美、ドラマティックな曲展開を加味したサウンドは、失恋船長さんのご指摘の通りMETAL
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SEPULTURA-Morbid Visions ★★ (2018-04-15 00:05:13)
SEPULTURAの記念すべき1stフル・アルバム(’86年発表)。ちなみに’91年リリースの国内盤は、OVERDOSEとのスプリット仕様で発売されたEP『BESTIAL DEVASTATION』(’85年)をボーナス・トラックとして追加収録してましたっけね。
劣悪なプロダクションの下で炸裂するのは、エコーに埋もれた咆哮Vo、音質が不明瞭なせいで「刻む」よりも「蠢く」といった趣きのGリフ、ひたすら暴走を繰り返すリズムとがアンサンブル崩壊寸前の所をギリギリに突っ走る、オブスキュアなスラッシュ・メタル。
たった2日間で突貫レコーディングとか、金がなかったんでチューニングが狂ってるとか、スネア・ドラムは破けたままレコーディングに挑んだとか、数々の武勇伝に相応しい地下室臭をプンプンに漂わす本作において、まず何よりも優先されているのは初期衝動の発散。制作当時全員がローティーンだったとい
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TERRIFIER-Weapons of Thrash Destruction-Sect of the Serpent ★★★ (2018-04-13 00:40:21)
6分越えというアルバム最大の長尺曲。
(インスト序曲“RIDERS OF DOOM”も加えると8分越え)
尤も、だからといって構えた部分は殆どなく、
鮮烈に閃くツイン・リードGを始めとする
テクニカルな技巧と、目まぐるしい曲展開を盛り込みつつ、
暴風の如く一気呵成に吹き荒れる楽曲は
スラッシュ・メタル以外の何者でもないカッコ良さを
主張しています。
TERRIFIER-Weapons of Thrash Destruction-Bestial Tyranny ★★★ (2018-04-13 00:31:22)
てめえらの鼓膜から出血させたらぁ!ってな猛烈さで
冒頭からケツまで徹底的に刻み倒されるGリフの嵐と、
縦横無尽に弾きまくられるGソロの乱舞っぷりに
ひたすら圧倒される高速スラッシュ・ナンバー。
TERRIFIER-Weapons of Thrash Destruction ★★★ (2018-04-11 23:50:00)
カナダはバンクーバー出身の5人組が、'17年にTEST YOUR METAL RECORDSから発表した2ndフル・アルバムにして日本デビュー作。
お馴染みアンドレイ・ボウジコフ画伯が手掛けたジャケット・アートワークと、『WEAPONS OF THRASH DESTRUCTION』(直訳すると『スラッシュ破壊兵器』)なるストレート極まりないアルバム・タイトルが物語る通り、本作には終始ヤスリ声で叫び倒すハイテンション&ハイピッチVo、2本のGが刻んで刻んで刻みまくるクランチ・リフ、突進に次ぐ突進を繰り返すリズムとが暴風の如く吹き荒れる、80年代風味満点のスラッシュ・メタルが直球ど真ん中で放り込まれています。尤も、嘗てこの手の音を出していたスラッシャー勢に顕著だった「無理を通せば道理が引っ込む」スタイルとは異なり、メンバー全員が精緻な演奏スキルを有して、息つく暇なく性急に駆けずり回るサ
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TERRIFIER (2018-04-11 23:42:39)
'03年に、VoとGによりカナダのヴァンクーバーにて結成。当初はSKULLHAMMERを名乗り、'11年に1st『DESTORYERS OF THE FAITH』を発表。メンバー・チェンジが繰り返されたことから、’12年にTERRIFEIERと改名する。(バンド名は「恐怖心を抱かせる物(人)」の意味するとか)
同年、『DESTORYERS~』をTERRIFEIER名義で再リリース、’13年には3曲入りEP『METAL OF DEATH』の発表、更に地元中心のライブ活動といった精力的な動きが実を結び、より強力な内容に仕上がった2nd『WEAPONS OF DESTRUCTION』でもって日本デビューを飾った。
GREAT KING RAT-Out of the Can-Be My Friend ★★★ (2018-04-11 00:26:15)
言わずと知れたFREEの名バラードのカヴァー。
「高い声が出せる」「音程が正しく取れる」だけでは
決して歌いこなせないこの難曲を、
本家ポール・ロジャースに肉薄する情感の豊かさで
熱唱するリーフ・スンディンのVoの素晴らしさよ。
その濃厚なエモーションの迸りっぷりに酔いしれます。
STORMTHRASH-Systematic Annihilation-The Art of Destruction ★★★ (2018-04-11 00:13:15)
憎々し気なシャウトVoを乗せて
鋭利なGリフが小気味よく刻まれ、
緊迫感を伴いつつ疾走するという
このバンドの魅力が端的に示された名曲。
特に、劇的且つテクニカルにハモるツイン・リードGが
流麗に狂い咲くインスト・パートは
ガッツポーズ級のカッコ良さですよ。
STORMTHRASH-Systematic Annihilation ★★★ (2018-04-09 23:45:02)
ベネズエラ出身のHR/HMバンドとしては本邦初登場となるらしい5人組スラッシャー、’17年発表のデビュー作。余談ですが、帯に書かれた《世界トップクラスの治安の悪さを誇る都市カラカスから登場したスラッシュ・バンド!》なる惹句を読んで「治安は関係ねーだろ、治安は」とちょっと笑ってしまいましたよ。言わんとすることは伝わりますけども。
そんな凶悪な南米出身で、しかも発表当時「世界最速」と評されたSLAYERの名曲“CHEMICAL WAFARE”をカヴァーしているとあっては、さぞかし特攻上等のプリミティブなスラッシュ・メタルをブチかましてくれそうなものですが、ここでバンドが志向しているのは、ある種の思慮深さも漂わせたサウンド。決してお高く留まっているわけじゃなく、新人スラッシャーらしい前のめり感も当然の如く全編に横溢させつつも、それと同じくらい、押しと引き、緩と急、メリとハリといった整合性
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ARMORED SAINT-Delirious Nomad-Released ★★ (2018-04-08 22:13:23)
Bソロや、印象的なツインGによるハーモニーを散りばめつつ、
アルバムのラストを威勢よく突っ走って締め括る疾走ナンバー。
メタル・アルバムたるもの、やはりラストは
疾走ナンバーで締め括られねば。
ARMORED SAINT-Delirious Nomad-Aftermath ★★★ (2018-04-08 22:08:58)
湿ったメロディにドラマティックな曲展開と、
2ndアルバム中において最もヨーロピアンHM風情を
感じさせる名曲。声質に華はなくとも、
ジョン・ブッシュの熱唱は確実に
この曲の盛り上がりに貢献していますよ。
ARMORED SAINT-Delirious Nomad ★★ (2018-04-08 21:55:12)
デビュー作はセールス面で不発に終わったものの、ARMORED SAINTはメジャーのCHRYSALIS RECORDSに踏み止まって、’85年に本2ndアルバムを発表しました。
鎧風衣装で身を固めたメンバーの勇姿や、名曲“MARCH OF SAINT”のイントロに配されたムソルグスキーの“キエフの大門”のインパクトに釣られて「勇壮で劇的な作品に違いない!」と勢い込んで1stアルバムを聴いてみたら、確かに「正統派HM」としか形容のしようのない硬派な音楽性なれど、と同時にグルーヴィでアメリカンなノリも強く打ち出されたサウンドと、ジョン・ブッシュ(Vo)のオッサン声に拍子抜けしてしまい、この2ndアルバムまで辿り着かない人が結構な数存在する…との説がそれなりの説得力を持つことは、当サイトにおける本作の得票数の少なさが証明する通り。
同時代のLAメタル勢に比べるとケレンやキャッチーさ
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Overnight Sensation ★★★ (2018-04-08 00:52:24)
この前の曲がラップ調の楽曲で「ちょっと勘弁してよ」と
挫けそうになったメタル魂を、一気に奮い立たせてくれる
ハード・ナンバーにして、本編後半の反転攻勢の口火を切る
2ndアルバムのハイライト的名曲。
IRON MAIDEN-Maiden Japan ★★★ (2018-04-04 23:43:19)
IRON MAIDENが’81年に行った来日公演の模様を収めた実況録音盤(収録会場は愛知厚生年金会館)。邦題は『ヘヴィ・メタル・アーミー メイデン・ジャパン・ライブ!』で、ジャケットに踊る「日本」「女」という怪しげな日本語が微笑ましい。
収録曲は全4曲と、ボリューム的には少々食い足りない感があるものの、ポール・ディアノ&クライヴ・バー在籍時代のIRON MAIDENの荒々しいライブの一端を垣間見ることが出来る作品としてファン人気は高い。また、切り取ったディアノの生首を掲げるエディがジャケットに描かれたベネズエラ盤が、コレクターズ・アイテム化しているのもよく知られた話。余談ですが、自分が持っているのは『MAIDEN JAPAN』に“PURGATORY”と“GENGIS KHAN”、ニコ・マクブレインが駄弁りまくる“LISTEN WITH NICKO! PARTⅢ”を追加収録した全7曲
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KING KOBRA-Thrill of a Lifetime ★★★ (2018-04-03 23:48:09)
「人工甘味料チックなイケメン4人と成分無調整のオッサン1人」というビジュアル戦略や、楽曲のクオリティも万全だったのに、なぜかデビュー作『READY TO STRIKE』がコケてしまったカーマイン・アピス率いるKING KOBRA。万全過ぎたイメージ戦略が逆に「作られたバンド」感を強調してしまい足を引っ張ったのか…。ともかく、その失敗を踏まえた'85年発表の本2ndアルバム(邦題『街角のスリル』)では音楽性を転換。HR/HM色を薄めた代わりに、Key類やポップなメロディが大幅増量された、AOR/産業ロック方向へと大きく舵を切ったサウンドに仕上がっています。
映画『アイアン・イーグル』主題歌⑥はともかく、ラップ調の⑦まであったりする節操のなさは如何なものかと思いますが、聴き進めていくと実は本編後半では、哀愁を帯びて駆け抜ける隠れた名曲と言うべき⑧や、キャッチーなコーラスがライブ映えしそ
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HELIX-Walkin' the Razor's Edge-Young & Wreckless ★★★ (2018-04-02 23:04:17)
タテノリのロックンロールを得意とするHELIXですが
Gリフの鋭さ、その上に乗るシンガーのカミソリ声、
ノリ良く合唱を誘発するメロディと、
この曲は完全にメタル。いやカッコイイ。
HELIX-Walkin' the Razor's Edge ★★ (2018-04-01 23:51:14)
RUSHやTRIUMPHほどじゃないにしろ、「本国やアメリカではそれなりの知名度を誇っているのに、ここ日本では全く認知されていないバンド」のカナダ代表としてその名が度々挙げられるHELIX。斯くいう自分も(名前の語感と音楽性が似ているせいか)スイスのKROKUSと時々ごっちゃになる程度の認識でして。本作はそんな彼らが米メジャーのCAPITAL RECORDSから'84年に発表するや、世界的なHMブームを追い風に、米・加ビルボード・チャートの上位にランクイン。最終的にはプラチナム認定を受けるぐらい売れまくった4thアルバムにして代表作たる1枚であります。
「R!O!C!K!ROCK YOU!」というHM版“ヤングマン”みたいなコーラスが、本編開巻を威勢よく宣言するスマッシュ・ヒット曲①(最高第27位)が体現するように、HELIXが聴かせてくれるのは、カミソリ声のシンガーのシャウトも映
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MICHAEL KISKE-Kiske-Mary in the Morning ★★★ (2018-04-01 00:39:12)
“Mr.BASS MAN”の大ヒットで知られるジョニー・シンバルと、
マイケル・ラシュコウ共作の哀愁のバラード。
エルヴィス・プレスリーのバージョンがつとに有名で、
マイケル・キスクも敬愛するエルヴィスをかなり意識した
ダンディな歌唱スタイルで歌い上げています。
キスクってばこういう歌い方も出来るんだ!と新鮮な驚きを
覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(ライブでは以前から即興でこうした歌唱法を披露していましたけども)
MICHAEL KISKE-Kiske ★★★ (2018-03-29 23:24:10)
マイケル・キスクのHELLOWEEN合流を祝って、今更彼氏のソロ・アルバムを落穂拾い。
キスクと言えば、誰よりも上手くメタルを歌うが、そもそもメタルを歌うことはあんまり好まないという、グラハムのやっさんに通じるアンビバレンツな性質の持ち主。それゆえHELLOWEEN脱退以降はHR/HMと距離を置こうとする姿勢を、特にソロ・アルバムにおいては鮮明に打ち出していて、それは'06年発表のこの3rdソロ・アルバムでも変わっていません。疾走ナンバーは勿論のこと、エレキGすら殆ど聴こえてこない本作は、リラックスした伸びやかな「歌」と、アコギによって奏でられる人肌の温もりを湛えた「メロディ」が主役を務める、ハート・ウォーミングなサウンドが追求されています。
正直、もし発表当時にこのアルバムを聴いていたならば「またこの路線か…」と溜息の一つも漏らしたことは想像に難くありません。しかし頑なだっ
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POWERWOLF-Lupus Dei-Prayer in the Dark ★★★ (2018-03-29 00:16:30)
冷ややかなKeyのイントロをシャープなGリフが切り裂き
濁声Voと共に楽曲が走り出す。重厚なクワイアを伴う
サビは思いっきり荘厳に展開しつつ、ブリッジ・パートは
ライブ映えするキャッチーさも備わっているという、
POWERWOLF節が存分に堪能できる逸品。
HELLOWEEN-Keepers Live-How Many Tears ★★★ (2018-03-29 00:09:36)
高音域でも全くパワーが落ちないハイトーンVoや、
リフにソロに切れ味抜群のツイン・リードGの素晴らしさは
当然のこととして、改めてこのライブ・バージョンを
聴き直すと、マーカス・グロスコフのメロディアスなBプレイと、
何より楽曲の強力な推進剤役を担うインゴのドラミングの
ガムシャラな飛ばしっぷりに圧倒されてしまいますね。
一旦スローダウンして、パイロの爆発音を伴いながらドラムが再び
全力疾走を開始するパートは何度聴いてもゾクッとさせられます。
POWERWOLF-Lupus Dei ★★★ (2018-03-28 00:48:50)
4th『PREACHERS OF THE NIGHT』(’13年)を本国ナショナル・チャート第1位の座に送り込み、一躍その名を世界に知らしめたドイツのPOWERWOLF。急遽日本盤も発売された『PREACHERS~』で聴ける劇的且つシンフォニックなパワー・メタル・サウンドのカッコ良さに感心し、こりゃ過去作も是非チェックせねばと思ったのですが、どうしたことか3rd以前のカタログは入手困難。辛うじて購入できた(なぜか近所の古本屋のCDコーナーで売られていた)のが、この'07年発表の2ndアルバムだったという。
荘厳な雰囲気を醸し出すチャーチ・オルガンの多用や、オペラティックな歌い上げとメタリックなシャウトを使い分け、楽曲にシアトリカルな盛り上がりを演出するVoの歌唱等、バンドの重要な個性となる要素はまだ確立には至っておらず、この時点での印象は、BLIND GUARDIAN影響下の豪奢な
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SPIRITUAL BEGGARS-Return to Live: Loud Park 2010 ★★★ (2018-03-27 00:27:47)
ARCH ENMEYで快進撃を続けるマイケル・アモット(G)の別バンド、SPIRITUAL BEGGARSが、LOUD PARK 10で行ったライブの模様を収めた実況録音盤(’11年発表)。ちなみにアモット兄はこの年までLOUD PARK皆勤賞だったという。
このバンドについては、それまで「ストーナー/ドゥーム・ロック・バンド」的イメージを勝手に抱いていたのですが、本作で繰り広げられるのは、加入したてのアポロ・パパサナシオ(ex FIREWIND)の熱を帯びたヘヴィ・メタリックなVo、躍動感溢れるリズム、ペル・ヴィバリのレトロなオルガン、そして強烈な「気」を放つ(③④のソロとかね)アモット兄のGプレイとが混然一体となった、所謂「クラシック・ロック」の風格漂うサウンド。会場の熱気を生々しく捉えた音像の下、ラフネスやルースネスにも勝る、達者な演者達によって生み出されるアッパーなノリの良
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HELLOWEEN-Keepers Live ★★★ (2018-03-26 00:42:54)
恩讐を乗り越えて、現在は夢の《PUMPKINS UNITED》ツアーを敢行中のHELLOWEENが、マイケル・キスク(Vo)とカイ・ハンセン(G)在籍時代に唯一残した公式実況録音盤。
'88年~'89年にかけて行われた《PUMPKINS FLY FREE TOUR》より、エジンバラ/マンチェスター公演の模様を収録する本作は、まず何と言っても会場に詰め掛けた英国ファンの盛り上がりっぷりが凄いのなんの。のっけの「HAPPY HAPPY HELLOWEEN~♪」コールに始まり、キスクに代わってサビで大合唱を轟かす“Dr. STEIN”から、バンドと白熱したコール&レスポンスを繰り広げる“FUTURE WORLD”に至るまで、各曲において客席が放つ圧倒的熱量の高さからは、当時のHELLOWEENがいかにイギリスで強固なファン・ベースを築いていたかを伺い知ることができます。
そして、全
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UFO-Live in Japan ★★★ (2018-03-24 00:33:33)
エディ・コクランのカヴァー“C’MON EVERYBODY”を日本でヒットさせた勢いに乗り、'71年に飛来したUFOが日比谷公会堂にて行った初来日公演の模様を収めた実況録音盤。
ミック・ボルトン在籍時代のUFOにはぶっちゃけあまり興味がなかったのですが、後追いで聴いて吃驚。サイケでブルージーな味わいも漂う楽曲は、起承転結よりもインプロビゼーション重視で、ジメジメとした湿気を孕んだ「いかにも70年代ブリティッシュHR」といった風情。マイケル・シェンカー加入前ということで、泣きや哀愁迸るドラマティックなメロディや曲展開は控えめとはいえ、叩き上げのライブ・バンドゆえ、熱気あふれるパフォーマンスは荒々しくも実にエネルギッシュです。フィル・モグの唯一無二の歌声、唸りを上げるピート・ウェイのB、アンディ・パーカーの疾走感溢れるDs、それにミックの泥臭いGプレイ…。聴いているだけで各メンバーが織
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GREAT KING RAT-Out of the Can ★★ (2018-03-23 00:35:10)
大いなる注目を集めて'91年にセルフ・タイトルの1stアルバムでデビューを飾るも、レコード会社の無為無策に足を引っ張られた挙句解散を余儀なくされてしまった悲運のバンド、スウェーデンのGREAT KING RATが'99年に発表した2ndアルバム。…ではなく。日の目を見なかったお蔵入り音源(一部録り直し曲もあり)を取りまとめた未発表曲集。
本作に託されているのは、「北欧のMr. BIG」とも評されたデビュー作のサウンドを順当に継承する、70年代の薫り漂うブルージーなHR。マイケル・シェンカーにその才を買われたリーフ・スンディンのエリック・マーティン似のソウルフルなVoや、現POODLESのポンタス・ノルグレンのテクニカルなGプレイに、レトロなハモンド・オルガンの音色等、例え未発表曲集と言えども、ここには「北欧のローカル・バンド」的な垢抜けない雰囲気は皆無。逆に言うと「煌めく美旋律」「
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WIDOWMAKER-Blood and Bullets-Blue for You ★★★ (2018-03-21 10:05:52)
胸にズドンと来るディーの熱唱とアル・ピトレリのGが
互いに負けじと咽び泣くブルージーなバラッド。
タメの効いた曲調をぐっと盛り上げるリズム隊の仕事振りも見事。
そこいらのロックンロール・バンドにゃ真似できない
濃厚なエモーション渦巻く名曲に仕上がっています。
WIDOWMAKER-Blood and Bullets-Emaheevul ★★★ (2018-03-21 10:02:32)
ディー・スナイダーとバーニー・トーメの共作曲。
速射砲のように繰り出されるディーのハイテンションの
Voを乗せてエネルギッシュに突っ走る
汗とツバキが飛び散るOPナンバー。
意味不明なタイトルは、“AM I EVIL”の口語体風表記とのこと。
WIDOWMAKER-Blood and Bullets-The Lonely Ones ★★★ (2018-03-21 09:56:12)
ディー曰く「社会から見捨てられた人たちに
ついて歌っている曲」らしいのですが、
歌詞はシリアスでも曲調自体はカラッと明るく
特にキャッチーなコーラスはライブで一緒に
歌いたくなる魅力を秘めています。
WIDOWMAKER-Blood and Bullets ★★★ (2018-03-20 00:10:10)
「LAメタル・シーンのご意見番」ことディー・スナイダー(Vo)。TWISTED SISTER解散後はバーニー・トーメやクライヴ・バーらとDESPERADOを結成し、デビューを画策するも頓挫してしまった彼が、今度はASIAやMEGADETH、SAVATAGE等での活動で知られるアル・ピトレリ(G)を相棒に迎えて結成したのがこのWIDOWMAKERです。本作は’92年に発表された彼らの1stアルバムに当たる作品。
バンドが実践している音楽性は、TWISTED SISTERをソリッドにビルドアップしたような硬派なパワー・メタル/ロックンロール。クレジットを見ると半数の楽曲がディー/バーニーの共作名義になっているので、お蔵入りの憂き目にあったDESPERADOのデビュー作の楽曲が流用されているのかな?と。アクセルを床まで踏み込んで爆走するパワー・チューンから、いかにもアメリカンなグルーヴが
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ARK STORM-Voyage of the Rage ★★★ (2018-03-18 23:37:31)
スタジオ・アルバムとしては3rd『THE EVERLASTING WHEEL』(’03年)以来、15年ぶりに発表された4thアルバム。(’18年)
その合間にライブ活動やリレコーディング・ベスト盤のリリースもありましたが、それにしたって15年は間が空き過ぎだろう…との愚痴は、「新Voにマーク・ボールズを起用!」というサプライズ人事の衝撃の前に雲散霧消。様式美HM界隈の三種の神器と名高いマーク・ボールズ――ちなみに残り2つはコージー・パウエルのDsとイェンス・ヨハンソンのKey――が、「和製イングヴェイ」の異名を取る太田カツ(G)のバンドで歌うとか、一昔前に様式美マニアが飲み屋で交わしてた与太話が現実になる日が来ようとは。
サウンドは前3作同様、安定のネオクラシカルHM路線。作を重ねる毎にパワー・メタリックな色合いを強めているとは言え、殊にインスト曲において顕著な太田の迸るほど
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Black Sweet-Time to Depart-Masquerade ★★★ (2018-03-18 01:17:59)
STRYPERに通じる甘美なメロディ・センスと
パワー・メタリックなアグレッションという
BLACK SWEETというバンドに備わった2面の魅力が
1曲の中で巧みな融合を見た逸品。
アルバムのハイライト・ナンバーの一つです。
Black Sweet-Time to Depart-Valhalla ★★★ (2018-03-18 01:14:59)
“FAST AS A SHARK”や“WARNING ACTION”といった
楽曲を思わせる、STRYPERというよりは、
もっと骨太でオーソドックスなヘヴィ/パワー・メタル風味が
打ち出された疾走曲。
Black Sweet-Time to Depart-Reach for the Sky ★★★ (2018-03-18 01:11:58)
鋭利なGリフが緊迫感を伴って刻まれるヴァースから
パッと視界が開けるように展開していく印象的なコーラスといい、
フラッシーなツイン・リードGといい
1stや2ndの頃のSTRYPERを彷彿とさせる名曲。
この時期のSTRYPERを彷彿とさせる楽曲なんて
そうそう作れるものじゃありませんよ。
Black Sweet-Time to Depart ★★★ (2018-03-16 00:39:36)
東京を拠点に活動する4人組が'17年に発表したデビュー作。雑誌のインタビューで「最も影響を受けたバンドはSTRYPER」と答えているのを読んで「おお、国内じゃあまり知らないタイプのバンド」と興味を持って購入してみたら、これが大当たりでしたよ。
実際に本編は、荘厳な序曲①の余韻を切り裂いて攻撃的に疾走する②や、愁いを帯びたメロディが華麗に舞うアップテンポの⑩といった、シャープなGリフとメロディックなツインGの存在が映える、『YELLOW AND BLACK ATTACK』や『SOLDIER UNDER COMMAND』を発表した頃のSTRYPERを彷彿とさせる――更に骨太な感触はあるものの――楽曲によって頭と尻をサンドイッチ。しかしながら通して聴いてみると、ACCEPTの“FAST AS A SHARK”(あるいはANTHEMの“WARNING ACTION!”)に通じるパワー・メタ
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Black Sweet (2018-03-16 00:34:09)
熊本出身の兄弟や、関東出身のメンバーらによって結成され、東京を拠点に活動する4人組。
'14年に前身バンドHIDDEN CHRISTIAN(隠れキリシタンの意)として活動を開始し、’17年にBLACK SWEETと改名。同年12月に1st『TIME TO DEPART』でアルバム・デビューを飾った。
最も影響を受けたバンドとしてSTRYPERの名を挙げていて、音楽性は勿論のこと、バンド名もSTRYPERから着想を得ているんでしょうかね?
VOLCANO-Irregular ★★★ (2018-03-14 22:54:46)
屍忌蛇(G)には『STAND PROUD!~ALL FOR HEAVY METAL』と『DUAL WORLD』に続く3枚目、VOLCANOにとっては初めてとなるカヴァー曲集。
選曲には全メンバーが平等に関与していますが、畑違いのアーティストやマニアックなバンドの楽曲等はチョイスされておらず(SILVER MOUNTAINが有名かどうかはさておき)、HR/HMファンなら一度は聴いたことがあるであろう王道を行く名曲の数々を、奇を衒うことなく真正面から堂々カヴァーするスタイルは、『STAND~』『DUAL~』に通じるものがあります。新人バンドがそんな真似しようもんなら「カラオケかよ」と失笑を買いそうなところですけども、そこは百戦錬磨のVOLCANO。慟哭のGから煮え滾る灼熱Vo、鋼の如き屈曲なリズム隊まで、メンバー全員のキャラが立ちまくりのため、変にヒネらずとも普段通りに振舞うだけで元曲
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MAGNUM-Lost on the Road to Eternity-Lost on the Road to Eternity ★★★ (2018-03-13 23:37:15)
Keyによる壮大且つシンフォニックなイントロを経て、
ボブ・カトレイとトビアス・サメットのツインVo体制のもと、
ブリティッシュHMならではの憂いとドラマ性を帯びた
サウンド絵巻が、力強く、ドラマティックに展開。
合唱を誘うコーラス等、ライブ映えするパートが
しっかりと組み込まれている曲作りの巧みさも
心ニクいアルバム表題曲。
MAGNUM-Lost on the Road to Eternity ★★★ (2018-03-13 23:23:43)
'18年発表の最新スタジオ・アルバム。前作『SACRED BLOOD“DIVINE”LINE』から2年足らず、リ・レコーディング曲を含むバラード集『THE VALLEY OF TEARS』からは僅か1年のブランクでリリースという、他のベテラン・バンドにも見習わせたいフットワークで活動を続けるMAGNUM。長らく三本柱の一柱だったマーク・スタンウェイ(Key)と、再結成以降のバンドの土台を支え続けたハリー・ジェイムズ(Ds)を失いながらも、本作の完成度の高さには全く揺るぎがないのですから、トニー・クラーキン(G)とボブ・カトレイ(Vo)の看板コンビの旺盛な創作意欲には脱帽ですよ。
音楽性に大きな変化は見受けられず、大英帝国産の貫禄と威厳をその身に纏わせつつも、周囲を睥睨するよりも聴き手に寄り添い、そのハートを芯からポカポカと温めるかのような「遠赤外線メタル」ぶりも健在。マンネリ?とん
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KIP WINGER-From the Moon to the Sun-One Big Game ★★★ (2018-03-12 23:50:13)
物憂げにたゆたう抒情メロディと気だるげに鳴らされるサックス、
聴き進めるに従って徐々に熱を帯びて曲展開等
何となくKING CRIMSON的なプログレ・テイストも感じられる名曲。
KIP WINGER-From the Moon to the Sun-Pages and Pages ★★★ (2018-03-12 23:44:30)
ピアノが奏でるメロディだけ拾っていくと
何やら久石譲テイストっぽさも感じられるバラード。
静謐に染み渡る哀切なメロディを、
エモーショナルに歌い上げるキップ・ウィンガーの
深みを湛えた歌声にうっとりですよ。
KIP WINGER-From the Moon to the Sun ★★★ (2018-03-12 23:38:46)
WINGERは初期作しか知らず、熱心なファンとは言い難い身ゆえ、その中心メンバーたるキップ・ウィンガー(Vo)の2枚目のソロ・アルバム(’08年発表)と言われても「ふーん…」と然程ありがたみを感じなかったのが実際のところ。しかし本作を聴いてクオリティの高さにビックリさせられるや否や、速攻で「キップ、ありがとう!」と手のひらをくるり。
とは言え、合唱を誘われるキャッチネスやライブ映えするノリの良さといった、華やかな80年代ポップ・メタル要素を期待すると、肩透かしを食いかねないサウンドなので注意は必要かと。スケールの大きなドラマティックな楽曲から、BEATLES風、エスニック風、中には映画音楽風インスト曲まであったりと本編は非常にバラエティに富む反面、ここで披露されているのはG以上にシンセやピアノ、オーケストレーションといった要素が印象的な、モダンでムーディでシリアスなポップ・ロック。
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JOHNNY LIMA-Shine On-Star ★★★ (2018-03-12 00:03:38)
イントロだけで出来栄えの良さが確信できる、
ドラマティックな盛り上がりっぷりに
胸打たれるロッカ・バラードの名曲。
一緒に歌わずにはいられないキャッチーなコーラスは、
80年代だったら会場中でライターの火が一斉に揺れていたはず。
JOHNNY LIMA-Shine On-My Country 'Tis of Thee ★★★ (2018-03-11 23:59:45)
キラキラなシンセと乾いた哀愁、それに分厚いハーモニーに
くるまれたサビメロのフックの効き具合が全く以てお見事な、
2ndアルバムのハイライト・ナンバー候補でもある
メロディアスHRなんばー。
JOHNNY LIMA-Shine On ★★★ (2018-03-11 23:52:41)
グランジ/オルタナ旋風が世界的に猛威を振るった90年代にあって、MTM RECORDSやESCAPE MUSICと並んでメロディ愛好家から心のオアシスとして篤い信頼を得ていたイギリスのNOW & THEN RECORDS。そのバックアップを受け、’97年に1st『JOHNNY LIMA』でデビューを飾った、VoとGのみならずKeyやDsもこなす西海岸出身のアメリカ人マルチ・ミュージシャン、ジョニー・リマが'99年に発表した2ndアルバム。(日本盤はNIPPON CROWNからリリース)
所属レーベルの伝手でTENのゲイリー・ヒューズが本作のミックスダウンを担当していますが、サウンドの方に英国的湿り気は薄め。ここで聴かれるのは80年代の空気を胸いっぱいに吸い込んだような大陸型ポップ・メタルであり、取り分け、カラッとした躍動感溢れる曲調に、煌めくKeyと、哀愁をひとつまみ振りかけたキャ
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