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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1701-1750
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GAME OVER-Claiming Supremacy ★★★ (2018-02-05 23:37:17)
順調にアルバム・リリースを重ねる5人組マカロニ・スラッシャー、’17年発表の4th。前作『CRIMES AGAINST REALITY』の感想を書き込んだ際に「日本盤が出ない」ことを愚痴ったら、その願いが天に届いたわけでもないでしょうが、今回初の国内盤発売が実現。愚痴ってみるもんだなぁと。まんじゅう怖い。
内容については、レコード会社に国内盤発売を決意させただけあって、流石のクオリティ。イントロで十分に焦らしてからファスト&フューリアスな突進へとシフトする冒頭①②の流れだけで、スラッシュ愛好家の皆様が握り拳を振り上げる姿が目に浮かびましたよ(幻覚)。チャック・ノリスについて歌ってたようなバカスラッシュ感はすっかり影を潜め、徐々に明確になりつつあったシリアス且つテクニカルなアプローチは、本作でも継続。例えば⑤⑥を筆頭に、全編に亘って弾きまくるツインGを軸に、押しと引き/緩急を纏って目
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CHER-Heart of Stone-Does Anybody Really Fall in Love Anymore ★★★ (2018-02-04 22:52:20)
マッチョ・ギタリスト、ケイン・ロバーツがスマッシュ・ヒットさせた
ことでも知られるBON JOVI、デズモンド・チャイルド、
ダイアン・ウォーレン共作のバラード。(ここでは演奏もBON JOVIが担当)
そりゃこれだけの面子が関わっているのですから名曲ですわな。
ネット情報だと、どうやらBON JOVIのアルバム『NEW JERSEY』から
漏れたアウトテイクらしいのですが、こんだけ強力な楽曲でさえ
ハズされてしまう『NEW JERSEY』って恐ろしい作品だなぁと。
CHER-Heart of Stone-Emotional Fire ★★★ (2018-02-04 22:47:50)
大映ドラマの主題歌に起用されていそうな=ボニー・タイラーが演りそうな
パワフルなHRチューン。
勿論シェールの凛々しい歌唱にもバッチリはまっています。
ボニー・タイラーやマイケル・ボルトンがバックVoとして
参加している分厚くキャッチーなコーラス・ワークが秀逸で、
終盤の盛り上がりっぷりは胸熱。
CHER-Heart of Stone-If I Could Turn Back Time ★★★ (2018-02-04 22:43:01)
戦艦ミズーリの艦上で撮影されたスケール感といい、
尻丸出しのハイレグ衣装(もはや放課後電磁派クラブ)といい、
超バブリーなPVも印象的だったヒット・ナンバー。
作曲&プロデュースは天下のダイアン・ウォーレンですから
名曲であることは言わずもがな。
CHER-Heart of Stone ★★★ (2018-02-04 22:37:13)
カムバック作『CHER』(’87年)の大成功を受けて、同じ作風、同じ布陣を踏襲して制作、'89年に発表された復活第2弾アルバム。
むしろ参加面子は更なる豪華さ。BON JOVI、デズモンド・チャイルド、マイケル・ボルトンら前作からの続投組に加え、今回は新たにダイアン・ウォーレン、ジョナサン・ケイン、ボブ・ハリガンJr、ピート・シェフィールドといったヒット請負人達が大集合。バックを固めるのもTOTOのメンバーや一流のセッション・ミュージシャン達ですし、そりゃこんだけ4番バッターが揃ってればホームラン攻勢は約束されたも同然という。実際、アルバムに先駆けてリリースされたピーター・セテラとのデュエット・バラード⑫を手始めに、シングル・カットされた①②④がいずれも全米チャートTOP10入りする等、前作を凌ぐチャート・アクションを記録しています。(アルバムも全世界で400万枚を売り上げた)
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CHER-Cher-We All Sleep Alone ★★★ (2018-02-04 00:16:27)
これまたBON JOVIの『SLIPPEERY WHEN WET』チームが
作曲並びに演奏とプロデュースを手掛け、
スマッシュ・ヒットを飛ばしたドラマティックなバラード。
PVではシェールが見事な歌唱と肢体を披露してくれていますが
この人、歌声が案外逞しいこともあって、それが濃いめの顔立ちと相俟うと
何だかドラァグクィーンに見えて来るという…(笑)。
CHER-Cher-Bang-bang ★★★ (2018-02-04 00:05:07)
60年代にシェール自身が放ったヒット曲を、
バックにBON JOVIを従えてカヴァー。
プロデュースもBON JOVIとデズモンド・チャイルドが担当し、
オリジナルに比べてかなりHR色が強まっています。
(ちょっとジム・スタインマン風の大仰さ)
映画『KILL BILL』でもかなり印象的な使われ方をしていた
名曲ですが、あちらはナンシー・シナトラの
カヴァー・バージョンだという。
CHER-Cher ★★★ (2018-02-03 23:57:37)
70年代に歌手として一世を風靡し、80年代には女優業にも進出したシェールの音楽シーンへのカムバック・アルバムとして大いに注目を集めた’87年発表のソロ作。彼女のカタログでHR/HMファンに最も馴染み深い作品がこれではないでしょうか?
まず制作に当って、所属レーベルのゲフィンが彼女のために結集した人材が凄い。当時『SLIPPERY WHEN WET』をメガヒットさせ飛ぶ鳥落とす勢いだったBON JOVIとデズモンド・チャイルドのチーム、更にマイケル・ボルトン、ホーリー・ナイト、その他にもボニー・タイラーやTOTO、ジョー・リン・ターナーら有名ミュージシャン多数と、まさに「勝ちに行く」オーダーを組んでいて、その彼らが「必殺の1曲」を持ち寄った本編は当然捨て曲なし。どころか全曲シングル・カット可能なハイクオリティっぷりですよ。
フックが連続するスケールの大きなハードポップ・サウンド
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FERGIE FREDERIKSEN-Equilibrium-Blaze Of Love ★★★ (2018-02-02 00:31:21)
軽快に疾走する印象的なテーマ・メロディが
夜11時台のスポーツニュースのBGMっぽい…と
書くと褒めてんだか何なんだかですが、褒めてます。
名曲です。
FERGIE FREDERIKSEN-Equilibrium ★★★ (2018-01-31 23:26:01)
闘病生活にも挫けず、精力的に新作のレコーディングやライブ(来日公演含む)等をこなし、'14年に惜しまれながらもこの世を去った名シンガー、ファーギー・フレデリクセンが豪華ゲストを迎えて制作し、'99年に発表した自身のキャリア初となるソロ・アルバム。
MTM RECORDSからのリリースだけあって、本作に託されているのはファーギーの「歌」が主役のメロディアスHR。但し、後のソロ2作に比べるとハードさは控えめで、よりAOR/産業ロック寄りの作風であったため、初聴時の感想は「地味だなぁ」とあまりパッせず。当時は日本がCD化大国としてブイブイ言わせてた時期でもあり、毎月大量発売されるHR/HM系カタログの山の中に埋もれてしまっていたところ、しかしその後時間を置いてから改めて聴き直し見たら「いや、全然いいじゃんか!」と。
様々なバンド/プロジェクトで自慢の喉を披露して来たファーギーゆえ、
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THE FIRM-Mean Business-All the King's Horses ★★★ (2018-01-30 23:15:13)
スペーシーなKeyをフィーチュアした哀感溢れる曲調は
AOR/産業ロックに通じるものがありつつも、そこに
ポール・ロジャースのディープ・ボイスが絡みつくことで、
洗練よりも情念が勝るこのバンドならでは魅力を湛えた楽曲として昇華されます。
それより何よりこの曲の場合、ニンジャとハゲ頭にハチマキ巻いた
サムライが暴れるモノクロ時代劇風PVがまずは必見ですよ。
なぜ時代劇…やっぱり奥様が日本人だったから?
THE FIRM-Mean Business-Spirit of Love ★★★ (2018-01-30 23:02:26)
アルバムのラストに置かれたアップテンポのロック・チューンで
他の収録曲に比べると、この曲からは爽やかな80年代の風が
吹いて来るのを感じます。伸びやかなポール・ロジャースの歌声と、
ジミー・ペイジの軽快なGプレイに心躍らされずにはいられません。
THE FIRM-Mean Business ★★ (2018-01-29 22:56:47)
BAD COMPANYを解散させたポール・ロジャースと、LED ZEPPELINを解散させたジミー・ペイジのご両人が、多発性硬化症を患うロニー・レーン(元FACES)のために開催されたベネフィット・コンサートを切っ掛けに意気投合。その後立ち上げたTHE FIRMが’86年に発表した2ndアルバムにしてラスト作となったのがこちら。
ペイジが弾き、ロジャースが歌う…こいつぁ凄いことになりそうな予感!とパンパンに膨らんだファンの期待を他所に、デビュー作で提示されたのはZEP色の薄い、シンプルで飾り気のないブルーズ・ロック。バブルに浮かれる80年代真っ盛りのロック・シーンにおいては、「地味」「期待外れ」と芳しい評価を得られなかったと聞き及びますが、後追いリスナーな上に、そもそもZEPには殆ど思い入れがないボンクラゆえ(BAD COMPANYは大好きなのですが)「ポール・ロジャースの上手い歌
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SAXON-Forever Free-Forever Free ★★★ (2018-01-29 22:33:03)
指笛に始まるイントロからして、バンドが原点回帰を
志向してこの曲を書き上げたことは明らか。
今時の基準では決してスピーディとは言えないかもしれませんが、
ソリッドに刻まれる印象的なGリフ、明るくはなりきれないメロディ・ラインに
ライブ映えするコーラス、そして観客をノリノリにロックさせるテンポといい、
他の誰でもないSAXONらしさが脈々と息衝く名曲。
SAXON-Forever Free ★★★ (2018-01-29 09:44:57)
'92年発表の11thアルバムにして、『伝説からの生還』なる大仰な邦題に釣られ、リアル・タイムで初めて購入したSAXON作品がこれでしたよ、確か。当時はSAXONのことを舐め切って「過去のバンド」扱いしていたのですが、その内容の素晴らしさに「違う、こいつらバリバリの現役バンドだ!」と認識を改めさせられたという。
必要最低限のクオリティ・ラインは易々とクリアしつつも、自分達が演っている音に対して明らかに迷いが感じられた前作『SOLID BALL OF ROCK』に比べると、今回は、進むべき方向を迷いなく見据えたバンドの自信に満ちた足取りが目に浮かぶよう。それはソリッドな音作り、Gリフ重視の曲作りのスタイル、あと何より指笛に始まり指笛に終わる確信的な本編構成からも伺えるのではないかと。この原点回帰の意図を汲み、本作に『伝説からの生還』という邦題を冠したくなった日本のレコード会社の気持ち
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OBSESSION-Marshall Law-Marshall Law ★★★ (2018-01-27 23:51:52)
これまた思わずゾクゾクさせられる
JUDAS PRIEST直系のイカしたGリフと、
喉よ裂けよと言わんばかりのに攻撃的なマイクの
シャウトをフィーチュアしてパワフルに駆け抜けるEP表題曲。
勢い任せに弾き倒すGソロも良い。
OBSESSION-Marshall Law-Only the Strong Will Survive ★★★ (2018-01-27 23:45:13)
攻撃的なGリフ、激しく打ち鳴らされるリズム、
疾走するツインG、その上で熱いシャウトを
繰り出すマイク・ヴェセーラのVo…と、
音が悪い?パフォーマンスが粗い?
だからなんだってんだ!な逸品。
USパワー・メタルここにあり。
OBSESSION-Marshall Law ★★★ (2018-01-26 00:13:23)
看板シンガーのマイク・ヴェセーラを中心に再結成を果たして現在も活動中である、米コネチカット州出身のパワーメタル・アクトOBSESSIONが、オムニバス盤『METAL MASSACRE』シリーズ2作目への参加をきっかけにMETAL BLADE RECORDSと契約を結び、’83年に発表した4曲入りデビューEP。
今や押しも押されぬ実力派シンガーとして鳴らすマイクですが、この頃はまだまだ青さ全開。その彼の荒削りな歌唱を始め、安普請なプロダクションや未洗練の楽曲等、本作聴いてから日本デビュー作『狂気の方程式』(’88年)を聴くと「立派に垢抜けてまぁ」と感慨深くなること請け合いですよ。と、それぐらい全体がアングラ臭で分厚く覆われており、普段メジャー・アーティスト中心に音楽を楽しむ堅気のHR/HMリスナー衆には間違っても薦められた代物じゃありませんが、逆に、全くもってイケてないジャケット・イ
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W.A.S.P.-Inside the Electric Circus-Easy Living ★★★ (2018-01-24 23:54:28)
軽快にハネる曲調やキャッチーなコーラス、
印象的なハーモニーといった原曲の魅力が
W.A.S.P.の個性にしっかりマッチ。
その上で野性味も一摘み加えて
「らしさ」の演出にも抜かりがない好カヴァー。
W.A.S.P.-Inside the Electric Circus-Restless Gypsy ★★★ (2018-01-24 23:49:25)
初期の頃のようなワイルドさは薄まりましたが
その分、魅力的なメロディを聴かせることに傾注した
楽曲構築力がグンと高まっていることを証明する名曲。
W.A.S.P.-Inside the Electric Circus ★★ (2018-01-24 23:44:33)
ランディ・パイパーがクビになり、ブラッキー・ローレスがGへとコンバート。空席となったベーシストの座には元KING KOBRAのジョニー・ロッドを迎え入れるという大型メンバー・チェンジを経て、’86年に発表された3rdアルバム。
過激な出で立ち、過激なパフォーマンス、イギリスで発禁処分を受けた過激な歌詞&アートワークに至るまで、出オチで与えた特大のインパクトが作を重ねる毎に薄れていく中、人々の関心をいかに繋ぎ留めおくかが当時のW.A.S.P.喫緊の課題でありました。司令塔ブラッキーは、そうした事態に楽曲志向を打ち出すことで対処。以後『THE HEADLESS CHILDREN』『THE CRIMSON IDOL』といった名盤を連発するわけですが、翻って本作はといえば、歌詞は相変わらず下品で猥雑。その一方でHUMBLE PIEやURIAH HEEPといった70年代HRバンドのカヴァーに
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ORACLE(US)-As Darkness Reigns-No Faith For The Liar ★★★ (2018-01-23 23:30:25)
PRODIGY名義で発表されたデモテープではOPナンバー役を
務めていた9分以上に及ぶ大作ナンバー。
(ORACLEとして発表されたアルバムでは3曲目に収録)
パワフルに歌いまくるハイトーンVoと、テクニカルに炸裂する
ツイン・リードGを両軸に、目まぐるしく展開していく
曲構成は少々詰め込み過ぎな感もありますが、
デビュー作なんだからこれぐらい攻めてなんぼでしょう。
気迫溢れるアルバムのハイライト。
Manzano-Red Hot-Body and Soul ★★★ (2018-01-23 23:21:50)
威勢よくハジけるOPナンバー。
歌詞は英詞ですが、メロディに対する歌メロの載せ方が
完全にスパニッシュ・メタルの流儀に則っているので
普通にスペイン語の歌を聴いているような気分になるという。
アグレッシブにGリフを刻み、中間部では鮮烈な速弾きを披露する
Gが楽曲をグッと引き締めてくれています。
Manzano-Red Hot ★★★ (2018-01-22 23:52:27)
大和魂ここにあり!なバンド名がマニアの間で話題となったBANZAIや、ゼロから日本デビューも飾っているNIAGARA等のバンドを渡り歩いた、知る人ぞ知る(知らない人は全く知らない)スパニッシュ・メタル界の実力派シンガー、ホセ・アントニオ・マンザーノが自らの名を冠し結成したバンドの’88年発表のデビュー作(邦題『ターン・ミー・オン』)。
本国じゃ数週に渡りチャート№1の座に輝いた大ヒット作ということで、きっとアツい/クドい/クサいの三拍子揃った特濃スパニッシュ・メタル・ワールドが展開されているものと思いきや、意外にも歌詞は全曲英詞。Keyも積極活用されたお洒落サウンドは、巻き舌やコブシといったドメスティックなエッセンス控えめのメロディックHR路線だったという。
「濃厚豚骨ラーメンを期待したらアッサリ塩味だった」的拍子抜け感と、英米のバンド群と比較すると、アレンジにしろ音作りにし
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Manzano (2018-01-22 23:49:42)
BANZAI、ZERO、NIAGARAといったバンドを渡り歩いたスペイン人シンガー、ホセ・アントニオ・マンザーノが自らの名を冠して結成。スペイン版モンスターズ・オブ・ロックに地元代表として出演する等、BARON ROJOに続く存在として人気を博したというバンドで、'88年~'90年にアルバム2枚を発表。特に英語とスペイン語の2バージョンが制作され、母国スペインでは長きに亘ってチャート№1の座を独走したと聞く1st『RED HOT』は当時テイチクから日本盤も発売された。(邦題『ターン・ミー・オン』)
近年、再結成を果たして新作もリリースしている模様。
ORACLE(US)-As Darkness Reigns ★★★ (2018-01-21 22:23:37)
フロリダ州ジャクソンビル出身の4人組が’93年に発表した1st。(日本盤は'94年に発売)
「ご神託」を意味するバンド名とブックレット等から推察するに、多分クリスチャン・メタル・バンド。尤も、サウンド自体からはその手の匂いは全く漂ってこず、大作主義と、起伏の激しい複雑な曲展開に彩られた楽曲がズラリ揃った本編の音を一言で表現するなら、「QUEENSRYCHE型HM」。但し、天を突くハイトーンVo、ザクザクとスラッシーなリフを鋭角的に刻み、クラシカルなフレーズも織り交ぜたソロを派手にキメまくるG、それに音数多めで荒れ狂うリズム隊がその存在感をガンガン主張してくるアグレッシブなサウンドは、流石FORTEやMYSTK、あるいはWINTER’S BANE(JUDAS PRIEST加入前のティム“リッパー”オーウェンズが在籍)といったUS産パワーメタル軍団を抱え、90年代に気を吐いたドイツのM
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ORACLE(US) (2018-01-21 22:20:41)
フロリダ州ジャクソンビルにおいて、ブレント(Ds)とケント(G)のスミドリー兄弟により結成。当初はPRODIGYを名乗り、激しいメンバー・チェンジと地元でのギグ活動を繰り返しながら徐々に地歩を固めた後、初のデモ・テープ・レコーディングに挑み、その高評価をテコにドイツのインディーズMASSACRE RECORDSと契約を交わす。その際にイギリスに同名バンドが存在することが発覚し、バンド名を「神託」を意味するORACLEと改めている。
‘93年、先に発表したデモテープにリミックスを施し、正式に1stアルバムとしてリリース。日本でもプログレ掛かったパワー・メタル・サウンドが輸入盤市場で好評を博したことから、国内盤が'94年にテイチクから発売。但し、彼らが残した作品はこれきりの模様。
The Heat-Goldfinger-Round And Round ★★★ (2018-01-21 02:08:09)
全体的に独産HMらしい硬派な雰囲気漂う本編にあって
異彩を放つ、いっそポップとも表現可能な軽やかさで
駆け抜けるメロディックHRナンバー。
こういう楽曲も魅力的に演れるあたりに
バンドの地力の高さが伺えます。
ここでも2本のGが良い仕事をしていますよ。
The Heat-Goldfinger-Caught in the Middle ★★★ (2018-01-21 02:03:56)
哀愁のメロディと、ツインGによる印象的な
ハーモニーが全編に散りばめられた疾走ナンバー。
曲作りにマット・シナーが関わっているのみならず
Voの少々オヤジ臭い声質がマットに似ていることも相俟って
強烈にSINNERっぽさが漂ってくる名曲です。
The Heat-Goldfinger ★★ (2018-01-21 01:49:08)
「ヒート」を名乗るHR/HMバンドと言えば、今だったら真っ先にスウェーデンの若き5人組の名が挙がるでしょうが、個人的にはSINNERの弟分として日本デビューを飾ったドイツのTHE HEATも、結構な衝撃を受けた存在として記憶に刻まれています。尤もその理由の大半は、’95年発表の本2ndアルバムの「中指オッ立てたゴールドフィンガー」という、ドイヒーなジャケット・デザインのインパクトによるものなのですが(笑)。
でも内容の方は(ジャケとは裏腹に)かなり健闘しているんですよ、これが。アグレッシブな疾走ナンバーから、緊迫感を湛えたミッド・チューン、更にはバラードまでバランス良く収録し、そのいずれもが欧州のバンドらしい哀愁を湛えている楽曲は、元々マット・シナーのサイド・プロジェクトとしてスタートした出自を持っているだけあって、サウンドに関してもSINNERに大いに通じるモノあり。つか曲作りや
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The Heat (2018-01-21 01:47:23)
80年代にSINNERやVICTORYのメンバーだったバーニー・ファン・ダー・グラフ(Ds)が、友人のシンガー、アルゲ・アルゲーミッセン(Vo)と結成したバンド、Mr. PERFECTを前身に誕生。彼らのデモをプロデュースしたマット・シナーもメンバーに加わり、THE HEATと名を変えた後、LONG ILAND RECORDSと契約を交わして'93年にセルフ・タイトルの6曲入りEPタイトルでデビュー(SINNERの活動で忙しくなったマットは裏方へ転向)。ちなみに同作は、ここ日本では更に4曲を追加したフル・アルバム仕様で、'95年にゼロ・コーポレーションから発売されている。
'96年に2nd『GOLDFINGER』をリリースした後(ゼロが店仕舞いをしてしまったこともあって)バンドに関する情報は途絶えるも、確か00年代に入って未発表音源集を出していたような覚えが…。
UNREST-Taste It-War on TV ★★ (2018-01-18 23:47:55)
このタイトルで、疾走ナンバー、且つ声を潰した感じの
濁声Voが吼えているという、まさにACCEPTな1曲。
初めて聴いた時は、このVoはウドの隠し子か
生き別れの兄弟かと思ったものですよ(雑な嘘)
但し、単なるパロディを越えて、きっちりと単体の
HMナンバーとして聴き応えのあるカッコ良さを放っている点が
このバンドの頼もしいところであります。
UNREST-Taste It ★★★ (2018-01-18 23:39:09)
日本デビュー作の3rd『WATCH OUT』(’97年)の出来栄えに痺れて慌てて買い求めた、ドイツはブレーメン出身の5人組、'92年発表の1stアルバム。
『WATCH~』は、ACCEPTやIRON MAIDENといった先達からの影響を、UNRESTというバンドなりに咀嚼吸収したサウンドが託されていましたが、筋骨隆々なOPナンバー①、ダークで重厚な②、ノリ良く突っ走る③というモロACCEPT路線のHMソング3連打で幕が上がる本作に詰め込まれているのは、「ACCEPTに影響を受けた」とかそういうレベルを通り越して「ヤァヤァ我こそはACCEPT也!」と堂々と宣言するかの如き、ACCEPTそのものになりきらんとするパワー・メタルだったという。剛直に刻まれるGリフ、パワフルに駆動するリズム、勇壮な楽曲とそれを彩る雄々しい野郎コーラスetc.…。本家との違いと言えばクラシカルなメロディが聴か
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UNREST-Watch Out-Hold on the Night ★★★ (2018-01-17 23:04:05)
甘い曲調で女子供をウットリさせるよりも
むさ苦しい野郎共を男泣きさせる
「独産鋼鉄バラードかくあるべし」な
硬派にしてドラマティックな逸品。
UNREST-Watch Out-Heart of Stone ★★ (2018-01-17 23:00:01)
バラード・パートと疾走パートを
行きつ戻りつしながら盛り上がっていく
ドラマティックなナンバー。
Gが奏でる泣きのメロディも美味
UNREST-Watch Out-Down on My Knees ★★★ (2018-01-17 22:54:55)
タイトに疾走する曲調はメイデン風ですが
重量感溢れるサビメロの展開はACCEPTの系譜に連なる
ジャーマン・パワーメタル風という
このバンドの個性が上手く表されている名曲ではないでしょうか。
UNREST-Watch Out ★★★ (2018-01-17 00:01:32)
ドイツはブレーメン出身の5人組、’97年発表の3rdアルバム。1st『TASTE IT』(’92年)を雑誌の輸入盤レビューで見かけバンドの存在自体は知っていましたが、音までは聴いたことがなく、ましてや彼らが日本デビューまで飾っていたなんて全然知りませんでしたよ。
ここに託されているのは、武骨で勇壮、とてもPANTERA症候群が世界的に蔓延していた90年代後半の作品とは思えぬ、トゥー・マッチ・ピュアなパワーメタル・サウンド。独産でパワーメタルというと即座にHELLOWEEN型が連想されますが、本作の主たる影響源はACCEPTとIRON MAIDEN。ウド・ダークシュナイダーによく似たVoの金属質なシャウトや、雄々しいバンカラ・コーラス、屈強なリフとリズムのコンビネーション等、特にACCEPTからの影響は色濃く、OPナンバー①の歌詞に“RESTLESS AND WILD”なんてフレーズ
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GORKY PARK-Moscow Calling-Moscow Calling ★★ (2018-01-15 23:24:20)
言い方は悪いですが、前作“BANG”の二番煎じ。
しかし、ナウいビートに乗せてポップにハジける曲調に、
ひと匙落とし込まれたロシア産バンドならではの涼し気なメロディが
彼らならではの魅力を発散する秀曲なのですから
何を恥じる必要があろうか?という。
GORKY PARK-Moscow Calling ★★ (2018-01-15 23:17:30)
裏ジャケを飾るメンバーの格好が、旧ソ連時代だったらシベリア収容所送りは確実なアメリカナイズっぷりで笑ってしまった2nd(右端メンバーの「裸にオーバーオール」という攻め過ぎな服装に“WIND OF CHANGE”を感じずにはいられません)。発表のタイミングがソ連邦崩壊に伴う東西冷戦の終結と、その後起こった湾岸戦争でアメリカを始めとする西側諸国の注目が中東に向いていた時期だったせいか、アルバムは殆ど話題になることなく撃沈。中には「え?2ndあったの?」なんて認識の人もいるぐらい不遇の1枚であります。
ケヴィン・ビーミッシュが手掛けた洗練されたプロダクション、バンドのアレンジ力、更には豪華なゲスト・ミュージシャンの顔触れ等、アルバムは彼らがアメリカ滞在で積み上げた経験値がしっかりと反映された仕上がり。その反面LAレコーディングということで「あれもこれも試したい」と少々はしゃぎ過ぎたのか、
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LITTLE ANGELS-Don't Prey For Me ★★ (2018-01-15 00:39:10)
80年代後半、斜陽の季節を迎えた英国HR/HMシーンを活性化させる期待の新人バンドとして、QUIREBOYSやTHUNDERと共に注目を集めたイギリス北部スカボロー出身の5人組が、シングルやEPのリリース、国内クラブ・ツアーを経て、満を持して英POLYDOR RECORDSから'89年に発表した1stフル・アルバム。
嘗てBURRN!!誌で、2ndだったか3rdだったかが酒井編集長から「こんなのロックじゃねえ」と酷評されていたのが妙に記憶に残っているのですが、このデビュー作に関して言えば、元気一杯に声を張るVoといい、弾きまくりのGといい、要所に疾走ナンバーを散らした本編の構成といい、HR/HMアルバムの範疇で語るべき作品であることに異論は出ない筈。明るくハジけるロックンロールをサウンドの基盤に据えつつ、土の匂いが殆ど漂って来なかったり、またメロディから漂うそこはかとない哀感が、大
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CHROME MOLLY-Angst-Cut Loose ★★★ (2018-01-13 23:32:43)
元々は'85年発表の1stアルバム収録曲のリミックスということで
リフ主導で突っ走る様はそこはかとなくNWOBHM的な雰囲気も漂う。
少々野暮ったいながらも愁いを帯びた魅力的な歌メロを拾っていくVo、
盛られたコーラスとツインGのハーモニーが一緒くたに疾走する
終盤の盛り上がりが熱い。久々に聴き直しましたが名曲ですよ、これ。
CHROME MOLLY-Angst ★★★ (2018-01-13 23:23:38)
その昔、帯付の中古盤が安く売られていたので「ビクターが出してるし、ジャーマン・メタルかな」ぐらいのテキトーな認識で購入してみたら、聴いて吃驚。思わぬ完成度の高さに瞠目させられた1枚であります。尚CHROME MOLLYはドイツではなくイギリス北西部レスター出身。本作は’88年発表の3rdアルバム…ではなく、解説によればメジャー・デビュー用に1st『YOU CAN'T HAVE IT ALL…OR CAN YOU?』(’85年)収録曲の幾つかにリミックスを施し、そこに未発表曲を加えて再構成した特別編集盤とのこと。
音楽性は一言で言えばポップ・メタル。ただ本場アメリカの芯からネアカなその手のバンドに比べると、こちらはやはり英国産。溌剌とハジけきれていないというか、いまいち垢抜けない印象で、雑誌では「どっちつかず」「中途半端」と酷評されていましたっけ。ただ今にして思うのは寧ろ、その洗練さ
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MARSHALL LAW-Power Game-No Justice ★★★ (2018-01-11 23:52:36)
Gが奏でる泣きのメロディ、アンディ・パイク入魂の熱唱に
彩られたドラマティックな曲展開と、
1stアルバムに収録されていてもおかしくない
アルバムのハイライトを飾る名曲です。
MARSHALL LAW-Power Game ★★ (2018-01-11 23:42:36)
名盤『MARSHALL LAW』(’89年)を引っ提げて登場し、地盤沈下が続く英国HR/HMシーンの救世主として一部マニアから注目を集めたビリンガム出身5人組が、ドラマーをリー・モリス(PARADISE LOST他)に代え、'93年に発表した2ndフル・アルバム。
パワー/スピード/メロディに加え「気高さ」まで兼ね備え、「JUDAS PRIEST以上にJUDAS PRIESTらしい」とまで言わしめた(俺の中で)、お粗末な音質をモノともしない正統派HMサウンドの結晶体だった1stに比べると、ミッド・テンポの楽曲を主体に、切れ味の鋭さよりも破壊力重視のモダンなパワーメタル・スタイルでズンズン攻めて来る本作は、如何にも90年代のメタル・アルバムらしい仕上がり。…と書くと安易にPANTERA路線に走った作品かと思われるかもしれませんが、それもちょっと違う。
オールドスクールなHM成分
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SAXON-Solid Ball of Rock-Requiem (We Will Remember) ★★ (2018-01-10 23:58:49)
ゴッドに「まるでBON JOVIじゃねえか」と叱られた
シングル曲ですが、80年代の音楽的変遷(迷走とも言う)
を経て、この手の楽曲も上手くこなせるようになった
SAXONなのでありました。良い曲で結構好きです。
SAXON-Solid Ball of Rock-Baptism of Fire ★★★ (2018-01-10 23:53:22)
疾走ナンバーですが、かつてに比べると
格段に洗練を感じさせる仕上がりです。
歌メロからそこはかとなく哀感が漂ってくる辺り
いかにもブリティッシュHMらしくて良し。
SAXON-Solid Ball of Rock ★★ (2018-01-10 23:48:31)
湾岸戦争がメタル・バブルに暗い影を落とし、グランジ/オルタナティブ・ロック勢の台頭により、80年代型HR/HMの黄金時代に終止符が打たれた’91年。未だ暗中模索の時期を過ごしていたSAXONはこの10thアルバムを発表しました。
思い切ってメロハー路線にフルスイングした前作『DESTINY』(’89年)は流石にやり過ぎと思ったのか、今回はKeyによる装飾は控えめに、再びGの存在を前面に押し出して、幾分かでも本来のSAXONらしいサウンドへ軌道修正を図ろうとした跡が伺える仕上がり。
但し、こぢんまりとした音作りはあまりメタルっぽくはなく、ハード・ドライヴィンな疾走ナンバーから、BON JOVIばりのポップ・メタル・チューンまで並んだ本編は、バラエティ豊か…と言うよりも、当時のSAXONの「どっちへ向かって進めばいいのやら」という迷いが、そのまんま音に表れてしまっている感がありあ
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ANNIHILATOR-For the Demented-Altering the Alter ★★★ (2018-01-09 23:38:43)
浮遊感のあるイントロを鋭利なGリフが蹴散らして
スラッシーな激走へと転じるスピード・ナンバー。
この手の楽曲は打ち込みでなくドラマーに叩いて欲しいとか
プロダクションは作り込み過ぎない方が豪快さが演出できるのでは?
といった無い物ねだりは、ジェフの流麗且つドラマティックなGソロによって
綺麗サッパリ昇華されていきました。
ANNIHILATOR-For the Demented-Pieces of You ★★★ (2018-01-09 23:12:45)
歌詞はカニバリズムを扱ったゴアゴアなものなのに
曲調はバラードでメロディはどこまでも美しい。
倒錯したセンスと歪んだ詩情がANNIHILATOR印の逸品。
ANNIHILATOR-For the Demented ★★★ (2018-01-09 23:00:45)
ジェフ・ウォーターズ自身が担当する国内盤解説を読み「最初期ANNIHILATORの雰囲気がある作品」とのお言葉に、聴く前から期待値がMAXまで跳ね上がった'17年発表の新作。
何せ1曲目のイントロからして“ALICE IN HELL”風でニヤリとさせられますし、以降もスラッシュ・メタル然とした突撃ナンバーあり、抒情バラードあり、シアトリカルな曲展開を有する楽曲あり…と、本編は非常にバラエティに豊んだ仕上がり。原点回帰が志向されたサウンドの中を水を得た魚の如く縦横無尽に泳ぎ回り、聴き手の情緒を不安定する、美しくも不穏なアルペジオを巧みに織り交ぜたジェフの高速Gプレイも、唯一無二のセンスを携えて益々冴え渡っていますよ。
イントロの一捻りから激烈な突進へ転じる①、美しいメロディと凄惨な歌詞の歪んだコントラストが秀逸な④、本編ハイライトに推したい劇的な疾走曲⑦、“BRAIN DANC
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