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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 1951-2000
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LIONHEART-Second Nature ★★★ (2017-08-17 23:11:26)
英国のLIONHEART(スティーヴ・グリメットのLIONSHEARTに非ず)が、約30年ぶりに発表した2ndアルバム。
再編されたバンドのラインナップは、デニス・ストラットン(G)、ロッキー・ニュートン(B)、スティーヴ・マン(Key)のオリジナル・メンバーに加えて、旧知の間柄であるクライヴ・エドワーズ(Ds)、そしてSHYのリー・スモール(Vo)という布陣。1st『HOT TONIGHT』で素晴らしい喉を披露していたチャド・ブラウンの不参加を惜しみつつも、リーとてシンガーとしての実力は折紙付きゆえ不安は微塵もなし。LIONHEARTが得意とするハードポップ寄りの楽曲を歌うには声質的にやや「重い」かと思わなくもありませんでしたが、本作の方向性自体がハード気味に振られていることもあり、危惧したような違和感はありませんでしたね。
蔵出し音源集『UNEARTHED』収録曲のリレコ
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JETBOY-Feel the Shake-Hard Climb ★★ (2017-08-15 22:39:01)
派手な見た目に反して落ち着きすら感じさせる
ロックンロールを聴かせてくれたデビュー作において
この曲のみ売れ線ハードポップ・ナンバー風。
ハッキリ言って本編からは浮いているのですが
いやでも良い曲なんですよ、これが。
甘くキャッチーなサビメロに虫歯が疼きますよ。
JETBOY-Feel the Shake ★ (2017-08-15 22:34:26)
デビュー直前にELEKTRA RECORDSとの契約を破棄されるという辛酸を舐めるも、《NO PAIN, NO GAIN》(苦労なくして得られるものなし)のポリシーの下、自棄を起こさず踏ん張って、再度メジャー・レーベルMCA RECORDSとディールを交わすことに成功したLAの4人組が、'88年に発表したデビュー作。(プロデュースはトム・アロムが担当)
シンガーのミッキー・フィン(Vo)がモヒカン頭だったり、メンバーの1人が元HANOI ROCKSのサム・ヤッファ(B)だったりと、センセーショナルなアピアランスが注目を集め、GUNS’N ROSESの対抗馬とも目された(当時)彼らゆえ、さぞかしエネルギッシュでデンジャラスなサウンドを聴かせてくれるものと思いきや、意外にも本作で聴かれるのは、ブルーズやグラム・ロックからの影響を散りばめつつシンプルにプレイされる、時に渋みすら漂わすロッ
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LIZZY BORDEN-Terror Rising-No Time to Lose ★★★ (2017-08-14 23:56:20)
LIZZY BORDEN屈指の名曲。
疾走する曲調、その上に乗るリジーのけたたましいハイトーン、
何より「ここぞ!」というタイミングで劇的にハモってみせる
ツインGの妙技がガッツポーズ物ですがな。
LIZZY BORDEN-Terror Rising ★★★ (2017-08-14 23:52:56)
2ndフル『MENACE OF SOCIETY』を以て、ここ日本で一躍評価を高めたLIZZY BORDENが、リジー曰く「新作が出るまでズーっとLIZZY漬けなって欲しい」との目的の下、次のアルバムまでの繋ぎとして'87年に発表したミニ・アルバム。
日本盤とUS盤とでは内容が異なっており、JEFFARSON STARSHIPの代表曲“WHITE RABIT”や、BITCHのベッツィ・ウェイスとリジーの「美女と野獣」デュエットが楽しいTUBESの“DON’T TOUCH ME THERE”といったカヴァー曲①②、及び新曲③④に関しては両盤共通な一方、日本盤はB面サイドに国内未発売だったデビューEP『GIVE ‘EM THE AXE』を丸ごと収録。個人的に本作の購入動機はこれ目当てだったぐらいでしてね。
キャッチーな表題曲⑤、リジーの個性的なハイトーン(歌の巧くなったオジー風)が
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CRACK JAW-Branded ★★ (2017-08-11 09:20:21)
SPV/STEAMHAMMER RECORDSとアルバム3枚分の契約を交わし、'85年に名盤『NIGHTOUT』でデビューを飾った西ドイツ・フランクフルト出身の5人組の2ndアルバム。…になる筈が、レーベルとの関係が拗れたことでリリースはご破算。やる気を失ったバンドも解散してしまったためそのままお蔵入りの憂き目に遭った不遇な1枚が、’16年に初お目見え。正式発売に際しては、リマスター音源、再結成後にレコーディングされた新曲(これがなかなかの出来栄えで良い感じ)等の大量ボーナス・トラックに加えて、更にはブックレットにはバンド・ヒストリーから詳細な各曲解説まで収録。如何にもドイツ人らしい几帳面な仕事ぶりが発揮された本作の仕様からも、バンド側の本作のリリースが叶ったことに対する喜びの程が伝わって来るかのようです。
音の方は、1stのスタイルを順当に引き継いだ哀愁のヨーロピアンHR。プロダ
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Alice'n Thunderland-Alice'n Thunderland-Mine, All Mine! ★★★ (2017-08-09 21:50:33)
アルバムのジャケットに描かれた猫バスもどき
(トトロのとは違ってちびっ子を頭から喰らいそうな感じ)
の凶悪な咆哮からスタートするOPナンバー。
エミのハスキーなシャウトと、ライブ映えしそうな
パワフルなコーラスをフィーチュアして
重心低く突き進むドスの効いた曲調が非常にカッコイイ。
Alice'n Thunderland-Alice'n Thunderland ★★ (2017-08-09 21:20:39)
ランディ・ローズ門下生にして、ギターを肩に担いだ状態でタッピングを行うという、斬新且つ壮絶に無意味な(そこがいいんじゃない!)「アップサイド・ダウン奏法」で一世を風靡し損なったチェット・トンプソン(G)と、MOTLEY CRUEのバック・コーラスも務めたNASTY HABITSのメンバーで、ミック・マーズの元奥方としても知られるエミ・キャニン(Vo)によるバンドが、’95年に世に放った唯一作。
参加面子に興味をそそられたのと、中古盤が安かったので購入はしたものの、モダン・ヘヴィネスが猛威を振るった時期のUS産HMバンドの作品ゆえ、内容に関しちゃ殆ど期待していませんでした。事実、飾り気皆無のプロダクションから歪んだGの音作り、中~低速/音域メインの収録曲に至るまで、その作風は90年代の流行にばっちり則っていますし。
しかしながら、エミの姐御系に分類されるワイルドな歌唱と、リフ/
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Alice'n Thunderland (2017-08-09 21:19:50)
ランディ・ローズに師事し、タッピングの名手として知られたチェット・トンプソン(G)が、アン・ボレイン率いるHELLIONに参加して知名度を高めた後、90年代に入って結成したバンド。(バンド名は彼が10代の頃にやっていたバンドの名前をそのまま再利用している)
相棒役を務めたのは、MOTLEY CRUEのバック・コーラスを務めたNASTY HABITSのメンバーで、一時期ミック・マーズの奥方でもあったエミ・キャニン(Vo)。
バンドは'95年にアルバム1枚のみを残して、大きな成功を収めることなく消滅するが、ミック・マーズは女房(当時)のバンドということで彼らに金銭面や機材面で支援を惜しまなかったため素寒貧になってしまったという。ちょっといい話――いい話か?――あり。
BLOODGOOD-Detonation-Eat the Flesh ★★★ (2017-08-07 22:17:49)
彼らがクリスチャン・メタル・バンドだからというわけじゃないのですが
どことなく讃美歌チックな荘厳さを湛えて響き渡るサビメロが印象に残ります。
作品全体としては硬派な正統派HMサウンドを志向しつつも
こうしたボーカル・ハーモニーを活かしたコーラスの組み立ての巧みさは、
やはりアメリカのバンドだなぁと。
BLOODGOOD-Detonation-Vagrant People ★★★ (2017-08-07 22:13:49)
メタル魂を燃え上がらせる勇壮な曲調と重々しい疾走感、
地響き立てて炸裂する男性コーラスとが相俟って
そこはかとなくACCEPTを思い出させる逸品に仕上がっております。
BLOODGOOD-Detonation-Battle of the Flesh ★★★ (2017-08-07 22:09:20)
イントロから派手な速弾きが炸裂する、OPナンバーらしい疾走曲。
リーダーのマイケル・ブラッドグッドがゴリゴリ鳴らしまくるBが
楽曲の持つハードネスを際立たせます。
シャープに切り込んでくるGに負けじとパワー全開のVoが歌う
ライブ映えしそうなコーラスも印象的。
BLOODGOOD-Detonation ★★★ (2017-08-06 23:48:53)
ワシントン州シアトルにてマイケル・ブラッドグッド(B)により結成され、後にプロデューサー業やソロ・アーティストとしても活躍するデヴィッド・ザフィーロがフロントマンを務めていたことで知られるバンドが、’87年にFRONTLINE RECORDから発表した2nd。
STRYPER、WHITECROSS、BARREN CROSSを含めた「4大クリスチャン・メタル・バンド」(そんな括りがあったんかい)の中では唯一国内盤がリリースされていないこともあり、日本での知名度は今一つな印象ですが、作品の質の高さでは上記3バンドに勝るとも劣りません。
派手なライブ・パフォーマンス等がキリスト教右派から批判され、本国よりも欧州での人気が先行したという逸話に相応しく、本作において彼らが聴かせてくれるのは、ヨーロピアンな風情も漂わす硬派な正統派HM。特にイントロからフラッシーに炸裂するG、ゴリゴリと骨
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UNLEASH THE ARCHERS-Apex-Apex ★★★ (2017-08-05 10:03:35)
叙情的に始まり、テンポ・アップしつつツインGのハモリを
散りばめつつパワフルに盛り上がっていく様が、
なるほど確かに、ブリトニー・スレイズが
「まさにそういうノリが楽曲が作りたかった」
とインタビュー等で正直の答えているように、IRON MAIDENの
“審判の日”を彷彿とさせる、本編ラストを〆る大作ナンバー。
UNLEASH THE ARCHERS-Apex-Cleanse the Bloodlines ★★★ (2017-08-05 09:59:18)
アルバムのコンセプトに沿ったファンタジー映画風のPVも作られている
アルバムのリーダー・トラック。ブリトニー・スレイズのパワフルな熱唱が
映えるプログレ・メタル調の劇的な曲展開と、エピック・メタリックな
勇壮な盛り上がりっぷりにぐいぐい引き込まれてしまいます。
UNLEASH THE ARCHERS-Apex-The Matriarch ★★★ (2017-08-05 09:51:26)
タイト且つテンポ良く攻めて来るHMナンバー。
国内盤の解説でも触れられている通り、
エピック・メタルというよりは
80年代のUSパワー・メタルに通じる
ガッツが感じられます。
UNLEASH THE ARCHERS-Apex ★★★ (2017-08-04 07:18:07)
数年前に行われた来日公演におけるメタル・ゴッデスぶりが未だ記憶に鮮烈なブリトニー・スレイズ(Vo)率いる、カナディアン・パワー・メタル軍団、’17年発表の4thアルバム。
メタル者の血を滾らせるエピカルな音楽性はそのままに、ブリトニー嬢と共に曲作りの一角を担っていたデス・メタル好きのギタリストが脱退したせいか、前作辺りまで目立っていたグロウルを用いたコーラスやブラスト・ビート等、デス・メタリックな要素は減少傾向。それよりもオールドスクールで正統派な方向へとサウンドの焦点が絞り込まれた印象です。
ジャーマン・メロパワ風のサビメロを持つ①で本編の幕が上がった時は「え?そっち行っちゃうの?」と不安に駆られなくもありませんでしたが、次曲以降は小気味良く疾走する②⑤、パワフル且つ好戦的な③、劇的な曲展開にメタル魂がメラメラと燃え上がる④、ライブ会場で無数の拳が突き上げられる光景が目に浮
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ACCEPT-Eat the Heat-Mistreated ★★★ (2017-08-02 22:59:52)
泣きや哀愁のセンスは従来のACCEPTから引き継ぎつつ
デヴィッドのじっくりと聴かせるエモーショナルな歌唱と
大陸的な雄大なスケール感といった新味も見事に活かした
感動的なロッカ・バラード。尺は9分近くと長めですが
時が経つのも忘れて聞き惚れてしまいますよ。
ウルフ・ホフマンの泣きのGも絶品。
ACCEPT-Eat the Heat-Hellhammer ★★★ (2017-08-02 22:54:41)
メロディック&リズミックに弾む曲調と、
キャッチーなサビメロが非常に秀逸。
(思わず一緒に叫びたくなりますね)
デヴィッド・リース擁するACCEPTが目指したサウンドの
理想形に限りなく近づいた名曲ではないかと。
ACCEPT-Eat the Heat-X-T-C ★★★ (2017-08-02 22:49:24)
ウド在籍時代には既に書かれていた楽曲らしく
ウドも気に入ってU.D.O.のライブでプレイしていた。
つまりは「これぞACCEPT!」な名曲であるという。
下っ腹にズンズン来るパワフルなHMナンバー。
ACCEPT-Eat the Heat ★★★ (2017-08-02 00:38:47)
その昔、ACCEPT最大の問題作と言えば’89年発表のこの8thアルバムが筆頭でした。曰く「売れ線に走るためにウドを追い出した」(実際はもっと込み入った事情有り)、「アメリカナイズされたサウンド」「やっぱACCEPTの声はウドじゃないと」etc…。尤も、ウド擁する編成で復活した再結成ACCEPTの90年代のやらかしっぷりや、マーク・トニーロがフロントマンを務める現行ACCEPTの大躍進を経た今となっては、本作における変化なんぞまるで牧歌的。普通に「良く出来たACCEPT作品」として楽しめますので、若いリスナーの皆様におかれましては安心してご購入下さいませ。
確かに地響きコーラスを控えめに、アメリカ市場を意識したようなライトに弾む楽曲もチラホラ見受けられますが、にしたって余裕でHR/HMの範疇で括れるレベル。流石に捨て曲なしとは行かずとも、「アグレッシブになったSURVIVOR」と評
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CANDLEMASS-Ancient Dreams ★★★ (2017-08-01 00:12:03)
オジー期のBLACK SABBATHに、北欧然とした神秘性やドラマ性、更にはメタリックなエッジの鋭さを加味することで、「エピック・ドゥーム・メタル」なる音楽性に先鞭をつけたCANDLEMASS。本作は、その彼らが英国輸入盤チャートで№1の座をゲットする成功を収めた『NIGHTFALL』(’87年)の勢いを駆り、’88年に発表した2ndフル・アルバム。
前作のジャケットにはトマス・コール画伯の代表作の一つ『人生の航路』より『老年期』が用いられていましたが、今回は同シリーズより『青年期』を採用。連続性を感じさせるこのアートワークが物語る通り、サバシーなリフ・ワークから漆黒のメロディを奏でるGソロまで、高い「トニー・アイオミ度数」を誇るレイフ・エドリングのGプレイ、タメの効きまくったリズム、その上で歌唱力も体型も横綱級のフロントマン、メサイア・マコーリンが朗々響き渡らせる(歌唱というより
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ZINATRA-Zinatra ★★ (2017-07-30 10:28:15)
80年代末期のダッチ・メタル・シーンを盛り上げたバンドが、DEF LEPPARDが愛用していたことで知られる地元オランダのWISSELORDスタジオにてレコーディングを行い、’88年にNT RECORDSから発表した1stアルバム。それが縁なのかLEPPSのフィル・コリンがゲストとして客演、バラード⑩にGソロを提供してくれています。
本作のトピックと言えばそれぐらいで、ソロ・ワークやDANGER DANGER他の活動で認知を得る敏腕ソング・ライターのポール・レインが楽曲提供、オランダの貴公子ことロビー・ヴァレンタインがKey奏者として参加、更に珠玉の名バラード“LOVE NEVER DIES”を収録…と、フックだらけだった次作『THE GREAT ESCAPE』('90年、2nd)に比べるとどーにも地味に感じられてしまい、ずっとスルーし続けて来ておりまして。ところが先日格安で購入す
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LIZZY BORDEN-Menace to Society-Stiletto (Voice of Command) ★★★ (2017-07-28 00:01:46)
もうシャープに踊るイントロのツイン・リードGで
星3つ確定ですよ。
惜しむらくは曲調全体に湿り気が不足気味な点なのですが
そこがこのバンドの個性でもあるわけでして。
スピーディに押しまくりりつつ、メリハリも忘れない
曲作りの上手さが光る名曲です。
LIZZY BORDEN-Menace to Society-Notorious ★★★ (2017-07-27 23:57:37)
疾走感溢れるツインGを活かしつつも
キャッチーなコーラスを始め
陰に籠らない曲調はカラッと快活。
確かに『THUNDER IN THE EAST』の頃の
LOUDNESSに通じるものを感じますね。
LIZZY BORDEN-Menace to Society ★★★ (2017-07-27 23:32:21)
リジー・ボーデン(Vo)率いるバンドが’86年に発表した2ndフル。雑誌レビューの高評価に後押しされ、初めて購入した彼らのアルバムだったと記憶しますが、事前に伝え聞いていた情報の数々――曰く、リジーさんが提唱する「サイコ・ロック」に、それを実践するための派手なビジュアル&シアトリカルなライブ・パフォーマンスetc.――こりゃきっとKING DIAMONDばりにオドロオドロしいホラーなメタルが聴けるに違いありませんな!と、ニヤニヤ気色悪い笑み浮かべつつ作品を再生してみたら、妙にアッパーなOPナンバー①が終わった時点で「あの…コレ思ってた音と全然違うんスけど」と呟いてしまいましたよ。
いや確かに歌詞のテーマは「暴力」や「恐怖」ですし、甲高いハイトーンを活かして歌いまくるリジーのVoや、切っ先鋭い2本のGによるハーモニーが散りばめられたアグレッシブ且つ疾走感に溢れたサウンドは、紛うかたな
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CRAIG GOLDY-Hidden in Plain Sight-Forever More ★★★ (2017-07-25 23:13:45)
哀愁を帯びた曲調と、それをドラマティックに盛り上げる
デヴィッドの情熱的な歌唱に胸揺さぶられる名バラード。
楽曲に寄り添った、クレイグの歌心を感じさせるGソロも素晴らしい。
CRAIG GOLDY-Hidden in Plain Sight-Eye for An Eye ★★ (2017-07-25 23:06:20)
跳ねるリズムに乗ってトリッキーに躍動する
クレイグ・ゴールディのフラッシーなGプレイが聴きモノ。
都会的なクールネスを湛えたデヴィッドの歌メロも良い感じですよ。
CRAIG GOLDY-Hidden in Plain Sight ★★ (2017-07-24 23:20:15)
DIO脱退後のキャリアが今一つパッとしないクレイグ・ゴールディが、CRAIG GOLDY’S RITUAL名義で’90年にGRAND SLAM RECORDSから発表した作品。
まず、売れないSF漫画家の没イラストをリサイクルしたみたいな駄目ジャケで1ストライク(読めそうで読めない日本語にイラッ/笑)。書く内容について苦慮を感じさせるゴッドの歯切れの悪い国内盤解説で2ストライク。そしてA面にGIUFFRIA時代の僚友デヴィッド・グレン・エイズレー(Vo)と共作した音源を収録し、B面にはバンド形式(Voはマイク・ストーンが担当)でレコーディングされた楽曲が並ぶという、変則的な…ぶっちゃけ「寄せ集め音源集」とも言える構成で、3ストライク!バッター・アウト!となる1枚。
そんなわけで聴き始めの期待値は限りなくゼロに等しかったのですが、聴き終えてみるといやいやどうして。アメリカンな埃
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TANGIER-Four Winds-On the Line ★★★ (2017-07-23 02:27:57)
小粋なハミングに哀愁のGが被さる導入だけで
「渋っ!」となる、パワフルなブルーズ・ロック・ナンバー。
シングル・カットされ(最高第67位)、
PVも作られたTANGIERの代表曲でしょうか。
TANGIER-Four Winds-Four Winds ★★★ (2017-07-23 02:19:14)
イントロからして砂塵吹き荒ぶ西部のゴーストタウンが
脳裏に浮かぶような渋さ。
骨太な哀愁漂わすGと、タメの効いたリズム、
(さりげなくKeyも有用されています)
そしてビル・マットソンのエモーショナルなVoが
徐々に熱を帯びながら盛り上がっていく曲展開に
くぅーっと唸らされますよ。
TANGIER-Four Winds ★★ (2017-07-21 00:19:31)
80年代後半、浮かれポンチなLAメタルに対するカウンター的に発生したブルーズ・ブーム。GREAT WHITEやCINDERELLAが人気を集める中、その盛り上がりにいっちょ噛みすべく米メジャーのATCOが送り込んで来た、《嵐を呼び起こす5つの風》ことフィラデルフィア出身のTANGIERが’89年に発表した1stアルバム。…と思ったら実はインディーズ時代に既にデビュー作は発表済みで、一度解散した後、GとVo中心のバンド再編を経てレコーディングされたのが本作だったという。つまりこれは2ndってことか。
サウンドの方は、WHITESNAKEからゴージャス感を差っ引いた代わりに、アメリカンな埃っぽさを増量したようなブルーズ・ロック。リリース当時は、いくらゴッドが激賞してようが音楽性的に全くのアウト・オブ・眼中で、最近になって中古盤が安く投げ売られているのを発見し、ようやく落穂拾い気分で購入
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LITA FORD-Lita-Kiss Me Deadly ★★★ (2017-07-20 00:02:47)
ハッキリと「売れ線」を意識しているハードポップ・ナンバーですが
実際、ポップでキャッチーな素晴らしい楽曲で
ビルボード・チャート最高第12位も納得。
セクシーに次ぐセクシーなPVも脳裏に焼き付いておりますですよ。
LITA FORD-Lita-Close My Eyes Forever ★★★ (2017-07-19 23:56:19)
全米シングル・チャート最高第8位にランクインした
オジー・オズボーンとのデュエット・バラード。
邦題“永遠の眠り”が物悲しくもドラマティックな曲調にマッチしています。
曲調といい、Voの比率といい、主役の座はオジーに譲って
(シャロンにブッ込まれたのか?とか邪推したくなりますが/笑)
リタ姐さんはギタリストとして楽曲を支えることに専念している印象です。
実際、エモーションが溢れ出すGプレイは非常に素晴らしい。
LITA FORD-Lita ★★★ (2017-07-18 23:28:45)
元RUNAWAYSのセクシー・ダイナマイツ、またNITROマニアからは「ジム・ジレットの嫁」('11年に離婚)として知られるリタ・フォードが’88年に発表した3枚目のソロ・アルバム。PHANTOM BLUEの1stや、LIV MOONの3rd(初回限定盤)同様、「ジャケットのオッパイに釣られて買ってしまった。だが後悔はしていない」作品の一つでもあります。
自らの名を表題に冠していることからも、彼女が本作に賭ける意気込みの程が伝わって来ますが、更に今回からマネージメントをシャロン・オズボーンが担当。加えて、ゴージャスな疾走ナンバー②にはMOTORHEADのレミーが、どことなくFREEの“WISHING WELL”を思わす⑤にはMOTLEY CRUEのニッキー・シックスが、そして“永遠の眠り”なる邦題付き劇的なバラード⑨には、オジー・オズボーンの名前がそれぞれ共作者としてクレジット。か
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CLOVEN HOOF-Cloven Hoof-Return of the Passover ★★★ (2017-07-17 22:43:04)
チリチリと不吉なイントロが
幾ばくかのオカルト臭を醸し出すものの、
湿ったメロディを豊かに紡ぐGに主導される形で
長尺をドラマティックに紡いでいく楽曲自体は
正統派のブリティッシュHMの伝統美に満ち溢れていますよ。
CLOVEN HOOF-Cloven Hoof-Laying Down the Law ★★★ (2017-07-17 22:33:20)
ギミックは排して、シンプルなGリフで押して行く
メタリックな曲調は、『STAND UP AND FIGHT』を
発表した頃のQUARTZに通じるものあり。
NWOBHMらしさを前面に出した、こういう楽曲も
また味わい深くてカッコイイ。
CLOVEN HOOF-Cloven Hoof-Gates of Gehenna ★★★ (2017-07-17 22:28:48)
デビューEP『THE OPENING RITUAL』のOPナンバーでもあった楽曲。
1stアルバム・バージョンでは、重厚なインスト曲“MARCH OF DAMMED”から
繋がっていくドラマティックな構成が用意されています。
Voの歌唱法といい、G主導で導かれる少々プログレ掛かった劇的な曲展開といい、
『運命の翼』を発表した頃のJUDAS PRIESTからの影響が濃厚に息衝く逸品。
CLOVEN HOOF-Cloven Hoof-Cloven Hoof ★★★ (2017-07-17 22:23:01)
OPナンバー兼バンドのテーマ・ソングに相応しく、
静と動を行きつ戻りつする大仰な曲展開といい、
歌ったりガナったり語ったりと忙しいVo、
湿度の高いメロディを奏でるG、
「エコエコアザラク エコエコザメラク」と
オカルト風味全開の歌詞世界etc.と
CLOVEN HOOFというバンドの何たるかが
ギュッと凝縮された名曲です。
CLOVEN HOOF-Cloven Hoof ★★★ (2017-07-14 00:49:08)
CLOVEN HOOFつったら、大英帝国印の正統派HMサウンドが詰め込まれた2nd『DOMINATOR』が愛聴盤でして。ゆえに初めて’84年発表のこの1stを聴いた時は「え。こんなに演ってる音楽性が違ってたの?」と結構驚いたという。まぁ本作と次のアルバムとの間にメンバーの大半が入れ替わっているので、それも道理なわけなのですが。
とは言うものの、シケシケな音質が如何にもNWOBHMな地下室臭を醸し出す中、テクよりも芝居がかった「味」で勝負するVo(後にフランスのメタル・バンド、H-BOMBに参加)や、英国然とした湿気まみれのリフとメロディを紡ぐG等、それぞれ「地」「水」「火」「風」を名乗る4人のメンバー(後で「雲」とか「山」とかも加わると思ったんだがなぁ←それ違う作品)によって奏でられるサウンドは、全編がダークな色彩と大仰な大作主義に貫かれていて、確かにこっちの音の方が「悪魔の蹄」を
…続き
MASS-Take You Home-Over You ★★★ (2017-07-12 23:45:48)
メタリックなGリフ、適度な疾走感、哀愁を帯びたメロディ、
キャッチーなコーラスetc.と、MASS屈指の…いやさ、ここは思い切って
クリスチャン・メタル屈指の名曲の一つと言ってしまいたいところ。
まぁイントロだけ聴くと“SOLDIER UNDER COMMAND”でも
始まりそうな感じではあるのですが。
MASS-Take You Home ★★★ (2017-07-11 23:42:03)
ボストンのクリスチャン・メタル・バンド、MASSが翌年発表する2ndフル・アルバムに先駆けて’87年にリリースした6曲入りEP。
その昔。ラジオで耳にしたのか、お店で流れていたのを聴いたのか忘れてしまいましたが、ともかく名曲“OVER YOU”のあまりのカッコ良さにK.O.され、こりゃ是が非でも収録作品をゲットせねば!と探し回ってようやっと購入。しかも実際に本作を聴いてみたら、キレのあるスピード・ナンバー③や、抒情メロディと劇的な構築美を備えた⑥(あと再発盤にボートラとして追加収録されている⑦もドラマティックで素晴らしい)等、それ以外の収録曲も捨て曲なしの名作だったというね。
次作『VOICES IN THE NIGHT』(’88年)ではマイケル・スウィートをプロデューサーに迎え、音作りやキャッチーなコーラス・ワークがより洗練されたことで、更にSTRYPER色が強化されること
…続き
BARREN CROSS-Hotter Than Hell! Live ★★★ (2017-07-10 23:53:09)
クリスチャン・メタルと言えば、ロブ・ハルフォードになりきったシンガーの歌声が話題を呼んだSAINTというJUDAS PRIESTタイプのバンドが居ましたが、同じジャンルに属する仲間でも、このBARREN CROSSはブルース・ディッキンソン似の歌唱スタイルのシンガーを擁し、IRON MAIDEN型の正統派HMを聴かせてくれるLAの4人組。
本作はそんな彼らが'90年にMEDUSA RECORDSから発表した実況録音盤で、3rd『STATE OF CONTROL』(’89年)発表に伴う全米ツアーの中から、地元でのライブの模様を収録。序盤から出し惜しみせずに名曲“DYING DAY”を繰り出してこっちのテンションを一気に引き上げてくれるセットリストは、ヒットを飛ばした2nd『ATOMIC ARENA』(’87年)収録曲を中心に過去3枚のスタジオ・アルバムから選曲されていて、ある意味80
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BARREN CROSS-Atomic Arena-Cultic Regimes ★★★ (2017-07-09 23:10:49)
キ印の笑い声をイントロ代わりにスタート。
3分弱のランニング・タイムをパワフルに飛ばしまくる
パワー・メタリックなスピード・ナンバー。
これだけ聴いて彼らが「クリスチャン・メタル」だと分かる人は
あまりいないのではないでしょうか。
BARREN CROSS-Atomic Arena ★★★ (2017-07-08 08:03:05)
LAを拠点に活動していた4人組がENIGMA RECORDSからリリースすると、これが全米FMネットワークのラジオ番組で絶賛。CMJのHMチャート20位圏内にもランクインする話題作となった、BARREN CROSSの代表作でもある’87年発表の2ndアルバム。
プロデュース担当がディノとジョンのエレファンテ兄弟であることからも分かるように、彼らもまたクリスチャン・メタル・バンド。ストレートなキリスト賛歌ではなく、麻薬、テロ、自殺etc.といった社会問題を、怒りを込めて取り上げる硬派な歌詞世界は余りそれ系っぽくありませんが、伝聞によればメンバーの中には実際に教会で教えを説いたり、カウンセリングの奉仕をしている者もいたという、クリスチャンとしての経歴は結構な本格派。
但し音の方は、分厚いハーモニーと美旋律に彩られた教科書通りのSTRYPER路線ではなく、もっとハード寄り。ハイトー
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GUARDIAN-First Watch-Rock in Victory ★★★ (2017-07-07 00:08:56)
メタリックに切り込むG、ハード・ロッキンな疾走感、
哀愁を帯びたメロディを伸びやかに歌うVoと
キャッチーなコーラスを分厚く彩るハーモニー…と、
クリスチャン・メタルの魅力が「これでもか!」と詰め込まれた
GUARDIAN屈指の名曲。
これ聴いてピンと来なかったらGUARDIANを聴く必要はないのではないかと。
GUARDIAN-First Watch ★★★ (2017-07-06 00:27:16)
「STRYPERの弟分」(お前もか)として注目を集めたLA出身の4人組が、’89年にENIGMA RECORDSから発表した1st。ちなみにバンド名や、「ジーザス・パワー」というお馴染みのフレーズが飛び出す歌詞等からもお察しの通りのクリスチャン・メタル・バンドです。
レーベルから本作のプロデュースを依頼されたSTRYPERのオズ・フォックスが、試しにメンバーと面会してみたところすっかり意気投合。逆にオズの方がGUARDIANのギタリスト、トニー・パラシオスのギター教室の生徒になってしまった…なんて国内盤解説で語られるエピソードが伝えてくれるように、バンドの実力の高さは折紙付き。そんな彼らが奏でるのはジャンル愛好家が手を叩いて喜びそうな哀愁と美旋律、それに分厚いコーラス・ハーモニーを満載にした、STRYPER直系の優等生ライクなクリスチャン・メタル・サウンド。
流石にSTRYP
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MELIAH RAGE-Kill to Survive-Kill to Survive ★★★ (2017-07-05 00:06:17)
歌詞が過激過ぎてアメリカ盤では収録が許されなかったという
(その後、EPとして別リリース)スピード・ナンバー。
2ndの国内盤で対訳を読むことも出来ますが、
別にそれほど凄いことを歌っているわけでもないような…
ともあれ、ギザギザのGリフとダーティなシャウトVoを伴って
3分弱を一気呵成に突っ走る様は痛快でカッコ良い。
この名曲が中盤で睨みを効かせているのといないのとでは、
1stアルバムのトータルの印象も結構変わるのではないでしょうか?
MELIAH RAGE-Kill to Survive-Beginning of the End ★★★ (2017-07-04 23:57:15)
昔聴いた時は
「スラッシュ・アルバムのOPナンバーとしてはインパクトに欠ける!」
と全く良い印象がなかったのですが、こうして時を経て聴き直すと
NWOBHMから影響も露わな鋭角的なGリフと
煮え切らないメロディを携えて突き進むパワー・メタリックな曲調が
十分カッコイイことに気付かされた次第。
MELIAH RAGE-Kill to Survive ★★★ (2017-07-04 00:37:36)
ボストン出身の5人組が、’89年にEPIC RECORDSから発表した1stアルバム。スラッシャーにも関わらずいきなりメジャー・デビューを飾り、しかも10万枚以上のセールスを上げる成功を収めてしまう辺りが、メタル・バブル爛熟期らしい景気の良さだなぁと。
「危険過ぎて歌詞不掲載」「アルバム表題曲はヤバ過ぎてUS盤からカット」云々と、国内盤解説からもたらされる情報の数々に煽られまくり、「どんだけ過激な音を出してる連中なんだよ!」と事前の期待値はガン上がりでしたが、どっこい。実際にここで聴かれるのは、クリーンな音作りの下、Voが適度に歌い、ツインGは整然とハーモニーを奏でる、スラッシーな尖がりっぷりよりも整合性を重視したサウンド(メジャー・アーティストらしい音ではありますけども)。正直初めて聴いた当時は「物足りねぇ」と盤を放り投げた記憶あり。
しかし、初手からそういうバンドなのだと
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