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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 2101-2150
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HOLY SOLDIER (2017-04-09 23:20:45)
‘85年の冬に、カリフォルニア州ロサンゼルスにて弦楽器隊が中心となって結成。バンド名からも察しのつく通り(?)、キリスト教福音派にフォーカスしたクリスチャン・メタル・バンドでもある5人組。
「STRYPERの弟分」という触れ込みで'89年に発表された1st『HOLY SOLDIER』、並びに“STRANGER”を始めとする楽曲群が、翌年のダヴ・アウォード(クリスチャン・ミュージック・シーンで最も権威ある賞)でメタル・アルバム/ソング・オブ・ジ・イヤーを受賞する大成功を収める。
しかし折からのグランジ/オルタナ・ブームが逆風となり、2nd『LAST TRAIN』(’92年)、もろ流行に流された3rd『PROMISE MAN』(’95年)発表後、'97年に解散。
'05年に再結成を果たしたようだが、4thアルバムのリリースには至っていない。
PRETTY BOY FLOYD-Leather Boyz With Electric Toyz-48 Hours ★★★ (2017-04-08 11:01:49)
シリーズ屈指のポンコツ作「ベストキッド3」
(今となってはそんなところが多少愛しくもある)
のサントラに提供されたと聞くノリノリのロックンロール。
映画の粗を隠すかの如く「細けぇことはいいんだよ!」と
躁の気全開で突っ走る楽し気な曲調を聴いていると
「同じアホなら踊らにゃ損、損」な気分にさせられますよ。
PRETTY BOY FLOYD-Leather Boyz With Electric Toyz-Only the Young ★★★ (2017-04-08 10:47:47)
あざとい!
でも素晴らしい!
と思わず膝を打つ名曲。
今となっては感傷的な気分にすらさせられる
甘く爽やかなサビメロが秀逸です。
PRETTY BOY FLOYD-Leather Boyz With Electric Toyz ★★★ (2017-04-08 10:44:20)
自ら「プリティ・ボーイ」と名乗る神経の太さ(いや実際は大恐慌時代のアメリカで暴れ回ったアウトローの通称なんですけどね)や、'89年当時ですら「それはどうか」というデーハーなルックスを前に、自称・荒ぶるメタル益荒男的には「けっ」となってしまい、実際に音に触れるまでかなりの時間を要したPRETTY BOY FLOYDのデビュー作。
しかし、ただ甘いだけでなく存外ワイルドですらあるOPナンバー①のキャッチーな出来栄えが、侮り倒していたこっちの居住まいを「見てくれだけで舐めたらいかんぜよ」と律してくれます。MOTOLEY CRUEやPOISON影響下のロックンロール・サウンドは、すぐにでも口ずさめてしまうメロディや、思わず一緒に歌いたくなるコーラスといった、アリーナ・ロック然としたフック構築に徹底して心が砕かれていて、多少あざとさや合成甘味料的チープネスが無きにしも非ずとはいえ、「だとして
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SHOK PARIS-Go for the Throat-Chosen Ones ★★★ (2017-04-06 23:01:07)
DIOがJUDAS PRIEST風の楽曲を演奏しているような?
パワフルな正統派HMナンバー。
重厚な前半、テンポアップして2本のGがハモリながら
疾走する後半の劇的な盛り上がりは「これぞHM」という
王道のカッコ良さに満ち溢れていますよ。
SHOK PARIS-Go for the Throat ★★★ (2017-04-05 23:22:55)
地元クリーブランド発のコンピ盤『CLEVELAND METALS』(’83年)に、名曲“GO DOWN FIGHTING”を提供したことが縁でAUBURN RECORDSと契約を結んだSHOK PARIS(コンピ盤の選曲を手掛けたのが後にAUBURN RECORDSを設立するティム・スチュワートだったという)が、同レーベル第1弾アーティストとして’84年に発表したデビュー作。
NWOBHMにアメリカンな解釈を施して再構築。威勢の良いコーラスをフィーチュアして、バラードなんぞには目もくれず迫り来るUSメタル・サウンドは、いかにも肉食系のパワーと重厚感が横溢。“TOKYO ROSE”や“ON YOUR FEET”といったキラー・チューンがギラリと光を放っていた次作に比べると、キメ曲不在の本編はやや起伏に乏しいのですが、それを差し引いてもこの完成度の高さは立派ですよ。
本作の武器は
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SACRED WARRIOR-Master's Command-Holy, Holy, Holy ★★★ (2017-04-04 23:03:37)
エピック・メタルをクリスチャン・メタル流に、
というかSTRYPERっぽくアレンジしたような
アルバムのラスト・ナンバー。
凱歌の如く響き渡るコーラスが、雄大にして荘厳なだけでなく
思わず一緒に歌いたくなってしまうキャッチーさを
備えていて印象に残ります。
SACRED WARRIOR-Wicked Generation ★★ (2017-04-04 22:58:16)
シカゴのHMの聖戦士(SACRED WARRIOR)、’90年発表の3rdアルバム。
せっかく前作『MASTER’S COMMAND』でアートワークがHM然としたものにグレードアップしたのに、またしょっぱいデザインのジャケットに逆戻り。しかし内容の方は今回も全くブレることなくQUEENSRYCHE影響下の正統派HM街道を邁進しています。…というかあまりに変化がなさ過ぎて、ぼちぼち「またこれか!」とマンネリを指摘する声もチラホラと聞こえてきそうな感じというか。
通常3作目ともなれば、レコード会社からの「売れる作品を作らんかい」とのプレッシャーや、音楽市場の潮流の変化、もしくはバンド自身の嗜好の変化等から、進むべき方向性について試行錯誤が生じて来そうなものですが、彼らの場合、その信念が揺らいだ形跡はビタいち見当たりません(何せ次作『OBSESSIONS』も同一路線ですから)。よっ
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SORTILEGE-Sortilège-Sortilège ★★★ (2017-04-04 00:06:00)
ソ、ル、ティ、ラァーーーージュ!
どぶ板選挙に身を投じる立候補者か
はたまたナニワ商人ばりにバンド名を連呼するのみのサビメロが
微笑ましくも雄々しく、メタル魂を燃え上がらせてくれまっせ。
SORTILEGE-Sortilège-Amazone ★★★ (2017-04-04 00:01:41)
君ら、メイデン派じゃなくてプリースト派なのね、という
“THE HELLION”~“ELECTIC EYE”を彷彿とさせる
劇的な導入部のみでメタル・ハート鷲掴みなOPナンバー。
攻撃的なツインGのみならず、多少のピッチの甘さなんぞモノともせず
パワフルに歌いまくるVoの存在も眩く光っていますよ。
SORTILEGE-Sortilège ★★★ (2017-04-03 23:38:22)
'81年に結成された(当初はBLOODWAVEと名乗っていたのだとか)フランス・パリ出身の5人組が、DEF LEPPARDとのツアーで前座を務める等して腕を磨いた後、オランダのRAVE-ON RECORDSと契約を結び’83年に発表したセルフ・タイトルのデビューEP。
豊かな声量を活かして歌いまくるハイトーンVo、メロディックに駆け巡るツインGを武器とした切っ先の鋭い正統派HM…という後のアルバム2枚に通じるサウンドの方向性、並びにメンバーの技量の確かさはとっくに確立済み。と同時に、全5曲が「ぐずぐずしてる暇はねえ!」とばかりにタイト且つハードに攻め込んで来るサウンドは、NWOBHMからの影響もクッキリと顔を覗かせていて、その出来栄えは彼らのカタログの中において頭抜けてアグレッシブ。後の作品からそこはかとなく漂う「ジャパメタっぽさ」はここからは感じられませんでした。
疾走ナン
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BLASPHEME-Blaspheme-Excalibur ★★★ (2017-04-02 22:37:08)
メタル者的にはこのタイトルだけで三ツ星を
条件反射で進呈したくなりますが、実際、
アコギ爪弾かれるイントロに始まり、
メロウなBラインとVoの熱唱に導かれ
緩急を効かせて徐々に熱量とドラマ性が蓄積されていく
曲展開はドラマティックで聴き応え十分。
重厚な佇まいが本編ラスト・ナンバーに相応しい名曲です。
BLASPHEME-Blaspheme ★★★ (2017-04-02 08:40:43)
80年代のフレンチ・メタル・シーンを代表するバンドの一つとして、度々その名を挙げられるパリ出身の4人組が、LIZARD RECORDSから'84年に発表したデビュー作。BURRN!!誌創刊号の輸入盤レビュー1発目を飾った(そして酷評されていた)作品でもあるという。
まずレオナルド・ダ・ヴィンチの名画『最後の晩餐』に、メンバーの顔をハメ込んだ洒落の利いたアートワークが非常に秀逸で、さすが芸術の国出身バンドだと(?)。内容に関しては、元気一杯に動き回るBがリード楽器の役割を果たす様からも明らかな通り、IRON MAIDENに多大な影響を受けたと思しき、疾走感と構築感を併せ持った正統派HMサウンドを演っています。ただこの手のバンドにしては肩をイカらせている感じが余りしないというか、ダークネスやアグレッションは控えめ。何だったら③みたいにポップなメロディ・センスも発揮していたりと、適度に「
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BLASPHEME (2017-04-02 08:38:50)
カナダのブラック・メタル・バンド、BLASPHEMYと混同してしまいそうなバンド名なれど、こっちはフランスのパリに拠点を置いて80年代に活動していた4人組正統派HMバンド。
’81年に活動を開始し、彼の地のシーンの盛り上がりを支えた後、'86年に解散。活動期間は5年間とあまり長くなかったが、その間に2枚のスタジオ・アルバムを発表。
‘97年に再結成を遂げ、'10年には久々の新作スタジオ・アルバムを、’14年にはライブ・アルバムを発表する等、現在も活動を継続中の模様。
SORTILEGE-Métamorphose-Métamorphose ★★★ (2017-04-01 09:52:33)
シンガーの歌の上手さが映える
バラード調の序盤からテンポアップして、
泣きのGソロとコーラスを伴いながら疾走する
終盤の盛り上がりは、涙ながらに
万歳三唱したくなるぐらい熱くドラマティック。
SORTILEGE-Métamorphose-Majesté ★★★ (2017-04-01 09:41:22)
エッジの立ったGリフとリズム、
メロディックに弾きまくられるGソロとが
適度なノリの良さを伴って突き進む様からは
これぞ80年代正統派HM!といった魅力が立ち込める。
フランス語で朗々と、且つ力強く歌うハイトーンVoが
一種「高貴な雰囲気」を楽曲に付与していて
このバンドの独自性を際立たせていますよ。
SORTILEGE-Métamorphose ★★★ (2017-04-01 09:31:37)
時は80年代。雑誌等では「フランス語はメタルに合わない」と叩かれる一方、マニア筋からは優れたバンドを数多く輩出する有望なHM鉱脈として信頼を勝ち得ていたフレンチ・メタル・シーン。その中でも1、2を争う人気者だったSORTILEGEが’84年に発表した1stフル・アルバム。ついでにジャケットに描かれた謎のモンスターが浮かべる、こっちを小馬鹿にしたような顔つきに絶品にイラっとさせられる1枚であります。
これまで本作については日本盤も出た英語バージョンにしか触れる機会がなく、先日のリマスター再発を期に漸く原語バージョンを聴くことが出来て、ああ、うん。フランス語版の方が断然良いよ!と。元々シンガーは熱々のシャウトから朗々とした歌い上げまで余裕でこなす実力派でしたけど、聴き比べると、微妙に「置きに行ってる」感無きにしも非ずな英語版に対し、母国語の方は遠慮会釈なしに歌唱がダイナミック。何より、
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SACRED WARRIOR-Master's Command ★★★ (2017-03-30 22:47:27)
シカゴ出身の5人組クリスチャン・メタル・バンド(何せ本作のエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされているのは、ジーザス・クライスト様ですから)、HM聖戦士ことSACRED WARRIORが’89年に発表した2ndアルバム。
鋭くエッジの切り立ったGリフと、天を突くハイトーンVoをフィーチュアし、JUDAS PRIEST、初期QUEENSRYCHE直系の光沢を帯びた正統派HM路線を突き進む足取りには今回も迷いなし。不穏な雰囲気醸し出すアートワークが前作から大幅グレードアップを遂げたことと併せて、音楽性の方もより一層ヘヴィ・メタリックに研ぎ澄まされています。
重々しく走り出すOPナンバー①を手始めに、確かな歌唱力を有するVoと劇的且つメロディックに絡むツインGを活かした③、アグレッシブな疾走ナンバー④⑦といった要所に配された楽曲が表す通り、サウンドの基軸は正統派HMにド
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SACRED WARRIOR-Rebellion-Black Metal ★★ (2017-03-29 23:14:38)
タイトルこそ“BLACK METAL”ですが
ハイトーンを駆使して歌いまくるシンガーといい、
緩急の飲み込むドラマティックな曲展開といい、
中身はピッカピカの聖なるオーラを漂わせた
正統派クリスチャン・メタル・ナンバーという。
SACRED WARRIOR-Rebellion-Children of the Light ★★★ (2017-03-29 23:09:19)
いま聴くと、不思議と同時代のジャパメタっぽさも感じられる
(ような気がする)スピード・ナンバー。
ハイトーン・シンガーが拾う歌メロの感じとかね。
とはいえカッコイイことに変わりなく、
スリリングに疾走するGソロもイカしてますよ。
SACRED WARRIOR-Rebellion ★★★ (2017-03-29 23:05:35)
SACRED RITEとかSACRED RICHとか、頭にSACREDと付くバンドが世界中にゴマンといる中、このSACRED WARRIORはシカゴ出身の5人組。本作は彼らが’88年にINTENSE RECORDSからリリースしたデビュー作に当たる作品です。
OPナンバー①のタイトルがいきなり“BLACK METAL”で仰け反らしてくれますが、JUDAS PRIEST譲りの光沢を放つツインGと、ジェフ・テイトからの影響を伺わせるハイトーンVoをフィーチュアした楽曲に暗黒色はゼロ。というか寧ろ「ヘイル・ジーザス」でまとめられた歌詞や、ハードネス/メロウネス/キャッチネスが手堅く編み込まれた高純度の正統派HMサウンドは妙に神々しい輝きを放っていて、これはやはり彼らがクリスチャン・メタル・バンドである所以でしょうかね。(ケン・タンプリン等が在籍していたINTENSE RECORDS所属と
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SACRED RITE-Is Nothing Sacred?-I Will Survive ★★★ (2017-03-28 23:18:02)
アルバム前半のハイライトを飾るドラマティックなバラード。
この曲といい、本編ラストにおかれた“AS IT WAS TOLD…”といい
この3rdはハードな楽曲よりも、泣きのメロディとシンガーの
確かな歌唱力を活かしたメロディアスな楽曲の方が
その完成度の高さが光っている印象です。
SACRED RITE-Is Nothing Sacred?-As It Was Told ★★★ (2017-03-28 23:14:35)
前曲“THE LAST RITES”から組曲形式で繋がる
アルバムのラスト・ナンバー。
全編に物悲しいメロディが溢れ、
それを力むことなく、エモーションを伝えることを優先して
切々と歌い上げるシンガーの歌唱力に聞き惚れてしまいます。
勿論、ドラマティックな楽曲自体も文句なしの出来栄え。
SACRED RITE-Is Nothing Sacred? ★★★ (2017-03-28 23:06:55)
SACRED RITEが'86年に発表し、残念ながら最終作となってしまった3rdアルバム。(御多聞に漏れず後に再結成しますけどね)
マイケル・ウィーラン画伯の『DESTROYING ANGEL』を採用したアートワークの美麗さは、デビュー作『SACRED RITE』のクサレたイラストとは天と地ほどのレベル差で、音質の方も随分と向上しています。しかしその反面、クリーンに整頓された音作りのもと繰り出される1曲目は、大仰な雰囲気の薄れた平凡なアメリカンHMナンバー…。前2作のセールス的不振を受けて彼らもとうとう路線変更か?と、初めて聴いた時は立ち上がり早々にガックリ来た記憶あり。
でもそれはこっちの早合点だったという。2曲目の途中辺りから徐々にメロディの湿度と曲展開のドラマ性が高まり始め、シームレスに繋がる⑦⑧で本編がクライマックスを迎える頃には、その哀愁に満ちたドラマティックなHM
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SACRED RITE-Sacred Rite-Wings Of Pegasus ★★★ (2017-03-27 23:27:13)
疾走するGとBがスリリングにシンクロしながら
上へ上へと駆け上がっていく様が、
まさしく天翔けるペガサスの如し。
この曲でイメージ膨らませてからジャケット見ると
膝の力が抜けること請け合いですが。
朗々と歌うVoも楽曲の飛翔感に拍車を掛けてくれています。
SACRED RITE-Sacred Rite ★★★ (2017-03-27 23:12:35)
ハワイのHR/HMシーンを語る上で、マーティ・フリードマンやゲイリー・セント・ピアーが在籍していたHAWAIIと共に欠かすことの出来ない存在だったのが、ホノルル出身のこのSACRED RITE。本作は彼らが’85年に自主製作した1stアルバム。後にAXE KILLER RECORDSとのディストリビュートを得て出し直されるのですが、その際にはジャケット・デザインが変更されていて、これが鼻水吹くぐらい酷い代物。名曲“WINGS OF PEGAZUS”をイメージしたイラストを胸ワクで期待していたメンバーが、レーベルが用意したアレを見てしまった時の絶望感と来たら想像するだけで落涙を禁じ得ませんて。
しかし内容の素晴らしさは、ジャケットの酷さとは天と地ほどの開きが有りますよ。ドライヴしまくるピーター・クレーンの音数多めのBプレイを中心に、テクニカルに羽ばたくツインG、伸びやかな歌声で憂いを
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VETO-Carthago-Carthago ★★★ (2017-03-26 09:35:53)
エキゾチックな旋律に導かれて行進を開始。
重厚な曲調、雄々しいコーラス、7分近い長尺等、
ムキムキマッチョ戦士が闘志むき出しのアートワークの
そのままノリに反映させたかのようなエピック・メタル・ソング。
(実は本編においては例外的な存在だったりするのですが)
少々線の細いシンガーも、ここでは頑張って血管浮かび上がらせるような
熱唱を披露。楽曲を劇的に盛り上げることに貢献してくれていますよ。
VETO-Carthago ★★ (2017-03-26 09:19:40)
ずっと「ベト」「ベト」呼んでいましたが、そうか。読み方は「ヴィート」でしたか…という、西ドイツ(当時)出身の5人組が’88年に発表した2ndアルバムにしてラスト作。
表題が『カルタゴ』で、まるで『蛮勇コナン』の世界から抜け出してきたようなマッチョ戦士が歯茎剥き出しで迫り来るアートワーク、そして裏ジャケ記載の出鱈目な日本語解説《またそうしてこの世界帝国が消えてしーた》…。バブルとは百万光年ぐらい無縁のこれら時代錯誤な要素の数々だけで、カルトなHMサウンドへの期待に胸が高鳴るってもんですよ。
ところがどっこい。実際に作品を再生してみるとOPを飾る①はタイトなメロディック・ロック。その後に続くのがサビメロの明快な展開がHELLOWEENを彷彿とさせる疾走曲②で、③は哀愁のミッド・チューン…といった具合に、その音楽性は案外スマートで柔軟性に富む。Gはピロピロと弾きまくっていますし、V
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OVERKILL-Fuck You and Then Some-Fuck You ★★★ (2017-03-25 09:41:42)
完全にOVERKILLのオリジナル・ソングのような馴染みっぷり。
世界中のライブ会場で「ファッキュー」の大合唱を巻き起こしてきた
バンドの代表曲。最新作『THE GRINDING WHEEL』('17年)に付属する
ボーナスDVDでは、日本のファンの「ファッキュー!」大合唱も聴けますよ。
BATTLE BEAST-Bringer of pain ★★★ (2017-03-25 09:10:45)
創設メンバーのアントン・カバネン(G)が解雇され、看板シンガー、ノーラ・ロウヒモ(Vo)を中心とする新体制でレコーディング作業が進められた、17年発表の4thアルバム。
バンドの主導権がノーラ嬢へと移ったことで、音楽性についても変化が生じています。「Keyによる派手な装飾の施された、勇ましくもキャッチーな正統派HM」という基本路線は継承しつつも、これまで以上に「歌」に比重を置くようになったサウンドは、よりモダンでメロディックな方向へ軌道修正。丁度、WARLOCKがDOROと改名した時のような…って、あんまし適当な例えじゃないか。
アレンジにおけるKeyの重用、ダンサブルなビートの多用、Voの引き立て役に徹する楽器陣、メタル版ABBAみたいな⑤⑨や、男性Voとのデュエットを盛り込むゴシック・メタル調の⑥を演る一方で、「これぞBATTLE BEAST!」という重厚&劇的な⑪を敢え
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OVERKILL-Fuck You and Then Some ★★★ (2017-03-24 00:51:57)
中指おっ立てる最低で最高なタイトル&ジャケットを前に、北島康介ばりに「なんも言えねぇ…」状態になってしまう、OVERKILL、’87年発表の5曲入りEP。
彼らのルーツ(の一つ)であるパンク・バンドSUBHUMANSのカヴァーにして、毎度「ファック・ユー!」のコール&レスポンスでコンサートのクライマックスを盛り上げるEP表題曲①の他、クリーブランドで録られたライブ音源4曲を収録。そんな本作は、先日購読した『スラッシュ・メタルの真実』のブリッツのインタビューによれば、ツアーを通じて親交を深めたMEGADETHのデイヴ・ムスティンが移動式スタジオを「好きに使っていいよ」と無償提供してくれたお陰で制作できたという。あの尖りまくってたイメージの80年代の大佐が…と、当時のスラッシュ・シーンの連帯ぶりにちょっとグッとくるエピソード。
尚、現在は上記5曲以降に未発表ライブ3曲と、OVER
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POSSESSED-Seven Churches-Death Metal ★★★ (2017-03-22 23:15:54)
ONSLAUGHTの“DEATH METAL”と双璧をなす名曲。いや冥曲?
下水を吐き戻しているみたいなグロウルVoに
低音域を、刻むというより「蠢く」単音Gリフなど、
初めて聴いた時は「ひえぇ、悪魔のノイズじゃあぁ」
以外の何者でもありませんでしたが、
時間を経て聴き直すと、′85年の時点で後のデス・メタル・スタイルを
ほぼ先取りしてしまっていたことに驚かされます。
POSSESSED-Seven Churches ★★★ (2017-03-22 23:03:17)
METAL BLADEのコンピ盤『METAL MASSACRE Ⅳ』に“SWING OF THE AXE”を提供してHR/HMシーンに打って出たサンフランシスコの5人組スラッシャー。このデビュー作発表当時(’85年)、メンバーがまだ高校生の若さだったことでも注目を集めました。
映画『エクソシスト』のテーマ曲“TUBULAR BELLS”の美しく静謐な余韻を、初期SLAYERを一層サタニック且つアングラ化させたような“PENTAGRAM”が暴力的に引き裂いて本編はスタート。その大半をスピード・ナンバーが占める割に、スラッシュ・メタル特有のスカッと走り抜ける爽快感は薄めで、それよりも強く印象に刻まれるのは、べたーっと張り付いてくるようなジメジメとした不快感。Voにしろ楽器陣にしろ、めいめいが好き勝手自己主張しまくって崩壊寸前のまま(でもギリギリ踏み止まっている)、ぐしゃっと押し寄せる土
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VIO-LENCE-Oppressing the Masses-Torture Tactics ★★★ (2017-03-21 23:59:27)
日本盤では2ndの5曲目に収録されていましたが、
拷問について歌った歌詞が検閲に引っ掛かり海外盤ではカット。
後にEPとしてリリースし直されるという経緯を辿ったことで、
「VIO-LENCE=やばいバンド」とのイメージを決定付けた発禁ソング。
そうした二次情報がなくとも、十分にカッコ良さの伝わる
スラッシュ・ナンバーなんですけどね。
VIO-LENCE-Eternal Nightmare ★★★ (2017-03-21 22:02:45)
現MACHINE HEAD、ロブ・フリンとフィル・ディメルのGコンビが在籍していたサンフランシスコ出身の5人組が、MCA傘下のメタル専門レーベルMECHANIC第1弾アーティストとして'88年に発表した1stアルバム。邦題は『悪夢』。(ジャケが秀逸っすな)
アメリカのスラッシュ・メタル第1世代のデビュー作の多くには「NWOBHMの洗礼を受けた過激な正統派HM」という体のサウンドが封じ込まれていましたが、対して彼らに影響を受けて活動をスタートさせた第2世代以降のバンドの場合は、デビュー作からして完全にスラッシュ・メタル路線に焦点が定まっていて、何なら1stアルバムが最も強力にスラッシュしている連中が殆どじゃね?ぐらいのもので。
そういう意味では、ショーン・キリアンの熱に浮かされたようなハイピッチVo、音数を詰め込んでせかせか疾走する焦燥感溢れるリズム、そして鼓膜をジャキジャキと
…続き
INTRUDER(THRASH)-A Higher Form of Killing-The Martyr ★★★ (2017-03-20 22:37:06)
ヨーロピアンな湿り気を漂わせていた前作に比べると、
ニュースのナレーションをSEに付け加えるモダンなアレンジから、
湿度の下がった音作り、山あり谷ありの展開を盛り込みつつ
Gリフ主導で突っ走る曲調まで、より明快にベイエリア・スラッシュ路線への
傾倒が感じられるアルバムのOPナンバー。
いやでも十分カッコイイんですよ、これが。
INTRUDER(THRASH)-A Higher Form of Killing-Mr. Death ★★★ (2017-03-20 22:28:19)
メロディアスに歌えるVoと、ギャング・コーラスの
抜群にテンポの良い掛け合いにアガらずにはいられない
アルバムのラスト・ナンバー。
猛然と弾きまくるGも鮮烈な印象を残します。
INTRUDER(THRASH)-A Higher Form of Killing ★★★ (2017-03-20 22:22:22)
ドラマーのジョン・ピエローニを中心に、テネシー州にて結成されたパワー/スラッシュ・メタル・バンドが’89年に発表した2ndアルバム。1st『LIVE TO DIE』の好評を受けてこちらは日本盤のリリースも実現しています。(でももう廃盤という)
本作からサイドGを加えて5人編成に移行。また新たにMETAL BLADEと契約を結ぶ等、バンドに訪れた環境の変化は音楽性の方にも伝播。具体的に言うと、まずレコーディング・パジェットが増えたことで音質が改善。更に全編を貫く畳み掛ける疾走感はそのままに、よりテクニカルなアプローチが試みられた楽曲は、Gリフ重視、ギャング・コーラスの増量等、一層スラッシュ・メタル色を強めた仕上がりに。近未来の毒ガス戦争に警鐘を鳴らすアートワークや、ノーベル賞受賞科学者フリッツ・ヘイバーの言葉をインナースリーブに引用したりする社会派カラーの鮮明さも、この時期のスラッシ
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KREATOR-Gods of Violence-Gods of Violence ★★★ (2017-03-20 00:08:24)
KREATORらしいダークネスと疾走感は保ちつつ、
コーラスは今後ライブで披露されれば間違いなく
会場が大合唱で包まれるであろうACCEPT的な
アンセム感を有していて、そう思って聴くと
ミレのVoがウドっぽく響いて来るというね。
KREATOR-Gods of Violence-World War Now ★★★ (2017-03-19 23:56:24)
荘厳な序曲を前振りにして激烈な疾走を開始。
中間部にはACCEPTばりに会場を揺らしそうな
アンセミックなパートを組み込んで…と、
作りとしては前作収録のOPナンバー
“PHANTOM ANTICHRIST”とほぼ同じなのですが
これほど上手く演られては文句の付けようがないという。
KREATOR-Gods of Violence-Totalitarian Terror ★★★ (2017-03-19 23:51:37)
ミレは勿論のこと、ヴェンダーさんが
もう笑ってしまうぐらい元気溌剌。
その猛烈なマシンガン・ドラムに支えられ
激烈でありつつキャッチー、更にツインGのハーモニーは劇的という
アルバムのハイライト的名曲に仕上がっております。
KREATOR-Gods of Violence ★★★ (2017-03-19 23:37:22)
’17年発表の新作アルバム。鼓膜に突き立つ鋭利なGリフとミレのシャウトが、ヨーロピアンな暗黒美迸るメロディを纏いササクレて疾走するという、今世紀に入って再度確立されたKREATOR流スラッシュ・サウンドは本作においても揺るぎなく屹立しています。荘厳な序曲を前触れに炸裂する、禍々しさとエピカルなドラマ性を併せ持つ突撃スラッシュ・ナンバー②を聴いただけで、こちとら「よし。勝った!」と確信しましたよ。
そして今回、KREATORは更なるメロディの増強にも着手。聴き手をただ暴れさせるのではなく、ライブにおいてシンガロングを誘発するような、アンセミックなコーラスや曲構成も仕込まれた収録曲の数々からは、バンドのルーツたる「独産パワー・メタル」の色合いが一層強く感じられるようになりました。無論、明朗快活なメロパワ/メロスピ系とは趣きを異するものの、旋律や音程の流れがそこはかとなくでも聴き取れるミ
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OVERKILL-The Grinding Wheel-The Grinding Wheel ★★★ (2017-03-17 23:32:25)
重厚な曲調に、8分に及ばんとする長尺、山あり谷ありの曲展開、
朗々とメロディアスに歌うブリッツの熱唱…と、アルバムの中でも
一際エピカルな方向に振られた大作ナンバー。
それでいてクサ味や大仰さを然程感じないのは
リード楽器の役割を果たすD.D.のベースが楽曲全体をマッシヴに
引き締めてくれているからでしょうか。
OVERKILL-The Grinding Wheel-Our Finest Hour ★★★ (2017-03-17 23:26:39)
鋼鉄の塊をガンガン投げつけられているような感覚に陥る
まさにOVERKILLの流儀に則ったパワー/スラッシュ・ナンバーの逸品。
クライマックスで切っ先鋭く、メロディックに切り込んで来る
ツインGにテンションのアガらないメタル者がいるでしょうか?
いやいない(反語)
OVERKILL-The Grinding Wheel-The Long Road ★★★ (2017-03-17 23:23:12)
唯一無二のブリッツの金属Vo
冒頭のインスト・セクションからメロディックに大活躍のG、
ストンピーなリズム隊とが、鋼鉄の塊となって突き進む勇壮な名曲。
聴いていたら、なぜだかブルース・ディッキンソンのソロ時代の逸品
“ROAD TO HELL”のことを思い出してしまいましたよ。
OVERKILL-The Grinding Wheel ★★★ (2017-03-16 23:24:14)
まず結論から述べさせて貰うと、当たりです。大当たりです。
多彩なアイデアを盛り込んで畳み掛ける、ドラマティックな大作曲①⑩により本編がサンドイッチされているOVERKILLの新作は、ボビー“ブリッツ”エルズワースの「(今作は)エピカルな出来栄え」発言を裏付ける仕上がり。ややラフな方向に振られていた前作に比べると、へヴィ・メタリックな重厚感や整合性が高められると共に、メロディへの拘りも強く打ち出されていて、特にVoと2本のGが勇壮且つタイトに突っ走る⑤は、そうしたバンドの新たな試みが結実した名曲ではないかと。
それでいて、メロディが増量されても作品全体に甘口な感触や手緩さは皆無。皮肉げなハイピッチVo、筋骨隆々なリードB、時に重厚に時にメロディックに炸裂するツインG、一流ボクサーのワン・ツーばりの切れ味で放たれるDsという、各パーツが寸分の無駄も狂いもなく組み合わされることで、
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RAINBOW-Monsters of Rock - Live at Donington 1980 ★★★ (2017-03-15 23:00:55)
英国がNWOBHMに沸いた’80年。ドニントン・パークにて開催された第1回MONSTERS OF ROCKでヘッドライナーを務めたRAINBOWのライブの模様を収録する実況録音盤。(実際は順序が逆で、そもそもRAINBOWがトリを飾るに相応しいHMフェスとして考案されたのがMONSTERS OF ROCKだった…と後で教えて貰った時は結構驚きましたね)
この時のメンバーは、リッチー・ブラックモア以下、グラハム・ボネット、コージー・パウエル、ロジャー・グローヴァー、ドン・エイリーという4th『DOWN TO EARTH』発表時の面々。個人的にRAINBOW史上最も愛して止まないこのクセの強いラインナップが、次々に名曲/名演を繰り出しながら、ステージ上でハイテンションに鎬を削り合う様を、聴き過ぎてヨレヨレになってしまったカセットテープ・クオリティではなく、公式にデジタル・リマスターされ
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VARDIS-The World’s Insane ★★ (2017-03-13 23:26:23)
STANPEDEやAⅡZ、もしくはCHINAWHITEよろしくライブ・レコーディングされていたデビュー・アルバムに対し、今回はちゃんとスタジオにて制作作業が行われている、VARDIS、’81年発表の2ndアルバム。
そのため、まとまりの良さや聴き易さに関しちゃ断然こちらの方が上です。また曲によってはゴキゲンに踊るピアノ、ハーモニカ、バグパイプを導入。更にはHAWKWINDの“SILVER MACHINE”のカヴァーにもチャレンジする等、バンドの旺盛な創作意欲を誰憚ることなく全開に出来たのも、スタジオにてレコーディング作業が行われたからこそ。
反面、NWOBHMの括りにスッポリと収まった前作に充満していた、プロト・スピード/スラッシュ・メタル的とも言える破天荒な勢いや炸裂感はだいぶ薄れました。そこんところに大いなる魅力を感じていた身には少々勿体ないなぁと。
それでも、ツア
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VARDIS-100 M.p.h.-Let's Go ★★★ (2017-03-12 23:18:05)
疾走するリズム、荒れ狂うギター、
Voの「レッツゴー!」のシャウトを聴いてるだけで
もうじっとしていられない。
長髪を振り乱して熱演繰り広げるスティーヴ・ゾディアックの
立ち姿も無茶苦茶クール。
英国チャートでも最高50位台まで上昇したのだとか。
VARDIS-100 M.p.h. ★★★ (2017-03-12 09:35:41)
’80年にLOGO RECORDSから発表した1stフル・アルバム兼ライブ・アルバム。本作がその両者を兼ねている理由として、ライナーには《彼らの本質的な魅力はライブ・パフォーマンスにて発揮されるから》と書かれています。若い頃なら「なるほど!理に適ってる!」と目をキラキラさせながら納得したでしょうが、すっかりスレたオッサンと化した今では「ハイハイ、所属レーベルが制作費ケチったのな」と死んだ魚の目をして呟くエブリデイ。
しかし。最早ハードブギーというより「ブギー・メタル」と評すべき音の託された今作に限って言えば、このアイデアがドンピシャ。気の利いたメロディや曲構成の妙を聴かせるようなタイプじゃなく、オヤジ声のVo、ハイエナジーなG、ガンガンにドライヴしまくるB&Dsが一丸となって、文字通り『時速100マイル』でカッ飛ばすサウンドには、一発録りゆえの生々しい迫力と火傷しそうな熱気がダイレ
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