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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 2251-2300
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FM-Indiscreet-Love Lies Dying ★★★ (2016-12-29 12:05:25)
テクニックだけでなく、ブレスとか節回し、感情表現も含め
こんだけ歌えたらシンガー業が楽しくて仕方なかろうなぁ
と思わせてくれるスティーヴ・オーヴァーランドの歌の上手さよ。
そうした彼の歌唱力が存分に生かされた哀愁の名バラード。
更に抒情性を増して蘇った『INDISCREET 30』のバージョンもお薦めです。
FM-Indiscreet ★★★ (2016-12-29 00:18:05)
名前は知っていても、ちゃんと音に触れたのは名曲“CLOSER TO HEAVEN”が最初ゆえ、FMについては「ブルージーな味わいを取り入れたメロディックHRバンド」という認識でいたのですが、後で「いや、初期の頃は違ってたらしいよ」と教えて貰い、興味を引かれて購入したのが、この’86年発表のデビュー作。
キラッキラに眩く煌めくシンセをふんだんに取り入れた音楽性は、例えばVAN HALENの“JUMP”を思わす曲調に乗せて、屈託なくアメリカへの憧れを歌い上げた⑤に代表されるように、まさしく80年代ど真ん中なハードポップ・サウンド。そのブルーズ要素ゼロっぷりに、なるほど。こりゃ確かに90年代以降のFMとはかなり違っているなぁと。
いやでも、哀愁を湛えて弾むOPナンバー①や、明るく爽やかな②、ドラマティックな導入部だけで掴みはOKな④、心地良く駆け抜けて行く⑥…といった具合に、高いヒ
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KANE ROBERTS-Saints and Sinners-Fighter ★★★ (2016-12-27 23:11:49)
勉強、残業、筋トレ等々…「あともうひと踏ん張り!」が必要な時に流すと
沸々と力を湧き上がらせる曲調&歌詞とが相俟って効果覿面。
80年代のスポ根ドラマ/映画の主題歌に採用されていても
おかしくない爽やかさが魅力の名曲です。
KANE ROBERTS-Saints and Sinners-Rebel Heart ★★★ (2016-12-27 23:05:18)
「ギターを抱いたランボー」的イメージからはかけ離れた
痒い所に手が届くメロディック・ロック・チューンの名曲。
分厚いコーラスと高揚感に包まれたサビメロのフックの効き具合、
何よりそれを熱唱するケイン・ロバーツのVoと、
終盤の彼自身によるGソロが楽曲を劇的に盛り上げてくれます。
KANE ROBERTS-Saints and Sinners ★★★ (2016-12-26 23:40:06)
驚異の秘密兵器「実銃改造マシンガン・ギター」と、「筋肉モリモリ、マッチョマンの変態だ」(by映画『コマンドー』)風味にパンプアップされた肉体美を誇示したジャケットで、HR/HMリスナーをドン引き…じゃなくて度肝を抜いた元アリス・クーパー・バンドのギタリスト、ケイン・ロバーツが'90年に発表した2ndアルバム。
大向こうから「切れてる切れてる!」「ナイスバルク!」と掛け声がかかりそうなボディビルの写真集状態だった前作のアートワークが色物扱いされたことで我に返ったのか、今回はジャケ写がまともになっちゃっていて、ホッとしたような物足りないような…。まぁ少なくとも音楽性に関しちゃこっちのデザインの方が相応しいとは思いますけども。
ともあれ、ヒット・ポテンシャルに富むポップでキャッチーなメロディック・ロックという、セルフ・タイトルのデビュー作で聴かせてくれた基本路線は本作でも堅持されて
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MERCYFUL FATE-In the Shadows-Is That You, Melissa ★★★ (2016-12-26 23:37:02)
物悲し気なイントロに、切々と歌い上げる
キングのVoが被さる冒頭部分だけで、
「これは名曲」との予感がヒシヒシと。
静と動を飲み込んだ劇的な曲展開に
泣きを湛えたツインGが折り重なっていく
終盤の盛り上がりは、アルバムのクライマックスに
相応しい名曲の貫禄を感じさせてくれます。
MERCYFUL FATE-In the Shadows-Legend of the Headless Rider ★★★ (2016-12-26 23:21:38)
映画化もされた「スリーピー・ホロウの伝説」を題材に、
7分以上に及ぶ長尺をドラマティックに語り上げる大作曲。
といっても、キングのシアトリカルな語り口と、
荘厳な雰囲気を湛えたドラマティックな曲展開の魅力で
全く長さを感じさせませんが。
MERCYFUL FATE-In the Shadows-Egypt ★★★ (2016-12-26 23:13:04)
アグレッシブな疾走感を湛えたヴァース転じて、
闇の中をキングのVoが空中浮遊するかの如き
コーラスが怪しくも美しい、OPナンバーに相応しい
インパクトを放つ逸品。
MERCYFUL FATE-In the Shadows ★★★ (2016-12-24 10:16:32)
キング・ダイアモンドの魔性の歌声と、ハンク・シャーマン&マイケル・デナーが蠢かすリフ・ワーク等、どこを切っても「特」で「異」。極めてヘレティックなHMサウンドを以て、スラッシュ四天王を始めとする多くのバンドにインスピレーションを授けたMERSYFUL FATE。本作は90年代に入り再結成を遂げた彼らが’93年に発表した復活第一弾アルバム(通算3枚目のスタジオ作)で、ご祝儀代わりにMETALLICAのラーズ・ウルリッヒが⑩にゲスト参加してドラムを叩いていることも話題になりました。
リリース当時は、雑誌や周囲の評価があまり芳しくなかったため、他の新譜チェックにかまけてスルーしてしまっていたのですが、次作『TIME 魔の刻』が傑作だったので慌てて遡って本作も購入。したらば、こっちも大変素晴らしい出来栄えじゃありませんか。やっぱ実際に聴いてみんと分からんもんだなぁと。
メタリックな疾
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SHAH-Escape From Mind-Last In The Night ★★★ (2016-12-23 09:36:18)
せかせかとスラッシーに疾走する「らしい」スピード・ナンバーな
一方で、その上に乗っけられたVoは愁いを帯びた歌メロを
結構しっかりと追いかけていて、これまでの楽曲に比べると
異色な感じを受けます。いやでもこれはこれでカッコイイのですが。
SHAH-Escape From Mind-No Return ★★★ (2016-12-23 09:31:28)
小気味良いタテノリの疾走感に、
インスト・パートではいかにもロシアのバンドっぽい
荒涼として乾いたメロディが絡み、
「あぁ、SHAHだな」と感じさせてくれる逸品。
SHAH-Escape From Mind ★★★ (2016-12-21 23:16:54)
ソ連初のスラッシュ・メタル・バンドとも言われたSHAH。本作は彼らが‘87~’88年にかけて録り溜めたデモ音源のリ・レコーディングと、未発表曲の各4曲ずつ、計8曲により構成される3rdアルバム。カセットテープのみの流通だったことから入手は困難を極めたという作品で(まぁ「SHAHのカタログで入手が簡単だったモノなんてあんのか?」っつー話ですけども)、今回の正式CD化は快挙と言えましょうや。
本作がリリースされた'94年と言えば、欧米にはスラッシュ冬の時代が到来。誰も彼もがへヴィ&グルーヴィにうねりまくっていた頃合いなれど、遠く極東ロシアの地にはまだその流行の波は到達していなかったようで、ここで聴かれるのは実にオールドスクールなスラッシュ・メタル。堅実な演奏能力を駆って、荒涼たる冷気を撒き散らしながら小気味良く突っ走る、デビュー作のノリを受け継ぐ名曲②や⑦、そして従来型ロシアン・スラッ
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RAGING FURY-RAGING FURY-Man-spider ★★★ (2016-12-19 22:56:13)
タイトル通り「スパイダーマン」が歌詞のモチーフ。
ビルの間を飛び回るスパイダーマンよろしく、
疾走感溢れる曲調がイカしています。
つか、このバンドが演ると東映版スパイダーマンっぽさも
感じてしまいますね。マーベラー!
GRIEF OF WAR-Act of Treason ★★★ (2016-12-19 08:19:56)
長いこと音沙汰がなく、てっきり解散したものとばかり思っていた東京のGRIEF OF WARが7年ぶりに発表した3rdアルバム。「地道に活動を継続していたんだなぁ…」と感慨に耽りつつ雑誌のインタビューをチェックしたら、やっぱり一度は解散状態にまで陥っていた模様で、そりゃそうかと。ともあれ、こうして新作を発表してくれて良かった良かった。
長期間のブランクをアジャストするかの如く、Voの唱法が嘗てのマイケル・クーンズ(LAAZ ROCKIT)辺りに通じる男臭い発声から、エクストリーム・メタル仕様の咆哮型へとチェンジ。またクランチーなリフ&リズムよりも、テクニカルに弾きまくる2本のシュレッドGがサウンド全体の牽引役を担う等、変化の跡も確実に散見される本作ですが、そうした装飾を取っ払ってしまえば、鋭角的なGリフ、切迫感を伴うリズム、疾走感に貫かれた収録楽曲群(それに乾いた音作り)と、バンドの
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RAGING FURY-RAGING FURY ★★★ (2016-12-14 23:35:24)
長らく入手困難で、たまに中古盤を見かけても結構なプレミア価格が付けられていたRAGING FURY、‘92年発表の1stアルバム。後追いで入手するなら再発を待たなきゃ難しいかなー。でも今時そんな需要なさそうだしなー。…とか考えながら、少し前にフラッとCD屋に立ち寄ってみたらば、なんと本作の新品がディスプレイされているのを発見。されてんじゃん!再発!と。「需要なさそう」とか失礼なこと言って申し訳ねぇ。
3rd『BLACK BELT』(’13年)が苛烈なパワー/スラッシュ・アルバムだったので、再発に際して『激怒荒狂』なるタイトルを冠されたデビュー作は更に攻撃的な作風に違いない!と想像が膨らみましたが、あにはからんや。若気の至り感全開のスカスカな音質と、Gリフやリズムのササクレた質感は確かにスラッシュ・メタル然としていたものの、ダイナミックに緩急を飲み込むOPナンバー①を手始めに、収録曲
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WARRANT-Cherry Pie-Mr. Rainmaker ★★★ (2016-12-13 23:18:50)
2nd『CHERRY PIE』のソフトサイドを代表するのが
バラード“I SAW RED”なら、ハードサイドを代表するのが
この力強く(それでいてメロディのフックに抜かりなく)
ガツンとカマされるロック…いやさ、HMソング。
WARRANT-Cherry Pie-I Saw Red ★★★ (2016-12-13 23:15:28)
イントロのピアノ、哀愁のメロディ、切々とした歌声、
全楽器が加わってのドラマティックな盛り上がりと、
パワー・バラードのお手本のような名曲。
WARRANT-Cherry Pie ★★★ (2016-12-12 23:22:14)
ぼちぼちHR/HMシーンの王座がグランジ/オルタナティヴ・ロック勢に取って代わられようとしていた時代の節目において尚、全米アルバム・チャート最高第7位、トータル200万枚を売り上げる大成功を収めた、WARRANT、’90年発表の2ndアルバム。
ブロンドヘアーをたなびかせたグッド・ルッキングなメンバー達が奏でる、明るくキャッチーなポップ・メタル・サウンド。おまけに邦題は『いけないチェリー・パイ』…。もうこれだけで硬派なメタル・ウォリアー(自称)だった身からすれば「けっ」ってなもんですよ。
ところが、ラジオで耳にしたヒット・バラード“I SAW RED”(全米最高第10位)が相当にグッとくる名曲だったこともあり、思わず発作的に本作を購入してみたらば、これが大当たりだったという。いや、まかり間違ってもスラッシーだったり様式美HMを演っていたりはしないですし、1曲目から底抜けに明る
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TESTAMENT-Brotherhood of the Snake-Canna-Business ★★★ (2016-12-11 10:10:24)
ツインGによる劇的な導入部が、なるほど確かにJUDAS PRIEST風。
アレックスのテクニカル且つメロディックなGソロを伴って
激走するパートのカッコ良さが際立っています。
TESTAMENT-Brotherhood of the Snake-Stronghold ★★★ (2016-12-11 10:02:02)
捲し立てるチャック・ビリーの歌唱と
歯切れ良く鋭角的な疾走感、
そこに華を添えるアレックスの華麗なGソロ等、
初期2作を発表した頃のTESTAMENTを
思い出さずにはいられないスラッシュ・ナンバー。
TESTAMENT-Brotherhood of the Snake ★★★ (2016-12-10 11:16:05)
各国で軒並み好評を得た前作『DARK ROOTS OF EARTH』の成功を受けて、新作では更にへヴィ&メロディアスな方向に歩みを進めるものと思いきや。のっけから鋭角的に切り込んで来るOPナンバー①のGリフの切れ味が体現するかのように、今作は再結成以降の作品の中では抜きん出た「80年代度」の高さ。1stや2ndといった初期の名盤に通じる要素を多分に含んだスラッシーなサウンドを実践してくれていてビックリドッキリですよ。
中でも、前掛かりで歯切れ良く突っ走る③⑨や、イントロから猛然と畳み掛ける⑥、80年代のMETALLICAを彷彿とさせる⑧(アレックスの泣きのGソロが素晴らしい)、重厚な導入から一転、暴風の如く爆走を開始する⑩といった楽曲には、往年のTESTAMENTのエッセンスが濃厚に息衝いていて思わず頬が緩みましたね。
と同時に、今も現役感バリバリで戦い続ける彼らが演ること。
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SINNER-Dangerous Charm-Gipsy ★★★ (2016-12-08 23:02:58)
Keyを目立たせたアレンジが時代を感じさせますが、
適度にハードな疾走感といい、哀愁を帯びたメロディといい、
本編中において最もSINNERらしいバランス感覚で
酔わせてくれる名曲です。
SINNER-Dangerous Charm ★★ (2016-12-08 00:11:35)
表題は『DANGEROUS CHARM』(危険な魅力)。でもジャケットに描かれた女が大して美人じゃないのに自信満々なドヤ顔で少しイラっと来る(笑)、’87年発表の6thアルバム。
ツインGコンビが早くも脱退し、本作は後任にアーミン・ミュッケ1人を加えた4人編成でレコーディングされています。シングル②が欧州でヒットする成功を収め、日本初お目見えとなった作品でもありますが、所属レーベルから乗り気になれないポップ路線を押し付けられた苦い思い出も手伝ってか、マット・シナー的にはあまり良い印象がない作品のご様子。かくいう自分も後追いで初めてこの作品に触れ、シンセBを使用した“ハイスクール・ララバイ”みたいな(?)①が始まった時は「ちょっと勘弁してよ」とか思いましたが。
しかしこうして改めて聴き直してみると、マットのメロディ・センスを活かし、コーラスの強化とハーモニーの増量が図られた楽曲
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SINNER-Comin' Out Fighting & Dangerous Charm-Playing With Fire ★★★ (2016-12-07 00:11:39)
ややポップ化が進行した本編にあって、随一のHM度の高さで
気を吐く小気味のいい疾走ナンバー。
メタリックなGリフのカッコ良さと、メロディアス&ドラマティックな
ツインGの活躍ぶりには思わずコブシを振り上げたくなるというもの。
SINNER-Comin' Out Fighting & Dangerous Charm-Rebel Yell ★★★ (2016-12-07 00:08:41)
邦題“反逆のアイドル”で知られるビリー・アイドルの代表曲のカヴァー。
キラッキラのアレンジが80年代風味全開ですが、
マットの男臭い歌声と、エッジの効いたGが曲調をグッとHMサイドに引き寄せ、
まるでSINNERのオリジナル曲のようなハマりっぷりを聴かせてくれます。
SINNER-Comin' Out Fighting & Dangerous Charm ★★★ (2016-12-05 23:59:50)
エンジェル・シュライファーとマティアス・ディート。ジャーマン・メタル・シーン指折りの実力派ギタリスト二人を新メンバーに加え、マット・シナーも「SINNERが最も充実していた時期の一つ」と述懐する強力なラインナップでレコーディングが行われ、'86年に発表された5thアルバム。(尤も、エンジェル・シュライファーは制作途中でPRETTY MAIDSに引き抜かれてしまうのですが)
前作『TOUCH OF SIN』は、絶妙なバランスでハードネスと哀愁のメロディが共存する「SINNER節」と表すべきサウンドを確立させた名盤でしたが、ドン・エイリーをゲストに迎えてKeyのフィーチュア度が格段に高まった今作は、コマーシャル路線へと大きく舵を切り、早くも音楽性に拡散の兆が見受けられるようになりました。
とは言え、明るくポップに疾走する①にしろ、タイトル“FASTER THAN LIGHT”に反
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HOBBS' ANGEL OF DEATH-Heaven Bled ★★ (2016-12-04 23:06:00)
スラッシュ・メタル史に名を刻むベテランを次々と招聘する東の「THRASH DOMINATION」の向こうを張り、メジャーで華々しい実績を残したわけじゃないけど、マニアのハートにはその存在がガッチリと刻まれているクセ者を続々来日させる西の「TRUE THRASH FEST」。
'15年にはオーストラリアのHOBBS’ ANGEL OF DEATHまでが参戦を果たし「本当に呼んだの?」「すげえな!」と感心させられたばかり。しかも今回その彼らが新作を発表してくれて感激も一入です。国内盤はRAZORのライブ盤との同時発売で、店で2作が隣り合ってディスプレイされているのを見かけた時は「おお、テイチクの『HOBBS’ ANGEL OF DEATH vs RAZOR』再現!」と、思わず前世紀にタイムスリップした気分になりましたよ。
首魁ピーター・ホブス(Vo、G)のルックスは流石に老けた…
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RAZOR-Live! Osaka Saikou ★★★ (2016-12-03 23:07:27)
カナダのベテラン・スラッシャー、RAZORが、大阪開催のTRUE THRASH FESTに参戦した際の模様を収めた、(意外にも)彼らにとって初めてとなる実況録音盤。
『大阪最高』の邦題に相応しく、ボブ・レイド(Vo)による威勢の良い挨拶「マイドー!」でライブはスタートを切ります。セットリストの中心を担うのは、デイヴ・カルロ(G)の鬼神の如きシュレッド・リフに全身が総毛立つ“INSTANT DEATH”を始めとする、人気作『EVIL INVADERS』収録曲。全18曲、ランニング・タイムは60分オーバーという大ボリュームゆえ、キャリア云十年のベテランなら途中で「ミッド・テンポの楽曲で緩急を演出しよう」とか色々考えそうなものですが、RAZORはそういう仕掛けには一切興味がないご様子。MOTORHEADリスペクトな“IRON HAMMER”、攻撃的且つキャッチーな“SPEED MERCH
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LOUDNESS-Eurobounds ★★★ (2016-12-01 23:32:45)
映像ソフトに関しちゃ昔から購入にあまり積極的じゃなかったのですが、IRON MAIDENの『LIVE AT DONINGHTON 1992』とか、辛抱堪らず買ってしまった作品も幾つかありまして。その中の一つで特に印象に残っているのが、'84年にLOUDNESSが、英国、オランダ、ベルギー、西ドイツといった欧州各地を転戦した際に収録され、バンドの海外(特にオランダでの)人気の高さを知らしめた『EUROBOUNDS』。で、それが’00年にリマスター&CD化されてリリースされたのですから「買わない理由がねぇよ!」と。
『THUNDER IN THE EAST』リリース前(アメリカでのブレイク前夜)ということで、セットリストは4th『DISILLUSION~撃剣霊化~』以前のアルバムからチョイス。全7曲という収録曲数の少なさに加えて、各曲ともフェードアウト処理、またMCや掛け合いの類も殆ど
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ROBERT PLANT-Pictures at Eleven-Slow Dancer ★★★ (2016-11-30 22:56:52)
本編中、最もLED ZEPPELINテイストを纏った8分近い大作曲。
“KASIMYR”の薫り漂うアラビックな曲調に、
コージーの特徴的なドラミングが華を添えます。
ZEPにコージーが加入してたらこんな感じだったんかねぇと
夢が広がる名曲でありました。
ROBERT PLANT-Pictures at Eleven ★★★ (2016-11-29 23:44:26)
SILVERHEADのロビー・ブラント(G)を曲作りのパートナーに迎え、元GENESISのフィル・コリンズ(Ds)や、ジョン・ボーナム死去後LED ZEPPELIN入りが噂されていたコージー・パウエル(Ds)のゲスト参戦を得てレコーディングが行われた、’82年発表のロバート・プラント(Vo)初のソロ・アルバム(邦題『11時の肖像』)。
ZEPについての知識皆無のくせに何故本作を購入したかと言えば、完全にコージーのドラム目当てでしたね、はい。御大はZEP色が一際強く打ち出された④と、徐々に熱量を高めていくバラード⑦(こういう曲も味わい深くこなせるのが流石)を担当。特に“KASYMIR”に通じる壮大且つアラビックな前者は本編のハイライトで、RAINBOW脳患者には“STARGAZER”的にも響くこの名曲を彼に叩かせるとは、やるな、プラント(何様)。
そんなわけで当初は上記2曲ばか
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GRAHAM BONNET BAND-The Book-Dead Man Walking ★★★ (2016-11-28 23:35:52)
アグレッシブに疾走する
本編中、最もへヴィ・メタル色が強く出た1曲。
ハーモニーを活かして若々しく溌剌とした空気も
演出するサビメロも気持ち良し。
泣きのイントロやメロディックなGソロ等、
ギタリストの仕事ぶりも光っていますね。
GRAHAM BONNET BAND-The Book-Where Were You? ★★★ (2016-11-28 23:31:28)
緊迫感を高めるヴァースから解き放たれたように
コーラスで走り出す曲展開が秀逸。
でまた愁いを帯びたメロディと、グラハムの経年劣化を
感じさせない伸びのある歌声が沁みるんですよ。
GRAHAM BONNET BAND-The Book-Into The Night ★★★ (2016-11-28 23:29:34)
ALCATRAZZのアルバムに収録されていてもおかしくない
雄々しい疾走ナンバー。特に、グラハムが歌うに相応しい
サビメロは何度聴いてもグッと来ますよ。
それでいて歌詞が「別れた女房に家から追ん出された→夜の中へ」という
締まらなさなのもグラハムらしくて良し。
GRAHAM BONNET BAND-The Book ★★★ (2016-11-28 00:11:38)
グラハム・ボネットが久々に発表したソロ・アルバム。「HR/HMを歌うためにあるような青筋声の持ち主だけど、HR/HMはあんまし好きじゃない」というご本人の資質ゆえか、彼主体で作品を作ると、どうにも中途半端な内容に終わることが多々ありまして。そのため最近はすっかり「昔の曲だけ歌って暮らす」楽隠居モードに入りつつあったのですが、ところがどっこい。今回はOPナンバー①の雄々しいサビメロからして早くもやっさん節全開。経年劣化とはまるで無縁のパワフルな歌いっぷりで「おお!」とこちらの身を乗り出させると、ライブじゃ「オオーオオー♪」と大合唱が巻き起こること請け合いのキャッチーな②以降も、まるで開き直ったかのように王道HRチューン三昧。先行シングル『MY KINGDOM』で高まっていたこっちの期待を裏切らないどころか軽く凌駕する勢いに、思わず「それで良いんだよぉ、グラハム君!」と、西川きよし顔でガッツ
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SINNER-Touch of Sin-Too Late to Runaway ★★★ (2016-11-27 09:11:07)
前作『DANGER ZONE』の流れを汲むパワー・メタリックな
疾走ナンバーですが、剛直一辺倒に流れることなく、
マットの歌メロからツインGのフレージングまで、
メロディを大切にする姿勢が貫かれたことで
実にSINNERらしい名曲に仕上がっています。
SINNER-Touch of Sin-Bad Girl ★★★ (2016-11-27 09:04:10)
適度な疾走感、ハードに踊る2本のG、マットの野太いVoとが
緊張感を漂わすヴァースから一転、ポップ&キャッチーに弾む
サビメロへと繋がっていく曲展開が印象的。
その合間をメロディアスに埋めるツインGのハーモニーも
相変わらずの素晴らしさ。
SINNER-Touch of Sin-Emerald ★★★ (2016-11-27 08:59:12)
曲名にも感じられるTHIN LIZZYからの影響に、
へヴィ・メタリックなエッジと透明感を湛えた哀愁の
メロディを加えて咀嚼吸収。思わず目を細める
ツインGの滑らかなハーモニーを散りばめて軽快に弾む、
SINNERならではの魅力を放つ名曲に仕上がっています。
SINNER-Touch of Sin ★★★ (2016-11-26 09:33:22)
ツインGの片割れを元ACCEPT~現PANZERのハーマン・フランクに代え、’85年に発表された4thアルバム。ファンからは「初期SINNERの最高傑作」との高評価を獲得、バンド側にしても、初期楽曲の再録アルバムに『A TOUCH OF SIN 2』(’13年)なるタイトルを冠するぐらいですから、内容に対する自信の程が伺えます。ジャケットだけ見るとまずそんな風には思えないかもしれませんが(笑)。
THIN LIZZYからの影響を感じさせるメロディアスHRが胸を打った1stと2nd、ACCEPT、JUDAS PRIESTを思わすパワー・メタル路線に寄せた3rdと来て、今回は従来作の美点の集約を企図。哀メロを纏って踊るツインGのハモリっぷりに思わず目が細くなる②や、ポップ・センスも活かされたキャッチーな③という、SINNER屈指の名曲が雄弁に物語る通り、2本のGが印象的に紡ぐメロディの
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SINNER-Danger Zone-The Shiver ★★★ (2016-11-24 00:20:45)
パワーメタル成分を増強した分、哀愁のメロディの魅力が
弱まったと指摘されることの多い3rdアルバムですが、
この曲はSINNERならではメロディと、ライブ映えする
アグレッションの融合が果たされた、3rdアルバムの
ハイライトを飾る名曲です。
SINNER-Danger Zone ★★★ (2016-11-22 23:50:09)
マット・シナー率いるドイツの古参HMバンドが’84年に発表した3rdアルバム。…というか、マット的にはドサクサ紛れでレコード会社により勝手にリリースされてしまった1stと2ndについては「未完成なデモ音源で公式カタログとしてはカウントしたくない」との姿勢のようで、これこそがSINNERの正統なデビュー・アルバムである!と。
実際、音質にしろアートワークにしろ、やっつけ仕事感がありありと伺えた前2作(内容は大変素晴らしかったのですが)に比べると、本作はNOISE RECORDSからのリリースだけあって商品としての体裁が整っています。音楽性についても、当時パワー/スラッシュ系バンドを多数抱えていたNOISEカラーに相応しく、パワー・メタル成分が大幅に増強。これまでの主たる影響源がTHIN LIZZYだったとするなら、今回はACCEPTやJUDAS PRIESTを思わす80年代型HMスタ
…続き
VIXEN-Rev It Up-How Much Love ★★★ (2016-11-22 00:46:00)
キャッチーでフック満載な、腕利きソングライターの
プロの仕事が味わえるハードポップ・ナンバー。
それをしっかりと表現できる、メンバーの優れた
ミュージシャン・シップも堪能できる名曲です。
VIXEN-Rev It Up ★★ (2016-11-21 00:11:55)
女性メンバーのみで結成された本格派HRバンドとして注目を集め、セルフ・タイトルのデビュー作をスマッシュ・ヒットさせたVIXENが、'90年に発表した2ndアルバム。
有名プロデューサーの起用から、売れっ子ソングライター陣による楽曲提供まで、メジャー・レーベルの水も漏らさぬバックアップ体制の下、「売れるべくして売れた」といった感じだった1st『VIXEN』に対し、今作ではメンバー自身が手掛けた楽曲の収録比率UP。また共同プロデュースにもチャレンジする等、バンドとしての一体感と自立の姿勢をより明確に表した仕上がりとなっています。
強力なフックと高いヒット・ポテンシャルを擁する②(PVも制作された)を除くと、流石に個々の楽曲が放つインパクトは前作に今一歩及びませんが、代わりに今回は総合力で勝負。エッジを効かせて本編OPを飾るロン・キールとの共作曲①、物悲しくも美しいバラード③、心地
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SIX FEET UNDER-Six Feet Under-Loving Man ★★★ (2016-11-20 00:43:04)
ジョン・ロード感バリバリのハモンド・オルガンを
フィーチュアしてノリノリで突っ走るHRナンバー。
一瞬のブレイク後、ハスキー声のシンガーの熱唱と
エモーショナルな泣きのGで聴き手の琴線を震わし、
そこから再び疾走へと繋げていくドラマティックな
曲展開に拍手喝采です。
SIX FEET UNDER-Six Feet Under ★★★ (2016-11-18 00:20:16)
日本の紫、アルゼンチンのRATA BLANCA、イタリアのVANADIUM、フィンランドのZERO NINE、イギリスのWHITE SPIRIT等々…。世にDEEP PURPLEの魂を継承するバンドは数多く存在しますが、SIX FEET UNDER(アメリカのデス・メタル・バンドにあらず)は「スウェーデンのDEEP PURPLE」と評されたボルレンゲ出身の4人組で、本作はその彼らが’86年に発表した1stアルバムに当たる作品です。
主役は「北欧のロバート・プラント」なんて呼ばれてたらしいビョルン・ローディン(Vo)の歌声と、その彼とBALTIMOORE等でも行動を共にするトーマス・ラーソン(G)の押しと引きを心得たGプレイ。時にスリリングに、時に軽快に駆け抜けて行くこの二人のパフォーマンスを基軸に、そこに濃厚なDEEP PURPLE風味を演出するピーター・オストリング(Key)の操
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TESTAMENT-Live at Eindhoven '87 ★★★ (2016-11-17 00:01:22)
TESTAMENTが、'87年に第2回DYNAMO OPEN AIRに参戦した時の模様を収めたライブEP。長らくCD化されずにほかされていましたが、'09年に漸くリマスター再発が実現。その際には当日演奏されたけどEPには未収録だった5曲(内1曲はアレックス・スコルニックのGソロ)も追加された全10曲の完全版仕様でのリイシューと相成りました。
デビュー間もない時期のライブゆえ、選曲に物足りなさを覚える向きもあるやもしれませんが、逆にスラッシュ・メタル・バンドとしてのTESTAMENTのエッセンスが凝縮された名盤『THE LEGACY』収録曲、それも現在ではライブのクライマックスで演奏されるような名曲の数々が、のっけから出し惜しみなく連打される様が猛烈にカッコイイんですよ。チャック・ビリーのVoやMCにしろ楽器隊にしろ、現在の重厚な佇まいとは異なる、若さに任せた前のめり具合も非常に新鮮
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Oracle-Oracle-Killer Queen ★★★ (2016-11-16 00:31:23)
7分以上に及ぶ大作ナンバーなれど、
インストパートの前半と歌入りの後半からなる
スピーディ且つドラマティックな曲展開に、
ハイトーンVo、エモーショナルなG、抒情的なKeyとが
泣いて泣いて泣きまくり、全く長さを意識させません。
まさしく「この曲を聴け!」な名曲。
Oracle-Oracle ★★★ (2016-11-15 00:30:55)
イギリスとスペインが領有権を巡って対立する、イベリア半島ジブラルタル(…と聞くと真っ先に『風雲!たけし城』が思い浮かぶオッサン脳)出身の4人組が残した唯一作。
初めてこのバンドの存在を知った時は「あんなヨーロッパの端っこでも頑張ってHR/HMを演ってるバンドがいるのか。健気だなぁ」と、メンバーが耳にしたら「極東の島国の人間に言われたかねぇYO!」とムッとするであろう感想を漏らしたものですが、その健気さを、そのまんまメロディに転化してしまったかのような(?)、PRAYING MANTIS、INCUBUS、HERITAGEといったバンドを彷彿とさせる、憂愁と美旋律満載のジブラルタル・ロック・サウンドに衝撃を受けた次第。
バブル華やかなりし’89年作品にも関わらず比較対象がNWOBHM勢であることからもお察しの通り、音質面等からは垢抜けなさが匂い立つものの、個人的には線の細さが逆に
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POLTERGEIST-Back to Haunt-Beyond the Realms of Time ★★★ (2016-11-14 00:22:50)
タイトルからしてJUDAS PRIESTの名バラードのことを
思い出さずにはいられませんが、こちらもその名に恥じぬ見事な仕上がり。
物憂げな浮遊感を漂わすイントロからスラッシーな激走へと転じ、
歌えるVo、劇的にハモる2本のG、静と動の落差が活かされた
ドラマティックな曲展開には、POLTERGEISTというバンドの
魅力が分かり易く凝縮されています。
POLTERGEIST-Back to Haunt ★★ (2016-11-12 10:02:13)
3枚のアルバムを残して解散したスイスのスラッシュ・メタル・バンドが、再結成を遂げた上に新作まで発表してくれました。贔屓のバンドゆえネットショップでタイトルを見かけた瞬間、反射的に購入ボタンをポチりましたが、後で冷静になって内容やメンバー編成等、アルバムについての事前情報が皆無だったことに気が付き、「変貌してたらどうすべ」とか「退屈な内容だったら嫌だなぁ」とか、色々不安を覚えたのも事実。
しかし実際に届いた本作には、流麗なGプレイを駆使してV.O.パルヴァーがザクザクと刻む硬質なGリフ、アンドレ・グリーダーが歌うミスティック且つ流麗なメロディ、それに各曲を彩る寒々しい響きを湛えたハーモニーまで、POLTERGEIST以外の何者でもないスラッシュ・サウンドが満載されていたという。こちとら勝訴して裁判所から駆け出して来る弁護士よろしく、《杞憂》の垂れ幕を掲げてそこら中を走り回りたくなりま
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