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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 2501-2550
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AIR PAVILION-Kaizoku ★★ (2016-05-06 23:58:27)
米持孝秋(Vo、G)率いるAIR PAVILIONが、バブル絶頂期でブイブイ言わせてたジャパン・マネーの威力と、アーティストというより「業者」なイメージのリー・ハート(Vo、G)のコネクションを活用して、NWOBHM終息後、イギリスで暇持て余してた連中…もとい、チャンスを伺っていたベテラン・ミュージシャン勢を大挙招いてレコーディングを行った、OVA作品『敵は海賊~猫たちの饗宴~』のサントラ・アルバム(’89年)。
ペラッペラなGサウンド、バラつきが見られる収録楽曲のクオリティ、「お仕事」感漂う参加者の演奏ぶり…何より、こんだけ濃い面子を集めておいて、演っているのが小洒落たハードポップってのは(サントラという作品の性格上、仕方ないとは言え)そりゃあんまりでない?とか、当時は苦言ばかりが先立ちましたが、時が経過して気持ちがフラットとなった今聴くと、別にまなじりを決して指弾する程のことは
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MAGNUM-Sacred Blood “Divine” Lies ★★★ (2016-05-05 08:26:57)
前作『ESCAPE FROM THE SHADOW GARDEN』が欧州各国のアルバム・チャートで軒並み好リアクションを獲得し、更にそれに伴うツアーもライブ盤をリリースする程の評判を呼ぶなど、目下、80年代以来で訪れた2度目の全盛期を謳歌中のMAGNUMが、その余勢を駆って'16年に発表した最新スタジオ作。
相変わらず目のご馳走と言うべきロドニー・マシューズ謹製アートワークが内容の素晴らしさにお墨付きを与えてくれる本作ですが、ここ数作に比べるとシンフォニックな味付けは控えめ。その分、トニー・クラーキン(G)がクリエイトするサウンドはハード&へヴィな方向に振れていて、いつになく青筋立て気味のボブ・カトレイ(Vo)の歌唱と、リズム隊が叩き出すタメの効いたビートに思わず背筋がシャンと伸びてしまうOPナンバー①は、本作のそうした特色を印象付けてくれる逸曲ではないかと。
さりとて、今更
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OMEN-Teeth of Hydra ★★★ (2016-05-03 00:08:21)
ブックオフのCDコーナーで投げ売りされていたところをレスキューしたOMENのベスト盤(’89年)。これって日本盤がリリースされてたとは知りませんでしたよ。
ジャケットが3rd『THE CURSE』(邦題『殺戮の祈祷』)のそれと間違い探し状態なのは「もうちょい頑張れなかったのか?」と声掛けしたくなるとは言え、ケニー・パウエル(元SAVAGE GRACE)の構築美を湛えたGプレイ、ジョディ・ヘンリーのスティーヴ・ハリス思わすBラン、そしてJ.D.金玉…もといキンボールの逞しい歌唱によって形成される、硬質なOMEN流パワー・メタル・サウンドは、やはり聴き応え十分です。
選曲はオリジナル・ラインナップが残した初期3作&EP1枚からそれぞれバランス良くチョイス。ドラマ性とスケール感をいや増した楽曲の完成度的にも、シンガーを始めとするメンバーのパフォーマンスの熟達ぶり的にも、やはり3rd
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Millennium-Caught in a Warzone-Run to the West ★★★ (2016-04-30 10:19:40)
貧乏くさ・・・もとい、侘しげな泣きのイントロから一転、
荒々しく刻まれるGリフ&リズムと、NWOBHM然とした薄曇りVoの
挑みかかるように突き進むコンビネーションに痺れる逸品。
Millennium-Caught in a Warzone-Princess of the Light ★★★ (2016-04-30 10:14:47)
叩きつけるようなリズムに乗って
勇ましく駆け上がるメイン・リフの劇的なカッコ良さだけで
燃え上がるメタル魂にガソリンを注がれる思いがする
2ndアルバムのOPナンバー兼ハイライト。
Millennium-Caught in a Warzone ★★★ (2016-04-29 01:04:25)
NWOBHM末期に活動し、アルバム1枚残して解散してしまった英国・ビリンガム出身のMILLENNIUMがいつの間にやら再結成。そんな彼らから届けられた、ユニオンジャック・ペイントの髑髏ジャケットもイカす2ndアルバム…ということで条件反射で購入してしまったのですが、解説を読むと、どうやら純粋な新作ではないご様子。1stアルバム発表後に制作されたものの、レコード契約が得られず発表の機会もないままお蔵入りしていたデモ・アルバムのCD化らしい。(ライブ会場で手売りしてたとか)
とまれ内容は「お見事」の一言に尽きるので、商品化については何ら異存ございません。灰色の光沢を放つマーク・ダフィの歌声と、湿ったツインGが描き出すドンヨリ薄曇りのサウンドは、典型的NWOBHMのシルエットをデビュー作から受け継ぐ一方、“THE TRAVELLER”みたいな抒情バラードが見当たらない今作は、全体的にアグ
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HAVE MERCY-The Years of Mercy ★★ (2016-04-27 00:04:39)
多くのパワー/スラッシュ・メタル・バンド同様、活動開始当初はNWOBHMをお手本にオーソドックスな正統派HMサウンドを志向し、その後作品を重ねる毎に音楽性を先鋭化させていったHAVE MERCYの音楽的変遷を一気に振り返るのに便利なアンソロジー盤。
結成から解散までの間に制作されたデモ音源が取りまとめられていますが、やはり完成度的に傑出しているのは、アングラ・シーンでヒットとなった『MASS DESTRUCTION』(’86年)収録曲。ハッキリ言って音質は相当の覚悟を要するレベル(COMBATからこのデモでデビューを飾る話を貰った際、バンドはわざわざスタジオ入りしてレコーディングをやり直したぐらい)なれど、ロニー・フレッチャーの強力なハイトーンVoとテクニカル且つハイテンションな楽器陣の演奏に彩られた楽曲の数々は、プロダクションの悪さを押して尚伝わるカッコ良さ。
特に、かの『
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HAVE MERCY-The Years of Mercy-The Omen ★★★ (2016-04-24 23:24:00)
『METAL MASSACRE Ⅶ』にも提供されたHAVE MERCYの代表曲。
初期正統派HM路線と後のテクニカル・スラッシュ路線の丁度中間点に
産み落とされた名曲で、キビキビとタイト且つパワフルな疾走感に
溢れた曲調の「これぞメタル!」なカッコ良さも然ることながら、
その上に乗るシンガーの耳を劈くハイトーンもインパクト大。
アメリカン・パワー/スラッシュ・メタル史に残したい逸品ですよ。
HAVE MERCY-Combat Boot Camp(ARMAGEDDON DESCENDS)-Have Mercy - Mass Instruction ★★★ (2016-04-24 23:15:27)
全楽器が手数多く荒れ狂うハイテンションなOPナンバー。
その楽器陣を前に一歩も引かないにハイトーン・シンガーの
パワフルな歌いっぷりも、テンションの高さに更に拍車を掛けています。
HAVE MERCY-Combat Boot Camp(ARMAGEDDON DESCENDS) ★★ (2016-04-24 10:39:28)
HAVE MERCYが『METAL MASSACRE Ⅶ』に提供していた名曲“THE OMEN”の劇的なカッコ良さに度肝抜かれて、こいつら他に何か音源を残してないの?と探し回った末に行き着いた、'86年発表の6曲入りデビューEP。正確には、COMBAT RECORDSが「新人バンドの青田刈り」&「デビューにかかる諸々の経費節減」という一石二鳥を目論んで考案した、『COMBAT BOOT CAMP』シリーズの一作としてリリースされた作品だったりするのですが、ま、それはともかく。
楽器陣が絶え間なく動き回り、テクニカルなキメがビシバシと入る技巧派パワー/スラッシュ・メタルを身上とするバンドですが、そのサウンドに「プログレ」とか「インテレクチュアル」とか評せる程のヒネくれ感や複雑さは薄め。作品全体を支配するのは飽くまで、頭よりも肉体に訴えかけて来る、前のめりな突撃感覚です。
正直、
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HAVE MERCY (2016-04-24 10:34:34)
'83年結成。メリーランド州ボルチモア出身の5人組。’86年制作のデモテープ『MASS DESTRUCTION』がアングラ・シーンで注目を集め、更にその中から名曲“THE OMEN”を『METAL MASSACRE Ⅶ』に提供したことが切っ掛けとなり、バンドはCOMBAT RECORDSと契約を締結し、同年、『MASS~』の楽曲をリレコーディングしたEP『ARMAGEDDON DESCENDS』でデビューを飾る。
前途揚々に思われたが、繰り返されるメンバー・チェンジが足を引っ張り(特にシンガーの座が不安定だった)活動は軌道に乗らず、間もなくレーベルとの契約も失ったバンドは、結局フル・アルバムをリリースすることなく80年代末期に消滅した。
SPIDER-Rough Justice-Midsummer Morning ★★★ (2016-04-23 00:28:30)
歯切れ良く弾むリフ&リズムに「らしさ」を滲ませつつ
ポップ且つメロディアスになった歌メロに新味が感じられます。
そして何と言ってもこの曲のハイライトは、終盤のテンポアップに併せて
猛烈に咽び泣く2本のGの劇的な絡みですよ。
フェードアウトで終わってしまうのが勿体ない。
SPIDER-Rough Justice-Martyred (For What I Love) ★★★ (2016-04-23 00:21:14)
美しいイントロを経て滑り出す曲調は、
実にSPIDERらしいタテノリ・ベースなのですが
キャッチーなメロディがそこはかとなく愁いを含んでいる点が
これまでには見られなかったパターン。
中盤のリフ/リズム・チェンジも実に軽やか決めてみせる
2ndアルバム屈指の名曲ではないかと。
SPIDER-Rough Justice-Death Row ★★★ (2016-04-23 00:15:21)
芝居がかった語りによるイントロは
MANOWARの楽曲でも始まるのかという大仰さですが、
直後に走り出すのは一点の曇りもない
「これぞSPIDER!」なゴキゲンなロックンロール。
聴いてるだけで身体が揺れてきますよ。
SPIDER-Rough Justice ★★★ (2016-04-20 23:40:16)
プロデューサーは売れっ子クリス・タンガリーディス、ゲストKey奏者にMAGNUMのリチャード・ベイリーを招聘してレコーディング、’83年にポリドールUKより発表された2ndアルバム。
1曲ずつ取り上げてどうこう評価するよりも、頭空っぽにして楽しんだもん勝ちの王道ハードブギーが炸裂していたデビュー作に比べると、本作は冒頭で述べた制作体制の成果か、収録各曲のキャラ立ちが明瞭化。併せてメロディ/曲展開のドラマ性も底上げが図られており、「ブギーはちょっと…」ってなHR/HMファンにも取っ付き易い仕上がりになっているじゃないでしょうか。飽くまで前作比での話ですけど。
無論、タイトな演奏に乗せ、小気味良く繰り出されるサウンドは、タテノリのリフ&リズムから親しみやすいメロディまで、体が勝手に動き出すゴキゲンなエキサイトメントとキャッチネスをキープ・オン・ブギウギ。しかめっ面も笑顔に変えるノ
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SPIDER-Rock ’n’ Roll Gypsies-'til I'm Certain ★★★ (2016-04-19 23:54:11)
アゲアゲな本編にアクセントを加える哀愁のHRナンバー。
泣きを湛えたGだけでなく、男の哀愁を伝えるVoも沁みる。
決して声域は広くありませんが、
絞り出すような歌唱にグッと来ますね。
A.W.O.L. ★★★ (2016-04-19 23:44:44)
快活にハジけるGに、ノリノリで駆け抜けるリズム、
ひたすらタイトル・ワードを連呼するVoと、
もう理屈じゃねぇ、無性に踊り出したくなる
「同じアホなら踊らにゃ損損」な名曲です。
SPIDER-Rock ’n’ Roll Gypsies ★★★ (2016-04-18 23:14:01)
NWOBHMシーンにあって、VARDISと共にブギ/ロックンロールに拘った音楽性から、「小型STATUS QUO」とも評されたイギリスはリバプール出身の4人組が、'82年にRCA RECORDSから発表した1stフル・アルバム。
ブギつったら“ヤットデタマン・ブギウギ・レイディ”が真っ先に思い浮かぶ程度。普段は「泣きだ」「哀愁だ」と湿気まみれのミュージック・ライフを送っている身ゆえ、SPIDERに関しては完全守備範囲外とスルー決め込んでいたのですが、評判の良さに釣られ後追いで聴いてみたらば、いやこれが、QUO直系のゴキゲンなハードブギーが最初から最後までシェケナベイベ。
例えばアメリカのロックンロール・バンドが、ライトアップされたアリーナ会場と華々しい大合唱が似合いそうなのに比べ、SPIDERが繰り出すサウンドは、狭くて酒臭くて薄暗いパブやライブハウスの熱狂の方がよく似合う下
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SPIDER (2016-04-18 23:12:16)
GSからアメコミ・ヒーローまで、似たような名前の人物/バンドは多いですが、こちらはNWOBHM期に活躍した、コリン・ハークネス(Vo、G)、ブライアン(B)とロビー(Ds)のバローズ兄弟、それにデイヴ・ブライス(G)という編成からなる英国リバプール出身の4人組。
結成は'76年。STATUS QUOの薫陶を受けたハードブギー・サウンドを武器に、イギリス中を精力的にツアーして回り支持基盤を確立。数枚のシングルと、『ROCK’N’ROLL GYPSIES』(’82年)、『ROUGH JUSTISE』(’83年)、『RAISE THE BANNER』(’86年)という3枚のフル・アルバムを発表。この間、一度もメンバー・チェンジがないという点でも珍しいバンドでした(?)。
'86年、3rdアルバム発表直後に所属レーベルが倒産するという不運に見舞われ、著しくモチベーションが低下したバン
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Lost Society-Braindead-Only (my) Death is Certain ★★ (2016-04-16 22:28:11)
合唱を誘うかのようなエピック・メタル調の
コーラス・セクションを擁し、8分以上の長尺を
山あり谷ありでドラマティックに展開させていくという
3rdアルバムの中で最もチャレンジ精神が強く表れた楽曲。
しかしそれでいてスラッシーな疾走感も失っていませんし
個人的には「その意気、買った!」と。
Lost Society-Braindead-Rage Me up ★★★ (2016-04-16 22:18:16)
一気呵成に畳み掛けるアゲアゲなスラッシュ・ナンバー。
ライブ会場で聴いたらモッシュの渦にダイブしたくなること請け合い。
へヴィな方向に振れた新作の中では、
最もLOST SOCIETYらしさを感じさせてくれた1曲です。
H-BOMB-Attaque-Exterminateurs ★★★ (2016-04-14 21:55:58)
重厚なイントロに空襲警報のようなサイレンが被さり
そこから一気に疾走へと雪崩れ込む冒頭の展開だけで
ガッチリと掴まれてしまいます。
JUDAS PRIEST思わす劇的なツイン・リードGのハモリも美しい。
H-BOMB-Attaque ★★ (2016-04-13 23:55:23)
核戦争後の荒廃した世界をイメージしたのか、メンバー全員が息絶えている(!)B級SF映画チックなアートワークが秀逸な、'84年発表の1stフル・アルバム。
BURRN!!誌創刊号の輸入盤レビューにおいて、マサ伊藤からエールを送られていた本作(点数はさておき)。元々演奏はタイトなバンドでしたが、ここではリズムのテンポを抑え気味に、その分、Voはパンチの効いた声質を活かしてより起伏に富んだメロディを歌うようになり、またツインGも随所でドラマティック且つ印象的なハーモニーを重ねる等、勢い勝負の荒々しさ漲るデビューEPに比べ、そのサウンドからは格段に練り込みの跡が伺えます。
中でも、「サイレン音をフィーチュアした楽曲にハズレなし」の自説を補強してくれるOPナンバー①や、レコードB面の幕開け役を担う疾走ナンバー⑥は、H-BOMBが類型的NWOBHMスタイルから脱し、本格派の正統派HMバン
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H-BOMB-Coup De Metal-Chasseur Du Frime ★★★ (2016-04-12 21:43:56)
ブン回されるように刻まれるGリフと
野太いリズムの疾走感が組み合わさって
スピード・メタリックなカッコ良さを演出する
デビューEP随一の名曲。
お手本はACCEPTと見たがどうか。
H-BOMB-Coup De Metal ★★ (2016-04-11 23:15:08)
「H(エッチ)BOMB」なんて聞くとピンク色の妄想が膨らみますが、実際は「水爆」を意味するHYDROGEN BOMBの略語。そんな物騒極まりない単語をバンド名に戴くフランス出身5人組(なのでバンド名の発音は「アッシュ・ボム」)が、'83年に発表した6曲入りデビューEP。
次作『ATTAQUE』では、JUDAS PRIESTからの影響を彼らなりに消化吸収した正統派HMサウンドを聴かせてくれることになるですが、この時点ではまだその域には達しておらず、Gリフ主体で土煙蹴立てて突っ走る楽曲は、押しも引きもヒネリもへったくれもなくNWOBHM感覚丸出し。「俺たちゃメタルが好きだ!文句あっか!」と全身全霊でアピって来ます。
楽曲は荒々しいことこの上ない反面、演奏はキビキビしていて結構タイト。野太い疾走感がACCEPTを彷彿とさせる、H-BOMBのテーマ曲①や、パワー・メタリックなリフにテ
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ANTHRAX-For All Kings-For All Kings ★★★ (2016-04-11 22:04:11)
朗々歌い上げられ、エピック・メタルと聴き紛うメロディアスなサビメロが
象徴するように、ジョーイ・ベラドナのVoが主役を張るアルバム表題曲。
聴いてるだけで身体が動き出すチャーリー・ベナンテのリズム・ワーク、
ジョナサン・ドネイズのメロディアスなリード・プレイはここでも良い仕事してます。
ANTHRAX-For All Kings-You Gotta Believe ★★★ (2016-04-11 21:57:00)
スラッシュ・メタル・シーン屈指のリズム・カッター・トリオが
歯切れ良く刻むリフ&リズムを伴って、タテノリで突っ走るアルバムOPナンバー。
ジョナサン・ドネイズのメロディアスなGプレイも大々的にフィーチュアされ、
これ1曲でニュー・アルバムの大体の方向性が把握できるという塩梅。
ちなみにCDジャケットだと1曲表記なんですが、実際は序曲〝INPALED”と
“YOU GOTTA BELIEVE”の2曲から構成されています。
ANTHRAX-For All Kings ★★★ (2016-04-09 10:06:14)
ジョーイ・ベラドナ(Vo)復帰2作目、SHADOWS FALLのジョナサン・ドネイズ(G)を擁するラインナップで'16年に発表されたニュー・アルバム。
今回は初手からジョーイの存在を念頭に置いて曲作りが進められたとのことで、そのためか、全体的にオーセンティックなHM風味が増強。方向性は2nd『狂気のスラッシュ感染』に通じるのですが、しゃにむに限界を押し広げようとする爪先立ち感覚が、スラッシュ・メタルならではの焦燥感/疾走感として具現化していたあのアルバムに比べると、本作はメンバーの技量や作曲能力が格段に洗練され、またサウンドの中核の為すジョーイの歌唱が余裕綽々なこともあり、随分とメロディアスな仕上がりになったとの印象が。
尤も、それが「ユルい」なんて意味じゃないことは、エピック・メタル調のインスト序曲①に続き、スラッシュ界屈指のリズム・カッター・トリオ、チャーリー・ベナンテ(
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FIST-Turn The Hell On-Terminus ★★★ (2016-04-07 22:54:43)
イントロから「演歌かい!」っつーぐらい
泣き・・・というか嗚咽?に満ち満ちていて
聴いているだけで眉が八の字になる名バラード。
決して器用なタイプのシンガーではないキース・サッチフィールドですが
逆にだからこそ、全身全霊を傾けての熱唱が
この曲調にドはまりしています。
FIST-Turn The Hell On-You'll Never Get Me Up (in One of Those) ★★★ (2016-04-07 22:49:27)
3分に満たないランニング・タイムを
ひたすらリフ・リフ・リフ、そしてリフ!で押し通す、
まさに「ザ・NWOBHM」な疾走ナンバー。その潔さに乾杯。
しゃがれ声でまくした立てるVoもカッコ良さを増強してくれます。
FIST-Turn The Hell On-Collision Course ★★★ (2016-04-07 22:45:06)
70年代ブリティッシュHRに通じる哀愁と
ドラマ性迸るアルバム・ハイライト・ナンバーの一つ。
VoとGの泣きの競演には胸打たれずにはいられませんて。
FIST-Turn The Hell On ★★★ (2016-04-06 22:58:44)
英国はタイン・アンド・ウィア州にて結成。当初はAXEと名乗るも、アメリカに同名バンドが存在することを知り、名をFISTと改めた5人組が、デビュー・シングル『NAME, RANK AND SERIAL NUMBER』をスマッシュ・ヒットさせた勢いを駆って、メジャーのMCA RECORDSから’81年に発表した1stフル・アルバム。
どうもFISTについては、NWOBHMの中にあってアグレッシブ方向にもメロディアス方向にも振り切れない、中途半端というか地味な立ち位置のバンド…との偏見を持っていたのですが、いやいやいや。90年代の国内盤CD化を契機に購入したらば、これが熱気を孕んでドライヴするOPナンバー①が始まって早々にノックアウト。つか、そもそもつまんねぇ作品だったら何遍も日本盤がリイシューされるわきゃねえよな、と。気付くのが遅すぎましたね。
リフまたリフ攻勢で突き進む、NWO
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GREAT WHITE-Once Bitten ★★★ (2016-04-04 23:16:46)
GREAT WHITEの知名度を、一介のLAメタル・バンドから全国区へと一気に引き上げた出世作、’87年発表の3rdアルバム。
前2作に比べ、グッと表現力が深みを増したジャック・ラッセルのソウルフルな歌唱にしろ、バブルに浮かれることなく地に足を付けたGプレイを披露するマーク・ケンドールにしろ、如何にもLAメタルな的ザックリ感が薄れて、代わりに粘っこく絡みつくようなエモーションの迸り…所謂「ブルージー」なフィーリングを大幅増強。一般的にGREAT WHITEの名を聞いて想起する音楽性がここに確立されました。7分以上に及ぶ長尺を小粋且つ情感豊かに語り切る③はその好例で、スマッシュ・ヒットを飛ばしたのも納得の名曲ぶり。
それでいて必要以上に泥臭い方向に振れることはなく、都会的センスを活かし、サウンドをスマート&キャッチーにまとめてくれるのが本作の美点。実は「一介のLAメタル・バンド
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DANGER DANGER-Danger Danger-Rock America ★★★ (2016-04-03 21:54:40)
1stアルバムでは“UNDER THE GUN”と双璧を成す名曲ですが、
DANGER DANGERの本質が表れているのは、多分こっち。
明るく楽しくキャッチーに疾走する、
聴いているだけで心浮き立つハードポップ・ナンバー。
DANGER DANGER-Danger Danger-Under the Gun ★★★ (2016-04-03 21:51:55)
明るくハジける本編においては少々カラーの異なる哀愁のハードポップ。
お手本は間違いなくBON JOVIの“孤独のランナウェイ”ですが
ここまで完成度が高ければそれをどうこう言う気も起きません。
個人的にはアルバムのハイライト・ナンバーです。
DANGER DANGER-Danger Danger ★★★ (2016-04-03 00:00:33)
雑誌レビューでゴッドが「全曲がBON JOVIの“RUNAWAY”みたいなアルバム」(うろ覚え)と評していて、「そんな夢のような作品があるのか!」と慌てて購入に走った'89年発表のデビュー作。
んで、実際に聴いてみた結論は「…いや、違うんじゃね?」と。確かにBON JOVIっぽくはありますし、シングル・カットされた②はテッド・ポーリーの歌唱から、哀愁を感じさせる曲調、Keyの使い方まで、紛れもなく“孤独のランナウェイ”感溢れるド名曲なのですが、それ以外の楽曲の方向性は、明るく溌剌とハジけるポップ・メタル路線。孤独どころか友達多そうだし、逃亡者感もゼロ(むしろ着飾ってパーティに出掛けそう)という…。
でもこれはこれで大変素晴らしい。キャッチーなメロディから、気の利いたアレンジ、スタジアムで演奏されるのが似合いそうな大合唱を誘うコーラスまで、楽曲には印象的なフックが盛り盛り。爛熟
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Lost Society-Braindead ★★ (2016-03-30 23:10:53)
前掛かりに走り抜けるスラッシュ・メタルの快作だった前2作に比べ、'15年発表の本3rdは、全く走らない①②で幕が上がる序盤の展開からして、これまでとは大きく趣きを異する内容であることを宣言してきます。例えるなら、内角を鋭く突くストレートで簡単に2ストライクを取った剛腕投手が、3球目はあえて外角に外してきた…みたいな?
ハジけるようなスピード感よりも、弾むようなグルーヴ/うねりを前面に押し出した作風は、なるほど。バンドが認める通りPANTERA辺りからの影響大。但し、へヴィネスやパワー・グルーヴといった要素の扱いの巧みさ、そうしたエッセンスを取り入れながらも「らしさ」を見失わない柔軟性は、さすが現代っ子バンドであると。オッサン達が無理して流行に乗っかろうとした挙句、目も当てられない惨状を呈した90年代に比べると、この世代にとっちゃ最早PANTERAすらIRON MAIDEN等と一緒く
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Twilight Project-Twilight Project-Fallen Rainbow ★★★ (2016-03-27 23:46:52)
曲名からコージー・パウエル風のドラム、Keyによる
クラシカルな味付けに至るまで、メンバーも認める通り、
RAINBOWに対する敬愛が迸る“STARGAZER”風大作ナンバー。
泣きの溢れ出すGソロが大変素晴らしい。
Twilight Project-Twilight Project-Starchaild ★★★ (2016-03-27 23:40:26)
ドラマティックな曲展開にクサいメロディ、
クラシカルなGとキラキラ眩いKey、
あとヘタクソなVoと冴えない音質で
好事家のハートをがっちりキャッチ。
北欧メタルの名曲でプレイリストを組む際には
是非ともランクインさせたい逸品。
SURVIVOR-Eye of the Tiger-Eye of the Tiger ★★★ (2016-03-26 10:02:46)
自宅の蛍光灯の紐相手にシャドー・ボクシングを
したことがある者、必聴の名曲。
「無性にランニングをしたくなる」と多くの方が語られていますが
実際走る時に流してみると、遅過ぎず早過ぎずで
丁度いいテンポなんですよね。(お前も走ったんかい!と)
Twilight Project-Twilight Project ★★★ (2016-03-26 09:53:07)
マニアの間でお宝扱いされてきた、スウェーデン発の北欧メタル・プロジェクトによる'86年発表4曲入りEPが、この度漸く正式再発の運びとなりました。しかもどっから見つけて来たのか、デモ/ライブ音源までボートラ収録されていて、リプロ盤に手を出すのを我慢し続けた甲斐があったなぁと。ちなみにクレジットを確認すると、どうやらそれらはヤン・スターク氏が提供してくれたらしい。流石はスウェーデンの伊藤政則(笑)。
世の北欧メタル・マニア諸兄を涙せしめた、白夜の空にドラマティックに鳴り響くファンファーレが如き名曲①、『指輪物語』をネタにした疾走ナンバー②、『エルム街の悪夢』に着想を得たというアグレッシブな③、“STARGAZER”愛がダダ漏れのエピック・ソング④…と、敬愛するRAINBOWからの絶大な影響を、荘厳に煌めくKeyと、泣きメロ&クラシカルな旋律を冷え冷えと紡ぐGとでシンフォニックに包み込ん
…続き
Twilight Project (2016-03-26 09:52:01)
スウェーデンのヨンショーピングで結成。正式メンバーはZARAGON(CANDLEMASSのデビュー・ギグのオープニング・アクトを務めたりしたらしい)なるバンドの一員として活動していたクラエス・ヘルネガルド(Vo)と、近年はGRAND ILLUSIONの作品へのゲスト参加で知られるロジャー・リュングレン(G)の二人のみ。他パートはZARAGONのメンバーの助力を仰いで補っているプロジェクトで、ライブ・バンドとしての実体はなかったという。'86年に4曲入りEPを自主制作して発表した後、自然消滅。
SATAN JOKERS-Les Fils du Métal-Tokyo Geïsha ★★★ (2016-03-24 22:39:24)
タイトル聞いただけで真面目に聴く気になれない方も
いらっしゃるかもしれませんが、いやこれがなかなかの名曲。
リズムの跳ね具合から、Gが奏でるメロディ、
何より「トーキョー・ゲイシャー!」「ゲイシャー!」「ゲイシャー!」
と連呼するVoの血の涙を流すかの如きシャウトっぷりに、
そんなに芸者さんと遊びたかったのか…と心揺さぶられる(?)
エモーショナルな名曲。
SATAN JOKERS-Les Fils du Métal ★★ (2016-03-24 22:30:20)
SATAN SLAVESとGIPSY JOKERSなる地元暴走族2組からバンド名のアイデアを頂戴し、SATAN JOKERSを名乗ったフランス出身の4人組が、’83年にPHONOGRAM RECORDSから発表したデビュー作。
最初、メンバーが豪快に立小便してんのかと目を疑ったジャケット・デザインはしょうもなさ過ぎますが(つか、この時期のフレンチ・メタル・バンドのアートワークはどれも微妙な気が…)、そんな本作がフランス国内において瞬く間に1万枚以上を売り上げる大ヒット作となり得たのは、何もメンバーがイケメン揃いだったからだけではなく(それもかなり大きかったらしいけど)、アルバム自体が確かな品質を備えていたからこそ。
一応は正統派HMの範疇に入る音を出しつつも、タイトな演奏力を誇る楽器陣(特にリズム隊)と、ツインVoによる華やかなハーモニー、そして人を食ったようなアレンジ・セン
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SURVIVOR-Extended Versions ★★★ (2016-03-22 22:55:37)
SURVIVORが'85年に行った、新宿厚生年金会館での初来日公演の模様を捉えた実況録音盤。VHS版だけでなく、CD化までされてたとは知りませなんだ。(自分が購入したのは『LIVE IN JAPAN 1985』と改題された日本盤)
名作『VITAL SIGNS』を発表し、意気上がるSURVIVORの最も脂の乗り切った時期のライブゆえ、メンバーのパフォーマンスにしろ、『VITAL~』収録曲中心のセットリストにしろ、そしてそれを受け止める観衆の盛り上がり具合にしろ、とにかく全編に亘って勢いが感じられます。各楽器陣のソロ・タイムまでしっかりと設けられた本編構成は、「売れ線狙いのポップ・バンドと侮らないで頂きたい!」との、SURVIVOR側のロックな主張が迸るかのようで、特にスタジオ盤ではその存在をさして気にしてなかった(酷)、リズム・セクションのタイトな仕事ぶりには感銘を受けましたね。
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NITRO-O.F.R.-Freight Train ★★★ (2016-03-21 08:16:36)
ワイングラスを粉砕するハイトーンVoに、Xギターを猛然と弾き倒すG、
突如グルグル回りだすB・・・と、ルックスからパフォーマンスまで、
恐竜的進化を遂げた80年代メタルの行き着く先を明示する、
「びっくり人間大集合」の会場と化した名PVが強烈だった逸曲。
特に2分半からの「Xギター降臨シーン」は爆笑必至。
楽曲自体はキャッチーで疾走感溢れるパワー・メタルで単純にカッコ良く、
ずっと聴いていると疲れること甚だしいVoとGですが、
こうして1曲だけ取り出して聴く分には「メチャメチャ元気だな、君」
と素直に感心させられます。
NITRO-O.F.R. ★★★ (2016-03-21 07:52:56)
「行き過ぎた恐怖は笑いに転化する」ということを教えてくれたのが映画『死霊のはらわた』なら、度を越したテクニックもやっぱり笑いに転化するのだということを教えてくれたのが、このNITROが'89年に発表した1stアルバムだったような?
音楽性は、躁の気全開で突っ走るアメリカンHM。そこにマイケル・アンジェロ先生が「独りシルク・ドゥ・ソレイユ状態」で操る伝家の宝刀、4本ネックのクァッド・ギター(別名Xギター)と、32秒間連続シャウト/10種類の異なる歌い方/ワイングラスを粉砕する6オクターブのハイトーン…といった必殺唱法の数々で知られるジム・ジレットのVoという、「珍」にして「奇」なる飛び道具が加わることで、NITRO独自のサウンドが完成をみています。
と言うか、このバンドと本作についてはグダグダ説明するよりも、OPナンバー“FREIGHT TRAIN”の名(迷)PVを見て貰った方
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ATTENTAT ROCK-Strike-I Want You ★★★ (2016-03-19 23:23:21)
アルバムB面のハイライト。
疾走感溢れる曲調を彩る劇的なGと、
そこに絡みながらリード楽器的な役割も果たす
Dsの良い仕事ぶりがキラリと光っています。
ATTENTAT ROCK-Strike-Sandy ★★★ (2016-03-19 23:20:10)
アコギをバックにVoが歌い上げる抒情的なイントロを経て疾走を開始。
音質の向上に、緩急を活かしたアレンジから曲展開に至るまで
バンドの成長ぶりをしかと物語るアルバムのハイライト・ナンバーの一つ。
ピロピロとメロディックに弾きまくるGソロも◎。
ATTENTAT ROCK-Strike-Ouverture / Forces of the Dark ★★★ (2016-03-19 23:13:50)
いきなりカマされるシンフォニックな幕開けに
意表を突かれるOPナンバー。
しかし雷鳴と共に走り出す楽曲自体は前作同様、
正統派HMナンバー以外の何者でもありません。
音作りの向上と、Keyを有用したアレンジの洗練もあって、
かなりキャッチーさが強化された印象あり。
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