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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 2551-2600
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ATTENTAT ROCK-Strike ★★★ (2016-03-19 10:09:21)
タイトルが『STRIKE』で「おお、メタルっぽくてカッコイイじゃない」とか思ったら、ジャケットではボウリングをプレイ中の女がニッコリ。…ストライクってそっちのストライクかよ!とまぁ、トホホ臭半端ない脱力アートワークが目印の'85年発表の3rdアルバム。
しかし内容は素晴らしい。晴れてVIRGIN RECORDSとの契約を得たことで、プロダクションの厚みが格段に増しただけでなく、本編開巻を告げる序曲なんて「あれ?俺、間違って別のバンドのアルバム買っちゃった?」と思わされるほど大仰且つシンフォニック。メジャー資本の後ろ盾を得た成果がガッツリ反映されています。
だからと言って浮かれて足元を見失ったり、ポップ路線に日和ったりしていない点もナイス。全曲英語仕様となった収録曲は――汗が飛び散るような熱さこそ薄れたものの――Gリフの切れ味もリズムの疾走感も損なうことなく、よりメロディック&
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ATTENTAT ROCK-Le gang des saigneurs-Trans-Europ-Express ★★★ (2016-03-17 22:31:08)
ザクザク刻まれるGリフとリズムによって生み出される
力強い疾走感が、まさしく風を切って突き進むヨーロッパ横断特急の
雄姿を彷彿とさせます。・・・いや乗ったことないんですけどね。
ATTENTAT ROCK-Le gang des saigneurs-Cœur de pierre ★★★ (2016-03-17 22:26:17)
3分ちょいのタイトなランニング・タイムの中、
灼熱Voを伴いソリッドに駆け抜けるリフ&リズム、
その合間を縫って2本のGにより繰り返し奏でられる
テーマ・メロディの勇ましさには、
身の内に宿るメタル魂に火が点される思いですよ。
ATTENTAT ROCK-Le gang des saigneurs ★★★ (2016-03-16 22:51:50)
80年代のフレンチ・メタル・シーンは、バンドの粒が非常に揃っていたことでマニアから高く評価されていますが、アヴィニョン出身の4人組、ATTENTAT ROCKが'84年に発表したこの2ndアルバムも、そうした中に加えられて然るべき1枚。
ジャケット・デザインや音作りは多少チープですけど、IRON MAIDEN、JUDAS PRIESTからの影響を糧に、荒っぽいシャウトを滾らせるVo、熱くドライヴしまくる2本のG、骨の太いソリッドなリズムとが、「セコセコした小細工なんざいらねぇ!」とばかりに正面突破を図る、タイト&ガッツィーなHMサウンドは火傷しそうなぐらいに熱い仕上がりで最高です。
“ヨーロッパ横断特急”の名に相応しいキレと疾走感に満ちた③や、ツインGが劇的にハモるイントロだけでその名曲ぶりを確信させられるアッパーな④といった、プリミティブな正統派HMの魅力を凝縮したかのよう
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ATTENTAT ROCK (2016-03-16 22:34:13)
フランスの南東部に位置する都市、ヴォクリューズ県アヴィニョンにおいてに結成されたHMバンド。
NWOBHMの盛り上がりがフランスへも伝播する中、シングル『BOLOUSON NOIR』を'80年に発表してデビュー。‘87年の活動停止までの期間中に1st『ATTENTAT ROCK』(’81年)、2nd『LE GANG DES SAIGNEURS』(’84年)、Voをディディエ・ロケットからマーク・クーに変えた3rd『STRIKE』(’85年)という3枚のアルバムを発表、フレンチ・メタル・シーンの盛り上がりに貢献した。
'88年にはエルヴェ・レーナル(G)が抜けた編成でPINK ROSEと改名し、アルバム1枚を残しているが、こちらは短命に終わってしまった模様。’08年に再結成。
CRACK JAW-NIGHTOUT-Never Tell No Lie ★★★ (2016-03-15 00:17:02)
オラオラ状態で刻まれる攻撃的なGリフに
メタル魂が燃え上がる逸品。
2分辺りでのリフ/リズム・チェンジ後
更にカッコ良さのギアが一段上がる曲展開が素晴らしい。
このバンドは本当ツインGの用い方が巧みやでぇ。
IRON MAIDEN ★★★ (2016-03-15 00:11:43)
てかぷりおさん
実は先週、ちょうど愛知へ行く用事が入っていて、
「何たるタイミング!時間作って足を運ぼうかな」とか考えていたのですが、
最終的にはその用事自体がキャンセルになってしまい、結局行けず終いだったんですよね。
内容が気になっていたので、レポートありがとうございました。
羨ましい限りです。
CRACK JAW-NIGHTOUT-STRUCK BY THUNDER ★★★ (2016-03-13 21:47:50)
初めて耳にした時は「これだからメタルの名曲探しはやめられない!」
と思わせられた逸品ですよ。Voにもうちょいパワーがあれば
“THUNDERSTEEL”級の評価を得られたんじゃないかと思うのですが、
シャープに疾走するリフ&リズムの上で2本のGが華麗に乱舞する
突き抜けたカッコ良さを前にすると、多少の文句は雲散霧消してしまいます。
CRACK JAW-NIGHTOUT-Nightout ★★★ (2016-03-13 21:35:38)
挑みかかるようなGリフと曲調が
いかにもジャーマン・メタルな勇壮さを漂わしますが
この曲の本領が発揮されるのはインスト・パートに突入後。
あまりに劇的に疾走するツインGのインパクトに、
初めて聴いた時は思わず「こう来たか!」と声が出てしまいましたよ。
CRACK JAW-NIGHTOUT ★★★ (2016-03-12 20:54:04)
幼馴染のメンバー達により、西ドイツ・フランクフルトにおいて結成された5人組が、STEAMHAMMER/SPV RECORDSに残した'85年発表の唯一作。
名前は知ってても、CD化されるまで実際に音を聴いたことはなかったのですが、再発を期に購入してみたら、時に切れ味鋭く、時にメロディアスに切り込んで来る2本のGを武器に、溌剌と躍動するHMサウンドが、もう度肝抜かれるカッコ良さ。特に疾走ナンバー②⑤⑧と、荒ぶるツインGが鮮烈且つ劇的に駆け巡る「これぞメタル!」な名曲のツボの押さえっぷりはお見事。聴いてて思わず変な声が出ちゃいましたよ。うひょう!
レコード会社から押し付けられたという、シャレオツなスカイライン・ジャケットが「俺たちAORバンドじゃなくてHMバンドなのに…」とメンバー的には大層不満だったそうで、確かに押し出しの強さには欠けますが、個人的には結構好きですよ、このジャケ
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PANZER-Caballeros de sangre-Caballeros de sangre ★★★ (2016-03-11 23:29:52)
グルーヴィなヴァースから、メロディアスに疾走する
伸びやかなサビメロへ繋げていく曲展開が秀逸なアルバム表題曲。
ブリッジ部分に仕込まれた合唱パートは、ライブでの盛り上がりを
意識したものか。ハジけるようなGソロも華を添えてくれます。
PANZER(SPAIN)-Caballeros de sangre-Fuego prohibido ★★★ (2016-03-11 23:25:21)
Voの演歌ばりの熱唱、キレの鋭さと濃厚な泣きっぷりを両立するG、
それにタイトなリズム隊が一体となって、熱くドラマティックな
盛り上がりを演出するPANZER屈指の名曲。
PANZER-Caballeros de sangre ★★★ (2016-03-11 23:11:58)
PANZERのラスト作となった’86年発表の4thアルバム。(正確には、この後ライブ盤を1枚残して解散)
当人たちに「これが最後の作品」との意識があったのかどうかは知る由もありませんが、クッサクサのスパニッシュ・メタル路線だった初期作、JUDAS PRIEST型HM路線に大きく振れた3rdを踏まえ、へヴィ・メタリックなエッジの鋭さや疾走感は保ちつつ、スペイン産らしい濃い口の哀メロ/泣きメロを改めて増強、更に一緒に歌いたくなる(ライブ映えする)キャッチネスまで加味された本作は、これまでの集大成的サウンドに仕上がっていると言えます。アートワークのセンスは1stの頃に逆戻りしてますけどね。
特に5分のランニング・タイムの中に、胸を打つメロディ、ドラマティックな曲展開、タイトな演奏力、そして初期の頃から各段にレベルアップしたVoの熱い歌唱とがぎゅぎゅっとパッケージされた④は、PANZ
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PANZER-Toca madera ★★★ (2016-03-09 22:05:29)
前作『SALVESE DE PLASTICO』発表後にGコンビが脱退。その後任にヘスス・ディアズ(G)一人を加えた4人組で制作されている、'85年発表の3rdアルバム。
シングルG編成になったことで、作風が多少なりともソフトな方向へ変化するかと思いきや、のっけからカマされる重厚なGリフが物語る通り、寧ろその音楽性は一層ハード&へヴィ路線に傾斜。DEEP PURPLE/RAINBOWテイストが後退した代わりに、JUDAS PRIESTを始めとする新世代(当時)バンドからの影響を全面に打ち出すようになった本編は、ビルドアップされたプロダクションと併せて、完全にHM路線へとシフト完了。実際、レコーディングがMEDITERRANEO STUDIOで行われていたり、メロイック・サイン掲げてジャケットに収まる老婆がロブ・ハルフォードのコスプレ姿だったりと、JUDAS PRIESTに対する憧憬は
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PANZER(SPAIN)-Sálvese quien pueda-Junto a ti ★★★ (2016-03-08 22:45:51)
コッテコテでクッサクサな哀愁を撒き散らす
「これぞスパニッシュ・メタル」なバラード
・・・って、言ってることが他の曲と一緒ですな。
こういう曲調には巻き舌バリバリな
スペイン語の発音が非常にマッチします。
PANZER-Sálvese quien pueda ★★★ (2016-03-07 22:14:19)
PANZERを名乗るバンドは欧州から南米まで幅広く分布していますが、こちらはスペインの5人組で、本作は'83年発表の彼らの2ndアルバム。
Key奏者を擁し、DEEP PURPLE/RAINBOW影響下のHRを聴かせてくれていたような気がするデビュー作(CD棚を漁るも発見出来ず。持っていた筈なんだけど…)に比べると、Key奏者が脱退してツインG体制へと移行した本作は、基本的な音楽性はそのままに、NWOBHMの盛り上がりに歩調を合わせ、グッとハードネスを高めた仕上がりに。
しょっぱい音質と、不安点なシンガーの歌唱、あとスペイン語の耳慣れない発音とが相俟って、初めて聴いた当時は「垢抜けねぇ田舎メタルだな」との感想を持ったものですが、慣れてしまうと逆にこれが旨みに変わります。巻き舌シンガーが熱唱する、コブシの効いたメロディのクサさ、そして威勢のいいツインGをフィーチュアしてハジける
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PANZER (2016-03-07 22:12:40)
イギリスを震源地に発生したNWOBHMムーブメントの盛り上がりが最高潮に達した’81年、スペインはマドリッドにおいて結成。
'82年に1st『Al Pie Del Canon』でデビューを飾った当時はKey奏者を含む編成だったが、2nd『Sálvese quien pueda』(’83年)ではツインG編成に、そして3rd『Toca madera』(’85年)以降はシングルG編成へとラインナップは変化した。
’87年発表のライブ・アルバム『Sabado Negro』を最後にバンドは解散。'06年に再結成を果たしたようだが、作品発表には至っていない。ちなみにPANZERの中心メンバーだったカルロス・ピニャ(Vo)は、それまでラジオDJなんかをやっていたそうな。
MEGADETH-Dystopia-Poisonous Shadows ★★★ (2016-03-06 09:51:44)
どこかエキゾチックに響くメランコリックな
メロディが妖しく揺蕩うバラードリーな逸品。
愁いとフックを有するサビメロをムーディに歌い上げる
「シンガー」デイヴ・ムスティンの実力に痺れます。
MEGADETH-Dystopia-Dystopia ★★★ (2016-03-06 09:43:31)
イントロだけで惹き込まれてしまいますよね。
デイヴが歌う愁いを帯びたキャッチーなメロディ、
キコが紡ぐテクニカルなパッセージ、
デイヴとキコのスリリングな高速ツイン・リード等
新編成の強みが分かり易い形で打ち出されいて
先行シングルになったのも納得の名曲ぶり。
MEGADETH-Dystopia ★★★ (2016-03-05 09:40:04)
新GとしてANGRAのキコ・ルーレイロ(あとドラマーの座にLAMB OF GODのクリス・アドラー)が加入したことでも話題のMEGADETHのニュー・アルバム。
まず結論を述べさせて貰うと、三ツ星級の力作です。コマーシャルな方面にも大胆に踏み込んだ前作『SUPER COLLIDER』(’14年)が、「こういうのもありだよね」と一歩引いて俯瞰で楽しむ作品だったとするならば、角張った攻撃性や緊迫感、ニヒリズムが復活した今作は、「これが聴きたかった!」とファンの身を一歩前に乗り出させる仕上がりというか。
特に冒頭3曲の畳み掛けは強力。エキゾチックな女性コーラスに導かれ、研ぎ澄まされたGリフが冷ややかに滑り出すイントロだけでハート鷲掴みな①、キレッキレに乱舞するツインGが放つアグレッションと、シングル・カットされたのも当然のキャッチネスが同居する②、そして80年代のMEGADETHを
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BATTLEAXE-Power From the Universe-Chopper Attack ★★★ (2016-03-03 22:46:57)
タイトル通り、ローターの回転音からスタートする
ヒネリもなんもないド直球の疾走ナンバー。だがそこが良い。
疾走と言ってもスラッシーだったりはせず、
飽くまで頭を振るのに丁度いい速度なのがポイント。
サビは腕を振り上げながら
「アンダァ!アンダ・チョッパー・アタック!」
と一緒に歌いたくなる逸品ですよ
BATTLEAXE-Power From the Universe ★★ (2016-03-02 23:11:23)
『宇宙からのパワー』を受信中(?)のメンバーが配置された、ジャケットの構図や色合いの美しさも印象的な'85年発表の2ndアルバム。
アートワークの飛躍的レベルアップが物語る通り、良くも悪くもテメェらのやりたいことにしか興味がなかった風情(ある意味ミュージシャンとしては正しい)の前作『BURN THIS TOWN』に比べると、全体的にテンポを抑え気味にして、その分メロディの増量が図られた今作は、彼らなりに周囲を見回して、「もっと多くの人に聴いて貰いてぇ」「もっと売れてぇ」と、より他人の耳目の存在を意識するようになったのが伝わる仕上がり。
無論、デビュー作で聴かせたオーソドックス過ぎるぐらいオーソドックスな典型的NWOBHMサウンド――'80年前後のJUDAS PRIESTを基本に、AC/DCのタテノリ感も加味したような音楽性――自体は不変なのですが。今回はそこに、OPを飾るBA
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MILLENIUM-Angelfire-Run ★★★ (2016-02-29 23:43:13)
阪神大震災をテーマに書かれた楽曲だけあって
全体を包み込むシリアスな緊張感とタイトルに偽りなしの疾走感、
Keyが醸し出す荘厳な空気に、その中でメロディックに冴え渡るラルフのGと、
アルバムでも1,2を争う名曲ではないでしょうか。
ROYAL HUNTに通じる魅力も有り。
BLITZKRIEG-A Time of Changes-Pull the Trigger ★★★ (2016-02-28 21:28:17)
ブライアン・ロスがSATAN在籍時代に作曲するも
結局デビュー作には収録されなかった楽曲をBLITZKREIGでリメイク。
暗めな前2曲に比べると、ライブ映えしそうな明快さを伝えてくれる曲調なのですが
ラス・ティッピンズをゲストに迎えた終盤のGバトルが激熱。
BLITZKRIEG-A Time of Changes-Ragnarok / Inferno ★★★ (2016-02-28 21:24:12)
アルバムのOPを飾るメドレー曲にして、いきなりハイライト。
重たく湿ったGリフ、エコーを伴うヘタウマVoと投げやりコーラス、
個人的にお気に入りのドラマー、ショーン・テイラーが叩き出す
重量感溢れるリズムとが、無愛想に駆け抜けていく
良い意味で「典型的」なNWOBHMの名曲ですね。
BLITZKRIEG-A Time of Changes-Blitzkrieg ★★★ (2016-02-28 21:17:41)
イントロを始め節々で刻まれるドライヴ感溢れるGリフを聴いて
個人的にはRIOTの“ROAD RACIN'”を思い出しました。
アルバム・バージョンよりも、ラフで荒々しい仕上がりの
シングル・バージョンの方が好きかな。
BLITZKRIEG-A Time of Changes ★★★ (2016-02-27 23:43:35)
ブライアン・ロス(Vo)率いるBLITZKRIEGが'85年に発表した1stアルバム。どうでもいいことですが、ジャケットに描かれた巨大羽虫(?)を見るたびにファミコン版『ギャラクシアン』のパケ絵を思い出してしまうのは私だけでしょうか。(本当どうでもいい)
元々はブライアンのソロ作として制作された筈が、蓋を開けてみればBLITZKRIEG名義で発表になったとか、バンドとしての実体の不明瞭さがネックになって聴くのを躊躇っていた作品だったのですが、後でMETALLICAが彼らをリスペクトしていると知り、慌てて当時テイチクから再発されていた国内盤CDを購入。で、その内容の素晴らしさにいたく感激した次第。
THE VOICE OF NWOBHMことブライアンの湿気った英国声による熱唱、タイト&パワフルなショーン・テイラーのドラミング(Bも結構派手に暴れてる)、そしてスリリングに駆け巡る
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VANDAMNE-Red Skies-To the Bone ★★★ (2016-02-26 22:56:52)
DEALER時代にも負けないアグレションを
放ちながら疾走するアルバムのOPナンバー。
と言っても、シンガーの技量向上とKeyのフィーチュア度の高さ、
あと新ギタリストのセンスフルなフレージングのお陰で
洗練された雰囲気を身に纏うことに成功しています。
VANDAMNE-Red Skies ★★★ (2016-02-25 22:56:36)
DEALER?うーん、聞いたことがあるような、ないような…というNWOBHMのマイナー選手(って失礼だな、君は)を前身に誕生したイギリスの5人組VANDAMNEが、'95年にゼロ・コーポレーションを通じてリリースした2ndアルバム。
尤も、本作レコーディング前にリーダーのトレヴ・ショート(Vo、B)を除くDEALER時代のメンバーは脱退済み。しかも今回、曲作りの中心役を担ったのは新加入のギタリストですからね。最早「ニュー・バンド」と表とした方が適当な気もしますけれども。これがどっこい、コマーシャルな方向性も模索していた前作よりも、名曲①やインスト曲②のような疾走ナンバーでスタートを切る本作の方が、よほどDEALER時代に近しい音楽性を追求しているんだから面白い。
つっても全く同じ音というわけでもなく、英国シンガー然とした滋味を保ちつつ確実な技量向上を遂げたトレヴの歌唱と、抒情
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ATTACK-Revitalize-Wonderland ★★★ (2016-02-24 23:25:32)
クドイぐらい引っ張るイントロで「こいつは何かやってくれそうだ!」と
ドラマティックな雰囲気を目いっぱい盛り上げ、リッキーの
へなちょこVoが入って来た途端「こいつ何やらかしてくれてんの」と膝が砕ける。
でも楽曲自体はいかにもジャーマン・メタルらしい勇壮な疾走ナンバーの名曲。
当時は「上手いVoを入れればのに」とか思ったものですが
今となってはこの声でこそATTACKだよなと。ワンダラー
ATTACK ★★★ (2016-02-23 23:46:43)
90年代は、別段ジャーマン・メタルに興味のなかった我が家にさえ
ATTACKの作品が一通り揃っていたぐらいで、
あの頃の彼の地のメタルの勢い(日本での人気)には凄まじいものがあったなぁと。
「全楽器を一人でこなすマルチ・ミュージシャン」と聞くと
通常は天才肌のイケメン音楽家とかを想像するのですが、リッキーに関しては
「友達いないのかな」と妙に心配になったことを思い出します。(余計なお世話)
今復活したら結構受けると思うんですよね
WHITE LION-Fight to Survive-El Salvador ★★★ (2016-02-23 22:42:33)
確かにイングヴェイっぽさを感じます。
(同年に発表されてるので単なる偶然でしょうが)
WHITE LION版“DISCIPLES OF HELL”みたいな。違うか。
ヴァースにうっすらと被さる「アーアーアー🎵」コーラスが
勇壮さを煽る、メタル色の強い1stの中にあって
1、2を争う名曲ではないでしょうか。
“エルサルバドルの悲劇”なる邦題も良い。
WHITE LION-Fight to Survive ★★★ (2016-02-22 23:27:35)
名盤『PRIDE』('87年)の影に隠れて、イマイチ存在感の薄い'85年発表のデビュー作。
アメリカでは鳴かず飛ばずだったWHITE LION人気に、日本とイギリス先行で火が点く切っ掛けとなった1枚で、それもその筈。本作において志向されているのは『PRIDE』以上に欧州志向が強く滲むHMサウンド。重厚にしてドラマティックな③や、メロウな前半からメタリックな疾走へと転じる曲展開にアドレナリンが放出される⑤、スパニッシュ・タッチのイントロから勇壮な三連リズムへ突き進む⑨といったエッジの効いた楽曲は、“華麗なる反逆”“勇者チェロキー”“バルハラへの道”etc…と、エピック・メタルばりに大仰な邦題に負けない鋼鉄魂を感じさせます。これはバンド随一のメタルヘッドだったというオリジナル・ドラマー(作品発表前に脱退済み)が、本作レコーディング当時は曲作りの主導的立場にあったせいなのかな?と。
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BARON ROJO-Metalmorfosis-Siempre estás allí ★★★ (2016-02-21 01:40:03)
ウリ・ロート在籍時代のSCORPIONSにも匹敵する泣きと哀愁が
イントロからダダ漏れで漏れ出す、美しく劇的な
アルバムのハイライト・ナンバー。
シンガーの歌唱もどことなくクラウス・マイネを思わせるものあり。
(決してカルロス・デ・カストロのヘアスタイルのことではなく)
BARON ROJO-Metalmorfosis-Hiroshima ★★★ (2016-02-21 00:26:16)
スペイン語の歌詞なので何について歌っているのかは
分かりませんが、このタイトルで、シリアス且つ重厚な曲調・・・
おそらく反核兵器とかのメッセージが託されているのではないかと。
でもちゃんと「サムラ~イ」「ゲイシャ~」なる
単語も飛び出すので安心だ。(何が)
BARON ROJO-Metalmorfosis ★★★ (2016-02-21 00:20:28)
第一次世界大戦で活躍したドイツ空軍のエース・パイロット、マンフレート・フォン・リヒトフォーフェンの異名「レッド・バロン」をバンド名に頂くスペインのBARON ROJO。彼らの代表作と言えば、スペイン国内はもとより欧州圏、更には遠く日本にまでその名を轟かせた2nd『炎の貴族』('82年)が決定盤でしょうが、'83年発表のこの3rdアルバムだって内容の良さでは引けを取りません。
歌詞は勿論全曲スペイン語。しかしプロデューサーにナイジェル・グリーンを迎え、ロンドンのBATTERY STUDIOで(DEF LEPPARDの『PYROMANIA』的布陣で)レコーディングされているだけあって、音作り、メンバーの熱の篭ったパフォーマンス、それに収録楽曲まで、田舎臭さは殆ど漂ってきません。NWOBHMの洗礼を受けたエッジの鋭さ/軽快なノリの良さ/濃い口の哀愁を併せ持ったサウンドは、同時期の欧米のH
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DON AIREY-K2 (Tales Of Triumph & Tragedy)-Song for Al (Vocal) ★★★ (2016-02-18 23:04:12)
邦題は“アルに捧げる歌”。
アイルトン・セナ追悼番組のED曲だった・・・という事実からも、
その泣きの名バラードっぷりが伝わるのではないでしょうか。
アルバムにはインストと歌入りの2バージョンが収録されているのですが
泣き度の高さはインスト・バージョンの方が遥かに上。
流石ゲイリー・ムーア。
DON AIREY-K2 (Tales Of Triumph & Tragedy)-Death Zone/Whiteout ★★★ (2016-02-18 22:52:16)
“死帯”と“白い闇”の二部構成からなる、本編中では異色とも言えるHRナンバー。
人見元基がこの曲に起用されているのは、やはりニール・マーレイの推薦があったから?
そしてDsはコージー・パウエル!・・・なのかどうかは、クレジットがないので不明。
音作りがHR/HM的ではないので分かり難いのですが、ちょっとしたオカズの入れ方とか
推測するに多分。(違ってたら恥ずかしい)
DON AIREY-K2 (Tales Of Triumph & Tragedy) ★★ (2016-02-17 22:58:50)
'86年にカラコルム山脈の最高峰「K2」で発生し、13名もの死者を出す惨事となった大量遭難事故「ブラックサマー」。その渦中に巻き込まれた女性登山家達の悲劇をコンセプトに綴る、ベテランKey奏者ドン・エイリー、渾身のコンチェルト・アルバム('88年発表)。ちなみに同時期に似たようなタイトルの映画(『K2/愛と友情のザイル』)が封切られており、こちとら本作はそのサントラ盤と勘違い。必死こいてショップの映画コーナーを探し回った…という無駄な労力を費やしたことでも記憶に残る1枚です。
ゲイリー・ムーアにコージー・パウエルにメル・ギャレーetc…と、ドンの人脈を活かした豪華なゲスト・ミュージシャンの顔触れも話題になりましたが、まさしく映画の劇伴の如く、シリアスな心情/情景描写に重きを置いた壮大なサウンドが紡がれる本編に、HR/HM的スリルやエキサイトメントは薄め。それでもゲイリーの泣きのGの
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TURBO-Kawaleria Szatana-ZOLNIERZ FORTUNY ★★★ (2016-02-16 21:52:54)
忙しなく動き回るGリフと、畳み掛けるリズムのコンビネーションが
スラッシュ・メタル路線の試し打ち的攻撃性も放つスピード・ナンバー。
荘厳な「オ~オ~オオ~🎵」コーラスが、いかにも共産圏の
バンドらしいチャームポイント。聴いていると思わずソ連(当時)の
「赤の広場」を幻視してしまいますよ。
劇的にハモるツインGも美味しい。
Santa-Templario-Dama de noche ★★★ (2016-02-15 22:40:39)
ファンファーレ調のKeyリフが何となくEUROPEの
“THE FINAL COUNTDOWN”を思い出させるのですが
同年作品なので単なる偶然か。
様式美HM色はあまり感じられないものの、
バンドの新境地を開拓したメロディックHRの逸品で
これはこれでイケてますよ。
TURBO-Kawaleria Szatana ★★★ (2016-02-15 22:30:49)
TURBOの最高傑作として、方々でその名を挙げられている'86年発表の3rdアルバム。
ジャケットに描かれたロン毛ガイコツはアンニュイな表情浮かべてますが、内容の方は超やる気満々。鋭角さイヤ増しのリフを刻むGから、時にメロディ無視で攻撃的なシャウト繰り出すVo、唸りを上げて暴れ回るエンジンが如きBに、畳み掛けるように疾駆するDsまで、少々のパワー・ダウンが感じられた2ndから一転、今回は後のスラッシュ・メタル路線の前哨戦とでも言うべき尖がりっぷり&荒れ狂いっぷり。
1stの頃に比べると、共産圏バンドならではのうら寂しい叙情性が薄れている点は残念ですが、ポーランド語の堅い発音が補強するサウンドの勇壮さ、いかにも東側的な厳粛な雰囲気で楽曲を彩る男性コーラス、そしてここぞ!という所で劇的にハモってみせるツインG等、TURBOらしさは揺るぎなく健在。殊に、OPナンバー兼ハイライト・ナ
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Santa-Templario-Fuego en el alma ★★★ (2016-02-13 23:37:18)
ポップ・テイストも強めた3rdアルバムの中にあって
最も様式美HM色を色濃く留めている疾走ナンバー。
音作りは随分と洗練されましたが、ちゃんとGとKeyの
リレーも聴けますし、何より新加入の女性Voの
堂々たる歌唱力が素晴らしい。声質的には彼女の方が、
前任のアズセナ・マルティンよりロニーに近いかも。
Santa-Templario ★★★ (2016-02-13 00:14:13)
看板シンガーだったアズセナ・マルティン脱退後、'86年に発表された3rdアルバム。
前作レコーディング前にKey奏者がラインナップに加わったこともあり、「今回もKeyがGとバトル繰り広げる本格派様式美HMが詰まってるに違いないですぞ」とかニヤつきながら再生したのですが、OPナンバー①は明るく弾むLAメタル風。続く②もメロディアスなポップ・チューンで、「確かにKeyサウンドは大々的に使われてるけどさぁ…」と、少なからず落胆したような覚えが。
但し決して完成度は低くない。いや、むしろ立派。新加入エレノール・マルケージ(Vo)の実力は前任者と比べても遜色はなく、彼女の器用で耳当たりの良い歌唱が活かされた楽曲は、従来のコテコテ感を薄れさせて、よりキャッチーで聴き易い仕上がりに。リバーブを深めに掛けたドラム・プロダクションとか、作品全体がグッと洗練されてメジャー感が漂うようになりました
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Santa-Reencarnación-Sobrevivir ★★★ (2016-02-10 23:00:34)
「大阪で生まれた女?(by BORO)」と思わず尋ねたくなる
コブシの効きまくったアズセナ・マルティン入魂のシャウトに
胸揺さぶられる、TERRA ROSA辺りにも通じる
泣きと哀愁に満ちたドラマティックな名曲。
よく女性シンガーをして「ルックスに似合わぬ力強い歌唱」とか評したりしますが
この人の場合はまさしく「ルックスに違わぬド迫力の歌唱」なのが凄いなぁと。
Santa-Reencarnación-Al lado del diablo ★★★ (2016-02-10 22:45:50)
目の覚めるような屈強さで疾走するスピード・ナンバー。
楽曲が放出するパワーに一歩も引かずに、むしろ打ち勝つ勢いの
アズセナ・マルティンのド迫力の歌いっぷりが圧巻ですよ。
まさにディアブロ・・・。
Santa-Reencarnación ★★★ (2016-02-09 23:15:20)
メタル者にとってサンタと言えば、北欧に生息するヒゲ面の老人ではなく、「スペインの女ロニー」ことアズセナ・マルティン-ドラド・ガルボ(Vo)を擁するマドリッド出身の4人組のことに決まってますが(嘘)、本作はそのSANTAが'84年に発表したデビュー作。
母国では初回生産分だけで1万7000枚を売り上げたヒット作というだけあって、シンガーのパワフルな歌声、楽器陣のタイトな演奏力、それにガッチリ組み上げられた収録楽曲etc・・・と、彼らの提示するコテコテな様式美HMサウンドは実に堂々たる完成度。切れ味鋭く突進するスピード・ナンバー⑥の只事じゃないカッコ良さなんて、「どうせ辺境メタルでしょ(笑)」と舐めて掛かる輩を「逆にブッ飛ばしてやらぁ!」ってな気迫が憑依しているかのよう。
歌詞はもちろん巻き舌バリバリのスペイン語なれど、アズセナ姐さんの情熱的な歌い回しにマッチしており全く違和感は
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TRUST-Live! Paris by Night ★★★ (2016-02-07 22:19:04)
白熱のパリ公演の模様を収めた、'89年発表の実況録音盤。
それまでTRUSTについては「ニコ・マクブレインが在籍したバンド」「ANTHRAXが“ANTI-SOCIAL”をカヴァーした」程度の認識しかなかったのですが、アリーナ級の会場を埋め尽くす観衆の姿が捉えられたジャケットや、彼らがあげる大歓声を見聞きすれば、TRUSTがフランスの国民的人気バンドであった事実がすんなりと納得できました。
初っ端からメーター振り切った盛り上がりっぷりで「おフランス=メタル後進国」との偏見を根底から覆すパリっ子達の存在はまさしく本作の白眉。お陰で仏語の歌詞もMCも全く気になりませんし、何よりこういうステージの上と下で大々的にエネルギーの交歓が行われるライブ盤って大好物なんですよね、個人的に。脂の乗り切ったメンバーのパフォーマンスが、詰め掛けたファンの熱狂に煽られて更にドライヴしまくり、シンプルな
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JACK STARR-Out of the Darkness-Concrete Warrior ★★★ (2016-02-06 10:24:24)
まず曲名が渋い。“コンクリート・ウォリアー”ですよ。
タイトルに相応しく挑みかかって来るかのようなGリフと
力強く打ち鳴らされるリズム、その上に刺々しくも
どこか哀愁を感じさせるレット・フォリスターのシャウトが
乗っかった楽曲自体、タイトル負けしないカッコ良さです。
弾きまくりつつ、歌心も忘れないジャック・スターのGソロも◎
JACK STARR-Out of the Darkness ★★★ (2016-02-06 00:28:45)
VIRGIN STEELEを去ったジャック・スター(G)が'84年に発表した、「ギターを抱いた渡り鳥」チックなアートワークも渋いソロ・アルバム。
ここで炸裂するのは、孤高の一匹狼ばりのアグレッションとハードボイルドな哀愁を併せ持った裏路地メタル。煌びやかなネオン瞬く大都会の裏側で、強かに生き抜くアウトローが如きデンジャラスな影を背負ったサウンドは、VS時代とは相当に趣きが異なります。が、レコーディングに協力したNYを根城とするミュージシャン――当時RIOTを脱退したばかりのレット・フォリスター(Vo)に、THE RODSのリズム隊(カール・カネディはプロデューサーも兼任)――といった連中が演るのに、これほど相応しい音もありますまい!と(ちなみに当初はニール・タービンがシンガー候補だったらしい)。特にOPを飾る“CONCRETE WARRIOR”は、硬派な曲調にタイトルといい、ササク
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