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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 2951-3000
JOHANSSON-The Johansson Brothers
HEAVENS GATE-Livin' in Hysteria
ELEGY-State of Mind
ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Ride Across the Storm
ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Metal Milizia
ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Stigmatized Reality
ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome
ULTRA-VIOLENCE
Distraught-The Human Negligence is Repugnant-Justice Done by Betrayers
Distraught-The Human Negligence is Repugnant
Distraught-Unnatural Display of Art-Hellucinations
Distraught-Unnatural Display of Art
Distraught
筋肉少女帯-公式セルフカバーベスト 4半世紀
PITIFUL REIGN-Visual Violence
PITIFUL REIGN
Monarch-Monarch-Sunday Morning
BLOOD TSUNAMI-For Faen!-The Rape of Nanking
Monarch-Monarch
Monarch
BLOOD TSUNAMI-For Faen!
Lost Society-Terror Hungry-Brewtal Awakening
HARTER ATTACK-Human Hell
HARTER ATTACK
Lost Society-Terror Hungry
HELL 'N' BACK-Demon Supremacy
SKELETONWITCH-Serpents Unleashed
HAMMERCULT-Steelcrusher-Burning the Road
HAMMERCULT-Steelcrusher-Steelcrusher
HAMMERCULT-Steelcrusher
HAMMERCULT-Anthems of the Damned-Hell's Unleashed
HAMMERCULT-Anthems of the Damned-Black Horseman
HAMMERCULT-Anthems of the Damned
HAMMERCULT
B.E. TAYLOR GROUP-Our World
B.E. TAYLOR GROUP
KERRY LIVGREN-Seeds of Change
METAL DE ENKA
METAL DE ENKA-演歌メタル
NERVOSA-Victim of Yourself-Into Mosh Pit
NERVOSA-Victim of Yourself-Twisted Values
NERVOSA-Victim of Yourself
NERVOSA
AVATARIUM-Avatarium
HATRIOT-Dawn of the New Centurion-The Fear Within
HATRIOT-Dawn of the New Centurion
Denaro-DENARO-Tell Me Why
Denaro-DENARO
Denaro
Lightspeed-So Exactly Where Are We?-Miss You Now
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発言している17曲を連続再生 - Youtube



JOHANSSON-The Johansson Brothers ★★ (2014-06-10 23:56:34)

イェンス&アンダースのヨハンソン・ブラザーズによるプロジェクトが、'94年に発表したデビュー作。
この時期の兄弟はHR/HMとは距離を置いた活動を繰り広げており、本作に託されているのもシンプルでブルージーなHRサウンド。例えばBEACH BOYSのカヴァー⑪が象徴するように、ファンが彼らに期待するようなネオクラ風味は薄めです。
尤も、そのちょい前にイェンスの初ソロ作『飛べない創造物』を期待に胸膨らませて購入し、ロック色皆無のアバンギャルド方面に振り切れた内容に膝から崩れ落ちた身としては、取り敢えずHR/HMのフィールドに留まってくれていただけで、もう万々歳。
特に本作には、兄弟と、彼らの盟友マルセル・ヤコブ(B)がテクニック全開でぶつかり合い、スリリングに火花を散らすインスト曲③⑥⑨や、リーフ・スンディン(元GREAT KING RAT)のエモーショナルな歌声が堪能でき
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HEAVENS GATE-Livin' in Hysteria ★★★ (2014-06-10 00:04:05)

現在は売れっ子プロデューサーとして辣腕を振るうサシャ・ピート(G)も在籍していたドイツの5人組が、'91年に発表した2ndアルバム。
HELLOWEENの『守護神伝』シリーズと並んで、日本におけるジャーマン・メロパワ・メタル人気定着に一役買った記念碑的名盤として知られる本作ですが、一方で、そのサウンドにHELLOWEEN的な大仰な曲展開や、コミカルなノリは控えめ。
せっかくの緊張感をおちゃらけたサビメロで台無しにしてしまうフォロワー・バンド群とは一線を画す、JUDAS PRIESTを筆頭とするブリティッシュHM寄りのソリッドな疾走感と、ドイツのバンドらしい雄々しいメロディとがバランス良くブレンドされた必殺の名曲“LIVIN' IN HYSTERIA”と“GATE OF HEAVEN”の2曲は、HEAVENS GATEというバンドの魅力の結晶にして、ジャーマン・メタル史に燦然と
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ELEGY-State of Mind ★★★ (2014-06-07 23:22:09)

「VANDENBERG以来の衝撃」との高評価と共に、日本デビューを飾ったダッチ・メタル・バンドの最高傑作と謳われる、'97年発表の4thアルバム。
本作より、当時マニアの間で知る人ぞ知る存在だった実力派シンガー、イアン・パリー(Vo)が加入。前任者との「リーグの違い」(ニール・ショーン的表現)を実証するその歌唱力のレベルは、壮大な序曲①に続く②の冒頭部分における歌声を数秒間耳にしただけでも明らか。
前Voのエドワード・ホーヴィンガも決して下手なシンガーじゃありませんでしたが、パワー/色艶/表現力を兼ね備えたパリーの声を得たことで、従来のテクニカルに駆け巡るQUEENSRYCHE型HMサウンドが一気に垢抜け、よりダイナミックに、よりドラマティックにスケールアップ(クサ味は少々薄れたかな?)。然るべきバンドが、然るべきタイミングで、然るべき人物を加入させた結果成し遂げられた飛躍的
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ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Ride Across the Storm ★★ (2014-06-06 00:21:11)

インスト“WHEN FUTURE & PAST COLLIDE”も
含めると8分近くに及ぶ大作ナンバーですが、
心持ちメロディアスに歌う(がなる?)Vo、
ブラスト・ビートから劇的にハモる2本のGを
フィーチュアして、テンションを緩めることなく
劇的にドラマティックにクライマックスを
引き締める名曲です。フェードアウトで終わるのが惜しい。

ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Metal Milizia ★★★ (2014-06-06 00:13:45)

タイトルのみならず、曲調自体も
『KILL 'EM ALL』を発表した頃の
METALLICAを彷彿とさせる、
スラッシュ・・・というよりも
ハードコアなHMナンバー。和めます。

ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Stigmatized Reality ★★★ (2014-06-06 00:07:03)

タフでストロング。
アルバム中、最もストレートに
スラッシュ・メタルらしさが
打ち出された逸品。
終盤で炸裂する華麗なGソロも
良いアクセントになっています。

ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome ★★★ (2014-06-03 22:18:29)

エド・レプカの手によるアートワークが、スタンリー・キューブリックの名作『時計じかけのオレンジ』にバンド名の由来があることを物語る(勿論DEATH ANGELのデビュー作のことも念頭にあったでしょうが)、イタリア出身のスラッシュ・メタル・バンドが'13年に発表した1stアルバム。
ん?METALLICAのカヴァー?と思わされる、“METAL MILITIA”ならぬ“METAL MILIZIA”を含む本編は、エクストリーム・メタルの洗礼を通過した強靭なブルータリティや、重量感溢れるリフ&リズムがブン回されるPANTERAばりのパワー・グルーヴまで貪欲に取り込んで、懐古趣味に溺れないモダンなスラッシュ・メタル・サウンドを展開。
ブラスト・ビートも織り交ぜた攻撃的曲調に、鮮烈なGソロが華を添える高速スラッシュ・ナンバー④があったかと思えば、現MPIRE OF EVILのトニー“デモリ
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ULTRA-VIOLENCE (2014-06-03 22:14:22)

イタリアはトリノ出身で、ロリス・キャスティグリアとアンドレア・ヴェッキオッティのGコンビによって、'09年に結成された非常に若いバンド。
彼の地のインディーズ、PUNISHMENT 18 RECORDSとディールを交わし、'12年に5曲入りEP『WILDCRASH』を発表してデビュー。
更に、アートワークに売れっ子エド・レプカを起用、バンドのルーツを示すかのような『時計じかけのオレンジ』風イラストをフィーチュアして'13年に発表された1stフル『PRIVILEGE OVERCOME』は、ここ日本でも雑誌等で高く評価され、輸入盤が好セールスを記録したという。

Distraught-The Human Negligence is Repugnant-Justice Done by Betrayers ★★★ (2014-05-31 01:15:50)

勇壮にハモるツインGをバックに
テンポダウンして展開される
エピカルなサビメロに血が滾る
アルバム屈指の名曲。

Distraught-The Human Negligence is Repugnant ★★ (2014-05-28 22:58:42)

'12年発表の5thアルバム。
重心位置を低めに設定して、図太いリフ&リズムが、疾走感よりも破壊力重視でブッ込んでくる、モダンな感覚と重量感溢れるスラッシュ・メタル・・・という、前作『UNNATURL DISPLAY OF ART』の路線はそのままに、例えば本編最速のスピード・ナンバー⑤が象徴するように、今回は全体的に「忙しのない疾走感」が3割増し。風通しが良くなった分、湿度と粘度の軽減された音作りの効果が相俟って、これまで以上にオールドスクールなテイストが増強された仕上がりです。
ますます煽情的なメロディを奏でるようになったツインGも、OPナンバー①から早くもその存在感と威力を全開。パワー・メタリックな⑥、そして前作収録の名曲(HIBRIAのディエゴ・カスパルが提供した)“HELLUCINATIONS”を彷彿とさせる③は、その劇的且つ勇壮さから本作のハイライトと評すべき逸品
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Distraught-Unnatural Display of Art-Hellucinations ★★★ (2014-05-27 23:05:12)

殺気ダダ漏れのブルータルなデスラッシュ・ナンバーですが、
2本のGが雄々しくハモる2ndヴァースは
ちょっとHIBRIAっぽくもあり、
「流石ディエゴ・カスペル提供曲」と思わせてくれます。

Distraught-Unnatural Display of Art ★★ (2014-05-26 23:57:59)

ベテラン・ブラジリアン・スラッシャーの日本デビュー作となった、'09年発表の4thアルバム。
歪んだ音作りと、粘着質な咆哮、重量感を伴って刻まれるリフ&リズム、そしてソロ・パートにおいて情熱的なメロディを叩き込んで来るツインGとが、立ち塞がるもの全てを撥ね飛ばして突き進むような骨太サウンドは、南米肉食系スラッシュ・メタルの面目躍如。
前のめりな疾走感より、重心位置を低く据えたへヴィネスを、懐古趣味よりモダンで先鋭的な感覚を・・・といった具合に、今を生きる現役バンドとしての気概を全編に亘って迸らせつつも、ノー・ギミック、ノー・フェイクなセメント・スタイルからも明らかな通り、彼らの根本にあるのは80年代スラッシュ・メタル。
特に、HIBRIAのディエゴ・カスパルが作曲及びゲストGとして参加している④は、(他の収録曲とは少々異なるパワー・メタリックな感触ながらも)血沸き肉踊る
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Distraught (2014-05-26 23:56:37)

ブラジルはリオグランデ・ド・スル州の州都、ポルト・アレグレ出身で、結成は'90年まで遡る古株スラッシャー。(当初はデス・メタルをプレイしていたようだが)
90年代前半はメンバー・チェンジ、スプリットEPやデモテープ制作で腕を磨き、'98年に自主制作の1st『NERVOUS SYSTEM』でデビュー。
'01年に2nd『INFINITE ABYSSAL』、'04年に3rd『BEHIND THE VEIL』をコンスタントに発表。'07年にはWACKEN OPEN AIR METAL BATTLEに出場して第2位の成績を残す。
'08年、NWOTMの盛り上がりに乗って(?)4th『UNNATURAL DISPLAY OF ART』で日本デビュー。'12年には5th『THE HUMAN NEGLIGENCE IS REPUGNANT』を発表。同作は日本盤のリリースこそ叶わなかっ
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筋肉少女帯-公式セルフカバーベスト 4半世紀 ★★★ (2014-05-24 01:10:14)

セルフ・カヴァー盤の類は、余程ドラスティックな編成替えのあったバンドぐらいしか手を出さない方針なのですが、結成25周年を記念して発表された本作は買って正解でした。
無論、リレコ・バージョンがオリジナルを上回るようなことはなく。衝動性や焦燥感といった、若さ故に生み出し得た要素はどうしたって薄まっているのですが、他方、歳月を経たからこそ醸し出せる表現力の深み/ワビサビに関しては、顕著な進化の跡が刻まれています。
アレンジがよりメロディアスに、へヴィ・メタリックにストレッチされている点も好印象を促進する大きな要因で、中でも特筆すべきは、正式メンバー顔負けの仕事っぷりで、唯一無二の大槻ケンヂのVo、構築美に富む橘高文彦のテクニカルなGに次ぐ、「第三の男」として見せ場を攫う三柴理(Key)の存在。新曲①②で披露する流麗な指捌き(尚①でタイコ叩いているのは太田明)、奔流の如き荒れ狂う⑩の
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PITIFUL REIGN-Visual Violence ★★★ (2014-05-21 22:38:33)

間違いなく80年代より今の方が忙しい(と思われる)、エド・レプカ画伯のイラストをジャケットに戴いて、イギリス出身の5人組スラッシュ・メタル・バンドが'09年に発表した2ndアルバム。
英国出といっても、湿ったへヴィネスや構築美といった要素はあんまし感じられず、例えば7分以上ある⑤のような大作曲にしても、ドラマティックな印象は薄め。寧ろ、歯切れ良く歌詞を投げ付けて来るVo、乾いた音色で溌剌と刻みまくるリフとリズムによって形成される、シンプルでスポーティ、フラストレーションをスピードに転化して叩き付ける攻撃性なスタイルではなく、陰に篭らずワーッと騒いで汗かいて発散しよう!ってな体育会系なノリの良さが身上のスラッシュ・サウンド(?)は、欧州よりもANTHRAX等のUS産スラッシャー勢に通じるモノあり。(もしくは昨今話題のLOST SOCIETYとか)
そんなわけでスピードは然程でも
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PITIFUL REIGN (2014-05-21 22:35:55)

英国はキングストン・アポン・ハル出身で、前身はMETALEGIONなるトリオ・バンドだったが、ジョシュ・キャリス・スミス(Vo、G)、マット・ウォーカー(B)らによって4人編成のPITFUL REIGNとして再編され、'05年にEP『24 LITRE KILLER』でデビュー。
'06年に1st『TOXIC CHOKE』を発表した後、ジョシュがVoに専念するべくツインGを擁する5人組へとメンバー・チェンジを行い、その編成で'07年にEP『D.I.V.E.』を、'08年に2nd『VISUAL VIOLENCE』を発表。
しかしながら'11年、オリジナル・メンバーの脱退により解散の憂き目にあっている。

Monarch-Monarch-Sunday Morning ★★★ (2014-05-19 23:44:03)

「あれ?確か月9ドラマの主題歌に起用されて
大ヒットになってたよね?」と思わされる、
分厚いハーモニーに包まれたサビメロが
高いヒット・ポテンシャルを放つ逸品。
一瞬、全盛期の浜田省吾のことを思い出したりも。

BLOOD TSUNAMI-For Faen!-The Rape of Nanking ★★★ (2014-05-18 22:51:29)

歌詞に対する反応は人それぞれでしょうが、
テーマを反映したかのような
殺伐とした禍々しさ渦巻くGリフのカッコ良さには
スラッシュ好きとしてハートを奪われざるを得ません。

Monarch-Monarch ★★★ (2014-05-17 09:23:41)

シンガーのジム・ドリアンが立ち上げたバンド・・・と言うよりも、フロリダ・メタル・シーンの仕事人ラルフ・サントーラが、プロデューサー/ギタリストとして全面的に関わったバンド・・・と表現した方がしっくりと来る(気がする)MONARCHによって、'97年に発表された1stアルバム。
事実、本作に託された、時に乾いた大陸的哀愁も漂わせつつ爽快に羽ばたくメロディックHRサウンドは、EYEWITNESSやMILLENIUMと同一線上で語れるものであり(こちらの方がややギター・オリエンテッドな印象ですが)、何より、クラシカルなインスト曲を悠々こなすテクニックと、ウリ・ロートやマイケル・シェンカーを師と仰ぐエモーショナルな表現力とを併せ持った腕前全開で弾きまくる、ラルフのGプレイが本編のハイライトであることに疑いの余地はありません。
爽やかなキャッチネスと伸びやかなGソロが絶品の②、本編ハイ
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Monarch (2014-05-17 09:23:05)

ジム・ドリアンなるシンガーが結成したバンドだったが、当時ここ日本では「期待の新人」としてよりも、EYEWITNESSやMILLENIUMといったメロディックHRバンドで傑作を連発し、東洋的フィーリング漂うGの腕前と共に頭角を現していた、ラルフ・サントーラがプロデュース兼ギタリスト役を担っていることに注目が集まったため、「MONARCHはラルフのバンド」と誤解する人が多かったという。まぁ俺のことなんですが。
それが原因というわけではなかろうが、バンドは'97年にセルフ・タイトルのアルバム1枚を残して消滅。

BLOOD TSUNAMI-For Faen! ★★★ (2014-05-15 23:36:17)

シンプルなジャケットに、短髪、革ジャン、ガンベルト装備のパンク・ロッカーか、はたまた黎明期HMキッズか?というメンバーの出で立ちが物語る通り、外見的にもサウンド的にも、如実に変化の跡が刻み込まれている'13年発表の3rdアルバム。
前2作は、オールドスクールなスラッシュ・メタルに軸足を置きながら、両作とも10分以上に及ぶ劇的な長編ナンバーを収録する等、ヨーロピアンHM由来のダークネスとドラマ性が重厚に渦を巻く場面も散見されました。一方で今回は「せーの、ドン!」でレコーディングされたようなラフな音作りから、仰々しい展開を排して、喧嘩っ早く猪突猛進を繰り返す楽曲に至るまで、パンキッシュとさえ言える「クソったれ」アティテュードを全編に亘って剛速球で叩きつけてきます。
ブラック・メタルばりの凶暴性迸る、ささくれ立ったGリフ作りの上手さが相変わらず際立っており、特に、殺気に満ちた名曲③
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Lost Society-Terror Hungry-Brewtal Awakening ★★★ (2014-05-12 23:49:49)

酔っ払いのバカ騒ぎSEでアルバムの幕が上がり、
11曲目ともなれば、いい加減グダグダに
なりそうなものですが、どっこい益々キレと
スピード感を増し、本編中、最もへヴィ・メタリックな
ダイナミズムを感じさせてくれる仕上がりの逸曲。
酔えば酔うほど強くなるってか。

HARTER ATTACK-Human Hell ★★ (2014-05-11 09:17:33)

グレン・エヴァンスがプロデュースを手掛け、彼の運営するARENA RECORDSからのリリース。加えてダン・リルカが曲作りに関与し、更に⑥ではアンソニー・ブラマンテがリードGとして客演・・・といった具合に、NUCLEAR ASSAULTの全面バックアップを受けるニュージャージー出身のトリオが、'89年に残した最初で最後のフル・アルバム。
そうした縁ゆえか、音楽性の方も「小型NUCLEAR ASSAULT」といった趣き。上擦り気味のハイピッチVoに、限定的な音域を忙しなく行き来するGリフと、オカズ少なめのリズムとが直線的に突っ走る、コンパクト且つソリッドに締まったスラッシュ・サウンド。
これといった突出した楽曲が見当たらないため、NUCLEAR ASSAULT程のインパクトは感じられない・・・というのが正直なところですが、それでも、ハードコアな突破力とへヴィ・メタリックなエッジ
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HARTER ATTACK (2014-05-11 09:16:52)

80年代半ば、リチャード・ハーター(Vo、G)によってアメリカはニュージャージーにおいて結成。当初は後にNUCLEAR ASSAULTに参加するグレン・エヴァンス(Ds)や、元RIOTのキップ・レミングス(B)を含む編成だったが、その後メンバー・チェンジが発生。リチャード、ニック(B)とジョージ(Ds)のチェホールズ兄弟という陣容に落ち着いた。
しかしバンドを去った後もグレン・エヴァンスとの友情は続いており、彼らが'89年に発表した1stフル『HUMAN HELL』ではグレン(及び彼の運営するレーベル)がプロデュース&配給を手掛けるのみならず、ダン・リルカやアンソニー・ブラマンテらNUCLEAR ASSAULTのメンバーも本編にゲスト参加して作品に花を添えていた。

Lost Society-Terror Hungry ★★★ (2014-05-10 10:59:06)

新人とは思えぬ貫禄溢れるデビュー作を耳にした時にゃ「既にこんなに完成されていて、次作はどうなるんだろう?」と余計な心配をしたものですが、プシュッ!とビールの蓋を開ける音から気持ち良くスタートを切る'14年発表の本2ndアルバムは、その心配が杞憂であったことを確信するに十分なクオリティを有しています。
アルコールのお供には欠かせない乾き物(スナック菓子)的質感でバリバリ刻まれるGリフ、「あ、そ~れ、イッキ!イッキ!」と煽り立てるアッパーなリズム、そして絶妙なタイミングで合いの手を入れて、こっちの気分を昂ぶらせる野太いコーラスとが一体となって爆走するスラッシュ・サウンドを、新歓コンパの如きバカ高いテンションで開催。
高い演奏力と、北欧っぽさを殆ど意識させない、カラッと爽快な抜けの良さとに支えされて、快刀乱麻な勢いで繰り出されるリフ/リズムは、相変わらずすこぶる付きのキャッチーさで
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HELL 'N' BACK-Demon Supremacy ★★ (2014-05-08 22:58:30)

ANTHEM脱退以降は表舞台から姿を消していた中間英明(G)が、渡米時代に作り溜めていたマテリアルが正式音源化。
インストゥルメンタル作品ではなく、全曲英詞による歌入り。但し、元がデモテープなので音質はお世辞にも良好とは言えず。またシンガーの歌唱も、力みまくりのハイトーンが引っ繰り返りそうになる危なっかしさ。加えて、HURRY SCUARYの『BREAK IT UP』や名盤『POINT OF NO RETURN』と比べてしまうと収録曲は今ひとつ面白みに欠ける・・・と、あまり「アメリカ・レコーディング作品」というありがたみを感じさせてくれません。
しかし、そうしたモノトーンな本編中にあっても総天然色の華を終始撒き散らすのが、技術的にも感性的にも冴え渡る中間のGプレイ。例え地味な楽曲であろうとも、ひとたび彼の演奏が走り始めれば、一気に曲調が輝き出すのですから、御見事!としか言いよ
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SKELETONWITCH-Serpents Unleashed ★★★ (2014-05-06 09:18:13)

デビューからこっち、日本盤が出たり出なかったりと不安定で、毎度ヤキモキさせられるSKELTONWITCHの新作(5th、'13年)は、結局、国内発売は叶わないままになりそうな感じ。せっかく雑誌レビューで高得点を獲得したというのに、勿体ない話である。
勇ましさ/悲しさを背負った慟哭のメロディを、ライブで鍛え上げた骨太な演奏に乗せて繰り出す、北欧メロデスとUS産スラッシュ・メタルのハイブリットというべき従来の持ち味は更に前進。分離の良いソリッドな音作りから、メロディ無視のスタイルは相変わらずながらもこれまで以上に猛々しく吼えるVo、劇的にハモるツインGをフィーチュアして、無駄なくコンパクトに研ぎ澄まされた楽曲がブランクを設けることなく、時にブラスト・ビートも織り交ぜて繰り出される筋肉質な作風は、このバンドの個性を一層分かり易い形で引き立たせています。
尤も、北欧のこの手のバンドに
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HAMMERCULT-Steelcrusher-Burning the Road ★★★ (2014-05-06 08:59:21)

スラッシュ・メタルならではの突進力、
エピック・メタルに通じる勇猛果敢さ、
そして体を揺するシンプルなノリの良さ等、
このバンドの持つ様々な魅力が凝縮された
アルバム一押しの名曲。

HAMMERCULT-Steelcrusher-Steelcrusher ★★★ (2014-05-06 08:54:46)

バイオレントなスラッシュ・ナンバーでありつつ
欧州パワー・メタリックな血沸き肉踊る野蛮さ、
勇壮なドラマ性が増量された仕上がりは、
まさしくアンドレアス・マーシャルのイラストを
ジャケットに戴くに相応しい出来栄え。

HAMMERCULT-Steelcrusher ★★★ (2014-05-01 22:54:51)

デビュー作『ANTHEMS OF THE DAMNED』の高評価をバネに、プロデューサーにKILLSWITCH ENGAGE等との仕事で知られるクリス“ゼウス”ハリスを迎え、ジャケット・アートワークを名匠アンドレアス・マーシャルが手掛けるという万全の布陣を敷いてレコーディング、'14年に発表された2ndアルバム。
本編収録のカヴァー曲⑭⑮⑯の存在が端的に物語る通り、ACCEPTの重厚な突進力、RUNNING WILDのエピカルな構成力、そして聴き手を煽動するノリの良さをMOTORHEADから抽出した上で、それらを現代的にアップデート、更にデス/ブラック・メタル/パンク/ハードコアのブルータリティで攪拌したかのようなスラッシュ・サウンドは、勿論今回も健在。
エピック・メタリックな勇ましさと野蛮さを撒き散らしながら猛然と突進する②④⑦⑬や、聴いてるだけで思わず暴れ出したくなるバイ
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HAMMERCULT-Anthems of the Damned-Hell's Unleashed ★★★ (2014-05-01 22:49:38)

2分台のタイトなランニング・タイムを
好戦的に駆け抜けていくストロング・スタイルの
スラッシュ・ナンバーですが、テンポダウンして
壮大に展開するサビメロは、勇猛且つドラマティックで
メタル魂を大いに盛り上げてくれます。

HAMMERCULT-Anthems of the Damned-Black Horseman ★★★ (2014-05-01 22:43:19)

嵐のようなドラムの連打で幕が上がる
スパルタンな曲調、このバンドにしては
長尺の4分弱というランニング・タイムが
エピック・メタル/ヴァイキング・メタルに通じる
雄々しさでもって聴き手の闘争心を煽り立ててくれます。

HAMMERCULT-Anthems of the Damned ★★★ (2014-04-30 22:56:00)

元NOISE RECORDS総帥、カール・U・ウォルターバックに見出された5人組が、'12年に、その彼が新たに興したSONIC ATTACK RECORDSから発表したデビュー作。
デス/ブラック・メタルの洗礼を通過した暴力性をもって、けたたましく吹き荒れるリフ&リズムの暴風に晒される本作は、「イスラエル出身」と聞いて、勝手にエキゾチックな要素を期待してしまうこちらの先入観を爆砕する、タイトに締まったバイオレントなスラッシュ・サウンドが持ち味。
その一方で、本編半ばに鎮座ましますのは、アートワークの世界観を反映したかのような野蛮にしてエピカルな雰囲気も湛えた③⑥⑧。かと思えば、終盤にはANNIHILATOR風のロックンロール・スラッシュ⑩、パンキッシュな⑫、クリスマス・キャロルとブラック・メタルが悪魔合体した(その結果、なぜかジャーマン・メロパワ・メタリックな仕上がりになった
…続き

HAMMERCULT (2014-04-30 22:55:15)

イスラエルはテルアビブから登場した、限りなくデス・メタル寄りのスラッシュ・サウンドを聴かせてくれる5人組。(CD屋ではデス・メタルのコーナーに陳列されてること多し)
'11年に出場した「WACKEN BATTLE」で最優秀バンドに輝いたことから、元NOISE RECORDS創始者カール・ウォルターバックが新たに設立したSONIC ATTACK RECORDSとの契約をゲット。同年、EP『RISE OF THE HAMMER』を発表してデビューを飾る。
'12年には1stフル『ANTHEMS OF THE DAMMED』を、そして'14年には日本盤も発売された2nd『STEELCRUCHER』をリリースしている。

B.E. TAYLOR GROUP-Our World ★★★ (2014-04-29 00:28:51)

現在は音楽プロデューサー/ソロ・アーティストとして活動するB.E. タイラー(Vo)率いるグループが、EPIC RECORDSから'86年に発表した3rdアルバムにしてラスト作。
作品を重ねる毎にロック色を強めて行ったと評される彼らですが、HR/HMリスナーからすると「・・・これで?」ってなもんでしょうか。打ち込みと聴き紛う大人しめのリズムに、バブリーなシンセの音色が「ザ・80年代!」な感覚を呼び起こす、お洒落な・・・と言うか今となっては懐かしくさえあるポップ・ロック・サウンドに、思わず赤面を誘われる方も多いことかと存じます。
だがしかし。90年代には数多くのテレビ番組のスコアを手掛け、音楽賞も受賞しているメロディ職人の手による作品だけに質の高さは折り紙つき。
都会的な洗練とフックを盛り込んだ収録楽曲は何れも一発で耳を捉えるキャッチーさが備わっていて、取り分け、クリスチ
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B.E. TAYLOR GROUP (2014-04-29 00:27:39)

ペンシルバニア州アリクイッパ出身で、本名はウィリアム・エドワード・タイラー。
80年代初頭に自身がリーダーを務めるB.E. TYLOR GROUPを結成し、3枚のアルバムと1枚のEPを米メジャーのMCA~EPIC RECORDSから発表。高品質なAOR/産業(クリスチャン)ロック・サウンドが好評を博し、3rd『OUR WORLD』からは“KAREN”というヒット・シングルも生まれたが、結局、グループは同作を最後に解散。
以降B.E. タイラーはソロ・アーティスト/音楽プロデューサーとしての道を歩んでいる模様。

KERRY LIVGREN-Seeds of Change ★★★ (2014-04-27 10:27:49)

KANSASの中心メンバーだった、ケリー・リヴグレンが'80年に発表した初のソロ・アルバム。
BLACK SABBATH加入直前のロニー・J・ディオ(Vo)を筆頭に、多彩なゲストを迎えてレコーディングされた本作は、『暗黒の支配者』なる大仰な邦題が物語る通り、7~8分台の長尺曲も収録するなど、ドラマティックな大作主義が打ち出されていて、この時期にAOR/産業ロック路線への傾斜を深めていた、KANSASに対する(当人の思惑はどうあれ)カウンター的内容に仕上がっています。
そのKANSASのスティーヴ・ウォルシュ(Vo)が歌う流麗にしてポップな③や、アーシーで埃っぽい④のようなタイプの楽曲も収録されていますが、やはり本編の聴き所として機能しているのは、ロニーが歌うことを前提にアテ書きされたような、起伏と陰影に富む②や、タイトルからしてRAIBOW時代を彷彿とさせるバラード⑤、そして
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METAL DE ENKA (2014-04-24 23:37:41)

元ANTHEMの福田洋也(G)がプロデュースを手掛けたプロジェクト。
一般層を巻き込む大ヒットとなったANIMETALの便乗企画であることは明白で、ベテラン・ミュージシャンが何をやっているのか・・・と眉をしかめる向きもありましょうが、個人的には、90年代に燻っていた彼らに、再びスポットライトを当ててくれたことには少なからず感謝していたり。
ANTHEMの再結成なんて、このブームなしには叶わなかった気がしていますしね。

METAL DE ENKA-演歌メタル ★★★ (2014-04-24 23:30:48)

アニメタルの大ヒットに便乗すべく乱立した、数多の「○○メタル」プロジェクトの中にあって、埋もれることなく未だに記憶の隅に留まり続けているのが、HM風にアレンジした演歌の名曲の数々をメドレーで聴かせてくれたこちらの作品。
SCORPIONSの『VIRGIN KILLER』の発禁ジャケットをパロったアートワークだけで掴みはOK。重厚な音作りやハイトーンVoで分かり易くへヴィ・メタリックな雰囲気を盛り上げつつも、原曲の知名度にべったり依存したり、へヴィな演奏だけで「メタルでござい」と安直に主張したりすることなく、アレンジ面においてもかなりの工夫が凝らされているのが本作の魅力。
演歌の名曲とHR/HMの名リフを合体させたアイデアは特に秀逸で、“KILL THE KING”のGリフを纏って疾走する“北の宿から”や、“VIRGIN KILLER”の攻撃性が憑依したかのような“津軽海峡冬景
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NERVOSA-Victim of Yourself-Into Mosh Pit ★★ (2014-04-23 22:59:55)

タイトルからもお察しの通り、ストレートに
疾走するスラッシュ&モッシュ賛歌。
デス・メタルにも匹敵する突進力のみならず
ライブ映えしそうなキャッチーさを備えている点に
彼女たちの作曲能力の確かさが感じられ、
次作以降、この路線を追及してくれると
個人的には嬉しいかな。

NERVOSA-Victim of Yourself-Twisted Values ★★ (2014-04-23 22:56:40)

妖しげなイントロを、無慈悲に炸裂する
リフ&リズムが引き裂く様は、まるで至近距離で
大口径の機関銃を撃ちまくっているかの如き。

NERVOSA-Victim of Yourself ★★ (2014-04-22 23:01:32)

「ドキッ!女だらけのスラッシュ・メタル・バンド in ブラジル」な3人組が、'14年に発表した1stフル・アルバム。
尤も、スピードへの拘りもそこそこに、メリケンサック装備の拳固でガッツンガッツン顔面を殴打されるかの如きバイオレントなスケ番スラッシュ・サウンドには、上記の字面から想像されるような色気や甘さの類は絶無。というかそもそも事前情報がなければ、デス・メタルの領域に半身を突っ込んだこの殺気と怒気が渦巻く轟音を、女性だけのバンドが出しているとは誰も思わんですよ。
少々肩に力が入り過ぎている印象で、個人的にはもうちょっとキャッチーな部分を出してくれると尚良いのですが、でもこれがデビュー作ですからね。そういう試行錯誤は次作以降に譲って、まずは、大口径の機関銃が至近でブッ放されているかのような①②や、欧州風味のダークネスが塗された⑧、ストレートなスラッシュ賛歌⑨といった、噛み付
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NERVOSA (2014-04-22 22:58:54)

女性メンバーを擁するスラッシュ・メタル・バンドは珍しくない昨今ですが、メンバー全員が女性となるとちょっと前例が思いつかない、ブラジルはサンパウロ出身のトリオ・スラッシャー。(結成当初はツインG編成の4人組だったらしいが)
'12年に制作したPVがYOUTUBEで話題となったことから、オーストリアのNAPALM RECORDSと契約を締結し、同年、1stデモを7インチ・シングル化した『TIME OF DEATH』でデビュー。
更に'14年には、プロデューサーにKORZUSのメンバーを起用してレコーディングが行われた1stフル『VICTIM OF YOURSELF』を発表。
アンドレイ・ボウジコフの手掛けたアートワークが目印の同作は、スピリチュアル・ビーストを通じて日本盤もリリースされている。

AVATARIUM-Avatarium ★★★ (2014-04-19 06:54:32)

底なし沼に足を囚われているような重たげなリフとリズムのコンビネーションは、紛うかたなきレイフ・エドリング印。しかし、そうしたドゥーム・メタリックなバッキングの上に、清廉な女性Voが乗ることで、CANDLEMASSとは異なる、プログレッシブ・ロックにも通じる叙情的且つ幻想的な空気が立ち込め、本作を独特な立ち位置へと導きます。
特にフロント・ウーマン、ジェニー・アン・スミス嬢の存在はこのバンドの肝。元ポップ・シンガーという出自に裏打ちされた繊細な表現力は元より、陰影をつけて声を張ると、北欧土着宗教の巫女か神官か・・・といった神秘性や威厳が漂う歌声をもって、CANDLEMASSばりのへヴィ・パートと、フォーキーな叙情パートがホログラムの如く組み合わされた①や、詩的な歌詞も素晴らしい②といった、先制パンチとして申し分ない破壊力を有する名曲を一層ドラマティックに彩ります。
似通ったテン
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HATRIOT-Dawn of the New Centurion-The Fear Within ★★★ (2014-04-17 23:17:59)

直線的なアグレッションのみならず、
噛み付くように歌うゼトロの歌メロのカッコ良さから
2本のGを効果的に用いたドラマティックな曲展開まで
より緩急とダイナミズムを重視した2ndアルバムの
作風を象徴するような名曲に仕上がっています。

HATRIOT-Dawn of the New Centurion ★★★ (2014-04-15 23:47:43)

サウザ・ファミリーと、俊英コスタ・ヴァルヴァタキス(G)により結成されたスラッシュ・メタル・バンドが、デビュー作から1年という短いスパンで発表した2ndアルバム。
あまりに特徴的なゼトロのカミソリ声、切れ間なく撃ち出されるリフ&リズムの機銃掃射、その合間でメロディックなツインGが曳光弾の如く閃く・・・。ライブでの煽動効果も計算に入れた、EXODUSをよりキビキビと引き締めた感じのスラッシュ・サウンドは、本作においてもブレていません。
ゼトロの帰還を満天下に知らしめるべく、敢えて攻めの姿勢を全開放していた前作に比べると、今回は重厚感や曲展開の妙、ダイナミズム演出にも気を払う等、プレッシャーから開放されて、より伸び伸びと音楽性の幅を広げにかかっている感触。
それでも本作が純然たるスラッシュ・アルバムであることは、血気盛んな①②④⑨といったスピード・ナンバーを聴くまでもなく明
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Denaro-DENARO-Tell Me Why ★★★ (2014-04-13 08:28:32)

アリーナ級の大会場が似合いそうな
雄大なスケール感と、アコギが運んでくる
乾いた哀愁など、いかにもアメリカンな
趣き漂うパワー・バラード。
解説に書かれていた「世が世ならヒット間違いなし」
という文章に全面同意できる名曲です。

Denaro-DENARO ★★ (2014-04-12 09:41:46)

マーク・デナーロ(G)率いる4人組が'92年に残した唯一作。(プロデュースはFIREHOUSEらとの仕事で知られるデヴィッド・プレイターが担当)
スカッと晴れ渡った雲ひとつない青空の下で、キャッチーなメロディと、それを効果的に包み込むボーカル・ハーモニーが、時折土の薫りを漂わせつつ健康的に躍動する「80年代アメリカン・ロック」の王道を行くサウンドが詰まった1枚。彼らがカリフォルニア出身と知った時には、あ、やっぱり?と膝を打ちましたよ。
リリース当時は「アメリカン過ぎるなぁ」とあまりピンと来なかったのですが、しかしそれから幾年月。歳食ってから聴き直すと「アメリカンやなぁ」との感想こそ変わらないものの、この完成度の高さには素直に脱帽させられますよ。
時に伸びやかに、時にリズミカルに本編を彩るマーク・デナーロのメロディアスなGプレイといい、ちょっと鼻にかかった声質がこの手の音
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Denaro (2014-04-12 09:26:15)

東海岸を拠点に活動していたマーク・デナーロ(G)が、これまでのキャリアで築いた人脈やアイデアを全て注ぎ込んで結成したバンド。
BON JOVIも使用したNYのベアー・トラック・スタジオで、あのデヴィッド・プレイターをプロデューサーに招聘してレコーディング、'93年に発表されたデビュー作は、新人バンドとは思えぬ安定感と完成度を誇るアメリカン・ロックの好盤に仕上がっていた。
同作は評判を呼んで、日本でもゼロ・コーポレーションを通じて国内盤が発売されたが、主戦場たるアメリカではグランジ旋風が吹き荒れる等、いかんせん時代が悪過ぎた。
アルバム1枚のみを残してシーンからフェードアウトしてしまったけれど、デナーロさんは今は何をやってるんでしょうかね。

Lightspeed-So Exactly Where Are We?-Miss You Now ★★★ (2014-04-10 22:07:01)

とめどなく哀愁が溢れ出すバラードですが、
温かみを伝えるVoと透明感に満ちたKeyが
クサ味を感じさせない辺りが流石カナダ産。
本編後半で繰り出される、少ない音数の中に
雄弁なエモーションの込められたGソロは
悶絶モノの素晴らしさですよ。


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