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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 3051-3100
ACCEPT-Blind Rage
SAHARA-Going Crazy
DUST BOLT-Awake the Riot-Eternal Waste
DUST BOLT-Violent Demolition-Toxic Attack
Under Suspicion-Under Suspicion
Under Suspicion
DUST BOLT-Awake the Riot
DUST BOLT-Violent Demolition
DUST BOLT
LEATHERWOLF-Street Ready
LEATHERWOLF-Endangered Species
MANILLA ROAD-Open the Gates
MARTYR-Darkness at Time's Edge-Into the Abyss
MARTYR-Darkness at Time's Edge
OVERKILL-White Devil Armory-Armorist
LIEGE LORD-Master Control-Fallout
LIEGE LORD-Master Control-Master Control
LIEGE LORD-Master Control-Fear Itself
OVERKILL-White Devil Armory
LIEGE LORD-Master Control
S.A. SLAYER-Prepare to Die-Prepare to Die
S.A. SLAYER-Go for the Throat-The Witch Must Burn
S.A. SLAYER-Go for the Throat-Go for the Throat
S.A. SLAYER-Prepare to Die
S.A. SLAYER-Go for the Throat
S.A. SLAYER
SHE-JA-Dual World
MARTYR-For the Universe-Speed of Samurai
MARTYR-For the Universe
ADX-Exécution-Caligula
ADX-Exécution
TRAUMA-Scratch and Scream-The Day All Hell Broke Loose
TRAUMA-Scratch and Scream
Whispered-Shogunate Macabre-Lady of the Wind
Whispered-Shogunate Macabre
Whispered
MANOWAR-Kings of Metal MMXIV
ATTACK-Revitalize-Death Rider
ATTACK-Revitalize
ALIEN-Eternity-Love Will Lead Me Home
ALIEN-Eternity
MORTILLERY-Murder Death Kill
MORTILLERY-Origin of Extinction
MORTILLERY
BLUE OYSTER CULT-Spectres-Godzilla
Untimely Demise-Systematic Eradication
Untimely Demise-City of Steel
Traitor-Thrash Command-Traitor
Traitor-Thrash Command-Thrash Command
Traitor-Thrash Command
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発言している19曲を連続再生 - Youtube



ACCEPT-Blind Rage ★★★ (2014-09-08 22:38:17)

絶好調の波に乗る、マーク・トニーロ(Vo)擁する再々結成ACCEPTが、前作から2年という順調なリリース・ペースを守って発表した3枚目のスタジオ・アルバム。
へヴィでアグレッシブだがフックに乏しいという、ACCEPTのアルバムで時々見かける捨て曲パターンにハマったOPナンバー①が始まった時は、さすがに3枚目ともなると曲作りのアイデアが尽きたか?と一瞬不安がよぎりました。
しかし同曲後半で炸裂する、ウルフ・ホフマンの「歌えるGソロ」でグッと盛り返すと、後には硬派な哀愁が光る②が続き、以降は、グリーグ作曲“ペールギュント”の“朝”のメロディを引用しながら突っ走るラス曲⑪まで、荘厳に響き渡るバンカラ・コーラスをフィーチュアしたACCEPT以外の何者でもない、例えるなら昭和の工業高校の応援団哀歌みたいな(?)、雄々しく剛毅なHMナンバーが目白押し。(前述の①も繰り返し聴く内にすっかり
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SAHARA-Going Crazy ★★★ (2014-09-06 22:32:02)

アントニオ猪木ばりの立派なアゴの持ち主、元WARLORDのKey奏者センチネルさん・・・もとい、ダイアン・アレンズを中心とするLAの5人組が、'93年にドイツのDREAM CIRCLE RECORDSから発表したデビュー作。
妖しく煌くドラマティックな様式美HMサウンドが輸入盤市場で話題を呼び、後にテイチクから国内盤がリリースされたのを機に購入してみたら、幻想的なアートワークの素晴らしさ込みで、前評判に違わぬ完成度の高さにいたく感動した記憶あり。
全編を叙情的&神秘的に包み込むダイアンのKeyプレイの重要性は言わずもがな、特筆すべきはもう一人の女性メンバー、リズ・ヴァンドール(Vo)の存在。熟女の色香、卓越した表現力、そして高音域でもパワーダウンしない豊かな声量とを併せ持った歌声は、まさしくバンドの大きな武器と言えましょう。
憂いが溢れ出すサビメロに一発K.O.なOPナ
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DUST BOLT-Awake the Riot-Eternal Waste ★★★ (2014-09-05 23:16:43)

パワー・メタリックなGリフを
フィーチュアしつつ、ゆったりとツインGが
ハモる中間部を境に、リズムが更にブーストする
後半パートのカッコ良さにはドキが胸胸ですよ。

DUST BOLT-Violent Demolition-Toxic Attack ★★★ (2014-09-05 23:08:44)

5分というランニング・タイムは
スラッシュ・ソングにしては長尺ですが
全編を支配するのは性急な疾走感。
鋭利なGリフとリズムのコンビネーション、
それに欧州バンドらしいメロディックな
ツインGが、聴き手の気持ちを逸らせてくれます。

Under Suspicion-Under Suspicion ★★★ (2014-09-05 00:10:15)

こちらのサイトでジミ・ジェイミソンの訃報を知り、ふと思い立って引っ張り出して聴き直しているのが、ジェフ・アダムス(Vo、B)、ピーター・ロバーツ(G)、クレイ・シュローデル(Ds、Key)の3人によって結成されたUNDER SUSPICIONが、'01年に残した唯一作。
ジミとの活動歴がある人達の集まりだけに、その音楽性はSURVIVORと趣きを同じゅうする、スケールの大きなメロディアスHR路線。華美な装飾は必要最低限度に留め、安定した演奏力や類まれなる楽曲構築術といった、素材そのものの良さをストレートに活かしたサウンドは、SURVIVORよりも幾らか精悍な印象あり。
フック満載の収録楽曲はいずれも高いヒット・ポテンシャルを感じさせてくれますが、中でも芯の通った力強さでアルバムの幕開けを宣言する①、Voの包容力溢れる歌唱力が、劇的な曲展開を一層盛り上げるバラード⑤、爽やか且つ
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Under Suspicion (2014-09-05 00:07:02)

'99年、それまで数々のセッション・ワークをこなして来たジェフ・アダムス(Vo)、ピーター・ロバーツ(G)、クレイ・シュローデル(Ds)の3人が意気投合。コネのあったFRONTIER RECORDSにレコーディングしたデモテープを持ち込んだところ、そのクオリティの高さに驚かれ、UNDER SUSPISIONの名の下にアルバム制作が決定。
WINGERのキップ・ウィンガー、STARSHIPのミッキー・トーマスらゲストの参加も得て完成したセルフ・タイトルのデビュー作は、'01年に日本でもリリースされ、当時の(アメリカでの)流行の間逆を行く、SURVIVORばりにメロディックで爽快なHRサウンドは高く評価されたが、やはり時期が悪過ぎたこともあって、結局2ndアルバムは作られず終いのままプロジェクトは休止してしまった。

DUST BOLT-Awake the Riot ★★★ (2014-09-03 23:57:24)

'14年発表の2ndアルバム。デビュー作に引き続きアンドレイ・ボウジコフの手掛けたアートワークや、社会問題について物申す歌詞が、彼らがスラッシャーらしく「言いたいこと」を山ほど抱えたバンドであることを物語ります。
NAPALM RECORDSとの契約を得てレコーディング作業が行われているだけあって、自主制作だった前作とはサウンド・プロダクションの質が段違い。その結果、耳から出血する勢いで刻み倒されるGリフの鋭利な求心力や、猛烈なアップダウンを息を止めて全力疾走しているかのような、手数の多いリズムの迫力が、スポイルされずにダイレクトに伝わって来るようになりました。
PVも作られた②、7分超のドラマが託されている⑩等、単なる彩りの域を超えて「聴き所」として機能するメロディを奏で始めた2本のGに、抑揚の増したシャウトを繰り出すVo(別にメロディアスに歌っているわけではない)・・・と
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DUST BOLT-Violent Demolition ★★★ (2014-09-02 23:38:57)

ドイツ・バイエルン州ランツベルグ出身の若きスラッシュ・メタル・バンドが自主制作でレコーディング、'12年にNAPALM RECORDSから発表したデビュー作。
アンドレイ・ボウジコフの手掛けたアートワークも目を惹く本作ですが、内容の方も決してジャケット負けしていません。ザクザクと刻まれるクランチーなGリフはベイエリア・スラッシャーから、怒りに塗れた野獣シャウトと、手数多めに迫るヤケクソ気味な疾走感は初期KREATORを筆頭とするジャーマン・スラッシャーから・・・といった具合に、欧米それぞれからの影響を取り込んだ折衷スラッシュ・サウンドが彼らの魅力。
リフ/リズム・チェンジを頻繁に繰り返す、アップダウンの激しい曲展開を淀みなくこなすメカニカルなアンサンブルにドイツ人っぽさを漂わせつつも、小難しさがないのは、OPナンバー①からラス曲⑨(SEPULTURAのデレック・グリーンがゲス
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DUST BOLT (2014-09-02 23:36:54)

ドイツはバイエルン州ランツベルグにて'06年に活動を開始した時、中心メンバーは若干13歳だったという早熟なスラッシュ・メタル・バンド。
KREATOR、METALLICA、PANTERA、パンク/ハードコアをお手本に(特にベイエリア・スラッシュからは影響を受けまくったとのこと)、ライブ活動と曲作りに邁進し、'10年にはかのWACKEN METAL BATTLEで優勝を果たす等、ドイツ国内において確固たる支持基盤を築き上げる。
こうした評判を後ろ盾にNAPALM RECORDSとの契約を実現させたバンドは、'12年にデビュー作『VIOLENT DEMOLITION』を発表。更には'14年発表の2nd『AWAKE THE RIOT』で本邦初登場も果たした。

LEATHERWOLF-Street Ready ★★★ (2014-09-01 23:35:35)

プロデューサーに産業ロック勢との仕事で知られるケヴィン・ビーミッシュを起用し、更に最終的なミックス・ダウンは売れっ子マイケル・ワグナーに依頼。「LEATHERWOLFが勝負に出た」と強く印象付けた'89年発表の2ndフル・アルバム。
湿度を抑え、カラッと抜けの良い音作りに併せて、曲展開も比較的ストレートに整理整頓。殊更にトリプルGの存在は強調せず、Voを中心にアメリカンHMならではのキャッチネスの底上げが図られているサウンドは、言うなれば重厚なパワー・メタルから、シャープな高機動型HRへと華麗なる転身を遂げた感じ。強化されたコーラス・ワークを伴い、よりシンプル且つメロディアスに押し出してくる③⑥等も収録した本編を聴いた時は、LOUDNESSの出世作『THUNDER IN THE EAST』のことを思い出したりも。
『THUNDER~』が、全米でブレイクを果たすべく、大きく音楽
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LEATHERWOLF-Endangered Species ★★★ (2014-08-30 02:30:22)

'85年に5曲入りミニ・アルバムとして発表され、日本では更に未発表の4曲を追加収録して、全9曲のフル・アルバム仕様でCBSから国内盤がリリースされたデビュー作。
誇らしげにクレジットされているトリプルGと、歌いっぷりの良いハイトーンVoが、起伏に富んだ曲展開をグイグイ先導するパワー・メタル・・・というLEATHERWOLFならではのサウンドは既に明確ですが、Keyやボーカル・ハーモニーには目もくれず、ひたすら力押しに押し込んで来るアグレッシブな作風は、後の作品とは異なり、かなりあからさまに欧州HM・・・ぶっちゃけIRON MAIDENからの影響が表出(筋肉質なBプレイもスティーヴ・ハリス風)。後に本家IRON MAIDENまでがトリプルG編成化した時には運命の悪戯を感じてしまいましたね・・・。
通して聴くと、どの楽曲も似たり寄ったり聴こえてしまう詰めの甘いアレンジや曲展開、そ
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MANILLA ROAD-Open the Gates ★★ (2014-08-27 23:46:12)

エピック・メタルの開祖として海外ではカルトな支持を集めるアメリカはカンザス州ウィチタ出身のトリオが、'85年に発表した4thアルバム。
エピック・メタルと聞くと、マッチョなバイキングが血の雨降らせて大暴れする姿を思い浮かべるやもしれませんが、清々しいぐらいにオシャレ感とかモテ要素を感じさせないルックスのメンバーと、貧相なサウンド・プロダクションによって生み出される、猛烈なシケシケ感に覆われた本作には、そうした派手で猛々しいノリは薄め。バイキングつっても、他所の土地への侵略とか大移動とかには余り興味なさそうで、自宅でまったりしてる方が落ち着くインドア派バイキング的というか。
スロー~ミドルハイ・テンポのリズムに、シンプルなメロディを乗せて押し出してくる楽曲は、曲調にしろ曲展開にしろ華を欠けていて、正直かなりオッサン臭いのですが、どっこい。繰り返し聴き込むことによって味わいを増す
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MARTYR-Darkness at Time's Edge-Into the Abyss ★★★ (2014-08-26 23:02:13)

心地良い疾走感に乗せて、力みを抑え伸び伸びと
メロディアスに動き回るツインGの活躍が印象的。
(HR/HMとしてのエッジを失っていないのも○)
憂いを帯びたVoの声質と、透明感を湛えた哀メロの
威力ゆえか、同郷のHELLOISEに通じる魅力を感じたりも。

MARTYR-Darkness at Time's Edge ★★ (2014-08-24 22:20:32)

ラスト作となった'86年発表の2ndアルバム。
Keyが本編の幕開け役を担っていることが象徴するように、スラッシュ/スピード・メタリックな前のめりの突撃感覚や、強引な曲展開が影を潜めた楽曲は、その代わりに哀愁に満ちたメロディを、力みを抑えて伸びやかに歌い上げるVoと、エッジは保持しつつも、一音一音を丁寧に紡ぎ出すGとがメインを張るようになっていて、よりメロディアスに、洗練を感じさせるHMサウンドへとクラス・チェンジ。
名曲“SPEED OF SAMURAI”を始め、荒削りなれど問答無用の迫力で顔面を張り倒しに来ていた前作に対する個人的思い入れを抜きにすれば、なるほど。確かに作品全体としての完成度は高まった印象です。
特に哀メロとハードネスが適切な融合を果たした⑥は、シンガーの憂いを感じさせる声質や、曲調を心地良く包み込む透明感が、当時同じマネージメントに所属していたHE
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OVERKILL-White Devil Armory-Armorist ★★★ (2014-08-23 00:26:38)

ここ数作のOPナンバーと比較するとエピック・メタル成分は控えめですが、
その分、噛み付くようなブリッツのVoと、鋼の如きリフ&リズムの鉄壁が
聴き手をオラオラと煽り立てる、剣呑なノリの良さが全編に充満。
「青森!」「青森!」コーラスは思わず一緒に歌いたくなりますね。

LIEGE LORD-Master Control-Fallout ★★★ (2014-08-21 23:22:07)

叙情的な導入に始まり、山あり谷ありで
本編中、最も高いドラマ性を発揮する
アルバムのラスト・ナンバー。
パワー重視のバンドのようでいて、
この曲において2本のGが煌くように紡ぎ出す
メロディには、繊細な構築力が感じられます。

LIEGE LORD-Master Control-Master Control ★★★ (2014-08-21 23:19:02)

アルバムのハイライト・ナンバーの一つ。
切迫感を煽り立てながら図太く疾走する曲調は
パワー・メタルの権化のようですが、
一方で2本のGがテクニカルなフレーズを
華咲かせる辺りは、いかにも80年代の
アメリカのバンドといった華やかな感触も
残してくれます。

LIEGE LORD-Master Control-Fear Itself ★★ (2014-08-21 23:11:34)

劇的なイントロだけでJUDAS PRIESTからの
影響は明らかですが、アクセルべた踏みの
猪突猛進っぷりや、直線的なサビメロは
スラッシュ/パワー・メタル的・・・というか
王道アメリカン・パワー・メタルの魅力を放っています。

OVERKILL-White Devil Armory ★★★ (2014-08-20 22:30:33)

今現在、最も信頼のおけるスラッシュ・メタル・バンドの一つとして、即座にその名前の思い浮かぶOVERKILLが、'14年に発表した待望の新作。
近年はへヴィ・メタリックな方向にギアを一段も二段も上げた作風が印象的ですが、今回は整合性や湿ったドラマ成分は控えめ。その代わり、彼らのもう一つのルーツであるパンク・ロック・テイストを前面に押し立てたサウンドは、聴き手をオラオラと煽り立てるVoとGリフのテンションの高さ、金属の塊をブチかますかの如きリズム・セクションの硬質感はそのままに、全体的に破天荒なノリの良さを拡大。ボートラ収録のNAZARETHのカヴァー⑬等はその証左と言え(別にNAZARETHはパンク・バンドじゃないけど)、現ACCEPTのマーク・トニーロがゲストVoとしてボビー“ブリッツ”エルズワース(Vo)と掛け合いを繰り広げる様なぞ、ウド・ダークシュナイダーとジョン・ギャラガーが
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LIEGE LORD-Master Control ★★★ (2014-08-19 22:43:09)

お盆に帰省した際、「確か持ってたよなぁ」とCD棚を漁って発掘して来たLIEGE LORDの3rdアルバム('88年)。JUDAS PRIESTをお手本にしながらも、バラード等の繊細な表現にはまるで興味を示さない辺りが、まさに王道アメリカン・パワー・メタルといった趣きの1枚です。
高音域でも迫力を損なわないVo、スラッシーに牙を剥くGリフ、そして「肉食ってんどー!」とばかりに叩き付けられるリズムとが、馬力にあかせて突進しまくる押しの強いサウンドは、シンガーのジョー・コミュー(当時はジョセフ・コミューと名乗っていた)が後に加入することになる、OVERKILLの初期スタイルに通じる作風と言えなくもないような?
尤も、RAINBOWの名曲のカヴァー④が象徴するように、ルーツは100%メタル!押忍!(推測)な本作にパンクっ気は皆無。全体を支配する体育会系然とした剛直な雰囲気に反して、2
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S.A. SLAYER-Prepare to Die-Prepare to Die ★★ (2014-08-18 23:44:47)

SEを打ち破ってへヴィ・メタリックに
疾走を開始するOPナンバー兼アルバム表題曲。
NWOBHMからの影響を伺わせる一方で、
ハード・ドライヴィンな曲調といい
その上に乗るどこか冷めた雰囲気漂わすVoといい
何だかとてもRIOTっぽい。

S.A. SLAYER-Go for the Throat-The Witch Must Burn ★★★ (2014-08-18 22:56:15)

腕利き揃いのメンバーのスキルを
存分に活かした、目まぐるしく緩急自在な
曲展開に翻弄されるアルバム後半のハイライト。
GとBがユニゾンするパートにはゾクゾクさせられますね。

S.A. SLAYER-Go for the Throat-Go for the Throat ★★★ (2014-08-18 22:49:12)

ドラム・ロールと耳を劈くハイトーン・シャウトから
スタートする様がスピード/スラッシュ・メタル版“EXCITER”
といった趣きのアルバム表題曲兼OPナンバー。
「ロブ・ハルフォード級」と評するにはVoの線が
やや細いですが、攻撃性を増した曲調とキレのある演奏で
十分カバーされています。

S.A. SLAYER-Prepare to Die ★★ (2014-08-17 22:32:47)

'83年制作の5曲入りデビューEP。
後の1stフル『GO FOR THE THROAT』同様、『BRITISH STEEL』発表時のJUDAS PRIESTをお手本に、ダークでアグレッシブな味付けを加えたメタルを演っていますが、時節柄まだスラッシュ・メタル色はそれほどでもなく、またロン・ジャーゾンベク(G)加入前だからなのか、テクニカル・メタルっぽさも薄め。むしろGリフ主体でストレートに押してくる曲調は、NWOBHMからの影響が色濃く刻まれています。
それと、本作を聴いていて随所で感じるのがRIOTっぽさ。後にマーク・リアリと行動を共にするメンバーを擁する等、元々RIOTと関係の深いバンドってこともあるのでしょうが、例えば独特のエコーを伴ったVoが、疾走感溢れるGリフとリズムに乗っかった②なんて、もろ『FIRE DOWN UNDER』を発表した頃のRIOTを彷彿。

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S.A. SLAYER-Go for the Throat ★★ (2014-08-16 22:59:29)

サン・アントニオのSLAYER、人呼んでS.A. SLAYERの1stフル・アルバム('84年)。
このバンド名で、しかもアメリカ南部の魔境(偏見)テキサス州出身とあっては、さぞかし恐ろしい『悪魔のいけにえ』チックなメタルを聴かせてくれそうなもんですが、実際のところ、本編を再生すると流れ出すのは「一発キメた“EXCITER”」といった趣きのOPナンバー①。作品全体としても、あの頃のJUDAS PRIESTをお手本にしていることは明白な正統派HMサウンドを志向しています。
尤も、当時勃興著しかったスピード/スラッシュ・メタルの切れ味の加味された作風は相当にアグレッシブですし、高低差の激しいメロディを追いかけるVoや、RIOTのメンバーでもあったドン・ヴァン・スタヴァン(B)、後にバカテク・バンドWATCHTOWERに加入するロン・ジャーゾンベク(G)、SACRED RICH、M
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S.A. SLAYER (2014-08-16 22:58:10)

RIOTファンならバンド名に聞き覚えがあるかもしれない、'82年にテキサス州サンアントニオで結成され、ロサンゼルスのSLAYERとの混同を避けるために、出身地名を付け足してS.A. SLAYERを名乗ったスピード/スラッシュ・メタル・バンド。
マーク・リアリとNARITA~RIOTで行動を共にしたドン・ヴァン・スタヴァン(B)、名ドラマー、ボビー・ジャーゾンベクが在籍していたJUGGERNAUT等での活動で知られるボブ・キャレトン(G)、後にWATCHTOWERに加入するロン・ジャーゾンベク(G)、それに現在はMACHINE HEADに籍を置くデイヴ・マクレイン(Ds)と、構成面子は腕利き揃いで、'83年にデビューEP『PREPARE TO DIE』を、'84年に1stフル『GO FOR THE THROAT』をそれぞれ発表。但し、所属レコード会社にリリースを拒否られた『GO~』が
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SHE-JA-Dual World ★★★ (2014-08-14 11:01:27)

“METAL HEART”(ACCEPT)“WILD FRONTIER”(GARY MOORE)、“BACK TO BACK”(PRITTY MAIDS)等、メタル者なら誰もが一度は耳にしたことがあるであろう有名曲の数々を、多数のゲスト・ミュージシャンを招きカヴァーするというコンセプトが、本作が(タイトルこそ異なれど)実質的に『STAND PROUD!ALL FOR HEAVY METAL』の続編であることを物語っている、'14年発表の屍忌蛇のカヴァー・アルバム。
日本で最もHR/HMが売れていた時期に、メジャー資本で制作され、お祭り騒ぎ的賑々しさに満ち溢れていた前作に比べると、名義のみならず、アレンジも雰囲気もグッと落ち着いて屍忌蛇のソロ作としての趣きを強めた今回は、ANGRAやBLIND GUARDIANといった比較的新しめのバンドの名曲もセレクト。
尤も、Gソロでは彼ら
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MARTYR-For the Universe-Speed of Samurai ★★★ (2014-08-10 21:48:19)

タイトルだけで星3つを進呈したくなりますね。
事実、Gリフの切れ味の鋭さから、無心に頭を
振りたくなる疾走感、Voの歌いっぷり、
そして1曲の中に2、3曲分のアイデアが
ブチ込まれた曲展開まで、タイトル負けしない
カッコ良さが漲る名曲です。
スピ~ド・オブ・サムラ~イ!

MARTYR-For the Universe ★★ (2014-08-10 11:15:38)

再結成して現在も活動中のオランダはユトレヒト出身の5人組、'85年発表のデビュー作。
当時、ヨーロッパ圏でも頭抜けてアグレッシブなメタルが高い人気を博していたというオランダのお国柄を象徴するかのように、スラッシュ寸前まで攻撃性と突進力を研ぎ澄すませた、ササクレだらけのパワー・メタル・サウンドが本作の魅力。うっかり素手で触った日にゃ、手のひらが真っ黒&傷だらけになりそうな切り立ったダーティなGリフと、裏声ハイトーンを織り交ぜて朗々歌いまくるVoが猛然と突っ走るOPナンバーなんて、タイトルが“SPEED OF SAMURAI”ですよ。個人的にはこれだけでもう「その意気、買った!」と。
ストレートに突っ走るだけでなく、スティーヴ・ハリスへの憧憬を滲ませながらアタッキーにヒットされるBとツインGの先導のもと、頻発するリフ/リズム・チェンジを組み込んだ楽曲、それに叙情的な序曲/終曲を配
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ADX-Exécution-Caligula ★★★ (2014-08-08 00:05:54)

初期IRON MAIDEN調のGリフと、
JUDAS PRIESTばりのツインGが
スラッシュ/スピード・メタリックなリズムに乗って大激走。
アッパーなハイトーンVoが歌うのは
「フランス語だから何歌ってるか分からない」との
イチャモンを粉砕する、「カ~リギュラ!カ~リギュラ!」と
シンプルで覚えやすいサビメロ。
まさにバンドの代表曲に相応しい名曲っぷりです。

ADX-Exécution ★★★ (2014-08-07 00:12:02)

80年代、フランスのHR/HMシーンにおいて確固たる地位を築き、アルバムも複数枚リリースしているADXですが、自分が所有している彼らのアルバムは'84年発表のこのデビュー作のみ。
なので後のカタログと音楽性を比較して語ることは出来ないのですが、取り敢えずここで聴かれるのは、「フランス人ミュージシャン=少女漫画の登場人物みたいな優男」とのイメージを木っ端ミジンコにする、漫画ゴラクの登場人物みたいなメンバーによる、滅法男臭ぇハイボルテージなスピード/スラッシュ・メタル・サウンド。
JUDAS PRIEST、初期IRON MAIDEN、初期DIO等からの影響を糧にハジけるように駆け巡り、スピード・メタル然とした魅力を振りまくGリフ作りの腕前には特にシビれるものがあって、「掴み」としてのインパクト十分なOPナンバー①と、ローマ帝国が誇る暴君カリギュラについて歌った(推測)ラスト・ナン
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TRAUMA-Scratch and Scream-The Day All Hell Broke Loose ★★★ (2014-08-04 23:00:44)

上手いか下手かで言ったら
そりゃ上手くはないけれども、
とにかくVoにしろコーラスにしろ、
Gリフからリズム、Gソロに至るまで
あらゆるセクションが制御不能状態で
暴走しているかのような勢いに
圧倒されてしまう逸品。

TRAUMA-Scratch and Scream ★★ (2014-08-04 00:02:57)

METALLICA加入前のクリフ・バートン(B)が一時期、籍を置いていたことで知られるLAの5人組が、'84年にSHRAPNEL RECORDSに残した最初で最後のフル・アルバム。(クリフは不参加だけど)
初めて聴いた時は、執拗に刻まれるGリフとドカドカ打ち鳴らされるリズムの上で、ハイトーンVoがシャープ気味に暴走するOPナンバー①のインパクトで、スラッシュ・メタルそのものに感じられたものですが(「あのクリフがいたバンド」との先入観も大きかった)、リイシューされたのを機会に久々に聴き直してみたら、むしろ「JUDAS PRIESTとNWOBHMからの影響をたんまり浴びたパワー・メタル」が正しい表現かなぁ?と。特に、ドラマティックなツイン・リードGが、光沢を放ちながら重厚に押し出してくるアルバム表題曲④はその代表格。
無論、スラッシーなアグレッションは全編に亘って漲っていて、これ
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Whispered-Shogunate Macabre-Lady of the Wind ★★★ (2014-08-02 21:11:48)

激しくも悲哀に満ちた北欧のバンドらしさと
「雪女」を題材に取り上げ、琴の音色なんかも取り入れた
日本趣味とが、理想的な融合をみた入魂の名曲。
これ聴いて気に入らなかったら、アルバム自体
聴く必要はないんじゃなかろうか?ってね。

Whispered-Shogunate Macabre ★★★ (2014-08-01 00:08:04)

歌舞伎メイクを施したメンバーの出で立ちや、日本の歴史/伝承を取り扱った歌詞を見ていると、一足先に日本デビューを飾ったイタリアのHOLY MATYRのことを思い出しますが、あちらが飽くまでベーシックなパワー・メタル・サウンドの上に立脚し、和風メロディはアクセント的な扱いだったのに比べ、こっちは琴や三味線、和音階をガンガン取り入れて、日本語の台詞でスタートするOPナンバーから、バンドのルーツを物語るアニメ『銀牙 -流れ星 銀-』の主題歌のカヴァーまで、もう全編和風メロディの雨アラレ。⑥なんてタイトルが“KAPPA”ですよ。これに失笑を漏らす人もいるでしょうが、(ホラー映画ばりの歌詞に反して)ジャジーなパートも組み込んだ曲調はどこかコミカルで、日本人が持つ河童のイメージとピタリ一致。こうした「色物」と受け止められかねないジャパネスクな題材とも真摯に向き合うバンドの姿勢には好感を持たずにはいられ
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Whispered (2014-07-31 23:58:20)

フィンランドはタンペレにおいて、ヨウニ・ヴァルヤッカ(G)を中心の結成。当初はZEALOTと名乗ったが、'04年にWHISPEREDと改名。この頃には既に侍や武士道といったヨウニの日本趣味を反映させた楽曲作りを行っていたとのこと。
ラインナップは不安定ながらも、キャラ立ちの良さとデモテープの完成度が評価され、晴れてレコード会社と契約を交わしたバンドは'10年に1st『THOUSAND SWORDS』(元ネタは牛若丸と弁慶)を発表してデビュー。
所属レコード会社とのトラブルや度重なるメンバー・チェンジを乗り越えて、'13年には日本公演も成功裡の内に終わらせている。
そして'14年。懐かしのジャンプ・アニメ『銀牙 -流れ星 銀-』やゲーム『ファイナル・ファンタジーⅦ』の戦闘用BGMのカヴァーが収録されていることもからも明らかに、迷わずジャパネスク・メタル路線を迷わず突き進ん
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MANOWAR-Kings of Metal MMXIV ★★ (2014-07-30 23:19:27)

せっかくMANOWARが来日するというのに、こちとら出張日程丸被りで、今年のLOUD PARKには早くも不参加が確定・・・。仕方ないのでラウパ用にプールしていた資金の一部で、『BATTLE HYMNS MMXI』に続くリメイク盤、本『KINGS OF METAL MMXIV』を購入致しました。
尤も、音質の著しい向上からメンバーのパフォーマンスの熟達まで、リメイクの意義が明白に刻まれていた『BATTLE~』に対し、『KINGS ~』はもともと脂の乗り切ったMANOWARの漢汁が滴り落ちる大名盤であり、今ひとつリメイクのありがた味を感じ辛いのが難なんですが。
前任者に比べ馬力不足が目立つドラミング、曲順の変更による作品全体のダイナミズムの低下等もそうした印象を後押し。サビメロから爆発力が失われてしまった“WHEELS OF FIRE”のように、ライブ・バージョン準拠で簡素化の図
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ATTACK-Revitalize-Death Rider ★★★ (2014-07-28 23:27:23)

ATTACKのカタログの中でも『DESTINIES OF WAR』の
完成度の高さは目立っていましたが、その中でも
スピード/メロディ/劇的な曲展開と、三拍子揃った
この大作曲の突出ぶりは尋常ならざるものがありましたね。
「腹ペコなカイ・ハンセン」みたいな弱弱しいリッキーのVoも
これだけ楽曲自体がドラマティックな仕上がりなら
目を瞑ろうという気になるってもんですよ。

ATTACK-Revitalize ★★ (2014-07-27 23:42:25)

90年代のジャーマン・メタルの盛り上がりを(主に底辺方面から)支えマニアに愛された、リッキー・ヴァン・ヘルデン大将率いるATTACKが、当時誰も欲しがらなかった・・じゃなくて入手困難だった初期作、並びに近作の楽曲をリミックス&リ・レコーディング、更にそこに新曲も加えて発表したベスト盤がこちら。
IRON MAIDENとHELLOWEENの中間ぐらいに位置する正統派HMサウンドを志向しながらも、リッキー自身のへなちょこボーカルと、調子っ外れなコーラス、不安定な演奏にしょっぱいプロダクションが足を引っ張って、彼らについて語る際には常に「ATTACK(笑)」と、名前の後に(笑)マークが付いて回っていたような気がするのですが、どっこい、キラリと光る大将の曲作りの才は決してバカにしたもんじゃありませんでした。
取り分け“WONDERLAND”と“DEATHRIDER”(共に『DESTI
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ALIEN-Eternity-Love Will Lead Me Home ★★★ (2014-07-26 01:45:33)

ジム・ジッドヘッドが憂いを帯びた声質を生かして歌い上げる
ツボを突いた哀メロから、ぴりりとエッジを効かせて
泣きを迸らせるトニー・ボルグのGまで、その名曲っぷりときたら、
これ聴いた北欧メタル・ファンにアルバムの購入を即決させるレベル。
(まぁ自分の話なんですが)

ALIEN-Eternity ★★★ (2014-07-25 00:27:22)

ジム・ジッドヘッド(Vo)を始めとするオリジナル・メンバーが、デビュー作以来、26年ぶりに顔を揃えて制作された6thアルバム。
こっちもALIENの作品を購入するのは4th『CRASH』以来、十数年ぶりという「お久し振り感」の半端ない復活作でしたが、ソロ・シンガーとしてキャリアを積み重ねて来たジムのエモーショナルな歌声、そしてALIENの看板を長らく守り続けたトニー・ボルグ(G)の、聴き手の泣きのツボを的確に突いて来る歌心とハードネスとを併せ持ったGプレイを耳にすれば分かる通り、本作にブランクや衰えを感じさせる要素は皆無。むしろ演奏にしろ楽曲にしろ、一層瑞々しく若返った印象さえ受けるぐらいのもので。
特に、今年のベスト・チューン候補“LOVE WILL LEAD ME HOME”をハイライトとする、秀逸な哀メロ・ナンバー大盤振る舞いのアルバム前半は、重厚なハーモニーとリリカル
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MORTILLERY-Murder Death Kill ★★ (2014-07-22 23:16:22)

カナダ出身で、女性メンバー2人(VoとB)を擁するスラッシュ・メタル・バンドが、地元のインディーズ、HORROR PAIN GORE PRODUCTIONから'11年に発表した1stアルバム。(現在はデモ音源3曲を追加収録して、NAPALM RECORDSからリリースされた再発盤が流通している模様)
先に2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』を聴き、そのカッコ良さに感心して本作も購入してみたのですが、おお、こっちもナイス出来栄え!と。スケ番チックに威勢良く歌う女性Vo、派手に弾きまくるわけじゃないけど、メタル魂を鼓舞するメロディをストレートに投げ込んでくるツインGを両軸に、ロックンロールのノリの良さも飲み込んで炸裂するアッパーなスラッシュ・メタルという、彼らなりのサウンドも既に確認できます。
メタルコア調のシャウトを多用しているカーラのVoや、直線的に叩き付けられ
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MORTILLERY-Origin of Extinction ★★★ (2014-07-18 23:50:48)

HOLY MOSESのザビーナ・クラッセンや、DETENTEのドーン・クロスビーのような姐御系シャウターではなく、メロディをきっちりと追いかけて「歌う」、例えるならZNOWHITEのニコル・リー系女性シンガーを擁する5人組カナディアン・スラッシャーが、'13年に発表した2ndアルバム。
カリカリに乾いたエッジーなGリフを小気味良く刻み、時にドラマティックなユニゾン・プレイも決めてくれる2本のGが全体を牽引する、正統派HM寄りのスラッシュ・サウンドが本作の持ち味。かっちりとした整合性よりも、ラフな威勢の良さが先走る演奏、ビールを燃料に駆動するエンジンの如き身体を気持ち良く揺するリズム・ワークからは、MOTORHEAD~EXODUSに通じるロックンロールのヴァイブも感じられたり。
しかし何と言っても、本作最大の聴きどころはカーラ・マカッチェン(Vo)の歌いっぷり。ハイピッチのシャ
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MORTILLERY (2014-07-18 23:47:00)

カナダはアルバータ州エドモントン出身。アレックス・グティエレス(G)が中心となって'08年にバンド活動をスタート。'10年にカーラ・マカッチェン(Vo)を始めとするオリジナル・ラインナップが整い、同年、セルフ・タイトルの自主制作EPを発表してデビューを飾る。
翌年には、HORROR PAIN GORE PRODUCTIONとの契約を得て1stフル『MURDER DEATH KILL』を発表。同作の好評を背景に、新たにNAPALM RECORDSとのディールを成立させたバンドは、ボーナス・トラック3曲を追加収録して『MURDER~』を再発。
更には'13年に2nd『ORIGIN OF EXTINCTION』を発表。その名をより広くスラッシュ・シーンに知らしめることに成功した。

BLUE OYSTER CULT-Spectres-Godzilla ★★★ (2014-07-16 22:35:28)

その昔友人に聴かせたら、重厚な伊福部マーチからは
かけ離れた軽快な曲調に「これのどこがゴジラか!」と
憤っていましたが、個人的には「東宝チャンピオン祭り」の
ゴジラだと思って聴けば全然ありだろう、と。
大好き。

Untimely Demise-Systematic Eradication ★★★ (2014-07-14 22:58:04)

カナダのトリオ・スラッシャーが、新たにサイドGを加えた4人編成となって'13年に発表した2ndフル・アルバム。
エド・レプカの手によるアートワーク(珍しくSFタッチ)に、グレン・ドローヴァーがバンドと共同でプロデュースを手掛け、更にほぼ全曲で鮮烈なGソロを炸裂させる等、今回もデビューから一貫して追及し続けている「チャック・シュルデナーが加入したMEGADETH」ライクなスラッシュ・メタル・サウンドにブレは見られません。これで上手く行ってんだから何を変える必要がある?との自信の声が聞こえて来るかのようですよ。全8曲で30分台と、ザックリまとめられたタイトな収録時間も前作同様。
敢えて変化を探すならば、ツインGがこれまで以上に煽情的なメロディを奏でるようになり、曲展開もドラマティックに整理された点でしょうかね。特に、ハッキリとした起承転結が持ち込まれた②や、押しと引きが活かされた
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Untimely Demise-City of Steel ★★★ (2014-07-13 00:05:23)

カナダのサスカチュワン州出身のスラッシュ・トリオが'11年に発表した自主制作の1stアルバム。
カナダ繋がりなのか、元MEGADETHのグレン・ドローヴァーが、デビューEP『FULL SPEED METAL』に引き続いてプロデュースを担当。のみならずゲストGとしても全面参加して、例えば②のように「MEGADETHの時よりもクオリティ高いんじゃね?」と思わされる、扇情的なGソロを随所で提供してくれています。
スラッシュ/デス・メタル、正統派HM、更にはジャズからも影響を受けたと語るメンバーは、複雑な曲展開もクィックにこなす腕前の持ち主。荒々しくザク切りにされるGリフと、炸裂感溢れるリズム、それにシャウト型Voとが激しく渦を巻き、アグレッシブな曲調を突いてメロディックなGソロが狂い咲くサウンドは、なるほど。確かに「チャック・シュルデナーが加入したMEGADETH」との評価がしっく
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Traitor-Thrash Command-Traitor ★★★ (2014-07-09 23:12:34)

バンドのテーマ・ソングであるだけでなく
80年代に活躍したジャーマン・スラッシャーへの
トリビュート・ソングでもある名曲。
痙攣気味に刻まれるGリフといい、
鞭打つように疾走するリズムといい、
絵に描いたような「スラッシュ・メタル」っぷりが
痛快無比な1曲。

Traitor-Thrash Command-Thrash Command ★★★ (2014-07-09 23:08:38)

鬼のようなGリフの刻みっぷりと遮二無な疾走感が、
まさしく80年代の独産スラッシュ勢を彷彿。
諸先輩方に比べると、Voに狂気が感じられず、
また崩壊寸前の前のめり感もありませんが、
その分演奏はタイトで楽曲もキャッチー。
リーダー・トラックに相応しいカッコ良さを放っています。

Traitor-Thrash Command ★★★ (2014-07-07 23:18:21)

ドイツの4人組が'12年に発表した、若き日のデイヴ・ムスティン風の兄ちゃんが描かれた、アンドレアス・マーシャル画伯謹製イラストをジャケットに戴く1stアルバム。
故国ドイツの先輩バンド群に熱烈なリスペクトを捧げているだけあって、本作で彼らが追求しているのは、Gリフの機銃掃射具合といい、リズムの絨毯爆撃っぷりといい、正しく80年代ジャーマン・スラッシュ・メタルを彷彿とさせる焦土サウンド。
と言っても、このバンドの場合はプロダクションは結構しっかりしていますし、何より演奏がタイト。かつての独産スラッシャーにありがちだった、目指す音楽性の高みと現実のスキルとのギャップが(意図せずに)生み出す、「無茶を通せば道理が引っ込む」前のめりな爆走感覚は希薄です。これを良しと取るか否と取るかは聴き手次第ですが。
喉を潰したヒステリックなシャウトと、キレキレな演奏が脇目も振らず突っ走るアル
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