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Traitor (2014-07-07 23:17:00)
ドイツはバーリンゲンから登場したスラッシュ・メタル・バンドで、'04年の結成以来、PATRICIDE~PREMATURE BURIALと名を変えながら活動を重ね、'09年にTRAITORを名乗るようになる。
元SANVOISENのギリシャ人シンガー、ヴァゲリス・マラニスの協力のもと、'11年にレコーディングした3曲入りデモテープのクオリティに自信を得たバンドは、'12年にデビュー作『THRASH COMMAND』を自主制作で発表。
同作は好評を博し、現在はSTORMSPELL RECORDSからボートラ5曲を追加収録したバージョンで再リリースされている。
OVERKILL-Killbox 13 (2014-07-06 23:23:24)
新旧の作風に上手いこと折り合いをつけ、いよいよパワー/スラッシュ路線への帰還を予感させた前作『BLOODLETING』に比べ、ブリッツの脳卒中という一大事を乗り越えて'03年に発表された本13thアルバムは、コリン・リチャードソン(共同プロデューサー)謹製の重たく湿った音作りと、再びツインGを擁する5人編成へと戻った強みを生かして、重厚極まるOPナンバーのイントロから早々に聴き手を圧殺にかかる、スピードよりも下っ腹にズンズン響くへヴィネス重視の作風です。
しかしながらこれは失望には当たらず。ここ数作での試行錯誤を糧に鍛え上げられた楽曲は、激重ナンバーだろうが、横ノリのグルーヴ・ソングだろうが、飽くまでソリッド且つタイトに彼ららしく料理されており、そこに流行バンドからの影響が入り込む余地はありません。
戦車の進撃を思わす迫力の①、BLACK SABBATHばりに地を這う雄々しく
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OVERKILL-Necroshine ★★ (2014-07-05 01:12:12)
禍々しいアルバム・タイトルで何となく察しが付きましたが、今回もスラッシュ・メタル的な疾走感は抑え気味。曲によっては女性Voを取り入れて、強靭なグルーヴと、デス・メタルに通じるドスの効いたヘヴィネスとが渦を巻くヘヴィ・ロック路線に邁進している'99年発表の10thアルバム。
正直な話、当時はOVERKILLに対する興味が薄れ始めており、本作も「惰性で購入した感」バリバリでしたが、聴いてみるとこれが案外良い。というか前作『FROM UNDERGROUND AND BELOW』よりずっと楽しめました。
大きな理由としては、前2作を経て彼らがこの路線にこなれて来たこと。更に今回は①⑧を聴けば分かる通り、ブリッツのVoにハジけるようなキレが復活。「ウキャキャキャー!」とハイテンションにシャウト決めて違和感のない稀有なフロントマンっぷりには謹んで「スラッシュ・シーンのスティーヴン・タイラ
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OVERKILL-From the Underground and Below ★★ (2014-07-02 23:11:59)
これまで駄作は一枚も作っていないと自信を持って断言できるOVERKILLですが、敢えて最も影の薄い作品を選ぶならば、個人的には'97年発表のこの9thアルバムがそれに当たるのではないかと。何せ、OVERKILL作品は可能な限り国内盤入手を課している身でありながら、未だに輸入盤しか持ってないぐらいでして。いやDEEP PURPLEの“SPACE TRUCKIN'”のカヴァー(日本盤のみのボートラ)目当てに買い直そうかと考えたことはあるのですが、後で『COVERKILL』で聴くことが出来るようになっちゃいましたからね。
コリン・リチャードソンが手掛けたプロダクションは迫力満点ですし、曲作りの上手さも相変わらず傑出していますが、徹頭徹尾スピードで押しまくる疾走ナンバーが姿を消した本編(速いパートはあるけど)は、OVERKILL史上、最もスラッシュ・メタル色の薄いグルーヴィな仕上がり。
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OVERKILL-The Killing Kind-God-Like ★★★ (2014-07-01 22:38:59)
ガチガチにヘヴィな音作りはモダンですが、
畳み掛けるような疾走感といい、
雄々しくハモるツインGといい、
かつてスラッシュ・メタル路線を
ひた走っていた頃のOVERKILLの
姿が脳裏をよぎる疾走ナンバーの名曲。
OVERKILL-The Killing Kind ★★ (2014-06-30 23:45:41)
シーンの潮流に逆い、前作『W.F.O.』を引っ提げていち早くスピード押しのスラッシュ路線に復帰を果たし、男を上げたOVERKILLですが、'96年発表の本8thアルバムでは再び横ノリのグルーヴとへヴィネスの拡充を図っていることからも明らかな通り、彼らの音楽的模索の道のりは、寧ろここからが本番でした。
Keyとストリングスを取り入れた異色のバラード⑨(好きな曲だけどね)の存在も、意欲作というより「試行錯誤」「実験作」との印象を補強する本作なれど、流行に飲み込まれてしまうのではなく、逆に流行を飲み込んで栄養分に変えてやらぁ!ってな、このガッツ、タフネスの迸りこそがOVERKILL。確かにへヴィだしグルーヴィなんだけど、キレキレなブリッツのVoとマッチョなD.D. ヴァーニのBが両軸となってサウンドを引き締めているため、ダラダラとした緩さは殆ど感じられません。本編最重の④や、「ホンワカパ
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Lightspeed-On Second Thought ★★ (2014-06-29 17:18:22)
日本の関係者に向けて、ブックレットのTHANKS LISTにわざわざ日本語で「ありがとうございました」とメッセージを載せていることからも、メンバーの素朴な人柄の良さが伝わってくる、カナダの5人組が'95年に日本のゼロ・コーポレーションを通じて発表した2ndアルバム。
温もりを伝える「歌」を、豊富なキャリアで培われた楽器陣の確かなテクニックと表現力が盛り立てるメロディアスHR・・・という基本路線に変わりはありませんが、今回は前作に比べ、スペーシーなプログレッシブ・ロック風味は後退。よりシンプルに、メロディを聴かせることにフォーカスしたポップな内容に仕上がっています。
と言っても、楽器陣が自己主張を忘れない楽曲には、このバンドならではの個性が宿っており、特に躍動するポップ・ナンバー③、ムーディなBが味わい深い④、アルバムの中で最もプログレ・ハードの薫りが匂い立つ⑤・・・と続く本編
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Moon Dancer-Moon Dancer-Ba-ra-sin-ju ★★★ (2014-06-27 00:08:20)
ビジュアル系の「薔薇」と、
70年代フォーク風の「心中」の
組み合わせはギャップが物凄い。
スリリングな疾走ナンバーで
聴きモノはもちろん、
攻撃的にハジける厚見のKeyプレイですよ。
Moon Dancer-Moon Dancer-ARABESQUE ★★★ (2014-06-27 00:03:37)
泣きのGソロと、優美なストリングスの調べの
援護射撃の下、シンガーとして、Key奏者として、
そして作曲家として、厚見玲衣の才能が
フルスパークした名曲中の名曲。
Keyの腕前が凄いことは知っていましたが、
シンガーとしてここまで歌える人だったとは知りませなんだ。
Moon Dancer-Moon Dancer-CRIME OF DADDY MICHAEL ★★★ (2014-06-26 23:54:41)
邦題に時代を感じずにはいられませんが、
華麗にして流麗なKeyを先頭に、
スリリングに、リリカルに、ドラマティックに
駆け抜けていく楽曲自体、そのインパクトに
負けていない名曲っぷり。
これにピンと来ないようならMOON DANCERは聴く必要はなし!
と思わず極論を述べたくなるアルバムのハイライト。
Moon Dancer-Moon Dancer-SKIN TIGHT SNAKE SKIN GIRL ★★★ (2014-06-26 23:47:11)
『不思議の国のアリス』を思わせる
70年代少女漫画調風の甘口な音世界は
好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、
演劇的曲展開から、ポップ・センスと
フックの効いたメロディまで、
QUEEN辺りに通じる楽曲構築術には
素直に唸らされます。
Moon Dancer-Moon Dancer ★★★ (2014-06-25 23:44:32)
VOW WOWのKey奏者、厚見玲衣(当時は「厚見麗」)が在籍していた和製プログレッシブ・ロック・バンド、'79年発表の唯一作。
本作において、厚見は流麗な指捌きだけに留まらず、ほぼ全ての収録曲の曲作りを担い、さらに堂々たる歌声でリードVoまでこなすというマルチな才能を披露。特に優美なストリングスもフィーチュアされたシングル曲“アラベスク”を後追いで初めて聴いた時は、「VOW WOW時代だけでこの人のことを知った気になってたけど、実はもっと凄いミュージシャンだったのね・・・」と唸らされましたよ。
華麗なるKeyワークがサウンドの基盤を作り上げ、王子様風の端正なルックス&精緻な演奏力を兼ね備えたメンバーらによる、技巧とアレンジの粋が凝らされた本編は、例えば三部構成の組曲“哀しみのキャンドル”のようなプログレ然とした大作ナンバーを収録しつつも、主役は飽くまで「70年代少女漫画風」
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Moon Dancer (2014-06-25 23:42:10)
'77年に結成されたSIRENが改名して誕生したプログレッシブ・ロック・バンド。
後にVOW WOWに参加することとなる厚見麗を中心に、アイドルばりのルックスと、高度な演奏技術を兼ね備えたメンバーらが織り成すメロディアスでドラマティックなプログレ・サウンドは高い評価を受けた。
が、'79年発表のセルフ・タイトルのデビュー作はセールス的に不発に終わり、バンドはこれ1枚のみで消滅。厚見はTACHYON結成へと動くこととなる。
尚、本作は'97年に一度CD化されたものの、その後は長らく入手困難な状態にあり、当時再発CDを購入したにも関わらず、それを電車で遺失するというチョンボを犯した身としては、今回のリイシューのニュースを知った時にゃ小躍りしそうになりましたよ。
MAGNUM-Escape From the Shadow Garden-The Valley of Tears ★★★ (2014-06-23 23:22:10)
まさに絶唱と表すべきボブ・カトレイのVo、
曲調を叙情的に色付かせるするマーク・スタンウェイのKey、
そして激シブの泣きのGソロを奏でるトニー・クラーキンと、
MAGNUM三本柱が揃って素晴らしい仕事振りを披露して
本編ラストを壮大に締めくくる名バラードです。
MAGNUM-Escape From the Shadow Garden-Unwritten Sacrifice ★★★ (2014-06-23 23:19:09)
序盤のボブ・カトレイのしわがれ声に不安を覚えるも、
楽曲が熱を帯びて力強く盛り上がる中盤以降は
それすらも凄みへと摩り替わって行きます。
大きな会場で聴いたら、泣きながらコブシ振り上げそうな
ライブ映えする勇壮さを兼ね備えている点も素晴らしい。
MAGNUM-Escape From the Shadow Garden ★★★ (2014-06-22 23:04:03)
『THE ELEVENTH HOUR』を思い起こさせる、ロドニー・マシューズ画伯の手によるジャケット・イラストをフィーチュアして、前作『ON THE THIRTEENTH DAY』から僅か1年のブランクで発表された14thアルバム。
大英帝国の重鎮HRバンドとは思えぬフットワークの軽快さですが、それもこれも現在の彼らが好調の波に乗っているからこそ。訥々と語り掛け、身体の芯までじっくりと浸透して来るような深み/暖かみに溢れた、MAGNUM独特のHRサウンドをもって、英国チャート初登場で第17位にランクインを果たしたという本作の充実度もそれを裏付けています。
方々で指摘されている通り、ボブ・カトレイの声に衰えの兆候が現れ始めているのは隠しようのない事実ですが、この人の声の武器が艶だけでないこともまた周知の事実。例えば沸々と気分を高揚させる力強さに溢れた②なんて、矢折れ力尽き果てて
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W.A.S.P.-The Headless Children ★★★ (2014-06-19 23:42:27)
ビジュアル先行の「野獣路線」に行き詰まりを感じていたブラッキー・ローレス(Vo)が、ソングライターとして一皮剥ける切っ掛けともなった、'89年発表の4thアルバム。
彼の特徴的な濁声と、クリス・ホルムズ(G)のワイルド且つメロディックなGプレイを両輪に、W.A.S.P.ならではのキャッチネスを十二分に保持する一方で、本編は過度な装飾が戒められ、代わりにソリッド且つ欧州へヴィ・メタリックなドラマ性が増大。いきなり8分越えの長尺曲で幕の上がる大作主義を掲げて、THE WHO、JETHRO TULLのカヴァーにもトライする等(後者はシングルでリリース)、折からの原点回帰/70年代ブームを追い風とした、威厳溢るる内容に仕上がっています。
そうした作風だからこそ、フランキー・バネリのドラミングや、元URIAH HEEP(当時はBLACKFOOT所属)ケン・ヘンズレーのKeyといった重厚
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DEMONA-Metal Through The Time-Metal Through The Time ★★★ (2014-06-18 23:05:04)
オールドスクールでスピード・メタリックな楽曲自体の
カッコ良さも然ることながら、やはり聴きモノなのは、
豪華(・・・豪華?)なシンガー達による歌唱リレー。
参加面子はWARDANCEのサンドラ・シューマッハ、
WARRANTのヨルグ・ユラシェク、POLTERGEISTのV.O.パルヴァーに
DESTRUCTORのデイヴ・オーヴァーキル、更に日本からは
SABBATのゲゾル・・・と、「よく集めたなぁ」と感服しきり。
カルトな楽曲をカヴァーするだけでなく、そのバンドのメンバーに
実際に参加を仰いでしまう、タンザ嬢のメタルに賭ける情熱は本物ですよ。
DEMONA-Metal Through The Time ★★ (2014-06-18 22:45:14)
80年代メタルにディープな愛情を注ぐ、チリ出身のメタル・ディーヴァ、タンザ嬢率いるDEMONAの1st。
これまでVECTOM、WARDANCE、IRON ANGELといったマニアックなバンドの楽曲をカヴァーしてきた漢前なセンスの持ち主だけに、本デビュー作に託されているのも、噎せ返りそうになるぐらい濃厚なアングラ・メタル・エキスが注入されたスピード/スラッシュ・サウンド。取り分け聴きモノなのが⑨で、POLTERGEIST、DESTRUCTOR、ドイツのWARRANT、日本のSABBAT・・・と、書いてるだけでクラクラ来る面子のシンガー達が順繰りにリードVoを取っていく、まるでB級メタル版“STARS”といった趣きの名曲です・・・ってスイマセン。ちょっと筆が滑りました。(名曲なのは本当)
勇ましく駆け巡るツインGをお供に、リフとリズムが直線的且つ忙しなく突っ込んで来る収録曲は、
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GAME OVER-For Humanity-Another Dose of Thrash ★★★ (2014-06-17 22:58:37)
「レッツゴー!」の掛け声と共に威勢良く
駆け出すスピード・メタリックなGリフ、
挑みかかるように荒っぽく歌うVo、
ピロピロ派手に疾走するGソロ・・・と
一発でハート鷲掴みなアルバム屈指の
かっこ良さを誇る名曲です。
GAME OVER-For Humanity ★★★ (2014-06-16 23:46:54)
そのまんまなバンド名や、秒速スラッシュ・ソングも収録する構成等にはNUCLEAR ASSAULTの影がチラつきますが、実のところ音楽性自体にNUCLEAR ASSAULTっぽさは然程でもなく。
硬派に歌うVoにピロピロ縦横無尽に駆け巡るツイン・リードGを乗せて、聴き手を挑発するオラオラ係数高めのGリフと、直線的に突っ走る硬質なリズムとが、ルーツが正統派HMにあることを物語りながら押せ押せに畳み掛けるスラッシュ・サウンドは、初期EXODUSを筆頭に(メンバーがTシャツ着用の)初期ANTHRAX、FORBIDDENといった様々な先輩バンド群からの影響を屈託なく露わにした、実に新世代スラッシャーらしい仕上がり。スラッシュ愛とホラー映画愛を臆面もなく謳い上げた歌詞も、微笑ましいぐらいにそれっぽい。
Gが派手に弾きまくりながらも構築感を失わないイタリアンなメロディ・センス、全編がスピー
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GAME OVER (2014-06-16 23:43:38)
イタリアのフェラーラを拠点に、'08年に結成された新人スラッシュ・メタル・バンド。
'09年に4曲入りデモと、デビューEP『HEAVY DANCE』を制作。更に'12年に1stフル『FOR HUMANITY』を発表すると、アルバムをフォローするためイタリア中をツアー(小規模ながら国外も周った様子)。
そして'14年には、新たにSCARLET RECORDSと契約を交わしたバンドの2ndフル・アルバム『BURST INTO THE QUIET』のリリースが決まっている。
CONDITION CRITICAL-Operational Hazard-Morning Sickness ★★★ (2014-06-14 00:37:36)
少々とっ散らかった印象もありますが、
緊迫感を伴って刻まれるGリフ、
煽りまくるVoとコーラス、
劇的に噴き出すGソロと、
前のめりな勢いがそれをカヴァーして余りあります。
CONDITION CRITICAL-Operational Hazard ★★ (2014-06-12 23:33:16)
公共の場で広げた日にゃドン引きもんの、エド・レプカ謹製『ZOMBIO/死霊のしたたり』チックなゴアゴア・ジャケットを目印に戴く、ニュージャージー出身の若き4人組が'13年に発表した自主制作の1stアルバム。
スラッシーな攻撃性とスピード感の醸成に主眼を置きつつも、引っ掛かり気味に進行するダイナミックな曲展開や、鮮烈に噴き出すメロディックなGソロを、バイオレントな楽曲のアクセントに用いるスラッシュ・サウンドから、「DEMOLITION HAMMER Jr」なるニックネームを頂戴しているという彼ら。他にもMGADETH、VIOLENCE、SEPULTURA、TESTAMENTの名を影響源として挙げており、事実、そうしたバンドからの影響はアルバムの随所に息衝いています。
特に思わず血管が拡張する③④のカッコ良さは格別。目の粗い鑢で削ぎ卸すように刻まれるGリフ、巨大肉食獣が喉を鳴らし
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CONDITION CRITICAL (2014-06-12 23:30:52)
QUIET RIOTのアルバムからバンド名を取った・・・なんてことは絶対になかろうが、「重体」を意味するバンド名を名乗る、アメリカはニュージャージー州において'11年に結成された若きスラッシュ・メタル・バンド。
GとDsがネット上で知り合い、実際にジャムって手応えを感じたのを切っ掛けにバンド活動がスタート。メンバー・チェンジを繰り返してラインナップを固めた後、'12年に発表した3曲入りデモ『BREAD TO KILL』が各方面で好評を得る。
勢いに乗ったバンドは'13年に自主制作のデビュー作『OPERATION HAZARD』を発表。こちらも高く評価されている。
JOHANSSON-The Johansson Brothers ★★ (2014-06-10 23:56:34)
イェンス&アンダースのヨハンソン・ブラザーズによるプロジェクトが、'94年に発表したデビュー作。
この時期の兄弟はHR/HMとは距離を置いた活動を繰り広げており、本作に託されているのもシンプルでブルージーなHRサウンド。例えばBEACH BOYSのカヴァー⑪が象徴するように、ファンが彼らに期待するようなネオクラ風味は薄めです。
尤も、そのちょい前にイェンスの初ソロ作『飛べない創造物』を期待に胸膨らませて購入し、ロック色皆無のアバンギャルド方面に振り切れた内容に膝から崩れ落ちた身としては、取り敢えずHR/HMのフィールドに留まってくれていただけで、もう万々歳。
特に本作には、兄弟と、彼らの盟友マルセル・ヤコブ(B)がテクニック全開でぶつかり合い、スリリングに火花を散らすインスト曲③⑥⑨や、リーフ・スンディン(元GREAT KING RAT)のエモーショナルな歌声が堪能でき
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HEAVENS GATE-Livin' in Hysteria ★★★ (2014-06-10 00:04:05)
現在は売れっ子プロデューサーとして辣腕を振るうサシャ・ピート(G)も在籍していたドイツの5人組が、'91年に発表した2ndアルバム。
HELLOWEENの『守護神伝』シリーズと並んで、日本におけるジャーマン・メロパワ・メタル人気定着に一役買った記念碑的名盤として知られる本作ですが、一方で、そのサウンドにHELLOWEEN的な大仰な曲展開や、コミカルなノリは控えめ。
せっかくの緊張感をおちゃらけたサビメロで台無しにしてしまうフォロワー・バンド群とは一線を画す、JUDAS PRIESTを筆頭とするブリティッシュHM寄りのソリッドな疾走感と、ドイツのバンドらしい雄々しいメロディとがバランス良くブレンドされた必殺の名曲“LIVIN' IN HYSTERIA”と“GATE OF HEAVEN”の2曲は、HEAVENS GATEというバンドの魅力の結晶にして、ジャーマン・メタル史に燦然と
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ELEGY-State of Mind ★★★ (2014-06-07 23:22:09)
「VANDENBERG以来の衝撃」との高評価と共に、日本デビューを飾ったダッチ・メタル・バンドの最高傑作と謳われる、'97年発表の4thアルバム。
本作より、当時マニアの間で知る人ぞ知る存在だった実力派シンガー、イアン・パリー(Vo)が加入。前任者との「リーグの違い」(ニール・ショーン的表現)を実証するその歌唱力のレベルは、壮大な序曲①に続く②の冒頭部分における歌声を数秒間耳にしただけでも明らか。
前Voのエドワード・ホーヴィンガも決して下手なシンガーじゃありませんでしたが、パワー/色艶/表現力を兼ね備えたパリーの声を得たことで、従来のテクニカルに駆け巡るQUEENSRYCHE型HMサウンドが一気に垢抜け、よりダイナミックに、よりドラマティックにスケールアップ(クサ味は少々薄れたかな?)。然るべきバンドが、然るべきタイミングで、然るべき人物を加入させた結果成し遂げられた飛躍的
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ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Ride Across the Storm ★★ (2014-06-06 00:21:11)
インスト“WHEN FUTURE & PAST COLLIDE”も
含めると8分近くに及ぶ大作ナンバーですが、
心持ちメロディアスに歌う(がなる?)Vo、
ブラスト・ビートから劇的にハモる2本のGを
フィーチュアして、テンションを緩めることなく
劇的にドラマティックにクライマックスを
引き締める名曲です。フェードアウトで終わるのが惜しい。
ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Metal Milizia ★★★ (2014-06-06 00:13:45)
タイトルのみならず、曲調自体も
『KILL 'EM ALL』を発表した頃の
METALLICAを彷彿とさせる、
スラッシュ・・・というよりも
ハードコアなHMナンバー。和めます。
ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome-Stigmatized Reality ★★★ (2014-06-06 00:07:03)
タフでストロング。
アルバム中、最もストレートに
スラッシュ・メタルらしさが
打ち出された逸品。
終盤で炸裂する華麗なGソロも
良いアクセントになっています。
ULTRA-VIOLENCE-Privilege to Overcome ★★★ (2014-06-03 22:18:29)
エド・レプカの手によるアートワークが、スタンリー・キューブリックの名作『時計じかけのオレンジ』にバンド名の由来があることを物語る(勿論DEATH ANGELのデビュー作のことも念頭にあったでしょうが)、イタリア出身のスラッシュ・メタル・バンドが'13年に発表した1stアルバム。
ん?METALLICAのカヴァー?と思わされる、“METAL MILITIA”ならぬ“METAL MILIZIA”を含む本編は、エクストリーム・メタルの洗礼を通過した強靭なブルータリティや、重量感溢れるリフ&リズムがブン回されるPANTERAばりのパワー・グルーヴまで貪欲に取り込んで、懐古趣味に溺れないモダンなスラッシュ・メタル・サウンドを展開。
ブラスト・ビートも織り交ぜた攻撃的曲調に、鮮烈なGソロが華を添える高速スラッシュ・ナンバー④があったかと思えば、現MPIRE OF EVILのトニー“デモリ
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ULTRA-VIOLENCE (2014-06-03 22:14:22)
イタリアはトリノ出身で、ロリス・キャスティグリアとアンドレア・ヴェッキオッティのGコンビによって、'09年に結成された非常に若いバンド。
彼の地のインディーズ、PUNISHMENT 18 RECORDSとディールを交わし、'12年に5曲入りEP『WILDCRASH』を発表してデビュー。
更に、アートワークに売れっ子エド・レプカを起用、バンドのルーツを示すかのような『時計じかけのオレンジ』風イラストをフィーチュアして'13年に発表された1stフル『PRIVILEGE OVERCOME』は、ここ日本でも雑誌等で高く評価され、輸入盤が好セールスを記録したという。
Distraught-The Human Negligence is Repugnant-Justice Done by Betrayers ★★★ (2014-05-31 01:15:50)
勇壮にハモるツインGをバックに
テンポダウンして展開される
エピカルなサビメロに血が滾る
アルバム屈指の名曲。
Distraught-The Human Negligence is Repugnant ★★ (2014-05-28 22:58:42)
'12年発表の5thアルバム。
重心位置を低めに設定して、図太いリフ&リズムが、疾走感よりも破壊力重視でブッ込んでくる、モダンな感覚と重量感溢れるスラッシュ・メタル・・・という、前作『UNNATURL DISPLAY OF ART』の路線はそのままに、例えば本編最速のスピード・ナンバー⑤が象徴するように、今回は全体的に「忙しのない疾走感」が3割増し。風通しが良くなった分、湿度と粘度の軽減された音作りの効果が相俟って、これまで以上にオールドスクールなテイストが増強された仕上がりです。
ますます煽情的なメロディを奏でるようになったツインGも、OPナンバー①から早くもその存在感と威力を全開。パワー・メタリックな⑥、そして前作収録の名曲(HIBRIAのディエゴ・カスパルが提供した)“HELLUCINATIONS”を彷彿とさせる③は、その劇的且つ勇壮さから本作のハイライトと評すべき逸品
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Distraught-Unnatural Display of Art-Hellucinations ★★★ (2014-05-27 23:05:12)
殺気ダダ漏れのブルータルなデスラッシュ・ナンバーですが、
2本のGが雄々しくハモる2ndヴァースは
ちょっとHIBRIAっぽくもあり、
「流石ディエゴ・カスペル提供曲」と思わせてくれます。
Distraught-Unnatural Display of Art ★★ (2014-05-26 23:57:59)
ベテラン・ブラジリアン・スラッシャーの日本デビュー作となった、'09年発表の4thアルバム。
歪んだ音作りと、粘着質な咆哮、重量感を伴って刻まれるリフ&リズム、そしてソロ・パートにおいて情熱的なメロディを叩き込んで来るツインGとが、立ち塞がるもの全てを撥ね飛ばして突き進むような骨太サウンドは、南米肉食系スラッシュ・メタルの面目躍如。
前のめりな疾走感より、重心位置を低く据えたへヴィネスを、懐古趣味よりモダンで先鋭的な感覚を・・・といった具合に、今を生きる現役バンドとしての気概を全編に亘って迸らせつつも、ノー・ギミック、ノー・フェイクなセメント・スタイルからも明らかな通り、彼らの根本にあるのは80年代スラッシュ・メタル。
特に、HIBRIAのディエゴ・カスパルが作曲及びゲストGとして参加している④は、(他の収録曲とは少々異なるパワー・メタリックな感触ながらも)血沸き肉踊る
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Distraught (2014-05-26 23:56:37)
ブラジルはリオグランデ・ド・スル州の州都、ポルト・アレグレ出身で、結成は'90年まで遡る古株スラッシャー。(当初はデス・メタルをプレイしていたようだが)
90年代前半はメンバー・チェンジ、スプリットEPやデモテープ制作で腕を磨き、'98年に自主制作の1st『NERVOUS SYSTEM』でデビュー。
'01年に2nd『INFINITE ABYSSAL』、'04年に3rd『BEHIND THE VEIL』をコンスタントに発表。'07年にはWACKEN OPEN AIR METAL BATTLEに出場して第2位の成績を残す。
'08年、NWOTMの盛り上がりに乗って(?)4th『UNNATURAL DISPLAY OF ART』で日本デビュー。'12年には5th『THE HUMAN NEGLIGENCE IS REPUGNANT』を発表。同作は日本盤のリリースこそ叶わなかっ
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筋肉少女帯-公式セルフカバーベスト 4半世紀 ★★★ (2014-05-24 01:10:14)
セルフ・カヴァー盤の類は、余程ドラスティックな編成替えのあったバンドぐらいしか手を出さない方針なのですが、結成25周年を記念して発表された本作は買って正解でした。
無論、リレコ・バージョンがオリジナルを上回るようなことはなく。衝動性や焦燥感といった、若さ故に生み出し得た要素はどうしたって薄まっているのですが、他方、歳月を経たからこそ醸し出せる表現力の深み/ワビサビに関しては、顕著な進化の跡が刻まれています。
アレンジがよりメロディアスに、へヴィ・メタリックにストレッチされている点も好印象を促進する大きな要因で、中でも特筆すべきは、正式メンバー顔負けの仕事っぷりで、唯一無二の大槻ケンヂのVo、構築美に富む橘高文彦のテクニカルなGに次ぐ、「第三の男」として見せ場を攫う三柴理(Key)の存在。新曲①②で披露する流麗な指捌き(尚①でタイコ叩いているのは太田明)、奔流の如き荒れ狂う⑩の
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PITIFUL REIGN-Visual Violence ★★★ (2014-05-21 22:38:33)
間違いなく80年代より今の方が忙しい(と思われる)、エド・レプカ画伯のイラストをジャケットに戴いて、イギリス出身の5人組スラッシュ・メタル・バンドが'09年に発表した2ndアルバム。
英国出といっても、湿ったへヴィネスや構築美といった要素はあんまし感じられず、例えば7分以上ある⑤のような大作曲にしても、ドラマティックな印象は薄め。寧ろ、歯切れ良く歌詞を投げ付けて来るVo、乾いた音色で溌剌と刻みまくるリフとリズムによって形成される、シンプルでスポーティ、フラストレーションをスピードに転化して叩き付ける攻撃性なスタイルではなく、陰に篭らずワーッと騒いで汗かいて発散しよう!ってな体育会系なノリの良さが身上のスラッシュ・サウンド(?)は、欧州よりもANTHRAX等のUS産スラッシャー勢に通じるモノあり。(もしくは昨今話題のLOST SOCIETYとか)
そんなわけでスピードは然程でも
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PITIFUL REIGN (2014-05-21 22:35:55)
英国はキングストン・アポン・ハル出身で、前身はMETALEGIONなるトリオ・バンドだったが、ジョシュ・キャリス・スミス(Vo、G)、マット・ウォーカー(B)らによって4人編成のPITFUL REIGNとして再編され、'05年にEP『24 LITRE KILLER』でデビュー。
'06年に1st『TOXIC CHOKE』を発表した後、ジョシュがVoに専念するべくツインGを擁する5人組へとメンバー・チェンジを行い、その編成で'07年にEP『D.I.V.E.』を、'08年に2nd『VISUAL VIOLENCE』を発表。
しかしながら'11年、オリジナル・メンバーの脱退により解散の憂き目にあっている。
Monarch-Monarch-Sunday Morning ★★★ (2014-05-19 23:44:03)
「あれ?確か月9ドラマの主題歌に起用されて
大ヒットになってたよね?」と思わされる、
分厚いハーモニーに包まれたサビメロが
高いヒット・ポテンシャルを放つ逸品。
一瞬、全盛期の浜田省吾のことを思い出したりも。
BLOOD TSUNAMI-For Faen!-The Rape of Nanking ★★★ (2014-05-18 22:51:29)
歌詞に対する反応は人それぞれでしょうが、
テーマを反映したかのような
殺伐とした禍々しさ渦巻くGリフのカッコ良さには
スラッシュ好きとしてハートを奪われざるを得ません。
Monarch-Monarch ★★★ (2014-05-17 09:23:41)
シンガーのジム・ドリアンが立ち上げたバンド・・・と言うよりも、フロリダ・メタル・シーンの仕事人ラルフ・サントーラが、プロデューサー/ギタリストとして全面的に関わったバンド・・・と表現した方がしっくりと来る(気がする)MONARCHによって、'97年に発表された1stアルバム。
事実、本作に託された、時に乾いた大陸的哀愁も漂わせつつ爽快に羽ばたくメロディックHRサウンドは、EYEWITNESSやMILLENIUMと同一線上で語れるものであり(こちらの方がややギター・オリエンテッドな印象ですが)、何より、クラシカルなインスト曲を悠々こなすテクニックと、ウリ・ロートやマイケル・シェンカーを師と仰ぐエモーショナルな表現力とを併せ持った腕前全開で弾きまくる、ラルフのGプレイが本編のハイライトであることに疑いの余地はありません。
爽やかなキャッチネスと伸びやかなGソロが絶品の②、本編ハイ
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Monarch (2014-05-17 09:23:05)
ジム・ドリアンなるシンガーが結成したバンドだったが、当時ここ日本では「期待の新人」としてよりも、EYEWITNESSやMILLENIUMといったメロディックHRバンドで傑作を連発し、東洋的フィーリング漂うGの腕前と共に頭角を現していた、ラルフ・サントーラがプロデュース兼ギタリスト役を担っていることに注目が集まったため、「MONARCHはラルフのバンド」と誤解する人が多かったという。まぁ俺のことなんですが。
それが原因というわけではなかろうが、バンドは'97年にセルフ・タイトルのアルバム1枚を残して消滅。
BLOOD TSUNAMI-For Faen! ★★★ (2014-05-15 23:36:17)
シンプルなジャケットに、短髪、革ジャン、ガンベルト装備のパンク・ロッカーか、はたまた黎明期HMキッズか?というメンバーの出で立ちが物語る通り、外見的にもサウンド的にも、如実に変化の跡が刻み込まれている'13年発表の3rdアルバム。
前2作は、オールドスクールなスラッシュ・メタルに軸足を置きながら、両作とも10分以上に及ぶ劇的な長編ナンバーを収録する等、ヨーロピアンHM由来のダークネスとドラマ性が重厚に渦を巻く場面も散見されました。一方で今回は「せーの、ドン!」でレコーディングされたようなラフな音作りから、仰々しい展開を排して、喧嘩っ早く猪突猛進を繰り返す楽曲に至るまで、パンキッシュとさえ言える「クソったれ」アティテュードを全編に亘って剛速球で叩きつけてきます。
ブラック・メタルばりの凶暴性迸る、ささくれ立ったGリフ作りの上手さが相変わらず際立っており、特に、殺気に満ちた名曲③
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Lost Society-Terror Hungry-Brewtal Awakening ★★★ (2014-05-12 23:49:49)
酔っ払いのバカ騒ぎSEでアルバムの幕が上がり、
11曲目ともなれば、いい加減グダグダに
なりそうなものですが、どっこい益々キレと
スピード感を増し、本編中、最もへヴィ・メタリックな
ダイナミズムを感じさせてくれる仕上がりの逸曲。
酔えば酔うほど強くなるってか。
HARTER ATTACK-Human Hell ★★ (2014-05-11 09:17:33)
グレン・エヴァンスがプロデュースを手掛け、彼の運営するARENA RECORDSからのリリース。加えてダン・リルカが曲作りに関与し、更に⑥ではアンソニー・ブラマンテがリードGとして客演・・・といった具合に、NUCLEAR ASSAULTの全面バックアップを受けるニュージャージー出身のトリオが、'89年に残した最初で最後のフル・アルバム。
そうした縁ゆえか、音楽性の方も「小型NUCLEAR ASSAULT」といった趣き。上擦り気味のハイピッチVoに、限定的な音域を忙しなく行き来するGリフと、オカズ少なめのリズムとが直線的に突っ走る、コンパクト且つソリッドに締まったスラッシュ・サウンド。
これといった突出した楽曲が見当たらないため、NUCLEAR ASSAULT程のインパクトは感じられない・・・というのが正直なところですが、それでも、ハードコアな突破力とへヴィ・メタリックなエッジ
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HARTER ATTACK (2014-05-11 09:16:52)
80年代半ば、リチャード・ハーター(Vo、G)によってアメリカはニュージャージーにおいて結成。当初は後にNUCLEAR ASSAULTに参加するグレン・エヴァンス(Ds)や、元RIOTのキップ・レミングス(B)を含む編成だったが、その後メンバー・チェンジが発生。リチャード、ニック(B)とジョージ(Ds)のチェホールズ兄弟という陣容に落ち着いた。
しかしバンドを去った後もグレン・エヴァンスとの友情は続いており、彼らが'89年に発表した1stフル『HUMAN HELL』ではグレン(及び彼の運営するレーベル)がプロデュース&配給を手掛けるのみならず、ダン・リルカやアンソニー・ブラマンテらNUCLEAR ASSAULTのメンバーも本編にゲスト参加して作品に花を添えていた。
Lost Society-Terror Hungry ★★★ (2014-05-10 10:59:06)
新人とは思えぬ貫禄溢れるデビュー作を耳にした時にゃ「既にこんなに完成されていて、次作はどうなるんだろう?」と余計な心配をしたものですが、プシュッ!とビールの蓋を開ける音から気持ち良くスタートを切る'14年発表の本2ndアルバムは、その心配が杞憂であったことを確信するに十分なクオリティを有しています。
アルコールのお供には欠かせない乾き物(スナック菓子)的質感でバリバリ刻まれるGリフ、「あ、そ~れ、イッキ!イッキ!」と煽り立てるアッパーなリズム、そして絶妙なタイミングで合いの手を入れて、こっちの気分を昂ぶらせる野太いコーラスとが一体となって爆走するスラッシュ・サウンドを、新歓コンパの如きバカ高いテンションで開催。
高い演奏力と、北欧っぽさを殆ど意識させない、カラッと爽快な抜けの良さとに支えされて、快刀乱麻な勢いで繰り出されるリフ/リズムは、相変わらずすこぶる付きのキャッチーさで
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