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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 3201-3250
ESSENCE-Lost in Violence-Shades of Black
ESSENCE-Lost in Violence-Unlimited Chaos
CRYSTAL VIPER-Possession-Julia is Possessed
CRYSTAL VIPER-Possession
ESSENCE-Last Night Of Solace
ESSENCE-Lost in Violence
ESSENCE
ARTILLERY-Legions-Global Flatline
ARTILLERY-Legions
Pole Position-Pole Position-Sign
Pole Position-Pole Position
Pole Position
Mandrake Root-TALES OF THE SACRED-Fire Walks with Me
Mandrake Root-TALES OF THE SACRED-The Holy Gate
Mandrake Root-TALES OF THE SACRED-Lonely Man's Day
Mandrake Root-TALES OF THE SACRED
Mandrake Root
ICED EARTH-Plagues of Babylon-Cthulhu
ICED EARTH-Plagues of Babylon
Eastern Orbit-Future Force-Epitaph
Eastern Orbit-Future Force-Time Limit Man
Eastern Orbit-Future Force-Space Strut
Eastern Orbit-Future Force
Eastern Orbit
MIDAS TOUCH-Presage of Disaster-When the Boot Comes Down
MIDAS TOUCH-Presage of Disaster
MIDAS TOUCH
SUICIDAL ANGELS-Divide and Conquer-Control the Twisted Mind
SUICIDAL ANGELS-Divide and Conquer
Evil Invaders-EVIL INVADERS
Evil Invaders
HUNTRESS-Starbound Beast
TAKARA-Taste of Heaven
BALTIMOORE-Double Density-My Kind of Woman
BALTIMOORE-Double Density-My Blue Moon
BALTIMOORE-Double Density
Den of Thieves-Conspiracy-New World
Galleon-Lynx
Galleon
Den of Thieves-Conspiracy
Den of Thieves-Honour Amongst Thieves-Never Look Back
Den of Thieves-Honour Amongst Thieves-Falling out of Love
Den of Thieves-Honour Amongst Thieves-The Fools You Know
Den of Thieves-Honour Amongst Thieves
Den of Thieves
Virtue-We Stand to Fight-We Stand to Fight
ANVIL-Hope in Hell
Virtue-We Stand to Fight-Fool's Gold
Virtue-We Stand to Fight
Virtue
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発言している22曲を連続再生 - Youtube



ESSENCE-Lost in Violence-Shades of Black ★★★ (2014-03-23 00:52:28)

ハッキリとメロディの流れが確認できる、
スラッシュというよりは正統派ヘヴィ・メタリックな仕上がり。
振り絞るようなVoの絶叫と、慟哭を伴った泣きメロが
胸を締め付ける、バンドの懐の深さを知らしめる名曲です。

ESSENCE-Lost in Violence-Unlimited Chaos ★★ (2014-03-23 00:45:07)

序曲“ALLEGIANCE”と共に
中東風味のメロディが妖しく踊る曲調は
バンドがリスペクトを公言する
ARTILLERYからの影響がハッキリと打ち出されています。
本家に比べると、あんまりアクが感じられませんけどね。

CRYSTAL VIPER-Possession-Julia is Possessed ★★★ (2014-03-21 23:41:14)

叙情的な導入部はIRON MAIDEN調ですが、
勇ましく疾走しながらも、どこか一抹の物悲しさを
漂わすメロディがいかにも東欧的で
楽曲自体はまさにCRYSRTAL VIPER印の名曲に
仕上がっています。

CRYSTAL VIPER-Possession ★★ (2014-03-19 22:53:16)

映画『エクソシスト』を思わせるコンセプト・アルバムということで、パワー・メタル然とした突撃感覚よりも、緩急やドラマティックな曲展開といった、全体の整合性を重視した'14年発表の5th。
同じくコンセプト作だった前作のスタイルを継承しているわけですが、ことサウンドの疾走感に関してはかなり回復基調にあり、何よりも聴く者のメタル魂を震わせ、「彼女が歌えばどんなタイプだろうとも、それがCRYSTAL VIPERの楽曲になる」とさえ思わせてくれる、マルタ・ガブリエル(Vo)のヒロイックな歌唱が、流石の存在感で本編をビシッと引き締めてくれています。
東欧調のどこか物悲しい旋律が、時に叙情的に、時にパワフルに疾駆する③、勇ましくもキャッチーな④、メロディ・センスが際立つ重厚なミッド・チューン⑥⑧等、CRYSTAL VIPERが安心と信頼のパワー・メタル・ブランドであることを証明する秀曲を多
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ESSENCE-Last Night Of Solace ★★★ (2014-03-18 22:42:54)

バンド・コンテスト「ROCK THE NATION AWORD 2012」で最優秀賞を獲得し、その賞品としてワールドワイドなレコード契約を手に入れたESSENCEの日本デビュー作となった、'13年発表の2ndアルバム。
リフ&リズム・チェンジの激しいパワー/スラッシュ・サウンドという基本路線に変化はありませんが、レコーディング環境が整ったことで、ラフな仕上がりだった前作に比べてプロダクションが見違えるように向上。併せて、よりエモーションの乗ったシャウトをヒリ出すようになったVo、一層エクストリーミリーにブラストするDs、その間隙を縫ってこれまで以上にドラマティックなメロディをブッ込んで来るG・・・と、各セクションのスキルが目に見えて鍛え上げられているのは、やはりプロデュースを担当したHYPOCRISYのピーター・テクレンの功績も大きいと思われ。
駆け上がるようなGリフ、叙情メ
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ESSENCE-Lost in Violence ★★★ (2014-03-17 22:07:40)

デス/スラッシュ・メタルに由来する爆発的な突進力、現代メタルの重量感、それに卓越した演奏技術に下支えされた展開激しめのパワー/スラッシュ・サウンドを標榜する、デンマークの4人組が'11年にULTIMATE RECORDSから発表した1st。
僅か12日間で突貫レコーディングされた作品だけあって音質自体はかなりラフ。しかしそれを捻じ伏せるだけの重厚な迫力が全編に漲り、リフ/リズム・チェンジを多用する楽曲は大作主義に寄り添うものの、アルバム全編を貫くタイトな疾走感、そして曲展開に勿体ぶったところがないので「長さ」を意識させられる場面が殆どないという曲作りの巧さも光ります。
姿勢を低く構えて突っ走る③⑤⑩といったバイオレントなスラッシュ・ナンバーから得られるカタルシスにも辛抱堪らんモノがありますが、個人的に痺れたのは、中東風味のエキゾチックなメロディ使いが、彼らが最大限のリスペクト
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ESSENCE (2014-03-17 22:06:09)

デンマークはオールボーにおいて、平均年齢16歳という若いメンバー達によって結成。
'07年制作の自主制作EP『ART IN IMPERFECTION』で獲得した評判を梃子に、'11年には「制作日数僅か12日間」という実にスラッシュ・メタル・バンドらしい手法でレコーディングされた1stフル『LOST IN VIOLENCE』をULTIMATE RECORDSから発表。
更に'12年には、バンド・コンテスト「ROCK THE NATION AWARD 2012」に参加し、数千の応募バンドの中から見事最優秀バンドに輝き、その賞品としてワールドワイドなレコード契約を獲得。
プロデューサーにHYPOCRISYのピーター・テクレンを迎える等、より潤沢なレコーディング環境で制作された2nd『LAST NIGHT OF SOLACE』は'13年に発表され、同作はSPIRITUAL BE
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ARTILLERY-Legions-Global Flatline ★★★ (2014-03-15 01:07:05)

メランコリックな導入部を、
ARTILLERY印の鋭角的なGリフが切り裂いて
疾走を開始する場面には、ここ数作ご無沙汰だった
エキサイトメントが充満していて、
思わずテンションが上がりましたね。

ARTILLERY-Legions ★★ (2014-03-13 21:57:49)

もうVoについてとやかく言うのは止そう・・・と決意した矢先に発生した、よもやのシンガー交代劇を経て'14年に発表された7thアルバム。
「ARTILLERYがやらかした!」と、あまり芳しくない前評判に戦々恐々としながら聴いてみたら、妖しげに踊るアラビックなメロディも、アクの強いGリフも、スラッシーな疾走感も健在で、・・・え?いや全然イケてる作品なんじゃね?と。
確かに、これまで以上にスラッシュ・メタル色は薄まっていますが、それは角ばったVoで歌メロに緊迫感を植え付けていたフレミング・ロンズドルフが脱退した時点からの規定路線と言えますし、このバンドのトレードマークたる中東風味の旋律をフィーチュアした①⑩、切れ味鋭いスピード・ナンバー②、シャープに刻まれるGリフと、タイトな演奏技術に裏打ちされたドラマティックな曲展開に居ても立ってもいられない⑤、バラードリーな劇的さを伴う⑧等、よ
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Pole Position-Pole Position-Sign ★★★ (2014-03-12 21:49:39)

北欧メタル・バンドだけど、国内盤の解説を
藤木氏ではなく川合氏が書いていることに大いに得心が行く
(往年のBURRN!!読者向けの例え)
ド・アメリカンなロック・ナンバー。
アリーナ・ロックばりのスケール感と
キャッチーさを併せ持ったサビメロが素晴らしい。

Pole Position-Pole Position ★★ (2014-03-11 23:29:11)

スウェーデン出身の4人組が'93年に、日本ではゼロ・コーポレーションから発表したデビュー作。
聴きながら目を瞑れば80年代にタイムスリップしそうになる、溌剌としたOPナンバー①とラスト・ナンバー⑪にサンドイッチされた本編は、身体を心地よく揺らすグルーヴィな曲調と、思わず一緒に歌いたくなるキャッチーなコーラスを備えたポップ・メタル・ソングがスシ詰め。
エッジの立ったリズム・プレイから、テクニカルなソロまで派手に弾きまくるギタリスト、それに威勢の良い歌い回しがこの手のサウンドにマッチしている(キンキンした高音域が少々耳障りではありますが)シンガーの存在も、80年代風味に拍車を掛けてくれます。フッキーなサビメロが秀逸な③なんて、アメリカの売れ線バンド群でもそうそう書けそうにない高いヒット・ポテンシャルを感じさせてくれる名曲ですよ。
また、緩急を効かせた⑤、スパニッシュ風味をア
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Pole Position (2014-03-11 23:28:28)

スウェーデンはノルショピンにて、ラース・ボクィスト(G)とダニエル・ゲッセ(Ds)を中心に、80年代後期に結成。
地道なライブ活動が実を結び、自主制作シングルのリリース('91年)を経て、'93年にセルフ・プロデュースの1st『POLE POSITION』を発表してデビュー。
'94年にはEP『CALL』を、'98年には2nd『BIGGER』をそれぞれリリースするもあまり話題にはならず(日本盤も出なかったと記憶する)、バンドは解散。
シンガーのヨナス・ブルムはリチャード・アンダーソン率いるMAJESTICに加入しアルバム1枚を残した後、再びラースと合流。ヨナス・レインゴールドらと共にREPTILIANを立ち上げた。

Mandrake Root-TALES OF THE SACRED-Fire Walks with Me ★★★ (2014-03-10 22:47:31)

“SPOTLIGHT KIDS”を思わせるGリフに、
まるでリッチーなGソロと、ジョン・ロードばりのKeyソロとが
駆け抜ける、アルバム収録曲中、最も高い深紫/虹色指数を
記録する疾走ナンバー。聴いていて顔がにやけますが
それだけでなく、後半にはピアノ・ソロを追加して
北欧様式美メタル色も主張する等、アルバムの
ハイライト・ナンバーに推したいドラマティックな名曲に
仕上がっております。

Mandrake Root-TALES OF THE SACRED-The Holy Gate ★★ (2014-03-10 22:42:23)

“MISTREATED”系の落ち着いた曲調から一転、
インスト・パートになると途端に“STARGAZER”を
彷彿とさせる妖しくもドラマティックな音世界に
突入して俄然盛り上がる、エスニックな雰囲気
漂わす大作ナンバー。

Mandrake Root-TALES OF THE SACRED-Lonely Man's Day ★★★ (2014-03-10 22:37:40)

透明感に満ちた哀愁のメロディを
少々野暮ったい感じのVoが甘く歌い上げる
「ザ・北欧メタル」なバラード。
楽曲自体にRAINBOW/DEEP PURPLE色は
あまりないのですが、間奏パートでのGソロが
「適当に思い付いた叙情メロディを気の向くまま
爪弾くリッチー・ブラックモア」を完全再現していて
驚かされますよ。

Mandrake Root-TALES OF THE SACRED ★★ (2014-03-08 00:56:19)

「名は体を表す」の格言に倣って、DEEP PURPLEからの影響をモロ出しにしたHRサウンドを追求するスウェーデンの5人組が、'94年にゼロ・コーポレーションから発表したデビュー作。
元ネタについては、現BURRN!!編集長が詳細な解説をCDに寄稿しているのでそちらをお読み頂くとして、とにかく本作、メイン・ソングライターであるギタリストの「リッチー・ブラックモアへのなりきり具合」が凄まじい。音色からフレージングまで、御大の生霊を憑依させたかのようなGプレイはイタコ顔負けで、独自性という点では大いに疑問符のつく作品ではありながら、個人的にはここまでやられると、最早立派な「芸」として評価せざるを得ません。
OPナンバーこそ地味ですが、以降は、Key奏者のジョン・ロード・フリークぶりも相当なものと分かる②③、北欧メタルならではの甘いバラード④(この曲における「叙情メロディを適当に爪
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Mandrake Root (2014-03-08 00:54:40)

ウリ川本率いる日本のインディー・レーベル・・・ではなくて、スウェーデンのヴェクショーにて'92年に結成された5人組HRバンド。
'93年リリースの自主制作5曲入りデビューEP『WAVES IN MOTION』に託された、DEEP PURPLE~RAINBOWをパク・・・じゃなくて強い影響を受けたHRサウンドが輸入盤市場で評判を呼び、翌'94年、1stフル『TALES OF THE SACRED』をゼロ・コーポレーションから発表して日本デビューを飾るも、それを最後に消息を絶つ。
尚、バンド末期にドラマーの座を担ったのは、DON DOKKENやJON NORUM、MIDNIGHT SUN等での活動で知られるヘンポ・ヒルデンだったという。

ICED EARTH-Plagues of Babylon-Cthulhu ★★★ (2014-03-06 23:22:07)

クトゥルー神話を題材に取り上げ、
メランコリックな導入部からテンポアップして
荒々しく盛り上がっていくという
ICED EARTHの必勝パターンが炸裂する名曲。
数千、数万のむくつけき野郎共が拳振り上げながら
合唱してる姿が目に浮かぶような、
荘厳にして勇壮なサビメロもいい具合に
メタル魂を鼓舞してくれます。

ICED EARTH-Plagues of Babylon ★★ (2014-03-05 23:51:44)

それなりの歳月ICED EARTHの活動をフォローして来た身として、ジョン・シェイファー(G)の才能を疑ったことは一度としてありませんが、なればこそ不思議なんが、どうしてこの人はコンセプト・アルバムを作らせると収録楽曲が華に欠ける仕上がりになるんかなぁ?と。
テーマ練るのに時間を取られてしまうのか、はたまた、1曲毎ではなくアルバム全体の流れの中でドラマを構築しようとするからなのか・・・理由は色々考えられますが、本作に関して言えば、新加入のステュウ・ブロック(Vo)が、自己紹介代わりにロブ・ハルフォードばりのハイトーンからダンディな低音まで多彩な歌声を披露していた前作に対し、今回はケレンを排して、(ほぼ)中音域一本に絞った歌唱に徹していることも、この落ち着いた作風に少なからず影響を及ぼしている印象あり。
尤も、それでも彼の歌唱の雄々しさに疑問を挟む余地はなく、また頼れる相棒を得
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Eastern Orbit-Future Force-Epitaph ★★★ (2014-03-03 22:33:53)

KING CRIMSONの不朽の名曲“墓碑銘”のカヴァー。
オリジナルに匹敵する出来栄えとは口が裂けても
言えませんが、でも原曲の深遠な静謐さは敢えて
オミットして、よりHR的なアプローチを試みた
攻めの姿勢を感じさせるアレンジは買い。
どうせリスキーな挑戦ですし、カヴァーするなら
これぐらいやった方が聴いていて楽しいですよ。

Eastern Orbit-Future Force-Time Limit Man ★★★ (2014-03-03 22:28:18)

静から動、動から静、そして再び静から動・・・
といった具合に、プログレシッブ・ロック的な
ドラマティックな構築美と、HR然とした疾走感とを
併せ持ったアルバムのハイライト・ナンバー。
触れ幅の大きな曲調を完璧にこなしてみせる
高度なテクニックと表現力を併せ持ったメンバーの
力量に瞠目させられます。

Eastern Orbit-Future Force-Space Strut ★★★ (2014-03-03 22:24:06)

OP曲。スペーシーな響きを湛えつつ
切れ味鋭く暴れ回る中島のKeyを筆頭に、
プログレ・バンドというこちらの先入観を
豪快に粉砕するハードなインスト・ナンバー。
曲中で繰り返される「THE FORCE WITH YOU」の
元ネタは『スターウォーズ』の「理力と共にあらんことを」
でしょうかね?

Eastern Orbit-Future Force ★★★ (2014-03-02 22:49:35)

これまで良い評判は耳にしても「でもプログレ作品なんでしょ?」と、あまり食指が動かずにいたEARSTEN ORBITのデビュー作('82年)を、紙ジャケ再発を機会に購入してみたのですが、これが聴いてビックリ。スペーシー且つ攻撃的に切り込んでくる中島のKeyに、新加入の多田勇(G)とデイヴ伊藤(B)、それに宮永英一のドラミングが嵐のように暴れ回るOPナンバー①の迫力からして度肝を抜くカッコ良さ。余計な先入観を彼方へと吹き飛ばされてしまいましたよ。
「近未来への警鐘」をテーマに据えたトータル・コンセプト作で、アメリカン・プログレ・ハード調の③や、KING CRIMSONの不朽の名曲“EPITAPH”のカヴァーに挑んだ⑨といった楽曲も収録。辣腕ミュージシャン同士の鬩ぎ合いによって生じるスリルや豪快さよりも、Keyがアンサンブルのまとめ役を担った整合性重視の作風は、確かにこれまで以上に中島の
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Eastern Orbit (2014-03-02 22:47:33)

中島優貴(Key)率いるHEAVY METAL ARMYが、より幅広い音楽性を追求すべく、メンバー・チェンジ(ギターがシンキから多田勇に、ベースがチェピート竹田からデイヴ伊藤に交代)を契機にEARSTEN ORBITと改名。
ハードネスは維持しつつも、中島の操るKeyをこれまで以上に前面に押し出し、プログレ・テイストを増強した1st『FUTURE FORCE』を'82年に発表して出直しデビューを飾る。
アルバムのクオリティのみならず、横田基地で収録された『LIVE! JOURENEY TO UTOPIA』('83年)を聴けば明らかなようにライブ・アクトとしての実力も確かだったが、結局、その後間もなくバンドは自然消滅・・・。

MIDAS TOUCH-Presage of Disaster-When the Boot Comes Down ★★★ (2014-03-01 00:07:35)

演奏力の高さゆえ、突っ走った時の爽快感には
堪らんものがあるのですが、それでいてどこか醒めているというか
ヒンヤリとした浮遊感を湛えているのがこのバンドならでは。
静と動の落差の大きな曲展開は、一頃のANNIHILATORを
彷彿とさせたりも。

MIDAS TOUCH-Presage of Disaster ★★ (2014-02-27 23:13:18)

スウェディッシュ・スラッシャーが'90年に発表した唯一作。
ジャケットには目を惹くトリック・アートを用い、曲間にはSEを配してコンセプト・アルバムの体裁が整えられた本作(もし次作が制作されたなら、このコンセプトが引き継がれる予定だったとか)は、吹き荒れる偏執的リフ/リズム・ワークの嵐と、トリッキーな曲展開で息つく間もなく畳み掛ける、CORONERや後期DEATHROW等が比較対象に挙げられるテクニカル・スラッシュ・サウンドが目白押し。
この手の音は好みからは外れるのですが、にも関わらず不思議と本作をすんなり楽しめたのは、技巧に溺れてスラッシーな尖り具合が損なわれておらず、そして冷ややかでウェットな感触を強く漂わす、北欧出身バンドならではの特性によるところ大。ミステリアス且つドラマティックな④はその好例でしょうかね。
ガナるのも歌うのも中途半端な浮遊するVoが、こうした楽
…続き

MIDAS TOUCH (2014-02-27 23:11:36)

現F.K.U.のパトリック・スポロング(B)や、後にMISERY LOVES CO.を結成するパトリック・ヴィーレン(Vo)らが在籍していたスウェーデンはウプサラ出身の5人組スラッシュ・メタル・バンド。
'85年に結成され、Voの定着に時間を要するものの、'88年に制作したデモ『GROUND ZERO』が高評価を受け、評判を聞きつけたNOISE RECORDSと契約(この時、社長のカール・U・ウォルターバックが自らウプサラまで出張ったという)。
プロデューサーにロイ・ローランドを迎えてレコーディングされた1st『PRESAGE OF DISASTER』(まだ小僧だったシンガーは散々駄目出しを受けたそうで、後に「あのレコーディングは悪夢だった」と述懐している)は'90年に発表。母国を中心に話題を呼ぶも、既にスラッシュというジャンル自体が斜陽期を迎えていたこと、そしてレコード会社
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SUICIDAL ANGELS-Divide and Conquer-Control the Twisted Mind ★★★ (2014-02-26 23:17:45)

意表を突いてバイオリンをフィーチュアした
メランコリックなイントロからスタート。
その後は当然のようにシャープなGリフ主導の
スピード・パートへと転じるわけですが、
前のめりな「爆走」というよりは、
地面をしっかりと踏みしめてタイトに疾走する様相が
これまでの彼らとは少々異なる印象。
緩急を効かせた7分に及ばんとする曲展開や
練られたGソロを聴いていると「ドラマティック」
という表現が思い浮かびます。

SUICIDAL ANGELS-Divide and Conquer ★★★ (2014-02-25 22:45:56)

トップ・ランナーとしてギリシャのスラッシュ・シーンを牽引するSUICIDAL ANGELSが、ギタリストの片割れをパノス・スパノスから元EXARSISのクリス・Tにチェンジして'14年に発表した5thアルバム。
これまで一貫してSLAYERやKREATORの流れを汲む激発型スラッシュ・サウンドを追及してきた彼らですが、5枚目にして変化球を投げ込んで来ました。
密度の濃いモダンな音作りの下、従来作に比べてアグレッションの「発散」と「溜め」がかなり意識的にコントロールされている本作は、軟弱にならない程度に増量されたメロディとの組み合わせで、カミソリの如き切れ味の鋭さ以上に、重厚にしてキャッチーな打撃力が印象に残る作風に。
さり気なくヴァイオリンまで使用されている④⑩は、バンドの試行錯誤の結晶というべき大作ナンバー(前者は6分、後者は8分)で、中でもスラッシーな攻撃力とダイナ
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Evil Invaders-EVIL INVADERS ★★★ (2014-02-24 23:52:22)

ベルギーから現れた期待の新人5人組が'13年に発表したデビューEP。
前評判やジャケットの印象から、てっきりスラッシュ・メタル・バンドだと思っていたのですが、当たらずと言えども遠からず。
熟練職人の刃物捌きのような鋭利にして軽快なリフ・ワークや、スタッカート気味に走り抜けるリズムがスラッシーな攻撃性とスピード感を具現化しつつも、サウンド全体としては、FASTKILLの伊藤昭博似のハイトーンでテンション高くまくし立てるVoがしっかりとメロディを「歌い」、尚且つツイン・リードGがメロディックに、ドラマティックに駆け巡っていることもあって、その印象は「限りなくNWOTHM寄りのスピード・メタル」といった趣き。
特に、MOTORHEAD遺伝子を組み込んでフルスロットルで高速回転するGリフ&Bラインと、起承転結を背負って劇的に疾走する曲展開が血中メタル成分を沸騰させる②と、主張し
…続き

Evil Invaders (2014-02-24 23:51:04)

ベルギーはリンブルグ州モルにおいて、Vo兼Gのジョー・アヌス(凄ぇ名前だな)が結成。
バンド名がRAZORの2ndアルバムから取られていることは想像に難くなく、事実、彼らが演奏しているのはカミソリの如きGリフとリズムがハイテンションに突っ走る、RAZORはもとより、MOTORHEAD、IRON MAIDEN、EXCITER、その他諸々からの影響をちゃんぽんしたスピード/スラッシュ・メタル・サウンド。
'13年発表のセルフ・タイトルの6曲入りデビューEPが高評価を受け、また同作を引っ提げて参加した、地元リンブルグが隔年で開催する音楽コンクール「LIMBOMANIA」では見事優勝。
'14年には早くもTRUE THRASH FESTでの来日公演も決定している等、期待と注目を集める逸材。

HUNTRESS-Starbound Beast ★★ (2014-02-22 00:34:11)

美貌のフロント・ウーマン、ジル・ジェイナス率いるオカルティックHMバンドが'13年に発表した2ndアルバム。
ツアーやメタル・フェス参戦で積み上げた経験値が、如実にクオリティに反映された本作は、迫力と説得力を増したメンバーのパフォーマンスにも支えられ、シアトリカルに練られた曲展開から、2本のGが奏でる煽情的なメロディ、それに逞しさを増したリズムに漲るへヴィネスまで、他の誰でもない、HUNTRESS流HMサウンド確立へと大きく前進。
・・・のわりにイマイチ筆が進まず、感想を書いては消して、消しては書いてを繰り返していたのは、スラッシュ/デス/ブラック・メタルばりの厄いリフ/リズム・ワークや、低音域と高音域を忙しなく行き来するジル嬢の「キング・ダイアモンド唱法」によって醸し出されていた「禍々しさ」や「オカルティックな雰囲気」が大幅減少した楽曲が妙に淡白に響くせいかな?と。

…続き

TAKARA-Taste of Heaven ★★★ (2014-02-20 22:21:20)

筆のノリまくったゼロ・コーポレーションの名調子「だからTAKARA」「おかえりTAKARA」といったCD帯の惹句も思い出深いTAKARA。その彼らが'97年に発表し、BURRN!!誌でも高得点を獲得する等、バンドの最高傑作と評価の高い2ndアルバムがこちら。
キレのあるメロディアスなGプレイに、北欧メタルに通じる透明感と哀愁を宿した楽曲作りに腕前を揮うニール・グロスキー(G)がリーダーの筈なのに、作中においてそれ以上の存在感を発揮しているのは、ジェフ・スコット・ソート(Vo)その人。プロデュース担当のジェフが本作で歌っているのは(当人の弁を借りるなら)「他に適当なシンガーがいなかったから」なのですが、国内盤ライナーに解説文を寄せるわ、肉声インタビューは提供してるわ、トドメに爽やかなハード・ポップ・チューンは伸びやかに、バラードは情熱的に、北欧メタル的様式美ナンバーはパワフルに・・・
…続き

BALTIMOORE-Double Density-My Kind of Woman ★★★ (2014-02-20 10:36:48)

ハード&ヘヴィに生まれ変わったBALTIMOOREの
門出を飾るに相応しいアップテンポのHRナンバー。
ギンギンにDEEP PURPLEしているGとKey、
それに塩っ辛いVoの歌声がロックンロール的ノリの
良さも生み出していますが、土の匂いが全くせず、
全体をひんやりとした空気が包み込んでいる辺りが
やっぱり北欧メタルだなぁ、と。

BALTIMOORE-Double Density-My Blue Moon ★★★ (2014-02-20 10:32:51)

哀愁を帯びたキャッチーなメロディが
Keyを主としたキラキラなアレンジに彩られて
軽やかに吹き抜けていく、絵に描いたような
王道北欧ハードポップ・ソング。

BALTIMOORE-Double Density ★★ (2014-02-18 22:45:12)

名曲“MY BLUE MOON”のヒットで知られる、ビヨルン・ローディン(Vo)率いるスウェーデンのハードポップ・バンドが、新たにブルガリア出身の速弾きギタリスト、ニコロ・コツェフを迎えて、一層ハード&へヴィなサウンドを追及すべく'92年に発表した3rdアルバム。個人的には、ゼロ・コーポレーション内に立ち上げられたHR/HM専門レーベル「MVP」第一弾作品としても記憶に残る1枚です。
軽快に疾走するリズムに乗って、テクニカルなGとKeyが掛け合いを繰り広げ(ニコロ・コツェフが一人二役で担当)、Voが塩っ辛い歌声を響かせるスリリングなOPナンバー①からして、早くもDEEP PURPLEの流れを汲む伝統的北欧メタルの魅力が全開(曲名もDPっぽいぞ)。
但しアルバム全体を見渡すと、ニコロのドラマティックなGプレイを活かしながらも「様式美HM」と表せるようなコチコチの構築感はあまりな
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Den of Thieves-Conspiracy-New World ★★★ (2014-02-16 22:29:45)

VOW WOWの“SHOT IN THE DARK”を思わせる
リフで切り込んでくるKey(ソロも取る)が、
楽曲の持つキャッチーさも高めてくれている、
アルバムのOPを飾るに相応しい疾走ナンバー。

Galleon-Lynx ★★★ (2014-02-15 01:14:38)

大雪の晩にはこいつがキクぜ!・・・と、棚から引っ張り出して聴いていたら、どっぷりとその音世界に浸ってしまい、危うくトリップしかけたスウェーデンのネオ・プログレッシブ・ロック・バンドが'92年に発表した1stアルバム。
総収録時間は70分以上、楽曲の殆どが6~7分越えという大作主義が貫かれたプログレ・テイスト全開な作りですが、例えば14分オーバー/全7章からなる⑤のような壮大な組曲にしても、先ずは北欧ならではの透明感と叙情性ありき。素朴な哀メロを暖かく歌い上げるVo(グレック・レイク風)、アルペジオを多用するGに、キース・エマーソン風味のKeyと軽快なリズム・ワークによって彩られた曲展開からも、派手さ/大仰さは必要最低限に抑制されています。
そうしたポンプ・ロック寄りの作風が、HR/HMファンには刺激乏しく響くやもしれませんが、本編中最もハードな仕上がりの①や、BACK-TIC
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Galleon (2014-02-15 01:12:38)

'81年に、ゴラン(Vo)とダン(Ds)のフォルズ兄弟を中心に結成。
'85年に制作したデモテープが「スウェディッシュ・ロック・チャンピオンシップ」の決勝まで勝ち進む等、着実に認知度と経験値を高め、'91年にはデビュー作のレコーディングを開始。
ところがここでトラブル発生。当時バンドはARAGONと名乗っていたのだが、同名のバンドがオーストラリアにも存在していることが発覚し、バンド名の変更を余儀なくされる。
'92年、名をGALLEONと改め、日本のゼロ・コーポレーションとの契約を得たバンドは、満を持して1st『LINX』を発表。(奇しくもオーストラリアのARAGONもゼロ・コーポレーションから日本デビューを飾っているという)
その後、日本盤がリリースされたのは3rd『KING OF ARAGON』('95年)までだったと記憶していますが、この文章を書くにあたって
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Den of Thieves-Conspiracy ★★★ (2014-02-13 23:39:11)

沈滞する90年代の英国HR/HMシーンにおいて気を吐いたDEN OF THIEVES、'95年発表の2ndアルバムにして(残念ながら)ラスト作。
勢いよく切り込んでくるKeyリフが、どことなくVOW WOWの名曲“SHOT IN THE DARK”を思わす疾走ナンバー①によるOPだけで「よっしゃ、合格!」と膝を打つ本作は、英国声シンガーの熱唱とバックのタイトな演奏を活かして、憂いを帯びたメロディがキャッチーに駆け抜けていく、「華」はないけど聴けば聴くほどに旨味が染み出す燻し銀のブリティッシュHMサウンドが、今回も徹頭徹尾貫かれています。
①③⑦⑩といった疾走曲のカッコ良さに一層の磨きを掛けると共に、ソロを取ったかと思えばリフも刻み、時にはGとバトルを繰り広げたりと、ゲスト参加とは思えぬ八面六臂の活躍を魅せるKeyのフィーチュア度が格段にUP。これにより潤いとドラマ性が増強され
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Den of Thieves-Honour Amongst Thieves-Never Look Back ★★★ (2014-02-12 22:20:54)

ブリティッシュ・ボイスの威力を
遺憾なく発揮したVoの胸を打つ熱唱と
練り上げられたよく歌うGソロに転げ回る、
キャッチーにして哀愁漂うHRナンバー。

Den of Thieves-Honour Amongst Thieves-Falling out of Love ★★★ (2014-02-12 22:15:10)

後半へ聴き進むに従って、効果的に導入された
Keyが叙情性とドラマ性をぐんぐん盛り上げていく
アルバムのハイライト・ナンバーに推薦したい
入魂のバラード。熱の篭ったVoの歌いっぷりに
胸を鷲掴みにされる思いです。

Den of Thieves-Honour Amongst Thieves-The Fools You Know ★★★ (2014-02-12 22:09:28)

不気味なイントロを破って、湿ったGリフと
早過ぎず、遅過ぎもしないリズムが刻まれ、
隙間のない声質のVoがぐっとエモーションを込めて
歌い始めた瞬間、濃厚なブリティッシュ風味に
噎せ返りそうになりましたよ。
Gソロも美味。

Den of Thieves-Honour Amongst Thieves ★★ (2014-02-11 20:42:16)

北アイルランドはベルファスト出身のツインGを擁する5人組が、'94年に発表した1stアルバム。
アイルランドといってもケルト音楽の要素はまるでなく、湿気った質感と適度な疾走感を伴って刻まれるリフ&リズムの上で、凛々しく絡み合う2本のGと、熱唱型のVoとが憂いを湛えたメロディを拾っていくサウンドは、見事なまでに「正調英国産HM」していて嬉しくなりますねぇ
Keyがさりげなく効かされた楽曲は、哀愁に満ち溢れた⑧を筆頭に、いずれも一聴して耳を捉えるキャッチーさも備わっていて、何よりそれを歌うハイトーン・シンガーが、カル・スワン系ブリティッシュ・ボイスの持ち主なのも、このバンドが志す音楽性にピッタリとハマっていて雰囲気を盛り上げてくれます。
厚みに乏しいチープな音質と、初めてのアルバム制作に舞い上がって手持ち曲を全部注ぎ込んじゃいました・・・的な締まりに欠ける構成が足を引っ張り
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Den of Thieves (2014-02-11 20:39:20)

デイヴィッド“ディー”マックニーリー(G)を中心にアイルランドはベルファストにて結成。
そこに後期SWEET SAVAGE(当時はEMERALDを名乗る)で歌っていたジョン“ハーヴ”ハーヴィンソン(Vo)が合流する形でラインナップが整うと、日本のゼロ・コーポレーションと契約を交わし、'94年に1st『HONOUR AMONGST THIEVES』を、'95年には『CONSPIRACY』をリリース。
そこに託された流行とは無縁の高純度ブリティッシュHMサウンドがマニアからは高く評価されたが、時はダーク&へヴィな音が持て囃されていた90年代真っ只中。またゼロ・コーポレーションが音楽事業から撤退してしまった不運も重なり、バンドは解散。
ハーヴは現在はSTORMZONEを率いて元気に活動中。

Virtue-We Stand to Fight-We Stand to Fight ★★★ (2014-02-11 18:26:28)

少々パワー不足のVoさえも味わいに変えて、
メロディアスに舞うツイン・リードGの妙が
ウェット且つドラマティックな曲展開を牽引する
これぞブリティッシュHM!な名曲。
「HM版WISHBONE ASH」と評されたのも納得です。

ANVIL-Hope in Hell ★★ (2014-02-10 22:57:18)

輸入盤が出回り始めてから随分と経つのに、いつまでも国内盤が発売されず「まさか今回は出さないつもりでは・・・」とヤキモキしていたところで、漸く昨年末に国内盤のリリースが実現したANVILの15thアルバム。ちなみにHELLHOUNDのCROSSFIRE氏が思い入れたっぷりの解説文を寄稿していて、これはナイス人選。
映画にも出演していたグレン・ファイヴ(B)が脱退してしまいましたが、最早リップスの熱血VoとGプレイ、ロブ・ライナーの暴れ太鼓さえあればANVILサウンドが成立することは衆目の一致するところであり、今作も「らしさ」は微動だにせず。あと後任ベーシストが元CITIESってのもピッタリな人事過ぎてちょっと笑っちゃいましたよ。
重厚な仕上がりだった前作『JUGGERNAUT OF JUSTICE』の反動か、今回は全体的にシンプルなロックンロール・ナンバー中心の構成が取られてい
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Virtue-We Stand to Fight-Fool's Gold ★★★ (2014-02-10 22:50:10)

「戦いの序曲」といった勇壮さの
JUDAS PRIEST調のイントロを、
滑るように刻まれる劇的なGリフが
切り裂いて疾走し始めた瞬間、
あまりのカッコ良さに膀胱が緩みました。
デモ音源ゆえの音の悪さを遥か彼方へと
吹っ飛ばすこの名曲っぷりはどうしたことか。

Virtue-We Stand to Fight ★★★ (2014-02-08 10:24:23)

80年代半ば、《THE BEST UNSIGNED BAND FROM NWOBHM》と噂されたオックスフォード出身の5人組が、'85年に発表した7インチEP『WE STAND TO FIGHT』と、'87年に制作した3曲入りデモテープ『FOOL'S GOLD』という2つの音源を合体収録するアンソロジー盤。
「幻の~」とか「伝説の~」なんて冠言葉がつく作品は、入手困難期間中に消費期限切れを起こしてる場合も少なくないのですが、コレは間違いなくその例外作品の一つ。一応リマスターされているとは言え、音質の悪さはある程度覚悟せねばなりませんが、しかし本作はそれを押しても楽曲が良い!
疾走するリズムの上で、劇的且つシャープに刻まれるGリフと、青い炎が揺らめくような英国声による熱唱、そして思わず泣きながら握り拳突き上げたくなるフレーズを次々に奏でるツイン・リードGが伸びやかに舞う収録曲は
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Virtue (2014-02-08 10:22:18)

NWOBHM華やかなりし'81年、チューダー(Vo)とマット(G)のシェルトン兄弟がイギリス・オックスフォードにおいて結成。
'85年にOTHER RECORDSから発表された7インチEP『WE STAND TO FIGHT』は世界中のマニアを熱狂させたが、インターネット登場以前、そうした評判はメンバーの耳までは届かず、また'87年制作の3曲入りデモ『FOOL'S GOLD』をEPとしてリリースする話もレーベル倒産で立ち消えになる不運、そして何よりNWOBHM自体が終焉を迎えていた時期の悪さが重なって、バンドはアルバム・デビューを果たすことなく解散してしまった。
NWOBHM熱の再燃に伴って、昨今、欧州方面で注目が集まっているバンドですが、チューダー・シェルドンがミュージシャン業から足を洗ってることもあって再結成は難しい様子。
弟のマットは、THE SHOCK(90年代
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