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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 3601-3650
DRIFTER-Nowhere to Hide
DRIFTER-Reality Turns to Dust
DEATHROW-Deception Ignored
ACCUSER-Who Dominates Who?-Who Dominates Who
ACCUSER-Who Dominates Who?-Symbol of Hate
ACCUSER-Who Dominates Who?-Master of Disaster
ACCUSER-Who Dominates Who?
SHAH-Beware-Threshold of Pain
SHAH-Beware-Age of Dismay
SHAH-Beware-Save the Human Race
SHAH-Beware-Total Devastation
SHAH-Beware
ISSA-Can't Stop
ISSA-The Storm
ISSA-Sign of Angels
AT VANCE-Only Human
AT VANCE-Heart of Steel-Goodbye
AT VANCE-Heart of Steel-Princess of the Night
AT VANCE-Heart of Steel-Soldier of Time
AT VANCE-Dragonchaser
AT VANCE-No Escape-No Escape
AT VANCE-No Escape-Flying High
AT VANCE-Heart of Steel
AT VANCE-No Escape
BABE RUTH-Amar Caballero
PARADOX-Tales Of The Weird-Brainwashed
PARADOX-Tales Of The Weird-Day of Judgement
PARADOX-Tales Of The Weird-Brutalized
PARADOX-Tales Of The Weird-Tales of the Weird
PARADOX-Tales Of The Weird
MAD MAX-Night of Passion
FOREIGNER-4-I’m Gonna Win
FOREIGNER-4-Urgent
FOREIGNER-4-Juke Box Hero
FOREIGNER-4
FOREIGNER-Head Games-Head Games
FOREIGNER-Head Games-Love on the Telephone
FOREIGNER-Head Games-Blinded by Science
FOREIGNER-Head Games
FOREIGNER-Double Vision-Spellbinder
FOREIGNER-Double Vision-Lonely Children
FOREIGNER-Double Vision-Tramontane
FOREIGNER-Double Vision-Double Vision
FOREIGNER-Double Vision-Blue Morning, Blue Day
FOREIGNER-Double Vision
FOREIGNER-Foreigner-I Need You
FOREIGNER-Foreigner-Starrider
FOREIGNER-Foreigner-Cold as Ice
FOREIGNER-Foreigner
DON DOKKEN-Up From the Ashes
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発言している30曲を連続再生 - Youtube



DRIFTER-Nowhere to Hide ★★ (2013-01-09 22:20:13)

'89年発表の2ndアルバムにしてラスト作。
MOTORHEADのフィル・キャンベルがゲスト参戦して②⑨(後者はROSE TATOOのカヴァー)でGプレイを披露。更にリリース当時BURRN!!誌でもレビューされてそこそこの点数を獲得する等、DRIFTERの代表作と言えばコレっつーことになるのでしょうか。
プロデューサーには再びカレ・トラップが登板しているものの、示唆に富んだ幻想的なイラストから直球勝負の写真へとアートワークの変化が物語る通り、全体的にファンタジックな色合いは後退。より重量感を増し、頑健に鍛え上げられたパワー/スラッシュ・メタル然とした内容となっています。
さりとて、別にドラマティック路線の楽曲が姿を消してしまったわけではなく、ちゃんと「歌う」Voに、相変わらず劇的にハモるツインG等、聴き進めるに従ってその手の楽曲が顔を覗かせる本編は、核の恐ろしさについて
…続き

DRIFTER-Reality Turns to Dust ★★ (2013-01-07 22:11:38)

'83年、スイスはチューリッヒにおいてピーター・ヴォルフ(G)を中心に結成。バンド初期の活動(ロゴ制作とか)にはCELTIC FROSTのトム・G・ウォリアーとマーティン・E・エインが関与していたことでも知られる4人組が、'88年に発表した1stアルバム。
畳み掛ける疾走感や、威勢のいい野郎コーラスといったスラッシュ・メタル的アグレッションと、(プロデューサーのカレ・トラップ繋がりでか)同時期のBLIND GUARDIANなんかに通じるファンタジックなドラマ性、それにプログレ・メタル風味の技巧と展開美を詰め込んだパワー/スラッシュ・サウンドは、ひと口に○○風とは括れない個性を感じさせてくれます。
ただ、たまに朗々と芝居がかった歌唱を披露するVo、起伏の激しい曲展開を堅牢に支える楽器陣など、1つ1つの要素を抜き出して評価すれば高品質なのに、何故かトータルだと今ひとつモッサリとし
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DEATHROW-Deception Ignored ★★ (2013-01-06 20:39:24)

Gの片割れをトーマス・プリーベからウヴェ・オスターレーナーに代え、'88年に発表されたこの3rdアルバムをもってDEATHROWはサウンド・スタイルを大幅に刷新。
相変わらずスラッシュ・メタル以外の何物でもない作風を貫いてはいるのですが、前2作で聴かせてくれた本能任せの突進感覚が後退して、代わりに、理性的なリフ/リズム・チェンジを仕込んだ曲展開や、10分に及ばんとする長尺曲にチャレンジする等、プログレ・メタル・テイストをクローズアップ。いかにもHM然とした脳筋チックなモノから、何やらアーティスティックなイラストへと変化を遂げたアートワークもそのことを如実に表していますね。
多少サウンドが複雑さを増したとは言え、そこは西ドイツきっての暴走軍団として勇名を轟かせたバンド。相変わらず人並み以上のスピード感覚は全編に亘って発揮されていますし、ツインGが随所で劇的に奏でるウェットなメロ
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ACCUSER-Who Dominates Who?-Who Dominates Who ★★★ (2013-01-05 23:16:04)

滅法男臭ぇ野郎コーラスによりシャウトされる
“WHO!DOMINATES WHO!”のサビメロにアガリまくる
男おいどん系スラッシュの名曲。
ライブで聴いたらさぞかし盛り上がること請け合い。

ACCUSER-Who Dominates Who?-Symbol of Hate ★★★ (2013-01-05 23:07:41)

アルバム中では比較的ストレートに
畳み掛けて来るスラッシュ・ソング。
濁声で男臭さを撒き散らすVoと
ガチムチ感演出に大きく貢献するリフ&リズム、
メロディアスに切り込んでくるGソロの
カッコ良さにはテンションが上がりますね。

ACCUSER-Who Dominates Who?-Master of Disaster ★★★ (2013-01-05 23:00:49)

OPナンバーにして、いきなり7分半もある
大作ナンバーですが、噛み付くように歌う剛直なVo、
鋭利且つソリッドに刻まれるGリフ、
タイトなリズム・ワークで焦燥感を煽るDsとが
押せ押せで畳み掛けてくるので退屈する暇はありません。
トラディショナルなメロディを奏でるGソロも良い感じです。

ACCUSER-Who Dominates Who? ★★★ (2013-01-04 22:34:25)

アートワークに託された、実験に失敗して半人半機の身となり次第に人間性を失っていくキャラクター「ウルトロン6」の内部で起こる“人間”と“機械”の葛藤を描き出す・・・というコンセプトは実に立派なのだけど、肝心のイラストがパッと見、赤ん坊とロボットが戯れてるだけにしか見えずトホホ・・・な、'89年発表の2ndフル・アルバム。
野太いVoに、滅法男臭いコーラス、鉄材から削り出したようなソリッドなGリフを刻み倒す一方、ヨーロピアンな湿り気を帯びたメロディも劇的に紡ぎ出すツインGとが、切迫感を湛えたタイトなリズムに乗って猛進するパワー・サウンドが、まさしくドイツ産ならではの質実剛健さを伝えてくれて、ひたすらにカッコイイ。
大作主義を打ち出している割に、リズム・パターンのバリエーションが乏しいせいで長尺曲だと中弛みを感じてしまうのが玉に瑕ですが、逆にコンパクトに締まった①⑤⑥みたいな楽曲は
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SHAH-Beware-Threshold of Pain ★★★ (2013-01-03 20:32:22)

この曲に限ってはVoが「歌っている」こともあり、
かなり正統派HM風味が強く感じられ、
実際、劇的且つ緩急を飲み込んだ曲展開も
それを裏付けてくれています。
アルバムのクライマックスを飾るに相応しい
堂々たる名曲です。

SHAH-Beware-Age of Dismay ★★ (2013-01-03 20:30:36)

アルバムでは比較的ストレートにスラッシュ色が
打ち出されている楽曲ですね。
青臭いコーラスがせっかくの迫力を減じてしまっている感が
無きにしも非ずですが、それでもカッコイイものはカッコイイ。

SHAH-Beware-Save the Human Race ★★★ (2013-01-03 20:28:11)

疾走感よりもグルーヴィなノリの良さが際立つ
楽曲ですが、クランチーな音作りと切れ味鋭い
演奏のお陰でマッタリ感は皆無。
図太い音色で唸りを上げてアクセントを加える
Bもカッコイイですね。

SHAH-Beware-Total Devastation ★★ (2013-01-03 20:23:16)

スラッシュ・メタルとしては少々スロー・スタート気味かな?
と思わせておいて、聴き進むに従ってグングンとテンションが
高まっていく構成。特にキリリと冷えた音色でGが滑らかに
切り込んで来るラスト・スパート部分のカッコ良さは格別です。

SHAH-Beware ★★★ (2013-01-03 19:07:32)

シャー!(挨拶)「ソビエト連邦初のスラッシュ・メタル・バンド」として話題を読んだ3人組が、'88年にATOM H RECORDSからリリースした(テイチクから国内盤も出た)1stアルバム。
昔聴いた時は、トリオ編成、吐き捨て型のハイピッチVo、それに1曲目のタイトルが“TOTAL DEVASTATION”ということもあって「DESTRUCTION影響下のバンド」との印象を受けたのですが、今回改めて聴き直してみたら、歌にしろ演奏にしろ楽曲にしろ、別にDESTRUCTIONっぽさは然程でもなかったなぁ、と。
疾走感自体は大したことないのですが、演奏にはキレがあり、ザクザクと小気味良く刻まれるGリフ、随所で差し込まれるキンと冷えた滑らかなメロディ、そしてタテノリで突っ走るリズムからなるサウンドは、むしろベイエリア出身のその手のバンドに近しい印象。寒々しく底冷えする反面、カラッカラに
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ISSA-Can't Stop ★★★ (2012-12-29 11:37:30)

イッサ、3枚目の作品は80~90年代に活動していたメロディアスHRバンドの楽曲を集めたカヴァー・アルバム。(アレンジは現EDEN'S CURSEのアレッサンドロ・デル・ベッキオが担当)
普通、この手の企画盤はマーケティング的な観点からも、ある程度名の知れたアーティストの楽曲をカヴァーするのが常道ですが、本作はそこを敢えて外し、大成せずに埋もれてしまったバンドの名曲群を掘り起こしている点がユニーク。マーケティングよりも趣味性を優先したかのようなこの企画、まるでFRONTIER RECORDS社長セラフィノ・ペルジーノ氏の「俺が聴きてぇんだから、細けぇことは良いんだよ!」との決意表明が聞こえてくるかのようです。
本編に登場するバンドは、AVIATORにREGATTAにBOULEVARD・・・と名前を挙げただけで「ああ、あれね」となる方は相当なマニアとお見受け致します。個人的に半数
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ISSA-The Storm ★★ (2012-12-29 00:06:55)

ゴージャスな美貌のみならず、ハスキーな歌声の素晴しさ、そして何よりデビュー作『SIGN OF ANGELS』の飛び抜けたクオリティの高さで話題を呼んだイッサ嬢が、再びFRONTIER RECORDS人脈に連なるソングライター/ミュージシャン勢と共に制作、'11年に発表した2ndアルバム。
デビュー作のどういった要素がリスナーに受けたかを的確に把握し、楽曲のフック、キャッチーなサビメロ、壮麗なアレンジをより一層研磨することによって「哀愁のハードポップ・サウンド」の魅力を素直に伸ばしてみせた本作の質の高さは、カラータイマーみたいな(?)のKeyリフが印象的なOPナンバー①を聴いただけでハッキリと伝わってきます。
ただ、関わったソングライターの資質の差異なのか、今回は北欧的な冷ややかな哀感は少々減退した印象で、全体としてはより普遍的なメロハー・テイストが強まった感あって、別にこれは
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ISSA-Sign of Angels ★★★ (2012-12-27 21:10:56)

端麗な容姿と卓越した歌唱力を兼ね備えるノルウェーの歌姫、イッサことイサベル・ウーヴェスヴェンが'10年に発表した1stアルバム。
見目麗しいアートワークからも明らかなように、ソプラノ・ボイスか、はたまたオペラティックなスタイルで歌い出しそうなゴージャスな美貌の持ち主のイッサ嬢ですが、その声はどちらかと言えば「お転婆」系(死語)で、ハスキーな声質はロック・シンガー然としたパンチの効き具合。
10代の頃からプロキャリアを積んでいるだけ合ってその実力は確かな上に、FRONTIER RECORDSの全面バックアップを受け、参加ミュージシャンもソングライターも腕利きの職人揃いとあっては、これはもうレベルの低い作品が出来上がるわけがありません。
事実、エッジを失うことなく哀メロのフックに磨きのかけられた、華やかなハード・ポップ・サウンドは出色の出来栄え。キャッチーなサビメロからヒン
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AT VANCE-Only Human ★★★ (2012-12-26 21:36:37)

オリバー・ハートマン(Vo)在籍時代最後の作品となってしまった'02年発表の4thアルバム。
こちらのサイトでの得票数からも明らかな通り、3rd『DRAGONCHASER』の行き詰まり感を吹き飛ばした快作として高評価を獲得している本作ですが、そのことはわざわざ音を聴くまでもなく、前作のチープなイラストとは天と地ほどにグレードに差があるアートワークを見ただけで窺い知ることが出来ます(笑)。
サシャ・ピートをプロデューサーに迎え、一層硬質に引き締まったサウンド・プロダクションはもとより、『DRAGONCHASER』で指摘されたメロディの練り込み不足も解消の方向へ向かっているようで、キャッチーな味わいが強化された②とか、勇ましくギャロップする④のような、従来にはなかったAT VANCEの新たな魅力をアピールする楽曲が収められている点も評価ポイント。
あと個人的に嬉しいのが、疾
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AT VANCE-Heart of Steel-Goodbye ★★★ (2012-12-23 09:06:35)

ネオクラシカルHMと言ったらこれでしょ?
と言わんばかりにコブシの効きまくった
オリバー・ハートマンの歌うメロディに
悶絶させられっ放しの逸品。

AT VANCE-Heart of Steel-Princess of the Night ★★★ (2012-12-23 09:04:22)

ROYAL HUNTのアンドレ・アンダーセンなんかにも通じる
メロディ・センスを感じます。
冷たくも悲哀に満ちた泣きメロに思わず視界が
滲んでしまいますよ。

AT VANCE-Heart of Steel-Soldier of Time ★★★ (2012-12-23 09:00:48)

AT VANCEが誇る至高のスピード・ナンバー。
「民俗音楽風」と評されたどこか物悲しいGリフ、
北欧メタル風のドラマティックな構築美、
ジャーマン・バンドならではの力強い疾走感とが
三位一体となって織り成すネオクラワールドに
心臓がバクバクと高鳴りますね。

AT VANCE-Dragonchaser ★★ (2012-12-21 23:06:00)

気合を入れて「ニーベルンゲン伝説」を基にしたコンセプト・アルバムを作ってみたのに、なぜかイマイチ評価の芳しくない'01年発表の3rdアルバム。
しょっぱ過ぎるジャケット・アートワークが最大の理由・・・ってことはないでしょうが、それにしたってB級メタル・バンドの自主制作デビュー盤かと見紛うチープなイラストが、せっかく用意したコンセプト・アルバムという立派な器に水を差している感は否めません。
まるでイタコを召喚してオーラフ・レンク(G)にイングヴェイの生霊を憑依させたかのような、イングヴェイ以上にイングヴェイっぽい劇的なOPナンバー①、「よくもまぁこんなに哀しい歌メロを思いつくな」と感心させられるほど悲壮感漂う⑥等、AT VANCEの刻印が押された名曲で要所が締められているため、前2作を気に入った方を失望させないだけの完成度はちゃんと備わっているんですけどね。
ただ、オーラ
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AT VANCE-No Escape-No Escape ★★★ (2012-12-21 22:37:52)

人気ないですが、個人的には1stアルバムのハイライト。
聴いているだけで床をのたうち回りたくなるほど
コブシ回りまくりの歌メロには「ネオクラ・メタル」の
魅力が凝縮されています。
北欧風ネオクラシカル・メタル・バンドとしてAT VANCEの
頂点は1stだったかもしれませんね。

AT VANCE-No Escape-Flying High ★★★ (2012-12-21 22:34:51)

ジャーマン・メロスピ・メタル的な
パワフルな疾走感が持ち味のOPナンバーですが
暗い憂いと緊張感を湛えたサビメロの展開が
このバンドならでは。初めて聴いた時は
「ホントにドイツのバンド?」と思いましたね。

AT VANCE-Heart of Steel ★★★ (2012-12-19 22:32:25)

ツインG体制へと移行して、衝撃のデビュー作『NO ESCAPE』から僅か半年足らずのインターバルでリリースされた2ndアルバム。しかもこれが、1stに勝るとも劣らないネオクラ・メタルの傑作ですからね。
風貌の冴えないオッサン・バンドだったせいか(?)、当時、同じくらい注目を集めていた後発デビューのSONATA ARCTICAに人気面ではすっかり水を明けられてしまうことになるわけですが、個人的には、より硬派なメタル・サウンドを実践する彼らの音の方が好みでした。フォーキーな寒々しさと叙情性、ネオクラ・メタルならではの構築美、そしてパワー・メタリックな疾走感とが一体となった①②の流れは、聴く度に全身の血が沸き立つAT VANCE史上、いやさ北欧メタル史に残る名曲ですし(いやドイツのバンドなんですけどね)、重厚なエピック・チューン④、コブシの効いた荒涼たる歌メロに「これぞネオクラシカル!」
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AT VANCE-No Escape ★★★ (2012-12-18 22:36:42)

来年初頭にAT VANCEの初来日公演が決定したと耳にして、思わずCD棚から引っ張り出してきて久々に聴き直している、'99年発表の1stアルバム。
本作はリリース当時BURRN!!誌で高得点を叩き出し、またHR/HMファンの間でも「凄いバンドが現れた!」と話題になった作品だけあって、その完成度の高さには抜きん出たもの有り。オーラフ・レンクのテクニカルなネオクラGプレイと、レンジの広いオリバー・ハートマンのパワフルなVo(ちょっとジェフ・スコット・ソート似)を両輪に、スピーディ且つドラマティックに疾走する北欧風様式美HMサウンドは、北欧メタル的な線の細さとは無縁の、例えば独産パワー・メタルに通じる強靭な足腰も兼ね備えています(例えばも何もドイツ出身バンドなんすけどね)。特に、ダークな緊迫感を湛えた劇的な歌メロに思わず万歳三唱したくなるスピード・ナンバー①②は、ネオクラ・メタル・ファン
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BABE RUTH-Amar Caballero ★★ (2012-12-17 22:14:25)

マカロニ・ウェスタンのテーマ曲をカヴァーしていることで有名な(?)、英国はハートフォードシャー出身の5人組が'74年に発表した2ndアルバム。
それ目当てで彼らのカタログを集めるようになった身ゆえ、カヴァー曲不在の本作は購入が後回しになっていましたが、さりとて、このアルバムが1stや3rdに比べて聴き劣りするかと言えば、当然そんなことはなく。
ダイナミックなガブリ寄りから一音入魂の繊細な表現力まで、多彩にして振れ幅の大きなアラン・シャックロック(G)とジェニー・ハーン(Vo)のパフォーマンスを主軸に、プログレ、クラシック、ジャズ、ファンク、フラメンコの要素、それにスパニッシュ・フレーバーから東洋風味薫るメロディまで豪快に取り込んで血肉へと変えた、懐の深い個性派HRサウンドは相変わらず際立っています。
ヒプノシスが手掛けたアートワークや、ストリングスにフルート、果てはラッ
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PARADOX-Tales Of The Weird-Brainwashed ★★★ (2012-12-16 22:45:14)

アップテンポではあるものの、
スラッシュというよりは正統派HM寄り。
エピック・メタルばりの力強さと
スケール感を伝えるサビメロがカッコイイったら。

PARADOX-Tales Of The Weird-Day of Judgement ★★★ (2012-12-16 22:40:57)

決してメロディを見失わない硬派なVoとツインG、
破壊的なGリフ、それに重量感溢れるリズムとが
重心低く突進する「これぞPARADOX!」な
パワー/スラッシュ・ナンバー。血圧が上がりますよ。

PARADOX-Tales Of The Weird-Brutalized ★★★ (2012-12-16 22:36:55)

憂いを帯びたメロディを硬派に歌うVo、
攻撃的に畳み掛けるリフ&リズム、
ドラマティックに絡み合うツインG、
それでいながら肉体に訴えかけるキャッチーさも
併せ持った、スラッシュ/パワー/正統派へヴィ・メタルの
美味しいトコ取りな名曲。
個人的にはアルバムのハイライト・ナンバーです。

PARADOX-Tales Of The Weird-Tales of the Weird ★★★ (2012-12-16 22:29:01)

ドラマティックな導入部に、ツインGの劇的な絡みを
活かした曲展開、それに10分に及ばんとする大作主義など、
元々アルバム『TALES OF THE WEIRD』が
名作『HERESY』の続編として制作された
(その後コンセプトが変更された)という、
その名残りを感じさせてくれる名曲です。
終始パワフルに突っ走って、大作曲にありがちな
もったいぶった部分が皆無なのがこのバンドらしい。

PARADOX-Tales Of The Weird ★★★ (2012-12-15 21:45:14)

3年振りの新作ですが、それぐらいのインターバルだとPARADOXの場合「お、今回は早かったな」とか思ってしまいます。解散宣言まで飛び出したその3年間の波乱万丈っぷりに関しては国内盤解説に詳しいのですが、読みながら「もう'12年のベスト・アルバムはコレで決まりでいいや」とか思ってしまいましたよ。
実際お世辞でもなんでもなく、ソリッドでありつつ男の哀愁も背負ったチャーリーのVoと、メロディックに切り込んでくるツインG、そして機銃弾の如く速射されるリフ&リズムの猛ラッシュで聴き手を捻じ伏せる、PARADOX流パワー/スラッシュ・サウンドは無類のカッコ良さ。冒頭のスピード・ナンバー三連打や、切れ味鋭い⑨といった楽曲の武骨な畳み掛けには、このバンド不変の美学が宿っています。
今回はデス・メタル・バンド出身ギタリストが新たに加わっているため、更にブルータルな方向へ歩みを進めるのかと思いき
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MAD MAX-Night of Passion ★★ (2012-12-13 22:40:42)

MAD MAXなんて言われると、素肌に皮のベスト着込んだモヒカン頭のメンバーが、改造車にハコ乗りして「ヒャッハー!」と奇声を上げているような世紀末サウンドが思い浮かびますが(どんなサウンドだ)、本作でメイン・ソングライターを務めているのは、CASANOVAやDEMON DRIVE等の活動で名を馳せるあのマイケル・ヴォス(Vo)。ゆえに、全編に亘って重視されるのはアグレッションよりもメロディとハーモニー。
このバンドが前3作をかけて培ってきた、ドイツのバンドらしい質実剛健な正統派HMサウンドと、マイケルが新たに持ち込んだポップでメロディアスなアメリカンHRサウンドが、全く溶け合うことなく、A面とB面でそれぞれ別個に存在を主張している点がちょっと可笑しい本作。
単純に質で言えば、少々野暮ったい前者よりも、哀愁漂う⑤、爽やかで抜けの良いメロハー⑥、ゲスト参加のジョシュア・ペラヒアが
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FOREIGNER-4-I’m Gonna Win ★★★ (2012-12-12 21:55:23)

なぜだか人気のない楽曲ですが、
個人的には『4』の中でも1、2を争うぐらい
お気に入りの名曲。
始まりこそ地味めですが、後半に進むに連れて
熱を帯びていく曲展開、それに何より
ルー・グラムの入魂の絶唱に何度聴いても
痺れまくりですよ。
この曲を聴け!いや、聴いて下さい。

FOREIGNER-4-Urgent ★★★ (2012-12-12 21:48:41)

マイケル・ジャクソンが踊り出しそうな
ダンサブルなビートとモダンなアレンジが印象的。
そう、この曲の肝はサックスですね。

FOREIGNER-4-Juke Box Hero ★★★ (2012-12-12 21:46:52)

なぜか聴いているAC/DCのことが思い浮かぶ
ギンギンにビートの効いたタテノリ・ナンバー。
とはいえ勢いのみならず、キャッチーでフックの
効いたメロディや曲展開をちゃんとちゃんと
備えている辺り、流石FOREIGNER。
アルバムのハイライト・ソングの1つです。

FOREIGNER-4 ★★★ (2012-12-11 22:41:47)

現在までにトータル1700万枚以上を売り上げる、問答無用のFOREIGNERの代表作、'80年発表の4thアルバム。
「産業ロック」のトップランナーでありながら、Keyにべったり頼り切ることを良しとせず、メンバーの個性を活かしたソリッドでハード・ロッキンなサウンドも得意としていた彼らですが、結成メンバーのイアン・マクドナルドとアル・グリーンウッドの脱退が契機となったのか、徐々にこの辺りからポップ路線へとシフトし始めます。「元祖パワー・バラード」と評される④や、ダンサブルなリズムとクールなサックスが印象に残る⑥のような大ヒット曲は、モダンでお洒落なアレンジをふんだんに取り入れ都会的な洗練の度合いを一層高めた「FOREIGNERサウンド」の象徴的存在でしょうか?
勿論、ノリノリのOPナンバー①や、AC/DCばりのタテノリ・チューン②のような、ビートの効いた楽曲も収録されてはいるの
…続き

FOREIGNER-Head Games-Head Games ★★★ (2012-12-10 21:51:20)

ポップ&キャッチーで躍動感溢れるアルバム表題曲。
シングル・カットされたのも納得です。

FOREIGNER-Head Games-Love on the Telephone ★★★ (2012-12-10 21:48:43)

邦題は“真夜中の電話”。
適度にKeyを効かせたキビキビとした曲調に
FOREIGNERらしいヒンヤリとした感触の
哀メロが乗っかった名曲。
さらりとこういうタイプの楽曲を作れちゃうのが
このバンドの凄いところです。

FOREIGNER-Head Games-Blinded by Science ★★★ (2012-12-10 21:46:02)

アルバムのハイライト・ナンバーの1つで
邦題は“科学の影に”。
後半へ向けて尻上がりに盛り上がっていく
ドラマティックな曲展開とルー・グラムの熱唱に
プログレ・ハード風味が濃厚に漂います。

FOREIGNER-Head Games ★★★ (2012-12-09 22:13:59)

ジャケット・アートワークと一部楽曲の歌詞が「性差別」「人種差別」と物議を醸し出したため、FOREIGNERのアルバムとしてはやや不本意なセールス結果に終わってしまった(それでも200万枚以上を売り上げているのだから立派なもんですが)'79年発表の3rdアルバム。
また、バンドの主導権を巡るルー・グラム&ミック・ジョーンズ組と、イアン・マクドナルド&アル・グリーンウッド組による内紛が陰を落としたこともあり、どうにもパッとしない地味な印象を持っていた本作ですが、今回改めて聴き直してみて、そうしたマイナス要素が作品のクオリティに全く悪影響を与えていない事実に驚かされました。
1st収録の“つめたいお前”、2nd収録の“蒼い朝”に匹敵するパンチの効いた逸品は見当たらない代わりに、クールなメロディと練り上げたアレンジに隙なく埋め尽くされた楽曲群は、旧作同様いずれもしっかりと耳を捉える出
…続き

FOREIGNER-Double Vision-Spellbinder ★★★ (2012-12-09 00:09:59)

楽曲自体の素晴しさも然ることながら
この曲ではルー・グラムのシンガーとしての
非凡さが光ります。
楽譜通りに歌っているだけでは決して生み出し得ない
「タメ」と「間」を心得た熱唱にハート鷲掴みですよ。

FOREIGNER-Double Vision-Lonely Children ★★★ (2012-12-09 00:05:43)

邦題は“寂しき子供たち”
この頃は未だ70年代HR風味の名残りが感じられますね。
豪快に繰り出されるGリフとコシの強いリズム、
メロディアスに切り込んでくるKey、その上でタメを
効かせて熱唱するVoが一体となって楽曲を
熱くダイナミックに盛り上げてくれています。

FOREIGNER-Double Vision-Tramontane ★★★ (2012-12-09 00:01:39)

ミック・ジョーンズが「ヨーロッパ方面からの
影響が強く出た楽曲」と語る、透明感と壮大なスケール感を
湛えたスペーシーなインスト・ナンバー。
主役を張るGとKeyが実に良い仕事をしていらっしゃる。

FOREIGNER-Double Vision-Double Vision ★★★ (2012-12-08 23:58:23)

「タイトルは知らないけど聴いたことはある」
って人も多いんじゃないかと思う大ヒットナンバー。
ズンズンと腰に響いてくる、FOREIGNERの中では
比較的ハードな部類の楽曲ですが、哀愁味を増幅する
キャッチーでメロウなサビメロのアレンジが実に絶妙。

FOREIGNER-Double Vision-Blue Morning, Blue Day ★★★ (2012-12-08 23:52:57)

“蒼い朝”という邦題が良いですよね。
ポップなんですが、冷やかでメランコリックな
曲調が、まさしく「都会の憂鬱な平日の朝の空気」を
伝えてくれます。

FOREIGNER-Double Vision ★★★ (2012-12-07 23:52:16)

1st『FOREIGNER』がビッグ・セールスを記録し、一躍「産業ロック」(当時は悪口だったわけですが)のパイオニアとなったFOREIGNER、'78年発表の2ndアルバム。
70年代HRやプログレッシブ・ロックの残滓も聴き取れたデビュー作に比べ、メロディやアレンジ、曲展開、それに演奏がコンパクトに整理され、よりスマートさを増した作風は、いよいよ「FOREIGNERサウンド」の方向性が定まった手応えがひしひしと感じられます。
特に、タイトル通り血が騒ぐOPナンバー①、モダンで冷やかな哀感を漂わす②、腰に訴えかけるハードさを備えたアルバム表題曲⑥は、チャート上位に食い込む大ヒットとなったのも納得の名曲ですよ。
それ以外にも、ロマンティックなバラード③あり、スペーシーなスケール感を有する⑦あり、ただ正確に譜面をなぞるのでは表現し得ない、メンバー同士の阿吽の呼吸が見事に活かさ
…続き

FOREIGNER-Foreigner-I Need You ★★★ (2012-12-06 23:15:48)

この曲におけるリフとリズムの豪快さ、
火花を散らす楽器隊の応酬っぷりは70年代HR的ですね。
これまた1stアルバムでしか聴くことの出来ない
緊迫感とスケール感に満ちた名曲。

FOREIGNER-Foreigner-Starrider ★★★ (2012-12-06 23:12:23)

プログレ・ハード色が強く出た初期FOREIGNERならでは・・・
というか、このアルバムでしか聴くことの出来ないタイプの
濃厚な哀愁を漂わせた名曲。
ルー・グラムのエモーショナルな熱唱に煽られるように
猛烈に咽び泣くミック・ジョーンズのGプレイを聴いて
眉毛が八の字にならん奴はおらんでしょう。

FOREIGNER-Foreigner-Cold as Ice ★★★ (2012-12-06 23:07:47)

邦題は“つめたいお前”
個人的に、数あるFOREIGNERの名曲の中でも
最も愛している珠玉の逸品。
都会的で冷やかな哀感を運んでくるピアノと
レイヤー状に重ねられ楽曲を立体的に彩る
美麗なボーカル・ハーモニーが最高に素晴しい!

FOREIGNER-Foreigner ★★★ (2012-12-05 23:28:39)

現在ではジャンルの一形態を表す言葉として便利に使われている「産業ロック」という呼称ですが、これがFOREIGNERサウンドを揶揄するために生み出された、要するに悪口の類だったと初めて知った時は結構驚きましたね。
尤もこの'77年発表のデビュー作(邦題『栄光の旅立ち』)に関して言えば、音作りといい、アレンジといい、結構「攻めてる」メンバーの楽曲に対するアプローチといい、AOR/産業ロック度は控えめ。むしろ70年代HRやプログレ・テイストの残り香も漂って来る作風は、バンド・メンバーのFOREIGNER以前の音楽的出自を強く意識させる作りです。
特に、ミック・ジョーンズの泣きまくりのGが辛抱堪らん③や、ハード且つダイナミックに展開していく⑩は本作ならではの逸品かと。
一般的に想起される「FOREIGNERサウンド」とは少々趣きを異するものの、幾重にも積み重ねられたボーカル・ハ
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DON DOKKEN-Up From the Ashes ★★★ (2012-12-03 23:36:55)

ドン・ドッケンのソロ・プロジェクト――と言うとドンがムッとするので彼がリーダーを務めるバンド――が、'90年に発表した唯一作。
本作は、スーパー・バンドとしての「名」と、作品としての「実」の釣り合いがしっかりと高いレベルで取れている秀作で、音自体はDOKKEN路線のメロディアスHRサウンドですが、堅実に自分を盛り立ててくれる2人の凄腕ギタリストをバックに従えたドンが、「あ~、嫌いな奴が横から出しゃばって来ないグループってイイなぁ!」(と思ってたかどうかは定かじゃありませんが)と、伸び伸び気持ち良さげに、持ち前のソフトで繊細な歌声を披露しているのが印象に残ります。
主役は飽くまでVoであり、歌とギターが対等に(色々な意味で)火花を散らしまくる作風を期待する向きには物足りなく感じられるかもしれませんが、ハイテク・ギタリスト2人のセンス溢れる演奏と、ドン、ジョン・ノーラム、ピーター
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