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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 3901-3950
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YNGWIE MALMSTEEN-Facing the Animal-Braveheart ★★★ (2012-10-29 21:39:16)
疾走曲ではなく、コージーのドラミングが映える
力強く勇壮な楽曲で幕が上がる構成に、イングヴェイの
コージーを尊重する姿勢が感じられて好感度が上がります。
ケルティックなメロディが新生面を感じさせてくれる名曲で、
エンディングのブレイク前でピアノが閃く
ドラマティックなアレンジには、「やられた!」
と額をピシャリと叩いてしまいました。
YNGWIE MALMSTEEN-Magnum Opus ★★★ (2012-10-28 22:49:32)
『MAGNUM OPUS(超大作)』というタイトルの語感と、ジャケットにフィーチュアされたイングヴェイのドヤ顔とが相俟って絶妙にイラッとさせられる(笑)、'95年発表の8thアルバム。
前作『THE SEVENTH SIGN』の作風を継承し、バラエティ豊かに取り揃えられた楽曲1つ1つは良く出来ているのに、通して聴くとどうにもピリッと締まらない印象が強いのは、マイク・ヴェセーラのVoから今ひとつ覇気が感じられないせいか、はたまた生煮えなサウンド・プロダクションのせいか。「イングヴェイは同じシンガーと2枚続けてアルバム作るとテンションが落ちる」なんて囁かれ始めたのはこの頃からでしたっけ?(本作発表後、マイクはイングヴェイの悪妻アンバーとの浮気疑惑も掛けられクビになってしまった)
爪弾かれるアコギから疾走へと転じる華麗なる様式美に満ちた“VENGIANCE”、ヘヴィな“TOMORR
…続き
YNGWIE MALMSTEEN-Magnum Opus-Fire in the Sky ★★★ (2012-10-28 22:48:52)
「アルカトラスっぽい」という意見を読んで
ああ、そういえば確かに、と膝を打ちました。
ヘヴィ・メタリックでタイトに締まった“NEVER DIE”や
“VENGIANE”とは異なる、優雅で劇的な疾走感が
堪能できる名曲です。
アルバム自体はやや地味な『MAGNUM OPUS』ですが、
この名曲が終盤にあるお陰で、聴き終えたあとは
何だか凄い名盤を体験したような気分になれますよ。
YNGWIE MALMSTEEN-Magnum Opus-Vengeance ★★★ (2012-10-28 22:42:49)
クラシカルなフレーズから
アコギのイントロから疾走へと転じる
曲展開など、非常に判り易い形で
イングヴェイの魅力が凝縮された
スピード・ナンバーの名曲です。
YNGWIE MALMSTEEN-The Seventh Sign-Seventh Sign ★★★ (2012-10-28 00:13:29)
冗長だった『FIRE & ICE』と異なり
『THE SEVENTH SIGN』が構成的に
引き締まって聴こえるのは、この名曲が
アルバムのクライマックス役をきっちりと
果たしてくれているから。
ドラマティックなだけでなく、ライブ映えする
キャッチーさも兼ね備えた正しく
アルバムのハイライト・ソングです。
YNGWIE MALMSTEEN-The Seventh Sign-Crash and Burn ★★★ (2012-10-28 00:08:36)
“NEVER DIE”と双璧を為す疾走ナンバーですが、
こちらはよりクラシカルで優美な雰囲気も漂ってきます。
チェンバロを用いた劇的なアレンジ・センスに
思わず唸らされましたね。
YNGWIE MALMSTEEN-The Seventh Sign-Never Die ★★★ (2012-10-28 00:07:09)
クラシカルな優美さも漂っていた
前作収録の疾走ナンバーと比較すると、
こちらはストレート且つヘヴィ・メタリック。
(&キャッチー)
熱く歪んだマイク・ヴェセーラの
パンチの効いた歌声も楽曲のカッコ良さを
効果的に引き立ててくれています。
YNGWIE MALMSTEEN-The Seventh Sign ★★★ (2012-10-28 00:04:05)
VoをOBSESSION~LOUDNESSのマイク・ヴェセーラに代えて'93年に発表された7thアルバム。オリコン・チャート初登場第2位を記録し、アルバム・リリースに伴う日本ツアーでは武道館公演も実現。更にその模様がWOWOWで放映される等、我が国におけるイングヴェイ人気は本作をもって頂点に達しました。(多分)
彼の最高傑作候補として度々名前が挙がる作品だけに、そのクオリティの高さは指折り。スピード・ナンバーからバラード、ブルージーだったりクラシカルだったりキャッチーでノリが良かったりと、バラエティ豊かに取り揃えられた楽曲はいずれも耳に訴えかける強力なフックを有しています。
収録曲数が絞り込まれたことで前作『FIRE AND ICE』を覆っていた冗長感も取っ払われ、また当初は懸念材料の1つに数えられるぐらいだったマイク・ヴェセーラの歌声が、想像以上にイングヴェイの作る楽曲にハ
…続き
YNGWIE MALMSTEEN-Fire and Ice ★★★ (2012-10-26 23:19:50)
オリコンチャートで遂に1位の座を獲得した'91年発表の6thアルバム(Voは前作同様、ヨラン・エドマン)。ここから次作『THE SEVENTH SIGN』へ至る辺りが、日本におけるイングヴェイ人気の絶頂期でしょうか。
作風を広げに掛かっていた前作『ECLIPSE』と比較すると、ややクラシカルな方向に揺り戻されている印象で、特に、生オケを導入した疾走ナンバー“NO MERCY”と“FOREVER IS A LONG TIME”、それに重厚且つ劇的な“FINAL CURTAIN”は「ビバ・ネオクラシカル!ビバ・イングヴェイ!」と諸手を挙げて叫び出したくなるようなカッコ良さ。
一方で、アルバム全体を俯瞰すると散漫さも目に付きます。1曲1曲は然程悪い出来じゃないのに、似通ったテンポの楽曲が連続する曲順の不味さ(インスト曲の配置も、もう少し考慮の余地があったのでは・・・)や、全15曲収
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YNGWIE MALMSTEEN-Fire and Ice-Final Curtain ★★★ (2012-10-26 23:18:09)
これまた生オケが非常に効果的な
荘厳、重厚、クラシカルと
三拍子揃ったドラマティックなヘヴィ・ナンバー。
悲壮美を帯びたサビメロの素晴しいこと!
YNGWIE MALMSTEEN-Fire and Ice-No Mercy ★★★ (2012-10-26 23:15:06)
“FOREVER IS A LONG TIME”の兄弟みたいな
ドラマティックな疾走曲。
生オケが非常に効果を上げていて、
今にして思うと、後のコンチェルト・アルバムの
布石となった1曲かもしれませんね。
YNGWIE MALMSTEEN-Fire and Ice-Forever Is a Long Time ★★★ (2012-10-26 23:12:57)
皆様の意見に付け加えることは殆どありません。
劇的に疾走するイングヴェイ印の様式美ナンバーにして
アルバムのハイライト・ソングで御座います。
YNGWIE MALMSTEEN-Eclipse-Motherless Child ★★★ (2012-10-25 22:30:59)
高音域で哀愁が滲み出すヨラン・エドマンの
歌声が映える劇的な疾走ナンバーの名曲。
アルバム自体は前作に比べると地味な印象ですが、
この曲におけるGソロを筆頭に、イングヴェイの
Gプレイは完全に事故の後遺症から脱していることが
良く分かります。
YNGWIE MALMSTEEN-Eclipse-Save Our Love ★★★ (2012-10-25 22:25:16)
多くの方が指摘されている通り
溢れんばかりの感情が込められた
泣きのGソロが壮絶なまでに心を打つ
名バラード。まさしく珠玉。
YNGWIE MALMSTEEN-Eclipse-Judas ★★★ (2012-10-25 22:22:29)
水晶細工の如き気品と美しさを放つ
「ザ・北欧メタル」な名曲。
ヨラン・エドマンの泣きを帯びた
歌声が絶品ですね。
透明感を増幅するKeyも◎。
YNGWIE MALMSTEEN-Eclipse ★★★ (2012-10-25 22:18:20)
ジョー・リン・ターナーに引っ掻き回されたことがトラウマになったのか、旧友イェンス&アンダースのヨハンソン兄弟を含む全メンバーを解雇。そして新たに元MADISONのヨラン・エドマン(Vo)ら、自由にコントロール出来そうな(有体に言って地味な)ミュージシャンと共にレコーディングを行い、'89年に発表した5thアルバム。(初回盤はダブルパック仕様)
泣きを伴うクリアなハイトーンVoを筆頭に、北欧出身メンバーによる透明感溢れるパフォーマンスを活かしつつも、従来には見られなかったブルージーな楽曲も収録するなど、作風を意欲的に広げに掛かった姿勢は『ODYSSEY』同様で、あのアルバムにまつわる経験が、(人間関係はともかく)曲作りに関してはイングヴェイに大きな実りをもたらしたことが分かります。
但し、本作はあまり曲順がよろしくない。序盤に並べられたミッド・テンポの“MAKIN' LOVE”
…続き
YNGWIE MALMSTEEN-Odyssey-Hold On ★★★ (2012-10-24 22:24:50)
イングヴェイとジョーの組み合わせの
最良の部分が表れたメロディアスな逸品。
こういう曲を熱唱させるとやはり彼は上手い。
バラードか否かが取り沙汰されていますが、
個人的には、これはバラードではなく
哀愁のメロハーソング、という意見に一票。
YNGWIE MALMSTEEN-Odyssey-Dreaming (Tell Me) ★★★ (2012-10-24 22:18:36)
イングヴェイが手掛けた数あるバラードの
名曲の中でも、個人的にはこれがベスト。
演歌レベルの泣きを湛えたジョーの歌唱と
メロディ、それにGプレイには
号泣せずにはいられませんよ。
ライブ・バージョンも素晴しい出来栄えです。
YNGWIE MALMSTEEN-Odyssey-Faster Than the Speed of Light ★★★ (2012-10-24 22:15:36)
無理矢理詰め込んでるのに
それがキャッチーな味にもなってるサビメロが印象的。
歌詞はレーシング・カーについてですが
明らかに自分に対してのダブル・ミーニングにも
なっていますよね(笑)
YNGWIE MALMSTEEN-Odyssey-Rising Force ★★★ (2012-10-24 22:09:49)
イントロのドラムの連打を聴く度に
血が滾りますね。
ゴリゴリの様式美HMナンバーですが、
適度な遊び心も感じさせるジョーの
歌声がこの曲に独特の個性を付与しています。
YNGWIE MALMSTEEN-Odyssey ★★★ (2012-10-24 20:36:47)
イングヴェイが、ソウルメイト(笑)のジョー・リン・ターナーと組んで作り上げ、'88年に発表した4thアルバム。
いくら彼がワンマンでも、御大リッチー・ブラックモアとアルバムを作ってきたジョーからすりゃ単なる青二才に過ぎなかったことは想像に難くなく、結果、本作はジョーが自分の「色」を明確に打ち出すことに成功した、イングヴェイのアルバムとしては異色の作風に仕上がっています。ポップな“HEAVEN TONIGHT”とか、初めて聴いた時は「勘弁してよ」ってなもんでしたが、その後はライブに足を運ぶ度に「ヘ~ヴン、トゥナイッ!」と大口開けて合唱しましたからね。
イングヴェイ的には、1枚も2枚も上手だったジョーにしてやられてしまったことや、交通事故の後遺症でブクブク太り始めた・・・じゃない満足いくGプレイが出来なかったことが傷となって本作をあまり気に入っていないようですが、内容の素晴しさに
…続き
YNGWIE MALMSTEEN-Trilogy-Magic Mirror ★★★ (2012-10-23 19:40:04)
個人的には、スピード・ナンバーよりも
この手の楽曲に、より「イングヴェイらしさ」を
感じてしまいます。
歌謡曲ばりにコブシの効いたマーク・ボールズの
歌メロに星三つ。
YNGWIE MALMSTEEN-Trilogy-Liar ★★★ (2012-10-23 19:35:47)
故マルセル・ヤコブへの恨み節が綴られた歌詞は
正直くだらないが、曲のカッコ良さは文句なし。
マーク・ボールズの絡み付くような歌い回しと
目の覚めるようなハイトーンを聴くと
「ネオクラシカルってのはこういうことだ!」
と人知れずガッツポーズを決めたくなりますよ。
YNGWIE MALMSTEEN-Trilogy-Fire ★★★ (2012-10-23 19:32:06)
この起承転結が完璧に決まったGソロは
イングヴェイ屈指の名演。
メジャーキーを効果的に用いたメロディ使いや
ポップで洗練された曲調など
ある意味、『TRILOGY』の作風を
象徴する1曲と言えるのではないでしょうか。
YNGWIE MALMSTEEN-Trilogy ★★★ (2012-10-23 19:22:21)
'86年発表の3rdアルバム。珍妙なアートワークを見る度に、学校の美術の課題でこのイラストを描いていたメタル好きのクラスメイトのことを思い出さずにはいられないのですが、それはともかく、内容的には珍妙どころか文句の付けようがないクオリティ。
音質の向上といった基礎部分の改善はもとより、キャッチーさを増した楽曲から、ギリギリ限界まで精度を追求し、(劇中歌ならぬ)曲中歌と言うべき高いドラマ性を有するまでに磨き上げられたイングヴェイのGソロ、それに張りよし/伸び良しのマーク・ボールズの歌声に至るまで、本作をマエストロの最高傑作に推す人が多いのにも合点が行くというもの。
Gに対するカウンター・パートのみならず、バッキングでも良い仕事をしているイェンス・ヨハンソンのKeyプレイや、メジャー・キーをアクセントに用いた“FIRE”(Gソロが感動モノ)のような楽曲が物語る通り、前作を分厚く覆っ
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YNGWIE MALMSTEEN-Marching Out-Don’t Let It End ★★★ (2012-10-22 22:58:42)
ジェフ・スコット・ソートの
歌唱がドはまりしている、
物悲しいけどバラードとは異なり、
センチメンタルだけどなんだけど
線の細さをまるで感じさせない
熱く激しく物悲しい名曲。
YNGWIE MALMSTEEN-Marching Out-Anguish and Fear ★★★ (2012-10-22 22:52:17)
イングヴェイのGとイェンスのKeyが真っ向ぶつかり合う
ど直球の様式美HMナンバー。
“序曲1383”とセットでお楽しみ下さい。
次作以降、KeyのGのカウンター・パートとしての役割は
どんどん減っていくことになるので、余計にこの曲の
カッコ良さが際立ちます。
YNGWIE MALMSTEEN-Marching Out-I Am a Viking ★★★ (2012-10-22 22:47:06)
イングヴェイも、所謂「ヴァイキング・メタル」の
ルーツの1つに挙げられるよね、とか思わされる名曲。
ジェフ・スコット・ソートが歌うためにあるような
熱く激しく、それでいて悲しくもあるサビメロを
聴く度に血沸き肉踊ります。
ジェフ&マルセル・ヤコブはTALISMANの来日公演でも
この曲をちらっと披露していましたっけね。
YNGWIE MALMSTEEN-Marching Out-Disciples of Hell ★★★ (2012-10-22 22:37:13)
イングヴェイの全ての名曲の中でも
トップ集団に余裕でランクイン可能な名曲。
サタニックな歌詞といい、作品全体を覆う
禍々しくオーラに、ヴァイキング・メタルに
通じる勇壮且つ劇的な曲調・・・
初期様式美HM路線の最高到達点の
1つではないでしょうか。
YNGWIE MALMSTEEN-Marching Out ★★★ (2012-10-22 22:31:41)
VENOMの『WELCOME TO HELL』がSHM-CD化された際、ファンの方が「何という資源の無駄遣い」と自虐的に書いているのを読んで笑ってしまったのですが、イングヴェイ的には、さしずめこのアルバムがそれに該当する・・・のではないかと。
数年前、リマスター&SHM-CD化に釣られて本作の紙ジャケ盤を買い直したのですが、スピーカーの前にぼろいカーテンが垂らされているような筋金入りの低音質に劇的な改善は見受けられず(多少なりとも良くなってはいますが)、「やっぱ元が悪過ぎるとリマスターにも限界があるよなぁ」と溜息をついた次第。
しかし多くの方々が指摘されている通り、ここに収められた楽曲はメチャ強力。どんどん洗練されていく次作以降に比べ、全編を分厚く覆うダーク且つマイナーな雰囲気と、パワー・メタル的なササクレた攻撃性を孕んだネオクラ・チューンの数々は、いずれも甲乙付け難い名曲揃
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YNGWIE MALMSTEEN-Rising Force-Icarus’ Dream Suite, Op. 4 ★★★ (2012-10-21 17:09:41)
速弾きのみなならず、イングヴェイは
情感豊かにアコギ爪弾かせても
素晴しい腕前を発揮するという事実を
デビュー作にして早くも披露。
冒頭部分だけでご飯のおかわりが
出来ちゃう勢いですよ。
YNGWIE MALMSTEEN-Rising Force ★★★ (2012-10-21 17:06:43)
イングヴェイ・マルムスティーンが1枚看板を背負って、HR/HMシーンに打って出た記念すべき作品なれど、インスト物はあまり嗜まない身ゆえ、彼のカタログの中では比較的手が伸びる率は低め。
正確にはジェフ・スコット・ソートが歌う楽曲も2曲ほど収められてはいるのですが、どちらもイングヴェイなら片手間に書けちゃいそうな小粒な楽曲の上、今でこそ実力派シンガーとして鳴らすソートの歌声もこの頃はかなり青臭い感じで、それが印象の残らなさに拍車を掛けています。尤も、もしこのレベルの楽曲がポッと出の北欧メタル・バンドのデビュー作に収録されていたら、「期待の大型新人登場!」と大騒ぎしたに違いありませんが。
歌入りナンバーの影が薄い理由は他にもあって、その最たるものが、美旋律とネオクラシカルなドラマに彩られたインスト曲のインパクトのデカさ。現在でもライブの重要なレパートリーである“BLACK STAR
…続き
TANK-War Nation ★★ (2012-10-20 00:04:35)
ドゥギー・ホワイト(Vo)が加入して、さてどうなることやらと心配していましたが、取り敢えず順調に新作を発表してくれたので、まずは一安心。
バンドの創設者たるアルジー・ワードが脱退し、彼の歌声が担っていた「傷つき、埃と油塗れになりながらも巨体を軋ませつつ突き進む」TANKのイメージが薄れてしまったことに対し、「こんなのTANKじゃない」との感想を抱く気持ちは分からなくもありません。
しかしながら、荒くれたGリフと男泣きのメロディをクリエイトするミック・タッカー&クリス・エヴァンスの鉄壁のGチームに加えて、ドゥギーという伸びやかに歌えるシンガーを得たことで、よりドラマ性が強化された楽曲の数々がブリティッシュHMとして高い完成度を提示していることは誰の耳にも明らか。
cri0841さんが指摘されている通り、前作収録の“PHOENIX RISING”級のキメ曲が不在の本編は少々
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UFO-Lights Out in Tokyo ★★★ (2012-10-18 21:25:15)
UFOが'92年に行った来日公演の模様を収めたライブ盤。ちなみにラインナップはフィル・モグ(Vo)&ピート・ウェイ(B)に加えて、元STAMPEDEのローレンス・アーチャー(G)、それにPAT TRAVERS BAND他の活躍で知られるクライヴ・エドワーズ(Ds)という面々。
さて。そんな本作最大の聴き所は、久々に実現したブリティッシュ・レジェンドの降臨にアガりまくる観客の熱狂振り。特に往年の名曲が連打される7曲目以降の怒涛の盛り上がりは、マイケル・シェンカーやアンディ・パーカーの不在を埋めて余りある凄まじさで、観客の好反応に終始ご機嫌で熱の篭ったパフォーマンスを披露するメンバー同様、聴いているこっちも昂ぶりまくりです。
そうした中盤~後半戦に比べると、新曲(当時)中心の前半が物足りなく感じられるのも無理からぬことなわけですが、ただ個人的には、寧ろ思った以上に新曲が好リアクシ
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STAMPEDE-A SUDDEN IMPULSE-HOMEWARD BOUND ★★★ (2012-10-17 22:14:11)
抜けよく掻き鳴らされるアコギが
運んでくるアメリカンな開放感と
仄かに哀愁を帯びたメロディと、
ローレンス・アーチャーのGプレイが
絶妙なハーモニーを奏でる、
3rdアルバム屈指の名曲。
リラックスしたリューベン・アーチャーの
歌も美味です。
STAMPEDE-A SUDDEN IMPULSE-HARD ROCK HELL ★★ (2012-10-17 21:59:47)
タイトルからも伝わって来る通り
3rdアルバム中、最もハードにロックしているナンバー。
味わい深い熱唱を聴かせるリューベンと
歌心溢れるフレーズを紡ぐローレンス、
アーチャー親子のブランクを全く感じさせない
パフォーマンスが堪能できます。
STAMPEDE-A SUDDEN IMPULSE ★★ (2012-10-17 19:49:06)
STAMPEDEが'11年に発表した、実に27年ぶりとなる3rdアルバム。
勿論、シンガーはリューベン・アーチャーその人。スケジュールの都合から全面参加とはいかなかったものの、義理の息子ローレンス・アーチャーもギタリストとして、曲作りのパートナーとしてアルバム作りに大きく貢献しています。
1st『THE OFFICIAL BOOTLEG』の如きハード・ロッキンな色合いは望むべくもなく、年齢を重ねたオリジナル・メンバーの外見相応に落ち着きの感じられる、言ってしまえば茶色いサウンドゆえ「STAMPEDEの新たなマスターピース!」とか「入門編にピッタリ!」とか絶賛できる内容ではありません。
ありませんが、還暦をとうに過ぎてなお全く衰えの感じられない、いや寧ろますます燻し銀の魅力を増したリューベンのジェントリーな歌声や、相変わらずエモーショナルに良く歌うローレンスのGプレイが映
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STAMPEDE-HURRICANE TOWN-LOVE LETTERS ★★★ (2012-10-17 19:47:02)
2ndアルバムの方向性を示すかのように
軽快に弾むポップ・チューンながら、
個人的にはアルバムでも1、2を争う名曲ではないかと。
ゲスト参加という枠を逸脱して良い仕事しまくりな
マーク・スタンウェイの高揚感溢れるKeyが
本曲の肝です。
STAMPEDE-HURRICANE TOWN-GIRL ★★ (2012-10-17 19:44:17)
溌剌としたアメリカンなノリも感じられる曲調ながら
ブリッジ部分から滲み出す哀愁と、
華麗且つエモーショナルに歌うローレンス・アーチャーの
Gソロが良いアクセントとなっています。
STAMPEDE-HURRICANE TOWN-HURRICANE TOWN ★★★ (2012-10-17 19:37:57)
デビュー・アルバムにも収録されていましたが、
勿体つけたイントロが装備された分、
こっちのバージョンの方がドラマ性がアップしています。
ゲイリー・ムーアかマイケル・シェンカーか、
といった趣きで泣きまくるローレンス・アーチャーの
Gソロを聴くと、後に彼がUFOに加入した理由も
良く分かります。
STAMPEDE-HURRICANE TOWN ★★ (2012-10-15 22:25:39)
金は出し渋るくせに、アルバム制作にはあれこれと口出したがるPOLYDORの横車によって、英国の曇天を思わせた1st『THE OFFICIAL BOOTLEG』に比べると、(快晴とまではいかないまでも雲間からお日様が覗く程度には)ライト&ポップな方向へとその作風が変化を遂げた'83年発表の2ndアルバム。
ライブならではの熱気と勢いも加味されていた前作と続けて聴くと、和やかさ大幅増の楽曲の変貌振りに驚かれるかもしれません。(両アルバムに収録されている⑥⑧の違いを聴き比べてみるのも一興かと)
尤も、『THE OFFICIAL~』に先んじデビュー・シングルとしてリリースされたキャッチーな名曲“酒と薔薇の日々”や、Keyを上手に取り入れた12インチEPの作風からも明らかな通り、元来ポップ・センスには長けていたバンドゆえ、個人的にはこのサウンド・スタイルも十分「有り」。リューベン・アー
…続き
STAMPEDE-THE OFFICIAL BOOTLEG-DAYS OF WINE AND ROSES ★★★ (2012-10-14 21:23:40)
“酒と薔薇の日々”という秀逸な邦題で知られる名曲。
STAMPEDEのデビュー・シングルでもありました。
ポップ&キャッチーな曲調が、
バンドの優れた作曲センスを伝えてくれます。
個人的にはライブ・バージョンよりも
Keyがたっぷりと取り入れられた
12インチEPバージョンの方が好きですね。
STAMPEDE-THE OFFICIAL BOOTLEG-MOVING ON ★★★ (2012-10-14 21:20:18)
タイトルに相応しく、せかせかと
忙しなく駆け抜けていくHRナンバー。
ここでもハイライトはローレンス・アーチャーの
構築美溢れるGソロ。
また、Voが下手だと聴いてられないタイプの
楽曲なのですが、これを見事に歌いこなす
(NWOBHMのヘタウマ系とは一線を画す)
確かなテクとハートを兼ね備えた
リューベン・アーチャーのVoも白眉。
STAMPEDE-THE OFFICIAL BOOTLEG-MISSING YOU ★★★ (2012-10-14 21:14:44)
劇的なイントロだけでグッと
コブシを握り締めてしまうアルバムOPナンバー。
ローレンス・アーチャーの華やかでドラマティックな
Gプレイが素晴しいったら!
ライブならではのタメを効かせてブリティッシュな
憂いを帯びたメロディを熱唱するリューベン・アーチャーの歌声、
あと攻撃的なコリン・ボイドのBプレイも秀逸。
要するに全部素晴しい名曲ってことですね。
STAMPEDE-THE OFFICIAL BOOTLEG ★★★ (2012-10-13 21:18:23)
こんなタイトルですが、メジャーのPOLYDORから'82年に発表されたれっきとした1stアルバム。
レーベル側が原盤費用をケチったせいでライブ盤でアルバム・デビュー、オマケにバンド側の意に沿わぬ音源を使用されるというダブル・パンチを食らいながらも、マットに沈むどころか、逆に矢吹ジョーばりのクロスカウンターで聴き手をノックダウンするだけの威力を秘めた1枚となっております。
観客の盛り上がりに後押しされて、フィル・モグ的な滋味を感じさせる、くぐもった歌声で憂いを帯びたメロディを熱唱するリューベン・アーチャー(Vo)と、劇的な構築美&泣きを発散するローレンス・アーチャーのGプレイを軸に、生き生きとしてハイエナジーな楽曲の数々は全8曲、いずれもNWOBHMならではの攻撃性と、耳馴染みの良いキャッチネスを兼備した逸品揃い。(派手に動き回るBもナイス)
取り分け、UFOとPRAYI
…続き
STAMPEDE (2012-10-13 21:17:02)
NWOBHMの親子鷹(義理ですが)ことリューベン・アーチャー(Vo)とローレンス・アーチャー(G)が中心となって結成。STAMPEDEというバンド名は、彼らがそれ以前に在籍していたジミー・ベイン率いるWILD HORSESからヒントを得て名付けられたとのこと。
'82年にPOLYDOR RECORDSからシングル“DAYS OF WINE AND ROSES”を発表してデビュー。翌年にはライブ盤兼1stアルバムの『THE OFFICIAL BOOTLEG』を、'83年にはMAGNUMのKey奏者マーク・スタンウェイのセッション参加を仰いでレコーディングされた2ndフル『HURRICANE TOWN』を相次いでリリースするも、結局その他多くのNWOBHM勢同様、最後までレーベル側のサポートに恵まれずバンドは解散。
父・リューベンは堅気の道を選び、息子・ローレンスはその後フィル・
…続き
BABE RUTH-Babe Ruth-Jack O'Lantern ★★★ (2012-10-11 21:31:20)
アッパーなジェニー・ハーンのVo、
賑々しく跳ね回るリフ&リズムと、
ホンキートンク調のピアノが
狂騒的にはしゃぎ回る
寝た子も起きるハイテンションな
ハード・ロックンロール。
BABE RUTH-Babe Ruth-The Dutchess of Orleans ★★★ (2012-10-11 21:22:53)
邦題は“オリアンズの公爵夫人”
『ベルサイユのバラ』でフランスの歴史を勉強した身からすると
“オルレアン公爵夫人”のような気もするのですが。
ともあれ、アルバム中最も濃厚なプログレ・テイストを
伝えるこの曲は、アラン・シャックロックのGと
ジェニー・ハーンのVoが情熱的に泣きまくる
劇的極まりない名曲に仕上がっております。
BABE RUTH-Babe Ruth-A Fistful of Dollars ★★★ (2012-10-10 21:34:32)
1stに続いてマカロニ・ウェスタン
(セルジオ・レオーネの『荒野の用心棒』)の
名曲をカヴァー。前作“THE MEXICAN”はラテン・ロック風の
アレンジで、『夕陽のガンマン』テーマ曲のメロディを
オリジナル曲のブリッジ部分に挿入するスタイルでしたが、
今回は丸々1曲、しかもスピーディ且つアグレッシブに
ハードロックの流儀に則ってカヴァーしているのが特徴です。
BABE RUTH-Babe Ruth ★★★ (2012-10-10 21:24:06)
プログレ・パート担当だったKeyが脇へと下がり大作主義が抑制された代わりに、ジェニー・ハーンのパッショネイトな歌声と、アラン・シャックロックのシャープでエッジの効いたGの存在感が増大。前2作に比べ、よりハード・ロッキンな気骨が全面展開されている'74年発表の3rdアルバム。(邦題は『炎のベーブ・ルース』)
バンドの最高傑作とも評される本作ですが、初めて聴いた時は、Keyの活躍の場の減少と共に楽曲からドラマ性まで薄れてしまっているようで今ひとつノレませんでした。
ただタイトに締まった楽曲の中で、アラン・シャックロックが奏でる熱い泣きメロに関しては不変・・どころか、これまで以上にGサウンドが強調されたことでその威力は倍化。デビュー作に引き続きマカロニ・ウェスタンの名曲(『荒野の用心棒』の“一握りのドルのために)をHRバージョンにビルドアップした③以降、Gが猛烈に咽び泣くカーティス
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