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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 4251-4300
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STARCASTLE-Real to Real ★★ (2012-04-10 22:24:50)
90年代に一旦は国内盤がCD化されたものの、その後は長らく廃盤状態が続いていたSTARCASTLEのカタログが先日、漸くリマスター&紙ジャケ再発。しかし何故かそのラインナップから外されてしまっていた'78年発表の4thアルバム。
従来のイマジネーションを刺激するファンタジックなイラストから一転、シンプルなグループ・ショットが用いられたジャケット・アートワークへの変化が端的に示すように、プログレ・ハード路線の前3作がクオリティに見合うだけの成功を収められなかったことに失望したメンバーが自棄になったのか、はたまたレコード会社から「もっと売れるアルバム作れやコラ」とプレッシャーがかけられたのかは定かではないが、ともかく一気にAOR/産業ロック方面へと踏み込んだ内容に仕上がっている本作。
Keyサウンドが脇へと下がり、スケール感やドラマ性を大幅に減じた曲展開、壮麗さを薄れさせたコーラ
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STARCASTLE-Fountains of Light-Diamond Song (Deep Is the Light) ★★★ (2012-04-09 22:28:13)
シングル・カットもされたアルバムのラスト・ナンバーで
邦題は“ダイヤモンドの幻惑”。
夜空から降り注ぐ美しいコーラスのシャワーを浴びているような
気分にさせてくれる、立体的に構築されたボーカル・ハーモニーの
魅力に酔いしれる名曲。
ロイ・トーマス・ベイカーの起用効果大!ですかね。
STARCASTLE-Fountains of Light-Portraits ★★★ (2012-04-09 22:23:31)
邦題は“幻の肖像”
アコギを用いた哀愁に満ちたイントロ部分のみで
ぐっと惹きつけられてしまう、個人的には
2ndアルバムで最もお気に入りの名曲。
この曲に限りませんが、個性的なラインを奏でる
ポール・タスラーのBプレイは非常に美味ですねぇ。
STARCASTLE-Fountains of Light-True to the Light ★★ (2012-04-09 22:21:01)
邦題は“真実の灯”
ジョン・アンダーソンのそっくりさんぶりを色々と
揶揄されるテリー・ルトゥレルですが、
ポジティブに解釈するなら、それだけ歌が上手い
という事でもあるわけで。
特にこの曲はそうした彼の歌唱力が存分に活かされた
大作ながらもポップな響きが心地良い名曲。
STARCASTLE-Citadel ★★★ (2012-04-08 08:28:15)
2nd『FOUNTAINS OF LIGHT』リリースから僅か1年足らずという短いインターバルで制作され、'77年に発表された3rdアルバム。(邦題は『星の要塞』)
その『FOUNTAINS~』同様、ロイ・トーマス・ベイカーがプロデューサーとして再登板。SF系の映画や小説の仕事等で知られるティム&グレッグのヒルブラント兄弟が手掛けた芸術的なまでの美しさを誇るファンタジックなジャケット・アートワークも目を惹く本作は、壮大な音作りから、高度な演奏技術が活かされた技ありのアレンジ/曲展開と、ポップなメロディ・センスとが融合した楽曲に至るまで、YESフォロワーの座から脱し、STARCASTLEならではの個性的なサウンド・スタイルを確立した名盤としてファン人気が特に高い1枚として知られる。
前作ではやや冗長な部分も見受けられた大作主義(プログレ風味)を抑制。ポップな躍動感やボーカル・ハ
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STARCASTLE-Fountains of Light ★★ (2012-04-06 23:11:04)
プロデューサーにQUEENとの仕事で知られるロイ・トーマス・ベイカーを迎えてレコーディング作業が行われ、'77年に発表された2ndアルバム。(邦題は『神秘の妖精』)
この人選の効果は覿面に本編に反映。繊細な表現力を増したVoの歌声(ジョン・アンダーソンっぷりに拍車がかかってます)を筆頭に、名工が手掛けたガラス細工のごときコーラス・ワークに彩られた、スペーシー且つ壮麗なる楽曲群が曲間を設けず流れるように展開していく構成、そして壮大にして奥行きを感じさせるサウンド・プロダクションetc・・・と、前作にそこはかとなく漂っていた疾走感やダイナミズムが薄まった代わりに、上品にソフティケイトされたポップなメロディと、細部まで丹念に練り上げられたアレンジの数々といったプログレ・ハード的な要素を一層強調した作風は、良くも悪くも「YES化」が更に進んだとの印象を受ける。
メロディの質や演奏など
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STARCASTLE-Starcastle-Forces ★★★ (2012-04-06 07:24:41)
上品でポップな雰囲気を損なうことなく、
G、Key、B、Dsのスリリングなインタープレイが
フィーチュアされたSTARCASTLEのプログレ・サイドの
魅力が判り易く示された、デビュー作でしか
聴くことの出来ないタイプの逸品。
STARCASTLE-Starcastle-Elliptical Seasons ★★★ (2012-04-06 07:21:12)
アコギを用いて爽やかにスタートし、
その後、徐々に温度を上げつつ
スリリング且つダイナミックに盛り上がっていく名曲。
それでいてメロディやコーラスはポップ。
アルバムで一番好きな曲ですね。
STARCASTLE-Starcastle-Lady of the Lake ★★ (2012-04-06 07:18:32)
デモテープに収録され、地元のラジオ局で評判を呼びことから
レコード会社と契約を締結する切っ掛けともなった
YESからの影響が色濃く滲むバンドの代表曲。
(Keyはキース・エマーソン風ですが)
STARCASTLE-Starcastle ★★ (2012-04-05 21:45:09)
ジョン・アンダーソン似のVoの歌い回し、泣きや哀愁より上品なポップ・センスが強く出たメロディ、大作主義を志向しつつも、起承転結を有する構築感よりも感性の赴くままに膨らまされた「奔放さ」の方が支配的な曲展開等、さしてYESに詳しくない我が身ですら「あぁ、YESぽいなー」と感じられる要素がてんこ盛りに詰め込まれた、'76年発表のセルフ・タイトルのデビュー作。
個人的にYESは少々苦手としているのですが、にも関わらず本作を思いの外楽しむ事が出来たのは、リード楽器の役割を果たすB、よく歌うG、カラフルなKey、変拍子を絡めたリズム・ワークで長大な曲展開を支えるDsといった、高い演奏能力を有する楽器陣の存在のみならず、アメリカのバンドらしく全編を壮麗に彩る美しいボーカル・ハーモニーの存在と、プログレ・テイスト以上にポップな大衆性が重視された作風ゆえかな、と。(逆に本家YESファンやプログレ愛
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STARCASTLE (2012-04-05 21:41:19)
60年代末期、アメリカはイリノイ州シカゴにおいて誕生。
REO SPEEDWAGONのデビュー作で歌っていたテリー・ルトゥレル(Vo)が加わる等して陣容を整え、バンド名をPEGASUSからSTARCASTLEに改めると活動が一気に本格化。
ライブで腕を磨きつつ制作したデモテープに収められていた名曲“LADY OF THE LAKE”が評判となり、レコード契約を手に入れた彼らは'76年に1st『STARCASTLE』でデビュー。この時のラインナップはテリー以下、スティーヴ・ハグラー(G)、ハーブ・シルト(Key)、スティーヴ・タスラー(Ds)、ゲイリー・ストレイター(B)の5人で、この顔触れは2nd『FOUNTAINS OF LIGHT』(邦題『神秘の妖精』'77年)から3rd『CITADEL』(邦題『星の要塞』'77年)、そして最終作の4th『REAL TO REEL』('7
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SUICIDAL ANGELS-Bloodbath-Torment Payback ★★★ (2012-04-03 22:19:45)
マシンガン・リフからスタートする
(良い意味で)典型的なSUICIDAL ANGELS節が
展開されるスラッシュ・ナンバー。
FIREWINDのボブ・カティオニスがゲスト参加して
正統派ヘヴィ・メタリックなツインGを
劇的に炸裂させてくれています。
SUICIDAL ANGELS-Bloodbath-Morbid Intention to Kill ★★★ (2012-04-03 22:15:37)
攻撃的なVoに殺傷力を宿した鋭利なGリフ、
猛然と荒れ狂うリズム、
イントロの一捻りを手始めに
アップダウンの激しい曲展開など、
前のめりな姿勢を貫きつつも
楽曲自体はすこぶるキャッチーという
SUICIDAL ANGELSの魅力が凝縮されたかの如き名曲。
SUICIDAL ANGELS-Bloodbath-Bloodbath ★★ (2012-04-03 22:09:23)
今更前置きなんかいらんだろ?とばかりに
いきなり機関銃の如きGリフのシュレッドから
幕を開けるアルバム表題曲にしてOPナンバー。
かと思えば、インスト・パートでは
禍々しくもムーディな雰囲気を発散する
緩急の付け方も上手い。
SUICIDAL ANGELS-Bloodbath ★★★ (2012-04-03 07:11:32)
今やギリシャを代表するスラッシュ・メタル・バンドの1つにまでのし上がったSUICIDAL ANGELSが、ジャケット・イラストレーターに再びエド・レプカを起用して'12年に発表した4thアルバム。
尖がったVoに尖がったリフ&リズムが息次ぐ暇を与えずに畳み掛ける尖がりまくったスラッシュ・メタルという、日本デビュー作ともなった前作『DEAD AGAIN』で披露した音楽性は今作でも勿論不変。
但し、例えば「スピードだけが頼りじゃねえぜ」とばかりに、終始ミドル・テンポで押してくる③のような楽曲を収録したり(実際良い曲です)、オランダのデスラッシャー、HAIL OF BULLETSのマーティン・ヴァン・ドラネンやFIREWINDのボブ・カティオニスらがゲストに迎えられた本編からは、バンドの余裕というか貫禄のようなものが漂って来るようになった。
それでいて瞬発力が鈍ったなんてこと
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SUICIDAL ANGELS-Dead Again-Suicide Solution ★★★ (2012-04-02 22:51:10)
ドリルの如きGリフと音数の多いリズムが
噛み付くようなシャウトVoを伴って
畳み掛けるアルバム屈指の名曲。
尖がりつつもGのリード・プレイやソロからは
ヨーロッパ的なダークネスが滲み、
何より一緒に叫びたくなるキャッチーさを
有している点が最大の魅力。
SUICIDAL ANGELS-Dead Again-The Trial ★★★ (2012-04-02 22:47:45)
居ても立ってもいられない気分にさせてくれる
切迫感に溢れたGリフがクール且つキャッチーな
高速スラッシュ・ナンバー。
SUICIDAL ANGELS-Dead Again ★★ (2012-04-02 07:06:26)
日本未発売の2nd『SANCTIFY THE DARKNESS』がMETALLION誌の「スラッシュ必聴盤200選」に選出されていたギリシャ出身の4人組スラッシャーが'09年に発表した3rdアルバム。
高い殺傷力を宿した鋭利なリフを徹底的に刻み倒す2本のGと、不穏さを孕んだミドル・パートと激烈な疾走パートの組み合わせでダイナミズムを演出するリズム・セクション、それに憎しみに満ちたシャウトで畳み掛けて来るVoとが一気呵成に突っ走るサウンドは、まさしくSLAYER直系のスラッシュ・メタルといった趣きで、ジャケット・アートワークをエド・レプカ画伯が手掛けるのに相応しいクオリティを有する。
尖がった疾走感がもたらすカタルシスのみならず、楽曲が小気味良いキャッチーさを有している点も本作の美点で、特に切迫感に溢れた④、Gリフがドリル状に切り込んでくる⑤、ヨーロッパ的なダークネスを発散する
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SUICIDAL ANGELS (2012-04-01 21:11:47)
'01年にギリシャはアテネにおいて結成。
矢継ぎ早にに制作した2本のデモテープとEP『BLOODTHIRSTY HUMANITY』『ARMIES OF HELL』がヨーロッパ中のメタル雑誌で評判を呼び、これが切っ掛けとなってアメリカのOSM RECORDSとディールを締結。1stフル『ETERNAL DOMINATION』をもって'07年にアルバム・デビューを飾る。
オールドスクールなスラッシュ・メタル・サウンドが詰め込まれた作品自体のクオリティと精力的なライブ活動が実を結び、'09年にはオーストラリアで開催されたコンテスト「ROCK THE NATION AWARD 2009」にてSTEELWINGと共に優勝。
その後は、同年にNUCLEAR BLASTから2nd『SANCTIFY THE DARKNESS』、'10年にNOISE ART RECORDSから3rd『D
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MYRATH-Tales of the Sands-Beyond the Stars ★★★ (2012-04-01 21:07:58)
このバンドが標榜する「プログ/パワー・オリエンタル・メタル」とは
一体どんなものなのか?という問いに「こういうものです」と
判り易く応えてくれるドラマティックな名曲。
曲線を描くような舞踊調のリズム、妖しくも美しい旋律を奏でる弦楽器、
豪奢なKeyサウンド、それに部分的に取り入れられたアラビア語の歌詞が
楽曲の発するエキゾチックな雰囲気を盛り立ててくれています。
MYRATH-Tales of the Sands-Requiem for a Goodbye ★★★ (2012-04-01 21:01:03)
緩急の効いた曲展開や、テクニカル&スリリングな
楽器陣の応酬等、SYMPHONY XやDREAM THEATERといった
プログレ・メタル・テイストが一際強く打ち出された名曲。
Voが歌うしなやかなメロディを聴いていると
「北アフリカのKAMELOT」なんて形容も思い浮かびますね。
MYRATH-Tales of the Sands ★★★ (2012-03-29 23:21:19)
アラビア語で「遺産(MIRAS)」を意味する単語をバンド名に冠し、アフリカ大陸(!)はチュニジアから登場した5人組が、フランスのBRENNUS MUSICから'11年に発表した3rdアルバム。
出身地が珍しければ珍しいほど、バンドにはエキゾチックな要素を求めてしまうのがリスナーの(というか俺の)性というものですが、本作はその期待にしかと応えてくれる出来栄え。
元々はSYMPHONY Xのいちフォロワーとしてキャリアをスタートし、作品を重ねる毎に彼らのルーツであるところのチュニジア伝統音楽のエッセンスを大胆にフィーチュア。プログレ・メタルならではのエッジの効いた構築美と、女性Voにヴァイオリン、舞踊調のリズム、そして妖しくも美しいアラビックなメロディとを融合させた「プログ/パワー・オリエンタル・メタル」の確立に邁進した彼らの努力は、日本デビュー作ともなった本作において見事に結実
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DEMON-Taking the World by Storm-Remembrance Day (A Song for Peace) ★★★ (2012-03-28 22:48:23)
曇天の下に広がるスコットランドの雄大で美しい
大地が目に浮かぶような、哀愁と力強いドラマ性に
彩られた7thアルバム屈指の名曲。
デビュー当時はヘタウマ系だったデイヴ・ヒルですが、
この曲では見事な歌いっぷりを披露して聴く者の涙を
誘ってくれます。
(と言いつつ、テクより味で勝負の基本スタイルは不変ですが)
DEMON-Taking the World by Storm ★★★ (2012-03-28 22:42:11)
嘗ての相棒マル・スプーナーは他界、オリジナル・メンバーのレス・ハントも既にバンドを去り、唯1人残されたデイヴ・ヒル(Vo)がDEMONの看板を背負って'89年に発表し、久々に国内盤リリースも実現した7thアルバム。
一時期はプログレ方面への思索を深め、別世界へと旅立ってしまった感もあったDEMONでしたが、その後は徐々に本分を取り戻し、本作では遂に多くのファンが「彼らのベスト作品と言えばコレ」とその名を挙げるレベルの傑作をモノにするに至った。
独特のノリの良さと、印象的なメロディを奏でるツイン・リードGを伴って疾走する楽曲が並ぶアルバム序盤は、往年のDEMONサウンドを更にヘヴィ・メタリックに仕上げたかのような感触ですが、4曲目以降は7分~11分台の長尺曲が連続する大作主義が打ち出されており、中でも、デイヴ・ヒルの新たな曲作りのパートナーでもあるKey奏者,スティーヴ・ワッツ
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DEMON-The Plague-The Plague ★★★ (2012-03-27 22:36:00)
イントロのメロディが本編終曲“地獄へのステップ”で
再びリプライズされるという、3rdアルバムにおける
プログレ方面への歩み寄りを率直に伝えてくれる
アルバムOPナンバー兼アルバム表題曲。
スペーシーなコーラスに包まれてポップな
メロディを歌うデイヴ・ヒルのVoも
どことなく親父臭を抑え気味のように感じられますね。
DEMON-The Plague-Fever in the City ★★★ (2012-03-27 22:28:54)
美しいインスト・パートと、劇的に盛り上がる
歌入りパートの二部構成で組み立てられた
ドラマティックな大作ナンバー。
曲展開のカギを握るのはセッションKey奏者の
アンディ・リチャードで、完璧にプログレ方面に
片足を突っ込んだ仕上がり具合ですが、
デイヴ・ヒルのソウルフルな親父Voと
レス・ハントな泣きを湛えたGプレイがしっかりと
DEMONの刻印の役割を果たしてくれています。
DEMON-The Plague ★★★ (2012-03-26 23:13:27)
NWOBHM然としたツインG主導のHR/HMスタイルから、Keyの存在がカギをプログレ・ハード路線へと、DEMONサウンドがドラスティックな変貌を遂げた'83年発表の3rdアルバム。
邦題こそ『悪魔主義』と恐ろしげですが、時にポップに響く叙情メロディ、Key主体の凝ったアレンジ、トレヴァー・ホーン人脈に連なるエンジニア勢が手掛けた風格漂う音作り、そしてこれまでより一回りも二回りもスケールアップした曲展開を伴うアルバム表題曲①に代表されるように、本作はASIAやMAGNUMといったバンドの名前を思い出すプログレ・ハードの領域へとかなり大胆に踏み込んでいる。
従来のマイナー調のハードネスやロックンロール・テイストが一掃された分、ドラマティックな大作主義が前面に押し出された作風は賛否両論分かれる内容ではあるものの、(上品なジョン・ウェットンやボブ・カトレイの歌唱の真逆を行く)デイヴ
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STORMWITCH-Shogun-I'll Never Forgive ★★ (2012-03-25 21:49:35)
山あり谷ありの曲展開を有し、
アルバムのクライマックス役を担う
8分以上に及ぶ大作ナンバー。
疾走パートでVoの裏メロを取る
Key(Gか?)の使い方が秀逸ですね。
STORMWITCH-Shogun-The King of Winds ★★ (2012-03-25 21:42:55)
イングヴェイ風のネオクラGと、
疾走するリズムの上に、雄々しい歌メロが乗っかった
ジャーマン・メロパワ・メタルの王道を行く1曲。
HELLOWEEN系統がイケル口の人は
この曲目当てに本作を購入するのも有りなんじゃないでしょうか。
STORMWITCH-Shogun-Seven Faces (And Two Hearts) ★★ (2012-03-25 21:40:17)
物語の登場キャラにちなんで、
スパニッシュ・フレーバーが取り入れられた
アコースティック・バラード。
かつてはその弱さを指摘されまくっていたVoも、
流石に7枚目のアルバムともなると
ある程度の技量は身についているようで
若干ふらつきながらもしっかりと
叙情メロディを歌い上げてくれています。
あと、何度聴いてもGが良い仕事してますねぇ。
STORMWITCH-Shogun ★★ (2012-03-25 00:00:06)
ドイツはハイデンハイム出身の5人組が'94年に発表した7thアルバムにしてラスト作、それにニンジャが描かれたジャケット、漢字があしらわれた歌詞カード、そしてそのものズバリなアルバム・タイトルが物語る通り、リチャード・チェンバレン主演でドラマ化もされ、欧米において「日本=サムライ、ハラキリ、ニンジャ」の認識を根付かせるのに大いに貢献した(?)ジェームズ・クラベルのベストセラー小説『SHOGUN/将軍』を基にしたコンセプト・アルバム。
結成は'79年まで遡るベテランにも関わらず、日本では知名度も作品の評価もパッとせず「万年B級バンド」のイメージが付き纏っていた彼らも、これでとうとうブレイクか?と思いきや、大スケールのコンセプトに不釣合いなショボイ音質や、詰めの甘い曲作りから漂うもっさりと垢抜けない雰囲気が足を引っ張ったのか、結局、何事も起こらずに普通にスルーされてしまいましたね。
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ANVIL-Pound for Pound-Blood on the Ice ★★ (2012-03-23 05:31:06)
ANVILの「元祖パワー/スラッシュ・メタル・バンド」
としての矜持が炸裂するアグレッシブなOPナンバー。
リップスのVoやGにしろ、ロブのドラミングにしろ
非常に攻撃的で、素手で顔面をガツンガツン殴りつけてくる
ような迫力と怒りに満ち溢れた仕上がり。
ANVIL-Pound for Pound ★★ (2012-03-22 22:39:27)
レコーディングの最中から既にバンドに対する情熱が感じられなかったというデイヴ・アリソン(G)が脱退。デビュー以来続いたオリジナル編成では最後のスタジオ作品となってしまった'88年発表の5thアルバム。
ANVIL史上、最もポップ方向に振れた内容だった前作『STRENGTH OF STEEL』(個人的には傑作だと思うんだけど・・・)の出来を省みて、一転、ヘヴィネスとアグレッション全開でレコーディングに挑んだという本作は、実際開巻早々から、メンバーが「パワー/スラッシュ・メタル版“666”」と語る名曲“BLOOD ON ICE”をもって強烈な先制パンチを浴びせかけてくる。
特に今回、主役級の存在感を発揮しているのがロブ・ライナー(Ds)その人で、硬質なサウンド・プロダクションの下、ありったけのオカズを詰め込んで荒れ狂う彼のドラミングは、前述の“BLOOD~”から、タイトル通りビシ
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BATTLE BEAST-Steel-Iron Hand ★★★ (2012-03-21 21:37:26)
とにかくサビメロを一度聴いてみて頂きたい。
劇的なまでに勇ましいメロディを、心震わされる
ヴィブラートとコブシの聴かせて絶唱する
ニッテ・ヴァロ嬢のVoに鳥肌立ちまくりですよ。
いやはや、凄いシンガーだ。
BATTLE BEAST-Steel-The Band of the Hawk ★★★ (2012-03-21 21:31:44)
「黄金時代編」が下敷きにあるようなので
前を見据えて勇ましく進撃していくような
雰囲気に満ち溢れたエピック・ソングに仕上がっています。
ファンファーレの如く高らかに鳴り響くKey、
勝ち鬨の声を思わせる雄々しいコーラス、
そして力強いニッテ・ヴァロの歌声にメタル魂を
鼓舞されない奴はいねぇだろ!と、
思わず極論を口走りたくなってしまいますね。
BATTLE BEAST-Steel ★★★ (2012-03-21 09:26:32)
今時「BATTLE BEAST」ですよ。この全くヒネリのないフルチン気味なバンド名に、思わず目頭を押さえてしまいましたね。
大仰なSEや序曲で勿体付けることなく、シンプルにスタートする本編に詰め込まれているのは、問答無用でヘッド・バンギングを誘発する勇壮なリフ&リズム、楽曲に潤いとキャッチーさをもたらすKey、それにリーダーのアントン・カバネン(G)が担当するウド・ダークシュナイダーばりの濁声コーラスを伴って、パワフル且つソリッドに押し出してくるド直球のHMサウンド。
ストロングなだけでなく、思わず合唱を誘われる叙情味とフックの効かせられたサビメロ作りの上手さからは、NWOTHMの有望株KISSIN' DYNAMITEに通じるセンスの冴えが感じられますが、彼らに比べるとこのバンドはグッと「しなやか」な印象で、それはやはり「女スティーヴ・グリメット」との異名を取る女性シンガー、
…続き
SHOOTING STAR-III Wishes-The Whole World's Watching ★★ (2012-03-20 23:48:52)
従来のプログレ・ハード色はほぼ払拭された
3rdアルバムですが、この曲には仄かにその名残りが
感じられなくもないような・・・。
伸びやかなゲイリー・ウェストの歌いっぷりと、
透明感を湛えてスペーシーな雰囲気を演出してくれる
Keyと美麗なボーカル・ハーモニーに聴き惚れます。
SHOOTING STAR-III Wishes-Where You Gonna Run ★★★ (2012-03-20 23:42:28)
NHKで放送されたファミリー物海外ドラマの
テーマソングのような、洗練された爽やかさに
心洗われる名曲。
プログレ・ハードというよりも、
完全にAOR/産業ロックのノリですね。
(勿論、良い意味で)
SHOOTING STAR-III Wishes-Heartache ★★★ (2012-03-20 23:36:03)
タイトル通り感傷的な哀メロに貫かれた
叙情バラード。
3rdアルバム中、最も美しいボーカル・ハーモニーが
堪能できる名曲でもあります。
SHOOTING STAR-III Wishes ★★ (2012-03-20 07:27:59)
プロデューサーに、以降、数作に亘ってコンビを組む事となる売れっ子ロン・ネヴィソンを迎えてレコーディング、'82年に発表された3rdアルバム。
SHOOTING STARのカタログ中、最もハードな作風に仕上がっていた前作から一転、Keyサウンドを前面に打ち出して、プログレ色や南部的な泥臭いハードネスを払拭、代わりにポップな味わいが強調された本作は、例えばヴァイオリン大活躍のOPナンバー“ARE YOU READY”からさえもプログレ色や土の匂いが殆ど漂って来ないという徹底振りで、その洗練された作風はやはりロン・ネヴィソンの起用効果と言うべきか。
「ありがちなJOURNEYクローンになってしまった」「ロン・ネヴィソン許すまじ」と批判の声も少なからず上がった本作ですが、もともと彼らのメロウ・サイドに魅力を感じていた身としては、今回もまた良く出来たアルバムとして十分楽しませて貰った次
…続き
SHOOTING STAR-Hang On for Your Life-Sweet Elatia ★★★ (2012-03-20 07:27:08)
2ndアルバムをしんみり締め括る哀愁のバラード。
リリカルなピアノとヴァイオリン、泣きを孕んだVoの歌声、
3人のシンガーが織り成す美しいハーモニーとが
じわりと胸と涙腺に沁みてきますねぇ。
SHOOTING STAR-Hang On for Your Life-Flesh and Blood ★★★ (2012-03-19 21:21:05)
ヴァイオリンが奏でる優美で哀愁に満ちた
イントロだけで掴みはOKな哀愁の叙情HRナンバー。
華麗に踊るヴァイオリンに、複数のシンガーが
交互にリードVoを担当し時に美しくハモる
このバンドの個性もしっかりと発揮されています。
SHOOTING STAR-Hang On for Your Life-Hollywood ★★ (2012-03-19 21:12:35)
プログレ・ハード風味が一際強く漂って来る名曲。
といってもドラマティックな大作ではなく、
Voが歌うポップなメロディ、お洒落で粋なアレンジを
活かしてコンパクトにまとまっている辺りが
本作ならではの味わい。
SHOOTING STAR-Hang On for Your Life-Teaser ★★★ (2012-03-19 21:08:02)
ワイルドで泥臭いハードネスが横溢する
ヴァースから一転、美しいボーカル・ハーモニーと
物悲しげなヴァイオリンの旋律がキャッチーな
サビメロへと転調する展開が非常に秀逸な
アルバムでも1、2を争う名曲。
一説には、死去したトミー・ボーリンに
捧げられているとかいないとか。
SHOOTING STAR-Hang On for Your Life ★★ (2012-03-19 06:59:02)
米産ロック・バンドとしては初めて英国のVIRGIN RECORDSと契約を交わし、'80年に発表したセルフ・タイトルのデビュー作が好評を博したSHOOTING STARが、トミー・ボーリンやミック・ロンソンとの仕事で知られるデニス・マッケイをプロデューサーに迎えてレコーディング作業を行い、'81年に発表した2ndアルバム。
いかにも南部出身バンドらしいワイルドな演奏と、メンバーにヴァイオリン奏者を擁する強みを活かしたプログレ・ハード調の繊細なアレンジとが同居したメロハー・サウンドは、基本的には前作のスタイルを踏襲。ヴァイオリンの哀切な調べに胸打たれる1曲目“FLESH & BLOOD”なんて、これだけでアルバムの出来の良さを確信させるに十分な名曲ですよ。
イギリスでHR/HMが隆盛を見せていた時期と重なるためか、シンプル且つコンパクトにまとめられた楽曲からはプログレ色が減少傾
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SHOOTING STAR-Shooting Star-Tonight ★★★ (2012-03-18 21:27:24)
複数(3人)のリードVoとヴァイオリン奏者を
抱える大編成の強みが如何なく発揮され、
力強く、それでいて優美に盛り上がっていく
哀愁のメロディアスHRナンバー。
ボーカル・ハーモニーの美しさに聴き惚れますね。
SHOOTING STAR-Shooting Star-Bring It On ★★ (2012-03-18 21:22:16)
いかにもアメリカ南部を思わせる泥臭いハードネスと
躍動感溢れるノリの良さに満ちた演奏、
そしてプログレ・ハード物らしい仄かな哀愁を湛えた
ポップなメロディとが見事に一体化した名曲。
SHOOTING STAR-Shooting Star-Last Chance ★★★ (2012-03-18 21:18:34)
ストレートにプログレ・ハード色が打ち出されている
楽曲をSHOOTING STARが演るのはデビュー作が最初で最後。
特にこの曲は6分以上に及ぶランニング・タイムに、
G、Key、B、Ds、そしてヴァイオリンとが激しい応酬を
繰り広げながら劇的に盛り上がっていく曲展開といい、
まさに「ザ・プログレ」な仕上がりを聴かせてくれる名曲。
それでいて叙情味を湛えたVoがキャッチーなメロディを
マイルドに歌い上げるため、難解さも皆無という隙のなさ。
SHOOTING STAR-Shooting Star ★★★ (2012-03-18 07:10:33)
幼馴染のヴァン・マクレイン(G)とロン・ヴァーリン(B)がカンザス・シティにて結成した6人組、'80年発表の記念すべき1stアルバム。
3人のリードVoに、2人のGとKey奏者、そしてヴァイオリン奏者を含む6人編成の大所帯と聞けば、てっきり同郷のKANSASばりのプログレ・ハード系バンドかと思いきや、THE BEATLESに触発されてミュージシャンを志したという彼らが聴かせてくれるのは、高いポピュラリティを有したラジオ・フレンドリーなメロハー・サウンド。KANSASはKANSASでも中期(『VINYL CONFESSION』の頃の)KANSASでしたね。
とは言え、そこはやはりデビュー作。ロン・ネヴィソンと組んだ後の作品群に比べれば洗練の度合いはそれ程でもない代わりに、如何にも南部風の土の匂いを運んでくるGは太くハードな音色で存在感を主張しているし、何よりKeyとヴァイオリン
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GENOCIDE NIPPON-Black Sanctuary-Landscape of Life ★★★ (2012-03-17 06:15:31)
サタニックな雰囲気漂う本編にあって
『運命の翼』の頃のJUDAS PRIESTにも通じる
このダークなバラードの美しさは一層の輝きを放っています。
朗々歌い上げるVo、泣きの入った物悲しい旋律を
情感豊かに紡ぐG、どちらのパフォーマンスもお見事。
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