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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 451-500
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KANE ROBERTS-Kane Roberts-Too Much (For Anyone to Touch) ★★★ (2022-03-03 23:45:28)
ゴリゴリにマッチョな外見とは裏腹に
哀愁を帯びたメロディから、キャッチーなコーラス、
美麗なボーカル・ハーモニー、練られたGソロに至るまで
各パーツが実に繊細に組み上げられている名曲。
KANE ROBERTS-Kane Roberts ★★★ (2022-03-03 01:31:42)
嘘か誠か、出演したライブハウスで客と乱闘を繰り広げていたら、偶然その場に居合わせたアリス・クーパーに気に入られ、そのまま彼のバンドの一員としてデビューを飾ることとなったという80年代感溢れるシンデレラ(にしてはゴツ過ぎますが)エピソードの持ち主、ROCK’N ROLL RAMBOことケイン・ロバーツが'86年に発表した1stソロ・アルバム。
「アサルト・ライフル魔改造ギターをドヤ顔で掲げる筋骨隆々な長髪マッチョ(ケイン本人)」というバカ負けするインパクト抜群のジャケットだけ見ると、「俺の武器はギター」とか言いながら物理的にギターで相手をブン殴っていそうな感じですが、実際にここで聴けるのは繊細な手つきでカッチリ組み立てられたメロディックHRサウンド。キャッチーなメロディに美しいボーカル・ハーモニー、そして構築感すら漂わすGプレイといい、見た目と託された音のギャップのデカさに二度ビック
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BITCH-The Bitch Is Back-Hot & Heavy ★★★ (2022-03-01 23:51:32)
勇ましくギャロップする曲調はIRON MAIDENからの影響も感じられたり。
ベッツィ姐さんの力強いVoを始め、群がるザコをワイルドに
蹴散らかすような気迫に満ちたパワー・チューン。
BITCH-The Bitch Is Back ★★★ (2022-02-28 23:54:35)
LAメタル・シーンが大きな盛り上がりをみせる最中、フロント・パーソンのベッツィ・ビッチ(Vo)のぎりぎりアウトなライブ・パフォーマンス(チンコに見立てたキャンディをペロペロ舐める等)の過激さで一部マニアから注目を集めた4人組、その名も直球勝負のBITCHが、しばしの沈黙期間を挟んで’87年に発表した2ndアルバム。
鞭とボンデージの女王様ルックで武装、「私の奴隷におなり!(BE MY SLAVE)」と迫り来るデビュー作に対し、今回のジャケットにはベッツィ姐さんの女性っぽさを強調した艶姿をフィーチュア。よりメタルバブル感強めの仕上がりが時代の変化を感じさせます。
このジャケット見て「ああ、キワモノね」と半目になる硬派なHR/HMリスナーもおられるかもしれませんが、ちょっと待った。彼女らが叩きつけて来るのは飽くまで芯の通った正統派HMサウンドであり、そこに媚や甘えは皆無。MOTO
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ONE DESIRE-Midnight Empire-Heroes ★★★ (2022-02-25 00:56:52)
煌めくような躍動感溢れる曲調と、
哀メロが溢れ出すサビメロのコントラストも絶妙で
アルバムで最も聴き直す頻度の高い名曲に仕上がっています。
ONE DESIRE-Midnight Empire ★★★ (2022-02-23 22:39:20)
若干15歳という、殆ど「少年」なメンバー達によって結成されたフィンランドのSTRUM AND DRANK。そのシンガーだったアンドレ・リンマンが同バンド解散後、新たにフロントマンとして参加したことで注目を集めた5人組ONE DESIREが、’20年に発表した2ndアルバム。
既に廃盤の1stアルバム(中古盤市場じゃ、キングから発売された日本盤に5桁のプレミアが付いていてビックリ)も大変素晴らしい内容でしたが、本作とてクオリティでは一歩も引けをとりません。元々プロデューサー業にも勤しむメンバーを中心に活動しているバンドだけあって、外部ライターの招聘に全く躊躇がなく、本作にはFIRST SIGNALやFIND ME等への関与で知られるソーレン・クロンクヴィストや、KAT-TUN、少女時代にも楽曲提供を行うトム・ジークマイヤー、CODE REDのウルリク・レンクヴィストら、手練れのソング
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VINCE DICOLA-Only Time Will Tell-Suffer the Children ★★★ (2022-02-23 01:22:17)
アルバムを締め括る8分以上に及ぶ大作ナンバー。
ヴィンス・ディコーラがプログレッシブ・ロックに捧げる
愛情の程が伺えますが、難関さよりも映画のサントラ的な
壮大さを前面に押し出し、メロディも叙情的でキャッチー。
あくまで親しみ易い仕上がりな辺りにも
この人の曲作りの拘りが見て取れます。
VINCE DICOLA-Only Time Will Tell-Miracles ★★★ (2022-02-23 01:11:01)
80年代に世に出ていたならば、映画やドラマの主題歌、あるいはCMソングに
起用されてきってヒットを飛ばしていたろうに・・・と思わずにはいられない
フックの効きまくったバラード。歌っているのはCHICAGOのジェイソン・シェフ。
VINCE DICOLA-Only Time Will Tell ★★★ (2022-02-21 22:23:39)
映画『ステイン・アライヴ』や『ロッキー4』のサントラに参加したことで、音楽シーンでの知名度を一気に上げたマルチ・アーティストのヴィンス・ディコーラが、長年にわたり様々なミュージシャンとコラボして作り溜めて来たマテリアルを取りまとめ、'21年にソロ名義で発表した作品。
ゲストVoとして招かれているスティーヴ・ウォルシュ(KANSAS)、ボビー・キンボール(TOTO)、ジェイソン・シェフ(CHICAGO)、スタン・ブッシュetc…といった顔触れから、てっきり歌モノのロック・アルバムに仕上がっているものと思いきや、開幕を告げるOPナンバー①はなんとゴリゴリのプログレ・メタル・ナンバー。いきなり意表を突かれましたが、聞けば元々はプログレ畑でミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせた方のようで、脇役に埋没せず、アレンジの要となって曲展開を引っ張るKeyのリード楽器ぶりや、アルバムを壮大に
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MICHAEL BOLTON-The Hunger-You're All That I Need ★★★ (2022-02-17 22:37:18)
邦題は“君がすべて”。
プロデュースはジョナサン・ケインで、作曲はケイン、ニール・ショーンと
マイケル・ボルトンの共作。演奏もケイン、ショーン、ランディ・ジャクソン
というJOURNEY組が担当していることもあり、Keyによるイントロから
フラッシーなGソロ、華やかなコーラスに至るまで完全に
「マイケル・ボルトンが歌うJOURNEY」状態の名曲に仕上がっています。
MICHAEL BOLTON-The Hunger-Gina ★★★ (2022-02-17 22:31:48)
歯切れの良いギター、躍動感溢れるリズム、
その上で思わず一緒に歌いたくなるキャッチーな
メロディが踊る、本アルバムのハイライトに推したい
ハードポップの名曲です。
MICHAEL BOLTON-The Hunger ★★★ (2022-02-17 22:17:42)
マイケル・ボルトンといえば「バラードの帝王」としてポピュラー・ミュージック・シーンで高い評価と人気を誇るシンガー/ソングライターですが、ソロ・デビュー当時はBATHORYのクォーソンに先んじて《ひとりメタル》なるキャッチコピーを頂戴する等、比較的HR/HM寄りのスタイルを模索していました。
'87年発表のこの3rdソロ・アルバム(邦題『いざないの夜』)は、そうしたキャリアの一区切りとなった作品で、大ヒットを飛ばした次作以降は一気にAOR方面に踏み込んだ作風を追求していくこととなるのに対し、本作は盟友ブルース・キューリック、ジョー・リン・ターナー、エリック・マーティンといったゲストの顔触れからも明らかな通り、ぎりぎりロック・フィールドに留まったサウンドを披露してくれています。
オーティス・レディングのカヴァー②のようなソウル志向も既に垣間見せつつ、ボブ・ハリガンJr.との共作に
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CROWLEY-Evil Bride-Gate of Golden Dawn ★★★ (2022-02-16 00:37:31)
憂いを帯びたメロディがまとわりつくように妖しく舞い、
曲調のテンポアップに合わせて走り始めるケリ・ケリーの
Gソロが劇的に華を添える、アルバムのハイライト・ナンバーの一つ。
CROWLEY-Evil Bride ★★★ (2022-02-15 23:48:38)
名古屋が生んだ和製サタニック・メタルのレジェンド、CLOWLEY。再結成を実現し、今度こそ活動を軌道に乗せつつある彼らが'20年に発表した待望の1stフル・アルバム。
復活後のCROWLEYがこれまでにリリースしてきたのは、幻の名盤と化していたデビューEP『WHISPER OF THE EVIL』のリマスター再発だったり、過去の名曲の数々を現編成でリメイクしたセルフ・カヴァー曲集『NOCTURN』だったりと、ある程度クオリティが担保されている作品だったので購入に躊躇はなかったのですが、純然たる新作ともなると「伝説のバンドだけにもし退屈な出来栄えだったら目も当てられない…」と、購入に若干の尻込みを覚えてしまったのが正直なところ。ただ実際にトライしてみれば、うだうだ悩んでないでもっと早く聴けばよかったと、ホッと胸を撫で下ろす見事な力作に仕上がっていましたよ。
収録曲はどれもダーク
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ALIEN-Alien(3rd)-Song of a Renegade ★★★ (2022-02-11 01:37:01)
アコーディオンとマンドリン(なのか?)の奏でる
寂しげな抒情メロディが、STYXの名曲“BOAT ON THE RIVER”に
通じる詩情を漂わす名バラード。
ALIEN-Alien(3rd)-A World Full of Dreams ★★★ (2022-02-11 01:26:06)
透明感と憂いを湛えたメロディが心地良く駆け抜けていく
アルバム中最も北欧メタル・テイストが色濃く感じられる名曲。
こういうキメの1曲があると、アルバム全体に対する印象も良くなりますね。
ALIEN-Alien(3rd) ★★★ (2022-02-10 07:24:54)
アルバム2枚を残して活動を停止したトニー・ボルグ(G)率いるスウェーデンのALIENが、元MADISONのコニー・ペイン(B)らを新メンバーに加えて復活、’93年にセルフ・タイトルを冠して発表したカムバック作がこちら。通算3作目。
今回シンガーとして起用されたのは、オリジナル・メンバーのジム・ジッドヘッドでも、2nd『SIFTIN’ GEAR』で歌っていたピート・サンドベリでもなく、ダニエル・ザンゲル・ボルフなる日本ではほぼ無名の人物(結構キャリアはある模様)。それでも流石トニーのお眼鏡に適うだけあって歌唱力は上々で、ハイトーン系ではなく中音域をメインにじっくり歌い込むタイプゆえ、それに合わせて音楽性の方も、従来の北欧ハードポップならではのキラキラ感が後退し、曲によってはブルージーなテイストも盛り込む等、より洗練されたAOR/メロハー路線へと若干の軌道修正が図られています。(逆に今
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Geff-Land of the Free-Land of the Free ★★★ (2022-02-09 07:18:58)
アルバム表題曲。歌うはヨラン・エドマン、迎えうつはイェンスとアンダースの
ヨハンソン兄弟という北欧メタル・ファンにとっては鉄壁の布陣。
冷気と憂いを孕んだ歌メロはまさにヨランのためにあつらえたような仕上がりで
イェンスの華麗な鍵盤捌きともども、グッとくるものあり。
ギタリスト、ラルフ・イェデスデットの確かな才能を伺わせる名曲です。
Geff-Land of the Free ★★★ (2022-02-08 01:21:16)
スウェーデン発の5人組プロジェクト、GEFF(ジェフ)が'06年にリリースした今のところ唯一のアルバム。
まず北欧メタル・ファン的には参加面子が食指をそそります。Voがヨラン・エドマン、Bにパー・スタディン、Dsはアンダース・ヨハンソンで、Keyにマッツ・オラウソン、そしてゲストはイェンス・ヨハンソンときたもんだ。元SILVER MOUNTAINのパーを除けばまるでイングヴェイのバンド被害者の会…もとい同窓会状態という。プロジェクト発起人である、肝心のラルフ・イェデステッド(G)のみ日本では全く無名のミュージシャンで、「いや君、名前ジェフじゃないんかい」ぐらいの感想しか思い浮かばないとはいえ、地道にキャリアを積み上げてきた御仁らしく、確かな曲作りのセンスをもってしてこの顔触れにマニアが寄せる期待にバッチリと応える、DEEP PURPLE~RAINBOWの流れを汲む北欧様式美HMサウ
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Jordan Jordanov-Angel's Touch-Angel's Touch ★★★ (2022-02-04 00:15:04)
儚げに奏でられるピアノ、哀切なストリングスの調べ、
ひんやりと憂いを湛えたメロディを切々と歌い上げる
ヨラン・エドマンの美声がお互いを引き立て合う逸品です。
Jordan Jordanov-Angel's Touch ★★★ (2022-02-02 23:38:35)
最近自分の中でヨラン・エドマン再評価の波が来ていまして、リアル・タイムでは買い逃していたアルバムを色々とチェックし直したりしているのですが、その流れの中で入手したのが、ブルガリア出身のギタリスト、ヨルダン・ヨルダノフなる御仁が'21年に発表したこのソロ・アルバム。邦題は『天使のてざわり』。
CDショップの推薦コメントに書かれていた「アコースティック・ギター」「ピアノ」「東欧出身」というポイントに惹かれ、何の予備知識もなしにジャケ買いを敢行してしまったのですが、いやこれが買って大正解。ピアノとアコギを主楽器とする、しっとりサウンドにヘヴィ・メタリックなアグレッションや疾走感は皆無なれど、その分東欧のアーティストならではのどこか物悲しさを帯びたメロディ・センスと、そしてゲストVoとして本編に全面参加しているヨラン・エドマンのソウルフルな歌声がじっくりと堪能できるという塩梅。様式美ナンバ
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DUKES OF THE ORIENT-Dukes of the Orient-Brother in Arms ★★★ (2022-02-02 01:28:48)
アルバムのOPナンバーに相応しい力強さと高揚感を伴い、
聴き手を沸々と勇気づけるような曲調は
近年のMAGNUMに通じる魅力あり。
そのMAGNUMのボブ・カトレイにも通じる
ジョン・ペインのジェントルメンな歌声にも聞き惚れます
DUKES OF THE ORIENT-Dukes of the Orient ★★★ (2022-02-01 00:13:54)
‘06年にオリジナルASIAの復活が実現。長年の相棒だったジェフ・ダウンズがそちらへ参加してしまったため微妙な立場に置かれることとなった「もう一つのASIA」のシンガー、ジョン・ペイン。本作は彼がプログレ・フィールドでの活躍で知られるエリク・ノーランダー(Key)を曲作りのパートナーに、ブルース・ブイエ(G)、ガスリー・ゴーヴァン(G)、ジェフ・コールマン(G)、ジェイ・シェレン(Ds)ら豪華アーティストをゲストに迎えて――といえば聞こえは良いけど実際は制作期間が長期に及んだせいでメンバーが入れ替わっただけ――レコ―ディングを行い、DUKES OF THE ORIENT名義で’18年に発表したアルバム。
例によってBURRN!!誌では酷評され60点台を食らっていましたが、「ペインが歌いノーランダーが曲作りに噛んでいるのだから、そんな酷い内容なわけなかろう」と購入してみれば、これが元
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ASIA-Silent Nation-Gone Too Far ★★★ (2022-01-29 02:00:49)
重厚なコーラスをフィーチュアして
ドラマティックな盛り上がりを呈するバラード。
ガスリー・ゴーヴァンのGが泣きまくる
終盤のソロ・パートに惹き込まれます。
ASIA-Silent Nation ★★★ (2022-01-27 00:24:53)
'06年にオリジナルASIAの再集結が実現したため、ジェフ・ダウンズ/ジョン・ペイン体制によるASIAの最終作となってしまった’04年発表の11thアルバム。メンバーはダウンズ、ペインに加え、後にASIAハブられ組が結成したGPSにも参加するガスリー・コーヴァン(G)、それにAC/DCのクリス・スレイド(Ds)という面子。
まずビックリさせられるのは、ASIAのアルバムのお約束だった「Aに始まりAに終わる」タイトルが冠されていないこと。更にこれまでロジャー・ディーン、ロドニー・マシューズといった名匠たちが手掛けてきたアートワークも、ファンタジー色薄めの写実的なデザインに変更されていて、時節柄、これはもしかして流行りのモダン・メタル路線にでも手を出したのでは…?と嫌な予感を覚えたりしつつ聴き始めてみれば、別にそんなことはなく。いつも通りのASIA節が堪能できる仕上がりでホッと胸を撫で
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ASIA-Aqua-A Far Cry ★★★ (2022-01-26 01:05:22)
AORバンド化しただの何だのと批判された
ダウンズ/ペイン体制のASIAですが、
AORバンドはこういう楽曲は書かないでしょう…
という壮大でドラマティックな名曲。
泣きを伴った終盤の盛り上がりっぷりには
胸締め付けられる思いですよ。
ASIA-Aqua ★★★ (2022-01-25 01:12:08)
大人の事情が複雑に絡まり合ってASIAの復活が頓挫しまくる中、オリジナル・メンバーの中で唯一再結成に意欲的だったジェフ・ダウンズ(Key)が主導権を握る形で再編されたASIAが’92年に発表した復活作(通算4作目)。ちなみにジャケット担当はロドニー・マシューズ先生。ラッセンじゃないよ。
レコーディング・メンバーとして、以後長らくジェフと共にASIAの看板を背負うこととなるジョン・ペイン(Vo)以下、アル・ピトレリ(G)、スティーヴ・ハウ(G)、カール・パーマー(Ds)らの名前がクレジットされていますが、バンドとしての実態はほぼなかったそうで、実質的にはジェフ/ジョンのプロジェクト体制での再始動。そうした経緯ゆえ一部熱心なファンから「ASIA復活は待望してたけど、これじゃない」と反発を買い、厳しい評価に晒され続けてきたわけですが、本作を冷静にジャッジすればそんなに悪い作品ではない…ど
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Dante-In the Lost Paradise-Shadowdancer ★★★ (2022-01-21 00:22:00)
テクニカルなGとそれに並走するB等、
楽器陣の見せ場を盛り込みつつ疾走するアルバムのOPナンバー。
大味な勢い任せと思わせておいてからの、
意外にメロディアスに展開するサビメロにハッとさせられます。
Dante-In the Lost Paradise ★★ (2022-01-20 00:56:32)
「イカ天」に出場してベスト・プレイヤー賞を受賞する等、インディーズ・シーンにおいて確固たるファンベースを築いていたDANTEが、’91年に満を持して発表した1stアルバム。
購入当時は「加瀬竜哉がBで参加している」ということ以外、本作に関する情報は殆ど手元になかったのですが、バンド名がDANTEで、アルバム・タイトルは『IN THE LOST PARADISE』。しかも発売元がMANDRAKE ROOTとくれば、「これもう絶対にドラマティックな様式美HMアルバムでしょ」と期待に胸膨らませて再生ボタンを押したらば、聴こえて来たのはラフでノリ重視のHMサウンド…。様式美作品でなくとも加瀬のソロ『SISTER LEESA』(’93年)みたいな作風であってくれればと期待していた我が身には肩透かし感が半端なかったものの、クレジットをよく見りゃ作曲担当はギタリスト氏。そもそも加瀬はバンドの中心
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M.t. Fuji-Human Transport-Wonder Land ★★★ (2022-01-19 01:01:29)
ポップかつ華やかに本編の開幕を告げるOPナンバー。
バック・コーラスとしてワンポイントでの参加ながら、
リードVoを食いかねない存在感を発揮する二井原実…もとい、
ミック・ジョセフィン・ワンダーの圧の強い歌声に笑ってしまいます。
M.t. Fuji-Human Transport-In the up Shot ★★★ (2022-01-19 00:55:55)
プログレ風味の入った流麗なタッチで奏でられ、
曲展開をリードするKey(ピアノ)の活躍ぶりが印象的。
キビキビとした演奏で曲調にHR然としたエッジを加える楽器陣や、
新人離れした歌声を聴かせるVoも良い仕事しまくりの
アルバム・ハイライト・ナンバー。
M.t. Fuji-Human Transport ★★★ (2022-01-17 23:09:38)
80年代ジャパメタ・シーンを彩った覆面バンド/ミュージシャンとして名前が思い浮かぶのは、BOW WOW+小室哲哉と言われた銀星団や、松川敏也(BLIZARD)のソロ・アルバムに参加したMr. CRAZY TIGERこと稲葉浩志、そしてこのM.T. FUJIのことでしょうか。
M.T. FUJIの唯一作である本作は'82年にリリースされており、クレジットにはアラン“ヘヴン”カンザキとかダリオ・デ・パルマとか、あからさまに偽名っぽい名前が並んでいます。その正体はLOUDNESSの高崎晃(G)、山下昌良(B)、MAKE-UPの山田信夫(Vo)、T-SQUAREの長谷部透(Ds)、現在はプロデューサー業で名を馳せる笹路正徳(Key)と伝え聞きますが、声でハッキリと識別できる山田以外のメンバーに関しては確証はなく、あるいは’12年の初CD化の際にネタ晴らしがあるかもと期待しましたが、そこに関
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Stingray(JAPAN)-One Night Rose-One Night Rose ★★★ (2022-01-13 00:12:56)
劇的なGリフと、歌謡曲に通じる哀愁を含んだ歌メロが、
GとKeyの掛け合いを伴いながら疾走する様が
「様式美HR化したEARTHSHAKER」的な後味を残すOPナンバー。
ドラマティックに構築されたGソロもそうした印象に拍車を掛けます。
Stingray(JAPAN)-One Night Rose ★★★ (2022-01-11 23:54:47)
有望バンドが続々登場したジャパニーズ・メタルの最盛期と言うべき'85年にデビューを飾ったベテランなのに、インターネットをいくら掘っても彼らに関する情報が殆ど出てこないので困惑させられる、フロントマンの鈴木治(後年はプロデューサーとしても活躍)率いるSTINGRAYが'93年に発表した3rdアルバム。ちなみに結構なレア盤として取引される本作を、数年前旅行へ行った際に、たまたま立ち寄った小さなゲーム屋の中古CDコーナーでゲット出来たことはささやかな自慢です。
曲によっては女性と聴き紛う中性的な鈴木のハイトーンVoと、構築美を湛えてメロディアスに歌うGを生かした、例えるならEARTHSHAKERを様式美方向へ寄せたようなHRサウンドはデビュー時から変わることなく健在。むしろ健在過ぎて、歌詞については'93年という時代を鑑みても赤面を誘われるものがありますが、でもこの歌謡曲やポップスに通じ
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KISS-Creatures of the Night-I Still Love You ★★★ (2021-12-31 02:11:10)
ポールの熱唱に、泣きのギター、そしてエリック・カーの
曲調を劇的に盛り上げるドラミングといい、それまでKISSに
対して抱いていたイメージを一変させられ「ちゃんとKISS聴いてみよう」
と決意する切っ掛けともなった個人的に想い出の名バラード。
KISS-Creatures of the Night-Danger ★★★ (2021-12-31 02:03:20)
エリック・カーのアタッキーなドラミングが
勇ましい曲調をより一層盛り上げる名曲。
デイーンジャ!デイーンジャ!と思わず一緒に
歌わずにはいられないキャッチーなコーラスも素晴らしい。
KISS-Creatures of the Night ★★★ (2021-12-30 00:57:59)
アルバム・セールスの不振、メンバーの相次ぐ離脱、長年連れ添ったビル・オーコインと袂を別ち、次作以降メイクをやめ素顔で活動していくことになる等、転換期を迎え苦境に喘いでいたKISSが’82年に発表した10thアルバム。邦題は『暗黒の神話』。
アメリカにおけるHMブームの胎動を敏感に察知したのか、KISSのカタログの中でも一際メタリックに磨き上げられたサウンドが託されている本作。ジャケには載ってるけどレコーディングには不参加のエース・フレーリーの後任として、新たにバンドに加わったヴィニー・ヴィンセントの新世代ギタリストらしいテクニカルで華やかなGプレイ(但し本編には彼以外にも複数のセッション・ギタリストが参加)と、エリック・カーの打撃の重いドラミングもこの新たな方向性に合致しています。
ポール・スタンレーの攻撃的なシャウトを伴って力強く開幕を告げるアルバム表題曲①、個人的に本作の
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CAMEL-Nude-Captured ★★★ (2021-12-29 01:50:15)
前田日明のテーマ曲としても知られる勇壮かつファンタジックなインスト・ナンバー。
なんでCAMEL?と思いましたが、新日は結構プログレッシブ・ロック・ナンバーを
レスラーの入場テーマとして採用していたので、その流れなのでしょうか。
CAMEL-Nude-Beached ★★★ (2021-12-29 01:36:05)
メロディアスに歌うアンディ・ラティマーのギターを
伴って軽快に疾走するハード・ナンバー。
タメを効かせながらドラマティックに盛り上がり、
ブランクなしで繋がってくる前曲〝DOCKS”とセットで
アルバムのハイライトを形成しています。
CAMEL-Nude ★★★ (2021-12-28 00:35:59)
フランス映画『ONODA』を見たことでふと聴き直したくなって引っ張り出してきた、CAMELが'81年に発表した9thアルバム。邦題は『ヌード~Mr. Oの帰還』。
太平洋戦争終結後も29年間にわたりフィリピン・ルバング島に潜伏し続けた日本兵、小野田寛郎(タイトルの「ヌード」は「オノダ」のもじりなのだとか)の実話に着想を得たコンセプト・アルバムであり、フジヤマの描かれた日本画調のジャケットこそジャパネスク風味全開ですが、音楽性に奇をてらった「和」のテイストは殆ど感じられないのでご安心を。いやちょっぴり残念なような?
徴兵から南方戦線での長く孤独な戦いを経て日本へ帰還…という波乱万丈のストーリーに対し、サウンドの方はほぼアンディ・ラティマー(G)のソロ・プロジェクトと化していたこの時期のCAMELの作風を継承する、淡くポップな抒情メロディに彩られた(例えばASIA辺りにも通じる)
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ROSE TATOO-Assault & Battery-All the Lessons ★★★ (2021-12-24 00:49:37)
AC/DC由来のタテノリ・ロックンロールに
喧嘩っ早いパンキッシュなアグレッションを加味。
気持ち良く頭を振らせてくれる疾走ナンバーで、
NWOBHMに沸くイギリスで人気を博したというのも納得です。
ROSE TATTOO-Assault & Battery ★★★ (2021-12-23 00:30:25)
後年、GUNS N’ ROSESがリスペクトを表明したことで再評価の機運が高まった、カリスマ・フロントマン、アングリー・アンダーソン率いるオーストラリア出身のROSE TATOOが、’81年に発表した2ndアルバム。
刺青まみれのメンバーがジャケットから睨みを効かせ、そこに添えられた『極道』という直球にも程がある邦題と、《バカヤロー!薔薇の刺青は伊達じゃない》という惹句が何やら剣呑な雰囲気を濃厚に漂わしていますが、実際のところ本作で聴けるのは、先輩格のAC/DC(ROSE TATOOもハリー・ヴァンダ&ジョージ・ヤングによって見出されている)の流れを汲むタテノリのロックンロール。キャッチネスやノリの良さといった親しみ易さも十分で、この辺はコワモテのルックスに反して、本国ではTVコメンテーターや俳優業――映画『マッドマックス3/サンダードーム』にも出演しているのだとか――等で幅広くマ
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Niagara-Ⅲ-Go ★★★ (2021-12-22 01:32:47)
Keyによる薄化粧が施された爽快な曲調に
スパニッシュ・メタル特有のコテコテ感は皆無ながら、
キャッチーなコーラスや練られたGソロにはNIAGARAという
バンドの魅力が凝縮されています。
Niagara-Ⅲ-These Guns Are Loaded ★★★ (2021-12-22 01:17:33)
歯切れ良く刻まれるGリフと躍動感溢れるリズム、
フラッシーなGソロをフィーチュアして
「NWOBHMを通過したDEEP PURPLE」といった趣きで駆け抜ける
アルバム後半のハイライト・ナンバー。
Niagara-Ⅲ ★★ (2021-12-21 00:04:14)
こんなバンド名ですが、出身地はカナダではなくスペイン。それもかつて日本盤がテイチクからリリースされていたMANZANOや、BANZAIでフロントマンを務めていたJ.A.マンサーノ(Vo)を筆頭に、BARON ROJO、PANZERといったバンドに在籍していたメンバー達が集った、コッテコテのスパニッシュ・メタル・バンドです。
国内盤は我らがゼロ・コーポレーションから’93年にリリースされ、目出度くバンドにとってワールドワイドなデビュー作となった本作は、タイトルがズバリ表す通り彼らの3rdアルバム。スパニッシュ・メタルと聞いてこっちが期待する「巻き舌スペイン語Vo」や「鼻が曲がりそうなクサメロ」といった要素は殆ど見当たらず、裏ジャケでポーズ決めるメンバーのこじゃれたルックス(薄毛もヒゲ面もいない)といい、全編英詞で歌われ、様式美系のスピード・ナンバーから、カラッと躍動するアメリカンなノ
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NO SWEAT-No Sweat-Heart and Soul ★★★ (2021-12-17 00:35:07)
躍動感溢れる曲調に、分厚いハーモニーに包まれたキャッチーな
コーラスが炸裂するバンドの代表曲。ジョー・エリオットの
お眼鏡に適ったのもさもありなん。ポカリスエットや
コカ・コーラのCMに起用できそうな爽快さも魅力です。
NO SWEAT-No Sweat ★★★ (2021-12-15 23:15:03)
自主制作したデモテープがDEF LEPPARDのフロントマン、ジョー・エリオットの目に留まり、彼のプロデュースによるデビュー・シングル“HEART AND SOUL”が母国で№1ヒットに輝いたアイルランド出身の4人組、NO SWEAT。本作は彼らが新たにプロデューサーとして売れっ子キース・オルセンを招き、万全の体制を整えて'91年に発表した1stフル・アルバムです。
シングル同様に大ヒットが確実視されていたにも拘わらず、蓋を開けてみると意外にもセールスは伸び悩み、バンドの生命がこれ1枚きりで絶たれてしまったことで「一発屋」の不名誉な称号を戴くことになった彼らですが、それが内容のせいじゃなかったことは、仄かなブルーズ風味とアイルランドの大地を想起させる乾いた哀愁を隠し味に溌剌と躍動する、本作に託された高品質なポップ・メタル・サウンドをお聴き頂ければ明らかではないかと。
昔はヒッ
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TED POLEY-Smile-If I Can't Change Your Heart (Then Let Me Blow Your Mind) ★★★ (2021-12-15 00:37:18)
テッドとマーティン兄弟共作による哀愁のメロディアスHRナンバー。
シンガーとして決してテクニカルなタイプではないものの
全霊を込めるような歌いっぷりが楽曲が放つ熱量と憂いを
より一層際立たせてくれています。
TED POLEY-Smile ★★★ (2021-12-14 00:03:55)
目出度くDANGER DANGERのフロントマンの座へ復帰を果たしたテッド・ポーリーが、’07年にFRONTIERS RECRODSを通じてリリースした2枚目のソロ・アルバム。
DANGER DANGERからの脱退――というか解雇――後、残ったメンバーとバンド名の使用権を巡る裁判沙汰に発展…と、ファンをいたく失望させてしまった90年代の反省を踏まえ(ているのかどうかは分かりませんが、ともかく)、1stソロ『COLLATERAL DAMEGE』(’06年)以降は、かなり自らに求められている音楽性に自覚的に曲作りに取り組んでいる印象で、本作で聴けるのも、仄かに哀愁を含んだメロディ、爽やかな曲調、キャッチーなコーラスの三拍子揃った「これぞアメリカン・メロハーの真骨頂!」と膝を打つサウンドです。
OPナンバーに相応しいフックを有する①を聴けば明らかな通り、テッド自身が優れたソングライ
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JORN-Starfire-Starfire ★★★ (2021-12-10 00:53:49)
ミドル・テンポで、OPナンバーらしい派手さには欠けるのですが
だからこそ「ハイトーン出せます」程度では絶対に歌いこなせない、
シンガーに高い技量が求められる楽曲であり、これを冒頭に持ってくる辺り、
ヨルンの自らの歌声に対する自信の程が伺えますよ。
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