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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 4701-4750
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SILVER BACK-UNCULTIVATED LAND ★★ (2011-07-29 20:16:58)
現在も活動中(多分)のベテラン道産子メタル・バンドが'94年に発表した自主制作の1stアルバム。
和製ICED EARTH的というか、風雪吹きすさぶ北海道の広大な原野を、ひとりコートのエリ立てて突き進む益荒男の姿が思い浮かぶような(意味不明)、重厚でドラマティック、そして硬質な冷気を纏ったノーザン・パワー・メタルという、このバンドならでは音楽性は既に固まっている事は確認できるが、一方で貧相なサウンド・プロダクションと、メリハリに欠ける構成に足を引っ張られ、次作以降の作品に比べるとやや冗長な感もある本作。(60分近い長大な収録時間もマイナスに働いている)
尤も、伊熊誠の男の哀愁背負った野太いVoや、寂寥感を湛えたメランコリックなメロディを豊かに紡ぎ出す(特にアコギ・プレイが秀逸な)田中キヨヒサのG、単なるリズム楽器以上の存在感を主張するBなど本編に聴き所は多く、中でも③⑦といっ
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SILVER BACK (2011-07-29 20:12:46)
'87年に結成された北海道は札幌出身の古豪HMバンド。
'92年制作の8曲入り(アルバム・レベルのボリュームですよね)デモ『DIVINE CAPRICE』を筆頭に、数本のデモテープを発表して活動を軌道に乗せると、'94年に1stアルバム『UNCULTIVATED LAND』を自主制作。
'96年にはSABER TIGERの木下昭仁(G)をプロデューサーの座に迎えてレコーディングされた2nd『NATIVE』をリリース。(こっちも自主制作だったかな)
RDX等へのゲスト参加で知られる伊熊誠(Vo)の脱退という事件が勃発するも、バンドは後任メンバーを入れることなくトリオ編成で活動を継続。
'04年には8年振りとなる新作アルバム『A THOUGHT ON LIFE DURATION OF SPECIES AND HUMAN BEHAVIORS』を発表している。
SILVER BACK-NATIVE ★★★ (2011-07-28 22:29:42)
プロデューサーの座にSABER TIGERの木下昭仁(G)を迎えたことで音質の大幅向上が図られ、ICED EARTH辺りと共通点の見出せる「気持ちスラッシュ寄りのパワー・メタル」サウンドが更なる迫力を獲得した、'96年発表の2ndアルバム。
ICED EARTH程の大仰さはない代わりに、如何にも北海道出身バンドらしい(先入観?)モノクロームな冷気を孕んでいる点が本作の特徴で、男の哀愁を伝えるソリッドなVo、冷やかでメランコリックなメロディを紡ぐG、そして活発に動き回り勇壮なアクセントを加えるBとが、図太いリズムに乗ってパワフルに押し出してくる楽曲の数々は、IRON MAIDENばりの勇ましさで畳み掛ける②を筆頭に、激しく盛り上がっても何処か荒涼としていて寒々しい。
取り分け、パワー・バラード調の劇的さを有する③、本編前半の山場となるドラマティックな大作曲④、静と動の対比が効い
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SLEAZY WIZARD-STONE DEAD-YOU MUST BE THE STAR ★★ (2011-07-28 22:05:47)
1stアルバムの実質的な幕引きの役割を担う、
畳み掛けるようなスピード・ナンバー。
随所で印象的なオブリを閃かせる
Bの仕事っぷりがかっこいい。
SLEAZY WIZARD-STONE DEAD-ANOTHER PHASE OF TRUTH ★★ (2011-07-27 22:07:08)
本編においては異色曲と言えそうな
重厚でドラマティックなミドル・チューン。
Gも威勢良く刻み倒すだけでなく、
しっかりと聴かせるフレーズを奏でて
その腕前をアピール。
SLEAZY WIZARD-STONE DEAD-NAMELESS RIOT ★★ (2011-07-27 22:05:52)
開巻と同時に拳の連打を浴びせかけてくる
破壊的且つアグレッシブな疾走ナンバー。
と同時にノリの良さを含んでいる辺りも
このバンドならでは。
SLEAZY WIZARD (2011-07-26 21:34:22)
80年代中期に、兵庫県は神戸市に置いて喜田“CHAPPY”康宏(Vo)らによって結成され、関西圏を中心に強力なライブ・アクトとして鳴らしたパワー・メタル・バンド。
'92年に、関西出身HR/HMバンドを集めたオムニバス盤『I CEASE RESISTANCE』に参加して知名度を高めると、'97年、4曲入りシングル『BLIND AND DEAF』と共に、1stフル・アルバム『STONE DEAD』をMANDRAKE ROOTからリリースして単独デビューを飾り、そのガッツ溢れる骨太なパワー・サウンドがマニアの間で好評を博した。(BURRN!!誌でも広瀬編集長がプッシュしてましたっけ)
メンバーの出入りが激しくラインナップが安定しない事がネックとなって'99年に一度解散するも、後に元TERRA ROSAの岡垣正志(Key)をメンバーに加えて復活。
音的には全く接点が見当たらな
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SLEAZY WIZARD-STONE DEAD ★★ (2011-07-25 21:47:11)
MOTORHEAD、TANK、RAVEN、ACCEPTといったうるさ型HMバンドからの影響を糧に製錬された、叩けば埃が立ちそうな漢ムサいパワー・メタル・サウンドを身上とする関西出身の5人組が、'97年にMANDRAKE ROOTから発表した1stフル・アルバム。
この時点で既に結成から10年を数えるキャリア組だが、さりとて本作にベテランらしい落ち着きやマッタリ感は皆無。ワンパターン気味な構成とインディーズ制作ゆえの音の悪ささえも「勢い」へと転化して、のっけからハイテンションで暴走しまくる本編には、まるでデビューしたての若造バンドの如き威勢の良さが横溢している。
ビルの解体工事現場よろしく豪快に鳴り響くリフ&リズムと、噛み付くように歌う野太いVoとが一塊に炸裂する楽曲の数々は、スラッシュ・メタルばりのアグレッションと、躍動するノリの良さを併せ持ち、取り分け、スピード・ナンバー①
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DEATHBLOW-MEANLESS PROPAGANDA-NEGOTIATOR ★★ (2011-07-23 23:25:33)
アルバムの中では比較的ストレートに
疾走するスラッシュ・ナンバー。
とは言え、緩急を意識して各楽器に見せ場を
設けるなど、このバンドらしさも健在。
凱旋MARCH (2011-07-23 23:23:07)
BRAVE BOMBERの作品をCD化して欲しい・・・。
DEATHBLOW-MEANLESS PROPAGANDA-SWORD DANCE ★★★ (2011-07-21 22:36:56)
悪声なりにメロウに歌うVoが微笑ましいイントロを経て、
オールドスクールなスラッシュ・ビートが疾走開始。
ややまどろっこしい曲展開にはもう少し整理が必要なようにも
思われるが、とは言え本曲が劇的且つカッコ良いことも
間違いのない事実。
DEATHBLOW-MEANLESS PROPAGANDA-BEYOND SALVAGE ★★★ (2011-07-21 22:28:06)
PANTERAブレイク前夜のオールドスクールな
スラッシュ・メタルらしい、重心位置の高い
疾走パートと、しっかりと「聴かせる」インスト・パートの
二部構成からなる名曲。
アルバムのハイライト・ソングに推したいカッコ良さ。
DEATHBLOW-MEANLESS PROPAGANDA-THE DISTORTED SYMBOL ★★ (2011-07-20 23:05:09)
ストレートに疾走するだけでなく、技巧を持ち込んだ
曲展開はいかにも90年代のスラッシュ・メタルといった趣き。
ネオクラシカルなフレーズを流麗に紡ぎながら
ドラマティックにハモるツインGも聴きどころの一つか。
DEATHBLOW-MEANLESS PROPAGANDA-PATHETIC ★★ (2011-07-20 23:03:27)
次曲“THE DISTORTED SYMBOL”のイントロみたいなものだが、
叙情メロディを奏でる2本のGが美しく絡み合う様は
単体でもイケる、どことなくANNIHILATORの“CRYSTAL ANN”を
思い起こさせるインスト・ナンバー。
DEATHBLOW-MEANLESS PROPAGANDA ★★★ (2011-07-19 20:37:43)
荒っぽい疾走感や衝動性の発露と、プログレ・メタル寄りの理性的な曲展開とが同居した英国型スラッシュ・メタルを聴かせてくれる、東京(多分)出身の5人組が'91年にEXPLOSION WORKSから発表した1stアルバム。
中学生の美術部員が授業中に描いたようなジャケットはかなりしょっぱいし、モコモコと不明瞭な音質はデモテープ・レベル、オマケに息も絶え絶えなVoのシャウトは迫力不足だしで、正直「マイナー・スラッシュ」の謗りは免れぬ本作なれど、どっこい、楽曲自体のクオリティはこれが舐めたもんじゃない。
特に、切り立ったGリフの削り出しから、劇的なネオクラ・ソロまで滑らかにこなす、剛柔両面併せ持ったツインGの存在は本編の肝。
非力な喚き型Voと、やや未整理で締まりに欠ける曲展開に足を引っ張られつつも、それらを差し引いて尚、叙情的なインスト小曲①や、そこからブランクを空けずに炸裂
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HUMAN TEMPLE-Murder of Crows-Emily ★★★ (2011-07-18 21:05:26)
聴いてるだけで体が動き出す
ハードでノリノリなヘヴィ・メタル・ソングだが
メロディのフックの効かせ方は
間違いなくHUMAN TEMPLE印。
劇的に動き回るGのカッコ良さは
ガッツポーズ物ですよ。
HUMAN TEMPLE-Murder of Crows-Yours Cold Blooded ★★ (2011-07-18 21:03:22)
淡々と刻まれるダンサブルなビートの上を
冷やかな哀メロが舞うハードポップ・チューン。
シンプルだが、それゆめ胸に沁みるメロディを
奏でるKeyが良い仕事してますね。
HUMAN TEMPLE-Murder of Crows-Lie ★★★ (2011-07-18 21:01:10)
ジョーイ・テンペスト風のVoの歌唱と、
高揚感に満ち溢れた曲調が、
『THE FINAL COUNTDOWN』の頃の
EUROPEを彷彿とさせる逸品。
HUMAN TEMPLE-Murder of Crows ★★★ (2011-07-18 20:58:40)
'04年リリースのデビュー作『INSOMNIA』が好評を博すも、その後は「ギタリスト脱退」というニュースが報じられたぐらいでフッツリと消息が途絶えてしまっていたHUMAN TEMPLEから、久し振りに届けられた2ndアルバム。
例え長期間のブランクがあろうとも、メタル大国フィンランド出身のバンドならば、音楽性を大幅に変えてこちらを失望させるような真似はしないだろうと思っていましたが、実際本作は、ヒンヤリとした哀感を湛えるOPナンバー①が始まった瞬間、彼らがその期待に見事に答えてくれたことを確信するクオリティ。
正式ギタリストの座は空席のまま、前作同様、URBAN TALEのエルカ・コーホネン(G)や元SONATA ARCTICAのヤニ・リマタイネン(G)らの協力を仰いでレコーディングされているが、伸びやかなVoと冷やかに楽曲を包み込むKeyを軸に、歌心に溢れたGが絡むメロディ
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HUMAN TEMPLE-Insomnia ★★★ (2011-07-15 22:29:01)
フィンランド出身で、'04年にデビューを飾るや「URBAN TALEに続くメロディアスHRバンドのニューカマー」と、マニアの間で注目を集めた5人組のデビュー作。
複数枚のアルバムを発表する等、ソロ・シンガーとしても確固たるキャリアを誇るVoの甘く伸びやかな歌声をメインに据え、涼しげな音色でキャッチーな旋律を奏でるKeyと、情感豊かに歌うGとによって優美に盛り立てられたメロハー・サウンドは、メンバーがプログレ方面からの影響を告白するドラマティックな⑨のような楽曲を収録する等、URBAN TALEに比べると幾分ハードな感触だが、北欧のバンドらしい透明度の高い哀メロに彩られた楽曲の数々は、聴いてるだけで今夏の蒸し暑さを緩和してくれるような清涼感に満ち溢れている。
後世に名を残すレベルの名曲が収録されているわけではないが、北欧ハードポップの様式美に則ったKeyのイントロからして心躍る
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GRUDGE CURSE-INSANITY BRAIN-HEATHEN ★★ (2011-07-14 22:26:08)
美しいインスト序曲“CAN LUST BE A SIN?”を打ち破って
スタートするアルバムの実質的OPナンバー。
スピーディだが、雪崩を打つと言うより縦に跳ねるような感じが
如何にも90年代のバンド。とは言え、この曲がカッコイイことに
変わりない。劇的なGソロも◎。
GRUDGE CURSE-INSANITY BRAIN-(BE)UNDER(A)CURSE ★★★ (2011-07-14 22:22:20)
アルバム収録曲中、最もストレートにパワー/スラッシュ・メタル色が
打ち出された、それゆえ非常に魅力的な疾走ナンバー。
メロディアスに切り込んで来るGソロが美味しいったら。
GRUDGE CURSE (2011-07-14 22:19:47)
ライブをご覧になった事があるってのは羨ましい限りですね。
Vo:叫、Ds:鈴木政行という編成の時にアルバム1枚ぐらいは
作って欲しかったなぁ。残念。
GRUDGE CURSE-INSANITY BRAIN ★★ (2011-07-12 22:03:29)
北海道出身の4人組スラッシュ・メタル・バンドが'96年に発表した最初で最後の作品。
所属レーベルからも察しのつく通り、ルックスの方はもろビジュアル系だが、本作に詰め込まれているサウンドに軟弱さは欠片もない。
序曲代わりの美しいインスト曲①と、人を食ったような曲調でエンディングを締め括る⑧を除くほぼ全編が、ザクザク刻まれる硬質なリフ&リズムと、そして道産子スラッシュ・メタルの元祖、FLATBACKERの山田雅樹の系譜に連なる金属質な声で挑みかかるように歌うVoとが一丸となってパワフルに駆動する、正統派パワー/スラッシュ・メタル・ソングで固められており(ただDsのタム回しはPANTERA登場以降のバンドな味わい)、取り分け、スピード/パワー/メロディが鋭利な切れ味を伴って融合をみた⑤はアルバム屈指の名曲。
またこの曲に限らず、ドラマティックなメロディを随所で豊かに奏で、とも
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HELL-Human Remains ★★★ (2011-07-11 22:42:45)
数々の不運を被ってNWOBHM史の陰へと埋もれてしまったバンドが四半世紀の時を経て復活。かつてのデモ用マテリアルを現代技術を駆使して再構築し、'11年に発表するや関係各所で絶賛を浴びた初のフルレンス・アルバムがこれ。
MERCYFUL FATEやKING DIAMONDに通じる、ダークで大仰でオカルティックなHMサウンドは、在りし日のNWOBHMの密教的な空気が、さながらタイム・カプセルの如く濃密に封入されているが、それでいて貧乏臭さや時代錯誤感がないのは、元々の楽曲の完成度の高さに加えて、プロデューサー兼ギタリストとして全面参加している、名手アンディ・ス二ープの仕事の枠を越えた献身に依るところ大か。
全面に押し出された大作主義に、曲間をSEとインスト曲で繋ぎ合わせ、映画のサントラばりに綴られる本編の壮大な構成等、プログレッシブ・ロックからの影響も露わな作り込みが為されている
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SPELLBOUND(日本)-ESCAPE-WISHING FOR DEATH ★★ (2011-07-08 23:12:23)
音の悪さを物ともせずに、
重量感たっぷりに突き進むOPナンバー。
イントロで炸裂する劇的なGリフが、
何となく初期ANTHEMを彷彿とさせますね。
SPELLBOUND(日本)-ESCAPE-ESCAPE ★★★ (2011-07-08 22:20:23)
EPのラストに置かれたタイトル・トラック。
「サイレン音が鳴り響く楽曲には名曲多し」という
自説をしっかりと補強してくれる、
勇壮且つ劇的な疾走ナンバー。
唯一、フェードアウトで終わってしまうエンディングが
玉に瑕か。
SPELLBOUND(日本) (2011-07-08 22:17:44)
スウェーデンにも同名のバンドがいたような気がするが、こちらは日本の三重県四日市市出身。
前身バンドのLSD時代はどうやらOUTRAGE風のスラッシュ・メタルを演っていたらしいが、改名に伴い、スラッシュ色を残しつつも、ACCEPTやTANKといったバンドを彷彿とさせる男気溢れるパワー・メタル・バンドへと劇的ビフォーアフター。'92年にWASTED RECORDS(№001という品番から察するに多分自主レーベル?)から4曲入りEP『ESCAPE』をリリースしてレコード・デビューを飾る。
優れた内容にも関わらず高評価を得る事は叶わず、バンドは本作のみを残して解散。(ちなみにBURRN!!誌のレビューは69点。Voが弱いとダメ出しをされていたが、この時期のジャパメタ・バンドは総じて同様の批判をされていたような印象がある)
Gの萩智洋は後に同郷のメタル・バンドMANUPILATE
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SPELLBOUND(日本)-ESCAPE ★★★ (2011-07-07 23:02:53)
三重県出身の4人組パワー/スラッシュ・メタル・バンドが'92年に発表した4曲入りデビューEP。
音質は薄っぺらいが、METALLICA、ACCEPT、TANKといったバンドの衣鉢を受け継ぐ勇壮な鋼鉄サウンドは手応え十分で、かつてBURRN!!誌にレビューが載った時は、広瀬現編集長から「曲は良いのに濁声シンガーが全てを台無しにしている」とダメ出しをされていたが(ブルータルなVoが市民権を得るのはもっと後の話だ)、いやいや、個人的にはこのVoは大いに「有り」。
そりゃ間違っても産業ロックを歌えるようなタイプではないが、よりダーティになった橋本直樹といった趣きの粗野な歌声でメロディを追いかけるVoは楽曲の男臭いドラマ性を効果的に増強。硬質なリフの刻みから構築美を湛えたソロ・パートまでこなす萩智洋(現在はMANUPILATED SLAVESに在籍)のGプレイと併せて、本作の大きな聴き
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DEAD CLAW-CEASE FIRE SAVE YOUR GROUNDS-DOWNSTAIRS ★★ (2011-07-07 22:22:38)
ノリ良く刻まれるリフ&リズムが
一気呵成に畳み掛けるタテノリ・スラッシュ・ソング。
体が勝手に動き出しますね。
DEAD CLAW-CEASE FIRE SAVE YOUR GROUNDS-CROSS FIRE ★★★ (2011-07-07 22:20:51)
リフ、リズム、Voが一丸となって
剥き出しのエネルギーを叩き付けて来る
本編で最もスラッシュ度高めのスピード・ナンバー。
勢い溢れるGソロもカッコイイ。
DEAD CLAW-BOMBED AND BLASTED-THE LONE-HORSEMAN ★★ (2011-07-06 22:44:35)
バラエティ豊かなリズムを叩き出すDsなど、
バンドの幅広いルーツを窺い知る事の出来る1曲。
12分以上に及ぶ長尺曲だが、へヴィ・メタリックなGが
曲調をドラマティック且つビシッと引き締めているため
ダレた印象もない。
DEAD CLAW-CEASE FIRE SAVE YOUR GROUNDS ★★ (2011-07-04 22:23:32)
再結成を果たした名古屋出身のスラッシュ・メタル・バンドが'07年に発表した復活の2ndアルバム
良くも悪くも成熟したHRバンド的感触もあった1stアルバムに対し、本作は勢い勝負のジャケット・アートワークに、ローファイな音質、全7曲収録でランニング・タイムは17分ぽっちというショート/シャープ/ショックな構成に至るまで、まるで新人バンドばりに荒ぶる初期衝動がモロ出し(どう考えてもこっちがデビュー作ですよ)。
'92年の解散から'03年の復活に至るまで、凡そ10年の沈黙期間中に一体どういう心境の変化があったか知る由もないが、聞けば活動初期はアグレッシブなスラッシュ・メタルを演っていたらしいので、ぐるりと一周回って元の位置に戻って来ただけとも言えるのか。
デビュー作の作風を受け継ぐ④やインスト曲⑤⑦といった泥臭いナンバーで緩急を演出しつつ、上擦り気味に喚き散らすVo、ギャンギ
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DEAD CLAW (2011-07-04 22:21:48)
DEAD CLAWの1stは、失恋船長さんの文章を読まなければ
まず聴き直す気にはならなかったであろう作品(しかも今回、
実はそう悪い作品でもなかった事に気付かされました)なので、
非常に得難い機会を頂きました(笑)。
それにしてもEBONY EYESの『FINAL FIGHT』がダウンロードなら¥1500ですか!
一度聴いてみたいと思っている、カルメン・マキ&5Xの作品等も、
ダウンロードならそれぐらいの価格で購入可能なんですよねぇ。
でも自分もパッケージに拘る派なので、いつか再発される可能性
(もしくは手の届く価格の中古盤を発見する可能性)に掛けて、
ここは一つ、グッと我慢したいと思います。
でも1500円か・・・。
DEAD CLAW-BOMBED AND BLASTED ★ (2011-07-03 21:33:53)
'90年発表の1stアルバム。「どうやらスラッシュ・メタル・バンドらしい」「バンド名にDEADって入ってるし」という薄らボンヤリとした情報を頼りに購入した作品だったが、まるでロックンロール・バンドのような隙間の多い音作りに、疾走パートを盛り込みつつも、ジャジーだったりアーシーだったりプログレ調だったりもするリズム、捉えどころのないメロディを歌うVo等、その一筋縄では行かないサウンドが全くピンと来ず、長らく放置プレイの刑に処していた1枚。
今回、失恋船長さんのレビューに刺激されて久し振りに引っ張り出して聴いてみたのですが、全体的な印象に大きな変化はないまでも、パワー/スラッシュ・メタル由来の鋭角的なリフの刻みから練られたソロ・パートまで、意外なぐらい正統派な演奏を聴かせてくれるGの活躍っぷり等、新たな聴き所も再発見。
本編中最もアグレッシブに疾走する⑧、それにこのバンドの個性を
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THE RODS-Vengeance-Raise Some Hell ★★★ (2011-07-03 20:47:36)
ソリッド且つキャッチーに疾走するリフ&リズムや歌メロが
'80年前後(最も勢いがあった頃)のJUDAS PRIESTを
彷彿とさせ、アルバムへの期待感を煽るに十分な
カッコ良さを誇るOPナンバー。
THE RODS-Vengeance-Rebel's Highway ★★ (2011-07-03 20:43:19)
デヴィッドの歌声はやや衰えが感じられなくもないが、
雄々しく疾走する楽曲自体はTHE RODS印で
大変にカッコイイ。
THE RODS-Vengeance-The Code ★★★ (2011-07-03 20:40:29)
故ロ二ーが病魔の影響を全く感じさせない
威厳たっぷりな歌声を轟かせるヘヴィ・ナンバー。
彼が歌うに相応しいDIO風の重厚な曲調もナイス。
THE RODS-Vengeance-Runnin' Wild ★★★ (2011-07-03 20:38:28)
勇壮且つキャッチーな曲調が
まさに往年のTHE RODSを思わす
復活作のハイライト・ナンバー。
JOURNEY-Eclipse-Edge Of The Moment ★★★ (2011-07-03 01:04:30)
ある意味、バンドの2ndボーカリストと言っても
過言ではない、印象的且つエモーショナルに歌う
ニール・ショーンのGが存在感を発揮した名曲。
JOURNEY-Eclipse-Resonate ★★★ (2011-07-03 01:01:21)
個人的にはアルバム『ECLIPSE』のハイライトを飾る
悲哀のドラマに満ちたHRナンバー。
アーネル・ピネダが情感豊かに歌い上げる、
あまりに物悲しいサビメロが涙腺に沁みて困ります。
JOURNEY-Eclipse-Chain Of Love ★★★ (2011-07-03 00:55:40)
零れ落ちるように奏でられるジョナサン・ケインの
Keyの上に、アーネル・ピネダの明度の高い歌唱が乗る、
澄んだ哀愁を湛えたイントロだけで掴みはOK。
重厚なディーン・カストロノヴォのドラミングをフィーチュアして
力強く、壮大に盛り上がっていく以降の展開も素晴しい。
JOURNEY-Eclipse ★★★ (2011-07-02 10:38:30)
アーネル・ピネダ(Vo)参加2作目となる'11年発表の14thアルバム。
日本盤にはボーナス・トラックとして名曲“DON'T STOP BELIEVIN'”のライブ・バージョンが収められているのだが、これ聴いて観衆のあまりの熱狂っぶりビックリ。どうやら同曲がドラマ主題歌に採用されリバイバル・ヒットとなった事に起因しているらしいのですが、改めてJOURNEYがそこらの懐メロ・バンドとは一線を画す存在であることを実感した次第。
また、こうしたファン層の若返りはバンド側にも相当の自信をもたらしたようで、それがアルバムのクオリティにもしっかりと反映されるという好循環。ニール・ショーン(G)がインタビューで「前作よりハードな作品にしたかった」とか答えてるのを読んだ時は嫌な予感もしましたが、実際に聴いてみれば、清涼で爽快で壮大な哀メロの海に頭から爪先までどっぷりと浸れる、どこ切っても10
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SOLSTICE-Solstice-Catalysmic Outburst ★★★ (2011-06-30 23:27:51)
音数の多いリズムに乗って、
噛み付くように咆哮するVoと
これまた手数多めのGリフが疾駆する、
ジャーマン・スラッシュ勢からの
影響が伺える高速スラッシュ・ナンバー。
耳惹かれるメロディアスなGソロも
良いアクセントとなっています。
THE RODS-Vengeance ★★ (2011-06-30 23:00:34)
THE RODSとTOKYO BLADEが同じ月に新譜を出すなんて、今は一体昭和何年だよ?って感じですが、どちらも大変素晴しい作品なので問題なし。
デヴィッド“THE ROCK”フェインスタイン(Vo、G)は、自らの名を冠して'06年に立ち上げたプロジェクト、FEINSTEINの『THIRD WISH』(名盤!)ではメロディとドラマ性に拘った曲作りを展開していたが、THE RODS復活作たる今作では、装飾の類は一切排し、武骨なGリフ、肉厚なリズム、ハイエナジーなヘタウマVo、それに硬派な哀愁背負ったメロディとがパワフルに炸裂する、愚直なまでにストレートなHMサウンドを志向。
カール・カネディ(Ds)、ゲイリー・ボードナロ(B)ら、お馴染みのメンバーの再結集もプラスに作用したのか、ソリッドで小気味の良い曲調が『BRITISH STEEL』リリース時のJUDAS PRIESTを思
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SOLSTICE-Solstice ★★ (2011-06-30 06:49:32)
スラッシュ・メタルの名盤の多くは80年代に発表されているわけだが、個人的には、ジャンルの勢いに翳りが見え始めた90年代に、それでも流行に左右されることなく(もしくは流行と折り合いをつけつつ)生み出されたスラッシュ・アルバムの数々にも非常に愛着を感じており、アメリカ出身のSOLTICEが'92年に発表したこのセルフ・タイトルのデビュー作(エド・レプカが手掛けたジャケット・アートワークが○)も、そうした中の一つ。
デス・メタルの聖地、フロリダはMORI SOUNDスタジオにおいてレコーディングされているだけあって(エンジニアにはスコット・バーンズ)、音作りに関しては同スタジオの流儀に忠実に則っている本作だが、ハードコア方面からの影響も垣間見える野太い濁声Voや、ジャーマン・スラッシュ・メタルばりの音数の多さで刻まれるリフ&リズム、それに時折ハッと耳を捉える流麗なフレーズを奏でるGソロ(
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SOLSTICE (2011-06-29 22:21:02)
アレックス・マキーズ(Ds)とロブ・バーレット(Vo、G)が音頭を取って'90年に結成したスラッシュ・メタル・バンド。(人脈的には完全にフロリダ・デス・メタルの一派に組み込まれるが)
かのMORI SOUNDスタジオにて、トム・モリスの助力を得て制作したデモテープが評判を呼び、ドイツのSPV/STEAMHAMMER RECORDSとの契約を獲得。'91年、再びMORI SOUNDスタジオ入りすると、エンジニアにスコット・バーンズを招いて(実質プロデューサー的存在だったとか)デビュー作のレコーディングを開始。
セルフ・タイトルの付けられたこのアルバムは'92年秋にリリースされ、またバンドは同作をもって日本デビューも飾っている。(国内盤の邦題はシンプルに『ファースト』)
その後の活動については全くフォローしていなかったのだが、調べてみると'03年に2ndアルバムを発
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SORTED OUT ★★ (2011-06-26 22:34:26)
Voをジョン・ロートンからトミー・ブロックにチェンジして'91年に発表された2ndアルバム。
稀代の名シンガーたるロートンの脱退は残念だが、「ZARのフロントマンと言えばやはりトミー」ってのが多くのファンの共通認識だろうし(だよね?)、何よりこの人は歌唱力的に――やや線は細いが――ロートンに勝るとも劣らぬ高い実力を備えた逸材ですしね。
また今回は、繊細なアコギからネオクラ調の速弾きまでこなす、トミー・クラウスの溌剌としたGプレイをサウンドの中心に据えることで、本編のHMテイストの底上げが図られており、ロシア民謡をイントロ代わりにスタートする②、RISING FORCE時代のイングヴェイを思わす④⑪、歌詞とリンクするファンタジックで劇的な⑤といった、ハードにしてこのアルバムならではの味わいを備えた名曲も収録。(ドラムの鳴りの弱さがちと気になるが)
勢い重視の作風の弊害なの
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FAITHEALER (2011-06-21 22:47:40)
「日本のHR/HMファンがいなかったら、今の自分のキャリアはなかったし、
それどころか、メロディアスHRすら生き延びられなかったと思う」
と、アイヴァン・ガンが語ってくれていたBURRN!!誌のインタビューを読んで
「嬉しいこと言ってくれるじゃないのさ。そこまで言ってくれたなら、
こりゃアルバム買わんわけにはいかんでしょう!」と
思わず購入してしまったFAITHEALERの1stアルバム。
捨て曲なしの力作でしたよ。
FAITHEALER-Welcome to the Edge of the World ★★★ (2011-06-21 22:28:12)
BALANCE OF POWERやPRIDEといったバンドで、日本人好みの叙情HRサウンドをクリエイトし続けて来たにも関わらず、今ひとつその実績に見合った成功を享受できていない印象の苦労人アーティスト、アイヴァン・ガン(Key)が、元S.I.N.のフロントマン、ジェイソン・マークス(Vo)と組んで新たに立ち上げたプロジェクトのデビュー作。('10年)
このアルバムとて贔屓目に見ても話題になったとは言い難いわけだが、クオリティに関しては(これまでのアイヴァンが手掛けてきた作品がそうであったように)保証書付きの見事さ。楽曲の方向性はPRIDEをもっとハード且つドラマティックにしたような感じで、それを華やかに彩るのが、美しいボーカル・ハーモニーと、重厚且つキャッチーなKeyサウンド、クセのないクリアで伸びやかなジェイソンの歌声、それに元PRIDEのメンバーでもあったクリス・グリーンの劇的
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