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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 4901-4950
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CHROMING ROSE-Louis XIV-Power And Glory ★★★ (2011-02-21 22:37:19)
1stアルバムのハイライト・ナンバーにして
バンドの代表曲。
「ジャーマン・メロディック・パワー・メタルとは何ぞや?」
と問われた時に、「こんなんですよ」と差し出したい1曲。
コテコテ過ぎて初めて聴いた時は笑ってしまいましたが、
それもまた味。
CHROMING ROSE-Louis XIV ★★ (2011-02-21 22:32:35)
'92年には同郷のSTS 8 MISSIONを前座に付けて来日公演を行ったこともある(客入りはそこそこだったけど)、ドイツはバイエルン州出身の5人組が'90年に発表し、多くのファンから彼らの最高傑作として愛されている1stアルバム。
作品を重ねる毎に独自性を確立して行った(と同時に日本では人気が低下していった)バンドなれど、このデビュー作に関しては、既に多くの方々が指摘されている通り、ツーバス主体でドコドコと疾走するリズムの上に、ハイトーンVoと明快にハモるツインGが紡ぎ出す朗々たるメロディが乗っかった、もう直球ど真ん中のジャーマン・メロディック・パワー・メタルを演っており、そのサウンドは完璧にHELLOWEENフォロワー。
尤も、二番煎じとは言え確かなクオリティを備えている事は間違いなく、特に「アニメの主題歌のよう」とも評された勇壮なメロディと、サビ部分で鳴り響くトライアン
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RAPHAEL-mind soap ★★★ (2011-02-20 18:20:14)
ビジュアル系はチェックの対象外だったのだが、本作リリース当時('99年)、DISKUNIONにて配布されてたフリーペーパーに奥村裕司氏が推薦文を寄せていたのを読んで、思わず購入してしまったRAPHAELのデビュー作。
そんなわけで、このバンドについては何も知らないのですが、取り敢えずここで聴く事が出来るのは、ネオクラシカルなフレーズを次々に繰り出してくるGと、楽曲を華麗に彩るKeyをふんだんに取り入れて疾走する、ドイツや北欧のメロパワ・バンドに通じるドラマ性を湛えた様式美HMサウンド。
スピーディな楽曲をズラリ揃えた上げ上げな内容にも関わらず、攻撃性よりも、上品且つ優雅な雰囲気が支配的な辺りはV系バンドの面目躍如といった趣きで、ナイーブな歌詞世界や、この時期のこの手のバンド独特の、奇妙なファルセットとビブラートを駆使したシンガーの歌唱スタイルに地獄突きをお見舞いしたくなる向き
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GRAHAM BONNET-Line-Up-Night Games ★★★ (2011-02-20 01:19:18)
どちらかと言えばポップ寄りのキャッチーな曲調なんだけど
都会的な哀愁を帯びたメロディと、独特なコージーのDs(名演!)、
リリカルなジョン・ロードのKey、そして渋く泣く
ミッキー・ムーディのGのお陰もあって、軽薄な印象は皆無。
青筋は控えめでも、それでも十分過ぎる程に特徴的な
グラハムの歌声も最高です。
GRAHAM BONNET-Line-Up ★★★ (2011-02-20 01:01:00)
当たりハズレの多い・・・というかHR/HMファン的には圧倒的にハズレの方が多い(?)グラハム・ボネットのソロ・アルバムだが、盟友コージー・パウエルにジョン・ロード、ミッキー・ムーディ、ラス・バラードといった豪華な面子の協力を得て制作された本作('81年)は、大当たりに分類されて然るべき大名盤。
無論、RAINBOWやM.S.G.、ALCATRAZZのような様式美HMワールドを期待すると肩透かしは確実だが、オールディーズ風の楽曲から、シンセ・ベースや鳴り物を取り入れたポップな楽曲まで、伝家の宝刀である青筋パワー・シャウトは控えめに、リラックスした歌声を伸び伸びと聴かせてくれるグラハムのパフォーマンスは、これはこれで非常に魅力的。本作を聴いて漸く自分の中で、やっさんとポップ・シンガーのイメージが繋がりましたよ。
ガタガタと鳴りまくるコージーの特徴的なドラムが、ライトタッチな作風に
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NELSON-After the Rain ★★★ (2011-02-19 23:12:40)
飛行機事故により死去したリック・ネルソンを父に持ち、芸能一家に生まれ育ったマシューとガナーのネルソン兄弟が組んだバンドのデビュー作。('90年)
NELSONと聞くと、音楽云々以前に、妙なインパクトを放っていた焼酎のCMのことを先ず思い出してしまうのだが、アメリカのみならず、端正な容姿を活かして日本でもCMやバラエティ番組に出演する等、そのアイドル・デュオ的なレコード会社の売り方とは裏腹に、本作で聴かれるキャッチーなポップ・メタル・サウンドの完成度からは、地に足の着いた本物感バリバリ。
主張すべき場面ではしっかりと主張するGとDsが楽曲にピリッとエッジを効かせ、兄弟の息の合ったツインVo&ハーモニーに、アコギやKeyを効果的に用いたアレンジのハイセンスっぷり、そしてアコースティックなインスト曲で本編の流れにメリハリを付与する手腕といい、全体的にこれがデビュー作の新人とは思えぬ
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GLENMORE-For the Sake of Truth-TV War ★★★ (2011-02-16 23:01:30)
鋭角的なGリフ、タイトに疾走するリズム、
張りのあるハイトーンVo、そしてエンディングで
炸裂する泣きを伴ったGソロと、百篇聴いても
聞き飽きない名曲ですよ。
GLENMORE-For the Sake of Truth ★★ (2011-02-16 22:57:20)
QUEENSRYCHEからの影響を、若手バンドならではの勢いの良さと、ドイツのバンドらしいメロディ・センスで消化したプログレ・メタルを聴かせてくれるハンブルグ出身の5人組、'94年発表の2ndアルバム。
優男風の兄ちゃんがこっちを見てるジャケットにはイマイチ購買意欲をそそらないが、張りのあるハイトーンを聴かせてくれる上手いVo、テクニカルでメロディアスなフレーズを滑らかに奏でる上手いG、そして立体的にボトムを支える上手いリズム隊(Dsはゲスト参加の名手ヨルグ・マイケル)とが揃ってるバンドだけにそのクオリティが低い筈もなく、収録楽曲は粒より。殊に疾走ナンバー⑤は、個人的にビクターが出した企画盤に収録されていたこの曲を聴いて本作の購入を決意させられた程の名曲だ。(まぁ、こいつのインパクトがデカ過ぎるせいで、他の楽曲の存在が完璧に霞んでしまってる部分がないわけはないんだけど・・・)
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3 INCHES OF BLOOD-Fire Up the Blades ★★ (2011-02-15 23:00:56)
本作リリース後、デス声担当のジェイミー・フーパーがバンドから離脱したため、ツインVo編成としては最後の作品となった、'07年発表の3rdアルバム。
プロデューサー兼アドバイザーとして、ツアーを通じて知り合ったSLIPKNOTのジョーイ・ジョーディソンが迎えられた影響か、硬質にビルドアップされたサウンド・プロダクションの下、デス声パートを増量し、時にブラスト・ビートを交えつつソリッドに突っ走る楽曲の数々は、これまでになく攻撃的でハードコアな面構えを覗かせる。
勿論、IRON MAIDENからの濃厚な影響を基調とする、野蛮で勇壮な彼ら流の正統派HMサウンドは不変であり、それは、マーチング・ドラムに乗って2本のGが劇的にハモリ倒す序曲①を皮切りに、切っ先鋭く攻め込んでくる②③④といったスピード・ナンバーによる序盤の畳み掛けに明らか。ガッツポーズ物のツインGのみならず、様式美BLAC
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ICED EARTH-Horror Show ★★★ (2011-02-14 23:17:05)
2nd『NIGHT OF THE STORMRIDER』と共に、マシュー・バーロウが歌うICED EARTHの最高傑作として愛して止まない、'01年発表の6thアルバム。
重厚壮大なコンセプトを前面に押し出したアルバムを手掛けると、ストーリーは非常にドラマティックなのに、肝心の収録曲が地味で決め手に欠くという、後期SAVATAGEに通じる弱点を毎度感じずにはいられないICED EARTH。
ところがどっこい、ホラー/オカルト映画、怪奇小説の世界観をコンセプトに掲げる本作では、狼男や吸血鬼など、同ジャンルのアイコン的モンスターが曲毎にテーマとして設定されており、これが個々の楽曲のキャラ立ちを明確化。しかもそのいずれもが、野太くも憂いに満ちたマシューのVo、ジョン・シェイファーが刻み込む重厚なGリフ、そしてドラマティックな曲展開を兼ね備えたICED EARTH印の名曲揃いと来たも
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3 INCHES OF BLOOD-Battlecry Under a Winter Sun ★★ (2011-02-12 01:07:15)
ツインG(結成当初はトリプルG編成だったらしい)のみならず、ヒステリックなハイトーンを武器に歌いまくるカミソリVoと、ギャアギャア喚き倒すブラック・メタル型Voというタイプの異なる2人のリード・シンガーも擁する6人編成の大所帯バンドが、'02年に発表した自主制作の1stアルバム。
この時点で既に「NWOBHM、スラッシュ・メタル、デス/ブラック・メタルのエッセンスも取り込んだトラディショナルな正統派HM」という方向性が、全くブレずに見据えられていることに先ず感心。
プロフェッショナルな制作環境が整う次作以降と比較すると、音質はチープだし楽曲も荒削り、未整理なハイトーンVoとデス声Voの絡み具合などアレンジ面の詰めの甘さも目に付くが、ともかく勢いと熱さ(暑さ?)は有り余るぐらいに十分。
ドラマティックなツインGの重ね方や小気味良いBの動きっぷり等、IRON MAIDENへ
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PHANTOM-Cyberchrist ★★ (2011-02-09 22:05:01)
活動後期にはNUCLEAR ASSAULTのアンソニー・ブラマンテ(G)も在籍していたNY出身の4人組(後にツインG編成の5人組となるも作品のリリースには至っていない)が、'93年に発表した3rdアルバム。
ザクザクと刻み目の粗いJUDAS PRIEST型Gリフと、パワフルに駆動するリズム隊の突進力が前面に押し出された、「バラード?眼中にねえよ!」と言わんばかりの硬派なサウンドは、まさに正統派アメリカン・パワー・メタル。
VICIOUS RUMORSやMETAL CHURCHといったバンドに相通じる魅力を放つ一方、ややフックに乏しく大味な部分も見え隠れするのだが、ファルコン・エディ(Vo)の天を突いて屹立するハイトーンと、リフ・ワークのみならず、ドラマティックにまとめられたソロ・パートにおいても冴えをみせるGがキッチリと楽曲に聴かせ所を構築しているため、退屈さを感じる場面は最
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TNT-Intuition ★★★ (2011-02-08 22:50:18)
前作『TELL NO TALES』にて確立された「TNT流HRサウンド」を一層磨き上げ、彼らの最高傑作レベルにまで昇華して見せた'89年発表の4thアルバム。
濁りのない水晶細工のようなト二ー・ハーネルのハイトーンVoと、澄んだ音色で美旋律を滑らかに紡ぎ出す一方、時にトリッキーな動きで聴き手の虚を突くロ二ー・ル・テクロのGプレイを2本柱とする収録楽曲の数々は、“TELL NO TALES”のようなヘヴィ・メタリックな疾走ナンバーが姿を消した代わりに、胸高鳴るポップ・フィーリングと壮麗なボーカル・ハーモニー、そして表裏のジャケット・アートワークに切り取られた、ノルウェーの美しい自然や二ーダロス大聖堂の如き荘厳な雰囲気が大増量。聖歌を思わせる神々しさを纏った①から、分厚いハーモニーに心打たれるバラード⑪に至るまで、本編は最初から最後まで捨て曲皆無。(今ひとつ評判の宜しくない⑧も、QUE
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TNT-Tell No Tales ★★★ (2011-02-07 23:15:58)
サンバイザーを止めたメンバーのルックスといい、ヘヴィ・メタリックなエッジを適度に維持しつつ、ト二ー・ハーネルの美声をサウンドの中心に据え、哀メロのフックを増強して一気に垢抜けた感のある楽曲といい、前作『KNIGHTS OF THE NEW THUNDER』から格段に洗練された'87年発表の3rdアルバム。
全12曲収録ながら、④⑥⑩はインタールード的な役割を果たすインストの小曲であり、トータルのランニング・タイムは30分余りいう、現代の感覚ではEP程度(?)のボリュームしかない本作だが、それでいて物足りなさは皆無・・・と言うか寧ろ満腹感すら覚えてしまうのは、やはり収録楽曲のクオリティの高さゆえか。しかもそれを、一生懸命ゆえ余裕がなく、時に高音部がキンキンと耳障りに響く場面もあった前作から一転、声の透明度/表現力/伸び具合ともに一層の磨きが掛かったト二ー・ハーネルの歌唱と、冷やかな光
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TNT-Knights of the New Thunder-Seven Seas ★★ (2011-02-05 23:09:42)
広大な海原を進むヴァイキングの如く、
ゆったりと壮大さと力強さを兼ね備えた
ドラマティックなOPナンバー。
TNT-Knights of the New Thunder-Deadly Metal ★★ (2011-02-05 23:04:56)
タイトルからしてDEADLYなMETALですよ、お客さん。
『TELL NO TALES』とか『INTUTION』のノリを
期待して聴くと引っ繰り返る事は確実。
ヒステリックなトニー・ハーネルのハイトーンを
フィーチュアして突っ走る「ド」メタルな名曲。
TNT-Knights of the New Thunder-Knights of the Thunder ★★ (2011-02-05 23:00:20)
ディーゼル・タールとモーティ・ブラックが刻む、
勇壮で力強いリズムが印象的な、
次作以降のTNTとはかなり趣きの異なる名曲。
MANOWAR-Battle Hymns MMXI-Battle Hymn ★★★ (2011-02-05 22:16:06)
オリジナル・バージョンを完全に凌駕する迫力と
ドラマ性を獲得したリメイク・バージョン。
威厳に満ちたエリックのVo、マッチョなジョーイのB、
メタリックなカール・ローガンのGも良いが、
何と言ってもこの曲最大の聴き所は、
デビュー当時の大人しさが嘘のような
ラウド且つダイナミックな叩きっぷりを披露する
ド二ーのドラム・プレイ。
つーかこの人、いつの間に出戻ってたの?
MANOWAR-Battle Hymns MMXI ★★★ (2011-02-05 20:01:04)
アルバム・タイトルと、マッチョな色使いで上書きされたアートワークが物語る通り、'82年発表のデビュー作『BATTLE HYMNS』を現代の録音技術とメンバーの技量を持って録り直した作品。
一瞬「何で今?」と首を捻ってしまったが、元々『BATTLE~』は貧弱なサウンド・プロダクションが足を引っ張っていた作品ゆえ、このリレコーディングはファンとしては願ったり叶ったり。
デビュー当時とは比較にならない貫禄と説得力に思わず平れ伏すエリック・アダムスのVo、豪快且つ強靭なジョーイ・ディマイオのB、ロス・ザ・ボスよりもHM度の高いGプレイでサウンドを引き締めるカール・ローガン、そして威厳溢れるドラミングで、嘗ての己を遥か彼方へと吹き飛ばしてみせたド二ー・ヘムズィクの存在を得て、一層のドラマ性と鋼の如き硬質感を獲得した収録曲の数々は、聴いてるだけで無心に頭を振りたくなるカッコ良さ。
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STRANGEWAYS-Perfect World-Time ★★★ (2011-02-04 21:51:22)
アイリッシュなメロディが心地良い哀愁のバラード。
DAREを思わせるが、スコットランド出身でTHIN LIZZYファンを
公言するイアン・スチュワートは、元々この手のタイプの
楽曲作りを得意としているのだ。
TNT-Knights of the New Thunder ★★ (2011-02-04 20:21:00)
'84年発表の2ndアルバム。卓越したポップ・センスや劇的なメロディ展開等、後の作品で全面開花する要素を端々に垣間見せつつ、センス絶無のダサジャケに、メタリックな光沢を帯びて刻まれるGリフと、威勢のいい掛け声コーラスをフィーチュアしたハードな楽曲群etc・・・と、本作はTNTの全カタログの中でも飛び抜けて高い「北欧メタル度」を誇る。
メンバーのルックスも含め(サンバイザー・・・)未だ垢抜けない内容ではあるものの、逆にこの頃の彼らならではの魅力を湛えた1枚である事もまた事実。特に、ヴァイキング・メタルばりの重厚感とスケール感を有する①、初期EUROPEからの影響が伺える⑥、荒々しい⑨、勇壮なアルバム表題曲⑩といった楽曲は、格段に洗練されていく次作以降とは味わいを異する名曲だ。
それをより色鮮やかに彩るのが、テクと表現力、そして「華」を併せ持ったロ二ー・ル・テクロのGプレイと、ア
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ONSLAUGHT-Power From Hell ★★ (2011-02-03 21:00:25)
イギリスはブリストルのハードコア/パンク・シーンから飛び出し、「SLAYERに対する英国からの返答」とも評されたスラッシュ・メタル・トリオ、'85年発表のデビュー作。
その昔、初めて本作を耳にした時は「速い・安い(サウンド・プロダクションが)・喧しいの三拍子揃った極悪盤」との感想を持った覚えがあるのだが、こうして久々に対峙してみてその印象が大きく変化。
いや、もちろん篭りまくって不明瞭な音質はチープ極まりないし、次作以降、増量されていく事となる構築感やドラマ性といった要素もここにはほぼ皆無なんだけど、轟然と突っ走るスピード・ナンバーをメインに据えつつ、楽曲によってはちゃんと曲展開に緩急が設けられ、アルバムの構成にしても、インスト曲を合間に挿入することで本編のサタニックな雰囲気を盛り上げたり、全体の流れに起伏を作り出したりと(ラストを締め括るのはクラシックの超名曲、オルフの“カ
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STRANGEWAYS-Perfect World ★★ (2011-02-01 19:56:15)
スコットランドのメロディアスHRバンドSTRANGEWAYSが、FRONTIER RECORDSのバックアップを受けて再編。久々にテリー・ブロック(Vo)をフロントマンの座に復帰させて発表した・・・多分6枚目ぐらい?のアルバム。
彼らの作品をちゃんと聴くのは3rd『WALK IN THE FIRE』以来なんだけど、その第1印象は「随分マッタリとしちゃったなぁ」というもの。初期作とは趣きを異するアダルトでムーディな空気が支配的な作風は、キャリア相応の落ち着きが感じられると言えば聞こえは良いが、実際のところコレってただ地味なだけじゃね?と、違和感を覚えずにはいられなかったのだが、昨年暮の購入以降、折に触れては本作をリピート再生している自分に気付き、最近になって漸く「俺はどうやらこのアルバムの事が好きならしい」と自覚するに至った次第。
1st~3rdアルバムのレベルに達しているわけ
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ONSLAUGHT-Sounds of Violence-Suicideology ★★★ (2011-01-30 21:42:12)
アウトロ“END OF THE STORM”と共に
本編を締め括る(国内盤にはボートラが収録されてるけど)
激烈なアグレッションを撒き散らしながら
突進する高速スラッシュ・ナンバー。
マシンガンの如く刻み倒されるGリフがクール。
ONSLAUGHT-Sounds of Violence-Rest in Pieces ★★★ (2011-01-30 21:38:51)
ライブで演奏したらさぞかし盛り上がるだろう
と思わされる、一緒に叫びたくなるサビを備えた
高速スラッシュ・ナンバー。
滑らかに存在感を主張するツインGも良い感じ。
ONSLAUGHT-Sounds of Violence-Born for War ★★★ (2011-01-30 21:37:20)
序曲“INTO THE ABYSS”によって高められた
緊張感が頂点に達した瞬間、ドカンとカマされる
イントロ・パートだけで、スラッシュ・メタル好きなら
この曲の名曲っぷりを確信できる筈。
DEATH ANGEL-Relentless Retribution-Volcanic ★★★ (2011-01-30 15:06:10)
これまたロブ・キャヴスタ二ーのアコギの妙技が
堪能できる叙情ナンバー。
男の哀愁を背負ったマーク・オセグエダの歌声、
楽曲のメロウさを増幅するラインを奏でるBも
良い仕事しまくり。
DEATH ANGEL-Relentless Retribution-Opponents at Sides ★★★ (2011-01-30 15:02:07)
3rd以降のDEATH ANGELのアルバムには
必ずメロウな楽曲が収録されているが
これもそのタイプ。
男の色気と哀愁を感じさせるマークのVoが
とにかく素晴しく、この手の楽曲を歌わせると
ピタリとはまりますね。
DEATH ANGEL-Relentless Retribution-This Hate ★★ (2011-01-30 14:58:10)
ハードコア/パンク的な炸裂感を帯びつつ
疾走する高速スラッシュ・ナンバー。
噛み付くように歌うマーク・オセグエダの
Voがカッコイイ。
DEATH ANGEL-Relentless Retribution-Claws in So Deep ★★★ (2011-01-30 14:52:34)
7分以上の長尺を、全くそれと感じさせない6thアルバムの
ハイライト・ナンバーにして、現行DEATH ANGELの
魅力が全部詰め込まれた名曲。
スラッシーな疾走パート、表現力に長けたVo、
ソリッドなリフの刻みから、スパニッシュ風味のアコギまで
手広くこなすG・・・特にロブ・キャヴスタ二ーのアコギは
素晴しい。いつかスラッシュ・シーンから身を引く日が来たなら
このノリの作品を作って欲しいぐらいだ。
FORBIDDEN-Omega Wave-Behind the Mask ★★★ (2011-01-30 14:42:12)
アルバム後半のハイライト・ナンバー。
本作ならではのモダンな攻撃性と
FORBIDDENらしい木目細かい叙情メロディが
上手いこと組み合わされた名曲。
美しく爪弾かれるアコギの旋律にうっとり。
FORBIDDEN-Omega Wave-Hopenosis ★★ (2011-01-30 14:35:28)
“ADAPT OR DIE”同様、アルバム制作作業の初期の時点で
既に完成していたという楽曲。
かなり野太い仕上がりなれど、アコギを効果的に用いた
サビメロの憂いに満ちた展開はFORBIDDENならでは。
FORBIDDEN-Omega Wave-Dragging My Casket ★★ (2011-01-30 14:31:13)
高速疾走パートと粘っこいヘヴィ・パートを
併せ持つ、激しいアップダウンを伴った曲展開が印象的。
しっかりと歌うラス・アンダーソンのVo、
そしてツインGが奏でる勇壮なテーマ・メロディに
思わずシンガロングを誘われます。
FORBIDDEN-Omega Wave-Adapt or Die ★★★ (2011-01-30 14:25:34)
THRASH DOMINATIONで来日した時には既に出来上がっていたらしいが、
実際、80年代のFORBIDDENの面影を最も濃く宿した楽曲じゃなかろうか。
疾走するリズムの上で朗々と歌う、ラス・アンダーソンの衰えの感じられない
ハイトーンを聴いていると「ああ、FORBIDDENだなぁ」としみじみと実感。
アルバムで一番好きな曲かも。
FORBIDDEN-Omega Wave-Forsaken at the Gates ★★ (2011-01-30 14:21:53)
誰もがJUDAS PRIESTの“THE HELLION”を想起するであろう
ドラマティックなインスト曲“ALPHA CENTURY”に導かれて
バイオレントに疾走を開始する5thアルバムのOPナンバー。
野太いラス・アンダーソンのシャウトに一瞬ギョッとさせられる
新生FORBIDDENの新たな側面を提示する楽曲だが、
よくよく聴けばGプレイや歌メロ等に従来の「らしさ」は確認できるし、
単純にスピード・ナンバーとしての完成度は高い。
ONSLAUGHT-Sounds of Violence ★★ (2011-01-30 01:10:38)
サイ・キーラー(Vo)を擁するラインナップで再結成を遂げ、初来日公演後にリリースされた4th『KILLING PEACE』('07年)は、「イギリスのSLAYER」なんて評された嘗てのONSLAUGHTのパブリック・イメージに忠実な復活作だったが、再結成第2弾アルバムとなる本作では、濁声を通り越して殆どデス声に片足を突っ込んだ咆哮を轟かせるサイのVoに、ヘヴィ且つ強靭に刻まれるリフ&リズム、そしてよりバイオレントに畳み掛けて来る攻撃的な楽曲の数々といい、「復活したスラッシュ・メタル・バンド」としてよりも、「現役バリバリのエクストリーム・メタル・バンド」としての気概が前面に押し立てられた仕上がり。
「らしさ」は保ちつつも、明快な疾走感より緩急やダイナミズムの演出に重きを置いた作風、殊に楽曲が醸し出すダークさやヘヴィネスにかけてはバンドのカタログ中随一。一方で、英国的な湿り気を帯びたツ
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SANVOISEN-Exotic Ways ★★ (2011-01-29 00:22:49)
90年代前半、独産メロパワ・メタル人気に目を付けた日本のレコード会社が、その手のバンドのカタログを大量にリリースしまくってた時期がありました。隠れた名盤からカスみたいな駄盤まで玉石混合だった、それら無名バンドの作品群の中にあって、良作の一つとして比較的印象に残っているのが、ツインGを擁するシュツットガルト出身の5人組が、NOISE RECORDSから'94年に発表したこのデビュー・アルバム。
プロデュースはジャーマン・メタル・ファンにはお馴染みのトミー・ニュートンで、重厚な音作りにザクザクと刻まれるGリフは確かにパワー・メタル風なれど、スピードよりも、卓越した歌唱力を誇るVoや楽器陣の達者な演奏を活かして、細かく作り込まれたアレンジとミドル・テンポの楽曲主体で本編をじっくりと盛り上げていく作風は、メロパワというよりもQUEENSRYCHEの流れを汲むプログレ・メタルといった趣き。(
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3 INCHES OF BLOOD-Advance and Vanquish ★★★ (2011-01-27 23:05:37)
メタルコアか、はたまたラウド・ロックかというバンド名とは裏腹に、NWOTHMがブームとなる以前からオールドスクールなメタルを追求し続けていたカナダ出身の6人組が、ROADRUNNER RECORDSと契約後の'04年に発表した(日本デビュー作でもある)2ndアルバム。
同一のテーマを掲げる楽曲①⑥⑬を要所に配して本編をドラマティックに盛り上げる構成に、コッテコテの歌詞世界、IRON MAIDEN直系のツインGや骨太な疾走感に満ちたリズムなど聴き所は多々あれど、何と言っても本作(というかこのバンド)最大のセールスポイントは、耳をつんざくカミソリ・ハイトーンVoと、ブラック・メタル型絶叫Voを繰り出す2人のシンガーの存在。特に「ロブ・ハルフォード+キング・ダイアモンド」とも評されるカム・パイプスのシャウトは強烈極まりなく、また、この手の個性的な声質を誇るシンガーってのは案外歌メロが退屈
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HEAR'N AID-HEAR' N AID ★★★ (2011-01-24 22:40:17)
80年代の「AID」ブーム華やかなりし頃、メタル版“WE ARE THE WORLD”として、故ロ二ー・J・ディオの音頭取りによって立ち上げられたプロジェクトが'86年に発表した作品。
チャリティー・ソング“STARS”を目玉に、シングルとアルバム(多数のバンドのライブ音源を収録)がそれぞれリリースされたが、自分が本作に興味を持った時には既にLPは廃盤になってしまっていたので、'96年にCDの再発が叶った際には、それこそ小躍りしながら購入に走った事を思い出します。
「アフリカの飢餓救済」を目的とした志の高さや、一堂に会した名立たるミュージシャン連中の共演、そして、その一癖も二癖もある面子を見事まとめ上げたロ二ーの校長先生っぷりも立派だが、何より特筆したいのは、ロ二ー、ヴィヴィアン・キャンベル、ジミー・べインが作詞・作曲を手掛け、叙情的なイントロに始まり重厚且つドラマティックな
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GRAND MAGUS-Wolf's Return ★★★ (2011-01-23 18:39:56)
4th『IRON WILL』と5th『HAMMER OF THE NORTH』の余りの素晴しさに痺れ、遡って購入した'03年発表の3rdアルバム。
男らしく野太い声質と広い声域を併せ持ったJBのVo、猛々しく刻まれるGリフに、地鳴りの如きうねりを伴ったリズムから構築される、「BLACK SABBATHミーツ北欧様式美HM」といった趣きのサウンド・スタイルは、このアルバムの時点で既にその方向性を定めつつあるが、と同時に本編には、ゆっくりと沈み込むようなヘヴィネスを湛えた超ドゥーム・メタリックな楽曲も散在。初期作の色合いも確実に息衝いており、まぁ要するに過渡期的内容の作品なのか。
但し、ここに収められた楽曲の数々はメチャ強力。特に、雄々しくも物騒な①に始まり、(なぜか)『恐怖のレストラン』の頃の聖飢魔Ⅱを思い出したりもする②、ヘヴィなインスト曲③に導かれてスタートする、BLACK
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LAST AUTUMN'S DREAM-Yes-The Sound of Heartbreak ★★★ (2011-01-23 18:37:15)
物悲しく肌寒いメロディを持ち前のハスキー・ボイスで
歌い上げるミカエル、アンディの奏でる印象的なGリフ、
躍動感溢れるジェイミー&ナリー・ポールソンのリズム隊、
そして零れ落ちるようなKeyをフィーチュアした
これぞLADな名曲。なぜか『スクールウォーズ』の
テーマ曲を思い出したりも。(あれの北欧版?)
このレベルの名曲を収録してくれるなら、
これからもアルバムを買い続けますよ。
FORBIDDEN-Omega Wave ★★★ (2011-01-22 00:33:40)
THRASH DOMINATIONで来日して以来、音信の途絶えていたFORBIDDENから漸く届けられた再結成第1弾アルバム。
劇的極まりない序曲①に導かれて、ダークでブルータルなOPナンバー②が始まった時は「カッコイイけど、随分殺伐としてんなぁ」と、若干の違和感を覚えずにはいられなかったのだが、刻みの細かいGリフに忙しないリズム、そしてその上で朗々と歌うラス・アンダーソンのハイトーンVoが畳み掛けるように疾走する④辺りまで聴き進めると、以降は1st~2ndアルバムの頃を思い出させる、押さえるべきポイントがキッチリと押さえられた「これぞFORBIDDEN!」な楽曲が頻出。勇壮なメロディにシンガロングを誘われる⑦、美しいアコギが絶妙なアクセントとなっている⑧⑩といった優れたスラッシュ・ナンバーの数々に心動かされないFORBIDDENファンはまずおらんでしょう、と。
流石に「捨て
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Y & T-In Rock We Trust ★★★ (2011-01-18 22:56:29)
'84年のリリース当時、レコード会社の担当者が目にした瞬間思わず頭を抱えてしまったという逸話を持つ、Y&T史上屈指のダメジャケが目印の5thアルバム。(個人的には、ロボットが履いてる紫パンツと股間のもっこり具合が気になって仕方ないのですが)
LAシーンの盛り上がりに触発されてレコーディングが行われた本作は、明るくシンプルな曲調と、エンディングに組み込まれた“星条旗よ永遠なれ”のメロディも印象的なミッド・チューン①が本編の幕開けを飾る事に象徴されるように、粘っこいブルーズ色や濃厚な泣きといったマイナーな要素を排し、キャッチーでアッサリ風味のアメリカン・メタル志向が前作『MEAN STREAK』以上に顕在化。そのため初期作に比べるとファン人気は今ひとつ芳しくないわけだが、こうして改めて聴き直してみると、メンバーのパフォーマンスには全盛期ならではの躍動感が満ち溢れ(フィル・ケネモアに合掌
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DEATH ANGEL-Relentless Retribution ★★ (2011-01-17 22:40:54)
結成当初からDEATH ANGELの屋台骨を支え続けてきた、アンディ・ガレオン(Ds)とデニス・ペパ(B)の脱退という一大事を乗り越えてリリースされた6thアルバム。
「らしさ」を十二分に保ちつつ音楽性を拡散させ、スラッシュ・メタルのみならずハードコアや70年代HR等、バンドのルーツを詳らかに開陳してみせた前作『KILLING SEASON』に対し、今回は硬質な音像の下、丹念に磨き上げられた金属の如き光沢を放つ収録楽曲がダイナミックに突進する、アグレッシブ且つストレートなスラッシュ・テイストを回復。
・・・とは言え、今更彼らが『THE ULTRA-VIOLENCE』みたいな破れかぶれなアルバムを作るわけはなく、硬派なVoにソリッドなリフ&リズム、それに流麗なツインGが猛然と畳み掛けて来る高速スラッシュ・ナンバー(③⑤⑦⑩⑫)と、幅広い表現力に長けたVoとG、メランコリックな叙
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WARLOCK-Triumph and Agony ★★ (2011-01-11 22:53:54)
赤尾和重、アン・ボレイン、レザー・レオーネらと共に80年代のHR/HMシーンを彩った、「女ロ二ー四天王」ことドロ・ペッシュ(Vo)を擁するWARLOCKが'87年に発表し、彼らの最終作ともなった4thアルバム。
GとBをU.D.O.に引き抜かれたりと、櫛の歯が抜けるようにメンバー・チェンジが相次ぎ、ドラマー不在の穴を埋めるべく御大コージー・パウエルがノー・クレジットでタイコ叩いてる事でも知られる本作は、ドロ単独のイラストや写真があしらわれたジャケット/ブックレットから「ドロ・ペッシュとそのバックバンド」的な構図が透けて見える通り、後のソロ活動へのターニング・ポイントともなった作品で、現在も彼女のライブでは欠かす事の出来ないアンセム“ALL WE ARE”を収録。
この名曲が示すように、重厚なミドル・テンポの楽曲を中心に固められた本編は、ドメスティックな色合いやマイナー臭が一掃
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WARLOCK-True as Steel ★★★ (2011-01-10 21:55:11)
2nd『HELLBOUND』との間に3曲入りEP『YOU HURT MY SOUL』('85年)のリリースを挟んで'86年に発表され、WARLOCK独自の音楽性の確立と、HR/HMシーンにおけるバンドの人気、そしてドロ・ペッシュ嬢(当時)のセックス・シンボルとしての座を決定付けたと言われる3rdアルバム。
プロデュースはヘンリー・スタロステが再登板し(大半の曲作りに関与している点も前作同様)、LAのスタジオにて名手マイケル・ワグナーの手によりミックスダウンが行われた本作は、前2作のような荒々しさが薄れた代わりに、ポップな味わいも備えた楽曲を収録し、曲によってはKeyを味付けに使う等、よりメロディを「聴かせる」姿勢を重要視した内容で、練り込まれたアレンジや多彩さを増したリズム・パート、そして思わずコブシを振り上げたくなる勇壮且つキャッチーなコーラス・ワークを擁する楽曲からは、ドイツの
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WARLOCK-Hellbound ★★★ (2011-01-10 00:38:58)
デビュー作『BURNING THE WITCHES』が大受けしたことにより、英メジャーPHONOGRAM傘下の老舗レーベルVERTIGOとのディールを成立させたWARLOCKが'85年に発表した、日本初お目見え作品ともなった2ndアルバム。
ACCEPTを思わせる硬派な正統派HMサウンドの上に、キャロライン・マンロー系のキツめな美貌に相応しい(?)攻撃的なシャウトを炸裂させるドロ・ペッシュのパワフルなVoが乗っかった音楽スタイルに変化はないが、メジャー・レーベルとの契約効果は音質の向上など各方面に覿面に表れていて、取り分け、プロデュースのみならず作曲作業においても大きな貢献を果たすヘンリー・スタロステの参加は本作最大のトピック。
彼の助力を得た事で、力押し一辺倒だった前作に比べ楽曲がかなり磨き込まれ、曲展開には緩急が、アルバム全体の構成にはメリハリが付与され、収録楽曲1つ1つ
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SAGA-Behaviour ★★ (2011-01-09 00:38:27)
ライブ盤『IN TRANSIT』をもって初期プログレ・ハード路線を総括。ニューウェーブ~AOR/産業ロック色を強めた5th『HEADS OR TALES』('83年)がアメリカでゴールド・ディスクを獲得する程の成功を収めた事に自信を深めたSAGAが、同様の路線を更に追求すべく、プロデューサー兼エンジニアにエレクトロ・ポップ・ロックを得意とするピーター・ウォルシュを迎えレコーディング作業を行い、'85年に発表した6thアルバム。
物語を感じさせたファンタジックなイラストから、写真を用いた即物的なジャケット・アートワークへの変化が物語る通り、本作にはもはやプログレ・ハード色は局所的に残るのみ。共通するコンセプトを備えている事から、副題として“CHAPTER”が振られていた楽曲(総じてプログレ色が強かった)の姿は既になく、女性コーラスやダンサブルなビートを取り入れる等、モダンさを増したア
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WARLOCK-Burning the Witches ★★ (2011-01-08 00:03:31)
先頃待望の初来日公演を行った女性メタル・シンガーの草分け的存在、ドロ・ペッシュ姐さんの原点にして、彼女の名を一躍HR/HMシーンに知らしめる切っ掛けとなったドイツはデュッセルドルフ出身の5人組HMバンドWARLOCKが、ベルギーのインディー・レーベルMAUSOLEUMから'84年に発表した1stアルバム。
「ACCEPTの影響とNWOBHMの洗礼を受けた、荒っぽく刻まれるGリフ主導で突っ走るダークなHM」という基本スタイルは既に固まっているものの、イマサンな音質にラフなパフォーマンス、それに荒削りな楽曲といい、作品全体から漂ってくる雰囲気はこの時点ではまだまだイモ。(ちなみにプロデューサー役を務めているのはMEKONG DELTAのラルフ・ヒューベルトだ)
但し、アグレッシブでスピーディなHMナンバー①⑥、ヒロイックなミドル・チューン⑨辺りからは、磨けば光るダイヤの原石的なポ
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TREAT-Coup de Grace ★★★ (2011-01-06 21:49:50)
北欧メタルの代表的なバンドの作品はそれなりにチェックしていたが、なぜかこれまでTREATのことはノー・マーク状態だったので、本作(6th?)を最初に聴いた時は「正直このバンドのこと舐めてました、申し訳ない!」と、思わず手を突いて謝りたくなってしまった次第。
心を打つ哀メロや、絶妙なポップ・センス、分厚いボーカル・ハーモニーに包まれたキャッチーなコーラス・ワークを筆頭に、かつてのTREATらしさを十二分に保ちつつも、北欧メタル・バンドにありがちな「垢抜けないB級感」や「頼りない線の細さ」と一線を画すのは、曲作りの巧さはもとより、しっかりとした歌唱力を備えたVo、抜群のセンスでまとめられた良質なソロを紡ぎ出すG、腰の据わったビートを刻むリズム隊等、豊富なキャリアに裏打ちされた、確かな表現力とテクニックを身に付けたメンバーのスキルの高さゆえ。
特に、本編への没入度を高めるドラマティ
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