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火薬バカ一代さんの発言一覧(評価・コメント) 時系列順 4951-5000
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YNGWIE MALMSTEEN-Facing the Animal ★★★ (2011-01-05 21:38:54)
90年代のイングヴェイの最高傑作と言えば、ジャケットで欧陽菲菲みたいな彼が睨みを利かせるこの9thアルバムで決まり。
理由は勿論、敬愛して止まないコージー・パウエルの遺作だから・・・というのも勿論大きいが、それと同等に収録楽曲の飛び抜けたクオリティの高さ。分けても(別に嫌いではないが無くとも全然構わなかった)ブルーズ系の楽曲が姿を消し、ダークで緊迫感を伴ったHMナンバーで本編の統一が図られている点が評価ポイント。判り易いスピード・ナンバーが見当たらない代わりに、適度な歪みと熱さを備えたマッツ・レヴィンの歌声と、一撃一撃に魂の篭ったコージーのパワフルなドラミングが映える楽曲がズラリ揃えられています。唯我独尊っぷりを色々揶揄される機会の多いイングヴェイなれど、この辺の「参加メンバーの長所を活かす曲作りの上手さ/器用さ」は他の追随を許さないレベル。流石マエストロ。また、今回は彼自身のGプ
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SAGA-Worlds Apart ★★ (2011-01-04 14:48:54)
ティナ・ターナーやハワード・ジョーンズなんかとの仕事で有名な売れっ子プロデューサー、ルパート・ハインと組み、アメリカ市場での成功を念頭に置いて制作された'81年発表の4thアルバム。
SAGAの代表曲の1つとして知られる、ポップでコマーシャルなヒット・シングル①が本作の方向性を決定的に示す通り、「脱プログレ・ハード路線」を志向し、メロディからはヨーロッパ的な暗さや湿り気が、曲調からはハードさや重さが一掃され、マイケル・サドラーの歌唱にしても、以前のような粘りとコブシの効いた歌い回しは抑え気味。ポップに心地良く弾む楽曲は、全体的にカラッと爽やかに垢抜けた仕上がりで、曲によってはダンサブルなアレンジが施される等、エレクトロ・ポップ・ロック風味が感じられる辺りは、やはりプロデューサーの嗜好ゆえか。
と言っても、次作以降ほどそういった新たな方向性へと踏み込んでいるわけではなく、当時、
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SAGA-Silent Knight ★★★ (2011-01-04 01:07:23)
3代目Key奏者としてジム・ギルモアが加入。これにてマイケル・サドラー(Vo)、ジム(B)とイアン(G)のクリットン兄弟にスティーヴ・二ーガス(Ds)という、いわゆる黄金期のメンバーが揃ったSAGAが'80年に発表した3rdアルバム。
場面によってトリプル・キーボード編成にまで変化する、このバンド独自のスタイルを更に発展させ、時に華やかに、時にドラマティックに楽曲を彩る分厚いKeyサウンドの存在が益々強調された本作は、例えば“MOUSE IN THE MAZE”のようなハードな名曲こそ見当たらないものの、まろやかな味わいを増し、丹念なアレンジを施された収録楽曲はいずれもキャッチーなメロディ、ポップなノリの良さ、そしてドラマティックな曲展開とが無理なく同居。SAGAならではのプログレ・ハード・サウンドは、本作において遂に完成の域へと至ったように思う。
アメリカ・デビュー作ともな
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CRYSTAL VIPER-Legends-Sydonia Bork ★★★ (2011-01-03 00:37:39)
ピアノをバックにマルタ姐さんが
しっとりと歌い上げる叙情バラード。
ファンタジー映画の挿入歌として使えそうな
美しくも悲哀に満ちたメロディが胸に沁みます。
楽器隊が加わる後半の盛り上がりも含めて、
個人的にアルバムで一番好きな曲だったり。
CRYSTAL VIPER-Legends-The Ghost Ship ★★★ (2011-01-03 00:30:42)
毎度、アルバムのトップには強力な楽曲を配してくれる
CRYSTAL VIPERですが、これもその例外に非ず。
ライノ(元MANOWAR)のナレーションに導かれて
パワフルに疾走する曲調は思わずコブシを振り上げたくなるカッコ良さ。
東欧民謡風というか、荒々しさの中に一抹の物悲しさを宿した
Gメロディが秀逸ですね。
CRYSTAL VIPER-Legends ★★ (2010-12-31 08:39:18)
ポーランドのメタル・ゴッデス、マルタ・ガブリエル(Vo)率いるCRYSTAL VIPERが、日本未発売のライブ盤『DEFENDERS OF THE MAGIC CIRCLE:LIVE IN GERMANY』を間に挟んで'10年に発表した3rdフル・アルバム。
元MANOWAR(現ANGEL OF BABYLON)ライノのナレーションに導かれてスタートする、パワフルなOPナンバー②を耳にした瞬間に理解できる通り、本作もまた、猛々しくドラマティックなパワー・メタルという前2作を通じて確立した「型」を忠実に踏襲。収録楽曲はいずれもCRYSTAL VIPER印がクッキリと刻印されているが、個人的には、もろジャーマン・メロパワ風味の③⑨のような疾走ナンバーよりも、猛々しさの中に一抹の東欧的な物悲しさを宿した、②⑤⑧のようなスピードに頼らない楽曲の方がより好みだったり。
男勝りのストロン
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SAGA-Images at Twilight-MOUSE IN THE MAZE ★★★ (2010-12-29 11:53:14)
Keyが全体の主導権を握り、ポップ寄りのサウンドを志向する
SAGAの楽曲の中では、そのハードさが一際強い印象を残す
アップテンポのハード・ナンバー。
(飽くまで彼らにしてはだけど)
SAGA-Images at Twilight-Images(chapter One) ★★★ (2010-12-29 11:47:56)
流麗なイントロだけでハート鷲掴みの名バラード。
暖かみと包容力に満ち溢れたマイケル・サドラーの歌声が絶品です。
2ndアルバム収録曲の中では、最もSAGAのプログレ・ハード・バンドとしての
側面が強く表れている1曲かも。
SAGA-Images at Twilight-IT'S TIME(CHAPTER THREE) ★★★ (2010-12-29 11:45:16)
作り込まれたアレンジがプログレっぽさを主張しつつも、
曲自体は小難しさの欠片もない、OPらしい躍動感に溢れたポップ・ナンバー。
全編に漲る力強さは、ハードさの増量された2nd収録曲ならではの味わいか。
SAGA-Images at Twilight ★★★ (2010-12-29 01:32:55)
セルフ・タイトルのデビュー作が、ドイツを中心としたヨーロッパ圏で人気を博し、結果、そのドイツに本拠を置くメジャー・レーベルのPOLYDORと契約を交わしたSAGAが'79年に発表、ここ日本でも『黄昏のイメージ』なる邦題で国内盤がリリースされた2ndアルバム。
温もりを帯びた伸びやかなVo、楽曲をグッと引き締めるハードなG、躍動感に富むリズム、そして分厚く全編を覆う華やかなトリプルKeyをフィーチュアし、ASIAとMAGNUMを足して2で割って、そこにE.L.O.辺りに通じるポップ風味を振り掛け、カナディアン・ロック・バンドらしいメロディ・センスをもって料理した感じ(?)のプログレ・ハード/ポンプ・ロック・サウンドは前作の音楽性を順当に継承。
一方で、今回は全体的にアップテンポの楽曲が多く顔を揃え、ハードネス、メロディのキャッチーさ、リズムの躍動感、曲展開の陰影、及びアレンジの
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ARMAGEDDON (70'S)-Armageddon-BUZZARD ★★★ (2010-12-28 01:15:10)
歪んだ音色で暴れ回るGに、猛烈に荒れ狂うDsと、
(“肉食鳥”という邦題に負けない)
攻撃的な曲調に有無を言わせず打ちのめされる。
'75年の楽曲だが、こりゃ完全に「ヘヴィ・メタル」ですよ。
ARMAGEDDON (70'S)-Armageddon ★★★ (2010-12-27 22:04:06)
YARDBIRDSにRENAISSANCEと、ブリティッシュ・ロック史にその名を刻む偉大なバンドに足跡を残しながらも、自身は33歳の若さで急逝するまで、ついぞ大きな成功とは縁のなかったキース・レルフの音頭取りによって誕生し、STEAMHAMMERやCAPTAIN BEYOND出身メンバーを擁する陣容から「スーパー・バンド」とも評されたARMAGEDDONが、'75年に発表した最初で最後のフル・アルバム。
奔放且つダイナミックな曲展開や大作主義といった、70年代HR/プログレッシブ・ロック風味に加えて、切れ味鋭くアグレッシブに動き回るG、圧倒的手数の多さで迫り来るド迫力のリズム、それに四畳半フォーク・シンガーばりのヘタウマVoとのぶつかり合いによって生み出されるハイテンション&スリリングなサウンドは、現代HMバンドにも匹敵する凄まじい音圧の高さを誇り、その激烈な魅力は、OPナンバーに
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3 INCHES OF BLOOD-Here Waits Thy Doom-All of Them Witches ★★★ (2010-12-25 23:28:51)
邦題は“魔女を燃やせ!”
抑え気味のイントロからスタートする
本編随一の長尺を誇るドラマティックな
エピック・チューン。
よっ、正統派!と思わず声を掛けたくなる
劇的なユニゾン・プレイを聴かせてくれる
ツインGが良い仕事をしてくれています。
3 INCHES OF BLOOD-Here Waits Thy Doom-Snake Fighter ★★★ (2010-12-25 23:22:18)
邦題は“蛇戦士”(そのまんまだな)
豪快且つキャッチーなドラムが楽曲のカッコ良さを
一層引き立てている名曲で、炸裂感満点のDs、
バックに薄っすらと流れるKey、そしてVoが独特の
カミソリ声を駆使して曲タイトルを連呼するクライマックス部分は
「メタル好きでこれ聴いて血が滾らねぇ奴はいねえ!」
と思わず断言したくなるほどのカッコ良さ。
個人的にはアルバムで一番好きな曲かも。
3 INCHES OF BLOOD-Here Waits Thy Doom-Call of the Hammer ★★ (2010-12-25 23:16:47)
畳み掛けるような疾走感がスラッシュ・メタルからの
影響を伺わせる、3rdアルバム随一のスピード・ナンバー。
無心に頭振るには持ってこいの1曲ですね。
3 INCHES OF BLOOD-Here Waits Thy Doom-Silent Killer ★★ (2010-12-25 23:12:58)
邦題は“静かなる殺人者”
初期IRON MAIDENを思わせる尖がった疾走曲だが、
のみならず、ノリ良くキャッチーな曲調が素晴しい。
3 INCHES OF BLOOD-Here Waits Thy Doom-Battles and Brotherhood ★★★ (2010-12-25 23:09:33)
刺々しいリフ、ヤスリ声のVo、
適度なスピードで疾走するリズム、
一緒に叫びたくなるサビメロ、
そしてドラマティックに絡む2本のG・・・と、
好戦的で野蛮な「これぞメタル!」なOPナンバー。
3 INCHES OF BLOOD-Here Waits Thy Doom ★★★ (2010-12-25 22:55:39)
昨今流行の長めなバンド名といい、SLIPNOTのジョーイ・ジョーディソンがお気に入りバンドとして彼らの名を挙げ、3rdアルバムのプロデューサー兼アドバイザー役を買って出たというエピソードといい、てっきり「オーセンティックなメタルの要素も取り入れたラウド・ロック、ないしはメタルコア・バンド」かと思っていたのですが、聴いてびっくり。'10年発表のこの4thアルバム(邦題『破滅のへヴィ・メタル』)に詰め込まれているのは、カナダ出身らしく(?)EXCITERのダン・ビーラーの系譜に連なるカミソリ・シャウトを轟かせるVo、劇的なハーモニー・プレイからIRON MAIDENに対する熱烈な憧憬が滲み出るツインG、頭を振るのに丁度良いスピードでビートを刻むリズム隊とがパワフルに押し出してくる、野蛮で武骨で勇壮な、混じりっけなしの正統派HMサウンドじゃありませんか。
力強く疾走する好戦的なOPナンバ
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SAGA-Saga-Tired World (Chapter Six) ★★ (2010-12-21 23:09:22)
前曲“ICE NICE”から曲間を開けずに繋がっていく
1stアルバムのラスト・ナンバー。
これまたハードなGが活躍するプログレ色強めの楽曲で
クライマックスの力強い盛り上がりっぷりが
堪らなくドラマティック。
SAGA-Saga-Ice Nice ★★★ (2010-12-21 23:05:05)
1stアルバムのハイライト・ソングと言って良いんじゃなかろうか。
どことなくジャジーなクールさ漂う前半、
プログレ・バンドらしいインプロヴィゼーションが炸裂する中盤、
そしてハード且つドラマティックに疾走する後半と、
本編中、最もプログレ・テイストが色濃く表れた名曲。
SAGA-Saga-Will It Be You? (Chapter Four) ★★ (2010-12-21 22:53:26)
スペーシーな広がりを演出するKey、温もりに満ちた中音域が
魅力的なVoとがポップなリズムに乗って心地良く跳ねる曲調に、
ハード且つ鋭く切り込んでくるGがかっちょいいったら。
SAGA-Saga ★★ (2010-12-21 22:44:25)
後にQUARTZを結成するミック・ホプキンスや、HONEYMOON SWEETのメンバーなんかも在籍していたグラム・ロック・バンドFLUDDを前身に誕生、80年代にはアメリカのチャートを賑わす程の人気を博し、現在も息の長い活動を続けるトロント出身の5人組が'77年に発表したセルフ・タイトルのデビュー作。
作品を重ねる毎にコマーシャルな色合いを強めて行った彼らだが、初期3作ぐらいまでは「トリプル・キーボード」を売りにしたプログレ・ハード路線を追及。・・・と言っても、Key同士がぶつかり合って火花を散らすようなスリリングな内容ではなく、華やかなKeyサウンドが楽曲の土台を作り上げ、その上に暖かみに溢れたポップなメロディを歌うVo、メロディアスに切り込んで来るG、そして美しいボーカル・ハーモニーが乗せられた、もっと素朴で親しみ易い「ポンプ・ロック」と表現した方が似合いそうな音楽性が特徴。
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RICHIE SAMBORA-Stranger in This Town ★★★ (2010-12-19 23:28:57)
その昔、西新宿の今はもう潰れてしまったDISCLANDというCD屋の前で買い物中のリッチー・サンボラと遭遇、思い切ってサインを頼んでみた事があり(今振り返ると己の図々しさに赤面を隠せません)、嫌な顔一つ見せずにサインに応じてくれたその出来た人柄に感激させられて以来、BON JOVIというのはジョンよりも「リッチー・サンボラというギタリストが在籍しているバンド」という認識で刷り込まれているのですが、その彼氏が'91年に発表した初めてのソロ・アルバムがこちら。
ソングライター、ギタリストとしてのみならず、渋くエモーショナルな歌い手としての才能も発揮している本作には、仄かに土の薫りが漂うブルージーなロック・サウンドが満載。リッチーがリラックスして、楽しみながらレコーディング作業を行った事がじんわりと伝わってくる、飾り気のない作風が好印象な仕上がりで、どこかリック・エメット(TRIUMPH
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JOURNEY-Revelation ★★★ (2010-12-19 01:12:51)
STYX、KANSAS、BOSTON・・・と、嘗ての同期バンドが軒並みセミ・リタイア状態に甘んじている中、唯一、定期的に新作をリリースし、尚且つそれらの作品が確かなクオリティと一定以上の商業的成功を収めているという、現役感バリバリの活動を続け気を吐くJOURNEY、'08年発表の13thアルバム。(本作も全米チャート初登場第5位にランクイン)
今回より、四代目フロントマンとしてフィリピン出身の新人アーネル・ピネダが加入。しかもこれが頭に「超」を付けたくなる程の逸材で、若き日のスティーヴ・ペリーを思わせる伸びやかなハイトーンと、スティーヴ・オウジェリーばりの張りと艶を併せ持った歌唱がメチャ強力。のみならず、その歌声は歴代シンガーの誰よりもHR向きの「熱さ」を宿しているという隙のなさ。
この若き逸材獲得に触発されたのか、アルバム自体もメロウな味わいの『TRYAL BY FIRE』
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JOURNEY-Generations ★★ (2010-12-18 00:17:53)
バラードばかり要求される状況にうんざりしたJOURNEY――というか二ール・ショーン(G)――が、敢えてHRテイストを強調して作り上げたという(飽くまで「彼らにしては」だけど)、'05年発表の12thアルバム。
但し、些か力み過ぎたのかその手の楽曲はややメロディが弱く、また、力んで歌っても常に透明感を失わない非常にAOR/産業ロック向きの声質を備えている反面、ハードな楽曲を歌うには馬力不足なスティーヴ・オウジェリーというシンガーの資質もあり、本作に対するファースト・インプレッションは余り芳しいものではなかった。
バンド側もそれは承知で、アップテンポの楽曲は二ールやロス・ヴァロリー(B)、ディーン・カストロノヴォ(Ds)にリードVoパートを割り振っているのだが、今度はそれが本編の統一感を欠き、やや散漫さを感じさせる要因に繋がってしまっているのだから、ままならぬというか何と言うか
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ZONATA-Buried Alive ★★★ (2010-12-15 23:28:42)
「00年代の埋もれてしまった名盤コンテスト」でも開催した日にゃ、かなり上位に食い込むと思われる(俺の中で)、'02年発表のZONATAの3rdアルバム。
ユニークなスラッシュ・メタルを聴かせてくれる存在として重宝していた、ROSICRUCIANのメンバーが制作に関わってる点に興味を惹かれて購入した作品だったが、実際に聴いてみれば、本作にROSICRUCIAN的なアバンギャルドなノリや実験色は皆無(中盤に並ぶプログレ・メタル・タッチな楽曲群がややそれっぽい程度)で、このバンドが軸足を置くのは飽くまで王道HM。特に、劇的極まりないGリフがドカンと炸裂するOPナンバー①のカッコ良さは筆舌尽くし難し!
流麗なネオクラGに、男臭い声質のVoと美しくも寒々しいハーモニー、そしてテクニカルなKeyを乗せて、ソリッドなリフ&リズムが疾走する骨太なパワー・メタル・サウンドは、独産メロパワ・メタ
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JOURNEY-Arrival ★★★ (2010-12-12 02:32:42)
バンドを去ったペリー&スミスのWスティーヴの後任として、TYKETTO~TALL STORIESのスティーヴ・オウジェリーと、名手ディーン・カストロノヴォを加入させ体勢を立て直したJOURNEYが、'00年に発表した11thアルバム。
レコード会社が11曲収録を提案したのに対し、メンバーは13曲収録を主張。結局バンド側の意見が通り、日本盤はボーナストラックを含めて全14曲を収録、ランニング・タイムは70分弱とボリューミーな内容と相成った本作だが、実際に聴いてみるとこれが不思議と中弛みを余り感じない。ゆったりとしたテンポの楽曲を中心に固められた作風は前作同様ながら、にも関わらずダレた印象がそれほどでもないのは、若々しいオウジェリーの歌声が、本編に溌剌とした空気を運んでくれているからか?
開巻早々に勝負あった!となる①②③の強力な畳み掛け、アダルトでメランコリーなバラード⑤や、二
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JOURNEY-Raised on Radio ★★ (2010-12-08 23:23:10)
サクセスの代償としてメンバー間のパワー・バランスが崩れ自壊への道を転げ落ちていくのは、古今東西、有名バンドが一度は通る道なわけだが、無論JOURNEYもその例外ではなく、『ESCAPE』『FRONTIERS』のメガヒットと引き替えにラインナップが崩壊。ロス・ヴァロリー(B)とスティーヴ・スミス(Ds)が去り、あとに残った二ール・ショーン(G)、スティーヴ・ペリー(Vo)、ジョナサン・ケイン(Key)がセッション・ミュージシャンを雇って制作、'86年にリリースされた9thアルバム。(一部楽曲にはスティーヴ・スミスも参加しているのだとか)
JOURNEYの殆どの楽曲は、元々ショーン/ペリー/ケインの3人によって書かれているので、理屈からすればリズム隊が脱退したからと言って音楽性に大きな変化はない筈なのだが、いやにファンキーに跳ねるBといい、淡々とリズムをキープするこじんまりとしたDsと
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JOURNEY-Trial by Fire ★★★ (2010-12-07 23:16:05)
『RAISED ON RADIO』('86年)を最後に活動休止状態にあったJOURNEYが全盛期のメンバーで再結集。'96年にリリースされるや、HR/HM冬の時代真っ只中にも関わらず全米チャート初登場第3位という好成績をマークし、世間に「JOURNEY健在!」を印象付けた復活アルバム。
一音入魂でGをエモーショナルに歌わせる二ール・ショーン、加齢により艶は薄れても、ソウルフルな表現力と節回しは健在のスティーヴ・ペリー、透明感と叙情性を湛えた音色で楽曲に絶品の彩りを加えるジョナサン・ケインのKey等、メンバーのすこぶる強力なパフォーマンスをフィーチュアした都会派メロハー・サウンドは、10年に及ぶブランクの長さを全く感じさせることなく、むしろ前作『RAISED~』以上に全盛期のJOURNEY節の美点を余すところなく継承。何より、ポップでロマンティック、アダルト且つ瀟洒な雰囲気漂わす楽曲
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FUMIHIKO KITSUTAKA'S EUPHORIA-DREAM CASTLE ~BEST OF FUMIHIKO KITSUTAKA~ ★★★ (2010-12-06 21:34:32)
AROUGEに始まり、筋肉少女帯、X.Y.Z→A、そしてソロ・ワークに至るまで、橘高文彦(G)というハイテク・ギタリストの25年に及ぶこれまでの音楽活動歴を、お手軽に振り返る事の出来る便利なベスト盤。
ビジュアル系のルックスと、筋肉少女帯のメンバーという出自から、彼のことを色眼鏡で捉える向きもあろうが、ジャケットに描かれたヨーロッパの城塞の如き堅牢な構築美を宿した楽曲作りのセンスと、ギター・オーケストレーションを用いてブライアン・メイばりにポップにGを歌わせたかと思えば、一転、イングヴェイを彷彿とさせるネオクラシカルな速弾きまで流麗にこなす、確かなテクニックと表現力に裏打ちされたこの人のGプレイは間違いなく本物。
取り敢えず、HR/HMファン・・・分けても様式美HM好きを自認している人で、未だ⑨⑫辺りの名曲に触れた事がないというのは、ミュージック・ライフにおける大きな損失です
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JOURNEY-Frontiers ★★★ (2010-12-03 22:59:06)
HR/HMに興味がなくとも一度は耳にした事があるであろう、印象的なイントロで幕が開く“SEPARATE WAYS”と、美しく温もりに満ちたバラード“FAITHFULLY”というJOURNEY史上屈指の名曲2篇を収録。マイケル・ジャクソンの『THRILLER』に阻まれ全米チャート№1の座こそ獲得ならなかったものの、全世界で1000万枚以上の高セールスを記録し、多くのファンから「バンドの代表作」と太鼓判を押される'83年発表の8thアルバム。
雄弁且つメロディアスに歌う表情豊かなG、ノーブルな美声を活かしてソウルフルに歌い上げるVo、透明感溢れる音色で楽曲をスペーシーに彩るKey、センスの良さを感じさせるフレーズを随所で閃かせるB、そしてタイト&キャッチーなDsとが一体となって生み出される、JOURNEYならではの都会的な洗練を施されたメロハー・サウンドは益々円熟味を増し、既に王者とし
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JOURNEY-Escape ★★★ (2010-12-02 21:42:56)
'81年にリリースされ、JOURNEYに初めて全米チャート№1の栄冠をもたらした、ファンからも次作『FRONTIERS』と並び「バンドの最高傑作」と評価の高い7thアルバム。個人的に、AOR/産業ロックと聴くと本作のサウンドのことが真っ先に頭に思い浮かびますね。
Key奏者としてのみならず、ソングライターとしても類稀なる才能を誇るジョナサン・ケインが新メンバーとして加わった事で、前作『DEPATURE』にて確立されたJOURNEYならではの音楽性に一層の磨きが掛かり、よりポップに、よりキャッチーに、よりメロディアスに聴き易さを増した本作は、例えば軽快なロックンロール路線の楽曲にしても泥臭さは皆無で、徹底してお洒落で洗練された都会的な雰囲気が漂う。これはやはり、脇に回ってアレンジの一部としての機能を優先する(前任のグレッグ・ローリーとは資質の異なる)ジョナサンのKeyワークと、その彼
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JOURNEY-Departure ★★ (2010-11-28 18:26:52)
爽快/ポップ/キャッチーと三拍子揃った「これぞJOURNEY!」な超名曲①“お気に召すまま”で幕が開く、俗に言う「JOURNEY出世三部作」の最終章にして、その集大成的内容を誇る'80年発表の6thアルバム。
スティーヴ・スミスがノリ良く叩き出す軽快なリズムに、ヨーロピアンHR調の暗さや重さが払拭され一気に垢抜けたメロディ、そしてケヴィン・エルソンが手掛けた乾いた質感のサウンド・プロダクション等、ポップさ、キャッチーさ、それに都会的な洗練の度合いを大幅に増した本作は、例えば、本編後半に配置された3部構成からなる組曲⑨~⑪の流れにしても、大仰さやプログレ色は皆無で、さらりと聴き通すことが出来るというコマーシャル仕様。よく言われるように「大多数のHR/HMファンが、JOURNEYと聞いて想起する音楽スタイルは本作をもって確立された」・・・というのは正にその通りだと思う。
正直なと
…続き
JOURNEY-Infinity ★★★ (2010-11-26 23:20:40)
アメリカン・ロック・シーン指折りの実力派シンガー、スティーヴ・ペリーが遂に加入。これまでのインスト・パート重視のプログレ路線から、ペリーの類稀なる歌声をサウンドの中心に据えた、ポップでコマーシャルなメロディアスHR路線へと方向転換が図られた、'78年発表の4thアルバム。
所謂「JOURNEYサウンド」の基礎が形作られ、全米だけで300万枚以上の売り上げを記録、その後の大躍進の先駆けともなった本作は、実際、儚くも美しい感動的な名バラード⑤を筆頭に、「これぞJOURNEY!」と唸らされる楽曲の数々を収録しているわけだが、その一方で、ヨーロピアン風味の暗さと叙情性を湛えたメロディに、名手エインズレー・ダンバーの重厚なドラミングの存在もあって、作品全体としては、未だ産業ロック的な色合いはさほど感じられなかったりもする。
但し、重たいショットで楽曲の輪郭線を太く縁取るDsに乗って、フ
…続き
BONDED BY BLOOD-Exiled to Earth-More Worlds Than One ★★ (2010-11-23 21:21:55)
バンドの看板であるツインGコンビのテクニカルな
Gプレイがたっぷりとフィーチュアされたインスト曲で
日本盤のみのオマケ収録なのが勿体ないカッコ良さ。
メンバーはバンド結成当初、RACER Xの曲を
カヴァーしていたらしいが、実際、この曲には
SHRAPNEL系ギタリストのソロ・アルバムに
収録されていてもおかしくない雰囲気が漂う。
BONDED BY BLOOD-Exiled to Earth-Desolate Future ★★ (2010-11-23 21:17:29)
抑え気味の不穏なイントロから、
SLAYERばりに高速回転するGリフが
ガリガリと刻まれる爆走パートを経て
ドラマティック且つメロディアスな
Gソロ・パートへと雪崩れ込んでいく
2ndアルバムのハイライト・ナンバー。
これでフェード・アウトで終わらなければ
3つ星評価確実だったのですが。
BONDED BY BLOOD-Exiled to Earth-Genetic Encryption ★★ (2010-11-23 21:14:01)
多彩なリフのアイデアと、
タイトなリズム隊を前面に押し出し
ハイテンション且つダイナミックに突進する
切れ味抜群のスラッシュ・ソング。
BONDED BY BLOOD-Exiled to Earth ★★ (2010-11-23 18:16:39)
新世代スラッシャーの有望株として高い評価を受け、音楽雑誌にレビューやインタビューまで載ったのに、直前になって1st『FEED THE BEAST』の国内盤リリースがお流れとなってしまったBONDED BY BLOODが、2ndアルバムにて遅まきながら日本デビューを飾った。
EXODUSを筆頭に、DEATH ANGEL、VIOLENCEといった80年代のベイエリア・スラッシュ、並びに一頃のSLAYER、OVERKILL辺りに通じるオールドスクールなスラッシュ・メタルを、切れ味と柔軟性を併せ持った、達者な演奏に乗せて聴かせてくれる作風に大きな変化はないが、今回はコンセプト・アルバムということもありシリアス度が上昇。(尤も「エイリアンに侵略された600年後の地球を描く」という漫画チックなコンセプトがシリアスかどうかは意見が分かれるところかもしれないが/笑)
デビュー作に顕著だった、
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BOSTON-Third Stage ★★ (2010-11-22 23:13:37)
トム・シュルツの妥協を許さぬサウンド・クラフトマンシップが災いしてアルバムのレコーディング作業が遅々として進まず、結果、所属レーベルのCBSと訴訟騒ぎに発展。それでも'86年に発表されるや、8年間の長きに渡るブランクを物ともせずにアメリカだけで600万枚以上、全世界で1000万枚以上のセールスを記録したというBOSTONの3rdアルバム。
プログレやHRテイストは更なる薄まりをみせ、ゆったりとしたテンポの楽曲が大半を占める、もはや完全にAOR世界の住人的サウンドが展開されている1枚ながら、だからと言ってそれを理由に非難するには、本作に収められた、メロウで、スペーシーで、壮大で、そして隅々まで洗練された楽曲の数々は余りにも素晴し過ぎる。特にアルバムのOPナンバーにして、いきなり本編のハイライトを飾る全米№1ヒット・ソング①、その①のバリエーション・ソングでもあるバラード⑤、「男」につ
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BOSTON-Don't Look Back ★★★ (2010-11-21 20:42:10)
個人的に、BOSTONの全楽曲の中で最も愛して止まない名バラード“A MAN I'LL NEVER BE”を収録している、'78年発表の2ndアルバム。(邦題は『新惑星着陸』)
乾いた哀愁に軽快なノリの良さ、スペーシーな透明感と雄大なスケール感を兼ね備えたメロディアス・ロック・サウンドはそのままに、前作において要所で見せ場をさらっていたハモンド・オルガンの存在(=プログレ・ハード色)が後方へと下がり、よりノーマルなアメリカンHR路線へと歩みを進めているが、質の高さは相変わらず。
「ノー・シンセサイザー」「ノー・コンピューター」と誇らしげにクレジットされている通り、トム・ショルツ拘りのサウンド・メイキングが全編に渡って炸裂しまくった本作は、Gの歪ませ方から重ね方、ボーカル・ハーモニーの配置、アコギやKeyの使用タイミング等、細部の細部に至るまで徹底的な作り込みがなされており、こ
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BOSTON-Boston ★★★ (2010-11-20 21:45:59)
JOURNEY、STYX、KANSASらと共に、一時は「アメリカン・プログレ・ハード四天王」とも並び称された、マサチューセッツ工科大学卒という異色の経歴を誇る才人トム・ショルツ(Key)率いる理系ロック・バンドBOSTONが、'76年に発表した1stアルバム。(邦題は『幻想飛行』)
70年代初期から活動を開始し、音楽的試行錯誤を重ねて来た他の3バンドに比べ、後発のBOSTONはデビュー当初より一貫してポップなアメリカン・ロック・サウンドを志向しており、壮麗なギター・オーケストレーション、良く歌い良くハモるツインG、クセなくクリアに伸びていく故ブラッド・デルプ(合掌)の歌声と、ファルセットを効果的に用いた美しいボーカル・ハーモニー、それに軽やかなハンドクラップ(手拍子)等、そういった要素一つ一つを丁寧に組み上げ構築された、メロディアスで透明感を湛えた「BOSTONサウンド」は、既に立
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STYX-Kilroy Was Here-Mr. Roboto ★★★ (2010-11-18 23:14:48)
VANGELIS(というか『ブレードランナー』)ばりの
近未来風味のスペーシーなイントロを経て、
「ドモ アリガト ミスター・ロボット」という
微笑ましくもマヌケな日本語歌詞が聴こえてきた瞬間、
ガッチリとハートを掴まれてしまう。
ネタ曲扱いされがちだが、ポップで親しみ易いメロディに
煌びやかで劇的な曲展開と、疑う余地なく「名曲」と
評価するに値する素晴しさ。
ドモ ドモ。
STYX-Kilroy Was Here ★★ (2010-11-18 23:08:09)
アメリカはもとより日本でもシングル・カットされ大ヒット、「ドモ アリガト ミスター・ロボット マタ アウヒマデ」という尾崎紀世彦ばりの日本語歌詞の存在もあって、STYXはおろか、ロックに興味のない人からも(良くも悪くも)高い知名度を誇る“Mr.ROBOTO”で幕を開ける、'83年発表の11thアルバム。
ただ、そうしたネタ曲的な存在や、一層デニス・デ・ヤングのミュージカル趣味が強調され、ハードロッキンなエキサイトメントを薄れさせた作風、そして、その結果メンバー間の不和が引き起こされ、バンド活動が停止へと至った経緯等から、ファンの間ではハッキリと賛否が分かれる作品でもあるわけだが、近未来を思わせる『ブレードランナー』風のイントロに導かれて始まる前述の①は、ポップなメロディと芝居がかった曲展開が耳惹く煌びやかな名曲だし、琴の音色を取り入れた和風テイストが印象的な⑥を筆頭とした、③⑧など
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STYX-Paradise Theatre ★★★ (2010-11-16 21:59:58)
AOR/産業ロックに基盤を置きつつも、ロックンロールにブルーズ、プログレ、ニュー・ウェーヴからポップス、果てはレゲエに至るまで、多様なサウンドを絶妙なセンスで組み合わせ作り上げられた、'81年発表の記念すべき10thアルバム。
流石、300万枚以上を売り上げ、全米チャート№1の座とトリプル・プラチナム・ディスクを獲得する等、自他・名実共に認めるSTYXの代表作だけあって、ポップでキャッチーでスウィートなメロディ、明るくともどこかセンチメンタルな雰囲気に包まれた楽曲の数々、アメリカのミュージック・シーンの移り変わりを、シカゴに実在した劇場「パラダイス・シアター」の栄枯盛衰に重ねて綴るドラマティックなコンセプト、まるで優れたミュージカルを見ているかのような、流麗にしてダイナミックな本編の構成、そしてゴージャスで洗練されたアレンジとが高いレベルでまとめ上げられた本作は、これまでSTYXの
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STYX-Cornerstone-Babe ★★ (2010-11-15 17:54:47)
正直、デニス・デ・ヤングが手掛けた楽曲の中では
「並」の出来だが、だからと言ってその素晴しさを
否定するものではない。
デニス・デ・ヤングが愛する妻に捧げたという
甘々な歌詞をそのままメロディ化したかの如き
ポップ&スウィート、そしてどこかノスタルジックな
雰囲気を湛えたメロディに心が和みますね。
STYX-Cornerstone-Boat on the River ★★★ (2010-11-15 17:50:32)
STYXの楽曲の中では異色の、
フォーク/トラッド・タッチの曲調が心に沁みるバラード。
デニス・デ・ヤングとトミー・ショウが奏でる
マンドリンやアコーディオンのヨーロピアン風味の
哀愁を帯びたメロディが堪りませんなぁ。
数あるSTYXのバラード系の楽曲の中でも
この名曲が一番好きです。
STYX-Cornerstone ★★ (2010-11-15 17:47:38)
2週連続で全米№1の座に輝いた大ヒット・シングル“BABE”を収録し、アルバム自体も初登場第2位、現在までに300万枚以上のビッグ・セールスを記録する等、多くのファンから「STYXの代表作の一つ」として愛される'79年発表の9thアルバム。・・・なんだけど、個人的には初めて耳にした時はかなり戸惑った1枚。
従来のドラマティックなプログレ色を捨て去り、シンプル&コンパクトなAOR/産業ロック路線へとシフト・チェンジしたサウンドがその最大の理由で、例えば“BABE”は勿論優れた楽曲だと思うけど、これまでデニス・デ・ヤングは、もっと優れた楽曲を山ほど書いて来たわけで・・・。
但し、過去作と切り離して考えてみれば、ポップでお洒落でロマンティック、そしてどことなくオールディーズ/ポップスに通じる、ノスタルジックな雰囲気に包まれた本作は十分「名盤」の評価に値する内容。細部にまで拘りの感じ
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STYX-Pieces of Eight-Pieces of Eight ★★★ (2010-11-14 23:52:28)
ミュージカル風味のシアトリカルな曲展開に酔いしれる、
ヒット曲“THE BEST OF TIMES”の元ネタとしても知られる
8th『PIECES OF EIGHT』のラス曲にして
プログレ・ハード時代のSTYXの終焉を飾った
壮大且つ華麗な同アルバムのタイトル・トラック。
STYX-Pieces of Eight-Queen of Spades ★★ (2010-11-14 23:43:36)
叙情的な前半から、ハード且つ劇的に
盛り上がっていく後半と、
アメリカン・プログレ・ハード時代の
STYXの面目躍如といった感じの名曲。
次作以降、こうしたタイプの楽曲が
姿を消してしまうのは残念至極。
STYX-Pieces of Eight-Blue Collar Man (Long Nights) ★★★ (2010-11-14 23:41:02)
シングル・チャート21位にランクインするヒットとなった
ロックンロールというよりもメタル寄りな印象さえ受ける
STYXのハード・サイドを代表する名曲。
威勢の良いKeyリフとソリッドなGサウンドがカッコイイったら。
今の日本じゃ他人事とは思えない歌詞も◎
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