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火薬バカ一代さんの被同意コメント 1-45
KANSAS | - Audio-Visions
SARACEN - Red Sky
URIAH HEEP - Sea of Light - Against the Odds
URIAH HEEP - Sea of Light - Love in Silence
KANSAS - Audio-Visions - Don't Open Your Eyes
KANSAS - Audio-Visions - No One Together
KANSAS - Kansas - Journey From Mariabronn
DANCER - IN THE BEGINNING - BLUE FIRE
JAG WIRE - Made in Heaven - On the Run
Jerome Mazza - Outlaw Son
OVERKILL - The Electric Age - Save Yourself
EXODUS | - Blood In, Blood Out
ANGEL DUST - Enlighten the Darkness
VOW WOW | - III
RAINBOW | - Stranger in Us All
ANTHEM | | ANTHEM | - Gypsy Ways
TANKARD | - Chemical Invasion
TRIUMPH - Edge Of Excess
TRIUMPH - Edge Of Excess - Troublemaker
JAMES CHRISTIAN - Meet The Man - Know You in the Dark
JAMES CHRISTIAN - Meet The Man - Strong Enough
WITCHFYNDE - Lords of Sin / Anthems
KHYMERA - The Greatest Wonder
VINNIE VINCENT INVASION - All Systems Go - Love Kills
BLACK 'N BLUE - Black 'n Blue - The Strong Will Rock
NIGHT RANGER | - Midnight Madness
聖飢魔II | - メフィストフェレスの肖像
3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal
TREAT | - Tunguska
Y & T - In Rock We Trust
DOKKEN - Under Lock and Key - Lightnin' Strikes Again
SURVIVOR | - Vital Signs
SURVIVOR | - When Seconds Count
NELSON - After the Rain
SURVIVOR | - Extended Versions
RIOT V | - Unleash the Fire
LIONSHEART | - Abyss
TREAT - Tunguska - Progenitors
筋肉少女帯 | - キラキラと輝くもの
THE BRAVE - Battle Cries
GUARDIAN - Miracle Mile
SOLSTICE - Solstice
ANTHEM | - Hunting Time
HELLION - The Black Book
ONSLAUGHT - In Search of Sanity - Welcome to Dying
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KANSAS | - Audio-Visions ★★ (2008-12-21 21:07:00)

スティーヴ・ウォルシュ在籍時代最後の作品となった、'80年発表の8thアルバム。
80年代に入り、JOURNEYやSTIX、BOSTONといった同期バンドの成功に触発されたのか、ファンタジー色が失せた
即物的なジャケット・アートワーク(正直、かなりのダメジャケ)といい、曲展開がシンプルに整理され、
キャッチーなコーラス・ワークが強化された楽曲の数々といい、モダンな産業ロック方向へと大きく舵を切った本作は、
前作との間にケリー・リヴグレンとスティーヴ・ウォルシュのソロ・アルバムを挟んでいるせいか、ケリー作のプログレ路線と、
スティーヴ作のロックンロール路線とに、収録曲のタイプがハッキリと分かれてしまっているのが特徴と言えるかも。
個人的には、キャッチネスと重量感を兼ね備えたOPナンバー①、泣きの名バラード③、劇的な⑤、流麗且つ軽やかな⑧といった
…続き
同意者: ANBICION 11

SARACEN - Red Sky ★★ (2010-09-20 18:05:00)

80年代に数枚の作品を残して解散した英国のSARACENが復活を遂げ、'03年にリリースした3rdアルバム。
収録楽曲の半数近くが、過去の名曲や、LAMMERGIER時代のマテリアルのリメイクで占められた構成は、
正式な3rdアルバムと呼ぶにはちょいと変則的だが、美麗なハーモニー、ベテラン・バンドらしい重厚感、
それに壮大なスケール感がそれぞれ増量されて蘇った往年の名曲群は、これはこれで十分カッコイイ。
(若々しい躍動感は薄まってしまったが)
相変わらずロブ・ハルフォード風味が漂うVoと、スペーシーなKeyによるイントロが付け加えられ、
一層コスミック且つドラマティックに蘇った①なんか元バージョン以上に魅力的なぐらいのものだし、
力強く展開していくヘヴィ・ナンバー②、2本のサックスと泣きのGが哀愁の競演を果たしたインスト曲⑨、
女性Voとの …続き
同意者: ANBICION 11

URIAH HEEP - Sea of Light - Against the Odds ★★★ (2006-05-12 22:00:34)

傑作アルバム『SEA OF LIGHT』の幕開けを飾るに相応しいドラマチック・チューン。
幻想的なイントロをハードなGリフが切り裂き、
フィル・ランゾンによる華麗なハモンドの音色と、
リー・カースレイクの叩き出すダイナミックなビートに乗って曲が疾走を開始。
伸びやかなVoを聴かせるバーニー・ショウ
(ライブでの大合唱が容易に想像出来る雄々しいサビメロが秀逸)や、
印象的なオブリを閃かせるトレバー・ボルダーのBも良い仕事をしているが、
やはり要はミック・ボックスのG。
メロディアスなソロ・プレイも然ることながら、結成25周年(当時)を経ても、
未だにこのレベルの楽曲を生み出し得るその才能には、ただただ敬服するのみ。
同意者: ANBICION 11

URIAH HEEP - Sea of Light - Love in Silence ★★★ (2008-06-04 21:39:42)

7分近くに及ぶ長尺を、全く飽きさせる事なく聴かせきる、
ファンタジック且つプログレッシブな
アルバム後半のハイライト・ナンバー。
壮大にしてドラマティックな中間部のアレンジが堪りませんなぁ。
同意者: ANBICION 11

KANSAS - Audio-Visions - Don't Open Your Eyes ★★★ (2008-12-21 21:16:52)

スティーヴ・ウォルシュに由来するタイトなロックンロール・テイストと、
ケリー・リヴグレンのプログレ志向が見事に融合を果たした、
劇的且つ疾走感に溢れた8thアルバムのハイライト・ナンバー。
前作以降、影が薄くなる一方だったロビィ・スタインハートが
久々に披露する、攻めの姿勢のヴァイオリン・ワークも聴きモノかと。
同意者: ANBICION 11

KANSAS - Audio-Visions - No One Together ★★★ (2008-12-21 21:22:00)

「あ~、KANSASだなぁ」とシミジミと聴き惚れる、
ポップでキャッチーな叙情メロディが華麗に舞う名曲。
『暗黒への曳航』辺りに収録されていてもおかしくない
溌剌と展開される、綿密に構築された曲展開の妙は
まさにこれぞKANSAS!といった感じ。
同意者: ANBICION 11

KANSAS - Kansas - Journey From Mariabronn ★★★ (2008-11-24 01:05:26)

初期KANSAS屈指の名曲。とても30年以上昔の楽曲とは思えぬ、
この劇的さは一体どうしたことか。
DREAM THEATER辺りのファンで、この曲を聴いたことのない人は
人生損してますよ!と断言したくなるぐらいお気に入りの1曲。
同意者: ANBICION 11

DANCER - IN THE BEGINNING - BLUE FIRE ★★★ (2007-11-04 20:24:19)

シャープに疾走する曲調と、哀愁を帯びたメロディ、
やや不安定だが「泣き」を感じさせる前田敏仁のVo、
そしてメロディアス且つスリリングな藤本のGと、
個人的に、DANCERというバンドに興味を持つ
切っ掛けとなった名曲。Keyも地味に良い仕事をしています。
同意者: ANBICION 11

JAG WIRE - Made in Heaven - On the Run ★★★ (2022-03-23 00:05:44)

歯切れ良く刻まれるリフ&リズムに乗せて、憂いを帯びたメロディが
駆け抜ける様は、この曲が「LAメタルの隠れた名曲」扱いされているのも
納得のカッコ良さ。オルガンをフィーチュアしてより欧州HMからの
影響が色濃く薫るSINバージョンも乙な味わいなので、
聴き比べてみるのも一興かと。
同意者: ANBICION 11

Jerome Mazza - Outlaw Son ★★★ (2022-12-27 00:08:32)

ジェローム・マッツァをご存知でしょうか?名前を聞いて「デニス・キャメロン率いるクリスチャン・メタル・バンドANGELICAの2ndで歌ってた人でしょ」とスラスラ出て来た貴方はかなり年季の入ったHR/HMリスナーとお見受け致します。本作はその彼がESCAPE MUSICから'18年に発表した2枚目のソロ・アルバムに当たる作品。ロック色皆無の1stソロは日本盤リリースなしでしたが、今回はキャッチーなメロディから躍動感溢れる曲調まで、ANGELICA時代にも通じるハイクオリティなメロディアスHRサウンドが詰まっており、めでたくRUBICON MUSICから国内盤の発売も実現しています。
本作においてブレーン役を担うのは、ジェロームとはスティーヴ・ウォルシュ(KANSAS)のソロ・アルバム『BLACK BUTTERFLY』(’17年)制作時に縁を結んだ「北欧のメロハー請負人」ことトミー・デ …続き
同意者: ANBICION 11

OVERKILL - The Electric Age - Save Yourself ★★★ (2012-04-23 22:54:51)

前作収録の名曲“BRING ME THE NIGHT”の流れを汲む
80年代テイスト背負ったスピード・メタル・ナンバーですが
ブリッツの特徴的なVoと唸りを上げるD.D.のBが
OVERKILLならではの個性を付与してもいるアルバム屈指の名曲。
思いっきり弾きまくりながらも、ドラマティックなメロディの
流れを見失わないデイヴ・リンクスのGソロも秀逸です。
あと、D.D.が担当する合いの手コーラスが「童貞成敗!童貞成敗!」と
聴こえるのは気のせいでしょうか。
同意者: GOD

EXODUS | - Blood In, Blood Out ★★★ (2014-12-26 23:51:28)

フロントマンの座にスティーヴ“ゼトロ”サウザが出戻って(10年ぶり2度目)、'14年に発表されたEXODUSの新作。
恋愛体質のカップルばりに別れたりヨリを戻したりを繰り返してるんで、今更「ゼトロ復帰」っても新鮮さを感じたりはしませんが、ですがやっぱりこの編成の磐石感は半端ない。ゼトロの剃刀Voに鈍りがないことはHATRIOTの作品群が証明している通りですし。
以前、雑誌では「次作は短い曲が波状攻撃を仕掛けて来るタイプの作品になるよ」とかゲイリー・ホルト(G)が語っていたのに、蓋を開けてみれば収録曲の半数が6分超えという前作同様の大作主義が貫かれていて、嘘つき!(笑)と開巻暫くは微妙なテンションでした。
しかし尺は長めでも全編がアゲアゲな疾走感で敷き詰められ、EXODUSの旨みが凝縮された名曲③で一旦我を忘れてしまうと、以降はラス曲⑫(VARUKERSのカヴァー)まで殆 …続き
同意者: GOD

ANGEL DUST - Enlighten the Darkness ★★★ (2020-06-10 00:35:46)

80年代に残した2枚のアルバムが今もマニアから愛されるドイツのスラッシュ/パワー・メタル・バンドANGEL DUSTが、オリジナル・メンバーのリズム隊を中心に再編され、'14年に発表した復活第3弾アルバム(通算5作目)。ゴールデンウィークに掃除をしていたらCD棚の隅っこから本作を発見。「いつ買ったか全然思い出せねぇ…」と聴き直してみたら、その意外な完成度の高さ(失礼)についつい掃除の手が止まってしまったという。
初期のゴリ押しスラッシュ・メタル時代しか追いかけていなかったので、こちらが知らぬうちに作を重ね、ヘヴィに刻まれるGリフや、Key奏者を専任メンバーに迎えて技巧的アプローチが試みられた曲展開等、いつの間にかジャーマン・メタル的クサ味控えめの、ダークでドラマティック、モダンな味わいも感じられる(同じドイツ出身だとVANDEN PLUS辺りに通じる)本格派のプログレ・メタル・バン …続き
同意者: KUZU

VOW WOW | - III ★★★ (2011-11-10 22:46:40)

印象的なKeyリフを纏ってシャープに疾走する“SHOT IN THE DARK”と、国産HR/HM系バラードの最高峰と評すべき逸品“SHOCK WAVES”という二つの名曲を収録し、ファンからも「HMバンド」VOW WOWの代表作として高い人気を誇る'86年発表の3rdアルバム。
アメリカンな色合いが強く打ち出されていた前作『CYCLONE』に比べ、メロディの湿り気やドラマ性といったブリティッシュ・テイスト(日本のバンドですが・・・)の大幅回復が図られた本作には、曲名通りのアーバンで洗練された雰囲気が心地良い“NIGHTLESS CITY”や、哀愁のHRナンバー“SIGN OF THE TIMES”、劇的にラストを締め括るバラード“PAINS OF LOVE”といった優れた楽曲が顔を揃えているわけですが、やはり何と言ってもトドメとなるのは、“SHOT IN THE DARK”と“S …続き
同意者: LAメタルこそ我が起源

RAINBOW | - Stranger in Us All ★★★ (2012-10-07 22:05:30)

熱心なファンの皆様におかれましては言いたいことも多々ありましょうが、個人的には、リアルタイムでリリースに立ち会えた最初の(そして恐らく最後の)RAINBOWのアルバムということで、思い入れも一入の1枚。
この作品発表のちょっと前まで、DEEP PURPLEの新作『紫の聖戦』のしょっぱい出来や、来日公演を直前に控えたDEEP PURPLEからの離脱等で猛烈なバッシングを浴びていたにも関わらず、本作をもってその世評をまるっと引っ繰り返してみせたリッチー・ブラックモアという稀代のトリックスターの実力には、腹の底から感服させられました。
ここに収められた楽曲に関しても、鮮やかなスパニッシュGソロにアガりまくる名曲“BLACK MASQERADE”や、ペールギュントの“山の魔王の宮殿にて”をモチーフにした“HALL OF THE MOUNTAIN KING”を筆頭に、「嘗ては凄かった人 …続き
同意者: New Lynn Turner

ANTHEM | | ANTHEM | - Gypsy Ways ★★★ (2011-09-22 22:54:10)

『BOUND TO BREAK』という名盤をモノにしながら坂本英三が脱退。バンドは直ちに後任として「和製グラハム・ボネット」の異名を取る逸材Vo、森川之雄を加入させ、再びクリス・タンガリーディスをプロデューサーに起用してレコーディング作業に突入、'88年にこの4thアルバムを発表した。
まさにメタルを歌うのに打ってつけだった坂本の金属質な歌声を「剛」とするなら、日本人離れしたパワーのみならず、情の深さも感じさせる森川の歌声は「柔」。そうした彼のしなやかな歌唱を得た事で、HM以外の何者でもなかった前3作のガチガチに硬派な鋼鉄路線に比べると、今回はKeyを隠し味に使用しサウンドが一気にスケールアップ。また、時に歌謡曲的臭みを発するメロディがこれまで以上に哀愁を帯びてキャッチーに練り込まれる等、より幅広いリスナー層にアピールし得る魅力を備えるに至った。
本作のハイライト・ナンバーた …続き
同意者: chatoran01

TANKARD | - Chemical Invasion ★★ (2007-05-21 21:32:00)

「ドイツ人=真面目」の図式を覆した(?)、大酒飲みの酔っ払い軍団ことTANKARD、'87年発表の2ndアルバム。
デビュー作『ZOMBIE ATTACK』は、パンキッシュで弾けるような快活さが気持ちの良いアルバムだったが、
それに比べると本作は、スピード感2割増、エッジの立ったリフの刻みは更なる細かさと鋭さを得て、歌メロも
より直線的でシャウト主体のアグレッシブなスタイルへ・・・と、前作から一層スラッシュ・メタル色を強めた作風。
特に、イントロのSEに続いて激烈に疾走を開始する①や、冒頭の流麗なGソロが印象的な②、個人的には本編中で
最も愛して止まない、攻撃性とノリの良さが同居する③という、冒頭からの高速スラッシュ・チューン3連発は、
このアルバムの作風を象徴するかのような名曲揃い。
相変わらず“PUKE"だの“ALCOHOL"(USハードコア …続き
同意者: hiromushi

TRIUMPH - Edge Of Excess ★★ (2020-05-03 23:38:25)

作曲クレジットをバンド名義にされることに対しかねてから不満を抱いていたリック・エメットが遂に脱退。後任ギタリストとしてフィル・Xことフィル・ゼニースを加え、新たにVICTORY MUSICと契約を交わしたTRIUMPHが’92年に発表した10thアルバム。ちなみにゲストとしてALIASやVON GROOVEのメンバーの名前がクレジットされていたり。
こちとらリック・エメットに思い入れがバインバインなので、ミスターXだかスーパーXだか知らねえが、いい年こいてXなんて名乗ってる輩にTRIUMPHのギタリストの座が務まるわけねーだろ!と上から目線で批判しまくっていたのですが、しかしそのX氏が現在ではBON JOVIのメンバーなのですから、バンドの見る目の確かさに感心するとともに、己の見る目のなさに顔真っ赤という。
ストレートに押して来る骨太なHRサウンドへと回帰を果たした本編では、 …続き
同意者: kamiko!

TRIUMPH - Edge Of Excess - Troublemaker ★★★ (2020-05-04 23:55:00)

ホラー映画「ヘルレイザー3」のサントラに提供された
(但しホラーな雰囲気は微塵も感じられない)イキのいい疾走ナンバーで、
正直映画の方は微妙な出来栄えでしたが、新加入のフィル・XのGプレイが
前面に押し出されたこの曲はカッコイイ。ギル・ムーアも歌とドラムで
溜まっていた鬱憤を晴らすようにハジけまくっています。
同意者: kamiko!

JAMES CHRISTIAN - Meet The Man - Know You in the Dark ★★★ (2020-09-09 00:49:59)

聴き進むに従って哀メロ濃度が高まっていき、
それが頂点に達するコーラスの素晴らしさは流石ランダル母娘のお仕事。
情感豊かなジェイムズ・クリスチャンの熱唱も相俟って
実にグッとくる楽曲に仕上がっています。
同意者: kamiko!

JAMES CHRISTIAN - Meet The Man - Strong Enough ★★★ (2020-09-09 00:53:48)

明るく爽やかな曲調の中にも仄かな哀愁と
強力なフックを忍ばせるツボを心得た作曲術は
流石スタン・ブッシュ先生。
ロビン・ベックのバックVoも楽曲の爽快感盛り上げに
貢献してくれています。
同意者: kamiko!

WITCHFYNDE - Lords of Sin / Anthems ★★ (2021-05-13 00:18:23)

アフロ頭にコワモテの顔面力で睨みを効かせてくるオッサンのジャケット(ひっくり返しても別の顔に見えるトリックアートかと思ったら違った)が目印の、WITCHFYNDEが'84年に発表した4thアルバム。なおLP発売当時は、ヨーロッパ・ツアーのライブ音源4曲も収録された2枚組仕様でのリリースだったという。
不気味なイントロに導かれて幕が上がる本編ですが、オドロオドロしいアートワークや「NWOBHM」「オカルト」「サタニック」といったWITCHFYNDEについて回るキーワードに惹かれて手を出したリスナーに肩透かしを食らわせる、軽くはないが特段ヘヴィというわけではなく、スローじゃないけどかと言ってスピーディでもないという、シンプルで飾り気のない中庸なHRサウンドは今作でも健在。曲調は重厚ながら新Voの声質もメロディの響きも妙に明るいOPナンバー①が早速物語る通り、ドゥーミーなダークネスを求め …続き
同意者: kamiko!

KHYMERA - The Greatest Wonder ★★★ (2021-09-01 23:57:41)

数多のバンドやプロジェクトにミュージシャン/ソングライター/プロデューサーとして関与するスウェーデン出身のマルチ・アーティスト、ダニエル・リヴェラーニ(Key)が中心となって立ち上げたメロハー・プロジェクト、'07年発表の3rdアルバム。
本作以外に自分の手元にあるKHYMERAのカタログは1stアルバムのみで、そちらはKANSASのスティーヴ・ウォルシュとビル・グリア、TRILLIONのトム・グリフィン、MECCAのジョー・バナといった有名(あるいは通好みの)ミュージシャンを起用して、メロハーの隠れた名曲――例えばMR.BIGが映画『ネイビーシールズ』のサントラに提供した“STRIKE LIKE LIGHTNING”とか――をカヴァーする、一夜限りのお祭りプロジェクト感が強く漂う作品でしたが、アルバム・リリースを重ねるうちにどんどんバンド感が強化されていったようで、今作では参加メ …続き
同意者: kamiko!

VINNIE VINCENT INVASION - All Systems Go - Love Kills ★★★ (2008-02-02 13:38:28)

VINNIE VINCENT INVASIONと言えば、
やはりこの珠玉の名バラードがトドメを刺す。
とてもアメリカのバンドとは思えない、
切なくもドラマティックな曲調が泣けて泣けて仕方がない。
この1曲のためだけでも、「ALL SYSTEMS GO」を買う価値あり。
同意者: kotora

BLACK 'N BLUE - Black 'n Blue - The Strong Will Rock ★★★ (2020-01-19 23:45:01)

憂いを帯びたメロディや重厚に刻まれるリフ&リズムが
ブリティッシュHM勢からの影響を濃厚に伺わせる
初期LAメタルならではの魅力を放つOPナンバー。
終盤にシャウト一発、テンポアップする曲展開が最高ですよ。
同意者: night train

NIGHT RANGER | - Midnight Madness ★★★ (2017-02-13 22:11:58)

スポーツ番組のテーマ曲か、ビールのCMにでも
起用したらさぞかしハマりそうな
喉越し爽やか、後味スッキリな疾走ナンバー。
テクニカルなツインG、ライブで盛り上がらずにはいられない
コーラスを聴いてテンションが上がらないメタル者がいましょうか。
同意者: okara

聖飢魔II | - メフィストフェレスの肖像 ★★ (2008-08-17 18:08:00)

徹底的にヘヴィでアグレッシブな『恐怖のレストラン』発表したかと思えば、珍作『PONK!』でファンを引っ繰り返らせたりと、
イマイチ方向性の定まらない活動を繰り広げてきた聖飢魔Ⅱが、いよいよ間近に迫った1999年を意識してか(?)、
再び、彼ららしいデーモニックな風格漂う、王道HM路線へと軌道修正を図って制作した、'96年発表の9thアルバム。
バンドの代表曲“地獄の皇太子"にオマージュを捧げた①で幕を開ける本編の構成や、聖飢魔Ⅱの創始者・ダミアン浜田、
ジェイル大橋(G)といった、バンド初期の構成員がアルバム制作に関わっている事からも、
原点回帰の姿勢は明らかで、特に、ダミアン浜田が作詞・作曲を手掛けた②⑤⑥は、ダークな歌詞世界といい、
妖しく叙情的、かつドラマティックなメロディといい、1stや2ndの頃を思わせる内容に仕上がっていて、
初期・聖 …続き
同意者: usaneko

3 INCHES OF BLOOD - Long Live Heavy Metal ★★★ (2012-05-31 22:55:57)

RAINBOWとメタルに対してリスペクトを捧げるタイトルのみならず、内容の方も最高な'12年発表の5thアルバム。
ウド・ダークシュナイダーを先鋭化させたようなカム・パイプス(Vo)のカミソリ熱血ハイトーンVoを筆頭に、隙あらば劇的なユニゾン・プレイを決めまくるツインG、それにガッチリとボトムを支える骨太且つ強固なリズム・セクションに至るまで、各パートが益々ビルドアップされており、バンドが前作『破滅のへヴィ・メタル』以来、より強靭に、よりドラマティックに成長を遂げたことがひしひしと伝わってくる仕上がり。これで更にサウンドに重厚感が加われば「新世代のACCEPT」にすらなれる逸材だと思うのですが、一方でこの荒っぽい前のめり感覚も失っては欲しくないような・・・。
JUDAS PRIEST調のイントロとIRON MAIDENばりのインスト・パートを兼ね備えた勇猛にして劇的な①、デス …続き
同意者: うにぶ

TREAT | - Tunguska ★★★ (2018-10-31 22:35:46)

解散宣言の撤回後、それまで以上にバンド活動に対して積極的になったことの表れのように、前作『GHOST OF GRACELAND』(’16年)から僅か2年という短いインターバルでの発表となったTREATの最新アルバム。
TREATにしてはややダークで重厚な方向に振られていた――それでもメロディのフックに翳りがなかったのが流石――『GHOST~』に比べ、今作は逆にバンドが原点(この場合は復活1作目にして大傑作『COUP DE GRACE』の作風を指す)を見つめ直したかのように、アンダース・ヴィクストロムのGがもたらすヘヴィ・メタリックな切れ味と、ポンタス・エグベリ&ジェイミー・ボーガーの腕利きリズム隊により醸成される躍動感溢れるリズム、そしてロバート・アーンルンドの泣きを含んだVoが際立たせる、TREAT独自の哀メロ・センスとがバランス良く配合したHMサウンドが託されています。
…続き
同意者: うにぶ

Y & T - In Rock We Trust ★★★ (2011-01-18 22:56:29)

'84年のリリース当時、レコード会社の担当者が目にした瞬間思わず頭を抱えてしまったという逸話を持つ、Y&T史上屈指のダメジャケが目印の5thアルバム。(個人的には、ロボットが履いてる紫パンツと股間のもっこり具合が気になって仕方ないのですが)
LAシーンの盛り上がりに触発されてレコーディングが行われた本作は、明るくシンプルな曲調と、エンディングに組み込まれた“星条旗よ永遠なれ”のメロディも印象的なミッド・チューン①が本編の幕開けを飾る事に象徴されるように、粘っこいブルーズ色や濃厚な泣きといったマイナーな要素を排し、キャッチーでアッサリ風味のアメリカン・メタル志向が前作『MEAN STREAK』以上に顕在化。そのため初期作に比べるとファン人気は今ひとつ芳しくないわけだが、こうして改めて聴き直してみると、メンバーのパフォーマンスには全盛期ならではの躍動感が満ち溢れ(フィル・ケネモアに合掌 …続き
同意者: こ~いち

DOKKEN - Under Lock and Key - Lightnin' Strikes Again ★★★ (2016-09-26 23:23:45)

どこかで聴いたようなGリフ…というか、後続がこぞって真似た結果
(インテリペリとかインテリペリとか、あとインテリペリとか)
すっかりHMのスタンダートと化してしまった名Gリフのカッコ良さは
まさしく雷に打たれたかの如く。
「柔」のVoと「剛」のGの対決は、この曲に関してはG優勢なのですが
それでも負けじと声を振り絞る、終盤のドンの熱いシャウトが
メタル・ハートにビンビン響きますね。
同意者: こ~いち

SURVIVOR | - Vital Signs ★★ (2010-02-26 23:54:00)

巨費を投じて作り上げた4th『CAUGHT IN THE GAME』がまさかの大コケ、しかもデイヴ・ビックラー(Vo)まで健康上の
問題を理由に脱退・・・と、天国から地獄へ一気に転げ落ちたSURVIVORが、新Voとしてジミ・ジェイミソンを、
プロデューサーとして売れっ子ロン・ネヴィソンを迎え入れ、再浮上を賭けて作り上げた'85年発表の5thアルバム。
結果的に本作は4曲ものヒット・シングルを生み出し、アルバム自体もビルボード最高14位にランクイン、バンドに
プラチナ・ディスクをもたらす成功を収めたわけだが、正直、これ程の名盤ならもっと売れたって罰は当たらんぞ、と。
これまで以上にKeyサウンドを前面に押し出し、メロディのフックから、劇的な曲展開、サビのキャッチーさ、
華やかなコーラス・ワークの組み立てに至るまで、その構成要素一つ一つを丁寧に磨き上げ、 …続き
同意者: さばいば

SURVIVOR | - When Seconds Count ★★ (2010-02-27 20:51:00)

5th『VITAL SIGNS』が一定の成功を収め、映画『ロッキー4』に主題歌として提供した“BURNING HEART"も
(ディオンヌ・ワーウィックの有名曲“愛のハーモニー"に№1の座こそ阻まれたものの)シングル・チャート
最高第2位にランクインする大ヒットを飛ばした事で、ヘッドライナー・バンドへと昇格を果たしたSURVIVORが、
その結果持ち得た精神的余裕と勝ち組の貫禄を持って制作、'86年に発表した6thアルバム。
プロデューサーには再度ロン・ネヴィソンを起用し、前作の必勝パターンを手堅く再現してみせた本作は、
やや歌モノ志向が強まり躍動感が薄まった点を除けば、ヒット曲“HIGH ON YOU"を彷彿とさせるOPナンバー①といい、
前作のハイライトだった“FIRST NIGHT"から“THE SARCH IS OVER"への流れをそのまま裏返 …続き
同意者: さばいば

NELSON - After the Rain ★★★ (2011-02-19 23:12:40)

飛行機事故により死去したリック・ネルソンを父に持ち、芸能一家に生まれ育ったマシューとガナーのネルソン兄弟が組んだバンドのデビュー作。('90年)
NELSONと聞くと、音楽云々以前に、妙なインパクトを放っていた焼酎のCMのことを先ず思い出してしまうのだが、アメリカのみならず、端正な容姿を活かして日本でもCMやバラエティ番組に出演する等、そのアイドル・デュオ的なレコード会社の売り方とは裏腹に、本作で聴かれるキャッチーなポップ・メタル・サウンドの完成度からは、地に足の着いた本物感バリバリ。
主張すべき場面ではしっかりと主張するGとDsが楽曲にピリッとエッジを効かせ、兄弟の息の合ったツインVo&ハーモニーに、アコギやKeyを効果的に用いたアレンジのハイセンスっぷり、そしてアコースティックなインスト曲で本編の流れにメリハリを付与する手腕といい、全体的にこれがデビュー作の新人とは思えぬ …続き
同意者: さばいば

SURVIVOR | - Extended Versions ★★★ (2016-03-22 22:55:37)

SURVIVORが'85年に行った、新宿厚生年金会館での初来日公演の模様を捉えた実況録音盤。VHS版だけでなく、CD化までされてたとは知りませなんだ。(自分が購入したのは『LIVE IN JAPAN 1985』と改題された日本盤)
名作『VITAL SIGNS』を発表し、意気上がるSURVIVORの最も脂の乗り切った時期のライブゆえ、メンバーのパフォーマンスにしろ、『VITAL~』収録曲中心のセットリストにしろ、そしてそれを受け止める観衆の盛り上がり具合にしろ、とにかく全編に亘って勢いが感じられます。各楽器陣のソロ・タイムまでしっかりと設けられた本編構成は、「売れ線狙いのポップ・バンドと侮らないで頂きたい!」との、SURVIVOR側のロックな主張が迸るかのようで、特にスタジオ盤ではその存在をさして気にしてなかった(酷)、リズム・セクションのタイトな仕事ぶりには感銘を受けましたね。 …続き
同意者: さばいば

RIOT V | - Unleash the Fire ★★★ (2014-09-28 21:57:24)

RIOTとしての活動継続を決意したメンバーの意思は尊重するけど、バンドの絶対的柱だったマーク・リアリの存在なくして、果たしてどれほどの作品が作れるものか?・・・ってな懐疑の視線は百も承知であったろう残されたメンバーは、確信的に名盤『THUNDERSTEEL』を思わすメロディを随所で引用し、「WARRIOR」「SHINE」「NARITA」「TOKYO ROSE」etc・・・といったキーワードを歌詞のあちこちに散りばめ、更には日本のファンに向けた⑥、代表曲“OUTLAW”の続編⑧といった楽曲の収録から、思わず脱力を誘われるダサジャケ(笑)に至るまで、なりふり構わず全力をもって「最大公約数的RIOTらしさ」を猛アピール。
これで肝心要の曲が退屈なら噴飯モノだったところですが、元S.A. SLAYERで、NARITA~RIOTとマークの曲作りの相棒を務め続けたドン・ヴァン・スタヴァン(B) …続き
同意者: たけぽん

LIONSHEART | - Abyss ★★★ (2023-07-07 01:11:27)

先日AFTER HOURSの感想を書いていたらふと思い出して聴き直したくなり、CD棚から引っ張り出して来たスティーヴ・グリメット(Vo)率いるLIONSHEARTが’04年に発表した4thアルバム(最終作なのかな)。
3rd『UNDER FIRE』リリース後にバンドは一度解散しており、これは復活作に当たるようなのですが、お世辞にも話題になったとは言い難い…というか「まだやってたの?」「4thアルバムなんてあったか」ってな反応も珍しくはないくらい。いやでもこれが内容は悪くないんですよ。ここまで付き合えば今更様式美系HMナンバーが見当たらないことに不満を感じることはありませんし、寧ろLIONSHEARTにとってはデビュー作の作風こそが例外であったことが了解できているので、本作においては仄かにブルージーな香り漂う、ブリティッシュHMらしい愁いを湛えた収録楽曲の数々を素直に楽しむことが出来 …続き
同意者: アクセル2020

TREAT - Tunguska - Progenitors ★★★ (2018-11-02 00:30:35)

神秘的に奏でられるイントロを、ダイナミックなリズムと
メタリックなGリフが力強く蹴破ってスタートするアルバムOPナンバー。
ライブ映えしそうな雄々しいコーラスをフィーチュアしつつも
北欧のバンド然とした冷ややかな哀メロのフックにも抜かりはありません。
流石の出来栄え。
同意者: ダンキチ

筋肉少女帯 | - キラキラと輝くもの ★★ (2008-09-14 18:13:00)

牧歌的な曲調の中に、一抹の寂しが忍ぶ小曲①から繋がっていく、猛々しいイントロに一発KOされる、
必殺のスピード・ナンバー②(確か深夜アニメの主題歌にもなっていた筈)、本城聡章がこれまで手掛け来た楽曲の中で
トップクラスのお気に入り、激しくも美しい劇的なハード・ナンバー③、憂いに満ちたポップなメロディが
駆け抜けていく、橘高文彦ならではの魅力に溢れたアルバム表題曲④、メロディックなG、豪奢なKey(ピアノ)、
そして、歌詞も歌メロもまさに「大槻ケンヂ節」としか言いようのない個性的な歌声で畳みかけるVoとが、掛け合いを繰り広げながら
テンションをグイグイ高めていく10分近くに及ぶ大作⑤・・・といった、優れた楽曲がズラリ揃ったアルバム前半の聴き応えが
半端じゃない、漫画家・高橋葉介の手によるカラフルなジャケット・アートワークが目印の、'96年リリースの11t …続き
同意者: デルモンテ古呉

THE BRAVE - Battle Cries ★★★ (2015-01-28 23:13:32)

LAを拠点に活動していたツインG編成の5人組が、プロデューサーにディノ&ジョンのエレファンテ兄弟、ミキサーにニール・カーノンを迎えて'92年に発表したデビュー作。
所属レーベルはPAKADERM、歌詞はバリバリのジーザス・クライスト賛歌・・・とくれば明らかな通りのクリスチャン・メタル・バンドで、演っているサウンドも、STRYPERが切り開いたメロディとハーモニーを最重要視するメロディック・ロック。グランジ/オルタナ旋風吹き荒れる当時のアメリカでは既に時代遅れ扱いされてた音ですが、クリスチャン・ミュージック・シーンという一種の特殊空間が、こうした80年代風味満点のサウンドを生き延びさせてくれたわけですね。
流石にSTRYPERほどの神々しさは備わっていませんけど、このバンドはとにかくサビメロ作りが上手い。例えばOPナンバー①なんて、ヴァースは土の薫りさえ漂って来そうな感じなのに …続き
同意者: メタル入魂

GUARDIAN - Miracle Mile ★★ (2018-12-03 23:44:08)

GUARDIANといえば、ヘヴィ・メタリックな疾走ナンバーから哀愁のバラードまで揃った1st『FIRST WATCH』(’89年)において、STRYPER直系の正統派HMを聴かせてくれたクリスチャン・メタル・シーンの優等生でしたが、国内盤リリースがなかった2nd『FIRE AND LOVE』(’90年)を間に挟み、'93年発表のこの3rdアルバムでは当時HR/HMシーンを席巻していたブルーズ・ロック・ブームに感化されたのか、随分と落ち着いた、茶色いHRサウンドを聴かせるバンドに変貌を遂げていて、初めて聴いた時は面食らってしまいましたよ。(ちなみにプロデュースは、ディノとジョンのエレファンテ兄弟が担当)
美旋律と分厚いVoハーモニーに彩られた正統派クリスチャン・メタルから、アコースティックギターが乾いた空気と土の匂いを運んでくる渋めのブルーズ・ロック路線へ。未だ折に触れては1stを聴 …続き
同意者: メタル入魂

SOLSTICE - Solstice ★★ (2011-06-30 06:49:32)

スラッシュ・メタルの名盤の多くは80年代に発表されているわけだが、個人的には、ジャンルの勢いに翳りが見え始めた90年代に、それでも流行に左右されることなく(もしくは流行と折り合いをつけつつ)生み出されたスラッシュ・アルバムの数々にも非常に愛着を感じており、アメリカ出身のSOLTICEが'92年に発表したこのセルフ・タイトルのデビュー作(エド・レプカが手掛けたジャケット・アートワークが○)も、そうした中の一つ。
デス・メタルの聖地、フロリダはMORI SOUNDスタジオにおいてレコーディングされているだけあって(エンジニアにはスコット・バーンズ)、音作りに関しては同スタジオの流儀に忠実に則っている本作だが、ハードコア方面からの影響も垣間見える野太い濁声Voや、ジャーマン・スラッシュ・メタルばりの音数の多さで刻まれるリフ&リズム、それに時折ハッと耳を捉える流麗なフレーズを奏でるGソロ( …続き
同意者: 悪い悪魔

ANTHEM | - Hunting Time ★★★ (2011-09-23 22:19:00)

ANTHEMファンなら一度ぐらいは、自分が「坂本英三派」と「森川之雄派」のどちらに属するのか考えた事があるかと思いますが、活動後期にバンドに興味を持った我が身は断然森川派で(飽くまで再結成以前の話)、特に'89年リリースの本5thアルバムは、そんな彼のパワーと表現力を併せ持った絶品の歌声と、起承転結が完璧に決まった劇的極まりない曲展開とがガップリ四つに組んだ名曲中の名曲“HUNTING TIME”を収録した作品として、ファン人気の高い1枚として知られている。
全8曲とボリューム的にはやや小ぶりな内容ながらも、無駄に詰め込み過ぎるよりはずっと賢明な構成だし、収録曲一つ一つの完成度もハイレベル。前作『GYPSY WAYS』は森川の情念に満ちた歌声が映える歌謡曲的なメロディ使いが目立っていたが、今回はそうした要素は抑え気味に骨太でストレートな楽曲が顔を揃えており、殊に前述の“HUNTIN …続き
同意者: 失恋船長

HELLION - The Black Book ★★ (2008-08-31 22:37:00)

かつてはWARLOCKのドロ・ペッシュ、CHASTAINのレザー・レオーネ、TERRA ROSAの赤尾和重らと共に、女ロニー・ディオ四天王と畏れられ(?)、
また、スラッシュ/パワー・メタル・ファンには、ポンコツZ級レーベルNEW RENAISSANCE RECORDSのオーナーとして
お馴染みのアン・ボレイン(Vo)率いるHMバンドHELLIONが'91年に発表した、彼らの最高傑作と名高い2ndアルバム。(邦題は『暗黒の書』)
近頃、再結成を果たしたと噂のLAのスラッシュ・メタル・バンドDETENTEに、アン・ボレインが加入したというニュースに
驚かされて以来、また頻繁に聴くようになった本作だが、これがアン姐さんの男勝りのパワフルVoと、
ランディ・ローズ門下生として知られるチェット・トンプソンを筆頭とした、4人のギタリスト達の構築美溢れるメロディアスなG …続き
同意者: 聖なる守護神

ONSLAUGHT - In Search of Sanity - Welcome to Dying ★★★ (2006-04-19 21:17:05)

「質は高くても必要以上に長いので途中でダレる曲が多い」
と苦言を呈される事の多いアルバム『IN SEARCH OF SANITY』の中にあっても、この曲は例外。
何せ12分以上もあるパワー・バラード大作ながら、全くダレ場なし。特にテンポアップして突入する、
クライマックスと言うべき中盤のインスト・パートのドラマチックな盛り上がりは最高としか!
美しいアルペジオとザクザク刻まれるスラッシュ・リフ、激しいGソロとメロウなBソロの美しい対比や、
スティーブ・グリメットの見事な歌唱が胸に染みます。
同意者: 聖なる守護神


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