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ヤングラジオさんの発言一覧(評価・コメント) 351-400
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SCORPIONS-Face the Heat
SEBASTIAN BACH
SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell
SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell
SEBASTIAN BACH-Kicking & Screaming
SEBASTIAN BACH-Kicking & Screaming
SHADOWS FALL
SHINEDOWN
SHINEDOWN
SHINEDOWN-Attention Attention
SHINEDOWN-The Sound of Madness
SHINEDOWN-Threat to Survival
SIXX:A.M.-Prayers for the Blessed
SIXX:A.M.-Prayers for the Damned
SKID ROW-40 Seasons: The Best of Skid Row
SKID ROW-Slave to the Grind
SKILLET-Awake
SKILLET-Comatose
SKILLET-Rise
SKILLET-Unleashed
SLASH
SLASH FEATURING MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS-World on Fire
SLAYER
SLAYER-Decade of Aggression: Live
SLAYER-God Hates Us All
SLAYER-Repentless
SLAYER-World Painted Blood
SLIPKNOT-.5: The Gray Chapter
SLIPKNOT-All Hope Is Gone
SOILWORK
SOILWORK-Beyond the Infinite
SOILWORK-The Living Infinite
SOILWORK-The Living Infinite
SOILWORK-The Panic Broadcast
SOILWORK-The Ride Majestic
SONIC SYNDICATE-Only Inhuman
SONS OF TEXAS-Baptized in the Rio Grande
STAIND
STONE SOUR
STONE SOUR
STONE SOUR
STONE SOUR-Audio Secrecy
STONE SOUR-House of Gold & Bones Part 2
STONE SOUR-Hydrograd
STONE SOUR-Hydrograd-Hydrograd
STONESOUR
STONESOUR
STONESOUR
STONESOUR-Audio Secrecy
STONESOUR-House of Gold & Bones Part 2

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SCORPIONS-Face the Heat ★★ (2010-02-09 17:15:00)

ヘヴィな「エイリアン・ネイション」を1曲目にもってきた事が、逆にマイナスに働いているかもしれない作品である。
それは、1曲目の印象が強すぎるからである。
時代背景を考えれば、市場も変わり始めた頃で、ある意味その影響がミックス等に表れている。
しかし、個別に楽曲を見ていけば、出来は悪くなく、アレンジも細かくされていたりする。
強いて文句を言えば、後半の楽曲が多少弱く、キャッチーさという点でも、多少足りないかも知れない。
でも、バラードの出来は良く、前作同様アメリカンの要素を多く含む作品である。
安定感のあるバンドらしく、一定基準は軽くクリアしている。

SEBASTIAN BACH (2014-04-20 20:16:44)

今年発売された作品の中では、新作が僕の中では圧倒的No.1である。
全体的に小粒の作品が多いという現実はあるけれど、それなりのスタッフで意図して作品を作れば、やっぱりこういった「そのアーティストらしい作品」は出来るんだという事を再確認できたという意味においても、この新作は案外貴重な気がする。
純粋な意味でのアメリカのHR/HMシーンは、もう無いに等しいレベルという存在感になってしまっているけど、こういった楽曲で勝負できる新人に是非登場してもらいたいものである。

アメリカの新人は、なんでこういった作品を作らないんだろう。
もういいでしょ、メタルコアは......。
似たようなバンドばかりだし......。

SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell ★★★ (2014-04-12 19:15:58)

オリジナルとしては、約2年半振りという意外にも早くリリースされた新作。
前々作、前作そして今作と音楽性には、あまり変化がない内容に仕上がっている。
ここまで来ると、バズのやりたい音楽性が一貫している事がはっきり分かる。
例え誰と組もうと、どんな楽曲であろうと、その仕上がり具合には終始一貫したものがある。
80年代の要素もあるし、90年代以降のオルタナ的要素もあるし、そこにモダンさやバズ独特の歌メロが乗っかってくる事によって、彼独特の世界観が形成されていて、それが今は心地よさを凄くもたらしてくれる。
例えば、スキッド・ロウみたいなキャッチーな楽曲やメロディを重視した楽曲を期待したとしても、当の本人にはそれがCOOLなことではない事が、この3作品を聞いているとよくわかる。
個人的には、ブレない事を評価したいし、懐古主義でない所も好感が持てる。

…続き

SEBASTIAN BACH-Give 'Em Hell ★★★ (2014-12-30 18:46:04)

結局、僕が選んだ2014年のベスト・アルバムはこの作品である。
楽曲の完成度、アルバムの統一感も申し分なく、古き良き時代を感じさせながらもモダンさも忘れていない、そのバランス感覚も僕の中では圧倒的No.1であった。
こういった比較的ポップでノーマルなHR/HM作品を、ベスト・アルバムに選んだのもかなり久しぶりな気がする。

バズの発言には昔から考えさせられるものが多く、その単刀直入さはちっとも変っていない。
わがままであり問題行動も多かったけど、こういった人はやっぱり貴重であると思った。

SEBASTIAN BACH-Kicking & Screaming (2011-10-02 06:31:28)

個人的には、かなり楽しみにしていた新作。
結論から言えば、厳しいけど78点である。

前作でも感じた楽曲の弱さは、この新作で一層目立つ形となった。
誰でも感じると思うけど、何故力のあるソングライターと組まないのか.......。
せめて、プロデューサーだけでも、曲が書ける人にして欲しかったなあ~というのが、本音である。
楽曲にツボが無い。
方向性的にはシンプルになって、僕は嫌いではない。
でもこれでは、何かもったいない。

ROY Zは、やっぱり優秀だったのである。
バズがVo.でなければ73点である。
こうなると、やっぱりバズありきのスキッド・ロウがいかに魅力的だったのかが、逆説的に証明された結果となった。

SEBASTIAN BACH-Kicking & Screaming (2014-04-08 15:21:28)

発売当時はあまり印象が良くなかったけど、この作品実は結構聞いている。
結果的に、前作よりも聞いた回数は断然多い気がする。

僕は未だにスキッド・ロウの作品をよく聞くし、バズのソロ作品も定期的によく聞いている。
何か言葉では表現したくない魅力が、バズのVo.にはたくさんある。
当時は、このシンプル過ぎる作風やメロディの少なさ等に注目がいってしまって、気が付かなかったけど、裏を返せばバズのVo.を堪能するのには、この作品実に良いのである。
空間を多く残してある事で、楽曲の輪郭がクリアであるし、統一性のある作風にも今は好感が持てる。
当時は、期待している作風とかなり違っていた為に納得がいかなかったけど、今は密かにお気に入りの作品となっている。
この布陣で、特にニックとのコンビで、もう1枚聞いてみたかった気が今はかなりする。

アルバム
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SHADOWS FALL ★★★ (2012-10-01 14:44:50)

最新作「FIRE FROM THE SKY」を、聞いてみた。
結果的に、彼らのアルバムはずっと購入してるけど、相変わらず演奏面は素晴らしい。

僕にとって、彼らはどこか垢抜けない所、言い換えればB級臭さが魅力だったりするけれど、この新作今までで一番メジャー感が強い作品に仕上がっている。
楽曲も比較的バラエティーに富んでるし、それでいてまとまりもある。
またエッジが効いているというか、楽曲の輪郭もはっきりしていて、一回りスケールアップした感じが何とも頼もしい。
これで、ようやく彼らも正当な評価が得られそうである。

このバンド、もっと楽曲の幅を広げても面白いと思う。
実力的には、結構高いバンドである。
ファンなら、買って損は無いと断言できる完成度である。
いい。

SHINEDOWN ★★★ (2012-04-07 21:24:40)

最新作「Amaryllis」は、ビルボード初登場第4位である。
これに関しては特別に何も感じないけど、この作品予想通りの出来である。

音楽性は多少違うけど、ニッケルバックをも超えるサウンドのキャッチーさには磨きがかかり、ロック色は薄くなったものの、もう完全にナショナルチャートで戦える作品に仕上げてきている。
元々曲作りは上手いバンドだけど、ミディアムナンバーを中心にした構成にも全く抜け目は無い。
それにしても、シングルカット出来るナンバーが数多く、これは凄い完成度である。

HR/HMファンの立場で聞くと、ソフト過ぎるという感想も聞かれそうだけど、今現在この手の中ではトップのバンドであると僕は断言したい。
音楽業界の評判も高く、それは言い換えれば楽曲の出来がいいという証明でもある。

そこらへんのバンドには書けないキャッチーな
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SHINEDOWN ★★★ (2015-07-26 05:49:17)

待望の新作から新曲が公開されているけど、これがまた彼ららしく良い出来である。
前作「Amaryllis」は、楽曲の完成度から言えば、文句のつけようがなかった。
収録曲の8割ぐらいがシングルカットできそうな楽曲のキャッチーさは、他のバンドでは絶対に再現できないレベルである。
それにしても、このバンドのソングライティング力は正直凄い。

この新曲も、実に彼ららしい。
楽曲の幅が広いというか、器用というか、このバンドの強みは、楽曲をキャッチーに仕上げられるその巧みな腕にある。

人の心を惹きつけるキャッチーな楽曲が書けるのに、さまざまな理由でそれを放棄してしまうバンドも多いけど、それがいかに魅力的な事かが、このバンドの楽曲を聞いていると強く感じる。

SHINEDOWN-Attention Attention ★★★ (2018-05-06 11:41:04)

大雑把に言えば、HR/HMという要素は4thあたりから薄くなっている彼らの新作。
前作と比べれば多少の揺り戻し感があるものの、もはやメインストリームの王道を行くバンドに変貌している。
これはこの手のバンドの流行りでもあるし、自然の変化に近い気がする。

そりゃあ、僕なんかは3rdあたりに戻してもらいたい気持ちが強いし、ポップな面よりもロックな面を強調してもらいたい。
だけど、楽曲自体は良く出来ているし、前作よりも強力である。
勿論、一般のHR/HMファンにも通じる楽曲のレベルの高さはあるし、最低限のロック的アプローチはある。
ワイドに活躍しようとすればまあこうなるわけで、言い方を変えれば、トップ40もののファンにも通じるソングライティング能力があるという事でもある。

これは、これでいい。
マイナーチェンジを繰り返しながらも、キ
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SHINEDOWN-The Sound of Madness ★★ (2010-06-14 15:19:00)

2年前に発売されながら、未だにシングルカットされた曲がヒットしている彼らの最高傑作である。
同系統のバンドで言えば、ニックルバックやドートリー辺りになると思うが、この作品はそれらのバンドと比較しても、決して負けない強力な楽曲がズラリと並ぶ驚異の完成度である。
メロディーにもツボがあり、適度にキャッチーで適度にロックという、ラウドロックバンドとしてはある意味、理想形でもある。
③は大ヒットを記録し、今ミディアムナンバーの曲を書かせたら、ニッケルバックをも上回る勢いがある。
それにしても、この完成度はすごいよ。
80年代のHR/HMサウンドが好きな人や、ニッケルバックあたりが好きな人にもお薦め。

SHINEDOWN-Threat to Survival ★★ (2015-10-06 19:05:52)

前作から約3年半振り、通算5枚目のオリジナル・アルバムである。

前作は、とにかく楽曲がキャッチーであり、そのレベルはこの手のバンドの中でも群を抜いており、彼らの最高傑作であると思った。
このバンドの最大のライバルは、立ち位置が似ているニッケルバックであり、ソングライティング力で言っても僕は完全に上回った気がした。

彼らは、作品毎にマイナーチェンジを繰り返している。
よって、意識的に狙っている所も前作とは違っている。
一般のHR/HMファンにとっては、ダイナミックさを前面に出した3rdあたりが一番ウケがいいと思うけど、前作そして今作は残念ながらHM/HM色は薄れている。
特にこの新作は、楽曲の骨格が所謂トップ40ものに近くなっているので、大衆性は増しているけど、SHINEDOWNのキャッチーなロック部分が好きな人にとっては、少しキツイかな
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SIXX:A.M.-Prayers for the Blessed ★★★ (2016-11-20 21:48:14)

早くもというか、予定通りというか、4月に発売された前作と対をなす新作の登場である。

このバンドのサウンドには、いろいろな要素が組み込まれているけど、あくまでもHR/HMバンドとしての立ち位置からのアプローチになっているので、そこが面白い。
楽曲は、ドラマティックであり、メランコリックであり、シアトリカルであり、ダイナミックである。
またオールド的な要素を含みながらも、あくまでもモダンさを基本に置いているので決して古臭くなく、そこが比較的若いファンの心を捉えているのだと思う。
これだけ、いろいろな要素を盛り込みながらも散漫にならず、印象的に仕上げられるその巧みな技は、他のバンドでは味わえないものであり、このバンドの絶対的な魅力となっている。

前作もいいけど、今作もいい。
つわもの達がちょっと本気を出せば、こういう結果になるという見本である

SIXX:A.M.-Prayers for the Damned ★★★ (2016-05-05 18:49:33)

前作との比較で言えば、良い意味で一般のHR/HMファンにアピール出来る作風に戻った感じがする。
とは言っても、あくまでも2ndや3rdの延長線上にあり、劇的な変貌を遂げているわけではない。
1stは今でもよく聞くけど、やっぱり1stは異質な感じがする。

そもそも僕はニッキーが参加していて、それがモトリーとは全く違うサウンドであり、しかも若いファンに支持されていて、ロックチャートでも健闘している所に惹かれたわけであり、音楽性自体に変更がない点は嬉しかった。
3人のメンバーは、ソングライターでもあり、各々プロデューサー的な立場もできる訳であり、そういう所もマニアの心を惹きつける。
この新作なんて、実に絶妙なバランスで成り立っている楽曲で構成されていて、真似しようと思ってもなかなか真似できない仕上がりになっていて面白い。

一見ニッキー色は薄い
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SKID ROW-40 Seasons: The Best of Skid Row ★★ (2009-05-04 17:39:00)

どちらかと言わないまでも、この選曲には不満がある。
でも、⑩~の楽曲を聴くために、たまに引っぱり出す作品である。
僕がベストを持っているアーティストは案外少ないし、デモ音源等のブート物を持っているアーティストもそんなには多くない。
でも、スキッド・ロウは、何でも欲しいアーティストの一つであった。
3rdの楽曲は、時流に迎合はしているが、ライブで聴くとかなりカッコイイのである。
バズがいない作品、バズがいないライブに、僕は全く興味がない。
それは、バズがいたときのライブを見た人にしかわからないのかも知れない。
バズのライブにおける存在感は、一流である。
⑩~は、音源としても貴重かもしれない。

SKID ROW-Slave to the Grind (2013-11-27 06:53:26)

個人的には、バズが居た3rdまでしか好きではない。
しかも楽曲的に見れば、1stの方が圧倒的に好きではある。

00年代以降、80年代型のキャッチーなHRをオマージュしたようなバンドが出てきてはいるけれども、このスキッド・ロウに近いバンドは出現していない。
特別に変わった事をしている訳ではないけれど、再現しにくい要素を多分に含むバンドである。
この作品が発売された91年......実は、微妙な年である。
アメリカの音楽シーンが、変わり始めてはいるものの、まだ大物バンドによって支えられていた感はあった。
後に大物バンドまでその波にさらわれていく事になるけれど、当時は今後が楽しみなバンドの代表格であった。

実は1st~3rdまで、作風は全く異なる。
でもらしさは健在であるし、楽曲の出来もいい。
最近のバンドは、変化を嫌う傾向
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SKILLET-Awake ★★ (2010-01-30 22:37:00)

クリスチャン・ロックバンドとしては、圧倒的な人気を誇る彼らの新作。
また、コアな熱狂的ファンが多いバンドとしても有名である。
楽曲はあくまでもドラマティックで、ツボを押しまくるタイプのバンドである。
僕は前作を、その年のベストアルバムに選んだけど、今でもかなり聴いていたりする。
その前作に、どこまで迫れるのか.....に、個人的には注目していたけど、やはりこのバンドは抜け目が無い。
楽曲を個別に見ていけば、前作の楽曲を超える楽曲も多数収録されていたりする。
個人的なお気に入りは、①④⑥等。
それにしても、ここまでドラマティックな楽曲を書ける才能は、圧巻である。
楽曲の出来が、とにかくいい。
僕は前作の方が好きだけど、この新作もかなりの出来である。

SKILLET-Comatose ★★★ (2016-08-25 18:35:51)

個人的には、このバンドの最高傑作である。
とにかく、06年~07年にこの作品を聞きまくった記憶がある。
日本ではクリスチャン・ロックと言っても、??の人も多いだろうけど、この作品で彼らはそういう枠組みに収まり切れない存在となった。

この作品からは、8曲ものシングルが生まれたけど、とにかく楽曲の出来がいい。
今の彼らの転機となった作品でもあり、このバンドのソングライティング力を是非確かめて頂きたい。

僕は今でもよく聞くし、このバンドの音楽性が大好きである。

SKILLET-Rise ★★★ (2013-06-26 18:45:00)

真価が問われる、前作から約4年ぶりの新作である。
「やっぱり、こうなるのである。」

良かった......。
時代の逆風を受けながらも、前作はアメリカで大ヒットを記録した。
彼らの場合、作品を発表する毎に、順調にセールスを伸ばしてきている。
勿論、ファンも確実に増やしている。

彼らの分岐点は、楽曲にドラマティックさとキャッチーさが増した「Collide」にあると思うけど、特に前々作、前作、そしてこの新作は3部作と言っていい程、完成度が高い。
この新作の作風を、どうするのか......。
前作が大ヒットを記録して、約4年という歳月......どういう舵取りをするのか。
僕は、この点に注目していた。

さすが、である。
やっぱり、こうなるのである。
コンセプト・アルバムであるという事実は抜きにしても、
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SKILLET-Unleashed ★★★ (2016-08-05 20:10:55)

う~ん、なるほどね......。

ようやく、日本での知名度も少し上がってきた感じがする、彼らの約3年ぶりの新作である。
僕は先行シングルの①しか聞いていなかったけど、正直弱いなと感じていたし、新作の出来が多少不安であった。
ここ数作品に限って言えば、楽曲自体にもあまり変化が無く、逆に言えばそこが良かったんだけど、そろそろ目先を変えてくるのかなと予想していたけど、まあそんな感じである。

そうは言っても、音楽的な方向性に変化はなく、ファンが戸惑うような作風では決してない。
今流行りの要素を取り入れつつ、幅を少し広げた感じである。
前作や前々作にあった、強烈なキラーチューンは見当たらないものの、更に前進しようとするその姿勢の表れが、この作風であると僕は分析する。

変化のタイミングも、ベストである。
例えば④や⑫みたいな楽曲
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SLASH ★★ (2012-06-04 18:18:56)

新作「APOCALYPTIC LOVE」を聞いた。

こういった作品は、スラッシュに特に思い入れが無い人が聞いたとき、どう感じるのかかが案外キーポイントになると思うけど、僕は結構好きですね。
勿論ガンズの1stやVRの1st程のキャッチーさはないし、とにかくシンプルなR&Rなので、ゴージャスなサウンドが好きな人には、イマイチという評価を受けそうな気もするけど、楽曲は渋い曲も多いけど結構良い出来だと思います。
⑧みたいな変化のある分かりやすい楽曲がもう少しあってもいいと思うけど、やっぱりこのアルバムの中心はその部分ではないので、僕はよく聞いてますよ、この作品。

スラッシュ......やっぱり、良いコンポーザーですよ。

SLASH FEATURING MYLES KENNEDY AND THE CONSPIRATORS-World on Fire ★★★ (2014-10-23 16:09:49)

本国アメリカのラジオ局でのオンエアも好調で、特に今の若者にも支持があるという点が先ず凄い。
過去の人ではなく、未だに現役感バリバリの活躍度は、何とも頼もしい。

僕は前作を高く評価してるけど、この新作はそれを2回りぐらい上回る出来である。
とにかく楽曲はキャッチーであり、Slashのコンポーザーとしての実力の高さを証明する力作に仕上がっている。
それにしても、収録曲の中にはリズムやテンポを少し変えてアレンジに多少拘れば、GUNSやVRの楽曲と比較しても全く引けをとらない曲もあり、やっぱりSlashは凄いと言わざるを得ない実力の持ち主である事に気が付く。
その中でも、ソングライターとしての実力がまだまだ健在であり、今の若いバンドと比較しても決して古臭く感じないそのセンスに脱帽である。

とにかく楽曲の出来がいい。
曲作りの上手い人って、
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SLAYER (2013-11-25 14:37:30)

ジェフの件があり、実は今年最も聞いた回数が多かったアーティストが、このスレイヤーである。
新譜が発売していないにも、関わらずである......。
TRIVIUMの作品もかなり聞き込んだと思うけど、それでも圧倒的に多かった気がする。
スラッシュというジャンルの中でも、僕にとっては何故か彼らは異端であり、最も正統でもある。

四天王の中でも、音楽性をほとんど変えず、それでも圧倒的な存在感を誇るというのが、彼らの強みである。
僕は、00年代に入ってからの方が、彼らの作品をよく聞いている。
それは、00年代の作品の方が好きという事ではなく、年々彼らの凄味を感じるようになったからである。
結局オリジナルは、全部持っている。
しかも、どの作品もまんべんなく聞いている。
それは、アルバムの平均値が高い事を意味しているのである。


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SLAYER-Decade of Aggression: Live ★★★ (2012-12-05 19:51:30)

80年代と90年代に、僕はライブに足を運んだアーティストがそこそこ居るんだけど、何故かあまり記憶に残っていなかったりする。
当時はライブに行けば、必ず何かは買っていたので、そのアイテムも結構あったりする。
でも、パンフを見ても思い出せないというか、不思議なくらい印象に残っていないアーティストの方が、圧倒的に多い。
だけど、その中にもしっかり記憶に残っているアーティストも居る。

このSLAYERなんて、当時は特別ファンって訳ではなかったけど、印象に残っている。
友人に誘われて見に行ったと思うけど、それでもその熱気は覚えているから不思議である。

このバンドはやっぱりライブの方が、楽曲が輝く。
テクニックもさることながら、その威圧感が半端ではない。
恐らく、この作品か「SEASONS~」を一番聞いてると思うけど、何度聞いても良いも
…続き

SLAYER-God Hates Us All ★★ (2015-09-13 17:44:07)

当時聞いた時も今現在聞いても、モダンさが強調されている印象が強い作品である。
とにかく、うねるサウンド、ヘヴィ・ロックが猛威を振るっていた時代性の影響を受け、内省的で激しい。
でも彼らの場合、基本の範疇は決まっていて、どこに比重を置くかによって変わる範囲は意外に小さく、それ故芯はぶれないという特徴を持つ。
スラッシーなのが良いのか、こういうヘヴィさが良いのかは、人によって変わるだろうけど、僕なんかはそれがこのバンドの特徴だと思っているので、らしい作品だと思う。

良い意味でやかましく、しつこい作品である。
今聞いても古臭さは、意外に感じない。
また、モダンさは多いけど、作品の変遷で見ても、違和感は感じない。
やっぱり、基本はブレていないのである。

SLAYER-Repentless ★★ (2015-09-14 16:54:26)

00年代以降の作品で言えば、時代性の影響が強かった「God Hates Us All」から、前作「World Painted Blood」に至るまで、80年代への回帰の方向に向かっている様に、個人的には感じた。
そうはいっても、それは極端ではなく、単にモダンさが薄れていっただけかも知れない。

ジェフが亡くなり、サウンドがどう変わるのか心配していたけど、その変化は確かに感じるんだけど、楽曲は総じて良く出来ており、サウンドプロダクションも良く、そのダメージは最小限に抑えられている。
例えば、SLAYERというバンドに特別に思い入れがない、モダンなスラッシュ・メタルが好きな若い人にとっては、00年代以降の作品で言えば、圧倒的に支持されそうな作風である。
この変化は、近年のACCEPTと何か似ていて、昔は昔で良かったんだけど、今は今で良いよねといった感じである。
…続き

SLAYER-World Painted Blood ★★ (2009-12-09 06:44:00)

彼らの場合、モダンさを取り入れたりすることはあるけれど、基本的には芯がぶれないバンドであるために、常に安心感がある。
どの作品を聞いても、それなりに説得力があり、ハズレ的な作品もない。
僕の場合、彼らに変化を期待していないので、この作品も期待通りの内容である。
細分化が進みながらも、複雑になりつつあるHR/HMシーンにおいても、一聴すれば彼らだと分かる、このわかりやすい個性こそがスレイヤーの強みである。
楽曲もいいし、皆さんの高い評価も納得である。

SLIPKNOT-.5: The Gray Chapter ★★★ (2014-10-22 06:56:48)

1st~最新作に至るまで作品の変遷で言えば、彼らの場合理にかなっていると僕は思う。
1stや2ndの音楽性の維持に関しては、例えどんなバンドであっても難しいのではないだろうか。
僕はそれを終着点とか限界点という言葉で表現するけど、同じ路線でそれ以上の作品を作るのが難しいと言える程の限界を極めてしまうと、違った角度から攻めるという方法論しか残らないのである。

この新作、確かに過去の集大成的な作品になっていると思う。
1st~4thまでの要素がしっかり入っているし、それでいてサウンド的に言えば前作からの流れの上に成り立っている。
楽曲的に言えば、メインとなるソングライターが変わってきている事もあり、初期と言うより最近の彼らの方に近い。
だけど、意識的に初期の雰囲気を取り戻そうとしているのは明確で、だからこそ作品に凄味があり威圧感がある。
よく
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SLIPKNOT-All Hope Is Gone ★★★ (2014-11-10 20:42:47)

個人的な感想で言えば、3rdアルバムは消化不良的な感じがして、楽曲的にも難解なものが多く印象に残るものが少なかった。
メンバー自身がどう語ろうが、個人的にはこの4thで彼らに対する興味が持ち直した感があった。

僕は最近のSTONE SOURの音楽性が気に入っているので、そういう感想になるのかも知れないけど、オルタナ・メタル感が増した所も、キャッチーな要素が増えた所も好意的に受け止めている。
彼らの場合、時流に流されている感は全くしないものの、自然にその要素は組み込まれているように思う。
結局、音楽性に多少の変化はあるものの、バンドの本質的な部分にはあまり変化は無いように思う。
作品毎のカラーと言う意味では、彼らの場合どの作品も違う訳で、そういった努力や姿勢がもっと評価されてもいい気がする。

新作も出たけど、僕は同じくらいこの作品が好きで
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SOILWORK (2012-12-20 14:21:08)

待望の新作から、リーダートラックのオンエアが始まっている。
2枚組といい、ジェンズ・ボグレンのプロデューサー起用といい、音を聞かなくても彼らの新作に対する意気込みが十分に伝わる、嬉しい誤算である。

僕は「SWORN TO~」までは、新作を出すたびに好きになっていた。
前作「THE PANIC~」も出来自体は悪くなかったと思うけど、正直にいうと楽曲がキャッチーでない点に、多少不満を感じていた。
というより、結果として彼らに対する熱が、初めて少し下がった作品になった。

新曲が聞きたくてたまらない。
でも、敢えてまだ聞いてない。

キャッチーでありながら、「THE PANIC~」とは違ったアグレッシブさがあれば、僕の中では完璧である。
是非、他のバンドに流れたファンを取り戻してもらいたい。
ピーターは抜けたけど、ソイル
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SOILWORK-Beyond the Infinite ★★ (2016-08-14 00:13:45)

間もなく発売されるレア音源集に、このミニ・アルバム5曲も収録されているので、そちらの方がお勧めではあるけど、せっかくなので発言してみた。
僕は発売当時購入したけど、お気に入りでまあまあ聞いていた。

元々メンバーの入れ替わりが激しいバンドではあるけど、それなりの作品に仕上げてくるその巧みな技は健在で、例えそれがアウトトラックであろうが、本編の楽曲と比較しても遜色はない。
どう考えても、一時期よりはここ日本での人気は落ちてはいると思うけど、僕は今でも好きなバンドの一つである。
バラエティに富んだ5曲ではあるけど、出来も悪くない。
再評価して欲しいバンドである。

SOILWORK-The Living Infinite ★★★ (2013-03-04 18:21:03)

出来上がった作品について語る時、勿論その結果は大事なんだけど、僕はその過程も今は同じぐらい重要視している。
アーティストがどんな気持ちで作ったのか、その真意は結局は分からないんだけど、それでも自分なりに考えるようにはしている。
僕にとって最悪な作品とは、何もチャレンジする事なく、妙な計算をしながら置きにきた作品である。
例え、失敗してもいい。
アーティストに媚びる感覚だけは、絶対に持ってもらいたくはない。
 
振り返ってみると、前作はソングライターとしての中心であるピーターが復帰した事によって、見事なまでに従来の路線に戻った作品であった。
また、前々作である「SWORN TO A GREAT DIVIDE」は、ピーターが抜けた影響の大きさを感じさせる内容ではあったけど、試行錯誤しながらも自分達らしさを模索していて、僕は案外気に入っていた。

…続き

SOILWORK-The Living Infinite ★★★ (2013-03-11 15:23:54)

結局、この新作を聞いた限りでは、ピーターが脱退した理由が、音楽的方向性の違いではない事が作風によって証明されている。
僕は前作を聞いた時、やっぱりピーターの存在価値は想像以上に大きいなあと感じた。
それは、前々作で感じた不安定さが全く無くなり、何にもなかったように軌道修正が自然になされていて、作品の完成度も見事に復活していたからである。

そのピーターを再び失ったこの新作の出来は、僕の予想より遥かに良かった。
彼らが目指す方向性はピーターが再び抜けても、全く変わっていない。
それどころか、ピーターが抜けたダメージは最小限に抑えられていて、その事実を知らない人が聴けば、気が付かないのではないかというレベルなのである。
やっぱり、そこら辺のバンドとは一味違う凄いバンドである。

今年に入って購入したメジャーなアーティストの作品は、そのどれ
…続き

SOILWORK-The Panic Broadcast ★★ (2010-07-18 05:18:00)

簡単に言ってしまえば、良い意味で元に戻った新作である。
ソングライターが元に戻れば、そうなることは予想できる訳で、そういう意味では想像できる範囲内でのギャップが少ない内容である。
確かに前作は、ソングライターの変更により、ミドルテンポが中心で、アグレッシブなサウンドを求めるファンには物足りなかったかのも知れない。
でも僕は、前作が意外に好きだった。
らしさは多少減ったが、楽曲の出来自体は悪くなかった気がする。
バリエーションの増加と変化のある作風には、新鮮味があったのも事実である。
この新作、ファンが「これだよね、ソイルワークは」と言えるらしさが復活している。
前作に比べ、キャッチーさが減ったのは残念だけど、コアでヘヴィな要素は増大している。

聴き込みが、多少必要かもしれない。
僕は、繰り返し聞く事によって、評価が上がってきた
…続き

SOILWORK-The Ride Majestic ★★ (2015-08-31 16:34:32)

前作から、約2年半振り通算10枚目のオリジナル・アルバムである。

結果として、ピーター在籍時の典型的な楽曲は姿を消し、前作でやんわり示した新たな路線をグッと前に推し進めた内容に仕上がっている。
僕の感覚で言えば、もう別のバンドと言っていい程の変貌であり、あの独特なキャッチーさが無くなり少し寂しさを感じるものの、前作よりも焦点を絞った作風には新たな世界観があり、ダークで冷たさが支配する
作風の中にも、メンバーの熱さが伝わる内容に仕上げてきている。

ピーターが書いていたような、キャッチーさを再現するのは正直難しい。
ならば、別の方法でと考えるのは自然の流れであり、この変化はまあ然るべきものなのかも知れない。
ピーターというメインソングライターの脱退により、新たな方向性に行かざるを得なかったのも事実だろうし、そろそろ新しい試みに挑戦したかった
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SONIC SYNDICATE-Only Inhuman ★★ (2012-06-25 16:16:12)

久々にCDラックから取り出して聞いてみた。
一時期、お気に入りでよく聞いていた一枚である。
一般的には、彼らがメロデス~メタルコアへ変貌を遂げる作品という位置づけだと思うけど、やっぱり今聞いても良かった。
この手のコアなファンからは、軽いとかポップ過ぎるという評価を受けそうだけど、メタルコアというジャンルが苦手な人には、案外聞きやすくお勧めという作品になると思う。

若手の割りには、ソングライティングを含めて安定感はあると思う。
なんといっても元気の良さである。
こういった作品が、もう少し一般のHR/HMファンに注目されれば、活性化に繋がるかもしれない。

今現在メロデスとメタルコア、このジャンル分けは相当微妙な気がする。
今や新人で、純粋な80年代的HR/HMバンドは存在しないに等しいのかも知れない。

SONS OF TEXAS-Baptized in the Rio Grande (2016-09-05 19:15:34)

日本デビューを飾り、今ホットな彼らの1stは、いい意味でアメリカのロックチャートでウケがいいバンドの、良いとこ取りをした音楽性であり、言い方を変えればアメリカでは普遍的な人気を誇るタイプの音楽性でもある。
よって、新しさなんかは感じないものの、ダイナミックな音作りと相俟って、大物感を醸し出す作風になっている。

僕がこういったバンドの1stアルバムを聞くときは、どのくらい楽曲にキャッチーさがあるのかをチェックする。
音作りなんかは、それなりのスタッフが制作すればそうなるので、あくまでも楽曲にどれくらい魅力を感じるかがキーポイントとなる。

個々の楽曲の完成度は、確かに高い。
上手くできていると思うし、新人なのに安定感もある。
だけど正直に言えば、僕はあと一歩という感じがする。
良いとこどりは決して悪くはないけれど、個性をもっと磨かない
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STAIND (2011-10-08 19:26:07)

最新作である「STAIND」の出来が半端でない。
僕は前作「THE ILLUSION OF PROGRESS」があまり好きではなかった。
バンドがソフト路線に走っているとか、そういう理由ではなく、メロディーが彼らにしてはいまいち弱いかなあ~と感じたからである。

最新作は、タイトル通り純度100%の内容である。
メロディはダークであるが、実に彼ららしい曲ばかりで構成されている。
僕は現時点では、一番彼らしく一番好きな作品である。
ファンなら要チェックです。
全曲いい。

STONE SOUR ★★★ (2012-10-24 21:00:33)

最新作「HOUSE OF GOLD~」を聞いた。
先ず驚いたのが、オルタナティヴ・メタル的な要素が消え、王道の正統派HR/HMサウンドに変貌を遂げている点である。
正統派と言えども、それは例えば80年代的サウンドとかそういう事ではなく、今の音でありながら本質は伝統的なHR/HMという事である。

僕はこの新作、アグレッシブになりながら、3rdの延長線上の内容であると予想していた。
だけど、出来上がって来たのは、全く予想外のものであった。
楽曲のコマーシャル性で言えば、前作に軍配が上がるし、コンセプト・アルバムが故、シングル向きの楽曲は少ない。
また丁寧に曲間をつないでいたり、歌詞の内容に合わせた曲作りにはなっているものの、徹底的には作りこんではいない。
だけど、それが逆にアグレッシブさや威圧感に結びついていて、それも計算?と思わせる程の説得
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STONE SOUR ★★★ (2012-11-03 17:16:06)

新作である「HOUSE OF GOLD~」は、実に奥深い作品である。

予定調和という一見では見えにくい技を使って、新作に対する伏線を張るアーティストの存在は、別に今に始まった事ではないけど、最悪の場合今までのファンが付いてこなくてもいいと割り切って新作を作れるアーティストは、極端に数が少なくなってきている気がする。
今の時代、音楽だけで、生計を立てられるアーティストは、ホンの一握りかも知れない。
でも、だからこそ、逆に開き直れる事が、重要になってきている事に気が付いていない、アーティストが案外多いのではないだろうか。

しかし、ファンにもかなりの責任がある。
特定の狭いジャンルの中で、しかも特定のパターンだけを好むファンが増加している。
ちょっと音楽性を変えただけで、もうそのアーティストには興味がないでは、アーティストは一体何処に向かって
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STONE SOUR ★★★ (2012-12-24 20:33:07)

新作は、作品の説得力という点では、今年聞いた中では圧倒的No.1である。
ここまで王道路線で勝負をしてきた点に驚かされ、しかも2部構成である。
現在の音楽シーンを逆手に取る、逆に言えば盲点をつく賢い方法論である。

もはや、SLIPKNOTのフロントマンという肩書を、自らが投げ出す覚悟の上での作品である。
楽曲には躍動感があり、シンプルながらも奥が深い。

例えば、バンド自らが枠を設定して、特定のファンの為だけに活動しているバンドとは全く違う方法論がここにある。
ここまで、何にも拘束されていない作品を聞くのも、久しぶりである。

コリィー・テイラーの潔さが、爽快感を生んだ名盤である。
これが売れなければ、HR/HMシーンに未来は無いね。

STONE SOUR-Audio Secrecy ★★ (2010-09-21 16:19:00)

あえてSLIPKNOTとの比較はしないけど、この作品僕はオマケで買った様な感じなんだけど(全く視聴もせず)、これは嬉しい誤算かもしれない。
1stは持ってるけど、あまり印象に残っていないし、そんなに聴いていない。
今アメリカのチャートで主流のロックをラウドロックとするなら、勿論ど真ん中に近い。
適度にロックで適度にポップであり、メロディーはキャッチーである。
また甘味になり過ぎず、一般のロックファンにもアピールできる質の高い楽曲がズラリと並ぶ。
特に前半はシングル向きの楽曲が並び、このバンドのソングライターとしての実力が見事に発揮されている。
うん、これはいい。
楽曲の出来が、いい。
現代の王道アメリカン・ロックアルバムである。

STONE SOUR-House of Gold & Bones Part 2 ★★★ (2013-05-05 17:35:40)

昨年発売された、この作品の前篇となる「~PART 1」を僕は、その年のベストアルバムに選んだ。
今の時代に、2部構成......時代なんて関係ないぜと言わんばかりの、掟破りの方法論である。
それにしても、その内容も併せて、前作は僕にとってかなり衝撃的な作品だった。
その、続編である。

この「~PART 2」を聞くと、一見地味な印象に写るかも知れない。
「~PART 1」よりも、楽曲のバラエティーさに欠けるし、メロディもポップではない。
しかし、これは歌詞の内容に合わせた曲作りになっている為であり、決して曲自体がつまらない訳ではない。
むしろ、この「~PART 2」を聞くことによって、「~PART 1」の説得力が増して、それぞれが一層際立つという相乗効果を生み出している。

コリィーのVo.の迫力は、前作同様凄い。
それに
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STONE SOUR-Hydrograd ★★★ (2017-07-05 20:41:33)

個人的な感覚で言えば、順当な変化であり進化であり、成長であると思う。

前作と前々作はコンセプト・アルバムであったけど、所謂オルタナティヴ・メタルから正統派HR/HMへと変貌を遂げた作品であった。
この新作、分かりやすく言えば、集大成的な内容であり、より正統派というか普遍的な要素を強めた作品に仕上がっている。
僕は、前作や前々作の揺り戻しが働いて、もっとヘヴィでストレートな楽曲が占める作品になると予想していたけど、見事にハズれた結果となった。
どこかマイナー臭くメランコリックでもあり、いい意味でクセのある楽曲によって構成されている。
でもキャッチーさがきちんとあるので、楽曲自体はバラエティーに富んでいて面白い。
肩の力を抜きながら、楽曲の出来そのもので勝負にきている感じである。

聞き応えのある作品である。
個人的なお気に入りは
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STONE SOUR-Hydrograd-Hydrograd ★★★ (2017-07-07 21:22:50)

新作の中では、1番好きな曲である。

前作や前々作、ましてやそれ以前とも作風が違うのが、今作の最大の特徴かも知れない。
それ故に、メンバーチェンジの影響をあまり感じさせない。
僕は彼らのサウンドを特徴付けている重要なポイントを、ロイのドラムに置いている。
この新作でも、実に彼の特徴的なものが良く出ている。
決して単純ではない点が、怪しさ溢れる楽曲群の中で、光輝いている。

サウンド・プロダクションから言えば、僕は前作や前々作の方が好きだけど、ライブ感は確かに感じる作風である。
この新作、楽曲の平均値がホントに高い。
ベスト・アルバムの候補である。

STONESOUR ★★★ (2012-10-24 21:00:33)

最新作「HOUSE OF GOLD~」を聞いた。
先ず驚いたのが、オルタナティヴ・メタル的な要素が消え、王道の正統派HR/HMサウンドに変貌を遂げている点である。
正統派と言えども、それは例えば80年代的サウンドとかそういう事ではなく、今の音でありながら本質は伝統的なHR/HMという事である。

僕はこの新作、アグレッシブになりながら、3rdの延長線上の内容であると予想していた。
だけど、出来上がって来たのは、全く予想外のものであった。
楽曲のコマーシャル性で言えば、前作に軍配が上がるし、コンセプト・アルバムが故、シングル向きの楽曲は少ない。
また丁寧に曲間をつないでいたり、歌詞の内容に合わせた曲作りにはなっているものの、徹底的には作りこんではいない。
だけど、それが逆にアグレッシブさや威圧感に結びついていて、それも計算?と思わせる程の説得
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STONESOUR ★★★ (2012-11-03 17:16:06)

新作である「HOUSE OF GOLD~」は、実に奥深い作品である。

予定調和という一見では見えにくい技を使って、新作に対する伏線を張るアーティストの存在は、別に今に始まった事ではないけど、最悪の場合今までのファンが付いてこなくてもいいと割り切って新作を作れるアーティストは、極端に数が少なくなってきている気がする。
今の時代、音楽だけで、生計を立てられるアーティストは、ホンの一握りかも知れない。
でも、だからこそ、逆に開き直れる事が、重要になってきている事に気が付いていない、アーティストが案外多いのではないだろうか。

しかし、ファンにもかなりの責任がある。
特定の狭いジャンルの中で、しかも特定のパターンだけを好むファンが増加している。
ちょっと音楽性を変えただけで、もうそのアーティストには興味がないでは、アーティストは一体何処に向かって
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STONESOUR ★★★ (2012-12-24 20:33:07)

新作は、作品の説得力という点では、今年聞いた中では圧倒的No.1である。
ここまで王道路線で勝負をしてきた点に驚かされ、しかも2部構成である。
現在の音楽シーンを逆手に取る、逆に言えば盲点をつく賢い方法論である。

もはや、SLIPKNOTのフロントマンという肩書を、自らが投げ出す覚悟の上での作品である。
楽曲には躍動感があり、シンプルながらも奥が深い。

例えば、バンド自らが枠を設定して、特定のファンの為だけに活動しているバンドとは全く違う方法論がここにある。
ここまで、何にも拘束されていない作品を聞くのも、久しぶりである。

コリィー・テイラーの潔さが、爽快感を生んだ名盤である。
これが売れなければ、HR/HMシーンに未来は無いね。

STONESOUR-Audio Secrecy ★★ (2010-09-21 16:19:00)

あえてSLIPKNOTとの比較はしないけど、この作品僕はオマケで買った様な感じなんだけど(全く視聴もせず)、これは嬉しい誤算かもしれない。
1stは持ってるけど、あまり印象に残っていないし、そんなに聴いていない。
今アメリカのチャートで主流のロックをラウドロックとするなら、勿論ど真ん中に近い。
適度にロックで適度にポップであり、メロディーはキャッチーである。
また甘味になり過ぎず、一般のロックファンにもアピールできる質の高い楽曲がズラリと並ぶ。
特に前半はシングル向きの楽曲が並び、このバンドのソングライターとしての実力が見事に発揮されている。
うん、これはいい。
楽曲の出来が、いい。
現代の王道アメリカン・ロックアルバムである。

STONESOUR-House of Gold & Bones Part 2 ★★★ (2013-05-05 17:35:40)

昨年発売された、この作品の前篇となる「~PART 1」を僕は、その年のベストアルバムに選んだ。
今の時代に、2部構成......時代なんて関係ないぜと言わんばかりの、掟破りの方法論である。
それにしても、その内容も併せて、前作は僕にとってかなり衝撃的な作品だった。
その、続編である。

この「~PART 2」を聞くと、一見地味な印象に写るかも知れない。
「~PART 1」よりも、楽曲のバラエティーさに欠けるし、メロディもポップではない。
しかし、これは歌詞の内容に合わせた曲作りになっている為であり、決して曲自体がつまらない訳ではない。
むしろ、この「~PART 2」を聞くことによって、「~PART 1」の説得力が増して、それぞれが一層際立つという相乗効果を生み出している。

コリィーのVo.の迫力は、前作同様凄い。
それに
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